
総合評価
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powered by ブクログ相変わらず余計な事ばかり考えていて、それがとても面白いし新しい発見がたくさんある。日常のちょっとした隙間にこうした本があるとなんだか心が安らぐ。
1投稿日: 2025.09.30
powered by ブクログ他愛のないライトなエッセイなのに、唸ってしまうような比喩やドキッとするような格言がところどころに挟まっていて本当にすごい。大橋歩さんのあとがきも良い。 お気に入り比喩↓ P128 人はなぜちらし寿司を愛するか ここのちらしはご飯が真っ黒になるくらい海苔が景気よくまぶして混ぜてあって、上に載っている種種雑多な具(小鯛とかグリーンピースとか椎茸とか)をひょいひょいとかきわけると、この黒々とした海苔ご飯が、まるで幼年期から持ち越された筋金入りの深層意識みたいにじゃーんと現れる。
0投稿日: 2025.08.21
powered by ブクログ「村上ラヂオ」のシリーズは3冊出ている。 2「おおきなかぶ、むずかしいアボカド」 3「サラダ好きのライオン」 なんと、2と3は9年ほど前に読んでいる。しかもこれが初・村上エッセイで、その発想力にいたく感動していた。 「村上春樹って、超ベストセラー作家だけど、私には理解できないかもしれないな」と、ずっと思い続けて何年だろう、「サラダ好きのライオン」を読んで、あら?面白い発想の人なんだ?! と、村上エッセイのファンになったのである。 その後買っておいた本書を今読む。 2000年頃にアンアンに連載されていたものらしい。 アンアンの読者が、このエッセイを毎回どんなふうに読んでいたのかに興味はある。 しかし、25年後の今、私が読んでも面白い。
2投稿日: 2025.06.16
powered by ブクログ村上春樹さんの着眼点や心の声が面白かった!そして知識が増えた! 本を読むと無駄な知識と教養が増えるとはこの事だなと感じさせてくれる1冊だった。50のエッセイなのでとてもひとつが短くて、なかなか1冊読みきれない人にはおすすめ。
1投稿日: 2025.04.04
powered by ブクログ読書は苦手、すぐ眠くなる私がサクサク読めました。軽やかで問いかけがあって読書の敷居を下げてもらった感じです。読書のきっかけとして良かったです。
0投稿日: 2025.04.02
powered by ブクログ⬛︎思慮深くておちゃめなおじさま 村上春樹さんの小説は学生時代に読もうとして挫折し、それ以降遠ざかっていました。しかし、各所から「小説は苦手でもエッセイは好き」「氏のエッセイはいいぞ〜」というお声をたくさん聞いて今回拝読。結果、とっても面白くて、暑い日に飲むビールみたいにゴクゴクっと読んじゃいました!! 一つの物事を多角的な視点で見て考えを広げる様はもう流石というか。(柿ピーの話とか、きんぴら作りに合う音楽の話とか)それでいて文体はユーモラスで、クスリと笑ってしまう表現も多くて、なんだかそれが可愛らしい。おちゃめなおじさまという感じ。(怒られそう。すみません。とっても褒めています。) 印象に残ったのは冒頭のスーツの話。 ローマに居住していた頃に買った立派なスーツを、日本に帰ったら全く着なくなってしまった…というエピソード。 人間って、今日から変わろう!と思っても決意した何かがなくなればもとのかたちに戻ってしまう。決心なんて人生のエネルギーの無駄遣いだ…。しかし、一方で「変わらなくてもいいや」と思っていると、不思議と人は変わっていくもの…という文章に「真理だ…!」と思っちゃいました。 自分は変わってないつもりでも周りは変化しているから、価値観も何もアップデートしないと、やっぱり周りから見たら(それはおそらく悪い方に)変わったと思われてしまうんでしょうね。変化しない、なんて無理なんだ。 ほんとうに面白かったので、もっと彼のエッセイを読みたいなと思いました。
1投稿日: 2025.03.01
powered by ブクログ村上春樹さんの感性が好きです。 日常をこんな風に考察しながら楽しく過ごしてみたい。小話の展開がどれもクスっと笑えて面白い。細やかな表現もやはり美しい。 「僕はしばらく立ち止まって、そのつやつやとした精悍な羽と、クールでワイドな瞳にじっと見とれていた」/ (セントラル・パークのはやぶさ)
1投稿日: 2025.01.31
powered by ブクログ村上春樹のエッセイ。私は、村上春樹は小説よりもエッセイの方が好きだ。飄々とした感じの文体で、真面目なのだかふざけているのだか分からないようなことを書いているのが面白い。 特に、小説では絶対に使わないような、見方によってはくだらない「比喩」を多用するとことも好きだ。 ■(海外旅行中にホテルから空港に向かう途中、ホテルにパスポートやフライトチケットを忘れたことを、ホテルから250km地点で奥様から指摘されるのだが)隣に座っていた連れが、現実という見過ごすことのできないずた袋の底から、洗い忘れていた二週間前のテニス用靴下を引っぱり出すみたいに、陰惨な疑問をひとつ持ち出してきた。 ■しかし災難は、まるで小田原厚木道路の覆面パトカーのように、どこかでこっそりとあなたを待ち受けている。 特に後者。小田原厚木道路は制限速度が70kmである。箱根にドライブに行く際、相当に空いていたのでついついスピードを出し過ぎて、「どこかでこっそりと」私を待ち受けていた覆面パトカーに捕まった経験のある私は、苦笑するしかなかった。本当によく感じが出ている。
25投稿日: 2025.01.17
powered by ブクログけんかをしない、の題がいちばん心に響いた。 開き直る、ひどい人間の割には結構検討してるじゃん、見当違いの褒められ方をして駄目になる人もいるのだから褒められなくてホクホク、などの考え方が参考になった。スキヤキに続いてスシという曲がでたけど売れなかったとか猫の自殺とか豆知識がふえた。
1投稿日: 2024.11.15
powered by ブクログ著者が日常で体験したことをまとめたエッセイ本。酒のつまみとして最適な柿ピーの柿とピーナッツのバランス具合が絶妙であること、イタリア本場のパスタがおいしい反面、イタリア国境のパスタはまずい、うなぎやすき焼きがおいしい、ちらし寿司が関東と関西では別物であるなど、食に関するエッセイは割と多い。また著者のデビュー作『風の歌を聴け』が群像新人賞をとった当時について言及している。授賞式のために用意したスーツは、青山のVANのショップに行き、バーゲンで買ったという。受賞が決まり、出版社に向かって担当の編集者と会うが、そのとき編集者から「君の小説にはかなり問題があるが、まあ、がんばりなさい」と直接言われた。当時『風の歌を聴け』は物議をかもしたらさく、出版社内部でちゃらちゃらした小説で文学じゃないという声があった。さらに本書には人間の寿命、すなわち早死にした方がいいか、それとも長生きしたほうがいいかを語っている。本人としては少しでも長生きしたほうがいいと思っているが、長生きした作家の顔写真を見て、長生きするのもどうなのだろうと悩んでいる。というのも、早死にした作家は若いころのままに対して、長生きした作家は死ぬ前の姿が写真として残るためである。
