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総合評価

347件)
3.8
64
145
114
12
3
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    道尾秀介さんの作品初めて読んだ。 魅力的な文章を書く人。 1話1話がそれぞれ惹き込まれる。 ただなんとなく途中で飽きてしまった。

    0
    投稿日: 2025.11.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「眠らない刑事と犬」 「落ちない魔球と鳥」 「笑わない少女の死」 「名のない毒液と花」 「消えない硝子の星」 「飛べない雄蜂の嘘」 の順で読んだ。6話それぞれが独立しつつも少しずつ繋がっており、読み進めるごとにパズルのピースが嵌るような感覚を味わえる。1話で十分面白いものが、全てを読むことでより深みを持った物語になる。 「もしもこちらを先に読んでいたら」そんな「もしも」を体験できる素晴らしい作品。読む順番によって、抱く感情が変わってくる。特に私の場合は、「消えない硝子の星」よりも先に「笑わない少女の死」を読んだため、「消えない硝子の星」を読みながらその後のオリアナの運命を思い、やるせない気持ちになった。 最後に読んだ作品が、きちんと最後のピースになる読後感が本当にすごい。

    0
    投稿日: 2025.11.15
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    読んだ順 飛べない雄蜂の嘘 ↓ 消えない硝子の星 ↓ 名のない毒液と花 ↓ 眠らない刑事と犬 ↓ 笑わない少女の死 ↓ 落ちない魔球と鳥

    0
    投稿日: 2025.11.06
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    「眠らない刑事と犬」「笑わない少女の死」「名のない毒液と花」「飛べない雄蜂の嘘」「落ちない魔球と鳥」「消えない硝子の星」の順で読了。 読む順番で読後感が違う、なるほど上手い仕掛けです。ある短編にでてくる人物が別の短編では主人公だったりして、どれがメインでどれがスピンオフかは判別できない。短編単体でも面白く、作者の力量を感じさせる。本を上下さかさまにして読むのは面白かった。栞紐を下からかけるのは新鮮。 題名のNはNatural Numbers のことだそうですが、この題名の意味は何だろう? 笑わない少女の死を読んだあとホリブルをググったのが失敗。あとの作品を読んだときの驚きが減ってしまった。光の花の描写が笑わない少女の死だけないのは寂しい 

    4
    投稿日: 2025.11.06
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    どの章から読もうか、次は何を読もうかと他の本にはないワクワク感があった ただどの章とどんなふうにつながっているのかに意識が行き過ぎて話にあまり集中出来なかった もう一度、今度は違う章から読んでみたい

    0
    投稿日: 2025.11.05
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    6つの章で構成されていて、どれから読むかは読者の自由。読む順番により物語のかたちは6×5×4×3×2×1=720通りに変化する! 面白いこと考えるね、このキャッチコピー見ただけで衝動的に買ってしまったわ。 当たり前だけど読む順番によって物語の結果が変わるわけではない。ただどれもある街に住む人物たちを焦点にして描かれており、ある章では主人公、別の章では脇役、ときにはモブとして登場したりする。そこに過去、未来という時間軸も加わることにより、それぞれの人物関係の深みが増している。 読み方によっては、結末を先に知ったうえで過去の出来事を追想したり、先に読んでなければ流してしまうような細かい描写に思わずニヤついてしまうことも可能となる。 あ~この感覚、昔みたタランティーノの『パルプ・フィクション』を思い出す、あの映画好きだったわ。 バラバラな物語の中で『海に咲く光の花』が各章の終盤に共通して登場しており、その光の花をそれぞれの人物が、それぞれの想いの強さで眺めているところで括られているのが繋がりを感じさせて心地よい。

    1
    投稿日: 2025.11.05
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    著者より、どこから読んでも良いという新しい手法で、全6章から成り立ち、自分で選び720通りとなる斬新な本。 最初から手強いと思いながら、自己流で読み進める。 章と章の物理的つながりをなくすため、との事で1章ごとに文章が反転。 なかなか斬新で不思議な感覚。栞を挟んでいても戸惑う。 どの章も、どこかしらつながりがあり、読む順番により物語の感じ方が変わっていく。しかも、ネタバレ?を読んでいる感覚にも似た感じである。 文庫本の裏表紙のあらすじを読んでから、読み進める事が多いので、はじめに6章のあらすじが書かれており 6冊を読んでいる感覚になる。 「天使の梯子」「錦茂さん」「つの字型のある湾」が私が読み進めた中でキーとなり、つながりを強く感じた。

    7
    投稿日: 2025.11.02
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    720通りだっけ?の話の組み合わせがあるって言われると疑問が残る。 どこからどの順番で読んでも印象は違えど事実は同じやね。流石にそりゃそうか。 しかしどの話も短編なのにすごく引き込まれる。 普通に本をクルクルするのも含めて面白かった!

    1
    投稿日: 2025.10.15
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    読んだ順番 飛べない雄蜂の嘘→眠らない刑事と犬→笑わない少女の死→落ちない魔球と鳥→名のない毒液と花→消えない硝子の星

    1
    投稿日: 2025.10.14
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    変わったコンセプトの作品ではあるが、話の内容としては比較的普通に感じた。 登場人物同士の繋がりもあるようでなく、驚きや感動はそこまでなく読了。

    1
    投稿日: 2025.10.07
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    消えない硝子の星 落ちない魔球と鳥 飛べない雄蜂の嘘 眠らない刑事と犬 笑わない少女の死 名のない毒液と花の順で読みました。 次はどんな順で読もうか?

    1
    投稿日: 2025.10.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    はじめてこの作者の作品を読んだ。 向日葵の咲かない夏が有名だと思う。 どの話から読んでもいいということで、前情報なしであらすじから適当に選んで読んでみた。 読んだ順↓ 4.2.6.1.3.5 初っ端からこの作品の重要単語の「ルリシジミ」が出てきた。 結構暗い話から読んでしまった気がする。 この作者特有なのか、この作品だけなのか分からないが人が死にすぎている。 毎話誰かしら死んでいる。 読んだ順的に、死んだという情報が先の話→生きてる話だったのでここは運が良かった。 多分普通にショックだと思う。3→5とか6→1で読んで良かった。あとふつうにこの本自体を6で読み終わると胸くそだと思う。 結局どれが1番いい順番なのかわからないが、2終わりがいいのかな? おすすめの順番、時系列順とか調べると結構あるみたいだけど、時間をおいて内容を忘れた頃に再読しても楽しめそう。

    0
    投稿日: 2025.09.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    事前情報が持ち上げすぎて拍子抜けした部分はあったけど面白かった。 確かに読む順番で印象が変わる物語だった。 犬が出てくる話が好きだな。ちょっと温かくなる。

    0
    投稿日: 2025.09.25
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    一通り読み終わって、何か物足りなさを感じた なぜだろうと考えると、おそらく、ある物語の中では脇役の人物が他の章では、主役となっており、一度読んだだけでは理解しきれないためかな?! もう一度読み直すと認識できることが結構ありそう

