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名探偵のいけにえ―人民教会殺人事件―
名探偵のいけにえ―人民教会殺人事件―
白井智之/新潮社
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総合評価

266件)
3.7
67
85
65
25
6
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    かなり荒唐無稽な設定だが決して読みにくい訳ではなく、特に後半の展開は意表をついて一気に読んだ。なかなかに凄い話だった。

    1
    投稿日: 2023.03.31
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    トントン拍子に殺人事件が起こるので飽きもなく、続きが気になって一気に読んでしまいましたが、犯人の動機に共感できず少しだけモヤっとした感じは残ってしまいました。 ただ、自分では到底考えられない壮大なスケールのストーリーと、紹介ページにも書いてあるように圧巻の解決編(ボリュームは気にならず、ページをめくる手が止まりませんでした)、変わった特殊条件が面白かったです!

    2
    投稿日: 2023.03.30
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    多重解決って言うジャンルなのね。初耳。 非常に読みにくいが、二転三転するので、最後まで読むとめっちゃ面白かった! しかし、めっちゃ人死にますね。

    1
    投稿日: 2023.03.28
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    探偵の大塒、大塒のもとで助手として働くりり子、りり子はすごぶる優秀な助手であった。そのりり子が事務所を休み渡米、帰国日を過ぎても戻らず大塒はりり子の周辺を洗い、あるカルト集団に行きつき、たどり着いたのは奇蹟の楽園ジョーデンタウン…。そこでは、病気も怪我も存在せず、失われた四肢さえ蘇る…それは事実か??ジョーデンタウンでは人々が不可解な死を遂げる事件が発生した…。 以前「謎の館へようこそ 黒 」の中で白井智之さんの作品も読んだことがあったけれど、正直あまり好きになれそうもないなって思っていました。だけど、この作品の評価がすごくよかったこととか、気になって…そしたら運よく図書館ですんなり借りることができました!すごくスケールの大きなストーリーとカルト集団ならではの事件の背景…怒涛の推理ショーも読み応えありました!なんで、今まで苦手意識あったんだろ??私(^-^;。ラストは思ってもなかった展開で…スゴイっ!!「名探偵のはらわた」も読んでみたいと切に思いました。私はこの作品、好きです(#^^#)

    40
    投稿日: 2023.03.27
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    文章はやたらと読みやすいし、よくもまあ3通りも解釈できるトリックを組んだもんだと関心もするのだが、悲しいかなそこまで面白く感じられなかった。ミステリの登場人物はどうしてこうも人間的魅力に欠けているのか。海外ミステリだとそう感じないのは翻訳が入っているおかげなのかもしれないと今更に思う。

    1
    投稿日: 2023.03.24
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    1978年人民寺院集団自殺がモチーフ。名探偵のはらわたの一人も登場。前半は助手りり子,後半は探偵大塒(トヤ)が活躍。特に,大塒が奇跡の肯否の推理,二択の罠で教祖を追い詰める過程は圧巻。

    17
    投稿日: 2023.03.22
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    表現が合ってるかは分からないが、なんともいえないクセのある小説だった。 序盤、謎解きがポンポンとテンポよくでてきて面白く、大きな謎の部分ではどう回収されるのだろうと胸躍ったが、終盤にかけてあんまりになっていった。 最後が納得できない終わり方でトリック部分もどうなんやろも考えてしまう。 序盤で弾みすぎた分、結末のパワー不足やったかなという印象。

    1
    投稿日: 2023.03.22
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    「あー、たのしかった!!」 読み終えて、そんな気持ちになるような本でした。 本ならではの設定や舞台。 すばらしい伏線回収。 自分の頭の中で映画を再生するような、わくわくする本でした。 これだからミステリーってたのしいんだよなぁ...。 日常が忙しくて疲れていたり、 心がざわざわして落ち着かなかったり、 そんなときにこういう本を読むと、 引き込まれて、 いつのまにか自分の心の中の余分なものが流れ出ていくと思います。

    1
    投稿日: 2023.03.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「どんでん返し」と帯に書いてあって、気になって買ってみた本。 「どんでん返し」は「どんでん返し」でも、緻密に積み重ねられたロジックと多重推理からなるものだった。 タイトルの意味も全くわからなかったけど、最後まで読んでやっとわかる。ゾクゾクってくる感じ。

    1
    投稿日: 2023.03.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    評価は星の通り。 どんでん返しに次ぐどんでん返しで最後にはファンサービスもあり。 以下疑問点、わかる人教えて欲しいです。 ・ルイズが初めて校長と会うシーンですが、あそこは男の方を校長として認識していて、校長の姿は子供に見えてたたのでしょうか? それとも子供のあだ名がWだったのでしょうか? どうもセリフの辻褄が合ってない気がするのですが。 ・校長がフランクリンの足が不自由というのは認識できないのでは?ということはあのトリックは成立しないのでは?

