観光亡国論
アレックス・カー(著)
,清野由美(著)
/中公新書ラクレ
作品情報
右肩上がりで増加する訪日外国人観光客。京都、富士山をはじめとする観光地へキャパシティを越えた観光客が殺到し、交通や景観、住環境などでトラブルが続発する状況を前に、東洋文化研究家アレックス・カー氏は「かつての工業公害と同じだ」と警鐘を鳴らす。本書はその危機感を起点に世界の事例を盛り込み、ジャーナリスト・清野由美氏とともに建設的な解決策を検討する一冊。真の観光立国を果たすべく、目の前の「観光公害」を克服せよ!
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商品情報
- シリーズ
- 観光亡国論
- 出版社
- 中央公論新社
- 掲載誌・レーベル
- 中公新書ラクレ
- 書籍発売日
- 2019.03.10
- Reader Store発売日
- 2019.04.26
- ファイルサイズ
- 20.2MB
- ページ数
- 224ページ
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この作品のレビュー
平均 4.0 (11件のレビュー)
-
インバウンドが2000万人を突破、今年は3000万人を上回る、2020年には4000万人だと、浮かれている間に、国内の観光名所は大変なことになっているようです。
たとえば京都。
既に清水寺や二条城とい…った超の付く名所だけでなく、京都駅南側のお寺や神社でも、今は人で溢れ返っています。
伏見稲荷大社は、鳥居が「インスタ映えする」として、いつ行っても鳥居の下に人がびっしりいて参拝もままならない。
美しい禅庭のある東福寺も紅葉の季節になると開門からすぐに、庭を一望できる通天橋の上に人が連なり、立ち止まることも出来ないのだとか。
他の有名観光地でも、「観光公害」とでも呼ぶべき事態が起きています。
これでは、「観光立国」どころか「観光亡国」だというのが著者の見立て。
では、インバウンドは不要なのか。
いえ、そうではありません。
「適切なマネージメントとコントロールが必要」と著者は説きます。
具体的なアイデアも提出しており、注目しました。
たとえば、祇園に「花見小路レーン」、観光名所に「マナーゲート」を設けたり、大型バスや公共の乗り物の中で「マナー講座」を義務化したり…。
いずれもやや突飛な発想ですが、「そもそもイノベ―ティブなアイデアというものは、常識の外から出てくるもの」と著者は指摘します。
神社仏閣に数多ある「撮影禁止」の看板の撤去には、私も賛成です。
世界的には、有名な博物館や美術館でも撮影を解禁するのが今の流れだそうです。
「ゆるキャラ」や「顔出し看板」もそろそろいいのではないでしょうか。
本書にはこのほか、「クオンティティ(量)よりクオリティ(質)を」「地域のプライドを取り戻すことが重要」など真の観光立国を成し遂げるための貴重なヒントが盛りだくさん。
私の住む空知はインバウンドが大挙して押し寄せるような観光地ではありませんが、インバウンドが少ないからと言って嘆く必要はなさそうです。
まずは地域の資源を発掘し、それを磨いて、できれば結んで、本当にこの空知が好きだという人に何度も来てもらい、お金を落としてもらう。
そんな観光を目指すべきではないかと、本書を読んで思いました。続きを読む投稿日:2019.04.10
日本三大秘境の一つ、徳島県祖谷地方をご存知でしょうか。一つの出来事は心持ち次第で多種多様に広がっていきます。息子さんの進学で徳島との縁が色濃くなった古岡夫妻は、日本三大秘境の一つ、徳島県祖谷地方の茅葺…き民家に宿泊したそうです。https://www.tougenkyo-iya.jp/
東祖谷に残る古民家を再生、活用する新しいもてなしの形をプロデュースしたのは、アメリカ人のアレックス・カー。彼は私たち日本人が気づかない日本の美しさを再認識させてくれて、また後世に伝えようと文化芸術活動の推進も精力的にしています。大切なものは何か?!外の目を取り込むことって気づかされます。
(by Furuoka)続きを読む投稿日:2024.01.27
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