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世界でいちばん透きとおった物語2(新潮文庫nex)
世界でいちばん透きとおった物語2(新潮文庫nex)
杉井光/新潮社
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総合評価

298件)
3.8
58
129
85
10
0
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前作の仕掛けはもう使えないし、続編が出たことにまず驚いたのですが、2度読みが楽しめる正統派ミステリーで、とっても楽しく読みました。 半日で一気読みしました。

    2
    投稿日: 2025.06.16
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    前作「世界でいちばん透きとおった物語」には本当に驚かされたが、この2もとてもいい作品だった。ミステリーに対する愛を感じる。軽い文体も読みやすい。前作と同じく、最後の最後(作品の外)のページで「やっぱりそうか!」となった。

    0
    投稿日: 2025.06.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

     作中で出てくるミステリが現実とも繋がりを持ち、そして衝撃的な謎が明らかになるのが、前作同様、とても面白かった。作中で書かれたように、このミステリでは誰の悪意も殺人シーンもない(作中作は除いて)というミステリで、にも関わらず、作中作のトリックや、宇津木や周囲の人物の怪しい行動を謎とし、どんでん返しを食らうというのが良かった。

    0
    投稿日: 2025.06.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前作は外枠トリックがなかなか衝撃的だったためか実は内容をあまり覚えておらず…。 今回はミステリーとして読み応えがあった。 ミステリーについての霧子さんの説明もわかりやすく、物語最後と一致しており、かなり高く跳躍したのに見事着陸に成功したのが今回の作品かなと思う。 作中物語の時系列にはすぐに思い至ったが理由まではなかなか分からず、霧子さんすごいなと思いつつ燈真と他の関係者らの優しさがとても良かった。 読み終わった後がすっきり爽快だった。 宇都木先生、(悪い意味で)何かある!と警戒して読んだ自分はまんまと作者の罠にハマったのかな。

    1
    投稿日: 2025.06.15
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    燈真と霧子が主要人物という意味で「続編」なのだろう。 「透きとおった物語」感はないかな。 だが、今回は前作よりもミステリとして読み応えはあった。作中作の時系列の謎については初めからそう読み取っていたのだが、その理由には思い至らなかった。 優しい嘘をつき通すために燈真が完成させた最終話の内容にも驚いた。 続編も期待。

    0
    投稿日: 2025.06.14
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    個人的には前作より好み。 展開は読めなかった。 名前もあいまってか、自分の中で霧子さんは脳内で完全にダンロンの霧切響子のイメージ。 続編があったら必ず読みたい。

    1
    投稿日: 2025.06.12
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    前作も今作も読み終わったあとに、 心にすっと溶けてくるお話でした。 読書を最近はじめた身として、ミステリーをサントリーと同じ発音にしてしまうくだりが身につまされました笑 そうかエスプリと同じ発音なのか。 燈真先生と霧子さんのビブリオミステリ、 これからも読んでみたいので続編きてほしいな

    0
    投稿日: 2025.06.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「世界でいちばん透きとおった物語2」読了。 私自身衝撃を受け今でも心に残ったいる作品の続編が出たということで読みました。 時間軸が前作の続きからとなっていて、主人公が前作で有名になっているのがメタ的で面白いなと思いました。トリックとしては前作ほどの衝撃はなかったのですが、亡くなったコンビ作家の解決編を主人公が引き継いで書くという小説の中で小説を読むというのが新鮮で、結末は寂しいものではあったけど、主人公の優しい人柄が表れた終わり方で良かったです。 また、今回は主人公と蔵石琴莉、編集の霧子さんの関係性が面白くて、主人公と霧子さんの関係性が進展しないかドキドキしながら読んでいました。 個人的に主人公藤坂燈真の人柄が好きなので、ぜひ続編も作って欲しいです。

    1
    投稿日: 2025.06.11
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    Xで表紙をよく見かけていたので、気になって読んでみました。 前作は「なんじゃこりゃ?!(いい意味で)」と驚かされ、著者の並々ならぬ労力を思うと、涙が出てくるほどの衝撃がありました。 今作にはそこまでの感動はなかったものの、よくラストまで繋げたな、と感心させられました。 物語は、コンビ作家・翠川双輔の片割れが突然死するところから始まります。 3章まで書かれていたミステリの続きを、主人公が引き継ぐことになる――という展開。 業界内でも“翠川双輔”のブランドは確立されており、その続きを書くというプレッシャーは想像を絶します。 自分も、読者も、編集者も、誰もが納得できる結末を用意しなければならない。 まるで、正解のない“答え合わせ”をしているような感覚でした。 ただ正直に言うと、私は「透きとおった」というタイトルの意味を見出すことができませんでした。 物語のどの部分にかかっているのか…それが最後までわからなかったのです。 もしかすると、著者の文体が自分の好みと少しずれていたからかもしれません。 前作ほどの感動は、正直なところ、感じられなかったなぁというのが率直な感想です。

    36
    投稿日: 2025.06.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1が個人的スマッシュヒットだったので、それに比べるといささか物足りなさは感じたが、それでも終盤のまとめ方はやはり読んでて面白かった。 コンビ作家の片方がなくなり、その連載小説の結末が神のみぞ知る状況になった中、燈真なりに結末を紡ぐ話。 1もそうだが、設定が秀逸すぎる。普通思いつかん。 終盤まではこれ最後の落とし方大丈夫かな〜と思っていたが、さすがでした。

    1
    投稿日: 2025.06.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前回の世界で一番透きとおった物語の続編。 前回は自分の父親にまつわる小説の意図を解き明かしたが、今回は他の作家の未完の続きの謎を明らかにする作品。 今回は前回の書籍であることをふんだんに使ったトリックだったが、今回は内容での勝負。前回があまりにも衝撃的すぎて、どんな続編なんだろうと思っていたら、爽快感と暖かみのある物語でとても面白かったです。 小説の続きに関しては、まさかそんな視点があるなんてと騙されてしまいました。そして読者の思い込みと順番入れ替え、そしてトリックを仕込んだ動機があまりにも切なくて...。そしてその意図をしっかりと継承した主人公の心意気が素晴らしかったです。 作中作の小説もしっかりとしたトリックが仕込まれていて、すでにあるトリックに更に叙述トリックを仕込むという複雑な構成に主人公が仕上げていて、才能がすさまじいと思いました。 まだまだ続編をやりそうな雰囲気があるこの作品。続編、期待しています。 この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。 藤阪燈真:内山昂輝 深町霧子:日笠陽子 蔵石史香:井上喜久子 蔵石琴莉:佐倉綾音 宇津木静夫:子安武人 牧瀬:斉藤貴美子 七尾坂瑞希:桑島法子 粕壁:銀河万丈

