
総合評価
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powered by ブクログクラスに転校生としてやってきた青年はちょっと不思議な感じがした。 優等生の澪はクラスに馴染もうとしない彼に声をかけるが、彼の距離感はおかしくて身の危険を感じ、憧れの先輩、神原一太に助けを求める。 自分の事情や思いなどを一方的に相手に押しつけ、不快にさせる言動・行為が闇祓らしい。 第二章以降は、視点人物を変えながらさまざまな闇祓の恐怖が描かれていくけれど、個人的には第二章が一番興味を持って読めた。 フリーアナウンサーの梨津は夫と小学生の息子とともに、沢渡という若手デザイナー夫婦によって全面リノベーションされた団地に引っ越してくる。 沢渡家では毎週お茶会が開かれていて、梨津も呼ばれるが・・・ そのグループ内で主導権を握るのは誰か。お茶会に集う主婦たちの心理が伝わってくる。
2投稿日: 2024.12.22
powered by ブクログ2024.12.20読了。 誰もが持つちょっとした不満から 侵食されるように広がる闇。 他者と比べて生まれる優劣。 日常と非日常の境目も曖昧に どんどん広がる不気味さ。 めっちゃコワ。
3投稿日: 2024.12.20
powered by ブクログ4.5 かなり好きな作品だった。白石が転校してきた序盤から引き込まれた。闇ハラは白石がするのだと思っていた最中、先輩がおかしくなりだしておや?という展開が楽しかった。りつのエピソードも序盤から掴まれる。かおりという様子のおかしいキャラクターの奇妙さが気になって仕方がなかった。その中で、闇ハラの被害者の一人でもあったのかもしれないが、デザイナー夫婦の息子がべしゃべしゃとチョコを貪る様子が想像できてしまってとてもゾッとした。オーガニックにこだわって体に悪い添加物を排除し過ぎると反動でこうなるのか。子供の純粋さはわかりやすいから怖いよね。また、神原家の父親じんさんのところは個人的にあまり入り込めなかった。 次男のにこには才能があるというように、本当に面白いほど人が闇に取り憑かれて行く。小学生なのにすごいな。小学校にこんな子がいたら本当にこわいな。独裁者を思い浮かべてしまう。 神原家がつながって白石の再登場も鮮やかだった。後半もどんどん面白くなり、エピローグまでもが色々な闇ハラを想像してしまった。すごくいい終わり。最初はファンタジーなのが驚いたがかなり楽しめた。 Audible
2投稿日: 2024.12.19
powered by ブクログゾワゾワと不気味な心地がずっとあった 前半は短編かと思いながらストーカーとかの類の人間的な闇かなと思っていたが、想像していない方向に進んでいくので続きが気になってやめられなかった! 団地ってよくモチーフにされるけど、どうして不気味な感じがするんだろう、、たくさんの人が密集している分、闇も多いんだろうか。。 第二弾とかあったらいいなぁー
11投稿日: 2024.12.19
powered by ブクログ普段の生活の中でネガティブな気分になって落ち込んでしまうことはよくあるが、それが、意図的に他者によってコントロールされていたとしたらとても怖いと思う。身に覚えのある感情で揺さぶってくるホラー。
1投稿日: 2024.12.14
powered by ブクログ2024年に読んだ作品で一番面白かったかも 闇祓、、、よくわからないハラスメントが多数ある中、造語であるこの闇ハラの方がよっぽどしっくりくる さすが辻村深月さん あなたの周りにも闇を押し付けてくるカンバラがきっといる! 関わるだけでなぜがあなたの人生を後ろから引っ張ってくる人 知らない間に闇に引きずりこまれる前に関わりを断とう そしてあなたがカンバラにならない様に気をつけよう もし闇に引きずりこまれそうになっても、 前向きに生きていればカンバラはあなたに関わってこられない #読書好きな人と繋がりたい
5投稿日: 2024.12.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
少々読みづらい本の後だったため、サクサク読めてありがたかった。短編なのかなと思わせておいて、後半になってくると知った名前が出てきたり、関係性が徐々に明らかになったりと、構成も申し分なくワクワクできた。 最終章の伏線回収の部分がやや、強引な感じというか都合のいい感じがないわけでもなかったが、うやむやになったり物足りない感じはしなかったので、大変満足している。 最初から恐怖であったのに、それを上回る恐怖や不気味さがどんどん迫ってくる。恐怖もどちらかというとイヤミスといった感じで、後を引かないというわけではないのだが、いつ自分に訪れてもおかしくない怖さといったところ。こういう闇ハラの人は、探したら周りにもいるのかもしれない。
8投稿日: 2024.12.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
短編集みたいに、いろんな人のストーリーが読めるので飽きずに最後まで読めた。最後の伏線回収がワクワクドキドキした。闇ハラ怖すぎる…と思った。言葉だけでこんなに周りの人を巻き込んで操れる人がいるんだなぁと思ったらゾッとした。現実でもたまに加害者が洗脳状態だった事件が起こったりするから、強ち誰にでもこういう風になることはあるのかもしれないなと思った。
2投稿日: 2024.12.11
powered by ブクログ闇ハラスメント 自分の闇を一方的に押し付け、不快にさせる言動や行為 これ結構身近にありますよね。気づかないうちにやってたり、やられてたり。 そんな闇ハラ被害に遭遇した人たちのホラーミステリー。 各章ごとに異なるストーリーから、最後はその闇の根源部分に迫りますが、回収の仕方はさすがですね。 映画化も決まっているようなのでそちらも楽しみです。 続編も期待できそうですね。 個人的には終わり方はもう少しインパクトが欲しかったかな。
25投稿日: 2024.12.10
powered by ブクログ辻村さんの作は以前「善良と傲慢」を読んだ以来。読みやすくスイスイいき、後半に繋がるのはミステリー感もあっていいし、面白かった。何より人間関係から闇を撒き散らす、浸透させていく、気付かないうちに影響させていくというのは、実際の世界でも少しはあるなぁと思わせられる。人の影響は強いんだと思う。
1投稿日: 2024.12.08
powered by ブクログ4.6くらい!辻村深月のかがみの孤城を小学生くらいで読んで面白かったのに、別の作品読んでイマイチで敬遠してたけど、少し前話題になってたから興味持って読んでみた。えー、面白いなぁ、、、。軽い感じで読んで面白いくらいの嫌な感じで期待してなかったけどすごく良かった
1投稿日: 2024.12.06
powered by ブクログ伏線回収が楽しく没入感すごかった… 変に距離感の近い人、マウンティング、他人の悪口…心に潜む闇を他人に振り撒く、闇ハラスメント。 第二話のママ友の話がとても怖かった! 闇は祓わないと!
