日本の観光きのう・いま・あす
須田寛(著)
/交通新聞社新書
作品情報
国においても「2020年に訪日外国人観光客数4,000万人」という目標を掲げている。本書は、「産業観光」等の新しい観光を提唱し、商工会議所、日本観光振興協会などで、永年、観光の仕事に携わってきた著者が、日本の観光の「きのう・いま・あす」を探る。観光客も観光地側もお互いが「観光するこころ」をもって一体化する、それが今後の地域づくり、「観光立国」の基盤、と強調。
須田 寛(すだ ひろし)
昭和29年4月日本国有鉄道入社。昭和62年4月東海旅客鉄道株式会社代表取締役社長、平成7年6月代表取締役会長、平成16年6月相談役。(公社)日本観光振興協会全国産業観光推進協議会副会長を務めるほか、日本商工会議所、名古屋商工会議所などで観光関係の活動に携わる。主な著書に「産業観光」「新しい観光」「昭和の鉄道」(いずれも交通新聞社)、「東海道新幹線II」(JTB)、「新・産業観光論」(共著、すばる舎)など多数。
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商品情報
- シリーズ
- 日本の観光きのう・いま・あす
- 著者
- 須田寛
- 出版社
- 交通新聞社
- 掲載誌・レーベル
- 交通新聞社新書
- 書籍発売日
- 2017.02.15
- Reader Store発売日
- 2017.03.10
- ファイルサイズ
- 16.6MB
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この作品のレビュー
平均 3.7 (4件のレビュー)
-
須田先生らしく実に教科書的な書き方で、読みやすいわけではないです。とは言え、観光に関する、そんなに値のはらない教科書として、この本は最適なように思えます。
投稿日:2020.11.06
須田寛氏の著書は拙ブログにたびたび登場しますが、改めて述べると、JR東海の初代社長で、会長を経て現在は相談役。国鉄時代は「ディスカヴァー・ジャパン」のキャンペインを成功させ、優先席(当時はシルバーシー…トと呼称)を導入し、初のプリカ「オレンジカード」を開発、JRになつてからは、「ナゴヤ球場正門前駅」を開業させたりして、まあやり手の鉄道人と申せませうか。
その須田氏、実は観光のプロでもあります。観光関係の著書も多数。本書『日本の観光 きのう・いま・あす』もその一冊。新書版なので気軽に読めるのであります。
そもそも観光とは何か。定義から始まります。多分一般の人たちは物見遊山と思つてゐるかもしれません。そもそも「観光」といふ言葉はかの「易経」に出てゐるさうで、これが文献で確認できる最古の記述らしい。
それによると、「地域のすぐれたもの、美しいものを多くの人々が心をこめてみ、かつ学ぶこと、またそれのためにその美しいものを地域をあげて心をこめてみて貰う(本文より)」ように努力し、それによつて「人的交流を促進すること」なんださうです。
この「人的交流」といふのが肝要ですな。「観光」の実態は「易経」よりも古く、古代日本でも「ムラ」が確立した頃、他の「ムラ」はどうなつてゐるのか、といふ好奇心は当然出てくるでせう。実際に隣ムラへ行き、そこでの見聞を広め、現地の人達と「人的交流」をはかる、といつた行動はあつたらしい。勿論わたくしは当時生存してゐませんでしたので、推測するしかないのですが。
今でこそ「観光」といふと個人的な趣味、時には俗悪な場所でハメを外す、といふ印象があると思ひますが、須田氏の指摘によりますと、①観光は「文化行動」②観光は「経済行動」③観光は「まちづくり」といふ側面があるとか。
章ごとに時系列で観光の歴史、そして現状、さらに将来の観光について述べてゐます。政府もすすめる「観光立国」を目指すには、具体的に誰が、何をすれば良いのかの提言、さらに「ウチの町(市や村でもいい)には何にもないよ」といふ地区にも、必ず観光資源が眠つてゐるはずで、さういふのも掘り起こす必要があると述べてゐます。
そして、観光資源を守り、観光客を守るためには(安全な観光)の意見、さらには広域、国際観光まで。某国の人は日本に来ないでほしい、などと言はずに、受け入れ態勢を万全にする事で(これが今遅れてゐる)、かなりの改善が見込まれるでせう。
とまあ、観光に関する入門書として、恰好の一冊と申せませう。デハご機嫌やう。
http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-776.html続きを読む投稿日:2019.01.20
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