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よるのばけもの
よるのばけもの
住野よる/双葉社
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総合評価

227件)
3.8
50
91
65
11
1
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    このレビューはネタバレを含みます。

    君の膵臓をたべたい以来、2作目の住野よるさん著書。 よるのばけものってなんだろう!!!…という気持ちで読み進めたのですが、 「人は色んな面を持っているけど、それも含めて全部自分だよね」というものを分かりやすくするための『よるのばけもの』でした。 話の進み方も面白くて、飽きずにも読めましたし、最後の一文の書き方は凄く好きでしたが、 この本は結局何を核心としたストーリーなんだ?という疑問(私の理解力がないだけかも)と、よるのばけものについてもう少し言及して欲しかった!!(クラスの人物の闇深なあの言葉の意味とかまだ伏線なところが結構あるように見受けられたが、回収されず) …ので星4にしました。 また住野さんの作品は読んでみたい!!

    0
    投稿日: 2025.11.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ヒロアカの作者描き下ろしの表紙に惹かれて購入。 「よるになると、まっくろで足が6本あって眼が8つのバケモノになってしまう」 あまりにも設定が好み!最初のワクワク感がすごい! どうなっちゃうの!なにするの! と、読み進めていましたが、本題はそこじゃなかった。 昼の自分。クラスに馴染むことに注力してそれができない人間はおかしいと思い込むことで安心を得ている自分。 夜の自分。馴染めないおかしな奴だと思っていた人間が自分と似た趣味をしていて、ちゃんと傷ついていたことを知って、昼の行動に疑問を持ってしまった自分。 人って一筋縄じゃないかないよね。あっちの面もあってこっちの面もあってどっちも自分だよね。 それを分かりやすくするための「よるのばけもの」だった訳で。 私が求めていたワクワクは消化されなかった。 ファンタジー好き!よるのばけものって何!?って人には向いていないかも。 今まさに学生生活を送る中学生くらいに読んでほしい本でした。

    0
    投稿日: 2025.11.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いじめを黙認している、だけどそれに嫌悪感を抱いている、だけど皆に嫌われる勇気もない。 そんな、どこにでもいる人間。 だけど、彼は化け物になることで変われた。 それでも、いじめがなくなって円満!みたいな無理な終わり方じゃないところが、住野よる先生の良さ。 挨拶を一言返す。傍から見ればなんてことはないけれど、クラスでいじめられている人間に挨拶することは、自分がいじめられることに直結する。 それでも、彼はそれを選んだ。 何も決められていないと言っていたけど、彼は変われた。 それが後にどんな展開を生むかは分からないけれど。 矢野さんの個性についてや、笠井の考えてることについて、明かされなかったのもリアリティがあると思った。 綺麗にネタばらしをして終わるんじゃなくて、現実と同じように、自分からの視点でしか分からない物事。 それが、この物語の先に余白を作っていて良かった。

    0
    投稿日: 2025.11.04
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    ヒロアカ作者のイラストカバーが何故か気になって購入。住野よるさんの作品は初めて読んだ。 不思議な没入感がある作品。矢野さん本人からの悲惨さの無さと、2人の会話が意外なテンポのよさを出すから読み進めていける。 怖いと笑うの、にぞっとする。 私は学校という場から離れて久しいけど、在学中だったら息苦しく感じただろうか。読了して解放されただろうか。 不思議が不思議のままだから好き。 それがそのままあてはまる コナンと金田一、どっち派? ネウロ派 回答が秀逸。

    0
    投稿日: 2025.11.03
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    化け物になるというファンタジー要素が薄れるぐらいの酷な現実世界。 昼の顔、夜の顔、どちらが本当の自分だろうか? 自分ならどう行動するだろうか? 軽いようで重たいクラスの空気感が。。

