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名探偵のいけにえ―人民教会殺人事件―
名探偵のいけにえ―人民教会殺人事件―
白井智之/新潮社
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総合評価

266件)
3.7
67
85
65
25
6
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    序盤の日本での推理合戦から一転、ガイアナの密林に舞台を移し、怪しい教団の調査が始まる。 調査は順調かに見えたが突如発生する連続殺人。しかもいずれも不可能犯罪。主人公たちはこの謎が解けるか?そして教団の行く末は…? 密林にある謎の教団という舞台もよく、有能そうな人物が容赦なく退場させられる展開も怖ろしい。謎解き編は、すべての事件に複数の推理を用意し、どれもそれなりに納得感がある。教団の力を信仰する場合、しない場合によって二種類の推理を用意するなど、かなり読み応えがある。 ラストに明かされる真相は、荒唐無稽のような気もしつつ、妙な納得感と余韻を残す。

    0
    投稿日: 2025.11.14
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    探偵の推理にそうだったのかと思ったら別の推理を披露され、一体どうなのよ! な感じ。優秀なりり子の活躍がもっとみたかった。

    0
    投稿日: 2025.11.01
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    「人民寺院」事件をモデルに、ガイアナのジャングルに作られた宗教団体のコミューンに調査に訪れた調査団の面々が次々と殺害されるというミステリ。 奇蹟を信じるか信じないかで異なる解決を提示するというアイデアは面白いが、各々の推理はちょっと強引過ぎるような。 この手のミステリにはありがちだけど、人の死が軽すぎるというか、自分が頼んで着いてきてもらった幼なじみの友人が目前で殺されても平然としてるのはどうかと思った。特に結末を読むと余計に・・・

    0
    投稿日: 2025.11.01
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    謎解きが行われる度に、これタイトルとどう関係してくるんだ…?と思ってたけど、それがわかった時のそういうことか!感にちゃんと感動した

    0
    投稿日: 2025.10.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    うーん、イマイチ推理に納得感がなかった 幹部が嘘ついてたとか右利きの女が毒入れたとか いくらでも考える余地はあるしそもそも推理披露してる時にジョーデンとか信者が黙って聞いてるのが不自然すぎる。

    0
    投稿日: 2025.10.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    カルト信者の村で起きる連続殺人事件。主人公と助手が導き出した推理は……? 人が紹介してて気になったので読んでみたけど私には合わなかった……笑 どんでん返しが強調されてるけど知ってても楽しめると思う。 実際の事件がモチーフなんだ…。 実は〜みたいな展開も続くとちょっと飽きてくる。どうせまだ一捻りあるんでしょ〜みたいな。 主人公の動機は久しぶりのくだらなさ。あと言葉遣い悪くて手が出るの早すぎ。 認知の違いに関しては深堀りしないんだ。ちょっと気になるけど。 ワイヤーで真っ二つは逆に面白い。 乃木、まじですぐ死ぬしあんまり触れられずなの可哀想すぎない??

    0
    投稿日: 2025.10.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    グロいのが得意な作家さんと聞いていたけど、グロくなくて安心。 奇跡を起こすという教祖のいる新興宗教の町に名探偵が潜入して、そこで起こる殺人事件のナゾに挑む物語。 犯人やトリックが提示されたかと思うと別の解決手段が示されたりして、多重構造のような感じ。 教祖や信者たちの人間像はあまり語られず、そのあたりもっと知りたい感もあるけれど、そこのボリュームを削いだおかげでスピーディーで読みやすい話になっていると感じた。 終盤の怒涛の展開にビックリ。タイトルである名探偵のいけにえの意味にもビックリ。読み終えて呆然。 名探偵は加害者にもなりうるという一節が印象的。

    2
    投稿日: 2025.10.07
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    宗教施設という舞台設定、二転三転する展開など、描写は少し複雑で付いていくのが大変ではあったけど、最後に思わずうなってしまう緻密さ。作者が事前にしっかり練りに練ったことが伝わってくる良作。

    1
    投稿日: 2025.10.07
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     謎解きに少々無理があるようなきがしたが、奇跡を信じる人とそうでない人との視点でトリックや犯人が変わるのは非常に面白かったです。  また、読み終えるまで知らなかったが、実際の事件を元にした作品のようです。

    1
    投稿日: 2025.09.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【あらすじ】病気も怪我も存在せず、失われた四肢さえ蘇る、奇蹟の楽園ジョーデンタウン。 調査に赴いたまま戻らない助手を心配して教団の本拠地に乗り込んだ探偵・大塒は、次々と不審な死に遭遇する。奇蹟を信じる人々に、現実世界のロジックは通用するのか…。 【感想】 後半の怒涛の展開は非常に面白かったという感想ではあるが、ゴリゴリの本格ミステリーだったなぁという感想。同作者の「お前の彼女は二階で茹で死に」のような特殊ミステリを若干期待していたので複雑な感情を持ちつつも間違いなく面白かった為複雑。 4つの殺人に対してそれぞれの謎解きがあり、2つ程想定していたトリックだったがそれもひっくり返された。教祖ジム•ジョーデンは毒を入れていないジュースで信仰者たちの復活(奇蹟)を望んでいたが、読み返してみて自分だけは死ぬつもりだったことが分かりほんの少しだけ同情?はたまた逃げだった場合は憐みの感情を持った。 (2025年4月25日読了)

    0
    投稿日: 2025.09.09
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    探偵こそやや変化球だがシチュエーションや事件はコテコテの本格ミステリ。 カルト教団の設定や舞台作り、演出もしっかりしており、文句なく没入できる。冒頭の集団自殺で面白いことを確信できた。 古典的かつ派手な死体にこれまた大掛かりな推理ショーでパフォーマンスもしっかりしながら、本格ミステリ的な何重ものロジックも完備。 非常に満足な作品でした。 敢えて難を言えば、パズル性にこだわり過ぎて小説的には浮いた要素がちらほら。

    0
    投稿日: 2025.08.29
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    期待して読み始めたものの、なんだか読みにくくて、永遠に読み進められず、断念。外国の名前が出てきた時点で、なんだか面倒になってしまった。

    0
    投稿日: 2025.08.16
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    帯には「畳みかけるドンデン返し」 出たよ、ネタバレじゃん楽しみ奪わないでよ なんて思いながら読んでると、なるほど確かに…あれ?まだページあるのに終わるぞ? て、天才だ なんなんだこの本は この本読んだ人、これ以上のタイトル思いつく? 読み終わってしばらくしても、いやすごい本読んじまったと。白井智之の初期は読んだ、苦手 なんて人は読んで欲しい。どこから考えて書き出したんだろうとかもうずっと忘れないであろうオールタイムベスト作品

