いい映画を見たときは、「映画館を出ると、とたんにみんなに吹聴したくなる。見てない人に早く見せたくなってくる。そう言うのが嬉しい。」と語る生粋の映画中毒者J・J。懐かしのマルクス兄弟をはじめ、半世紀にわたる映画とのつきあいを集成!
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ぼくは下町の不良だった──つねに新しいことに興味を持ち、過去を振り返るのは年寄りの証拠というJ・J氏も、読者の強い期待に答えて、子供時代のことを書かないではすまされなくなった。甚一少年の青春を育んだ下町の情緒を伝える、自伝抄を一冊にする。
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一九四五年、連日の空襲のもと、主任として映画館を守りつづけながら、面白い本を求めて古本屋を巡り歩くJ・J氏──。一九七〇年、試写に、コンサートに、原稿書きにと、忙しい毎日のなか、散歩と本探しに精を出すJ・J氏──。日記は最高のノンフィクションだ。ノートやメモ帖から精選されたJ・J氏の日録。
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ニューポートという煙草を買った日は、やっぱりジャズにご縁があった。散歩をしていると次つぎと素敵なジャズに出会ってご機嫌になる。こんな日には、喫茶店でジャズ雑誌を読みながら、ナット・ヘントフやレナード・フェザーとJ・J氏の楽しいジャズ対話が始まるんだ。今日もモダン・ジャズの勉強。
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ジャズの音はどんどん新しくなってゆく。アルバート・アイラー、アーチー・シェップ、サン・ラなど、ジャズ・アヴァンギャルド世界からの内部の声に耳を傾けよう。ニュー・ブラック・ミュージックに思いっきりのめりこんだ、J・J氏の熱気あふれるレポート。
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こんなJAZZのレコードを聴きなおしてみないかい? モダン・ジャズ入門から新作レコード評まで──ある日ジャズにとりつかれ、またたくまにスーパー・クリティックに変身したJ・J氏が、膨大なコレクションから精選して語りかける、モダン・ジャズへの道案内。
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「ジャズ・マガジン」を読みながら、レコードに耳を傾け、鉛筆片手にノートをとる。コーヒーのにおいとジャズの響きが、今日も気持ちをリラックスさせる。ビル・エヴァンスやシェリー・マン、ジョン・マクラグリンからナベサダまで、植草さんはこんなミュージシャンたちも大好きだった。
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文学・映画・ジャズ・演劇・美術・ファッション・スポーツ──海外の新聞や雑誌を読みまくり、世界のエッセンスをとり出す。様々な分野で、いま何が起こっているのか? 鋭い感性のアンテナで捉えた話題を、鮮やかな手つきで紹介する、コラムニストJ・Jの真骨頂。これぞ、“雑学”の宝庫!
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実際にアメリカの土を踏む前から、植草さんはグリニッジ・ヴィレッジを自分の庭のように知っていた。オフ・オフ・ブロードウェイの芝居見物から、散歩がてらのショッピング、最高に楽しい古本屋めぐりまで、生粋のニューヨーカーにも劣らぬ旺盛な好奇心と該博な知識で語りかけるこの不思議な都会の魅力。
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中間小説の面白さは、それを読んでいくスピードから生まれてくるのだ。毎月の中間小説雑誌はもちろんのこと、単行本の長編から外国の新しい小説まで、喫茶店や電車の中でも読みまくって、読書のたのしみを思いっきりつめこんだ、J・J氏の新鮮な感覚溢れる連載時評。
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なにげなく手にとった一冊の本で、突然はっとする瞬間にぶつかる。これが探偵小説の醍醐味だ。この楽しみにとり憑かれて、古本屋通いに拍車がかかる。マードック、クリーシー、ジェームズ・メイヨ……うず高く積みあげたペーパーバックの山から数々の名作を掘りあてる植草甚一式推理小説案内を集成した力作評論。
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ぼくたちはシネマディクトなんだ! 高らかな宣言とともに、植草さんの分身、シネマディクトJが活躍をはじめた。映画を見るよろこびを全身全霊で満喫すると同時に、鋭く作家の精神を問いつめる。戦後の映画黄金時代をいきいきと伝えるエッセイを集成。
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大好きな映画の詩人ジャン・コクトーのことを皮切りに、忘れられないフランス映画の話をしよう。ジュリアン・デュヴィヴィエ、マックス・オフュルス、ルネ・クレマン、そしてマルセル・カルネ──巨匠たちの作品を心ゆくまで味わいつくすJ・J・シネマテーク第二弾。
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