    1
    投稿日: 2023.03.07
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    最後の最後まで犯人が分からず、見事にどんでん返されました。 タイトルの意味を知ったときは、ゾワッとしました。 読み終えたあと、1日経ってもまだドキドキしています。

    22
    投稿日: 2023.03.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    裏切りの回数が多ければ多いほど、好きな私にとってはとても良いミステリでした。信者からの目線、信者以外の目線、そして読者の目線、この3視点を踏まえた上で、全員に共通して起きうる勘違い、盲点をうまくついたなと感じた。 好みが分かれるだろうが、個人的には主人公2人には生還してもらいシリーズ化してもらった後に、この結末を5作目くらいで迎えてくれれば、いい意味で裏切られまくったと思う。

    2
    投稿日: 2023.03.02
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    うーーん、ちょっとハードル上げ過ぎちゃったかなー 解決編のどんでん返しに継ぐどんでん返しも、そんなことでこんなことを?という動機に対しても、なぜだろう…大きな衝撃とはならなかった。 そして…嘔吐物を「げぼ」と表現されることに最後まで慣れなかった笑

    4
    投稿日: 2023.03.02
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    『ああー、そういう事ね!』読み終わった瞬間に出た言葉がこれでした。時間がかかりましたが、読了出来てよかった!読書の面白さを教えてもらいました。

    3
    投稿日: 2023.03.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    3つの推理が出てくる。多重解決ミステリーというのか。初めて読んだ。読むのに疲れた。私には向いてないのかも。 信者は信仰の力で、病気や怪我を認知できないという前提が、そもそも特殊すぎて、あんまり納得できない。納得はするけれど、なーんだって感じ。 重要な登場人物たちがあっけなく死んでしまうのも衝撃ではあるが、軽いなと思ってしまう。 私はもっと感情移入できたり、心理描写が細かい作品の方が好きなのかもしれないと思った。

    7
    投稿日: 2023.02.25
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    名探偵のはらわたの姉妹作品…その名も… 名探偵のいけにえ!!キタ━━ヾ(≧∀≦)ノ━━!! 前作もやべーーくらいに面白かった作品 果たして…はらわたを越えられるのか? どっちなんだい!!……読むぞーー!! 〜あらすじ〜 奇蹟 VS 探偵! ロジックは、カルトの信仰に勝つことができるのか? 病気も怪我も存在せず、失われた四肢さえ蘇る、奇蹟の楽園ジョーデンタウン。 調査に赴いたまま戻らない助手を心配して教団の本拠地に乗り込んだ探偵・大塒は、次々と不審な死に遭遇する。 奇蹟を信じる人々に、現実世界のロジックは通用するのか? 圧巻の解決編一五〇ページ! 特殊条件、多重解決推理の最前線! 読み終わりました……余裕ではらわた超えてきたww やべぇ〜作品でしたww 確かに圧巻の解決だった!(灬ºωº灬) とにかく読み終わって思ったのが… この一言に尽きるなぁ〜と思いました…… 『やべぇ〜』ww 何がやべぇ〜と申しますと… 名探偵がやべぇ〜 カルト教団の教父様がやべぇ〜 カルト教団の信者たちがやべぇ〜 多重解決推理がやべぇ〜 ラストもやべぇ〜 やべぇ〜…やべぇ〜wwww 頭悪い人だと思われてもいい! 僕は胸を張って言うぞ!やべぇ〜ww とにかくめちゃおもしろい作品でした! あ!あと……ここに出てくるカルト教団には 実はモデルになっている教団あるので そちらも読み終わったら調べて見てください やべぇ〜ですww

    7
    投稿日: 2023.02.17
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    ある宗教団体の信者だけで集まるジョーデンタウン。信者たちは病気や事故で残っている障害がすっかり良くなっていると信じこみ、現実とは乖離しているのに受け入れてしまっている。毒を飲んでも死なない、死ぬのは神に罰せられたからと思い込む住民たちに、常識的な推理は通用しない。奇蹟を信じる信者向けの推理と、余所者が考える推理の二つを用意しているところが斬新に思えた。

    2
    投稿日: 2023.02.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一連の事件に3回の多重推理をして解決します。 二転三転しながら伏線回収してゆくのですが 私の好みじゃありませんでした。 初めは えっ、この人死ぬの!?と驚いたのですが なんというか、死に対して軽すぎて さほどショックを受けたり、恐怖を感じたりしていないところが、共感しづらかったです。 そんな感じなので登場人物に魅力を感じらませんでした。 好きになれそうな記者さんは早々に退場してしまい やっぱりさらっと扱いが軽く・・・ 真犯人の動機も彼女に対してそんな感じだったっけ?と思いました。

    4
    投稿日: 2023.02.14
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    解決が長過ぎる。しかも理屈をこねくる。大観衆の前で演説するのだが、殺人事件の最中に理屈を聴衆が受け止められるのか疑問。 何より、実際に起こった悲劇をベースにしているのに、扱いが軽過ぎる。単なるエンタメに仕立てているが、そうして良い題材と悪い題材がある。 たぶん自分は真面目なんだろう。こういう作劇は許し難い。

    3
    投稿日: 2023.02.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1978年11月18日に南米ガイアナで人民寺院が開拓したコミューンのジョーンズタウンで、大量殺人、もしくは集団自殺によって信者918人が命を落とした実際の事件がモデルとなっている作品。ラストの参考文献を見て初めて知ったのですけどね。 久しぶりに「事件」→「推理」→「解決」→「どんでん返し」を楽しめたミステリーでした!

