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家族解散まで千キロメートル
家族解散まで千キロメートル
浅倉秋成/KADOKAWA
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総合評価

223件)
3.3
24
53
100
31
6
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    昭和の結婚観、家族観を全否定。サザエさん大嫌いなんやろなー。 それ自体は否定しない。新しい価値観を提示したかったんだと思う。 だけどぉ、話が全く面白くなく、登場人物の誰1人にも感情移入できず、読むのが苦痛だった。伏線?的なものもこじつけで???だったし。(前作2つが面白かったので、余計にがっかり) この作者、重いテーマを無理に入れ込もうとせずに、単純にミステリーで書いた方が面白いものになりそうなんだけど。行動に意味をつけようとするから、ストーリーが破綻してる気がする。見ているもの(既存の価値観)を疑え、っていう逆張りに囚われすぎてる! そして、親の行為を見せるのは虐待だから。(わざとじゃない、とか関係なく)語り手が姉にめっちゃ詰められてたけど、弟こそケアが必要だから。かわいそうに。 家族を解体して、自己責任で個として生きていくのをハッピーエンドっぽく持ってきたけど、この家族、全員ケアが必要そう。それは人間関係の中でしか解決できないと思う。逆説的にそれを示してたとしたら、回りくどすぎる。

    5
    投稿日: 2024.10.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まさかの犯人に驚いた!これで終わりかーって思ったところでのどんでん返しのような。家族とは、みんなそれぞれの基準や価値観があるから一概に定義できるものではないのかなと思った。個人的には浮気する父親は最低だと思う。とはいえ、ずっとパートナーだけに性的なことを求めるのは厳しいと思う。世のお父さんはどうしているのだろう。 作者の意見も一理あるし、こういう考え方もあるんだなと思った。多様性が求められている今、正しいはひとつではないし、自分の考えに基づいて納得のいく行動を取っていきたい。 「カントの意見には抵抗感がある。しかし性器をパートナー以外の人間と使用することは悪であると定義したい。同性愛は認めてあげたい、子供のいない家も認めてあげたい、僕らのような、職場の人間同士で寝食を共にしている人間のことも、認めてもいいと思っている。だけれども、「普通ではない』とは思ってしまう。でもやっぱりね、周さん。僕らが『普通』と感じているあの家族像って、たぶんものすごく一元的で、驚くほど視野が狭くて、びっくりするくらい自分勝手なんです。喜佐家の固定電話にかかってきた電話は、必ず周さんがとらなくてはいけないのと同じくらい、理不尽なルールなんです。なのに誰もが、自分たちは奇妙なルールに縛られていないと思っている。普通から外れている人は、普通ではないけれども認めてあげようよと、心の広さを発揮しているつもりでいる」

    1
    投稿日: 2024.10.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    家族解散3日前に突如物置に現れた仏像。父親が盗んだ?また? 返却をしに家族で1000キロの道のりを進んでいく。 途中まで、盗んだのは父親じゃないのかも。じゃあ誰?と変わっていく展開がさすが朝倉さんで、そして「じょーない」の意味が終盤でわかったところは目頭が熱くなった。 なんだよ、終わった家族とかいろいろもめてたみたいだけど幼い頃の兄弟のいい間違えが大人になっても家族間共通の言語として残るなんてと、絆を感じさせてくれた。 正直そっからは皆さんも書かれてるけど価値観の押し付けがちょっとしんどい。 朝倉さんって『ノワールレヴナント』のときから思ってたけど結婚して子供を持つことを贅沢と思ってるというか、私個人としては男女が結婚して子供を儲けるのは生き物の存続の面から大多数がやらなくてはいけないことだと思ってるのであすなと賢人さんの言い分は全く同意できなかった。 いえ、とくるま、のしかけは確かに読んでる途中ちょっと表現がおかしいなと思いつつもまあこんなものかな?とスルーしてたので思わず読み返した。 今回はちょっと読後感があまりよくない一作だったなー。

    4
    投稿日: 2024.10.06
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    誰が犯人なのか?という疑問がずっとあり、ストーリーとしてはおもしろかった でもこの作品に出てくる家族は好きになれない

    6
    投稿日: 2024.10.03
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    家族解散まで千キロメートル 著者:浅倉秋成 --- **内容説明:** 実家に暮らす29歳の喜佐周(きさ・めぐる)。実家を取り壊し、両親はマンションへ転居、姉は結婚、周も独立する予定だった。しかし引っ越しを控えたある日、家族で片づけをしていたところ、父が盗んだらしい「青森の神社のご神体」にそっくりな不審な箱が見つかる。なぜ父が神社からご神体を持ち帰ったのか、家族は真相を確かめるべく、ご神体を返却するため青森へ向かうが、その道中、周は次々と違和感に気づく。そして、家族の隠された秘密が明らかになっていく……。 --- **感想:** 浅倉秋成さんの作品は「六人の嘘つきな大学生」や「俺ではない炎上」など、複雑に絡み合った状況や予測不可能な展開が特徴的です。今回の作品も、突飛な状況が次々に巻き起こり、家族が抱える隠された問題や謎が少しずつ明かされていく過程がユーモラスで楽しめます。 物語は途中までコメディタッチで進行し、家族旅行のような雰囲気で読者を楽しませますが、終盤になると家族とは何か、普通とは何か、常識とは何か、といった深いテーマが浮かび上がってきます。当たり前に思っていた価値観や家族の形が、実は脆く、簡単に崩れるものかもしれないということを考えさせられました。 浅倉さんらしい驚きの展開も健在で、物語がどんどん転がり込んでいく様子は圧巻です。家族の絆と個々の葛藤が描かれた本作は、楽しみながらも心に刺さる作品でした。予測不可能な展開を楽しむとともに、家族や人生についての問いかけが強く残る一作です。

    14
    投稿日: 2024.10.01
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     元旦早々家族みんなで盗難にあったらしい神体を返却に行く。神体は、なぜか家の倉庫にあったのだ。家族は、その実行犯は父だと家族は確信していて、はるばる青森県まで車を走らせ、返却何しようと画策する。  この設定が面白くて、難局をどう乗り切るのかと読み進めたが、後半になるにつれ、話は一筋縄ではないし、家族とは何なのかを考えさせられる。とても良いお話なのだろうけど、最後までエンタメ気分で読みたかったのが本音だ。

    18
    投稿日: 2024.09.30
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    公務員である主人公の僕の実家の倉庫から、神社から盗まれた御神体が見つかった。 驚く家族は、その場にいない父が盗んだものだと断定し、青森県にある神社まで車で返しに行くことを決意する。 というのも、家族の父への評価は、気がつけばいつのまにかどこかへ出かけてしまう無責任な人間。 父を除く家族は神社がある青森県まで御神体を返しに向かうが、、。 確かに家族だからこうあるべき、とか、父や母としての責務、というのは社会で生成されたときにとても不自然なものであるというのは事実だと思う。 それ自体は納得できたのだが、話の流れに100%しっくりは来なかったかもしれない、。 あと作家さんがどんでん返し得意な人だったから期待し過ぎてしまったのかも。 でも終わり方は結局主人公はどちらを選んだのだろうとかなりわくわくした。

    0
    投稿日: 2024.09.29
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    『六人の嘘つきな大学生』は超えられなかった。 著者得意の”人の二面性”については、今回も存分に発揮されていて、善人と悪人がコロコロ入れ替わる。 ハッピーエンドと見るかバットエンドと見るか、物語が想定外の着地をするところも流石。 本作は家族の在り方も二転三転していて、”そんなわけないだろ”とツッコミを入れつつも”そういう見方もあるかなぁ”と思わされる場面が多かった。

