
総合評価
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powered by ブクログ映画を観て、その足で買いました。主人公の語りだけでなく、彼の周りの人たちの語りもそれぞれ書かれていて、人と人とが影響し合って変わり合っていく姿が描かれています。社会は変わるんだと思える本。
8投稿日: 2020.03.15
powered by ブクログ遺伝子の異常のため生まれつき顔に障害をもち、27回もの手術を受けてきた少年・オーガスト。彼が初めて通うことになった学校で起きる様々な出来事を、本人も含めた6人の視点で綴った物語。差別や偏見を当たり前のこととして受け入れる少年の姿が痛い。先に映画を観たが、どちらも素晴らしい作品だった。
1投稿日: 2020.03.14
powered by ブクログ読んでいくうちに、オギーが初対面の人と友達を作ることの難しさを感じ、自然に「オギー頑張れ〜」と思うようになりました。これからも続いて欲しいです
0投稿日: 2020.03.10
powered by ブクログ2016.2月。 やっぱり最初は見た目。外見。そりゃそうだ。でも、最初だけ最初だけ。食わず嫌いしてるとものすごいもったいない。超おもしろい人かもしれない。関係をじっくりゆっくり作っていけるかどうか。オギーだけじゃなく、みんなみんなコンプレックスがあって、それにどう向かっていくか、いや折り合いをつけていくか。諦めながらもなんとか前を向いていくか。だってずっと付き合っていかなきゃいけないんだから
2投稿日: 2020.03.02
powered by ブクログ子どもが10歳近くになったら是非読んで欲しい。大人でひねくれた自分は、障害への理解はそうテンプレ通りにいかないよな…と思いつつ、ホロリとした。
0投稿日: 2020.02.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
素晴らしい!! 最後にオギーが表彰されたところ、心打たれて泣きそうになった。 オギーの家族や友達が本当に爆発するように喜んだ気持ちが分かる。 多分オギーみたいな子が目の前に現れたら、きっと私も親切にするやろうけど、ものすごい一瞬目を伏せてしまうかもしれない。そして、それにオギーはきっと気付くんやろうな。 でもどんな状況であれ親切にするのは素晴らしいこと。上辺だけやとか、同情心やとか言う人もおるやろうけど、そんなん無視できる自分でおりたい。 人間はロボットじゃない。だから0,1じゃなくてグレーな部分がたくさんある。ジャックがハロウィンでジュリアンにオギーの悪口を言ってしまったこと、ミランダが自分には貴兄の弟がおるってキャンプで言ってしまったこと。本心じゃない。やのにその場で魔が挿したり、雰囲気に飲まれたり、そういう時にやらかすことってめっちゃある。それでも乗り越えて、最後は親切な自分でおれたらトゥシュマン先生が言ってたみたいに、世界はもっと素晴らしい場所になると思う。
3投稿日: 2020.01.25
powered by ブクログ苛めが解決する、シンプルな小説。でも、いろいろ考えてしまいました。 人は誰でも欠点を持っている。それをきっかけにして苛めをするなんて、許せない。ということを改めて感じました。 人生で一度は読んでおきたい作品です。
7投稿日: 2019.11.30
powered by ブクログ物語としては様々な困難を乗り越えてハッピーエンド…という読後が爽やかなお話でしたが、色々考えさせられました。結局人は一人一人違うし、同じ人なんていない。違いを尊重して、相手の人柄や振る舞いを好きになりたい。
8投稿日: 2019.11.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小学校の頃に読んだような、まっすぐな本 素敵な言葉に出会った! 〜必要だと思うより、少しだけ余分に親切に〜 〜世界中のだれもが、一生に一度はスタンディング・オベ ーションを受けるべきだ。だって人は必ずこの世に打ち勝つんだから〜
2投稿日: 2019.11.11
powered by ブクログ海外翻訳ものの読みにくさは否めない(私がおバカなだけだが)が、内容は感動。いろんな人からの目線で話が展開するから、時々、ん?ってなるが(私は)偏見を持ち、意地悪する人のカッコ悪さをヒシヒシと感じる。
2投稿日: 2019.10.06
powered by ブクログ号泣した。読んでいる間、何度も心が揺さぶられた。 自分はオギーを見たら驚いて目を逸らしてからコソコソ見るだろうなと思うし、サマーのように進んで友だちになれる自信もない、と思って悲しくなった。 それでも、障害とかは関係なく、「必要とされるより、ほんの少し親切に」できる人間でありたいと思う。オギーのように、苦難から逃げない勇気を持つ。子どもが勇気と自信を失わないように全力で愛情を注げる父親になる。自分にとって大切なものを理解して、信じ、守れる人間になる。
5投稿日: 2019.09.10
powered by ブクログ最初の方には嫌がられていたのに、 最後の方は、みんなと仲良くなっていたから、 実話だったらすごいと思った。
2投稿日: 2019.06.26
powered by ブクログ個性。それでは片付かない問題は山ほどあるのだろう。 相手の立場にたってとはいうものの、やっぱりわからない事の方が多い。 でも、相手の心を感じる事が出来れば少し優しくなれるのだろう。そして、強くなれるのだろう。 間違えでも優しい答えを…なんて歌詞があるが、そういう人でありたい。
2投稿日: 2019.06.11
powered by ブクログ生まれつき顔が普通でないオーガスト。 自分の顔が嫌で仕方なかった彼。 学校に行くことになり、様々な嫌な経験を繰り返し、逃げ出そうとする。 けれどもそれを支える家族や他の友だちの存在。 そして、前を向くオーガスト。 自分だったらどのように振る舞うだろうかと想像しながら、何度も心を揺り動かされた。
4投稿日: 2019.02.23
powered by ブクログ積読しているうちに引越しのゴタゴタで紛失してしまった本の一冊。 読む前は全くそんなことはなかったのに、読み終わった後に映画の予告編を見るだけで涙腺が決壊しそうなので、この勢いで映画と「もうひとつのワンダー」に取り掛かろうと思う。 図書館で借りて読了したが、買いなおそうかな。いつか息子が俺の本棚を漁ってこの本にめぐり合うのを夢想する。(その横には平山夢明や、J・G・バラードがあったりするんだが)
2投稿日: 2019.02.01
powered by ブクログ顔がぐちゃぐちゃの主人公が、5年生にして学校デビュー。 周囲はざわざわ。本人も不安だらけ。 いろんな人たちの視点で代わる代わる語られる、めくるめく状況が面白い。 勇気をもらえる。スカっとする。自分も何かできそうと希望を与える名著。
3投稿日: 2019.02.01
powered by ブクログ2019.1.18 安富先生から借りて読む オギーの強さ ジャックのかっこよさ サマーの爽やかさ ヴィアの切なさ 両親の愛情 子どもができたら読ませたい本
2投稿日: 2019.01.18
powered by ブクログ2018/12/25 詳細は、こちらをご覧ください。 『あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート』 → http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1158.html 友人お薦めの映画「ワンダー 君は太陽」を見て感動。 映画の後に 本書を読みました。映画でも涙が止まらなかったけれど、本でも涙、涙でした。 主人公オーガストの前向きな明るい性格。 心温まる家族。 理解のある教師たち。 オーガストも、同じクラスの子供たちも 1年間で大きく成長していきます。 読み終われば 爽やかな感動。
1投稿日: 2019.01.12
powered by ブクログオギーに関わる周りの人々との関係の描写がとても細かくわかりやすい。 翻訳物の文化や感覚の違いに戸惑う感じが、珍しく無い作品で読みやすかった。6時間で一気に読了(普通はそんなにかからないかも)。 日本的というか、人との関わり方に違和感がないのは、翻訳の方のおかげなのだろうか。 関わる人物それぞれの視点からに切り替わる内容の構成の仕方も変化があり、飽きずに読み進められる。 児童書ですが、年齢問わず楽しめる作品。 ほるぷ出版のワンダーのページの著者インタビュー記事がたっぷりあって読み応えあり。
2投稿日: 2019.01.06
