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家族解散まで千キロメートル
家族解散まで千キロメートル
浅倉秋成/KADOKAWA
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総合評価

222件)
3.3
24
53
99
31
6
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    ミステリーの要素と家族について考えるストーリーのようだけれど、ミステリーとしても面白く思えず、家族それぞれの秘密もあまり興味が持てなかった…。6人の嘘つきな大学生が面白かったので、なんとか最後まで読んだけれど人には勧めないかな…。

    0
    投稿日: 2025.11.11
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    家族のあり方、人生の軸、フレキシブルな捉え方…多様性を受け入れることってなんだろうと思った作品でした。朝倉先生の作品は「六人の嘘つき大学生」に続いて二作目ですが、人の目線や関係性を描くのが上手だなぁ〜と感じます。 一人称視点で登場人物から外の世界を覗くような…それでいて俯瞰しているような。 とても有意義な時間を頂きました。 ありがとうございます。

    1
    投稿日: 2025.10.23
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    このタイトルからロードムービー的な内容が強いのかなと思いきや、謎解き要素、どんでん返し要素もありで、楽しく読めた。

    2
    投稿日: 2025.10.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

     ”家族とは”  よくあるテーマだが、”家族解散"という切り口が新しい。  読み始めは、家族を解散することにした喜佐家が騒動を乗り越えて再生する物語かなと思っているととんでもなかった。  どんでん返しの連続で一気に読了してしまった。  家族は、続けていくべきものなのか、必要に応じて解散してもよいものなのか  読み手が、自分の価値観によりどちらがラストにふさわしいのか選択する そんな物語だと思う。

    0
    投稿日: 2025.10.18
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    お父さんやってくれるなぁ!これは嫌な意味である。 でも本当にそうなのか?ん?何が何だかわかんない。そんな感じで話は進んでいきます。 自分の家族のいびつな部分について考えなければならない状況って、きっとしんどいでしょうね。 でも良い終わり方だと思います。 私から言える事は、このお父さん怖いよ。

    7
    投稿日: 2025.10.12
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    元日。独立した兄、訳ありの父、母、婚約した姉と結婚予定の周が家を出るのを機に、中古住宅解体と家族解散に向けた最後の集まり。のはずが、倉庫で盗品の仏像が見つかり、行方不明の父を疑いつつ、犯罪者家族にならないよう、返却のための千キロの旅に出る。 なるほど、そんな理由が、という謎解きが終わり解決したかと思われた後、更に想定外の結末。根本的な問題はそっちだったのかー、まあたしかに、伏線はあったけど。

    0
    投稿日: 2025.10.06
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    それぞれが結婚を迎える一家で大晦日に起こる大事件。その先には、どういう結末が、という作品。 相変わらずの読ませる筆致となるほどと思わせる展開の作品。やや癖のある内容な気がして、読者を選ぶかもなという気がした。

    0
    投稿日: 2025.09.23
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    実家を取り壊し、父不在の中総出で片付けをしている時、倉庫から神社で盗まれたご神体を発見。 父が盗んだと確信した家族は、青森まで返却しに行く。 前半はトラブル発生しながらも家族で協力してなんとか運ぶシーンにハラハラ。 後半は事件の犯行理由と、そもそも家族とは何か、結婚とは何のためにするのか、というテーマになってくる。 前半後半での作品の種類?重みが違うなあと感じた。 家族としての信用がないなら解散すればいいのに、家族というものに縛られて誰かを犠牲にして存続しようとする。 やはりこういった状態では無理なのだ。

    21
    投稿日: 2025.09.22
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    事が始まってからの展開のテンポの良さ、気持ち良い軽妙さから想像できないぐらい熱いクライマックスまで 家族のカタチを考えさせられる作品 浅倉秋成の作品が相性がいいと知れた

    0
    投稿日: 2025.09.21
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    サスペンスなのかと思って読み始めたけど、これはサスペンスじゃなくて家族の話だ。 浅倉さんらしい軽快な話の運びで、普通に楽しく読んでいたんだけど…。途中、すごく難解な問いかけがあって、否応にも考えさせられる。そして、答えがないせいか、読み終わった後はモヤモヤ感が残る。

    1
    投稿日: 2025.09.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    両親は山梨の都留市の家から引っ越してマンションに住む 「多くの人間は、これという道を見定める前に歩くことに疲れてしまう。」 母が神社で伝えてしまった職員が実は窃盗団で、 引越し業者を装って倉庫にご神体を隠していた。 壊れたと思ったご神体だったが、あすなが本物を持ってきたので ご神体を無事に返せ、宮司から許してもらえたが、 あすなが消えた。 最初から運んでいたご神体は賢人さんが倉庫の中で作った偽物だった。 周が賢人さんを訪ねると、7人が住んでいる舞台美術の職場だった。 あすなは家を出るために、職場に住むために賢人さんに婚約者を演じてもらった。 神社はあすなに偽物のご神体を依頼していた。 その依頼した人物は窃盗団を演じていた宮司の孫だった。 僕は父親の不倫を見た時からそれがトラウマになってアセクシャルになった。 今まで家族はぜんぶお父さんのせいにして乗り切ってきた。あすなは小学生のとき不倫した父に罪をなすりつけて後悔してきた。 いつまでも誰も食べたくないおせちが出てくる家が嫌だった。 お父さんはずっと旅行に行ったのではなく欄間の奥の隙間にいた。 いるだけで不快と言われたから。 お父さんは結婚してくれそうという理由で母を選んだ。 お母さんはずっと前の家族に囚われて家族という入れ物を壊さないように我慢してきた。 あすなの問いは ご神体を大事に抱えて青森まで命懸けで走り続けるような生活を続けた方が良いか。 父の答えは 改築はやめよう。この家を解体して、家族は解散しよう。 僕ら喜佐家は無事に解散した。 両親はバラバラになったが離婚届は出さなかった。 僕は咲穂の名字を選んだ。

    12
    投稿日: 2025.09.15
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    めくるめく展開とどんでん返しは楽しめたが、かなりご都合的な展開かと感じた。ご神体返す時にそれぞれが嘘の自白をした理由もよくわからなかった。 後半の家族の形についてというところがいちばんのテーマで主張したいとこだったと思うが、主張が強くてストーリーとしてのワクワク感が減っていった感じがあった。

    0
    投稿日: 2025.08.31
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    前半は家族一同が誰かが盗んだ御神体を返却しに向かう話。後半は家族とは何か、普通とは何かを主題に話が進む。前半は誰が御神体を盗んだ犯人なのかなどミステリー要素もあり気になって読み進められた。家族ルールをはじめ家族の誰にも共感できなくて、ぶっ飛んだ設定とよくわからない展開。タイトルから期待していたが、千キロである必要性を全く感じなかった。

    8
    投稿日: 2025.08.21
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    気になって一気読みしたけど、後半の家族のとこ特に姉のアスナの話はくどかった。 浅倉秋成好きだけど、これはそうでもなかったかな?(個人の感想です) ちなみに図書館予約、1年近くかかってやっと読めた本!

