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神様の罠
神様の罠
辻村深月、乾くるみ、米澤穂信、芦沢央、大山誠一郎、有栖川有栖/文藝春秋
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総合評価

127件)
3.5
12
43
56
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    個人的に好きな作家• 人気作家6人の短編集 内容は 乾くるみ•大山誠一郎 両者の作品が どんでん返しぽくて良かった 辻村深月もコロナとロマンス詐欺という切り口は個人的に面白かった

    5
    投稿日: 2025.10.18
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    2025.08.01 米澤穂信氏と辻村深月氏の短編目当てで買いました。やっぱりこの2人の短編が面白かった。 「崖の下」は、あの新しい警察シリーズの新作だ!クールな葛さんをまた読めて嬉しい!と思いましたがすでに「可燃物」で読んだことのある短編でした。すっかり忘れててショック。 「2020年のロマンス詐欺」はさすが辻村深月。ソツがなくうまくまとまっててキッチリ伏線回収もして読みやすい。上手。青春小説の類はあまり好みではありませんが、やっぱり売れっ子は違うな…と唸らされた短編でした。

    0
    投稿日: 2025.08.01
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    全編面白かった〜 なんて豪華な作家陣なの…! ハラハラしたり驚いてみたり、あっという間に読み終えました。 夫の余命   余命わずかと知りながら結婚した2人。  時間を遡りながら思い出を振り返るが… 崖の下   スキー場で遭難した4人。  そのうち1人が他殺体で見つかる。  この何もない雪原で凶器は一体何…?  誰が殺したのか? 投了図  将棋ファンと夫と暮らしているが、地元でタイトル戦が開かれることになった喜ばしい時、なぜか夫の様子がおかしい。 孤独な容疑者  23年前に殺人を犯した男。  事件が再調査され…。 2020年のロマンス詐欺  コロナ禍、軽い気持ちで始めたバイトが詐欺の片棒を担いでいた。もう抜け出せない。

    5
    投稿日: 2025.07.08
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    6人の作家の短編アンソロジー。 巻頭作品、乾くるみさんの「夫の余命」にはやられました。騙されたと言っても良いかな。 「イニシエイション・ラブ」、「セカンド・ラブ」と騙され続けたのにまたまた。 本作を読みながら乾さんの作品って時系列を追いながらってパターンが多いなあとそちらに気が入っていたのもあって罠にはまった。 「イニシエイション・ラブ」の時、「必ずもう一度読み返したくなる」というコピーが貼られてあったが今回の作品も読み返してしまった。

    1
    投稿日: 2025.06.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ①乾くるみはイニシエーショラブの印象が強すぎて(小説は読んでないけど映画は観た)、 絶対なにも無いまま終わるはずない。所々セリフの違和感あるし、と思ってたら案の定。 どっちとも読める文章書けるのさすが。 読み返したら男がクズすぎた。元120キロというのにも笑った。痩せたらちょっとモテ出して調子乗っちゃった? ②崖の下、の凶器は氷柱だと思ってました! 溶けたら証拠なくなるし そしたら骨てwwリアリティなさすぎて 骨、ねえ、、(╹◡╹)くらいでした ③コロナ禍でのお話は割と好きだけど、全体的にぼんやり地味な感じ 張り紙しちゃうのはちょっとお子ちゃまかなあ ④ストーカー気質がキモくて好き。 ⑤あとで読む ⑥辻村深月さん好き、コロナ禍でお話割と好き(2回目) いや、ストレス溜まるよ学生なんて特に。 痛い目見たーーという黒歴史になんとかおさまってよかった。ほっこりラストでよかった。

    0
    投稿日: 2025.04.28
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    夫の余命と2020年のロマンス詐欺が特におもしろかったです。夫の余命は短編集ならではの特殊な面白さで、さすがと思いました。

    0
    投稿日: 2025.03.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    錚々たるメンバーの短編集。 乾くるみさんの作品はよく使われる書き方で、今までならまた騙されたーと思うところでしたが、今回の話しでは何故か、まぁそうだよな、自分が勝手に決めつけて読んでたし、そうゆう解釈も最初から出来てたよねとすんなり納得してました。 米澤穂信さんの作品に関しては凶器がそれかー!とゆう驚きと「刺してはいない。刺さったんだ」とゆうセリフがいい感じの余韻を残してくれたので好きでしたね。 芹沢央さんは、他の作品では結構暗い、嫌な気持ちが残るイメージが強かったのですが、今回の話しでは少しの寂しさと少しの感動が残るまた違った印象を持てたストーリーでした。 大山誠一郎さんは初めて読ませて頂きましたが、文章もストーリーも読みやすく分かりやすい印象でした。 同じく有栖川有栖さんも初めて読みましたが、この話しよりも作中に出てきた青い目と緑の目のクイズの解答に納得がいかなくて、ネットで調べてもモヤモヤして、そっちの印象の方が強く残ってしまった感じになりました(笑) 辻村深月はもう、さすが、としか言いようがないですね。辻村さんらしさがちゃんと出てて、タイトルから先は何となく予想出来たけど、期待も裏切ることなく、コロナ化とゆう要素も上手く入ってて満足できる内容でしたね。 あまりこういった色んな方が書いている短編集を読んだことが無かったのですが、楽しく読めましたね。

    8
    投稿日: 2025.03.27
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    6人の有名ミステリー作家によるアンソロジー。 もともとアンソロジーや短編集があまり好きではないせいもあり、楽しめなかった。 一作ずつは面白いのに、残念。 ミステリーらしいどんでん返しがあり、どの作品も読み返さずにいられない衝動に駆られる。よく構成が練られている物ばかりで、さすがプロだと感動する。 それでも人物に共感して世界観に没入して読むのが好きな私には、この長さのストーリーは物足りないと感じてしまう。

    0
    投稿日: 2024.11.15
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    6話短編集。有栖川さん『推理研VSパズル研』学生アリスシリーズの江神部長だったのでとても嬉しい。乾さんの作品は意表を突かれてとっても面白かった。一番好き。

    0
    投稿日: 2024.10.02
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    裏表紙に書いてある通り、珠玉の6作だと思いました。 アンソロジーは初めて読みましたが、1冊で様々な話を読めて非常に楽しかったです。 どの話も面白かったんですが、特に有栖川有栖さん作の話と辻村深月さん作の話が印象に残りました。 有栖川有栖さん作の話は主人公たち推理研がパズル研の人たちから出題された論理パズルをお互いに知恵を出しながらパズルを解いていく、というものでした。 探偵役はずば抜けた推理力であっさりとパズルを解いてしまいます。 この探偵役の鮮やかな推理も痛快で面白いのですが、探偵役でないその他の推理研メンバーがお互いに知恵を出し合ってパズルを解こうとしている様子を見るのが非常に楽しかったです。 辻村深月さん作の話は、時代設定が2020年と比較的最近の話となっています。 大学入学と共に上京したごく普通の大学1年生の主人公が知らず知らずのうちに詐欺に加担させられ、当たり前だった日常から突如人生のどん底まで突き落とされるという話。 物語中盤から後半にかけて終始ハラハラしながら読んでいましたが、このスリルが溜まりませんでした。

    0
    投稿日: 2024.08.31
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    6人の作家さんによる短編集。 特に乾くるみさんの作品が印象に残りました。オチがきれいで、ついすぐに2度目を読んでしまいました。考え抜かれた構成が魅力的な作家さんだと知ることができ、大収穫でした。 2020年頃の日本を舞台とした作品が多く、当時そうだったなと懐かしさを感じました。

    0
    投稿日: 2024.08.20
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    久々にアンソロジーに手を出してみる。 出してはみたけど……。 (´・・`)ナンカピントコナイナー ・夫の余命 乾くるみ ★1   イニシエーションラブの著者らしいな~って感じ。 ・崖の下 米澤穂信 ★1   オチが予想できちゃったからな~。 ・投了図 芹沢央 ★2   わからんでもなくもなくもないが、どうかな~。 ・孤独な容疑者 大山誠一郎 ★0   つまんな……いや、合わない。 ・推理研VSパズル研 有栖川有栖 ★0   ダラダラのうえに解答なし。イラつく。 ・2020年のロマンス詐欺 辻村深月 ★2   ロマンスと見せかけてロマンス。 六篇で合計★6だから平均すると★1だけど、おまけして★2にしとこうっと。甘いかな?

    29
    投稿日: 2024.08.01
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    特に,芦沢央「投了図」,辻村深月「2020年のロマンス詐欺」が,この時期特有の不合理性の中での人の考え・行動が表現されていて,深く心に残った.一歩間違えば,こういうことが身近に起こったかもしれなかったというリアリティがあった.

