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蛇にピアス
蛇にピアス
金原ひとみ/集英社
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総合評価

529件)
3.3
63
129
183
80
19
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    再読とはむかしと今とで、心を持っていかれた場面、目をそむけたくなる場面が変わったことに気づいて、ああ、人生を歩んできたなと思える行為である。私は本書を、その自分の成長具合を測る作品としていて、20代のときに何回か読んでいる。(正直なところ、そこには、芥川賞を受賞した作品を理解できないと私は人間ではないのではという引け目もあったように思う。)30代で読んだのは今回で初めてだ。残念ながら20代のときに読んだ感想が見当たらなかったが、当時は「痛み」がどうのと言っていた気がする。しかし年齢を重ねて今回思ったのは、主人公が「不安定から安定への道」へ行こうとしているな、ということだった。 主人公は、付き合っている男(アマ)を愛しているとも気付けない19歳のルイ。アマの本名も家族構成も知らないまま関係を深めていくのだけど、アマの死後、シバさんとは名前から知っていって初めていたってまともな関係を築き始める。 上記のところに今回は心が向かった。20代のときに感じた、作品全体に通底した「痛み」は何も感じなかった。さすがに舌ピアスを2Gから00Gに変えたときは、いてぇ~と思ったが、一時的な感想だ。前回読んでから10年以上が経ち、人生は痛みそのものだと感じて、鈍感になったのかもしれない。 今回感想を書くにあたり、芥川賞受賞後の金原ひとみ自身のインタビューを読んだ。そこでは彼女がこのように言っていて驚いた。「当時は舌ピアスをやりたくていろいろ調べていたけど、痛そうだから小説にやらせたところもある。」。 読者は読者でこのように自分の成長深化として小説を使うが、小説家は小説家で、小説にそんな使い方があるのかと驚いた。 私は小説に、感情移入を求めているのを知ったのもこの本からだったかもしれない。 また何年後かに読んで今度は何に自分の心が動いたのかを知りたいと思う。 ----------- 30代で私が感じたテーマ【不安定から安定へ】

    0
    投稿日: 2026.01.23
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    本自体は、120ページくらいで、短い。 読んでいて、中々、理解には難しい主人公の心情には、読んでいて疲れを感じた。 主人公は、情緒が不安定で周りを取り巻く環境も世間から見ても良いものではないと思われる。 ただ、疲れは悪い意味では無く、新鮮さを含んでおり、ルイの心情も読み解いてみたいと思えるものだった。 ルイ自身の心情は、ルイも著者自身も誰も分からないとする解説も読んだが、私としてはルイにはルイの信念があるのではないかと思う。行動には想いが乗っているように見え、読み解けるものでは無いかと思う。

    0
    投稿日: 2026.01.22
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    グロい。想像力が勝手に働くのを無理やり抑えないとページが捲れない。ここで描かれている人体改造は今流行りの承認欲求からくるものではなく、人間であることや、生きている苦しみからできるだけ離れようとするものである。痛みを伴うごとに超人化していくのが、登場人物にとっては快楽だったのかもしれない。痛みを感じることは非常に人間的なのに、痛みを乗り越えた後はますます人間が近づきがたくなる姿に変貌する。ふたつの姿の境界を行ったり来たりする世界に、彼らは生きている。 アマが亡くなってしまうときに、ルイに身がちぎれるほどの苦しみが襲うとき、ああ、まだルイは人間だったんだと気づく。人体改造では得られない精神的な苦痛の代替は、ピアスの拡張ではもはや出来なくて、ルイはこれ以上改造できなくなってしまったのではないか。それでも、麒麟と龍の目を彫ったのはアマの眼差しを常に受けたかったのか。シバに見せつけたかったのか。 自分の想像の絶する世界で、ストーリーをどう飲み込めばいいのか分からない。自分には早すぎたのかもしれない。分からない世界で生きていてよかった。

    0
    投稿日: 2026.01.14
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    ピアス、スプリットタン、タトゥー。身体改造に魅入られた人間は退屈な生への欲望と偏執的な死への欲求との間で蠢く。若者の言葉にもならない底抜けの不安感や衝動が生々しく描かれていた。

    6
    投稿日: 2026.01.12
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    読んでいて、「限りなく透明に近いブルー」と通ずるところがあるのでは、となんとなく思った。19歳といういまの私とおなじ年齢でこの作品を書いた著者に言葉では言い表せない衝撃のようなものを感じた。

    13
    投稿日: 2026.01.10
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    痛み=生きている …なのかな。 スタンダードなピアスすら開けたことない自分なので終始痛みを想像してビクビクしちゃった 描写が具体的ですぐ映像が浮かぶのは表現が上手なのかな 共感はできないけど、そんな生き方もあるのかなぁとぼんやり感じる そういや「ナチュラルボーンチキン」前に読んだのに登録してなかったやw

    8
    投稿日: 2026.01.09
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    未知の刺激が人を大きく変える。そんな印象を受けた物語。ルイはアマのことを恋人というよりは、自分の道標でありながらも支配下に置くことができる稀有な存在として側に置いておきたかったのだと思った。そんな二律背反に近い感情を抱かせる人間に出会えることはそうないだろうから。だから彼を失う恐怖に襲われて以来、正気じゃない生き方はどんどん加速していった気がする。

    0
    投稿日: 2026.01.07
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    読みやすかった。自分の暮らす世界とかけ離れているものの、ずっと死にたいような気持ちでいるのは共通してて、ドン引きと共感を交互に楽しめた。

    0
    投稿日: 2026.01.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    オーディブルにて。 他の金原ひとみさんの本より過激。まさに若い頃に書いたのかな、という感じ。 知らない世界すぎて共感はできなかったけど、恋人たらしめるもの、繋がりってなんだろうと思った。

    0
    投稿日: 2026.01.05
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    小学生の頃は仄かな嫌悪感と絶対的な怖いもの見たさで読み切った気がするが、20年以上経つとこの読後感は穏やかで、私に何が起きたんだ 後半の感情の移り変わりは見事というか、すごくよく分かる。身体改造しようがしなかろうが私も同じ感情を持つ。なのにきっと、私も居酒屋のお客さんなんだ

    0
    投稿日: 2026.01.04
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    金原ひとみさん初作品、すごく面白かった。 本自体は130ページ前後で少なめにも関わらず、読了感の重さがよかった。 村上龍さんの解説にもあったが、金原ひとみさんが19歳だからこそかけた文体や言葉の使い方が本当に素敵だった。 今後何年も経ってから、この作品を読んだ人が、ギャルやピアス、刺青、パンクなどの言葉や世界観に触れることができるということが素敵だと思った。 ここまで短い物語の中に、人の心の動きや、少し汚いところや欲望が詰まっていて、、 さすが芥川賞と言わざるを得ない作品だった。

    0
    投稿日: 2025.12.31
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    10年ぶりくらいに再読しました。 昨日読了した著者のナチュラルボーンチキンがあまりにも良すぎて、また著者の作品が読みたくなって手に取りました。 本作を久しぶりに読みましたが、やっぱりすごい…! これを19歳で書き上げてそのままデビューし、芥川賞まで取ってしまうなんてやっぱり天才だと思います。 本作を初めて読んだ時、私はまだ多感な学生でした。 ものすごく衝撃を受け、しばらく何度も再読しました。 しかし、著者が次に書いたアッシュベイビーが、私はどうしても受け入れられず…(乳児と動物が性的虐待を受ける話) 本作は大好きですが他作品を読む勇気が出ず、本作だけを何度も再読していました。 ナチュラルボーンチキンを手に取ったのは、今の著者の作風が昔とどう変わったのかなんとなく気になったからです。 特に理由はありません。本当になんとなく、でした。 そしたら本当にすごく良くて…! 良い年齢の重ね方をされたんだなぁ、と感じました。 そして本作を改めて再読したくなりました。 本作は10代の少女だからこそ書ける視点でもあると思います。 何度読んでもショックを受けます。 それがたまらなく気持ち良いのです。大好きです。