    47
    投稿日: 2025.06.08
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    二重のミステリとは多分このこと。ミステリー作家が主人公という新しくも心美しい物語。 1を読んでそのまますぐ2を読んだ。全体を見渡し、1ほどの感動は無いかなと思ったが(たぶんみんなが一度は確認している)、それでもとても清々しい気持ちになった。 どうか霧子さんとのペアで是非続編が続いて欲しいと思った。

    0
    投稿日: 2025.06.08
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    いやー良かった。 前回が綺麗に終わってたから、続き?!って思ったけど、こうなったか。 全ての嘘を見抜いていいわけではないよね そして、それをそのまんまにできるならしたほうがいいよね 今回も綺麗に終わったけど、続きはあるんだろうか。 でもあるなら、読んでみたいな

    11
    投稿日: 2025.06.05
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    前回は紙の本でないとできない仕掛けに圧倒させられた。今回は電子でも良かった。2と題して面白かったと思わせるのは天晴れとしか。

    1
    投稿日: 2025.06.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1のギミックがすごすぎて、2があるのもびっくりした。 とりあえず本屋で1と同じことにはなってないことは確認。 ってことはなにか・・・? って思いましたが、今回はギミックなしです。たぶん。 私が気が付いてないだけかもしれない。 それでも、このお話はとてもよかった。 ストーリーとして、1よりも好きです。 新人作家の藤阪燈真は、デビュー作のあとなかなか長編の次回作を書き出すことができなかった。それで推理小説協会にちょくちょく顔をだして事務作業などをしていた。協会費をもらいに行くなども同行していた。 コンビ作家の翠川双輔のプロット担当していたという菊谷が亡くなったと一報がはいる。 ミステリ雑誌「アメジスト」に途中まで作品をだしていたので、それは未完の作品になる予定だった。もう一人の宇津木は菊谷がいないのでもう書けないという。 だが、ミステリ好きやミステリ作家達はあの作品の続きを知りたい。菊谷はだれかに続きを話していないだろうか?資料を残していないだろうか? そこで、菊谷が未納だった協会費をもらいに行くという理由で、菊谷の妹の家に行く。菊谷は独身でもうこの家族しか身寄りがいなかった。 菊谷は誰にも作品の話をしなかったという。高校生の姪が月に1回菊谷の家に行ってごはんをつくっていたらしい。そこででも一方的に姪の話を聞くだけで、姪は本当に作家なんだろうか?と思うほどだった。 姪は最後のあった日から半年、海外留学しており帰国したところだったらしい。 姪が海外留学のために、所有している空いてるアパートの部屋を勉強部屋にしていた・・というのをきいて、菊谷は何かひらめいたらしく、どこかに電話をしていたという。 燈真はある編集からこの作品の続きを書いてみないかと言われる。 いろんな作家もこの先を考えているらしいが、燈真に正式に依頼がきた。 御世話になっている担当編集の霧子も、短編ならいいのではというので考える。霧子も一緒に考えてくれる。 そこで作品が入っている雑誌のバックナンバーを読んでみた。 1章は、親所有の空いてるアパートを勉強部屋としている優等生の女子高生のところに学校のバスケ部のコーチ小渕沢がやってくる。びっくりして固まる。 その男は彼女を学校で凌辱した男だった。怖くて抵抗できなかったのを、了承したと勘違いしたのだろうか? 女子高生は親の睡眠薬を大量に入れたカレーを男に食べさせ、手足をしばり、顔に袋をかけ、口に靴下をつめてお風呂に沈めて学校に行った。 2章は、あるアパートで女が死んでいた。風俗で働く女。その部屋は小渕沢の部屋だった。警察は小渕沢が殺した可能性が高いと、小渕沢を探すがどこにも見つからない。 死んだ女と同じ店で働く女の家に、ある男がいた。その男に「あなたが殺したの?」 3章は、店の女がの小渕の部屋で死んで、小渕ががいなくなった。半グレの棚田はブチ切れて小渕を探している。 棚田は安永に「加奈子(小渕の部屋で死んでた女)に会ったか?」と聞く。あの女は依存性が高くてうっとおしかった。小渕の部屋にいて、小渕がいなくなったと聞いたから何回か家に行って、やった。 小渕は女癖が悪くて、たぶん女の家に匿われている。店の女全員に聞く。 1か月後、エミと連絡が付かなくなった。部屋にいってみると殺されていた。 これも小渕か? 棚田と安永は警察に通報することにする 小渕は女子高生に殺されたのでは・・・? 霧子さんが考えた、この話の真相は? 燈真が考えたこの続編は? って話。 続きもちゃんと面白くて、 とある真実を、真実でなくなるようにする説得力がありました。 この作中作品のおかげで、 1つの話を読んでいるのに、2倍面白かったです。 「透き通った」が今回は分からないんだけど、 この「世界で一番~~~」のお話をよんでいるのに、その向こうに作中作品が見える・・っていうのが「透き通った」のかなぁ?

    0
    投稿日: 2025.05.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごい下らない事なんだけど、法事とかどうするんだろうって思った。大叔父だとしないのかもなー。そんな事が気になっちゃう。

    0
    投稿日: 2025.05.31
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    作中作をもとにした 『世界でいちばん優しい優しいミステリ』だと感じました 前作の驚きが強く印象的だったので、比べてしまうと物足りなさは感じてしまいました タイトルが違う方が良かったかなぁ

    12
    投稿日: 2025.05.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    新しい展開でした。連載の順番を変えたトリック。これはなぜおこなったのか?姪の為に考え抜いた作品となった。最後響子さんの種明かしはスッキリと驚愕が両立していた。トウマが完結させたのも優しさが溢れていた。

    53
    投稿日: 2025.05.28
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    やっぱりこういった亡き人の後に残った人々が、真実はなんだったのか、その欠片たちを集めながら探求してくお話しは個人的に没頭してしまうのだなと思いました。アメジスト好きかもです。

    1
    投稿日: 2025.05.28
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    すごく面白く読めました。 作中の「殺導線の少女」が面白かった。 それにまつわるストーリー運びもスピード感があって良かったです。 タイトルはこれじゃない方が良い気がしました。 前作の内容から期待しての読者も多いと思うので尚更。

    19
    投稿日: 2025.05.27
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    何が透きとおっていたのかわかりませんでした。 途中いらないなっていうところもありましたが、おもしろかったです。

    2
    投稿日: 2025.05.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    語られることの無い謎を覗いてみた。僕はずっと「殺導線の少女」の最後を追いかけていたけど、霧子さんの言う通りこれは謎ではなかった。 もしかしたら知らない方が幸せだったかもしれない。ただ藤阪さんがいてくれたおかげで翠川双輔は有終の美を飾ったと言えるようになったんじゃないかな?

