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ゆびさきに魔法
ゆびさきに魔法
三浦しをん/文藝春秋
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総合評価

272件)
3.8
47
117
86
10
1
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    気づけばしをんさん作品10冊目。 エッセイが抱腹絶倒なんだが、私が読んだ最近の小説は下調べをしないと書けない系が多く。取材も大変だろうねぇなどと思いながら読んでおります。 今回はネイリストさん!チャラいイメージありましたけど印象変わりましたよ。爪の健康にも気を配る職業だったとは、です。 爪の処理描写がウヒィーーってなりますけど、最後まで安心してほっこりを楽しめる小説でした。悪い人も一人もでてこないのも安心のしをんさん作品でした。よき。

    1
    投稿日: 2025.06.11
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    独特な言葉のセンスが素敵。『あと一杯』で繰り広げられる、不意打の可笑しみに思わず脱力。大沢の才能を心から応援する月島の優しさは、まさに上司の鑑。商店街の人々との温かな交流やネイリストとしての矜持が伝わる、とてもチャーミングな物語でした。

    6
    投稿日: 2025.06.10
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    ストーリーは特に何か起こるわけでもなく淡々と進んでいくので物足りなかった。ネイルのキラキラした感じが可愛らしい。

    0
    投稿日: 2025.06.08
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    星絵ちゃんのように、周りを巻き込んでいくパワーは羨ましいのひと言!! 星絵ちゃんと出会ってからの美佐が変わっていく姿はとても気持ちが良かった。 1人との出会いで、こんなにも世界が広がるものなのか。と。 毎日仕事に追われ、残業続きで疲れ果ててる私には、楽しみながら仕事をしている2人が微笑ましくも羨ましかった。 ネイルから遠ざかっていたけれど、久しぶりにネイルしたいな。 自分だけのワクワク、ときめきが欲しい

    7
    投稿日: 2025.06.06
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    わたしもネイルに偏見がありましたが、真摯に仕事と向き合うネイリストさんたちの世界を知ることで、偏見は払拭されました。知るって大切ですね。 美味しいお料理や昭和の面影を感じる商店街、軽妙な会話のやり取りなど、肩の凝らない読後感の良い小説でしたが、人と人の絡み合いが淡白で、物語としては少し物足りない気がしました。

    2
    投稿日: 2025.06.05
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    実生活では二枚爪に悩まされ、仕事柄もあってネイルとは無縁の人生だったけど‥いいなぁネイル!そう言えば、高齢者施設でもメイクやネイルをしてもらった入居者さんが嬉しそうに見せてくれたこともあったっけ。 もともと『舟を編む』や『神去なあなあ日常』など(まほろ駅前、も入るかも)、著者が描く“仕事人”の話が大好物。それに主人公のキャラクターがなんとも魅力的。これからはネイリストやネイルサロンを見る目が変わりそう。おもしろかった。

    9
    投稿日: 2025.06.05
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    三浦しをんの本が読みたくて 図書室で手にとる。 ネイルアートについては全く知識がなく,ネイリストという職業のイメージもないまま読み始めた。 40過ぎのおじさんが,きっとこの本に出合わなければ全く知りえない世界を体験できた。 これだから読書は面白い。 「どんなにささやかで平凡に見える日常にも,当然ながら,ひとそれぞれの悩みや苦しみがある。かれらの爪を,指さきを,うつくしく彩ることを通して,つかのまの息抜きを,明日もがんばろうという自信をもたらす魔法をかける。 美は,見かけだおしの抜け殻ではない。ひとの心を支え励まし,日々の暮らしのうるおいと希望になってこそ,本当の美だ。そういう美を出現させるために,私たちネイリストは存在する。」 ネイリストって美に関わる仕事って素晴らしい。。

    8
    投稿日: 2025.06.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ネイルの世界が丁寧に描かれていた。月島さんと星絵ちゃんの会話のテンポや居酒屋の常連さんたちとの掛け合い(妖怪爪磨き)が面白かった。ネイルに対する偏見みたいなものを吹っ飛ばすお仕事小説。

    1
    投稿日: 2025.06.04
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    ネイリストさんのお話。私自身はネイルをしていないけど、回りにしている人は一杯いるし、自分のモチベのためにネイルをするというのは、ものすごくよく分かる。出てくるネイリストさんの、ネイルにかける情熱もとても素敵だったし、最後までおもしろく読んだ。でもちょっと辛口でいうと、しをんさんの物語にしては、わりと平凡…だったかも。もっともっとおもしろいはずなのに、どーした三浦しをん?!という感じ。私が欲張りすぎなのかなぁ…

    15
    投稿日: 2025.06.02
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    #ゆびさきに魔法 #三浦しをん #読書記録 #読書ログ 実家に帰ったら、三浦しをんの本があったよ。 先日の有川ひろのジュエリー職人に続き、ネイリストの話で、なんだかおしゃれ職人づいている。 こちらは、ネイリストのお仕事物語。 それぞれの物語が若干さらりと流れる感じであんまり繋がってもおらず。でももちろん読みやすい。

    1
    投稿日: 2025.06.01
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    三浦しをん作のネイリストの物語は、オサレ女子のキラキラストーリーではなく、ひたむきにがんばるネイリストの下町人情物語だった。 月島はばっちりメイクのキレイ女子なのだが、下町に開業し、下町にしっかり根付いて生きている。彼女を慕い、彼女とは異なる才能でサポートしつつ、相方として活躍する星絵も、同じく下町の同志だ。 おじさんが美しい爪に目覚めるのは、想像したこともなく、新鮮な驚きだった。でも自分の爪がぴかぴかでキレイになったら、誰だって嬉しくなるに決まっている。性別なんかで区別してしまっていたことをちょっと反省。 日頃ネイルには全く縁のない生活を送っているので、ネイルの種類を検索しながら読んだ。おじさんに負けてる‥

    4
    投稿日: 2025.06.01
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    登場人物がしているネイルはどんなに綺麗なんだろうと想像が膨らむ作品だった。 この本を読むとネイルしたい、指先を綺麗にしたいと思うようになる

    0
    投稿日: 2025.05.31
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    ネイリストとして日々奮闘する主人公や星絵ちゃん、元同僚たちが素敵でした。 登場人物たちのようにプライドを持って働きたいなと思わせてくれるお話でした。

    6
    投稿日: 2025.05.29
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    三浦しをんさんの女性バディものって珍しいなと思った。 ネイルの世界はあまり知らなかったけれど分かりやすくて面白かった。 愛嬌溢れる星絵が可愛かった。

    0
    投稿日: 2025.05.25
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    本屋さんで見た時にキラキラした表紙に惹かれて思わず買ってしまった。読んだ感想としては買って大正解! 三浦しをんさんの作品はエッセイ本しか読んだことがなかったから買うのを躊躇う気持ちもあったけど手を出してみてよかった〜! ネイルは人生を豊かにする物だと私もそう思います。爪が華やかだと気分が上がるし最高。よく派手な色の爪やゴテゴテとパーツが付いた爪は男ウケ悪いよって言われるけど自分のためにやっていることを分かってほしい。男ウケより自分ウケだよ。 私も「星と月」みたいなサロンに行きたい。美佐と星絵で得意とするデザインが違うのがいいね。私の好みとしては少し一癖あるデザインが好きだから「星と月」に行ったとしたら星絵のデザインに惹かれるんだろうな。美佐のキッチリとした細かいデザインも素敵だと思うけどね。2人のデザインを実際に見てみたくなった。 ネイリストの大変なことは技術を求められる上にコミュニケーション力も必要だということ。でもそれはネイリストに限った話ではないか。それでも個人サロンは凄い大変だろうな。やっぱり上手で人柄の良い人が経営している所に行きたいもんな〜。そんなサロンはなかなか見つからない。大学生の時はネイルサロン難民だったのが懐かしい。 美佐と星絵のコンビ感が凄い好きだったから江利のお店に修行に行った時は松永と同じくらいショックだったよ。やっぱり星絵は「月と星」でこそ輝けると思うの。名前も「星」だし。 星絵はもともと才能もあったけど伸びたのは絶対美佐のおかげだから凄い。人に技術を教えることができる人はそうそう多くないって思うから美佐は素敵な上司。そしてそんな美佐を尊敬して付いていく星絵が健気で可愛いんだ。星絵の愛され力が羨ましい。 もう仕事でネイルが簡単に出来なくなってしまったけどいつかまたしてみたいな〜!