    1
    投稿日: 2025.09.24
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    『光媒の花』『鏡の花』に続くこの小説も、実験的な手法の小説。 題名の「N」とは自然数のことか。230頁で触れている。 「昆虫の数を自然数=Nとすると、パターンの数はその階乗。つまり、Nが四の場合は四×三×二×一で二十四とおり、・・・六なら七百二十通り」。 6章で構成されているこの小説は、七百二十通りの読み方が出来ると。 そのために、1章ごとに頁が逆さまに組まれているとは。 ランダムに読んでみたが、時系列的にはどういう順番なのか、迷うところであった。

    9
    投稿日: 2025.09.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初めて手にした道尾秀介さんだったんですが、何となく初めましてでコレを読むのは避けた方が良さそうと思って別作品を読んでから手をつけました。 読む順番が自由ということに期待してたけど、確かにいわゆる連作短編集を読んだという感覚がまず一番。 ただ、読む順番によっては後味の悪いメリーバッドエンドにもなりうるので、確かに読後の感覚は人によって違うものになるだろうなと思いました。 一応時系列はメモして読んだけど、あんまりそこにこだわらなくても良いかも。 刑事と犬 毒液と花 消えない硝子 雄蜂の嘘 少女の死 魔球と鳥 の順で読んだので、最初のうちは先に結果を知った上での回収って感じになったかと。 最終的にはこの順番でも良かったと思いつつ、消えないは硝子の星に関しては「こういう作風も書かれるのかー!」ってビックリしました。ちょっと意外だった。 これをラストに読みたかったかもしれない 笑

    2
    投稿日: 2025.09.20
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    久しぶりの道尾秀介さん。 タイトルのNとは 自然数( natural number )を表す。 数学苦手なので説明省きますが、 少しずつ重なり合う六遍の物語を好きな順番で読んでいい、という。 相変わらずおもしろい試みをされているなぁ。 短編ながらどれも読み応えがあり おもしろかった。 720通りの中からわたしが選んだ順番は 笑わない少女 消えない硝子の星 落ちない魔球と鳥 眠らない刑事と犬 名のない毒液と花 飛べない雄蜂と嘘 なかなか良い順番でしたよ 眠らない刑事と犬が好き

    36
    投稿日: 2025.09.18
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    飛べない雄蜂の嘘 →消えない硝子の星 →笑わない少女の死 →名のない毒液と花 →落ちない魔球と鳥 →眠らない刑事と犬 の順で読みました たしかに読む順番で感じ方は変わるかもしれないが、見出しから得られる期待値ほどではなかった 章ごとのお話はとても面白かったです

    2
    投稿日: 2025.09.18
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    「読む順番で世界が変わる」と書いてあったので楽しみに読んでみましたが、うーん…期待してたものとは違ったかも。読む順番で読了感は変わってくると思うのですが。自分の読んだ順番がたまたま良かったのでスッキリとした気持ちで読み終えることが出来た。違ったらモヤッとしたかもしれない。

    2
    投稿日: 2025.09.18
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    道尾秀介さんは好きな作家さんです。 面白くはあるのですが、正直フレコミの様な読む順番で世界が変わる的な事はあまり無いのかなという印象。 そりゃまあ変わりはするんでしょうけど、結局は共通して出てくる登場人物がいる短編集かな。 フレコミや帯が魅力的だっただけに少し物足りない。

    9
    投稿日: 2025.09.17
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    「本書は6つの章で構成されていますが、読む順番は自由です」 物語のかたちは720通り。あなただけの物語を体験する、前代未聞の一冊。 読者それぞれの読む順によって、それぞれの読者体験を得られる短編集。 大きな括りで言えば連作短編集なんですが、「どこから読んでも良く」て、「読む順によって物語の始まりや謎となる箇所が変化する」という構成は、この気持ちでこの章を読むのは私だけなのではないか、という気分にさせてくれます。読書ではあまり感じない不思議な感覚。面白いです。 私は結果的にではありますが、CONTENTSと書いてあるページの『落ちない魔球と鳥』から反時計回りの順で読んだのですが、未だに別の順の方が良かったかと後悔があります。とくにある2つの章については、逆順で読んだほうがダメージ少なかったなと……。 気に入った、もしくは色々心動かされたのは『消えない硝子の星』と『眠らない刑事と犬』。

    26
    投稿日: 2025.09.16
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    新感覚‼︎ 時系列がわかんなくってめっちゃ悩んだー とりあえずランダムに読んでみたけど、どの順番がベストなのかなー何度か順番を変えて読み返したくなる作品だった。

    20
    投稿日: 2025.09.14
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    SNSでかなり話題になってたから期待値をあげすぎたな、、たしかにどこから読んでもいいけど、要は連作短編集だよな、だとしたらそこまで物珍しくはないんじゃないかな、、だし、そう言った技巧性にこだわるあまり一個一個の話に印象に残ってるものがない。。向日葵の咲かない夏くらいのインパクトある作品がやっぱり好きだな。

    0
    投稿日: 2025.09.12
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    「読む順番で世界が変わる」というキャッチコピーはやや大げさに感じられたものの、実際にどの章から読んでも物語が成立する構成には新鮮さがある。 読み進める順番によって作品の印象が少しずつ変化していく点は、確かに他の小説にはあまり見られない体験といえるだろう。 ただし、各エピソードが有機的に結びつき、一つの大きな物語に収斂していくわけではない点には物足りなさも残った。 登場人物や舞台の共通性が物語同士を緩やかにつないでいるだけで、読後に全体像が鮮やかに浮かび上がるといった驚きはない。 それでも、「小説の新たな読み方」そのものに挑戦する試みは十分に評価に値する。 従来の読み方の枠を崩そうとする作者の実験精神は、読者に刺激を与えてくれる。 道尾作品の幅を知る意味でも、他の著作にも触れてみたくなる一冊だった。

    0
    投稿日: 2025.09.11
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    N 道尾秀介 「読む順番で世界が変わる。全6章、あなた自身がつくる720通りの物語」 作品紹介だけでもワクワクする短編集。 伏線を回収するのかされるのか、その描写が何気ないのか象徴的なのか、読む順番によって捉え方が変わる面白い作品。もちろん個々の物語としても成立していて、色々な生き方を読み感じることができる。 将来の再読も楽しみになる不思議な本。 読んだ順は1→6→4→3→2→5

    1
    投稿日: 2025.09.11
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    各章は独立していて読み切りだが、全体としてストーリーは繋がっている。そういえばあのことを言ってるなと思いながら読み進めた。最後に眠らない刑事と犬を読むと謎解きができていいなと思った。

    1
    投稿日: 2025.09.11
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    違う順番で読んで初めて得れる理解がある!自分は、普通に1→2→3→4→5→6で読んだあと、3→1→4→5→2→6で読んだ。

