
総合評価
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powered by ブクログ本や漫画で読んだもの、ドラマや映画で観たものを鑑賞として取り入れる(人に話せるネタに変える)ための技術(5つの解釈の切り口)を伝授してくれる1冊。本の大半は、筆者が5つの切り口毎に具体的な作品を挙げて筆者の解釈を披露し、ネタに変えるための技術の理解を深める ための実践編になっている。 この技術を身につけ鑑賞ノートをつくることを推奨していて、早速トライしてみようと思う。
8投稿日: 2025.11.23
powered by ブクログ元々、著者がnoteで書いている鑑賞文等が好きなので、まずは、著者の作品の解釈を楽しく読んだ。 その後、もう一度、著者がこの本の主題にしている「作品の文化的鑑賞の技術」の視点で読むと、改めて面白い。 合間にちょくちょく感情的な文章が差し込まれるのも、私は好き。 最後についているブックリストが大量すぎる!読みたい本、観たい作品も増えた。 著者の作品への解釈を読むだけでも十分楽しめるけど、鑑賞の技術という視点で読むと、参考にもなる。すごい本。
15投稿日: 2025.11.23
powered by ブクログ著者の豊富な知識量により単純な話が、こんなにも面白く広がっていく。それを実感出来る書籍です。 本を読む技術とは、知識量に比例するという事。 自分の中にある知識を活用しながら、自分なりの正解や新たな発見をする事であると感じました。 今まで読んだ事、観たことがあるものでも、著書の視点を通した事で、まったく感じていなかった新たな発見がありながらも、自分との意見の違いについても考える事が楽しいと思えました。 考えて読む、考えながら読む事で自分の意見を発見し、それを人に伝える事で、自分らしい会話をしていく事。本以外のあらゆる物事に対しても鑑賞し、自分なりの意見を持ち、そしてそれを他者に伝える事が重要であると学べる機会になります。
2投稿日: 2025.11.23
powered by ブクログ映画やアニメなどのエンタメをただ観て、「面白い、面白くない」だけ考えるのは勿体無いなと、著書を読んで感じた。 ドキュメンタリーや歴史系のエンタメは学べる事があるから考察しても、学びに直接関係ないようなテーマでも、5つの技を使えば、どんなエンタメも自分なりの学びや発見に繋がると感じた。 普段から消費する、映画やドラマ、アニメも自分なりによく咀嚼して、取り込みたい。
1投稿日: 2025.11.23
powered by ブクログこの本を読んでから読了した後の感想をメモするようになった。面白かった〜で終わるのではなく、何が面白いと思ったのか、何が心に残ってるのか文字に書き起こしてこそ腑に落ちる事が多い。面白かったと思う割に文字に起こすには何も出てこないな、浅くしか捉えられなかったんだな、とこれもまた気付き。 対人関係が上手い人は本を読むように相手の話を聞くというのも印象的な一説。
0投稿日: 2025.11.22
powered by ブクログあらゆる作品の鑑賞と解釈、そしてそれを人に面白く伝えるための技術! 具体的な技術自体は5つ紹介されていたが 各技術のデモンストレーションが興味深くて、 はて?今なんの技術を解説されてるのか途中で忘れるほど。 知識はAIにかてないからこそ、これを機にもっと自分なりの解釈を楽しんで、あわよくばそこに価値がついて欲しい。発信しよう!
0投稿日: 2025.11.22
powered by ブクログ本の表面をただ読むのではなく、他の作品と比較したり、結びつけたりすることで現代的なテーマや、普遍的なテーマを浮き上がらせる。 何かの記事をまとめた本なのだなと途中で気がついたのだが、一つ一つの話が興味深い。 たくさんの本を読んでいるからこそ解像度。 同じ本を読んでいても、視点も違えば、面白いと思うポイントも違う。 小説だけではなく、ドラマや漫画など、コンテンツが豊富で、こんな楽しみ方があったんだなと感じる。 タイトルからだと、話が面白くなるために読む人が多いと思うのだけど、要はインプットの仕方を教えてくれる一冊で、そこから延長して話が面白くなるかも?という流れだと思う。 アウトプットの仕方を教えているわけではないため、注意。 本が好き、漫画が好き、インドア派である、三宅香帆が好き、そんな人におすすめ。 この本から気になるコンテンツも増えたので、モチベーションアップにも繋がる。
1投稿日: 2025.11.22
powered by ブクログnoteの材料を集めて一冊にしただけ、って感じがわずかにモヤるけど、内容自体はさすがの品質。ノリノリの書評家が、読書について語るんだから、まあ面白いですわな。で本作は、読み方についてのコツが開陳されていて、読み上手にならば即ち話し上手にもならん、っていう論旨。
0投稿日: 2025.11.21
powered by ブクログ作文が上手な人だなぁと思った。言ってることに批判的にならず、素直に納得できる、説得力のある人と感じた。題名の話の面白い人というには違和感がある。内容は新潮社の機関紙「波」に2022-24年に連載したのを整理したものにあとがきでちょっと肉付けしただけのもの。2025.11.20
8投稿日: 2025.11.20
powered by ブクログなぜ働いていると本が読めなくなるのかに続いて、この著者の本、とても好きだ! 読書の仕方次第で話のおもしろい人になれる、ということで5つの方法について解説しているのだが、その方法論よりも中身にすっかり気を取られてしまう。さすが本好きと思わせる読書量と目のつけどころがとても良い。こんな風な切り口で考えられたら、読書はもっと楽しいだろうなと感心した。映画やアニメも出てくるのでよりとっつきやすくも深い考察になっている。本文中にもあるが、読んでみたい本が増える、ブックガイドとしてもおすすめできる。
7投稿日: 2025.11.20
powered by ブクログ面白かった、するする読めるし、前半の本の読み方、面白く相手に伝えるには、という方法論はとても興味深いところであったし、なるほどと納得するものが多くありました。ただ、それ以降は、著者のまとめサイトのような形で、それはそれで面白いんだけど、1冊の本にするのは、、?(いったいどういう了見なんだ?!)とまでは言わないけど、主題から外れていき残念でした。冒頭部分を掘り下げてほしかったです。
3投稿日: 2025.11.19
powered by ブクログ目次を見て『ダンジョン飯』が取り上げられていると知り、読んでみた。期待以上にダンジョン飯とケアの倫理の話は面白かったが、なによりもこの本は著者・三宅香帆そのものを楽しむエッセイなんだと気付いた後の方が面白かった。 この本を技術書として読むと、「はて?」と思えるちょっと変わった本のようだった。 タイトルの通り、また前書きにあるように「話していて面白い人になるにはどうすればいいか」という問いから本書は始まる。そして技術解説編にて、「①話を仕込む、②話を解釈する、③話すときに②を使う」というプロセスが回答として明かされ、後半の応用実践編で特に①、②が紹介され、鑑賞の姿勢が大事であることが強調されていく。 一方で③にあたる「いかに面白く話すか」については、冒頭で触れるだけで詳細には語られない。コミュニケーションにおいて、話していて面白い人=面白い話ができる人ではないとはいえ、話すことについての技術がおそらく意図的に背景におかれている。本を読んでいい話のネタをたくさん仕入れれば、自然と話も面白くなるよ、という鑑賞を重視するスタンスが貫かれている。あとがきでは「話すこと」ではなく、「聞くこと」に焦点が当たっている。 著者はそこまで面白い話をすること、端的には他人から笑いをとることにあまり興味がないのではないだろうか、と思うと勘ぐりすぎだろうか。 技術を明かさないが、この本は「どうしたら話が面白くなるのか」には完璧に答えている。著者自身が、つまり実際に、「本を読んでいい話のネタをたくさん仕入れている」人が書くこの本が、「ほら、こんなに面白いでしょう」とまざまざと見せつけてくる。 うがって見るならば、実力をひけらかしてくるような、寄り添いの無い、冷たい本にも見えるが、大丈夫。面白いから。 比較、抽象、発見、流行、不易という5つのテクニックに沿って本書は進むが、これも技術書風味の演出でしかないように見える。 比較する、発見するは言えるが、流行する、不易するとは言えないわけで、この2つはテーマではあれど、テクニックにはなりえないはず。そう思うと、これは真正面から技術を伝える本ではなくて著者自身の姿勢を見せること、あるいは読みながら一緒に読者が考えることで著者の鑑賞姿勢を追体験する本なのかなと読んでいた。
2投稿日: 2025.11.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本の読み方、インプットとアウトプットの方法が著者の具体例を持って記されている。 技法についての解説より、例示のパートが多い印象。 初心者が実践するにはハードルが高いと感じたが、少しずつ挑戦してみたいと思えた。
1投稿日: 2025.11.18
powered by ブクログどんな視点で本を読めば、「面白かった」で終わらず、いざという時に一歩踏み込んだ言葉を出せるのか。その読み方のヒントが得られる内容だった。 一方で、実際の会話でこの本のメソッドを最大限に生かすには、相手もある程度、本やエンタメに関心があることが前提になるのでは、とも思った。
0投稿日: 2025.11.17
powered by ブクログ三宅さんの本はとても勉強になるので、いくつか読ませていただきてます。今回の本もタイトルに惹かれ、読ませていただきました。 ですが、ほとんど毎回そうなのですが いつも三宅さんの本の紹介が上手すぎて... 「自分が面白く話すため」という目的はそっちのけで 「あぁ、この本読みたい、チェックチェック」に忙しかったです。 しかも、今回は本だけでなく Netflixの番組にポッドキャストまで、 チェックせざる終えない、この幸せ♡ それだけで読んだ甲斐がありました!
