
総合評価
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powered by ブクログ最高!面白い!山口周さんほんと好き。 ちょうど産休中で一年休むことによる焦りを感じてたけど、なんて近視眼的だったのだろうと自省。 長期的なゴールに向けてここから5年くらいを戦略的にどのように位置付けるか。このタイミングで読めてよかった。
1投稿日: 2025.04.05
powered by ブクログとても面白かった。 考えてみれば、組織を良い方向に変えるコンサルティングのノウハウを人生に適用すれば、より良い暮らしとはを追求できるのも合理的だと思う。 時間資本を、いかに効率的に、人的資本、また社会資本、そして金融資本の創出のために適切に配分し、ウェルビーイングを目指すか と言うことをテーマに置いているのがシンプルでわかりやすく、自分もすっきりした。 また、個人的には、価値が高まれば、 高まるほど忙しくなるコンサルティングのビジネスモデルについてもはっとさせられた。 今、自分が過ごしている時間が、将来的に本当にウェルビーイングにつながるのか、考え直してみたい。
9投稿日: 2025.04.02
powered by ブクログ「いい人生だった」と最期に言えることが重要。 ということは、人生の経営戦略は「いい人生だった」と言える角度を高めることに主眼を置くべき。 ▼3つの資源 ・人的資本(スキル、知識、経験) スキルや経験が土台。 スキルや経験があることで「自分には能力がある」「役に立てる」という肯定感を高める。 ・社会資本(信頼、評判、つながり) 信頼、評判を築くことで、未来の可能性に大きく影響する。 良好な関係や信頼感は、幸福度を高める。 ・金融資本(現金、資産) 経済的な安定が、挑戦や選択肢を増やす。 経済的な安定感があれば生活に心配がなく、マイナス影響を受けにくい。 ▼どうすべきか ・いま、社会や会社で需要のあるスキルを高める 未来にそのスキルが活きなくても、眼の前のスキルを高めれば社会資本と金融資本が高まる。 眼の前のスキルを高めれば、その経験が別のスキルや知識を得ることに役立つ。 ・複数の分野や業界のスキルを高める。えり好みせず、与えられた以上の学習する時間を一定とる。 リスクヘッジになる。 ・良好な人間関係を築くためには、誠実であり、仕事で結果を出すのが間違いない。
0投稿日: 2025.04.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人生を経営学で考える一冊。体系的にまとめられており、人生の年代や悩んだ時期に対応させる形で経営学を使って分析、対策を打ち出している。まさに人生のコンサルタントのよう。
1投稿日: 2025.04.02
powered by ブクログあえて話を難しくしてる感があって、話が入ってこない部分がちょこちょこある。(特に最後の方)。 自分にとって大事なのはとにかく、たくさんのアウトプットを出すことなんだと理解した。
2投稿日: 2025.04.01
powered by ブクログ本書は、経営学で学ぶ経営手法や考え方を、人生の幸福のために使おうという試みのための本です。 自分自身は、本書で紹介されている人生の秋に差し迫っているわけですが、紹介されている示唆は有益なものが多く、できていること、いないこと含め、納得感が高いものでした。 特に感銘を覚えたキーワードとしては「発言と離脱」「時間資本」「結晶性知能を活かす」「長く努力を続ける意味」「自分のモノサシを持つ」「みっともなさの価値」といったところでしょうか。早速今日からでも行動を変えてみます。 また、本書を1年に1回読み返し、実際に自分が自分の考える幸福を追求できているか、振り返えられればと思います。
2投稿日: 2025.03.29
powered by ブクログ人生を年齢によって4つのステージ(春夏秋冬)と表現した上で、自分の人生を進めていくのに経営学的な視点から分析・アドバイスが多く書かれてあり大変参考になった。経営学としてら聞いたことがある単語でも、自分の人生というプロジェクトの観点で解説されているため、より具体的なイメージがしやすくいい本だと思う。もう一度読み直したい。
1投稿日: 2025.03.27