2投稿日: 2024.12.04
powered by ブクログこの結末までは想像してなかった… 途中まで代わり映えない感じで、一つ一つ独立した短編として終わっていくのかと落胆していたところで、あの結末はやられました。 また、辻村らしい青春のドキドキもあり、ホラーの怖さもあり、辻村作品好きは必読です。 心にドロっとまとわりつく恐怖感が消えません。
2投稿日: 2024.12.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
文庫化待ってました! 神原先輩、ジンさん、二子。 やり方は違うけれど、人の心に入り込んで支配していく過程が怖かった。 しかも特殊能力なんかじゃなくて、言葉と行動だけで闇を振りまいているというのが現実的にもありそう。というか居ますよね。普通の日常でも、自分の感情や事情を押し付けてくる人って。 実はああいう人たちが闇ハラだったと言われても驚かないです。 要くんは家族を失ったから闇祓いになった訳ですが、その術を教えた夢子さんたちとはどういう人なのか(片桐総合病院も)。前日譚読んでみたいです!
8投稿日: 2024.12.02
powered by ブクログこーわーいー! いやこれ実在してそう。命までは奪われなくても精神壊されるレベルの事件はきっといっぱい起きてるし、行方不明者も毎年たくさん出てるっていうし、この家族実在してると思う。
2投稿日: 2024.12.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
辻村深月さんの本格ホラーミステリーでドキドキしながら読みました。ゾワッとするかんじは流石でした。最後に繋がっていくのがまた面白い。 『ジンさん』が『神原』と繋がった時思わず声が出てしまった。
2投稿日: 2024.12.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
辻村深月のホラー作品。 優等生澪のクラスに白石要が転校してくる。彼とのコミュニケーションがうまくできない澪。先輩の神原一太に相談をしていくことによって交際することになるが、だんだん神原からモラハラを受けていくことになる。だが、すんでのところで神原は要によって祓われる。 世間には闇を持ち、その闇で周囲の人間を同様に闇に落としていく人間がいるという。そういった闇の人々を、短編形式で描いていく。 優等生と思われていながら周囲の人間にモラハラを起こしていく神原一太(『転校生』)、団地生活において周囲の人間にマウントをとっていく沢渡夫婦(『隣人』)、部下にパワハラをしていく佐藤課長(『同僚』)、クラスメイトに執拗なまでにルールを押し付けていく二子(『班長』)。 いずれも闇にとらわれた人々であった。 またその背後には神原家の存在があった。神原家の人々を追い詰めていく要。 最後には自分の父親を含む神原家を一望打尽にするのだが、世間にはまだそういった闇の眷属がいるのだという・・・・。 もしかしたら続編が出るかもしれません。 私は辻村深月はジュブナイル作家だと思っていたのですが、近年の作品はそこを超え、傲慢と善良のように人の心の闇を描く作品が増えきています。 この作品のようにホラーとしての作品が増えていくのも楽しみです。
4投稿日: 2024.11.25
powered by ブクログうぇーん、おもしろい 長篇ホラーということでちょっと身構えてたけど、嫌な怖さじゃなかった。児童向け感のなんとなくの優しさもありつつ、けどちゃんと最後は絶望したので、ホラーのいいところはそのままで、読みやすいッて感じでした。 闇ハラ、身の回りにある〜〜〜ってなった。闇を押し付けて嫌な気持ちにさせてくる人、みんな祓ってもらえ!!という気持ちになった。日常の再現度がすごいよ辻村深月。めっちゃ共感できる。 闇ハラの正体なんて本当はなくて、思わぬところの思わぬ人の発言や言動が、人の闇を増殖させてたりもする。ひとつずつのエピソードにそういう仕組みもあっておもしろかった。 何書かせてもおもしろいな辻村深月 社会人も学生も共感できちゃうよ 家族を補充する、っていう世界観がめっちゃ怖かった。神原家は終わっても、私の近くにも闇ハラは存在していて、終わらないんだ、、としっかり絶望。
5投稿日: 2024.11.18
powered by ブクログ辻村深月初のホラーミステリーに期待! 全5章で構成された連作短編小説ですがそれが予想以上に良かったですね〜!! 全ての章読むのが辛いイヤミス的な要素もあるが、最後まで読むことをオススメします。 映画化されるみたいなので楽しみ。
20投稿日: 2024.11.16
powered by ブクログホラーは、苦手だ。少し想像すると、頭から離れなくなるから。しかし、辻村深月さんのこの本は、読みたいと思ってしまった。表紙からして、おどろおどろしい感じなのに。 読了後、うわーーーっってなった。読んでる最中も、ぞわり感が半端ない。ラストへ向って、伏線回収も、新たな恐怖を生み出す。辻村深月さん、やはりすごい。 闇。こんな闇もあるんだと、再認識しながら、それならみんな闇の種は持っているのでは?と恐怖をおぼえる。ただ、闇を周りに押し付けて、狂わせることがあまり表面に出てきてないだけ。 過去を思い返すと、あの時あの人から離れておいて良かったと思うことがいくつか。ちょっと話を聞いてしまったが為に、電話がかかってくる度に、会いに来られる度にこちらが段々病んで来てしまう感覚。私の近くにも闇ハラはいた!皆さんの周りにも…。
17投稿日: 2024.11.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
単純に面白かった。 長編を買ったつもりが、短編なんだと思い、後半でそういう事かと再度納得。細かい部分を、前半〜中盤は微妙に隠しながら最後に全部繋げてきましたのは、お見事でした。 個人的に印象深かったのは2章。神原家以外もアクが強すぎてあの環境ストレス半端ないね。 5章の少しずつのネタバラシも良かった。要が犬の名前を教えた時とか、リツさんの名前を呼んだ時、父親が医者だと告白した時など、なるほどと唸らされました。
8投稿日: 2024.11.15
powered by ブクログ今まで読んだことのないジャンルの小説で面白かった。 意外と身近にこんなこと起こりそうな気がする…みたいな内容がいろいろあって、気づいたらすごく感情移入して読んでた。辻村さん、こんなジャンルも面白い。
7投稿日: 2024.11.15
powered by ブクログ辻村深月さんのホラー。 ミステリー強めのホラーかな。 徐々に回収される複線が圧巻。 闇ハラにふたつの意味をかけてるのが面白いと思った。人の心につけ込む系のホラー、まじでこわい。
1投稿日: 2024.11.12
powered by ブクログ闇ハラスメントとは、人間の心の闇を押しつけられ、引き出され悲劇的な結末を迎えてしまうこと。 最初の会話は普通むしろ好意的なのに少しずつ違和感を感じていき、最後には恐怖へと変わる、その表現が絶妙で読んでいて不安感、焦燥感が煽られまくりです。 伏線回収もしっかりされ、ホラーでありミステリでもある良作でした。
