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ゆびさきに魔法
ゆびさきに魔法
三浦しをん/文藝春秋
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総合評価

272件)
3.8
47
117
86
10
1
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    ネイルサロンで施術されるのを愛する一人として ネイリストへの共感と身体と目の負担に深い敬意と養生を感じれた作品だった。 ストーリーはキラキラしてる部分と地道な日常作業が上に塗られるポリッシュと 土台の自爪ケアに現れてるようで羨望と嫉妬が混ざり合い予期せぬ化学反応が起きつつも浄化されていく気分だった

    9
    投稿日: 2025.02.11
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    いつも通りユニークな人物設定と共に、共感できる仕事上の葛藤とか、令和の時代を生きる上で大切な考え方とかが散りばめられていて良

    0
    投稿日: 2025.02.11
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    かなり5に近い4 面白かった。 全くネイルに関心が無かったし、逆にそれで米研げるの?と思っていた方だった。 なんと愚かな‼︎ しをんさんのお仕事小説はイイですね。 知らなかった分野に興味を持つキッカケになり、視野が広がる。

    1
    投稿日: 2025.02.11
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    しをんさんの心の声がちょこちょこ入ってくるのが面白い。主人公の元パートナーが遠くの存在になったよう気がしたけれど、それを主人公が受け止めている姿がカッコいい。「美に明確な基準も規定もないように、目指すべきネイリスト像もネイルアートもひとつではない」という文章に私の仕事のスタイルに対する考えも解放された気がする。(私は事務職だけど。)ネイルをしてほしくなった。ネイルケアのために休みをとろう。

    7
    投稿日: 2025.02.10
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    ネイルという分野に興味がないので、楽しく読めるだろうか?と不安があった。 しかし読み進めるうちに自分の爪が気になってきて、とりあえず自分で磨いてみようかという気持ちになった。 あと主人公が30代半ばのわりにはちょっとオバサン寄りで、会話が漫才っぽくて面白かった。

    4
    投稿日: 2025.02.08
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    装丁の裏側のキラキラ。内容とは、関係ないが、凝ってる。ネイルには、興味ないが、先日行った車販売店の若手が、ネイルしていた。娘は、定期的に通っている。そんな時代か。自分も一回位やってみるか?

    11
    投稿日: 2025.02.05
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    ジャケ買い。まず装丁のネイルチップが美しいのと、写真だと分かりづらいんですが、実物は照明の加減でホログラムがキラキラして素敵なんです。飾っておきたい…。 主人公・月島と、新人・大沢の二人を軸に展開していく本作ですが、私は月島と昔のパートナー(仕事上)・星野の関係性が好きでした。星野は才能に溢れたネイリストでCM撮影に関わるなど、華やかに活躍しているようです。過去には月島もその才能に苦しさを覚えていた描写もありますが、一方的に星野が凄い/月島は劣っているという描き方はされておらず、月島も月島の良さや積み重ねてきた技術があって、お互いに認め合っている関係性がいいな、と思いました。 新人・大沢が素晴らしいセンスを持ちつつも時折自信のなさを見せるのの対比で、月島は時間を重ねて自分の才能や限界と折り合いをつけているのにグッときました。 歳とるって嫌なことばかりじゃないよね! ジャケ買い正解でした(笑)

    10
    投稿日: 2025.02.02
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    読後感がとても良い、素敵な小説でした。 私は仕事柄、派手なネイルはダメなのですが、透明ネイルとか爪磨きだけでも「ゆびさきに魔法」の気分になれます♪ 医療従事者の友人は、「手はダメだけど、誰にも見えないフットネイルでもテンション上がる♪」って言ってたな。 まさに魔法だね。 ぜひ、ドラマ化して欲しいな~。 ・月島…戸田恵梨香さん ・大沢…松岡茉優さん ・松永…岡部たかしさん NHKドラマ10とかで! なんて、妄想が広がります。

    72
    投稿日: 2025.02.02
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    3.7 ネイルやりたくなったなぁ〜 星絵ちゃんが開いてく世界の窓がすごい! 隣の芝と青い鳥理論、すごく納得したなぁ

    4
    投稿日: 2025.02.02
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    私も自身はネイルをしないけれど、周りの女性たちは年齢に関係なく楽しむ方が多い。どんなに繊細なアートを指先に施しても絶対に消えてしまうという儚い芸術。つい自分の不格好な爪をじっと見つめ、主人公たちのやっているネイルのお店が近所にあればなあ、なんて思ってしまう。 主人公たちが真面目に楽しそうに働く姿は、労働環境、人間関係も含めて1人の労働者としてただただうらやましい。

    21
    投稿日: 2025.02.01
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    ネイリストという仕事を事細かく取材された様子が うかがわれる。 ざっくりしているところが全くない。 さすがです。 人間模様もしっかり描かれており、ドラマチックで 面白かった。 文章を追っていて、状況がくっきり浮かんでくる。 読んでるのに、テレビで見ているようです。 やっぱりさすがです。

    2
    投稿日: 2025.01.31
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    ネイリストのお仕事小説。 読みやすいのに、語彙が豊かで自然な感じで知らない単語が紛れ込む。流石。 主人公月島のコミュニケーションのとり方がリアルな今の20代30代女性っぽい。 お隣の「あと一杯」の描写が美味しそうで、お酒飲みたくなってくる。

    14
    投稿日: 2025.01.31
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    三浦しをんさんというと、真っ先に浮かぶのが「舟を編む」 本屋大賞受賞作で映画化され、最近はテレビドラマ化もされていました。 著者の作品の良さは、徹底した取材に基づいて、著者によって生み出された登場人物の人間模様を温かく描く点だと思います。 まさに本作もそれにあたっていると思いました。 私はネイルサロンに行ったこともなく、もちろんネイルアートも経験がありません。そんな私でもこの物語を読んでいると、不思議にサロンでの幸せな雰囲気に自分も経験しているような気になるのです。 表紙のようにネイルアートはとても華やかです。しかしアートの裏には、ネイリストさんたちの地道な努力があり、発想力も必要な世界ですね。 年齢や性別に関係なく、ネイルアートを楽しむことができるように私もなれたらと、密かに思いました。