powered by ブクログ人生というプロジェクトの目的は、決して、「お金を得ること、出世すること、社会的名声を得ること」ではなく、ウェルビーイングな状態を若いうちから持続させること。そのために、誰もが持つ「時間資本」を、「人的資本」に投下させるべきであり、人的資本を飛ばして「社会資本」「金融資本」に投下することは非効率とのこと。人的資本が後になって社会資本、金融資本を生み出すのである。 そして、人的資本と社会資本には、仕事ですぐに役立つモノと、人生を豊かにしてくれるモノに大別される。後者を蔑ろにしてはいけない。そして、「長く続けてきたこと」が、優劣関係無しに、あなたの血肉となり武器になるわけである。「ヒントはあなたが過ごしてきた過去にある」という言葉の通りである。 私の趣味である、語学・ランニング・読書会といったアクティビティは、時間を要するしタイパが悪い行動なのかも知れない。AIテクノロジーの進んだ現代では語学の重要性が低いという意見もあるほか、こういった活動は目先の仕事で役に立つこともなく、出世するわけでもなく、これを元に新たな収入源に繋がることも無い。私のような余暇の過ごし方に対して「お前はいい年して何をやっているんだ」という視線も感じる。 ただし、人生の「夏」である30~40代において、こういった活動をする機会と、数名の仲間に恵まれていることは幸せなことだと確信している。趣味を続けた先なんて何も見据えていないが、毎回楽しみながら、仲間に感謝しつつ、淡々と続けていければ良い。 本書における、知性の発達に関する解析も興味深い。一般的に、人間の知能は20代でピークを迎えるというが、このタイプの知能を本書では「流動性知能」と呼ぶそうだ。ところが決して20代以降に、脳が退化するわけではない。実は人生の後半「秋」「冬」にかけて、「結晶性知能」という知性の第2ピークが訪れるらしい。これは新たな発見であり、まだまだバラ色の人生が続くのは、とても楽しみである。
30投稿日: 2025.03.23
powered by ブクログ自分の人生を会社に見立てて経営戦略を立てる 目標とする状態は持続的なウェルビーイングの状態を築く 自分で自分のプロデューサーになること。自分をもっと知る&打席にとにかく立つ 人生は自分をいかにプロデュースできるか。経営やマーケティングの考え方を自分の人生に当てはめて実行できれば、持続的にウェルビーイングな状態を作れる まずは 楽しむこと と 「蛇のように賢く、そして鳩のように素直になりなさい」
2投稿日: 2025.03.23
powered by ブクログどこかで聞いた話の寄せ集めという印象。広く浅いので、自己啓発本を読んだ経験がない方には、とっかかりとして良いのではないだろうか。
0投稿日: 2025.03.23
powered by ブクログ山口周さんの著作は、本の結びにモチベーションを焚き付ける言葉があり毎回胸がアツくなる。本作も例に漏れず、アツい。
1投稿日: 2025.03.23
powered by ブクログ気づき多き本でした。 すぐに役立つものは、すぐに役立たなくなる。 長らく有効であったものほど、将来にわたって長らく有効である確率が高い。 自分なりの成功のモノサシ 強みより、長く続けてきたものに価値あり
1投稿日: 2025.03.23
powered by ブクログ人生論に適用できるかっていうと微妙だが、経営論を多角的に学ぶことができた その仕事が既に上手にできると言う事は、その仕事を通じて成長する余地が少ない
1投稿日: 2025.03.22
powered by ブクログなぜこんなにも述べることがしっくりくるのだろうか。 山口周さんの意見は理由が明確で腹落ちするから納得するのであって、やはり説明が不足している話は伝わらないんだと改めて認識した。 人的資本、社会資本、金融資本の考え方。知的生産性のピークとその後どうするか。経験とは何か。サーバントリーダーシップ等、とにかく読んでいて「そのとおりだ!」と膝を叩きまくった。 変わりゆく時代において、考える指針となる山口周さんという存在。これからも自分ならばどう考えるかも含め、読み続けていきたい。
4投稿日: 2025.03.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