0投稿日: 2025.11.17
powered by ブクログYouTubeで三宅さんのこの本を知り読んでみたいと思い購入しました。本や映画をどちらかというと面白かったな、つまんなかったなと抽象的に捉えて終わってしまうことが多かったのですが、この本に書かれている5つの技法を使うことでより本や映画を読む際の自分の思考の整理や感想を述べることができそうです。
0投稿日: 2025.11.17
powered by ブクログ11/16読了 すっかり三宅さんの虜になってしまっている。 本を読む技術を身に付けるといろいろな見方ができて、一冊の本で楽しめるレパートリーが増えて楽しいだろうなって思った。三宅さんがまさにその姿を見せてくれている。 読書の奥は深い。最近つくづく思う。
0投稿日: 2025.11.17
powered by ブクログ最近の言語化ブームに習って言語化苦手だなぁと思って本書を買った。 技法書的なものなのかなと思ったけど、著者が最近のアニメ、漫画、映画、本について考えたことを解説されててとても面白い。 最初は本当に「国宝」とか「ダンジョン飯」とか自分が見たものがタイムリーに載ってて興味を持ち始めた。 ただ本を読んで終わりじゃもったいないよなぁ。ただ、読んでると著者のようにこんなに深く考えられないなぁと度々……。自分のできる範囲で
0投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログ書店で目次をパラパラして、最近鑑賞した作品タイトルたちに添えられた面白そうな問いに惹かれて思わず購入。面白かった!!! 見た方をわかっている方が美術館を楽しめるように、小説や映画や人の話も、ある程度受け取る型を知っている方が楽しめる。 それが ・比較(構造は似てるけどここが違う) ・抽象(この作品は何を伝えたかったのか?) ・発見(意図的に書かれていないものは?) ・流行(時代背景によってこんな話が求められている) ・不易 ※鑑賞済作品がほぼなかったので今回は読み飛ばし 具体の批評では ・虎翼の「はて?」が、「私が今からあなたに向けるのは、批判ではなく疑問である」という前置きとなっている。現代は質問=批判と捉えられがち 【流行】 ・こっち向いてよ向井くんでは「選択肢を狭めないために」頑張れと言われがちな現代の男性が、自分の欲望がわからなくなってしまった(=拗らせ) 【発見】 などが、自分の感覚をバシッと言語化してくれていてそれ〜‼️となった
0投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
以下、メモ。 ・話のネタ帳だと思って、本を読む。年を重ねて同じ話ばかりしないためにも本を読むことが必要となる。 ・ AI がどれだけ発達してもパッとした返答は教えてくれないない ・物語鑑賞5つの技術。①比較:他の作品と比べる。②抽象:テーマを言葉にする。③発見:書かれていないものを見つける。④流行:時代の共通点として語る。⑤不易:普遍的なテーマとして語る ・「比較」をするにあたってNetflix の番組「ライトハウス」(星野源とオードリー若林のトーク番組)とラジオ番組「オーバーザサン」を例に出しているのは面白い。 ・小説の面白さの1つに早さがあると思っている。小説は映画やアニメやドラマと違って作るのにコストがあまりかからない。だから時代のテーマを最も早く取ることができるらしい。 ・密かに令和は「源平ブーム」が起こっていたらしい。コロナの頃?大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。同時にフジテレビの深夜枠では「平家物語」が放送されたそうだ。さらにこの頃ni 公開されたアニメ映画「犬王」というのは、室町時代能楽師の犬をという人物が主人公だったそうだ。 ・短歌について取り上げた書評。最近短歌を趣味で詠んで・読んでいる人が増えているらしい。SNS との相性が良いから。短歌はある種の大喜利。 ・あとがき。本を読むように人の話を聞くことが人と話をする時に大切なこと。人の話を聞いてると反論したくなったり、意見を挟みたくなったりしてしまう。《感想》確かに本を読んでいるとき、ほとんどの人は黙って読み続けていると思う。人との会話もそんな風にできたらいいんじゃないだろうか。 《感想》解説部分よりも具体例が多かった。おそらく作者の書評をメインとした本なのかな。だから純粋に本の読み方のノウハウを知りたい人には合わないかもしれない。 やはり作者は人気の書評家で、作品を紹介するにあたっていろんな切り口から切り込んでいることがわかる。だから、作品を知らなくても、書評を読んでいるだけで楽しい。作者のエッセーとして楽しめる。
1投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログこの本を読んでこのサイトに辿り着きました。新たな発見を与えてくれたことに感謝してます。 比較 抽象 発見 流行 不易 このキーワードを意識してみますがなかなか難しい…
3投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログタイトルどおりの内容を期待していたので、ああ、結局いつもの著者による面白い本や映像コンテンツの紹介かぁ…とちょっと肩透かしを食らった気分。とは言え、楽しめたから良いんだけど。 私なりに解釈すると、「話が面白い人」はあらゆるジャンルのものに手を出し、それを自分のものにしている、つまり幅広い知識をインプットしている人なんだろうなと思う。 ほかの作品と比べてみたり、物語が何をテーマとしているのかを考えてみたり…までは、普段から意識できていたが、書かれていないことを見つける(「発見」)という技法もあるのか。そんなこと考えたこともなかった。普通、出てきそうなはずの役割の人が出てこなかったとしたら、あえてそうしている理由があると。確かにそうだ。なかなか気付くのは難しそうだが。
4投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログ小説、映画、アニメ、漫画...多岐に渡った作品をひとつひとつ分析していく感じが面白かった。 三宅さんの法則に沿って私も作品の分析をしてみる! 〈比較〉ほかの作品と比べる →誰かが何かを隠している系ミステリー 「六人の嘘つきな大学生」「十角館の殺人」 〈抽象〉テーマを言葉にする →「普通」って何?を描く物語 「世界99」「生殖器」 〈発見〉書かれていないものを探す →父不在、母の苦労 「アルプス席の母」 「大人になれなかった弟たちに」 〈流行〉時代の共通点として語る →実親以外の大人からもう一度育てられる 子ども 「生きるぼくら」「蛍たちの祈り」 〈不易〉普遍的なテーマとして語る →1人の美しい女性を取り合う男性たち 「竹取物語」「バチェロレッテ」
3投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログ読む時にこれを意識してみよう5箇条とそのお手本が披露されています。結局各個人が感じたことをメモってアウトプットするのは変わらないので、三宅さんはこんなふうに考えるのか〜と雑談気分で読むくらいがちょうど良いです。なんなら気になる部分以外はスキップしても良いかなと。あと読みたい本を探すのには役立ちました。
0投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログ最近三宅香帆さんの本をよく見かける。あちこちでご活躍の様子。今回もタイトルに惹かれて購入。 話をおもしろくするには、本等の知識をインプットしておくこと。ネタとして話せるように分析しておくことが大事。過去に観たり読んだりしたものと比べて何がどう違うのかを自分なりに解釈しているから、人にも説明したり話したりできるのか…。なかなかできることではないと思うけど、実際に過去に連載していた書評を読んでなるほどと楽しかった。 さらに自分でも比べてみるために、これから読んでみたい本が増えた。
18投稿日: 2025.11.15
powered by ブクログYouTubeを見て即買い 物語の楽しみ方の技術?フレームワークは存在し、 ・比較 ・抽象 ・発見 ・流行 ・不易 に分けられる 興味深かったです。この本を読んでから話がうまい方の会社での発言を分析すると、確かに上記5つに分類されるなと。 話を聞き自分で解釈し意見を伝えるのは中々難しく感じていたが、5つの技術を使えばできそうに感じた。示唆だしまで出したいですね
0投稿日: 2025.11.15
powered by ブクログ本を読むときの鑑賞・解釈の手法の説明とその例で本の評論が沢山書かれている。手法は分かったけれどそれを実践できるかと言われればかなりの経験が必要だな…と感じた。比較の技法だと、比較できるような対象が少ないとうまく解釈できなさそう…など。 まえがきでネタ仕込みのために本を読む、というようなことを書かれていて、それだけで微妙だな、と思っていた本の面白さを見つけることができた! 読んでみたい本も増えました。
3投稿日: 2025.11.15
powered by ブクログ著者のような技術をいきなり持って読書をするのはなかなか難しい。でも挑戦したいと思えた。 本を読むように他人の話を聞くことは実践したい。 読むことの価値を上げたい、読んでそれを語る価値を上げたい、を自分の中でまずは興していきたい。
1投稿日: 2025.11.15
powered by ブクログ三宅香帆さんの軽快な語り口調で書かれた文章がとても読みやすく、読書が楽しそうと思える。noteか何かから持ってきてまとめた本であるため、一部説明が被り冗長に感じる部分がなくはなかった。しかしそれ以上に、読書への愛が溢れる三宅さんが解説するのだからこの本時代も紹介される作品も面白くないはずがない。
1投稿日: 2025.11.13