    0
    投稿日: 2024.07.07
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    ミステリーの神様たちの仕掛けた罠にまんまとハマって一瞬で読了。流石です。アンソロジーってあんまり読んだことなかったけれど、それぞれ作者の色がしっかりと出ていて、誰の作品を読んでいるのかタイトルページに戻らなくとも常にわかるのがたのしい。「夫の余命」乾くるみさんだし絶対にミスリードに騙されないぞと思いながら読むも、引っかかっていた部分はあれどキーとなる文を読むまで罠に気付かず悔しいし、嬉しい。

    0
    投稿日: 2024.07.03
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    久しぶりの読書、復帰戦の1冊に選びました。それぞれの作家さんの個性が出ていて、読むたびに「あぁ、この作家さんのこういうところが好きなんだよなぁ」という懐かしいようなプチ幸せに包まれました。有栖川有栖さんの小気味良さ、米澤穂信さんの小さな伏線が大好き。

    0
    投稿日: 2024.06.18
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    はじめましての作家さんとおなじみの作家さんが半々のアンソロジーだった。 やっぱり乾くるみさん、すごい。 乾くるみだから絶対なんか仕掛けてきてるんだ、って分かっていてもまんまと騙され、2回読んだ。 最後の辻村深月さんも良かったな。善良な大学生が落ちぶれていく様がリアルだった。コロナ禍では、というか今も、こういうことは起きていそう…

    2
    投稿日: 2024.06.12
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    まさかの再読だった。ちゃんと各話タイトルも確認して借りるべきだった…けど着地点の解るミステリもなかなか

    6
    投稿日: 2024.06.11
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    アンソロジーは気になってた作家さんをつまみ食いできるし、短編だからちまちま進めやすくていいよね 本屋さんのディーポップって感じ 全体的にテンション低くて読みやすかった

    0
    投稿日: 2024.06.04
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    個人的には乾くるみさんの「夫の余命」が一番好き。最後の方で真相わかった時のびっくり感が半端なかった(もちろん二度読みした)。 でも全員好きな作家さんばかりだったので、初読の短編読めて満足。

    4
    投稿日: 2024.06.03
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    コロナ禍を舞台にそれぞれの作家さんの罠に楽しくハマれるアンソロジー 特に乾くるみさんは初読みでしたが、張り巡らされた罠があまりにも自然すぎて真相がわかった時は思わず「えっ!」と声が出たほど 他の作品も読んでみたくなりました! コロナ禍の息苦しい感じも思い出しました

    5
    投稿日: 2024.06.01
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    6人の作家さんたちのアンソロジー。 期待値が高かったからか、あまり好みではなかったですが、色々な作家さんの作品に出会えたのは良かったです。 個人的には「崖の下」が1番かな。

    11
    投稿日: 2024.05.20
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    6名の有名作家さんのアンソロジー。 期待しすぎたのか個人的には驚くほどの作品はなかったかな…。 ただ、色々な作家さんの作品を読めるという点ではお得かと思います。

    5
    投稿日: 2024.05.19
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    乾くるみ、米澤穂信、芦沢央、大山誠一郎、有栖川有栖、辻村深月のアンソロジー。 短編で読みやすく、コロナの初期の様子や日常のちょっと不思議なミステリー。 特に江神二郎シリーズが好き。

    10
    投稿日: 2024.05.14
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    コロナ禍の大学生活がここに書かれてて、2020年を思い出した。たまたま特定のコミュニティに参加できたから良かったものの、そうでなかったらと思うと鬱病まっしぐらだったことと思います。 辻村作品をもっと読みたい。 また、アンソロジーということもあって、初めましての方もいて楽しかった。有栖川有栖の作品を読んでみたい。

    6
    投稿日: 2024.03.15
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    辻村深月さん以外はあんまり馴染みがない。普段読まない作家さんの作品に出会えるので、アンソロジーはけっこう好き。 乾くるみさんはどんでん返しの作家さんというイメージがあったので、警戒しつつ読んでいたけれど、単純な私はやっぱり作者の思うつぼ。終盤になって「えっ!?」と最初から読み返してしまった。楽しかった。 コロナ禍の不安を描いた話は、個人的には読んでいて落ち着かない気分になるので、あまり好きではない。でも二作品とも、ラストは少しほっとする終わり方でよかった。

    5
    投稿日: 2024.03.06
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    『夫の余命』乾くるみ 『崖の下』米澤穂信 これもどこかで出会ったことがある話。 『投了図』芹沢央 イヤミスの女王の座を狙ってるのかな?? 『孤独な容疑者』大山誠一郎 赤い博物館シリーズで読んだことあるやつ!!またあのシリーズ読みたい 『推理研VSパズル研』有栖川有栖 こちらもシリーズものですが初見。好きなタイプなのでシリーズ全て探りに行くきっかけになってくれました。 『2020年のロマンス詐欺』辻村深月

    5
    投稿日: 2024.02.04
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    2020年の7月〜に書かれた短編で、各作家さんがコロナ禍と戦った記録なんだな、作家さんの闘い方なんだなと思いました。 どの短編も後味が悪すぎることはなく、内容はみちっと詰まっていて面白かったです。

    1
    投稿日: 2024.01.03
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    評判が良かったから若干ハードル上がってたかも。 この作品の感想ではないけど、作者わかってて読むのとそうでない場合に受け取り方変わる気がする。 今回初めて読む作者のやつが圧倒的につまらなく感じて、ある程度読んだ作者のものの感想がさすがだね〜って感じだったので

    2
    投稿日: 2023.12.31
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    色々な作家さんが読めるのでと購入。 個人的には『投了図』が良かったかな。 辻村さんのは以前読んだことがあるのに、途中まで気づかず。 いかに流し読みしてるかと反省してみたり。 やはり長編の方が好き。

    2
    投稿日: 2023.12.31
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    6人の作家のミステリー短編集。辻村深月のは「嘘つきジェンガ」で読んだことがある話だった。改めてコロナ禍の話が増えたなぁと感じた一冊。

    0
    投稿日: 2023.10.05
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    辻村深月の短編読むために購入。「2020年のロマンス詐欺」は「嘘つきジェンガ」にも収録されている。 コロナ禍でいわゆる「闇バイト」に手を出してしまった大学生が主人公。この設定がコロナ禍あるあるって感じでいいなと思った。締め方の読後感がいいのは流石辻村深月だな~と思う。

    0
    投稿日: 2023.09.29
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    ミステリー界をリードする六人の作家によるアンソロジー。どれも味わいある。ぐっと来たのは芦沢央の『投了図』。ハラハラしたのは辻村深月の『2020年のロマンス詐欺』。

    0
    投稿日: 2023.09.02
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    えてして人生こんなもの。小さな「神様の罠」はそこいら中に隠れている。 今日買った品物が、翌日にお買い得品になっていたりしたら、つい「やられた!」とつぶやいてしまう。 この作品集では、もっと致命的な出来事であるわけだが・・・罠なんか仕掛けていません。自業自得でしょう、と神様はおっしゃるかもしれない。 作者の罠だったりもする。 初出が2020年〜2021年なので、コロナ禍にまつわるものもあり、本当にこういう事があったかもしれないね、と遠い目になってしまった。 『夫の余命』乾くるみ タイトルからして罠だった 『崖の下』米澤穂信 凶器はつららだと思っていましたが、エグかったです 『投了図』芦沢央 イヤミスの名手だと思っていたのだけれど、渋いところを描いてきた 『孤独な容疑者』大山誠一郎 個人的に、この作品が一番「ミステリ」っぽいかも 『推理研VSパズル研』有栖川有栖 学生アリスの世界では、彼らはいつも考えて、考えては議論している。 時間はたっぷりある。 『2020年のロマンス詐欺』辻村深月 逃れられない森に迷い込んだようなピンチ。 どちらかといえば、神の救いかも。

    3
    投稿日: 2023.08.22
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    6人のミステリー作家による短編集。どれも読み応えがあり面白いので、持ち歩いて読むのに最適だと思う。乾くるみの「夫の余命」のどんでん返しは思わず唸る展開で特に印象に残った。

    0
    投稿日: 2023.08.14
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    サクッと読める短編ミステリー。著者は皆さん、人気作家さんなので全編良く出来ていて楽しめました。乾くるみ著「夫の余命」、芦沢央著「投了図」が個人的に好みです。

    0
    投稿日: 2023.07.23
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    頭を空っぽにしたいときの、ミステリ短編集。 コロナ禍のお話も多かった。 乾さんの「夫の余命」が好き。多分叙述トリックだよね〜と思いつつ。

    0
    投稿日: 2023.07.09
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     罠というのは、そういうことだったのか。あっと驚いたり、う〜んと唸ったり。  確かに、ミステリーでした。

    1
    投稿日: 2023.06.28
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    米澤穂信さん目当てで拝読。安定した面白さがあった。作家それぞれの持ち味が出ていて面白い。刊行時期もあってコロナにまつわる話が多かった。 個人的には最初の「夫の余命」と最後の「2020年のロマンス詐欺」の後味が良かった。