    0
    投稿日: 2025.11.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    気持ちよくは読めなかった。 ムズムズ、イライラ、椅子に座って読んでいたら貧乏ゆすりをしていたに違いない。 いじめのある日常と、それを受け入れる子供たち、黙認する大人たち。いまや様々な作品で描かれる光景だが、本作のそれは特に異様に感じた。主人公たちの通う教室では、「見て見ぬふり」が許されない。制裁という名のいじめに対して、積極的な加担がなければ擁護とみなされる。その異様なまでに蔓延する処罰感情は、私にとってはやはり異様で、違和感として没入を阻害した。 私が世間を知らないだけかもしれないが、とにかく私は本作の教室に馴染めなかった。唯一共感できたのは、主人公が抱く矢野への苛立ちだけ。負の感情について共感するというのは、あまり気持ちのいいものではないのだなと気付いた。 しかし、後半の展開には惹き込まれるものがあった。特に「化け物」であることについて自問する主人公の独白は、この世界においてもあの教室は異常であることの示唆とも捉えられたし、そのことにあの教室の面々だけが気付いていない、集団らしい客観性の喪失にも思えた。だからこそ、「化け物」と「夜」という2つの非日常に触れて、日常からはみ出してしまった主人公だけが、その歪みに気付き、悩み苦しむ。まさに中学生らしい青臭い葛藤だが、そこで初めて私は彼に共感できた。(序盤、矢野に対する苛立ちを除く) 共感を欠いた私の視点は、大人の立場からの無責任なアドバイスだった。 「そんな友達絶交してしまえ」「どうせすぐ疎遠になる」「なんで行動しない?」 Twitterでよくみる光景だ。本人の心情も事情も慮ることなく、外野から正論を投げつける。正しいことなど、彼にとってはなんの意味も持たないのに。 物語に没入できない代わりに、私はそんな自分のことをぐるぐる考えるはめになった。物語として好きか/面白いかと問われれば素直にyesとは答え難いが、感想の綴り甲斐のある作品ではあった。 物語のラスト、小さな勇気を振り絞った彼の前途が幸福であることを願ってやまない。

    0
    投稿日: 2025.11.03
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    深夜になると異形の化け物になってしまう男の子と癖のある性格によりクラスからいじめられている女の子の日中と"夜休み"の不思議な関係を描いた話。 はじめ本書の設定を読んだ時、美女と野獣のような恋愛要素の強い作品なのかなと思った。しかし実際にはそんなほろ苦くて甘い話ではなく、いじめの空気といじめに葛藤する内面を描いたものであった。 本書は全て主人公の男子中学生「あっちー」の一人称視点で語られ、昼の人間としての「俺」と夜の化け物としての「僕」がそれぞれ交互に思いや考えが交錯しながら進んでいく。それぞれの章はあまり長くないのでかなり読みやすいが、昼や夜での出来事をその後どうなるのかが気になりページをめくる手が止められなかった。 彼の一人称にも表れているが、姿とは裏腹に昼は残酷で、夜は優しい性格をしている。誰しもが持つ2面性や葛藤を明瞭かつ繊細に表現しており、私自身や他者を投影しながら読んでいた。 物語後半、化け物の黒い粒の如く心がざわざわとうごめき、ぎゅっと締め付けられるような展開となる。 彼はどのような決断をするのか、どちらが彼の正体なのか、なぜ化け物になってしまったのか、最後までつらく面白い小説でした。

    0
    投稿日: 2025.10.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    安達 あっちー。夜は僕、昼は俺。夜になると六つの足、八つの目玉、四本の尻尾を持つ怪物になる。 気弱で他人の目を人一倍気にしてしまう普通の男子生徒。 矢野さつき 夜中の学校で怪物姿のあっちーに会う。クラブのいじめられっ子。 笠井 安達のクラスの中心人物。 能登 のんちゃん。保健室の先生。 工藤 安達の隣の席の女子生徒。 緑川双葉 いつも図書館ですごす。挨拶は「うん」としか返さない。矢野と同じぐらい空気を読まない。 小池 担任。 井口 誰にも笑顔を振りまく優しい性格の女子生徒。 元田 野球部員。率先して矢野のいじめに加担する。 学校の怪獣を捕まえるため夜の学校に侵入するが、安達に返り討ちにあう。 高尾 声が大きい。 中川ゆりこ 矢野の消しゴムを拾った井口を責める。顔も性格も派手でクラスの男子から人気がある。