    2
    投稿日: 2025.12.27
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    舌ピや彫物など肉体改造の話。体温のなさそうなサディストが出てきます。映画版の井浦新が艶っぽくて、大変けしからん!とわたしは叫んだのですけど、ビジュアル的に痛いのが苦手なひとは見ないほうがいいような気がします。痛い痛い……ってなるので。

    0
    投稿日: 2025.12.26
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    芥川賞をとった本作、アマのスプリットトタンに魅了され、自分もやりたくなったルイ。舌ピからどんどん拡張していく様子が痛々しい。。 刺青も入れ、身体改造が進行するなか、シバとの関係も深まっていく。アマの死は誰よるものか。。

    16
    投稿日: 2025.12.26
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    痛みと快楽の境界で、若さは静かに壊れていく。 --- 「蛇にピアス」は、映像化作品を先に観てから原作を読む、いわゆる後追い読書となりました。原作を読み進めるうちに、自然と映画の俳優たちの姿や声が重なり、改めて映像化としても完成度の高い作品だったのだと感じます。 激しい性描写や暴力表現が多く、人を選ぶ作品であることは確かですが、それらは単なる刺激ではなく、ルイという人物の空虚さや危うさを際立たせるためのもの。彼女の生きる世界観は理解しがたい部分も多いものの、刹那的に生きたい衝動や、自己破壊的な欲求は、誰しもの心の奥底に潜んでいるものなのかもしれない、と考えさせられました。 文章は研ぎ澄まされていて無駄がなく、ボリュームも程よいので一気に読み切れます。読み終えたあとに残るのは爽快感ではなく、ざらりとした違和感と余韻。それこそがこの作品の強さだと思いました。原作を読んだうえで、映像化作品を改めて観返すのもおすすめです。

    19
    投稿日: 2025.12.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    =====ネタバレ注意です!===== 読了したけど、いろいろとわからないところがあった。 ・ルイはアマにどんな感情を持っていたんだろう? ・シバがアマを殺害したなら動機なんだったんだろう? ・ルイは最後にシバにどんな気持ちを持っていたんだろう? ・なぜルイはアマと気持ちを共有したかったんだろう? 少ししてから再読したいと思います。

    9
    投稿日: 2025.12.11
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    この本は面白い繋がりで辿り着きました。 辻村深月さんの「鍵のない夢を見る」のあとがきから「オール讀物」という文芸誌の存在を知り、そこに金原ひとみさんと千早茜さんの対談が載っており、2人の作者に強い興味を持ちました。 読んだ感想を一言で言うと「19歳でこれを書いたのは天才」です。ひたすらに主人公の心理描写が鮮度MAXで描かれていると感じます。読んだ瞬間は強く「あーこの感じ、わかるわ」と思うのに次の瞬間に振り返るともう何を言ってるかよくわからないという面白い読書体験でした。はちゃめちゃになりそうなストーリーなのに終始醒めずに読み遂げられる面白い本です。短いので「とりあえず読んでみて感想聞かせてよ」と言いやすい本だと思いました。

    0
    投稿日: 2025.12.10
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    多分、20年ぶりくらいに再読。最近金原ひとみさんの記事を読んで気になったので。 20年経っていると、忘れているもので最初から最後までドキドキ、ゾワゾワ。 読後感はまるでフランス映画を観たあとのような。 壮大なミステリー。2000年の渋谷の空気とアマに想いを馳せる。 金原ひとみさん、これしか読んだことなかったけれど他にも読んでみよう。

    1
    投稿日: 2025.12.09
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    文章は読みやすいし、訳を説明できないが心に刺さる小説だった。間違いなく読んでよかった作品。 ただ最後の描写がなんとなくしか理解できず(そのラインも絶妙だが)、他の方の解釈を読んでようやく理解できた。まだタイトルの意味がしっくり来ていない。

    0
    投稿日: 2025.12.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    10年前に読んでラストの意味が分からず、スプリットタンだけは印象に残ってあとは忘れていた。 この前読んだ金原ひとみさんの『ミーツ・ザ・ワールド』がとてもよかったので、10年ぶりにこちらもまた読んでみたがやっぱり分からなかった。 このまま自分の中で流れてしまうのは嫌だったので他の人の感想や考察を読みあさってからもう一度考えて、自分なりに言葉にまとめておく。 解釈は自由なのでここに書くことが「答え」だとは思わないが、一つの考え方だと思ってほしい。 ①シバはなぜアマを殺したのか 作中でははっきり明らかになってはいないが、シバが「男も抱ける」と言ったこと、ルイとはノーマルなプレイしかしないアマがdesireで鞭を見ていたことなど伏線はあった。もしアマを惨殺したのが本当にシバだったとして、それはなぜだったのか。 それは「所有したいから」、言い換えればシバがアマを愛していたから。 アマが人を殺したことで警察に追われる身となり、警察に取られるくらいなら殺して自分のものにしようと思った。 いたぶってから殺したのはシバの性癖であり、シバなりの愛だったのではないか。 この「所有」というテーマは作中に何度か出てくる。 ②ルイはアマを殺したシバに対してどう思っていたか ルイはアマが死んだことで相当取り乱しているから、心の痛みを感じていたことは間違いない。 普通なら犯人のシバを恨みそうなものだが、最後は謎の「大丈夫」で突然ポジティブになりシバと暮らすことを選ぶ。ここが本当に意味不明だったのだが、ルイは(理由はよく分からないが)倒錯しており、痛みを感じている時だけ生きていることを感じられる。そこから考えると、シバはルイに今まで感じたことがないほどの「大切な人を失う心の痛み」を与えてくれた。 舌に穴を開け、背中に刺青を彫り、激しいSMプレイをすることで身体的な痛みを与えただけでなく、心の痛みも与えてくれた存在。だからルイにとってはある種神様のような、自分を光ある生へと導いてくれる存在に映ったのではないか。そう考えると最後のまぶしい光の描写とも符合する。 ③最後のシーンでルイが生きる希望を持った理由 ルイは痛みによって生きていると感じる、そして多分痛みの程度が強いほど生きている感じも強くなる。だから体だけでなく心にまで激しい痛みを体験したことで、今までにないほど強く生を意識したのではないか。 シバは拒食のルイにご飯を食べさせようとしたり、施術箇所を気遣ったり、本名を教えたりして大切にしていた。つまり、生へと導く行動を取っていた。とはいえ、シバもルイに対して殺意を持っており(シバは倒錯した性癖の持ち主なので、彼にとて殺すことは愛情表現の一つなのだが)一緒にいたらルイも殺してしまうかもしれない。 ルイがラストで見せた生への希望(私の中に川ができた、大丈夫という言葉)は、希望というより「シバに殺されるまでは生きる」とか「シバに殺されるために生きる」という非常に危ういものだ。 ④所有というテーマについて ルイは画竜点睛にちなんで刺青の龍と麒麟に目を入れないでほしいと言う。また「取った魚に餌はやらない」で付き合ったら相手をおざなりに扱う、所有欲のためにシバがアマを殺すなど「所有」というテーマが作品全体を貫いている。 これも理解が難しかったのだが、欲しかったものを所有してしまうことで執着を捨て、次のステップに進むという意味ではないかと思った。 最後は刺青に目を入れたのは、痛みで生の実感を得る段階は自分の中で一区切り付け、生へ向かって小さな一歩を踏み出すという意味だったのではないか。 これで合っているかは分からないが、ここまで考えたらすっきりした。 『ミーツ・ザ・ワールド』では生への希望が地に足のついた形で描かれていたので、デビュー作から20年小説を書き続ける中で他者の存在や人生への希望が大きくなったのかもしれないと思い、少し感慨深くなった。

