
総合評価
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powered by ブクログ闇ハラ「闇ハラスメント」心の闇から応じる自分の負の部分の感情を一方的に押し付けること。 短編集が続くかと思いきや全て繋がっていて、最後の伏線回収で驚かされる。 人を言葉巧みに操って洗脳して、周囲を見れなくして人を死に追いやる家族。家族が1人かければまた1人補充する。彼らに意味などないところがまた怖かった。 辻村さんのホラー長編、面白くて続きが気になってページをめくる手が止まらなかった!
1投稿日: 2024.08.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あの「スロウハイツ〜」でページからキラキラしたものを溢れさせてる物語を書いた作者の長編ホラー作品ということで若干の心配はあったがそれはただの杞憂に終わり嬉しい読書。 ヒトコワでもキャラクター小説でもなく骨太なストーリーにのめり込む。 会話が成り立たない人と対峙した時はそりゃ恐怖。 そんで確りしたツイストにあっぱれ!と喝采。 大満足しました。 「冷たい校舎〜」はホラーではなくファンタジー&ミステリー?
1投稿日: 2024.08.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
個人的にエピローグの畳み掛けがすごく好き。 『闇ハラ』という言葉は何となく知っているくらいで、具体的にどういうハラスメントか分かっていなかったけれど、もしかしたら自分が当事者になっているかも、しまうかもと思うとゾッとした。 ホラー小説は初めてで夜寝れるか心配したが、ホラーというよりもヒューマンストーリーという感じでホラー味が弱く、1話1話繋がっていてどんどん伏線回収されていくので読んでいて楽しかった。
3投稿日: 2024.08.05
powered by ブクログ感想 嫌な人はいる。自分も誰かにとっての嫌な人。だけど好きで嫌な人になっているわけじゃない。話の都合上、会社を回すため。嫌な人だって大変。
1投稿日: 2024.08.05
powered by ブクログファンタジーだったかーと一章でがっかり。ただ二章から四章のコミュニティーが崩れていく様が恐ろしく面白い。
1投稿日: 2024.08.04
powered by ブクログやたらと人が死ぬのでびっくり。 そういう話だったのか…(帯にも書いてあるけど。笑) 絶妙にリアルの世界でもいそうな嫌な感じの人たちの言動に嫌な気分になりながら読みましたが、伏線回収は楽しい。これはシリーズ化するのか?
5投稿日: 2024.08.04
powered by ブクログありがちな感想だけどめちゃくちゃ面白かった。 1話から4話まで張り巡らされた伏線が5話で一気に回収される展開が読んでいて気持ちよかった。 1話目で主人公の目的が提示され、2話目以降はその目的を果たすために色々するのかと思いきや全く違う登場人物が出てくる。主人公は影も形もない。3話目も一緒。でも3話目の終盤を読んでいると「あれ?」と感じる箇所が出てくる。4話目も同じ。全く別のストーリーなのに他の話との妙な親和性がある。どういうこと? その謎が一気に明かされるのが5話。主人公も再び登場する。もうこの伏線回収が本当に鮮やかで、大好きな辻村深月作品がもっと好きになりました。 続編ありそうな雰囲気だったのでスピンオフみたいな話がまた読みたいです。
2投稿日: 2024.08.04
powered by ブクログ闇を抱えているのは 自分なのか 相手なのか 闇を飲み込んでいるのは 自分なのか 相手なのか
5投稿日: 2024.08.03
powered by ブクログ笑ゥせぇるすまんの喪黒福造を思い出してしまった。「あなたの心のスキマ、お埋めします」 まさに心のスキマに付け入り、乗っ取って行く。ゾワッとした怖さがあった。
1投稿日: 2024.08.01
powered by ブクログ怖くて怖くて怖くて。 単純なホラーではなくてじんわりと負のオーラを押し付けてくる感じで心が押し潰されそうになる… 週末の朝イチから読んでしまって、 その日ずっと考えがグルグルしてしまった 闇祓(ヤミハラ)って何よと思うと思うんです。 これを読んだら、あぁまさに闇ハラだ、と思うよ。 ママ友たちのマウンティング、上司からのパワーハラスメント、彼氏のモラハラ、全部怖いが全部が最後に収束してく。 紛れもなくホラーでファンタジーなんだけど 人間の怖さはめちゃくちゃリアル…悪意は伝染する…… 感想がうまく纏まりません。 闇ハラによって心が乱されてる。 辻村深月さん、何を読んでも面白いの何、、?!?