備忘録 0.なぜ今人生経営戦略なのか ゼロ成長社会の中でも、成長発展している場所と停滞衰退している場所との明暗が極端に分かれる社会のこと。そのためポジショニングが人生に大きな影響を及ぼす。 1.目標設定について 時間資本→人的資本(スキル知識経験)→社会資本(信用評判ネットワーク友人家族)→金融資本(現金株式債券不動産)→ウェルビーイング 2.長期計画について ①人生の春(〜20代) 試す 夢中になれる対象を見つける、自分の得意不得意を知る ②人生の夏(30代〜40代)築く 密度の高い仕事で人的資本社会資本を築く ③人生の秋(50代〜60代)拡げる 仕事のポートフォリオを持つ、機会を譲り人を育てる ④人生の冬(70代〜)与える 後進の活動を支援する、人と人をつなぐ 短期の合理は長期の不合理、短期の不合理は長期の合理 3.職業選択について 何がモチベーションを生み出すのか? モチベーションは様々な要素に影響するが、その中でも重要な要素はその組織が掲げているビジョンである。 4.選択と意思決定 組み合わせは一流でなくていい 1つ1つの能力で評価すれば超一流と言えないかもしれないが、組み合わせが唯一無二の存在たらしめる 組み合わせのヒントは過去 どのように組み合わせればよいか? 着目すべきはずっと好きでやってきたこと。なぜかというと大量の時間資本を投下しなければ獲得できないことだから。 選択と集中が経営の王道のように語られているが、不確実性が増す状況において基本的に求められるのは保留と分散。すぐに意思決定を下すのではなく、状況がより明確になるまで選択肢を保留すること。 5.学習と成長について 日本の経済成長率が低下の一途をたどっているが経済成長率は数多くある指標の中の1つのものさしでしかない。 自ら機会を創り出し機会によって自らを変えよ 受動的良い経験を得られる機会を座して待つのではなく、能動的に自ら良質な経験を得られる機会を創り出していく姿勢が必要。
3投稿日: 2025.03.20
powered by ブクログ山口周さんが好きで、noteもフォロー中。 知性の塊。 コンサルで磨き抜かれた、今を見る力と リベラルアーツで研ぎ澄まされた、本質に迫る洞察力に圧巻。 グゥの根も出ないほど論理的で、でも人間味(矛盾を呑み込む力)も染み出してて、かっこいい。 お子さんもいるからか、未来への希望が本に託されていて、それも本に温かみを添えている気がする。
4投稿日: 2025.03.19
powered by ブクログ山口周さんの本は結構好きなタイプの本なので、 よく読む方だと思うのですが、 日頃、新鮮な視点を与えてくれる著者なだけに 今回のこの本はちょっと厳しめに言うと期待外れ。 あまりWow!がなかったかな。。 しかし、経営戦略のフレームワークなどにそこまで詳しくない方にとっては、 経営戦略と自分の陣施戦略にアナロジーを感じられて、 一生モノの本になる可能性も秘めているかと思います。 ちょっと人によって、感じ取り方が異なってくる本かなという印象。 それにしても、ありそうでなかったこういうタイプの本。 山口さんも中々面白いエリアに目を付けたなぁというのが率直な感想。
22投稿日: 2025.03.11
powered by ブクログひとつひとつの話はどこかで読んだり聞いたりしたものも多いと思う。でもこうした本として丁寧に体系的に、情緒的に、理論的に書き上げてくれたことは大変ありがたい。
1投稿日: 2025.03.08
powered by ブクログ「むしろ、さしたる人生経験もなく、企業や産業を評価するリテラシーもないままに、下手をすれば一生いることになる企業を「新卒一括採用」と呼ばれる、世界でも類例のない奇怪な制度に依存して選んでしまうことの方が、よほど非合理的だという考え方もできるでしょう。」という指摘が、刺ささる。 就職活動で常に疑問に感じながら、そういもんだと、考えることに蓋をしだか、著者の指摘で、雇用する側、雇用される側の双方に課題が多い事柄ではないかと、あらためて感じた。 勤勉と言われる日本人が、各国と比較すると、会社が嫌いな者の割合が高いというデータがあが、このような社会としての不幸は、新卒一括採用によるミスマッチも一因ではないかとと考えてしまう。
1投稿日: 2025.03.08