    7
    投稿日: 2025.09.07
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    6つのタイトルとあらすじを見て、好きな章から読んでいくというスタイル。 私は内容よりも、順番を『選ぶ事』に価値を感じた。自分が何を最優先とし、その選択をしたのか。人それぞれ理由が違うから、聞いてみるのも面白い。 嫌いなものから食べたい性格の私は、自分が好みじゃなさそうなものから選んだ。 その結果、まずい出来事を最後まで引きずる事となる。後味良く終える為に、好きなものを終盤に持ってきたのに。誤算…。 逆に読んでいたらどうだったのだろう?と思ってすぐ、まずいものはまずい事に変わりない事に気付く。けど、最初と最後じゃ感じ方は違ったのだろうか?内容を知ってしまった今、確かめる事は出来ない。数十年後、忘れた頃にまた読みたいと思う。

    5
    投稿日: 2025.09.05
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    仕組みが気になって買ってみた。ほえ~、読み進めて話がつながってくる。これ読む順番違ってたらそれぞれの登場人物のイメージ全然違うってことじゃんね。記憶リセットして違う順番で読みたい。

    5
    投稿日: 2025.09.05
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    おもしろいんだけど、道尾秀介〜って感じで面白いんだけど、繋がりのある短編を読んでったみたいな感覚が強かったかなぁ。

    3
    投稿日: 2025.09.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    さすが道尾秀介! 6つの短編集、どれから読んでも良いなんて。 どんな発想?ビックリ。 それぞれ少しずつ交わるところがあって、全然関係ないところもあって。 私が最後に読んだのは‥失敗かな。嫌な気持ちで終わった。別の章を最後にしたら気持ち良く終われたのかも。数年後にまた読みたくなる。

    3
    投稿日: 2025.09.01
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    この本を読む前は、読んだ順番によって物語の内容や結末が変わると思っていたのですが、どうやらわたしが勘違いをしていたようです。 説明が下手で申し訳ないのですが、ある話ではよく分からないまま終わってしまった謎が、別の話を読むと解決します。また、逆の順番で読んだ人にとってはそもそも謎にはなっていなかったりします。 そして、ある話では主人公だった人物が、別の話では脇役で登場したりします。主人公だった話から先に読んでいるとどんなキャラクターかイメージが湧きますが、逆の順で読むとただの村人Aになります。 つまり、どの順番で読んでも物語の内容や結末は変わらない、という事です。 しかし全6話のお話は、興味深い冒頭部分から始まり、どれも道尾秀介さんらしい終わり方で締めくくられていました。 と言いつつも、『カラスの親指』を読んだ方と、『向日葵の咲かない夏』を読んだ方で、それぞれ終わり方のイメージが異なるとは思いますが(^^; どの作品であっても、道尾秀介さんの本を読んだ事のある方は、楽しめるのではないかと思います。 まだ読んだことのない方は…個人的にはあまり万人受けする作品とは言えないかもしれませんが、この感想を最後まで読んでくださった記念に、是非読んでみてください!(๑•̀ - •́)و✧

    20
    投稿日: 2025.08.31
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    話題になっていたので読んでみました。 『N』は何かにかかっているのかは分からないけど、各章ごとに本を逆さまにして読むようなスタイル。 (Nは逆さまにしてもNだから…?) 6つの話のどの話から読んでもいい、という今までにやったことないだろう試みだと思います。 話の読む順番は人それぞれなので全部で720通り。 私は結局小説の順番通りに読みましたが…笑 全部の話を読むと、『こことここが繋がってるのね』とか、最後が曖昧だった話の謎も別の話を読むと分かったり、こっちの話から読んでたらこの話は特に謎の残る話じゃなくなるんだな、と本当に読み手の読む順番で印象が変わる小説でした。 一読したら再読しないとって感じでもないので、サクッと読めますが、話の繋がりとかを覚えておくのが苦手な人はあまり間を空けずに読んだ方が、理解はしやすいと思います。 特に難解なこともないので全ての話を読んでいただければ、ネタバレとかそういうのを調べなくても1人で十分理解できると思います。

    4
    投稿日: 2025.08.31
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    どの章の順番から読んでもよくて、720通りある。との事だった。 読む順番で、違う話になるのかと思っていたがそうではなく、各章がそれぞれ完結しており、登場人物に関連性があるというだけで、順番を変えたら違う結末になると言うことではなかった。そら、どの順番から読んでも大丈夫なはずだ。1話完結だからね。 道尾さんの小説で時々思うが、受け入れ難いレベルの悲惨な出来事が描かれている。 今回もそれに苦しまされた。 読み物としてはいつもながら、面白かった。

    1
    投稿日: 2025.08.31
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    どこから読んでもいい、というのが面白い発想だと思ったし実際話が繋がる体験は良かった だがまた違う順番で読みたいという気持ちにはあまりなれなかったかも

    1
    投稿日: 2025.08.31
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    一風変わった連作短編集。 読む順番で世界が変わる、720通りの物語との謳い文句。 物語を一つ一つ読んでいく事で明らかになる様々な事。 ここで繋がるのか!と言う驚きもあった。 しっかり読み込んでいるほど物語に深くはまれると思う。 ・眠らない刑事と犬 ・落ちない魔球と鳥 ・飛べない雄蜂の噓 ・消えない硝子の星 ・笑わない少女の死 ・名のない毒液と花 この順で読んだ。良い流れだったと思う。 後味が少々良くないものもあるので、順番によっては読後感が変わりそうではある。 不思議体験が出来る本だった。 ある程度記憶が薄れた10年後くらいにもう一度読んでみたい。

    3
    投稿日: 2025.08.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読む順番によって誰の人生の話が重く心に残るかが変わり、それによって生まれる読了の余韻も変わってくると思うような作品になりました。 私は全てフィーリングで読む順番を決め、 落ちない魔球と鳥→眠らない刑事と犬→名のない毒液と花→笑わない少女の死→飛べない雄蜂の嘘→消えない硝子の星 の順で読んだため…最後の硝子の星の主人公が少しでも報われて欲しい…誰が悪いわけでもないけど…関わった人たちが同じような末路を辿るのは…あまりにも重い読了感を味わいました。 ただ、読む順番によっては爽やかな、闇があるから輝く光に包まれるような読了感も味わえるのではないかなと思いました。 後半に読んでいたのが魔球や雄蜂であればそのような読了感も味わえたのかなと。

    0
    投稿日: 2025.08.25
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    正直、キャッチフレーズを読んで期待しすぎてしまっていたと思う。 内容としては、短編集が6つあり、その中の登場人物が各章に所々現れるようなストーリー構成となっていた。 確かに、この人物があの人だったんだという驚きはあったものの、読む人によって複数の終わり方があると銘打たれていたことは疑問が残る。