    3
    投稿日: 2025.05.26
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    前作はとにかくしかけに驚いた記憶 今作も引き続き誰かのために書き下ろされた特別な話だったように思う 個人的にはまえがきがグッときた クライマックスはページを捲る手がとまらなかった

    0
    投稿日: 2025.05.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    個人的に1より面白かったと感じました。 それは多分、小説内小説である『殺導線の少女』が自分好みだったからだと思います。 けっこうハードでサスペンス味があり、続きが気になるけどこのハードさが苦手な人もいそう。 2人で1つの名義作家ということで、岡嶋二人さんみたいなかんじかなーと思っていたら、参考文献に井上夢人とあり納得。 あと霧子さんってこんなわかりやすく嫉妬するキャラでしたっけ…笑 次回作はどんな謎に挑戦するのか楽しみです!

    0
    投稿日: 2025.05.24
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    前作をどう超えるか、は非常に難題だったように思いますが、「そうきたか!」と楽しく読みました。前半のミステリ談義が好みでした。

    2
    投稿日: 2025.05.22
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    連載3回目にして作者死亡で中断されてしまったミステリ小説の続きを調べる…という今回もなかなかスリリングな展開です。 他の方たちも書かれてますが、前作の方がやはり素敵でした。今回同じ登場人物が出てくるので「世界で…」の2になってますが、前作は正直あまり関係ないです。燈真さんと霧子さんのキャラ好きなので全然オッケーですが。 今回、断筆されたミステリ小説が連載のスタイルのまま本の中に出てくるのですが、そのストーリー自体があまり好きになれない(半グレの人とか出てきて暴力的な表現が少々多い)のでのめり込みにくかったですが、このミステリに隠された謎はわたしにしては珍しく気付きました。

    26
    投稿日: 2025.05.22
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    前作が良すぎた! 言葉の使い方がすごいなと思いつつ、霧子さんが凄すぎて主人公にあまり魅力を感じなかった。

    0
    投稿日: 2025.05.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一作目のような驚き&感動はなかったですが、作中作が面白くて一気に読んだ。 てか霧子さんがシンプルに凄いのよ。

    1
    投稿日: 2025.05.21
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    やっぱり第一作のようなものを想像して読む が、そこの部分でのびっくりはなし(…多分) でも面白かった 前作について言及されている?場面があり、一番大切な1ページ?というのがわからず 公式の回答サイトがあったらしいけれど… どこかで誰か教えて欲しいー!

    0
    投稿日: 2025.05.21
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    1作目とは違った驚きが用意されていて、面白かった! 作中作のミステリも面白いし、その作品を書いたミステリ作家の謎に迫っていく本編も面白い。 2倍楽しめるミステリでした。 主人公の作家・藤阪くんと、担当編集の霧子さんの関係性も気になる。 ただの作家と編集者の関係では終わらなさそう…と妄想が膨らんでしまう。 続編あるかしら?期待!

    18
    投稿日: 2025.05.20
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    途中までは微妙かなと思いつつ読み終えた時、想定外の展開に驚かされた作品!次作も楽しみです♪ 概要 新人作家と敏腕編集のビブリオ・ミステリ。新人作家の藤阪燈真の元に奇妙な依頼が舞い込む。コンビ作家・翠川双輔のプロット担当が死去したため、ミステリ専門雑誌『アメジスト』で連載中の未完の作品『殺導線の少女』の解決編を探ってほしいというものだ。担当編集の霧子の力を借りて調べるうちに、小説に残された故人の想いが明らかになり――。各種メディアで話題沸騰の新人作家と敏腕編集によるビブリオ・ミステリ第2弾!

    17
    投稿日: 2025.05.19
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    とても読みやすい。 この仕掛け、このストーリーを思いつき、読者を惹きつける技術は今までに体験したことがない。 単に、「先が気になる話」と表現されているのではなく 本当に気になって仕方ないのだ。 優しさが作り上げた物語。 ぜひ燈真と霧子さんの続きの物語も読みたい。

    9
    投稿日: 2025.05.17
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    1から引き続きビブリオミステリとなっています コンビ作家のプロット担当が死去 現在雑誌連載中のミステリ作中作が未完となる その解決編を探るというなかなか凝ったミステリ 3/4くらいまで読んで、このままだと 今回何が透き通っているのかわからないのでは?と不安になり、最初から読み直し 結果、わかりませんでした… 主人公のセットが同じでビブリオミステリとしてシリーズ名みたいな感じなのかしら、とか? わかったかもというレビューを読んだ気もするので皆さんがもう少し読み終わったら こっそり教えてもらおうかと計画中 物語としては、2の方が作中作も凝った感じで好きでした

    121
    投稿日: 2025.05.17
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    1に続き2も読了。1の仕掛けみたいなものはないですが、ストーリーは引き続き良かった。ページ数も少なくサクッと読めました。

    0
    投稿日: 2025.05.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前回のような仕掛けはないけれど、その分入り込みやすかったです。自分が透明人間になって主人公の藤阪さんの隣で物語が進んでいるような感じがしました。 ラストは本当に悲しくて美しいなと思いました! 次作も楽しみです!

    1
    投稿日: 2025.05.12
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    世界でいちばん透きとおった物語の第二弾ということで、前作のような仕掛けがあるのかと思ったが、ちょっと肩透かし。 確かに話としてはよく練られていて、物語の中の物語という形で謎が仕掛けられていて面白かったんですが…。 タイトル関係ないやん、っていう…。

    0
    投稿日: 2025.05.12
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    なんとなく展開が読めた作品だったけど小説の中で更に小説読むのは面白かったし、内容が引き込まれたのでその続きが気になる展開が良かった。

    1
    投稿日: 2025.05.10
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    二作目もすごい満足感あったよ! 前作の人物のその後という意味でも読んでいて楽しかったし、 作中の登場人物たちの企てはもちろんなんだけど、主人公の最後の行動すべてが好きだったな。 私の好きポイントを言うとネタバレになってしまうのでなにも言えない。辛い。