6投稿日: 2024.07.31
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ホラーミステリということで、現実的に考えたときに飛躍している部分ももちろんありますが、それだけでなく「こういう人いるよね」「こういうことあるよね」と日常的に巻き込まれてもおかしくないことが散りばめられていて、全てがフィクションじゃないぞ、と恐ろしくなりました。 特に、自分が無意識的に加害側になっているんじゃないかという意味で恐ろしいです。 ちょっとチクチク言っちゃったり、周囲に同調しちゃったり、自覚のない状態で闇ハラしないように気をつけないといけませんね。
4投稿日: 2024.07.30
powered by ブクログマウントの取り合い、モラハラ、パワハラ、、 そういう人間の嫌〜な面とホラー要素が同時に押し寄せて来てなんというか、ずっしりくる。 途中まで気づかなかったけど、繋がってるんだと分かった途端、続きが気になって一気に読みでした。
1投稿日: 2024.07.30
powered by ブクログ結局人間が1番怖いよねーってゆー。 短編と思いきや全てが繋がってて 布線回収も見事でした。 身近に起こりうる話ばかりで やっぱり人間が1番怖い。 お化けとかそういうホラーではなかったです。
4投稿日: 2024.07.29
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転校生・要の正体はまさに闇祓だった! 最初は主人公目線でとても不気味な印象だったけど、正体が分かると怖くなくなった。 けれど身近に潜む、周りにもいる名前のない悪意の方が余程恐ろしい!! 辻村さんの本はキレイで読みやすい。
3投稿日: 2024.07.28
powered by ブクログ2024/7/26 読了 元々辻村さんのファンタジックな程度が好きだった。 ホラーだけは、後味が悪い、原因が分からないネチっとしたものが好き。 辻村さんのホラーがネチっと系、 さらに程よいファンタジック。 めちゃ良かったです。
1投稿日: 2024.07.26
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辻村さんでは珍しいホラー。 得体のしれないものが取りついて、体を乗り換えていくっていうのは気持ち悪い。 ですが、それ以上にその家族を追いかけていく集団も同じ以上に怖かったよねぇ。
33投稿日: 2024.07.24
powered by ブクログ長編なのに連作短編で出来ている感じで、伏線がどんどん回収されるにつれ闇が深く怖くなっていく……学校、団地での悪意がゾワゾワと闇に飲まれる気がした。
30投稿日: 2024.07.24
powered by ブクログ着眼点が面白い作品。 辻村先生の作品を読了したのが本作が2つ目。 とても読みやすかった。 誰もは一度は闇ハラを受けたことも 無意識のうちにしたこともあるのではないのだろうか。
1投稿日: 2024.07.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
やっと読み終わった! 発売日付近で旦那様におねだりして買ってもらったのに、なかなか読めなくて少しずつ読んで読破・:*+.\(( °ω° ))/.:+ 世の中いろんなハラスメントがあるなかで、新しいハラスメントのカテゴリーのお話Σ('◉⌓◉’) 転校生くんが1番怪しい感じ出してたのに、結局は助けてくれるとは! そしていろんな場面で神原家が出てきてここでも関係してくるのか!ってなった(・Д・) 神原家って一言で言ってもあれ、この人あのときの人だよね?ってなったり奥が深いಠ_ಠ 最終的にはお話が終わったようで神原家以外にも家族がいたのか、、、 実は周りにもこんな闇落ちしてる家族がいたりするのかしら( ゚д゚)
6投稿日: 2024.07.20
powered by ブクログモラハラやパワハラに似ている“闇ハラ”だが、もっと普遍的なものかも知れない。 自分の心の闇の心情や理屈を周囲に押し付けるハラスメントを、呪われた家族という形で実体化してみせた小説。 短編集かと思い読み進めると、途中から物語が繋がりだし、思わぬところで辻褄が合うと爽快でページを捲る手が止まらなくなった。それぞれ独立した話だが、ラストの伏線回収する流れは秀逸で本当に素晴らしかった。 人間の内部から生まれてくる闇による恐怖… 闇ハラは誰にでも起こりうる事で、自分自身被害者にも加害者にも十二分なりうることを思い知らされた。