powered by ブクログ【この本の個人的エッセンス】 ・自分が変わることにより、最終的には組織や社会にとってもより良い状態が生まれる。 ・自分らしい人生と、経済的・社会的成功を両立することを目指せ。 ・組み合わせのヒントは、過去にある。過去をつなぎ合わせて作り上げていく未来が、また過去に新しい意味合いを与えることになる。 ・創造性を向上させる上で鉄板のアプローチが存在する。それは、とにかくたくさんのアウトプットを出すことだ。 ・すぐ役に立つものばかりに手を出すのは危険である。最もリターンの期間が長いのは、リベラルアーツだ。 ・学習というのは、自分と言う認知システムが変容することである。その変容により、世界がそれまでとは違って見えるようになる。これが学習。
1投稿日: 2025.03.05
powered by ブクログ人生を経営戦略視点で?考えさせてくれる本。 僕にとっては人生の過ごし方を考えさせてくれつつ、経営戦略の言葉や概念を復習できた、一冊で2度美味しい本でした
1投稿日: 2025.03.04
powered by ブクログ現代社会を生きるすべての人に見てほしいなと思う内容でした! 高校、大学生くらい方からでも 読むことオススメします! 経営戦略...管理職ですらない平社員の私としては、リーダー層の考える「べき」と思って特に興味を持ってなかったカテゴリーでしたが、 小さな2歳の娘の将来と自身の残り50年〜60年の将来に良い影響が与えることができればと読んでみました。 人の一生を「四季」ととらえ、人生の春から冬まで、どのようなことに重きをおくのがいいのか、分かりやすく書かれています。 また、その時その時で、「時間配分をどうするか」 など、比較的分かりやすい言葉で書かれております。 具体的な企業の盛衰や繁栄なども紹介されており、 興味深く読み進めることが出来ました。
1投稿日: 2025.03.04
powered by ブクログ人生において何を優先すべきか、「持続的なウェルビーイング」を実現するためにどのように考えていくべきか。「やるべき時はいつも今」だし、「選択肢は複数持っておくべき」ということを改めて意識しようと思った。
0投稿日: 2025.03.04
powered by ブクログ楽しんでいる人には勝てない、という孔子の言葉が印象的でした。 人生楽しんで歩むためにも自分の良さ、武器を磨いて後輩や周りの人を支援できる人になりたい!
0投稿日: 2025.03.02
powered by ブクログ経営戦略を我々の人生に適用して、より良い人生を送るための人生戦略を考えるための指南書。 経営戦略と言えば、専門用語が多く難解とのイメージが強いが、山口さんは経営戦略に詳しくない人にでも分かりやすく噛み砕いて説明した上で、人生戦略にどうやって適用していくべきかを述べている。 とても読みやすく、さらに人生の秋に突入するまさに変化点にいる自分にとっては、とても有意義な本であった。 本を読んで終わりではなく、これからの人生戦略の見直しを行って実践していきたい。
0投稿日: 2025.03.02
powered by ブクログ多分、良書だと思われるが自分のキャパシティが追いついておらず、咀嚼してきれて無い感が否めない。 まだちょっと早いが、人生の秋をどう過ごすかは追い追い考えようと思った。
0投稿日: 2025.02.23
powered by ブクログ38歳から42歳くらいの間に出会いたい本。 なんとなく身の回りの構造に気づき始めた時に本書を手に取れば、それらが言語化されている。人生の春夏秋冬の話にはドキッとしたが、読後感は前向きだった。サーバントリーダーシップや結晶性知能の話で締めくくっている辺りに著者の人柄が垣間見られる。葉山に住みくなる。
0投稿日: 2025.02.23
powered by ブクログ人生戦略を考えることは、時間資本の人的資本・社会資本・金融資本への配分を検討することであり、人的資本・社会資本には、「仕事に有用なもの」と「人生を豊かにするもの」の2種類がある、という筆者の整理は納得感があった。 漫然と過ごしていると、上司やら顧客の要望で自分の貴重な時間資本は次々と消費されてしまう。そういった場面があるのは仕方がないにしても、時間資本の配分を(世間一般の尺度ではなく)自分自身の価値観でもって決めて、それを意識することで、人生に対するオーナーシップを格段に高められると感じた。
0投稿日: 2025.02.23