powered by ブクログまいった。 残り数十ページ、どうしても我慢できなくて満員の通勤電車の中で読んでたら、涙が止まらないし両手ふさがってるし、早く駅に着いてほしいけど読むのやめたくないし。 ああ、もうまったく、すごい本に出会ってしまった。
4投稿日: 2018.12.31
powered by ブクログ主人公、主人公の親友、姉、姉の恋人・親友の視点で描かれる5年生からはじめて学校に行く顔以外はふつうの男の子の一年間の成長物語。心に刺さりました。
1投稿日: 2018.12.25
powered by ブクログ2018.12.05 読書旬間中に読みきれたらいいなと思って借りたら、ソッコーでハマった。アメリカンな文体と描写。家族と友だちの物語。 人はどうあるべきかなんて、みんな分かってんだよ。でも、それでも時に失敗するし、すごく意地悪になったり、無意識に人を傷つけたりする。持っちゃいけないと思いながら、疎ましく思う気持ちだって生まれる。 でも、きっと、奇跡は起こるし、愛ある日々を夢みたっていいはず。
2投稿日: 2018.12.05
powered by ブクログ最後の格言紹介ページのシャーロットの格言が気にいった。トゥシュマン先生のオーガストに対する接し方が優しかった。ジャックとのメールのやりとりで、ジャック『ジュリアンみたいだったら自殺する』 オーガスト『よし!友達復活だ!☻』というシーンが面白かった。
1投稿日: 2018.11.30
powered by ブクログ『「ミランダの言うとおりだ。この世界はオギー・プルマンにやさしくなかった。あの子がなにかしたというのか?こんなめにあっても当然なのか?それともオギーの両親やオリヴィアがなにかしたというのか?医者はオリヴィアの両親に、なんとか症候群がいくつも重なってオギーの顔みたいになる確率ってのは、四百万人に一人ぐらいだと説明したらしい。オリヴィアが前に言っていた。となると、この世界は、巨大なくじ引きってことになるのか?生まれるときに、くじを買う。いいのに当たるのか、悪いのにあたるかは、でたらめに選ばれる。すべては運だというのか。 考えるとめまいがしてくる。だけどそのとき、世界のやさしさに気づいて、ほっとした。まるで、民族音楽の音階で心がやわらぐような気分。そう、まったくのでたらめなんかであるはずがない。もしもでたらめだけに頼っているなら、とっくに人類は滅びてる。でも、そんなことは起きてない。おれたちの目に見えない方法で、一番はかなげな生き物を守っている。たとえば、その子をいちずに愛してくれる両親がそばにいる。人間らしい気持ちを抱くことさえ、弟に申し訳なく感じる姉さんがいる。その子といっしょにいるせいで、ほかの友だちをみんな失った、しゃがれ声の男の子もいる。それから、その子の写真を財布に入れて持ち歩いている、ピンク髪の女の子もいる。くじ引きかもしれないけれど、結局全部合わせて差し引きすると公平になる。この世界は、小鳥たちをみんな大事にしている。」』
1投稿日: 2018.11.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
世界は彼にやさしくなかったというミランダの言葉に対して、その意味を理解しつつも、思い直すジャスティンの考えが、この本のすべてだと思います。 彼を取り巻く多くの存在が、1人で背負うには重すぎる彼の運命を支える柱になっている。他の誰にも、それだけ多くの支えを得る環境は得られなかったかもしれない。 もちろん、彼が彼でなければその柱は柱に成り得なかったかもしれない。でもこれは、よく言われる「天は耐えられる者にしか苦難は与えない」的なことであって、「耐えられる者」になるかどうかは、その人を取り巻く環境が決定するのだと思います。 きっと彼は、この両親でなければ、後に多くの柱を獲得する彼に成り得なかったし、ヴィアにしても、ミランダにしても、ジャックにしても、サマーにしても同じことが言える。それらのひとつひとつの要素が、彼を作り上げているのでしょう。 確かに、世界は彼にやさしいんです。 そして最後に、さりげなく深いジュリアンの格言(笑)
2投稿日: 2018.10.30
powered by ブクログ続編が出ているのに最近気づいたのでこれから読み直し。 昨日9/13の読売一面の広告にも出ていた。アマゾンのレビューでも☆が多い。容貌障害の男の子の話らしい。 この後2時間半くらいで一気に読んでしまった。途中でやめられなかった、力のある作品。あえて平板な言い方をすればすごく感動した。 ほるぷ出版に名前のついた児童書のシリーズがあるかどうかは知らないけれど、本文の版面の割合が変わってる。余白の取り方が微妙でおちつかないんだけど… 2019/1/2映画観ました。映画もよかった。
5投稿日: 2018.10.30
powered by ブクログざっくり章ごとに登場人物(子供)たちの独白という形で構成されている。 誰もが社会に出ていく時に経験する闘いだからこそ、共感できるんだねきっと。 大人たちの章はないけど、もしあったら、大人も同じように恐れおののき、戦って、勝つことも負けることもあったろう。 これから世界に出ていく子供達、これから世界にわが子を送り出す親たち、両方がこの本の中に自分を見つけることだろう。
3投稿日: 2018.10.29
powered by ブクログ顔だけが普通じゃない男の子、オーガスト。映画がヒットしていたので、読んでみた。映画化されていただけに、面白かった。
2投稿日: 2018.10.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とても大切なことを教えてもらえる本。読み終わっても、また開いて、心に響いた言葉を拾い集めたいような。学校は、人生に学びの場。そこで何より、人に親切にすることを学べたら素敵だと思う。親切はしなくても生きていけるし、してあげなくても、してもらえる人が一番得をするんだけど、損得ではなく、人に親切にすることに心地よさを感じられる心が育つといい。人を親切な人にさせることは難しいし、そのためにできることは少ないかもしれないけど、まず自分が人に親切であること。自分の心に満足し、相手からの感謝でさらに心を満たす。幸せな人生を自分で作っていけたらいいなと思う。オーガストのように、優しく、ユーモアがあり、強い子に育ってもらうには、家族の愛情が本当に大事だということも感じた。家族への愛情は世界平和につながる。 映画化をきっかけにこの本を知ったが、映画は見逃した。もうすぐDVDが発売されるようなので、見てみたいと思う。
2投稿日: 2018.10.21
powered by ブクログ人は誰でも何かしらのコンプレックスを抱えている。それを強みにするのは難しいけど、他の部分で誰かの支えになるように生きればいい。 主人公は辛い人生だけど、それを取り巻くみんなそれなりに苦労しているんだなぁ。 人はいつでもないものねだり。 読んでいく中で、人生の希望が見えてくる。 あぁ読んでよかった!スッキリする一冊。
4投稿日: 2018.09.29
powered by ブクログいわゆるユニーク・フェースを持つ10歳の男の子オギーが小学校デビューする話。オギーは愛に満ち溢れた家族に恵まれて、顔が普通じゃない以外は非の打ち所がない人物。それでも、家族の中から小学校という社会へ一歩を踏み出すのはなかなかに大変で、様々な出会いと出来事を通して自分の居場所を広げて行く。という話なんだけど、なんか、オギーやその家族の人物が出来過ぎで、私はちょっとついていけない感じ。むしろ、いじめっ子のジュリアン(オギーとのトラブルが原因で転校してしまう)がその後どうなったのかの方が気になる。 本の表紙に片目の男の子の絵が描いてあって、これはオギーなんだろうけれど、話の中で描かれるオギーの顔は、こんな風じゃないと思う。一時期、いつも使う駅で、おそらくオギーと同じような病気と思われる方をよく見かけたのだけれど、最初は本当にびっくりしてしまった。そんな風に思うこと自体がその方に申し訳ないのだけれど、でも、これは多分、本能的な反応で、自分の意思でどうこうできるものではない。けれども、びっくりするのは最初だけで、何回か見かければもう気にならなくなる。ああ、今日もおられる、お勤めなのかな、くらいの感じ。あの絵は普通のよくある顔の一部で、一目見てびっくりしてしまうような顔じゃない。そういうところも、この話の出来過ぎ感と相まって、どうかなーと思った。エンタメとしてハンカチ用意して読むには良いかもしらん。
5投稿日: 2018.08.18
powered by ブクログ【対話】 誰と対話してますか? 友だち、両親、兄弟、先生? オギーをはじめ、登場人物の「自分との対話」が気持ち良い。自分自身と対話して、向き合って、それから相手とつながっていくことが伝わる。 児童書ってくくりなんだろうけど、大勢の大人が読んでもいいと思う。