20投稿日: 2024.07.16
powered by ブクログ「最近なにかと◯◯ハラスメントって聞くよなあ。せや、闇ハラスメント、略して闇ハラなんてあったら面白いのでは!?」 的なノリで作者さんは書いたのかなと勝手に想像。笑 闇ハラとは結局「相手が嫌がることを押し付ける」ということなわけだけど、人間誰しも心に闇を抱えていて、(自尊心とか承認欲求なども見方を変えれば心の闇になりうる)本作では「人間になりすましたナニカ」が人々を恐怖に陥れる。で、それを祓う人の物語……というのが本作の大筋。本作は貞子や伽倻子がばーん!っと出てきて人をぶっ殺しまくるホラーではなく、どちらかといえばヒトコワ系の作品。 第一章で主人公が登場して、二章以降でいったん話が脇道にそれて、最終章でつながっていく構成は上手いの一言。あとこれはどうでもいいことだけど、ひと昔前のゲームのパッケージのようなダサい表紙絵もとっても魅力的。 ここまでいろいろかいたけど、秀作ではあるものの強烈なインパクトはなかったかなという印象。というか僕が個人的に辻村深月さん好きではないので厳しめのレビューになってしまった。笑 辻村ファンの人がこれを読んでたらごめんなさい。 というわけで⭐︎3つ。
4投稿日: 2024.07.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人の心を乱し悪意を振りまく「闇ハラ」。振りまく人はある一家によってもたらされる。今回は「神原」家が振り撒く側であり、中の人を変えつつ、その闇を広げていった。それを阻止すべく白石要を始めとする闇祓たちが行動をすることに。 設定的には闇を振り撒く人たちが中身を変えながら存在し続けると言うファンタジー的な設定がありながらも、振り撒く闇の中身は日常にありふれていること。 会話や雰囲気から、なんとなく嫌な空気や関係性になっていき、その人付き合いといった関係を崩していく存在。物語中でも語られていたが、振りまく側は意識的にやっていない場合もあるのがリアリティに溢れていた。 次もありそうな展開であったから、今度はどんなイヤな物語を語ってくれるのかが楽しみ。
11投稿日: 2024.07.15
powered by ブクログ怖すぎる... 闇に飲まれた人達が堕ちていくさま。 リアルな感情が伝わってくる。 闇に陥れる家族をお祓いする少年の思いも想像するにツラい。 短編小説なのだけれど全てが繋がっている。そしてまた新たな闇が発生する。終わることの無い闇ハラにただただ関わりたく無いと思うばかりだ。
12投稿日: 2024.07.15
powered by ブクログ読み終わりにゾワっとして肌が粟立つ感覚がする作品は久しぶり。 全ての伏線回収が見事かつ、オチが秀逸なのでホラーが苦手な人も敬遠せず是非読んでほしい。 いったん読み始めたらページを捲る手が止まらなかった! ただ、1点あるとすれば、どこか明るい場所や活気のある場所で読むのを強くおすすめする。
5投稿日: 2024.07.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
原野澪は、憧れの先輩と付き合うことになって、浮かれていたのが数日で過剰な正論で追い詰められていった。場所を変えて、次々と出てくる不穏な人たち。名前しか出てこなかったけど、それぞれが繋がって、ひとつの家族に集約していく。形のない闇が人をとりこんで、家族として綿々と続いて闇をまき散らしていく。もう何年も何世紀も続いているのだろう。苦労して絶えさせた家族の闇の元はどこへ?他にも多くの場所で闇がまき散らされているエピローグは怖い。 辻村深月の初ホラー長編とのことだが、よくこんなかたちのない闇の怖さを描き出したもんだ。
13投稿日: 2024.07.14