    2
    投稿日: 2025.12.06
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    小説なのにその痛々しさと生々しさに、実際に本から目を背けてしまった場面も多くあったけど、それほどまでに物語の臨場感がリアルに伝わってくる文章だったのだと思う。 危うさと美しさの世界観に浸れる一冊。 私的に、シバの「俺、残酷な言葉には詳しいの」という一言が印象的だった。 どこかサイコパスなのに、賢さからくる色気というか、ルイがシバに惹きつけられるその気持ちがわかるような、わたしもシバと目が合ったまま言われてるような、そんな気持ちにさせられた一文だった。

    0
    投稿日: 2025.12.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ルイはアマが死ぬことを予測していたのかもしれない。死ぬまではいかなくても離れ離れになることは予期していたかもしれない。 ルイがなぜ舌ピアスを早く拡張したがっているのか分からなかった。ゆっくり決められたスピードで拡張していけばよかったんじゃないかと思う。 だけど、ルイは生き急いでいた。なぜだかその生き急ぐという感覚に共感してしまった。急がないと間に合わないという感覚。ルイはアマに褒めてもらうために、アマと繋がってる実感が欲しくて舌ピアスをあけてスプリットタンにしたかったんだなあと思った。 最後にスプリットタンにならなかったのは、画竜点睛のように完成させるとアマとの繋がりの痕跡が消えていくと思ったからかもしれない。 結果、ルイは麒麟の刺青を完成させた一方で、スプリットタンは完成させずに穴の空いたまま放置している。そこにルイらしさが出ていて、自分らしさってこういうことなのかなあと思った。

    0
    投稿日: 2025.12.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    難しいな。 なんと感想を書けば良いのかわからない。 アマ、ルイ、シバさんの3人しかほぼ出てこないし、文章も読みやすい。 結局、アマは誰に殺されたのか? シバさんが殺したのか?ルイとシバさんはどうなるのか?分からないまま終わった。

    0
    投稿日: 2025.12.04
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    もっと早くに読んでおけば良かった。 時々びっくりするぐらい胸を刺す文章が出てきて、生きるってこういうことなのかもな、と思う一冊だった。 ミーツザワールドを読んだ時、きっとこの人の作品はどれも好きだろうなと思い、金原ひとみといえば蛇にピアスだよなと今さらながら手に取ってみたら大正解。鋭い切れ味の文章で私はとても好き。 映画も見たことがなく、有名作品という印象しかなかったけど、あまりの衝撃に良い意味で印象がひっくり返された。

    0
    投稿日: 2025.12.02
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    高校生の時に読んでたらこの世界から一生抜け出せずにいたかもしれない。 大人になってから読んでよかったと思うくらい刺激の強い内容だった。

    0
    投稿日: 2025.11.30
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    11/29夜更かしの読み明かしの影響で再読。こんな話だったけってなった。芥川賞を取っただけあって読みやすくあっという間に読んでしまった。シバさん…、感情の移り変わりが全然わからん。が、そこがいい。

    11
    投稿日: 2025.11.29
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    面白くて、それほど長くないのでサクッと読めました。目を背けなくなる描写もありますが、この世で生きることがどうでもよくなってピアスをあけたくなるような気持ちになったことはある。だから、主人公の気持ちもわからなくもないなぁと思いました。 サディスティックでエロティックなので人を選ぶ小説でしたが、ミステリー要素もあり、楽しく読めました。

    1
    投稿日: 2025.11.28
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    登場人物が三人。主人公の女性はたまにコンパニオンのバイトをする以外は無職。主人公の同棲相手は古着屋のバイト。主人公を寝取る男は身体改造の店のオーナー。純文学にはまっとうに働くひとがなかなかいない。

    0
    投稿日: 2025.11.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ずっと痛かったしグロかったしぞわぞわした。 なんかグロすぎて文章を楽しむ余裕なかった。 あとめろいと思ってたアマが死んで苦しい。

    2
    投稿日: 2025.11.13
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    満足感ある読書体験だった。 するする読めた。 内容は過激なところもあり、万人向けでは無いと思う。自分と生き方が全く違う人を通したそうした世界に浸る時間を味わった。 芥川賞の本の中でもストーリー性も感じられておもしろく感じた。 今まで読んだ同賞の作品だとむらさきのスカート、コンビニ人間に次いで蛇とピアスがおもしろい。 雰囲気は透明に近いブルーに似てる、と思ったら解説に村上龍出てきて、しっくりきた。 「大丈夫」しか思い浮かばないシーンの解説読むとより本書読めた満足感が得られる。

    1
    投稿日: 2025.11.08
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    とにかく色んな描写が上手くて、痛そうだった。 スプリットタンも刺青もやりたくは無いけど、個性を人が忌避するものに求めるのは何となくわかる。俺はこんなことまで出来るんだぜ!っていうのはいつになってもあるよね。

    0
    投稿日: 2025.11.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ナチュラルボーンチキンを読んで20年ぶりくらいに蛇にピアスを読みました! 当時は中学生。 物語のヒリヒリ感と当時の私自身のヒリヒリした感情が蘇り、一気読みしました。 痛々しい若者たちに見てて辛くなるけど、読みやすい文章でスラスラ進みました。 今から思うと完全に中二病的なノリの話ですよね。 でも当時は登場人物の心情に共感したり、憧れたりもしたんでしょうか……。 細かい感想覚えていませんが“射精される場所を気にする女の話”というのだけ覚えてて、あながち間違ってもなかったかな。 中学生の時はシバさんは相当な大人だと思って読んでいたけど…まだまだ子供じゃねーかよ!!!!! アマルイの未成年コンビは部屋はどうやって借りて、バイト代だけで毎日飲み歩き出来るか?とか細かい設定が気になってしまいました。  未来があるルイちゃん、アマのことは残念だったけど、親の元へ帰ってしっかり治療して欲しいよ。 ルイちゃんが親子連れとすれ違うシーンを見て、私は闇から抜け出してそっち側へ行けたんだな、と感じました。よかった……。 アマを殺したのは誰だと思いますか? 私はそこらへんの変態に犯されたんだと思います。 こんなに長々感想を書くことは珍しい。 なんな中二病だった頃の私を思い出して、まとまりは無いけど書かずにはいられなかった。 すごいエネルギーの小説だったということですね。 くらいました。

    3
    投稿日: 2025.10.22
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    痛々しい表現が多く、苦手に感じる部分はあったが面白い。こんな破滅的な内容を19歳で書き切ることができるのは流石だと思いました。

    1
    投稿日: 2025.09.29
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    嫌悪感。冒頭から感じたのは、まず何とも言えない気持ちの悪さだったと思う。自分は何にゾワゾワしているのか分からないでいたが、だんだんと“痛み”を選択する(した)姿だと気づいた。身体改造という「何故わざわざ痛い事を選択するのか?」という、自分の理解を超えた存在に対する畏れ。理解の範疇にないから、自分の“相手ならこう思うのでは?”が通用しないことが怖いのだと思った。 しかし、自分の理解の範疇にいる人間なんてそもそもいない、ということにも気付かされる。 文体は非常に読みやすく、スルスルと引き込まれていく。最初は作品のテーマにオドオドしながら読んでいたが、次第にアマとルイの“脆さ”や“危うさ”と怖いくらいの純粋に捉えられていく。毒気十分なのに、寧ろ神聖ささえ感じてしまうのは何故だろう。 大好きとは言えない作品だが、題材や人物、全てを描きらない絶妙なセンスに痺れを覚え、読めてよかったと心から思った!