2投稿日: 2018.08.17
powered by ブクログ映画を観てからの読了。 人を見た目で判断してはいけないとわかっているが、最初はどうしても… 子供達も、オギーと過ごしていくうちに、魅力的な彼に引かれていく。 ちょっと話しが出来すぎている気もしますが、心があたたかくなる作品です。 【2018.07】
4投稿日: 2018.08.14
powered by ブクログついにワンダーが、映画化‼️人と少し違うからといって、いじめるのは良くないと思う。オーガストの周りの人、みんな優しい。オーガストのことを、いじめるひともいるけど…。私たち一般人は、オーガストのようなひとに対して、いじめたりするのではなく、普通のひとと同じように接していけばいいと思う。 オーガストの、家族はすっごくいいひと❗️そんな人にオーガストは囲まれて、恵まれてると思う。 みんなにオススメしたい、最高に大好きな本。
2投稿日: 2018.08.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
語り部が変わる手法。 両親の回は無く、主人公、主人公の友人だったり、姉、姉の彼氏、姉の友人 など。 思ったほど、お涙ちょうだいの展開では無かったけれど 国語の先生の格言 飼い犬について 姉の祖母の記憶 姉の友人の思い 主人公の友人の境遇 等、皆問題を抱えて生きているのだなぁ、と。。。 自分も当事者になったら、直接虐めなくても 遠巻きのグループになるだろうし 自分がそうなのに子供に差別するなとは本心から教えられないし。。 と色々考える。 スピンオフあるそうなので読みたい。
4投稿日: 2018.07.09
powered by ブクログ口蓋裂で顔に障碍がある男の子へのイジメと周りの子供達や家族のお話。 英語版を頑張って辞書引きながら読んだんだけど、何せ時間がかかり過ぎたしやっぱりイマイチ分からないところとかあったので、映画を観に行く前に日本語版を読んでみた。 主人公のオギーに感情移入するというよりも、周りの人たちの方に共感。 特にお姉ちゃんのヴィア。 彼女の下りでボロボロ泣いてしまった。 他にも何箇所か、涙が…。 最後の格言も良かった! 原作も読んだことだし、映画を観に行きたいなぁと思う。
3投稿日: 2018.07.08
powered by ブクログ実写で映画化されるのは本当にいかにもどうかと思いますが... 最後ほんの少しいいことがあって良かったです。 それにしてもハンデがある人で、ユーモアを忘れない人は物語になりやすいですね。
3投稿日: 2018.07.08
powered by ブクログ先天性の顔の障がいを持って生まれた男の子が、学校へ通うことになって、いじめられるも、家族や友だちに励まされて、最後は学校になじんでいく物語。 子ども向けではあるものの、大人にも有用。 P402 いつも、必要だと思うより、少しだけ余分に人に親切にしてみよう。
3投稿日: 2018.06.30
powered by ブクログ映画館で予告を見ただけで泣きそうだった…… でもお金がないので、図書室で借りて読んでみた。三年前?くらい?に本屋で売られているのを見て、気になっていた本だったのできっかけができてよかった。 まあまあぶ厚めだけど字が大きいし、文体も難しくないので小学生でも読めるも思う。何より内容がいい。でも本って人から貰うと一気に読む気なくなる(たとえ本好きでもだ)し、元々海外の本だし、ハードカバーで絵がほとんどないし……で小学生くらいの子は読まないのかな。そうじゃなかったら知り合いでもなんでもオギーと同じ小学5年生の子達にすすめてみたい。 ワンダー、君は太陽、の、君は太陽という副題は原作にはついていなかったけれど、本を読むとなるほどこういうことか、と気づける。良い……
3投稿日: 2018.06.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
やっと読んだ。もっととっつきにくいかと思っていたけれど、読みやすかった。 オギーを取り巻く人々の思いも書かれていて、特にヴィアがよかった。 オギーを愛する気持ちと、彼が普通じゃないという思いと。物分かりがよくならざるを得なかった彼女。 普通じゃなくても愛してる。誰よりも深い愛をもっているのは彼女かもしれない。 映画も観たいと思います。楽しみ。
3投稿日: 2018.06.23
powered by ブクログこれが児童書かと思うほど深い。 格言などもあって大人でも読み応えがある。 でも人前では読めない。涙が溢れる。 訳も上手く、引き込まれて、さながらノンフィクションのよう読んでしまう。 でも、最後の展開は現実にはあるかな? 少年の素晴らしい性格が評価されるわけだけれども、障害があって、普通の性格だったらどうだったんだろう? 障害者は、素晴らしい性格でないと、受け入れられないのか? ハンデがあっても性格で乗り越えられるというストーリーではあるけれど。 映画も観たい
3投稿日: 2018.06.16
powered by ブクログ「もうひとつのワンダー」を先に読んだんだけど、同じ書き方。 同じ時間が何人かの子の立場で書かれていて、ものにはいろんな見方があるってよくわかるし、みんな、それぞれの場所で一生懸命生きてるって思う。 特に顔の障害のある子の話なんだけど、そのこと以外の部分の方が印象深い。
3投稿日: 2018.06.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
映画の予告で知った作品(公開は先、2018年6月15日~)。 なんとなく話の筋は見えてるので、映画館で泣くのも恥ずかしいから、こっそり本で読んでおこうかと(笑) 生まれつき障害を持った少年が、小学5年生になって初めて学校に通いはじめることで、本人はもとより家族、兄弟、クラスメートに起こる感情の起伏、悩み、友情、いじめ問題などを複数の視点から描いた、海外でのベストセラー児童文学とのこと。 面白いのは章立て毎に話者が代わること。第1章は当然主人公のオギーからスタート。そのままずっとオギーの目線で物語が綴られていくのかと思ったら、2章は姉のヴィア、3章は友だちのジャックと次々と主体が入れ替わる(その後もオギーの章は2回、都合3章あるが、他の登場人物は1回ずつ)。 思い出すのが『告白』(湊かなえ著)あたり。同じ出来事を時を遡って別の視点から見たら、ということで『告白』は事件の真相が知れていくという手法。主体が代わるが、誰かに当てての手紙や日記などで、いずれ見られることを想定しているからか、本心を隠しているようで腑に落ちないところがあった。一方、本書はモノローグだ。この点、語り手の本音が出ていると感じられて、巧いなと思って読んだ(『清州会議』(三谷幸喜著)もモノローグ調で本書に近い構成。コメディだけど)。 映画の予告で知ったときは、障害を持った子供が主人公というセンセーショナルな企画に、これはきっと実話を元にしたものだろうと勝手に思い込んでいた(昨今、その手の映画作品が多いしね)。本書も、そうかと思ったら、作者P.J.パラシオの完全な創作なんだね。読みながらそこはちょっと驚いた。もちろん、いろいろ取材もしてのことだろうけど、なかなか勇気ある試みだなと思うところ。 成功の鍵は、オギー中心の話でなかったことだろうか。もちろん、オギーは本書の主人公でヒーローなんだけど、オギーに関わるあらゆる子供たちが、それぞれに思い、感じ、行動したことが”本音”として描かれていること。誰もが誰かに感情移入することが出来そうだ。 特に2章の姉ヴィアの気持ちとして、ある日、弟を疎ましく思う感情が生まれてしまったことを正直に書いてあるところなどが、実にいいなと感じ入った。 「わたしの心のドアが開かれてしまった。ほんの小さなのぞき穴。そして、そののぞき穴のむこうには、二人のオーガストがいた。家族の目で見るオーガストと、他人の目で見るオーガスト。」 周囲のこうした気持ちを隠さず記すことで物語の信憑性が高まる。またヴィアは女性として、将来、母親となる身としてこんなことも考える; 「とても奇妙なことに、見た目からはぜったいにわからないけれど、父さんと母さんは二人とも、この変異遺伝子を持っている。 そして、わたしも持っている。」 こんな不安な気持ちも包み隠さず記しているところが、すごいと思うところ。 とにかく、周りの子どもたちの反応が自然でいい。やはりオギーの異形の姿を見て敬遠するのも、その姿を変に気遣うことなく軽口を叩くのも、子供ならではの素直な反応。「こうあるべき」という大人の価値観で描かれていないところがなんとも素晴らしい。親友となるジャックとこんな風に打ち解けていくシーンが、とてもいい; ”ぼくはにっこりして自分の顔を指さした。「あのさ、この顔は整形手術後の顔なんだよ」 ジャックはおでこをぽんとたたき、大声で笑いはじめた。「そりゃ、おまえ医者を訴えろよ!」 今度は二人で笑って笑って、笑いころげた。” 勇気を持って人前に出ることを選んだオギーもエライが、悩み苦慮しながらも打ち解けていく周りの子どもたちも立派だ(もちろん、どうしても受け入れられない子もいるが)。 生まれ落ちた時、看護師さんが言ってくれた言葉がオギーの未来を予見していた。 「神様から生まれてきた者はみな、世に打ち勝つのです」