    0
    投稿日: 2023.04.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いろいろな作家さんの短編集。 1話が短いから読みやすかったし、何より面白かった。 乾くるみさん夫の余命は、イニシエーションラブ同様まんまと騙された!亡くなったのは美衣だったのね…!この作品の他の方の感想があったらぜひ読みたい。 米澤穂信さんの崖の下は、凶器がまさかの展開で驚いた。氷柱で刺したのかな〜とか思っていたけど、まさか自分の骨とは… 芹沢央さんの投了図は、コロナ禍こんなことあったな〜と思い出しつつ、最後はほっこりしました。 大山誠一郎さんの孤独な容疑者は、かつての恋人の旦那を殺害しなり変わるっていうサイコパスなお話し。ただ最近のニュースを見ていると、こういう人本当にいそうで怖いなと思いました。 有栖川有栖さんの推理研VSパズル研は、単純に面白かった!一つの問題からその背景まで推測するというのは普通しないから、時間があって手持ち無沙汰の時にするの楽しそうだなと思いました。 辻村美月さんの2020年のロマンス詐欺は、田舎出身の大学生が友人に誘われた詐欺商法でお金を稼ごうとするも、元がいい人柄だったために唯一連絡がうまく取れていた主婦のために犯罪を犯そうとした話。主婦も実は、その娘が成り代わっていたというオチ。ロマンス詐欺、実際にも起こっているし生々しくて怖いなぁと思いました。顔も見えない相手を好きになるなんてあるのかなぁと思うけれど、追い込まれた環境だと本当に起きてしまうんだろうなぁ…。

    0
    投稿日: 2023.04.21
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    コロナ禍のお話とつゆ知らずにタイトルと著者名だけで購入したアンソロジー本だけどサクサクと読めた。 色んな偶然に弄ばれる人達の話だけど芦沢央さんの投了図が最近将棋を見てるので心に引っかかったし当時もし、そういう行為をしていた人に読んで欲しい。

    1
    投稿日: 2023.04.20
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    6人の作家がそれぞれミステリを寄せ合った短編集。芦沢央目当てで買った。 複数人で寄せ合う系の短編集は新しい作家との出会いがあるから好き。この短編集はコロナ禍を題材にしとる作品が多くて、今読むと緊急事態宣言とか懐かしく思える。

    3
    投稿日: 2023.04.18
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    有名ミステリ作家が2020から21年にかけて「オール読物」で発表した短編小説のアンソロジー集 メンバーが豪華 そして、コロナ禍のエピソードが入っていたりとちょっと前を描いた新しさを感じる 収録は6作 夫の余命(乾くるみ) 崖の下(米澤穂信) 投了図(芦沢央) 孤独な容疑者(大山誠一郎) 推理研VSパズル研(有栖川有栖) 2020年のロマンス詐欺(辻村深月) ・夫の余命(乾くるみ) 脳腫瘍を患い、余命宣告された人との結婚と終焉 走馬灯のように時系列を遡る形で綴られる 夫婦の生活の何が奪われていったのか やはり、乾くるみ やってくれる…… 私はこれ系には確実に絶対に騙される自信があるからねぇ ま、ちょっとした違和感は感じたけど、そのまま最後まで読んでしまった 一度読んでからまた読み返して「あー、そういう事だったのかー」と思わされるアレ ってか、タイトルがズルくね? 嘘ではないんだけどさ…… ・崖の下(米澤穂信) 思いつきでバックカントリーをして遭難したスノーボーダーの4人のうち2人が崖の下で発見される 一人は骨折、もう一人は首の刺傷による他殺の可能性 付近に不審な足跡はなかったが、骨折した人は凶器となるようなものを持っていなかった 果たして、犯人と凶器は? ・投了図(芦沢央) 将棋好きな古書店の店主とその妻 地元で将棋のタイトル戦が行われているというのに、夫が普段の様子とは違う 対局が行われているホテルでは、多くの人が訪れる事に対する嫌がらせの張り紙がされていたという コロナ禍で古書店にも同様の張り紙があったが、同じ思いをしたはずなのに、もしかしたらホテルへの張り紙は夫なのではと疑う妻 コロナ禍での自粛警察、あったよなぁ しかも、営業をしていることがわかりにくい故に、身近な人がやったかもしれないという複雑な感情 時勢を反映した作品ですね 将棋で投了する前の描写のあれこれ 3月のライオンでもあっったように、優勢な方が神経をすり減らしているというのは知ってた あと、将棋の美学としての形作り、服装、飲み物など ある意味で様式美ですね ・孤独な容疑者(大山誠一郎) 最愛の人を亡くした男 近所付き合いも問題なく過ごしていたが、彼は過去に人を殺していた 23年前の事件の真相とは ・推理研VSパズル研(有栖川有栖) パズル研からの挑戦を受ける推理研 「青い目の人は自分が青い目であると知ったら出ていなかければいけない村」という論理パズル 「青い目の人がいる」と外部の人間が発したら、村でなにが起こるか?という問い 登場人物全員が同様に賢く最適な行動を取るというミステリの設定へのツッコミ 果たして、このパズルが成立する物語とは?を考え出す推理研 パズルも思考実験みたいで楽しいし、そこから物語を作ってしまう推理研の面々も面白い シリーズものの登場人物なんだろうけど、有栖川有栖さんの著作は一作も読んだことがない 他の作品を読んでる人にとっては嬉しいお話なのでしょうね ・2020年のロマンス詐欺(辻村深月) コロナ禍の緊急事態宣言で振り込め詐欺の仕事に手を出してしまった学生のお話 大学進学と同時に東京に引っ越した耀太 生活費はバイトで稼ぐはずが、採用されたはずの飲食店からは取り消しの連絡 大学も始まらずに悶々としている中、地元の知り合いからSNSでDMのやり取りの仕事を斡旋される 通販のフックだけかと思っていたが…… 若者が詐欺グループの仕事に加担する心理やその過程がとてもリアルに感じられる 疑いなどの気持ちがないわけではないし、やめようと思えば辞められるという安全マージン しかし、そんなはずではという計算違いや、もう抜け出せなくなったという恐怖心 ニュースで流れる犯人には、「そんな仕事に仕事に手を出すから」とか「楽して稼ごうとするから」とか思ってしまうけど、そこに至るまでには色々な事情があるのだなぁと感じる それでもやはり辻村深月らしく、イヤミス的な終わり方になっていないところはよい 総評として 当てはまらないものもあるけれど、コロナ禍やバックカントリーなど、今の時代を反映した物語が多め あと、有名作を読んで知ってる作家さんは、短編であってもやはりその物語の面白さを感じる 長編にも仕立て上げられるアイデアにも思えるけど、それを短編にきれいにまとめるというのも作家さんの力量の凄さですね

    3
    投稿日: 2023.03.22
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    豪華な執筆陣が罠をモチーフに描いた6話収録の短編集。 「夫の余命・乾くるみ」「崖の下・米澤穂信」「投了図・芦沢央」「孤独な容疑者・大山誠一郎」 「推理研VSパズル研・有栖川有栖」「2020年のロマンス詐欺・辻村深月」 粒揃いのアンソロジーだが、断トツに面白いのは辻村さん。 最近コロナ禍を反映した作品を多く目にするが、その中でも登場人物の閉塞感がリアルだ。 罠に嵌まり、徐々に落ちて行く純朴な大学生の一挙手一投足に終始気を揉まされた。 芦沢さんの作品は予想だにしない展開に思わず胸が熱くなる。 夫の悔恨の想いに切なさが募る。

    0
    投稿日: 2023.02.17
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    人気作家のアンソロジー。 作家それぞれの特徴が垣間見えてとても満足できる。 ここからどの作家の作品を読もうかと考えるのも楽しい。 アンソロジーもたまには良いなと思いました。 内容 人気作家6人の新作ミステリーがいきなり文庫で登場! 現在のミステリー界をリードする6人の作家による豪華すぎるアンソロジー。 最愛のひととの別れ、過去がふいに招く破綻、思いがけず露呈するほころび、 知的遊戯の結実、そして、コロナ禍でくるった当たり前の日常……。 読み解き方も楽しみ方も六人六様の、文庫オリジナルの超絶おすすめ本です。 【収録作品】 乾くるみ『夫の余命』 余命わずかと知りながら、愛を誓ったふたりは…… 米澤穂信『崖の下』 スキー場で遭難した4人。1人が他殺体で見つかり…… 芦沢央『投了図』 地元でタイトル戦が開かれる。将棋ファンの夫は…… 大山誠一郎『孤独な容疑者』 23年前、私はある男を殺したのだ…… 有栖川有栖『推理研VSパズル研』 江神二郎シリーズ待望の新作! 辻村深月『2020年のロマンス詐欺』 大学生になったけれど、コロナ禍で……

    2
    投稿日: 2023.02.13
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    豪華すぎるアンソロジー。第一線で活躍するミステリ作家たちの豪華共演。 どの作品も50ページ前後なのに、その50ページがとにかく濃厚。前のめりになって読み続けてしまった。 コロナ禍の世相を描いた作品が何作かあり、「コロナ始まりの時ってこんな感じだったよね」というのを思い出させる一作でもあった。

    4
    投稿日: 2023.02.06
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    まだ一話目の夫の余命しか読んでないけど、最後の最後でやられました! 1回目読んですぐ2回目読み直さざるを得ないくらいの衝撃。思い浮かぶ情景が違ってくるので同じ話で2度楽しめます!