    6
    投稿日: 2025.09.28
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    若い頃読んで、恋愛なんてわからなかったから、難しいなと思った記憶がある。大人になったので再読したい。

    0
    投稿日: 2025.09.19
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    数年ぶりの再読 やっぱり凄まじい。当時19でこの筆力なんだからわけがわからない。この作品を読んで筆を折った作家志望は一人や二人じゃないだろうな。 「シバさんは優しい声で聞き、上目遣いで軽く頷くと、いくよ、と小さな声で言って指を引き金にかけた。その声でシバさんがセックスしているところが頭に浮かんだ。セックスしているときもあんな小さな声でGOサインを出すのだろうか。ガチャ、という音と共に、全身に戦慄が走った。イク時なんかよりもずっと強烈な戦慄に、私は鳥肌を立ててヒクッと短く痙攣いた。胃に力が入り、それと共に何故か膣にも力が入った。エクスタシーと同じように、陰部全体が痺れた。パシッという音と共にピアスはピアッサーから離れ、自由になった私は顔を歪めて舌を口の中に戻した。」 まず本作で特出すべき点は、文体における身体性の高さだ。身体改造が地のモチーフである故に読者でさえも痛みを感じうる様な、生々しい描写が多数描かれ、うわ、痛そうとルイの行動に鳥肌が立つ。気付けばルイの苦痛と読者の嫌悪は親和して、ドラッグみたいに体に馴染んでいくような癖がある。 それにこの作品のある意味での普遍さもおもろいところ。やってることは明らかにマイノリティ。他人の影響で舌にピアスを入れるルイの倫理観。拡張して、少しづつ描かれる刺青に喜びを感じて。 のめり込むなにかに目的があってもなくても、行うこと自体が自らの支えになったり、苦しみになったりなんてことはままあることだ。彼女らの歪みは別に、アブノーマルな趣味嗜好だからではない、人には人の歪みがあるだけ。 文学の世界にはまれに、時代、作者の歳、環境、そして文才の全てがマリアージュしたような作品が舞い落ちる時がある。太宰治「人間失格」、石原慎太郎「太陽の季節」、村上龍「限りなく透明に近いブルー」。この作品はそういった類いだよなと読み返しても、やっぱり思う。

    2
    投稿日: 2025.09.10
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    剥き出しの痛みに思わず目を背けたくなる。 その痛々しさの前で、自分の心がいかに健康であるかを確かめることができた。けれど同時に、普段触れることのないアングラな世界に心を揺さぶられ、どこか湧き立つ自分もいる。 ルイは、出会う人が少しでも違えば、どちら側の人間にもなり得たのではないかな。しかし実際には―酒の量、食べるもの、足を運ぶ場所、性交の相手。その一つひとつがわずかに不健康であり、その不健康を積み重ねていくうちに、ついには引き返せない地点にまでたどり着いてしまったかのよう。 元来の性癖が、その歩む道をさらに厄介にしているのかもしれない。ルイの性癖が不健康を呼んだのか。それとも、不健康な日常が性癖を育てたのか。―鶏が先か、卵が先か。

    26
    投稿日: 2025.09.08
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    すごかった。 超有名作品だけど、スプリットタンや刺青、アブノーマルセックスという程度のことしか知らなかった。だからキワモノ的なイメージを持ってた。 読んでみたら、そんなこと全然ない。もちろん特殊な人たちの話っていう印象から入るけど、読めば読むほど、人間同士の関わりとそこからの感情が読みやすく描かれていて、惹きつけられる。 芥川賞作品は170ページくらいの短いのが多いけど、本作は114ページとさらに短い。サクッと読めるのに、読後感はずっしりしっかり。 10代にしか書けない作品ですね。 村上龍の解説も読む価値あり。芥川賞の選考から小説での表現に至るまで、とても良かった。

    16
    投稿日: 2025.08.31
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    「スプリットタンって知ってる?」から始まる芥川賞受賞作。私自身が10年以上前にキャバクラでまさにそのセリフと共に見せてもらったへびのように二つに割れた舌を思い出した。。。これだったのか。。 2004年当時19歳のデビュー作とのことで今まで特に気にしなかったのだが新刊「YABUNONAKA」と同時購入。 主人公ルイは気づくと何かに依存しており、その都度揺れ動く心は一見強くみえる外見とは裏腹にもろく切なく思えた。短く読みやすい分量で一気に読了。

    18
    投稿日: 2025.08.28
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    2003年9月、第27回すばる文学賞受賞。 2004年1月、第130回芥川賞受賞。 綿矢りささんと同時受賞というニュースはもちろん知っていた。 知っていて、あえて読まなかった。 きっと、才能を少し疑っていたのだと思う。 それでもこれから金原ひとみさんを読んでいくなら、やはりデビュー作は押さえておこうと。 若さそのものが文章の中で脈打っていて、刃物のように鋭いようで、どこか弱い。 正直、私には若すぎる世界。 読後の印象は『限りなく透明に近いブルー』や『つぐみ』を初めて読んだときの感覚に近い。 「ほお」と知らない世界を垣間見る感じはあるけれど、胸を打つような感動とは少し違う。 村上龍さんが解説を書かれていて、確かに二人の感性は似ていると感じた。 このデビュー作を芥川賞に推して発掘した龍さんは、やはり慧眼だったと思う。

    104
    投稿日: 2025.08.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    こんな小説が19歳に書けるのか!こんなやばい小説が芥川受賞するのか!という驚きがすごい。身体改造を通して今を生きる者たちの生の本質について読める。アマのルイ以外必要ない。ルイが全て。自分の身を全く顧みずに自分の愛したものに全力になれる。それは素晴らしいとこのように見えて、歪んでいる。シバさん「殺したい」や「結婚したい」とかも矛盾を孕んでそうで、どちらも愛ゆえのこの歪な感情。こういう人間の矛盾や歪んだ感情について描かれている小説が好き。ルイの「所有」に対しての考え方も共感できた。

    1
    投稿日: 2025.08.16
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    少し金原ひとみという人に興味を持って。 芥川賞流行りの一環でもある。 若い。 こういった空気感は、多分若い人にしか出せない。年齢を重ねるとなんだか恥ずかしくなるからだ。イタイ、ともいうかもしれない。 選考者に村上龍がいて、それもむべなるかな、村上龍もこういうタイプの作家だ(あまり読んだことがないので違うかもしれない)。刹那的で暴力的、どうしようもない絶望感。 完成度は高いな、と思う。読んである時に変な自意識もぎこちなさも感じず、素直に読めた。故に星の数が特に高得点ではないのは、私の嗜好によるものが大きい。 ルイはきれいで良かったよね。 私がこの物語にケチをつけるとすればそこだ。きれいな子はそうでない子に比べ庇護者が現れやすい。悲惨な環境でも物語が成立しやすい。 逆の言い方をすれば、容姿が恵まれていない子は物語にするにはややハードな結末を迎えるのかもしれない。そう考えると、物語の主人公がきれいなのは必然なのかも。 今の私はこの作品を絶賛するには歳をとり過ぎているが、今の金原ひとみの作品はどうかな。 今のところ予定はないけれど、いつか。

    1
    投稿日: 2025.08.16
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    すぐに読み終わった。本当にスプリットタンにする人とかいるんだろうか、とかそういう興味が出てきてしまった。

    0
    投稿日: 2025.08.14
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    ページ数もそんなになくて読みやすかった ぁ…そういう展開なんですねぇ…… 主人公の考え?行動にとても共感できる部分もあって タトゥースタジオのイメージから、登場人物を漫画東京喰種の雰囲気と重ねて読んで勝手にワクワクした!

    0
    投稿日: 2025.08.09
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    大学の講義で「痛みだけが私の存在を確認できる」という様なフレーズを聞いて、買った本 20代の時は「なんて破廉恥な本だろう!」と恥ずかしくて読めなかったが、30代の今自分が読むと「若いなぁ…うふふ…」という気持ちになった。 「若者」という守るべき大切な存在があるという価値観が世の中にあるからこそ、現代流ならではの自我の確立の方法なのかなって思いました。 現代らしさが詰まっている面白い話だと思いました。

    1
    投稿日: 2025.07.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    21年も前の芥川賞受賞作(綿矢りさとW受賞)。こんな毒のある内容を19歳で描けるって、やはり凄い。 舌にピアスを入れたり(それも穴を大きく拡張していくとか)、背中に龍と麒麟の刺青を入れたり、スプリットタンを目指したり、と身体改造にはまる主人公ルイは、普通の感覚からするとかなりイカれた娘。彼氏のアマ、彫り師のシバさんも、町で見かけたら避けて通りたくなる輩。そんな彼等の感性、生態を凡庸な我々に覗き見させてくれる衝撃作。 村上龍解説の「わたしたちは、言葉・理性・その他社会的なものを手に入れる過程で、それまでの本能的な感覚や感情を脳の表層の下の奥深いところに押し込むことになった。(略)文学は、物語の形をとり、物語の力を借りて、それらを一瞬露わにして、わたしたちに自由の意味を問う。金原ひとみは、十九歳にしか書けない方法と文体を駆使して、この作品で見事にその事を示したのである。」は、まさしく!