3投稿日: 2018.06.05
powered by ブクログぼくはオーガスト、10歳だ。 ごく普通の10歳とおなじゲームを持っているし、おなじようにアイスクリームが好きだし、おなじようにボール投げをする。 でもぼくはみんなと同じ10歳の男の子ではないことは分かっている。 生まれつき「頭蓋顔面異常」という病気を持っているんだ。 外見については説明できない、誰がどう想像したってそれより酷い。 生まれたぼくを見たお医者さんと看護婦さんは慌てて隣の部屋に連れて行った。 そしてママに言ったんだ「この子は明日まで生きられないかもしれません」 でも翌日までぼくは生き延びてやっとママに会った。 ママはぼくを見て行ったよ「まあ、綺麗な目をしているわ」 それからぼくは27回の手術を受け、一度も学校へ行かずに過ごした。 そんなぼくにパパとママが言ったんだ、「オギーあなたも10歳なんだから、普通の学校へ行ってみない?とてもいい学校を見つけたのよ」 学校だって?! みんなはぼくをみて目を伏せたり、驚いたりする。そして中にはわざといじわるする人もいるんだよ。 でもぼくは何もせずに断るわけにはいかなかったんだ… *** 映画の原作(2018年6月公開) 生まれつき顔面異常を持っている少年が、外の世界に触れ、だんだん周りの人たちも変わって行くおはなし。 章ごとに語り手が変わり、オギー少年と取り巻く子供たちの気持ちの変化や同じことを別の目線で語っています。そのため、誰かに酷いことをしてしまった場合にもその子なりの理由というものが語られます。 オギー少年は過酷は世間に晒されることもあるけれど、父母姉犬から愛され良い家族と優秀な頭脳とユーモラスさを持っています。 別の語り手になる周りの子供たちも家庭不和や無関心などの過酷さを抱えていたりして、 そんな彼らがオギー少年と関わることにより、彼の顔の下に正しい強さを見たり、彼のために自分が良い人間になりたいと思ったり… 人は自分がそうしたいと思っているより少しだけ大目に人に親切にすると世界はやさしくなってゆく。 このオギー少年の家族がまさに理想的な家族で、愛があり互いを尊重し合い理解し合うっている。 家族も友人も、それぞれの悩みを持ったり、悪い考えを持ったり、他の人に冷たい態度を取ったりしてしまうが、 結局全員が救われるというある意味人間関係の理想のような小説。 結局家族の愛と、本人の資質と心の強さ愛さが大事で…ということは分かるんだが、 じゃあ自分がここまで真っ直ぐな気持ちを持ち、行動できるかといったらかなり無理…orz それに自分がたまたまそういう人を見たら、差別やいじめはしないけれど、やはり一瞬見て驚いたり愛想笑はしてしまうだろう… …読んでいて息苦しくなり、なんか自己嫌悪を引き出しまくってしまった… ***追記*** 同じような病気の頭蓋骨形成異常疾患(ライオン病)患者が主人公の映画を思い出したので登録。 https://booklog.jp/users/junsuido/archives/1/B006QJSSEO#comment
18投稿日: 2018.06.01
powered by ブクログ正しいこと、良いことが書いてある。 でも障害が有るからと言え、主人公が全て許されているのが気になる。 障害があろうが1人の人間、性格が悪いヤツだっている。 みんなから喝采される主人公に違和感。
2投稿日: 2018.05.27
powered by ブクログ先天的な遺伝子異常で、生まれつき顔の作りがほかの子どもと大きく違うオーガスト・プルマン(オギー)が、5年生の歳になって初めて学校に通い始めた。家族や理解を示すごく一部の友達の助けを借りながら、周囲の無理解と向き合い、それでも明るく成長するオギーの1年。 オギーやオギーの姉、友人らの独白というかたちで物語は進み、ひとつの物事がさまざまな視点から語られる。
3投稿日: 2018.05.05
powered by ブクログオギーは普通の男の子。顔以外はね!今まで家に居たけど10才になって両親の進めもあり学校へ行くようになる。オギーやオギーの回りの人たちの視点からそれぞれ書かれていて初めてオギーに会った気持ちや移り変わりがわかり、最初戸惑いながらもオギーと仲良くなっていく様が良かった。人と外見が違うってことで残酷なこともあるけどそれ以上に愛する両親に支えられてお友達も出来て、読み終わったあと優しい気持ちになった。
1投稿日: 2018.04.19
powered by ブクログ素敵な家族に囲まれているオギー。 子供時代はどれだけ辛い思いをすることか 自分自身子供の時から肌の疾患が広がり続けていて どれだけ嫌だったことか オギーとは比べ物にはならないが。 子供なのでお化粧はできないし体操着にもならないといけないし 水着も着ないといけないし… じゃんけんで手を伸ばすことも嫌だった。 家族で温泉に行っても自分だけ内風呂にはいった 実際にどのように接するかは難しことだと思う 思春期であるお姉さんの複雑な気持ちも本当に理解できる 勇気と親切で 社会を切り抜けるのは試練である 映画も見てみたい サマーみたいな女の子になれたらいいな
2投稿日: 2018.03.16
powered by ブクログ一目見ただけで、子供が泣き出すような顔。そんな顔に生まれてきたオーガストが、学校に通うことになる。彼の成長の1年間を彼、姉、姉の彼氏、友人の視点から画き出す。その成長ぶりに驚かされ、最後は感動の涙が出る。もちろん、学校には意地悪な子もいるわけで、その子の視点も入って入れば、より面白かったかなとも思う。
1投稿日: 2018.01.28
powered by ブクログ児童書なので、平易な文章で著されていますが、内容は良質の大人向けの映画を観たような充実感があります。読了感としては、スティーブン・キングの「スタンド・バイ・ミー」のような感じですが、本書の方がドラマチックに感じました。少々ボリュームがありますが、子供に是非読んでもらいたい、友情と勇気、愛情の物語です。
1投稿日: 2018.01.20
powered by ブクログ自分たちも通ってきた『子供時代』 その時に抱いていた悩みや不安、思考がいろんな形で書かれていてあの頃の自分を思い出させてくれる作品。 大人になると、子供の気持ちがわからなくなるのも無理ないよなって思う。 だから、子育てし始めたらまた読みたい。
2投稿日: 2017.12.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
毎ページ読むたびにティッシュが必要でしたが感動モノと呼ぶのは安っぽい、ある意味「冒険小説」であり読み物としてピカイチ。 主役のオーガストだけでなく登場人物それぞれの視点で描かれている。特に心打たれるのはお姉ちゃん。思春期になり初めて弟を恥ずかしいと思う自分にとまどい罪悪感を抱く姉のシーンは胸に突き刺さりました。そして最後の修了式、お母さんの言葉・・・。途中何度も胸が苦しくなりましたが胸の震える本です。子供が学校から借りてきた本ですが子供より先に読んでしまった。感想を聞くのが楽しみ。 追記:ストーリーとは関係ないけど、親からの「学校楽しかった?」「友達できた?」って質問はイラっとするんだな、とつくづく思った。いや、思い出した。親はもちろん心配で言っているんだけどね。
1投稿日: 2017.12.21
powered by ブクログあなたの行いは、あなたの記念碑だ。 エジプト人の墓の碑文 今をただ生きろ。太陽をつかめ! ポリフォニックスプリー 光と日より
2投稿日: 2017.12.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