powered by ブクログ自分自身を経営する。 経営コンセプトはそのまま自分に当てはまる。 経営にあたって、最も重要なことは目的。 ここを誤れば、間違った方向に進むことになる。 経済的、社会的な成功だけ、 企業からすると財務パフォーマンスだけを 追求すれば、ギスギスしてしまう。 だからこそ、必要とされるパーパス。 パーパスが決まれば、どう実現するか。 自分のリソースをどこに、どう配分するか。 個人の持つリソースは基本的に 時間。これを人的リソース(経験やスキルなど)に投資し、結果、社会的リース(人脈、信頼など)と、財務的リソースを得る。 結果として、パーパスの達成につなげる。 直接投資して意味のあるものは、人的リソースのみ。 投資の仕方は、ライフサイクルに応じて変化する。 また、成長のためには、経験が大事で、 コンフォートゾーンから出ることが求められる。 戦う場所においては、 ポジション、リソース両面がいるところを選ぶ。 さらには、二つ以上の得意を組み合わせられるところを選ぶことで、差別化につながる。 せっかく身につけた経営学知見、 人生経営のヒントにしてみよう。
0投稿日: 2025.02.19
powered by ブクログ経営理論を個人に適用できるのではないかと薄々考えていたが、それを見事にやってのけている。流石です。 次は、各個人が、それぞれの理論をもとに具体化する事が求められている。しかし、それが難しい。 山口さん、一度、ワークショップをしてもらえませんか。
0投稿日: 2025.02.18
powered by ブクログ成長しない日本で、キャリアの準備をしない人が半数。これまでのキャリア論ではうまくいかない。 35 一人一人が、自分にとってより良いと思える場所を利己的に選択することで、社会はより良い方向に変化し、過度な競争は緩和され、多様な働き方が許容されるようなる、と思っています。 52 チはリーや新勤歌に関する近年のリサーチは、私たち日本人の多くが、、「業務時間以外で、将来のために何らかの勉強をしていますか?」という質問に対して、回答者の56・1%が「全くしていない」と答えています。 つまり、日本で働いている労働者のざっくり半分は、自分の将来のキャリアについて考えることなく、将来に備えて自主的な勉強をするわけでもなく、その日その日の仕事をこなしながら、成り行き任せにただ漫然と生きている、ということです。これからやってくるであろう日本の状況を考えれば、これは驚くべきことだと思います。 最後に、3つ目のポイントが、本書で設定するプロジェクトの目的は、「お金持ちになること」でも、「会社で出世すること」でも、「社会的な栄誉を得ること」でもなく、「持続的なウェルビーイングの状態を築くこと」を目指す、ということです。 1974年にアメリカの経済学者、リチャード・イースタリンが「所得が一定の水準を超えると人々のウェルビーイングは伸びなくなる」という「イースタリン・パラドクス」を発表して以来、多くの研究が「お金や地位や名誉といったものは一定程度を超えてしまうとウェルビーイングと相関がなくなる」ことを示しています。従って本音では、これらの要素をあくまで「ウェルビーイングを実現するための基本要件」 と提えます。 注意して欲しいのが、この目的設定における「接続的」という要件です。これは何しかっているかというと、本書では「人生の最後にウェルビーインクを実現すればいい」という考え方を採用しない、ということです。 理由は単純で、私たちは「自分がいつ死ぬか」を知らないからです。「人生の最後」がいつなのか、その時期が確定しない以上、これを目的に設定することはできません。 だから「いつか」ではなく「いつも」、つまり「持統的」ということが重要なのです。
0投稿日: 2025.02.16
powered by ブクログビジネスのフレームワークを人生にも活用する、という、ありそうでなかった視点の本。 内容も濃く、一度では消化しきれないので、再読しようと思う。
0投稿日: 2025.02.15
powered by ブクログとても満足度の高い一冊。人生をより戦略的に進めていくにあたり、様々な場面、局面でどのような選択を取るのが合理的なのかを、学術的に裏打ちされた施作が紹介されている。機会を見つけて再読し、体に染み込ませたい。