    3
    投稿日: 2024.09.28
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    ※ こうあるべき、というカタチに囚われ 縛られたきて家族の成員一人ひとりが、 “家族解散”直前のとある事件をきっかけに 自身と家族の歪みに気づかされていく物語。 家を入れ物として考えた時、その中で暮らす 家族一人ひとりが何を大切に考え、 どんなことに我慢して無理をしているか。 互いにわからないのに家族という枠に課した ルールに囚われて距離を置くこともできず、 適度な距離すら見誤って反発しあっている。 負のループに片足を突っ込みながらも、 息も絶え絶えにしがみついてる感じが 手に取るように伝わってきます。 よりよく生きるために、一本を踏み出す お話でした。

    6
    投稿日: 2024.09.25
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    話が二転三転してとてもハラハラしました。 お父さんが浮気したことでその後のおもちゃん盗難の罪を着せられ、今回ご神体盗難を疑われます。でも実は…。 家族とは、夫婦とはなんだろうと考えさせられました。 近くに居ないほうが仲良くいられたり、夫婦でもずっとレスで仲良しだったり色々あると思います。 それぞれの心地良い家族なり夫婦のあり方があっていいのでは。

    0
    投稿日: 2024.09.25
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    何気なく、不穏なタイトルに惹かれて。 すっっっっっごくよかった…… なぜか家にご神体という謎、それを返しにいく車中や移動中のてんやわんや、伏線回収に、主人公の姉の言葉、「家族」とはなにか。ふっと自分の家族を数えてみる。ラストの気持ちよさがたまらなかった。 あと、日頃思うもやもやが言語化されていて、個人的に心に響いた

    0
    投稿日: 2024.09.19
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    【感想】 実家で見つかった盗まれた仏像を元ある神社に返しながら、誰がこの仏像を盗んだのかを各々が疑心暗鬼になりながら、ドライブしていくのは朝倉先生ならではのドキドキする設定だった。 個人的にはこの前半のこういったミステリ感が朝倉先生らしく好みだが、後半から家族というものへの概念へとなっていく。 家族というだけでの連帯責任や家族というだけで一緒にいないといけないのは正しいことなのか? 家族という縛りがお互いにとって良くないのであれば解散する事を必要だし、日本ならではの一族的な考え方へ一石を投じたいという印象を感じた。 今は色々な形がある中で、固定概念や一元化されたものをどこまで求めるのか保つべきなのか考えさせられた。 【あらすじ】 実家に暮らす29歳の喜佐周(きさ・めぐる)。古びた実家を取り壊して、両親は住みやすいマンションへ転居、姉は結婚し、周は独立することに。引っ越し3日前、いつも通りいない父を除いた家族全員で片づけをしていたところ、不審な箱が見つかる。中にはニュースで流れた【青森の神社から盗まれたご神体】にそっくりのものが。「いっつも親父のせいでこういう馬鹿なことが起こるんだ!」理由は不明だが、父が神社から持ってきてしまったらしい。返却して許しを請うため、ご神体を車に乗せて青森へ出発する一同。しかし道中、周はいくつかの違和感に気づく。なぜ父はご神体など持ち帰ったのか。そもそも父は本当に犯人なのか――?

    6
    投稿日: 2024.09.13
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    家族である事ってなんだろうって 凄く考えさせられた あなたの家族は何人ですか? 自分も答えが見つからない そしてラストがまた気になりすぎる

    2
    投稿日: 2024.09.05
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    もう一度読むほどではない。けどレビューを読んで、そういうことか。と思ってサラッと家の方は読み直した。

    0
    投稿日: 2024.08.30
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    家族とは何か。 うーん…あらすじとか紹介動画を見て読んでみたけど、思ってた感じじゃなかった。 多分私の家族が所謂「普通」だから理解できなかったのかな?

    1
    投稿日: 2024.08.28
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    ――この家族を解体しよう・・・・?―― えっ?どういうことなの? 父親、母親、長男は結婚し夫婦二人で 暮らし、長女は家を出て、次男は親と暮らしている。 この家族は仲が良くない。 いつからだったか、父親は家にいない?ことの方が多くなった。時々、帰ってはくるのだが・・・・何故か? 多分、きっかけはあれでは・・・・ とにかく、変な家族。 そして、次男と長女が結婚することに なり、家も古くなったし、父親はいないような感じだし、家族は解散し家も解体 しようということになった! そんなことって、あるのかと思う。 解体はともかく、家族解散なんて・・・・ それに、父親がいないというこの現実を どうするのだろう? 世間には、このような家族がいるのかも 知れない。それでも、たまには顔を合わせるぐらいはしてほしい。 血は繋がっているのだから・・・・・     2024、8、25  読了   ―――少しだけネタばれ―――― 母親は、家内安全を願っていた。 ・・・・物置から仏像が見つかり、犯人は 誰だと騒ぎ立て、旅が始まる。 父親はどこに行っていたのか? それは・・・・いたのだ! そんなところに、何故!

    48
    投稿日: 2024.08.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    実家に暮らす29歳の喜佐周(きさ・めぐる)。 古びた実家を取り壊して、両親は住みやすいマンションへ転居、姉は結婚し、周は独立することに。 引っ越し3日前、いつも通りいない父を除いた家族全員で片づけをしていたところ、不審な箱が見つかる。 中にはニュースで流れた【青森の神社から盗まれたご神体】にそっくりのものが。 「いっつも親父のせいでこういう馬鹿なことが起こるんだ!」理由は不明だが、父が神社から持ってきてしまったらしい。 返却して許しを請うため、ご神体を車に乗せて青森へ出発する一同。 しかし道中、周はいくつかの違和感に気づく。 なぜ父はご神体など持ち帰ったのか。 そもそも父は本当に犯人なのか――? (アマゾンより引用)

    0
    投稿日: 2024.08.24
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    驚くほどおもしろくなかった。 話が飛び飛びな印象に加え、ご神体を戻しに行くという行動等が意味わからなくて、読んでて苦痛に感じた。 家族をテーマにしてるが、無理がある展開。 伏線を無理やり作ろうとしてるのか、まとまりがなくめちゃくちゃやったかな。 6人の嘘つき大学生と比べたら、質が落ちすぎててショックだった。

    4
    投稿日: 2024.08.24
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    令和の時代における「家族」の在り方を再定義した内容だと思いました。家族ってどうあるべき?ということを改めて考えさせられました。 ただ、この結末は読めなかった。。 表紙にもにくい演出上があってよかったです。 表紙には、いっぱい人が描かれているのですが、お父さんはどれだと思っていたら、そんなところに、、、

    52
    投稿日: 2024.08.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    犯人がなかなかわからなくて ちょっとしつこい感じがした。 結局仏像は盗んだわけではなく、あすなが仕事で模倣品つくるの頼まれてた。 本物を神社の息子が紛失してごまかすため。 でも、本物が出てきたけど壊れてて直す間、偽物をわたす。 とにかくあすながわざと山梨から青森まで仏像を届けないといけない状況をつくった。  家族や常識に、囚われてるみんなの目を覚ますため。 父親は家を改装したときにできてしまった空間にずっといた。 おもちゃん盗んだのもあすな。 家族は解散した 新郎の家族は解散されておりますので、少々ばらけて座っていただいております