物語を読み進めながら、子供の頃にはあったけど、今はもうないもの1つ1つを見つけながら、味わいながら、楽しむことができた。 いつもだと英語での読書はなかなか入り込めない&英語がわからないで進むの時間がかかるけど、今回は違った。英語の難易度がほどほどという点もあるけど、不思議と文章が読みやすく物語に入り込みやすかった。そして次どうなるのか読み進めてみたいという気持ちがおこった。 小学生の頃に近所に住んでいた身体障害、知的障害を持つ友達を思い出した。自分はどう彼に向き合っていたのんだろうと。子供であるがゆえにそこまで深く考えず付き合っていた気はする。ただ辛い思い出が多い。いじめや、周りの大人たちの目だとか、すごく悲しい思いをしたのは覚えている。 この本では結果からいうと120点満点の大団円。 全てがうまくいくなんてことはないけど、全てが悲しいことになるんじゃないんだってことを知ることはみんなにとって大切だろうなと。 普段とは違って、電子書籍ではなくて書籍で、日本語ではなくて英語で、じっくりと時間をかけて贅沢な読書のも良かったのかもしれない。またもう一度ゆっくり時間をかけて読みたい良作。
2投稿日: 2017.11.25
powered by ブクログ中井はるのさんの講演を聞き読んだ。主人公や周りの家族・友人など視点が変わるので飽きることなく読めた。最後はありがちなハッピーエンドで終わったが、児童書としては読みやすくて良作だと思う。
1投稿日: 2017.11.24
powered by ブクログ最初は主人公オーガストの目線から始まるが 途中、章毎に他の登場人物の目線で話が進む 同じ場面を違う登場人物の視点から見るところが興味深い オーガスト以外の人たちも、それぞれの立場から それぞれの悩みを抱えていて日々の生活の中で 悩んだり傷ついたりしていて、みんな同じだと解る 周りが特別扱いではなく対等な目線で オーガストを認めて行く過程は理想的で良かった
1投稿日: 2017.11.21
powered by ブクログ物語はほとんど読まないけれど、カミさんが勧めるので読んでみた。 物語としては、トリーチャーコリンズ症候群をモデルにしたと思われる少年と、その少年をとりまく周囲の人のモノローグで話は進む。 ページ数は多いが文章がこなれていて読みやすく、それでいて読後感も良い。 出会って良かったと思える一冊。児童書として子供だけに読ませるなんてもったいない。
2投稿日: 2017.11.11
powered by ブクログ手術で顔がぐちゃぐちゃな男の子の話。 周りの人に普通じゃないことを受け入れてもらえない社会を著していると思った。結構読んでいて苦しかったけど優しい友達がいたので大丈夫だった。
1投稿日: 2017.10.07
powered by ブクログ顔に障害を持って産まれたオーガスト。 優しい両親と姉と愛犬に囲まれて暮らしている。 その“奇妙な顔”のせいで、不当な差別を受けてきたオーガスト。 嫌なことがあっても、優しい家族が守ってくれた。 けれどいつまでも甘えてるわけにはいかない。 多くの人がそうであるように、オーガストもいつかは1人で生きていかなければならない。 そしてその日はやって来た。小学校に入学するのだ。 ************ まずは表紙のデザインがとても良いですね。 内容も良かったです。 主人公のオーガストは、自分の外見が変わっていることを理解しているけど、同時に自分の「中身」は他の人と同じ普通であると思っている利発な子です。 ヴィアがとても良いお姉ちゃんです。 オーガストの事が弟として大好きなんだけど、“奇妙な顔”のせいで「奇形児の姉」と言われることに傷つき、疲れている。 弟につきっきりの母親にも気を使い、甘えることを我慢している。 でもおばあちゃんだけがヴィアを「1番」だと言ってくれた。 そしてそんな自分の気持ちを「いけない感情」だと蓋をして、悩んでいる。 オーガストの友人のジャックもいいやつです。 この小説の良いところは、「良い人」ばかりじゃないところ。 優しいママもイライラすることもあるし、パパだってそう。 優しいお姉ちゃんも限界が来ちゃうこともある。 普通の御涙頂戴小説だと、顔が変だと言わずに「普通じゃん?」とか言いそうなんですけど、良い人も嫌な奴も、オーガストも、オーガストの顔が「変」ということは共通の認識であるんです。 変に隠そうとせず、認められているんです。 でも最初は変な顔だと思っている友人も、話してみるとオーガストの性格を好きになる。 いじめや暴力は理解できないけれど、自分の身近にオーガストと同じ症状の人がいた時、ヴィアやサマー、ジャックのように振る舞えるかな、って考えました。 きっと私には同じようにはできないと思う。 でもこの本のおかげで、少しだけでも読む前よりも偏見を無くして接せるようになれると思いたいです。
1投稿日: 2017.08.23
powered by ブクログオーガストからだけでなく、周りの面々からの視点で語られていく形式好き。ただ、どうしてもそんなうまいこと行くかね?と思ってしまう。いやまあ嫌な展開を見たいわけでもないし、もちろんベタにエンターテイメントしてほしいんですけど、うーん、たぶん自分の中でリアルとエンタメのバランスがはかれなかったのかもしれぬ。難しいところだ。 ジュリアンの格言になんかぐっと来てしまった。
0投稿日: 2017.08.20
powered by ブクログオーガストはふつうの男の子。ただし、顔以外は。このキャッチコピーが全てを表わしています。オーガストの顔を見た人はまずは驚き、次にそっと目をそらし敢えて何もないかのように振る舞う。もしくはそっとその場を離れる。もしくはおぞましい言葉を投げ掛ける。オーガスト自身自分の外見については嫌というほどわかっており、「きみがどう想像したって、きっとそれよりひどい」と述べている。 幼い頃から手術の繰り返しのため学校に行ってなかったオーガストが学校に通うことになることから物語は始まります。オーガスト自身、そして姉のヴィア、親友、姉の友達や彼氏の視線で物語は語られます。それによってオーガストが置かれた立場だけでなく、オーガストのそばにいることの意味がより深く語られます。 学校でのオーガストは否応なく目立ち、目立つが故に孤立します。大抵の人たちはあからさまな悪意を発しはしないが近付きもしない。一部の人は自分から遠ざけようとし、また一部の人は積極的に悪意をぶつける。そんな中ではじめから外見を気にせず近付いてくれる女の子や、はじめは先生に頼まれたから世話を焼いていたが、次第にオーガストの内面に惹かれて親友となる男の子などの存在がオーガストの世界を広げていきます。 また姉の視点では弟のオーガストを愛するが故にオーガストがいなければオーガストの存在を知られなければという思いが膨らみ、膨らむ思いに自己嫌悪に陥る姿も描かれます。 出てくる人物はみんなオーガストを通じて己の心を見せられることとなります。しかしオーガストは決して他人の道徳心を計るための道具ではないのです。みんなオーガストの外見に関わらず、オーガストがオーガストであるから付き合っていきます。だからこれを読んだ人もオーガストを己の道徳心のはかりとするのでなく、オーガストの勇気、そして周りの人の愛と葛藤をそのまま受け容れてそれこそを己の心の糧とできればいいのかも知れません。
1投稿日: 2017.07.07
powered by ブクログ主人公のオーガストは、顔以外は普通の10歳の男の子。 嫌がられたり、イジメられたりしながらも、 家族や校長先生、友達など、ステキな人に囲まれて、精一杯生きていく。
1投稿日: 2017.06.23
powered by ブクログ1年間の学校生活の中で、いじめや嫌なことを言われたり、友人ができたり。初めは同情から声をかけたけれど、つきあいの中でユーモアなど内面に惹かれて友情がはぐくまれたり。学校に対して苦情を言う保護者もリアル。弟のことが心から大切で愛しているけれど、良心が弟に時間と労力を割くことを理解し自分のことは自分でやる姉であることに寂しさを感じ、また障がい者の兄弟がいることを知られない新しい学校生活に心地よさを感じてしまったことに罪悪感を感じる兄弟もリアル。小説なので、上手くいく結末はリアルでないかもしれないが、描かれるエピソードはとてもリアル。 この本の体裁は、オーガストと彼の周りの人たちが、順に一人称で語っていく形。なので、例えばある事件、ある場面を複数の人が自分の視点から語り、その心情は同じで合ったり異なっていたりする。読者にはそれがわかるが、登場人物同志はそれを相手に伝えないうちは、当然思いは伝わらず誤解していたりもする。 「普通」である、「普通」でないという言葉が繰り返し出、また同じことを人によって「普通か普通でないか」異なる評価をしていたり、「普通」とは何だろう?と考えさせられる。「普通」とは絶対的な評価ではなく、相対的な評価、主観的な評価によるものなのだ。
1投稿日: 2017.06.16
powered by ブクログお姉ちゃん視点で涙腺が崩壊する。 誰もが知らず知らずのうちに人を傷つけてしまって、自分を責めて、どうしようもなくなってしまう、、
1投稿日: 2017.05.04