    1
    投稿日: 2025.05.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ああこれは実に作者らしいミステリーだ。 本来の杉井光そのものだ。 前巻は驚愕のトリックで話題をさらった物語だったけれど、作者は本来トリックの見事さや謎解きに重点を置くような作風ではない。 作者のミステリはいつもその謎が何のために隠されたのか誰のために隠されたのかが主題で、その謎の裏に切ない真実が隠されているのだ。 そう言う意味でこの物語は実に作者の作品らしい。どこかよそ行きだった前作とは異なり本領発揮と言えるだろう。 特にラストのヘタレな主人公が最後で見せる渾身の行動に宿る仄かな希望。素直に「神様のメモ帳」を思い出した。これは僕の好きな杉井光だ。 ただ前作で作者を知った読者はこれをどう思うかはちょっと気になるところ。彼のファンとしては杉井光ってこう言う作家なんですよーと声を大にして言いたい。 あと霧子さんが主人公が女性と懇意にしているとあからさまにムッとするところが可愛いよね^^

    1
    投稿日: 2025.05.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    想定外の優しく切ない展開で良かったのですが、作中作は無理やりまとめた感がどうしてもありますかね、、良さげなキャラがものすごく普通の展開になってしまって勿体ない。 主人公の魅力も薄くなってしまってもうちょっと活躍してほしい!!題名も特に関係ないので、変えた方が良かったような気もします。

    0
    投稿日: 2025.05.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1の方を読んでいないせいか、作家だという主人公の内面や霧子という編集者との関係性などが読んでいてしっくり来なかった。 いちいち自虐的というか、自分に酔っているような描写が目についた。 有名ミステリ作家による未完の作品の謎を追う、というストーリー。 一応形の整った結末はあるものの、ちょっと無理があるのでは…という感じで作中作自体の出来はミステリとしては微妙だと感じた。 また、作品に込められた謎についても、現実的でないというか何というか…。 ミステリとは何ぞやみたいな話が散々語られていたわりに、驚きも納得もあまりないまま終わってしまった。 それこそ、若者とか、普段あまりミステリを読まない層に受け入れられる作品なのかな?

    2
    投稿日: 2025.05.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2も面白かった〜〜 鋭い琴莉が気づかないように順番を入れ替えて、それでも成立するように新しい物語を書いて… 作家ってすごいなあ というか何かを生み出している人全員を尊敬する

    1
    投稿日: 2025.05.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前作で衝撃を受けて2も購入し読了しました。 前作のように本自体に仕掛けがあるのかな?と思いながら読み進めていくと、なくなってしまった作家さんの連載小説の結末を探すという新しい物語でした。 1話2話3話の順番が違うと指摘された時にはすごく鳥肌がたち、『 え、まさかあの子が?』と気づいてしまった時にはゾワッとしました。 前作のように長編小説としてではなく、アメジストで連載の最終回として琴莉ちゃんに真実を気づかせないために執筆した燈真さんの行動にグッときました。 相変わらず霧子さんの洞察力が素晴らしく見ていて恐ろしくも爽快でした。 小説の中にさらに小説が出てきているので2つ楽しめたみたいですごい満足感です。

    1
    投稿日: 2025.05.02
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    前作は本そのものに仕掛けがあるタイプの作品だったので、今作も同様の趣向かと思いましたが、そうではありませんでした。 今回は仕掛けよりも、小説としての王道の面白さを大切にした作品だったと思います。 ただ一つ気になったのは、毎回キリコさんがすべてを解決してしまう展開です。これでは主人公の存在感が薄く、あまり魅力を感じることができませんでした。

    0
    投稿日: 2025.05.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ミステリーとしては前作より2のほうが面白かった。 大切な人に気づかれないように嘘を通す、という部分も一貫しててよかった。 「ミステリ好きは"驚き"と"納得感"という相反するものを求めている」 という話は、よく言語化できたな、なるほどな、と思った。

    1
    投稿日: 2025.04.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    新人作家の藤阪燈真の元に奇妙な依頼が舞い込む。コンビ作家・翠川双輔のプロット担当が死去したため、ミステリ専門雑誌『アメジスト』で連載中の未完の作品『殺導線の少女』の解決編を探ってほしいというものだ。担当編集の霧子の力を借りて調べるうちに、小説に残された故人の想いが明らかになり──。各種メディアで話題沸騰。新人作家と敏腕編集による、ビブリオ・ミステリ第2弾! 「透きとおった物語」かどうかは不明だけれど、単体のミステリーとして読むべき作品。前作が衝撃的過ぎて、“2”というところや“透きとおった”というところに目がいってしまうが、そう読まないほうがいい。 菊谷という作家の真実を追い、作品のラストをさぐる話。 登場人物が優しく、真相は切ないものだった。あまり情報を入れずにシンプルに読むべし。

    0
    投稿日: 2025.04.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    作中作にからむ謎を解いていくタイプのお話好き。 作中作は中身がエグい。昭和のミステリみがあった。 外側のお話は優しくて繊細。 犯人の動機も切なかった。

    0
    投稿日: 2025.04.27
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    まさかの続編!!前作の仕掛けがスゴすぎたので、続編は出ないだろうと踏んでいたのに。 今作では、作中作における謎を解いていく話。思わず作中作のミステリーに惹き込まれてしまった。ほんと、よく考えられてるなぁ。 そんななかで感じる違和感も、架空の世界と現実世界とが繋がり、全てが明らかになった瞬間、驚きと納得を得られた。 前作ほどの驚きはなかったものの、私は今作の方がよかったかな。登場人物たちの関係性も少し進展していて、そのかけ合いがおもしろかったり、デビュー作が売れた作家ならではの悩みとかは杉井光さん自身にも重なるところがあるのかなとか、楽しく読めた。 そして、真実はやっぱり優しかったなぁ。

    64
    投稿日: 2025.04.26
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    読みはじめるとぐいぐいとひきこまれていきます。とても面白かった。 ただ登場人物が同じとはいえ「世界でいちばん透きとおった物語2」にしたのはちょっと?と思いました。

    0
    投稿日: 2025.04.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前作の主人公、藤阪燈真が新人作家となった2作目。私は今回の方が好きだったかな。2ではあるけど、前作を知らなくても読むことはできる。もちろん前作を読んでいた方が登場人物もわかるので、より楽しめるとは思う。 今作はコンビ作家の翠川双輔のプロット担当、菊谷が亡くなり、連載していた『殺導線の少女』という作品が未完成のままとなってしまった。燈真はその作品の解決編(続き)を探るべく翠川双輔の執筆担当の宇津木や菊谷の姪などに話を聞いていく。果たして連載作の最終話とは? 以下ネタバレ とりあえず編集者の霧子さんが有能すぎる。 そして連載していた作品は菊谷の死亡時期を悟らせないために掲載の順番を入れ替えていたとは。その理由が私利私欲ではなく優しい理由だったことが良かった。菊谷の姪の娘、蔵石琴莉が菊谷に作ったすき焼き。そこで使用した賞味期限切れの卵により食中毒を引き起こした。まさか死ぬことになるとは思ってもいなかっただろうが、彼女が作った食事のせいで、と思って欲しくなく菊谷は宇津木に食中毒のことを黙っているように頼んだのだった。誰にも知られないように作品の掲載順を入れ替え、まるで9月に亡くなったように仕向けた。 作中作の『殺導線の少女』も面白かった。本は一冊なのに二つの作品を読んだような気持ちになれた。