0投稿日: 2024.08.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
村上先生の小説はとっつきにくいイメージが勝手にあったのでためらったが、そんなのは杞憂に終わるくらい読みやすかった。 独特な見方、そしてそれを面白可笑しく言語化してしまうのが尊敬。 ユーモアたっぷりで一つ一つのお話が短めなので隙間時間にぴったり。 次作も読んでみたい。
8投稿日: 2024.08.03
powered by ブクログ額田のキャンプ場でもうすぐ消えそうな木炭の火にあたりながら読んだ いつか飛行機で外国に行ったらブラディ・メアリを頼もう
0投稿日: 2024.05.04
powered by ブクログ一遍の量がとってもちょうどいい。 家事の合間、お風呂入る前、職場での昼休憩、、 どんな場面でもすぐにふっと別の場所に連れて行ってくれる。 そして何よりくどくない。 ユーモアを2.3滴混ぜながら彼の追体験をさせてくれるんだけど、押し付けがましくないというか、 距離感がちょうどいいというか。 時々憑依の如く文章に引き摺り込まれて 胸焼けする、、という作品もあるじゃないですか。 彼の作品にはそれがない。 彼のこの魅力的なスタンスこそが 小説に見え隠れする美しさなのかな〜とも思ったり。 あんなに苦手意識があったはるきの文章なのに エッセイにまで手を出しているという。。苦笑 彼の作品についてあれこれ語るのは趣がないけれど、たくさん感じてしまったので記す。
2投稿日: 2024.03.23
powered by ブクログメモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1764769307438071979?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
0投稿日: 2024.03.05
powered by ブクログ村上春樹の50のエッセイ集。 小説もいいけど、エッセイだと人となりが分かってきて面白い。円周率で文明の進み具合を判別する話は知らなかった。
0投稿日: 2024.02.19
powered by ブクログサクサク読めるし、時折クスッとなる表現や多彩なジョークなど、村上春樹のような文章力のある人がふざけるとこうなるのかというプロの遊びみたいなものが感じられてよかった。
1投稿日: 2024.01.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
1人でクスクス笑いながら読んだ本。 内容がどれも軽くて、重い話がなかったからスラスラ読めた。すごく面白かった。 「かなり問題がある」は、デビュー作「風の歌を聴け」がどのような気持ちで作られたのかが書かれていた。前にも球場で空を飛ぶボールを見ていると突然小説を書こうと思ったと言うのを見たのだが、やはり小説というのは突発的に書こうと思うものなのだろうか。 村上春樹の本は好き嫌いが分かれるし、ひどい言葉を言う人もいるがそう言う人は一度この「村上ラヂオ」を読んでほしいと思った。きっと村上春樹に対する思いが変わるはずだ。 「円周率おじさん」はおもしろすぎて、静かな図書室で一人で肩を震わせる変な人になってしまった。 老人になると600桁の円周率を覚えてしまうほど暇になってしまうのか。おそろしくもあるが、はやく歳を取りたいとも思った。
1投稿日: 2023.12.15
powered by ブクログ大作家による小エッセー集。 村上春樹の個性ともいえるシニカルな視点で、彼の日常の些細なことを綴っている。ただそれだけ。ただそれだけど、それはそれで面白い。 その中で心に残った言葉。 というわけで、貴重な燃料をため込むためにも、若いうちにせっせと恋をしておいた方がいいと思う。お金も大事だし、仕事も大事だけど、本気でじっと星を眺めたり、ギターの調べに狂おしく引き込まれたりする時期って、人生にはほんの少ししかないし、それはなかなかいいものだ。放心してガスを消し忘れたり、階段から転げおちたりというようなことも、そりゃたまにはあるけどね。
7投稿日: 2023.11.30
powered by ブクログ大橋歩の絵が好き。村上春樹の文章に良い感じにアクセントを加えてくれている。エッセイって、書き手を好きなら心地よく読めるけど、そうじゃないとちょっと息苦しいので。村上春樹初心者の私にはちょうどいい一冊でした。
0投稿日: 2023.11.28
powered by ブクログ村上春樹のイメージが、この本で変わった。 偏屈で筋の通らないことが嫌いなおじいさん、というイメージだったけど、ユーモアがあっていい具合にテキトーなおじさんだった。おもしろいなー。 へりくつではあるかも。でもそのへりくつがおもしろい。
2投稿日: 2023.08.06
powered by ブクログ雑誌ananでの連載をまとめた本らしい。一年以上前に読み始めて、「今日の外出ではひとりで本を読む時間は多分ない見込みだが、一応何か持っていくならこれを。軽いから。」という立ち位置でちびちびやってきた。そして最後は、「何か読了したい。とても少ないエネルギーで。」という気持ちのときに残り一割くらいの状態でそこにあり、見事に役目を果たしてくれた。 正直、どんなことが書いてあったか、今となってはほとんど思い出せない。けれど、こうしてこの本との過ごし方を振り返るにつけ、なんと健気に私の暮らしを彩ってくれたことだろうと感謝に堪えない。
9投稿日: 2023.06.16
powered by ブクログ決心なんて所詮、人生のエネルギーの無駄づかいでしかない。(中略)しかしそれとは逆に「べつに変わらなくてもいいや」と思っていると、不思議に人は変わっていくものだ。 【スーツの話】 人生には感動も数多くあるけれど、恥ずかしいことも同じくらいたくさんある。でもまあ、人生が感動ばかりだときっと疲れちゃいますよね。 【版画】 貴重な燃料をため込むためにも、若いうちにせっせと恋をしておいた方がいいと思う。お金も大事だし、仕事も大事だけど、本気でじっと星を眺めたり、ギターの調べに狂おしく引き込まれたりする時期って、人生にはほんの少ししかないし、それはなかなかいいものだ。 【恋している人のように】
0投稿日: 2023.05.21
powered by ブクログ小説ももちろん面白いですが、村上先生の小説以外のお話も大好きです。読んでいると明日もがんばって、生きていこうかなと気になれます。 コロッケの話には笑い転げてしまいました。
1投稿日: 2023.04.14
powered by ブクログサラッと読める50のエッセイ集。 初めて村上春樹さんのエッセイを読んだけど、思考回路が面白いし、軽い文章ながらもセンスを感じる。挿絵も味があって良い!