    0
    投稿日: 2024.08.18
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    自宅に突然あらわれた仏像。持ってきてしまったのは誰なのか、最後の方まで分からなかった。 コミカルな前半から突然シリアスへ。そして怒涛のラストは、もやもやと不安が残る。 結婚とか家族とか。ふつうがけっこうむずかしい。

    17
    投稿日: 2024.08.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いやぁ〜〜〜、良かった!さすがです、浅倉秋成さん!これですよ!!これ!!!タイトルからはあまり惹かれてなかったんだけど、図書館で見つけて手に取ってみたらもうダメでしたね、イッキ読みですよ。無事御神体は返せたのにまだこんなにもページが残っている。。。からのあすな〜!! 『家族』の形とか『常識』というものにとらわれかけてた私にも突きつけられた。何が正しいのかなんて簡単に決められない。大多数の人がそう考えてるからそれが正しいというものでも無い。『常識』と思われてるものから外れた考えを持ったり行動をしたりということはある種の生きづらさを感じてしまう、まわりがそう感じさせてしまうのではないかと思う。ドラマSPECだったかなぁ〜、常識を疑え、って。変化の激しいイマにこそ響く言葉だと思った。 自分も日々働く中で、この発言とか行動とかホントにしたいと思ってやってるのか、それが正しい、『常識』的だと思ってやってるのか、これは自分の本心なのか、わからなくなる時があって、そういうこととも重ねてしまった。果たして私の本当は何なのか。。。今回もいろいろ感じるところのある作品でした。

    10
    投稿日: 2024.08.16
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    性格がそれぞれ違うのと、どうやら普段家にいない父親が昔やらかした罪により、長年鬱屈した感のある家族(夫婦と兄姉僕)。語り手である僕は結婚を控えた公務員で今は母と2人で家に住んでいる。僕が家を出るので、皆が集まる正月にボロい家の解体前の準備をする、ことになったというのに、何故か家の倉庫に青森の神社から盗まれたのと同じ仏像がある。なんだこれは?また父親が?とにかく今日中に返せば訴えないとテレビで言っている宮司を信じてバラバラな家族が一致団結…して北を目指すのだが、そこは誰が倉庫に仏像を置いたのか、という根本的な謎を軸にハラハラ読まされます。 そう、多くの人のレビュー通り、仏像の謎部分は面白かったです。316ページのうち、229ページ以降、なんだか受容不可な気持ち悪さで読み終わる。いや、それは無理じゃない?途中でそれは考えたよ。でも、カスミを食べては生きていけないし。食べれば出るし。風呂は?洗濯は? なんかもっとこう、同じような問題提示をさらりとして、返却したあたりで終わるように構成して欲しかったかな。最後ミステリーからの文芸作品寄りでした。 不倫の叙述がかなり具体的なので、小学校NG。中学校以上。

    11
    投稿日: 2024.08.14
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    父親の箱男ぶりはあまりに極端で奇異すぎるし、母親にトラウマも尋常じゃないけれど、家族の憑き物がとれるまでのあすなの謀りごとと最後の戦いは見事。でも、あまり気持ちのいい昇華は得られない作品でした。

    0
    投稿日: 2024.08.13
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    序盤はコミカルながら切羽詰まった緊張感があり、次々と問題が起こるも解決しないまま疑心暗鬼で進むしかない様子に、読む手が止まらない。 ロードムービーは現状への反抗から始まる。 それは家族のあり方への反抗、家族のあるべき姿とは…。 解決となるクライマックスに設定をモリモリ盛り込んできて、辻褄を合わせた感が強い。 説教された気分で終わった。

    0
    投稿日: 2024.08.13
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    『俺ではない炎上』のように、読み終えてから片方の章(今回は「いえ」の章)を読み返す面白さはあったが、この本が一番伝えたいであろう家族のあり方についての問題提起がどうしてもしっくり来なかった。 喜佐家はみんなして何をやってるんだ!! 私は何を読まされているんだ!!と思いながら何とか読み終えた感じ。 読む前は、これまで読んだ浅倉作品と同じく絶対一気読みしちゃうだろうなと思っていたが、今回はなっかなかページが進まなかった。 この本、書店で見つけて買おうかと思ったのだが、皆さんの感想を見て買うのをやめて図書館で借りた。 うん、正解だった。

    60
    投稿日: 2024.08.11
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    ロードムービーみたいな小説で面白かった。ぶっ飛んだ設定だけれど私は好き。「家族」の固定概念を考えさせられる真地面な一面もある。

    2
    投稿日: 2024.08.09
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    冒頭で一気に引き込まれ、それぞれが抱えているものが丁寧に少しずつ明かされていきながらも、最後まで展開がよめず、様々なことを考えさせられる結末だった。

    1
    投稿日: 2024.08.08
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    結婚による別居、実家の取り壊し。家族が解散する直前に起こった奇妙な事件。思わぬところで家族での長距離移動によるロードムービー。 ミステリーとしては良いのかもしれないが、登場人物にあまり感情移入できずただストーリーを追うだけになってしまった。 プロット、着想は良い。

    2
    投稿日: 2024.08.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    浅倉秋成さん、個人的注目作家のひとりなので期待値が高くてこの評価。作中Mr.ChildrenのQが出てくる。私はこのアルバムが一番好きなのだが、作者も好きなのか?

    2
    投稿日: 2024.08.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ☆2 序盤のロードムービー的な話だけ面白かった。 ラスト辺りはそれは無理があるだろの連続で、犯人にも全く共感できず。

    2
    投稿日: 2024.07.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「六人の嘘つきな大学生」「俺ではない炎上」が面白かったのでこちらも迷わず手に取ったが、正直期待はずれだった。 盗まれたご神体を返却しに行くという設定、不自然な関係の家族など作中ずっと違和感が続き、全然ストーリーに入り込めなかった。 家族の在り方というのが伝えたかったことなのかなと思うが、それならこんな非現実的な設定にする必然性が全く感じられないし、最後に家族の話をこれでもか!と無理矢理詰め込んでいる感じが否めない。 自分勝手な父親と被害者モードで子供を縛りつける母親はいわゆる毒親としか思えないし、最後まで読んでもその印象は変わらず。 姉が最後に本音をぶちまけてはいたが、理論武装しているだけであまり共感もスッキリもできず…。 モヤモヤした不快感だけが残った。

    3
    投稿日: 2024.07.30
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    家族とはなにか。 不思議な問いかけを一冊の本を通じて考えた気がします。 題材はキリキリするものも含まれていて、★をひとつ、下げました。

    0
    投稿日: 2024.07.29
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    後半は多様性を全面的に出した今時の作者だなという感じ。"家族"というに囚われている人たちの固定観念を解き放つために事件が起こった訳だけど、なぜこんな辺鄙な事件にしたのか謎、、、 前作は面白かったけれど、本作は残念ながら期待外れだった。

    5
    投稿日: 2024.07.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    家族誰にも共感できないまま置いてけぼりを食らってしまった感。みんながみんな呪いをかけあっていて歪すぎる。あすなは父を肯定していたけど、わたしはどんな理由があろうと不倫をする人間は軽蔑してしまう。家族愛と性欲を切り離すべきということを言いたかったのはよく分かるんだけど… 前半のドライブは勢いがあって面白かっただけに、もっと爽快な終わりを求めすぎてしまったのかもしれない。