10投稿日: 2024.11.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あらすじから学園物なのかと思っていましたが、一つのテーマを元に、章ごとに登場人物が変わります。これらがどういう風にまとまっていくのかが気になって、一気に読み進めました。 一章を読んでしまうと「神原」というワードに敏感になり、誰がこの章での神原なのか?一見普通なこの人?それとも明らかに普通でないこの人?予測が裏切られたり、当たったり…。この章の主人公は助かるのか?ダメなのか?最後までハラハラが止まりませんでした。 特に母親。あれ、これってさっきの章のあの人の特徴じゃなかった…?という描写があり、ゾワゾワしていたら、理由があって納得でした。恐ろしい。 闇払はもちろんフィクションですが、こんなふうに相手を染めていく環境や人は実際にいます。ゾッとするラストに現実味のある、面白い作品でした。
5投稿日: 2024.11.10
powered by ブクログ現代のいろいろな闇を感じる 1章、2章が特に現実に近い状況がありそうで、怖く、嫌な感じ 大変読みやすかった
6投稿日: 2024.11.09
powered by ブクログホラーでおもしろかった。 ヤミハラスメント、闇、病み。 いろんな意味が入ってる。取り込まれないように気をつけててもいつの間にか取り込まれてる。 人って怖いな。 ママ友とかマジ怖い。 あの独特なカーストなんなんだろね。 ダレ得?とか思うけどそれも誰かに操られてたりするのかな。 闇の連鎖は止めるの難しい。
41投稿日: 2024.11.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
辻村さん初の長編ホラーらしい(解説による)本作。 全部で5章からなる作品で、主人公を変えながら闇ハラスメントをテーマにストーリーが進んでいく。個人的には2章の『隣人』を読んでいるのが辛かったなー。読みにくいとかつまらないとかでは全くなくて、面白いんだけど、私がこの立場だったら…と考えてしまって闇が読者である私にまで襲ってきた感じ。でも後半に進むにつれて、あ、この人はもしや…と思ったりして久しぶりにかなり夢中になって読んだ。でも⭐︎4つなのは、読んでる方が疲れてしまいそうなので、心が元気な時に読んでほしいという意味です。 第一章『転校生』 女子高生の澪のクラスに転入生の白石要がやってくる。委員長である澪は要に学校を案内する。あまり反応がない要だが、突然澪に「今日、家に行ってもいい?」と言う。あまりの異常さに不安を感じた澪は陸上部の先輩、神原に相談する。密かに憧れていた神原は澪を心配し、家まで送り届けてくれる。怪しい人物から守ってくれる素敵な先輩…だったはずが、実は闇ハラなのは先輩の方だった!! 第二章『隣人』 リノベーションされた大型のアパートに引っ越してきた梨津一家。夫と息子の3人と愛犬。幸せな生活が始まると思った矢先、読み聞かせボランティアで空気の読めないかおりさんやアパートをリノベーションしたデザイナーの博美さんたちと知り合いになる。明らかに怪しいかおりさんが実は普通の人で、優しく見える博美さんが闇ハラなのではと思ったら、なんかもうどっちも闇ハラじゃない?!子どもの食事とか、お葬式とか、もう全てにおいて常識はずれで読んでて苦しくなった。この章のラストで、え?誰がどうなったの?とわからなくて繰り返し読んでしまった。 第三章『同僚』 職場で部下を強く叱責している佐藤課長。よく被害に遭っているのは中途採用で課長より年下のジンさん。明らかにハラスメントだと感じた鈴井は先輩である睦美さんに相談する。 はいはい、佐藤課長が闇ハラ間違いなし!と思ったら、ジンさんの苗字が神原であることが発覚…。 第四章『班長』 草太の小学校に転校生がやってきた。名前は神原二子。とにかく真面目で、ルールを守らない子に容赦ない。忘れ物をしないように家に押しかけたり、とても小学生とは思えない。ただ、忘れ物をしない、宿題をするとか正しいことであるから否定するのも難しい。子供の時にこんな子に会ってたらトラウマだな…。 最終章『家族』 ここで第一章の澪が大学生となって登場。澪と要が第一章から四章までの事件の源となった神原家を追い詰めていく。 いやー、要も神原家の一員だったらどうしようかと思った。そして、無事に神原家の呪いを祓うことができた。が、まだ呪いはある。 ゾッとする終わり方だった。でもここまで酷くないとは言え、相手を不快な気持ちや不安にさせるような言動って遭遇することあるよね。そんな闇に飲み込まれないようにしないと、と思うと同時に自分も闇ハラしないように気をつけねばと思わされた。
12投稿日: 2024.10.31
powered by ブクログいわゆる黒辻村 この作品、ホラーなんやけど、職場、学校、様々な人の集まる場所で、少なからずありそうな気もする。 さすがに、周りで、いっぱい人死ぬとかはないにしても。 自身の考えの押し付けとか普通におるしな。私も、そういう事しないようにとは、考えてるけど、自分の価値観を人に押し付けてるような事ないように注意しておかんと! 自己チェック! 自己チェック! ここでは、自身の闇を押し付けてるってなってるけど、価値観押し付けと何が違うかはよく分からんかった。確かに、はじめは、優しく同調して寄り添ってってのが詐欺みたいな感じではある。 個人的には、 「人は人、自分は自分」 って考えなんで、 相手に価値観押し付けられても、 「そういう考え方なんですね。良いのではないでしょうか。でも、私の考えは、こうです。」って言ってしまう。 まぁ、根底に、価値観押し付けとか何とかより、人に指図されんの嫌いというのがある。 「ほっとけ!俺は俺や」が先に来てしまうという良い悪いか分からん性格ですっ! こんな押し付け軍団が、手を変え品を変え、親子を取り替えて、ちまたにいるのは怖い! こんなのヤツら、祓っても、祓っても、どこかから、湧いてくるで〜!w ここで、祓ってた「リーン」と鳴る鈴! 一家に一個、必須!w
122投稿日: 2024.10.29
powered by ブクログ転校生の白石要は、不思議な男子だった。優等生の澪は、クラスに馴染めない要に気を遣いおそるおそる話しかけたが、要のリアクションは「今日、家に行ってもいい?」だった。この転校生は普通じゃない。身の危険を感じた澪は、憧れの先輩、神原一太に助けを求めるが―。(e-honより)
1投稿日: 2024.10.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
角川から出た辻村さんの超注目作。 闇ハラスメント•••自分の闇を他人に押し付け、その人の人生に悪影響を及ぼすこと。 この言葉は作中オリジナルなので存在しないわけだが… 一語一句に否定し続けてくるモラハラ彼氏。 インテリア家具、流す音楽や食材へのこだわり等々でマウントを取ってくる同調強制夫婦。 気に食わない部下だけを圧倒的に理不尽レベルで責める管理職。 恐ろしいなと思いましたが、これ、現実でも発生してないか?! 「神原」一家の闇ハラスメントにより、狂わされた人間がどんどん死んでしまい、人間の闇は死をも呼び込むのかと… 佐渡団地の件がまぁ怖かった… 人間の心の闇が、辻村さんの恐ろしく的確な人間の心情描写で進んでいくので、こんなに人間的な怖さを感じるホラー小説はなかなかないなと思いました。
13投稿日: 2024.10.28
powered by ブクログ闇ハラ。毎日少しずつしか読んでなかったけど、終盤に入り、物語が絡み合っていくにつれて一気読み。闇祓の終盤は、何か身近な物を感じ、自分の生活を振り返りながら読んだ。さらに怖くなった。 読む価値あり!