powered by ブクログ闇ハラに「目的がない」っていうのが怖かった。 普通に考えたらおかしいのに、本人には何の悪気もない。自分は正しいと思っている。 うーん、こういう人っているなぁ。 その人のせいで周りはペースを乱されたり、思ってもない行動しちゃったり。 自分も経験あるなー。 あの時のあれって闇ハラだったのか!? と思い当たることもあったりして。 しかもこれってエンドレスなんだね。 神原家だけじゃないんだ。この世に何人いるの?? ・・・怖っっ。
83投稿日: 2024.07.12
powered by ブクログこわっ 途中で、え?って言ったシーンがあった 少しファンタジー要素があったけど、読み応えあったなー 面白かった。
10投稿日: 2024.07.08
powered by ブクログ小説では極端だが、確かに正義感に違和感を覚えたり、マウントを取ってくるような人はいます。いい解決方法がないのが恐怖なのかも。
10投稿日: 2024.07.07
powered by ブクログ『転校生』 転校生・白石要。 クラスに馴染もうとしない要に、クラスの優等生・澪は親切に接すると、『今日、家に行ってもいい?』と… 怖くなった澪は、クラブの先輩・神原一太に相談するが… てっきり要が、闇の塊だと思ってたのに… 神原一太が… 急にキャラが…何かに取り憑かれたかと。 『隣人』 家族とともにサワタリ団地に引っ越してきた三木島梨津。読み聞かせサークルで知り合ったかおりは周りから浮いているようで… サワタリ団地は沢渡夫妻を中心に回っているかのよう… かおりが要のような役割かと思いきや、神原かおり⁇ 『同僚』で、ジンさん?神原さん?さすがに… 神原さんの奥さんが亡くなる⁇ ジンさんをみたおばさんが、『白石さん?』⁇ 『家族』で、神原二子が… 白石要と原野澪が再び。 短編かと思いきや、すべてがつながる。 人の心の中の闇。 そこにつけ入る奴ら。 みんなが持ってるような心の闇。 ちょっとした妬みや嫉妬につけ入るなんて… ジンさんなんて、ただ説教されて、愚痴を聞いていただけなのに… 愚痴を言ってただけで、どんどん病んでいき… 被害妄想から次々に… 梨津が生きててよかった。 みんな、もとに戻ったんだろうと思うけど。 でも、奴らはなんで竹と犬が駄目だったんだろう… でもさすが辻村深月。 おもしろかった。 あっという間に読破。 間違いなく、続編はあり。
24投稿日: 2024.07.07
powered by ブクログ人怖とホラーのハイブリッドという感じ。 闇ハラは身近にあるものなので、自分もこうなってしまうのではないかという恐怖心も相まっておもしろかった。人の嫌な部分が生々しく描かれていた。
6投稿日: 2024.07.06
powered by ブクログホラー×ファンタジー 人間って怖いなぁ ファンタジーだけど、実際にもこんな一家が存在するんじゃないかって思ってしまうほど惹き込まれた
4投稿日: 2024.07.05
powered by ブクログ純粋に面白かった! ジャンルは"ホラー小説"となっているが、一般的にイメージする怖さはなく、日常生活に潜む人間の闇を見事に描いた新しいホラー作品だと思う。 物語には"不気味さ""気持ち悪さ"を感じるが、内容が面白くて、読む手が止められなかった。「さすが辻村深月さん!」と言いたくなる。 この本を読んで、自分も知らないうちに闇ハラをしているのではないかと怖くなった…
8投稿日: 2024.07.05
powered by ブクログ大好きな辻村深月さん久々に読みました。辻村さん初のホラー小説ということでかなり期待して読みましたが、裏切られることなく最高の一作でした。ホラーと言いつつも描かれている恐怖の対象が、なんかどこかで見覚えのある光景。本人はしんどさを覚えてても"ハラスメント"と決めつけられず永遠に続く他人の言動、言葉で言い表せない不快さを見事に表現した一作でした。現実すぎて逆に怖いホラーです。特に第3章の「同僚」は今の職場でも見たことある光景すぎて戦慄でした。。やはりあれは闇ハラだったんだ。。と思えただけで何か救われました笑
12投稿日: 2024.07.03
powered by ブクログゾクゾクする程恐ろしく、自分の周りでも起こりうると思うと堪らなく怖い! 人の怖さが物語を作っていました。 短編かと思いきや、全て繋がっていて最後に色々分かり納得でした。 面白かったし、超オススメです!