    1
    投稿日: 2025.10.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    学園ものと言えばスポーツもの、恋愛もの以上に題材にされるいじめをテーマにした小説。中学生であるが故に軽率で残酷、そして繊細な感情の衝突で起こる悲劇。主人公の立ち位置、“いじめの的にならないようにいじめられる側に所属する”は大多数の人が取っているのではないだろうか。ストーリー上、バケモノの姿になる必要は一見ないように思えるが、いじめられている矢野さんの目線からしたら昼の主人公と夜の主人公は声しか共通点がなく、最終盤でどっちが本物?という質問を際立たせるためのファンタジー要素と考える。ただ、序盤はその設定に興味を惹かれ読み進めるのだが。そして最後の1行でバケモノになった原因が明かされる。 本当の自分をさらけ出すのに勇気がいる学校生活。社会人のように損得で付き合うことがない関係こそ熟成した人格が必要なのか、若しくは異常に他人のことに興味があるが故の悲劇か。物語がこの後どう続くか、どうしたら平和なクラスになるのか色々考えてしまいます。

    2
    投稿日: 2025.10.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    笑顔が喜びを顕しているものとは限らない。 スクールカーストが主題として含まれてる話ってあんまり共感できない。

    0
    投稿日: 2025.10.07
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    結構痛い所を突かれる話でした。私も主人公と同じような立場にいたから。手を出てた訳じゃないけど、頷いたし見てた。それが学校っていうくくりだけじゃなくて家でもそうだった。自分を守るためにしょうがないってしてたけど違うよね。後は自分って役割沢山あるけどどれが本当の自分で、なりたい自分なのか私にはまだ分からくて。皆気づいているのかなと思ったら少し苦しくなった。とても作品として面白いお話でした。

    0
    投稿日: 2025.10.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ヒロアカの作者さんが表紙を飾ると聞いて手に取ったのですが、内容はとても考えさせられるものでした。 なんとなく腑に落ちない気持ちになりつつ、 現実ってこういうものだよな…何ができたんだろう…って更に想像の世界に入っていくことができました。

    0
    投稿日: 2025.09.30
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    この時期は一番人間が邪悪な時期だと思う。 こと時期が自分にとっても一番嫌なことが沢山あったし、沢山した。ちょっとは自由になるためにこの時期に邪悪なことに気づいて、何かを学ばないといけないと思う。

    0
    投稿日: 2025.09.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    矢野がいじめられていることに疑問を感じている気持ちと、みんなとずれたくない・ずれて仲間意識から外れたくない気持ち。どちらもあっちーの本心であり、否定する必要なんてないのに、いじめから目を背け続けていじめに疑問を感じている気持ちを仕舞おうとした結果、ぐるぐる考えられる夜に隠したかった気持ちが化け物の姿となって形を成したんだと思った。最後矢野に挨拶を返したことで化け物になった自分の気持ちとは信じられなかった思いを受け入れたから、ラストのぐっすり眠れたに繋がったと思うと、とんでもない成長を化け物になっていた短期間でしていて泣ける。。矢野ちゃんは最初から大事なことをちゃんと分かっていて、決して流されない強い子で、これからたくさん幸せな日々を過ごしてほしい。あんな高校はよ卒業させたげて。

    0
    投稿日: 2025.09.25
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    ずっと気になってたけど、10周年限定カバーを見つけて手に取りました。 いろいろ考えさせられる物語でした。 中学生の頃の自分は緑川にとても似ていたと思う。 学生の頃にこの小説に出逢いたかった。

    0
    投稿日: 2025.09.23
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    昼の自分と夜の自分 どちらも本当の自分だし、 どちらも間違ってるわけじゃない でも、心の中でモヤモヤがあるなら きっとそれは本当の自分じゃない 自分に正直でいたいなって思った