    7
    投稿日: 2025.04.25
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    図書館予約の都合で、2から読み始めることになってしまったんだが、無問題!2025ベストブック入りを果たすのではないかという間違いのない面白さ。ミステリなのに、やさしい。作中作品も面白いし、それらを作り出す人々の心があたたかい。こんなミステリ初めて読んだ。ああ〜よかった。 p.183 僕がまったく縁のない日当たり良好な文化圏ではこの対応がふつうなのだろうか? p.234 いちばん大切な場面の中のいちばん大切な一ページを決めて

    0
    投稿日: 2025.04.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    去年1番面白かった作品の続編 まさか続編が出るとは 前作みたいな驚きの仕掛けみたいなものはなかったけど 面白くてサクサク読めた あまりミステリは読んで来なかったけど 優しさのあるミステリっていいなぁってしみじみ思った 恋愛面も気になるし この先シリーズ化も期待

    0
    投稿日: 2025.04.24
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    シリーズ2作目 むしろ、続編が出た事に驚き 以下、公式のあらすじ ---------------------- 新人作家の藤阪燈真の元に奇妙な依頼が舞い込む。 コンビ作家・翠川双輔のプロット担当が死去したため、ミステリ専門雑誌『アメジスト』で連載中の未完の作品『殺導線の少女』の解決編を探ってほしいというものだ。 担当編集の霧子の力を借りて調べるうちに、小説に残された故人の想いが明らかになり――。 各種メディアで話題沸騰の新人作家と敏腕編集によるビブリオ・ミステリ第2弾! ---------------------- 作家デビューした藤坂燈真と編集者の深町霧子 今回は、業界でも珍しい二人組作家が雑誌に小説を連載していたところ、コンビの片方が亡くなってしまったという遺作を巡るお話 コンビ作家 翠川双輔 宇津木静夫と菊谷博和の共同名義のミステリ作家 現実でもコンビの小説家は珍しい 有名どころだと岡嶋二人 「99%の誘拐」「クラインの壺」を読んだくらいで、他は未読 他に私が知ってるのは、木皿泉くらいか 海外だと作中でも言及されているのはエラリー・クイーン 私は知らないけど、海外だともっといっぱいいるようだ 遺作(のアイデア)を探すという点では前作と同じ だけど今回は明らかに続きが「ない」もののプロットを推理する要素が強くなってる 真相に関しては、そこまで気にする必要はないと思ってしまった でもまぁ関係者にとっては大事な事なのでしょうねぇ 決着の付け方にも納得感がある 誰かが無理矢理にでも続きを書く意義はあるよなぁ 「世界でいちばん美しいミステリ」かどうかはわからないけど、「優しいミステリ」ではあるのは確か でも、「世界でいちばん透きとおった物語」ではないわなぁ せめてメインを他の題にして、サブタイトルを「世界でいちばん透きとおった物語2」にすればよかったかな ちなみに今回は電子書籍でも出てるのを知って読んだので、先にページをパラパラ捲ってみた あのアイデアは初回だからこそ使える手だからなぁ

    1
    投稿日: 2025.04.24
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    前作の衝撃には及ばないものの、非常に美しくまとまっていた。 本著者の作品は人間のもつ優しさを感じられる。 推理パートが唐突な印象もあったが、推理に必要な要素はフェアに提示されており、謎を解くことは可能。 ピースが揃っていった時の爽快感がすばらしい。

    0
    投稿日: 2025.04.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前作とは全然違い、2人作家の片割れの死。 途中作品の謎解きストーリー。 後半は、「そういうことか」の連続。 優しい嘘の話。 4話目の話の繋げ方は驚いた。

    0
    投稿日: 2025.04.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あんなに斬新な作品のあとの2って一体どんな物語になるのだろう…と思っていたけれどこう来たか! 何となく展開が読めたものの、第四回の回収は予想できませんでした 燈真くんはとても優しいひとだなぁ

    1
    投稿日: 2025.04.19
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    こんなミステリがあるのかという驚く展開。「世界でいちばん透き通った物語」からの続編で登場人物は同じでも、話の内容は全く別物として楽しめる。劇中劇ならぬ小説中小説になっておりかなり楽しめた。

    0
    投稿日: 2025.04.19
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    「世界でいちばん透きとおった物語」の2作目。 1作目が好きだったので「2作目も絶対に読みたい!」と思い 図書館にリクエスト。 借りてきてすぐ読みたかったけど タイミング悪く なかなか読みかかれず そのうち子供達の春休みに突入。 あとに予約が入ってないのをいい事に 延長に延長を重ね 気付けば1ヶ月半もの間 借りてしまっていた…。 途中 一旦返却しようと思った事も何度かあったけど 「それでも…」と思い借り続けて 新年度が始まり やっと平穏な日常が戻り ゆっくり読む事が出来ました。 ゆっくり…とは言え 読みやすく 話に入りやすかったおかげで たった2日で読み終えました。 前作になかった[暴力描写やえぐみのある真相]。 前作とは違う読んだ後の読了感。 一旦 諦めて返却…なんてしなくて良かった! これ書きながら 読了後の満足感に浸ってます。

    7
    投稿日: 2025.04.17
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    前作ほどの冒険感はないのだが、クライマックスでの彼が物語を紡ぎ出す原動力とそのしなやかな強さに心を動かされた。内から何かが溢れ出すそんな瞬間が瑞々しく描き出されていて。この数行のために2百数ページがあると思えた。

    0
    投稿日: 2025.04.17
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    この本を手に取って最初に皆さんアレを確認すると思う笑 あ、今回はアレじゃないな、じゃあ何?とワクワク。 1が凄すぎて。2は後半、私はミスリードしなかったし、犯人?もわかりやすかったし、1ほど驚かなかったけど、それでも、書名の作家の作品ていうパラレルワールドを楽しみました!

