NHK「100分de名著」ブックス パスカル パンセ
鹿島茂(著)
/NHK「100分de名著」ブックス
作品情報
科学が進歩し、キリスト教的世界観が崩れ始めた17世紀、「理性賛美」の風潮が高まった。そこに懐疑の念を抱いたのがフランスの哲学者で数学者のパスカル。「人間は一本の葦にすぎない。だが、それは考える葦である」。現代文明の脆さが露わになったいま、人間の理性の限界と可能性について考える。NHKテレビ講座「100分de名著」の単行本化。
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商品情報
- 著者
- 鹿島茂
- 出版社
- NHK出版
- 掲載誌・レーベル
- NHK「100分de名著」ブックス
- 書籍発売日
- 2013.03.26
- Reader Store発売日
- 2013.06.07
- ファイルサイズ
- 3.3MB
- ページ数
- 160ページ
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この作品のレビュー
平均 4.2 (20件のレビュー)
-
特別企画「上皇上皇后様御夫妻ブルーレイ65巻セット婚記念!陛下の愛読書を読んでみようのコーナー!(何かが違う)」
はい、そういったわけでね
先日4月10日に65回目の結婚記念日を迎えられた両陛下にち…なんで、両陛下が毎日音読しているという愛読書、17世紀のフランスの哲学者パスカルの『パンセ』を読んでみよう!と、思ったんですが『パンセ』そのものはちょっと難しそうだったので『100分de名著』に逃げましたw
うん、なんとなく理解できたような気もしなくもないんで逃げて正解だったかなw
『パンセ』と言えば、有名な「人間は考える葦である」ですよね
この一節がある章の全文はこんな感じ
「人間は一本の葦にすぎない。自然の中でも最も弱いものの一つである。しかし、それは考える葦なのだ。人間を押し潰すためには、全宇宙が武装する必要はない。蒸気や一滴の水でさえ人間を殺すに足りる。しかし、たとえ宇宙が人間を押し潰したとしても、人間は自分を殺す宇宙よりも気高いと言える。なぜならば、人間は自分が死ぬことを、また宇宙のほうが自分よりも優位だということを知っているからだ。宇宙はこうしたことを何も知らない。
だから、わたしたちの尊厳は、すべてこれ、考えることの中に存する。わたしたちはその考えるというところから立ち上がらなければならないのであり、わたしたちが満たす術を知らない空間や時間から立ち上がるのではないのだ。ゆえに、よく考えるよう努力しよう。ここに道徳の原理があるのだ。」
人間てすげーんだぜ!だって「考える」ことができるんだからね
だから、一生懸命「考えて」明るい未来を引き寄せようぜ!ってことだと思う(思うてw)
はい、そして結婚65周年は正しくはブルースターサファイア婚です
ブルーでスターでサファイアって『リボンの騎士』か!続きを読む投稿日:2024.04.28
「幸福とは何か」
暇になると、人間は不幸になる。なぜなら生きている意味を否定されるから。忙しい方がまだマシ。忙しいから、気晴らしができる。気晴らしこそ人生。
地位が上がると、真実から遠ざけられていく…。なぜなら、耳触りが良くて口当たりがいいことしか言わない部下がまわりに集まってくるから。
真実は人を傷つけるから、たいていの人は「真実という薬」をくれた人にひそかな恨みを抱くようになる。
→職場で上司の悪口がよく出るが、ほとんど改善されることがないのがいい例。実際言えないし、言った所でその人との関係性が悪くなり自分が不利になるってことが殆どだから。この「上司」を自分に当てはめると、非常に怖い。自分の欠点に気づかず、周りには裏で言われながらも「自分はうまくやっている」と思いながら過ごし、死んでいくのか。まぁそれも悪くはないが…自分で自分の真実に気づくのは非常に難しい。
↑この諸悪の根源は「自己愛」である。自己愛があるから、自分の欠点や自分が弱くて醜い人間であるという事実を、自分と他人の目に触れないように覆い隠そうとして全力を尽くす。それを人から指摘されるのもいやだし、人に見破られることも我慢できない。自己愛を満たすものは、他者からの尊敬である。他者から「すごい!」と思われたいという願望は、人間の心の最も消しがたい性質なのである。
「人間というものは、どれほど悲しみで1杯でも、なにか気晴らしになるようなことに引き込まれたら、そのあいだは幸せになれるのだ。」逆に、気晴らしがないと、人間は悲しみに落ちていく。
「人間とは考える葦である」
→人間は葦と同じような弱い存在である。自然の力には全く叶わないし、力も弱く、すぐ傷つく。そして全員必ず死ぬ。宇宙から見たら、塵同然の存在であり、人間など、認識すらせずに消し飛ばすことができる。
要するに、人間というのは悲惨な存在である。
その一方で、人間は偉大な存在である。
なぜなら、考えることができるからだ。宇宙や自然は、人間よりもはるかに強大な力をもっている。しかし、考えることはなく只そこに在るだけだ。しかし、人間は「自分は吹けば飛ぶようなちっぽけな存在だ」と、自分のことを認知できる。それは、人間に許された「考える」という、偉大な行為である。「考える」ことこそが、人間を人間たらしめる。また一方で、考えるからこそ人間は悲惨なのである。
私たちがどれほど考えても、この世界、この宇宙のすべてを知り尽くすことはできない。それでも、考え続けなければならない。未完成であることが考え続ける唯一の契機になっている。続きを読む投稿日:2024.06.07
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