    4
    投稿日: 2025.01.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ネイリストの世界の話。 出会いでもなく、劇的な進展とかもない、でも確かに一歩一歩進んでるんだ、っていう気持ちになった。

    3
    投稿日: 2025.01.30
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    2025年6冊目 ネイルに関しての描写が多く、もっと物語自体を楽しみたかった。 それでも、読んでいる間はずっと「月と星」と「あと一杯」に自分も一緒にいる感覚だった。 ラスト、この時代で終わるのか… ネイル、やってみたいなー。

    2
    投稿日: 2025.01.29
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    表紙にときめいて購入。 この作品はネイルサロンが舞台でネイリストが主人公。 ネイルは興味がなければ視界にも入らないし、人によっては嫌悪感や偏見を抱くこともある。だけど、爪に彩りを添えることで心豊かに日々を過ごせる人が男女問わず沢山いる。そういう人達のために頑張る登場人物が揃いも揃って愛おしかった。 ネイルサロンに行ったり、セルフネイルやポリッシュを施したり、爪をケアしたくなった。

    2
    投稿日: 2025.01.27
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    ネイリストの仕事、ネイルアートについて面白く理解しながら読ませていただきました。 月島さんが使用人の大沢さん将来性を考えて行動すること、また大沢さんの距離短縮力等素晴らしいところを認めることも共感しました。 また、人のつながりは、つくづく良いものだと思いました。 あと一杯の松永さんがネイリストの仕事を理解して自分の料理と同じで下ごしらえが大切なこと、人間の美しさはその人の生き方姿勢に出てくると言ったところは、心から本当にそうだなと思いました。

    13
    投稿日: 2025.01.26
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    ネイルアートの世界と人との出会いや繋がりの大切さを描いた作品。ネイリストの専門性や矜持などお仕事小説としても楽しめた。登場人物はみな温かい人たちで読んでいてとても心が安心する。面白かった。

    3
    投稿日: 2025.01.25
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    ネイルサロン「月と星」を一人で営む30代のシングル女性の月島美佐は、仕事一筋で真面目な性格。人手不足解消のため、ひょんなことから明るく人見知りしない大沢星絵を雇ったことをきっかけに、となりの居酒屋「もう一杯」の常連客となり、商店街の人たちとも顔馴染みになっていく。 ネイルは学生時代にはよく塗っていたけど、ネイルアートなんて、子育てをしていく中で無縁となってしまった。 そんなに必要なことでもないじゃんと思っていたけど、奥が深く、巻き爪や高齢者の爪のケアまでしてくれるなんて知らなかった。 地方都市の駅前商店街育ちなので、商店街のお節介ながらも人情味あふれる近所付き合いが懐かしく感じた。大型スーパーなどで一度に買い物を済ませるのは便利なことだけど、商店街の買い物はスーパーにない愛が溢れてる。だんだんそんな商店街減っていて寂しい。 隣の芝は青く見えるけど、幸せの青い鳥はすぐ近くにいる。そうなんだよね。

    51
    投稿日: 2025.01.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本屋で装丁を見た瞬間から、そのキラキラ具合に「うっひゃー」とテンション上がった。 アラサーの頃ジェルネイルに通っていたから、施術の様子は「ああ、あの工程かな」と思い出しながら読めた。(スカルプはちょっとわからなかった…)本当に指先に魔法をかけられるかのような、うっとりする時間なんだよね。丁寧に甘皮を処理して、どんなデザインや色にしようか相談しながら決めて、自分の爪が信じられないくらいに可愛く変身する。その後の生活では指先を眺めるたびに「わぁ素敵~」と、いつもよりふわふわした心持ちでいられる。 あの頃を思い出した。 月島さんと星絵ちゃんの関係性がとてもよかった。 唯一無二の星絵のセンスを認め、基礎技術向上のために練習台になったり、かつての商売仲間の元へ修行に送り込んだりする月島。 月島の教えを素直に聞いて習得に励み、店に新しい試みを進言して新しい風を運ぶ星絵。 二人が終業後になだれ込む隣の居酒屋「あと一杯」の料理、どれも読んでるだけで涎が出そうな…美味しそうな肴の描写もたまんない(笑) 色々なネイリストさんが登場したけど、私は「月と星」の月島さんにネイルしてもらいたいな。フィーリングでこの人(の感性が自分に)合うな、っていうのは確かにある。 ただ私の爪は異常に伸びるのが早く、ジェルネイルの綺麗な状態は1週間しか保たないのが悔しいw 今はネイルされた人の手元を見るだけで満足だけど。 2025年1冊目の読書、ほっこり楽しかった。

    2
    投稿日: 2025.01.25
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    ネイリストの主人公は自分の才能や人とのコミュニケーション能力に自信が持てない。 かつて共同経営していた友人の才能に憧れ 共感出来る部分もあるけど、読んでいて少しイラッとする。 隣の芝生は青い、青い鳥は自分の近くにいるって事かな

    1
    投稿日: 2025.01.22
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    ネイルアート奥深さがとても感じられました。 センスもそうですけど、施術している時間をゆっくり過ごして貰いたいって言う気持ちが伝わって、こんなネイリストにして貰いたいですね。 商店街のお店の周りの人達も最初のイメージから徐々に良くなって、星絵の人柄に救われた所もありました。 美佐と星絵のコンビが息が合っていて、無い物を補っている、そんな関係が素敵でした。