    1
    投稿日: 2025.08.10
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    昨年映画化もされた「六人の嘘つきな大学生」の著者による作品。 喜佐家では3人の息子たちが結婚して実家を出ていくことがきっかけで、長年過ごした家屋を解体することになり、各婚約者たちと共に集合する。 ところが、使われていない倉庫から、ニュースで見た青森県の十和田白山神社の盗まれた御神体と一致する御神体を発見する。 当日中に返せば、許してくれるという宮司の発言を聞いて、御神体を返すため、千キロ離れた甲府から車を走らせる。 一体誰がこのようなことをしたのか、犯人は家族の誰かなのか… 暫く積んでいましたが、はらはらとする展開に引き込まれました。 ネタバレ防止のため、抽象的なことしか書けませんが、途中で回想が入れ込まれている構成や、著者の巧みな誘導がすごいと思いました。 改めて家族とは何だろうかと考えさせられました。

    0
    投稿日: 2025.08.10
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    「六人の嘘つきな大学生」がとても面白かったので、これも期待して読んだが、いまひとつだった。こういう現実離れした話はあまり好きではないんだなぁ。

    1
    投稿日: 2025.07.05
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    物語の大半を占める「御神体盗難事件」までは面白かった。 この作品のテーマである「家族とは何か」で締めくくるラスト50ページはあまり好きじゃなかった。 こんな深いこと(物事の本質)を普段からあまり気にしないからかな。 姉のあすなの「浮気した父親の何が悪い」という考え方に共感できないところが大きいんだと思う。

    2
    投稿日: 2025.07.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最後まで読んで思ったのが、家族のことを1番考えていたのは何を考えてるのか分からないと言われていた姉のあすなだったと感じた。 けど、家族再生のためあそこまでする必要はあったのかなと疑問だった。 物語の終盤のように話し合いをすれば良かったのではと思ってしまった。

    3
    投稿日: 2025.06.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    以前読んだ作者の作品がおもしろかったので読んでみた。期待しすぎてしまった部分もあり、すごく面白い!とは思えなかったが、解決したと見せかけて…という展開はとても上手! 「家族」の解釈は各人それぞれだよ、というメッセージ性も良かった。 いつも旅行で不在と思われていたお父さんが、家の隙間に隠れてじっとリビングを伺ってたのは怖かったけど、、物理的に同じことはないまでも、似た家庭は多いのでは…と考えてしまった。

    0
    投稿日: 2025.06.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    うーん、、 結末はどうなっていくんだろうというワクワク感はあるものの、そもそも「誰が何故仏像を盗んだか」という、私にはそこまで心惹かれないテーマだった。 全員の行動の意図もよく分からないし(家に知らん盗品の仏像があったらまず真っ先に警察に言う、車で神社まで届けるにしても電話の一本でも入れてから行けばいいだろ)、最後のあすなの主張が???すぎて全然共感できない上に、態度がイライラしてだめだった。笑 最終的な結末が作者の言いたいことなんだろうけど、確かに価値観や常識にとらわれすぎることはよくないと思うが、ある程度の倫理観や常識はないと困る。 浮気しても、家にいなくても、子供にトラウマ植え付けても、極端にお金稼がなくても良い父親とかそういうことはないと思う。 お互いいがみ合ってるわけでもないなら、無理に家族解体なんてしなくていいのに…と思ってしまった。 ひとり立ちしたら家別々になるだけの話。 家族が何人か、なんてそんなの状況によって変わってくるし違ってもいいと思う。 それに息子の結婚式出席しないとか良い父親じゃないだろ。 などなどツッコミどころ満載な話だった。

    1
    投稿日: 2025.06.26
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    勢いがあって、続きや真相が気になる感じではあるが、「勢いがあるな」という印象を脱しない。なんだか真相もパッとしないというか。 家族という形や常識に囚われるなというメッセージはわかるけど、そもそもそのメッセージ自体が安直というか。 「家族は何人か」の質問は確かに答える人によって変わってくるのかなあと思った。

    0
    投稿日: 2025.06.25
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    スピード感があって面白かった。 意外な展開に見事に騙されました。 現実には絶対に遭遇したくない事態。 父、母、長男、長女、ぼく(次男) 家族の危機が発覚してから、怒涛の展開で息つくヒマもないくらい。何が本当のことで何が嘘なのか、家族の姿の在り方ってなんだろうって思った。 ドタバタ劇だけでは終わらない、作品の中でもシリアスなシーンとの温度差がおもしろい。 これまで見えていた世界が変わる体験が何度も……。 途中で読むのを止められず、ほぼ一気読みでした。

    11
    投稿日: 2025.06.20
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    とんでも家族のとんでもロードムービー 青森で盗まれた仏像が何故か我が家に!!ということで仏像を返しにいく作品。 種明かしで「そりゃあ無理だわ。人間はそんな行動しない」って感想になりました。登場人物たちはよく納得したな。。。。。。 と見せかけて、その後のエピローグが真の結末なのでうまいこと回収していきます。。。でも無理。まるで共感できないし、主張が強すぎる。

    1
    投稿日: 2025.06.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    多分、後半の動機部分が作者の訴えたい思想なんだろうと思ったけど、今一つ共感出来ない気持ち悪さがあった。「常識」や「家族」という規定の枠組みに囚われない事と、倫理観の欠如は全くの別物。同一視して、不倫や家庭放棄を正当化していい筈がないというのが読んだ上での個人的意見でした。

    23
    投稿日: 2025.06.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どんでん返し系ミステリーだと思って読み始めたのですが、ある意味そうなんだけど、思っていたのとは違いました。 どんでん返し「家族」ミステリーでした。 主人公に家族やら普通とはを考えさせるところはわかったとしても、大掛かりな設定に無理を感じてしまったのと、性的虐待経験が招いた結果であるとしても、お父さんが不憫すぎて読後がよくなかった。軽く読みたい人には向きません。重い話です。

    0
    投稿日: 2025.05.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    感動も驚嘆もしたのですが、どうしても六嘘と比較してしまって薄味な印象に。 面白かったです。全員分の行動原理が描かれていてさすがです。 うちの父の一人称を思い出そうとしたけどうまく行かず、耳が痛い一冊になった。 今回のオチ: 犯人は姉。父に対する家族の扱いが酷過ぎて喝を入れるために寺の住職と結託して今回の仏像盗難騒ぎを起こした。 仏像は住職の孫が紛失していた。困った住職が姉の舞台美術会社に偽仏像の制作を依頼。高速道路で跡をつけていた車を運転していたのは住職の孫。 いつも旅行していて家にいないと思われていた父はずっと隠し部屋でスケッチを描いていた。欄間から居間を見ていた。家を捜索していた姉は隠し部屋で父を発見して、青森までずっと一緒にいたがたくみに隠されていた(今回の叙述トリック) 父はコミュ障で家に居場所がなく隠し部屋を作った。 母は虐待を受けていた母の母にまだ怯えていた。 兄は貧乏が悪と思っているが会社が回っていない。 姉は変わり者と言われ続ける事に辟易していた 主人公の末っ子は父の浮気現場を目撃したトラウマでアセクシャルになってしまい家族を持つ事が不安。 ボロボロの実家を解体し、家族も解散した。

    0
    投稿日: 2025.05.29
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    どことなく、読んでいて伊坂幸太郎さんの作品を思わせる作品だなぁと感じました 正直なところ、ここまで考えさせられる作品だとは思いませんでした 家族とは、常識とは、もっと言えば『普通』ってナニ? 綺麗事や周りの目を取っ払った時、自分は何に縛られているのだろうか そんなことを考えるきっかけの作品です

    9
    投稿日: 2025.05.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    家族について考えさせられた。私自身も父に、ここまで育ててくれたことややりたいことができるように頑張ってお金を稼いでくれたことは感謝しているが、どうしても人間的に尊敬できない。人の気持ちを考えられないし人に横柄な態度を取るところも嫌いだ。家族だからって必ずしも好きでいなければならないわけではない、そんな風に思ってもいいと、この本にそう言ってもらえた気がした。