    1
    投稿日: 2025.08.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    眠らない刑事と犬 ランダムに読む順を決めて最初がこれ。おもしろかったし、この話と他の話がどんな面で重なるのか楽しみ。 しかし終わりが…最後に読まなくてよかったが、最初に読むんでもなかった。 「ゾウは哺乳類で唯一ジャンプできないっていうけど、ジャンプできればいいのになんて、たぶん考えたこともねえ。ニワトリとかペンギンも、飛べないことを不満に思ったりしねえだろうし、吉岡だって、すんなり歩けないことに苛ついたりしねえ。顔見てりやわかる」 人間だけが不満を意識する。 飛べない雄蜂の嘘 舞台が同じ…というオムニバス?出来事が重なったりしてないよな。不遇な女性というテーマ作品? なのに、初めて髪を掴まれた日のことも、初めて頬を打たれた日のことも、いつしかはっきりと思い出せなくなった。痛みの記憶は連凧のように伸び、その最初の一つは、遠く霞んで見えず11しかし確実にすべての凧は自分の身体に繋がっていて、気づいたときにはもう、糸が全身に食い込んでいた。身動きがとれなかった。 落ちない魔球と鳥 ニシキモさんの再登場。どうやら時系列も揃っていないよう。ここで再登場となる人と、初登場となる人で、確かに見え方が変わる気がする。何となく、「こういう見え方をしているのは自分だけではないか」と感じることで、作者の掌。 先行きが薄く見えていたけど、そういうわけで道のりが面白かった。 彼女の笑を目にするたび私は、行方不明者を捜すためのポスターを思い浮かべる。これから自分の身に起きる出来事を何も知らず、無邪気に頬笑んでいる顔を。 消えない硝子の星 舞台が離れ異国になったのもあるし、綺麗な話。順が決まっていたら最後に据えたい話。家族だからこそ、素直に弱さを出すのって難しいこと。オリアナのような美しさはフィクションだとわかってないと鬱々とする。オートバイの若者がこの先登場するのだろうか。 名のない毒液と花 カズマ!吉岡!オートバイの若者! この話をこの終盤に読むとスターウォーズみたい。エピソードワン。 笑わない少女の死 ダブリンが舞台で少女、ということでオリアナか。はぁ、死か。と早々に気分が下がる。ガラスを先に読んでいるから、ステラがそんなに闇落ちしてはいないだろうとは思っていたのですが、最後のページで安心。ここまでのことを思い返しながら読んでいいたので、冒頭の物騒なミステリー調導入のことをすっかり忘れていた。 先生もいろんな場面でそこそこの力量と感じていたけど、そうでもない。老後のこの孤独と後悔は堪える。 どこから読んでも味わい方があるが、色々順番を検討してからの再読は、もう初読をこえられないだろう。

    1
    投稿日: 2025.08.23
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    発売当時話題になっていた本で文庫化していたので購入。それぞれの物語が同じ世界の軸で行われているので読む順番で「この描写はあの物語のこの場面だ!」となるのが面白い。ただ一話は当然短編集なので個人的には少し物足りなくもある。

    1
    投稿日: 2025.08.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読む人によって色が変わる、ということで、全く違う話になるようなものをイメージしていたが、実際は短編集のような読み心地だった。 ただ、どの話も満足感が高く、別の話のキャラクターが登場したりもするので面白かった。 「笑わない少女の死」でなぜ少女が死んだのか、何度読んでもよくわからなかった… 主人公が蝶を逃がしたという描写はなかったのに? 自分の場合は、読む順番からしてほろ苦く切ない物語のように感じた。 本というのは一定方向に流れる強い時間の流れがあるものだと思っていたが、章ごとに上下を逆さにすることでその連続を断ち切ることができるというのも、ちょっとした新しい発見だった。

    1
    投稿日: 2025.08.17
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    自分はとりあえず一周だけした。 章ごとで話が一区切りのSSみたいな感じ。 どの章から読んでも一冊を通して大きなストーリーとして読める作品として有名。 本の構造的に6章目を読み終えたときの気持ちい、あの裏切られた感は少なく、章を読んでいく中でそことそこがつながるのね〜という、自分の理解を楽しむような感じ。他にはない構造は面白く感じたが、内容自体は構造を維持するためなのか、そこまで魅力を感じられなかったのが残念。

    1
    投稿日: 2025.08.13
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    6つの章からされていて、読む順番が自由と、とても斬新な手法に惹かれて読んでみました。 章を読み続けるほど、一つずつ疑問が解決していき、なるほどと思いながら読んでいました。

    0
    投稿日: 2025.08.11
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    2025年25冊目『N』 「読む順番によって物語が720通りの形になる」というユニークさに惹かれて手に取りました。ただ、少し期待しすぎたのか、登場人物や設定を覚えきれず「これはどういうこと?」と迷う場面もありました。それでも、一つ一つのエピソードはとても面白く、読み終えて満足感はあります。今度は別の順番で読み直して、また違った味わいを楽しみたいです。

    25
    投稿日: 2025.08.10
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    6つのどの短編も、少しダークな薄暗い印象のストーリーだった。悲しみや悩み、葛藤など登場人物の心に共感した。 物語を読む順番は、自分の直感で読み進めた。次の物語を読むと、同じ登場人物の過去や未来が出てきたり、話の内容が繋がる場面が出てきたり、不思議な感覚で新鮮な読書体験だった。 読み終わって、綺麗事ではなく辛いこともあるけど、希望の光(大袈裟なものでなく)ってきっとあるんだなと思った。その中でも「消えない硝子の星」が1番心に残った。

    9
    投稿日: 2025.08.10
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    期待しすぎたのかもしれない 作者の書きたい話がそもそも自分にマッチするわけではないのか 人に勧めはしないかなあ

    0
    投稿日: 2025.08.08
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    いい感じで読み終えた。すべての話がどこかとリンクしている。「消えない硝子の星」が一番感動した。まだ未体験だか、読む順番変えたらまた印象変わるのか?

    1
    投稿日: 2025.08.08
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    サクサク読めました。引き込まれました。没入感がありました。繋がりはあまり意識しなかったといえば嘘になりますが、純粋に読み物として読みましたので、繋がり、ギミックはよく分かりませんでしたし、ミステリーということでは、ないんだと思いました。この作者の作品はいくつか読みました。き込まれることが多いです。そして最後にあっという結論を用意していることが多いです。今回はまた別の魅力を感じたと思っています。6つの章ありどこから読んでも良い。どこで終わってもよい、単純に読み物として魅力があったと思います。一つ一つのストーリーがよくできていました。

    1
    投稿日: 2025.08.05
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    道尾秀介先生の作品の中でも比較的読みやすい方だと思いました。 発想が面白いですよね。 家と外出先で読みましたが、ひっくり返して読んでも違和感のないよう表紙が工夫されていたのがありがたかったです。 どの順番で読むのが一番いいのかなと考えてみましたが、その答えは道尾秀介先生にしか分からないのかもしれないですね。

    1
    投稿日: 2025.08.03
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    本を逆さまにして読むという経験が初めてで面白かった。 順番もあるのかもしれないし、自分がそこまでミステリー、しっかり考えて読むのが苦手、かつ人の名前を覚えるのが苦手もあるのかもしれないが、???なんの話??というのがところどころあって、それが後から繋がるまで記憶に留めておけなかった。花のように、好きなところから読んで話が繋がる、この仕組みはすごく面白いと思う。どういうふうに書いたらどこから読んでも大丈夫となるんだろう。

    0
    投稿日: 2025.08.01
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    面白いな〜 わたしが読んだ順番では、読後に切なさを感じました 違う順番だったら感じ方も変わったはず 本をくるくるしながら読むのも初めてで新鮮!笑

    1
    投稿日: 2025.07.29
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    おもしろい!この小説の作り方もそう、印刷の仕方もそう、どの章から読み始めても一定の満足感を得られると思います。その副作用として、伏線が伏線にならなかったり、またその逆があったりしました。単純に720通りにはならないと思いますが、何度も読み返してみたくなること、間違いなしです!