2投稿日: 2023.04.05
powered by ブクログ著者の小説は難しい印象があるが、本書のエッセイはanan掲載のためか読みやすかった。 そして読み始める前は著者は小難しい人かと思っていたが、面白い人なんだなと印象がガラリと変わった。 「シニョーラ、あんた運転なんかしないで、うちでパスタでも茹でてな!」p56 前の車にムカついても煽り運転しないで上記のようなユーモアな文句を言う世の中になれば平和になるかもしれない。
0投稿日: 2023.03.11
powered by ブクログはじめて村上春樹の本を最後まで読んだ。ananで連載されていたものらしく、若い読者を対象にして書くにあたり、「安易な決めつけみたいなことだけはやめよう」と決めて書いたらしい。1編も短く、肩の力を抜いて気楽に読めた。思ったよりエッセイは読みやすかったので、エッセイから読んでみようかな~
1投稿日: 2023.03.06
powered by ブクログもはや5をつけたい。でも悔しいから(何が)つけない。スーパー有名村上春樹ananエッセイで、もう20年前くらいのもの。なんだろうねぇ…普通エッセイってもう少し思いつきや口語的なノリだと思うのですが、文章にすることに対する責任感が桁違いって感じ。小説読んでても思うけど。
1投稿日: 2022.11.07
powered by ブクログどなたかのレビューで村上春樹さんのエッセイは”よく晴れた夏の日に吹く風のような心地よさ”と書いておられましたが、まさに同感。 コミカルでくすっと笑えて、村上さんの考え方がこの本にも表れていて「その考え方好きだな」と思ったり。 考え方が好きって、最強ですよね。特別、ということだと思うから。
2投稿日: 2022.10.07
powered by ブクログエッセイ1つひとつが短く、面白いため、あっという間に読み終えました。手軽に読めてまさにラヂオの感覚。
0投稿日: 2022.08.22
powered by ブクログananに掲載されていたエッセイ。一つ一つは2分程度で読める。 クスリと笑っちゃうようなエピソードばかり。 もともと村上春樹のラジオ(音声のほう)を好きで聴いていたので、あの雰囲気の感じで脳内再生される。 そう、村上春樹さんって、普段の話し方も、村上春樹さんの文章の雰囲気ままなんですね。
1投稿日: 2022.08.07
powered by ブクログ村上春樹による20世紀の終わりの頃にananに連載されたエッセイと、大橋歩による挿画。 極めて自然体のエッセイで嫌みな感じや自己主張の強さもなく微笑してしまうようなエッセイ。上手く書こうという意志が感じられないのが村上春樹の上手さなんだと逆に思う。そこに大橋さんのヘタウマな版画が挿入されているのがいいアクセントになっている。組み合わせの妙ではないか。 村上春樹はエッセイもいいということを感じる一冊。
1投稿日: 2022.06.01
powered by ブクログ正直、長編の村上春樹作品は苦手です。 でも、短篇はゆるくてどうでも良くて好きです。 特にドーナッツとうなぎがよかったです。
0投稿日: 2022.04.17
powered by ブクログかなり緩いエッセイ。村上春樹作品を読んだことがないと、どこか堅いイメージを持ちがちだが、村上春樹という作家も1人の人間だと感じることができる。
0投稿日: 2022.01.16
powered by ブクログドーナツとコロッケの話を読んで、無性に食べたくなった。 ドーナツは昨日食べたんだけどね。 コロッケは水野屋で買い食いしたいなー。
1投稿日: 2021.09.06
powered by ブクログ村上春樹のエッセイが好きだ。 この本は何度読んでも面白い。 焼かれる、柿ピー問題、30年前に起こったこととクスッと笑えたり、抱腹絶倒したり、、、。 達観していてちょっと真面目にふざける春樹。たまらない。
5投稿日: 2021.08.09
powered by ブクログ村上春樹のエッセイをしっかりと読むのは初めてで読後の正直な感想は普通の感覚の日本人じゃないかということ。 この人があの唯一無二の世界観を持つ小説を創るとはどういうことなのだろうと思う。 ドーナツの穴は揚げパン調理中に熱を素早く伝えるために150年ほど前にアメリカで偶然生み出されたというエピソードが一番印象的。この先何かの役には立つとは思わないけど…
1投稿日: 2021.07.17
powered by ブクログ「牡蠣フライ論」の変化球がたんまりと。 ドーナツを語って自分を語る。 穏やかでユーモアある人が最強 という持論があるのですが 確信と化しました。
0投稿日: 2021.06.20
powered by ブクログ年齢と性別を感じさせないような水のような不思議な文体。年若いが聡明な青年が書いたような気もするし、歳を重ねた博識な老人が書いたような気もするエッセイだった。
0投稿日: 2021.05.03
powered by ブクログめちゃめちゃお気楽なエッセイでありながら、その表現に時々グッとくる。 揚げたてのドーナッツって、色といい匂いといい、かりっとした歯ごたえといい、何かしら人を励ますような善意に満ちていますよね。どんどん食べて元気になりましょう。ダイエットなんて、そんなの明日からやればいいじゃないですか。 でも10代後半くらいの少年少女の恋愛には、ほどよく風が抜けている感じがある。深い事情がまだわかっていないから、実際面ではどたばたすることもあるけれど、そのぶんものごとは新鮮で感動に満ちている。もちろんそういう日々はあっという間に過ぎ去り、気がついたときにはもう永遠に失われてしまっているということになるわけだけど、でも記憶だけは新鮮に留まって、それが僕らの残りの(痛々しいことの多い)人生をけっこう有効に温めてくれる。 (中略)たとえ年をとっても、そういうみずみずしい原風景を心の中に残している人は、体内の暖炉に火を保っているのと同じで、それほど寒々しくは老け込まないものだ。
1投稿日: 2021.02.14
powered by ブクログあんなに小説は不可解で霧の中みたいな文章なのに、エッセイはほんとうに面白くて何回も読みたくなる。移動中とかにクスッとできる感じ
1投稿日: 2021.02.08
powered by ブクログ『anan』に連載していたベリーショート50話のエッセイ集。30年以上前に読んだ青春3部作の感覚が蘇ってきました。村上春樹氏のような音楽に傾斜してなく、洋楽にも全く詳しくないので流し読みの項目もあって、なんか悔しいな。時々でてくる「○○っていいですよね」の言い回し好きです。
8投稿日: 2020.11.14
powered by ブクログ村上ラヂオをいつも聴いているので、村上さんの声のまま読むことができた。軽やかで楽しい!大橋歩さんの画もかわいい。
1投稿日: 2020.08.25
powered by ブクログむかし、村上春樹の小説を読んで意味わからなすぎてどうしようと思った経験があったのでそれ以降読んでなかったけれど… エッセイはめちゃくちゃ面白かった! (というレビューが多いのも納得!)