    4
    投稿日: 2025.07.21
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    秘境の地に楽園を気付いたあるカルト教団。黒い噂の絶えない教団への調査団として派遣された助手を救うため、現地に向かう日本の探偵。 しかし殺人事件に巻き込まれ… 実際の集団自決事件をモチーフにしたカルト教団VS探偵のミステリー。 タイトルの意味には驚愕。

    0
    投稿日: 2025.07.09
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    個人的に苦手な要素を詰め合わせたような作品で途中で挫折してしまった。ずっと退屈で興味がそそられない上に文章が読みにくい。ちょっと自分には合わなかった。

    3
    投稿日: 2025.05.29
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    名探偵VS宗教団体は大好物 この作者やはり頭がおかしい(良い意味で) 何度も事件の真相が上書きされていくせいで後半疾走感が落ちてしまったけれども、最終粋なタイトル回収がよかった。 面白い。

    0
    投稿日: 2025.05.14
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    状況が読んでても入ってこない。推理されても?になる。この手の、探偵が推論を長々話しされるの苦手かも。

    0
    投稿日: 2025.05.14
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    うわ〜、こういう話好き……。キャラが良いから余計に。カルトvs探偵ってよくある感じするんだけれど、新基軸だった。

    1
    投稿日: 2025.04.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ★4.0 めっちゃ面白かった。伏線の回収が見事…綺麗さっぱり全部拾ってた。集団幻影についてはあまりよく分からなかったけどそれ以外は最高でした。カルト集団が自分たちだけのコミュニティを築いているという怖さが面白い設定だと思ってたら、参考文献に教祖と同じ名前の人が出てる著書があって「まさかこれのモデルになった事件があるの…」と思ったらありました怖い。被害者の数もなんでこんな具体的なんだろうと思ったらモデルの事件から来ていて、なるほど感と同時に著者の書きたいことを垣間見れた気がした。

    1
    投稿日: 2025.04.27
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    白井作品の中ではかなり万人にオススメできる作品。主人公とりり子の関係性とか、ラストに明かされる本当の動機とかそこから次の世代に意志が受け継がれていく展開とかかなりエンタメとして王道だった。エグい白井作品のファンとしてはちょっと食い足りなかった感があるけど作者の入口としてはちょうどいい感じ。

    6
    投稿日: 2025.03.30
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    なるほど。 さすがだ。 終盤のロジックによる解決がなぜ多重構造てあるのかと、ラストでわかるタイトルの意味と『名探偵のはらわた』に繋がり。 さすが。 2857冊 今年85冊目

    2
    投稿日: 2025.03.30
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    まさに「信仰」の物語 ある意味では歴史小説に近いのもおもしろい というか、ほぼノンフィクションという衝撃

    1
    投稿日: 2025.03.24
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    なるほどなあ、と唸ってしまう読後感。タイトルの名探偵は誰なのか、なぜいけにえなのかの回収がうまい。 トリックはなんというか強引なところもあるが、何パターンもトリック解説が読めたのも満足。

    2
    投稿日: 2025.03.23
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    めちゃくちゃ面白いミステリー。人民教会の信者たちは病気や怪我を認識できない。そういう集団妄想によるひっくり返され方が面白かった。余所者からしたら意味わからないけれど、本当にそういう集団妄想があるのだとしたらあまりにも興味深い。Wがレイモートン校長なの普通に騙された。だって髭もじゃの人が校長なんでしょ?!と思って読み返してみたら、めちゃくちゃ叙述トリック仕込まれてた。Wと校長二人が存在すると誤解するよう巧妙に描かれてる。 何回違う推理披露するんだよと思いつつ、これが多重解決ミステリかぁーと。面白かった。タイトル回収もきれいだった。全部読んでから表紙を見たらゾッとする。りりこを失ったのは大きすぎるよね。 Q→浦野灸で、「名探偵のはらわた」に続いているそうなのでぜひ読みたい。

    1
    投稿日: 2025.03.18
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    タイトル回収の仕方は好きだった。なんとも残酷で傲慢で粋なタイトル。 ただ、これは自分が悪いのだけどちまちま読み進めすぎて臨場感に欠けた。多重解決という構造上理解に少々頭を使うので記憶いちいち遡っていたのが良くなかった。そのせいでオチの解決編で得られるおお!という感情が半減、、、。一気読みか、せめて1週間以内に読み切れていれば面白さ3割り増しだった気がする。

    0
    投稿日: 2025.03.15
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    最後まで読んでこの本のタイトルの意味が理解できた。作中に散りばめられている伏線をラストで回収していくのが面白かった。推理小説はあまり読まないジャンルで、整理しながら読み進めたので理解するまでに少し時間がかかった。

    0
    投稿日: 2025.03.05
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    これは凄い。 タイトルから分かるように実際に起きた事件を基にしている。あの有名な「人民寺院集団自殺事件」だ。物語は始まってから昭和の怪しくもいかがわしく、それでいてはち切れそうな熱量を持って走り出す。それでいて集団自殺事件に不可解な事件を加えて物語はとんでもない方向へと走り出す。もしかしたらあったかもしれない事件のif、これには痺れた。面白い。

    0
    投稿日: 2025.03.04
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    最後で「そうくるのかー!」と。 (「名探偵のはらわた」再読しておいて良かった) りり子の推理と、大時(変換できない…)の推理と、とにかく多重解決すごくて、最後は圧巻だった。人民教会事件モチーフでこんなに大掛かりなミステリになるのがすごい!

    2
    投稿日: 2025.02.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本文の最後でタイトルの意味が分かるようになっているのは中々良かった 少年Wと校長のレイ・モートンが犯人なのは良いとして この二人が実は同一人物って言うのはちょっとおかしくないだろうか? これは叙述トリックの体を取っているんだろうけど、この描き方だと二人の人物がいるように読者はとらえてしまうと思う この辺りが釈然としなかったのが残念に思う

    0
    投稿日: 2025.02.26
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    頭脳明晰な推理に自分が追いつけない それぐらい、ものすごく緻密に考えられてできた作品なのだと思います。 横文字の登場人物を整理しながら読み進め ようやく半分くらいきたところから加速し始める 気にいるか否かは分かれるでしょうが 挿絵があったりと僕は結構好きでしたよ!