    0
    投稿日: 2023.02.02
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    最初の乾さんの作品から「罠」にはまりました。 2度よんでしまいました。 辻村さんの作品は今の時代を伝えるにも良い作品だと思います。

    1
    投稿日: 2023.01.23
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    米澤さん芦沢さん目当てで購入。 『夫の余命』は読んでいて途中で予想ができてしまいました。けれど、確信に変わった瞬間に登場人物への印象も大きく変わるのがなんだかおもしろいなと。『イニシエーションラブ』の時と同じ感覚を味わえました。 『孤独な容疑者』みたいな話はやっぱり読んでいて楽しい。名探偵コナンに出てきそうな話だという印象。時効を迎えているという設定のせいか切羽詰まる感じはなく、ゆっくりと推理を楽しめました。 『2020年のロマンス詐欺』主人公の気持ちの移り変わりが自然に、鮮明に書かれていて、読んでいてこちらまでひやひや、わくわくしてきました。辻村さんは人の心情描写がお上手すぎるのでは、、 米澤さんの『崖の下』は読了後のもやっと感とスカッと感、矛盾した2つの感情を同時に味わえた感覚。 芦沢さんの『投了図』は思っていたのと違ったけれど、改めてタイトルの意味を考えるとなるほどなと。

    2
    投稿日: 2023.01.05
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    「オール讀物」掲載作品から、神様の罠と題して、ミステリ界のリーダー6作家6作品の短編集。 「夫の余命」乾くるみ 乾さん、男性だったんですね。作品読んでも、中性的でわからなかったです。この勘違いは、皆様ご存じ“さてさてさん”の本棚の影響が大きかったと思うのですよ。女性作家推しで、3冊読んじゃってるし〜。(申し訳ありません。自己責任です。) なかなかクール。時間を遡っての間違い探し。 「崖の下」米澤穂積 なかなかクール。(舞台の雪山が) 設定も殺意の根拠も好きだけど、殺害方法が痛そう。 「投了図」芦沢央 なかなかクール。(将棋の話題性が) 良い夫婦の日も近いことだし。 「孤独な容疑者」大山誠一郎 なかなかクール。(まさかのトリックが) ちょっと昭和感が好き。 「推理研VSパズル研」有栖川有栖 なかなかホット。たぶんファンには、たまらない論理性。 「2020年のロマンス詐欺」辻村深月 なかなかホット。(時代を表現) 短編とはいえ、コロナ禍の孤独、現在の犯罪、それに巻き込まれる若者の心情、そして、最後には、彼らに未来を見せる雄弁さ。 神様の罠は、多種多様。

    58
    投稿日: 2022.11.16
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    6人の作家さんの短編ミステリー どれもこれも面白かった。 特に、辻村深月さんが好きだからと言うのもあるけど辻村深月さんが1番面白かったかなぁ。

    1
    投稿日: 2022.11.13
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    夫の余命 乾くるみ ☆☆☆ 崖の下 米澤穂信 ☆ 投了図 芦沢央 ☆☆ 孤独な容疑者 大山誠一郎 ☆ 推理研VSパズル研 有栖川有栖 ☆ 2020年のロマンス詐欺 辻村深月 ☆☆☆

    1
    投稿日: 2022.11.08
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    『孤独な容疑者』『推理研vsパズル研』『2020年のロマンス詐欺』は良かった。 『夫の余命』は最低。 読者を騙す方法が不快で好きになれない。 破綻した内容を2度も読ませるな! この作者、大嫌い!

    1
    投稿日: 2022.10.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    6人のミステリ作家によるアンソロジー。 好きな作家目当てに読むもよし、気になってるけど未読の作家を探して読むもよし。 それぞれの作風がよくわかってとても楽しい。

    2
    投稿日: 2022.10.17
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    作家さんによってやっぱり雰囲気がめちゃくちゃ変わってどのお話も面白かった。 今まで読んだことのない方のお話を読めるのも楽しいけども、やっぱり辻村さんのお話が面白い!! もっかい、真っ当な純粋な道を歩んでいけますよぉに。 どのお話にもあるように、ちょっとした魔や少しの判断の違いが、神様の罠のような展開を生むんやなぁとゾワッとしてしまった。

    3
    投稿日: 2022.10.10
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    図書館から借りた本 ・ 人気ミステリー作家6人によるアンソロジー 知らない作家さんも2人ほど 短編集ってさほど期待しないで読んだんだけど… 第一章の乾くるみさんの『夫の余命』!! これ、衝撃すぎ! もう、ずるいよ 騙されるよ 思わず、えっ!?って声出たもん そして、最初から読み返してしまった ちょっとアレ?って思った場面もあったんだけどなー 見破れなかったなー ・ 初っ端、引き込まれる作品だったので、その後も期待したけど、うーん、それほどでもなかったなぁ 辻村深月さん目当てで借りた本だったけど… 私的には乾くるみさんが一等賞 ・ とはいえ、辻村深月さんの『2020年のロマンス詐欺』もコロナが蔓延し出した当初の混乱や困惑が見事に表現されていた 地方から都内の大学に通うため一人暮らしを始めた大学生の寂寥感がひしひしと伝わって来た 小学校や中学校が対面の授業が始まる中、大学はいつまで経ってもオンライン、バイトもできないという状況で友達もできず、親は遠く離れている さぞ、心細いだろうな…と思っていたことが思い出された 今は普通に対面式で通えているようで心から良かったなーと思います

    1
    投稿日: 2022.08.27
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    米澤穂信「崖の下」 中学時代の友人同士でスキーに出かけた。コース外で滑っていた5人が遭難した。そのうちの2人は崖の下で発見され、1人は大けが。もう1人は他殺体で発見されたが、凶器が見つからない。 芦沢央「投了図」 小さな古本屋を営む夫婦。コロナ禍緊急事態宣言が出たころ「営業するな、自粛しろ」という紙が店のガラスに張られた。いま、この街では将棋のタイトル戦が行われている。その会場に「棋将戦を中止しろ、ウィルスを集めるな」との張り紙が。小さな町で誰が嫌がらせをしているのか。 大山誠一郎「孤独な容疑者」 初読みの作者。 会社の同僚にお金を貸していた男が殺された。借金していた同僚は多い。貸すときは、返してくれるのはいつでも良いと言っていたが、突然全額返済を求められる。それがこの男の手だったようだ。勢いあまって手近にあったポットを投げつけた。男は死んだ。容疑者は33人。その中から残ったのは4人。最後のドンデン返しは見事。 有栖川有栖「推理研VSパズル研」 一時この作者にはまった。その当時に読んだ作品かもしれない。既読感があった。 辻村深月「2020年のロマンス詐欺」 生活費は自分で稼がなきゃならなかったが、夢をもって東京の大学に進学した。しかしコロナ禍でバイトが見つからない。そんな時に声をかけてきた旧友の話に乗って始めた電話で出来るアルバイトだったが・・・ 六作品の中で一番好きだったかもしれない。 他に乾くるみ「夫の余命」