    7
    投稿日: 2025.01.18
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    結婚して子どもがいる友人に対して引け目を感じた月島対する、「真剣に働いてたんだね」って返しが素敵だなぁと思った。 同じネイリストの友人と自分を比較して、自分にないセンスを持っていることに劣等感を抱いてきた月島が、自分の苦手なことも全てやりきってもがいて、人より出来ないことも出来ることも認めて、自分の良さを素直に受け入れられるようになっていくところが良かった。 誰かと比べて出来ないことばかりに目を向けるのではなく、他の人より出来ることが沢山あることに気づいて、そこを大切に磨いていくことが大事だよなぁと改めて思った。 「『隣の芝生は青い』理論じゃなく、『青い鳥』理論を導入した方が楽になると思う」

    3
    投稿日: 2025.01.18
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    東京の私鉄沿線にある弥生新町駅前の商店街でネイルの店舗を構える月島美佐が主人公。専門学校時代から付き合いがあり、共同経営していた星野とは、自分と一線を画す才能を持っていて、焦がれ嫉妬するような複雑な思いで共同経営を解消して、この生活に根付いたような場所で営業をしている。一人でやるのも不便なところが多く、誰か雇いたいと思っていたところに、隣接する店舗で居酒屋を営む店長を連れて病院へ行こうとする大沢(若い女性)と会い、店長の爪の処置をしたところから、周りとかかわるようになり、月島の心がほぐれていくお話。心がほぐれていくところが軸にありつつ、個性的ながらネイルの才能を発揮していく大沢や、居酒屋での愉快な描写(酔っぱらい方最高!)、おいしそうなメニュー、キラキラ王子の来店、その後の腑抜け感の表現など相変わらず日常生活の表現が素晴らしかったです。 ネイルは結構高いし、家事をするにはやや邪魔なので、私もやったことなくて遠い存在だと思っていたけれど、この本を読んでかなり印象が変わりました。足のネイルやってみたいなぁ。でも、月に一回以上数千円+時間捻出厳しい...。 言い切れないけど、性表現はなかったと思います。読みたがれば小学生でもいいけど、描かれているのが人生経験ないと面白くないことが多いので、基本は中学校~高校以上。ネイルや美術に興味があるほうが世界観的に楽しく読めそうです。

    7
    投稿日: 2025.01.17
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    前から三浦しをんさんの本を読んでみたいと思っていたのと、私自身ネイルが大好きなのもあって今回読むことにした。 私は普段からネイルをするタイプではなく、ライブに行ったり友人と出かけたりする時にだけチップのタイプのネイルをするといった感じだが、その度にネイルはすごいと感じる。この本のタイトルにある「魔法」という言葉はピッタリな表現だと思う。 ネイルをしていると、ふとした時に自分の爪先に見とれてしまうし、無意識に指を動かす回数を増やしてしまっていると思う(笑)。 個人的には、星絵ちゃんみたいな人になりたいと思った。お客様との接し方が若者っぽいし、語尾がいつも小文字で終わるような喋り方をしている。だけど、ネイルに対してはいつも真面目で、粗っぽいところがあっても美佐さんのアドバイスを元に自主練して段々と直していっている。なのに、いつも謙虚なのである。自信なさすぎなんじゃないかというくらいに。 私は努力するのが本当に苦手で向上心もないから...星絵ちゃんに本当に憧れる。 また、美佐さんの星野への嫉妬に近い感情もものすごく分かる。私も身近に学生時代からの仲のいい友人がいるのだが、同じくそのような感情を抱いている。 時間はかかりそうだが、私も美佐さんのように一旦区切りというか、このモヤモヤとする感情を前向きなものにしていきたいと思った。 今回初めて三浦さんの本を読んだわけだが、非常に読みやすく、クスッと笑えてしまう所もあった。 私は元々ドラマオタクなところがあり、今回のような〝お仕事ドラマ〟が大好きなので、読みながら「もしドラマ化するなら日テレの水10かTBSの火10あたりかな、それかNHKでも良さそうだなあ」なんて考えたりした。ぜひドラマ化してほしいなあ。 三浦さんの作品は、エッセイも面白いと聞いた。 他の作品も読んでいきたい。

    3
    投稿日: 2025.01.17
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    ネイルアート店経営の女性が主人公の話。 三浦しをんさん、毎回面白くて好きな作家だが、本作は私は合わなかった。 ネイルアートの仕事について結構深く掘り下げているためか、「ポリッシュ」や「ファイル」等の専門用語が飛び交う。(読後すぐは覚えているものの、明日にはもう忘れてしまいそうだ…。)元々ネイルアートの世界には興味があったのだが、甘かった。私はあくまで専門の知識を持ったネイルアート師(?)に素敵なネイルをしてもらいたかっただけで、ネイルアートの知識を深めたい訳ではなかったのだ。 肝心のストーリーは、大きな事件もなく、主人公の日常が書かれている。男性にもネイルアートをしてもらいたいという熱意が良かった。男性だってお洒落したいよね。 育児や家事をするのにそんな爪で…と言った昭和の的古臭い思想はまだ世に蔓延っているのだろうか。他人のお洒落に文句を言う人って、大抵は自分がそうできないから嫉妬してるもんだと私は思う。 主人公にはこれからも頑張って、ネイルアートにハマる客を増やしていってほしいと思う(だって、煌びやかな爪をしてたらつい見ちゃうし楽しいし)。 後進の育成もちゃんとやっているし、主人公は仕事を楽しんでいるし、愛しているんだな。 …羨ましいな。

    2
    投稿日: 2025.01.16
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    ネイルが好きなので書店で見つけて迷わず購入。読みやすく、面白かった。 最近裏切り系?や、誰が犯人なのか?的な本が多めだったからか(たまたまだけど)、 登場人物皆が普通に良い人で、ほっこり。 ネイルに対しての描写が、そうそう、と納得出来る箇所が多く。自分がネイルをする理由が文章として表現されていて不思議な感覚になった。 指先は思っている以上に目に付く機会が多く、爪が綺麗だと気分が良いんですよね。 文体も良質。ネイルに興味なくてもお仕事本として読む価値ありかと。