    12
    投稿日: 2025.05.24
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    元々ネイルアートに興味はあったけれど、ネイリストに対する認識(趣味を兼ねて主婦が小遣い稼ぎにやっている的な)は大将と似たようなレベルだったので、この作品を読んで改まった。 特に冒頭で出た巻き爪の改善とか定期的に来店してもらうことで爪の状態から健康チェックしているという辺りは思いもよらなかったので、ただ気分を上げるためというだけではないんだなぁと。 施術に時間が掛かるからその間のコミュニケーションの時間も意義があるというのもなるほどなと思った。 私自身気分を上げるためにセルフネイルをしているのでお客さんたちが言う指先が目に入ると嬉しくなるというのはよく分かる気持ちだった。 プロにネイルアートやってみてもらいたくなった!

    12
    投稿日: 2025.05.20
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    ネイリストの月島美佐は、一人で「月と星」というネイルサロンを営んでいる。一方通行の商店街の人たちとはなかなか気安くなれなかったが、ある日、隣の居酒屋「あと一杯」の店主の巻き爪の処置をしたことで、常連客の大沢星絵と出会い、ネイリストの彼女を雇うことになる。人との距離を縮めるのが得意な星絵のおかげで次第に商店街にも馴染み、さまざまな提案や試みを実現しながら日々指先に魔法をかけている。 人間っていいなと思える一冊。

    3
    投稿日: 2025.05.18
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    2025.5.17 夏休みにネイルしたいな〜ってなんとなく思ってたけど、絶対しよう!って思った。 お客さんの仕事や生活を考えながら、心も支えるようなネイリストさんの仕事も素敵だな。 ジェルやパーツを売る人もいるんだなぁと仕事の連鎖も感じた。 3週間くらいの短い魔法。 星絵ちゃんのキャラクターもかわいい!

    4
    投稿日: 2025.05.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    専門的な描写が多くて理解ができないので、流し読みしてしまいました…ストーリーもそこまで面白くはない… でもネイルはしたいタイプなので、自分の爪が綺麗で可愛いだけでテンションあがるし、仕事もやる気が出ますよね。そこはとても共感しました。どんな業界でも自由にネイルできたら良いのになと思わずにはいられない……

    1
    投稿日: 2025.05.15
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    ネイリストのお仕事小説 ネイルが大好きで、ネイリストとして真摯にお客様に向き合う美佐。 現状に満足するだけでなく、新しいことをどんどん取り入れ、成長する姿に力をもらえる。 華やかだと思っていたネイルの世界。でも、実は地道な技術の積み重ねや、ネイリストの努力によって支えられてるんだとわかった。 手元って一番目につくし、キレイにしていたら何より自分が楽しい。ネイルサロンに行ってみたくなった。

    11
    投稿日: 2025.05.13
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    読んですぐにネイルサロン予約しました! かわいいを生み出す夢のようなお仕事のイメージが良い意味で変わりました。

    6
    投稿日: 2025.05.12
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    落ち着いて楽しめるお仕事小説。 青い鳥理論、いいなぁ。ないものに憧れるばかりではなく、持ってるものに目を向けて生きていく。 ネイルも久しぶりにしたくなった。

    2
    投稿日: 2025.05.10
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    さすが三浦しおんさんの取材力。ネイリストが書いたようなリアルさ。私もネイルサロンに行きたくなった。もちろん「月と星」に。そして、居酒屋「あと一杯」でたくさん食べて帰りたい。

    2
    投稿日: 2025.05.08
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    商店街でネイルサロンを営むお仕事小説。作者のネイル愛とリスペクトが伝わってきます。生真面目な月島と、社交的な大沢の掛け合いが面白かった。 デザインを選んでネイルを彩るのは、読書にも通じるのかも。

    4
    投稿日: 2025.05.06
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    素敵なネイルの表紙に心惹かれて読み始めたら、あっという間に三浦先生の書く素敵な世界にどっぷりひたってました。 私自身、自分の爪にはコンプレックスがあり、ネイルに興味があっても『ネイリストさんにこの爪を見られるのは…』とためらって行くに行けなかったネイルサロン。この物語を読んで、一気に勇気をもらいました。私も指先に魔法をかけてもらって、日々の暮らしに潤いが欲しくなりました。 主人公の美佐がもんもんと悩んでいたり、昭和なツッコミをしていたり、仕事に誠実に向き合っていたりと、身の回りにいそうな人の内面をとても魅力的に書かれていたのでとても好感が持てました。美佐と星絵がコロナ禍をどう乗り越えるのかも気になる終わりでした。 そして、自分も『もっと仕事頑張ろう』と思える、心が明るくなる1冊でした。

    13
    投稿日: 2025.05.05
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    ネイルアートのことは全然わからないけれど二人きりでやっている店なのに自分と違う才能を持つ従業員を修行に出せるというのはとてと大きな心の持ち主だな…と感じた。 二人きりだけどお互いが無いものを補いあい、刺激しあって良い関係を築いていくのがとても素敵だと思う。 ドロドロしたところが全然なくて読みやすく読後感がとても良いお話しでした。

    17
    投稿日: 2025.05.04
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    三浦しをんさんの長編小説は初めて読んだ。 装丁がものすごくキラキラで可愛くてタイトルにも惹かれて購入したけどお話もすごく面白かった。 ネイルって奥深いし指先がキラキラしてるとテンション上がるし。 月島さんの気持ちがよくわかるなってところもあり星絵ちゃんのような子に出会えてよかった。 何よりネイルに詳しくないしあまりしない私がものすごくネイルしたくなりました。 あと出てくるお料理美味しそう! とても楽しめた小説でした。

    9
    投稿日: 2025.05.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ネイリストの仕事の描写が仔細に書かれているのに対して、 月島の自信の無さへの気持ちの整理が、「青い鳥」の言葉一つでするすると決着がついてしまうのが、「もっとページを割いてくれても‥」と物足りなく感じた。大沢の自信の無さの背景も触れられないままだったし。 とはいえ、おもしろく読めたのですが。

    2
    投稿日: 2025.05.03
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    ネイルをしている私でさえ、細かい説明にちょっと飽きた。私のネイリストさんに読んでほしいなと思ったけれど、読者しそうにないな。

    1
    投稿日: 2025.04.27
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    ネイルサロンが舞台のお仕事小説。着実に地域に根を張っていく様子が楽しく読めた。登場人物も魅力的。幸せの青い鳥は側に。

    9
    投稿日: 2025.04.25
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    ネイルはしないので良く分からない.色々難しいとは本を読んで思った、仕事をするには少し手元が気になるまして人前に出る仕事は手元も見える 特に年齢が上の人 本人には言わず事務所に言ったり難しい。自分は興味がないので感心がない。

    0
    投稿日: 2025.04.25
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    何気に初三浦しをんさん! 爪かわいいと元気が湧く!それを後押ししてくださるネイリストさんたち。そんなお話、読みたいに決まってるじゃん!ということで、セルフネイル派だけど読んでみた。取材を重ねられたこともあり、ものすごい情報量だった。職人さんと同じで、緻密に正確で丁寧なお仕事をされる人もいれば、センスで売っておられる人もいる。その世界が垣間見られておもしろかったし、わたしもセンスに憧れていた勢なので、ミサさんの気持ちは痛いほどわかった。星絵ちゃんがかわいい…!すこし地の文が説明的すぎたけど、その文状況がよくわかったような…?