powered by ブクログAmazonの紹介より 「とっさに言葉が出てこない」「アイスブレイク的な雑談が苦手」「飲み会で昔の話ばかりする大人になりたくない」……そんな時、話題の本や漫画、最新の映画やドラマについて魅力的に語れる人は強い。社会や人生の「ネタバレ」が詰まったエンタメは、多くの人の興味も引く。ただ、作品を読み解き、その面白さを伝えるには、実は「コツ」がある。気鋭の文芸評論家が自ら実践する「『鑑賞』の技術」を徹底解説! 本を通して、どのように相手に伝えたら、面白くなるのか?本を多く読んでいる人は、そういった「コツ」があるということで、三宅さんの目線から見た話しの技術を伝えている内容になっています。 といっても、その方法を伝えているのは、前半ぐらいで、その後は三宅さんが書いているnoteから抜粋して、三宅さんならではの視点で、こういう本があって、他の作品とこういうふうに繋がっているといった具合に紹介しています。 様々な本を紹介し、そこから傾向や考察が垣間見えたのですが、とにかく三宅さんの情熱が溢れていて、豊富な情報量に圧倒されました。 もう三宅さんのステージショーのように話を盛り上げていくので、置いてけぼり感はあるものの、数多くの作品を紹介してくれるので、どれか一つは読みたくなるのではと思いました。より親しみやすく伝えているのも好印象でしたが、とにかく色んな作品を提示してくるので、もうお腹いっぱいでした。 基本的に直木賞や芥川賞といった注目されている本を多く紹介する一方で、多くの本を読んでいるからこそ、こういう傾向があるから、こんな考察ができるといった三宅さんの研究結果が凄く、自分の知らない結果もあって面白かったです。 ただ、そもそもこの本は、どのようにして面白く相手に伝えるといった技術を紹介するものなので、印象としては、 高度なテクニックだなと思いました。 まずは、多くの本を読まないと始まらないといった見解もでき、本をあまり読まない方には難しいのではとも思いました。 自分も多くの作品を読みますが、なかなか相手にどう伝えれば伝わるのか? 相手のバックボーンに合わせないといけないですし、より豊富な知識を身につけとかないと、言葉選びやどんな言葉が響くのか?多種多様なので、難しいところです。 ただ、自分も多くのものにふれ、色んな発見を見つけてみたいと思いました。
4投稿日: 2025.11.12
powered by ブクログ様々な作品の見方(読み方)と感想の伝え方(話し方、書き方)の型が示されていて、実践したくなる内容だった。要点は始まりと終わりにまとめられていて、中身の多くは実践例のような内容。一つの作品に対しても、感想は人によって様々な解釈があり、作品を受け取ることも十分クリエイティブなことだと、実感を持って感じられた。「とにかく作品を見たらアウトプットする」ことを習慣づけて行きたい。
1投稿日: 2025.11.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「本を読むように他人の話を聞くこと」という視点に共感できる内容でした。 妻からよく「意見が欲しいんじゃなくて共感して欲しいだけだから」と言われることが多く、 『他人の話を聞いていると、つい反論したくなったり、自分の意見を挟みたくなったり、アドバイスしたくなったりしてしまう。だけどそれをやると、他人から嫌がられるし、他人の本当に言いたいことに耳を傾けられなくなってしまう。』 まさにこれだなぁと思いました。 鑑賞ノートをつくって、話が聞ける夫を目指します。
2投稿日: 2025.11.11
powered by ブクログ読了。本を読むプロセスを5つに分けてポイントを紹介してくれる本。だが何よりも多様なジャンルの本のコメントが数多く掲載されており、その濃さに驚愕。著者のそれぞれの本に対する思いも熱く、昨今の「本を読まない」文化に一石を投じてくれる。多様なジャンルの組み合わせが「本を読む」ことをより楽しくしてくれる
1投稿日: 2025.11.10
powered by ブクログプロジェクトヘイルメアリーのヒットを「面白い」だけではなく、「他人に薦めやすい」という点がヒットの一因になりやすい、と分析していて、ア〜〜〜わかる・・・となった 読みやすくて一気に読んだ
2投稿日: 2025.11.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
三宅香帆「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか (新潮新書)は、本やドラマ・映画などの鑑賞の仕方について書かれた本である。本を読んでも言語化できない人や、ドラマを見ても何が面白かったのかがわからない人など、ふわっとしたものを自身がどう言語化しているかを構造的に記述し、また様々な本を紹介する中で彼女の思考を追体験することができる。他の方のコメントを見る限り、ただの読書感想文みたいな感じで批判的に書かれているものの、私はこれはこれで面白い本だと感じた。たしかに読書感想文的な一面はあるものの、彼女の思考プロセスを追体験することができ、ひとつの本から何を感じ、何を抽象的に捉え、何に昇華をしているのかが把握することができ、ビジネス本を読んでもどこか身につかないと感じている若手ビジネスマンにはぜひおすすめしたい作品である(ちなみにこの本の中で紹介されていた「太陽の子」という本を早速読んでみたけども、素晴らしい作品だった※ここでは素晴らしいだけに留め、詳細は、太陽の子へコメントを記載したい
1投稿日: 2025.11.09
powered by ブクログすごく読みやすい書評。 膨大なアウトプットに裏付けられた、説得力のあるわかりやすい文章ばかりで、ただただ感服するばかりです。 心から尊敬する日本語の使い手さんです。
1投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログこれを読んで話が面白くなるかどうかは、「比較、抽象、発見、流行、不易の視点で本を読む力」を持てるかどうか。読後の努力が必要となる。 一方、著者の視点で、本を紹介する部分は、読み物として非常に面白かった。特に、直木賞や芥川賞から流行を読み取るは、やってみたい!と思った。
1投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログ冒頭で提示された5つのポイントの後は、著者による実践例のような内容が淡々と続く構成になっている。 提示されたポイントのうち、「流行」と「不易」に関する部分は、日頃から物語に親しんでいなければ実践が難しいと感じた。 一方で、流行を知る手がかりとして本書を読むのも有効だと思う。多様な作品に対する三宅さんの見解が興味深く、それを目的に読むのも楽しみ方の一つだろう。
1投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログ話を面白く、深くするための5つのテクニックについて書かれている。あとは過去の掲載記事を寄せ集めて再構成しているため、少しがっかり感はある。 テクニックは分かったから、何に注目するか、何をテーマとして取り上げるか。そこに至るまでの思考回路が知りたい。そこは結局センスだったりするのかな。
1投稿日: 2025.11.07
powered by ブクログ話が面白くなりたいなら読まない方がいいです。でもとても好きな本でした。僕たち同世代のなかでの疑問や最近の作品の潮流など、今の目線で考察してくれて嬉しかったです。三宅さんの違う本も読んでいきたいな。
5投稿日: 2025.11.07
powered by ブクログうーん…この本は、マーケティングに特化した、つまりいかにして売るかを念頭にして出版された本なのではないか。 筆者の伝えたいことは分かる。千夜一夜物語を引用して、「話が面白い」というスキルが、暴力や権力、財力にも負けない力になることを冒頭述べている。私もそう思う。 そして話を面白くするために、本、漫画、映画といった作品をどんなふうに鑑賞したらいいのか、その方法を、筆者は提案している。これは、普段から筆者が作品を鑑賞する際に使っている技法であり、それを世間に公開していることは素晴らしいと感じた。その5つの技法は以下の通り。 ①【比較】他の作品と比べる。 ②【抽象】テーマを言葉にする。 ③【発見】書かれていないものを見つける。 ④【流行】時代の共通点を探る。 ⑤【不易】普遍的なテーマを探る。 ここに至るまで約50ページ。 ふむふむ。おもしろい。 ここまではそう思いながら読んだ。 だがしかし!こっから先は、筆者が既に雑誌か何かに寄稿した文章なのだった、、、 え、全部?!はい、それが200ページ続きます。 よく言えば、筆者が5つの技法を使ってどんなふうに書評を書いたのか、参考にすることができる。でも、これまでの書評をちょっとラベリングして寄せ集めただけじゃないか、という印象が正直ぬぐえなかった。結果、半分ほど読んで挫折。 比較したり、流行を探したりする読み方をすることで、その時代の傾向、その時代のマジョリティが何を求めているかは確かに分かるのかもしれない。でも、私が本を、特に小説を読む理由は、その作品に没入して、その作品自体を楽しむことなので、書評の内容も、あまり楽しめなかった。 例えば、『君たちはどう生きるか』と『街とその不確かな壁』を比較した文の締めくくりの抜粋。 日本はなぜ、夫婦の絆よりも、親子の絆のほうが強いのだろう。親子のタテの関係はこんなにも強固に描かれるのに、なぜ、夫婦のヨコの関係は無視されるのだろう。それらはきっと彼ら自身の、そして日本全体の問いでもあるのだ。 うーん… 私の鑑賞力が浅いのかもしれない。 私はこれからもブクログの皆さんのレビューを楽しみにしていきたい。
12投稿日: 2025.11.06