    12
    投稿日: 2023.02.11
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    想像を上回って更に上回ってたから先見越して当てようとしてもしっかりへぇーなるほど!と思わせてくれる展開でした。

    2
    投稿日: 2023.02.09
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    とんでもないミステリー小説に出会えた。 カルト集団の町で起こる様々な出来事は、どれも異常で異質。その普通ではない環境下における連続殺人の謎を、少しずつ解き明かしていく過程は面白くて、時々不気味。 最後にしっかりタイトルの回収もしていただき、スッキリなんだけど、なんとも言えない切なさも残してくれた。 素晴らしい読書体験でした。

    2
    投稿日: 2023.02.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    衝撃の書き出しから、少しずつ踏み込んでいく人民協会のユートピア。潜入捜査。 謎解きが二転三転するが、結局のところ、表紙の、タイトルとイラストの通りだった。

    2
    投稿日: 2023.02.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    白井智之先生の作品は『名探偵のはらわた』以来でしたが、面白かったです! このミス国内2位も納得です。 読む前は特殊設定なのかと思いきや・・・特殊に見せかけて実はそれが多重解決推理に繋がっていくという展開には驚きました。そして最後の最後まで・・・。 白井智之先生のキャラクターは個人的に大好きです。

    3
    投稿日: 2023.02.01
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    今までに読んだ多重解決ミステリーの中で、ぶっちぎりの面白さ。 「これが真相か」と思った途端に引っくり返される、というのをこの一冊で何度も体験させられる。 読み応えがありすぎて、本を閉じた瞬間どっと疲れが出たほど。 最初から最後まで読者を振り回してくれる作品だった。

    1
    投稿日: 2023.01.29
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    色んな推理が出てきて、途中で何度も伏線を確認し、頭を整理するのが、大変でした。 紙の本の良さを再確認出来ました。 斬新なミステリー! とても良かったです。

    2
    投稿日: 2023.01.22
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    〈人民教会〉が密林に築いた楽園の中では怪我も病気も存在しないーカルト教団の信仰が生み出した法則が歪な推理を組み立てていく。 他の特殊設定モノとは一線を画す趣向で痺れた。 虚実もとい信じたいものによって変わる真相。 『お前らの立場で推理を進める。奇蹟はあるという前提で犯人を明らかにしてみせる』 今回も前作に引き続き実在の事件をモチーフにしたミステリが展開してたみたい。1978年、信者918人の集団自殺。 名探偵がけしかける悪魔の選択!!! ラストにはエモと切なさが混ざってる新事実が発覚するけど、探偵と助手だけじゃなく探偵の師弟の関係を描いてるこのシリーズなのでちょっとだけエモが勝った。

    1
    投稿日: 2023.01.21
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    ジム・ジョーデンが率いるカルト宗教・人民教会に潜入した助手の有森りり子が行方不明になり、敵の本拠地であるガイアナのジョーデンタウンへ乗り込んだ探偵の大塒。数々の奇蹟を起こすというジム・ジョーデンだが、外部の者から見ればそれはただのインチキにしか思えなかった。やがてその中で起こる不可解な殺人事件。勝つのは奇蹟か、それとも論理か。圧倒的な解決編に魅せられるミステリです。 信仰と現実との齟齬に直面した時、その齟齬を無理矢理に解消しようとした結果何が起こるのか。すべての謎に終始付きまとうこの問題が実に辛辣で複雑です。誰もが自分にとって都合のいい事実しか見ようとせず、信じたいものを信じる。そして人によってものごとの見え方ががらりと変わってしまうということが大きな仕掛けになっているのですが。ここまでの凄まじい多重解決が用意されているとは思いもしませんでした。 最後にして最大の惨劇は冒頭で描かれているので、ある意味結末は見えていたのですが。しかしそこにも大きなたくらみが……まさかタイトルの意味がそういうことだっただなんて、まったく予想もできませんでした。あまりに見事だけれど、これこそが一番恐ろしい「信仰」だったのかもしれません。

    1
    投稿日: 2023.01.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ストーリー展開は名推理が次々にとって変わられ迷推理状態になる程。それにしても次々に人が死に過ぎる。カルト宗教の胡散臭さと奇跡が真相究明に水を差し最後の悲劇にたどり着く4日間。一応納得の結末で面白かったとはいえ、好きな小説ではなかった。

    1
    投稿日: 2023.01.17
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    ミステリ小説として完成された作品。 突然後頭部を殴られたような衝撃。1行でひっくり返る展開。パズルのようにピッタリとはまっていく伏線。全てが素晴らしかった。このような小説を求めていた。 『名探偵のはらわた』から読んで大正解であったと私は感じた。