2投稿日: 2024.10.27
powered by ブクログ短編だと思って読んでしまい、各章の終わり方にモヤっとした。状況が理解できず、消化不良のまま読み進めて、最後まで読んでやっと理解した(笑) とりあえず、ゾクッとした。 ここまでじゃくても、こういう人いるよね…と思った。
7投稿日: 2024.10.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
結局ファンタジー? イヤミスのようなゾクゾク感を楽しんでいたけど、神原家の話になっていっきに冷めたような、、
2投稿日: 2024.10.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
第1章から第4章まで、面白かった。 さすがって感じがした。 特に第2章の団地に住む主婦の話、みんな誰もが他のママを観察して勝手に上下関係作ったりマウントとったり心の中で見下したりしてしまうあたり、SNSなんかでの非常識なママネタのオンパレードで面白かった。 もちろん第1章の高校生、第3章の会社でのパワハラの話、第4章の小学生の話もよかった。 ・・・で、最終章ですべてが繋がって、神原家の謎が明かされるんだけど、こんな話なのって、一気につまらなく感じた。 だって、普通の人が悪意なく(悪意あることもあるけど)ハラスメントしてしまうからこそ恐ろしいのに。自分も友達も家族もハラスメントしたりされたりしてしまうかもしれないところが恐ろしいところだと思うのに。 人の怖さではなく、よく分からない力で、人格も思考もない人形のように動かされているだけ・・・ってことで、一気に怖さがなくなった。そこが残念というか、ワタシの好みではなかった。好きな方ごめんなさい。
2投稿日: 2024.10.24
powered by ブクログ【2024年192冊目】 転校生として原野澪のクラスにやってきた白石要。なぜか初対面である筈の澪のことを凝視する彼に「澪はモテるからね」と冷やかす友達。けれどモテるどころではなかった。会ってまもない彼が澪に告げたのは「今日、家に行ってもいい?」と言う信じられない言葉だった。動揺した澪は部活の先輩である神原に相談をし、思わぬことで神原との距離が縮まるのだが――。 おっ、ちょっとファンタジーも入ったホラーかな?モラハラ怖いねぇ…→やめろやめろ、ありそうな話を持ってくるのは!えっ、お前、お前…!→そんな、名前一つでぞっとすることあります???→正しさの暴力怖すぎる→終わったと、見せ、かけて…? さすが辻村深月さん。まずは話の構成が面白い。第1章が終わって、第2章目で一瞬あれ?と思うのですが、そこはご安心ください。ちゃんと全部繋がってます。 どういう仕組みなのかとか、どんなオチに持ってくのだろうと思いながら、頁をめくる手を止めることができずの一気読みでした。そして、めでたしめでたしでは終わらせない!現代の闇を綺麗に浮き彫りにした終わり方、脱帽です。 シンプルに面白いですよとも勧められるし、現代社会の闇についてわかりやすく書いてますとも言えるし、小説としての完成度も高い。 っかー!面白い!
3投稿日: 2024.10.24
powered by ブクログ『神原家』こわかったあ! 自分の中にある心の闇を相手に押し付けること(=闇ハラ)が、相手にどれだけ不幸をもたらすのか。自分が闇ハラをしないよう、自戒。
2投稿日: 2024.10.23
powered by ブクログテーマは面白かったけど…。 小野不由美や櫛木理宇みたいなとても闇が深い小説ばかり読んでいたせいか、内容もラストも割とあっさりとしていた印象。 「闇ハラ」の意味も共感でしかないが作中の神原一家に関してはリアリティが欠けていたように思った。 臨場感がとてもありハラハラドキドキであるため読んでいて楽しかった。
7投稿日: 2024.10.21
powered by ブクログ「傲慢と善良」の辻村先生の2作品目として手にした作品 オムニバス形式になっているようで、すべて繋がっている 不気味さはあるが、ホラーという感じではない気がする
2投稿日: 2024.10.21
powered by ブクログ父、母、子…まぁ色々あるわなぁ世の中。って感じです。 ターゲットは学生なのかな?厨二病っぽい感じが逆におじさんには軽快でおもしろかったですよ。
4投稿日: 2024.10.17
powered by ブクログ闇ハラスメント(闇ハラ)とは、精神や心が闇の状態にあることから、自分の事情や思いなどを一方的に相手に押しつけ、不快にさせる言動や行為。 人気作家の辻村深月さんが作った言葉で、辻村深月のホラーミステリ小説『闇祓(やみはら)』でも取り上げられています。この小説では、闇ハラ、つまり自分の事情や思いなどを一方的に相手に押しつけ、不快にさせる言葉や行為が描かれています。
2投稿日: 2024.10.16
powered by ブクログブクログでの評価が高かったのと、文庫になっていたので新品を購入してみた。 辻村さんは、私には当たりハズレがあるからどうかなぁ? 先ずは一章を読み終わる。 うん、流石辻村さん。 学校風景とか、友人関係、描写が巧み過ぎる。 怪しい転校生が現れる。澪は学校を案内するも、彼の距離感がおかしい。初対面で、『今日、家に行っていい?』と言われたり、実際家の近所に彼が出没したり。。。 不安に思った澪は憧れていた先輩に助けを求める。 憧れていた先輩と急接近するのだが、次第に先輩に違和感を覚える。。。 そして二章。 ガラっと舞台が変わり、今度は団地。 えー!!!これ短編だっけ?? 新品で買ったのにーーー!!! チェックしたはずなのにーーー。 と裏表紙を読むと、長編って書いてある。 良かった!(⌒-⌒; )死ぬかと思った(笑) この章では、アナウンサーの奥さんが、息子が通う小学校の読み聞かせボランティアに参加するところから始まる。 個人的にはこの章が一番ゾワゾワきた。 何と言うか、人間の承認欲求みたいなもの?マウント?意外と自分が意識しないでやってきた行動が浮き彫りにされるような気がした。 辻村さんはそういうところを描くのが上手い。 さて、この物語は私を何処に運んでくれるのか?とワクワクして読んだのだが、最後は何となく消化不良のまま終わってしまった(⌒-⌒; ) この本はホラーらしいけど、私はこういうあり得ない設定の本が苦手なのかなあ?? (吸血鬼で大興奮しているのだから、そんな筈はない) こんなに評価の高い本を楽しく読み終わらなくて残念(ToT) ひとつひとつの章はそれなりに面白かったのだけどな。。。
133投稿日: 2024.10.16
powered by ブクログ正直なところ、なんだかわかったようなわからないような、微妙な話でした。ホラーと言えばホラーなのですが、純粋なホラーとも言えず。第1話と第2話の内容が全く異なる話なので、めんくらいますが、そんな感じで、短編が4つ続いた後の最終話でいろいろなことがつながっていくといった展開。4つの短編が、人の嫌な部分を結構見せるので、後味が良くなかったかなぁ。
1投稿日: 2024.10.12
powered by ブクログ序盤は話の要点が掴めず、読み進めるのがしんどかったのですが先の内容が気になり一気に読み進めることぎできました。誰もが経験したことのあるような身近な人の恐怖が描かれていて、ゾワっとさせられました。
1投稿日: 2024.10.08
powered by ブクログいろんな人物の話に飛んで混乱していったが、読み進めると綺麗に回収されていって綺麗に繋がった。違和感だらけの話が続いてよく理解できないなと思っていたが、話が進むにつれどんどんひきこまれていった。最後の展開も意外なもので面白かった。
1投稿日: 2024.10.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『闇祓』読了。 読み始めから そわそわした。 最後の方は ちょっと頭混乱して涙が止まらなくなったけど、最後までドキドキだった。 やっぱり、辻村深月さんの紡ぐ言葉は 良いねぇ。すごく伝わって来るから、どんどん引き込まれる。そわそわゾクゾクドキドキ、おもしろかった。 ところで、竹は魔除け効果あるの?