8投稿日: 2025.02.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分を見つめ直すきっかけになればと思い購入。 タイトル通り、経営戦略というビジネス分野の知識を抽象化し、ライフハック本に落とし込んだ作品。 自分が人生のプロジェクトリーダーという視点で不確定な世の中だからこそ「とにかくなんとかする」という気概を持ち推進していくことが重要と書かれており、戦略とロジカルな部分が大半だが、なんだかんだ最終的にパワー思考が必要と人間味を感じられた。 目標設定、長期計画、職業選択、選択と意志決定、学習の大テーマがあったが、関心あるテーマと無いテーマで差があった。 著者の作品やラジオ等の発信に触れることが多いため再認識した項目や自身の課題に思っていることが書かれていたからだと思う(抽象化や打席に立つ、組み合わせを重視するなど) 印象に残ったところで言うと、 「学習することは、練習や座学ではなく、経験を通じて自分の信条、習慣、思考様式を変化させること。世界がそれまでと違って見えるようになること。」という点。 「何か都合良い情報が無いか」と闇雲に書籍やSNSなどインプットに頼っていた自分には耳が痛かったから。 何が大事なのか、実現したいこと何か目標設定し、変数部分を見極めて行動する。 アウトプットの機会を増やせるよう、意識に頼らず行動を優先し、良い方向に自分を変えていきたい。 ※巻末にあった経営戦略の基本の本は読む。
4投稿日: 2025.02.11
powered by ブクログ新しい内容は特にないが、経営戦略と人生を重ね合わせた考察は秀逸。 橘玲の幸福論や、DIE WITH ZEROに書かれてる内容と被る面もチラホラあるかな。 【メモ】 ・「目的」:持続可能なウェルビーイングの状態を作り、いつ死んでもいい人生だったと思えること。に対して、「資源」:時間資本、と捉えていかに時間配分を適切にしていくか?という人生戦略は、その通りで面白い。 ・時間資本は、「①人的資本:スキル、知識、経験」「②社会資本:信用、ネットワーク、家族仲間」、「③金融資本:現金、株式」に投資される。基本的に、人的資本が、社会資本を生み、社会資本が金融資本を生む。 ・そのため、いかに有意義な人的資本をためるか?が重要。需要>供給となるような、人的資本をためていくことが、楽に生きていくコツになると思う。 ・3つの資本とウェルビーイングの関係も面白い。 ①人的資本=自己効力感 ・自分に能力があるという感覚。 ・自分が役に立っているという感覚。 ②社会資本=社会的繋がり ・仕事面で他社から信頼されている。 ・プライベートで友達と家族に恵まれる。 ③経済的安定=金融資本 ・お金に困っていない。 ・5フォースで業界を分析して、自分のポジショニングを検討する話も納得。 ・市場価値は、その絶対的能力ではなく、需要>供給で決まる。 ・AIへの対抗策は、①EQを高める②クリティカルシンキングで課題を提起する。 ②に関しては、AIは問題を解決する=正解を出すことにたけてるから、そもそもの課題を設定するイメージ。そのためには、リベラルアーツを学び、「これは本当に正しいのか?美しいのか?」と思考する癖が役立つ。 ・コンサルがパートナーになっても忙しい、構造的な理由。それは、単価が高いほどアイドルタイムのコストが高くなるから。つまり稼働しないとただのお荷物になってしまうのが、コンサル。その人を売ってお金にするからね。だから動くほど、いいのだ。これは地獄だね。
0投稿日: 2025.02.11
powered by ブクログ様々な経営戦略のフレームワークを用いて、人生(主に働き方)における戦い方/考え方を指南してくれる本かなと。万人向けなので、全てにおいで浅い導入書的内容になっています。 ・強み/才能よりもどれだけ長く親しんでこれたか、好きでいられるか ・独自性は、既存×既存の組合せでも可能。組合せ方次第でユニークになれる。 ・二律背反を壊すのがイノベーション。一見トレードオフの関係にある選択肢の一方を取るのではなく、両取りの選択肢がイノベーションとなる。
0投稿日: 2025.02.10