    2
    投稿日: 2023.01.17
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    新興宗教団体が密林を開拓して作ったユートピアに派遣された調査団のメンバーが次々と殺される。犯人は誰なのか。探偵事務所のアルバイトで、天才的な推理力を持つ東大の学生・有森りり子と、探偵・大塒が真相に迫る。謎解きが二転三転するので、ついていくのが大変だった。 最後に「名探偵」が誰で、「いけにえ」が何かが分かり、そうだったのか!と思ったが、結末には納得できるようなできないような…。

    1
    投稿日: 2023.01.16
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    まず、言いたい 主人公の名前 大塒 読めねぇ 出てくるたびに なんだっけ、某定食屋と同じだったな という変な脳回路を作ってしまったので、 出てくる度に一々止まるようになってしまった… もうちょっと読みやすい名前にしてよぉ~ 本筋と関係ない話をもう少し 警察と探偵の違いの例えが、めっちゃいいと思った。 「鬼ごっこ」と「かくれんぼ」 なるほどな。うまい 詳しく知りたい人は、序盤に出てくるので、 本編をお読みください。 あと、げぼって言わないで。 めちゃくちゃ想像しやすいの と、お話と関係ない感想はここまで 多重解決推理と知らずに読み始めたが、 あまりに最初の推理が杜撰だったので、 あれっ、そういうこと と途中で気づいた ここは、もうちょっと頑張って欲しかったな 最後の謎解きは、 京極夏彦の「姑獲鳥の夏」をちょっと思い出したが、 あっちよりは、筋が通ってて、なるほど とは思った ただ、個人的には「そこそこ」だったかな 期待値上げすぎたか あっ、でも、タイトルの回収は見事と思いました。

    3
    投稿日: 2023.01.15
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    外国人の名前が出てきて、あれ、誰だったっけ?となるがたいして気にならない。名探偵のはらわたと同じく読みやすいし何よりはらわたもそうだけど、いけにえも面白い。いつも良い所で止める事が出来るのに、今回はページを捲る手が止まらなかった。

    1
    投稿日: 2023.01.15
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    このミス2位の作品。 文体は、ハードボイルドタッチでなかなかそそられるのだが、内容的にはやや冗長な感じが。個人的には、外国人の登場人物って、わかりにくいのよね。 ちょっと「Yの悲劇」をオマージュしているところもあるのかな?勝手な思い込みかも。

    2
    投稿日: 2023.01.14
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    読んでる最中は感心しながらも、大きく印象には残ってなかった。が、読み終えた後ボディーブローのように謎解きめっちゃ面白かったな…謎解き長台詞聞きたいから映像化してほしい…とじわじわきている。2022年ミステリ分野で一番好きだった。

    2
    投稿日: 2023.01.11
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    奇蹟の楽園ジョーデンタウン。 そこでは病気も怪我も存在しなく、失われた腕や四肢も甦る。 ジョーデンタウンに調査に行ったまま戻らない助手を迎えに、教団の本拠地に乗り込んだ大塒が遭遇する不審な死。 奇蹟を信じる人々対、現実世界のロジック。 特殊条件と、多重解決推理の先にある真実とは? いやはや驚きました。 本格ミステリ今年度1位の理由がよく分かります。

    2
    投稿日: 2023.01.10
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    『爆弾』に引き続き、2023年の読書の一発目は、このミス2位のこちらの作品を読みました。初読みの作家さんです。 探偵事務所を営む大塒には、有森りり子という優秀な助手がいたが、突然、りり子は嘘の理由を告げ渡米したまま帰ってこない。 りり子の行方を追っているうちに、アメリカの新興宗教の存在へと辿り着いた大塒は、その団体の生活拠点"ジョーデンタウン"を訪れることになるが、そこで次々と発生する不可解な殺人事件により、日本への帰還が遠のいてしまう。 果たして大塒とりり子は、宗教団体の謎を見破り、無事に日本へ帰ることができるのかー。 宗教ならではの"信仰心"が深く関わってくることで、本作のミステリー要素は非常に複雑なものになっています。 タイトルに始まり物語の最初の一行から最後の一行まで、かなり緻密に考え抜かれた構成だと思います。 最後の怒涛の推理ショーは、正直、頭がこんがらがりました。気合いを入れて読む必要があります。 こんな構想を考えつく作家さんの頭の中って、一体どうなってるんだろう。。。と思ってしまいます(笑)

    24
    投稿日: 2023.01.09
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    2023このミス2位 最高に面白かったです。多重解決推理というジャンルがあることを初めて知りました。前半がやや退屈ですが、解決編が始まってからは二転三転する推理に圧倒されて、一気に読み進めてしまいました。続編?のようですが、以前の作品を読んでいなくても全く問題ありませんでした。

    1
    投稿日: 2023.01.09
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    複数の探偵が登場×カルト集団という対立構造にワクワクし、本作を手に取りました。多重解モノと呼ばれる作品を初めて読みましたが、なるほどこういう解の提示の仕方もあるのだなぁと驚きました。 作品としては時代背景が少し古いのと登場人物が外国人ということもあって少し読みづらさがあったので、評価としては普通かなと思いました。