    1
    投稿日: 2024.07.27
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    CL 2024.7.24-2024.7.26 「六人の嘘つきな大学生」や「俺ではない炎上」と同様、物語のはじめに見えていた景色とは全然違うラストに連れて行かれたのだけど、今回はそれがさっぱり面白くないし、何も共感できなかった。

    2
    投稿日: 2024.07.26
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    ⭐️ゼロ 最初から作品にのめり込む事ができず、設定やらセリフに違和感しかない。 大きくすっ飛ばして中盤、後半とパラパラ読んでみたが最初の方とあまり変わっていないようなので読むのをやめた。

    2
    投稿日: 2024.07.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何かで紹介されていたので読んでみた。 ずっと「どうなるの?どういうこと?」とどんどん読み進められたけど、終盤大失速。 急に色々押し付けられて辟易してしまった。 結局主人公はどうすれば良かったんだよ。

    4
    投稿日: 2024.07.25
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    読みやすい文章で、大仏を運ぶ前半は「どうなるの?!」とただ面白い。そして、なぜこんなことになっているのかがずっと理解できないまま進むストーリー(笑) そこに繋がるとは思わなかった!という最後。 家族だからこそ、改めて自分のことを深く話すことができなかったり、なんとなくの空気感でやり過ごしてきたり… そういうことはあるよなって思いました。 後から知ったのですが「俺ではない炎上」や「六人の嘘つき」の著者さんだったのですね! その2冊とは違うテイストでした。 個人的には、前作のように もうちょっとミステリー感強めが好きです(^^)♪笑

    69
    投稿日: 2024.07.14
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    『家族』とは何か?、本当の家族を知ることができます。 そして、全人類の人が読みべき小説です。 皆さんの家族は何人ですか? 本当に深い話でした。正直こんなに深い話になるとは思っていなかったです。 そして、涙なしでは読めません。 虚妙なトリックにやられ、騙されました。 久々に心にグサって刺され小説でしたし、ワクワク、ハラハラしながら楽しく読むこともできました。色んなものがてんこ盛りです。 是非、皆さん読んでください。家族の単語の意味が大きく変わると思います。 心配しなくても『じょーない』です。(笑)

    11
    投稿日: 2024.07.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まさかこんな展開になっていくとは。 盗難品の返却のために向かう道中に感じる違和感。お互いがお互いに抱く不満や、思いが爆発していく。 この家族、私自身の今の家族、また、私自身が子供として育った家族とどことなく重なる部分もあって、ホームセンターでタイヤがパンクしてしまった場面での惣太郎の言葉に共感してしまったし、あすなが家族に向かって吐き出す思いが苦しかった。 家族解散、将来的にはいいかもな、なんて思いました。

    6
    投稿日: 2024.07.13
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    「家族」と言う名前の器から脱却する「家族」の物語でした。父、母、姉、兄、主人公、結婚、世間体、家族にがんじがらめになっている私には響いた作品でした。浅倉さんのラストのどんでん返しには、いつも驚かされます。家族に囚われている人にオススメの作品です。

    5
    投稿日: 2024.07.12
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    前半はロードムービー的な楽しさだけど、色々無理矢理。肝心の主題である家族の価値観も、なんだかわかるようなわからないような。いい話風だけど、あまり共感できず。

    6
    投稿日: 2024.07.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    他の方のレビューで、これはいまいちとの感想が多かったのであまり期待せず読んだのだが、案外面白く読めた。 家族の結婚による転出が重なることで、持て余すことになった実家を解体することにした喜佐家。 元旦に家族総出で集まり、荷物の整理をしているところに物置から出てきた大きな木箱と得体の知れない仏像。 一同絶句。 父の仕業に違いない。 テレビでは青森県十和田白山神社から御神仏の窃盗事件が報じられるが、日付が変わるまでに返せば不問に付すと神主は言う。 父の愚行のとばっちりを受けるわけにはいかない面々は山梨県から遠路仏像返却の旅路に出る。。。 確かに『六人の嘘つきな大学生』、『俺ではない炎上』に比べると、設定もテーマ性もキレがない。 ありがちで都合の良いドタバタコメディを予感させる。 でも、話の紡ぎ方は上手いと思う。 そこここで違和感の欠片を落としておき、後でちゃんと回収する。 起こった事件に対する見え方が二転三転するとこなんかは多重解決っぽくもあり、あまり受けなかったストーリー性の裏にはちゃんと下地が敷かれており、自分的には浅倉さんらしさを垣間見た気がする。 ただ、結末への舵切りはどうなのだろう。 「ここで話を一転」というのは、だよねだよね、このまま終わらないよね、と胸高鳴るところだったが、そこで展開される問題提起(家族とは、夫婦とは、常識とは)にあまり共感できなかった。 急なシリアスさについて行けない部分もあるし、答えのないダイバーシティに対する理屈こねこねのメタ議論は、それまでのノリとミスマッチ故か疲れた。 シンプルに自分の基準で受け入れればいいんじゃないのと。 父の行為は背信だと思う。 一度の過ちを取り戻せないのも違うとは思うけれど。

    52
    投稿日: 2024.07.06
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    盗まれた仏像を返却する為に山梨から青森まで様々な困難を乗り越えながらひた走る。ここまではロードムービーを見ているように思わず笑いながら読み進められます。ところが、返却してからの100ページは全くテーマが変わっていきます。さすが浅倉秋成さんの作品です。

    11
    投稿日: 2024.07.05
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    表紙の雰囲気そのままに、驚きの展開ありつつ、ハッピーエンドがよかったなー。 あまり、誰も救われてない気がする。 しっかり口にして伝えていればなぁ。

    0
    投稿日: 2024.07.02
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    『六人の嘘つきな大学生』の著者。 上記作品が話題になっていた(積読)ので、こちらを先に読みました。 誰が犯人?と気になり最後まで一気に読みました。 家族の在り方って難しい。

    2
    投稿日: 2024.07.01
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    浅倉秋成氏にしては解りにくいテーマと謎解きでワシが読みたかった物では無かった いやそれは無理があるだろう の連発でモヤモヤする 無条件に新作を読んでいたが次回作からは評判を見てからにしよう

    6
    投稿日: 2024.06.30
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    仏像を盗んだ犯人は? 嘘ついているのは誰? コメディタッチで進んでいく家族のとんでもストーリー どんでん返しの連続、(みんな大好き)伏線の回収、終盤手前くらいまではノリノリで超楽しいが… ことの真相がわかってからは、“家族“とは“結婚“とは?とあらためて考えさせられる内容だった。 既成概念に囚われず、息苦しさのない、それぞれの家族の形を認める時代はまだ遠いのか。 ミスチルのアルバム「Q」の曲がたびたび登場する。映画化の際は(六人の〜も担当されてますが)「キサラギ」の佐藤監督、主題歌はもちろんミスチルでお願いします

    3
    投稿日: 2024.06.28
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    実家の納屋に仏像?それを返しに一家で青森へ!その真相とは?崩壊寸前の家族に起こるドタバタ話。 まず、根本的にそこまで手を込んだことやるか? それとお父さんどうやって生活してたん?食事は?風呂は?洗濯は?んで最後の方は性癖の話が多くなるし、結局のとこなんの話やったん? 友人曰く、あなたの家族は何人ですか?が味噌らしい。それぞれの考え方で家族の人数は変わるってことだそうですが、そりゃそうやん色々やん!家族は家族やん!んでなに?