    0
    投稿日: 2025.05.11
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    家族ってなんだ。 この国の他人からの視線に対して、どうしたら離れられるのだろうか。 そもそも囚われているのは自分自身なんだろうけど、社会で生活するにあたり、そこから離れるのは恐怖を感じる。 それでも、きっと少しずつ世界は変わっていく。それが良くても悪くても。 私は良いなって思った。

    0
    投稿日: 2025.05.10
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    山梨県のとある一家。結婚のためとかで家を出るために引っ越しの準備をしていたら謎の箱が見つかる。中には仏像が。どうせいつも不在の父親の仕業だろうと呆れていたらテレビのニュースで「青森県の神社から仏像が盗まれた」ニュースが。返却して事件を回避するために車で急いで向かうことに。 あらすじ部分はなかなかに面白かったし、その真相だったり過去に父親が起こした事件が絡んでいくのも良かったんですが・・・なんだろうな?もっとコメディな感じの方がエンタメエンタメしていて楽しかったように思いました。この題材だと。 特に最後の「家族とは」みたいな部分は、これこそが「こうあるべき」という作者の思想が押し付けがましくて・・・蛇足というか、ただただつまらない。

    0
    投稿日: 2025.05.06
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    解散目前の家族のロードムービー的ミステリ、朝倉秋成らしい疾走感。『六人の〜』や『俺ではない〜』と違って最後の謎解きに納得できるし、ラストまで楽しめるのがポイント高い。

    0
    投稿日: 2025.05.04
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    仏像を返しに行くドタバタ劇+犯人捜し、最後は家族とは何かにまで言及する盛沢山な内容でした。作中であすなは父も母も悪くないと言ってますが、やっぱり浮気はダメだし、壊れない家族を作りたいという母親の強すぎる思い(もはや呪い)が発端じゃないかな?「あなたの家族は何人ですか?」はいろいろ考えさせられる質問でした。 浅倉作品の中では好きの上位に入るかな。ニューイヤーロボコンのくだりは声出して笑いました。

    5
    投稿日: 2025.04.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    実家の倉庫から謎のご神体が見つかる、しかもどうやら青森から山梨まで来た模様、怪しい人が1人じゃないってことで、真相は何なんだ?と期待値を高めにしてしまった分、ちょっとモヤモヤが残る。「6人の嘘つきな大学生」読んでたし綺麗には終わらないだろうとは思ってけど。笑 惣太郎ほど家族を見限ろうとする必要はないけど、家族の形に拘る周もちょっと異様に見えた。これから結婚し「家族をつくる」段階にいると、尚更「こうならないぞ」とか「自分もあんな風になりたい」を意識してしまうのかもしれない。自分は高校卒業後実家を出てるから、親の気持ちに応えて実家に住み続け、「家族」をより強く感じる人たちとは感覚が違うのかな。 あすなの最後の大演説何?笑 父親がやった浮気って、単なる性欲の発散だけじゃないと思う。「1回の浮気で全てを否定する必要はないじゃない!父親らしいことだってあったでしょ!」って持っていくなら納得の余地があったのに、「私にとっては良い父親!習い事いっぱいできた!この家族おかしい!」はかなり無理がある。 どこからが浮気か、婚外セックスはダメなのか、ってのは、夫婦同士で共通の認識があるかどうかが問題だと思う。かなりレアだと思うけど、ドラマ(&漫画)「1122」みたいに了承を得ていれば問題にならないと思う。そこの認識を合わす前に行動を起こしたらそりゃ問題でしょ。この辺は、同じ感覚の者同士が一緒に生きてくしかないんだと思う。私はあすなの考えにはなれないだろうから。 まぁどの家族も変なところいくつかあるし、性格合わなくても縁が切れない間柄だから、不思議だよね。

    1
    投稿日: 2025.04.27
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    紆余曲折あって倉庫から見つかったご神体を神社に返しに行く羽目になる、そこに謎の追手が……という展開までは胸躍ったものの、そのあとは正直いまひとつ。 不倫をしたからって父親が家族として失格と言えるのか? 「普通」は夫婦は不倫をしないもの、でも「普通」じゃないからって父は責められるべきなのか?という問いには、それは責められるべきでしょう…としか思えなかった。 少なくとも何の罪もない妻と息子を傷つけ、末息子に至ってはその後の女性関係に関して人生が狂いかねないほどのトラウマを植え付けられているのに、姉は習い事を何でもさせてもらえたし悪い父親じゃなかった、と言える理屈がわからない。 あまりにも末息子の心の傷を軽視している。 理想に捕らわれない家族を作りたいのなら、他の家族との話し合いや合意が不可欠なのではないか。それがなされなかったが故に3人の子供は幸せとは言えない子供時代を送ったのに、いい話だとはとても思えない。 叙述トリックの部分も、すでにほかのミステリがやっていることで別段目新しくもなく、違和感の提示も露骨すぎた。評価できる部分の前半のドタバタ部分のユーモアくらい。

    2
    投稿日: 2025.04.27
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    家族解散を3日後に控えた1月1日、家の倉庫から盗まれたと思われる御神体が見つかり…? 家族ってなに?結婚ってなに?浮気はどうしていけないの?と、当たり前だと思ってきた常識に一石を投じるお話でした 「あなたにとって家族は何人?」が、必ずしも一致しないことにしみじみとこの物語の深みを感じました

    1
    投稿日: 2025.04.23
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    実家の倉庫に身に覚えのない仏像が置いてあり、TVのニュースでそれが盗品だということに気づく。 犯人は浮気をして以来ふらふらしていつも家にいない父か?家族を団結させたい母か?それとも金に困った兄か?それとも… 疑心暗鬼になりながらも姉の婚約者の一声でその仏像を青森県の寺に返しに行くストーリー。 家族とは何かを考えさせられる話だった。 登場人物各々がどこまでを家族と呼ぶのかバラバラでありながら、常識に縛られ世間一般の「家族」を作り上げているその様子は、歪でありながらも現代社会を描いた姿だなと思った。 あとはいや犯人お前かい、ってなった。

    1
    投稿日: 2025.04.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人が死なないミステリー。 読んでいる間、ずっと表紙のフェイスカバーをかぶった人がお父さんだと思っていたのですが、お父さん、そこにいましたか。背中を向けているのがお父さんらしい。読み終わってしばらくするまで気づけず、角川にやられた(騙された)って思わず笑ってしまいました。 父が盗んだ仏像をお寺に返すために奮闘する家族。しかし、犯人は父ではなく家族の中の他の誰かか?疑心暗鬼になりながらもお寺を目指す。 ある程度ナゾや犯人が誰だかわかるものの『あれ、この段階であと4分の1もページが残っているぞ』となり、さらに引き込まれました。 結局、5時間28分で読み切りました。1日で本を読み切るのは久しぶりです。ミステリ要素だけでなく、家族の在り方を考えさせられるので、私は何人家族?子供が自立しても寂しくない?などなどと思考を巡らせられました。

    40
    投稿日: 2025.04.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    御神体を返せたところでストーリーが終わるかと思ったのに、そこからがむしろ本題のような感じで、終着点が想像できずおもしろかった 父さんの肩身の狭さというか、父さん自身の思いも含めて、切なく感じた