    1
    投稿日: 2025.07.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    金原ひとみさんの「情熱大陸」を観て気になり読んでみた。 初めはこういう感じのよくある物語かと思ってたけど、ラストは好きな終わり方だった。 絶望の先の希望という感じ。 金原ひとみさんのイメージは「何でもいいよ! 小説書けたら送ってみて!」の人だったけど、10代でこの作品を書いたことはすごい。 他の作品も読んでみたい。

    0
    投稿日: 2025.06.30
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    図書館で見かけて読破。 デビュー作。第130回芥川賞受賞作 内容はかなり過激で、こんなのありえないでしょう‥と言いたくなる様な事が沢山出てきますが、独特の作者の世界観に引き込まれました。 ただ、少しグロテスク感があり、もう一回読みたいとは思わないかな。 最近の作品を読んでみたくなりました。

    1
    投稿日: 2025.06.29
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    「これを読めば痛みを通じて自分が見つかるらしい。」 と言って隣の席の友人がこの本を勧めてきました。 初っ端から痛々しい表現に度肝をぬかれながらも、読む手が止まらず放課後になる前に読み終わってしまいました。おかげで授業の内容はパーです。 僕はこの本は青春小説だと思います。「きっと私の未来にも、刺青にも、スプリットタンにもなんの意味もない」と言い切った主人公。 「青春は、意味もないものに思い切り熱中できる時代。しかし大人は意味があるものにそこそこしか熱中できない。」というのを聞いたことがあります。 部活だって、友達と遊ぶことだって、心から恋愛することだってなんの意味も無いかもしれない。それでも突き進める時代。 物事をやるのに理由とか意味はいらない。すべては運と縁。それでも意味が必要なら、意味なんて自分で作り上げて捏造してしまえばいいのではないか。 この本を勧めた友人は、それまで部活で厳しい練習を強いられていて、なんのためにこんなことをしているのか分からなくなっていたそうです。これを読んだ後は、早朝から夜まで授業の間と放課後でみっちり練習をして、先日全国大会に出場しました。 置かれている状況も性格も、主人公と僕の友人ではまるで違うのに、こんなに影響を与えるなんて、やっぱり読書って素晴らしいなあと思います。 (涼しい部屋で本だけ読んでる自分に焦りもね)

    4
    投稿日: 2025.06.29
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    映画はみたことがあったので、頭の中に井浦新と吉高由里子を思い浮かべながら読む。 あっという間に読めてしまうページ数だけど、あとに残る余韻はなかなか。

    10
    投稿日: 2025.06.25
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    まだ小学生だったけど、綿谷りささんとともに芥川賞の最年少記録を塗り替えたと話題になったことからずっと頭の片隅にある小説。綿谷りささんの蹴りたい背中は小中学校の時に読んだけど、こちらの作品はようやく読んだ。なんとなく自分の価値観にはない話のようで怖く感じて手がつけられなかった。吉高ちゃんは好きだが、映画も観れてない。 やっと読んだ感想は、やっぱり私とは全く住む世界が違う話だな、と。でも自分の知らない世界を知る怖さよりもそれを上回る好奇心があった。 主人公の揺れ動く心が繊細で、人間らしさが見えて、よかった。一見どんなに理解し得ない価値観だと思っていても、私たちは同じ言葉を使う、心を持つ、人間なんだよな。難しいけど、できる限り理解したいとも思う。 私たちは理屈ではなく、心に動かされている。

    0
    投稿日: 2025.06.19
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    今になってやっと読んだ作品です。 読書スランプになって読みやすいページ数のをよもうと思って手に取りました。 何回も読むタイミングあっただろうと思うけど、実際問題ずっと避けて通ってきた道でした。 純文学をそもそも通るのが遅くなって、今なら読めるかなぁと思い読んでみたら、割とスルスルと入ってきました。 自分とは交わって来なかったアングラだったからある意味受け入れるのが早かったなと思います。

    0
    投稿日: 2025.06.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    古本屋で見つけて、なんか聞いた事あった気がしたから買ってみたけど、おもしろかった!寝る前にちょっと読もうとしたら全部読んじゃった、2時間弱で読めた 主人公がすごいギャルで周りもそんな感じだから読み終わって作者調べたら主人公のイメージそのまんまのギャルだった うーんなんだろ、感想とか難しいけど、ルイは極端に愛に飢えてる印象。両親に愛されて育たなかったのかな 最初はアマに依存してる様子は無くて好かれてるから一緒に居るって感じだったけど、記事見つけてからは必死に変えよう隠そうとしたり、死んでからは意気消沈したり。 その後もずっとルイのことを思い出してたにも関わらずシバが殺したって思い始めてからはシバにも髪型変えるように言ったり喜んでくれたからってご飯食べれるようになったり。 とにかくずっと愛してって感じがした 人間社会で生きてく上で刺青や過度なピアスって不利になる事多いのに、どういう気持ちで入れてるのかなって考えた事あったから、子供や陽の光が当たらない暗闇で過ごしたいってのをみて、こういう考えもあるのかと腑に落ちた

    1
    投稿日: 2025.05.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何度か目や耳にしていたのだが初めて最後まで読んだ。面白いというか、なんというか?人生楽しそうだなと思った。今のご時世タトゥーを入れるなだのピアスを開けるなだの色々と縛られているが気にせずに堂々としているのはかっこよくは無いが尊敬でもないし、こうゆう人々が新しい道を作るんだなと感じた。類は友を呼ぶ、普通になれなかった彼らは集まり傷を舐め合う。孤独で切なくて暖かい。

    1
    投稿日: 2025.05.16
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    何度目かわからない再読。読む度に泣いてしまう箇所が増えている。初期作品、というか、最初の作品だが、金原ひとみ作品に今も通ずる、アンコントローラブルな世界をなんとか掌握したいという欲望が強く現れているように思う。

    1
    投稿日: 2025.05.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    恋人アマと彫り師シバさんに出会ったルイが、渋谷を舞台に身体改造にのめり込む話。暴力や性描写が多いけど不思議と清潔な感じ。ルイの以下の台詞には共感しないでもない。「こんな世界にいたくないと、強く思った。とことん、暗い世界で身を燃やしたい、とも思った。」(p.45)「私はただの一般人で構わない。ただ、とにかく陽の光の届かない、アンダーグラウンドの住人でいたい。子供の笑い声や愛のセレナーデが届かない場所はないのだろうか。」(p.46)でも、ルイが男性と関係を持つ前提で生きているのは短絡的な感じがして乗れないかな

    1
    投稿日: 2025.05.04
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    久しぶりに読みました。 読みやすい文章で、普段本を読まない方にもおすすめできます。 若い時(10代後半〜20代前半)で初めて読んで そのときもとてもおもしろく感じたのですが、 あれから10年が経ち大人になった今も変わらず楽しく読み進めることができました。

    0
    投稿日: 2025.05.02
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     主人公ルイはクラブにてアマという男の蛇の様な舌・スピリットタンに惹かれ交際することになる。アマの伝手で彫師のシバとも出会う。この主要な3人のキャラの中で交錯する三角関係の中で展開されていく物語。時に官能的な描写もありそれは実にリアルに描かれている。アマの幼少的な部分とシバの大人的な部分。此処で言う大人は、自律した様な大人ではなく、中高生が一度は興味を持つ、パンク的な部分を孕む大人の事なのかもしれない。両者のギャップが文字として活かされておりキャラも際立っています。ルイとアマ、シバの関係が物語が終えた後の世界線でもどの様に紡がれていくのかを想像して読了しました。  きっと、1度は経験してしまう様な恋愛の形でもあり、胸が痛くなったように思います。