powered by ブクログ長期的な戦略を。いつ余命宣告されても自分らしい良い人生だったと言えるように。 基本的考え方: 時間的資本をどの資本に転換するのか。 人的資本(知識、スキル、経験)、社会的資本(信頼、地位、つながり)、経済的資本(お金、資産) 人的資本への転換が少ないと後悔する。人的な資本へ時間を割りふり人的資本が充実するとそこから社会的資本が備わり経済的資本がついてくる 短期的には不合理でも長期的には合理、部分的には不合理でも全体的には合理 自分の能力を変える、変えなくても立地を変えることで代替できることがある。転職は勇気でもやる気でもなく自分の居場所の将来を冷静に分析し移動する。 「居場所の選択」が大きなインパクトを生む時代。 ← 難しい時=成長時代ではなく成長分野と後退分野が明確になってきている。 準備ができていない= 今まではどこにいても差がなく準備に有無で結果に差が出にくかった。(今は準備で差が出る。) しかるべき時にしかるべき場所にいること(著名アーティスト 売れるにはどうしたらいい?の答え) 人生のゲームの原理原則を知る。→ 時間資本をどの資本に転換するか。人的資本への転換量が少ないと良い人生とはいえない。 冷静に居場所の趨勢を分析する。 オプションバリューを持つ。(居場所の選択肢を持つ) 数を打つ(アインシュタインの論文、バッハの作曲はかなり多いが使われている、高い評価を受けてるいるものはごく僅か、かなりの数を作ったことでその中に秀逸なものが生まれている。)
0投稿日: 2025.02.09
powered by ブクログ人生を経営に見立てると、経営戦略を適用できるよねといった趣旨の内容。山口さんの著作を読んでいる方なら、同じような内容が続くかも。 印象的なのは時間配分をどうするかに注力する点。人生という長い経営を持続的にするためには、時間配分や長期的戦略が必要。短期で見た時に合理的な選択よりも、長期的に良いと思えるかが重要。 そうした考えを持つためには、自分が考え抜いてこうだと思った方に従うしかない。自分の人生は自分しかわからないわけだから。
2投稿日: 2025.02.05
powered by ブクログこれから社会に出る人たちは、例えば20代前半でこの本を読むことができる。経験を積む前の段階しかり、ある程度色々と経験してから読めば、それぞれの段階で違った気づきや理解が得られると思う。 自分にとってのこれまでの経験と、これからについてを深く考える・理解することができる!そんな本です。
0投稿日: 2025.02.02
powered by ブクログ知識を得るための土台として本を活用することの大切さを思いつかされた。日常的に「自分で考え抜け」と言われることが多いですが、実際には、何も持たずに乾いた雑巾のように無理に考えを絞り出すのは、時として非生産的。 とっぴなアイディアや独創的なひらめきは、納得感を伴わない場合もある。この本を読み、しっかりとした知識の土台を築くことの重要性を教えてくれた。読書による土台から様々な情報やアイディアを引き出し、組み合わせて新たな提案を生み出すアプローチに結びつくと思う。 無理にアイデアを絞り出す時間を省くことで、余裕ある時間を確保でき、その時間をより有効に活用できるとも思う。知識の蓄積とそれを元にした柔軟な発想が、「経営戦略」であるのかもしれません。 まとめて、ただアイデアを生み出すための努力をするのではなく、まずはしっかりとした知識と情報の土台を作ることが、結果として豊かな発想と戦略につながると、この本のさまざまなキーワードから考えさせられました。
0投稿日: 2025.02.02
powered by ブクログ◯紹介 経営学の基礎理論をもとに、人生戦略の立て方を解説。具体的な事例を交えながら、戦略を考える上で役立つ視点を紹介している。人生設計のヒントが多く得られる一冊。 ◯印象に残った内容 人生は、自分がPM(プロジェクトマネージャー)として戦略的に進めるべきプロジェクト。限られた時間という資源を、どの分野に、どの配分で投下するかが重要になる。 まずは、自分にとっての幸福を明確にし、適切なゴールを設定することが大切。特に、ポジショニング(どこで・どのように価値を発揮するか)の重要性には強く共感した。 ◯行動変容 「世間的な成功」ではなく、「自分にとっての成功の基準」を明確にする。 それを実現するために、イニシアチブポートフォリオを作成し、自分なりの戦略を立てる。
0投稿日: 2025.02.01
powered by ブクログ30代後半でキャリアチェンジし、うだつの上がらない自分に嫌気が刺しながら40代を迎え、これからどうしたものかと悩んでいた中で、もしかしたら…と思えるヒントをもらえた。もちろんうまくいくかどうかは分からないが、「打席に立つ回数が大事」と思って頑張っていきたいものである。
0投稿日: 2025.01.25