    0
    投稿日: 2025.09.23
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    誰もが経験したことある若さ故の悩みと葛藤。 みんなが思ってる「正しさ」っていうもの、作中にはっきりと書かれていないこそ、考えさせられる本だった。  よるにばけものになるあっちーも含めて全員が二面性持ってると思うんだけど、どれも自分だし、本物だけど、そこでどうやってその二面性に応えれるかがこのクラスメイトの試練なのかな。 まだその二面性に応えきれてない大人もたくさんいるというのに。

    0
    投稿日: 2025.09.22
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    「夜になると僕は化け物になる。」というファンシーな世界観からは想像もできないほどに物語のプロットは現実味を帯びており、読んでいて心が痛くなりました。 周りの目を気にしながら人に気を遣い肩身狭く過ごす日常の主人公。自分がいじめのターゲットにならないために弱者を虐げその上に成り立つ平穏と自分の行動の非道さとの間での葛藤する場面は人間味が溢れており私も共に苦しみました。 自由とは反対の閉塞感や息苦しさを昼の学校での人間、自由や開放感を夜の学校での化け物で表現しているのが流石です。

    1
    投稿日: 2025.09.20
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    夜化け物になってしまう男の子のお話。 たまたま出くわしたクラスメイトと化け物の姿で会い、昼間の関係性とは違う関係性が生まれるんだけど、そこから主人公の男の子の ゛ずれ ゛が生じてくる。 中学生の頃の集団行動の中で過ごす事でのその環境、関係性ってあったよなぁって思う。 同じような事で悩んでいたので思い出してしまったし、何が正しくて、何が悪いっていうのってその集団行動の中にいると主張が難しいのも分かる。 保健室の能登先生の難しいことはいい。生き延びさない。大人になったらちょっとは自由になれる。 って言葉も少し分かる。 大人になるとそれぞれ違ってていいんだって自分自身思えた事もあるから。 ただ、色んな謎が残った状態なのでそこは気になるけど、今いる安定(と思える)の場所を維持するのも、そこから一歩踏み出すのも本当に怖いし、色んな労力使うけど、そうしようと思った事は自分だし、後悔はしないと思う。わたしは尊敬するし、すごい事だと思います。

    0
    投稿日: 2025.09.18
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    中学生の頃の自分は何を考えていただろう。 あっちーや緑川さん、矢野さんの立場全部を経験したはずなのにあまり記憶がない。 当時の自分にはまだ何も見えていなかったんだと思う。

    0
    投稿日: 2025.09.18
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    誰一人として"良いひと"がいないのに、 嫌悪感がほとんどない稀有な作品かも。 特段良い話ってわけではないんだけど、 とってもYOUR STORYを感じたので好きだな〜 どの自分が本当の自分なのか、誰もが悩んだこと、考えたことがあるテーマだと思いました! それをファンタジーに、思春期特有(?)のあの集団ゆえの嫌な空気………同調圧力………も描きつつ、大人が読んでも共感し得るお話として描かれていて良かったな。 最後、たしかにもっと書いて欲しいと思う気持ちはあるけど、もっと読ませて欲しいとなるくらいがちょうど良いのかも!

    0
    投稿日: 2025.09.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いじめや普通のレールから外れることは悪いことなのかを考えさせられる面白い本だったけど、謎が多くてわからないところも多かった。

    0
    投稿日: 2025.09.07
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    世界観に引き込まれるような作品。 学校という枠組みの中の人間関係や自分とは何かについて考える思春期の難しいテーマについて描かれていた。

    0
    投稿日: 2025.09.07
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    不思議は不思議なまま不思議なのがいい。 そこ内容の通り、伏線が張り巡らされた物語。 イジメがテーマであり、青春時代に強く現れる、マイノリティに属する、属さなくてはならないという強迫観念じみた感情が描写されている。 読み手の力量によっては、意味が分からなくなってしまうかも。 自分自身の在り方について問われる、メッセージ性の強い作品。