    1
    投稿日: 2022.08.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

     6人のミステリー作家によるアンソロジー。タイトル「神様の罠」は特にテーマではない。共通点としては、初出雑誌がオール読物という点。発表が2020年・2021年なので、コロナが書かれているものもある。 「夫の余命」 乾くるみ・・・ 語り手私は病院の上から落ちていく。走馬灯のように、記憶が新しいものから古いものへと巡っていく。私はまだ若いが、夫・貴志がいる。夫の余命を宣告されていた。夫婦は脳腫瘍について話している。遡って、プロポーズの場面。余命宣告されているが、妻である私は、若いながらもアパレルの経営に関わっているので、夫が仕事を辞めても暮らしていける。   結末。脳腫瘍で余命1年と宣告されていたのは私。夫が余命宣告されていたのは、体重が重すぎて余命宣告されていたから。ダイエットして痩せた。どうやら夫は私との結婚には乗り気ではなかった。それを策略を練って、私に財産があることを匂わせ、結婚にこぎつけたのだった。夫は私には興味がなく、財産目当て。おそらく私の妹、もしくは病院の看護師に興味がある様子。  《感想》趣向が凝らされていて、読み返してしまった。ただ、乾くるみはちょっと苦手だ。合間合間に人間の嫌なところが出てくるので、2度読みするとさらに実感してしまう。 「崖の下」米澤穂信・・・バックカントリースノーボードを試した四人の男女が行方不明になる。捜索の結果、まず二人が発見される。1名は重体、もう1名は死亡しているが、彼は他殺体で発見されていた。首からの出血によるものだが凶器が分からない。そのうち、もう一人女性が無事発見され、実は殺されたゴトウと重体の水野には因縁があった。ゴトウが煽り運転が原因で水野の母親が亡くなったのだった。これは事故として処理されたので、水野は知らなかったはずだが、ばれたのか。  結末。水野は腕を開放骨折していた。自分の折れた腕の骨をゴトウの首に刺して殺害したのだった。それをストイックな刑事葛は見抜いたのである。 《感想》これって、刑事葛が登場するシリーズものなのかな? 「投了図」 芦沢央・・・ 田舎の町。古書店を営む美代子は夫のことが心配。今この町には話題となっている将棋戦が行われている。しかしその勝負が行われている旅館にはコロナを理由に、中止を求める嫌がらせの張り紙があった。緊急事態宣言が始まった時、古書店にも同じような紙が貼られた事があった。小さな町なので、お互いに疑うのも気まずい。しかし美代子は旅館への張り紙の字が夫のものではないかと疑っている。夫は若い頃プロの将棋士になることを期待されていた。結局それは叶わず父親が経営していた古書店を継ぐことになったのだった。義父は病気で亡くなったが、コロナの影響で孫達が葬式に参加することはできなかった。夫が嫌がらせの張り紙を貼ったことを告白する。父親の葬式は寂しかったのに、人がたくさん来ることが許せなかった 。 《感想》ミステリーというよりかは心理的なやりとり。家族に対して申し訳ないという気持ちや、夫の様子を心配する気持ちの動きが丁寧に書かれていると思う。 「孤独な容疑者」大山誠一郎・・・ 私は数年前に妻沙耶をなくし、心機一転、新しい街で生活を送っている。実は私は昔藤白という男性を殺した。彼は同僚で気のいい人間で、小口で金を貸してくれ、それが積み重なっていた。ちょうど職場で私が表彰される時を狙って全額を返せと言いに来た。全額を返さなかったら沙耶にそのことを言うと脅してきたのだった。思い余ってとっさに殺してしまったが、当時藤白は何人もの人間にお金を貸していたらしく分からないままだった。そして現在。警視庁の資料館に勤める寺田、そして資料館長の緋色は昔の事件資料を整理している。緋色は藤白の事件を再捜査するという。藤白はどの同僚にも 最悪のタイミングで返済を求めてきた。昇進する・おめでたがある、という時に狙ってきたらしい。 資料班はそのタイミングに合う四人の人物を絞る。そして語り手の私のもとへ訪ねてきた。当時藤白が腕を怪我していたことを知らなかった人間にしぼったらしい。  結末。実は私はもう一人の同僚に成り代わっていたのだった。 好きだった沙耶と結婚した男だった。しかしさやは心を病み自ら命を絶った。それが動機となり、同時に心機一転 なりすましたのだった。  《感想》この作品が一番好きかな。ミステリーぽくサクサク話が進んだから。思いもかけないいい結末だったし。大山誠一郎のこのシリーズ読んでみよう。 「推理研 VS パズル研」有栖川有栖・・・ 1989年の出来事。推理研とパズル研がたまたま居酒屋で隣り合わせになり、ちょっとした勝負を挑まれた。お題は「ある村でこんな掟がある。自分が青い目をしていると分かったものは、それを知った日のうちに自ら命を絶て・・・」から始まるクイズ。この謎が解けなくて、週をまたいで推理研で相談していた。そして頼もしい部長、27才江神さんが解き明かす。さらにミステリー研それで終わらず、このお題の背景まで考えてしまう。 《感想》机上の空論で思いっきり楽しむ様子。頭のいい大学生が無駄に頭脳を使ってどんどん話を進めていく様子が楽しい。ちょっとプライドを賭けてのクイズ勝負も、面目躍如といった様子。 「2020年のロマンス詐欺」辻村深月・・・ コロナの影響で山形から上京した大学生。彼は同郷同級生に誘われてロマンス詐欺に加担している。しかし売上はほとんどない。そのうちに詐欺相手の主婦と仲良くなる。メール上で。彼女は夫の DV に悩み、夫を殺そうと考えている。教えてもらった住所に慌てて行ったが、そんな様子はなく、むしろ夫をケガさせてしまい、暴行の疑いで逮捕される。実はロマンス詐欺の相手はその家の娘、高1の女の子だった。彼女はかつてロマンス詐欺にあった母親を疎ましく思ったり、父親のDV にイライラしながら毎日を過ごしていたようだった。 《感想》こちらもミステリーというよりかはロマンスものかな

    2
    投稿日: 2022.08.04
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    アンソロジーって、意外に苦手かも。(^_^;) でも、乾さんはやっぱりどんでん返し。 全然わからなかった!!!

    1
    投稿日: 2022.08.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最後の辻村深月さんの『2020年のロマンス詐欺』と大山誠一郎さんの『孤独な容疑者』が特に好き。 詐欺には引っかかりたくないけど、自分のことを知らない人と話してみたくなったりはする。 何年も前に名前ないアド変メールに1回返しちゃってから迷惑メールよく来るようになってて、たまにそそられるときもある笑 事件起こしてしまって終わりじゃなくてその後まで描いていて、終わり方も良かった!

    2
    投稿日: 2022.07.26
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    神様は必ずどこかから見ていて、悪いことをしたら報いがある──と、幼い頃に親や祖父母や周りの大人から言われますよね。私は、大人になった今でも、かたく信じています。その神様の仕掛ける“罠”なのですから、一筋縄ではいかないんです、これが。 …って、あんまり言い過ぎちゃダメですよね。出来るだけネタバレなしで感想を書きたいと思っているので。 アンソロジーは、いろんな作家さんに触れるいい機会です。大山誠一郎氏は初めて読みました。ぜひ別のも読んでみたいです。 同じシリーズで『時の罠』もあるようです。こちらも読みたいです。

    6
    投稿日: 2022.07.19
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    6人の人気作家によるミステリーアンソロジー。 アンソロジーで今まで読んだことのない作家さんの作品に触れられるのは新たな発見があって楽しかったです。 乾くるみさん(二度読み必至!)、大山誠一郎さん、米澤穂信さんは初めましてでしたが、読みやすくてとても面白かった!ほかの作品も読んでみたいなあ。^^

    1
    投稿日: 2022.07.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    辻村深月先生目当てで。 コロナ禍ならではのお話し。まさにこどもがこの世代で進学したはいいものの、、な。 最悪の事態にならなくて良かった。むしろ、これからだ。頑張れ✊と思う!! あとは乾くるみ先生。 まぁ、まんまと読み返す事になりました。「イニシエーションラブ」の時も読み返したけど。ところどころ違和感はあるんだけど、真実を知った時の爽快感。あぁ~騙されたぁ!! 読み返すと相手の印象がかわる。すごい。

    1
    投稿日: 2022.07.02
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    神様の采配があってのことか、偶然の成行きからか、計画的犯行とは程遠い、運命的な出会いから犯罪に巻き込まれていく人間たちを描いた、現代ミステリ-界をときめかす6人の作家の短編集。〝コロナ禍でのストレス? 大学生が会社員を暴行〟に始まる辻村深月サンの『2020年のロマンス詐欺』、京都の大学生が知的好奇心に震える有栖川有栖サンの『推理研VSパズル研』、消えた凶器の謎を追う米澤穂信サンの『崖の下』など、短編小説の面白さが凝縮された珠玉のアンソロジ-。

    5
    投稿日: 2022.06.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「夫の余命」 途中で疑問に思った描写はそういうことだったか。 こんな夫に遺産残したくないなあ。どこがそんなに良かったんだろう? 「崖の下」 見つからない凶器、その正体は・・・。警察ものはやっぱり面白いです。 「投了図」 コロナ禍での肉親との別れ。こういう状況は今も決して他人ごとではないですね。 「孤独な容疑者」 『赤い博物館』の冴子と寺田コンビ。 「パズル研と推理研」 有栖川さんは初めて。推理研のメンバー、個性派ぞろいでいいかも。 江神二郎シリーズ読んでみたくなった。 「2020年のロマンス詐欺」 これもコロナ禍での話。 トリだから巻き返しがあると思ったけど、最後ホッとしました。

    2
    投稿日: 2022.06.28
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    たまには普段読まない人の作品をと思って読んでみた。 ら、面白いと思ったのは読み慣れた人の作品だった(^◇^;) 短編だから持ち歩いて隙間時間に読むんだけど、隙間時間にミステリは行きつ戻りつして逆に進まず、、、