    19
    投稿日: 2023.01.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    既読の『名探偵のはらわた』が念頭にあったため、どういう特殊設定ものなのかと想像を膨らませながら読んだのだけれど、ガチガチのロジックもので逆に驚き。探偵の突然の退場は、カタルシスを感じるけれど、物語のパーツとしてはもったいないと思うし、心情的にも残念に思う。ラストでやっとタイトルとリンクして、なるほどと膝を打った。

    1
    投稿日: 2023.01.06
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    うーん... 正直な感想としてはあまりおもしろくなかった。 推理が2点、3点するおもしろさがあるのだろうが、自分には1回目でちょっと飽きた。 登場人物が外国人で読みにくさがあったからか、推理に違和感があったからかとにかくスッキリしないしおもしろさがなかった。 時間をおいて読んでみるとまた違うものだろうか。

    3
    投稿日: 2023.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトル回収がお見事 さてはこういう展開だな?をあっさりと裏切ってくれ、その状況に応じた推理も丁寧になされ、何度も覆され、都度納得させられてとてもスッキリ感のある作品でした。

    1
    投稿日: 2023.01.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ★4と★5ですごく迷った。 シンプルかつ不可解な状況。カルト向けと一般向けの2通りの謎解き。真実。動機。 かなり入り組んでいるけど理解できるような構成、登場人物も多いけど裏表紙の登場人物名簿と、複数視点により振り落とされずに済んだ。 タイトル回収もここまで来ると気持ちいい。 大塒も、りり子という名探偵に入れ込んでいた信者だったのかもしれない。 ★5にいかなかった理由は、ちょっとこのカルトの中で起きている集団洗脳のような事象への理由付が少し足りないように感じたから。怪我や病気は起こり得ないから認知できないと脳がむりやり解釈するというのはまぁわからないでもないのだが、実際洗脳状態が解けている人も割といた。教祖に不信感を持ちつつ、それでも自分の脳は今の生活を信じないといけないと感じたから思い込みは解けないのか。特殊設定ミステリーと割り切れない作品なので、個人的には少しもやった。

    4
    投稿日: 2022.12.29
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    名探偵のはらわたと関連あるのかと思いきや…。ほぼ独立です。ワードなど繋がりあるらしいけど、この本単体で楽しめます。 エログロひどくないとはいえ、結構なグロ描写あるので、中学微妙かな~。あと、推理が何転もするところがスゴいって感動する(本当に、作者天才か!って何度も思った)ので、そこについていけるマニアックな中学生は極小だろうから、公立中学は入れなくて良いやつかも。宗教団体との話ということで、そちらへの入れ込みを期待していたけど、推理多め、宗教団体はコーヒーに入れるミルク位でした。ミステリー好きなら外せない一冊。

    4
    投稿日: 2022.12.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    アメリカのカルト宗教団の集団自殺事件。その真相は? てんこ盛りの多重解決。信仰ありきの特殊設定ミステリ。そしてタイトル回収の見事さ。 『方舟』とともに、2022年の本格ミステリ界を代表する一作になりましたね。

    1
    投稿日: 2022.12.26
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    1970年代、アメリカで活動し、その後中米奥地に逃げるように自治組織を確立したカルト宗教団体。行方不明の助手を探しに乗り込んだ探偵大塒(おおとや)が遭遇する不可解な殺人。 評判通り、何度もどんでん返しをする手の込んだ本格ミステリであり、ラストで明らかとなるある"意味"のインパクトが絶大だった。 ただ、ロジカル過ぎる部分は好みが分かれるかも。

    3
    投稿日: 2022.12.22
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     白井智之さん、初読でした。  本書の読了感想は、緻密に考え抜かれ、畳み掛けるような推理劇に「凄い!」の一言に尽きます。  人・立場・視点が変わると、事象や世界の見え方がこうも変わるものでしょうか? 理詰めの思考で推理を展開し、終わったと思ったら、そこから続くどんでん返し! 「疲れた」という気持ちと「え、次はどうなる」という期待の連続で、(よい意味で)どっと疲れました。  カルト集団における「奇蹟」を信じる人々と、「現実」を生きる人々との認識の相違が、多くの伏線と回収の仕方の違いによる多重解決を、複雑にかつ面白くさせているのでしょう。  人がたくさん死ぬのですが、心理描写の妙からか、あまりドロドロ感がなく読めるのもいいです。  面白いと言いながら、私たちが暮らす現実世界にも、正義の違い、洗脳などがあり、恐ろしさを感じる側面もありました。  探偵・大塒のみならず、読者諸氏にも「りり子崇拝」が広がったりして‥。(それこそカルトか!)  いやはや、内容と構造、最後に明かされるタイトルの意味など、計算し尽くされた作品で、恐れ入りました!

    41
    投稿日: 2022.12.21
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    推理披露が終わったと思ったら、また推理、更に推理…。どんでん返しに次ぐどんでん返し!タイトルの回収も見事で、すごく面白かったです!とにかく伏線が散りばめられていて、もう一度読み返したくなる様な作品です!!

