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蟻の菜園 ‐アントガーデン‐
蟻の菜園 ‐アントガーデン‐
柚月裕子/KADOKAWA
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総合評価

129件)
3.9
27
54
35
4
0
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ミステリー? サスペンス? はあんまり自分は好まないなと再確認した。 ただ、事件の紐が解けるというのは、伏線回収としてワクワクする場面なので、語りかたをうまくできれば人を魅了する話になりますね。 途中で出てくる「私」の正体は、期待を越えてこなかったのが残念。 いろいろ詰め込まれてるので読みごたえはある。

    2
    投稿日: 2020.01.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ▼結婚詐欺殺人事件で逮捕された遠藤冬香。その事件は不可解な点が多い。 フリーライターの今林由美は隠された真実を知るため、冬香の育った東北に向かう。 そこでの聞き取りで判明したのは、冬香とその姉の早希、2人の凄惨な過去だった。 姉妹の過去が明かされると共に、事件が少しずつ紐解かれていく。 ▼隠されていた真実を突き止めると、由美は事件が起きた原因を執筆する。 それは、「2人が幼少期に劣悪な環境で育ったこと。 また父親の虐待に対して国が助けず見放したことにより、冬香の精神状態に影響し事件を起こすきっかけとなった」と書き上げた。 事件の全容ではなく、事件の背景にある国の対応の不手際を痛烈に批判する記事だ。 この記事は雑誌の連載となり、のちに小説『蟻の菜園』として出版される。 ▼登場人物の関係性がいまいち分かりづらかったが、最後まで読むときちんと繋がってくる。 犯人の幼少期を知ると、殺人を犯したことは確かだが同情を覚えてしまう。 何が本当の悪なのか、考えされられる小説だった。

    5
    投稿日: 2019.12.20
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    一気読みでした。 幼い少女が虐待を受けている場面では 泣きました。 こういうの現実だなって。 苦しさを、どこにも誰にも言えずに そういう世界はある。 今、現実に、ここにある。

    1
    投稿日: 2019.12.20
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    再読。 美人で男には不自由なさそうな円藤冬香が結婚詐欺容疑で逮捕された。男性の連続不審死にも関与が疑われる。興味をもったフリーライターの今林由美は事件について調べ始めた・・・。 事件の真相。その原因となる過去。読み進めるととても苦しく悲しい。 改めて読んでも、やっぱり面白いと思った。 柚月さんは、文書や構成はとても上手、とは言えないけれど、それでも読ませてくれる、考えさせてくれる作品が書ける作家。

    1
    投稿日: 2019.11.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    暗くて重過ぎる早紀と冬香の過去と絆の話。由美が追っている婚活サイト殺人事件と目をつけた冬香の過去が繋がる様でボタン一つ掛け違っている様なハマらない感じが中盤まで続くが,後半からはものすごいスピードで伏線が回収されていく。 メインの事件の動機と冬香の解離性同一障害は個人的にイマイチだと思ったけど,悲しき姉妹の共依存関係は響くものがあったし,自分が先に新しい人生を手に入れてしまった負い目もあって何があっても冬香を守る!を実行していく早紀の心意気に胸が押しつぶされそうになった。 序盤で描写のあった,由美と康子の関係がその後あまり描かれなかったのが気になる。

    1
    投稿日: 2019.11.13
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    2つの視点、途中からは3つの視点から物語が進んで真相に収斂していくのは見事。私、の存在が期待外れ。これが別の人物なら大どんでん返しだったのに。タイトルも、ああなるほど!と読了後に納得するものにして欲しかった。