    0
    投稿日: 2025.02.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    真相の可能性をすべて説明し、それをひとつひとつ潰していってくれる、ミステリー初心者が入りやすいミステリー。 最後はきれいにまとまっており、読後感もいい。 ストーリーは文句なく面白かったけど、辻褄が合わなかったり、心理描写が微妙なところは残念。 でもこれは登場人物たちの感情が薄いだけかもしれない。調査団の人たちは推理にしか興味がないし、主人公?(大塒)は自分とりり子にしか興味がない。親友が目の前で撃ち殺されているのに、ちょっと怒っただけでケロッとしてしまう大塒には感情移入できなかった。 何度読んでも理解できないことがある。 P217の「男は言った」の前後にあるセリフがどっちも男のものとは思えない。 男が「校長だ」と名乗っていることから、男が校長で、子どもが生徒だということが分かる。とすると、あのセリフはどちらも男のものではなくなるはずだが……? もし男が校長ではなく他の教師だとしたら、自分を校長だと誤認させるようなことを信仰者に言ったことになり、これもまた不自然。 「変わった呼ばれかたをする」の返事が「捻りのない呼びかた」であるというのも疑問だし、もし「変わった」が最初のセリフに対しての言葉だとすると、男のセリフは2番目ということになり、それもまたおかしい。 叙述というにはあまりにも分かりにくすぎると思うのだが?

    0
    投稿日: 2025.02.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    登場人物にはあまり感情移入できなかったし、二転三転する真相のお披露目には飽きてしまい、読んでて疲れた。 あの場にいた人たちは、複数の視点からの真相を理解しながら聞けていたのだろうか、、 時代が昭和ということもあるのかもしれないけれど、主人公が口が悪いのも、助手のりり子の突っ走り具合もちょっと受け付けられず。 仲間のためなのは分かるけれど、教団側が家に帰すと言っているのだからおとなしく帰っていればこんな事にはならなかったのにと思う。

    3
    投稿日: 2025.02.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    実在の事件を基にしていることもありガジェット自体は魅力的だし、多重推理を活用した壮大な演出はそんなに悪くないと思うのだが、肝心の推理たちが全部矛盾だらけな上、物語の展開にも無理が多く読むに堪えない。タイトル回収は見事。

    0
    投稿日: 2025.02.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    白井作品の中では大分正統派で読みやすい作品。その正統派さゆえ、「名探偵のいけにえ」の意味がよりグロテスクに引き立てられている。 テンポよく人がなくなっていくのは白井さんならでは、な気がする。 一言で言うならこれは愛の物語だ、と思った。グロテスクではありながら読了はさわやか。

    1
    投稿日: 2025.02.01
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    ボリュームのある本。実際、ミステリ数冊分の推理が繰り広げられる。先に「エレファントヘッド」を読んでいたのでなるほど多重解決が得意な作家さんだなと納得。推理一つ一つはやや小粒だったり強引なものもあるけれど、それをいくつも並べてまとめあげている構成力が凄い。死の描き方が軽くて内容がグロテスクなのは白井氏の持ち味のようなのでそこが受けいれられるかで好みが分かれそう。

    0
    投稿日: 2025.01.31
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    人が死んでもあまり悲しむことなく話が進むことに違和感を感じた。全体的に感情移入できず、最後のオチも特にスッキリするわけでもなく、なんだかなぁという感じ。信じるものにより色々な推理ができる(というかいくらでも理屈はつけられる)ということが言いたいのか、同じ事件の謎解きが3回くらいあり、途中で読むのが疲れた。

    0
    投稿日: 2025.01.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    文章が読みにくくて苦痛だった。さっさと真相を明かしてほしかった 「名探偵のはらわた」を先に読んだ方が良いらしいことも嫌だった

    0
    投稿日: 2025.01.15
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    とってもザックリ説明すると、日本の探偵が、米国カルト教団で発生した殺人事件の真相を暴く 的な話。途切れ途切れで読んだことも影響したかもしれませんが、個人的にハマらなかった。

    1
    投稿日: 2025.01.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いや、!王道のミステリーですなぁ。 序盤のワクワク感、事件発生のドキドキ感、調査推理編のモヤモヤ感、解決編でのどんでん返し、後日譚での... 途中ダレることなく、続きが気になるばかりで、サクサク読めてしまいました。 少し、推理が強引なところがありましたが、それも良き。 参考文献にあるように、実際にあった出来事(人民寺院)のようですね。※この物語自体はフィクション 本格ミステリ大賞受賞しただけあります。 おすすめします。

    0
    投稿日: 2025.01.04
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    冴え渡る多重解決 度肝を抜かれる真相 圧巻のタイトル回収 原書房の本格ミステリ・ベスト10で、2000年代のクオータリーベストに輝いたのも当然のとんでもない傑作です

    0
    投稿日: 2024.12.31
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    最高だった〜!!!おもしろかった〜!!!!! 推理小説の解決編ってめちゃくちゃ脳汁出る感じあるじゃないですか、あれが150ページもあるなんてどうにかなっちゃうよ、もう 解決編だけじゃなくて、物語としても引き込まれるから1ページも飽きることなく楽しめた 『名探偵のはらわた』を読んでると最後にちょっとしたご褒美的展開があるので、先に読んでおくのをオススメする! 2024年に読んだミステリの中で今のところベストだな〜 2023年のベストに『エレファントヘッド』を選んだので、白井先生が2025年にも超大作でミステリ好きの度肝を抜いてくれる事を今から期待している

    5
    投稿日: 2024.11.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    "「おれとお前らには決定的な違いがある。お前らは人民教会を信じているが、おれはまるで信じていない。お前らはジム・ジョーデンを教父と崇めているが、おれは風変わりなおっさんとしか思っていない。お前らは奇蹟を信じている――いや体感しているが、おれはそんなもの信じていないし、体感したこともない。(略)単なる信仰の有無ではなく、おれとお前らでは見えている世界が違っているんだ。  じゃあおれはどちらの立場で謎を解くべきか。自分を納得させたいのなら自分の立場で推理すればいいが、こうしてお前らの前で謎を解こうとしている以上、それでは独り善がりにしかならない。  よっておれは今から、お前らの立場で推理を進める。奇蹟はあるという前提で犯人を明らかにしてみせる」(p.304)"  傑作や名作・良作と言うよりも、怪作とか異色作などと形容する方が相応しいかもしれない。そんな一冊だった。  行方の分からなくなった助手の足跡を追って探偵 大塒宗が辿り着いたのは、カルト教団が共同生活を営む南米の密林奥深くのとある村。村を支配するのは、教父がもたらす「奇蹟」だった。そこでは、怪我や病気が存在しないだけでなく、失われた四肢すらも蘇るのだ! 物的証拠もロジックもその力を失う村で、探偵は奇妙な4つの殺人事件の真相に迫る――。  本書を分類するなら、数年前から流行りの特殊条件ミステリであり、また多重解決ものでもある。探偵自身は「奇蹟」を信じていないのだが、教団信者を納得させられる推理をしなければならないという状況のために、「奇蹟」の存在を前提とした推理と、「奇蹟」を認めない推理の2つを提出する(……実はこれらの前に、なるべく波風を立てず事件に幕引きを図ろうとでっち上げた事故死説も提出されるので、正確に言うと推理は合計3つである)。これらの推理を構成するロジックの、実に緻密なこと! 実質3作分のミステリーが1冊に詰まっていると言っても良いぐらいのロジックの濃度にはひたすら圧倒される。そして、最後に読者を待ち構えるどんでん返し! 設定も独創的であるし、ここまで凝った多重推理ものはなかなかお目に掛かれない。一読して、とんでもないミステリーに出会ったものだと感嘆すること請け合いである。 本作のモチーフとなった、1978年の集団自殺事件 https://ja.m.wikipedia.org/wiki/人民寺院