    10
    投稿日: 2025.04.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ゆびさきに魔法 著者:三浦しをん 発行:2024年11月30日 文藝春秋 初出:「文藝春秋」2021年8月号~23年7月号 2019年、東京の私鉄「弥生新町駅」前にある「富士見商店街」が舞台。架空のまちだが、どこかをモデルにしているのだろうか。主人公の実家は秩父、友人のネイルサロンは恵比寿、雇っているネイリストの実家は池袋の蕎麦店。そんな設定なので、なんとなくイメージは湧いてくる。新宿や池袋、渋谷といったターミナル駅から私鉄に乗って、その沿線という感じ。駅を挟んで「弥生商店街」もある。新しい店や小洒落た店もある弥生に対し、昔ながらの八百屋などが並ぶ富士見。主人公が経営するネイルサロンも、築55年の二階建て長屋。職住一致。しかも、角の建物で隣の居酒屋とは二戸一の建物。 著者の三浦しをんには、『舟を編む』という傑作小説がある。辞書編纂という未知の世界を紹介し、その仕事にだけでなく、日本語そのものにも興味を開いてくれた。今回はネイリストのお仕事小説だけれど、辞書編纂と同じようにネイルの仕事を詳しく紹介してくれている。ただ、ネイルは元々オープンの場で行われる仕事なので、コツや職人技、そして準備などは分からないものの、殆ど未知である辞書編算の仕事とは事情が違う。また、ネイルに興味のない読者にとっては、さらりと読み流す程度でしかない。読書好きは言葉に興味があっても、ネイルには・・・ しかしながら、すらすらと美しく、滞りなく読ませる著者の技術はさすがとしかいいようがない。この人は実に日本語が巧い。ひけらかさないし、かといって軽くもない。〝ちょうどいい知性〟で書かれている。ただ、終盤に少し無駄とも思える小難しい思考表現が繰り返される。やはり連載が故に起こる字数あわせかとも考えてしまう。 **** 主人公の月島美佐は30代半ば、4年前まで美容専門学校時代の友人である星野江利と共同でネイルサロンを経営していた。順調だったが、自分から言い出して別々に店をすることにした。もめたわけではなく、喧嘩したわけでもない。今も仲のいい友人。月島は「弥生新町」の商店街で「月の星」、星野は恵比寿で「天体」という店を経営し、それぞれ順調。どうしてそれを言い出したのか、小説では最後まではっきりとは明かされないが、ネイリストとしての自分と星野との違い、どうしても追いつけないセンスの差というものが原因だったようであるが、それが途中から、それは特徴であり、月島には星野にない、逆に星野側が憧れる技術やスピリットがあることも分かってくる。 さらには、主人公には同性愛的な側面があることを匂わせる表現がある。星野に対して、そうした感情を持っていた。そして、月島を慕って入ってくる若いネイリストにも、月島にはなく、星野にあるデザインセンスの良さがある設定になっていて、もしかすると月島は彼女に対しても何らかの感情を持っているのかもしれない、という〝裏〟テーマを感じさせる面もあった。 「月と星」の隣は「あと一杯」という居酒屋だが、その経営者とは仲は悪くはないが、顔を合わせると挨拶をする程度で、親しくはなかったし、店にも一度も入ったことがなかった。しかし、煮付け料理に惚れ込んでそこに通う大沢星絵がきっかけとなり、月島も通うようになる。そして、若きネイリストで失業中の大沢星絵は月島の仕事に惚れ込んでしまい、雇って欲しいと願い出る。3ヶ月の試用期間を経て正式な従業員となった。 大沢は、作業技術的には未熟で大雑把であるが、それは教え込めばなんとかなる。しかし、決定的な違いは、デザインのセンスやアイデアだった。月島は、自分にはない能力だと思い、彼女を育ててネイリスト検定一級もとらせてやりたいと考える。そして、そのためには自分では限界があるから、やはりセンスのいい星野江利の店「天体」に修行に行かせることにした。半年か1年。それを提案すると、大沢には断固拒否された。自分は月島のそばにいたい、と。それでもなんとか説得し、3ヶ月だけ行くことを了承させた。2019年10月から3ヶ月。もちろん、気に入ってそのまま「天体」にいたいなら居てもいい、との条件まで出した。 最初は渋々だったが、大沢は「天体」でも大活躍。頑張っていた。隣の居酒屋に来ることもなく、住まいも弥生新町のアパートには帰らず、池袋の実家(蕎麦屋)から「天体」に通っていた。 月島美佐は4年間、あまり地元商店街の人たちとの交流はなかったが、ネイル客のためにキッズスペースを設置することにした。保育士も時給で雇い、子供を遊ばせておいて、安心してネイルをしてもらおうというわけだった。その相談に乗ってくれたのが、やはり美容専門学校時代の友人である下村百合奈。高級住宅街(成城あたり?)でネイルサロン「BLUE ROSE」を経営していて、キッズスペースもせっちしている。そして、月島は「月と星」にキッズスペースを設置したことにより、地元の商店会長とも親しくなり、商店街にもキッズスペースをつくるという話にまで発展した。 月島、星野、下村。交流が続く3人。 「あと一杯」経営者の松永や、商店会長の妻で八百吉の女将である照子とも交流を深める。 年が明け、2020年。3ヶ月だと言っていた大沢星絵は帰ってくるのか?実は年末、休み中に弥生新町に帰ってくるのか?という問い合わせにたいして、帰らないという返事がLINEで返ってきていた。それはもしかして、もう店(月と星)には戻らないという意味なのか?それはそれで仕方ないが、寂しく思う月島。 しかし、最後は映画やドラマの結末のように、当然という顔して出社してくる大沢なのであった。めでたし、めでたし。ただ、まるでハッピーエンドともならない。迫り来るコロナ禍が・・・ **** 月島美佐:「ネイルサロン『月と星』」、4年経営、30代半ば、築55年・職住一体の2階建長屋住まい、富士見商店街 松永:居酒屋「あと一杯」経営、隣家住まい、 大沢星絵:あと一杯の常連客でネイリスト希望、ネイリスト検定二級 八百吉(やおよし):商店会長 照子:八百吉の女将 星野江利:美容専門学校時代からの友人、過去の共同経営者、4年前にそれぞれの経営になった、友人関係はそのまま、恵比寿「天体」 下村百合奈:専門学校で同じクラス、高級住宅街でネイルサロン「BLUE ROSE」経営、小学生の娘、キッズスペースあり 伊山:月と星の保育士、50代 上野琴子:飛び込み客、初来店、29歳、化粧せず子育て(子連れ)、 篠原:常連客、40代後半、夫と輸入会社経営、高校生の息子 村瀬成之(しげゆき):客、俳優、後醍醐天皇役、ムラシゲ 後藤:村瀬のマネージャー、居酒屋で文庫を読んでいた男 宇田:ネイル常連客、娘は2歳のさつきちゃん 本条:新規客、(費用面で)常連にはなり難い ハマさん:「あと一杯」常連、爪ピカにされている、 玉田:「花園にこにこ苑」施設長 渡瀬:にこにこ苑入居者のうるさ型 佐村ユカリ:タレント、CM撮影時のネイルを星野が担当し大沢がアシスタントにつく