    1
    投稿日: 2022.12.11
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    面白くなかった。 高校生の書いたミステリーを読まされたような感想。細かく書くとネタバレになってしまうので控えますが、私には苦痛しかなかった。

    2
    投稿日: 2022.12.05
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    とても面白かったです。 解決編が圧巻です。この設定だからこそのトリック、序盤の伏線の鮮やかな回収。衝撃の結末も。 究極の2択を提示する探偵・大塒を刮目せよ!

    1
    投稿日: 2022.12.04
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    面白かった。 見えている世界が違うことがなかなか整理できず混乱しっぱなしでした。 挙げ句の果てのぐるっと回って最後はタイトルへ着地。 量刑ってそんなもんなのかしら、知らんけど。

    1
    投稿日: 2022.12.02
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    2022.12.1読了。 帯にもある通り、150ページの解決編は読みごたえ抜群。 ラストのタイトル回収シーンも鳥肌ものでした! いつものグロ描写も少なめなので、苦手な方にも安心しておすすめできる良作です。

    3
    投稿日: 2022.12.02
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    2022年このミス2位獲得 韓国の統一教会と自民党が強力に結びついていることが明らかとなった今、同じキリスト教系カルト教団と戦う探偵大塒とその超優秀な助手りり子の物語はタイムリーだった。 この小説、なんと後半1/3が全て解決推理編となっていて、この多重推理という論理的に矛盾しない複数の謎解きが面白い趣向となっている。カルト教団を妄信する信者の設定が事件のカギを握る所も新鮮だった。ラストあの子がFBIを袖にして来日するのも泣かせる。 完全に架空の神という概念を共通的に信じることが出来るのはサピエンスだけであり、それが現人類が地球を支配している大きな理由であるとサピエンス全史で述べられていた。現在では神は国家やマネーにその姿を変えてきているが、まだまだ純粋な宗教観も日本や中国以外では重要視されているようだ。だから世界中で新興カルトにはまる人も後を絶たないのであろう。これはもうサピエンスとしての本能的なものかもしれない。金の有る人は壺を買い、無い人は聖教新聞を配達する。何が楽しいか知らんが…

    2
    投稿日: 2022.11.27
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    ミステリー書評 読書レベル 中級 ボリューム 416頁 ストーリー ★★★★★ 読みやすさ ★★★ トリック  ★★★ 伏線・展開 ★★★★★★! 知識・教養 ★★★★ 読後の余韻 ★★★★★ 一言感想: 振り回されるのが大好きな方、ロジック重視の方にオススメの作品です。『方舟(夕木春央著)』は最後までストレート勝負を貫く作品でしたが、『名探偵のいけにえ』は多彩な変化球で振り回された挙句、最後はとっておきの決め球勝負といった感じでした。参考文献から実在した事件を基盤とした上で緻密な論理を構築して完成させた本作品は、類い稀な存在です。

    5
    投稿日: 2022.11.18
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    エログロが控えめでファンには物足りないかもしれませんが、アメリカで実際に起きたカルト宗教の集団自殺事件を題材にした特殊設定の取り入れ方がユニーク。特にカルト宗教の肝になる部分「奇蹟」の使い方が秀逸です。 また、一度犯人を指摘しているのに霞んでしまう解決編の多重推理は圧巻ですし、タイトルに繋がる着地の鮮やかさも印象的です。間違いなく代表作の一つなり得る快作だと思います。

    3
    投稿日: 2022.11.15
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    Amazonの紹介より 病気も怪我も存在せず、失われた四肢さえ蘇る、奇蹟の楽園ジョーデンタウン。 調査に赴いたまま戻らない助手を心配して教団の本拠地に乗り込んだ探偵・大塒は、次々と不審な死に遭遇する。 奇蹟を信じる人々に、現実世界のロジックは通用するのか? 圧巻の解決編一五〇ページ! 特殊条件、多重解決推理の最前線! 冒頭部分から人が多く死んでいく衝撃の展開に「どういうこと!?」と驚きました。 その後は何故このようなことが起きたのか?過去に遡って順々に振り返っていきます。 白井さんの作品というと、描写がグロく、ちょっと躊躇していた部分もありましたが、今回は凄惨な殺人が多くありつつも、二転三転するどんでん返しの方が印象深く、凄い以上に凄かったです。 読み終わった時には、色んなことがあり過ぎて自分が麻痺したのかと思うくらい放心状態でした。 助手を助けるために教団の本拠地に向かった主人公。そこで巻き起こる連続殺人。 どのようなトリックがあるのか?最初の段階では、偶然すぎるトリックだなと思いましたが、別の角度から攻めてくる新たなトリックが待ち受けていて、読み進めるたびに納得度がアップしていきました。 これで事件解決かと思いきや、新たなる衝撃の真実もあって、面白さは抜群にありました。 推理の面白さだけでなく、集団でいることの恐怖もジワリと伝わりました。 何かを信じ続けている人達の「普通」がいかに第三者から見ると異常なのか。 もしかしたら、自分も当てはまるかもしれません。冷静に考えないといけないなと思いました。 殺人の描写では、想像すると悍ましい描写ですので、注意が必要ですが、次々とトントン拍子でくる展開に目が離せませんでした。 解決編が全体の約3分の1を占めていて、ちょっと珍しい印象でしたが、その分読み応えのある作品で、面白かったです。