1投稿日: 2024.10.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
さすが辻村深月さん。 本当に文章が読みやすい。短編かと思ったら最後で全部が、、、伏線回収されました!笑 どうなるんだろうって思っていたらもうあれよあれよという間に最終章。 面白かったなあー、、、! 下手に感想書くとネタバレに繋がってしまいそうだったのでここら辺で、、、、笑
5投稿日: 2024.10.04
powered by ブクログ人間関係ホラー。誰しもが共感できる日常の延長線上を起点としながら、異世界的な要素が絶妙な按配で加わり、エンタメ作として着地する。言葉のチョイスと巧みな感情表現に引き込まれてスラスラ読ませるが、ゾッとして肌が泡立つ瞬間や心地悪さ、驚愕が随所に現れ、流石の力量に恐れ入る。ラストはやや急速に収束した感があるが、充分に楽しめた。
1投稿日: 2024.10.01
powered by ブクログ途中まではイヤミス系かな?と思いつつ、やはりなのかファンタジー系要素も。タイトルも含めて、1ジャンルでは語りきれなさそうな作品。 辻村深月という人はどこか優しさを残す人なのだろうか。不快感を残そうとしつつどこか最後はライトな感覚。わー、そうだよねー。気を付けないとなー。 安直な余韻が残ってしまったのは自分が残念なのか…。ぼぎわんのようなホラー系を読んでいて、心が刺激を求めていたのか…。 第一話?が不快感に引き込まれていったからこそ、期待を膨らませすぎたのかも。キャラクターは可愛らしいです。
1投稿日: 2024.09.30
powered by ブクログさすがの辻村深月作品 現代を舞台にしたハラスメントホラー お化けやゾンビではなく、生きた人間が一番怖いことを再確認 読んでいてゾワゾワします 辻村さんは前から老若男女の心を持っているかのようにリアルに描きますよね それがホラーになったらこんなにも怖いのかって感じです
8投稿日: 2024.09.29
powered by ブクログ心無い言葉、無用な罵詈雑言、誹謗中傷、他人の心を蝕む言葉による暴力。そこかしこに点在している現実があると思う。酷すぎる言動の裏にはきっと闇があると考えてひとを責めるのを抑える。だとしても、ハラスメントは消え失せない。 祓う役割を担う人が現存して、組織的に対処をしてくれるのならお願いする手続きを知りたいものである。この出だしのような初対面は少し避けたいものの、闇を祓っていただけるのなら大したことはない。竹林が近くにあっただろうか?と考えてしまう。郊外に行くと所々に竹林が見られるので、もしや?とも勘繰ってしまった。 中学校と団地と会社と小学校、個々の舞台と思いきや繋がりのある親密な関係に気づかなかった。闇に取り込まれる結末は蟻地獄のようにもがいて這い上がろうとした時にはもう遅い。 辻村さんの初のミステリーとありましたが、とても読み応えがありました。今の世にも少なからず現存しているようにも感じられました。
21投稿日: 2024.09.28
powered by ブクログあいつらは闇を押し付けてくる。闇ハラスメント。 現実でもいそうな人であるが故に、これはフィクションではないのでは…?と怖くなりました。 闇ハラをする人たちと闇を祓おうとする人たちとの戦い。もしかして続きが出てくるのかな?いや、続きを読んでみたいと思わされた本でした!
3投稿日: 2024.09.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
厭な話という側面強めのホラー。 神原家の構成員、それぞれ力の強さが異なるのかな、など考えを巡らせた。具体的には長男の人、人死にを出さずに1年は良い先輩やっていたフシがある。メタな見方をすれば、導入章の登場人物だったからあまり派手に立ち回らせることができなかったのかもしれないけれども。
2投稿日: 2024.09.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
辻村深月さん初のホラー 転校生の白石要の転校初日、主人公澪は学校案内をしている最中に「今日、家に行っていい?」と聞かれる。 怖くなり、先輩に助けを求めるが・・ 白石要が不気味な感じで書かれていたが、視点を変えるとただ不器用なだけであった。 ただ人となりを知らずにそういう行動をとれば私も不気味に感じるなと思う。 主人公と同じ視点になれるので物語に入り込めた。 ホラーだが、人間の嫌な考えや嫉妬などがもととなり、 その闇の部分が増大し周りの人を巻き込んでいくという感じだった。 お化けや不気味なものは出てこないので、普通のホラーよりは怖くなく読みやすい。 神原父が白石要の父だったというのは、ちゃんと読んでれば予想できたなとおもった。人の名前とか適当に読んでたのが悔やまれる。
5投稿日: 2024.09.27
powered by ブクログマウント、モラハラ、正論の振りかざしだとか誰しも経験しそうな日常の闇をかくのが上手くて物語に引き込まれました。
4投稿日: 2024.09.25
powered by ブクログ日常を感じさせる内容で読みやすく、言動の細かさで一つ一つ繋がっていくのが個人的には合っていた。 ☆3.8
2投稿日: 2024.09.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
微妙なズレの不快感がどんどん増して、抜け出せなくなっていくのが怖かったです。そして、その恐怖に何時でも何処でも捕まる可能性があるんだという描写が、絶妙でした。いくつかの短編が最後に繋がっていくのも秀逸でした。続きが読みたいような、でも、彼にはそれに関わらずにいてほしいような、複雑な気持ちももちました。
1投稿日: 2024.09.22
powered by ブクログひさしぶりに一気読みした。 気持ち悪さが残るけど、ハマった! 今のわたしの環境が出会いと別れが多く、既視感を覚えてゾクゾクした。 闇ハラ、わたしの周りにもあるかも…怖すぎる!