    0
    投稿日: 2025.08.26
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    周りの人が大好きな本だったけど、私が求めていた穏やかな結末と違い残念です。 仲間意識から外れたら、悪者なんですか?気持ち悪いんですか?いつも無視されてる子に返事をしただけで、もうその仲間から疎外される。気の弱い子には何をしてもいい。本当に群れることしかできない人間って浅くて嫌いだ。

    0
    投稿日: 2025.08.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分自身が何者であるのか、恐らく誰もが考えたことがあるテーマ。 周りから見て良いとされる行動を取る自分と自分が良いと思う自分の間に葛藤したり… 全て、自分なんだよな。 良い子ぶったり、真面目にしてみたり 本当はそんなに良い人じゃないって抗ってみたり 他人の評価と自分の評価の差にギャップを感じて、プレッシャーを感じたこともあったけど、全部が私自身なんだから全部受け止めて愛してあげられたらもっと楽になるのかな、なーんて思ったりした。

    0
    投稿日: 2025.08.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ・表紙がどこかきれいで手に取った本 ・クラスに頑張って溶け込もうとするのわかる〜 ・「あいつは下手なんだ」って自分は上手く生きてるように感じるのもわかる。私はあっちーに似てるのかもしれない ・でも実はハリボテな自分が複数いて、結局どれが本当の自分なのかわからなくなる。本当の自分を出すと涙が出る ・本音を言うと涙が出るんだよな ・笠井や緑川は何者...

    1
    投稿日: 2025.08.11
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    すっきりしてて読みやすかった 矢野さんの喋り方面白いなー さい、ごやっ、とひ、とつになれ、たのか、な

    0
    投稿日: 2025.08.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    夜になると化け物になる中学生の主人公が、ある意味中学生らしい自分の本当の立ち位置とはと考えて周りの人と関わっていくはなしです。 もう一人キーパーソンのはじめは変わった変な人という印象から一人の普通の人と知っていく中で、より自分とはと考え、最後行動していく点が良かったです。 正直もう少し最後を書いて欲しい気持ちもありますが良い終わり方だと感じました。

    0
    投稿日: 2025.07.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    夜になると化け物になってしまう主人公の安達ことあっちー。あっちーは本当はいじめを見て見ぬ振りをしたくないけど、いじめられるのも嫌な普通の男子です。 この物語のメインは夜の学校であったいじめられっ子の、矢野とのハートフルストーリーといきたいとこですが、昼の学校でのいじめシーンと半々です。 中々いじめシーンが壮絶です。矢野の消しゴムを拾っただけでいじめにあう井口とか。 を平手打ちした理由が、夜わかるのですが驚愕です。 主人公の安達ことあっちーが、ラストに、自分の本当の姿を知って昼の自分に挨拶をくれるという事で救いがあり、 また、主人公の安達(あっちー)は自分がどうなってしまうかを思うと仕方がないとは到底思えない状態であるにもかかわらず、ぐっすり眠れたと言う一文から、自分がいじめられる恐怖より、良心が救われてスッキリしたのだろうな、と考察出来るので救いのあるストーリーです。    矢野はちょっとやり方は粗暴だけど、優しくて、めちゃ賢い子だと思う。 いじめのターゲットをわざと自分にさせるなんてなかなか出来ない。 学校の先生の立ち位置がリアルです。 この作品で、保健室の能登先生(33)が言う 「難し、いことはい、い。生き延び、なさい。大人にな、ったらちょっとは自由になれ、る」 いじめを黙認です(汗)これには無責任とあっちーが怒るのも無理はない。 ラストになり、察しがいい人は、矢野が言う、 元友達とケンカして仲直りができず、うんしか言えなくなった女子が緑川を指すこと、笠井の事を悪い男、頭のいいやつ、と言った意味や、自分がどう動けば人を動かせるかどうかがわかっていて、楽しんでいる男が笠井である事が分かります。 P245のあっちーの気づきをみんなが持てるといいです。