    8
    投稿日: 2025.07.21
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    どんな順番で読んでも1つのストーリーになる、という触れ込みの6つの短編集。 個人的な感想としては、落ちない、笑わない、眠らない の3編を前半、名のない、飛べない、消えない の3編を後半に持ってきて、時系列的に現在→過去で読むのが全体を理解しやすいかなーと思いました。 ただ、面白い試みだと思うけれど、なんというか、自分で読む順番を考えるという行為に気を取られて物語に没頭できない感じがね。どうしても。 それぞれの短編の出来が良いので、6編をうまく並べ替えて1つのストーリーにしようなんて欲張らず、気になる短編を好きな順番で読むという普通〜の読みかたが良いんじゃないかなぁ… 道尾秀介さん、面白い!と評判を聞いてる反面、読む人を選ぶという噂もあり二の足踏んでたけど、この一冊はとっつきやすくて良かったです。道尾秀介一冊目の方はぜひ。

    1
    投稿日: 2025.07.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    話題なってた道尾氏の作品。今回は短編ごとに上下をひっくり返すという荒業を披露している。印刷屋さん大変そう。ストーリーの順番は掲載されたそのままを読んでみた。逆さから読むときちょっとめんどいよね。お話は錦茂さんの過去話が好きだったかなあ。あとはホスピスと物乞いの少女の話。未来の話を先に読んでしまったので、あまりの救いのなさにビビった。作中にサラッと出てくる人が後にメインを張ったりと、一応時間の流れはあれど繋がっている感じが良かった。上下スタイルがちょっと読みづらかったのだ星4で。

    1
    投稿日: 2025.07.20
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    短編小説としてもすごく読み応えがあった。で、6編が何処かで繋がってるなんて本当に面白かった。そう言うこと??って何度も思った。 面白かったけど、それだけじゃなかった。人って1面だけを見て判断しがちだけど、横から、斜め上から、過去からって見る方向によって、これほど印象が変わるのかって、深いなって思った。人を見る時、気をつけ無ければって刺さった。 この本、本当に面白くて私が選んだ順番は大正解だった!って思ったけど、最後の解説の中で、この解説者の方は私と全く違う順番で読んだのに同じ感想を持ったらしく、どんな順番でも正解だったって感動するのか、すごいなって思った。記憶が薄れた頃に違う順番でまた読んでみたい。 始めて読んだ作家さんだった。まだまだ面白い作品が沢山あるって知って嬉しくて、まだ読んでいない私はなんて幸せなんだ!って思った。

    0
    投稿日: 2025.07.18
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    好きな順で読んでいい、さらに一作品ずつ印刷の向きが違うなど、今までに見たことのない作りになっていた。 本屋の売上No1になっていたので、気になって購入。 短編集なので、読みやすさあり。 どの話もどこかで少しだけつながっていて、それでいて独立した話。世間って狭いのね…ぐらいの距離感。 本の表紙は逆さにしても違和感のないようにか、点対称になってて、もしかして「N」ってタイトルもそれに合わせてる? 私はあまり道尾さんの心理描写が得意でないらしい。ずっとどこかで漂う不気味さ?不安?があまり好みではなかった。

    0
    投稿日: 2025.07.16
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    ナツイチ2025の冊子をみて購入! 全6章からなる連作小説。720通りで物語を楽しめると言うので手に取りました。 私は、3→1→2→5→6→4の順で読んだ。 できれば、5→3.1→6で読んだら良かったな。 180度回転式の本でページ探すのが苦手だったな。 でも、それぞれの登場人物が関連していて一人一人の人生をこっそり見せてもらった感じ!

    3
    投稿日: 2025.07.12
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    6章からなる連作小説集。 最初に全ての章の1ページ目を読み、それからどの章を読むかによって、色の変わる(印象)仕掛けが施され、指定のページをめくったり、本の天地を変えたり、せわしなく、戸惑いの方が最初は大きかった。 半分ほど読んでみて、それぞれの登場人物が関係しあい、話が裏(?)で動いているというか、関連しあっている様に、誰かの人生の1ページ1ページを紐解いているようで、仕掛けにハマった。 消えない硝子の星→飛べない雄蜂の嘘→眠らない刑事と犬→落ちない魔球と鳥→名のない毒液と花→笑わない少女の死、の順に読んだが、今思うと、消えないと笑わないの順を入れ替えた方が、よかったな、と思う。 連作短編集を好きな順に読んでみようと思ったことはないけれど、このようにランダムに読んでみるのも悪くないのかも。

    1
    投稿日: 2025.07.07
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    6つの短編、どこから読んでも良いとのことで感覚だけで選んでみたが、この順番でよかったと思った。思いながら、解説を読むと違う順番で読んでいた解説者も同様に思っていたようだ。どの順番で読んでも、読者を満足させ、同じものを読んでいるのに違った感想を抱かせるのはすごい。

    0
    投稿日: 2025.07.06
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    初めて読んだ道尾作品が「N」でした。 当時、読書にまだ慣れていなかった私は、 興味のあるキーワード全てが当てはまる本を探していました。 短編で、ミステリーで、どんでん返しものの作品。 そんな折、たまたまあるYouTuberがこの本をおすすめしていて面白そうと思いさっそく購入しました。 結果、私は道尾作品沼にハマることになりました。 本作は短編6ストーリー構成。 どの順番から読んでもOKな作品です。 私はどの順番で読んだか忘れましたが(たしか始めに読んだのは「笑わない少女の死」だったような...) ラストは、話のオチがしっかりついており、 謎だった部分も明るみになり一冊の小説を読み終わった満足感がありました。 読む順番によって、登場人物の印象が変わったり 行動の意味がわかったりするので、 「N」の内容を忘れた頃にもう一度読み直そうと思っています。 ちなみに、今回私は電子書籍で購入しました。 後から知ったのですが、紙の本だと1ストーリーごと上下逆に印刷されているので、本をくるくるしながら読むことができます。 とても面白い作りだな、と思ったので次は紙の本を購入しようかなと検討中です。

    1
    投稿日: 2025.07.02
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    個人的には仕掛けの割に単なる短編連作に収まっていた印象。一つ一つは面白かった、ただこちらの期待を超えるものでは無かった。

    0
    投稿日: 2025.07.01
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    読む順番で720通りの読書体験ができるという。 正直に申し上げると、体験できたかはわからなかった。 何かしらで繋がっている6つの話、繋がりよりも1つ1つの小説として面白かった。 次の話はどれにしようと選ぶのも楽しかった。 読み終わった時には「なるほど~」と思うけど、実はもやもやしてるとこもあって、違う順番で読めばわかるのかも…といろいろな方の感想を見て、もう一度読んでみたいと思います。 最初は本をひっくり返して読んだりが面倒だと思ってました。道尾秀介さんの発想、面白いですね。