    19
    投稿日: 2024.11.20
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    探偵を自称する大塒宗(おおとやたかし)がガイアナ共和国にあるジョーデンタウンでの事件を推理する物語だが、少し長すぎて緊張感が持続できない感じで読み終えた.重要人物としては有森りり子と少年Qが挙がるが、カタカナの名前が頻出して確認が大変だった.ジョーデンタウンに乗り込んだクラーク調査団、メンバーはりり子、ジョディ・ランディ、アルフレッド・デント、イ・ハジュンの4名.大塒がリーダーで住民の聞き取りを始めるが、デント、ランディ、イが殺害され、さらにりり子も死体で発見される.ジョーデンタウンの住民は教父ジム・ジョーデンに集団妄想にかけられた状態.大塒の推理が後半の大部分を占めるが、楽しめた.最後のQの出現には驚いたが、納得できる結末だった.

    0
    投稿日: 2024.11.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    全ての事件や伏線が繋がってる上に再解決ものなので、当たり前のようにミステリーとドラマのハイブリッドとしてのクオリティは高い。 読みにくさは少しだけあるが、まあ問題ないかな。

    0
    投稿日: 2024.11.15
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    はじめて読む作家さんの本。 名探偵のいけにえという、キャッチーなようで禍々しいタイトルの意味にピンとこないまま読み進め、最後に「そういうことか~」と納得。 そもそも名探偵とは誰なのか、それすらもラストでようやくはっきりした。 ラストまで読むと、この本の表紙絵の解釈がわかり、ぞっとしたね。 推理編は、りり子が披露した間違い推理、大塒が披露した「信仰者の推理」と「余所者の推理」。信仰者の推理と余所者の推理を並べて披露する目的や意図は、読み進めて理解したけど、りり子が誤り推理を披露した意味とは・・・。このあたり読んでてすごく眠たくなったし、りり子は結局何をしたかったのかというのはラストにかけての大きな主題でもないから、りり子の目論見すら曖昧なままで、読み終わったときに「あれはなんだったんだ」感がすごかったな。 ジムジョーデンという男が立ち上げた新興宗教。 その信者たちが集まる「ジョーデンタウン」という集落では、病気も怪我も存在しない。欠損した体の一部はもとに戻り、傷は消え、人々は皆平等。 私は「余所者」なので、そんなことありえないだろうと思いながら、推理編読んでそれでも信仰できるのって、どういう心理なんだろう?と、宗教や信仰って不思議だと思った。 ひっこみがつかなくなる、はあると思うんだけど、そのために命投げ出すかね? ひっこみがつかないという時点で、間違っているのかもしれない、という疑義くらいは出ていそうなものだけど。そんな疑義の生じたもののために命を投げ出すとは。 こどもに毒を飲ませてはいけないと反発した料理係の女性のような心を持つ人もいたのに。 それもこれも「信仰者は毒を飲んでも死なない」と全員が心のそこから信じて盲信していたというならば、もうそこには推理など入り込む余地はないのだろうが。 ラストは大展開だったけど、当初の設定や中盤までの流れは、ドラマ「トリック」のようだなと思った。 この本がどうということではないが、もう一度トリックのようなドラマをやってほしい、切実に。

    4
    投稿日: 2024.11.09
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    前作のタイトルに、しとやられた!と感じたので今作もタイトルを意識しながら読み進めた。 そことそこが繋がるのか!そういう解釈があるのか!と最後は怒涛のたたみかけ。 解釈は人の数だけある、信じるものも人の数だけある。

    0
    投稿日: 2024.10.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とある宗教団体で起きた不可解な連続殺人に対する多重推理・多重解決の物語。 巨大なカルト宗教や、探偵とその優秀な助手など魅力的な要素が詰まっていたし、冒頭部分で描かれる主人公の経験や過去の記憶が後々効いてくるのもよかった。 メインの謎解き部分に関しては、推理が次々にひっくり返っていく展開だったが、謎解きそのものが少し疑問の残る内容だった。とはいえ本作はとても話題になったようなので、期待していたほど楽しめなかったのは、自分の理解力や想像力が追いついていないからだと思う。 またいつか読み返したい。

    0
    投稿日: 2024.10.12
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    本格ミステリー風であるが、論理がくどい!  「人民教会」というから日本が舞台と思ったら(統一教会をイメージしてしまった)、アメリカから教団が移住したガイアナが舞台だった。密室殺人や「信仰者の推理」と「余所者の推理」の2つの推理だとか、トリックや動機等相当練って構成されているのであろうが、逆にとても読みづらかく感じた。傍点の文章がかえってわざとらしかった。 先に当作者の『エレファントヘッド』を読んで閉口していたせいかもしれない。

    1
    投稿日: 2024.09.17
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    白井先生といえばエログロだけじゃなく多重解決もだよな〜〜〜〜!をしみじみ感じる。解決編読んでてまだまだページある!まだまだある!長い!のうれしさがよかった。後期クイーン問題にがっつり切り込んでてわくわくした。「名探偵」をこねくり回すのって大好き。 表紙の絵の構図もよい!

    0
    投稿日: 2024.09.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前半の全部の行の伏線?回収した。ひっくり返しにひっくり返してくる。この人の他の本も読んでみたい。楽しそう。展開もアイデアも贅沢に使う。

    1
    投稿日: 2024.09.05
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    「探偵は加害者になりうることを 自覚すべきです」 1978年America Jonestown 人民寺院の事件がモチーフといわれる 名探偵のいけにえ 名探偵とは何か そして、 名探偵が名探偵であるために必要なものとは… 私まだ この本を受け止めきれていません

    2
    投稿日: 2024.08.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公は褒められた性格じゃないけど、話は面白かった!特にラスト! どんでん返しのどんでん返しに続き、Qの正体が"名探偵のはらわた"に繋がるとは!! そこを読んだ時、あわわぁ〜とテンションが上がった!