    0
    投稿日: 2025.07.24
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    学校で何が進もうとしてるのかがわからなくて落ち着かなかった。クラスメイトの優しさはみえるのだろうか?大人はいるのだろうか?とか。 クラスで気が合わない人、テンポの合わない人とは無理して付き合う必要がないのが学生の特権みたいなものだけど、同調しないとターゲットになるというのが、クラスを不幸にしてると思う。 この子たち10年後に取り繕うことのできない恥ずかしさを経験することだろうと思う。 あっちが良心のある少年みたいに描かれてるけど、こんな力がありながら何もできてない。 あっち、最悪みたいな書かれ方してるけど、そうは思わない。ただもうちょっと早く行動しても良かった。

    3
    投稿日: 2025.07.22
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    これで終わりか、と思って少し残念に思ったが 最後の1行に気づきスッキリ。 化け物は、偽物の自分だった。 みんながいないところでは仲いいけど、みんなの前では同調圧力に負けてしまうのは学生時代に実際にあった。そんな中行動に移せるあっちーに脱帽。

    2
    投稿日: 2025.07.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    笠井の気持ちが本当に理解できひん。 矢野っちが、緑川のことは「喧嘩しちゃった元友達が。。。」って言うてたからどんな人物かは理解できたけど、笠井のこと「頭がよくて自分がどうすれば周りがどう動くか分かって遊んでる男の子」って言うてたけどそれはよくわからんかったᥬ

    1
    投稿日: 2025.06.28
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    夜になると「ばけもの」になる僕とイジメられていりは矢野。矢野にとってはクラスメイトに同調している昼の僕と、謝ってくる夜のばけものの僕、どっちが本当なのか…クラスという集団の中で自分のポジションを見つけ、維持していく僕。昔過ぎて具体的には思い出せないけど、その空気感はなんとなく懐かしい。クラス全体が少しずつズレて行く中、やっぱりちょっとズレている矢野に味方すること、ほんの少しの行動(挨拶)をするだけの勇気を出せた事で僕はばけものから解放されたのか…

    1
    投稿日: 2025.06.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    物語の設定がすごく好き。 いじめはもちろん、空気を読んでいい子でいようとする苦しさとか、言いたいことが言えない関係性とか、どのキャラにも、そうなるのもわかると思えてしまって、悪者がいないのに、どうしようもなかった。夜の学校の静けさが読んでいてよく伝わってくる。

    1
    投稿日: 2025.06.24
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    「ばけもの」について考えた時、私はこれは主人公だけでなく私たち人間が誰でも飼っているモノなのかなと思った。特に、多くの日本人は自分で考えることを放棄して周囲に合わせることを良しとする暗黙の了解が思考の中に染み付いている。そこから外れた人は、異端として排除される。 考える脳みそがあり、それを言語化する能力があるのに、それを放棄するのは人間として正しいことなのだろうか…? 外見と行動は、その人を「決めつける」要因にはならない。 「Aさんはこういう時△な反応をするから

    0
    投稿日: 2025.06.13
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    自分の日々の思考や行動を考えさせられる話でした。 夜になるとばけものになる主人公。 人間の姿である昼の自分と、ばけものの姿になる夜の自分。本当のばけものはどっち? 主人公が最終的に出した結論・行動には胸が熱くなりました。 本当の正しさが自分の中で分かっていても、それを行動に移す難しさってあるよなぁ。

    5
    投稿日: 2025.05.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これもすごく嫌なところを突いてくるような学園小説。みんなと少しずつズレていて、いじめの対象となった矢野さん。「夜休み」の時間だけ対等に話をすることで主人公のあっちーは矢野さんがどういう人物なのかを知ってしまう。ズレていると思っていた彼女は、本当は「普通の人」で、ただひたすらにイジメに耐え抜いている人だということ。 中学生ゆえの純粋さと邪悪さが文章に表れていてすごく苦々しい感情にさせられた。 保健室の先生が言う「大人になれば、少しは自由になる」とか大人も込みで大きな何かに動かされていて、理不尽な感じがリアルすぎる。