    28
    投稿日: 2024.06.25
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    家族のあり方や、世間の常識を問う作品。 終盤の種明かしが腑に落ちない。そこまでやる必要あったかな?強引な感じが否めない。

    1
    投稿日: 2024.06.24
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    めちゃくちゃなんだけど、めちゃくちゃで思わずふふって笑っちゃった。おもちゃん。 詰め込みすぎてるかなっていう印象で星4つ。もう少しだけシンプルなストーリーが好き

    6
    投稿日: 2024.06.24
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    結婚に、家族に、そして家に憧れる。辛い記憶、満たされない思いがそうさせる。リアルはクセ者(お父さんは雨穴?)だらけ。誰かを責めるけど、自分だってそれなりですから。本音と建前を使い分けていいんじゃない?

    28
    投稿日: 2024.06.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    著者の他の本のイメージで読んだらちょっと違った 途中までは時間に追われながら仏像を運んで目的地を目指すスピード感や、予期せぬ出来事の連続にハラハラしながら一気に読み進めて夢中で読んだ 後半の真犯人の告白から、家族観について考えさせられ、そうなのかもなー、とも思ったけれど、なんだかちょっとすっきりしなかった 真犯人、ちょっと勝手すぎん?なぜそこまで全部を見通せるようになったんだ?とか、ちょっと心の中で思いながら読んだ

    2
    投稿日: 2024.06.23
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    バタバタ劇のミステリーと思いきや、家族とはを問う結末。伏線と裏切りが得意な作家ならではなのですが、アンバランス過ぎてしっくりこない。いい話しなのに、異様にザワザワする読後感は、少し気持ち悪い。

    21
    投稿日: 2024.06.12
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    個人的2024年上半期ベスト小説です。いい意味でとっても裏切られました。家族が解散する予定の人たちがドライブするお話なんだろうと思って読んでみると、ドライブのスピードのように畳み掛ける伏線としか考えられない謎のオンパレード。次々に新しいことが起きて、ページを捲る手が止まらず二日で読み切りました。家族とは何か。その言葉の意味とは、結婚とは、人と生きるとは何か。ただのドライブ小説だと思って読んだ自分にノリツッコミしたいです。まじでめっちゃ好きな本に出会えました。

    3
    投稿日: 2024.06.11
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    設定に無理がありすぎで、こじつけ感がすごい。 荒唐無稽過ぎて、話にはいっていけなかった。 言いたいことはわかるけども、話がまとまってなくてバラバラしてる感じ。

    4
    投稿日: 2024.06.10
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     予想もしてない、事実が次々。 推理がどんどん変わっていく。  家族とは何?  一緒に住んでいれば家族〜  許し、愛し、助け合い一つの目標に向かって進んでいく共同体?  本当に失ってはいけないもの?  本当に大事にしなければいけないもの?

    6
    投稿日: 2024.06.10
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    家族解体を間近に控えていたある日家の倉庫から神社から盗まれたご神体が発見される。家族で返却に向かうが道中おかしな出来事が多発していく。家族内の違和感、ご神体の謎、過去の出来事が物語を加速させていく。 細かな伏線もしっかり回収しているし、ミステリーとしても面白く読めた。しかし一番の読みどころは家族あり方を問う部分だと思った。家族解散というワードにポジティブなイメージをもつかネガティブなイメージをもつかは読者次第だが、家族という概念が一律で固定化されたものになってないか考えさせる内容だったと思う。

    3
    投稿日: 2024.06.08
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    ある日自宅に青森のお寺から盗まれた仏像があるのを発見した家族が協力しあって、それを戻しに行く話と思いきや、家族とは何なのかと問いかける物語になっているのがとても興味深かった。 仏像を返したところで一件落着かと思ったが、それで終わりではなかった。 家族というしがらみから、それぞれが解き放たれた最後がとてもよかった。

    10
    投稿日: 2024.06.08
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    朝倉秋成さんの作品は大好きなので、非常に楽しみにしていた新作。 しかも、偶然見つけたサイン本。人生で初のサイン本購入だった。 伏線の名手、とこれだけ色々なところに書かれるとハードルが上がるとは思うが、流石の展開だった。 かなりスピード感もあるので、すぐに読み切ってしまった。 ただ、あまりに展開が意識されすぎているのか、構成のために書かれている文章、という印象を受けてしまった。つまり、あまり作品には入り込めなかった。個人的にはどんでん返し作品が好きだと思っていたが、自分にとって重要なのは、しっかりと読ませるような文章が土台にあり、その最後におまけ(とはいえ最大級のご褒美)として、驚きが待ち構えているのが良いのだろう。

    11
    投稿日: 2024.06.07
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    家族とは何か、固定概念とは何かについて考えさせられる作品であった。不倫の何がいけないのか、わからなくなった。お互いに性欲は別で満たしても愛し合っているならそれで良いと僕は思う。そこに愛は存在しないなんて意見は暴論だと感じた。

    1
    投稿日: 2024.06.07
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    子供たちが結婚して家を出る事になり、今まで過ごしてきた家を解体し、家族をも解体する事になった歪な家族の物語。 引越作業をしていたところ、突如発見した仏像。ニュースで宮司さんは今日中に返したら不問にすると謳う。 という事で片道10時間の道のりを仏像を返しに行くロードムービー。 尻すぼみな感じだったなぁ、、 家族とは何か、よき夫婦とは、よき親とは何か、みたいな。 家族旅行蹴って、物置で浮気してた父親に、蔑ろにされた事ないとか、お父さんは家族を壊そうとした事はなかったとかまじで言ってるの?自分は甘やかされたからそこはいいの? あすなの演説がいまいちしっくりこなかったなぁ。

    2
    投稿日: 2024.06.05
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    表面的に見ればドタバタコメディーに見えるのだが、実はとんでもなく奥深い命題が常に底にあって、雰囲気は終始重苦しい。何かが決定的に欠けていて、全員がわかっているのに、それを表す言葉が見つからないような、胸に重苦しく何かがつかえた心地に苛まれる。映像化されたら、この重苦しさは再現できないだろうなという気がする。明確な答えを出すのは難しすぎるが、この家族にとっては未来に繋がる結果なのだろう。

    1
    投稿日: 2024.06.03
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    日本の家制度はもう廃止されているのに、未だに家父長制度や結婚制度などの固定観念に縛られてしまっているのだと知った。近い将来、結婚しない人の方が多くなるとも言われているけれど、そうなるべくしてなるのかもしれないと思った。

    1
    投稿日: 2024.06.02
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    家族という形態にしがみつく母とそれを解散させようとする姉。歪な状態を普通と捉えて息苦しくなる。そこに仏像窃盗というミステリー絡みのロードムービーが加わったような小説。面白くはあるのだけど印象がばらけた感じ。 第一この家族のメンバー、みんな感じ悪かった。

    0
    投稿日: 2024.06.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これまでのようなゴリゴリのミステリではなかったが、家族愛の定義を問いかける、いい本でした お父さんの居場所には絶句しました

    0
    投稿日: 2024.05.31
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     スピード感のある物語のようで(勝手に期待した)、そうでもなく、どんでん返しと言えなくもないが・・。  そもそもこの出来事の原因、発端、動機がよく分からないというか、腑に落ちない。  各々のキャラは良いなと思って読んでいたが、これも終盤で気持ち悪くなってきた。  そういう本だと思って、二回目読めば味わいがあるかもしれない。 読まんけど。

    2
    投稿日: 2024.05.25
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    古い実家の解体の日、発見されたのは仏像。もしかすると父が盗んだのかも知れない。 非常に変わったタイプのミステリー。謎解き部分はまあまあだけれど、途中の家族の話は面白かった。