    3
    投稿日: 2019.10.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    柚月先生の作品を読むのは初めて 最近、女性作家の本をよく読むのだが、結構、家庭内の性的暴行を描かれている事がある 自分は男性だし、幸いにもそういった世界を身近に感じて生きてきていないので、この事実がどれほどあるのか分からないのだが、一定程度は事実としてあるのでしょうね おぞましいというかやりきれないというか 本作もその辺りを題材とした作品 ある女性が結婚詐欺で捕まる 主役的立場の女性記者がその事件に興味を持って追っていく 女性はとても綺麗な女性だったのだが、なぜ結婚詐欺などしなければならなかったのか そこを明らかにしたいと思ったのだ 事件を追っていくと北陸富山県が関係している事が見えてくる シーン変わり 作品では東尋坊付近で暮らす女の子も描かれていく こちらは結婚詐欺で捕まった女性の幼少期なのだが、ちょっとしたトリックみたいなものもある 女の子は早紀という名前で、妹がいてこちらは冬香という名前 そして結婚詐欺の犯人が冬香という名前 読みすすめる中では妹の方が結婚詐欺の犯人なのだと思わせられる のだが、、、実際に捕まったのは姉の早紀の方 でも実際に結婚詐欺をしたのは妹の冬香の方 まぁこの辺は色々トリック的な事があるのと自分の文章力では単純文章化できないので読んでいただくとして、、、 幼少期に父親から性的暴行を受けていた姉妹 姉は外に助けを求め、現実的かどうかは不明だが新たな戸籍を得て新たな生活を送る 妹は施設に預けられ、父親が改心したところで一緒に暮らし始める が、すぐに元の木阿弥 酒に溺れて性的暴行を繰り返す 説明はされていないが姉は死んだのだろうとなんとなく悟っていた そこで姉妹再会 妹が陵辱されている事を知った姉は父親の殺害を計画し実行 成功して妹は再び施設に 妹は目立たぬように生活を続け、高校時代に養子縁組して違う名前を得る 姉妹は表立っては会わないようにしていた 父親とはいえ人を殺しているので時効までは危険を犯さないようにしようという姉に従っていた そして妹は結婚 相手は事業で成功している人物で、一般的にはかなりの幸せを掴んだのだ 姉は自分がした事ではないが、不当な方法で戸籍を手に入れたという事実を理解し、介護士という仕事につき目立たぬように普通の暮らしを続けていた 15年たち時効 その後はそれほど多くは無いものの姉妹は時々会うように 妹の頼みの綱は姉のみ 妹は姉に会う事を楽しみにしていたが、いつからか辛いようになる 父親との辛い思い出を姉に会うと思い出してしまうのだった そういった事から逃げるためだったのかパチンコに手を出す 妹は一家のお金管理を全て任されていたようで、事業家として成功している夫の収入を大量にパチンコに注ぎ込んだ が、いつまでも続くものではない お金が尽きたらよくある話で消費者金融に そこからはお金を返すために別の消費者金融から借りるという自転車操業を繰り返す それもどうにもならなくなったところで、婚活サイトで結婚詐欺という手法を思いつき実行に移す 結婚もしている自分の身元ではマズいと思い、姉の身元を使ってサイト登録する 最初はドキドキしながらだったが慣れてくると大胆になる そしてそのお金を消費者金融に返すが、それとともにまたギャンブル癖が 相手の男性からも「いい加減にしろ」「警察に駆け込むぞ」と言われ始める そこで姉に相談 姉は常に妹の味方 「じゃ殺そう」と言って計画をたてる 姉は介護士なのでそういったクスリの知見があり、普通の人よりは簡単に入手もできる クスリを用意するのは姉、実行するのは妹 実際に交際しているのは姉という事になっているため、姉は実行時間に完璧なアリバイづくりをする それを繰り返した が、ある時に実行犯の妹が失敗 練炭自殺に見せかけるつもりが、車の鍵を持ち帰ってしまう 鍵がないのに鍵がかかっている事から警察では第三者の犯行と思わざるを得ない状況になる そこから姉が結婚詐欺で逮捕されたという流れ 逮捕には主人公的な女性記者の取材もかなり貢献した 女性記者はネタ元として紹介されたおじさん記者と情報を共有していたが、そのおじさん記者が警察とつながっていて、警察からもらった情報を女性記者に提供することもあればその逆もあった その辺りは結構実際の警察と記者の関係性でもあるのかもしれないなと知らないながらに感じました 最後の最後でタイトル蟻の菜園の説明 蟻の菜園とは、南米だかで果物がなっているところに蟻が巣を作り、蟻の糞などを食べる細菌とかが増える 細菌は細菌で果物を育ててくれ、蟻がその果物を食べるとかなんとか言う話だったかな。。。 つまるところ「共依存」の事を指しているようで、本作の姉妹もそういう状態だったと 妹は姉がいないと駄目、姉には全幅の信頼をおいていた 姉は常に妹の味方だったが、それも依存の一つの形だったのかもしれない あとは妹は多重人格になっていて、本作でもその「本来の自分では無い自分」の視点で描かれた部分がある その「本来の自分ではない自分」とも共依存だったと言っていたのかもしれない 非常に面白かったです 巻末に柚月先生の代表作として「盤上の向日葵」という作品があるという事だったので次はそちらを読んでみたいですね ちょっと調べたところ柚月先生おきれいな方ですね 将棋の知見が多いのか、将棋観戦の記事があったり、ひふみんとの対談記事があったり 盤上の向日葵も将棋に関連した小説のようです