33投稿日: 2024.07.02
powered by ブクログ本屋さんで手にした時、『ホラーというよりイヤミスな感じなのかな』、『辻村深月さんのホラーってどんな感じなのかな』と興味が湧き購入。 読み始めから『怖っ!』『気持ち悪っ』を味わった。 どんどん読み進めてもこの感情は失せることなく、最高潮のピークを味わったのは第二章の「隣人」。ゾゾゾーッとなった。 現実の人間関係の中に普通にある闇ハラ。 その事象や悪意の機微をこんな風に言語化できる辻村深月さんは流石だなと感じた。 シリーズ化されないかなぁ。
4投稿日: 2024.07.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
イラストが山田章博氏のホラー小説で高校が舞台(第1章だけですが)、怪しい転校生の名前が白石「要」ということで、序盤は小野不由美氏の「魔性の子」を連想しちゃいました(「魔性の子」の重要人物の名前も「要」だったので)。 ただ、第1章と終章こそ「祓い」という超常現象的な要素がありましたが、2~4章は人の心理に付け入って他人をコントロールするサイコサスペンス的な印象が強いかも。 良い人間関係を保ったり、周囲の環境を良くしていきたいという心理を利用されて徐々におかしくなっていく人たちの様子は、北九州で起きた監禁事件を想起させられ、とてもリアリティがあって不気味。 また、各章独立した話のように見えて、3章くらいまで読むと各章で異なる登場人物の中で唯一共通している「神原」という姓の存在に気づきます。 いったい神原一族とは何者なのか?第1章で要が見せた「祓い」や、行方不明になった花果はどうなったのか? 読み進めていくにしたがって、そうした謎要素の真相を知りたい気持ちがどんどん膨らんできて、満を持して始まる最終章は、先のページを早くめくりたい気持ちと、一文字も見逃さないようじっくり読みたい気持ちがせめぎあいながら、夢中になって読んでいました。 最終章では多くの謎が解き明かされてある程度溜飲が下がりましたが、夢子さんをはじめとする他の「闇を祓う者たち」や、神原家以外の闇を振りまく家族の存在など、新たな作品の「種」になりそうな要素が残っているので、続きの構想があるなら読んでみたいですね。 辻村作品といえばスターシステムも魅力の一つなので、続編では別作品の人物とのつながりも期待したいところです(個人的には、世界観的に「秋山一族」とつながりそうな気がしています)。
7投稿日: 2024.06.30
powered by ブクログ全てが繋がっていてとても面白かった。 正に口は災いの元。少し意味は違うかもだけど。 言霊というかなんというか、、、言葉は強いな
11投稿日: 2024.06.27
powered by ブクログヒトコワ的な感じかな…?と読んでたら、急なファンタジーホラーで1章が終わり、2章はまた舞台が移っていてヒトコワ的にはじまって… という感じで最初は何か得体のしれない感じがあったけど、読み進めるにつれて点と点が繋がってきて、最終章とエピローグで全て回収してるのが見事だった。 しかも読了感も、ヒトコワ的薄寒さは残しつつ、ファンタジーホラー的にはきちんとオチをつけて後味の悪さとかは残してない(むしろ爽やかな)ところが、なかなか他で味わえない感覚で面白かった。 私も解説同様、2章推し。
5投稿日: 2024.06.26
powered by ブクログ個人的・夏のホラー特集。”冷たい校舎”とか、結構ホラーチックだったりするので、初のホラー長編と言われても、『そうなの?』みたいな感じ。当然、違和感なんて全くなく、いつもの辻村節。丁寧に掘り下げないとスルーされがちな、ちょっとした人間の業みたいな部分を、上手く物語化してくれている。正しさの強要とか、ちょっとしたマウントとか、注意しないと『そういうものかな…?』で流れていってしまいそうなあれやこれやを、なんとも見事に言語化してくれてます。
8投稿日: 2024.06.26
powered by ブクログ人と人との交流を、いくつかの視点で見て、それぞれの解釈を進めていくと、まったく違う世界になってゆく。怖いけど日常にあり得るお話しです。
10投稿日: 2024.06.25
powered by ブクログ傲慢な感情の押し付け、闇ハラスメント 大小問わず、集団になると発生する闇ハラ 著者コメント 身近なあの名前のない悪意や善意 あの距離感や関係性に名前を付けました 「転校生」で読む、傲慢な親戚 「隣人」で読む、主婦達のギリギリの攻防 これなんか思い当たる事がありすぎる 「同僚」で読む、会社でのパワハラ 10匹の蟻の法則を思い出した 誰しも中間でいたいけど 誰しも元凶となり得る闇ハラ そこから、闇を祓う者と元凶家族達との戦いとなる ホラーの皮を被っていただかないと怖すぎる 現実的な闇の表現は、経験者も多いのでは そして、祓ってくれる人はいない 現実の方がホラー
111投稿日: 2024.06.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
長編ホラー小説。 5部構成になっており短編かなと思いきや最後に全ての物語が繋がる。 人間の持つ本来の不気味な闇と超常現象的(オバケ的)な闇が違和感なく描かれている。 とても読みやすく面白かったです!