3投稿日: 2024.09.22
powered by ブクログ読み進めていくと、この世の全てのハラスメントが闇ハラスメントだなぁ…と思えてしまう。 作者買いですが、すごく面白くて期待を裏切らない作品でした。
1投稿日: 2024.09.21
powered by ブクログ面白かった!!時代を反映していて、しかも日常でありそうな設定だけに、ぞーっとした。最初のストーリーで、驚きの展開があり、そこから一気に進む進む。後半の登場人物の繋がりが見事!!スッキリしていく感覚だった。辻村深月さんの作品面白い!
49投稿日: 2024.09.18
powered by ブクログメンタルに来るタイプのホラー。 ミステリーとの調合が絶妙で読む手が止まらない! 『闇ハラ』の恐怖は、あなたの日常にも潜んでいるかも…。 ホラー映画みたいに、あり得ない現象が起きるとか物理的な怖さではない。 メンタル的に攻撃してくるタイプです。 学校、会社、ママ友付き合い… 自身の闇を押し付けてくる『闇ハラ』、状況がリアルに描かれていて「他人事じゃない!」と感じてゾワッとする。 どこにでもあるモラハラやマウントといった小さい闇から始まり、小さな闇に飲み込まれて人が消えていく。 5章の本編とエピローグで分かれているのですが、個人的にマックスに怖かったのは2章の『隣人』。 読んでる最中、息が出来なかった…。 エピローグでは不穏な雰囲気を保ったまま終わる。 暑い時期にピッタリですね〜(笑) 続編があれば読んでみたい、クセになるホラーでした。
26投稿日: 2024.09.12
powered by ブクログ辻村深月さん、やはり読みやすいですね。 あまり読まないホラーですが、ぐいぐい読めます。ちょっとファンタジー?違うな、少しファンタジーでSF。 そして、人怖い。周りにいるよ、いる、いる。接触を避けるしかないよね~。
8投稿日: 2024.09.09
powered by ブクログ面白かった。 個人的には二~四章の中短編がとても面白く世にも奇妙な物語を読んでる気分になった。私も闇ハラしないように気をつけます。
3投稿日: 2024.09.08
powered by ブクログホラー小説とされていて、読むのがちょっと怖かったですけど。イメージするホラーとは違いダークヒーローというか、映像にしても面白そうと思いました。(ジメジメしたシーン多そうですけど) メインパートはSF感もあるけど、話の中心となる闇の部分だけを切り取ると、フィクションのホラーと異なり、普段の社会生活、これまでの人生で一度は感じたことのある人を苦手と感じて、なのにその人と関わる機会が出てきたときの息苦しさと言うか…現実感があって、ホラー映画とかとは異なる締め付けられる感がありました。 その描写がリアルで、どんどん読んでしまう。面白かったです。
4投稿日: 2024.09.08
powered by ブクログフィクションだが、日常感の強いシチュエーションとキャラクターばかりで世界観に引き込まれた。文章が面白く、読みやすいため、怖いと思いつつもついページを捲る手が早くなってしまった。 本作に登場する闇は、人がいつ抱いてもおかしくない心の闇だと思う。人との距離感や言動には気をつけたいと改めて感じた。
1投稿日: 2024.09.07
powered by ブクログ暗い話が読みたいっていう謎リクエストで借りた本。世に蔓延る名もないハラスメント。〇〇ハラは祓えるんだぜっていうポジティブホラー。
6投稿日: 2024.09.07
powered by ブクログいっきに読みました。 ホラー的に描かれてますが 他人のことを操ろうという人いますよね。 一番怖いのは人間ということでしょうか。
14投稿日: 2024.09.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
日常が徐々に侵食され、気づいた時には取り返しがつかなくなっている。 ありえそうだから怖い。 みんなどこにでもいる普通の人で、心の闇はあれどその幸せを奪われていいような人ではなかったのに、あまりにも理不尽な怪奇。 どうか、助かった人たちだけでも幸せになって欲しい…。
5投稿日: 2024.09.07
powered by ブクログ巻頭にある闇ハラの定義「精神•心の闇を一方的に相手へ押し付け、不快感を与える行為や言動」。闇を押し付けて心に悪意の種を植えて育ててくる人。 これをみて「まぁリアルにもあるよな」「身近にもいるよな」くらいの軽い気持ちだったのが、読み進めていくとその恐ろしさが一気に強まる。登場人物たちの距離感やパーソナルスペースがどんどん狂っていく過程が本当にゾッとしてくる。 日常会話でときおり感じる違和感を明瞭に描かれ、そこに潜む傲慢さや善良に振る舞おうとする心の機微がとにかくリアルに感じました。だから余計に想像しやすくて感情移入しやすいし、そのまま転落へと向かうところまで気持ちが繋がってしまう。 恐怖が文章を飛び出して身近に迫ってくる。 エピローグでその恐怖がずっとつきまとってしまう…
16投稿日: 2024.09.07
powered by ブクログ全5章で構成されていて、あれ?短編集なのかな、と読み進めていましたが、あれ?もしかしてこれ話し繋がってる、、?と、各章ところどころに散りばめられているキーワードに気付いた時の高揚感、ワクワク感が最高でした。
3投稿日: 2024.09.06
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人間の精神や心の闇をテーマにしたストーリー。 自分の闇の部分の思い・事情・考えを一方的に押し付けて、周りを不快な思いにさせたり、いじめを引き起こしたり、揉め事を起こす人を、ストーリーの中で表現されていました。 短編集のように構成されているけれど、終盤繋がってきました。登場人物達ほどではないけれど、誰しも自分の奥底に闇を持っていて、周りを巻き込んでしまう場面に出会ったことがあるなと感じました。 その時は違和感を感じながらも何となく合わせて、その後、心に黒いものが残りドッと疲れるのです。 最後の何ページかに闇の会話パターンが載っています。この類の会話の中に入った事あるなぁと、「闇ハラ」は自分たちの身近にあるものなんだなと思います。 人の闇を着眼点に描かれたホラーということで、斬新で面白かったです。 年齢問わず読める作品です。学生の方にもオススメ。
10投稿日: 2024.09.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この方の作品を初めて読んだ。 最初から引き込まれる展開でどの章も面白かった。 第1章の主人公には途中イライラして、文章で他人の感情表現の解像度豊かな作家なのだと思った。 それでも読後、本棚に残すか考えた時ブックオフに売ろうと思ったのは、文章もお話も最初から最後まで楽しみながら読めるしドキリとする瞬間もあるのだけれど、衝撃や美しい関係性などは感じれる作品ではなかったから。 時間が経って読み返した時、今以下の感動なのが想像ついてしまったから。数年後記憶に残る作品ではない予感がするから。 個人的には呪いよりヒトコワのままのほうがより恐怖を感じたと思った。呪いにすることによってフィクション感が増すせい? 自分の宝物になる作品のタイプとは違うだけでエンタメとして楽しいのは間違いない。
1投稿日: 2024.09.01
powered by ブクログおもしろかった!「隣人」が怖すぎて震えながら読んだけど、おもしろくて読むのがやめられずあっという間に読み終わった。 ちょっと映像化してみてほしい。