    2
    投稿日: 2022.11.14
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    直近『録音された誘拐』に続き国産新刊ミステリ2作目読了。しばらく国産ミステリを買うのはやめておこうと思う。どちらもトリックに偏りすぎ人物の行動に共感できない。小説として楽しむことができない。解決編もどんでん返しに次ぐどんでん返しはいいのだが、すぐに間違っているのが分かるようなレベルのものもあり、いたずらに増やしているだけのように思った。一方、ブクログの評価はありえないほど高くamazonの中華評価と変わらない。ほんとに最高傑作と思っているのか?

    2
    投稿日: 2022.11.12
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    冒頭からいきなり殺人事件が勃発 J.J.エイブラムスの映画のように、つかみが上手い。主人公にグッと引き寄せられる。 難解な表現は無く、さくさく読み進められるけど、こちらの理解をせせら笑うように何層もの多重解決のトリックがたたみかける。何度追いついたと思ってもすぐに置いていかれてしまう。 終盤は「奇蹟と現実」をキーワードにした圧巻の解決編。ラストではタイトルの意味が判明してゾワっとくる ぜひ読んで確かめて。

    2
    投稿日: 2022.11.09
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    うーん、うーん、そうかー とんでもないロジックと、見事すぎる多重推理 すごい!すごいんだけどなぁ… 「人間」が出てこないんだよな〜 誰も彼も駒のように思えるんです このロジックを成立させるために登場する駒 駒の種類がものすごく多いので、そこに人間の個性のようなものを感じとれる瞬間もなくはないんだけど 結局は動き方を決められている駒にすぎない なので物語に深みが感じられない 謎解きゲームとしては超絶優秀だけど 物語の流れとしては予想の範疇 と、思わせることが作者の狙いなんじゃなかったんでしょうか 最後の最後に殺人者の動機が示されたときにゾワゾワゾワーってきました 駒の中から急に「人間」が浮かび上がってきたような感覚に襲われました これほど「人間」らしい動機はないと思わせるものだったからです すべてはこの一言のための布石にすぎなかった 全ての感情をひっくり返された気分 文句なしの★5です すごいよこれは!

    60
    投稿日: 2022.10.29
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    もう最高におもしろい!! 好き───ヽ(*゚∀゚*)ノ───っ!!!!♡♡♡ 10選入りの予感♡ まず、皆が気になる点としては、白井先生の著作『名探偵のはらわた』を読まないと内容が分からないんじゃないか?という疑問。 タイトルが共通しているので、気になる所ですね。 答えはNoです。 『名探偵のいけにえ』単品でも大丈夫。 ただ、2作に共通するワードはいくつか出てきます。 (本編に影響ありません) ファンサービスなのでしょうか。 色んな作家さん、やってますよね。 こーゆーの大好きです。(〃´-`〃) 共通点を探しながら読むのも楽しみのひとつです。 そして本編。 この小説、◯◯が最高!! 私の好きな小説の傾向として、◯◯はポイント高めです♡⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅   )⁝ (グロじゃないよ。グロも好きだけど^ ^) 『いけにえ』のタイトルにふさわしくカルト教団モノのお話なのですが、信者達の心理や集団心理における物理的な影響も含まれていて、推理の材料になります。 自らの推理を否定し推理を重ねるいわゆる『多重解決推理』が読者の頭の中を混乱させ、捲し立て、トリックに引っかけます。 『虚無への供物』も多重推理ですが、複数人というよりむしろ単独で否定しにかかる刀城言耶のような感じ。 白井智之さんはパズラーと言われるだけあって、あちらこちらに伏線をばら撒きます。 それが何気ないひとことだったり(敢えて)紛らせて書かれていたり…。 メモは必須なのです!! 何より白井作品の最大の魅力である『エログロ』! ………こちら、残念ながら、かな〜り控えめであります(´・ω・`) ただ、そんな事はものともしない面白さ! むしろグロ少なめで、苦手だった方も手に取りやすい一冊となっております! (『名探偵のはらわた』もグロ少なめだよ) にしても、白石先生の毎回キュン( ´͈ ᵕ `͈ )♡とする『表現』は健在。 ーーーーー 階段の下に汁っぽいげぼがあった。 (本文より) ーーーーー 『吐瀉物』でも『嘔吐物』でもなく『げぼ』ꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*) ーーーーー  乃木がボストンバッグから便座の形のクッションを取り出し、首の裏に挟む。(本文より) ーーーーー 『便座型』!!!笑 ーーーーー 白子の天ぷらみたいな雲を眺めていると、〜 (本文より) ーーーーー 『白子の天ぷら』!!!ゞ(≧ε≦*) 朝井リョウさんの表現が美しいと常日頃思っていた私。 初めて読んだ白井作品にはかなりの衝撃を受けました。笑笑 すっかり虜です。ゾッコンです。 (同じ事を飴村行作品や平山夢明作品にも言えます) 色んな視点で楽しませてくれる白井作品、是非色んな人に読んで頂きたい! おススメです( ᵕᴗᵕ )♡