    8
    投稿日: 2025.01.16
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    表紙からお察しの通りネイルのお話。 主人公は商店街にある長屋に『月と星』というネイルサロンを構える月島美佐。 大沢星絵という新人ネイリストを成り行きで雇うことになるが、センスあり、人との距離短縮力に長けた星絵によって、小さな変化が美佐にも『月と星』にも生まれていく。 私はネイルの知識がほぼなかったので、説明を読んでもなかなか想像しきれない部分もありましたが、お仕事小説として楽しく読めました。 とりあえず「あと一杯」の煮付けが食べたい!のひと言に尽きる笑

    1
    投稿日: 2025.01.14
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    それぞれが変化していく様子が丁寧に描写されつつ、自分でやってみることもあるため、共感するところが多く読んでいて面白かった。

    1
    投稿日: 2025.01.13
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    タイトルがベタすぎるだろ、と敬遠していてごめんなさい。面白かったです。 エッセイに書かれてた足の爪が剥がれた話がしっかり生かされている!読んでるだけで痛いし作家魂に乾杯。 主人公と星絵ちゃんはちょっと飲み過ぎで心配(笑)

    1
    投稿日: 2025.01.13
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    本屋さんの平積みの棚でキラキラしていて、三浦しをんさんの作品だと分かった時点でスルーは出来ない。 ネイリストさんのお仕事の深さを何も知らなかったなぁ 煌びやかに見える世界だけど、地道にコツコツと努力をして技術を磨く人、ライバルの技術や才能、センスに嫉妬もしたり面白かったです ネイルサロンはまだ行ったことがない でも、いつか行ってみたくなった 3週間で消えてしまう魔法だけど、とっても気分を上げてくれたり元気が出る大切なアート 隣のお店の料理も美味しそうなものばかりだった 心情描写は毎回好き過ぎる

    4
    投稿日: 2025.01.13
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    まず、タイトルがとても素敵だなぁ、と。 で、著者が三浦しをんさんだったので、この本を知って即購入でした。 この本は、ネイリストが主人公の熱いお仕事小説。 スカッと爽快な読後感です。 僕は爪を切ることすらめんどくさいと思ってしまう方だけど、読み終わってネイルケア受けてみたいなーと。 冬とか隠れてド派手な色とデザインのフットネイルやってみたいなー、なんて、すこし笑

    57
    投稿日: 2025.01.13
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    三浦しをんさんのお仕事小説!! ネイル大好きな私(今は爪を休めるためにお休み中)、楽しく読めました! やっぱり爪先が明るいと何してても気分上がるよね、て思うし、街中歩いててもネイルしてる人見るといいねぇと思うし、帯にある通り「ネイルのある毎日はいつだって幸せ」なんだなぁと感じたのでした。

    1
    投稿日: 2025.01.11
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    読後感がとても爽やかでキラキラした気持ちになる。新年にふさわしい一冊。 主人公の性格も、星絵ちゃんやその他のキャラも全員好き!面白要素あり、人間らしさもあり、ほっこりできる一冊です。 ネイルの技術や業界のことも記載されており、興味深かった。もう1回読みたいな。ネイルサロン、予約しよ!

    2
    投稿日: 2025.01.11
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    楽しすぎる、とっても面白かった。ネイルサロンへ入ったことないのに、その情景が浮かぶお仕事もの。しをんさんのネイル愛にあふれる1作。

    1
    投稿日: 2025.01.10
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    久々の仕事小説。今回はネイリスト 爪を華やかにするだけではなく、そこには人間関係だったり、日々のストレス発散、体調管理まで、なかなか奥深い しをんさんのネイル愛の強さがヒシヒシと伝わってきすぎて(笑)、ちょっと重い ネイルよりも、隣の「あと一歩」の料理の方に心惹かれてしまった

    1
    投稿日: 2025.01.10
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    初めましての作家さんでした。 面白かったですが、単調な感じでした。 装丁に惹かれて、図書館で借りてしまいました。ネイルのキラキラ感を表紙に表している感じが良かったです。 ネイルって、男の人でも、育児中でもやっていいんだと気持ちが楽になりました。 誰も気分上げたいことありますもんね! ネイルサロン行ったことなかったけど、行ってみたくなりました。

    17
    投稿日: 2025.01.10
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    しをん節炸裂のお仕事小説。 ネイリストの細やかで神経を使う作業に凄さを感じたうえに深爪に関しての知識も豊富で安心して任せられる人って限られるのでは…と思ってしまう。 一見して華やかでゴテゴテと装飾しているから派手に見られがちであり、そんなんで家事なんてできる筈がないと思われる。 だが爪を整えて綺麗にすることは、大切だと感じる。 この物語は、『月と星』をひとりで営むネイリスト・月島美佐のところへ隣りの居酒屋「あと一杯」の大将と客の大沢星絵が店前で揉めているところから始まる。 足の巻き爪に苦しんでいる大将に皮膚科へ行って治すべきだと言う星絵に休診だからちょっと見て対処しましょうと施術椅子に座らせて丁寧にプレートを貼りつけていく美佐。 そこからネイルへの偏見が消える大将と美佐のネイルサロンで働くことになる星絵。 基礎技術に難はあるが、覚えは早く独創的なセンスや対応能力もある星絵により、キッズスペースの開設やボランティアなど新しい世界へと広げててくれる。 彼女のセンスをもっと伸ばすべく、昔の仲間・星野のところへ修行に行かせる。 これも可愛がっているが故にもっと可能性を広げてあげようとする親心なんだろうなぁと思うとなんとも言えない気持ちになった。 ラストはとてもほっこりとさせられた。 美佐が星絵の後ろを貼り付いてしまう気分がわかる。 爪が美しいと気持ちも華やぐ… 久しぶりにネイルしたくなったな。