powered by ブクログコンサルらしく、思考プロセスをそのまま書くのではなく、わかりやすくメッセージ化して本としてまとめてある。これについては功罪あるとは思うが、わかりやすさ、面白さはさすがというほかない。 人的資本、社会資本、金融資本という考え方は橘玲さんから来ているのだろうか?もしくはもともとそういう考えがあったのかも知れない。 それぞれの章は強烈に面白いのだが、全体として統合されたメッセージが不足しており、読んでどうするのかについては明確に示されていない。このあたりも若干コンサル臭さを感じるのは自分も同じ業界にいたことがあるからだろうか。 作者に私が関わっている人生計画プログラムの改善をお願いしたら、すごいものを作ってくれるかも知れない。
0投稿日: 2025.01.23
powered by ブクログ成功の基準の考え方などは、著者の他の本を読んでいたため、再確認という位置づけだったが納得感があった。 キャリアのポートフォリオに関する内容が特に参考になった。 私自身、類する考え方を持ちつつも、自身の描くポートフォリオとのギャップに悩んでいたが、ライスワークとライフワークのバランスの考え方、自身の中でチャレンジに該当する取り組みをどのように取り組むべきかが整理された。
0投稿日: 2025.01.22
powered by ブクログp037 社会の衰退はなによりも個人の活力の喪失によって起こる p048 心は正しい目標を欠くと、偽りの目標にはけ口を求める モンテーニュ エセー p051 わたしたちがコントロールできる戦略変数は、時間資本しかない p05 自分の時間資本を、濃密で有意義な経験が得られる、スジの良い仕事に投入するのであれば、投下した時間資本は高い効率で人的資本に転換される p062 ウエルビーングを実現させるための鍵 自己効力感、社会的つながり、経済的安定性 p065 わたしたちは、金融資本を過度に追求することで、人的資本や社会資本の形成をなおざりにしてしまい、本当の意味での人生の敗者になってしまう愚を厳に戒めなければなりません。 p066 時間泥棒につかまらないために、自分にとって本当に大事なもの、自分が本当に実現したいことを意識して時間資本の配分をマネージするしかありまsねん。 p075 人生の春 試す、 人生の夏 築く、人生の秋 拡げる、 人生の冬 与える p086 長期の合理が大事 優れた戦略とはしばしば短期的に見ると不合理に見えるのに、長期的に見ると合理的であり、部分で見ると不合理に見えるのに、全体で見ると合理的 p90 長期の営みを短期の合理で歪められて繰り返していれば、本書で設定した持続的なウエルビーングを実現するという目標の達成はおぼつかないでしょう p096 アーリーアダプタとアーリーマジョリティに溝キャズムがある 16% ここを超えると一気に市場が拡大する p105 兆しを捉えるには 変化率とコア人材 p108 孫正義 未来は偏在している p122 しかるべき時にしかるべきところにいることが重要 ポジショニング理論 p126 収益性が高まるところ 競合が少なく、新規参入のリスクが少ない。顧客に他の選択肢がなく、価格競争の圧力が少ないところ p135 ライフマネジメントにおける意思決定において、真に問題となるのは勇気でも度胸でもなく、自分の居場所の趨勢についてどれだけ論理的に考え抜くかという思考の累積性なのです p136 市場における価値は、能力や知識の水準ではなく、需要と供給の関係により決まる p139 かつて、機械による肉体的労働の代替 いま機械による認知的労働の代替 p141 AIによる代替へ3つの対抗策 正解のある仕事は避ける、感性的・感情的な知性を高める、問題を提起する力を高める p160 どこがその人にとって最適な場所なのかは先見的にはわからない p175 内発的動機づけ 頑張るは楽しいに勝てない p180 人生は長期にわたるゲームなので、才能やセンスよりも長く努力を続けられるということのほうが要素としては決定的です p211 自分から不確実性の中に身を投げ出していかなくければ「運を人生にとりこむ」ことすらできません p244 成功したから多く生み出したのではなく、多くを生み出したから成功した p288 ベンチマーキング 行き詰まったら素直にまねてみる 凡庸なアーチストは模倣する。偉大なアーチストは奪う パブロ・ピカソ p308 自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ 江副浩正
0投稿日: 2025.01.15