    0
    投稿日: 2025.05.02
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           『蛇にピアス』 第百三十回 芥川賞    第二十七回 すばる文学賞 はじめまして 金原ひとみさん♪ 読んでびっくり‼️ 衝撃的すぎて。 わたしはこの作品、好きです✨ すごく好きかも… 「スプリットタンって知ってる?」そう言って、男は蛇のように二つに割れた舌を出したーーー。 その男アマと同棲しながらサディストの彫り師シバとも関係をもつルイ。彼女は自らも舌にピアスを入れ、刺青を彫り、「身体改造」にはまっていく……。って、いう内容。 はじめは、物語のなかの性描写が激しくって なんか…違和感があったの。 「芥川賞」って…堅いイメージなんだもん(๑˃̵ᴗ˂̵) でもね、そういう描写もひきこまれてしまったの ことばが すごく 丁寧で綺麗なんだもん。 作者の金原ひとみさんは…"共感" なんて 求めてないんだろうなぁって感じたし 潔くて媚びてないなぁって思っちゃった 洗練されてる文章だなぁってね♡ 思ってしまいました。 こんなにアマのそばにいるのに、あんなに分かりやすいアマの事なのに、私はアマの行動を一つも予想することができない。(中略) ただ一つ分かるのは、私はこの生活の中でずっとアマと一緒にいて、次第にアマを大事に思うようになってきたって事。 って、ところが好きだなぁ… ウルッ( ゚д゚)ってきそうになっちゃった✨ やっぱり すごく好きかも この作品❤️ 先日、川上未映子さんの「春のこわいもの」を 読んだときに何故か … 「金原ひとみ」さんと「綿谷りさ」さんが 頭に浮かんでしまった。 浮かんじゃったら…もうだめなの 気になっちゃって気になっちゃって 三人とも 若くして 芥川賞をとっているでしょう おまけに可愛かったり綺麗だったり♡ 天は二物を与えちゃってるんだもん♪ 気にならないわけないでしょう それなのに…読んでないって わかってますよん✨ 遅すぎですよね (-_-;) 今更感は拭えないけど… 少しずつ読んでみようかなぁって…ねッ♡ お仕事中だったり、車を運転中だったり… はやくお家に帰って、本読みたーいって 気分にさせてくれた 素敵な本 でした❤️

    54
    投稿日: 2025.04.29
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    昔映画流し見したけど内容がなかった記憶。先日山本史緒さんが金原ひとみさんのアンソーシャルディスタンスが面白かったと読み、図書館で探してみた。残念ながら地元にはなく、かわりに蛇とピアスを読んだ経緯。昔の山田詠美さんを彷彿させたけど、金原さんの文はアンダーグラウンドを描き冷たくて硬い印象。

    0
    投稿日: 2025.04.25
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    巳年だから蛇にちなんだタイトルで。受賞した時はセンセーショナルで、なんかすげーと思った。あれから20年。今更ながらに読み直したら、なんかわけわかんねーと思った。当時はタトゥやスプリットタンがわからなかった。今もわかっていないけれど。身体改造というジャンルの人たちのとんでもないのをドキュメンタリで見たら、ファッションタトゥってどうなん?みたいな冷めた目で見てしまう自分がいる。金原さんのかく女の子は割とみんな同じタイプのキレどころがわからないアルコール依存症ってのがわかった。龍さんの解説は良かった。

    0
    投稿日: 2025.04.20
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    何故か夢中になって読んだ。人を飲み込んでいくような物語。人の底にある黒い渦を鋭く突かれた感覚があった。

    0
    投稿日: 2025.04.11
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    これまで読んだ本の中で、最もよくわからない本だった。なんだこれは。 小説の良し悪しは、俺にはわからないと思った。

    0
    投稿日: 2025.04.08
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    アンダーグラウンドな世界観にどっぷり浸れる。 身体改造やタトゥーが好きな人はハマると思うし、影響されるかも。 アブノーマルなセックスの描写が多いので、苦手な人にはオススメしません。 個人的には何度も再読する程気に入っている作品。

    0
    投稿日: 2025.04.06
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    物理的にも精神的にも痛々しくて、でも「痛そうなもの」を書こうとはしていない気がする。 情熱的で切実であまりにも悲しい、愛が下手くそな主人公たち。夢見るように生々しく生きていた。とても好きな作品。一生忘れないと思う。

    0
    投稿日: 2025.01.20
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    非常に難解な作品と思う。 それはこの作品の持つ狂気を直視できていないからかもしれない。 「普通」に生きていては、決して交わることも体験することもないアブノーマルな人間たちの生き様が描かれていて、その人間たちの思考も理解することはできない。 読んでいて時折、ジェットコースターに乗っている時のような、内臓がフワリと浮き上がるような感覚も覚えた。 この作品を理解する日は来るのだろうか。

    0
    投稿日: 2025.01.20
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    芥川賞受賞のあの日から読もう読もうとしていた本。ついに手にした。そして読んだ。巳年というのも何かの縁である。 ルイのような女の子は、当時割と居たのではないかと思う。見た目としての強さを手にしていくと同時に、自身の無力さを実感していく過程がたまらなかった。これが現実であると突きつけられた。そして、そういった現実があるという事から目を背けてはいけないと思った。 10代の自分ではきっと理解出来なかった、受け入れられなかったと思う。何より自分そのものさえも受け入れられなかった。そういった過程を経て、今このタイミングで、出会う事が出来て本当に良かった。素敵な作品だった。

    0
    投稿日: 2025.01.14
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    映画を見てとても良かったので原作も読んでみました。映画の方が好きでしたが、本は本で良かったと思います。

    0
    投稿日: 2025.01.12
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    たった100ページちょっとでこの読了感。 一言一句見落とせない、見落としたくないと思える本やった。内容に不足しているところが無ければ、過剰なところも一切無い。こんな本と出会うのは、ほとんど久しぶりで、我ながら年始から良いのを手に取ったなと思う。 舞台も人物もアンダーグラウンドな世界で、平凡な自分とは一生交わらないだろう世界やねんけど、ルイの心情が、何にも邪魔されることなく、自然にスーッと入ってくる。自分の心情や価値観が邪魔することなく、お話とは遠く離れたところから、完全なる読者として作品に挑める、不思議な感覚。

    2
    投稿日: 2025.01.10
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    思ってたよりバイオレンスでエロかったのでこれが芥川賞…!?となったけど最後まで読んだらなんか納得した サスペンス要素あったからその辺を詳しく知りたいなと思っちゃうんだけどこれはミステリーものではないからその辺はサラッとしててもどかしかった ルイの心境の変化がしっくりこなかったけど村上龍の解説読んだらちょっとだけ腑に落ちたような気がした

    0
    投稿日: 2024.12.23
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    残念ながら、僕は自分の体を傷つけること(ピアス、タトゥーなど)は、本当に苦手だ。 ここに描かれた若者たちの感覚は、きっとこの世代の感覚なのだろう。 村上龍を読んだ時も、同じように感じた。 どうしても、作中人物と著者を同一視してしまうので、こんなことを経験したのかと考えてしまう。 綿谷りさと金原ひとみは、同世代だが、作品世界はまるでちがう。

    0
    投稿日: 2024.12.15
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    言葉にできない感情や思いはあるということがこの本を通じて実感し、また共感しました。 そしてなぜか恋愛がしたくなりました。

    0
    投稿日: 2024.12.01
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    多感な10代独特の閉塞感、虚無感、脱出したいのか閉じこもりたいのか、自分と他者の境界線が曖昧な感じ、全て詰まった作品。