    79
    投稿日: 2025.01.08
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    ネイル好きには興味深く勉強になる本。 著者も好きなのはエッセイで知っているので、ネイル愛が伝わってきます。 装丁もステキ! ただ物語としては、いつもの深みがなかったかなと。 ダラダラ感が漂い、いつ終わるんだろうと思いながら読了。 次回作は、グッとくる大作を期待しています。

    11
    投稿日: 2025.01.07
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    のめり込むように読める長編の面白いエンタメ小説を読みたい! という気持ちで選んだ本だったんですが期待通りすぎて自分のセンスに嬉しくなっちゃうほどでした。 ネイルっていいな、たまにマニキュア塗るしかしないけど機会増やしたいなとシンプルに思ったし、お仕事小説らしく自分がその職業に持っていたステレオタイプにハッとさせられたり知らないことを知る楽しみを覚えたりという要素も詰まっていた! 三浦しをんさんのこうした明るい作品は、がっつりエンタメでありながら偏見だとか社会における弱い立場の人々や政治(選挙)のことにちょくちょく当たり前のように真っ当に触れていくバランス感が大好きです。 あとやっぱりキャラクターが魅力的すぎる、キャラも関係性も好き! 今回は主人公が30代半ばで程々にいい性格で、一人称の語りも時々ラフで楽しかった! ネイリストとしては丁寧で正確なのが長所だけど発想力や創造性みたいなセンスに欠けてるっていうのが自信ない部分で、センスがすごい同期兼元同僚に対する憧れとかコンプレックスとか巨大感情を抱えている、そのキャラクター、感情、関係性の描き方が魅力的すぎる……! 個人的には同じような真面目で自分は面白みがないタイプだなと思うから感情移入しちゃうところもあったし、それに関係なく新しい出会いや再会でわだかまりが解けて救われるという部分もあってとても光を感じる作品だった。あと受け身でいてふと救われるだけでなく、主人公は卑屈になりかけたところから冷静になって考えて前を向く部分がすごく好きだったな。 かつて自分が持たないものを持っていて憧れ苦しんだ同期同僚がいて、でもそれからも仕事を続けていた結果、彼女と似たセンスを持つ後輩を素直に喜べたり、しっかり慕われたりという……人との出会いに希望が見える作品でもあったし、続けていく先に希望を見出してくれる作品でもあったと思います。やっぱり光を感じる作品だったというのが総括的な感想かも。本当に明るくて気持ちいい読後感でした!

    3
    投稿日: 2025.01.06
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    装丁の可愛さと三浦しをんさんの名前に惹かれて手に取った。主人公の月島をはじめ、新米ネイリストの星絵ちゃん、同業の同級生たちのネイルに対するときめきと情熱に感化されてぐいぐい読み進んだ。登場人物それぞれの仕事にひたむきな姿にも感銘を受ける。前向きな気持ちになれる本を読んで、気持ちの良い新年をスタートすることができた。素敵なネイルがしたくなる一冊。

    2
    投稿日: 2025.01.06
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    行ってみたいと思いつつ今に至るので 今年こそはネイルサロンに行きたい! すごく共感できる物語でした みんなこういう人たちだといいなと思う

    1
    投稿日: 2025.01.05
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    年始読みにふさわしい、キラキラとワクワク。 日々いろいろあるけど、それもまた人生。 新しい年も旨い酒と美味いアテと本を友とし、そんな毎日を乗り切って行くぞ!!

    2
    投稿日: 2025.01.05
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    生きていくのに必ず必要ないこと。 でも、心が生きていくのに必要なこともある。 装丁がキラキラピカピカで読んでみたいと手に取った本。 読み進めていたらネイルサロンに行きたくなり、10年ぶりに爪を整えてもらった。出来上がった丸く形が整ったツヤツヤの爪をみてニマニマする。洗い物をしていてもニマニマ。いつもの家事に取り組む気持ちが違う。 独身の時は「心の栄養」と言って毎月ネイルサロンに通いジェルネイルをしてもらっていた。 キラキラするストーンやライン、ツヤツヤの爪が仕事中に目に入るとふふっとなっていた。 どんな仕事でも、どのように想いを持って働くかで得るものや結果は変わってくる。 働くことについて考えたい時に読みたい本。 働く理由は人それぞれ。そのお仕事から自分が何を得るか、学ぶか、やりがいを見出せるのも人それぞれ。天職ってこの登場人物のように働いている人たちのようになることなんだろうな。 仕事始めの前に読み終えてよかった。

    2
    投稿日: 2025.01.05
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    ここ1年ほどセルフジェルネイルを趣味にしているため本屋で見かけて思わず手に取った。 表紙を開いたらサイン本だったので、三浦しをんさんの作品は今までに読んだこと無いしなぁと一瞬遠慮してしまったが、サイン本が特にアピールもされていなかったのと、たくさん並んでいる中で最初に手に取ったのも何かの縁だろうということでそのまま購入。近所に熱烈なファンの方がいたらごめんなさい。 正月休みに一気読み。 読みやすい文体と「こういう人いるな」という親しみやすいキャラクターでサクサク読み進めた。 メインキャラの一人が成長してまだまだこれからというタイミングで終わってしまったような感じがしたが、続編は書きやすそうな内容なのでもし出たら是非読みたい。 自分はジェルネイルをするのである程度知識があったが、な〜んにも知らない人が読んだらちょっとイメージは湧きにくいかもしれない。 イメージを掴みたかったらYouTubeやインスタで「ジェルネイル」「スカルプ」あたりで検索するのがおすすめ。

