料理は女の義務ですか(新潮新書)
阿古真理(著)
/新潮新書
作品情報
「昔から苦手」「とにかく時間がない」……それでも家族のために気力を奮い立たせて、毎日台所に立つ女性たち。一体、どうすれば料理への苦手意識を克服できるのか? その歴史をひもとき、「スープの底力」「楽しい保存食」「便利な常備菜」といった先人の豊かな知恵に今こそ学ぼう。女性の社会進出と現代の台所事情、「一汁一菜」より大切なこと、料理がつなぐ人間関係など、好きな人も苦手な人もあらためて考える料理論。
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商品情報
- シリーズ
- 料理は女の義務ですか(新潮新書)
- 著者
- 阿古真理
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 新潮社
- 掲載誌・レーベル
- 新潮新書
- 書籍発売日
- 2017.10.14
- Reader Store発売日
- 2017.10.20
- ファイルサイズ
- 1.5MB
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この作品のレビュー
平均 3.6 (7件のレビュー)
-
書名に心のなかを見透かされたような気がして、ドキっとしながら手に取る。
本書は、作家であり生活史研究家である著者が、家庭料理を主に女性がどのように担ってきたか、歴史をふまえながら論じた本である。
史…実やインタビュー、文献引用が非常に充実している。
冷静で淡々とした語り口も良い。
特定の価値観や主義主張を押しつけるようなことがほとんどないので、落ち着いて読め、一冊を閉じるころには、現代の食卓がいかに複雑な歴史と価値観が混在する結果になっているかが、自然と頭に入るようになっている。
読みながら、ふと今の私が生きる社会って、料理に対する「こうあるべき」や「こうしたら良い」という情報は溢れる一方で、残業をともなう仕事をもつ人間が現実的にどう料理することが「正解」なのか、実は答えが用意されていないんじゃないか、ということに思いいたる。
試しに私の中の漠然とした「良い料理」のイメージを、思いつくままに挙げると、
1.手作りである
2.手間をかけずに作っている
3.手間をかけて作っている
4.加工食品を上手に取り入れる
5.なるべく素の材料で料理するのが良い
6.農薬とかも気になる
7.食費は上手に節約するのが良い
8.やはり母の作っていた食卓が理想である
9.とはいえ、専業主婦の時代が長かった母と、仕事についている私とでは生活が違いすぎるから、それ相応になんとかしないと
etc.
って、矛盾だらけで、こんなの全て満たす正解なんてあるわけがない!(笑)
そもそも、長いあいだ実家暮らしをしてきた私の料理の腕が足りないし!
全く余談だけど、この本を読んでいたお正月休み、二人家族の夫と同時にインフルエンザをわずらい、家庭が閉鎖する目にあった。
少し体調が回復してきた日、とにかく水炊き鍋だけ作ろうと、白菜をざくざく切って湯気の上がる鍋に入れていたら、体は辛かったが料理できることがしみじみ嬉しかった。
料理は生きる権利である、と著者はいう。
うん、料理は女の義務ではなく、大人の権利だと思う。
そして、働く人誰しも、毎日簡単なご飯をつくって食べられる生活を送れるような社会を設計することが、大人の義務なんじゃないか。
少しずつでも、そんな社会になればいいのになと思った一冊でした。続きを読む投稿日:2018.01.13
国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→
https://winet2.nwec.go.jp/bunken/opac_link/bibid/BB11398752投稿日:2023.12.11
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