    2
    投稿日: 2019.10.27
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    すごく読みやすかった。 子ども時代の話が大げさかなぁ? 周りに守ってくれるオトナはいなかったのか。。とか思ってしまった…

    2
    投稿日: 2019.10.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    首都圏連続不審死事件をベースにした社会派ミステリー。無戸籍、児童虐待、解離性同一性障害、アルコール依存、ギャンブル依存、共依存...。これでもか!と盛り込まれた重厚な内容。東尋坊のいのちの電話までをも配置する念の入れよう。序盤の伏線が中盤から後半にかけて明らかになるにつれ、気持ちがどんどん重くなる。動機が曖昧なところと行動が大胆かつ冷静になっていくプロセスにちょっと違和感があるが、心理的に追い詰められていく様は、人は一人では生きていけないことを実感させる。

    6
    投稿日: 2019.10.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すいすい読めたけど、最後のドトールのシーンが気になった。片芝と最初に会ったのも最後のドトール。その時は片芝の分のコーヒーを買いにカウンターへ由美が行っている。それなのに、最後片芝と海谷と三人でのドトール、由美が先に失礼しますと席を立つ時、なぜ自分の分のコーヒー代をテーブルに置いたのだろうか?先に片芝たちが由美の分のコーヒーを買っといてくれた?それは考えにくくないかな〜って。そこだけ気になってしまった。

    13
    投稿日: 2019.10.03
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    犯罪背景を描いた、やるせない気持ちにさせられる作品でした。 作者の作品は今まで刑事ものしか読んでいなかったですが、新しい一面がみられ、別作品も読んで行こうと思います。

    0
    投稿日: 2019.09.29
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    人はひとりでは生きられない。誰かに助けられ、誰かを支えながら生きている。が、その前提には自分という人間の確立が必要だ。自立の上にこそ、確とした人間関係は成り立つ、そう強く思う。

    1
    投稿日: 2019.09.23
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    無戸籍児、児童虐待、児童養護施設、個人情報保護法の壁、等々、現代でも広く深刻の度を増しているテーマが、主題となったミステリー。北陸福井の方言が、事件解決の糸口になっていくあたりは、巻末の解説にもあるように松本清張の『砂の器』へのオマージュか?

    1
    投稿日: 2019.09.22
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    柚月裕子さんにハズレ無し! しかし…救われない話 ━どうすれば彼女たちは救われたのだろう。 児童相談所や福祉事務所 児童養護施設は、どんな状況であっても 親と暮らすことが一番いいって 本気で言ってる( -_・)?ですかね。 そして、何を彼女たちは求めていたのでしょうね。

    1
    投稿日: 2019.09.19
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    重くて痛い話。 少し前に義理だか実子だかは知らないのですが娘に性的虐待を行っていた父親が無罪になったというニュースを思いだしました。アレはやるせなくてつらかった。どう考えても犯罪でしょうに。青少年育成保護法はどうなってるんだ。 いまだに被害にあう女性にも隙があっただの、自己管理がなってないだの言う人も居るし、世の中まだまだ、男性の性犯罪にはなんとなく甘い気がしてウンザリします。 事件だけを捉えると血も涙もない冷酷な殺人のようで、実は根があるというのが今回のお話の救いなのかなぁ。いや、結局姉妹は救われなかった訳なのですけれども。 暴力で従わされることに慣れてしまうと、その支配から自力で抜け出すことはとてもとても難しいんだろうな、と。本当につらい話ですが、今現在つらい思いをしているであろう子供たちが現に存在するだろうことがさらに辛いなぁと思います。