    11
    投稿日: 2025.06.30
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    『6つの章で構成されていますが、読む順番は自由です』という本。 本を何度もひっくり返すのも面倒と思い、最初に同じ方向に印刷されている「落ちない魔球と鳥」→「飛べない雄蜂の嘘」→「眠らない刑事と犬」の順番で3話、その後、ひっくり返しての「消えない硝子の星」→「笑わない少女の死」→「名のない毒液と花」の順番で3話と読んだ。 登場人物がリンクするが、多分読む順番によって繋がりの濃淡が異なって感じられると思え、私の読んだ順番で言うと次のような感じ。 不遇な少女オリアナの話は、時系列順に読むことになって、話としては分かり易かったが、その反面、「ああ、そうだったのか」という驚きは少なくなったのだろう。 謎のカツオ漁師ニシキモの話は、時系列を逆に読むことになって、この順番で読むほうがちょっとしたネタ明かし感があったように思える。 ペット探偵・江添と吉岡の話も、時系列を逆に読むことになったが、こちらも“吉岡”の過去が後から明かされるこの順番のほうが筋書きとしては面白かったのではないか。 そうしたリンクがなくてもそれぞれ短編としてしっかり成立していてそれなりに面白く読んだが、反面、全体を読み終わっても6つの話のリンクの結果が大きな驚きになるといったことはなかった。 面白い仕掛けだし、確かに『読む順番で、世界が変わる』ように思えるが、煽り文句にちょっとハードルが上がっていたかも。

    83
    投稿日: 2025.06.24
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    読む順番で世界が変わる… どういうこと? と思って読んでみた。 連作短編で登場人物が被っていたりする。 こういうのは、わりと好き。 私は『消えない硝子の星』が好きでした。 私の性格上、どんどん違うものを読みたいのでこの本を別の順番で再び読むことはないだろうな… だからどんな風に変わるか確認はとれないのです。苦笑 なんて表現したら良いのかわからないけれど 登場人物の一人一人が当然違う人生を歩んでいて… でも同じ景色を見ている。 そんな当たり前のことがすごく不思議で奇跡的になことのように感じた。 最後に…本を逆さによまなくてはならない… というのはすごいことだと思うけれど 私にとっては、ちょっとストレスでした苦笑

    12
    投稿日: 2025.06.19
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    素晴らしい短編集でした。 読む順番を変えれば真相が見えて来る、なんて大層な仕掛けがあるわけではなく、違う短編で伏線を回収している、くらいの繋がりでした。

    2
    投稿日: 2025.06.10
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    N/道尾秀介 読了 2025.02.01 友人が道尾秀介が好きだと言っていたので気になっていた。YouTubeの本紹介で新刊である本作を知った。初・道尾秀介はこの作品になった。 6つの短編で構成されており、好きなところから読む。地続きにならないよう、1話ごとに上下がひっくり返っている。タイトルも、ひっくり返しても同じように読める『N』だ。とても面白い組版になっている。 720通りのなかから、私が選んだ順は 『笑わない少女の死』『眠らない刑事と犬』『名のない毒液と花』『落ちない魔球と鳥』『飛べない雄蜂の嘘』『消えない硝子の星』。 読んで気づいたが、連作短編集であった。連作じゃないとこのギミックでやる意味がないから当たり前か。連作短編、大好きなのでかなり嬉しい。 みんなそう思うのかも知れないが、私はこの順で読めて、とても良かった。 偶然だがその人物が死んだあとの話を先に読み、次の話に生前が描かれたので、気落ちせずに済んだ。そんなことが何度かあった。 道尾秀介は叙述トリックやミステリのイメージ。本作でもまさに、活きている。『眠らない刑事と犬』は特に衝撃的であった。たくさんの登場人物の中で、知真と江添が特に好きだ。次に錦茂とオリアナ。 虫や植物に詳しい人の話では詳細に描かれていたり、誰が主役かによってガラリと雰囲気が変わる文は見事だった。 かなり面白かったので、また読み返したい。次は同じ順か、別の順か。人のリンクには気づけたつもりだが、見落としがあるかも知れない。次また読むときが、楽しみだ。

    1
    投稿日: 2025.05.31
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    読み進めると、少しずつ謎が解明され、新たな謎が出てくるのが面白い! また違う順番で読んでみたいと思う作品でした。

    1
    投稿日: 2025.05.28
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    あまりにも斬新なアイデア どの順番から読めばいいのか決められず全部ルーレットで決めたが、中々良い順番で読めたと思う。 短編集はどれも面白くスルスル読めた。

    1
    投稿日: 2025.05.27
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    #読了 #道尾秀介 光あるところ影があり、影があるところに光あり。そんなことを思わせる六篇でした。どの話もどこかに繋がることで輪になっているような短編集。印刷も反転させる凝りようで、楽しませてもらいました。 良かったのは落ちない魔球と鳥ですかね。味のあるにしきもさん。どこかでちょい役に期待します。 順番で印象が変わるので2度読みしたいと思います。 ところでタイトルの意味は?わかってません。。

    21
    投稿日: 2025.05.26
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    少し前に話題になっていたので手に取りました。 確かにこれは斬新な本。本をこういう感じに扱う方法があったとは思い付きもしませんでした。 順番はどこから読んでも支障なし。 だけど、全ての物語が繋がってくる。良い結果も悪い結果も。 本を逆さにしてしまうことで世界を一つ一つ区切るというのは良いアイデアかなと思いました。

    1
    投稿日: 2025.05.23
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    720通りの物語。すげー斬新な企画、こんな小説は他にない。解説にもあったけど、全6話の短編が部分的に他の話と関連性を持たせてて、順番によっては謎→真相になったり、真相→謎の順になったりで感じ方が変わるし、その構想に感動した。自分は216543の順で読んだけど最後の3が強烈だった。他の順番で読んでたらどう感じるんだろう。時間を置いて再読したい。

    0
    投稿日: 2025.05.22
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    面白かった ページが逆向きになってたり、どの章からでも読めるようになってたり、斬新な読書だった。 ギミックだけでなく、内容も叙述トリックもあり、どれを最後に持ってくるかで物語としての印象が変わるのは面白い。笑わない少女の死の章は本当に入れる必要あったのか少し疑問、他5編に比べてこの章だけ浮いてる気がする。ただこの章があることで、イヤミス的な読後感になるという効果はあると思う。 720通りの物語かと言われるとそうでもないと思う、互いに関連した短編集と言われた方がしっくりくる。例えば、伊坂幸太郎や、辻村深月が短編を書いたら似たようなことはできると思う。

    0
    投稿日: 2025.05.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どの章からでも読んで良いという不思議な小説。 気が向くままに、 笑わない少女の死→名のない毒液と花→眠らない刑事と犬→消えない硝子の星→飛べない雄蜂の嘘→落ちない魔球と鳥 で読みました。 一番好きなのは硝子。ただ、順番的に、切ない気持ちでずっと読むことに…。 なるほどこれは読む順番で印象も変わるなあ…。 全体的に、身近な人の死が多く描かれるので、胸がぎゅっとしました。 名のない毒液と花がいちばんしんどかった。 でも希望の感じられる話もあるので心が忙しかった。 本をひっくり返しながら読むの、楽しかったです。 記憶をなくしてまた読みたい。