    1
    投稿日: 2025.04.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【ネタバレなし感想】 6人の嘘つきな大学生の作家ということと、謎すぎる題名に興味を惹かれた。 ある事件から歯車が狂い始めた家族。娘息子の結婚を機に老朽化した家の解体と共に家族を解散する予定が、倉庫から、ニュースで盗難されたというご神体が見つかった。犯人だと思われる父がいつも通り家にはおらず、家族はそのご神体を青森の神社まで届けるべく出発する。 なんとも変わった設定すぎる。浅倉先生はどうやって設定考えてるんだろうか。 序盤の展開にスピード感ありつつ、読者を二転三転騙す巧妙さが面白かった。 【ネタバレあり感想】 序盤の誰が犯人だというギスギスした展開から、ご神体を返した時はやっぱ家族いいよね的な結末になるかと思いきや、実はご神体事件はあすなが企んだことで、「家族」と「常識」に囚われていることに気づいてほしかったという意図があった。そして父はよく外出していたわけではなく、改装時に作った狭い空間で過ごしていた。最終的には、自分たちの幸せを望んだ結果家族は解散することに。 あすなの理由から青森ご神体返却ツアー企てたところの心情が飛躍しすぎてるやろと思ったけど、そもそもあすなが変わった考えの持ち主だから一理あるか。 この作品内での家族感や常識とはに対する捉え方はあくまで自由で、広く自分の周りにある価値観や常識という枠にハマった先入観を多角的に見直すきっかけになり得た。 映画化とかしたら面白そうだけど、メッセージが受け取り手によって変わるし賛否ありそうなので一般ウケはしないのかなー。

    2
    投稿日: 2025.04.14
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    盗品のご神体をあるべき場所に返却するために、解体寸前の家族が一致団結する話 だと思ったが、読み進めると話の展開と残りのページの厚さが合わないことに気づく 家族や常識に囚われ自由を見失うこと これが自分の進みたい道だ!と言い切れるあすなのように強い人は、それらを足枷とか檻みたいに感じるのだろうけど 強くもない人たちは案外その檻に守られていたところもあったのではないかな "好きに生きていい"って実はすごく難しいことのような気がする 人生で最初に属する共同体である"家族" 家族の中の当たり前に自分も知らず知らず加担して、繰り返されることで強固になっていくシステム それは人が子どもから大人になっていく過程でなくてはならないものだけど 新しい家族を1から作ろうとするときに、それをトレースする必要はない 家族の解散は、両親も含め成員それぞれが自立していくことだと思った

    7
    投稿日: 2025.04.04
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    こう、自分の中での最高傑作!!みたいな雰囲気を感じるのに、全部の本そのクオリティですごい、感動。 よーく考えて本書いてるなあ。 俺がこういう本かけたら、大満足だ

    0
    投稿日: 2025.04.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    喜佐家実家の解体まであと3日まで迫った元日、普段使っていない倉庫から仏像が見つかる。 これまでの喜佐家の歴史から、恐らく父の仕業ではないかと考えていたところ、ニュースでその仏像が青森の神社で盗難に遭ったものであることが判明。明日の例大祭までに返せば大事にはしないという宮司の言葉に、慌てて仏像を青森へ届けようとするが… 誰が仏像を盗んだ張本人なのかという推理も状況が変わる度に二転三転しながらも、伏線大得意な朝倉さんらしく話が進んでいく様は見事。 青森まで届けにいく珍道中はあまりの面白さにページを捲る手が止まらなかった。 父の居場所があすなによって語られた後読み返してみると、恐らくセリフの主を勘違いしていたと思われる部分もあったし、本当に仕掛けが上手い。 ただ本質である家族の在り方については、あまりしっくり来ず。語り部であった周にトラウマを植え付けた以上、いい父だったとは思えない。 解散したことも良かったとは思うけど、全員の気持ちが少し軽くなるだけな気もしている。周の性的欲求についても言いにくいのは分かるけど、言わずに結婚するのは罪だと思う。 結末にもやもやした気持ちはあれど、この一冊は喜佐家、ひいては読者が家族の在り方について考えるための提示の役割を果たしていると感じた。

    1
    投稿日: 2025.03.29
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    はちゃめちゃに思えた喜佐家だが、話が展開していくと悩まされる(はちゃめちゃに変わりはないが)。 「家族って何?」「常識って何?」 いずれも個々に思い描いてるものであり、正解も誤りもない。 家族は何人だろうか、あらためて考えてみた。 53冊目読了。

    1
    投稿日: 2025.03.23
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    青森で盗難されたご神体が突然自宅倉庫に出現し、父親の仕業に違いないと思いこんだ家族が車で返しに行く話なんですが(^_^;) ご神体を盗んだのは本当に父親なのか?どういった経緯で倉庫にあったのか? などと面白く読み進める事ができました。 家族とは何なのかというテーマの本だとは思うのですが、すっきりハッピーには話は終わらず。 おいおい、これからどうなっちゃうのーって感じで読了しました。

    1
    投稿日: 2025.03.19
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    家族とは何か、何をもって家族というのか 正しい答えは分からない 混乱して混乱して読み終えた 正直「分からん」のひと言

    9
    投稿日: 2025.03.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ご神体を返してからが本番。解散までの距離カウントも続いているのであれ?となる仕掛けと「いえ」の場面の"父さん"の人称問題の種明かしは面白かった。 が、ご神体騒動の動機が好きになれない。 最後の残り5メートルの章、二次会での夫婦に対する二択の問いかけに対する回答までの道のりが5メートルとあることと周の咲穂に対して感じる不穏な描写から結末はバッドエンドなのかなと思った。

    1
    投稿日: 2025.03.15
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    なんか終わるかと思ったらそこからが熱くてびっくりした 普通に謎解き要素もあって良い。 あすなー!!!!好きだぜ!!!! 常識に縛られずに、皆の生きやすい楽しい形で共同体を作って行きていきたいよな

    2
    投稿日: 2025.03.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    色々な展開があってブラフが多くて、最後の方まで全然真実が分からなくて、どうなるか気になってどんどん読み進められた。 六人〜と俺でもない〜よりは、最後の締めの部分で、私もこうしなきゃなぁとか噛み締められる感が少なかった気もするけど、トータル面白かった。 個人的に今の"普通"の家族の形態が、実は長い歴史で見るとかなり短期間で、そう考えると今の普通ってだいぶ異常では?って話が面白かった。 全体をもって家族と常識がテーマ。読んでみて色々考えるのも楽しみ方の一つかも。

    1
    投稿日: 2025.03.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    盗まれたであろう仏像を返す波瀾万丈の旅で終わるのかと思いきや、仏像を返してからのほうがすごかった 常識と家族に縛られてるっていう話から、この家族の核心をつくとこまで違う本読んでるのかと思った

    0
    投稿日: 2025.02.27
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    真相部分は予想できず面白かったんだけど、動機がどうも気持ち悪いなとわたしは。。。"常識"とか"普通"をテーマにしたものはすきだけど、その言葉をつかって浮気を正当化しているような印象を受けてしまった。

    0
    投稿日: 2025.02.26
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    結婚、家族、パートナー、幸せとは?深く考えさせられた。突拍子もないことをやっていそうで、一番家族思いだったあすなに好感。

    0
    投稿日: 2025.02.26
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    盗まれた御神体を期限までに戻しに行くハラハラのストーリーかと思っていたら、予想もしない方向に話が進んで行って、思いがけず考えさせられる結末だった。 家族とは、結婚とは、幸せとは。 自分の家族はどこまで、誰なのか、。