    3
    投稿日: 2024.08.07
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    グロ描写がすごいなぁ。ファンの方にはたいしたことないのかもしれませんが,この作者は初めてなので、グロ描写に面食らいました。 グロ耐性のない方はやめた方がいいです。 序盤いきなり人死にから始まるので、そこの描写でちょっとキツいな、と思ったら読むのをやめましょう。たしかに伏線や探偵の推理、宗教とミステリーの融合による見事な展開は実際の事件をベースにしながらよくぞここまでといった完成度で、名作と呼ばれてもよいかと思います。 とはいえ前述のようなグロ描写、またエグさもあります。多読で感性が摩耗している方にはちょうどいいかもしれませんが、私のようにグロ耐性のない方は、まあ他の名作から先に読んでもいいのでは。

    1
    投稿日: 2024.07.21
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    エレファントヘッドに引き続き2作目の白井智之作品。いずれも特殊設定の推理ものだったので、少しお腹いっぱいだったけどいずれもよく作り込まれた話で楽しめました。(グロ描写はこっちのが控えめ) タイトル回収が個人的にアツかったです。

    0
    投稿日: 2024.07.14
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    軽くて読みやすいのも良。 最後まで読んで納得。ふざけたタイトルだと思って読まないと損かもしれない。 名探偵のはらわたは未読。読みたい。

    0
    投稿日: 2024.07.14
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    導入や中盤までの展開は、好きなドラマ『TRICK』のような雰囲気で◯。そこから後半にかけてオリジナリティのある連続的な推理劇が繰り広げられ、最後のタイトル回収まで綺麗にまとめられていた。王道な本格ミステリと思いきや、カルト宗教による集団洗脳や妄想という特殊性を逆手にとった叙述的なトリックからも、確かなオリジナリル性が感じられ感心した。ただ、後半はほとんどがセリフの推理バトルで、目まぐるしく展開が変化するので、くどく感じる人はいるかもしれない。わたしはかなり楽しめた。実は、後から実話をもとにしていることを知った。上手くフィクションを織り交ぜた良い小説だと思った。

    32
    投稿日: 2024.07.06
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    特殊条件のミステリーと散りばめられている伏線にかなり圧倒されまして、初めて付箋を使いながら読みました。 付箋使うのも良いですね。 ラスト終盤の多重解決編には何度も驚かされまして、最後数ページの結末には衝撃を受けました。

    1
    投稿日: 2024.07.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人民寺院の集団自殺を元ネタとしたミステリー。 実際の事件が下敷きになっているので、冒頭からラストの悲劇は想定済みでしたが、その裏で発生した殺人事件のミステリーということで興味深く読みました。 殺人事件での謎の提示は、問題点が明確になってわかりやすくてよかったです。 ただ、ラストへ向けての事件の真相の推理にいくつもの解を提示されて混乱してしまいました。 自分としては宗教団体の集団妄想というフィルターが盲点であり邪魔であったためシンプルに推理できなかったことと、後だし条件が多すぎて訳が分からなくなりました。 そもそも、視察団虐殺と集団自殺するような宗教団体がミステリアスな殺人をわざわざ起こしていたという設定に無理があったようにも思います。 しかも、ラストのQの正体に至っては、前作を読んでいない自分には「だから何?」って感じでした。

    1
    投稿日: 2024.07.01
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    名探偵の助手が、帰国の時期を過ぎても帰ってこない。不審に思った探偵の主人公は、ガイアナのジョーデンタウンへと赴くことになった。 奇跡を信じるカルト教団で起こった殺人事件。 どれもが奇跡でもないと起こり得ないという不可解さ。 そこに探偵は挑む。 実在したジョーデンタウンと大量自殺事件をもとに、 カルト教団の調査団の人々が殺されていく。 奇跡を信じる人と、奇跡を感じない外部の人間との間に生じる2つの見え方。 読んでいると、どこまでが事実で、どこまでが創作なのか、 誰が何を見えていて、何が見えていないのか。 脳内プチパニック。 探偵が推理を2つ披露し、どちらの推理を選ぶのかと教祖に迫った瞬間、王手だと思った。 過去の事件にも丁寧に迫った小説だった。

    5
    投稿日: 2024.06.21
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    面白かった! すごく作り込まれた物語で、二転三転する複雑なストーリー展開にぐんぐん引き込まれて一気読みした。

    0
    投稿日: 2024.06.18
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    調査に行ったきり戻らない助手を心配して、新興宗教の教団本拠地に乗り込んだ探偵。そこは病気も怪我も存在しないと信じる信者たちの楽園だった… 俗世と離れた独自の世界観の中で次々と起こる不審死に探偵のロジックは通用するのか。どんでん返しが続く多重解決推理が圧巻で面白かった。ただ登場人物には共感できなかった。

    1
    投稿日: 2024.06.17
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    難しかった。登場人物が多くて(しかも横文字)カバーの登場人物一覧を見ながら読み進めた。推理がコロコロ変わって混乱。ラストでタイトルの意味が分かる。 人民寺院の実際の事件から着想を得ているようで、こんなトンデモ事件があったことに驚いた。

    0
    投稿日: 2024.06.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    そこそこ面白かった。 推理が何重にもなるのでくどいが、ちゃんと理由があり、信仰と不信仰でジムが殺人したかしていないかの2択を信者や本人に迫るのは面白かった。長所と短所が同じって感じかな。 おおとやが大量毒殺に及んだ動機が、あまり美しくなくうーんって感じ。美学があるんだかないんだか…作中の「子供っぽさ」を印象づける一環だとしたらなかなか。 校長がトビー症候群なのは推理できたが、お茶会で手がないから毒を飲まなかったのは全然思い至らずこのトリックは良かった。

    1
    投稿日: 2024.05.30
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    二転三転する推理合戦も面白いし、ラストまで「信仰」が作品を支配しているのに凄みを感じた。 この人の本を読んでいると、真実なんて人の数だけ存在する、という言葉が頭に浮かんでくる。

    1
    投稿日: 2024.05.28
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    『名探偵のはらわた』も面白かったけど、『名探偵のいけにえ』はもっと面白い! 特殊設定と本格推理の複合技で伏線回収力がはんぱない。 最後の最後まで徹底的にやり尽くしてくれて大満足。