0投稿日: 2020.08.22
powered by ブクログこれはずるい。普段は大衆を置いていくようなファンタジーをしたためつつ限りなく人間臭いエッセイというギャップ萌えを残されてはますます村上ワールドにはまる他ないです。
0投稿日: 2020.06.16
powered by ブクログ50の文章のなかに童話について書かれたものがあったが、この本はまさに童話的なエッセイだと感じた。余計なことをなにも考えず好奇心と興味だけで読ませてくれる文章もなかなか無いものだ。
1投稿日: 2020.05.03
powered by ブクログ村上春樹はじめて読んだけど、面白い文体やった。ここ敬語なんだとかこんな言い方するんだとか。安易な決めつけをしないという姿勢にとても好感もてた。そんな視点もあるんだって思えたのが面白かった。
0投稿日: 2020.02.07
powered by ブクログ本文エッセイもいいんだけど、大橋歩さんの後書きもとても良い。素直な文章って読んでて自分も素直になれる気がするよね
0投稿日: 2020.01.09
powered by ブクログエッセイは普段知らない作家の素顔を知れる機会ですよね。 本作品は、雑誌ananに一年間連載されたエッセイをまとめたものです。 「きんぴらを作るときに村上さんはニール・ヤングをBGMにするのか」とか「ニューヨークに行くときは朝のセントラルパークを走るためにその近くに宿を取るのか」と話をまるっと信じちゃいます。 しかし「真っ白な嘘」にあるように、村上さんは " 害のない出鱈目な嘘 " をつくのが好きとのことで、エッセイのなかでもけっこうな数の冗談・嘘をいいます。 そしてそれがリアル。 村上春樹の日常を知りたいと前のめりに読んでいてそういう嘘に出会うと「へぇ〜そうなんだ!・・・って嘘かぃ!!」とけっこう振り回されます。 「けんかをしない」のエッセイで、「仕事がら、いろんなところでいろんな人にひどいことを言われる」と言われるそうですが、この本を読むと村上春樹のホントとウソが分からなり、それも仕方ないんじゃないの?苦笑 と思ってしまいました。
0投稿日: 2019.07.29
powered by ブクログ村上春樹氏の肩の力を抜いた他愛もない話と大橋歩氏のヘタウマ的なゆるくて可愛らしい挿絵が相俟って何とも言えぬ味わい深いを生み出している。『an・an』に連載されていたエッセイなのね。納得。取り留めのない話のなかにも時おりハッとさせる本質めいた言葉が散りばめてるのはまさに村上春樹ならでは。Macintoshが立ち上がるまでの間に読んではいかが?(詳しくは本編。と書きつつも、いまのPCはSSD起動なのでそうした「間」はなくなってしまったが)
0投稿日: 2019.07.17
powered by ブクログ50遍のエッセイ。隙間時間にサクサク読める。こういう随筆を書いてみたいと思うけど、簡単そうに見えて、実際はバックグラウンドとして膨大な教養と人生経験が必要なんでしょうね。
0投稿日: 2019.05.05
powered by ブクログ村上春樹さんの文章と大橋歩さんの版画で構成された50編収録の好エッセイ集ですね。本当に素晴らしい内容でお世辞抜きにして全部の頁が心から楽しめましたし今後も何度でも読み返せそうな気がしています。大橋さんの素朴なイラストもそっと文章に寄り添って心を癒やしてくれますね。村上さんは食べる事、古い音楽を聴く事、動物を愛する事、風景を愛でる事、等々の全部をひっくるめて失敗さえも良い思い出と捉えながら過去・現在・未来の人生を肯定的に愛されているのだなと強く感じましたね。順番に短い文章での要約に挑戦してみますね。 人間の実態は変わらない・素晴らしい効用のある映像は手にし難い・ずるずるずる!・悲運の焼かれたブラジャー・がんばれ、全国の猫山さん・うなぎはかなり特殊な食べ物・実在した死の感触・知事さんとイージーさ・柿ピーは公平に・人生のやり直しは嫌・サビのないのは疲れる・料理は空気つき・リンゴの唄を歌おう・料理作りに最適な音楽・失恋猫と切れ猫・スキヤキでいいじゃん・さださんもヤクルトファン・昔の雑誌の回想・中古レコード万歳・側に動物がいる幸せ・演劇を観るスリル・ひげ剃りの真実・ドーナッツのルーツ・リヒテル「版画」の思い出・さだヴァッシングと似ています・五月蠅い機内アナウンス・熱々のコロッケパンにかぶりつく喜び・教師失格・幸事魔多し・ちらし寿司の魔力・悪夢の宇宙便所・広い原っぱの記憶・童話の楽しさ・音楽への愛・美味しいブラッディ・メアリを飲みたい・害のない嘘が良い・動物園の檻の中に入るのもいい・ハンサムでなくていい・円周率の宇宙への発信が心配・美しいはやぶさとの邂逅・若い内に恋をしよう・食堂車の不味い料理は最悪・長生きも困る・骨董屋での災難・悪口を喜べ・柳の木の風情・体重計と仲良し・ゴルフとの接点・走る喜び・20世紀との別れ
0投稿日: 2019.01.14
powered by ブクログラジオから流れてくる話のように、さらさらと聞き流せる(読み流せる)文章。 どうでもよくて、なんの教養にもならないけれど、カフェに入って本を開くとなんだかリラックスできる。 そんな文章たちのエッセイです。 嫌いじゃないなと思います。 オススメは「これでいいや」。 僕も、僕の考え方や、感じ方や、好みや、話し方や、そんないろんな要素を総合して、僕ととらえ、気に入られたり気に入ったりできればいいなと思います。
0投稿日: 2018.11.25
powered by ブクログ村上春樹のエッセイは、とてもいい。どの話もほんわかした感じが微笑ましいし、ときおり紹介される音楽や本なども、ちょっと聴いてみたい、読んでみたいという気持ちにさせられる。うまいなあ。
0投稿日: 2018.11.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