powered by ブクログ1.本書から学んだこと=作品をインプットした後、アウトプットのポイントは5つ ※以下わたしの解釈で説明 ◦比較 他の作品と比べてみる ◦抽象 作品のテーマを言語化する ◦発見 描かれてなかったものを見つける ◦流行 時代の流行りと比較し共通のテーマを見つける ◦不易 時代が変わっても変わらないものを見つける 2.1.のポイントを使って本書を料理してみる ・比較 著者の他の作品「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」と比較すると、本書は日記のようなもので、持論は展開されず、ひたすら鑑賞日記を5つのポイントに分類した備忘録のようであった。 そのため、この本から何かを学ぼうという期待がある人向けではない。どちらかといえば、三宅さんの感想(5つのポイント)つき本おすすめガイドブックだと思ったほうが良い。 ・抽象~~辛口~~ この本は彼女がどう読んでいるか?の秘伝のタレを教えると見せかけ、書き残してきた(マネーになりえなかった)アウトプットを本にしたかったのでは? ・発見 話が面白くない人が何をどう読んでいるのか?はたまた読んでいないのか? それについて深堀しても面白かったかも。 ・流行 言語化が流行っている。 言語化とは自分の脳内をアウトプットすること。 本書はさらにその自分のアウトプットが他人にどうウケるのか、という半歩先の内容である。 本音は自分のアウトプットがウケるかウケないかを考えてしまうとちょっとしんどいよね。でもそんなの気にせずバンバン鑑賞して話したいけど、でもやっぱりおもろい話したいよね~。 ・不易 他人にウケたい、話がおもろい人は好かれる ↑これは変わらない。世の常 3.単純な私の感想 構えると拍子抜けするけど、普通に面白い鑑賞ノートって感じ。 実際にアニメにまったく興味のない私がスパイファミリーを見はじめ、はまってしまった。彼女が紹介するものはまちがえがないように思えるよね~ 追伸:タイトルの話が面白い人って「三宅さん」ってことだよね?
3投稿日: 2025.11.04
powered by ブクログ好きを言語化する技術の実践編という位置づけで作られたのだろうが、 いきなりこのレベルに達するのは絶対無理ですww Noteの読書書評が多いので、書評をまとめて刊行したいという編集者の思惑からどのように読書評をかいているのかを後付で抽象化したのが、本稿だと推測する。 読書評として発表された書評を以下の5点に分類したと考えるとスッキリする。 ①比較→他の作品と比較してどのような違いがあるのか ②抽象→この作品のテーマは何か ③発見→書かれている文書から書かれていない事実 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ④流行→今の時代はどのようなことが流行っているのか ⑤不易→時代を経ても変わらないものは何か 5分類を抽象化すると、比較、抽象、発見は一つのグループ。何かに似てるな、なにかとは違うな、なんかもやもやするけど何がささったのか、なにかテーマから避けている部分があるけど理由があるのかなどのモヤモヤを言語化したものがこの分類と思われる。 流行と不易は時系列で対概念。もう一つのグループ。現代を表現しているもの過去のもので共通のテーマであるものとするとスッキリするだろう。 概念化から言うと、①③④⑤を材料にして②を導くという分類も可能である。 おそらく読書するときには、これは比較軸だなとか考えないだろう。 フレームワークは読者に合う合わないがあるので、重く考えずモヤモヤを読み解くにはこんな方法があるよ程度で考えておくのが良いだろう。 自分は読書はする方だが、筆者の著作とはあまり重ならなかった。小説などが多めの名シェフの書評だと思えばよいかと思われる。
11投稿日: 2025.11.04
powered by ブクログ話が面白くなるためにどうすればいいかのエッセンスを、書籍や映画などの作品を語るという観点で紹介しており、エッセンスの概要紹介が2割、具体的な実践例(三宅さんがこれまで執筆してきた書評の数々)を8割といった具合でまとめている。 後者のボリュームが多く、実践例というか、とにかく三宅さんのこれまで執筆してきた書評を淡々と読まされているような感じがした。 実践”例”というなら、その文章の「どの部分に、どういう観点、どういう考え方を織り交ぜているのがポイントなのか」が示されていると分かりやすいなと思った。
4投稿日: 2025.11.03
powered by ブクログ面白かった 今の時代の流れと流行りの作品を照らし合わせた着眼点にすごいなぁと…! 三宅さんの読書感想文を読ませてもらってるかんじの本 参考にします!
2投稿日: 2025.11.03
powered by ブクログ著者は文芸評論家。 主に小説の楽しみ方を教えてくれる。 自由に読んでも良いが、さらに楽しむには作品を「鑑賞」すること。 鑑賞の仕方 ①比較②抽象③発見④流行⑤不易
9投稿日: 2025.11.03
powered by ブクログ冒頭で「比較」「抽象」「発見」「流行」「不易」という解釈行程を提示される。私はここで怖気付く。だって三宅さんの「好きを言語化する技術」もまだ実践できていないんだもん!難しいよ!しかし不安も束の間、彼女の書評自体が素晴らしくて何度声を出したかわかりません。紹介された本全部読みたくなる。彼女の書評を読んでいるうちに自然と身についていく感じがする一冊。
3投稿日: 2025.11.02
powered by ブクログ面白い話をする技術について構造的に分かりやすく書かれていました! これ読んで読書記録の付け方を少し変えようと思えました。"鑑賞"するということの意味の解像度が上がったので早速やろうと思います! 比較 抽象 発見 流行 不易
2投稿日: 2025.11.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
私自身本を読んでもすぐ内容を忘れてしまう。もちろん話のネタになんか出来なくて、多少なりとも読書に対する虚無感を感じることがあった。 どうすれば読んで見て聴いたものを忘れずに、人に魅力を伝える=教養がある人間になる ことができるのか。著者は作品を「鑑賞」することを意識し、自分なりに構造化や比較といった解釈をする事で、モノにすることができると述べています。 具体的な解釈方法は比較、抽象、発見、流行、不易。今後これらを意識して読書を進めていこうと思います。
1投稿日: 2025.11.01
powered by ブクログ2025.13 は〜〜〜面白かった!!!! note記事のまとめみたいなものだからか かなりライトで読みやすい あっというまに読み終えた 頷きが止まらない共感の嵐 そして良質なブックガイド(エンタメガイド?) 出てきた本たちを読みたくなる三宅マジック これを読んで話が面白い人を解明できるかは謎 でもそれでいいのです (むしろタイトルだけが好きじゃなかった) *** P58 地元を愛して、人間関係も良好で、しかし決してマイルドヤンキー的ではなくエリート街道を突っ走る成瀬あかり。その姿は、いままでの青春小説を更新している。そこがこの小説の魅力である。本書は2020年代を代表する物語になる。動機や過去を気にせず、自分のやりたいことをやり、自分の生きたい場所で生きる。それが一番良いはずだ、と成瀬あかりは伝えている。 P83 彼らには「息子」であり「父」であるという自意識はあるのに、なぜか「夫」であるという自意識はすっぽりと抜け落ちているのだ。 P93 ケアは経済学ではないものとされる。肉を買えばステーキを食べられると思っている。しかし本当は、その間に、無償でステーキを焼いている人が存在している。家族の中でおこなわれるケアは、お金にならない。それでも人々がケアをするのは、それが倫理的なふるまいだからだ。 P95 ごはんとは、ただの栄養補給ではない。それは自らに対するケアである。「ダンジョン飯』は常にそう説く。 睡眠をきちんととったり、規則正しい生活をしたり、おいしくごはんを食べたりすること。それによってはじめて勇者は自分の力を発揮することができる。 P96 欲しがり続けて、がんばり続けて、そして休息や食事を忘れると、人は鬱になってしまうのだ。 P97 鬱になったら、何かを食べて、少し休んで、自分をケアして、そしてまた動き出せばいい。 P99 ケアを無視して、勇者になることなんて、できない。『ダンジョン飯』は言う。私たちは、自分や他人のケアをしながら、強くなっていくのだと。強くなるために必要なのは戦うことだけでない。ケアすることなのだ。 P114 社会は私たちに人生設計しろというのに、実際の社会は設計どおりに動かない。世界はコントロールできない。それって、怖い。そんな素朴な手触りを、小説家たちは敏感に拾う。私たちは小説を通して、世界に対する恐怖心を少しだけ和らげようとしているのかもしれない。 P184 「まっすぐ」の文字のどれもが持っているカーブが日々にあったっていい(木下龍也) P189 私たちが取り戻そうとしている雑談の場、それはもしかしたら「最近、死にたいんだよね」とぽつり呟くような、そんなSOSの言葉を受け止めてもらえる場所だったのかもしれない。コスパとタイパを重視する社会は、人の孤独を癒す場をなくしやすいのだ。 P190 皆の生きづらさを決して本人の自己責任に押し付けることなく、「はて?そのしんどさは、あなたのせいではないのでは?」と寅子は問うていく。 P192 自分は本当に疑問に思ったから、あなたの話を聞きたいのだ、という前置き。それが「はて?」なのだ。「虎に翼」の発明、「はて?」は、こうしてたくさんの人に楽しまれている。天才的発明である。 P238 今の日本に生きる私たちは、どうしても高度経済成長期やバブル経済期の日本を「いいなあ、景気が良くて」と思ってしまう。しかし、それは他国に見えない犠牲を払わせて、そのうえに積み上げた成功だったのだ。だとすれば、当時を安易に羨むのもどうなんだろう?と考え込んでしまう。
2投稿日: 2025.11.01
powered by ブクログ話す時のいい「ネタ」探しにもってこいでした。読んだ本を感想としてまとめるときにも使えるので、話が面白くなるようにと思わなくても全然良いですね。TBS cross digから知り、三宅さん好きになりました〜!