    1
    投稿日: 2024.05.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「大学生」と「炎上」を、コレご飯食べてる場合じゃない!って一気読みして大満足した作家さんの新刊だったのでウッキウキでした。 今回もスカッと騙してくれるんだろうなって。 盗まれた仏像が自宅の倉庫に忽然と現れ、日付が変わる前に返しに行かないと!なんて、こんなシチュエーション流石だわ面白い。 どこが伏線なんだろ、ここかな?(ワクワク) 読み終えた感想として、肩透かし感が。 あすなの言動が何一つ理解出来なかったし、終わり方もよくわからなかった。 その問題と家族のことはまた別(原因は父にあれど)なのに、そういう終わり方なの?と。 期待値が高すぎたのかもしれない。

    2
    投稿日: 2024.05.20
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    全体的にはミステリーな、最終的には家族物語 掴みがOK  中弛みも無く一気に終盤に!  最後のオチの部分は、えーそういう風に持ってきて終わるのという感じ

    4
    投稿日: 2024.05.17
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    とんでもないお父さんのために、犠牲にはなりたくないという思いで、喜佐家の人々は一丸となる。そして千キロ先の目的地を目指す。始めは時間までに到着できるのか、という一点だけ気になり、楽しく読んでいた。 もちろん、そんな単純なことだけのはずはなく、疑問がでてくるとともに、意外な展開に驚いた。そして、思わぬ人が家族に本当に気づいてほしかったことに、色々と考えさせられた。例えば「家族って何人?」と聞かれたときに、私も少し考えてしまう。同じ家に住む人だけが家族ではないと思う。その考え方が共に暮らす人とは違うかもしれない。考え方はそれぞれでいいと思う。ただ、形だけの家族を保つためや、世間での当たり前のために、家族の中に犠牲になる人がいていいはずはない。自分の考え方を家族に押しつけたりしていないか、そんなことも考えるきっかけになった。最初に面白くなりそうと読み始めたが、思わぬ着地点についた感じで読み終えた。

    13
    投稿日: 2024.05.15
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    好きな作家の新刊ということで購入。中盤の盛り上がりから、終盤で物語がひっくり返る様が最高に痛快だった。 『家族の在り方について考えさせられる』のような感想もありそうだが、正直そのあたりはどうでも良くなるくらいのどんでん返しの衝撃。 結末を知ってから読み返した際に、会話の相手や登場人物の視線などの描写にミスリードがふんだんに散りばめられており、読み返しているときが一番楽しかったかもしれない。 最後まで読んで良かったと思わせるような、エンタメ小説として素晴らしい作品だったと思う。

    3
    投稿日: 2024.05.14
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    2024年6作目 タイトルに惹かれて読んだら面白くて一気読みした 家族観を考えたことってあまりなかったけれど、家族の在り方をフラットに考えれるのがとても良かった ミステリーなのか人間ドラマなのか読み終わった今もわからないけど、もう一度初めから読みたいと思っているのは確かだ

    6
    投稿日: 2024.05.12
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    浅倉さんの他作品と同様に登場人物のキャラは面白く楽しく拝読しました。 少し前作より読み劣りする感が否めず星3ですが、 これからも楽しめる作品の創作期待しています。

    1
    投稿日: 2024.05.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「六人の嘘つきな大学生」や「俺ではない炎上」が好きで、新刊楽しみにしていました。 正直今作よりも、前作の方が好みでした。 他の方の感想を読んで、最後の方で、「父の一人称は『父さん』だった。」という箇所があり、さらに父は家、周は車の絵を描いたというエピソードで、「くるま」の章は周視点、「いえ」の章は実は父視点だったのか!?と思った。 ただ、周の考えに途中から共感できなくて、なんでそれで婚約者と実家に住むことにするんだろう?と思ってしまった。そして一度一緒に住むと決めたのに、また解散することにするのも、あんまりついて行けなかった…。 ラストの結婚式二次会のクイズは、「家族解散まで5メートル」という章だから、きっと周と婚約者も家族解散になってしまうんだろうか…。

    5
    投稿日: 2024.05.11
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    2024年 26冊目 家族をテーマにした一冊。序盤は物語がどう進んでいくかのワクワク感があり、テンポも良かったが、最後はちょっと物足りなかったかなという印象。

    1
    投稿日: 2024.05.11
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    めちゃくちゃ面白かったわけでは無いが 家族のかたちも色々だわなって。 家族解散したっていいよなって。 あなたの家族は何人?

    1
    投稿日: 2024.05.10
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    あるある話をします 今日図書館に行ったんですね しばらく図書館に居てね 帰ろうと思って図書館の駐車場に行ったら車がないんですよ! そんなに大きな図書館じゃないですからね 駐車場なんて一目で見渡せます 確かにわいの車がないんですよ! えええええええ!ど、どうしよう!車盗まれちゃった?! うん、歩いてきたんだった 途中下校中の小学生に「こんにちは」って挨拶されて「こんにちは〜」っ返してほのぼのとした気持ちになりながら歩いてきたんだった 図書館までの2キロメートル というわけで『家族解散まで千キロメートル』のカリスマの評価は★4です! アマノジャッキーで言ってるわけでなくてね 面白かった!と思うけどな〜 はい、ミステリー作家が書いた家族小説って表現が(そのまんまだけど)妥当じゃないかな〜と思うんですね ミステリー作家である浅倉秋成さんが「家族」ってものを再定義しようとするとこういう物語が出てくるんだろなって まずはまきちゃの疑問から 「二度読み必死」ってどこやねんって奴ね あくまでひまわりめろん的見解ですが… 全部じゃね? はい、まぁ殺人事件は起こりませんが、これってやっぱり筋立てとしてはミステリーなんよね 誰がなんのためにどうやってこんなことしたの?っていう「謎」が作中を通して描かれたわけです そして最終盤にそれに対する「謎解き」が行われるんですね で、それなりに「そうだったんか〜」と思わせます そこかしこに伏線もちゃんと張ってありました ああ、ここにヒントがあったんだなってところがけっこうあります つまり「二度読み必死」とは普通にミステリー小説一般に使われる売口上と思われます 謎解きのところで「あの場面は実は裏でこんなことが行われてました」って言われると読み返してみたくなる そんなところが何か所も用意されてる それがミステリー小説ですよね なにかひとつとんでもない仕掛けがあったわけではないと思われます そして「家族」ですよ うーん、浅倉秋成さんの再定義に全面的に賛成するつもりはないんだけど 新しい価値観が必要になってきてる気もするし、本作に登場するお父さんの気持ちもちょっとわかるんよね 「普通」ってやつにあまりに縛られずに多様性を受け入れよう!ってみんな言うけど、「家族」に対しては頑なに「普通」を守ろうとする それっておかしくね?って言いたいのはわかるんだけど やっぱり「普通」は安心するんよな〜