    1
    投稿日: 2022.06.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    乾くるみ「夫の余命」→そっちだったの?!ってなったけど、本当に主人公はそれで良かったのかとモヤモヤして終わった。 米澤穂信「崖の下」→んー、確かに事件を早く解決するには仕方ないのかもしれないが、こんな上司やだなー 芦沢央「投了図」→気持ちは分かる。私も地方に住んでいるが、あの頃に東京から来たとか聞くと「えーマジで来ないで。疎開してくんなよ」って思った。でも、やり方は間違ってる気がする。それに気が付いて良かった。 大山誠一郎「孤独な容疑者」→1番好きだったかも。これに出てきた人たちは、シリーズ化されてるぽい?読んでみようかな 有栖川有栖「推理研VSパズル研」→部長の話を何回聞いても意味が分からなかった…理解出来ない私は、きっとパズル研の会長に鼻で笑われる 辻村深月「2020年のロマンス詐欺」→無事で良かったけど、本当にどうなることかと思った!相手の方が、ロマンス詐欺なんじゃないかとハラハラした。でも、あの頃に彼みたいな孤独な学生はたくさんいたんだろうな… 2022.5.27 読了

    1
    投稿日: 2022.05.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1作目の乾くるみさんのお話と、最後の辻村さんの作品が印象に残っている。 病気で余命がわずかのパートナーを抱える夫婦を、臨終の場からまだ結婚式をあげる前まで遡っていくお話はまんまと騙されて、読後もう1回初めから読み直した。こういうタイプの作品、好きだなあ 『2020年のロマンス詐欺』は、数年生まれる年が違えば自分も主人公のような経験をしたかもしれないとひやひやしながら、コロナで世間がピリピリしてる当時を思い出しながら読んだ。地元に帰省する罪悪感、家族からのやんわりと避けられる感じ、小さなことに目くじらを立ててしまう気持ちを今は忘れていたことに、少しずつ以前の感覚に戻っていたと実感した。

    2
    投稿日: 2022.05.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人気のある作家さんばかりなので、気になって手に取った一冊です。 乾くるみ『夫の余命』 「イニシエーションラブ」を思い出しました。読み返すと、全然違って見えるから面白い。 米澤穂信『崖の下』 ハードボイルド。人の闇が垣間見えて、少ししんどかったです。意外な凶器にびっくり。 芦沢央『投了図』 コロナ禍が見事に描かれています。落ち着かず不穏な雰囲気が漂いますが、温かさもあり好きな話でした。緩急がすごい。 大山誠一郎『孤独な容疑者』 初読の作家さんです。後半にかけて、展開が読めず引き込まれました。衝動的に大胆なことをする、、まさにサイコパス。 有栖川有栖『推理研VSパズル研』 気になっている江神二郎シリーズ。意外な視点で面白い。人気があるのがわかります。シリーズを、しっかり読んでみたいと思いました。 辻村深月『2020年のロマンス詐欺』 コロナとロマンス詐欺が時代を反映していますね。途中までは予想できるんだけど、主人公に感情移入してしまい、先が気になって、気になって。辻村さんらしいラストだと思いました。面白かったです。 

    14
    投稿日: 2022.05.17
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    夫の余命/乾くるみ★★★★ 崖の下/米澤穂信★★★ 投了図/芦沢央★★ 孤独な容疑者/大山誠一郎★★★ 推理研VSパズル研/有栖川有栖★★★★ 2020年のロマンス詐欺/辻村深月★★★★

    0
    投稿日: 2022.05.14
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    ミステリーアンソロジー6作、初出は2020〜21「オール讀物」 乾くるみ「夫の余命」 米澤穂積「崖の下」 芦沢 央「投了図」 大山誠一郎「孤独な容疑者」 有栖川有栖「推理研vsパズル研」 辻村深月「2020年のロマンス詐欺」 「夫の余命」はタイトルに騙される。倒叙形式で死から発病まで遡るのだが、最後になってだまされていたことが分かる。途中で違和感を感じる部分はあったのだが、最初から読み直すと周到に誤解するように仕掛けられていて、やられた感が心地よい。 「2020年のロマンス詐欺」は東京の大学に進学したがコロナ禍で授業もなく、仕送りを減らされてバイトを探してもみつからないまじめな大学生が、FaceBookでターゲットにした相手にメールでロマンス詐欺を仕掛ける手先になるが、深入りしてDV夫を殺しに相手の家に行き、傷害で逮捕されてしまう。ハラハラしながら読むことになるが、メールしていた相手は高校生の娘で、示談になって大学も退学にならず、娘と会ってデートの約束をする。ほっとする結末だが、いかにもありそうな話でこわい。

    1
    投稿日: 2022.04.27
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    私にとって初めてのアンソロジーでした。 こうして多くのミステリー作家が書かれた短編を紡ぐと「それぞれの色」というものが浮き彫りになるのだなと感じました。 コロナ禍を題材としたミステリーであり、なおかつ登場人物の感情が上手く描写されていたという点で、個人的には芦沢さんと辻村さんの作品が好みでした。

    7
    投稿日: 2022.04.16
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    神様の采配ということなのだろうけど、表題としっくりくるお話はあんまりだったかな。どうにもバラバラの短編だったがとても楽しめた。乾さんのお話は途中からなんとなくオチがわかってしまったのが残念。初読みの芦沢央さんと大山誠一郎さん、有栖川有栖さん、そんなにアレルギーなくすると読めたが違う作品を読み漁りたいとは思えず。やはり辻村さんは圧巻というか。読み手を一気に引き付けてニヤニヤとさせる辺りさすが。胸の弱いところをついてくる辺りとか。

    3
    投稿日: 2022.04.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【ネタバレ】ミステリー界を凌駕する超大御所5人のアンソロジー。コロナ感染に関わり、時代背景を物語っている。乾さんの「夫の余命」は時系列を遡る方法で最後に大どんでん返し!乾さんなのでどう落としどころを付ける?と思ったら、ぎゃーとなる。有栖川有栖の「推理研VSパズル研」終始爆笑。パズル研からの挑戦状。その問題も面白かったが。その背景を探る推理研。でもパズル研の意図はというと・・・。おー悲しい。最後の辻村さんの「ロマンス詐欺」。コロナ禍での学生の閉塞感と主婦の旦那への心の揺れ動き。秀逸!乾⑤米④芦④大④有⑤辻⑤

    39
    投稿日: 2022.04.03
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    6人の短編。特にテーマがあるわけではなく、それぞれがそれぞれのミステリーを書いたものと思われる。 うーん、特に個々の秀逸作品ではないはず(そこまでいい作品はなかったので)。全作者の他の作品を読んだことがあるわけではないが、それぞれの個性を感じました。良かったのは、推理研VSパズル研と辻村さんかな。こんなにいい作者を揃えるなら本としてのテーマとかが欲しかった(あったのかもしれないけど読み取れなかったです) 作者が違うので備忘も兼ねてそれぞれの感想も以下に。 乾くるみ『夫の余命』 イニシエーションラブほどの衝撃はなかったというより、あの作品が凄かった。同じようにどんでん返しを狙っていたし騙されたがちょっと誘導の無理があって、やられたーというスッキリ感はなかったです。。 米澤穂信『崖の下』 ボトルネックをみて読後のどんより感が酷かったのでこの作者を控えていましたが、本作はどんよりはなかったです。最後は読者に解釈を委ねる感じで良かったです。 芦沢央『投了図』 初めてでしたが、うん、よかった。 大山誠一郎『孤独な容疑者』 長年逮捕されなかった理由はうーん、だったけど、面白かったです。 有栖川有栖『推理研VSパズル研』 ちょっと違った感じで推理の文学としての追求もこの話でここまで展開させるか、という感じも面白かった! 辻村深月『2020年のロマンス詐欺』 安定の辻村さん。辻村さんらしく最後はほっこりさせる感じもよかったけど、辻村さんはやっぱり長編で感情移入して読みたいな。

    3
    投稿日: 2022.03.31
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    余命を迎えた夫婦のこれまでとこれから(夫の余命/乾くるみ)、雪山で起きた遭難と殺人について(崖の下/米澤穂信)、将棋のタイトル戦が行われる街の、古書店の主人と妻(投了図/芦沢央)、かつて起きた殺人事件と男のその後(孤独な容疑者/大山誠一郎)、パズル研に出題されたパズルに取り組む学生アリス(推理研VSパズル研/有栖川有栖)、コロナ禍の学生が巻き込まれたロマンス詐欺(2020年のロマンス詐欺/辻村深月) 神様の罠、っぽいアンソロジー。大山先生だけ初読みかな。2020年に掲載された短編たちなので3/6がコロナ禍の状況が舞台。先生たちほんと早いな…どれも良質で読み応えあった。乾先生と大山先生のが好き。他の先生たちもいつも通りで良い。あと学生アリス書く気があるというだけで大変嬉しい。

