呪いの言葉の解きかた
上西充子(著)
/晶文社
作品情報
政権の欺瞞から日常のハラスメント問題まで、隠された「呪いの言葉」を
2018年度新語・流行語大賞ノミネート「ご飯論法」や
「国会PV(パブリックビューイング)」でも大注目の著者が
「あっ、そうか!」になるまで徹底的に解く!
「私たちの思考と行動は、無意識のうちに「呪いの言葉」に
縛られている。そのことに気づき、意識的に「呪いの言葉」
の呪縛の外に出よう。
思考の枠組みを縛ろうとする、そのような呪縛の外に出よう。
のびやかに呼吸ができる場所に、たどりつこう。
――それが、本書で伝えたいことだ。」(本文より)
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商品情報
- シリーズ
- 呪いの言葉の解きかた
- 著者
- 上西充子
- 出版社
- 晶文社
- 書籍発売日
- 2019.05.23
- Reader Store発売日
- 2019.10.11
- ファイルサイズ
- 2.1MB
- ページ数
- 284ページ
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この作品のレビュー
平均 3.5 (36件のレビュー)
-
「嫌なら辞めればいい」「選ばなければ仕事はある」「ダラダラ残業する人が残業代多くもらうって、不公平だよね」「デモで世の中は変わらない」「政治の話はしたくない」「◯◯を政治利用しないで」「野党は反対ばか…り」「モリカケばかりで国会が進まない」「沖縄の経済は基地に依存している」「女性は権利ばかり主張するようになった」「恥をかくぞ」「決まっているものは変えられない」
巻末の※「#呪いの言葉解き方」サイト(@tokikaroさんまとめ)より抜粋されたものをさらに抜粋した。サイトには、全国から集まった「解き方文例集」も同時に載っている。
これらは「呪いの言葉」である。「いや、これは違うんじゃないか?」と思う方もおられるかもしれない。貴方は間違っている、とは言わない。そもそも、こんな数行で「呪いの言葉」の仕組みを紹介出来ると思う方が間違っている。でも、「呪いの言葉」は「たった一言」でそ人の人格や努力や地道な行動を否定する。その一言で、ホントに仕事を辞めて、その人の人生は激変するのである。表面の言葉の裏に、言っている本人さえ気がつかない(当然恣意的に言っている場合も多々ある)悪意や「社会的な圧力」があるのが「呪いの言葉」の特徴のひとつだからだ。この本には、これらの数倍の言葉が溢れているけれども、それらの背景、解き方を簡単に説明しているだけで、270ページの本が出来上がるのも宜(むべ)なるかなと思う。
私はひとつひとつに反論したい。私自身が何度も聞いてきた言葉だからだ。でもそれをやると、数十頁の論文が出来ちゃうからグッと我慢している。まぁ読んで欲しい、ということですね。
つい最近も、ある女性から労働相談された。「パワハラまがいを受けている」という。「その上司の上司(店長)とは相談出来ますか」「でも、そんな文句を言ったら職場にいられなくなる」「それは文句じゃない。上司は労働者が気持ちよく働けるように職場環境を整える義務があるんですよ」「でも言ったらどうなるかわからない」「感情じゃなくて、事実を伝える必要があるけど、それは店長にとっても必要なことなんです」延々3時間ぐらい話したけど、どうどうめぐりが続いた。結局辞める方向でアクションを起こしてみる、ということにしかならなかった。かくも「文句を言うと、職場の雰囲気をこわす」という呪いの言葉の力は大きい。続きを読む投稿日:2020.02.16
着眼点は素晴らしいです。問題提起はしていくほうが良いとは感じます。
ただ、問題の発言をされた方に対して“妄言(p.126)”等のことば選びはどうなのかなと感じてしまいました。言いたいことはわかるのです…けれど、個人的感情が強過ぎます。せっかく考えるきっかけとなりそうなのに、「はいはい、女性のヒステリックなやつね」と、それこそ呪いのことばによって流されてしまいそうです。それは勿体無いです……。
読者としては、著者の感情にのまれずに冷静に問題を考えていく必要がある本だと感じました。
(以下、記録)