powered by ブクログ先天性の顔面奇形の小さな5年生が初めて学校に通った1年間の話。本人の視点,仲間の視点,家族の視点から物語が構成される。暗い話でもなく,明るい話でもない。本人だけでなく周りの人間も成長する物語。物語の視点それぞれに共感しながら読める。
1投稿日: 2017.04.16
powered by ブクログ実際にこんな病気があるんですね。ついついオーガストがどんな病気なのか調べてしまった。児童書にしてはなかなか深いところをついている作品だと思う。
1投稿日: 2017.04.13
powered by ブクログオギーと家族が素晴らしいのはもちろんだけど、ジャックが普通にいい子で良かった。いい子のふりをするわけじゃなく、子供なりのいろんな思いでオギーと接することができるクラスメイトがいて良かった。大人がちゃんとわかってるのも良かった。余分な親切か…難しい。
1投稿日: 2017.04.06
powered by ブクログ・顔や病がなんだろうが、家族や友の愛があれば自分は勇気を持てるし、もらった愛を注ぐことができた主人公。大きい人からのいじめを受けたこともありました。でも決してあきらめませんでした。そうなっていき、最高のエンディングが待っていました。悪かった人も…。スカッとしますよ。 ・私がおすすめするところは「ブラウン先生の格言」というところです。自分が今一番大切にするべきものなどがのっているから、この場面はおもしろいなと思いました。
1投稿日: 2017.02.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2017/2/19 児童書。 いい話だったと思う。 その通りだと思う。 でも1個だけ、デイジーの結末だけはちょっと。 これがあるから私はこの本を人に薦めないと思う。 苦しめたくない。そうだろうか?そうなのか?そこには葛藤は無いの?? ジュリアンは嫌な奴だけど親のせいだし、ジュリアンが気付けばいいなと思った。 最後の格言を見る限り逞しそうだw
1投稿日: 2017.02.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
偏見や差別に鈍感でなくあろう。偏見や差別の周辺にも苦しむ人がいることを忘れまい。偏見や差別に身を任せてしまう人の気の毒な境遇にも想いを馳せ、哀れみを忘れまい。そして偏見や差別に巻き込まれずにあれるのは、ただ幸運に恵まれているだけなことに感謝を忘れまい。
2投稿日: 2017.01.15
powered by ブクログ図書館で。姉に薦められて借りてみましたがいやもう。泣かされました。確かに5年生をやり遂げるって誰にとってもそれほど簡単な事じゃないよね。でも彼にとっては本当に大変なことだよね。 何が好きってお姉ちゃんのボーイフレンドが世界はオーガストに優しくなかった、という事を考える所が好き。でも彼には彼を愛する両親が居て、心を痛める姉が居て、親友が居て、彼の写真を持ち歩く女の子が居る。弱いものを守ろうとする世間や世界の優しさに救われたような気持ちになる。確かに後悔するよりは親切でありたいと思うけれども… 親切にするというのは勇気がいることだなぁと思います。そう言う意味ではサマーはさりげなく描かれているけれども一番勇気のある女の子なんじゃないかな、と思ったり。 良いお話でした。
1投稿日: 2016.12.20
powered by ブクログ初めて学校に通うことになった、生まれつき顔に障害のある10歳の少年と家族・友人たちの成長を描いたもの。 主人公を初め、姉や友人たちの葛藤がわかりやすく描かれている。彼らを成長させる因子となる一定の人たちを除いて、みな善良。特に、教師たちとよき友人たちの親が理想的な「大人」に近い。 世界がほんとうにそうなら、どんなに生きやすいだろう。 不寛容な現代ではおとぎ話に見えてしまうが、善良であろうと努力することは偽善ではなく、大切なことだと思わせてくれる。
1投稿日: 2016.12.19
powered by ブクログこの世界はオギー・プルマンにやさしくなかったの。(p.274) ぼくは小さなころ、どこへ行くにも、宇宙飛行士のヘルメットをかぶっていた。
1投稿日: 2016.12.04
powered by ブクログ根性のすわった、素敵な大人がたくさん出てくる トゥシュマン校長、ワンダーのパパ&ママ、ジャックのパパ&ママ、サマーのママ、ブラウン先生 そして、おならの看護師さん 子供どうしが仲良しだと親どうしも仲良くなるってのは古今東西一緒なのね 写真嫌いだったワンダーが卒業式では大勢の仲間に囲まれ、写真を撮られるてはしゃいでる…泣いた・゜・。
1投稿日: 2016.12.04
powered by ブクログ何不自由ないように見える 他の子供たちが 貧乏であること 親が離婚したこと 自分を認めてもらえないこと かかえる 辛さもまた 共感できます
1投稿日: 2016.11.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白い章と退屈な章がある。 姉の章は泣けた。 あとスターウォーズを中心とした映画小ネタがちょいちょい出て来るので映画好きには嬉しい演出。
1投稿日: 2016.11.07
powered by ブクログ★SIST読書マラソン2016推薦図書★ 【所在・貸出状況を見る】 http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&materialid=11530246 本を読んで読書マラソンに参加しよう! 開催期間10/27~12/7 (記録カードの提出締切12/14)
0投稿日: 2016.10.27
powered by ブクログ見た目に障害があるオーガストやオーガストの 周りの人たちが代わる代わるオーガストや自分ことを語っていく、オムニバス形式の物語。 読後、読書会がガンガンできそう。 誰が好きだとか、自分だったらとか、あの人のあの行動はどういう意味があるにだろうかとか、意見がバンバンでてきそうです。 人生は素晴らしいと感じる作品です。
1投稿日: 2016.10.10
powered by ブクログもし自分がオギーだったら、両親だったら、ヴィアだったら、ジャックだったら、クラスメイトだったら… 「自分だったらどうするだろうか」を常に考えさせられる作品です。 2016年青少年読書感想文コンクールの課題図書に選ばれていますが、 確かに読書感想文向けのストーリーだと思いました。
1投稿日: 2016.09.10
powered by ブクログ小学校高学年の課題図書になっていたので、試し読み。顔面の障害により初めて会った人にもびっくりされちゃう主人公だけど、両親の愛情たっぷりに育ったからか前向きで会話がウィットに富んでる。回りの人々からの視点で書かれた章もありどんどん作品に吸い込まれていく。何ヵ所か泣いてしまった。ホントに何気ないところで。 もし子供を連れていてオーガストのような少年に会ったら。私ならどうするだろう。 子供に読ませたい本が増えた。映画化されるみたいなので楽しみにしてる。
1投稿日: 2016.09.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
去年の12月くらいに児童書コーナーで発見、購入。ほぼ表紙買い。児童書買うのいつぶりだろ~、エンデの「モモ」以来かな? でも買っただけで読んでなくて、そしたら今年の小学生高学年の課題図書に選ばれていたのでそれを機に読破。 この作品は泣かせにきていないところがいい! 私はそれこそ小学生のときに、病気になって死んでしまう子どもが主人公の本を読み漁っていた。 小学生時代の私は優しさに飢えていて、優しさに触れるためにそういう本を読んでいたのだ。 あと単純にそういうお涙頂戴系も好きだった。簡単に泣けるし。 つまり「死ねば優しくしてもらえる」と思っていた。 でもそうじゃない。主人公のオーガストは見た目は周りと違うけれど、「君が想像するよりもっとひどい」と本人が言うくらい違うけれど、本人は自分のことを「普通」だと言う。 可哀想でも特別でもない。普通だと。 そういう、基本飄々としているスタンスが新しいしよかった! 全然泣かせにこない。むしろ笑える部分も多い。 もちろん青春小説らしくモヤモヤする部分も多いけど、そこもリアルに、だけどドラマチックに解決していく。 基本的にリアルだ。そうそう、こういう感じ、って思う。 この作品は特に差別について書かれていると思うのだけど、差別される側だけでなく差別する側の人間目線でも書かれているから、絶対どこかで自身の心にひっかかる部分があると思う。 とてもよい作品だった。 読後感超爽やか!さすが課題図書!
