鍛冶屋の教え 横山祐弘職人ばなし(小学館文庫)
かくまつとむ(著)
/小学館文庫
作品情報
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水戸斉昭の刀鍛冶から、農具・生活刃物を打つ職人へ。幕末から平成の現在まで、鉄とかかわってきた奥久慈の野鍛冶・横山祐弘氏が語る、鉄の不思議と道具の魅力。懐しい日本を思い出す、文庫書き下ろしの聞き書き集。
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商品情報
- 著者
- かくまつとむ
- 出版社
- 小学館
- 掲載誌・レーベル
- 小学館文庫
- 書籍発売日
- 1998.06.01
- Reader Store発売日
- 2015.05.21
- ファイルサイズ
- 34.1MB
- ページ数
- 256ページ
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この作品のレビュー
平均 4.0 (2件のレビュー)
-
こないだ無性に読み返したくなった本があります
かつて野鍛冶と呼ばれる人はごく普通の存在で
近隣の住民が使う農具を作り、修繕するという生業(なりわい)でした
つまり「村のかじ屋」です
刀鍛冶から見る…と格下なのかもしれませんが
仕事にかける思いは同じでしょうし
彼らの作る道具を必要とする人の多さから見ると
暮らしに必要な職人なのです
『鍛冶屋の教え―横山祐弘職人ばなし』という本は
そんな職人、野鍛冶の一人の話を聞き取った
一昔前の『メタルカラーの時代』とも言える本です
彼が経験によって培い、身につけた技や加減というものは
単なる勘ではなく、現代の化学や工学によって実証されるべきもので
つまりは、古くから手仕事でやってきたことは
工業的にみても理にかなっていたわけですが
そういうことがひとつの山村といった範囲で成立していたというのが
むしろ現代よりも豊かな時代なのではなかったか
ふとそんなことを考えてしまいます
なぁんて書いてきましたが
実はこの本、まだ読み返せてはいないんですよ
ずっと前に読んだのを思い出したまではいいのですが
その後家の中で見たことがないんです
...処分しちゃったのかなぁ?
小学館文庫だったはずだという頼りない記憶を元に検索したら
ここに紹介した本がヒットして、著者も間違いないし
たしかにこういう内容だったから、この本だったと思うのですが
ひとつ気になるのが「文庫書き下ろし聞き書き集」という説明文です
雑誌『BE-PAL』で連載されたのが文庫化されたと思ったんだけどなぁ
ま、それはどちらでもいいのですが
もういちど家の中を良く探してみて、それでも見つからなかったら...
買っちゃおうかなぁ
(http://todomatsu.com/archives/2008/08/30/post_1388.php)
--------------------------------------------------------------------------------と、ここまではブログに書いた記事の引用で
結局そのあとすぐに買って読み返したのですが
数日前に本棚を整理していたら
奥から以前買ったものが出てきました続きを読む投稿日:2012.07.14
ほんと、茨城の山奥の在野の野鍛治の爺さんからの聞き書。おそらく、特別なことは何も書いてない。
生きてきた歴史であり、土地の表現であり、道具の魂。
しかしこれは、この時代までまだ生き抜いてきた職人の、紛…れもない、飾りもない言葉なんだな。
これが、素晴らしい。
木の命木の心に匹敵する名著だと思う。続きを読む投稿日:2016.05.22
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