    14
    投稿日: 2025.04.16
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    コンビ作家のプロット担当が亡くなり、連載中の作品が未完で終わる・・・ 未完の作品の『殺導線の少女』の解決編を探すことに・・・ 今作も前回同様に新しい感覚の小説で新鮮さがありました。 本編と作中にある小説の2つの作品を楽しめる小説でした。 自分の中で予想しながら読むのこの世界観は面白いと思います。 よくこんなミステリ小説を思いつくなって唖然としてしまします。

    41
    投稿日: 2025.04.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前作とはまた違った感じで面白かった。 作中作の『殺導線の少女』の不穏さと相まって、実際の少女を取り囲む人たちの心の透き通った物語だった。 藤坂と霧子さん、想い合っているのはよくわかるけどなかなか進まない笑 とてもいい関係。

    0
    投稿日: 2025.04.15
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    読書中に「えっ」とか「そういうことか」とか感じるあの瞬間がたまらなく愉しいので、作中に「愉しいミステリとは高く遠く美しい論理による驚きと納得の両立」と記載があり非常に納得しました。 本作タイトルの「透きとおった」には優しさが込められていると感じました。

    79
    投稿日: 2025.04.13
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    杉井光『世界でいちばん透きとおった物語2』 2025年 新潮文庫 前作がとてもおもしろかったので期待の続編です。 でもタイトルもそのままに続編を書くのは無理なんじゃないだろうかと思っていたのですが、なるほど!です。 優しい嘘が守りたかったもの。 その優しい嘘は壮大ともいえる大掛かりなものであり、そして愛情にあふれるものでした。 主人公がミステリ作家なので余計にリアリティがあり、展開も心地よく、おもしろかったです。 #杉井光 #世界でいちばん透きとおった物語2 #新潮文庫 #読了

    5
    投稿日: 2025.04.13
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     前作もよかったけど、この作品もまた全然違う作風だけど、よかったです。  ストーリーは、新人作家の藤阪燈真の元に、ミステリ専門誌「アメジスト」で連載中の未完の作品、「殺導線の少女」について調べてほしいとの依頼が入る。「殺導線の少女」はプロット担当の菊谷が亡くなったために、未完となっていた。編集担当の深町霧子の力も借りながら、隠された真実に近づいていくというもの…。  1つの作品の作品なのに、全く別の作品も読める、ちょっとおいしい作品でした。というか、「殺導線の少女」も結構面白かったですよ。前作のような透きとおりはなかったけど、本編の方もやさしさにあふれたストーリーで、なおかつ、あぁ~そうだったんだ!と思わせてくれました。燈真と霧子さん、このふたりの今後も気になるし…また別の形での次の作品が読めたら嬉しいですね!

    88
    投稿日: 2025.04.13
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    前作ほどの驚きはないが、前作よりもストレートなミステリー作品で特に落ちの付け方はこちらの方が好感が持てる。

    10
    投稿日: 2025.04.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    未完のミステリー小説に纏わる珠玉のストーリー。よくこんなことを思いつくなぁと素直に感心する。入れ子構造の小説で2つとも楽しめる至福を感じました。 文中で殊更強調している「ミステリは驚愕と納得を両立すべきもの」をしっかり仕込んでくれたところが素敵です。 敏腕編集者である霧子さんに凄い推理をせながらも諦めざるを得ない絶望を作者である燈真が作者の面目躍如を果たしているところも清々しいし当初、亡くなった作者を庇うために仕込まれた優しい嘘を橙真が真摯な形で引き継ぐところも感涙ものです。 例え透きとおってなくても3作目に期待しています。

    6
    投稿日: 2025.04.12
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    前作に引き続き、燈真と霧子のタッグで謎を解き明かしていくミステリ。前作のギミックがかなり凝っていたために、今度はどんなギミックが来るのかと大きな期待をして読むと拍子抜けするかもしれないが、前作の登場人物や物語の進行を考えると続編としては申し分ないと思った。 ミステリとしては短めで読みやすいため、気軽に楽しめる作品だと思う。

    3
    投稿日: 2025.04.11
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    『世界でいちばん透きとおった物語2』 前作のような仕掛けがあるのか… 新人作家・藤阪燈真。 デビュー作に続く作品をと… そんな燈真のもとに、コンビ作家・翠川双輔のプロット担当・菊谷博和が死去したため、未完の作品『殺導線の少女』の解決編を探って欲しいとの依頼が… 編集担当・霧子の力を借りて、探っていくことに… 前作が前作であっただけに、仕掛けを期待したんだが… 何が透きとおっていたのか… ちょっと期待しすぎたか… 殺人事件かと思いきや… なんだろう⁇ 今となっては、前作も最後の仕掛けしか、思い出せない…

    13
    投稿日: 2025.04.11
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    前作が面白かったので読んでみたが、今作は全然透き通っていなかった。前作のようなギミックはどこにあるのだろう!と期待したが最後までそのようなギミックは無し。それを期待して読んだだけに、がっかりしてしまった。作中作も最後は無理矢理終わらせたように感じられてスッキリとはできず。 なんだかシリーズ化されそうだが、このテイストのまま行くとタイトルと内容がかけ離れていってしまうので微妙なのでは。

    0
    投稿日: 2025.04.11
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    読む前は、えーっと同じおち(結末)になるわけないしなーどんな話なんだろうと楽しみに手に取りました。 読後感、良かったです。何となく透きとおったの意味分かるかも…? 作中作も、良かったです❗ 続編あるのかな。 1番大切な1ページ確かめたい気もするけど、読解力のない私には分からなさそう。

    20
    投稿日: 2025.04.11
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    コンビ作家の一人が亡くなり連載中のミステリは未完のまま。燈真は出版社に頼まれ作品のプロット等が残されていないのか探ることになる。作中作のミステリがとても面白かった。前作のような作品自体が仕掛けといった奇抜さはないけれど、根底にあるのが優しさだという点では同じ。皆の心に灯る優しい嘘。面白かった。

    0
    投稿日: 2025.04.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前作の続きというわけでもないが、主人公作家が編集者の卓越した推理力でコンビ作家の死の真相を解き少女を守るため絶筆の続きを書く。作中作と本作と二重のミステリー。

    1
    投稿日: 2025.04.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小説の中の小説を通して進んでいく物語で前作とはまた違った仕掛けで面白かった。 物語としても読み応えがあったし続きが気になる小説。

    1
    投稿日: 2025.04.09
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    衝撃のラストに世界が透きとおった前作。2が出たら、そりゃ読みますよ。 続編どうするの?そんなわけないよね?と思いながら、念のため確認してから読み始めた。きっと、みんな確認するはず。笑 今回は、コンビ作家・翠川双輔のプロット担当が死去したため、ミステリ専門雑誌『アメジスト』で連載中の未完の作品『殺導線の少女』の解決編を探っていく物語。 相変わらず名探偵な霧子さんが、見事に真相を解明していく面白さと、『殺導線の少女』の解決編がどうなるのかと2倍楽しめた。 作中に前作に関するクイズが出されているので、手元に前作もある状態で読むのがオススメ! それにしても、今回の物語について“出版したら全部無駄になってしまう”と燈真が小説にしないと言っているのに、現実にはもちろん出版していることがモヤモヤする…

    93
    投稿日: 2025.04.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    霧子さんすごすぎる! あんなん普通わからんやん! 優しい嘘に感動。霧子さんのために書く小説楽しみに待ってます!!