    0
    投稿日: 2025.04.23
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    コアな業界のドラマを描かせたらトップクラスのしをんさん。今回はネイルアート業界が舞台。 男性には特に馴染みが薄い世界だが、それを読み進めたくなるストーリーに昇華させてるのはさすが。ネイルアートしたくなった!とまでは思わないが、ケアくらいなら興味出て来た。そしてネイルアートをしてる女性への先入観が大分緩和されたかも。 だが、物語自体のオチが弱い。

    4
    投稿日: 2025.04.22
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    三浦しをんのお仕事小説。 何人ものネイリストに取材したらしく、ネイル技術の細部から、職業としてのネイリストやその醍醐味までわかった気にさせてくれる。 月島と弟子の大沢、隣の居酒屋の大将のわちゃわちゃした関係も楽しい。 作者のネイルへのだだ漏れの愛情を感じつつ、ネイルの奥深さにつくづく感じ入る。

    3
    投稿日: 2025.04.21
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    いつもなら三浦さんの小説は、一気に読み進めてしまう。でも、このお話は終わりが近づくにつれ、終わらせたくなくてあえてペースダウンしてしまった。 物語の持つ空気感と、主人公の月島を始めとした面々の仕事に対する真摯な姿勢、ネイルサロン「月と星」のお隣にある居酒屋「あと一杯」の料理。 どれも当たりだ。 お仕事小説なんだけど、それだけではなくて、よし、明日からまた頑張って生きていこう、と思えるエッセンスが散りばめられている。 私も自分の土俵で、地道に頑張ろう。

    8
    投稿日: 2025.04.17
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    何処にもオチがない。 なのに心を満たす何かが漂ってる。 日常の中でのモチベーションや、人との関わり合いで特に大きな出来事は無い方が当たり前だけどネイリストという職業を通して日々のさざなみの様な揺れが、シンクロして心に沁みます。 毎日が同じではなく過ぎているはずなのになんとなく流されている事の気づきがあった。 小さな爪の中の宇宙。 小さくても出来る事が大切だと気づきました。

    2
    投稿日: 2025.04.16
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    美佐と星絵がとてもいい師弟関係で楽しく読めました。ネイリストの用語とかはよく分かりませんでしたが綺麗な爪を想像するのは楽しかったです。ネイルサロンに行ってみたいなぁと思いました。

    9
    投稿日: 2025.04.15
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    爪のケアは美しさを求めるだけではないんだね。 キラキラしている爪に、確かに勝手な思い込みがあったかも。 「あと一杯」のメニューが美味しそうで、呑みに行きたくなる。

    3
    投稿日: 2025.04.13
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    ネイリスト目指す人の手引き書?細部までテクニック描写。それはそれでびっくりだけど、読み物としては…。ただ根気の必要な技術職ということは理解できた。「ひとが本来持っている活力と美を呼び起こすネイルの魔法」勇気を出して挑戦してみるか。角は残して、爪の先はなるべく一直線に切るんだ…知らなかった。丸く切ってた。

    3
    投稿日: 2025.04.12
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    ネイルに全く興味がなかったので、新鮮な気持ちで読みました。 ネイルへの偏見なんかもありますが、働く人やネイルで毎日をときめかせている人がいると思うと、とても尊い仕事だなと感じます。

    12
    投稿日: 2025.04.11
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    この本の舞台は商店街にあるネイルサロン「月と星」を一人で切り盛りする女性が主人公です。女性はモテるためではなく自分の気分を上げていくためにネイルをするというのは同感!ネイルの工程も丁寧に描かれていてプロの仕事ぶりも垣間見える。商店街の人々との交流や老人ホームのボランティアなど、なにか事件がおこるでもなく話は淡々とすすんでいきます。好きなことを仕事にできるのは幸せなこと!日常を大切にした心温まる小説です。 あなたもきっとネイルしたくなる?!

    4
    投稿日: 2025.04.11
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    ネイルなんて邪魔だろ派だったけど、この本を読んで考え方が変わった。私の爪は男爪で汚いんだけど、こんな爪でも綺麗に素敵にしてくれるんだろうか…。 星江ちゃんが元気で良い子で可愛くて癒された。うちの職場でも働いて欲しい。

    2
    投稿日: 2025.04.10
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    月島美佐はネイルサロン『月と星』を営むネイリストだ。爪を美しく輝かせることで、日々の暮らしに潤いと希望を宿らせる――ネイルの魔法を信じてコツコツ働く毎日である。そんな月島のもとには今日も様々なお客様がやって来る。  巻き爪に苦しむも、ネイルへの偏見からサロンの敷居を跨ごうとしない居酒屋の大将。子育てに忙しく、自分をメンテナンスする暇もなくストレスを抱えるママ。ネイルが大好きなのに、パブリック・イメージからネイル愛を大っぴらにはできない国民的大河男優……。  酒に飲まれがちながらも熱意に満ちた新米ネイリスト・大沢星絵を得て、今日も『月と星』はお客様の爪に魔法をかけていく。 ----------------------------------------- ネイルのお話でした。ジェルネイルは、興味がありつつも、維持費が大変だなと思い イベントの時くらいにしかやっていない。落とすにもお金がかかるという、沼のような仕組みに、継続する勇気がなく、それ以来やっていない。 美容院に月1で通っているので、ネイルまでは無理かなー って そんなことは 置いておいて。w ネイリストの話ではあるが、お仕事全般に言えることで、人といっしょに働くこと 人に教えることは、大変難しい。この小説の場合、運良く採用した人間が、いい性格で 優秀であったから、何事もないけれど。 当然世の中にそんな偶然はなかなかない。そこをどうやった上手くやっていくか? そこがどんな人も悩みのタネなのかなって思う。 私はいつも最後は「人間性」って考えます。スペック不足や技術不足は、後でなんとでもなると 思うのだけど、人間性だけは、ある程度の大人は、変えることが難しい。不可能に近い。 そうなると、その人間性に合わせて、こちらも立ち回らないといけないので本当に困る。 がんばってもがんばっても、空回りすることだらけで、無力だなと呆然とする。 最後は仕方ないと諦めるのだが。 この小説では、ネイルを通して、男女の考え方の違いや偏見なども扱っていたかと思う。最近は、化粧や脱毛など普通に男性もやっているので、全然びっくりしない。 現に自分の職場でも4人中3人が脱毛に通っている。そういうことは稀有ではない時代なのだ。ネイルをやっている他部署の男性も知っている。総じて言えることは、最近の若めの男性はそばにくると、なんとなくいい匂いがするので、気分が良い。w そんな時代なのだなと。

    27
    投稿日: 2025.04.09
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    最近ネイルを始めた私は、ネイルによって毎日が 楽しくなったのですが、この本を読んで更にネイルやネイリストさんの奥深さを知り、読んで本当に良かったです♡何よりネイルへの愛が詰まった内容でハッピーな気持ちになりますよ❣️

    2
    投稿日: 2025.04.08
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    普段全くネイルもしないし、家事の邪魔になるしと思っていた私だが、この小説を読んでいると、ネイルの奥深さもとても伝わってきたし、ネイルをやってみたいなと思った。 ネイルをすることで元気になったり、気持ちが豊かになったりと、まさにゆびさきに魔法だと思った。 主人公の月島はネイルサロンを経営しており、ひょんなことから、ネイリストとして大沢を雇うことになる。 最初から最後まで明るく、登場人物はみな魅力的で終始楽しく読めた。