    0
    投稿日: 2024.05.27
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    名探偵のいけにえの続編?と思うぐらい最初繋がりがわかりません。後で納得。 日本の探偵vs海外のカルト教団というゾクゾクする設定。 序盤は前回までの衝撃はなく意外と普通のミステリだなって印象。 しかし解決編がめちゃくちゃ長いんですけどこれが圧巻です! 文章の所々にわざとらしく品の無さを散りばめているのは相変わらずですが笑 そういうところもクセというか個性って思えるぐらいハマってしまいました。

    18
    投稿日: 2024.05.23
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    テンポの良い多重推理が楽しめる一冊です。 [奇跡を信じる信者]の目線での推理 [奇跡を信じない、余所者]の目線での推理 閉鎖された環境では、その2つのロジックが必要とされ その2つのロジックが絡み合っていくのも 読んでいて面白いポイントでした。 名探偵のはらわた との共通点が多く(同じ名称のお店が出てきたり、過去の名探偵も名前でのみ登場したり) 本編には大きく関わりがないですが、先にはらわたの方をよんでいれば 最終章で思わず嬉しい気持ちになれます。

    0
    投稿日: 2024.05.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった!! 大塒の推理が2パターンもあり長いな…と思っていたら、ジムに2択を突きつける布石だったんだと、と痺れました…!

    0
    投稿日: 2024.05.11
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    何かのお薦めで紹介されて読んでみた。 横溝正史どころではない荒唐無稽も程がある設定と、そこに完璧な辻褄を合わせる推理の緻密さに感心。まったく想像もつかない奇妙な殺人現場に相対して、仮説を立てるだけでもものすごい推理力が必要なのに、裏をかいてそのまた裏をかいて... と解決編は驚きの連続だった。 この手の「トリックありき」な推理小説はあまり好きではないのだが、ここまで突き抜けると見事と言うしかない。 真相の説明が、キルヒアイスを失ったラインハルトの心理を解説したオーベルシュタインだったのには苦笑。 面白かった。

    0
    投稿日: 2024.05.08
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    特殊設定やトリックの難解さ、残忍さから大衆受けはしないのだろうが個人的には傑作。 白井氏の作品の中では(残忍さという観点で)間口が広いのかもしれない。

    0
    投稿日: 2024.05.04
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    本当の謎解きを始めよう 探偵が語ることを 鵜呑みにしちゃう傾向があるので 推理が二転三転すると 自分の洞察力の無さにちょっと悲しく でも探偵小説の雰囲気が好きだから 宗教、奇跡を信じる人の真実と そうでない人の真実 面白い対比でした

    1
    投稿日: 2024.05.02
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    タイトルの意味がわかった瞬間震えた… 構成も映画のようで、読み終わって間もない今はただただ圧倒されている。 白井智之さんの作品は初めてだったけど、仕事中も常に続きが気になってしまうほど隙があれば読んでいて夢中になれたから、おもしろい作品に出会えたという達成感がすごい

    10
    投稿日: 2024.05.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    信仰とそれに対する齟齬、という概念が様々な出来事の底流になっている。 トリックとしては微妙だが、どんでん返しもあり、楽しめる。個人的には宗教の奇蹟を認めたらなんでもありだなぁと思ったのと、最後にきちんとタイトルの意味が回収されたのはスッキリした。 フレーズ 「悪いことには二種類ある。やったらいけないことと、見つかったらいけないことだ。警察はやったらいけないことをしたやつを捕まえる。おれは見つかったらいけないことをしたやつを見つける。警察がやってるのが鬼ごっこなら、おれがやってるのはかくれんぼだ」

    0
    投稿日: 2024.04.27
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    なんということでしょう? こんな結末があるのか? 最初に結末があって、どう物語が展開していくのか?ワクワクしながら読み進めていた。 でもなあ、登場人物が多すぎて、中断するごとに、訳分からなくなってた。 単なる謎解き?連続殺人事件? いやいや、真実の行方は? 2転3転する世界観。 最後の最後でしてやられた。

    6
    投稿日: 2024.04.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とっても好感をもって活躍を期待してた探偵役がまさか殺されちゃうなんて! そんな感じで驚いてるうちに怒涛の解決編を一気読み。 特殊な環境設定における謎解きでしたが、わかりやすく解かれて読みやすかったです。 ラストのラストで、このタイトルにつながったときの感動は言葉に表せないものがありました。 素晴らしいミステリ小説です。

    2
    投稿日: 2024.04.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    よく出来ている。すべて読み終わってみると、タイトルからプロローグから最初の事件から要所要所で用いられるモチーフや台詞から、あらゆる要素が伏線として機能しており、どうしたらこのような話を「設計」できるのかと、そちらの方が気になってくるくらいだ。 大筋の流れは、カルト教団が生活している集落の調査に赴いた探偵たちが次々に殺されるという、日本を舞台としたミステリー版『ミッドサマー』のような設定。探偵業を営む大塒は、助手であるりり子を連れ戻すために集落に乗り込むが、そこで生活する教団の信者たちの多くは身体になんらかの「欠損」を抱えているものばかりだった――。 本作で初めから最後までずーっと言われている台詞として「探偵が加害者になりうる」というものがある。この言葉はある種の「予感」として読者の中に仕舞われ、そのまま終盤くらいまではよく見かける「密室ミステリー」を解き明かしていくという展開となる。謎解きの答えを「奇蹟を信じている信者たちに寄った」推理と、「奇蹟を信じていない余所者にとっての」推理、ふたつを用意し、それぞれで景気よく「辻褄合わせ」をーーいわゆる「多重解決」をサクサク行っていく。よくまあこうネタを思いつくもんだと思うのだけど、手際がいいのはそこだけではなく、異なるパターンの推理を用意し、どちらを「選択」させるかという展開も見どころとなる。ミステリー小説における「推理」がどこまで正しいものなのか、という問題だけではなく、それを選び取る側を用意することで、被害者や加害者のみならず、「聴衆」たちもまた事件に加担している者のひとりとなり、犯人も探偵も聴衆も、如何様にも変化することをまざまざと見せつけられる。 私はそこまで多くのミステリー小説を読んできたわけではないので、信者たちが見えているものと「余所者」である探偵たちが見えているものが”違う”という点を活かしたトリックは面白いと感じたし、それらの伏線の配置の仕方はとてもフェアだと感じた。 どの探偵が死に、最後に誰が「事を終わらせるのか」、それは「探偵が加害者になりえる」という台詞からなんとなく予想は出来てしまう。しかしそれが分かっていたとしても、語り方やネタを明かす順番で面白さは保たれているし、動機や時間の飛び方からは、まるでピカレスク小説でも読んでいるようなカタルシスがあった。確かにこれは『名探偵のいけにえ』だ。これ以上に、この事件を表す言葉は無いだろう。