    1
    投稿日: 2024.11.07
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    2024.10.26 痛々しい描写の中に際立つ主人公の感情に揺さぶられる一冊。 体が傷つくような表現が苦手なので、冒頭から体がむずむずしっぱなしだった。暴力的な表現が苦手な人は避けた方がいいだろう。 ただ、その表現同様、主人公ルイやその同棲相手アマなども自分の感情を直接的に表現することしかできず、だからこそストレートに悲しみや愛しさ、寂しさなどが伝わってくる。 比較的短い小説だが、無駄がなく記憶に残る一冊だった。

    0
    投稿日: 2024.10.26
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    映画を観て原作も読んでみたくなって購入。 とても忠実に映画化されていたのだなと思った。 ただ、文章の方がルイの痛さがダイレクトに伝わってきた。 最後の、私の中にも川ができるんだろうか、っていうところが印象的。 スプリットタンが完成した時、ルイは何を思うんだろう。

    6
    投稿日: 2024.10.20
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    あっという間に読み終わってしまった。痛い、、、全く違う世界の話のはずなのに漂う親近感はなんだろう。とにかくルイはアマのことが好きで、刺青も入れたし、舌ピもした。でもそんな存在がいなくなったら空っぽになってしまったなんて一言で語れる代物ではないことは確か。犯人がわかってからのルイの心情が複雑すぎるよ、、

    0
    投稿日: 2024.10.06
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    とんでもないものを読んでしまったという衝撃。 自分からは遠い世界の話なのに、ちゃんと地に足ついてる現実身がありだからこそ痛い。ずっと痛い。苦しいのに、先を知りたくなる。最初から最後までずっと惹きつけられ、1秒も飽きさせずに終わる。読み手を選ぶ過激な内容ではあるけど、個人的には好きでした。

    3
    投稿日: 2024.10.03
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    【2024年180冊目】 スプリットタン――舌にピアスを刺し、徐々に穴の大きさを拡張させて、最後には舌を二つにわけ、まるで蛇さながらの舌になる。クラブでアマと出会ったルイは、彼に連れられ、スプリットタンの第一歩を踏み出す。舌に空いた穴が拡張するにつれ、ルイの心の穴も大きく、精神も揺らぎ始めていくが…。 ようやく読みました、金原ひとみさんが19歳の時に書かれ、芥川賞に輝いた作品です。血と暴力とセックスに塗れた作品といえば、読んだ方は「それはそうね」と納得して下さるような気がしますが、同時に若者の感情や感性を、全ては書かないことで描き切った作品だとも言えるな、と村上龍さんの解説を読んで納得しました。 作中でルイはずっと「わからない」を意識し続けていて、物語が終焉に向かっても、何かが解決して光明を見い出せるようにはなっていません。結局この物語はなんだったのだと思う方もいるかもしれませんが、過程にある毒々しいまでのリアルさには息を呑んでしまったのではないでしょうか。 謎を残したまま物語は終わってしまいますが、同時にエグいほどの余韻を残してくる作品です。

    0
    投稿日: 2024.09.20
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     鮮烈! 内容はかいつまんで知っていた部分もあったけれど、とても良かった。金原ひとみさんの作品はいつだか『軽薄』を途中まで読んで、その時にも鮮烈さに衝撃を受けた記憶がある。村上龍も解説に書いていたように、現実とのヒリヒリするような距離感、という意味での鮮烈だ。その鮮烈に、真正面から殴られたような気分だ。痛くて切なくて、たまらなくて、読後、家の中のどこにいてもふとした時に涙が出る。  論理性と感情的であることは反対にあるとされる。通常、現実に近づけば近づくほど論理性は失われて、感情的であることが主を占めるように見える。きっと、感情的であることの中に論理性が上手い具合に混じった雰囲気を現実というのだろうけど、私たちにとってそれを証明することは難しい。証明しようとすればどうしても論理性に寄って、感情的であることは切り捨てがちだ。そのことを、どこか受け入れなければいけないという諦めが私たちにはあると思う。論理は書いたから、感情的な部分は行間から読み取ってね、と言うように。文学とは、この諦めに抗って、いい塩梅を探すことそのものであると私は思っている。そしてその抗いには、しばしばもどかしさが付き纏う。  この作品は、現実に寄りすぎて、いえ、あるいは現実的でない部分がどこかにあるからなのか、はち切れるような感情的の裏に非常に洗練された論理性が見える。これはもどかしさから解放されていると言ってもいいくらいの、清々しいほどのいい塩梅だ。感情的であることのピースたちと論理性のピースたちを合わせて、きっかりぴったりジグソーパズルの作品が一個出来上がる感じだ。この感覚が本当に気持ちいいし、何をどうしたらこんな風に書けてしまうんだという感想も出る。  また涙が出るからこの辺にしておく。今日は3人のことを祈りながら眠るだろうと思う。

    1
    投稿日: 2024.09.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    作品の名前はずっと前から知ってた。 若者の恋愛模様がリアルに書かれてる小説が読みたくなって、ふと思い出したのが読んだきっかけだった。 こういう本が読みたかった、という意味では思った通りの作品だった。恋愛をテーマにした作品は、どうしても「恋愛」が美化されがちだが、蛇にピアスは現実を疑似体験できるような描写ばかりで、私は好きだと思った。 とはいっても、ルイたちの日常は自分のものとはかなり遠く、ところどころグロテスクなシーンも多かった。 出会い方から結婚まで、色んな恋愛があるのだなぁということに安心を得てみたり、人の性癖をこんなに身近に感じられるのも面白かった。 また、他の人の感想を読んでいると、世の中の性癖への理解って薄いんだなと感じさせられた。 キレると人を殺してしまうほど衝動が抑えられない人の性癖がノーマルで、 一見まともな感覚を持ってそうな人の性癖は、、。 最後の衝撃が大きかったせいか読み終わって2日ぐらい色んな感覚が頭から離れず、やっと今この感想を書くに至ってます。 金原さんの他の作品も読んでみたいなと思いました。

    0
    投稿日: 2024.09.03
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    自傷行為だけども、その表現がとても素敵に思わせてくれる。 人の恋愛表現はそれぞれで、それのカルチャーを咎めれる人なんていないと思えた。

    0
    投稿日: 2024.08.20
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    ルイ(主人公)の身体改造を主軸に2人の男との関係を書き表した物語。愛と性と死と絶望。 全てを知ったルイはどんな感情を抱いたのか…それはおそらく作者もルイも分からないし、私が理解できる範囲を超越している。登場人物が全員幸せだったなら良いな。 この世界も埋め立てだったり焼畑だったり環境を改造しているな〜。 登場人物の感情などを明言する場面はそう多くなく、私たちの解釈次第でいろんな色を持つ一冊だと思う。 19歳でこの作品を執筆した作者には驚きとちょっとした恐怖まで感じる作品でした。

    0
    投稿日: 2024.08.10
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    痛い痛い痛い!と思って読み始めたら、意外に引き込まれて面白かった。昔漫画版を読んだものの全く記憶に残っていなかったが、読み終わったらなんとなく思い出した。 これ、どうやって映画化したんだろう。 今年のナツイチにも入っているようだ。すばる文学賞からの芥川賞って珍しい気がする。

    0
    投稿日: 2024.07.13
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    こ、こわい。19歳が書いたというには、あまりにもバイオレンス。作者の実体験かと疑いたくなる筆致。あまりに毒気が強くて、村上龍が絶賛するのも納得。怖かったし痛かった……。

    0
    投稿日: 2024.07.05
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    なんか悲しくなっちゃった なにも分からない犯人も判明しない無念とか放念とかあるんだけど深堀しない ほんとにルイにしか分からないことを書いてるルイに分からないことは私たちにも分からないそれでこの世界はおしまい。そんなのが悲しいんだ

    1
    投稿日: 2024.06.26
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    タトゥーやピアスに関しては無知だったが、この本を通して知ることが出来たが、痛みを想像すると苦虫を噛み潰したような表情になる。 アマから逃れられなかった事の苦しみから解放されたことによって、シバに対して怒りが湧かなかったのだろうか。何が「大丈夫」何だろうか。「限りなく透明に近いブルー」を思い出した作品。