1投稿日: 2025.11.01
powered by ブクログ読み解くのが上手い人だなと思った。日頃からたくさん本を読んでいるからできるのかなとも思った。 本を読んで、その内容を「比較」「抽象」「発見」「流行」「不易」の点から理解して考察していく。 なるほどなと思ったし、話を面白くするために読む感じもして、面白いなと思った。 巻末に話が面白くなるブックリストが載っているのが親切だなと思った。参考にしてみたい。
8投稿日: 2025.10.31
powered by ブクログYouTubeで『5つの手法』についてお話されてる動画があって、その時点で興味を惹かれたので読んでみた。 各手法毎の実践例が面白すぎる。 どのテーマも「どんな作品なんだろう、観てみようかな」と思えたし、こんな風に自分も文章を書いたり、話せるようになりたい。 数え切れないほどあるコンテンツから関連性を見つけたり、紹介されてる手法を使うのは難しそうだけど、メモを残して、少しずつ慣れていけば身につくだろう!と思えた。
0投稿日: 2025.10.31
powered by ブクログ読者・鑑賞体験を深める方法を学べた点ではよかった。本の大半は技法の具体例であり、どのように思考するかは体系的には教えられない。具体例を読んで感じ取るしかないと感じた。
1投稿日: 2025.10.31
powered by ブクログ読書や映画などを鑑賞としてインプットし、さらに5つの項目に分けて解釈、アウトプットすることで表現が豊かになるというもの。 事例が三宅香帆のこれまでのnote等から引用されていてわかりやすい。というかタイトルを求めて読むというよりは単に書評を読んでるに近かったけどそれでもなおおもしろかった。 美術館で解説を読むことで作品の理解が深まるのと同じ効果が書評を読んで得られた。 なぜ働では他人の感想を読んで引っ張られるともったいない部分があると書かれてたけど、ここまで正解のような書評を読むと参考になるし自分の感想や考えを伝える練習になると思う。
0投稿日: 2025.10.31
powered by ブクログ本を読む時の姿勢が変わるキッカケになる本です。 5つの技術のうち、一つでもいいから自分で解釈したいです。
1投稿日: 2025.10.28
powered by ブクログ推し活めいてきた三宅香帆著作ウォッチ。 タイトルから「話が面白い人」になるための指南書を想像していたが、5つの技術を軸に過去の著者Note記事を紹介する体裁である。 個人的には大満足。著者の読書・映像メディアガイドとなっておりその選球眼に信頼を置いている。それぞれの記事の批評性は非常に魅力的。しかし、大上段に構えたタイトルからの乖離をどうしても感じてしまう。面白い人になるぞーと意気込んで読み始める人には少し肩透かし感はあるかな。 そんなことは置いといて、ある種のエッセイであると認識すればよい読書体験を得られるのでおすすめ。
4投稿日: 2025.10.28
powered by ブクログ前半は「こんな読み方もあるのか」と楽しく読めたが、後半は「連載の再編集(著者のnote)」とのことで、書評集の印象。タイトルにある「話が面白い」への繋がりがいまいち感じられず、若干、肩透かし感を抱いてしまった。
0投稿日: 2025.10.28
powered by ブクログインプットの仕方について語った本。インプットの対象は本だけではない。漫画、映画、雑誌などあらゆる媒体にも通用する方法論という特徴である。 私は本書を読んで開眼したというのが率直な感想だ。ここに書いている文章も本書で学んだことを意識して書いているつもりだ。
2投稿日: 2025.10.27
powered by ブクログ読んだことある本や、読みたいなと気になっていた本など身近な本に例えてくれていて、かなり読みやすく、新書初心者ながらもスルスルと読めて面白かったですし、楽しく勉強が出来て読後の満足感がありました。
1投稿日: 2025.10.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
●芸術作品を味わうための技術 本書では、「比較」「抽象」「発見」「流行」「不易」といった5つの技術をもとに、どうすれば作品をより深く味わえるかを解き明かしている。 特に印象的だったのは、著者がトトロのネコバスとハリーポッターの車を比較する発想。ジャンルを超えて作品を並べてみる柔軟さに、「著者が普段からいろんな作品に触れているからこそ出てくる発想やなぁ」と感じた。 また、「抽象化」の章では『ダンジョン飯』を例にしていたのが面白かった。単なるファンタジー漫画ではなく、「ダンジョンで生き抜くために必要なケアの物語」と解釈している。そのくだりを読んで、「なるほど!」と膝を打つと同時に、思わず全14巻をKindleでまとめ買いしてしまった(笑)。 「発見」の章では、“書かれていないものを読むことこそ批評の醍醐味”という考え方が紹介される。『国宝』の批評を例に、「観客がいないのは、商業的側面ではなく芸能の本質を描くためでは?」という指摘には唸らされた。自分があとどれだけ芸能に触れたらこんな感想が出てくるようになるんだ? 「流行」では、時代背景を読む力こそ面白い話につながると説く。確かに流行作品にはその時代の空気が詰まっている。これを機に、芥川賞や直木賞作品を“時代の鏡”として読むのもええなと思った。 最後の「不易」では、やっぱり古典が強いと締めくくられている。純粋な恋愛小説を楽しみたいなら、古典を読むのがいいというのも納得。 ⸻ その他感想 著者は「円安や増税で日本がますます苦しくなっている」と繰り返し述べていたけど、個人的には少し違和感。マクロ経済的には明るい面もあるし、生活の厳しさと国全体の状況は分けて考えたい。とはいえ、「今の閉塞感が文学に表れている」という主張は的を射ていたと思う。 各章で著者のおすすめ作品がたくさん紹介されていたので、気になるものは読んでみたい!また積読が増えてつらいけど! ⸻
2投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログ面白く読んだけれど、文芸批評や映画、マンガ、ドラマ批評にしか使えない。 例えば政治経済、サイエンス、スポーツ等への話題には、著者の手法を応用していけばきっといいのだろうけど、それが上手い人は多分もうすでに話が上手いのだろうな
4投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログこんなに多角的に話を広げられるということは、たくさんインプットされているんだなと思った。見方を工夫するトレーニングをすることで、具体的な感想を持ち、それを人に伝えられるようになるんだなと感じた。
2投稿日: 2025.10.25
powered by ブクログどう読むかよりさまざまな作品に対しこんな感じ方をすんだなと思い素直に面白かった まさに三宅香帆さんは話が面白い人だった
2投稿日: 2025.10.25
powered by ブクログ純文学、ラノベ、漫画、Netflixドラマ…とにかく著者の興味と見識が幅広く、引き出しが多くて面白い。新しい本やエンタメにたくさん触れたい、それらにどう向き合うとさらに楽しめるのか、そんな意欲がある人にはうってつけ! あらゆる話題に詳しい人の頭の中、情報の取り方ってこうなんだろうなと思えた。
2投稿日: 2025.10.24
powered by ブクログ作品を読んだ後に、感想や自身の考えを他人にどのように伝えるのか・表現するのか技術的な解説をした書籍 この書籍に従えばある程度他人へ面白さの共有ができるかもしれないが、著者の表現力というか表現するための語彙力は段違いであると当たり前ながら感じた
2投稿日: 2025.10.23
powered by ブクログ本だけじゃなく、全てのインプットした知識をアウトプットする際に使える技法がわかる。比較、抽象、普遍、流行、発見、どれかを使えないかと頭を凝らす習慣をつける。けど、ほとんどが今まで自分が観た、読んだ、の経験を比較することが中心かなとは感じた。そんな記憶力身につくんか?