1投稿日: 2016.09.01
powered by ブクログ当たり前のこととわかっているけど、じゃぁ自分はできているの? 自分の行動も含めて考えさせられる、心にしみる本でした。
1投稿日: 2016.08.31
powered by ブクログいくつかの本屋推しており、手に取る。小学生高学年向けの夏の課題図書にもなっていた。 未知の下顎顔面異骨症と診断されている10歳の男の子が、学校に通う話。最初は皆から奇異な目で見られるが、学校行事等を通じて心通わせて行く話。 ラスト不覚にも目を潤ませてしまった(飲み過ぎたかな) 娘たちが同じ年ごろになったら読んで欲しいと思う本。 では、何故、障害を人に親切にするべきなのか?を考える。自分の為だと思う。 ・自分の子供が障害を持って生まれた子供だったら、他の人からどの様に接して欲しいと思うだろうか(子供らが生まれる前心配したことを話してあげる) ・世界には色々な人がいて、つきあっていく上で、外見よりも内面を見て人と付き合うと上手く行かない事が多い。外見にとらわれないで、接する力をつけなければならない ・周りの人に左右されない、意見・考えを持ち、実行する事の大切さ
1投稿日: 2016.08.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
確か哲学がテーマで紹介されてた本。小学校高学年の課題図書だった。いかにもそういう感じ。病気のせいで顔がひどいことになった男の子が初めて学校に行くことになった1年間のお話。面白かった。確かに顔なんてそのうち慣れる気はする。でも最初からランチをともにしたサマーはやっぱすごい。ジャックに悪口言われた時は本当にショックだっただろう。でも世間はそういうものなのだ。やっぱアメリカだよなーと思う。日本ならもっと陰湿にいじめとかありそう。今時の子ども達はこれでどういう感想文を書くんだろう。国語の先生の格言は素敵だった。ジャスティンの章の最後の言葉が一番印象的。世界はくじ引きではない。くじ引きかもしれないけど、結局全部合わせて差し引きすると公平になる。
1投稿日: 2016.08.29
powered by ブクログ子供の読書感想文のため選んだ本 帯の きっとふるえるー という言葉で購入決意 そこまで ふるえない
1投稿日: 2016.08.14
powered by ブクログオーガストの顔については読む人の想像に委ねられている。 人とは違う顔。 公園で会ったふつうの子に悲鳴をあげて逃げられる顔。 どこかへ行くたびにじろじろ見られる顔。 P88 「クラスのみんなが、ぼくの顔に慣れるのには1週間ほどかかった。」 「同じ学年のほかのクラスの子たちが、ぼくの顔に慣れるのには、2週間かかった。」 オーガストの顔を想像したときにふと思い出したのが、 『ジロジロ見ないで―“普通の顔”を喪った9人の物語 』という本だ。人々の差別や偏見、好奇の目にさらされることを受け入れ、自らを語った人々の話。9人にとって日常生活を送ること―生きることは並大抵のことではなかった。周囲の人々の反応との戦い。自分自身とどう向きあうかという問題。この本で語られている事実はとてつもなく重い。 差別と偏見。 P25 「いつものあれが起きた。今まで百万回もされたこと。ぼくと目が合うと、ガルシアさんはさっと目をふせたんだ。あっという間の出来事で、顔はまったく動かなかったから、ほかの人はだれも気づかなかっただろう。ガルシアさんは愛想よくにこにこした。」 『ワンダー』はオーガストだけでなく、家族や友人の物語でもある。 苦しい思いをしているのは、オーガストだけではない。 父も母も、姉もそれぞれの苦しみを抱えている。 オーガストの友人たちも。 P117 「あのときわたしは、ほかの人たちと同じになっていた。じろじろ見たり目をそらしたりする人たち。 驚愕、嫌悪、恐怖。」 P232 「なんでぼくが無視されているのか、むこう側の情報をこっそり教えてくれたのは、シャーロットだった。」 p259 「うちの親は、おれがなにをやりたがっているかなんて、見当もつかないだろう。」 しかし、オーガストの周囲の人々は決して不幸ではない。もちろんオーガストも。 オーガストの魅力を知っている人々は、それぞれに苦悩を抱えながらも幸せそうに描かれている。 笑いがある。同じ時間を共有している喜びがある。そして、互いを必要とする関係にある。 『ワンダー』は、登場人物それぞれの視点で物語が進行していく。 オーガストの物語。 ヴィアの物語。 ジャックの物語。 それぞれの登場人物の中に、読者は自分と重なる部分を見つけることができるのではないだろうか。 人間の内面にあるものを、それぞれの人物を通して読者に伝わりやすい形で表現することに成功している。 そして、物語の最後には大きな変化が待っている。 小学生から大人まで、この本を読んで語り合えたらすてきだと思う。 自分にとって大切な言葉が見つかるのもこの本の魅力の一つ。 ・人は自らの言動をふり返り、考えや行動を変えることができる。 ・自分自身が気付いていない差別や偏見について考えよう。 ・「正しい」と思うことを実行する勇気をもち続けよう。 ・すべての子どもは「すばらしい奇跡」 P91「自分の行いというのは、英雄の名誉をたたえるために死後に建てられる記念碑のようなものです。」 P402「必要だと思うより、少しだけ余分に親切に。」 P417「すべての答えを知っているよりも、いくつかの質問を知っているほうがいい。」ジェームズ・サーバー P421「世界中のだれもが、一生に一度はスタンディング・オベーションをうけるべきだ。だって人は必ずこの世に打ち勝つんだから。」
1投稿日: 2016.08.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「フツー」ってなんなのさ。 宣伝文句に惹かれて読んでみた。「主人公・オーガストはふつうの男の子。ただし、顔以外は――。」これだけで、わくわくする。どういうこと? オーガストの顔は詳しく描写されているが、想像するのが難しい。会ったことないから。遺伝子の異常で、目も口も鼻も耳も大勢の人間とは違う。「奇形児」と呼ばれる。手術を繰り返し、これまで学校には通ったことがない。そんなオーガストが中学校に通うことになった。当然、周囲は荒れる。両親の心配、姉の複雑な心情、学校の同級生たち。オーガストに優しいのは誰で、オーガストのことを考えているのは誰か。 オーガストが語り手の章もあれば、姉・ヴィアや、友人・サマー、同じく友人・ジャック、姉の彼氏・ジャスティン、姉の友人・ミランダなど、さまざまな人物に語りが任されている章もある。そこで気付くのは、誰もがちょっとハードな人生を送っていること。それぞれに苦しみを抱えている。けれど、不幸比べをしたって始まらないし、他人の苦しみを図ることはできない。「ふつう」とはどういうことだろう。幸せな人は誰だろう。 無遠慮な人の視線。オーガストが苦しむもののひとつ。自分と違う人を受け入れられるか。オーガストのような「奇形」だけでなく、肌の色の違い、服装の違い、体型など、人は自分が「違う」と思うものに無遠慮な視線を注いでしまう。ただ「違うもの」への悪意のない視線は、それをとがめる大人によって、「見てはいけないもの」と定義され、悪意に支配される。違うものに視線を向けるのは本能、けれどそこからどのような心の動きをするかは、先人から学ぶ。 オーガストのような顔を見たことがない? 目をそらして、知らないふりをしていただけでは? つい、目をそむけてしまう自分は、確かにいるから。そして、その行為に心を痛めるだけでは済まず、そんなネガティブな気持ちにさせられたと自分をかばってしまう弱さ。ヴィアはオーガストへの愛情と、それでもオーガストのせいで知った悪意や嫉妬などから自分を守りたい気持ちの狭間で悩む。人間なら当たり前だというのは簡単だけど、突き付けられた問いに揺れる。 障害者は生きていない方がいい。そんなことを言った加害者がいた。あの人のことばを、否定するのは簡単だ。でも、はたして、「障害者」じゃない自分を喜んだことはないんだろうか。自分と違う人を「下」に見たことはないんだろうか。異質なものを排除したい、自分の心地よさの為に。行動する前の心を咎められるなら、わたしは。 克服する(というのもなんか嫌なことばだけれど)ためには、くくらずに、隣で生きることかと思う。そもそも自分と同じ人はいないのだから、違うことから目をそらさないでいないと。そして、「違うけれど、一緒じゃないか」と知ること。受け入れるポイントをつかむのだ。 オーガストに贈られた賞は、周囲の人を変えた彼の勇気に対して贈られた賞。オーガストが近づいてくれたことで、受け入れるポイントをつかめたお礼。世界が厳しいのは、誰かだけではなく、みんなに厳しいのだから、みんなが手を取り合うのだ、少々の痛みを抱えながら。
1投稿日: 2016.08.01
powered by ブクログ小学生高学年の課題図書だそうで、なるほど。 オギーは普通の10歳の少年。顔以外は・・・ 彼が家族の元で過ごした10年間から、学校という社会に飛び出す。 不安と怒りと喜びと それは彼と回りに人を年齢性別に関わらず 巻き込んで変えていく。 でも、一番変わったのはオギー自身だったかもしれない。 主人公のオギーだけでなく、 家族や友達の視点からの話があったのがよかったな。 姉のヴィアの気持ちが辛かった。 複雑な思いを持つ人間関係は 他にもあるのだろうけれど 『いつも、必要だと思うより、少しだけ余分に人に親切にしてみよう』 というのは、いいかもね。難しいけれどね。 もしも、お子様が読んでいたら 是非、親御さんも読んでみて!と言いたいね。 本を読まない人に限って 子どもの本なんて!っていうんだもの、勿体ないよ。