    0
    投稿日: 2022.03.13
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    なんとなく合わなくて流し読み。 どれも特に響かなかった。 いろんな作者が集まったものより、同じ作者が書いた短編集を読む方が自分には合ってるみたい。

    0
    投稿日: 2022.02.03
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    面白かった。流石の大御所作家陣で物語は簡潔かつあっと驚くものばかり。なんだけど、登場人物がみんな虫が好かないー! ストーリーは良いのにこれほどやきもきしたこともありません。 純粋に楽しめたのは読み慣れた有栖川有栖先生の推理研VSパズル研。 謎解きってどこまでも面白くすることができるんだなとワクワクしました。

    1
    投稿日: 2022.02.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    旅のお共として。アンソロジー。普通に図書館で借りたから、こんなに新しい本だとは知らなかった。コロナが出てきて気づいた。6篇中2篇もコロナ出てきたし。まぁ出ざるを得ないよな。割とみんな面白かったけど、大山誠一郎「孤独な容疑者」はまぁありがちっちゃありがちだけど、全然気付かなかった。初めて読む作家さんだよな。また読んでみよう。

    1
    投稿日: 2022.02.01
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    米澤穂信氏のが載っているので手に取ったが、どれもおもしろく全部読んでしまった。2021年に掲載の2作品はどちらもコロナ禍がらみのもので同時代の作品を読むリアル感があった。 「崖の下」米澤穂信 中学の仲間5人でスノボに行って2人が崖の下に落ちて遭難。ひとりは首から血を流して死んでいた。そばにいた水野が疑われたが凶器らしきものは発見されない。検死では先の鋭利なものが首にささったのが原因だという。  何が刺さったのか、検視官の捜査過程の描写がとてもスリリングなのだ。そして最後に明かされる、刺さったモノ、え~! 有りですかそれ。よく考えたものだ。事故だったのか、故意だったのか、降る雪のみぞ知る、といったところ。   他の仲間は「ばれたんだ」と警察の調べに言う。助かった水野の母は交通事故で数年前死んだが、実は後を走っていた後藤があおり運転をしたためだったのだ、と言う。その後藤の車に他の仲間は乗車していた。水野はそれを知っていたのか。 「夫の余命」乾くるみ  ガンで余命わずか、と宣言された夫と結婚したわたし。宣言どおり夫は逝った。もう私も生きている意味は無い。ビルから飛び降りると、あの世から見える現世が・・ ん? これは? 「投了図」芦沢央   夫と二人で営む古本屋。コロナ禍のなか客もこなくなる中「営業するな、自粛しろ」と店の前に張り紙が貼られる。 「孤独な容疑者」大山誠一郎  これは20年をまたぐ話。 「推理研VSパズル研」有栖川有栖 アリスのいる大学での推理研究会とパズル研究会。両者の思考方法のちがい。 「2020年のロマンス詐欺」辻村深月 これはコロナ禍の中、なんとも身につまされる話。しかし最後に光が見えてよかった。 2020年4月に山形から東京の大学に入学した加賀、とても素直な青年。実家は定食屋。ほどなく緊急事態宣言で仕送りも厳しくなり、友人の紹介で、ただメールに返事をだせばいい、と言われやり始めるが・・  初出誌「オール讀物」 文春文庫オリジナル 「夫の余命」2020.7月号 「崖の下」2020.7月号 「孤独な容疑者」2020.7月号 「推理研VSパズル研」2020.7月号  「2020年のロマンス詐欺」2021.1月号 「投了図」2021.2月号  2021.6.10第1刷 2021.8.20第4刷 図書館

    5
    投稿日: 2022.01.24
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    読書という今年の目標を掲げて2冊目となる本。 小説って面白いんだなと思わせてくれました。 色々な作家さんの作品が読めるのも良かった。 ただ、 推理研VSパズル研は 私には難しかったです。。

    3
    投稿日: 2022.01.19
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    面白かった。 特に芦沢 央さんの【投了図】が好き。 コロナ禍での話で、切なさがあって心に残った。 将棋は全然わからないから、どうかなーと読む前に思ってた私を殴りたい笑 将棋の知識がなくても全く問題ない。 あとは有栖川有栖さんはさすが!!!という感じ。 他の方々の話もどれも良かった。 完全に個人的な意見で、アンソロジーで、大満足!!ってものに出会えたことがあまりなくて、普段は手にすることも少ないのだけど、こちらの1冊は本当にオススメできる良い本だった。

    22
    投稿日: 2022.01.15
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    有栖川有栖さんの話だけ、 どうにもこうにも理解できなかった。 最後の辻村深月さんのストーリーは 読みやすいし、ほっこりうっとり最高でした。

    3
    投稿日: 2022.01.09
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    3.5 絶対騙してくるなと思って読んだのに やっぱり騙された 夫の余命と崖の下が好き 米澤さんの長編読んでみたい

    0
    投稿日: 2021.12.28
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    大山誠一郎の孤独な容疑者が 面白かったかな 夫の余命は…ラストが?で 私には難しいかも 推理研vsパズル研は正直苦手 読み飛ばしてしまいました…

    3
    投稿日: 2021.12.16
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    2021年 今を時めくミステリー作家6名のアンソロジー。 総じて鬼面白い短編集。作者が違うのでテンポが変わってあっという間に楽しめます。 ■夫の余命(乾くるみ)★5 乾さんお得意の恋愛ミステリー、ズバリ面白い。 この人の作品は2度読むことになるのが基本ですね、良くできています。 ■崖の下(米澤穂信)★4 メインミステリーである凶器の件は納得性が高い。良作短編ですね。 米澤さんがハードボイルドな警察小説書くとこうなるんすね。相変わらず日本語が綺麗。 ■投了図(芦沢央)★3 イヤミス2、ほっこり8 といった感じ。芦沢さんのお母さんとしての温かみがあふれる作品。好き。 ■孤独な容疑者(大山誠一郎)★3 短いがうまくまとめている倒叙ミステリー。驚きもあってGOODでした。 ■推理研VSパズル研(有栖川有栖)★5 懐かしい学生アリスシリーズの面々がでてきて大興奮しました! パズル要素もなるほど感が高く、後半の議論展開もバカバカしいけどみんな本気で面白い。さすがの新本格第一世代を感じさせる作品。 ■2020年のロマンス詐欺(辻村深月)★3 現代のコロナ禍を背景に、良くできた設定&ストーリー展開。緩急のある文章、セリフ回しはさすがです。後半、若干冗長に感じられたので、もう一展開あったらさらに良かった。

    18
    投稿日: 2021.12.11
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    短編だからサクッと読み易いのかと思いきや 短編だからこそ(?!)の読みづらさを感じた。 その中でもこの本を手に取ろうと思ったきっかけの辻村深月さんの作品はやはり秀逸で流石だった。 読み易く文章も展開も上手く、今のご時世にあった素晴らしい作品で引き込まれた。 ★この短編集の私ランキング★ 【1】2020年のロマンス詐欺 辻村深月 【2】孤独な容疑者     大山誠一郎 【3】夫の余命       乾くるみ 【4】崖の下        米澤穂信 【5】推理研VSパズル研   有栖川有栖 【6】投了図        芹沢央

    4
    投稿日: 2021.12.06
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    どれもひとひねりもふたひねりもある癖の強い作品だらけでとても面白かったです! ひとつひとつの作品の長さも丁度良く読みやすかったし、本当に面白すぎてどんどんと読み進めてしまいました。 最後でのどんでん返しのような展開が多く、2回読み直して、なるほどぉ〜と思ったり、、笑 手軽に楽しめる素敵な本だと思います!

    3
    投稿日: 2021.12.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    6人の作家による短編集。 有栖川有栖目当てで読んだ。どの話も面白かった。 乾くるみ「夫の余命」 「イニシエーションラブ」でまんまと騙されたので、今回は騙されるもんかと思いながら読んだ。途中で、もしかして…と思いながら読み進めたけど、もしそうならあまりに胸糞悪い話だなと感じたが、そのまさかの胸糞悪い話だった。でもこれは主人公がそうさせたので、これはこれで幸せな最期だったんだろう。胸糞悪いけど。 米澤穂信「崖の下」 凶器が消えたミステリー。これも最後が悲しい。 手掛かりは全て提示されていて、読者も頑張れば凶器は見つけられる、かも。 私は無理だった。 コロナ禍の切ない話が、 芹沢央「投了図」と辻村深月「2020年のロマンス詐欺」。 前者は普段人の少ない町で開催される将棋の大会を巡る話。最後の数ページで明かされる動機が切ない。以前であれば皆が諸手を挙げて歓迎しただろうイベントもコロナのせいでそうもいかない。切ない。 後者も切ない。押し切られる主人公は悪くないと、つい感情移入して思ってしまう。19歳でコロナに翻弄されてかわいそう。最後は悲しくない終わり方で良かった。 大山誠一郎「孤独な容疑者」 これは疑いながら読んだ。が、残念ながら解けなかった。 真相は怖い。 有栖川有栖「推理研VSパズル研」 久しぶりに学生アリス読んだなー。相変わらず皆青春してた。 パズル研は究極の理論派なんだと思い知らされた。ミステリから人間味を全部剥ぎ取って、ロボットみたいにプログラムだけ組み込んだら、この話は解ける、のか? ちょっと難しくてついていけなかった。。自分の脳みそが残念…