3投稿日: 2025.10.23
powered by ブクログ過去のご自身のnote内容などを振り返って、面白さを分析された内容。実質冒頭のみにポイントがあるので、書店で立ち読みでよかった。
3投稿日: 2025.10.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ただものを読み、見てきた自分がもったいないと思ってしまった 『読んだ』または『観た』の先を思考できる人の話ってやはり面白い 第一章の技術的な話に頷きつつ、応用編の筆者の評説は読んでいて元作品に触れたいと思った 私も他者に本をすすめる時があるがこんなに面白く魅力を語れず悔しい思いをしている 私も誰かにその作品にふれたいと思ってもらえるほど深く読み、考えて読書しようと思えた また、色んな方の『教養 』をどう説くかを見てきたんですが、三宅先生の解釈、「教養があるとは、社会や人生の「ネタバレ」をたくさん知っているということ。」がとっても好きです 教養というものがなんなのか私も未だにわかっておらずこの話題が出ると考えてしまう この文を読み、ものを深く知っているって、「ネタバレ」を知ってるって賢く深く生きる上で必要なのかなって思った これからも様々な物事に興味関心を持ち、別の事象と結びつけたりして、深く知っていくようにしようと思う
5投稿日: 2025.10.22
powered by ブクログコミュニケーションでも応用できると書いてあったが、個人的には、高校生の時にお世話になった小論文の書き方指南を思い出した。 それだけ、細かく作品に対していろんな角度から思考や感情を巡らせ伝えると、自分の感想すらも一つの作品になるのだろうなとも感じた。 読んでいる最中にイメージとして浮かんだのはレゴブロック。 作品一つ一つの情報(知識・感情・思考)を箱の中にストックしていき、作りたい作品ができたら必要なものを取り出してくっつける。 ブロックも数が少ないよりは、多い方がたくさん作品が作れるし、作る作品の可能性が広がる。 書籍の感想をアウトプットするのも同じで、5つの技術を進めるためには日頃から様々なものに触れてストックしておく必要があると感じた。 そのためには『読書ノート』がカギになりそう。 と思って、今日もせっせこブクログに感想を書いている。
2投稿日: 2025.10.21
powered by ブクログ比較 他の作品と比べる 抽象 テーマを言葉にする 発見 書かれていないものを見つける 流行 時代の共通点として語る 不易 普遍的なテーマとして語る 三宅さんの書籍はどれも抜群に読みやすく、丁寧で親切だから好きだ。 中盤は著者のコンテンツに対する感想や考えを、上記プロセスに則りながらまとめ、考え方の手本を示している。ここまで自分の考えを曝け出すのはすごいなと思う。人によって考え方も違うしそもそも解釈が間違ってることもあるだろうから。 内容はめちゃくちゃ参考になるものもあれば、あまりそう感じないものもあって読み応えがあった。 最近新しい作品を見て感動したり、印象に残って今後の行動を変えたりという場面が少なくなっている気がしたが、自分の鑑賞する態度や作品に対する向き合い方が学生の頃と違って自分に落とし込むことができていなかったと思う。タイパや効率を意識し過ぎてこの作品から何を感じ取ったり、どんなことがテーマだったかを考えなくなっていった。学生の頃は、現代文や小論文、レポートなどで培っていた部分。 作品への態度を改めるきっかけになった。 いい本だった。
1投稿日: 2025.10.20
powered by ブクログ三宅香帆さんの新作。 履修した作品をどのような語り口で話すのかについて著者の具体例を中心に解説されており、読み物として楽しく読めた。 本書では、比較・抽象・発見・流行・不易という5つの視点で本を読み進め、それぞれの視点から対象のコンテンツを解剖していく。 私は普段コンテンツを読むときは、比較・抽象や流行の視点で進めるが、本書で紹介されていた『見えないところから考察する』発見などの視点はあまりなかったので、今後本を読むときの参考にしようと思った。 また、著者の感想の中で、最近の青春は箱の中にあるのではなく、箱の外にあるのではないかという考察は面白く、私の知っている10年前に書かれていた青春と、最近の小説で書かれている青春の違いについて深く考えるきっかけとなった。 ちなみに、前書きで書かれていた『国宝』についてはまだ映画を見ておらず、話題に乗りきれなかったのが悔しかったので、また見たら感想を追記したいと思う。
2投稿日: 2025.10.20
powered by ブクログ『話が面白い人は何をどう読んでいるのか』を読んで、本を「料理する」という比喩が印象に残った。 作品を味わい、比較・抽象・発見・流行・不易という五つの工程で自分なりに「調理」することが大切だという。 面白い作品も、人に伝えるときには工夫が要る。会話も同じで、相手の話を本を読むようにじっくり味わう姿勢が求められる。 お金や権力を持たなくても、面白い話ができればみんなから期待され、そのことで自分を伸ばしていけるのだと思った。
3投稿日: 2025.10.20
powered by ブクログ“教養があるとは、社会や人生の「ネタバレ」をたくさん知っているということ。” つい最近入ったと思ったアラサーもその出口が見えるところまで来てしまったところで、ようやく「学ぶリソースが自分と周囲の人々の経験のみというのはあまりにも少な過ぎるのでは?」そして、「ひょっとして、それを埋め得るのは読書なのでは?」とうっすら思い始めていた。 “教養があるとは、社会や人生の「ネタバレ」をたくさん知っているということ。” これだー!なんてシンプルに言語化しているんだ! この表現、過去読んだ小説でも心当たりがあって、米澤穂信の『栞と嘘の季節』から、 「たぶん、図書室は、っていうか図書館は、偉大になれる可能性の担保なんだと思う。 それがどれぐらい使われるかはあんまり問題じゃなくて、あるかどうかが問題になる」 というセリフとまさに同じことを言ってる気がする。「偉大になれる可能性の担保」というカッコいい言葉が「ネタバレ」とずいぶん俗っぽくなってしまった…でもわかりやすすぎる…悔しい。 本書に書かれた”物語鑑賞5つの技術”を武器にこれからも数々の「ネタバレ」と出会っていきたい。 読書の効能とその技術をここまで的確に親しみやすく言語化してくれる三宅香帆さんと同じ時代を生きれて幸せだ。
4投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログ確かに面白っ!あと、インプット量凄っ!100%「三宅香帆」は何をどう読んでいるのかだった。ロイヤルでずっと話を聞いてた感じ。親しい友達のような錯覚に陥る。何?なんか幸福感的な余韻が続くんですけど。
22投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログ序盤とあとがきで、個人的には「ん?それちょっと違うんじゃ?」という違和感を感じたが、総じておもしろく読めた。 その違和感とは、紹介している作品の解釈が私の理解と違うこと。 別に解釈というのは人の数ほどあってよいものだろうけど、それはそもそもちょっと違くない?と思ってしまった箇所があった。 でもそれを抜きにすると、さまざまな本について著者が考察しているものに触れるのがおもしろく、これ読んでみたいなと思う本が増えた。 (紹介しているもののほとんどは未読のものが多かった。序盤とあとがきで私が違和感を感じたのは、私が熱心に観ている映画作品に関してだった。) そしてタイトルから「この読み方をしたらおもしろく話せる人になる」ことを期待して読んだのだけど、紹介してくれている読み方を頑張ってしたとして、果たして本当に話がうまくなるかどうかは疑問。あまりその道筋が見えなかった。 というかそもそも私がこの著者が実際に「話している」のを聞いたことがないから、イメージできないのだ。YouTubeか講演会か何かを探せば見つかるだろうか。話す姿が見れたら、本書の内容とつながって、自分もうまく話せるようなイメージができるのかもしれないが、わからない。 でもいろいろな本を読む上での考察のポイントは参考になった。
2投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログタイトルになっている内容は頭の46ページ迄 読み方のポイント5点が説明される それ以降は5パターンの具体例として著者の書評が纏められている 今売り出し中の著者なので刊行点数を増やす手法としては優秀だと捉えよう
2投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログ話を面白く話すことができるようになる技術は薄く書かれているが、本書のメインは三宅さんがこれまで触れたエンタメ(小説、映画等など)についてどう思ったかが書かれていることだ。 「波」での連載やnoteの書き込みがまとまった本なので技術本ではない。 とはいえ、確かにこの様に考えて話せば興味深く話を聞いてくれる(この人の話は面白いなと感じてくれる)ことはありそう。 個人的には本書は社会学の一環としての位置づけであると言ってくれたほうが納得感ある。 そういった意味では全部のテーマが面白い話だった。 それにしても、もはや「推し」も「推し疲れ」になってしまうとは、、、時代の変化が早くて、なんだが忘れ去られていく物が多く、このアテンションエコノミーはどうにかならないものかと個人的には思う。
2投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログ〇比較、抽象、発見、流行、不易(43p) 〇五つの技術を意識した作品鑑賞を続ければ、他人への理解力や言語化能力を高めることができる(45p) 〇本を読むように、他人の話を聞く(247p) 〇「読む」ことにもまた技術で向上できる部分がたくさんある。(252p) ★特殊な立ち位置の本である。まず、「話が面白い人」というのは、自分が読んだり観たりした本・映画・ドラマなどを面白く人に伝えられる人、と再定義し、それらコンテンツの批評の技術の解説へと続く。そして、そのお手本として著者の書評が掲載される。この本の頁数の多くが、最近の本、マンガ、映画、ドラマの著者の書評となっており、楽しく読んだ。と同時に著者がこういう視点で批評している、という勉強にもなった。ただ読むだけでなく、考えながら読むことを意識するきっかけになる。 ★noteからの再掲は、著者の文章がより多くの方に届くことになって良いと思う。せっかくの文章に見合った付加価値を付けるのは、編集さんとして当然の仕事と思う。むしろ書評技術の解説本として再掲するのは、上手いと感心した。
6投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログ三宅さんの著書を読むたびに、出演されている動画を見るたびに思うのは、外部情報×外部情報のリンクが、本当に秀逸な方だということ。 この著書も、自分の感想を語っているようで、実は自我があまり入っていない。棘がない滑らかな文章で、引っかかることなく、読みやすく、良い意味で思想がない。とっても軽くて、穏やかで、天性の評論家だなあと思う。 私は作品を見るときに、一度自分の感覚や体験を通してしまうため、どうしても主観っぽさが出てしまう(それはそれで、良いとは思っているのだが)。 自分とは違う物語の読み方をする方の脳内を覗くことができ、とても快感だった。 あと、あとがきにあった「本を読むように人の話を聞く」という言葉には、ハッとさせられた。私もその精神は、忘れずに人の話を聞いてみようと思う。 同世代女性として、三宅さんのこれからのご活躍も、期待しています…!