    8
    投稿日: 2025.04.06
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    装丁が素敵。角度によってキラキラする。素晴らしいネイリストは、技術、センス、接客全てにおいてこんなに真摯に取り組んでいるのだと分かり、ネイルサロンにもネイルにも興味がわく。月島の、これだけ仕事をしてもプライベートでもネイルに夢中なところがすごい。物語に派手さはないが、共感どころが多くて、一気に読んだ。

    3
    投稿日: 2025.04.06
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    楽しく読みました。ネイリストの大変さも伝わってきたし、世間の偏見のようなものも感じる。私自身もあまり重要性を感じてなかったけど、この夏とかにフットネイルしてみてもいいかなって思ったり。子供の成人式の前撮りに便乗した時に着物に合わせて作ってもらったネイルチップ、次いつ使えるだろう…。あと、巻き爪の対応もしてくれるの?って驚きでした。それだけでも行ってみたいかな。表紙のネイルも楽しい。

    2
    投稿日: 2025.04.06
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    幼いころ母がマニキュアを施してると、俺にもやってとせがんだのを思い出す。いや、せがんだのか母の方が積極的にやってくれたのか定かじゃない。それでも、何十年も前の記憶として残ってるから、爪が綺麗になって嬉しかったのは確かだ。妙な偏見なのか、大人になってネイルは男にはちょっとなぁ。化粧もだけど、俺は素のままでいくぶん武骨なくらいがいかしてると思うのよねぇ。いずれにせよ、ネイル用語はよう憶えんけど楽しくお勉強させていただきました。これからは女性の指をもう少し注視してみます。「あと一杯」の松永さんの料理、食べたい。

    4
    投稿日: 2025.04.04
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    最近読んだ「墨のゆらめき」はお仕事小説として少し物足りなかったが、今回はネイリストという仕事を深く掘り下げられていて、読みごたえがあった。星江ちゃんを通して、月島の世界も広がっていく感じも清々しく、恋愛方向にそれることなく、王道のお仕事小説で、読後感も良かった。

    2
    投稿日: 2025.04.02
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    星絵ちゃんはおもしろいし、しをんらしいキャラ立ちしてるし、あと一杯の親父は渋いし、時々笑い、時々へぇ〜って思い、時々いいねぇって感じ入ったりしながら、楽しく読了。

    7
    投稿日: 2025.03.31
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    読了後、「私も仕事がんばろう!」と思える作品です。 明日から新年度。 桜で街や心が華やぐこの季節に読めてよかったです。

    14
    投稿日: 2025.03.31
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    プリンターのインクを入替中に漏れたインクで黒く染まった爪先を見ながらページをめくることになるとは。ナイスタイミング? マニュキュア最後にしたのって何十年まえだっけ。ネイルとは言わないがマニュキュアしたくなった。ので、とりあえず手のマッサージを始めた。 安定のお仕事小説。各々の場所で真っ当に働いていれば人生幸せだよ。と教えてくれる。今日も頑張ろう!

    1
    投稿日: 2025.03.31
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    街角でよく見かけるようになり、気軽におしゃれなネイルをしている人も見かけるようになった中、意外に知らないネイリストのお話。 私自身も、ネイルサロンは爪をもりもりぴかぴかに綺麗にしてくれる、おしゃれ意識が高い人が行く、敷居の高ーい所と思っていたので、ネイリストさんの日常が描かれていて、大変興味深かった。 内容は、とんでもない事件が起きる!という話ではないけど、主人公の月島や星絵ちゃんを中心に、まわりの人たちの日常のやりとりに人情的なあたたかみが感じられて、面白かった。 その中で、月島の、確かな腕を持ち周囲も認めるプロなのに、職人気質で真面目が故に実は自身の仕事や技術、人間関係に実は悩んでいるところやどこか自信がなさげな所などの人間味に、とても共感が持てる。 登場人物全員が、自身の仕事にしっかり誇りを持っているけど、皆どこか完璧ではなく、疲れていたり、悩みがあったり、人並みの癖などがあって、読み手にとって”超人”じゃなく描かれているのに、親近感が持てるし、この商店街行ってみたいなあ、と思えた。 地味な内容とも言えるけど、この”地味”な感じが逆に面白みがある。この地味さと味わい深さを、確かな筆致で出だせるのが、しをんさんの小説だなあ、とスルメのうまみをのんびりと堪能する読後感。 このままの感じで、「月と星」の日常の続きを読んでみたい。 某施設のボスはずっとあのままなのか、ネイルへの偏見は解ける?のかなど、気になる要素が多いので(笑)

    3
    投稿日: 2025.03.28
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    毎回めっちゃ調べてるな感のあるしをんさん作品ですが今回はネイル。装丁からして心躍る本です。今回面白かった、好きな点。月島さんの昭和的胸中のつぶやき、つっこみ。設定や人間関係に愛情はあっても異性的なものはない。まあ個人的には自分はどうも腹黒い人間なので、悪的要素のまったくない作品の読後感は気恥ずかしいような気分もあるのですが、ちょうど新年度を迎える季節に、新しいお仕事、世界に挑戦する人にも、育てる立場側の人にも、何か感じることのできるお話ではないでしょうか。

    5
    投稿日: 2025.03.26
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    ネイルの世界、全く知らなかったのでとても興味深かった。また表紙のイラストのネイルのデザインを見てもうっとりするが、物語の中で創られていく爪のアートにため息が出ました。また、隣の「あと一杯」の数々の美味しそうな料理にはヨダレが出ました。

    1
    投稿日: 2025.03.24
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     ネイルかーと感じた私も、偏見の塊だったのかもしれない。そう思わせる新鮮な世界を対象としたお仕事小説だった。  明るさや人情系なところを重ねていくと、少し山本幸久に近付いていくのは。  

    2
    投稿日: 2025.03.24
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    いつもは文庫化まで待ってますが 三浦しをんさんとネイル好きには堪らず 待てませんでした!! 装丁もキラキラしてて素敵だし 登場人物みんな人柄も良くて 読書好きの方にもネイルの良さが 伝わればいいな〜と思いました。

    2
    投稿日: 2025.03.22
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    「ゆびさきに魔法」…まさに!そのページをめくる私の指先には、桜のチップがあしらわれた薄ピンクのジェルネイル。3ヶ月前から始めたネイルに、こんなに心ときめくとは思わなかった。湯船の中でも、ずっと爪を眺めている。ふとした拍子に手元に目が行くと、爪の可愛さににっこりなる。あまりにも気分がいいので、母にも勧めてみたところ、母もいたく気にいってご満悦。そんな「ゆびさきに魔法」がかかっているので、読むのが本当に楽しかった! 「月と星」の月島と星絵、「あと一杯」の松永、ジェルネイルを愛する俳優ムラシゲ、どの登場人物も素敵。しあわせは半径500メートルに全てあるということを感じられる登場人物たち。物語のこの終わり方…きっと続編が書かれるに違いないと見ています!