1投稿日: 2024.08.31
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一章は楽しくスラスラ読めましたが、二章からは胸糞展開と言うべきか…読むことへのストレスがすごく、離脱しそうになりました。それだけ人の抱える闇、嫌らしさを表現するのがお上手なのだと思います。 また、神原は姿形を変えて関わってくるのかと思っていましたが、複数の人間による家族構成があり、しかも赤の他人がそれに成り代わっていく… 洗脳に近いような印象を持ちましたが、それにしてもスケールが大きすぎるように感じ作品に没入出来ず、読了の満足感が得られませんでした。
1投稿日: 2024.08.31
powered by ブクログ転校生/隣人/同僚/班長/家族/エピローグ 闇ハラと闇祓(やみはら)音は同じ、ではその意味は? 言葉で人を闇に落とせるのか? 言葉の使い方でストレスを受けることがある。身体を壊すことも。付き合うのを止める事ができれば あぁ こわかった 心の奥に黒い塊ができたみたい
3投稿日: 2024.08.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ホラーなのかどうかはよくわかんなかっけど、辻村さんらしいファンタジー系。傲慢と善良のような人間関係への提議もされていたように思う。最初短編なのか?と思ったけど後で回収されるパターン。こういう人、いるよねっていう感じ。
1投稿日: 2024.08.28
powered by ブクログ初めは別々の短編集かと思っていて、時間のあるときに1章ずつ読み進めていたのですが、途中から『あれっ?繋がってる?』と思う感じが出てきて、そこからは一気読み! 面白かったです。 ありえなそうで、ありえそうな世界観でついつい『自分は大丈夫かな、私もうっかり闇ハラしてしまってないかな』と不安になることも。 かなり今までの自分の行動を振り返ってしまうような一冊でした。
5投稿日: 2024.08.27
powered by ブクログ最初は1話完結の短編集かなと思っていましたが、 毎話違った視点から闇ハラが描かれていて、最終話で繋がる感じが面白かったです。 作者の辻村さんはいつも本当に人間の嫌な部分や、心理を言語化し、描き出すのが上手だなと思います。
42投稿日: 2024.08.27
powered by ブクログお勧めされて一気読み。面白い!! それぞれの短編しっかり面白く、最後にはつながる。辻村先生らしいミステリーを感じつつ恐ろしいホラーの物語でした。
3投稿日: 2024.08.26
powered by ブクログ闇が潜んでいるという怖さ どこに潜んでいるかわからない怖さ 気配を感じる怖さ 第二章「隣人」はより身近な内容でゾワゾワした。 「普通の人」が持っている「悪意」は、やっかいで恐ろしいと思った。
79投稿日: 2024.08.23
powered by ブクログ人怖ホラーでした。 ファンタジーではありますが、誰でもこの人が友達・恋人・上司だったらいいなーと思っていても、実際そうなった時に何か違う、こんなじゃなかった、前の方がよかったと思うことはあると思います。 立場が変われば良くも悪くも状況に適応してしまう人間の哀しさを感じました。
14投稿日: 2024.08.22
powered by ブクログほぼ一気読みでした。登場人物の設定が実に上手い。彼等ほどではないにしろ、実際に身近に居た・居そうな闇を抱えた人物に、これまでの自分の人生を重ねて考えてしまいました。また、各章がワンパターンに陥らないので、次の章はどうなるんだろうとページを捲らずにはいられませんでした。そしてエンディングへ。解説の様な見方もあるとは思いますが、「闇祓」、続編の可能性を残してくれたと期待するのは、欲張りでしょうか。
3投稿日: 2024.08.20
powered by ブクログ辻村深月さんの作品は多く読んでいるけれど、ホラー長編は初めてで新感覚の怖さを味わえた。 著者らしい心情のわかりやすさで、どっぷり世界観にハマってしまう。 ホラー作品にある超常現象的な存在はあるけれど、章ごとのどの恐怖も日常に潜む「あるある」なことばかり。 闇はどこにでもあり、私たち自身も闇になる可能性があることを思い知らされた。
11投稿日: 2024.08.18
powered by ブクログ初めて読む辻村深月氏の作品だったが、なにより一番最初に思ったのは圧倒的に読みやすいという点。文体はそこまでライトだと感じなかったが、私の好みに合っているのだろうか。兎にも角にも、ページを捲り始めてすぐに「ああ、もっと早く読んでいればよかった」と思わせてくれた。 物語は、主人公である原野澪の在籍する高校に不気味な転校生・白石要が転校してくるところから始まる。澪はクラス委員長の仕事で転校生の要に声をかけることになるのだが、女子高生のありふれた日常に突如として出現した異物を強調するような描き方が上手く、彼女の目線で進む物語ゆえに怖さを助長させている。 その後の章の中でも滲み出てくる、現実でも感じる他者とのズレ。読者も感じたことのある感覚だからこそ、じわじわと首元を締め続けられるような、リアルな苦しさを味わうことができる。 そして、点と点が繋がるようにして、最終章で明らかになる作中の謎。伏線を綺麗に回収する気持ちよさと、日常に潜む闇の気持ち悪さが交差し、まさに読書でしか味わえない体験ができた。猛暑に嘆く今日この頃、背筋に冷たいものが走る体験をしたい読書好きの方はぜひ読んでいただきたい。
31投稿日: 2024.08.17
powered by ブクログ書名からはダークネスファンタジーのような印象を受けるが、実際のところはハラスメントの「ハラ」と、そうした闇を押し付けるハラスメントを「祓う」のダブルミーニングになっている。 それぞれが独立した物語ではあるものの、つながりもある。 読後は、相変わらずの心理描写の巧みさもあって、これはこの世の中のどこかで本当に起こっていることなのかもしれないと思わされる。
1投稿日: 2024.08.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初めて辻村さんの作品を読みました。 会話とそれに続く描写が、人の心の動きを際立たせていて、ホラーとして、非常に怖い。最近街を歩くと、通りすがりに邪魔とか言われたり、逆に歩きスマホの連中を邪魔やなぁと、思ったり。闇は誰の中にもあり、転がり出すと止める術も無くどんどん大きくなる一方。 独立した物語と思っていたら、最終章は回収と再生と、続く日々への橋渡しでした。人物の描写や展開の流れに感心し、もう少し何作か読みたいと思いました。怖いものは、身近にある。目的の無い恐怖ほど怖い。
4投稿日: 2024.08.16
powered by ブクログ☆4 ホラー小説は普段はあまり読まないのですが(怖いのが苦手なので…)、大好きな辻村深月さんの作品ということもあり、手に取ってみる事にしました! 夜、寝る前に読書をする事が多いのですが、今回ばかりは「日中に読めばよかった…」と寝る前に読んでしまった事を激しく後悔しました…。 特に第二章の怖さが衝撃的過ぎて、夢にまで出てくるのではないかと思い…なかなか寝付く事が出来ませんでした。 そんな怖がりでホラー小説が苦手な私でも、続きが気になってページを捲る手が止まらなくなってしまうくらい惹き込まれる面白い(怖いけれど…)作品でした!