5投稿日: 2025.10.18
powered by ブクログ三宅さんの鑑賞方法やその比較視点が面白いし、圧倒的な鑑賞量によるものなのだなと思う。 スモールステップで読解力をつけさせてくれるし、文学への入門をさせてくれるのが本当にありがたい。 読書や鑑賞をしても結末を覚えていないし、ただ面白かったで終わってしまうところや他人の感想を自分の感想にすり替えてしまうところに反省していたけど、改善の方法がイマイチ掴めていなかった。 三宅さんの真似をするごとに自分らしい感想を持てるようになっている気がするし、何より読書が日に日に好きになっていってうれしい! 仕事術やコミュニケーション術を読書(ビジネス書である必要はないしむしろ出てこない!)からのアプローチで得られるという三宅さんの思想が、私に響くから三宅さんの本は読みたくなるし話を聞きたいし真似したくなる。
5投稿日: 2025.10.18
powered by ブクログ今まで本を読んでも、内容をあまり覚えてなかったり、人に面白さを伝えようと思っても具体的な面白さを語ることができなかったり、読んでいる間は楽しいけれどネタや知識としてあんまり蓄積されていかないなと思っていた。 「話が面白い人」になるには、本や漫画などを読むことが必要、ただし、漠然と読むだけでは、読んだだけで終わってしまう。大切なのは、ただ読むのではなく、「鑑賞」として取り入れることだと筆者は言う。 この本では、本を鑑賞する時の5つのプロセスと、それを応用して筆者が書いた作品評論が例として紹介されており、実際に筆者がどのように読んでいるのかが分かる。 この本を読んで、私の読み方は、その文章から何を得られるか、何を感じるか、その瞬間だけに着目していたんだなと気付いた。 他の作品と比較したり、最近話題になっていることや昔からよく言われていることを当てはめてみたり、その本を自分の経験や身の回りで起きていることの中に置いてみた時にどうなのか?という「鑑賞」をすれば、もっと本を理解できて、自分の中に体験として取り込める気がする。 そうなれば、ちゃんと話のネタにできそうだと感じた。 あと、堅苦しくなくフランクな語り口で(「ファミレスで友達としゃべっているときの与太話、みたいなテンション」で)書かれていて、単純に読んでて楽しかった。 筆者の評論の中でたくさんの本が登場する。同じ本を読んでみて、筆者の鑑賞のプロセスを追体験してみるのも面白そう。
3投稿日: 2025.10.18
powered by ブクログ出版就活を経て、エンタメ(本・映画・漫画・アニメ・ドラマ)鑑賞を癖づけるようになった今日この頃、この本に出会えて本当によかったと思う。鑑賞し、記録をつけ、人と感想を話し合う。そんな毎日を、この本が肯定してくれたようで嬉しかった。 全体を通して、やはり著者は「タイトル」や「つかみ」が上手い。『「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか』という誰もが気になる表題を付けながら、その期待を軽々と上回る書き出し。シェヘラザードの話を引用し、「話が面白い人」のメリットを読者に伝える技術には感服した。 〈著者自身が「話が面白い人」である〉という事実が、本書の信頼性を底上げしているように感じる。 本書で紹介されている5つの観点(比較・抽象・発見・流行・不易)を意識しながら、コンテンツ(=材料)を鑑賞(=調理)し、話のネタ(=盛り付け)として提供することで、面白い話は生まれる。 本編では、鑑賞技術の解説に加え、実際に著者自身が鑑賞したコンテンツについて、5つの観点別に紹介されていた。読んだり観たりしたことのある作品についてはもちろん、未履修の作品に関する話でも十分に楽しめる内容で、著者らしい新書だった。 終始、著者が友達と会話するようなテンションで作品への見解を述べるので、読みながら「もっと対等に、会話するように読みたい!」と感じていた。昨今あらゆるメディアでお名前を拝見する著者と同じ土俵で対話しようなど烏滸がましい話だが、少しでも著者のいる世界に近づけるよう、巻末のブックリストを全てチェックし、これからも鑑賞と記録を続けたい。
3投稿日: 2025.10.17
powered by ブクログ圧倒的読書量と情報量に驚愕!! 基本的に「五つの技術」というのは、比較するものがないと出来ない事なので、まず比較するもの(本・漫画・映画・アニメ等)を自分の中に蓄積する事が必要かなと思いました。そこで必要なのは、同じく三宅さんの「好きを言語化する技術」が必要になってくる訳でして。言語化=理解度、記憶定着度になると思うので、そこも大事ですね。 この本を読んでたら、今までただ観てたドラマや読んでた本を違う角度(五つの技術)で見ようとする自分がいました。今後、受動的鑑賞から能動的鑑賞を心掛けます。 それと、「あとがき」良かったです。
5投稿日: 2025.10.17
powered by ブクログ書評として読んだ感じ。 「プロジェクトヘイルメアリー」の誤訳調べて見なくっちゃ! これからメモしながら読んでみようかなー。 確かに人になかなか本や映画のおもしろさを伝えられないのだよね。 反省しました。
29投稿日: 2025.10.16
powered by ブクログ本書のまえがきで三宅さんは、話が面白くなるような本の読み方があると説く。 「話のネタ帳だと思って、本を読んでほしい」 このフレーズを聞いて、私の読書に対する姿勢が刷新された気がする。 そして、三宅さんは話術で王様の殺戮を止めたシェエラザードを引き合いに出し「『話が面白い』とは、暴力にも権力にも財産にも負けない、身を助ける技術」であると語る。 本書は二部構成になっており、第一部の「技術解説編」では本や映画を鑑賞して面白い話をするための方法論が提示されている。 それによると、物語鑑賞は「五つの技術」が必要だそうだ。 ①〈比較〉ほかの作品と比べる ②〈抽象〉テーマを言葉にする ③〈発見〉書かれていないものを見つける ④〈流行〉時代の共通点として語る ⑤〈不易〉普遍的なテーマとして語る 第二部の応用実践編では、具体的にその技術を使うことで、どのように物語を読み解けるのかを明示してくれる。 そこで紹介された書籍はどれも魅力的に思え、読んでみたくなる。 信頼できる読み手であり、書き手であると改めて実感したので、これからも三宅さんの本は読んでいきたい。
12投稿日: 2025.10.16
powered by ブクログ三宅香帆さんさすが!と言わんばかり。 三宅さんと本の話をしているかのように語りかけてくれる、その文章が素敵で。 三宅さんの話をずーっと聞いていたい!そして、自分もいろんな本を読んで人と話をしたいなーと思わせてくれる素敵な作品。
8投稿日: 2025.10.16
powered by ブクログ後半の実践編が長すぎるし、全く知らない作品の書評が続くと正直読む気が失せてくる。前半の書き方で1冊書いてくれればもう少し練習になるというか、正しく読み方を習得できたか確認できると思うのだが、、、
3投稿日: 2025.10.15
powered by ブクログ既刊『「好き」を言語化する技術』では、 どのようにして「ヤバイ!面白い!」以外の感想を書くか、どんなことを書けば良いか、について「自分の感情」というものを切り口に語ってくれた。 本書『「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか』では、何を語れば面白く伝わるのか、面白いと思ってもらえるのかというアプローチをしている。 続編ではないけれど、続編としても読めて面白かった。 本や映画をただ見る、ただ読むのではなく、「鑑賞」として取り入れること、ネタを仕込むつもりで読むことが大切だと語る三宅さん。大事なことは『第一部 技術解説編』でもう全て書いてくれていた。 ・比較 他の作品とくらべること ・抽象 テーマや言いたかったことをさぐること ・発見 書かれてないことに注目すること ・流行(同時代性) 発売当時の価値観に注目すること ・不易(普遍性) 昔からよく言われてることに注目すること 自然と今までやってきたと思うけれど、意識すると読書の解像度が上がると思う。 そして第二章からがこの本の醍醐味。三宅さんの実践パート。ここの読み応えがエグい。読んでない本なのに読みたいと思わせる文章と、読んだ本でも「そんな読み方がありましたか!」と何度うなったことか。有意義すぎる。みんな読んだ方がいいよ。
