サンデルの政治哲学
小林正弥(著)
/平凡社新書
作品情報
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。「ハーバード白熱教室」での鮮やかな講義と、核心を衝く哲学の議論で、一大旋風を巻き起こした政治哲学者マイケル・サンデル。彼自身の思想と「コミュニタリアニズム」について、サンデルがもっとも信頼を寄せる著者が、その全貌を余すところなく記した。
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- サンデルの政治哲学
- 著者
- 小林正弥
- 出版社
- 平凡社
- 掲載誌・レーベル
- 平凡社新書
- 書籍発売日
- 2010.12.10
- Reader Store発売日
- 2015.05.16
- ファイルサイズ
- 52.2MB
以下の製品には非対応です
※この商品はタブレットなど大きなディスプレイを備えた機器で読むことに適しています。
文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
この作品のレビュー
平均 3.8 (37件のレビュー)
-
「白熱教室」「これからの正義の話をしよう」などで話題になっている、
政治哲学者マイケル・サンデルの思想について書いた本。
サンデルの書いた内容を噛み砕いて説明した入門書かと思っていたが、
実際にはサ…ンデルの著作ひとつひとつの内容を丁寧に解説し、
政治哲学という学問の歴史や発展の経緯も含めて、
「サンデルとは何者か」「どんな主張をしてきた人か」というのが、
門外漢の素人にもわかるようにしてくれている、
非常に内容の濃いものだった。
僕は、サンデル本人の著作を読む前に、
読んでみるべきかどうか、ざっくりとした感触を知りたいな、と、
軽い気持ちでこの本を買ったのだが、
むしろ本人の著作を読む前に、サンデルがどういう人なのかを知ることができて、
とても有意義だった気がしている。
つまりこの本のおかげで、このあとにサンデル本人の著作を読むに当たって、
その主張するところを冷静に受け止めることができる下地を、
先につくることができたように思うのだ。
サンデルには興味がある。
その主張も、ざっと聞いたところでは何やらかなり正しそうに見える。
でも、「白熱教室」に見られるような、あの巧みな会話法は、
逆に、そうでないことでも正しいような気持ちにさせられるような気がして、
逆に読んでしまうのが怖いような気もしていた。
冷静に受け止めるのではなく、魔法にかけられたように
信奉者になってしまうのはいやだなぁ、とかそんな気持ちがあったのだ。
でも、この本を読んでわずかとはいえ予備知識を仕入れた後ならば、
少しは冷静に読むことができそうだ。
この本の中で整理されたサンデル自身のコミュニタリアニズム、
あるいは共和主義というような思想について、だいぶ共感しつつも、
まだ半信半疑なところが僕にはある。
サンデルの著作で、それぞれの思想の具体的な実践例を見て行きつつ、
僕自身のこの思想に対する態度を考えていきたい、と思っている。続きを読む投稿日:2011.01.06
このレビューはネタバレを含みます
• 現在進行形である政治経済の問題を議論する際には、どうしても実例を取り上げて論じる必要が出てくる。(21)
レビューの続きを読む
• 具体例だけ論ずるのではなく、必ず抽象的な原理・原則と関連させて議論を進めるのも大きな特…徴だ。実例だけでは哲学にならないし、他方、抽象的な原理・原則だけ検討しても机上の空論に陥りやすく、多くの人たちを惹きつける魅力に欠けてしまう。印象的でリアリティあふれる具体例と、原理・原則との絶え間ない往復運動が、前述した弁証法的な方法であり、彼の政治哲学の重要な特徴のひとつである(21-2)
• 学問の原点回帰(26)
哲学の原点は、ソクラテスと登場人物との生き生きとした対話にある
• なぜ日本では政治哲学が導入されなかったのか(31)
多くの学問が導入された明治時代には、政治哲学を研究すると、すぐに主権とか天皇制の問題などに触れてしまうので、その危険を避けた
• 現代の主流派経済学の基礎にあるのは、「喜び」ないし「快楽」を「効用(utility)」とする功利主義(utilitarianism)の考え方である。(46)
• 功利主義的発想が端的に現れてくるのが、経済指標のGNPを至上視する見方である。お金を持っていることが喜びないし快楽と連動していると考えれば、喜びや快楽の合計は、GNPという指標に表れることになり、GNPの成長が社会の幸福の増大ということになる。ここから、「経済成長を最も大きくすることが政治の目的である」という考え方が現れることになる。(46)続きを読む投稿日:2021.03.05
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。