ものづくりの反撃
中沢孝夫(著)
,藤本隆宏(著)
,新宅純二郎(著)
/ちくま新書
作品情報
空前の円高、「世界の工場」中国の台頭、エレクトロニクス系産業の競争力低下──。30年ものあいだ、過酷なグローバル競争下にあった日本のものづくり。しかし、逆風のなかで必死にもがき、たゆまぬ鍛練の結果、いま、現場は圧倒的な強さを獲得した。「インダストリー4.0」「IoT」「AI」に代表されるドイツ型ものづくり論を批判的に検証し、さらなる拡大が予想される日本の製造業の潜在力を徹底的に考える。現場で思考を重ねてきた経済学者が、日本経済の夜明けを大いに語りあう。
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この作品のレビュー
平均 3.2 (6件のレビュー)
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「第4次産業革命」、「インダストリー4.0」といった言葉が溢れる中、わが国の中小企業、中でもものづくり企業はこれまで通り地に足をつけて取り組むことが重要であると訴える一冊。いかに我が国のものづくり企業…が優れているか、著者3人の対談がまとめられている。
著者たちは、わが国のものづくり企業は数々の試練を乗り越えてきたと評する。そして、その苦難を超えられたのは、ひとえに生産性の向上に尽力してきたからだという。数ある試練の1つに、新興国の低賃金に押された時代があったことも指摘されている。しかし、今やその賃金格差も是正されつつあることから、企業の未来は明るいと論じている。特に、わが国はアメリカや中国と違い、労働力に頼って産業を成長させてきたわけではない。組織力や生産性の向上でもって、低成長時代を乗り越えてきたのである。だからこそ、今後も「インダストリー4.0」といった流行に振り回されることなく、これまで培ってきた姿勢を貫くことで問題ないというわけだ。
確かに一理あるロジックであるが、果たして今後、我が国のGDPのシェアを製造業がどれほど占めるのだろうか。GoogleやApple、アマゾンに代表されるように、巨大なIT産業や物流産業が主流となっている今、製造業の未来が明るいと果たして言えるのだろうか。タイトルから読み取れるようにものづくり企業の未来が明るいのか、それとも中小企業でも生き残っていけることを示唆しているのか、読んでいて判別がしにくかった。ものづくり企業が中小企業にすり替えられているといった読み心地であった。
確かに、一部の中小企業が無駄の改善や製品の質の向上を図ることは、わが国にとって重要である。そのために、行政も口を出さず、現場に任せるべきとの意見も同感だ。ただ、それが「ものづくり企業の反撃」とまで言えるのか、腑に落ちなかった。
※現場力の高い企業:「見通し」、「風通し」、「見える化」のある企業
※明るい現場:①世界中の顧客が満足し、②国内外の企業の利益に貢献し、③地域の雇用に貢献する、「三方よし」の現場続きを読む投稿日:2017.06.28
先生方のおっしゃっているのはそれぞれの著書の焼き直しばかりだが、対談形式に繋げられると説得力を増す。
製造業を預かるものとして「良い現場」と「良い設計の良い流れ」を後輩に残す事が自分の使命と改めて…肝に命じた。続きを読む投稿日:2020.06.23
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