    5
    投稿日: 2024.04.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    規模が大きくて映画みたいなミステリ。 人がどんどん死んでいく..... 叙述トリックだったり伏線回収だったり、謎解き要素が多くて楽しかった。 ★★★

    1
    投稿日: 2024.04.12
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    24/04/07読了 好みではない、か、気分でないときに読んでしまった、か、の感想。読むのしんどかった。 よくできた作品で、多重解決の必然性が明確という褒め言葉はわかる。

    0
    投稿日: 2024.04.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    宗教と連続殺人事件を絡めた小説です。登場人物が多く、若干読みにくさがあります。 また有能ではないのにも関わらず、態度が大きい探偵役に違和感がありました。(この人ワトソン役に終始助言貰ってるだけじゃない?的な笑) 麻耶ミステリーのような少し無理がある論理展開、3回の推理披露は楽しめました。

    2
    投稿日: 2024.04.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    4つの殺人事件を3通りの解決方法で解き明かすのは頭が混乱しながらも面白かった。 探偵の推理は時に暴力になる、それが最後まで色んな意味で響いていた。 大塒の歪んだ愛情?尊敬?が集団自殺に見せかけた殺人になっていたのはびっくり。ページが少なくなってくると自分の中で「こうなるんだろうなー」と予想しながら読んでしまうが、それをひっくり返す、最後まで気が抜けない展開だった。 信者にしか怪我と病気を感知できないという特殊な条件が、信者向けの推理・余所者向けの推理・大塒が犯人である証拠まで全て活きていた(むしろ不可能になってしまう)。 読み終わったあとに、ミステリーを考える人はすごいなー!と感心した!

    5
    投稿日: 2024.04.05
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    書評を読んでおもしろそうだと思って読んだが、最初から最後までなんとなく腑に落ちない。感情移入も難しい。

    0
    投稿日: 2024.04.02
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    2023本格ミステリベスト10で一位となった作品。実際にあった人民寺院事件を題材にしており、期待値は高かったがあんまり腑に落ちない内容。

    0
    投稿日: 2024.03.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    白井智之作品はこれで3作目。 白井智之先生の世界観が少しマイルドになっていました。 それでも初めての方にはところどころの文章で普通とは違う違和感を感じている方もいたようです。 まさか3回も推理を聞かされる(読まされる)とは思わず、まずそこに驚きました。ただその時点では、あまり高揚感はなかったのが正直なところです。この人が犯人だったのか…!そんな手法を使ったのか…!なんて驚くことが多い自分ですが、Wの正体に途中で気付いてしまったことで半減してしまったのかもしれません。 ただQが日本に来てようやく「あ、浦野灸だ」と気付き、さらにQが大塒の動機に気付いた時に興奮を覚えました。 他の方々の感想では、犯人の動機が理解できない(ここでいう犯人は大塒だけでなくおそらくWも含まれる)というものが散見されましたが、我々が個人的に同期に納得できるかどうかではなく、登場人物の動機に気づけるかどうかを作者は公平に情報を与えて挑戦させたのではないかと感じました。またこれから読み返そうと思いますが、作者は最初から最後まで何度もいろいろなところで登場人物たちが何を大事にしているのか、どういう行動原理なのか情報を出してくれていたはずです。 もちろん自分はいつもの如くそれに気付けないまま読了してしまいましたが、ここまでお膳立てしてくれた白井智之先生には感謝するしかありません。 最高のミステリーをありがとうございました。

    2
    投稿日: 2024.03.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    宗教に信仰するものとしない者で変わる推理結果。その推理も二転三転し驚かせれっぱなしで最後は究極の2択で教祖を追い詰めた。その教祖と信者を全て殺す動機が負けず嫌いとはある意味リアルで腑に落ちた。

    59
    投稿日: 2024.03.25
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    題名の意味が最後にようやくわかる。怪しいカルトの新興宗教の中での事件なので、現実と妄想の区別のつかない中、ついていくのは大変な部分もあった。映像化するとなかなか難しいなあ。信者とそうでない人の見える風景が違うのだから。

    13
    投稿日: 2024.03.20
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    高評価が多いようなので、読んでみた。 主人公とりり子の掛け合いがメインの推理小説か?と思わせて、全然違った。 密室トリックも納得しづらいものが多く、主人公たちへの感情移入もできず、読んでいてちょっと苦痛だった。 重層的な推理、たくさんの伏線回収などがあるが、自分には面白いとは感じることができなかった。残念。

    23
    投稿日: 2024.03.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    真相が知りたくて最後まで読んだけど、詭弁に翻弄されているように感じた。 嘘の推理、信仰者の推理、余所者の推理、と長々と引っ張りやがるぜ!と思いながら読んだ。 こちらを最後まで引っ張り続けるだけの筆力はすごい。

    1
    投稿日: 2024.03.05
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    面白かったけどいろいろと読み疲れる一冊だった。 仕掛けは良かったので何年か時間を置いてからもう一度読んでみよう。

    2
    投稿日: 2024.03.01
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    2転3転4転くらいして、だいぶ揺さぶられました。 「あれ?主人公ってこんなに頭いいんだっけ?」と思う場面もしばしば。 こういうトリックを書きたいから、今回のような設定にしたかったんだなって思える。 最後はキレイにまとめてきた印象。

    4
    投稿日: 2024.02.29
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    探偵の大塒(おおとや)は、渡米後に消息を絶った助手の有森りり子を追って、中米ガイアナ共和国に辿り着く。そこには信仰宗教「人民協会」の本拠地「ジョーデンタウン」があり、りり子は調査団の一員としてここに送り込まれていた。教祖ジム•ジョーデンの“奇蹟”を信じる信者達が暮らす「ジョーデンタウン」で、やがて事件が起きる… 1978年にガイアナ共和国で実際に起きた事件をベースに描かれた本格ミステリ。 本格ミステリの面白さは1.不可解な謎、2.謎解きの論理性、3.結末の意外性 の三つの尺度で私は測る。本書はそれら三拍子がハイレベルで融合した怪作。1は密室や切断死体といった王道の不可解殺人に加え、物語中盤で衝撃的な展開を迎える。2はカルト宗教の奇蹟信仰VS一般社会のロジック対決という多重解決の展開に、脳を震わせる酩酊感を味わえる。そして3。多くは語れないが、序盤から布石を打ちつつ最後の最後でタイトルの意味に慄然とさせるプロットにはただただ脱帽。うん、面白いっ! 著者お得意の?“げぼ”は出てくるものの(笑)、エログロ描写は控えめなので、「エレファントヘッド」を受け付けなかった人にもオススメ。強いて言うなら、登場人物が多い(しかも日本人は難読で、カタカナ名の米人が多い)ので、リーダビリティは高くないのが難点。 某人物の語る“探偵とは”が比喩表現含めて秀逸。 「悪いことには二種類ある。やったらいけないことと、見つかったらいけないことだ。警察はやったらいけないことをしたやつを捕まえる。おれは見つかったらいけないことをしたやつを見つける。警察がやってるのが鬼ごっこなら、おれがやってるのはかくれんぼだ」 週刊文春ミステリーベスト10 2位 このミステリーがすごい! 2位 本格ミステリ・ベスト10 1位 SRの会ミステリーベスト10 1位 ミステリが読みたい! 4位 リアルサウンド認定国内ミステリーベスト10 1位 本格ミステリ大賞受賞(2023年) ほんため文学賞【たくみ部門大賞】 受賞