    5
    投稿日: 2021.11.29
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    乾くるみ「夫の余命」 米澤穂信「崖の下」 芦沢央「投了図」 大山誠一郎「孤独な容疑者」 有栖川有栖「推理研VSパズル研」 辻村深月「2020年のロマンス詐欺」 の6作集録。どれも気軽なミステリーを味わえる。作家それぞれの個性を比べながら読めるのが美味しいところ。大山さんは初めて読むのだけどなかなか気になる。これをきっかけにまた広がりそう。

    6
    投稿日: 2021.11.27
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    6人の作家のショートミステリー。個性があって読みやすい。最初の夫の余命、タイトルに騙された。 崖の下も孤独な容疑者も読みごたえがあった。

    3
    投稿日: 2021.11.09
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    +++ 人気作家6人の新作ミステリーがいきなり文庫で登場! 現在のミステリー界をリードする6人の作家による豪華すぎるアンソロジー。 最愛のひととの別れ、過去がふいに招く破綻、思いがけず露呈するほころび、 知的遊戯の結実、そして、コロナ禍でくるった当たり前の日常……。 読み解き方も楽しみ方も六人六様の、文庫オリジナルの超絶おすすめ本です。 【収録作品】 乾くるみ『夫の余命』 余命わずかと知りながら、愛を誓ったふたりは…… 米澤穂信『崖の下』 スキー場で遭難した4人。1人が他殺体で見つかり…… 芦沢央『投了図』 地元でタイトル戦が開かれる。将棋ファンの夫は…… 大山誠一郎『孤独な容疑者』 23年前、私はある男を殺したのだ…… 有栖川有栖『推理研VSパズル研』 江神二郎シリーズ待望の新作! 辻村深月『2020年のロマンス詐欺』 大学生になったけれど、コロナ禍で…… +++ それぞれ、違った趣向で愉しめたが、なんといっても最後を飾る辻村作品が面白かった。まず冒頭に事件の新聞記事が置かれ、その後にそこに至る顛末が描かれるという趣向である。記事を見ただけのときは、「あぁ堪え性のない若者が困ったものだなぁ」くらいの、よくある事件の記事を読んだ感じだったのが、顛末を詳しく知ると、まったく印象が変わってくる。起こった事件そのものは全く変わっていないのに、不思議なものである。どんな事件にも、そこに至る事情があるのだろうと想像すると、事件そのものは容認できるものでないとしても、景色はずいぶんと変わってくるのかもしれない。裁判員裁判の参考資料がこんな風だったら、判断が大きく変わるかもしれないとも思ったりする。それにしても、悪意に呑み込まれていく過程は、引き返そうとしても引き返せない心理状態に引きずり込まれるもので、恐ろしすぎる。愉しい読書タイムを過ごせる一冊だった。

    1
    投稿日: 2021.11.09
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    神様の罠、というテーマで6人の作家さんの短編集になっている。 アンソロジー、というのでしょうか? ワ~イ! 1冊で6人分楽しめるゾ・・・? 残念ながら、私は6話共楽しむことが できなかった。 ・・・・誰にでも苦手なジャンルがあると思う。 特にその話が初作家さんの場合が多い。 6話の中で、コロナ過を題材にした話があった。 やはり、身近なことが書いてあると夢中になって読んでしまう。 いったい何故、コロナなんて流行ってしまったのか・・・! 皆、そう思っているのではないかと。 2021、10、30 読了

    36
    投稿日: 2021.10.30
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    乾くるみ、米澤穂信、芦沢央、大山誠一郎、有栖川有栖、辻村深月の6人によるミステリ・アンソロジー 全てこの1~2年で書かれた作品で、コロナ禍のストーリーもあり、リアリティを持って楽しめました。 私的に良かったのは乾くるみと辻村深月。 特に乾くるみはいかにも・・な展開でヤラれました(^_^;) ミステリ入門編としてもオススメです!

    3
    投稿日: 2021.10.30
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    ミステリー作家、六人による最新作のアンソロジー。 最初の作品、乾くるみ さんの「夫の余命」には、やられたぁ! 短編って、少し物足りない感じがすることもあるのだけれど この作品には、短編だからこその切れ味の良さを感じました。                                                       芹沢 央さんは、『非日常の謎』を読んで以来の二度目の出会い。 この前の「この世界には間違いが七つある」は難しかったけれど 今回の「投了図」は、私にもよくわかる内容でした。 かつては棋士を目指していた夫が放つ言葉が、重くて素敵です。 「投了とは、ただゲームに負けることとは違うんだ。 人生をかけて自分が積み上げてきたものを、 間違えて台無しにしたことを自ら受け入れる行為なんだ」                                                                                                                                                                                 そして、『かがみの孤城』の印象が鮮烈な辻村深月さん。 山形から進学のために東京に出てきた青年の コロナ禍での孤独が身に染みるように伝わる作品でした。 2020年の春に突然訪れたあの閉塞感!                                                                                                                                                             ここからは、私事ですが、2020年5月初め。 詰め物が外れて駆けこんだ歯医者さんで、 先生や歯科衛生士の方たちと談笑した時に とてもほっこりしたのを思い出しました。 そんな風に感じるくらい、あの頃はリモートばかりで  家族以外の人と直接 間近に接することの少ない時期でした。 それを思うと、今はコロナと共にではあるけれど 「新しい日常」を取り戻しつつあるように感じます。                       

    26
    投稿日: 2021.10.05
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    「夫の余命」と「2020年のロマンス詐欺」が面白かった。 「夫の余命」はもう一回読み直しましたもん。 そっか、そういうふうに読めるよねって。 「2020年のロマンス詐欺」は息子を持つ身にはハラハラした。 同じように変な話に騙されてないか?と。 それにまさにコロナ過で、自営業の親とか大学入学しても行けない状況とか、考えさせられたな。 やっぱり辻村さんの作品は好きだなと思った。

    9
    投稿日: 2021.10.01
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    『夫の余命』『崖の下』『孤独な容疑者』アクロバティックなトリック?が使われていてよかった。 『推理研VSパズル研』推理研の人がパズルに背景設定を加えていく様子が楽しそうでよかった。

    3
    投稿日: 2021.09.29
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    6人の人気作家によるアンソロジー こうして短編を一度に読むとそれぞれの作風がよくわかる。 「夫の余命」乾くるみ  どんでん返し 「崖の下」米澤穂信  凶器は何か 「投了図」芦沢央  自粛警察による古本屋への張り紙と棋将戦と少年 「孤独な容疑者」大山誠一郎  数年前に妻を亡くし退職後デイトレーダーとなった久保寺。社内で小金を何度も借りてある時100万すぐに返す様に言われ。 「推理研VSパズル研」有栖川有栖  大学の推理研がたまたま会った居酒屋でパズル研から出されたパズル問題に取り組む 「2020年のロマンス詐欺」辻村深月  大学で上京してきたが緊急事態宣言で入学式も授業も始まらず。Facebookのメッセージを送るバイトはロマンス詐欺だった。

    1
    投稿日: 2021.09.10
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    * 『神様の罠』この一冊の中で、 6人の作家さんの物語が楽しめました。 乾くるみ 夫の余命 米澤穂信 崖の下 芦沢央 投了図 大山誠一郎 孤独な容疑者 有栖川有栖 推理研VSパズル研 辻村深月 2020年のロマンス詐欺 コロナ禍での抑圧や不安が反映された話や、 予想からひっくり返され爽快な話など、 色んなミステリーが楽しめます。

    5
    投稿日: 2021.09.08
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    コロナ禍の『オール讀物』に掲載された短編らしいです。もろコロナを意識した話もあれば、まったくそうではない話も。いずれにせよ読書を楽しませてくれるものには違いありません。 有栖川有栖の作品は、何でも想像力を働かせればこんなふうに話を膨らませられるのだと思えて楽しい。若干イヤミス風の割合のほうが多いなか、芦沢央の話にはしんみり。コロナで理不尽に傷つけられた店の経営者や肉親を看取ることが叶わなかった人がいると思うと心が痛みます。 辻村深月の話もコロナならでは。ちょっと希望が湧く物語で〆。実際にこんなことがあってもいい。

    3
    投稿日: 2021.08.31
  • 芦沢さんと辻村さん

    短編集ですが,この二人が主な期待で。 それぞれ特徴がでていてそれなりに面白かった。こういうのはそれなりに面白いぐらいがイイんだと思います。

    0
    投稿日: 2021.08.28