    79
    投稿日: 2024.05.08
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    「六人の嘘つきな大学生」や「俺ではない炎上」がめっちゃ面白かったので、作者名で新品の単行本を書店で購入。 本当は違う本を探しに行ったのだけど、お目当ての本が見つからず、手ぶらで帰るのが嫌で購入したのだ。 が、が、 これは一休さんも仰っていましたが、イマイチでしたねぇ。。。(^◇^;) まことさんも何を言いたいのかわからないとお書きになっていましたが、私にもよくわからず(-。-; まことさんの評価に私の評価はかなり近い感じでした。 しかし、秋さんの評価自体はそこまででもないはずなのに、レビューが凄い(^^) ここまでのレビューが書ける秋さんって凄い!秋さんにポップ書いてもらったら、その本は絶対売れるだろうなぁ。 そんなわけで、残念ながら私にはちっとも刺さらない本だった^^; ミステリ強めと思って買ったら、家族哲学が強めだったからか?? せめて最後何か大どんでん返しとか起きないかなぁと、僅かばかりの希望を持って読み進めたのだがダメたったのかな(-。-; でもこの作者さんは好きなので、また新刊が出たら絶対読むのだろうな(*^▽^*)

    118
    投稿日: 2024.05.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これは……ミステリなの?人間ドラマなの? はたまたロードムービー的成長譚なの? 読んでる最中どうしても決めたがってる自分に 気づいてハッとさせられましたね。 終盤、これまでの浅倉さん作品を考えると、 伏線回収に物足りなさを感じるかもしれないな… と思ったのも束の間。 最後の「いえ」を読んで、 直前の「この物語の中に、しっかりと、存在していた」で あ…………………………… 気づいてしまってから鳥肌ものでした。 もう一度読まねばならない使命感。 評価が低い方、このトリック気づいていないのでは………? めちゃくちゃ作り込まれた一冊ですよ。 浅倉秋成さん、読めば読むほど好きになる。

    4
    投稿日: 2024.05.05
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    『家族とは何か』を考えさせられるミステリーでした。 どうなるんだ、どうなるんだ、とハラハラドキドキで読み切りました。 家族とは…人によって価値観も違うし、今と昔とでも違うし考えると難しい問題だと思います。 私自身、結婚するまでは複雑な家庭環境でとても悩んだ経験あります。 何よりできるだけ無理せず、思いを打ち明けられるような家庭や、思いやりが大切だと思いますね。 最後の○×どっちを選んだのかすごい気になる!!

    13
    投稿日: 2024.05.05
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    そーいえばこれ読んだけどレビューを書いてなかったなと思い出して書いてます ちょっと忙しかったのと、返却期限が迫ってきて慌てて読んだのと、あまり面白くなかったのとで忘れたまま放置してましたw 盗まれたご神体が家の倉庫で見つかって返しに行くという話から始まって、最後は「家族」とは「常識」とは何か?みたいな話だった(のかな…) 『六人の嘘つきな大学生』『俺ではない炎上』は面白かった浅倉さんですが、本作はイマイチですな… 次に期待です!w

    50
    投稿日: 2024.05.04
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    チームワーク最弱家族、トラブルに巻き込まれつつ家族の在り方を再考し… #家族解散まで千キロメートル ■あらすじ 元日、喜佐一家の面々が集っている。新年を祝うのではなく、実家仕舞いのために集まっていたのだ。母、長男、次男、長女とその夫が片付けに着手すると、倉庫の中から見知らぬ巨大な木箱を発見する。訝し気に思いながらも作業を進めていると、テレビから御神体が盗まれたという衝撃のニュースが報道されて… ■きっと読みたくなるレビュー おもろい設定で爆笑、ドタバタ家族コメディですね。読者に疑問と興味を持たせるのが上手、どうなるのか気になってどんどん読んじゃいます。スピード感が抜群だし、画になるシーンもいっぱいあるので、映画でみてみたくなりますね。 本作は日本中のどこにでもいそう家族がテーマ、なかなかどうして油断なりません。なぜなら悪い人たちではないんですが、ひとりひとりが腹にイチモツを抱えているのが怪しすぎるんです。そして恐ろしいほどにまとまりがない、チームとして弱すぎて爆笑です。 そんな彼らの大混乱劇場ですが、物語が進むとともに家族ひとりひとりのバックボーンが語られてゆく。当初は受け入れられなかったのに、いつの間にか親近感がわいてしまって、終盤ではすっかり家族の一員になってしまいました。 こんな家族の物語ですが、道中は様々な謎が提示される。さっぱり理解できないことばかりなんですが、真相はかなり鋭角な答え。先生のチャレンジ精神と発想力に感服しました。 ■ぜっさん推しポイント バラバラだった家族、全員でトラブルに挑むことで、家族の在り方について各々が思いを巡らしてゆく物語です。本作で色々な家族のカタチや価値観が語れることになりますが、これを読んで皆さんは何を思うのか。 私の父は人付き合いが苦手で、再就職をしなければいけなかったときに仕事が見つけられませんでした。母も入院、姉は海外で仕事赴任、ひとり残された私は当時フリーターという… しかしなんとか頼りない人脈で、私は父と一緒に働ける仕事を見つけることができました。いま思えばいい思い出ですが、当時は辛かったし、正直恥ずかしかったです。 人間ひとりひとりって、弱い生き物だと思うんです。 誰でも得意なことも苦手なこともあるし、体が弱い人も、お金を稼ぐが不得意な人もいる。家族の問題は迷惑なことも多いですが、苦しいときこそチームで助け合い、励ましあいながら生きていけると信じたい。色々な価値観が変わりつつある時代、様々な生き方があっていい。しかし支え合うことの大切さは忘れずにいたいです。

    98
    投稿日: 2024.05.03
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    プツと吹き出すユーモア溢れる会話にスピード感は伊坂幸太郎か?家族愛は山本幸久?と引き込まれたが、終盤はなんだか、意味不明。わかったようで、わからない…家族解散はあるとしても…意欲的な作品だけど、浅倉さん、コネ過ぎ。

    5
    投稿日: 2024.05.02
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    家族とはなんだ。解散とはなんだ。就職して家を出ること、結婚して家を出ることは別に珍しくともなんともない。仲良くはないが大喧嘩して縁を切っているわけでもない。何をもって「解散」と仰々しくしているのか。ここのところ鼻炎で頭がボーっとしているせいもあってか作者のメッセージがスッと入ってこないのが残念であった。とはいえ凝った構成や細部への伏線回収は流石といったところ。『嘘つきな大学生』や『俺ではない炎上』のような面白さや感嘆は味わえなかったが次作も期待したい。

    14
    投稿日: 2024.05.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    途中までドタバタのロードムービーのようで、しかも真相は?誰がご神体を盗んだの?とハラハラドキドキしながら読めて面白かった。 宮司さんの言動にしっくりこないなとは思いつつ、真相にたどり着いたのかもと思ったら、ここからまだ転回するのかー! 家族の間でも全てさらけ出せる訳じゃなく隠したいこともあるだろう。 家族とはこういうもの、夫婦とはこういうものという固定観念は結構強力だと思う。ここから抜け出すのは、そんなに簡単じゃない。 それに気付かせるための一手としては、なかなかに強引な手だなあ。 周と咲穂の結婚式の最後、モヤモヤした。 どちらかは読者に任せるやり方? 家族解散して、それぞれすっきり幸せな方向に向かったのかと思わせといて…。 周のトラウマは、隠したまま結婚したら必ず波乱があるよね。咲穂が気の毒。

    10
    投稿日: 2024.04.30
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    結局家族だから、というところが落とし所。家族の過ちは家族がカバーする。結局家族解散しちゃったけれど。