    0
    投稿日: 2019.09.10
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    結婚詐欺から人を殺めた容疑者の過去をライターが追いかけるストーリーですが、この小説の本質は、容疑者である児童虐待を受けた幼い姉妹の生き様を描いたもので、社会への警鐘。 謎が明らかになっていくハラハラドキドキの構成は凄いの一言。一気読みです。

    2
    投稿日: 2019.08.30
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    容疑者の過去や周辺を調べ 生い立ちや人格の形成などから 事件への印象を変えていく という話はよくある 今回は途中から 謎の一人称で語る者が現れ この辺から強引に終盤に向けて突っ走った という感じを受ける

    0
    投稿日: 2019.08.25
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    美人で、結婚詐欺をして、人を殺す。 結婚詐欺と殺人事件は質が違う。 共存関係にある 姉と妹。 二人は、どうしようもない父親に、暴力を振るわれ、 学校にも行かせてもらえなかった。無戸籍児でもあった。 父親は、人を恨み、そして アルコール依存症。 車で、3人は生活していた。 姉は、父親を刺し、逃亡。 妹も父親にレイプされ逃げようとしていた。 二人は、協力して、父親を殺す。 殺人行為の一線を超えて、二人は奇妙な共生関係をつくる。 二人は、昔の名前を変えて、新しい名前になっていた。 姉は、常に 妹を守ろうとした。

    0
    投稿日: 2019.08.17
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    読みごたえがあります。 姉妹が出てきて、名前がたくさん出てきますが、記憶力のない私でも、ちゃんとスーッと頭に入ってきて読みにくさを感じなかったので、それがすごい!と思いました(笑) 新聞記者が取材でしる内容をその前に事実として書くなど、読みやすさ、話の組み立てなどがすごくよくできてるなぁーと思います。

    0
    投稿日: 2019.08.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    慈雨を読んで柚月さんの本をもっと読みたくなり購入。 過去と現在が交互に描写されるのは同じ感じだが、内容はさらに深く作り込まれていた。 事件に関わる女性二人の年齢から、なんとなく読んでいる側にはもしかしてと想像がついてしまうところがあったにも関わらず、ではどのようなしてこうなったのか?を知りたくて読む手が止まらなかった。 途中から出てくる「私」と「あなた」で「私」は誰なのかと考えながら読んでいたが、終盤に差し掛かってもしやと思っていたら案の定だった。 それほど苦しく辛い耐えられない状態に追い込まれてたのだなと改めて思わされた。 しかし、パチンコに依存してしまうところと、人を殺すことに躊躇わなくなってしまったところはどうにかならなかったものかと残念。 おじさん記者と若すぎもしないフリーの女性記者の組み合わせで、内容の重さに比して少し軽快に感じられたのが良かった。 この人たちならひどい記事にはしないだろうと思わせる感じもした。 かなり重い内容にも関わらず、読後感は結構良く何か救われたかなと思わされた。

    3
    投稿日: 2019.08.16
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    柚月裕子の小説なのに何とも切ない悲しい姉妹の物語。 31年前の姉妹の悲しい境遇とその後の生い立ちが、今起きている結婚詐欺殺人事件を追う一人の雑誌出版社のフリーライターにより解き明かされていく。 東京と千葉の県境で起きた結婚詐欺殺人事件は明らかな結婚詐欺の証拠により、43歳の美人の介護職員が逮捕された。連続結婚詐欺殺人事件の可能性があった。しかし容疑者には完全なアリバイがあり、生活は慎ましやかであった。疑問に思ったフリーライターはある方言のきっかけで北陸福井へ取材に飛ぶ。 福井で起きた31年前の父親による幼い姉妹への虐待事件と姉妹の姉による父親への傷害事件、その後行方不明の姉、地元の養護施設で育った妹。当時行方不明の姉に深く関わった児童福祉課の職員で今は特養に入所している老人から情報を得る。 過去と現在が徐々に繋がっていく描写に興奮する。そしてフリーライターが独自に築いた千葉の地方新聞の報道記者の協力者とその記者が懇意にしている刑事との連携で真相に一気に迫る。 興味深く進行していくストーリーに熱中するが、冷酷な殺人事件の真相がわかると切ない悲しい気持ちだけが残る。