    1
    投稿日: 2025.04.09
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    強烈なギミックを披露した前作。ギミックありきかと思いきや、ギミック無しのミステリ。それがなかなか良い内容。センスや発想だけじゃない、実力を感じる作品だった。

    29
    投稿日: 2025.04.09
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    一作目のようなギミックこそありませんが ミステリ作品としてはこちらの方が好みでした。 作中作の読み応えが抜群。

    3
    投稿日: 2025.04.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前作同様、優しいお話しでした。 ひとりの優しい子を守るために、まわりの人が互いに話し合うわけでもなく嘘をつく。 でも切ないなぁ。 前作とは違う意味での透きとおった物語でした。

    20
    投稿日: 2025.04.06
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    前作に感動したので、仕掛けをさがしてしまいました。「サントリー」ミステリー初心者の自分にも読みやすい優しいミステリでした。

    18
    投稿日: 2025.04.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    シンプルに「殺導線の少女」が短編集としておもしろかった。 叙述トリックの部類に入るとしていいのかな…? 個人的に燈真の書いた結末が悲しすぎるので、元々の展開でいいじゃん…と思ってしまっていたが、最後の章で琴莉を守るための物語という事で納得しました。

    3
    投稿日: 2025.04.05
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    世界でいちばん透きとおった物語の続き。未完の作品の続きがわからないか、という謎から悲しい真実が発覚する。 ミステリの仕掛けをうまくネタにしてある。そもそもミステリってなに?ということを考えるきっかけになった。 浮かび上がった真実は悲しく優しい嘘で、主人公は最後にその嘘を完成させようともする。なんともやりきれないがこれしか方法がない…となる少し辛めの真実だった。 ただ、一作目が書籍だからこそできた仕掛けだったので今回も同じように何か仕掛けてくるかな?と勝手に期待してしまっていたのでそこは少し残念…。

    2
    投稿日: 2025.04.05
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    新人作家•藤阪燈真は、『亡くなった方の小説を探るのが得意』と見込まれ、ミステリ専門雑誌で連載されていた未完の作品の解決編を調査することになった。作者はコンビ作家・翠川双輔で、コンビの一人が死去したため未完のまま連載は中断されていたのだ。燈真は担当編集•深町霧子と共に調査を進めるが… 超絶技巧の大仕掛けで話題を呼んだ前作は30万部を突破したそうな。すごっ! 本書はその第二弾。前作が売れ過ぎて相当なプレッシャーがあったと思うが、期待を裏切らない仕上がり。連載途中で亡くなった作家の遺作の解決編を探っていくプロットで、この作中作の内容がなかなかどうして不可思議で謎めいている。その謎を主人公らが考察していく過程も面白く、リーダビリティが高い。作中作に対するオチをどうつけてくるのかがポイントで、《論理のアクロバット 》を加えつつ、驚きと納得を両立させながら着地させている。前作の続編の位置付けだが、今作は“名は体を表していない”ので、タイトルは変えた方が良かったのでは? 日本の有名なコンビ作家を登場人物のモデルとしており、かつてその作家の作品が大好きだった私は懐かしみながら読んだ。参考文献にあるあの作品も大好き。久しぶりにこのコンビ作家の作品が読みたくなって最寄りの図書館で検索するも、一冊も置いてなかった…残念。 どうでもいいけど、霧子さんは実在の担当編集者をモデルにしてるのだろうか?気になる。

    45
    投稿日: 2025.04.03
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    1で作家デビューした主人公。 二人組のミステリ作家の一方が亡くなってしまい、未完になった作品が入れ子状になっている。 作中作とテイストが違い、ちゃんと別の作家さんの作品という感じがする。 1でも思ったけれど部分的に表現が過剰な気もする。

    0
    投稿日: 2025.04.03
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    前作が良かったので、期待大で読みました。 この作家のビブリオミステリは、毎回読んだ後に気持ちが落ち着くというか穏やかな気持ちになるというか、他のミステリとは違ってドキドキではなく、安堵感で満たされ、読んで良かったと思わせてくれます。 前作同様、編集者の深町霧子氏の洞察力と藤阪燈真の構成力が素晴らしかった。

    3
    投稿日: 2025.04.03
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    配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=01437193

    0
    投稿日: 2025.04.02
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    同1作目からの勢いにて(2)も読了した。1作目同様のビブリオ・ミステリという触れ込みであるものの、また全く違った展開で素晴らしい作品だった。 お恥ずかしながら「ビブリオ」の意味を今回きちんと知ったものだが、本好きな自分には非常に楽しいジャンルの発見となった。過去には「この本を盗む者は」しか読んだ記憶がないため、他にも読んでみたい。 今回2作目となったが是非長期シリーズとなってほしい。杉井光さんの作品では1つの小説の中で2つの物語が味わえ、なおかつミステリの読み方まで指南いただけるので、今後も勝手に期待している。

    7
    投稿日: 2025.04.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ビブリオミステリー第2弾 確かに「小説に残された故人の想いを解き明かす」ではあったが、今回はちょっと無理やりな感じも。 死去したことは気になっても、死因まで気にする人がどれだけいるだろうか? 今回も名推理連発の霧子。敏腕編集者らしいが、その様子は見られず 燈真も何作か出版しているらしいが、前回・今回と読むと、1から作品を作るというよりは、既にあるものをベースにする方があっているのかも。今作でコンビ作家を書いたのが次巻への複線だったりして。。。 燈真と霧子さんの関係を仄めかすのも不要 逆に菊谷の姪である琴莉との関係が深まっていく方が楽しそう

    0
    投稿日: 2025.04.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前作は仕掛けが面白かったのと、その仕掛けのコメント含め、ほっこりとした終わり方で癒されたものだったが、それを今作にも期待して読んだのが駄目だった。 今回はプロットの読み方が鍵となっていたが、落ちが微妙だった。単体として見ればひどくつまらないという訳では無いのだが、どうしても前作と比較してしまうと、続編としては微妙だった。 単体のミステリーとして読むべし。