    1
    投稿日: 2025.05.17
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    間を開けて読むと、この本の醍醐味を低減させてしまう。なんとなくあのお話にいたあいつだなーって感じで読み進めた。みんな色々抱えている。

    0
    投稿日: 2025.05.13
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       あれこのひとって、と  ついつい読んだ章に戻って確認してしまった  違う時間、違う人、でも同じ世界線  こういう小説結構すきだな〜  

    1
    投稿日: 2025.05.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どの章から読んでも良いということだったが、最初から順に読了。 各章同士の登場人物のつながりや別章についての真実が分かったりして面白かったし、あらためて叙述トリックのような書き方が上手い作家さんだなぁと思った。 読む順番を変えることによって、もっと劇的な違い(ミステリーで言えば犯人が変わるレベル)が起こるような仕組みを想定してしまっていたので、ちょっと拍子抜けだった。 他の順番で読んでたらどんな印象になったんだろう?

    1
    投稿日: 2025.05.06
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    全6話、好きな話から好きな順番で読める短編集(?)。本をひっくり返しながら読むのもエンタメ性があって面白い。 文体自体はさらっと読みやすく、重すぎない話が多い印象。別の話に同じ人物が出てきたり、時系列が異なったりするのでそれを補完しながら読むことで想像力も掻き立てられる。 本当の意味で何度も読み返したい作品。

    0
    投稿日: 2025.05.04
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    6章あってどれから読んでもよいという斬新な設計。 各章は別々の話しでオムニバスぽいのだけど、登場人物や出来事がゆるくつながってたり交差してたり、あーあの言葉はそういう意味だったのか、、などなどあり。おもしろかった。 物語としては群像劇で切ない感じです。

    0
    投稿日: 2025.05.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    消えない硝子の星→名のない毒液と花 →笑わない少女の死→落ちない魔球と鳥 →飛べない雄蜂の嘘→眠らない刑事と犬 の順番で読んだけどかなり面白かった。 本当に適当な順番で呼んだのに不思議と各章の繋がりが感じられた。きっとどんな読み方をしてもひとつの大きな物語として捉えられるんだろうな。何故かと言うとやはり1つの町が舞台になっているお話が多くてそうでなくてもそのお話の主人公はその町の出身だったり気持ちはそこに向いているからだと思う。 個人的には消えない硝子の星を最初に読んだのもあってオリアナに感情移入していたから前半は結構ショックが大きかった。 偶然にも後半は江添が登場する話が多かった。江添関係で言うと彼のことをよく知れてこの順番で良かった。 人と人の縁とか描いた作品に惹かれることが多いからこの作品はかなりお気に入りだ。 時系列で読むのも面白そう(分からないところは予測で決めて)。 解説を読んで知ったけど道尾さんは光媒の花や鏡の花など実験的な本をたくさん出してるらしいから他にも読んでみたくなった。

    2
    投稿日: 2025.04.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    それぞれの章が少しずつ関連している(1章での語り手以外の人物が、他の章では違う時系列の語り手となっている)のは面白かった。 また、どの語り手も誰かの死を体験しており、その苦境をどう乗り越え、どう共に生きていくのかという綺麗だけではないストーリーになっていた。

    1
    投稿日: 2025.04.27
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    ミステリーだけではないので、自分にはあまりハマらなかった。 読む順番で登場人物たちの印象が変わるの面白い。

    1
    投稿日: 2025.04.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    720通り!?って思ったから気になってて手に取った本。読んだ順番は最初からその通りに。1つ1つの話が普通に面白かった。読み進める度に、あ、前のに出てきた人!とか、この話では生きてる!みたいな発見は楽しかったけど、今までにない新感覚!みたいなのはないかな。短編集の組み合わせかなって感じ。

    1
    投稿日: 2025.04.17
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    たまたまほぼ時系列に違いエピソード順で読んでた。 期待しすぎたところはあったけど、それでも面白かった。 一つの一つのストーリーはそこそこ完成度の高いショートショートって感じ。 でも何となく読んでてしこりのような謎や語り不足感が出てくる。 それが別エピソードを読むことによってまた新たな側面から繋がりを見つけることができる。 ターミナルケアの話がすごく心に残った。

    1
    投稿日: 2025.04.15
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    全体的にリンク感を持たせる技術はすごいとおもう。個人的には上下逆さは一気に読むには非常に読み辛く、仕切りをつけてくれているのだから逆さにせずとも読み進められると良かったと思う。

    0
    投稿日: 2025.04.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    宣伝文句が素晴らしいの一言。どんな物語なのだろうと、ついつい手に取ってしまう。実際は割と普通の群像劇で、前作の脇役が主人公になってたり、時系列が前後したりする。自分は普通に最初から続けて読んでしまったけど、入れ替えたら印象そんなに変わるかな?と感じた。いちばん面白かったのはニシキモの過去話。刑事の息子が引きこもり男なのは普通に気づかなかった。 逆さまにするのは要らなかったかな。今作は実験的手法の「花」シリーズ3作目らしいので、他2作も読んでみたい。

    0
    投稿日: 2025.04.13
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    音楽で例えると、ソロでもちゃんと成り立って素敵な音色になりますが、オーケストラになるとさらに完成された力強い曲になる。そんな1冊でした。 読んだ順は、 「消えない硝子の星」「名のない毒液と花」「笑わない少女の死」「眠らない刑事と犬」「飛べない雄蜂の嘘」「落ちない魔球と鳥」 「硝子」と「毒液」は続けて読んで正解(と勝手に思ってる) 「魔球」を最後にしたのも良かった(と勝手に思ってる) ↑の順番だとあの人そうなっちゃったの!?とショックな展開になるけど、順番が違ったらどんな印象になってただろう。いろんな伏線回収の方法があるんだろうな。時間をおいて忘れた頃に再読したいです。

    7
    投稿日: 2025.04.12
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    章を読む順番によって何通りもの物語になるという触れ込みの小説。章ごとにページの天地が逆さになっているので、凝った造りの本だなぁと思いました。 章を入れ替えて読んでみましたが、6通りの読後感になり、それ以上にはなりませんでした。 でも、実験的な意味では面白かったです。

    0
    投稿日: 2025.04.12
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    どの章から読んでも良いとあったので、初めに並んだ順から読んでみた。次々と小さくも繋がる瞬間があって楽しいし、確かにコレは順番が変われば印象が変わる。忘れた頃に読めばまた違った感想になる。 これは紙の本で体験した方がいい。章ごとに上下逆さまに読むことになるからだ。そういう遊び心も、何度でも読める物語のカラクリも素晴らしい読書体験だった。

    5
    投稿日: 2025.04.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    6つの短編をどの順番で読んでもいい!というのがすごいと思った。こことここが繋がっていたんだ、ここの人はこっちで出てくるこの人か、と読み進めるにつれてどんどんページをめくる手が進んだ。