    5
    投稿日: 2019.07.30
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    切ない話 「どーすれば彼女達はすくわれたのだろう」という由美の言葉はまさに読者の思い。 昨今の児童虐待を耳にしても、可愛そうという思いしかなかったが、こんなにも人格に影を落とすという当たり前の事を私達は知らない。 問題提起ではあるが、チョット重たい

    0
    投稿日: 2019.07.25
  • 真相に迫る過程の緻密さは作者の真骨頂

    不幸な境遇の中で歯を食いしばって生きる姉妹と、それを取り巻く善良な人達の触れ合いが時間を行き来しながら明らかになる。 事件が解明される過程で、幾つかのサプライズが有り、翻弄されながらも納得の終結へと誘われる。真相に迫る過程の緻密さは作者の真骨頂。

    0
    投稿日: 2019.07.19
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    介護士が婚活サイトで知り合った男性が次々と死亡する事件をフリーライターが追ううち、数十年前の事件とつながっていく。 お金のために男性をだましては殺していく事件が中心だと思いながら読み進めていったところ、少しずつ明らかにされていく先には子どもへの虐待という重いテーマが待っている。 過去と結びついた真相が明らかになるにつれ、謎が明かされることのおもしろさよりも、痛々しさに胸が苦しくなる読書だった。連続殺人との結びつけかたはやや強引。

    0
    投稿日: 2019.07.15
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    発生した事件の渦中の人物を巡り、時間や場所を超えながら、真相が解き明かされて行く物語で、一寸夢中になってしまった。 幾らでも良縁に恵まれそうな美貌の女性が、何故「゛婚活サイト”で知り合った男性達から金を巻き上げ、或いは殺害したかもしれない」というような事件の渦中に入ったのかを、女性フリーライターが探ってみようとした。その取材の顛末という筋である。 「パズルのピース」が少しずつ出て来て、ピースが時間や場所を超えて組み合わさり、少しずつ画を描き始める。奥行きが深い作中世界の出来事、密かに深く押し隠したモノを胸に生きて来た人達の想い、それらが少しずつ明かされる重厚な物語で、頁を繰る手が停まらなくなった。

    2
    投稿日: 2019.07.13
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    主人公の魅力があまりなかったかな。やっぱり柚月さんは男性がいいのかも。それでも、途中は涙が溢れてきた。盤上の向日葵を読んだ時と同じような、何とも言えない気持ちになった。

    1
    投稿日: 2019.07.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いまいち。題材自体は今も昔も変わらない重大な問題ではあるけど、ミステリーとして面白いかは全然別だからな…

    0
    投稿日: 2019.07.07
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    結婚詐欺の容疑で弁護士の円藤冬香が逮捕された。婚活サイトで彼女と知り合った複数の男性が相次いで死亡していたのだ。しかし冬香は容疑を否認。アリバイも完璧だった。美貌の冬香の身にいったい何があったのか。関心を抱いたフリーライターの今林由美が冬香の過去を追い北陸に向かうと、30年前に起きたある未成年事件にたどり着く。由美は、父親を刺した少女と冬香との関連を疑うが、証拠がなく暗礁に乗り上げてしまう…。 北陸が出てくると、松本清張作品を思い出してしまう。それはともかく。この著者の作品としては普通。

    0
    投稿日: 2019.06.22
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    大好きな柚月さんの作品を見かけたので買ってみた。 内容は、「結婚詐欺で逮捕された冬香にはアリバイがある。真実を追う雑誌記者の由美は、、、」というお話。何が真実なのか、雑誌記者が追うのと同時にこちら側の読者も知りたくてうずうずするお話。よくできている。このお話にも子供を虐待する親が出てくる。子供をどうやって虐待から守るのかは、今の時代の永遠の課題であるし、また、虐待された子供は将来を大きく傷つけられるのが不憫でならなかった。

    2
    投稿日: 2019.06.20