全予測 2020年代の日本 図解・未来の年表
河合雅司(著)
/講談社
作品情報
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
新型コロナウィルス、東京オリンピック……これからの日本はどうなる!?
累計88万部「未来の年表」シリーズ3冊のポイントが、これ1冊で俯瞰的にわかる!
新・人口減少カレンダーも掲載!アップデートされたデータも満載!
・・・・・・
2020年代を迎えた。
米中貿易戦争や英国のEU離脱、あるいは地球の気候変動リスクや感染症リスクに代表される世界的な不確定要素が山積し、これまでになく「未来」への関心が高まっている。
これから日本社会はどう変貌していくのだろうか?
2020年代を一言で語るならば、「人口減少に伴う課題が、いよいよ深刻化する時代」――私にはそう思われる。
残念ながら、日本の少子化は止まらない。2019年、年間出生数は90万人を割り込み、減少スピードは加速している。
一方で、高齢化も進んでいく。街にはお年寄りの姿が目立つようになったが、高齢者の数はまだまだ増え続ける。しかも、その多くは80代以上のひとり暮らしだ。こうしたお年寄りの生活サポートに、各自治体は頭を痛めざるを得なくなるだろう。
そして、2020年代の日本最大の悩みは、勤労世代(20~64歳)の減少だ。あらゆる職種で人手不足が続く。これまで「当たり前」と思い込んできたサービスが享受できないことを思い知らされるに違いない。 こうした不都合な真実から目をそらし、対応を怠るならば、遠からず日本社会は大混乱に陥る。
かくなるうえは、人口減少に耐えうる社会へと日本を作り替えるしかない。過去の常識や成功体験を脇に置いて、新しいやり方を模索しなければならないのである。そのためには、これから何が起こるのかを知る必要がある。
私は、2020年以降にこそ、『未来の年表』シリーズが役立つと考える。ただ、旅のガイドブックとする以上、読みやすいボリュームであることが求められよう。そこで、シリーズの内容をさらにシンプルに再編したのが本書である。本書に込めた思いは3つ。「さらに知る」「もっと深める」「まだ間に合う」だ。
『未来の年表』シリーズを「さらに知る」ことができるよう、極力最新のデータを反映しつつ、「新・人口減少カレンダー」のような新しい内容も盛り込んだ。「もっと深める」とは、シリーズの知識の整理であり、実際に行動するにあたって重要な作業となる。また、仕事や勉強に追われてシリーズをついつい読みそびれたという人も少なくないだろう。だが、本書を読めば、人口減少問題を短時間で理解できる。時間を一挙に取り戻せるのだ。
そして本書の何よりの特長は、活字で描かれたシリーズの内容を視覚的に俯瞰し、体感できることである。納得から体感へと変わる――これがこのたびの大きな狙いである。
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この作品のレビュー
平均 3.7 (3件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
■ひとことで言うと?
レビューの続きを読む
超高齢化社会に備えて社会基盤の再構築が必要
■キーポイント
・超高齢化社会
→2024年に6人に1人が75歳以上に
→医療費・介護費・社会保障費の増加
→労働人口の減少に伴うサービス提供の停滞
→老老介護
・人口一極集中
→関東大都市圏の人口激増
→大都市圏でのサービス提供の停滞
→大都市圏以外での人口激減、自治体の消滅
・これからどうする?
→出生数増加施策の推進
→超高齢化社会に対応できる社会制度・社会基盤の構築
→「生き方」の見直し投稿日:2021.08.07
以前未来の年表を読み、それがシリーズ化され読みたいなぁと思っていたところ、その3冊がまとめられている本が発売されたと聞き、手に取った。
やはり人口減少は様々な問題が生じてくるのだと分かった。テクノロジ…ーの発達で、買い物難民や移動難民は少々軽減されるとは思うが、それでもかなり深刻な状況に陥ると思う。続きを読む投稿日:2020.09.06
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