    1
    投稿日: 2025.01.04
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    ・面白い。三浦しおんを読む際に求めているものが充足されている。登場人物が魅力的で、それぞれのちょっとした成長を俯瞰で見られる。

    1
    投稿日: 2025.01.03
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    楽しいお仕事小説。自分にネイルの経験がないのでとても興味深く読んだ。 華やかそうに見えるネイリストの世界は日々の地道な努力と探求によるもの。その技術はまさに職人技で感動する。 東京の職住一体の長屋でネイルサロンを営んでいる月島美佐と、新しく雇った感情豊かで素直な大沢星絵のやりとりが良い。 身近な人を捕まえての練習で「お父さんやおじいさんまで爪がぴかぴか」など駆け出しのネイリストあるあるネタなど笑いもたくさんあって楽しかった。ちなみに物語の中では星絵の練習台になった隣の居酒屋のおじさま方の爪がぴかぴかに。 星絵のおかげで隣の居酒屋の大将とも仲良くなり美味し料理が食べられるようになって、美佐の世界も広がる。サロン内にキッズスペースをつくったり、高齢者施設でボランティアをしたり、手元だけだと思っていたネイリストの世界の広さを感じることができた。

    1
    投稿日: 2025.01.03
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    商店街で個人店を営むネイリストのお仕事小説。 とある出逢いが元でどんどん世界が広がっていく。 これも映像化されそうだな。

    3
    投稿日: 2024.12.30
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    大好きな作家さんのお仕事小説。小さな商店街のネイルサロンの経営者の月島さんが主人公。 弟子入りした子、ライバルの女性、仲間の人達、商店街の人、それぞれが物語を紡ぐ核となっていて読んでいて幸せな気持ちになった。ずっとやってなかったネイルをやってみようかなと思った

    11
    投稿日: 2024.12.30
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    現役ネイリストさん、あるいは、その経験がある人が読んだら素晴らしく面白く感じるであろう小説なんだろうなと思いました。なにせ、施術の描写がこれでもか、というほど出てきます。多分、しをんさんも(ネイルが)相当にお好きな質だと推察。そういう意味では、男性読者にとってはリアリティを感じにくいかもしれません(私もそうでした) でも、主人公な月島が過去からの”思い”を克服して新たな一歩を踏み出すところまでの顛末が、痛快キャラの大沢や周りの登場人物との絡みも含めてテンポよく描かれていて楽しめました。

    11
    投稿日: 2024.12.29
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    商店街で小さなネイルサロンを経営している月島美佐を主人公にしたお仕事小説。ネイリスト募集に応募してきた大沢星絵との出会いが月島の単調だった日々に変化をもたらすことになる。大沢の距離の詰め方の異様な速さに戸惑いながらも、いつの間にか月島の懐に入り込み単なる店長と従業員ではない師匠と弟子の関係になっていく過程がとても良かった。保育士・伊山の率直な気持ちはネイルに無知な人の視点として客観的に描かれ、知ることで人として学ぶ事があった。登場人物たちも個性的で楽しいし、文章の端々から作者独特の風味が感じられた。

    3
    投稿日: 2024.12.29
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    社会人になる前に出会えてよかった。サイン本だからという理由で購入したが久しぶりに温かい本に出会えた。来年新卒の私、これからに希望を持って歩けそう。 「『隣の芝生は青い』理論じゃなく、『青い鳥』理論を導入したほうが楽になると思う。」 自分のことを言われたようではっとした。いいことばかりの人生じゃないかもしれないが、もっと身近に目を向けて自分で自分を肯定してあげれる人間になりたい。 定期的に読み返したいと思う。特に社会人を経験してから。

    3
    投稿日: 2024.12.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初読。図書館。ネイリストのお仕事小説。どういうきっかけでネイリストを題材にしようと思ったのか気になる。一時期はネイルサロンにも通っていたので、指先を美しく仕上げてもらってアガる気分も、チャラそうっていう偏見に萎える気分もよくわかる。技術とセンスの両方が必要なシビアな世界だけど、間違いなく人を幸せにできるお仕事です。ネイルのデザインや色の表現も多彩な語彙でワクワクした。またネイルに行きたくなった。

    4
    投稿日: 2024.12.28
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    ネイリストのお話。読みながら、自分の爪が視界に入るたびに「魔法をかけてもらいたい」と思い続けた。 私は爪が小さいのがコンプレックスで、ネイルサロンは気になるけど、まだ行ったことがない。ネイルはお金がかかるし、定期的に行くのは仕事柄厳しいというのもある。でも指先の綺麗なお姉さんに憧れる。友人のネイルとか本当に綺麗なのだ! というような私なので、この作品を読んでネイルしたい欲がむくむくと湧き起こって大変だった。今すぐサロンに飛び込みたいくらいだ。 バディもので、お仕事小説で、三浦しをんさんとくれば、ハズレなしだと思う。日常のささいな悩みに、ネイリストが寄り添い、励まし、小さな幸せを指先に彩る。仕事をする意義や理由がそこにあった。 自分ひとりの力は小さいものだけれど、誰かを少しでも幸せにできたら嬉しい。どんな仕事にも人を幸せにすることはできる。そういう意味で、働くことは尊いことだなと思った。 年内は難しいかもしれないけど、年明けにはネイルサロンに飛び込みたいな。 それから他人事だと思っている男性陣!この作品を読んだら、爪をぴかぴかにしたくなると思うので、覚悟して読むべし。

    58
    投稿日: 2024.12.28
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    SL 2024.12.23-2024.12.25 しをんさんらしいお仕事小説。 お仕事はネイリスト。月島や星絵はもちろん、他の人たちも皆真面目で真摯で誠実。ちょっと綺麗事ばかりとも思うけど、やさしいお話だった。 現実のネイリストさんたちもほんとにこんなに真摯にむきあっているのかなー、、、

