戦争報道
武田徹(著)
/ちくま新書
この作品のレビュー
平均 3.5 (8件のレビュー)
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戦争報道を入り口として、ジャーナリズム全般にわたる、あり方を問うている。戦争を取り上げているのは、題材として分かりやすいからだろうと思われる。現場で発生した事件取材者の編集を行う。マスメディアを通じて…報道は多くの意図(政治・広告主)により、都合よい様に編集されて、私たちに届く。それは、私たちが、その情報により、コントロールされているかのような結果を生む。情報伝達機器は発達してきたが、作為者による囲い込みは変わらないだろう。インターネットにより、未来の姿に立ち返る可能性は見えてきたのだろうか?
同盟通信社、敗戦後には解散になる。米国の情報統制
BBCのジョージ・オーウェル、戦争中には検閲が行われていた。ベーシックイングリッシュ⇒ニュースピーク。言語の制限はそのまま、究極の検閲になる。
ベトナム戦争とは何であったのか?映画、地獄の黙示録で描かれたものは、リアリズムであるのか?
湾岸戦争以後、報道と宣伝の関連性が示される。報道管制、戦争広告代理店、ブティックプロパガンダ、テロ報道と報復。しかし、予定された侵略であったことが、発見される。その後には、ジャーナリズム批判、どれを信じるか?ビデオジャーナリスト、デジタル、インターネット、信頼。
米国は戦争が好きである。自国産業、国益のために兵器や爆弾を売らなければならない。大統領自ら指揮し戦争を起こす。何のために?
キーワード
イエロージャーナリズム
世界三大通信社
宣伝 プロパガンダ 情報の送り手が自分の利益を最大化するために様々なコミュニケーションスキルを駆使すること。受けての利益を一切考慮しない。続きを読む投稿日:2013.05.08
このレビューはネタバレを含みます
報道機関、ジャーナリストの質や力量が問われるのは戦争報道に関して。この視点を軸に、第二次世界大戦、ベトナム戦争とその後。9.11後に時代相を分けて分析。ただ、戦争関連報道の主体を、ナショナル・ニュース…・エージェンシーから敏腕ジャーナリスト、媒体を新聞、テレビから小説や映画、インターネットまで、方法論もPR会社のそれと範囲と対象が広すぎて、焦点がぼやけているようにも感じた。結果、一つ一つは興味をそそる切り口なのだが、突っ込み不足のようにも。戦争PR会社やインターネット論は別書の方が良さげ。2003年刊。続きを読む
レビューの続きを読む投稿日:2017.01.22
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