良いですね。非常に良いですね。もう、サクッと読めます。サクサクです。超絶お気楽極楽に読んじゃえます。難しい事は何もない。ただただ読めばよい。そんな作品。それでいて、こう、愛すべきエッセイ、って感じでして。まあ、村上春樹、凄いよなあ。 村上さんは、小説だと、こう、あんな感じの「しんどい」感じの作品が多いのに、なんでエッセイだと、こんなに「サクサク親しみやす過ぎ」な感じになるのでしょうかね?個人的感想ですが。小説の村上さんは、間違いなくこう、とっつきづらい人だなあ、この人は、、、感は満載なのですが、エッセイの村上さんは、物凄く、こう、「よう!元気!?いいじゃん、あんたのエッセイ」って、気軽に話しかけたくなる感じなのです。めちゃんこ偉そうな事言って、すみません、、、なのですが、この小説とエッセイの距離感。凄いよ。凄いから好きです。 なんとなく、なんとなくですが、村上春樹と、原田宗典は、似ている気がしました。村上さんも原田さんも、小説はこう、ごっつキリキリと切迫しているのに、エッセイは、のほほんお気楽系。そんな分類な気がする。どうなんだろう?なんとなく、お二人、似ているんではないのか?そうでもないのか?どうなんだろうなあ、、、まあ、個人的に、気になるだけですが、なんとなく、なんとなくね、そんな事を思ったのですよね。 「リストランテの夜」 というエッセイが、めちゃんこ好きですね。何故に、日本だと、ソバとウドンとラーメンは、ズルズルッ!!っと音を立てて食べるのはオッケーというか、逆に、美徳?という位に思われているような気がするのに、パスタは、音立てて食べちゃダメなんだ?という、食文化の根源的な謎に思いを馳せられる好エッセイだと思います。そうでもないのか? それにしても、食文化って本当に不思議。面白い。この素敵な男性は、多分20代後半、という年齢まで、身の回りの誰からも「パスタ、ズルズル音立てて食べない方が、いいよ」って言われなかったのか?不思議だ。親も。友人も。おそらく、いたであろう、嘗ての恋人たちも。誰も忠告しなかったのか?不思議だ。でもこれは、きっと、村上さんが語ったように、当に事実の出来事だったのだろう。世の中は驚異に満ちていますね。素敵です。 「パスタでも茹でてな!」 これも最高。「おとといきやがれ!」的な感じ?違うか。でも、この罵り表現よ。言葉とは凄いなあ。できれば、罵り言葉なんてものは無い方が、人間の心は平穏になる筈だろうに、そんな罵り言葉ですら、愛嬌がある、という事実。おっそろしいことですよコレは。そして、面白い事ですよ。言葉とは、ホンマに凄い。 「かなり問題がある」 ある意味、とても勇気づけられるエッセイです。村上さんほど、圧倒的に世の中に認められている(ように思われる)人でさえ、自分自身の存在を、このように考えているのか、、、そうなのか。勇気づけられますね。大好きですね、このエッセイ。
0投稿日: 2018.11.15
powered by ブクログ「酒のほそ道」からの派生。柿ピーの話。 (260) [more] (目次) スーツの話 滋養のある音楽 リストランテの夜 焼かれる 猫山さんはどこに行くのか? うなぎ ロードス島の上空で にんじんさん 柿ピー問題の根は深い 跳ぶ前に見るのも悪くない〔ほか〕
0投稿日: 2018.10.12
powered by ブクログ愛してやまないドーナッツ、コロッケの話、時に深刻な事態に発展する柿ピー問題、信用できないデジタル式体重計、尊敬すべき猫山さん、「かなり問題がある」自分自身、宇宙に発信される円周率とそれを唱えるおじさん……日本を代表する作家・村上春樹の、軽妙でラフな書き口がたまらないananに連載されたショートエッセイ。 春樹のエッセイが読みてぇ~~!!!ってなったのでブクオフで購入。私は基本エッセイにだけは手を出さないようにしているのですが──というのもやっぱり文章においては作家と作品はわけて考えたいので、エッセイ読んでえーこんな人だったんだなんんか好きじゃなーいと思うと文章まで好きじゃなくなってくるので(だからあとがきも読まない) ですが春樹はエッセイ読ませろ~~!!ってくらい文章が好きなので自主的にエッセイを買いました。人生30年以上生きてきて初です(作家はね。声優さんとかは買ったりしたけど) 2ページですぐ読めてしまうほんとに手頃なエッセイなんだけどもう読むたび爆笑してたww も~~ほんと面白い! よくこんなこと考えつくな…とか意外と庶民派だなーとか奥さん何者やねん…(マジで存在が謎)とかいろいろ思ってるうちにすーぐ読み終わってしまいました。2と3もあるので買わなければ!春樹が足りないんじゃ春樹が
0投稿日: 2018.08.11
powered by ブクログやや短めのエッセイ。 「随筆」って方が似合うかもしれません。 あまりえらそうな意見もなく、普通の日常の描写であるところが好みです。 村上さんは小説はちょっと合わないけれど、エッセイは合うんだよなぁ。
0投稿日: 2018.03.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
村上春樹の小説が好きで、すごい人だと思っているんだけど、そのすごさを感じさせない親しみのもてる文章と内容だった。 でも感性の豊かさが文章の隅々から伝わってくる。 さらっと読めて心地の良いエッセイ集。 続編はすでに読んでいるので、またエッセイ集出してくれないかなと期待。
0投稿日: 2017.08.31
powered by ブクログ天邪鬼な自分は著者のベストセラー小説には食指が動かず、20代の時に友人から借りて読んだ「ノルウェイの森」以外は読んでいない。しかるに書店で目にした本書のタイトルから無性に読んでみたくなり購入した。ananに連載された短い文章ゆえに、さくさく読めた。最も印象的で見習いたいと感じたのは「けんかをしない」だ。どんなに酷いことを言われても、書かれても腹を立てない。理由も何だか納得してしまった。でも、実践は難しいだろうな〜
0投稿日: 2017.08.30
powered by ブクログ長旅にはこういう軽いエッセイが良いな、その結果、あまり内容を覚えていないのですが、、、 それにしても当方も柿ピーって間違いなく日本が生んだ最高のツマミと思うのですが是如何?