    24
    投稿日: 2024.02.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    期待値高めで読んだものの、読むのが辛いタイミングが多くありました。エレファントヘッドといい、あまり得意ではない作家さんなのかもしれません、僕が。 多重解決が好きな方は刺さるかもしれませんが、本当の解決ではないものは粗が目立ち、「これも、本当の解決じゃないからなぁ」という目線になってしまいました。 特殊設定と多重解決が合わさった結果なので、好きな方には刺さると思います。 おそらく他作とつながっているんでしょう、最後の終わり方はおしゃれでした。

    2
    投稿日: 2024.02.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    教祖のジム・ジョーデンに管理された、病気も怪我も存在せず、失われた四肢さえ甦る、奇蹟の楽園ジョーデンタウン。調査に赴いたまま戻らない助手の有森りり子を探すため、探偵・大塒宗(オオトヤタカシ)は、教団に乗り込む。無事(……でもなく)、りり子と再会した大塒は、次々と不審な死に遭遇する。 著者の描写が苦手なので、なかなか手に取れなかったのだが、評価が高いのでリタイア覚悟で読み始めた…… ら、今回はそこまで汚い描写がなくて、無事読了。とはいえ、人が死にすぎていて、そこは割り切らないと読めない。 評価されていることに納得。 伏線が生きているし、「奇蹟」の説明もそうきたかと。それなら何でもありだが、カルトとはそういうものと考えることはできる。 著者インタビュー https://book.asahi.com/article/14770207

    9
    投稿日: 2024.02.19
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    『名探偵のはらわた』を先に読んだ上での『いけにえ』。『はらわた』同様、前の推理が後から覆され、さらにそれらが、関わり合ることで話の核心に至っていくという、たしかにこれまでになかったタイプの推理小説だと感じた。信仰を持つことと、認識が歪むことで見ている現実が変わるという点も、いわゆる推理小説のトリックだとか、叙述トリックだとかとは違って新しい気がした。後日譚では、人民寺院の事件を題材に、こういう形で昇華させるのかと関心した。ただ、すごく斬新な設定で、徹夜してでも読み進めたいかと言われるとそうでもなかった。

    1
    投稿日: 2024.02.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    宗教関連は偏見などもでちゃうので避けていたけれど、推しが好きと言っていたので図書館で借りてみました。 でもやはり宗教関連は苦手かも。大量に人がしんでしまうのは現実に起こった事件だと知ったからとかでもなく悲しいからです。 他の作家さん出すのも良くないかもだけど、道尾秀介先生の作品好きな人はホント好きだと思う。次々と人がなくなる。カタカナの人名が多くて海外作品苦手な人も難しいかも(笑) 推理が二転三転してどんどん変わっていくのは面白かったです!頭は追いつかなかったけど、ちゃんと前の推理との比較も出してくれていて良かった。馬鹿な私でも理解できた…!

    2
    投稿日: 2024.01.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    途中何度か無理があるのでは?と思ったけど、合間合間の小さな疑問もすべて回収していて感服しました。 後半、二転三転怒涛の展開で面白かったです。タイトルの意味も分かってスッキリ!

    11
    投稿日: 2024.01.28
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    思った以上の被害者の数だったけど、それがおこりうる舞台を用意してるのがすごい 1つの事件をいろんな方向から見て真相を明らかにしていく流れに何度も驚かされた 若干無理のある殺され方だな、と思わなくもないけど…… 最後の最後まで読みたくなる

    3
    投稿日: 2024.01.25
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    4.6 後半に一気に謎が氷解していく。 満足感がすごいが、トリックの複雑さのためか登場人物の心情にあまり共感できずドライな印象をうけた。 信者と部外者の世界の見え方の違いを巧みに使ったミステリーです。

    1
    投稿日: 2024.01.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    3つもトリックと推理を考えて凄いなぁって感心してたらさらにもう1つ出てくるとは思わなかった 読み終わって最初の「あの男に嵌められた」のセリフの意味がわかった ただ自分はカタカナの名前が覚えにくくてどの人がなんて名前だったかわからなくなってしまう

    3
    投稿日: 2024.01.22
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    終わりが分かっていながらも、読み進んでいく過程において話の起伏がしっかりとあって面白く読めた。実際のモデルとなった事件については、あまり知らなかったが、読後調べてみて、本書ができるだけ忠実に執筆されたものだと分かり、二度と楽しめたのも良かった。ラストのオチは結構好み。

    1
    投稿日: 2024.01.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とっても面白かった。ゾクゾクしたしワクワクした。 前日譚として展開された話が、最後の最後に大塒のりり子に対する「名探偵のいけにえ」に繋がる。こうした伏線の張り方が素晴らしかったです。 推理が二度三度展開していくところはついていくのが難しかったけれど、それでも本当に最後まで引き込まれた。 大塒のテンポの良い会話もかなり好きでした。「見る目があるな」「見る目がねえな」のところなんか特に。笑 大活躍を期待していた乃木さんが呆気なく退場したのは悲しかった。ただ、見開きに載ったキャラクター名の一覧を見て、こんなに出てきて(しかもカタカナ)みんな区別がつくのかな…?と不安でしたが、そんなことはなかった。場面ごとにメインとなるキャラは決まっていたし、何よりこの人民教会に入信するまでの振り返りも行ってくれて感情移入ができた。クリスティナは特にそうでした。 描写がかなりグロテスクで思わず口元を押さえたくなるような表現もありますが、作者の力量を感じます。実際に起こった事件をかなりベースとして仕込まれてるようでしたが、大塒というキャラクターによる「名探偵のいけにえ」の完遂=信者900人の集団自決という、フィクションを織り交ぜたラストは圧巻でした。 とても面白かったです、この作者さんの別作品も手に取ってみたいと思います。

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    投稿日: 2024.01.19