4投稿日: 2024.06.24
powered by ブクログ【闇ハラ】闇ハラスメント…ネガティブな事情や気持ちを一方的に相手に押し付け、不快にさせる言動と行為。 あるある、こんな人に出会ったこと。 この作品は、誰でも自分の中にもっている闇の部分を操り、支配し、挙げ句の果てにとり憑く人たちの物語だ。 自分の中のネガティブな感情を人にばら撒いてなかったか⁈ 闇ハラを感じたら⁈ 短篇集のようで長編ホラーミステリー。 ナゾの転校生:白石要、彼に目をつけられる原野澪の加害者と被害者の単純な話ではない。 第二章『隣人』がリアリティで怖かった。 プロットさすが!
18投稿日: 2024.06.23
powered by ブクログ目を惹くタイトル、「闇祓」。 まるで小野不由美 著 「魔性の子」を思わせる、山田章博氏の挿画。帯に踊る「本格ホラーミステリー長編」の文字!もうとにかく即買いでした。 満足。本との出会いはそれだけで楽しい さて、本題 昨今様々な「ハラスメント」と対峙している世の中だけども「闇ハラ」は言い得て妙だなぁ、と。 表題に感心したのも束の間、作者が何を闇ハラと捉えているのかがゆっくりと開陳されていくと、その恐ろしさにぞっとする。 決して突飛な世界じゃない。 どこまでも自分たちの日常と地続きなのだ、と。 己の経験や感覚と照らし合わせた時、自分もこんな言いようの無い衝動に襲われた事は無かったか、と。直接的な恐怖描写よりも、肌をうっすらと撫ぜるような恐怖が流石の辻村作品です。 辻村さんのホラー作品は短編集「ふちなしのかがみ」の「踊り場の花子」が特に好きなのだけど、今作の「闇祓」もオススメです!
24投稿日: 2024.06.23
powered by ブクログ知らぬ間に自分の心理が操られてしまう恐怖が描かれていて読んでいて恐ろしくなりました。 特に『隣人』が怖かった。 相手との会話の距離感を誤った応対が与える違和感が恐怖に変わるところが凄かったです。
7投稿日: 2024.06.23
powered by ブクログうわぁ…凄かった… ホラーなんだけど、普通に日常にあるあるな出来事で鳥肌。 闇ハラはいつでも自分の近くに潜んでる…こわ! 辻村深月さんの"噛みあわない会話と、ある過去について"に次いでゾッとする1冊だった。
51投稿日: 2024.06.22
powered by ブクログ2024年48冊目 辻村深月さん/闇祓(文庫版) 辻村深月さんの長編ホラー作品。 めちゃくちゃ怖いけど、ページをめくる手が止まらず一気読み。 世の中でいちばん怖いのは、やはり人間。 #読了
5投稿日: 2024.06.21
powered by ブクログその『家族』に関わると人が死ぬ、そんなおぞましい下りから展開されるストーリーや、一気に襲いかかる恐怖ではなくジワジワと背中に忍び寄る恐怖が終始纏わりつくようなホラーミステリーでどんどん続きが気になってしょうがなく、一気に読み終えた。終章で明かされる真相やエピローグの不穏な雰囲気なども良かった。
16投稿日: 2024.06.20
powered by ブクログこういう、闇を引き寄せてる人っているいる〜と、フィクションのはずなのにどこか身近に感じるリアリティさに背筋がぞわぞわしながら読みました。現代ならではのホラー感。 思っていたミステリと毛色がちがったのが減点ポイントで残念。今後続編が出るのか、映画がどのような形で公開されるのか期待しています!
4投稿日: 2024.06.19
powered by ブクログ辻村深月さんがホラーミステリ...?と思ったけど、ゾワゾワと来る怖さもありながら読み始めると止まらない面白さは流石。 4作の短編のようで一つの原因に集約されて行くストーリーもお見事です。 自分の身近木ももしかしている...??と思ってしまう。闇祓、楽しめました!
9投稿日: 2024.06.19
powered by ブクログ学校や職場、団地で闇ハラを振り撒く人達の周りで人が次々に死んでいく。人に巣食う闇は他人へと移り増殖してしまう。そんな闇と戦う戦慄のホラー小説。自分の身の周りで闇ハラが起きてないか、闇ハラ当事者ではないか読んでいてゾッとしました。
6投稿日: 2024.06.17