0投稿日: 2017.08.27
powered by ブクログあーやっぱり村上春樹のエッセイは面白い。 小説は凄く苦手で読めないのに、エッセイになるとスラスラ進む進む…なぜなのか。 堅苦しいイメージがある村上春樹のイメージを良い意味で毎度エッセイは覆したてくれる。 ゴロゴロしながら柿ピーとビール片手に読みたくなる息抜きの一冊。
0投稿日: 2017.07.03
powered by ブクログ村上春樹ってこういう人だったんだぁ。小説から小難しい感じを勝手に抱いてた。親近感の持てる感じのエッセイだった。ちょっと敬遠していた小説も読んでみよう。 2017.4.25 ちょっと村上ワールドに浸りたい、そんな時にパラパラっとめくるのに最適。 2018.9.14 半身浴のお供に。 子犬を懐に入れる気分の話が好き。 2020.10.9
0投稿日: 2017.04.25
powered by ブクログananで連載されていたという、村上春樹のゆるゆるエッセイ。 こういう文体も本当に好きだなぁ。 おせっかいな飛行機、猫の自殺、コロッケとの蜜月、このへんが特に良かった。 時折はさまれるちょっとしたジョークや、自虐風の言いまわしがくすりと笑えて、読んでいるだけで心が軽くなります。 食堂車が舞台の小説、ぜひ読んでみたかった。
0投稿日: 2017.04.08
powered by ブクログ2017.01 本棚整理のため9年ぶりに再読。 さらりと気軽に読める、anan連載のエッセイ集。
0投稿日: 2017.01.30
powered by ブクログ何気ない毎日の生活に、こういう柔らかな時間も必要だなと思う。 なるほど、と感心したり、くすっと笑えたり…。 押しつけがましくなくて、いつまでも読んでいたくなる。
3投稿日: 2017.01.18
powered by ブクログ会社で昼休みにぼちぼちと1~2話ずつ読んでいました。 ついに読み終えてしまい、昼休みのささやかな楽しみが一つ減りました。
0投稿日: 2016.08.16
powered by ブクログ村上春樹を敬遠してました、すみません。 村上さんの長編が苦手だったのですが、なんだこのエッセイは。 エッセイらしいエッセイ。 日常の些細なことに、スポットライトを当てて記しただけなのに、スポットライトの当て方が面白い。 本当に天才なんだな、この人。
0投稿日: 2016.07.26
powered by ブクログエッセイとはこのことか. くだらなさがたまらなく面白い. 自分もエッセイ書いてみようかなと思った,たぶん当分書かないけど.
0投稿日: 2016.07.17
powered by ブクログ世界をどのように感じ日々を送っているのか,村上感性の一端を垣間見る.決して流されることのない確固たる中性を骨子として感じる.
0投稿日: 2016.05.31
powered by ブクログ超好き。たしか、飛行機でブラッディマリーが飲みたくなる、て話があって、おおそういうもんか大人は、と思った。
0投稿日: 2016.05.14
powered by ブクログ自分が思ってること感じてることを、村上さんみたいに書きたいなー。2016.01.22 「かなり問題がある」の巻。開き直ることも必要なんだ。 「あ、いけない!」の巻。この比喩かっこいい→『マニュアル・シフトはまるでバターを温かいナイフで切るみたいに、クイックに滑らかにきまる。』 気持ちよさそう。 2021.7.29
0投稿日: 2016.01.22
powered by ブクログ最近の村上春樹流れでエッセイを読んでみた。 近しい感じ。走りやになってわかること。 うんうん、くすくす。 bookoff ¥260
0投稿日: 2015.11.16
powered by ブクログ個人的にアンアンを立ち読みするくらい好きだったエッセイ!ずっと積読で久しぶりに読むのを再開。面白かったし〜意外な一面も。
0投稿日: 2015.11.05
powered by ブクログ今(9月)レビューしようと思っても、にわかに内容を思い出せない・・くらいに軽妙な(というか軽めの)エッセイだだったと思います。
0投稿日: 2015.09.13
powered by ブクログ文章に力が入っていない印象を受けます。それがすごく読みやすさに寄与していて、スラスラと気軽に愉しく、うんうんアハハという感じで。 電車に乗って移動をするようなときに、細切れの時間でも読めますからいいですね。
0投稿日: 2015.08.22
powered by ブクログ雑誌「anan」に連載ということでだろうか、とにかくどうでもいい話ばかりだった。でも一気に読んでしまう。そして頭の中は村上ワールド。頭の中で村上春樹風文章を紡いでいる。いくつかのエッセイから。柿ピーは僕も好きだけど、僕の場合は柿の種とピーナッツの割合が5:1位のバランスがいい。だけど、袋の下の方にピーナッツがかくれていたりする。そんなときは下から引っぱり出して混ぜて食べる。すき焼きもやっぱり好きなんだけど、このところ食べる機会がうんと減ってしまった。というか家で作るとどうも美味しくならないから、作らなくなったのかも知れない。要は安い肉しか買わないからまずくなるのだ。安物の牛肉ほどまずいものはない。それなら、鳥とか豚にする。だから水炊きはよくする。餃子を入れるとなお美味しい。たまにはすき焼きも美味しいのが食べたい。ドーナッツの穴が世界で初めて登場したのは1847年のことだそうです。15歳の少年が、揚げパンの中心にまで火が通るのに時間がかかるから穴を開けたのだそうです。まあ、飲み屋での話のネタにはなるかな。ブラディ・メアリというお酒は僕もときどき飲む。ウォッカが好きなのではなく、トマトジュースが好きというだけなんだけど。ホテルで朝食を取るときには必ずトマトジュースを飲む。それがなかったらその日1日が憂鬱になってしまう・・というほど大げさではないけど。食堂車で食事をしたことは一度もない。何となく高そう、そのくせまずそうというイメージがあるから。それなら、駅の立ち食いそばか、駅弁がいい。外国なら、ホットドッグとかサンドウィッチを食べておくのでいい。安けりゃ、まずくてもあきらめがつくしね。何だか食べ物の話ばかりになってしまった。他にも、音楽とかファッションとか人生についての話もあります。よかったら気軽に拾い読みをしてみて下さい。
0投稿日: 2015.08.15
powered by ブクログ50の文章は行き帰りの電車の友として、最適でした。 「人はなぜちらし寿司を愛するか」が、とても興味深く、私は3歳で九州を出たので、日本全国すし屋のちらしは関東風チラシで、母の得意料理のちらしはバリバリ宮崎風であると思い込んでいて、読むまで気付きませんでした。 村上さんの、あとがきもよかたです。
1投稿日: 2015.08.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
雑誌「anan」で1年間連載されたらしい村上春樹の文と大橋歩の版画の組み合わせ。中身はなんてことない普通のことが書いてある、というか、村上春樹的な普通。でもかなり深い。 お気に入りの文(少し長い引用)。 『思うんだけど、人間の実体というのはいくら年齢をかさねても、それほどは変わらないものですね。何かがあって、「さあ、今日から変わろう!」と、強く決意したところで、その何かがなくなってしまえば、おおかたの人間はおおかたの場合、まるで形状記憶合金みたいに、あるいは亀があとずさりして巣穴に潜り込むみたいに、ずるずるともとのかたちに戻ってしまう。』 そろそろまっとうな格好をしよう、と決意してスーツを作ったけどあまり着てないという話だった。うん…たしかに。 なぜラヂオなのかはよくわからないけど、ラジオ番組で1話ずつ読まれても楽しい話かな、と思った。
0投稿日: 2015.07.09
powered by ブクログ2001年頃のan・anの連載エッセイ50篇。 本当に面白い人~!(笑)とんでもないくだらない事が題材になっていて、笑える。 でも、大好きなスポーツチームの応援にいく前にちょっと立ち寄った鮨屋のカウンターで、ビールを飲み、白身魚の刺身をつまむ…。そういうのを人生の小確幸という、そんな感覚が好き。 そして、たまにじーんとくることも書いてます。 ・恋している人のように ・けんかをしない このあたり。 大橋歩さんの100の版画も楽しくてかわいくて味があるのです!