    3
    投稿日: 2024.12.26
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    三浦さんお得意のお仕事小説。今回の主人公はネイリストです。 紹介文には「爪を美しく輝かせることで、日々の暮らしに潤いと希望を宿らせるーーネイルの魔法を信じて・・・」とあります。何せわたくしオジサン(おじいさん?)、あまり身だしなみに気を遣う方でもなく、服装と言えば半額セールで済ませる人間なので、何やらどこか遠い世界の様な気がします。もっとも私の様な者とて、時に服装で気合を入れ様な事もありますから、全く分からないと言う訳ではないのです(変な指使いでレジを打つ様なネイルは如何なものかと思いますが・・・)。 文中には3~4週間ごとに施術が必要と有りますが、調べてみると1回あたり8000~10000円。高いな~と思いつつ1日あたりにすれば350円ほど。まあ私が喫煙していた頃のタバコ代くらいだと思えばそんなものかな。 閑話休題。 さすが三浦さん、読み始めると同時にグイグイと引き込まれます。もっともネイルなど全く未知なので(若い頃、昼寝中の私の足に家内にペディキュアを塗られたのが唯一の経験)、施術の様子や専門用語が判らず、ネットで調べるのでしばしば中断はしましたが。いつものようにちゃんと業界に実情や課題を調べた上でのストーリー展開です。 主人公が真面目なのは良いけれど、ちょっとネガティブ過ぎるかな。雇った新米ネイリストのキャラは面白いけど「飛んでる」所までは行かず、隣の居酒屋の主人も意外に大人しい。一人ぐらい奇妙なキャラが欲しかったな~と思いつつも、三浦さんらしい”業界あるある”(たとえばネイリストは「二時間ドラマの犯人になぜかされがち」)などもあり、全く畑違いながら楽しく読了しました。

    8
    投稿日: 2024.12.23
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    さすがしをんさん! ネイルのこと、私も誤解していました。 読みながら、絶対にネイルサロンに行こう!と決意した。 ネイルアートそのものについても非常に詳しく、知らないことだらけでビックリだったが、隣の「あと一杯」の料理の描写も超絶美味そう。そして月島美佐の心の動き、大沢星絵の豪快で繊細に人間関係を縮めるワザ、すべて読み応え満点。 お仕事小説の王道だぁ、と感心した。

    5
    投稿日: 2024.12.21
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    面白く、楽しいお話だった! 個性溢れる登場人物たちによるネイルを題材とした日常が綴られていて、大変興味深かったです。 文章が軽快で、時にクスリと笑いながら読めました。 自分もネイルをして生活を彩りたいと思えるようなお話です。

    3
    投稿日: 2024.12.19
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    読んだ後はとにかくネイルしたい!! となった。 確かに世間的ネイリストの印象はちょっとチャラいと言う感じがあるかもだけど、この本を読むと本当に努力と忍耐力と集中力がないと出来ない仕事だし、 ネイルの技術も毎日練習して習得していかなければならない。 読めばネイリストに対する印象と、ネイル自体に対する印象が変わると思う。 爪はナチュラルじゃないと面接や働く時はダメと言う決まりがある所が多いけど、この本を読むとその決まりは別になくてもいいところもあるのでは? とも思ってしまった。

    5
    投稿日: 2024.12.18
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    表紙の綺麗なネイルを見ただけでテンションが上がる!かれが自分の指先にあったらなおのこと。 多くの人はモテの為ではなく、自分の気分を上げていくためにネイルをしているというのは同感。 登場するネイリスト達のプロの仕事ぶりもよかった。三浦しをんさんの作品ではいつも感じることだけど、しっかり取材して書かれているのが伝わってきた。 商店街の中に「月と星」みたいな丁寧に仕事をしてくれて、更には保育サービスまであるネイルサロンがあるってすごくいい。 読んでいるうちに自分の指先がさみしく感じて、思わずネイルの予約を入れてしまった。魔法をかけてもらおう♪

    53
    投稿日: 2024.12.15
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    商店街でネイルサロンを一人で経営する月島美佐。もう一人雇ったり、なかなか入れなかった隣の居酒屋に入れたり。 敬愛する三浦しをん史上、最も感情移入できなかった。ネイルをやると気持ちが上がる、というのが正直ワカラン。しかしお仕事小説としては良かった。

    1
    投稿日: 2024.12.14
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    お仕事小説ということでちょっとかたい感じなのかと思ったら、ほっこりやさしい小説でした。 それぞれが真剣に技術面だけでなくお客様の心との向き合い方なども含めて"ネイリスト"としてすべきこと・できることを模索していく様子がとてもかっこよかった。 とくに星絵ちゃんのキャラが良すぎて… 元気で素直で頑張り屋さんで気も効くし、めちゃくちゃ可愛い後輩すぎる!!(脳内ではずっと大好きな某芸人さんが浮かんでいましたw) 大将や八百屋の照子さんなど商店街の面々や、お客さん達もそれぞれとても好きだったなぁ。 周りの人たちから見た『月と星』の2人の様子も読んでみたい!! ぜひ続編を読ませてください!!