    4
    投稿日: 2024.04.23
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    池袋新宿渋谷にいる10代ー20代前半の男女って、同年代なはずなのに生きる世界線が違うとずっと感じていた。 個人的には私はそういう自分と違う世界線、価値観で生きてる人が面白くてそして憧れもあって形から入る経験を幾度かしてきた。渋ハロにも行ったことあるし平成から令和に変わるあの瞬間だって渋谷スクランブル交差点で騒ぐ若者の1ピースになってみたりした。イベントが好きってのもあるけれどそう言う人たちの一部となることが根がインキャで考えしいな私が陽キャになれる手段だった。そして同時に私は間違いなくデフォルトで陽キャとして生きる側の人間じゃないことを確認した。その証拠に今だって仕事に支障が出るのを恐れて明日の遊びの誘いを断ってしまったばかりだ。 ルイたちに出逢いながら私は渋ハロや池袋東口の繁華街、西口のホテル街、新宿は歌舞伎町一番街を目にした時の記憶を浮かべていた。欲望に素直になり、感情のままに生きたら今頃お酒と男とセックスのことを考えて生きていたのかもしれない、タトゥーだって腕か腰にでもあったかもしれない。けれど事実私は今、コーヒーを片手にスーツを着て東京のオフィス街をひとり生きている。ルイ達のほうがハメを外すことができない私よりずっと強くてたくましく人間として格上にしか思えず何よりのうのうと日々ものを食べる食欲があることが恥ずかしくなった。気づけば太ももの付け根にまで鳥肌が立つほど肌寒かったのに上着を着るのを2時間も我慢していた。

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    投稿日: 2024.03.30
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    本当に面白い。文字を読んでるだけなのに自分の体が痛くなってくる。この手の作品は『限りなく透明に近いブルー』との二大巨頭。

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    投稿日: 2024.03.23
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    高校生ぐらいの頃に初めて読んだものを改めて再読。 文章量・文体ともにやっぱり読みやすいです。 割と直接的な表現・描写が多いので苦手な人は途中離脱しそうだなとも思います。 結局スプリットタンは完成しなかったんだっけ?記憶違いか?となりました。

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    投稿日: 2024.02.25
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    映画のファンなんだけど余裕で小説の方がおもろかった、でも映画も見てくれ井浦新さんがどエロくて最高なんだァ。結末がぐちゃぐちゃぐちゃっとされて闇に葬られるのが好きで、後引く気持ち悪さがクセになる。現実世界も白黒はっきりつかないモヤモヤとしたものの連鎖でここまで繋がってきたものだし。シバとアマとルイの一人ひとりのキャラが確立してて愛おしく思えるの、文字だけなのに十二分に表現されてて、こりや作者が天才だと思いましたわ。読書って文字の並びから想像させてくれる映像や音や匂いのパターンが無限大だから大好きだわ、、、と改めて思ったね。

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    投稿日: 2024.02.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    10年前に読んでたらぴったりだったかも。自分を粗末にしたい衝動、そうやって削っていないと生を実感出来ないかんじって青くて苦くて若い。 主人公とアマは互いのことをなにも話し合わなかったからいつかは破綻していたとおもうけど、その破綻がくる前に死んじゃったから永遠に忘れられなくなっちゃうんだね。そこんとこシバさんはちゃんと主人公に話すし、話させるからシバさんとの方が長く続きそうな気もする。知らんけど。 ⚫︎あらすじ 蛇のように舌を二つに割るスプリットタンに魅せられたルイは舌ピアスを入れ身体改造にのめり込む。恋人アマとサディスティックな刺青師シバさんとの間で揺れる心はやがて…。第27回すばる文学賞、第130回芥川賞W受賞作。(解説/村上 龍) (集英社HPより引用)

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    投稿日: 2024.02.18
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    とても衝撃的な読書体験だった… 言葉にできないような衝撃をくらったし、圧倒された… 登場人物の気持ちはあまり共感できないものばかりだったし、ピアスの穴を開ける描写も読むのが少し辛かったけど、なんか心が揺さぶられてあっという間に読み終わってしまった。 これを19歳で書いて、しかもデビュー作なのすごいなと思うけど、19歳だからこそ書けたんだよな…とも思った。(2023.10.)

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    投稿日: 2024.02.15
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    こういう右脳優位な書はあまりにも少ない。理性と本能はセットでしょ?矛盾が孕むという真実、それを理詰めで書いたら消えてしまう。この作品は、そのまま瞬間冷凍して保存されている。世の中の全ての物事に対して、真摯だ。

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    投稿日: 2024.02.10
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    誰かに縛られないと、痛み苦しみを感じていないと生きているって感じられないルイは、他人から見たら不幸かもしれない。 でも私も生きてるって感じる時って苦しい時が多いかも。嫌なことはすぐ思い浮かぶけど、嬉しいことがすぐに思い浮かばない。 嬉しいことはすぐ消えちゃうから、どうしたら大事にできるんだろう?

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    投稿日: 2024.02.10
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    元々映画化されているのは知ってたくらい。 映画のエンディングに大好きなCharaが使われていると聞き、どうせなら久しぶりの小説をと思い読んだ。 主人公の虚無感というか破滅願望を見ていると、学生時代付き合っていた人が言っていた「たまに厭世的なモードになる」の意味をようやく理解した気がした。 読み終わった後にCharaのきえるを聴くと、じんわりした気持ちになりそれが1日続いた。

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    投稿日: 2024.02.09
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    なんちゅーもんを映画化してんのって感じた。 でも、映画化でもしてなかったら手にとることもしなかった作品だろう。観てないが。 いつの間にか、ある種の「巧い」作品ばかりを選んでしまっていたのかもしれない。 19歳の少女の小説。症状ともいえる心情に共感したか、といえば全くそうではない。分かった作品ではない。理解が及ばない。 それでも、忘れていた感覚を取り戻せた。読書体験は善い悪いでも、理解出来る出来ないでもない。 ただ感じたかどうかだと。 感じた。

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    投稿日: 2024.02.07
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    原作読む前に映画見てたから、セリフの全部が映画版の人たちの表情と音声で流れた。見る前に読んでたらもっと衝撃大きかったんだろうなあ。 もう一回映画も見たくなった。 ラストはアマ思い出して泣きそうになっちゃった…

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    投稿日: 2024.02.02
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    発売当時に読んだが、只々つまらなく本当に読んだのかと思うぐらい内容も覚えてなかった。 今改めて読んでみるとこんなに面白く刺激的な作品だったとは全く気付かなかった。 年齢なのか人生経験なのか読んだ時の心理状態なのか。 内容は兎も角この筆力と言うか表現力は凄いの一言。 改めて作者の凄さを思い知らされた作品。

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    投稿日: 2024.02.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    醜い美しさ。 内容、表現はかなり衝撃的なもので 結末は今までに読んだ小説の中でもかなり上位に食い込むほど残酷だった。 しかしながら、それでも生き続けるルイ。 ルイの不安定さが常に感じれる小説だった。 何かに縋らないと生きていくことの出来ない彼女に同情と少ない共感が芽生えた。 ルイはシバの犯行に気づき、それでもシバと生きることを決めた。 ここに、残酷さと力強さを感じれた。 そして「限りなく透明に近いブルー」に近いものを感じ取れた。 P28 「これも一応、俺の愛の証」

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    投稿日: 2024.01.13
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    貪るように読んだ。異常な愛と依存。好きな人を趣味にするのは良くないね、余裕がないと人はダメになります。 「手に入れると言う事は、自分の物であると言う事が当たり前なると言う事。手に入れる前の興奮や欲求はもうそこにはない。」 人に好かれると言うことは当たり前なようだけど全くそんなことはなくて、人を所有物のように扱うのは大変烏滸がましいよ。 「人の形を変えるのは、神だけに与えられた特権」

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    投稿日: 2024.01.12