37投稿日: 2024.08.15
powered by ブクログ3.5とか それぞれの話が一気に繋がった時は恐ろしかった 人間って怖い 最後で小説の中での出来事だったことが一気に自分の身近に感じられて怖かった
1投稿日: 2024.08.14
powered by ブクログ誰しもが持つ人の心の闇部分を利用し、周囲に闇ハラスメントを振り撒くように仕向け、人を不幸へ落とそうとする霊的なナニカ。 そのナニカを闇祓するSFホラー。 本書のホラー要素は、このよく分からない霊的な存在のナニカではなく、闇ハラスメントを振り撒く人達から発せられる言動、感情の移り変わりで豹変する態度などで表現される心理描写が、実際の現実社会また自分自身の内面に在る闇と重なることで感じる恐怖だと思う。 楽しめたものの★3の理由は、第二章で闇を振り撒くナニカの存在が事件にあまり関与しているように見えなかった。 SF要素がどうしても子供ぽく感じる。 闇の家族が欠けると補充するという設定がああり、普通に生きてる人間を洗脳?し、神原家の一員として補充するのだけど、顔や血液型などを替えるわけでわないので公的な証明書でバレないのか?とか色々雑念が入り、世界観に浸れなかったのもあり★3としました。
1投稿日: 2024.08.14
powered by ブクログSFホラーのようで身近に潜んでるのでゾッとしました。もしかしたら自分も被害者かもしれないし加害者かもしれない。 そう思わせる作品だと思います。
1投稿日: 2024.08.14
powered by ブクログ凄いものを読んだなと思いました。個人的にホラー作品はあーはいはいとなっていましたがこの作品は今まで触れてきたホラー作品を凌駕する作品でした。読めて良かったです。
1投稿日: 2024.08.13
powered by ブクログホラーミステリの、ホラーもミステリも充分楽しめる。 グロやモンスターではなく、どこかで経験したような他者への負の感情がホラー要素になっている。著者の深い洞察による適切な感情表現で、ゾッとさせられた。 いつもの日常を暮らしていたはずなのに、感情が逆なでされ妬みや嫉妬を受けたり発したりする。それは誰のせいなのか。どこに”悪意”があるのか。その不気味さが小気味よかった。 敵は超常現象を使わずに巧みに人を壊していく。 続きがありそうな、というより終わりがなさそうな読了感。
5投稿日: 2024.08.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
相変わらず人の闇を書くのがうまい。闇ハラが本性あらわして登場人物を責める言葉がこちらも少し思ってたところなのが本当に秀逸。うじうじメソメソしながら行動はしない高校生。マウンティングしないように気をつけすぎて逆にマウンティングのような態度をしてしまうアナウンサー。 誰でも闇は持ってる。そんな感想をもつ自分も。 竹と犬が苦手な理由はなんだったんだろう。
1投稿日: 2024.08.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ページをめくる手が止まらなかった 空想感溢れる展開かと思わせてのエピローグで一気に「お前のことだよ」とにじり寄られる感じ ホラーなんだけどいわゆるホラーとは一線を画す小説 俺、気付かないうちに君に闇ハラしてたかもしれない ごめんな俺が不甲斐ないせいだ 何もできない俺が全部悪いよね やっぱり俺なんかと付き合わない方がいいよ ...... 闇ハラ、病みハラ.... あああ
3投稿日: 2024.08.09
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戒められる。こういう人いるよなと思うと同時に自分自身にもこんな一面ないか?とドキッとする。誰もが神原家の被害者になる可能性があるのはもちろん、神原家になってしまう可能性もあると思うとそっちの方が怖かった。主人公である澪の言動の節々に善意からくる闇ハラが潜んでいるような気がして自分自身も日々の生活で善意に見せかけたハラスメントをしてしまってる部分があると思うから悪意からくる闇ハラよりたちが悪い気がした。
1投稿日: 2024.08.08
powered by ブクログ怖かった。人が恐ろしかった。 怖いのだが、展開が気になりすぎて、頁を捲る手が止まらなかったです。中盤以降一気読みでした。 流石の辻村さんです。読ませてくれます。
5投稿日: 2024.08.08
powered by ブクログ序盤は学生やママ友とのつながりなどなかなか感情移入のできないイヤミスと思いきや、段々と繋がっていく線に読まされてしまいました。わたしも負の感情が漏れやすいタイプと思うので戒めとしたい。辻村さんを信じて最後まで読んでよかった。
1投稿日: 2024.08.06
powered by ブクログ8月1冊目 ヒトコワ的なホラー このSNS時代ヤミハラな人はたくさんいるよね。 例えば芸能人の不倫問題とかもそうだけど 家族が許しても世間が許さない。 顔が見えないこと、面白がって賛同する人がいること、正義の振りかざし方を間違えてる人 ○○家は誰でもが補充として使われるし すぐ隣にもいそうですね。 辻村先生ホラーも秀逸でした!!
1投稿日: 2024.08.06
powered by ブクログ闇ハラ「闇ハラスメント」心の闇から応じる自分の負の部分の感情を一方的に押し付けること。 短編集が続くかと思いきや全て繋がっていて、最後の伏線回収で驚かされる。 人を言葉巧みに操って洗脳して、周囲を見れなくして人を死に追いやる家族。家族が1人かければまた1人補充する。彼らに意味などないところがまた怖かった。 辻村さんのホラー長編、面白くて続きが気になってページをめくる手が止まらなかった!
1投稿日: 2024.08.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あの「スロウハイツ〜」でページからキラキラしたものを溢れさせてる物語を書いた作者の長編ホラー作品ということで若干の心配はあったがそれはただの杞憂に終わり嬉しい読書。 ヒトコワでもキャラクター小説でもなく骨太なストーリーにのめり込む。 会話が成り立たない人と対峙した時はそりゃ恐怖。 そんで確りしたツイストにあっぱれ!と喝采。 大満足しました。 「冷たい校舎〜」はホラーではなくファンタジー&ミステリー?
1投稿日: 2024.08.06