    4
    投稿日: 2025.02.26
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    喜佐家の家族解散3日前。実家からの引っ越しの準備をしていると、倉庫に謎の御神体が置いてある。どうやら父親が青森の神社から持ち去ったらしい。元日の0時までに御神体を返して許しを乞うことにした喜佐一家は車で青森に向かいます。 道すがら主人公の周は、御神体を盗んだのは父ではないと気づきます。そうなると犯人は家族のなかの誰かということになる。ドタバタロードムービーからミステリーへじわじわと世界観が変わるのが読みどころです。 凝り固まった価値観の「家族のありかた」に疑問を持つきっかけを与えてくれる本書ですが、ちょっと強引だったせいかあまりこころに刺さらず。文章に違和感を散りばめられていて、どこで回収するのかな〜と思いながら読みました。

    2
    投稿日: 2025.02.23
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    家族って何だろう 一致団結することが本当の家族なのか うーーん、なるほどなーと思った。 終わり方も予想の斜め上って感じで 家族って難しいし、だからこそ尊いのかなあと思った。

    0
    投稿日: 2025.02.22
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    前半のスピード感ある展開と、中盤からの予想できない展開でどんどん読み進められます。前2作よりはインパクトに欠けるかなと思いましたが、おもしろかったです。

    0
    投稿日: 2025.02.19
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    「六人の嘘つきな大学生」のイパクトが強すぎて、今回の作品はちよっと残念。家族とは、夫婦とは が主題だと思いますが、前半のスピード感がなんだったのかなぁ~? と思いました。「六人の嘘つき・・・」のように、一人一人の人物に焦点を当てて、もう少し深掘りが欲しかったなぁ~と思いました。

    0
    投稿日: 2025.02.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    んーなんか序盤はドキドキしたけど終盤にかけてよくわからなかった。 お父さんが家の隙間にいたって言う設定は流石に無理があると思う。。。 でも家族の在り方は様々でいいと思う。とは思うけどそれがどこまで多様的に考えられるかはわからないかなあ、、

    0
    投稿日: 2025.02.10
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    途中これ面白くなるん?と思って読むの辞めかけたけどレビューみて最後まで読もうと思った。 途中で離脱しなくてよかった。途中から面白くなってきたよ。 お父さんの気持ちを思うと…

    0
    投稿日: 2025.02.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごく面白かった、引き込まれた 数冊ぶりに読む手が止まらない感じだった オチが良かったと言うより過程がめちゃくちゃ楽しかった感じだけど笑 1人だと途中不気味な感じが深夜に読んでると相まって怖かった

    0
    投稿日: 2025.02.08
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    いやー なんというか、家族ってなんなんだろって考えさせられたな 本当に親ガチャって存在するというか、育ってきた環境って大事だと実感させられた。 親が実際に悪いとかじゃなくて、その親自体が親ガチャ、育った環境に恵まれてないと少なからず子にも影響してしまうって思ったな。 育つ環境で、自分の中の常識も視野の広さも選択肢の数もある程度決まっていく中でそれが悪い方向に影響してしまうとこうなるよなって。 でも一概に恵まれてるって何を持って定義するのかも育った環境によって違うんだろうし、その違ったもの同士が結婚するんだから価値観の差っていうのは生まれるんだなって。 やっぱり口に出して、腹割って話し合わないとどうにもならないんだなって思った。 誰かが犠牲になるだけじゃだめなんだよね。

    2
    投稿日: 2025.02.07
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    始めは全く頭に入ってこなかったが、 スピード感(移動中)がでてくると スラスラ完読。 いろんな形があるのは、 重々承知。 まだ当分は子供といたいかな。

    8
    投稿日: 2025.02.01
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    昨年『六人の噓つきな大学生』を耽溺して読んだ。2作目に期待がかかる。今回も単なるミステリー系から”家族とは何か”というテーマが展開されていき意外な(でもないか、そういう伏線が随所にあった)結末に、斬新で面白い若手の作家さんにエールを送りたいと素直に思う。しかし、時間が経つに連れ、終盤に語られる家族解体論が男性側にやや有利過ぎるのではないかと感じられてきた。それを姉・あすなの口に託した点が気になり始めた。他者からもたらされる家族観が中盤まで時々見え隠れするのだが、そのたびに主人公の喜佐周(めぐる)により遮られる。勿論周が家族のまとめ役のような穏やかな人柄である設定だから仕方ないのだろう。あすなはそんな弟に”理想の家族”が幻であると気付き目覚めて欲しい気持ちがあったからというのも理解できる。 (父が盗んだと誤解していた)ご神体を青森の神社に無事に届け、母、兄の惣太郎やましてやあすなの同棲相手・賢人までが、神主に「自分が盗んだと」お互いがかばい合って罪を被ろうとするシーンが描かれ、正直なところ読むのを止すつもりだった。素晴らしい家族愛を披露して、壊れかけていた家族が再び結成され大団円に収まるのだけは避けて欲しいと願っていたから。 そういう結末ではなく、ミステリーと読者に新、家族観をぶちまけた朝倉さんを今後も追いかけよう。

    16
    投稿日: 2025.01.26
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    浅倉さんの小説は読み始めたら止まらない 最後までどうなるのかドキドキと読ませられる ニュースで盗まれたと話題のご神体が我が家の 倉庫に 宮司が今日中に返してくれば大事にしないということなので急いで返しに行こうとするが… 盗みは前科のある父が本当にしたことなのか? どこからどこまでが、家族なのか 愛するということは肉体的に求めることとイコール? 浮気の何がいけない? 今の普通とされている家族像はとても視野が狭いものではないか? 家族と常識に囚われていないか?

    5
    投稿日: 2025.01.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ふと図書館で手に取った本です。 怖いくらい、うちの実家と似ているような話で本当に怖かった。 うちは家族というくくりが大好きな父親のもと、がっつりと洗脳された家族でした。 いろいろあって突然父が出ていき、母は亡くなり、今は結婚し家族がいます。 でもやはり、過去の家族の在り方がきつかったことで、最後に周が言う  大丈夫 家族だから この二言に今現在私も苦しんでいます。 前の家族を解散できたとしても、過去の親の姿自分の育った環境は新しい家族でも繰り返している気がします。 何の因果でこの本をふと手に取ってしまったかはわかりませんが、この本にあるお母さんのように自分の全てを行動に移したら幸せなのか、自分の幸せを求めていいんだという娘の言葉を行動に移せば正しいものなのか。 大丈夫って信じようと思い込んで生きないといけないのもつらい。 最後の大丈夫がとっても怖かったです。

    0
    投稿日: 2025.01.19
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    面白かった やはりこの作者の作品はひっくり返しが多い 今回の作品は、なるほどねとか、そうかとか考えさせられた 家族って難しいね

    0
    投稿日: 2025.01.14
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    うーん。家族の在り方についての話。固定概念に縛られて身動きが取れない家族の解散までの色々な事象が描かれていたけど、色々と現実離れした内容であまり好みではなかった。

    0
    投稿日: 2025.01.12
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    家族の解散が迫ったところで、家族の誰かが御神体を盗んだ疑惑が発生し、その御神体の返却に奔走。前半はドタバタで笑いもあり犯人が誰なのか気になり、後半はの家や家族って何なのか考えさせられた。 家族の中に言葉で責め立てる人いて、正論でもこんな人は嫌だと思った。 ただ家族それぞれが抱えている苦しみは大きいと言うことだろうか。 みんな苦しみから解放されるのだろうか? 最後の◯✕クイズ、新しい家族の始まりとなる。