    0
    投稿日: 2025.04.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    構成はすごいと思うんだけど、すごい感動したとかびっくりしたって感じはなかったかなあ 江添が好きだったし、笑わない少女は悲しかった、 何回も読めばもっと面白さに気づくんだろうな

    1
    投稿日: 2025.04.03
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    6章あるお話をどの順番から読んでもよい、という本の概念(私が知りうる、だけど)をぶっ壊してきたような小説。 冒頭部分が書いてあって、ピンときた順番から読んでもいいし、後ろから順番に読んでもいいし、まあ好きに読んでいい、読者に委ねられた作品。 私は、ならば前から順番に読んでやろうではないか、と若干天邪鬼的な感じで読んでみて、次は、好きな順で読んでみた。 当然だけど、現在いる人には過去がある。 その過去は、知らなくていい過去かもしれない。 逆に、過去を知っている人の、知らなくていい現在もあるのかもしれない。 自分にとっては、どの話も、日本海側の雨が今にも振り出しそうな寒い曇り空みたいなイメージだった。

    12
    投稿日: 2025.03.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    6つの章があって自分の好きに読んで良いという小説。 しかも連続性を断つために一章ごとに上下を逆にして 製本されているので、目次から読みたい章を選んで ゲームブックのように指定されたページへ行き 本をひっくり返して読むという体験が面白い。 同じ町が基本的には舞台になっており、 違う人が主人公、違う時代が舞台になっている 6つの話が収録されているので、読む順番を変えれば 読み味は確かに変わるが、話の内容が変わる訳ではない。 自分はまず初めの『名のない毒液と花』を読み、 犬が気になって『眠らない刑事と犬』、 これは最後にハッピーエンドっぽい話を読まないと 嫌な後味になりそうだと気付き、 『落ちない魔球と鳥』 『笑わない少女の死』 『消えない硝子の星』 と読んでいった。 一応良い終わり方にはなったが、鳥が最後の方が 個人的には良かったかもしれない。 ニシキモや知真の登場はおっとなったし 花で事故の模様とその後の相棒の描写に違和感があったので ああそういうことか、というのはすっきりした。 ただ犬が怪我をしたり死んだりするのは嫌な気持ちだし 6章しかないのに1/3の確率で犬が酷い目に遭うのはちょっとなと思う。 それにどういう順番で読んだとしても、母を亡くし おばの元で物乞いをしながら生きていた少女が 旅行者の好奇心のせいで形見の蝶を失くし 自分の命まで失ってしまうことは変わりないのでは と思ってしまい、全体を通した物語としては 後味の良いものではない。

    2
    投稿日: 2025.03.30
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    初 道尾秀介作品かも? 最初の説明に、この作品は読む順番が自由ですと書かれている 最初に各章の冒頭部分だけが提示され、それを読む為に、そのページに飛ばなければいけない。又、飛んだ先の章が逆さまに書かれていたりする 全部で六章 解説で、読み進め方の組み合わせは720通りというのを読んだら、このNという題名は、自然数のNなのかな?と思うに至った 結局、私は提示されている順に読んだ 各章はそれぞれ独立したストーリーだけれども、どこかが他の章と繋がっている そして、全てを読み終わると、何となく全部が繋がっているような気持ちになった このNは、光媒の花、鏡の花に続く三作目ということだが連作ではなく実験的手法による作品の三作目ということらしい 是非、その前二作も読まねばと思ったし、他の道尾秀介作品も読んでみたいと思った あと、どの作品の登場人物もイメージしづらかった。特に江副は未だにイメージ出来ていない ところで、この手の本はジャンルとしては何に分類されるのだろう?一応、ミステリーなのか、文学作品に当たるのか、謎である

    0
    投稿日: 2025.03.29
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    読んだ順番は、 『名のない毒液と花』 『眠らない刑事と犬』 『飛べない雄蜂の嘘』 『消えない硝子の星』 『笑わない少女の死』 『落ちない魔球と鳥』 この順番で読んで良かったと思います。どの章も面白く、読んでいくうちにそれぞれの章との繋がりがわかってきます。 確かに、違う順番で読み進めていたら、ラストの印象は変わるかも。

    0
    投稿日: 2025.03.29
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    どの章から読んでも良いという事でランダムに読み進めて行きました。 最後に読んだ章がたまたま感動的な最後だったので読了の印象が感動で終わったが違う章だったら全く違う印象の本になっていたんだなと思うとまたいつか読み返したい本です。

    15
    投稿日: 2025.03.27
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    「720通りの読み方がある」ということ、いろいろなギミックで楽しませてくれる道尾秀介さんの作品で以前から気になっていたことから、図書館で文庫本を借りた。 本の中身を見て驚いたのが、奇数の章がひっくり返っていること。 第4章 飛べない雄蜂の嘘 第1章 名のない毒液と花 第5章 消えない硝子の星 第3章 笑わない少女の死 第2章 落ちない魔球と鳥 第6章 眠らない刑事と犬

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    投稿日: 2025.03.23
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     720通りの自分だけの物語を体験しましたと言いたいところですが、あまり感動には結びつかなかったと言うのが正直な気持ちです。  人生の節目の中の愛や生、死を体感し、人生をしっかり生き抜くことの大切さを感じました。  

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    投稿日: 2025.03.23
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    落ちない魔球と鳥→消えない硝子の星→笑わない少女の死→飛べない雄蜂の嘘→名のない毒液と花→眠らない刑事と犬、の順番で読んだ。どのストーリーも他の話に関する情報の散りばめられ方が絶妙で、1つ2つと繋がっていくたびにどんどん気持ちが高揚していった。 動植物や天気の動きや気配、登場人物たちが肌に感じている気温までもがはっきりと目に浮かんで伝わってくる感覚がした。

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    投稿日: 2025.03.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どの章から読んでも筋が通るように小説を書くことはすごいと思う。自分は純粋に興味をもった章から読んでみた。章がかわるごとに、「あ、この人物がつながるんだ」とわかるのはおもしろい。ただ、読んだ順でそんなにストーリーが変わるのかと言われたら、そこまででもないかな...というのが正直な感想。

    1
    投稿日: 2025.03.22
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    期待し過ぎました。道尾秀介感はありつつも、他の作品と比べてどんでん返しが少なく、読前のワクワク感を超えては来ませんでした。 ■よかったところ ・新しい試みをされているところが素晴らしいです。「いけない」然り、道尾秀介の試みは独り善がりでない大志を感じてかっこいいと思います。 ・確かにどこから読んでも破綻しないようにできているんだと思います。 ・警察女性の話が好きでした。浅いかも。 ■うーんなところ ・確かにどこから読んでもよさそうでしたが、違う順番で読んだら見方が変わる、まで至るかなぁというのが疑問でした。伊坂幸太郎ぽかったです。 ・アイルランドの二編、救いが無さすぎませんか?読むのキツかったなぁ…悲しい。浅いかも。

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    投稿日: 2025.03.20