    29
    投稿日: 2025.03.31
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    表紙のきれいさに惹かれて1話を読む前からまとめ買い。 1話はけっこう時間が流れるのがおそく最期は感動、という感じだったけど、2作は期待ほどじゃなかった。気が進まなくて全然読み終わらず、、。 人の作品を題材にして本を出してばかりの主人公、、どうなんだい、と思ってしまった。

    1
    投稿日: 2025.03.30
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    2025/3/30読了 「ミステリのアイディアというのは、驚愕と納得を両立させるためのなにがしかの仕組みです。ちょっとやそっとでは考えつかない見事なものでなくてはいけないんです」 前作では、本自体の仕掛けに驚き、その仕掛けを無理なく成立させるストーリーに納得した。今回、続編が出たと知って、「前作がウケたからって続編を出すと、案外内容がガッカリだったりするんだよね」とか思いつつ、《ブクログ》のレビューを見てみると、結構評価高め。じゃあ、と読んでみて……先の無礼極まる物言いをお許しください……! 今作は“コンビ作家のプロット担当の急逝によって中断した連載小説”の謎。途中、霧子さんにより作中作『殺導線の少女』の展開上の違和感、疑問点が挙げられるが、これってミステリの中でその作品の“引っ掛けポイント”になり得る所を敢えて教えている訳で、その上で更に意表を突く展開に持っていくのだから、かなり難易度高い技を繰り出しているのではないか。そして、前作も今作も、本来は不特定多数の読者に向けて書かれた筈の物語が、実はたった一人の為のものだった、という所が共通していると思うのだが、その意を汲んで、最後に綺麗なオチを着けられる燈真君。この調子でシリーズは続くのか(しかし、ハードルは更に高いぞ)?! 

    45
    投稿日: 2025.03.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルに合わない展開に疑問を感じつつも、読み終えた時の納得感・落ち着きを感じる作品だった 何が謎か分からないという描写通り、 順番通りに読んでしまい、いまいち何に気付けたらミステリが解けるのか分からなく、これは作品として面白いのか、もやっと感が強いのではないかと思ってしまった。 優しい嘘のためのミステリと知った時のすとんと心に落ちた感じがすごく良かった。

    5
    投稿日: 2025.03.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    コンビ作家が執筆する「殺導線の少女」という作品についての謎を考察していく物語。 前作の著者である藤阪さんが短編を執筆するまでの物語。 前作の後日譚のような話で、ストーリー自体は良いが、前作のような衝撃的な展開は無い。 予想出来ない展開であったが、最後の内容は胸糞ものでかなり不愉快だった。作中で絶賛されているのも、読者に絶賛を強要されているように感じて嫌だった。 本来の結末はどうだったのだろうか。

    3
    投稿日: 2025.03.29
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    コンビ作家・翠川双輔の一人が急逝し、連載中の「殺導線の少女」は未完のまま終わることになった。新人作家の藤阪はその解決編を探ることにするが、調べるうちに判明したとある疑惑。物語の謎と、作中作の謎。一作で二度おいしいミステリです。シリーズ二作目ではありますが、前作と綿密な関連はさほどないので読む順番が前後しても大丈夫かも。というよりこちらを先に読むと、前作読みたくなるよねえきっと。 作中作「殺導線の少女」がサスペンスフルな展開で面白いです。たしかにこれが未完というのはもったいないけれど、これにどう解決編をつけるのか、と思ったら。解決編を付ける理由にもやられました。前作もそうだったけれど、誰かのための物語になるんだよね。その「動機」にほっこりさせられます。

    1
    投稿日: 2025.03.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

     果たして、このタイトルでなかったら、手にしたかと言われると、ちょっと不安になる。  結末を付けて完成させる。それ以外の物語の捻り方があるのか。あれば、それをこそ読みたい。

    0
    投稿日: 2025.03.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    新人作家・藤阪燈真の元に、コンビ作家・翠川双輔のプロット担当が死去した為、未完の遺作の解決編を探って欲しいと出版社の担当から依頼される。燈真の担当編集者・霧子と共にその解決編を探す事に… 霧子の推理力もさる事ながら、燈真のそれにインスパイアされた独自の解決編が素晴らしかったです。 優しい嘘を守り抜く為に動き、それを守り切った作品が執筆担当の作者にも認められてホッとしました。

    5
    投稿日: 2025.03.27
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    前作の面影を残しつつ、新しい要素が取り入れられた物語だと感じました。 設定の着眼点が面白く、前作と同様に他の方には真似ができない「ミステリ」だと思います。

    8
    投稿日: 2025.03.26
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    前作同様、優しい物語でした。 1作目のインパクトから、どんな続きになるのか気になっていたのですが、なるほど!そう来たか!って感じです。 あらゆる小説や作家の謎を解く新人作家…といったところでしょうか。(実際解くのは編集の霧子さんですが…)新人作家とはいえ大物作家の2世ですから信頼度も抜群。これぞまさにビブリオ・ミステリー。今後もシリーズ化出来そう。期待しちゃう。 今作はデビュー作がヒットしたものの、なかなか長編2作目が書けなくて将来に悩む藤阪のもとに、とある小説のラストがどうなるのかを調べて欲しい…という依頼が舞い込む。(2作目が書けないとか作家事情がリアルで良き) とある小説とは、コンビ作家・翠川双輔が連載中の『殺導線の少女』だ。実はプロット担当・菊谷が急逝し、結末が誰にも分からないという。 作中には、この『殺導線の少女』が、作中作として全編登場するのですが、これがまた面白いのです。読んでいると自分もラストを知りたくなる。 正直、ストーリーの真相には結構早々に気づいてしまったのですが、終盤の謎解きのスピード感は、とても良かった。良すぎて読了後直ぐに再読してしまったくらい。 特に作中作『殺導線の少女』は結構名作では? まさかの名前ー!で、声が出てしまった。 そうなるのか。藤阪先生、天才ですよ(笑) 前作ほど透きとおってはいなかったけれど、全てを見通せた…という点では、透きとおっていたのではないでしょうか。 今後も続いて欲しい作品です。

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    投稿日: 2025.03.26
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    ストーリーも面白くて読みやすかったですが、私が一番好きだと感じたのは、著者自身によって前作への皮肉が書かれている部分です。 また、「ミステリとは」について書かれている箇所がいくつかあり、その点も読んでいて楽しかったです。

    1
    投稿日: 2025.03.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前回の記憶があったので、思わずページの裏表を確認してしまった。普通だ。今回はそれは関係ない。掲載された小説の方が気になってしまった。なるほどこういう展開になったわけですね。菊谷先生の死因も姪っ子に関係があったとは…なんか彼女が重要な役割があるって感じはしてましたが…。面白く読みました

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    投稿日: 2025.03.23