    13
    投稿日: 2025.01.07
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    浅倉さんの作品ということで、「ミステリーだろうな。」と思って読み始めました。 確かにミステリーではあったのですが、本作を通じて、浅倉さんから沢山の質問を突きつけられた気がします。 家族とは? 父親とは? 母親とは? 結婚とは? 夫婦とは? 不倫とは? 常識とは? 法律で定義されているものもありますが、それは今の時代の定義であって、100年前はその定義も違っていたであろうし、100年後も今の定義が生きているかはわかりません。 「常識」も多くの人がそう思っているだけで、正しいとは限らない。性別、年齢、住んでいる場所等が違えば、「常識」はあっという間に「非常識」にもなりうる非常に曖昧なもの。 「常識」にとらわれず、柔軟な思考を持たなければいけないなぁと思いました。

    66
    投稿日: 2025.01.02
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    家族のあり方、ミステリー、予想もつかないほうにハンドルを切られ 2024年、今だからこその考え方 あなたの家族は何人いますか? 面白い。

    24
    投稿日: 2024.12.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いえ。くるま。視点。父さん。一人称。家族の在り方。普通。常識。家族はやはり解散。設定さすがにやりすぎ。

    0
    投稿日: 2024.12.30
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    なぜか家の倉庫にあった父が盗んできたと思われる御神体を返しにいくなかで繰り広げられるハプニングや疑心暗鬼がとても楽しかったです。家族だからこうあるべきとか家族だからこうしなきゃいけないとか、それが常識だとか…ありますよね。多様性の時代なので、家族の形もこれからは変わっていくし、色々な形が生まれるんだろうな〜と考えさせられました。

    14
    投稿日: 2024.12.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    家の老朽化とともにボロボロになっていた家族の解散を決めていた年末、納屋から出てきたのはテレビで話題になっている盗品のご神体。もう団結のしようもないはずの一家が手をたずさえてご神体を十和田湖畔の神社に返しに行く。 家族系ロードノベル化と思いきや、ドンデン返し複数の犯人捜しミステリー…と思ってたら最後に家族小説に戻ろうとする。そのフラフラ感が残念。ロードノベルか家族小説かミステリー、せめてそのうち2要素に絞れてたらもうちょっと引き締まったかもしれない。 誰もかれも登場人物像がふんわりしているから印象に残らない、仕掛けたトリックの根底が読み切れない、一番残念なのは、家族解散ってなんなん?って最終章。別々に座らせてるだけの家族やん

    1
    投稿日: 2024.12.29
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    Audibleにて。 家族の中で誰がウソをついているのか? タイムリミットまでに間に合うのか? ミステリーとして先が気になって面白かった。 でも前半のドタバタ劇ミステリーと、後半の〈家族とは何か?〉というテーマに温度差を感じた。 軽い気持ちでミステリーを楽しんでいたのに、後半から急に理屈っぽい感じ。 多様性がテーマなのだと思うけど、何だか押し付けがましい違和感を感じてしまう。 家族全員が「最高の家族だ!」なんて胸を張って言える家族なんてあるのかな? 家族の数だけ、それぞれに家族のカタチがあると思う。 そして家族が目指している理想は、家族の中でもそれぞれ違うと思う。 どうしても我慢できないなら、みんなを巻き込まないで自分だけ家族から離れれば良いんじゃないかな。 家族に対しての考え方は、それぞれが自分自身で考えることだと思う。

    89
    投稿日: 2024.12.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった。 最後は気になって一気に読んでしまった。 六人の嘘つきな大学生とか俺ではない炎上とはまた違ったテイストで、ミステリ!って感じでは無かったけど家族について考えさせられる作品でした。 お父さんはずっと何を思っていたんだろう。 考えると切ないし胸が張り裂けそうになる。 「家族」って本当に特別だと思うし自分も「家族」が大好きだから読んでて本当に辛くなった。 でもトータル楽しんで読めました!

    0
    投稿日: 2024.12.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ドタバタコメディかと思いきや、、、途中の展開にはハラハラさせられ、真相は二転三転、いやもう何回転んだか分からないくらいのドンデン返しがあり、真相にたどり着いたときにはじんわりと涙が。 『父さん』、、、。 家族ってなんなのか、血のつながりって人によっては呪いであり縛りになってしまう。 それを見て見ぬふりをしたり、『こんなもんだろう』と妥協したりして、過ごしている人も多い。 分かってもらおうとすると逆に難易度が上がってしまうのが、『家族』という枠組みの不思議なところで、特に『親子』の場合はそれが一層強くなると思う。 それぞれの幸せを追求するとき、家族を続行するのか、それとも解散するのか。 この2択だけれはないのかもしれないけれど。 真剣に向き合った家族のお話でした。

    1
    投稿日: 2024.12.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    次男の周が結婚して家を出ることになり、実家を解体することに決めた喜佐家。いつも不在の父を除く一家総出で引越し準備を始めたところ、倉庫から謎の箱が。中には青森の寺で盗まれたと思しき仏像が入っていた。過去のある出来事から父親の仕業だと考えた一家は、ひとまず青森まで返しに行くことに。青森までのドライブ中、父親が犯人ではない可能性に気づく…。 タイトルとあらすじに興味を引かれて読み始めた。ロードムービーのような感じ。 父親の不倫をきっかけにおかしくなった家族。序盤の周の会話にある、母が誰も好まないおもちやおせちを大量に準備するというところにも違和感がある。普通料理をする立場なら家族が食べないものは作らなくなっていくものだと思う。家族という形に誰よりもこだわっていた母親。普通の、世間一般の家族にこだわる主人公。金に困る生活がしたくない長男。世間一般の家族夫婦の形に囚われたくない長女のあすな。父親の不倫がなくても、あすながきっかけを作って崩壊していたのかもしれない。 個人的には今ひとつすっきりしないというか好きなものではなかったけれど、不倫も多い昨今、なんか色々考えさせられる話だった。

    1
    投稿日: 2024.12.22
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    『六人の・・』が良かったので読んでみた。なかなか読む時間が掛かってしまった。どうしようもない父親と母親、それに個性的な3人の子供達。語り部である三番目の息子だけがまともそうに見えている。 家族が解体される年末最後の日に発覚した仏像の盗難事件。父親が盗んだと考えられことから、残った家族みんなで千キロ離れたお寺に返しに行く。盗賊団の襲撃騒ぎや次々と現れる不審な家族の言動。疑問を残しつつ無事に返却されるが、ここまで8割方来て、後2割からまた新たな展開。 最後は大きな疑問を残しながらの延々と深掘りされる家族問題。こんな解決で良かったのかとスッキリしない結末でした。

    62
    投稿日: 2024.12.15
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    家族を解散するため、家を引越し、解体することとなった喜佐家。しかし家の倉庫にあってはならないものが… 犯人はどうせ父さんだ。そう皆が思っている中、父さんは犯人にはなり得ない事実が明らかになっていく… じゃあ犯人は一体… 浅倉秋成さんの今までのミステリとは一風変わった作品だった。評価が分かれるのも理解ができる。 ただのミステリではなく「家族」とは何かを考えさせられる物語だった。内容に共感出来る所もあり共感しきれない所もあり、作者の伝えたい事を完全に理解できた自信は持てない。 ただ伏線はやはり素晴らしいものでミステリの部分では十分に満足でき、序盤から終盤にかけて手に汗握る展開が続き中だるみなく読み進めることができた。 今までの浅倉秋成さんの作品を読んできた読者からすると賛否分かれると思うが個人的には読んで良かったと思える一冊だった。