    21
    投稿日: 2025.03.22
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    ネイルの本当の意味は・・・ ネイルサロンを営むネイリストが日々の暮らすに楽しみと希望を与える小説。 なぜ、女性はネイルにお金をかけて楽しんでいるのか・・・ 正直、偏見を持っていました。 この小説を通じて、ネイルの本当の姿を垣間見えた気がします。 ネイルを通して、綺麗なものやワクワクする日常を得たい、だからこそ女性はネイルをするのですね。少しの変化で気持ちが大きく変化する。 本当にタイトル通りで「ゆびさきに魔法」でした。 男性もネイルをしたり、ネイルアートしなくてもケア(巻き爪)もできると知ると一度行ってみて経験するのも良いのかも知れません。 ネイルについて考え方が変わる良い小説でした。

    47
    投稿日: 2025.03.22
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    しをんさんのお仕事小説。 この本を読むまで、ネイリストという職業はとても華やかだと思っていた。 そのイメージが良い意味で覆された作品。 確かに煌びやかな世界なのかもしれないけれど、知識や技術を常に深め研鑽し、デザインのセンスやひらめきが必要となる職種。見た目だけではなく隠れた努力が必要なのだと見た目だけで判断してはだめだと痛感させられた。 仕事としての悩み、後輩指導の悩み、同期の才能への恨み妬み嫉妬などネイリストに限らずどの職種にも当てはまる悩みをしをん節で語られている。 軽く読めて楽しいけれど、ツボを押さえてくるところがしをんさん。 お隣の居酒屋「あと一杯」のご飯がとてもおいしそうで頻繁に通いたくなる。 ネイルサロン月と星に飛び入りで応募した星絵ちゃんのキャラクターが秀逸 しをんのお仕事小説をすごく好きだと改めて認識。

    5
    投稿日: 2025.03.20
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    爪という小さな世界を軸に人間関係が書かれています。登場人物に「月」「星」を含む名前が出てくることもあり、心情や人間関係を宇宙の大きな世界で例えられている対比も良かったなと思います。 三浦しをんさんの独特な言い回しによる心の声などがおもしろく、たのしく読めました

    3
    投稿日: 2025.03.20
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    淡々としているというか、主人公がひとりで考えすぎてることが多くて、あまり入り込めなかったけど、久しぶりにネイルアートを施したくなった。

    1
    投稿日: 2025.03.19
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    ネイルが好きな人には刺さると思う 登場人物がネイルを大好きなのはもちろん、なによりしをんさんが本当に好きなんだろうな ネイルは誰のためでもない自分へのご褒美であり、自分で手元を見るだけでパッと華やぐ気持ちや頑張ろうって思える気持ちが、うんうんと伝わってきた そして仕事をしていく中で悩んだり落ち込んだり、周りや後輩との関係、プロとしての仕事への矜持などに、共感したり尊敬したり 表紙もネイルアートのようにキラキラ綺麗で大好きです

    2
    投稿日: 2025.03.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

     お仕事小説。ネイリストを中心にいろいろなお仕事をしている方の矜恃などを感じられてとてもよかった。ちょっと独特で妄想とも暴走ともつかない思考の主人公にわかるな。「隣の芝生は青い」より「青い鳥」の方がいいに決まってるのだけども比べて卑下して落ち込む気持ちに共感。周りに助けられながら助けていけるっていいよね。

    3
    投稿日: 2025.03.14
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    ネイリストのお話で年下の後輩と徐々に親しくなっていきいいコンビで進んでいく様子と、ネイルにより抵抗感のあった居酒屋の店長と仲良くなり、ネイルのもつ力を伝えてくれた。 ただ、少し間延びしているような気がして途中飛ばし飛ばしになった。もう少し展開を増やしたりスピーディーにしてくれたらもっと読みやすかった気がする。

    4
    投稿日: 2025.03.14
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    ネイルにどれだけ元気づけられるか、そしてそれに情熱をかけるネイリストさんのたゆまぬ努力、美佐さんと星絵さんの世代を超えた友情、元気が出る本だった。

    3
    投稿日: 2025.03.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この人のお仕事長編小説はやっぱり面白い。 ネイリストの話で、主人公が開いてるお店に弟子というか従業員を雇ってキッズスペースを作ったり老人ホームみたいなところにボランティアにいったりする。 隣の芝生は青い理論と青い鳥理論のところはちょっとお気に入り。 ネイルもしたくなったし、日本酒を飲みに行きたくなりました。

    3
    投稿日: 2025.03.11
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    読んで良かったぁ。 さすがは三浦しをん。この人の筆捌きは本当に良い。 ネイリストが主人公のお仕事小説。おじさんの私にとって疎い世界だったが目が開かれた。 事件らしいものはないが、それがかえってリアルで、どの瞬間も愛おしい。 最後にかけての師弟の呼吸があってくる様にウキウキがとまらない。

    4
    投稿日: 2025.03.10
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    読んでいるうちにネイルアートで頭がいっぱいいっぱいに… 技術の細かい説明が多くてやや気持ちが削がれつつ読了。 職場のお隣に美味しい飲み屋…最高ですね 主人公がお仕事的に恵まれてて豊かなので、ストーリーが淡々と進んでいき、ちょっと飽きてしまいました…汗汗

    12
    投稿日: 2025.03.09
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    自分、ネイルなんてこれっぽちもわかんないっす 爪を磨く意味もわかんないっす ベロで舐めるんではダメっすか? ピカピカに光るからおんなじじゃないっすか 爪の切り方なんてどれも同じじゃないっすか 歯で噛んで切ったらダメっすか? 切れたら爪切でもカッターでも歯でもおんなじじゃないっすか 爪に色を塗る意味もわかんないっす マッキーの油性ペンで塗ったらダメっすか? 赤も青も黒もあるしおんなじじゃないっすか って、硬派なオレは『ゆびさきに魔法』を読むまではそう思ってました、、、 だけど、もちろんそんなのはダ、メ♡ ベロでピカピカ? ダ、メ♡ 歯で切る? ダ、メ♡ マッキーで塗る? ダ、メ♡ 読んでるうちに、隠れ乙女の心がくすぐられキュンキュンしてきちゃった♡ (*ノェノ)キャー まだ、手の爪にネイルなんてちょっと恥ずかしいから足の爪から始めてみようかな♡ (*ノェノ)キャー フットネイルっていうらしいわよ〜♡ (*ノェノ)キャー 硬派な男を乙女に変えてしまう究極の一冊でした♡ (どんな本やねん!)

    67
    投稿日: 2025.03.09
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    ここのところエッセイばかり読んでたしをんさん(*´꒳`*) 小説は1年ぶりくらいに読みます ネイリストについて描かれたお仕事小説です なんというか、しをんさんそのまま!!!って感じの作品でした笑 エッセイを初めて読んだ時に、 えっ、三浦しをんってこんな感じなの!? ってすごくビックリして、 読むほどに大好きになったんですが この作品はその三浦しをんさんっぽさがダダ漏れだった気がします笑 主人公の月島の脳内とか、星絵ちゃんとのやりとりとか、しをんさんらしさがいっぱいで、クスリとさせられました♪( ´θ`)ノ 面白かったのが 大根をもらったときに、 二人で分けるのに 根本か先かどっちをもらうか という話になって、 両方とも根本がほしい!!となったとき じゃあ大根を縦にきるか という発想!! 目から鱗すぎたのでメモしておきます。 本書はネイルへの愛で溢れていました しをんさんもネイル好きですもんね 物語としてももう少し波乱が欲しい気もしましたが、ネイルのことをいろんな人に知って欲しいという熱意が伝わってきました 私は爪が小さくて、子どもみたいな手をしてるんですが、ネイルをしてもらうと大人みたいな手になってキラキラして、ウキウキして、ちょっと毎日が楽しくなったのを思い出しました♪ でもネイルって綺麗に維持するのって大変なんですよねʅ(◞‿◟)ʃ 爪は伸びてしまうわけで、せっかく綺麗にしてもらっても2.3週間でオフしに行くのが億劫で。 通い続けられず久しくネイルしてないな(。-∀-) ちょっと爪を構ってやろうかなって気持ちにさせられる作品でした♪