    1
    投稿日: 2024.12.13
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    ネイリスト=爪を華美に飾ってくれる人、というイメージが覆った。 日常生活の中で、爪の健康を維持し、心の栄養になるように手入れをしてくれる爪のプロなのだということを、この本で知った。 この本に登場するネイリストたちは、みんな素晴らしいプロ意識を持っていて、仕事に対する姿勢は、働く人たちみんなに共通して大切なものだと思った。 お客様の気持ちを明るくするために、日々の生活や仕事の励みになるように、と考える月島と星野の想いがあったかくてかっこいい。 星絵ちゃんやお隣の居酒屋の大将、商店街の八百屋のおかみさんなど、身近にいそうだけど個性が際立っているキャラクターが良い。好き! 「私も明日からがんばるか!」と思える、元気をくれるお仕事小説だった。

    11
    投稿日: 2024.12.12
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    約2000円でこんなに違う人生を知れるならこんなに安い買い物はないと思った。 最近本スランプだったけど、完全に脱した。ありがとう。 圧倒的取材力。巻末のクレジット欄を見てもわかる通り筆者の取材に対しての抜かりなさが伺えた。 小説家ってすごいな。 ネイルに対しての観念も変わったし、最高の本です。 装丁も素晴らしい。 振り返れば振り返るほど良かったと思えるので評価を4から5にあげます。

    1
    投稿日: 2024.12.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ネイリストを描くお仕事小説。 弥生新町の富士見商店街という架空の東京の街のネイリストの奮闘と友情が描かれています。 自分もネイルをするのは女性と思考停止していましたが、ネイルケア自体は中国への長期出張時にはマッサージ屋さんで耳掃除とセットでよくやってもらってました。 だからネイルケアも含めてのネイルファッションは良いことだと思います。 ネイリスト関係者が女性ばかりなのがちょっと物足りないですが、隣の大将などネイルの理解を進めるためにはちょうどいい配分かもしれません。 ネイル関連ワードも勉強になりました。

    2
    投稿日: 2024.12.11
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    月島美佐はネイルサロンを営むネイリスト。爪を 美しく輝かせることで暮らしに潤いと希望を 宿らせる…ネイルの魔法を信じてコツコツ働く毎日。 そんな月島のもとに今日も様々なお客様がやって来る。

    2
    投稿日: 2024.12.10
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    作者のファンです。今作も肩の力を抜いて読め、読後ちょっと前向きな気持ちになれる、気持ちのいいお仕事小説でした。 主人公はプロのネイリストで個人でネイルサロンを営んでいる。商店街の一角で、一階店舗二階住居の古い長屋(おとなりは居酒屋)に住んでいて、店は地域密着型、客に寄り添ったサービスが売り。生活に満足してるけれどワンオペではサービスに限りがあるので従業員を募集するも中々見つからない。そんなとき、付き合いづらいと距離を取っていたお隣の居酒屋の大将の巻き爪処理がきっかけで、大将の店の常連客をお店で雇うことになり… 相棒になる後輩ネイリストの星絵ちゃんのキャラが良くて(人と距離を詰めるのが上手すぎ、好きにならずにいられない)主人公の美佐がどんどん絆されていく様子が微笑ましいし、後輩育成のためにあれこれ考えて実践する美佐は理想の師匠。また、彼女との関わりを通して自分のキャリアを肯定していく後半は自分ことのように嬉しく、共感もした。 主人公がドがつく真面目な姿勢で仕事や人生に向き合って内省しているの、つい作者さんのお人柄を連想してしまう。また、ネイリストあるあるのエピソードのあれこれも興味深く(私はネイルはしないけと)、どこから作者さんのアイデアでどこまで取材の成果なのかな、などとつい想像してしまった。丁寧に取材されてるだろう詳細なお仕事描写の中に突然ぶっこまれる斜め上の発想力、この作者さん独特の持ち味だと思う。楽しい読書体験でした。

    9
    投稿日: 2024.12.10
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    面白かった。三浦しをんさんって本当に読みやすい。サクサク読了。ネイルとかしたことないけど、やってみたくなった。

    2
    投稿日: 2024.12.08
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    とってもよかった。装丁もキラキラしてかわいい。江利さんがCM撮影の時に、タレントさんの中指にだけ載せたホログラムってこんな感じかな。 憧れや羨望にとらわれるよりも、自分の歩んできた道、積み重ねてきたものを自分でちゃんと認めよう。そのうえでもっともっと研鑽を積もう、私はこの道が好きだから。 主人公がそう得心してゆく描写で、涙が出た。 30代半ばで店を経営して、人を雇えて、ちゃんと暮らせるだけの稼ぎがあるだけでもすごいことだと思うが、ハッとするような色使いや発想は自分にはないと自覚して、それでも好きだし楽しいから人々の指先に魔法をかけつづけると決めている。 そう表明する主人公はとても清々しく、かっこいい。 ネイリストって、ものすごく根気のいる、地道な仕事なんだな。星絵ちゃんが作りだす色、どんなだろう。見てみたい。冬になるとペキペキ折れまくる私の爪、もう少し手をかけよう。ウチの近所に、「月と星」みたいなネイルサロンあるかしら。

    3
    投稿日: 2024.12.01
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    キレイになった自分の指先を見てニヤッとし、また頑張れる!キラキラのネイルの世界をのぞかせてもらいました。ネイルの工程も丁寧に描かれていて勉強になりました。たしかに!帯にも書いてありましたが、この本を読んだらネイルしたくなりますね。

    51
    投稿日: 2024.11.30
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    しをんさんお得意の、ユーモア溢れるお仕事小説。今回は特に笑わせ要素が多かったように感じた。 本作で舞台となるのは“ネイル”だ。まさに「指先に魔法」の世界である。ネイルサロン「月と星」を一人で切り盛りする月島美佐は、ひょんなことから新米ネイリストの大沢星絵を雇うことになる。まったく個性の異なる2人は、お互いの足りないところを補完し合いながら、顧客と向き合っていくが……。 ぼくは男だし(←これについては本文中にも言及あり)、ネイルそのものに取り立てて興味はないが、推しの女性歌手がライブの前などに「ギター用の新ネイル」などのコメント付きで指先の写真を投稿していたりすると、「ほーっ」と感心し見入ってしまう。披露される蘊蓄もいろいろと興味深かった。 NetGalleyにて読了。

    4
    投稿日: 2024.11.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    感想 少しのきらめき。お気に入りのペン、新しいアクセサリー。そして輝く爪。自分の目につき人に見られる。誰がなんと言っても。トキメキを大事に。

    4
    投稿日: 2024.10.28