    13
    投稿日: 2024.12.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    SNSで、おすすめミステリーと 推されていたのを同じ日に たまたま図書館で見つけて 読んでみたけど… あかんな おすすめされる=期待値があがる =それを越えれるか? ってのが頭にあって… なおかつ「ミステリー」として おすすめされたのに ミステリーと思えたのは 最後の2ページくらいかな   コメディにしか思えん ふっかい意味ではミステリー なんかもしれんけど とにかくご神体を返却した後が つまらなかった ↓こっから超ネタバレ注意 習い事通ってやめてと 甘やかされまくったあすな ご神体をみんなが必死で 届けようとした中 たいして何もしてないあすな おもちゃんを盗んで父のせいにした あすな  とにかく あすなよ! お前が偉そうに家族を語るな と完全に私はしらけた 広い意味で家族という形について 考えて欲しいというのが作者の 思いなんかもしれん…? でもとにかく…あすなが受け付けん 自分の考えを押し付けよんは お前やんとしらけた すみません酷評で。  「6人の嘘つきな大学生」は 面白かったのになぁ

    4
    投稿日: 2024.12.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    御神体が家の中にあってからの家族の展開が面白かった。正直面白いかと言われれば微妙な感じだが、御神体を返しに行く道中のシーンなどは面白かった。

    1
    投稿日: 2024.12.06
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    最近、「六人の嘘つきな大学生」が映画化されましたね。その浅倉明成さんの作品です。 一種のロードムービーのようでいて、家族とはなにかを問いかける物語でした。伏線の狙撃手なんてアオリ文を付けられてるみたいですが、今作では少しパンチが弱かったかな?と感じてしまいました。物語の二転三転、四転具合はお見事なのですが、うまいこと作品のテーマとその展開のさせ方がマッチしてなかったというか、爽快感に近い読後感を得ることができませんでした。

    1
    投稿日: 2024.12.06
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    家族再生じゃなくて家族解散の話。読後に表紙を見てお父さんがいない!と思ったらいた。お父さんよりおもちゃんのほうが目立ってるなんて。

    0
    投稿日: 2024.12.05
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    ミステリとして読んでいなかったので半分くらい読み進めたあとの展開はおもしろかった。 しかし個人的には「六人の嘘つきな大学生」、「俺ではない炎上」が1番好きで、期待しすぎたせいかそれに比べると物足りなさはあった。

    3
    投稿日: 2024.12.02
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    最初はドタバタコメディかと思いましたが、仏像を返したのに、まだ残りのページがやたらとあるなって感じてました。 そして家族の在り方などが事件を通して考えるように話は進みました。 家族に限らず、小集団の中ではダメ人間が必ず存在してしまう。(自分からみてダメ人間だから総じてダメ人間というわけでなくない。)そういう人のおかげで、「自分はまだ大丈夫。問題ない。」と思い込むことができる。 そんなことを思い出しました。 そして「普通とは何か」を問いかけてきます。 なかなか深いので高評価にしました。 残念なのはタイヤチェーンを巻いて時速120km出せるかい?ちょっと腑に落ちない。 余談ですが読書スピードが最近落ちてしまっているなって感じていた私が一気に読むことができたのは、図書館に返却期限が迫っていたのもありますが、おもしろかった方の方が強いと思いましたよ

    0
    投稿日: 2024.11.29
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    ガッツリミステリーではなくロードムービーのような ヒューマンドラマのような作品でした。 多様性な世の中になってしまったけど 古典的な家族って考え方も良いよね。 盗まれた御神体、何故か家に…は面白すぎる。笑 しかも即疑われるのが父親。 その理由にも納得するけど、みんな疑わないのがねえ…   次から次へと裏切られ、 少しこじつけ感も否めなかったりするけどこれはこれで面白い。 じょーない!

    0
    投稿日: 2024.11.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最後の展開が刺さった。正直それまでの話は面白いけど普通って感じ。うちの家族も少し似たようなところがあって1人だけ解散って感じだから私に何ができたんだろうって思う。この家族たちは解散してるけど私はまだ常識に囚われてるから解散なんてできない。常識って大事なものなんじゃないの?分からない。なんで浮気したらダメなの?っていうのは相手が傷つくからとしか言いようがないし、、常識に囚われたダメだと言っているけど常識に従わないと生きていけないし楽だと思うから私は常識に従っていたい。

    0
    投稿日: 2024.11.27
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    次から次へと裏切られる場面があり、展開としては面白かった。ただ御神体事件の謎がこじ付けのようにまとめられているのが…。価値観を揺さぶるまではいかないが、読み物としては面白かった。

    0
    投稿日: 2024.11.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    シンプルになんのこっちゃって感じ 家族の絆うんぬん語られると冷めてしまうタイプなので、後半はしらーっとしてしまった ミステリーって感じでもなかったし、設定は非現実的だし、6人の嘘つきな大学生のような切れ味も感じられなかったなあ…

    0
    投稿日: 2024.11.10
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    8割のページは夢中に読めた、2割のページは多少読むのが辛かった感じ。 突然御神体が自宅倉庫に現れ、それを誰にも気づかれずに1000km先の神社に返しに行くことに。誰が盗んだのか、どうやって返すのか、とても面白く読めた。 ただ恐らく作者が伝えたかったのは、その後の2割のページ。 常識や先入観にがんじがらめになって、自分のやりたいこと、なりたいことを諦めるのは良くないよ。ということを伝えたかっのかと思った。 この2割のページが、少しくどく感じてしまった。 とはいえ、全体的に見れば面白く読めた本だった。

    0
    投稿日: 2024.11.08
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    ロードムービーみたいで読みやすかったし、誰が?なんで?って色々気になってあっという間に読めた。 登場人物に感情移入できない!的な感想が多かったけど、だからこそ、そんな人たちが自分の家族だったら?それでも家族として仲良く、あるべき「普通」をキープするために頑張れるの?って思った。 私は解散選んじゃうかも。

    0
    投稿日: 2024.11.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    曲者ぞろいのこの家族がどうなっていくのか ロードムービー風に そしてミステリー要素もあり 前半はとても楽しく読んだ 謎解き?が始まり ん?どーゆーこと? (しかも左手にまだたくさんページが残っているが?) 本質はそこじゃなかったー! 安易に このこじれまくった家族が 仲直りよかったねちゃんちゃん にならず ガッツリ問題提起して ガンガン糾弾して パツンと終わる 末息子…キミ壊れちゃわないでね… 家族ってなんだろ たまたま血が繋がってるけど 絶対に相容れない場合もあるし 家族だから仕方なく我慢する事案もあるし 話せばわかるとは限らなかったり でも戸籍がつながってるから 絶対に切ることができない… 愛すべき人たちであればいいのだけど 愛せなくても家族でいなくてはいけない人もいるだろうし 愛してるのに家族になれない人もいて こんな風な「解散」の仕方は ありなのかなしなのか… 頭がぐるぐる… お父さん かわいそう…っていうより 本当に何のために生きてきたんだろ そんな狭いとこでこそ〜っと 夢や希望なくてもいいが 肉体的に快適ではないだろ!

