嫌いな人とどうつきあうか より良い人間関係を築く心理学
齊藤勇(著)
/PHP文庫
作品情報
会えば互いに好きになるのが人間関係の自然な姿。だが、会社や仕事上では嫌いな人ともつきあわなければならないし、一緒にいればいるほど、相手の嫌なところが見えてきがちなもの。本書は人を嫌いになる心のしくみを解き明かし、豊富な事例とともに円滑な人間関係に変える知恵を紹介する。苦手意識が消え、明日から誰とでも気楽につきあえる!
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商品情報
- シリーズ
- 嫌いな人とどうつきあうか
- 著者
- 齊藤勇
- 出版社
- PHP研究所
- 掲載誌・レーベル
- PHP文庫
- 書籍発売日
- 1994.08.01
- Reader Store発売日
- 2013.03.15
- ファイルサイズ
- 0.8MB
- ページ数
- 256ページ
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この作品のレビュー
平均 2.5 (2件のレビュー)
-
会社の同僚などの場合、個人的に嫌いという感情を優先させないで、仕事の利益を考える、別の次元からメリットデメリットを考えてみるということが重要なのでしょう。当たり前のことなのでしょうが、感情が優先してし…まうとなかなか見えなくなるものですね。
自分自身に思い当たるな、と思ったのは、嫌いな人に対してついつい先入観をもって判断してしまう「予言の自己完結」。売り言葉には買い言葉を、というのはなるほど、と思いました。「なめられない」というのも自己防衛として大切だし、そういった関係に持っていければ、嫌いという感情を意識する機会も減るので、自分自身気持ちが楽かな。続きを読む投稿日:2008.05.16
キライなヒトに対してはどう対処すればいいのか。著者の答は「嫌いにならないこと」。禅問答のようではあるが「楽しくなりたければ笑えばいい」といったように、精神をコントロールするために行動を変えるといった…自己コントロール法はよく知られているので、それほど奇抜な考え方ではない。
嫌いな人に対する対応は「キライなヒトをどうしたいのか」という本人の希望によってそのなすべきことは異なってくる。すなわち「問題がおきないようにする」という要望と「そのヒトと関わり合いたくない」という要望とでは当然その解決法が違ってくる。前者の場合には「キライにならないこと」という方法は有効であるが、後者の場合にはそうとはいえない。職場の人間との関係なのか、単なる知り合いに過ぎないのかといった状況による解決の可能性も考慮したうえで、あたるべき考え方を選ぶ必要があるだろう。
「みんななかよく」という関係を構築することが、最善の解決であるということに異論を挟む人も少ないだろう。しかし嫌われるヒトというのはこちらが妥協すればさらなる妥協を求め、気づけばすべて相手の要求を呑まざるを得ない状況に追い込むような輩が多い。本来ならば社会的なシステムを根本から変える必要があるのだが、それができないから自分を変えていこうとするのである。この謙虚な姿勢を逆に利用されることとなるのは、ほとんどの人間にとって不本意な行動といえる。嫌いな人が「自分が認められた」と勘違いしながら、キャッキャとはしゃいでいる状況を温かい目で見守ることができる聖者が今の世の中にいったいどれくらい存在するのだろうか。
一般に書籍に書かれていることは、著者が提唱する見解が中心ではあるものの、それに説得力を持たせるために周辺の記述は厚くする必要があるのが普通であろう。そうした周辺の説明は著者の考えと読者の考えが食い違っているような場合でも十分に役に立つ。本書も、人を嫌いになる仕組みや人間関係の構造といった一般論は大いに参考になるものである。
よくみてみれば本書のタイトルは「どうつきあうか」。付き合うことが前提なんだな。続きを読む投稿日:2015.01.20
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