    97
    投稿日: 2025.03.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ネイリストのお話。 商店街の中でネイルサロン『月と星』のネイリストでありオーナーとして働く月島美佐。ある日、ネイルサロンの隣の居酒屋の大将がひどい巻き爪になってしまったことを知り対処したことから、居酒屋の常連であった大沢星絵と知り合う。星絵もかつてネイルサロンで働いた経験があり、『月と星』で雇うことになる。星絵と一緒に働くようになってから、星絵の教育、新規顧客のためにもキッズスペースを設けようとしたり、新たなことに取り組んでいく月島。かつて一緒に働いていたネイリストの星野への憧れや負けられないという思いも抱きながら働いていく。 そんなお仕事日常ストーリー。ネイルも好きだから楽しく読めたんだけど、本当に日常すぎて話が長いなと思ってしまった。(全400ページ弱)おっ、どうなるの?と思ったのは月島が星絵を星野の元で修行させると言ったところ。また月島は1人になってしまうのかと寂しくなってしまった。 このストーリーの中ではとにかく星絵ちゃんが明るくて、好きだった!

    11
    投稿日: 2025.03.06
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    馴染みのない業界だから新鮮 ぜひ、続きを 老人ホームのじいさん、やり込めてほしいし、 ムラシゲももっと深掘りしてほしい

    1
    投稿日: 2025.03.02
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    タイトルも素敵で、ジャケットもいろんなネイルがあってキラキラの表紙に惹かれたので、手に取りました。 ネイル屋さんのおはなし♡ 月と星のネイルサロンで働く月島さんの独立のお話からノリはかるーいけど、一生懸命で腕は確かな星絵ちゃん。 がんばれー!!って応援しながら読みました。 ネイルサロンって生活必需品ではないけれど、心が沈んだ人に幸せを与えることのできるお仕事なんだと優しい気持ちになれました。 また、お話には毎度おいしそうな居酒屋もでてきて、そこの爪トラブルのある男性の爪を手入れしてあげたり、ご高齢の施設の方にネイルをしてあげたり、爪のケアだけではなく心も弾ませてくれる場面もありました。 ネイルの技法は詳しくないですが、施術の様子も細かく書いてあってかっこいいです! ネイル=女性って固定観念が離れて男性も楽しめる世界がもっと広がったら良いなと思えました♫ 今ネイルしてるのですが、次はどんなデザインにしようかなーーってワクワクしてます♡

    23
    投稿日: 2025.03.02
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    お仕事小説 個人事業主、 ネイリストに興味があるなら 良いのかな ほっこり系のゆるい話であった 俺はフィクションならではの ダイナミックな展開が好きなので ほっこり系か〜 とちょっと残念だった あと いい人ばかりの登場人物の距離感が 苦手だったんだが このちょっと気持ち悪い感覚 わかる人いるだろうか… 分かるなら、 あなたは、かなりのひねくれ者です

    11
    投稿日: 2025.02.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ネイリストのお仕事小説。 おしゃれという目でしかネイルケアを見ていなかった不明を恥じる。ネイルに対する偏見が吹き飛んだ。 これがプロの仕事であり、生き方なんだなと納得。 コミュ力おばけの星絵のような人にはかなわないと思うが、それを素直に認められる美佐の人間性がいい。 ラストが明るいながら不穏で、コロナ禍を知っている身としては、彼女たちがそこを生き抜くさまも見てみたい。続編希望。 好書好日 https://book.asahi.com/article/15598689 著者インタビュー1 https://crea.bunshun.jp/articles/-/51599 著者インタビュー2 https://crea.bunshun.jp/articles/-/51600

    15
    投稿日: 2025.02.28
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    素敵なキラキラした世界に連れて行ってもらえました。ネイルってこんなに奥が深いもので人を幸せにするって気付かされました。好きなことを仕事にしているってやっぱり素敵です。

    16
    投稿日: 2025.02.27
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    ネイルチップが並ぶ美麗な装丁も目を惹く1冊。ネイルチップが並んでいる通り、これはネイルサロンの話。ネイルでゆびさきに魔法をかけるという表現が素敵。

    2
    投稿日: 2025.02.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    三浦しをんさんのエッセイを読んでいると、たまにネイルの話が出てきますね。 この話の主人公、月島はプロのネイリストですが、三浦しをんさんの熱さやユーモアを感じさせます。 三浦さんのネイル愛が月島に憑依して面白い本になる!素晴らしい! ひたすらネイル愛にストイックな月島と、そんな月島に憧れる大沢。 こんな上司がいたら一生ついていきます!

    1
    投稿日: 2025.02.26
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    まだまだネイルに偏見はある 私はする側にもされる側にもなったことがあるけど ネイルってお化粧と違って 目に入るので 自分の気分がすごく変わるんだよね〜 やったことない人は一度やってみるべき これは作中にもあったけど 男性も意外にハマって 色は困るよ…といいつつ ケアはすごくしてもらいたがる! つやつやになろうものなら SNSに載せたりするほど喜ぶ(笑) しかし これ全くジェルとかスカルプとか 知らない人は想像もつかないだろうから 挿絵があったらもっといいのに (ググれカスとか言わないで) 装丁きれいだから 素敵な挿絵があったらもっとうれしかった お仕事小説というには お仕事すぎたかな 物語要素が少なかった気もする…

    2
    投稿日: 2025.02.25
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    娘を見て、よくそこまで毎日気合を入れてメークとかネイルとか頑張れるよな。。理解不能。。としか思っていなかったが、もしかすると楽しいのかもしれない、と思えた。一度ネイルサロン試してみようかな

    68
    投稿日: 2025.02.25
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    他人と生きていく大切さを感じられる本です 今回はネイルが軸ですが、どんな職業の人にも当てはめられるのではと感じました 主人公は1人でネイルサロンを経営していて、そこそこ繁盛、優秀なスキルやコミュニケーション能力はおそらく手に入ってる だけど、1人で生きていくと自分が選んだ道しか開かれないんですよね、、! 途中で大沢という自分には持ってない様々な輝きを持つ存在と出会い、1人では選ばないどころか知らなかった選択肢に進んでいくことになります 私も働いていて、未経験のことに挑んだり、新たな人たちと働いたりすることが多々あります その度この本の主人公月島と同様、最初は大きな不安を感じて前へ進むことを億劫になってしまうことがありますが、一歩進んでみたら思わぬ自分の才能に気付けたり新しい発見があったり、、 大変でも最後はやって良かったなーと思います 大きな展開はないかもしれませんが、働く私の目線として共感できる本です 私も「青い鳥」理論で前向きに行こうと思います!