2投稿日: 2015.06.23
powered by ブクログ装丁も好き。村上春樹さんの小説は、あぁ難しい、分からない…と頭を悩ませて、この方はきっと遠い次元の方なのだ、と思っていたけれど、これを読むと、そんなこともないのだな、とホッとするというかそんな考え方ができるなんて、すてきだ、と思わせられる。好きです。
0投稿日: 2015.06.20
powered by ブクログドーナツの話を読んだら、ついドーナツを買ってしまった。 さくさく話が流れていって、村上さんと話をしているような錯覚に陥る。
1投稿日: 2015.05.17
powered by ブクログ『村上ラヂオ』 村上春樹 でも10代後半くらいの少年少女の恋愛には、ほどよく風が抜けている感じがある。深い事情がまだわかってないから、実際面ではどたばたすることもあるけど、そのぶんものごとは新鮮で感動に満ちている。もちろんそういう日々はあっという間に過ぎ去り、気がついたときにはもう永遠に失われてしまっているということになるわけだけど、でも記憶だけは新鮮に留まって、それが僕らの残りの(痛々しいことの多い)人生をけっこう有効に暖めてくれる。(p172) たびたびこの内容は出てくるが、なるほど自分にとっての「体内の暖炉」はなんだろうか? 気軽に読めるエッセイ
0投稿日: 2015.01.04
powered by ブクログ170ページからの 恋している人のように が、そうそうその通り!と思うと同時に滑り込みセーフで素敵な恋ができた幸せをかみしめることができる内容になってます。 この人のいろんな海外で暮らす暮らし優雅でいいよなー。貴族。 やっぱりエッセイ好きだ!ちょっと星新一さんに似てると思う。
0投稿日: 2014.10.04
powered by ブクログ【本の内容】 著者の50のエッセイと大橋歩の銅版画101点のコラボレーション。 雑誌「anan」の好評連載が一冊に。 しみじみ、ほのぼの。 あなたの心にすとんとしみる、久しぶりのエッセイ集。 [ 目次 ] スーツの話 滋養のある音楽 リストランテの夜 焼かれる 猫山さんはどこに行くのか? うなぎ ロードス島の上空で にんじんさん 柿ピー問題の根は深い 跳ぶ前に見るのも悪くない〔ほか〕 [ POP ] おそろしくありきたりな言い方だけれどこの本を読んだ人は、大多数がおそらく「小さな幸せ」を感じるのではないだろうか。 たとえば雪が降るような凍てつく夜にはつい「寒い」という言葉を連発してしまうようにとりあえず頭に浮かぶのはこの言葉なのだ。 ひとつひとつの、かわいらしくてユーモラスなエッセイには冬の日に飲むココアみたいな、ほっとしたあったかさを持つエンディングとイラストが もれなくついて来る。 そしていくつかの話にはくすっと笑える瞬間もついて来る。 とくに好きだったのは「オーバーの中の子犬」「いつもオーバーの中に子犬を入れているような、ほのぼのとした気持ちで日々を送れるといいだろうな。実際にオーバーの中に子犬を入れて生活するのは、かなりむずかしそうだけどね」(本文より引用) 村上さんの文章と大橋さんの版画のコラボが素敵だ。 ふたつは一体となっていて、しみじみと、じんわりと、だけどすうっと心に入ってきて、何度も読み返したくなる。 まもなく「アンアン」で連載を復活するそうで・・・・・・。 多くのファンが顔をほころばせて「おかえりなさい」って言うんだろうなぁ。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
0投稿日: 2014.10.04
powered by ブクログananで週刊連載していたのを書籍化したみたい。 一つのお話が1~2ページでおわるのでとても気楽に読める。内容も料理とかジャズとか多種多様で飽きにくいのもポイント。
0投稿日: 2014.09.23
powered by ブクログとりたてて言うほどでもない細かいことを、大げさな比喩で表現するのがものすごく面白く、かなり笑ってしまった。
0投稿日: 2014.09.18
powered by ブクログ『世の中に永久運動は存在しない、というのは物理学の一般常識だけれど、半永久運動というか、「永久運動みたいなもの」は、けっこうある。たとえば柿ピーを食べること。』 『もう一度若くなって、最初から人生をやり直せるとしたら、やりなおしたいですか、と質問されたら、「いやあ、もういいです」と答えるしかない。あんな恐いこと二度とやりたくないよ。ほんとに、冗談抜きで。』 『誰かに「カポーティさん、美しく顔写真を撮られるコツはなんですか?」と質問されたときに、彼はこう答えた。「そんなの簡単だよ。君の頭の中を、美しいものでいっぱいにすればいい。美しいもののことだけを考えるんだ。そうすれば誰だって美しい顔に写る」。』 『人生には感動も数多くあるけれど、恥ずかしいことも同じくらいたくさんある。でもまあ、人生が感動ばかりだときっと疲れちゃいますよね。』 『音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた深く優しい個人的背景がある。この世界に音楽というものがなかったら、僕らの人生は(つまり、いつ白骨になってもおかしくない僕らの人生は)もっともっと耐え難いものになっていたはずだ。』 『レイモンド・チャンドラーの小説の中に「さよならを言うのは、少しだけ死ぬことだ」という有名な台詞がある。』
0投稿日: 2014.06.16
powered by ブクログ長編小説を出版するたびにノーベル賞候補としてクローズアップされる村上春樹だが、この人は小説よりも本書のような軽妙なエッセイが一番、面白いと思うのはワタシだけ? 女性誌の連載エッセイをまとめたもので、日常に思うことを書き連ね、ちゃんとオチもある村上版徒然草。「~というのは真っ赤な嘘で、」というフレーズが印象に残る。
2投稿日: 2014.05.06
powered by ブクログ考えてることはすごいけど、偏屈で気難しい人だと思っていたが、柔らかい文体のエッセイが村上春樹の人柄を素直に表しているのなら、彼に対する見方が少し変わった。より身近に感じるようになった。