    36
    投稿日: 2022.10.29
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    今までのこの作者さんの雰囲気とは少し違ったテイストだな、と思った。 今までの特殊設定ミステリとはちょっと違っていた、というか…でも、特殊設定は生きてる、というか… 最後、そーきたか! となった。

    3
    投稿日: 2022.10.27
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    「圧巻の解決編150ページ」や「どんでん返し」の帯に引かれて手に取った作品。多重解決、究極の選択、探偵の真意など詰め込まれすぎていて、最後はお腹いっぱいで大満足でした。 選択を迫るシーンには、本当に驚かされましたよ。

    2
    投稿日: 2022.10.16
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    鬼★5 宗教団体の凄惨な事件… スゴイ重厚感、作り込み抜群の多重推理ミステリー #名探偵のいけにえ ■レビュー またもやスゴイ本格ミステリーを読んでしまった。話題になるだけあるわ… 新興宗教団体のキャンプ地をベースに繰り広げられる殺戮劇。 怪しさと不快さ満点の雰囲気に包まれて、ストーリーが展開されます。 序盤から引き込ませて、中盤もダレずにどんどん読めちゃう。終盤からの解決パートも単に解決策を提示するのではなく、話にのめり込んでしまう面白さなんです。 本作、いわゆる多重推理ものですが、複雑な人間関係の設定と絶妙にストーリーに絡まっていて物語の作り込み度がハンパないんすよね。 多重推理は問答合戦になっちゃって、エンタメ派の人は置いてけぼりになってしまうのがありがちなんですが本作は違うんですよ。小説が上手なの。 もちろんミステリーとしての解法も、ひとつひとつがロジカルでお見事。動機も素晴らしいし、読み応えもバッチシです。 そして登場人物たちのキャラクターも濃い奴らばっかりで、関係性や心情描写もお上手。脇役ひとりひとりにも、しっかり人間性が仕込まれていてGOOD。 総じて本格ミステリーとしての厚み、エンタメ、キャラクター、さらに社会問題も風刺しつつといったバランス抜群の出来栄えで、控えめに言って★5 鬼面白いです。 なお白井先生はグロ描写が激しいんですが、本作は凄惨な事件ではあるものの、描写としては大人しいです。 思い切り本格ミステリーを楽しめるので、本格ファンはもちろん、重厚なミステリーを読んでみたい人にもおすすめできる作品でした。 ■推しポイント まず、なんといっても多重推理の部分ですね。 細かい伏線もしっかり仕込めていて、何重にも推理と解法を重ねていく。 どんでん返しといった一発大技でなく、積み重ねたロジックで読者を引き込んでいくのは圧巻ですよ。 もちろんそれだけでは終わらないところが、また鬼なのですが、詳細は是非読んでみてください。 もう1点、宗教団体の成れの果てに関する記述があるのですが… 教祖が終末論で民衆を繰り返し騙し続ける、信者が私財をなげうってしまう。傍から見ると馬鹿馬鹿しいのに、彼ら本人は仮に疑問に思っていても決して止まれない。 『戦争は始めるよりも、止めるほうが難しい』 ふとどこかで聞いた言葉を思い出し、いまの世界情勢に不安を抱きました。

    78
    投稿日: 2022.10.13
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    Twitterで少し噂になってたので、読んでみました… 正直、期待しすぎて残念です。 まず、主人公の相棒の行動が不可解でした。 出会って間もない相手に命をかけられるのか? 自分なら異国で危機的状況な場面になれば、すぐ撤退すると思うんですけどね! ツッコミ所は満載ですが、とにかく推理のロジックがややこし過ぎました。

    2
    投稿日: 2022.09.29
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    めちゃめちゃ面白かった。ミステリ好きにもミステリ初心者にもオススメ。よくできてる。 白井智之なので相当なグロを覚悟していたがそんなことはなかった。かなり凄惨な事件だけどスイスイ読めて良き。 なお、元ネタになった宗教団体のことも知っているとより楽しめる...かもしれない。

    3
    投稿日: 2022.09.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    カルト宗教の調査に向かったまま消息を絶った助手りり子。りり子を救い出すため本拠地に乗り込んだ探偵大塒。 いやぁ、これは圧巻。なんせ解決編が本体の1/3もあるんだから! 解決編に入ってからの怒涛の展開の転回また転回!!どんだけひっくり返すねん!って思いながらもたどり着いたラストに、またのけぞる。うわあ。 カルト、という集団の恐ろしさもさることながら、そのカルトの欺瞞を暴き、真実をさらすことの、意味。 何をもって正しいとするか。このラストは刺さる

    3
    投稿日: 2022.09.23