2024/04/13 目次
2024/04/14 p.014-017
p.016
“「嫌なら辞めればいい」という言葉は、働く者を追い詰めている側に問題があるとは気づかせずに、「文句」を言う自分の側に問題があるかのように思考の枠組みを縛ることにこそ、ねらいがあるのだ。”
相手(会社)を変えることはできないのだから、自分が変わるしかないって思考により、辞める選択肢を示しているのかなぁ……と思っていました。けれど、そのことばがさらに苦しめてしまっているのなら、例え優しさスタートの思考だとしても良くないのですよね、きっと……。
実際、発言者の中には悪意ある人も混ざっているのでしょうから。すべての人がそうだとは思いたくないですけれど。
2024/04/15 p.017-021
2024/04/22 p.022-068
p.022
“| あなたが価値がないと思っているのは この先 自分が向かっていく未来よ”
孫引きで申し訳ないのですけれど……。
「子供叱るな来た道だ 老人笑うな行く道だ」ということばを思い出しました。
p.048
“
| 私は、強くなんかありません
| 強いて言うなら、人からどう見られるかを気にしていないだけです
”
それを「強い人」だと感じるのですよ、弱い側からすると……。
p.064
“所定の勤務時間中は適当にさぼっているのに、残業が必要なふりをして定時を過ぎても居残って、ちゃっかり残業代を稼ぐ。”
(中略)
“もしかしたら、「いるいる」と思い当たる人がいるかもしれない。”
はい、かつての自分です。1分単位での残業代が嬉しくて、ついダラダラと働いていました。良くないです……。
p.068
“労働者側に立つ弁護士の団体である日本労働弁護団は、この高度プロフェッショナル制度を「定額で働かせ放題」と批判した。”
嗚呼、懐かしいです。そういえばそんなフレーズがありましたね。力強いことばです。
2024/04/23 p.069
2024/04/26 p.069-105
2024/04/27 p.106-113
p.111
“「働く以上は」と、仕事への献身を求め続けているように思える。”
このプレッシャーがつらいです……。社会人として当たり前と言われてしまうのかもしれないですけれど、「自分にも他人にも優しく無理せず過ごしたほうが良いじゃないですか!」とわたしは思ってしまいます。
仕事は細く長くいきたいです。
2024/04/29 p.113-114
2024/05/02 p.114-125
p.123
“「胸触(さわ)っていい?」などとセクハラ発言を繰り返していたと報じられた。”
良いわけがないです。気持ち悪いです……。
p.125
“「あんなひどい会話をした記憶はありません」と、改めて発言を否定した。”
ひどい会話だとわかるくらいの知能があるのなら、最初から言わないでください。
2024/05/03 p.125-281
p.127
“こうやって整理するだけでもうんざりしてくる。読者の皆さんもそうだろう。”
強い感情のままことばをぶちまけて、共感を求められると、こわくなってしまいます……。
下世話なゴシップ記事と同等になってしまいませんか……? もう少し冷静に考えませんか?
p.137
“私が参加したデモ、私がおこなった異議申し立ての記者会見、私が始めた「国会パブリックビューイング」の取り組みなど、”
私が私が私がと言われると、恐怖を抱きます……。前章でもそうだったように、個人的感情が強過ぎると大切なところが見えづらくなり受け取りにくくなります。
大変申し訳ないのですけれど、この章は飛ばすことにします……。
p.201
“| 期待されてがんばる人もいるが、期待されるとその期待につぶされる人もいる。期待とは、「今」のままでは不十分だと、「今」を否定することでもある。”
上司が期待してくださっているのに、どうして苦しくなってしまうのだろう……と思っていたのですけれど、これかもしれません。知らず知らずのうちに、現在の自分を否定されてしまっているかのような感覚になっていたのかもしれません。お相手は一切そんなことを考えていないというのに。続きを読む投稿日:2024.05.03
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