    1
    投稿日: 2024.11.05
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    三日後には生家も壊し家族はそれぞれの人生を歩むことになる喜佐家の元日。青森のお寺から盗まれた仏像が喜佐家の倉庫から発見された。家族は結束して一路青森へ向かい仏像を返すことに。誰が盗んだのか家族内で疑心暗鬼になりながらも笑える場面も多く、ユーモラスな展開。最後はお姉ちゃんの理屈っぽさが少しくどかったけれど、どんな形でも家族は家族なんだと感じた。そしてどんな形でも自分たちが作り出していかなければいけないんだな。

    1
    投稿日: 2024.10.29
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    〈家族の嘘〉が暴かれる時、本当の人生が始まる。どんでん返し家族ミステリ 実家に暮らす29歳の喜佐周(きさ・めぐる)。古びた実家を取り壊して、両親は住みやすいマンションへ転居、姉は結婚し、周は独立することに。引っ越し3日前、いつも通りいない父を除いた家族全員で片づけをしていたところ、不審な箱が見つかる。中にはニュースで流れた【青森の神社から盗まれたご神体】にそっくりのものが。「いっつも親父のせいでこういう馬鹿なことが起こるんだ!」理由は不明だが、父が神社から持ってきてしまったらしい。返却して許しを請うため、ご神体を車に乗せて青森へ出発する一同。しかし道中、周はいくつかの違和感に気づく。なぜ父はご神体など持ち帰ったのか。そもそも父は本当に犯人なのか――? 「家族」っていうのは、本当に難しいんだなと思った。作中で惣太郎やあすなが、周に何度か聞いた質問「お前が思う家族は何人だ」これってすごく難しい話しだなって思った。私は結婚して実家を出た。夫と2人で仲良く暮らしてて、家族は2人だけど、そこにお互いの両親は入るの?お互いの兄弟は入るの?もう親の戸籍を出て、夫と新たな戸籍を作ったんだから家族は2人なはずなのに、でもなんだかスッキリしないのはなぜ? そして、家族の在り方って何?周の父親は浮気をした。妻と子供達に、その現場を見られてしまった。そりゃ、すごくショックだったと思うし、怒りは湧くし、絶対に許せない。だけど、あすなや賢人さんが言う通り、「なぜ、結婚をしたら配偶者以外に性的交渉をしてはいけないのか」は難しいと思った。倫理的にとか子供ができたらとか理由はあるけど、それって本当に納得ができる話か?「私の心傷ついて死んだから」ではダメな気がする。すごく難しいと思った。 父親が若い頃や周の友人がいう「ある程度の年齢で結婚してない人は何かある」という先入観。これっていつまでもあるよね。昔勤めていた職場でも50代の男性社員が独身で、パートのおばさんとかヒソヒソしてたもん。その男性社員さんは、すごくいい人で役職もついてた。だけど、色々言われてた。田舎の職場だから仕方ないのかと思ったけど、多分田舎とか都会とか関係ないんだと思う。 最後に周が、どっちを選んだのかは分からない。結婚式の二次会なんてあんなふうな下品な質問もある。自分に正直になるのか、それとも今までみたいに仮面をかぶっていくのか…なんだかすごい考えさられる話しだった。 2024.10.27 読了

    1
    投稿日: 2024.10.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あまりにも突拍子なく、現実味がない話ながらも相変わらず内面をえぐってくるなーとは思った。 映画向きかなー。 3兄姉弟の性格だが、3姉弟の私から見ると真ん中は真ん中らしいが、上はあんなにはっちゃけられないし、下はあんなにしっかりしてないなーなんて思ったりした。

    4
    投稿日: 2024.10.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    うーん…。 途中までは楽しく読めてたけど、真相がわかり始める頃から雲行きが怪しくなった。 あすなの言い分はめちゃくちゃだ。 「よきパートナーであることと、よき父であることと、性交渉を持つ持たないは、何も関係ないんだよ。」 それはわかる。 だけど、それイコールパートナー以外の人と性交渉していい理由にはならない。 「お父さんは一度だって家族を蔑ろにしたり、壊そうとしたことはなかった。」 いやいや。不倫で一発アウト。 父があの空間で過ごさなければならない空気を作った理由は自分にもあるのに、みんなを責めるようなことばかり言うあすなに嫌悪感を覚えた。 今の考え方はこうだよね!的な明るいラストだったけど、誰にも共感できず、なにひとつ納得できずに終わった。

    35
    投稿日: 2024.10.20
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    兄弟全員の結婚を機に、両親を引っ越しさせ、古くなった実家を解体することになった主人公。引っ越しの荷物をまとめめるため、家族が集まっていたとき、倉庫から謎の御神体が発見される。それは、ニュースで報道されていた青森の神社の盗品のようだったが、いつも不在である父親の犯行を疑った家族たちは、こっそり返しに行こうと、青森までの車の旅に出発する。。。 伏線回収とどんでん返しで人気が出た著者だけに、そんなミステリ作品だろうと読み進めていくと、多様性や家族がテーマの社会派作品のように変遷してゆく。しかし、それはそれでなんか軽い感じして、中途半端感が残った。 前半で違和感のあったところはだいたい伏線というところもちょっと。。。 ただ、このプロット、登場人物のキャラ、ジェットコースター感は、うまく脚本作れば面白い映像作品にはなると思う。

    13
    投稿日: 2024.10.19
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    家族というものに真っ正面から向き合った作品。ロードムービー的などたばた部分は好みではなかったけど、あちこちにさりげなく伏線がちりばめられていて、見事に回収。ラストシーン好きだなぁ。

    9
    投稿日: 2024.10.17
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    犯人は誰だ!?家族の嘘を暴く?○か✖️か? ミステリーあり、人生観をくすぐられたり、どんでん返しであったり、ロードムービーであり、正解はなくて、全部正解な、読書をする楽しみが、ぎゅっと凝縮された作品でした〜。

    0
    投稿日: 2024.10.13
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    家族とは、夫婦とは、兄弟とは、性別とは。色々な常識に対して自分自身気付かないうちに偏ってしまっていることを再度認識できる作品。物語も二転三転し、伏線回収もしっかり…だが、あまり美しさを感じさせない回収であった。本当、家族ってなんなんでしょうね?血の繋がり?一緒にいた時間の長さ?作中出てくるミスチルのアルバムQ そのエンディング曲の安らげる場所。またゆっくり聴きながら考えます。

    11
    投稿日: 2024.10.13
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    昭和の結婚観、家族観を全否定。サザエさん大嫌いなんやろなー。 それ自体は否定しない。新しい価値観を提示したかったんだと思う。 だけどぉ、話が全く面白くなく、登場人物の誰1人にも感情移入できず、読むのが苦痛だった。伏線?的なものもこじつけで???だったし。(前作2つが面白かったので、余計にがっかり) この作者、重いテーマを無理に入れ込もうとせずに、単純にミステリーで書いた方が面白いものになりそうなんだけど。行動に意味をつけようとするから、ストーリーが破綻してる気がする。見ているもの(既存の価値観)を疑え、っていう逆張りに囚われすぎてる! そして、親の行為を見せるのは虐待だから。(わざとじゃない、とか関係なく)語り手が姉にめっちゃ詰められてたけど、弟こそケアが必要だから。かわいそうに。 家族を解体して、自己責任で個として生きていくのをハッピーエンドっぽく持ってきたけど、この家族、全員ケアが必要そう。それは人間関係の中でしか解決できないと思う。逆説的にそれを示してたとしたら、回りくどすぎる。

    5
    投稿日: 2024.10.09