10投稿日: 2025.10.15
powered by ブクログ普段本を読む中でそんなに深く考えたことが無かった。本や映画を見てただ純粋に楽しんで感動する事も良いけれど、もっと作品を深くまで知るためには技術が必要なんだと知りました。これからは作品を楽しんだ後、その先まで味わい尽くせるようにこの技術を身につけたい
10投稿日: 2025.10.15
powered by ブクログ「本を読むように、他人の話を聞く」 あとがきにある著者のこの言葉が、まさに至言だと思います。 技術解説編では、使いやすそうな技術がとても分かりやすく書かれていますが、結局僕は、“話が面白い人”になりたいのではなく、“一緒に話していて面白い人”になりたいのだと、改めて確認できました。 そして、そのために必要なのは、読書が好きな人がみんなやっている、“大好きな本を、熱量を持ちながらも丁寧に読む”——それと同じように、人の話を聞くことなのだと思います。 また、応用実践編も非常に面白く、普段あまり読まない書評をたくさん読むことができ、その中から新たに読んでみたい本も見つかるなど、とても有益な読書時間でした。
13投稿日: 2025.10.15
powered by ブクログ読み始め。 三宅香帆さんの話を聞いて面白い人だと感じて書籍購入。 少し挫折しそう。 と言うのも、そもそも私の映画鑑賞や有名な本の引き出しがないので、話のネタになっている本や映画内容に共感が出来ないからです。 知識ゼロからどこまで理解できるか、チャレンジです。 ーーーーーーーーーー 読み終わり。 いや、終わったというより終わらせた。 導入とあとがき。あとは興味の沸いたものを斜め読みしました。 ……まずは国宝を観てこようかな……。
6投稿日: 2025.10.15
powered by ブクログ「とっさに言葉が出てこない」 「雑談が苦手」 「昔の話ばかりする大人になりたくない」 本や漫画、映画やドラマについて魅力的に語れる人は強い。 社会や人生のエンタメは、多くの人の興味も引きます。 作品を読んで面白さを伝えるには、実はコツがあります。 文芸評論家が実践する鑑賞の技術を、実際の書籍を基に徹底解説しています。 比較、抽象、発見、流行、不易という、物語鑑賞「五つの技術」のまとめ方が秀逸です。
5投稿日: 2025.10.15
powered by ブクログリアル本にて。 本を読む技術を磨くことで、読んだ本から効率的に話のネタを仕入れ、魅力的なコミュニケーションができるようになる、という主張。 技術として紹介しているのは、「比較」「抽象」「発見」「流行」「不易」。この中でおもしろかったのは、「発見」。単語だけから受けとるイメージは「抽象」にちかいが、ここで指しているのはそうではなく、書かれていないことを見つけ、そこから逆に主張を見いだすアプローチ。 ただ、この本のほとんどは、雑誌の連載における書評を、上記テクニックとマッピングした上でまとめ直したものとなっている。そのため、どちらかというと、ブックガイドだとおもって買った方が、実態に近い。実際、この本を読んで読みたくなった本がいっぱいある汗
10投稿日: 2025.10.14
powered by ブクログ多数の作品をベースに三宅さんの意見・感想・批評が展開されている。引用作品が多いため、“あ、見たことあるし分かりやすい"と誰でも一度は触れたことある作品の内容に触れられるのがすごく良いところ。
3投稿日: 2025.10.14
powered by ブクログ序盤を除く9割は本や作品の紹介のようになっていて、これで自分の話が面白くなるかどうかは自信が持てなかった。紹介されたいくつかは読んでみたいとは思った
11投稿日: 2025.10.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
三宅さんの新刊と聞いて脳死状態で手に取ったけれども、新書の薄さからは一見判別つかない情報量に圧倒されてしまった。 本書でいう「話が面白い人」とは、お笑い芸人のように人を笑わせられる人のことではなく、話の引き出しが豊富で独自の視点をもって話せる人のことを指しているようだ。そうなるためには作品を漫然と享受せずに鑑賞する意識が必要であり、その切り口を5つ上げている。そして、この切り口を使った、三宅さんご自身で執筆された記事を実践編で取り上げている。 正直、実践編を読み始めた直後は「過去の発信の使い回しじゃないか」と手抜きのように感じて落胆した。でも、読み進めていくうちに考えを改めざるを得なくなった。実践編では、各章に対して7~15件程の記事を取り扱っているが、その1件1件で比較対象にしている作品は最低3作品以上ある。しかも、小説に限らず、漫画やドラマ、映画など、実に多くの作品を取り上げているのだ。一体どうしたらこれだけの作品に目を通せるのだ…?「話の引き出しが豊富」とはどういうことか、をまざまざと思い知らされた。
11投稿日: 2025.10.14
powered by ブクログ世間に蔓延るハウツー本の皮を被ったその実「文芸評論家 三宅香帆」の真髄、時代の観察者・観測者としての視点が随所に垣間見えた一冊であった。 読書を深める5つの手法に基づき著者の評論が惜しみなく、これでもかというぐらい披露されていたがそのどれもが読み応えがあり、買ったその日のうちに読了してしまった。 評論の多くは最近の作品が取り扱われていたが現代の諸問題、潮流に対する著者の視点は私に気づきをもたらすものばかりであった。 所謂「転生もの」は取り上げられなかったことも何か意味深く感じた(単に著者の好みもあるだろうけれども)。 タイトルになっているハウツーの部分は程々に、大部分が実際の評論に割かれている様は正に「背中で語る」を体現しているようで、小手先の技術を連ねる自己啓発本と一線を画す痛快さがあり最後まで楽しめた。 内容的に評論集としても捉えられるだろうから「タイトル詐欺だろ!」と感じる読者もいるかもしれないが、多くの技術を一言一句丁寧に並べられるよりも理解が深く刻まれていく感覚が残った。「習うより慣れろ」である。 多様なエンタメが広がる現在、時代を写す鏡として読書・エンタメを捉えるという新たな楽しみ方を私はこの一冊から見出した気がする。
6投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログ半分くらいは、過去のnote等の書評なのでなんとなく「再利用された」感は強いが、まあでも「読むこと」のフレームワークは良いものではないかなと思う。 あとは、三宅香帆さんが「読むこと(読んで解釈すること)」の自由さを楽しそうに語っている(どの本でもそんな気がする)のは、とても良いように思う。
7投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログタイトルの問いに関する答えは数%しか無い様に思う。ただそれも、気構えて読んだり難しく考えたりする必要も無いということかもしれない。難しく長々とテクニックを語られてもマスターできる気がしないのでこのぐらいシンプルな方が良いと思った(ただ、著者に比べ読書経験が浅い私には、このシンプルなまとめにも慣れが必要そうとも感じた) 半分以上は書評で占められているが、前作と同様に著者の純粋な書評・考察が面白く、紹介される本の読書欲も湧いてくるのでそれだけでも価値あり。
7投稿日: 2025.10.13