3投稿日: 2016.07.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
パターンとしては、障害のある子の自立と適応を描いたもの。主人公のオーガストの場合は、身体的な機能も知能も何も問題がないが(だから作品内では決して「障害」とは言われていない)、顔の造作が特殊で、結果としてコミュニケーションに問題がおきてしまうというもの。 登場人物それぞれの心に沿った丁寧な描写がなされており、読みやすいし、語り手が途中でチェンジするので、ものごとの両面がよく見える。 10歳て初めて学校というコミュニティに入ったオーガストはいろんな苦労をするが、本人の成長はもちろん、主人公を受け入れるまわりの人々の葛藤と成長もまとめて描かれているのが良い。彼に関わるすべての人が「強さ」や「思いやり」を試されることになる。むしろオーガストはまわりの人間を試し、成長させるために存在している感がある。 たとえば、普通はあり得ない見た目の人間に出会った時、ほんのわずかでもギョッとするのは本能的な反応で、これはもう仕方ない。問題はその後どんな態度を取るかであり、そこに人間の品性が現れる。本能のままに不可触賤民のような扱いをするのか、相手の本質を見ようとするのか、うまく距離を取って様子見をするのか、少しずつでもいいから慣れようとするのか。 実際、学校内ではいろんなタイプの反応があり、興味深いことに子どもは親の鏡像として描かれている。オーガストはとても魅力的な内面を持った子だが、それは両親が愛情深く知恵と勇気を持って彼を育てたからで、逆にいじめっ子の親はそれなりのキャラクターとして描かれている。両親に愛されて育った子は強い。
1投稿日: 2016.07.20
powered by ブクログうむー。ちょっといい人たち過ぎ、いい話過ぎのような気がしないでもない。 パパもママもお姉ちゃんもとってもいい家族で、オギーの顔が普通だろうが普通でなかろうが、こんなに愛に溢れて抱擁感たっぷりの親は、私にはとても出来そうもない…と、うつむいてしまった。。。
1投稿日: 2016.07.18
powered by ブクログオーガストは普通の男の子、ただし顔以外は…。生まれつき顔に障がいを持ち、手術を繰り返してきたオーガストは常に好奇と畏怖の目にさらされて生きてきました。10歳になり初めて「普通」の学校に通うことになったオーガスト。悩み苦しみながらも様々なことを乗り越えていきます。そしてそんなオーガストの魅力に気が付く子も少しずつ増えはじめ…。友だち、家族の視点も交えながらオーガストだけでなく彼に関わる人たちの葛藤、成長を描いた物語。
1投稿日: 2016.07.16
powered by ブクログトゥシュマン校長先生が、物事には二つの面があると話していたからには、ジャスティンの語る章がぜひ読みたかった。 最後にオギーが賞を受賞するけれど、そこがちょっと腑に落ちなかった。勇気を持ったのは、むしろ周りの子達じゃないのかな。彼らの変化こそ勇気ではなかったのかな。
1投稿日: 2016.06.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なんとなく気になっていて、今年度の課題図書(小学校高学年の部)になっているのを知った。 「全世界300万部の感動作」「きっと、ふるえるーー」という帯にひかれ、書店で少し読んで引き込まれたので、購入。 「オーガスト・プルマンは ふつうの男の子。 ただし、顔以外はーー。」 (カバーそでより) どうしてみにくいの?というオギーの言葉が胸に刺さった。 家族を愛することと、家族に愛されること、そして「必要だと思うより、少しだけ余分に人に親切に」すること。 身の回りの世界は狭いけれど、ほんとうは世界は広いんだ。 色々な考えの人がいて、その人のはかれない「親切」は尊い、そのことを信じる。 思いやりというときれいだけれど、そんな言葉になるまでの、色々が詰まっている。 各部が数人の登場人物の一人称で語られている。 色々な視点や心情から話が進むので、長いけれど飽きない。 今日は泣きっぱなしだった。
1投稿日: 2016.06.26
powered by ブクログ章ごとに、異なる登場人物の視点から話がすすんでいき、とてもおもしろかった。 初めは、字も大きいし、ただの子ども向けの本かと思っていたが、大人でも十分読みごたえがある本だった。さらに、翻訳本は、たいてい少しぎこちなさを感じることが多いが、この本はそう感じる部分がなく、とてもうまく翻訳されていると感じた。 実際に主人公のモデルとなった人がいるのかどうか分からないが、これは一読の価値ありだと思う。
1投稿日: 2016.06.22
powered by ブクログとてもいい評判だったのでずっと気になっていた作品。 確かにとてもいい話なのだけど、期待していたほどの感動はありませんでした。 ストーリーは王道で、ハンディをもつオーガストをめぐる成長物語。姉のオリヴィアや友人のジャックが自分の人生において親友や家族と向き合うシーンはとても良かったです。 良かったのだけど、なんで面白かった!と言い切れないのだろう。 オーガストの家族も、もっと悩んだり嫌な思いをしたはずなのに、いいことばかり書かれているからかな。それともみんなオーガストにあっさり理解を示しすぎだから? たぶん、いちばんもやっとしたのが、ラストオーガストが勇気を讃えられてビーチャー賞をもらったシーン。ただ1年を過ごしただけで勇気を讃えられる。ふつうではないということだけで勇気を讃えられる。きっとオーガストより勇気を讃えらるべき子どもがいても、大人は彼に与えたがるだろう。それって結局はオーガストを他の子どもたちと同じ土俵で見ていないということではないのだろうか。 人は平等ではないけど、それでも生きていかなきゃいけないし、平等ではない中で、何かを見つけなければならない。 ふつうに憧れるオーガストはどこに行っちゃったんだろう。ふつうの姉、ふつうの友達、ふつうの自分、曖昧なふつうになりたくて、でもなれない、ふつうってなんだかわからない。そういう葛藤がもう少し描かれてほしかった。 個人的に、いかにも課題図書になりそうな病気とたたかう英雄譚や、優しいばかりの話が苦手なので好きになれないのかも。 大人たちは、子どもにこれを読ませて、どういう感想を書いて欲しいんだろう。
9投稿日: 2016.06.17
powered by ブクログ数ページ読むごとに泣いてた。 子どものとき読めたらよかったな。でもいつ読んでもいい、遅すぎることはないから子どもたちや親御さんに読んでほしい。ちょうど課題図書になっているのでぜひ手に取ってほしい。人に少し親切になれる、強くなれる。たくさんの生きる上で大事にしたい言葉がちりばめられている。自分にとって大事にしたい言葉が見つかるかも。
1投稿日: 2016.06.13
powered by ブクログ生まれた時から顔に障害があり、人にびっくりされる見た目のオーガスト。10歳までに27回も手術をし、入退院を繰り返してきたが、10歳にしてはじめて、学校・ビーチャー学園に通うことになった。 正式に入学する前、学校を見学に行ったオーガストに、校長・トゥシュマン先生が三人の生徒を紹介した。 ジャック・ウィル、ジュリアンとシャーロット。オーガストの学校生活をサポートしてくれる三人の生徒。 障害がありながらも、悩みながらも、明るく生きてゆくオーガスト。家族や校長先生、友達も素晴らしい。
0投稿日: 2016.06.10
powered by ブクログ児童書のカテゴリーに入れてしまい、大人が読まないのはもったいない一冊。 出版当初から評判が良かったが、納得。 人間の可能性に期待出来る、読んだ人が皆、自分ももう少しこうしよう!と、未来を照らすような本でした。 2016年読書感想文課題図書小学校高学年の部
3投稿日: 2016.06.06
powered by ブクログ図書館で予約待ち1ヶ月。久々の児童書。一気に読んだ。高学年の読み物にオススメかな。表紙もポップで手に取りやすそう。親目線と長女目線で読んでしまうな…。
2投稿日: 2016.06.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
顔に障害のあるオーガストが普通学校に入って、そこで過ごした1年の様子を描いた作品。 確かに人と違う容姿のせいで周囲が受け入れるまでに時間がかかるというのはあるかもしれないけど、父兄の側が集合写真のオギーの部分を加工して消すという行動はないだろう?って思ったんだけど自分が知らないだけでそういう父兄はいるのかもしれないなぁ。そんな行動に異を唱える子供がいて安心した。 最後はちょっとご都合主義な感は否めないけど、姉の章とミランダの章では何度も涙が出た。 小学生高学年くらいから読めると思うし、その時にはよくわからなくても大人になるにつれて段々この本に書かれていることが実感できるような時がくるかもしれないから、ぜひ多くの子供たちに読んでもらいたい作品だった。
0投稿日: 2016.05.31