    1
    投稿日: 2025.02.24
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    私もネイルは大好きだけど、なかなか時間とお金が足りずサロンまではあまり行けないけど久しぶりに行ってみたくなった! ネイルは綺麗なだけじゃなくて、身体の健康状態がわかったり、心を癒したりもするんだな。 店長の月島さんと星絵ちゃんのやりとりや、隣と居酒屋のご主人や商店街の八百屋の女将さんたちとの交流も温かくてほっこりする。

    1
    投稿日: 2025.02.24
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    メモ的なもの、後で書き直したい 器用で正確にネイルができる月島と誰にも思い付かないようなデザインを次々生み出すことができる星絵。 星野の才能に圧倒されて羨ましいと思い、星野から離れていった月島。そこに突然現れた、星野同様の才能がある星絵ちゃんが月島の考えや生活を変えていく1つのきっかけになっていくお話しだと思った。月島の才能がネイリストとして素晴らしいということを星絵やお客さんを含めた周りの人が認めているにも関わらず、月島自身がその才能を卑下するのは自分を認めてくれている周りの人に失礼であるということに月島自身が気づくシーンは異なる才能同士に優劣なんてできない、より大きく言うと人はみんな違うから比べることはできないということを三浦しをんは伝えたかったのかなとも思う。 一つ難があるならネイル関係の言葉が多くて、施術方法やネイルの仕上がりが想像しにくく、何度も調べないといけなかったことだと思う。ネイルに詳しくない私は苦戦した。 •ネイル、松永に対する偏見 偏見に対する見解 •ネイル、お洒落をすることは可愛く見られるだけではなく自分の気分を上げるためでもあること

    0
    投稿日: 2025.02.24
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    久しぶりの三浦しをん先生の小説を読了。 ネイルってやっぱりやってもらうと仕上がった時からゆびさきを「可愛い」って思うのわかるわかる!っと読みながら思いました。 今は男性でも女性でもネイルはやりたいと思えば全然やってもいい時代、自分の気持ちに正直に。好きなことを全力で仕事をしている主人公たち、素敵だなぁと。

    3
    投稿日: 2025.02.24
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    ネイリストが主人公の作品。三浦しをんさんが好きだったのと表紙が素敵だったから買った。 登場人物が優しい人ばかりで読んでいてほっこりした。主人公が仕事に淡々と向き合っている感じが良かった。

    1
    投稿日: 2025.02.23
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    天真爛漫だけど仕事にまじめな星絵ちゃんとそんな星絵を大事に思う月島との関係がとても良かった。ちょっと歳が離れているからこそ上手くいくっていうもあるんだろうな。

    9
    投稿日: 2025.02.22
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    可もなく不可もなく。ネイリストという仕事についてはよくわかったけど、いつもの三浦しをんのようには登場人物たちを愛しいと思えず。

    2
    投稿日: 2025.02.21
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    仕事小説として、自分の働き方を見つめ直すきっかけを与えてくれました。 印象的だったのは、「もっと気楽にやる」、「なるようになる」という言葉。この言葉に触れたとき、自分の仕事に対する姿勢を見直そうと思いました。仕事をしていると、責任や成果を考えるところ、肩の力を抜き、「なるようになる」という気持ちで取り組みたいです。 また、「反芻(はんすう)」という言葉も登場し、仕事において何度も考え直し、振り返ることの重要性を感じました。日々の業務の中でただこなすだけでなく、過去の経験を振り返りながら、自分なりに仕事を深めたいです。 さらに、職場に人が多いと派閥ができたり、マウントを取るような関係性が生まれたりすることにも触れられていました。自分の職場にも当てはまり、人間関係の難しさを再認識するとともに、どう距離を取るかを考えさせられる内容でした。 仕事小説は、自分自身の働き方を振り返るきっかけを与えてくれるものだと改めて感じました。『ゆびさきに魔法』から、もう少し気楽に、そして反芻しながら仕事に向き合っていこうと思います。

    3
    投稿日: 2025.02.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    だいぶ詳しかった、ネイル事情。 サロンに通ってる人は頷きながら読むんだろうなぁ、こちとらてんで未知の世界だもんでちんぷんかんぷんでした、が、お仕事小説としては面白かった。 特にムラシゲさんの章は爆笑。声出して笑った箇所が数箇所あり。作家のユーモアのセンスが滲み出る。 もっとぐぅっと感動する箇所も欲しかった気もするけど…再読したらまた違った感想を持つかも。

    1
    投稿日: 2025.02.20
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    ネイリストが主人公でテンポよく楽しめる作品。 ネイルってなくても死なないし、必需品ではないけど(人によっては必需品の人もいると思うけど)、取り入れると幸せを感じることができるもの。 自分でやるのとネイリストに施術してもらうのは雲泥の差だし、指先が綺麗だと心も上がる! ネイルもだけど、『もう一杯』の料理が食べたい!

    1
    投稿日: 2025.02.17
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    最後にかけての展開と読了感に物足りなさを感じてしまった。このストーリーの小説としての終わり方としては良いのかもしれないけれど、もうひとつ、展開や山場があると良かったかなと、個人的には思いました。

    1
    投稿日: 2025.02.16
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    私はたまにしかネイルはしないけど、気合いを入れたい時とか、なんらかしらのターニングポイントになる時にしたくなるし、してきたのでとても納得の物語だった。 スカルプも抗がん剤治療で爪がボロボロになった時にしてもらって、とっても助かったな〜と感慨深く読んだ。 ちょっとあたっただけで爪が割れて、不便だし悲しいし、そんな時スカルプしてジェルネイルを塗ってもらって、ネイリストさんに話を聞いてもらって元気になったし、自分の手を見てウキウキできて、とても良い体験ができました。

    8
    投稿日: 2025.02.15
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    ネイリスト月島の毎日をのぞいている感覚のお仕事小説。 ネイルアートをしてもらったことがある人もない人にも、わかりやすいと思います。ネイルサロンに行った時の情景や作業が丁寧に細かく描写されていて、自分もネイルサロンに行きたくなりました! 月島の日々抱えている内なる思いを知りながら、その周りの素敵な人たちとの出会いも読んでいて心が温かくなりました。

    3
    投稿日: 2025.02.14
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    安定の面白さ! 元気になるお仕事小説。 ネイルって深い〜。手先の器用さだけじゃなかった。 「隣の芝生は青い」理論と「青い鳥」理論の対比は面白い!私も「青い鳥」理論を導入するぞ。 「あと一杯」の料理が美味しそうで飯テロ小説でもある。 この店の煮つけ食べたい!

    6
    投稿日: 2025.02.14
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    これが、しをん節…!! 初めてこの方の小説を読んだけど、じっくり時間をかけて読んだ本だった。ネイルの美しさ、表現が繊細なまでに表されていて、脳内にポンってネイルが出てくるようで楽しく読めた。“好きなこと”を極めるって、本当に魅力的だなと思わせてくれた。 自分の存在に幸せを感じてくれる人、という表現も、とても好きだった。私もいつか魔法をかけてもらいたい。

    3
    投稿日: 2025.02.12
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    キャラクターがハッキリしていて、アニメにありそうでした。ネイルというものに対する偏見と真実を織り交ぜながらネイルをする過程をネイル用語を使いながら分かりやすく説明していて勉強になりました。 ただ序盤、物語最中の偏見の場面でその偏見に対してすぐに修正して欲しいなと思ったり、主人公以外の心情が何を考えてるいるのか見えなくてモヤモヤしました。

    0
    投稿日: 2025.02.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ネイリストさんのお仕事小説。 お仕事小説って、読むとどっかが刺激されて、その仕事をしてみたくなる。ネイル施術の部分を読んでると、自分にはムリだな、と思ってしまうけど、素敵な職業だなとは思う。 それより隣が美味しい居酒屋さんなんて、なんて素晴らしい住居なの!そこ羨ましかったし、美味しそうだった。

    2
    投稿日: 2025.02.12
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    ネイルサロンに行ってみたくなりました。 装丁もすごくきれいですね。ネイルサロンてどういう人が行くの?と思ってたけど、とてもハードル下がりました。 月島さんと星絵ちゃん、それから松永さん、みんないいキャラで楽しかったです!

    15
    投稿日: 2025.02.11