    4
    投稿日: 2024.04.30
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    〈姑息的療法でだましだまし延命を続けてきた我が家だったが、いい加減限界を迎えていた。取り壊す他ない。そして同時に、中に住む我々もばらばらになるべきときが来たのだ。中も、外も、解体するしかない。〉 実家に暮らす29歳の喜佐周(きさ・めぐる)。古びた実家を取り壊して、両親は住みやすいマンションへ転居、姉は結婚し、周は独立することに。 引っ越し3日前、いつも通りいない父を除いた家族全員で片づけをしていたところ、不審な木箱が見つかる。中にはニュースで流れた【青森の神社から盗まれたご神体】にそっくりのものが。 「いっつも親父のせいでこういう馬鹿なことが起こるんだ!」理由は不明だが、きっと父が神社から持ってきてしまったんだろう。 返却して許しを請うため、ご神体を車に乗せて青森へ出発する一同。しかし道中、周はいくつかの違和感に気づく。なぜ父はご神体など持ち帰ったのか。そもそも父は本当に犯人なのか――? ミステリちっくなロードノベルのように読んでいたけれど、後半は急旋回してまったく別の物語に変わったので驚いた。 くだんの事件(からの返却騒動)の真相は無事判明したわけだが、それで白日の下に晒されたのは、これまで喜佐家のみんなが目を背け続けてきた歪な家族の在り方。 "ご神体"とはつまり常識や世間体、これまで当たり前と思われてきた「家族とはかくあるべし」を象ったかのようなメタファーで、私たちが大事に大事に苦しんで我慢して運んできた御神体とは、いったいなんだったのかと考えさせられる。浮気は、不倫は、なぜ禁じられてきたのか。何のために結婚するのか。愛するとはどういうことなのか。 多様性が広く受け入れられるこの時代まで残ってきた、否"囚われてきた"家制度を、根底から今一度見つめ直し、本質を問う物語だった。

    8
    投稿日: 2024.04.30
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    ここ数作読んでいる浅倉秋成さんの作品。評価としてはとにかく難しい。ミステリーとしてはどうか?家族とは何かを問う小説としては?要素が混在してるものの、ごった煮状態かといえばそうでもなく、きれいにまとまっていると思う。 ミステリーから、一歩踏み込む挑戦的な姿勢はとても評価できるが、果たしてこれで良かったかと言えば、繰り返しになるが難しいところ。自分だけかもしれないが、小川哲さんの「君のクイズ」の読後感に近いものを感じた。 低評価をつける気持ちも分かるので、かなり好き嫌いは分かれそう。 ★3.2

    188
    投稿日: 2024.04.29
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    浅倉秋成さんなので、ミステリーかと思って読んでいたら、家族小説らしいと途中でわかりましたが、何を言いたいのか私にはよくわかりませんでした。 「作家の読書道」でちょうどこの作品が解説されていてわかりやすいと思いますので引用させていただきます。 ネタバレはないと思いますので、このストーリーを読まれて面白そうと思われる方はどうぞ。 手抜きレビューですいません。 「作家の読書道」より 家族の解体が決まり家族がばらばらになる予定の喜佐家で倉庫から仏像が見つかる。 どうやら厄介者の父が青森県の神社から盗んだご神体らしいと気づいた一家は山梨県から青森県まで車でご神体を返しにいこうとする。 解散寸前の家族が一致団結してトラブルを乗り切る話かと思いきや意外なことが起こります。 物語は車で仏像を返しに行く「くるま」のパートと、実家に残った姉たちが意外なものを見つける「いえ」のパートが交互に進行していきます。 ここに仕掛けがあるんですよね。 物語の中で明確に真相は明かされます。 読み終えたあとも仕掛けに気づいていない人もいるようですが。 でもまさに、これがどういう物語なのか気づかせてくれる仕掛けです。 痺れました。 ※私はたぶんこの仕掛けというのに気づけなかったのだろうと思います。

    120
    投稿日: 2024.04.29
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    家族のあり方を考えさせられる作品でした。家族の人数もそれぞれ異なると言ったアプローチも良かった。 最後の○×もナイス。

    23
    投稿日: 2024.04.28
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    読みやすいミステリー すごく深いところまで行って、帰ってきた感じがする 家族って、すごい、大変、おもしろい

    2
    投稿日: 2024.04.27
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    『六人の嘘つきな大学生』でハマった浅倉さん。 今回のテーマはズバリ家族。 事件の発端は引っ越し準備中に倉庫で発見された謎の御神体。 どうやらこの御神体、青森の神社から盗まれたものらしい。 家族解散する予定が一転、一致団結し御神体を返却する為の長距離家族ドライブが始まる。 途中まではロードムービーのような味わいだが、事件の真相が見えて来ると家族の物語だと分かる。 家族とはこうあるべき、そんな伝統的な価値観に縛られていた事に気付かされる。 エンタメミステリーを期待していたので終盤の哲学的な展開は残念。 一風変わった家族小説。

    5
    投稿日: 2024.04.26
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    一気に読みました。 家族について何かと問うテーマでして、非常に考えさせられます。 終盤の二転三転と動く展開には、結構驚きましたね。

    2
    投稿日: 2024.04.24
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    評価が低くてごめんなさい。 今までの作品が面白かったので期待していたせいもあるかも。 盗難品の御神体を返却に向かうドライブや犯人探しなど、全てが茶番に見えてしまった。 次はまた「六人の…」みたいなワクワクする小説を読みたいなぁ。

    37
    投稿日: 2024.04.23
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    実家を解体する事になったバラバラな家族。ところが庭の倉庫に十和田の神社御神体の仏像を見つけてしまう。と同時にニュースでは盗まれた仏像を今日中に返せば不問にすると神主が言った事から、バラバラ家族が仏像を山梨県都留市から十和田まで返しに行くロードムービー的な話。 かと思えば、盗まれた仏像は、実は…。 バラバラ家族がそれぞれに盗まれた仏像に関与していたと告白を始め、いつの間にか家族がそれぞれに嘘をついていた事が判明する。集団嘘つき話の得意な作者らしい迷宮的な展開に先が読めない楽しみ満開。 が、話は父親、母親、息子、娘の存在や関係性や、それぞれの抱く家族という姿に言及してゆく。 コミカルなテイストから真摯な家族愛の結末に満足した一冊だった。

    5
    投稿日: 2024.04.22
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    中盤まではロードムービー的なミステリー。誰が犯人何だと楽しめた。神社に着いて、ああ丸く収まった、良かったね。となるのが普通なのだが、残りページの多さにまだ終わんないよねと邪推してしまう。浅倉さんの話がこんな簡単で気持ちよく終わるわけあるかー。 終盤は家族のあり方、定義なんかを考えさせられる。これが当たり前、普通、昔からだから。常識から外れた奴は変。下に見られる。多数派が決めつけた考え方。みんな無意識に刷り込まれているのかも。 多様性がどうとかと理解があるようにいう人もいるけどそんな人も所詮は上から目線。 意地の悪い気持ち良さを感じてしまうなあ。 周と咲穂はどんな選択をしたのか、二人が異なる答えを出した時、その先の想像を掻き立てられる。

    14
    投稿日: 2024.04.22
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    六人の嘘つきな大学生、俺ではない炎上と比べてしまうのでこの点数。 レビューがあまり良くなかったのでハードルを上げずに読んだのですがそれでも刺さらずでした。 普通って何。ってことなんだろうけどまぁ常識的に物置に知らんものあったらとりあえず通報するわな。 気持ち悪い家族だった。

    4
    投稿日: 2024.04.21
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    なんともいえない違和感があり、どこが伏線になるかわからないので、注意深く楽しく読めた。2回目読み返すと仕掛けに気づくので、再読をお勧めする。

    2
    投稿日: 2024.04.20