0投稿日: 2014.03.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
アンアンの連載エッセイをまとめた一冊。挿絵は、今回は水丸さんではなく、大橋歩さんというイラストレーターの方。味のある版画だ。本の挿絵って、当たり前だけど、その絵のテイストによって世界観がとても変わってくるよね。ちなみに、大橋さんの作品がたまたま春樹氏の目に留まって、この一冊が実現したらしい。続編があと二冊有るから要チェック。 春樹氏が食べ物のことを語ると、何故かそれが無性に食べたくなる。不思議だ。(こういうのもシズル感って言うのかな?) 「うなぎ」「柿ピー問題の根は深い」「ドーナッツ」「コロッケとの蜜月」の章 は、毎回それらを食べたくなった。春樹氏は甘いモノが苦手らしいが、ドーナッツだけは別、という。そう言えば、彼の小説にもドーナッツが度々出て来る気がする。 あと、「これでいいや」も面白かった。春樹氏が、「今まで誰にもハンサムと言われたことがない」という自分のルックスに対しての考察を述べているんだけど、何だか可笑しい。
0投稿日: 2014.02.22
powered by ブクログ毎度おなじみのといった感じの村上さんの肩の凝らないエッセイです。どこから読んでもいつの間にか村上ワールドに浸れます。その文章と大橋歩さんのイラストは絶妙のコンビでぱらぱらとページをめくるだけでも愉しめるというものです。ご自分でも書いてらっしゃいますが、料理や食べ物が登場する場面が多く、・・・女の人は太巻きの両端の飛び出したところが大好きみたいだけどどうしてだろう?とあったのを読んで、思わずごっくん!太巻きを巻き巻きしたくなりました。
1投稿日: 2014.02.21
powered by ブクログ予定外に出張が長引いたので気軽に読めそうなエッセイを仙台空港で購入。 かつての村上朝日堂の流れを受けたゆるゆるのエッセイで帰途のJRで予定通り2時間で読み終える。 個人的には安西水丸さんのイラストの方が好きだったけど仕方がないね。
0投稿日: 2014.02.16
powered by ブクログ村上春樹の空気感満載。些細なその辺にある出来事や物事をさらっと独り言のように書いている。 思わず笑ってしまったり、そうそうと大いにうなずいたり… 普通に過ぎていく普通の時間一コマ一コマが、楽しく、大切に思えてくる。
0投稿日: 2014.01.29
powered by ブクログ村上春樹のものは小説以外ではほとんど読んだことがなかった(氏の日常ことを知ってしまうのを恐れていた)。今になってようやく読もうと思ったのだけど、失望半分、よろこび半分といったところ。ほっこりする暢気な話ばかりなので、十分に面白いのだけど…。大橋さんの絵も心地よくて好きになった。
0投稿日: 2014.01.12
powered by ブクログそこらへんにいそうなおじさんが書いたっぽいエッセイ。のんきでゆるくてほわほわしている。 でも、よくあるエッセイかなと思ったら、やっぱり村上春樹さんでした。ジャズだったり料理だったりを自然にこなして、実に小粋だ。ふつうっぽいのにちっともふつうじゃない。読んでて飽きなかった。
0投稿日: 2014.01.05
powered by ブクログ村上春樹の小説は大好きなのでよく読んでいます。 やはり村上春樹という人がどんな人なのかということにも 当然興味はあるのですがいわゆるマスメディアで彼を見かけることは 皆無なのでこういったエッセイで知ることになります。 書いてある内容に関して言えばあんまり共感できない部分も多いし 趣味もだいぶ違うなと感じるので実際に会ったら 絶対に仲良くならないタイプだなとは思うのですが それでもこの人の書く文章には惹きつけられます。 表現力なのか伝え方なのかは分からないのですが。 こんなにほのぼのとしたゆるい文章を読んでいるのに なぜか自分が思慮深く洗練されていく気がしてしまいます。 (実際はそんなことはないのですが・・・) 不思議です。
0投稿日: 2013.12.19
powered by ブクログ日本が世界に誇る作家、村上春樹さんのエッセイ集。雑誌ananに連載されてたというだけあって、くだけてて軽快な文章はとても読みやすい。そしてとにかく面白い!夢中で読んでしまった。 面白くて、またあとで読み返そうと思った部分に付箋つけてたら、本が見事に付箋だらけに(笑) ニール・ヤングがきんぴら作るときの気分にピッタリってのは、「そうかぁ?」と思いながらもなんかクスッと笑えたし、新幹線で名古屋に着くと『柳よ泣いてくれ("Willow Weep For Me")』を口ずさんでしまう(←駅で外郎売ってるからw)って話には声出して笑ってしまった。 村上さんの小説はニガテ(デビュー作と『ノルウェイの森』しか読んだことがないけど^_^;)。でもこれはホントに読んでよかった。楽しい時間が過ごせました。
0投稿日: 2013.12.05
powered by ブクログやー、おもしろいです。ふつうに。 や、でも意外とオチはどれも似たり寄ったり? たまにウソっぽいなーって感じることもあり、どこからがウソでどこまでが本当なのか、そんな風なとこもおもしろい。
0投稿日: 2013.11.15
powered by ブクログ自分が情けなくなったり努力がしんどくなった時、村上春樹のエッセイはほつほつと心をあたためてくれる。深刻になりすぎないで、と言われているみたい。そう、毎週同じ時間につけると流れてくるラジオに安心するみたいに、あたたかい。台風の夜、懐中電灯をつけて「元気?」って兄弟に話かけるみたいな。
0投稿日: 2013.10.20
powered by ブクログ我が国のブログもツイッターも、あらゆる表現を創造した教祖、村上春樹。neatでsoftでsophisticatedで、lightでfairな現代の創造主。
0投稿日: 2013.09.25