    1
    投稿日: 2025.05.06
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    ラストの展開が、なるほどそう来るか!!という感じだった。人間関係やいじめがテーマで、中高生に刺さりやすいのかなと思った。

    0
    投稿日: 2025.04.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最後の一文にホッとさせられました♨️ あっち〜と矢野さんの物語として捉えれば良いのだけれど、緑川さんや笠井くんやら諸々の伏線はそのままなので続きを妄想しては楽しんでます☺️

    0
    投稿日: 2025.03.19
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    恋愛小説ものかと思いきや、、 冒頭から4分の1まではなかなか物語に入れ込めなかったが、そこからは読むのを止められなくなっていた。 思春期の思い出でこういったことは大人になるにつれて薄れてゆくものだけど、この本を読んで中学時代の思い出がフラッシュバックする感覚があった。 この主人公のバケモノになるとゆう描写以外は至って普通の男子中学生らしさみたいなものを感じ、この子が今後どうゆう人生を歩んでいくのかがとても気になる結末であった。

    7
    投稿日: 2025.03.14
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    誰が本当のばけものなのか。 誰が、何が人をばけものにさせるのか。 でも、その人が本当にばけものなのかはわからないし ばけものだと思ったところで、倒そうとするのか歩み寄ろうとするのかも人それぞれだと感じた。 大切なのは、自分が何者なのか、どう行動するのかを考え続けることだ。

    0
    投稿日: 2025.03.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    よるになると化け物になる男の子がクラスで腫れ物扱いされている女の子と邂逅し、彼女と関わる中で自分の生き方について考えるお話。腫れ物の矢野さんは吃音持ちで尚且つ空気が読めない。その理由からクラスで腫れ物となっている。クラスの中でも彼女と親しくするものは的だという雰囲気が醸成されており、彼女と関わらないようにしている。本書では、学校という箱庭で作られている歪な社会性を示している。学校社会で腫れ物扱いされないためには、空気を読む力、同調する力、誰かを切り捨てる力が必要になってくる。かくいう私も中学生の時にこの体験をした。スクールカースト底辺に所属していた私は人気者になるために人気者を観察し、自分がなりあがるために自分のキャラをプロデュースした。その中で間接的に蹴落とした人も少なくない。結果的にスクールカーストの上位にまで上り詰めたのだが、その時の経験から自分のありのままの姿を見せれなかったり、人に相談できなくなってしまった。そして主人公のように本当の自分を見失ってしまった。その点で、本書は外見上は化け物だけど実はは優しい心を捨てられずにいる夜の私、外見上はただの人でクラスメイトと上手くやってるけどいじめを傍観する昼の私。うまく対比されている。最終的にあっちーくんは夜の私を選択した。いじめに対して傍観者でいられるのか異を唱えるのか。安全な所からことが収まるのを待っているやつらこそがバケモノだとこの小説は社会の歪さを風刺しているのだろう。 ※矢野さんの指していたクラスメイトについて。それぞれだれを指しているのか検討がつくが、矢野にとって笠井がどのような点で頭が良いと思ったのかその具体例なども知りたかった。 加えてあっちーくんがあいさつを返したシーン、少し急ぎ足な気がしたのでもうすこし描写が欲しかった。

    0
    投稿日: 2025.03.08
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    <記録用> 夜になると化け物に変身してしまう中学3年生の男の子が夜の学校に忍び込んだ際に、同じクラスでいじめを受けている女の子に正体がバレたことをきっかけに展開していく青春?小説。 いじめに対して「助けてあげなよ」と少年にもどかしさを感じつつも、 もし自分だったら、自分が犠牲になるリスクを背負ってまで本当にそんなことができるのか分からないし、いじめられている子の行動も不思議で、もやもやしながら読み進めた。 最終的には、クラスのいじめを通して、深く考えさせられる作品だった。

    0
    投稿日: 2025.03.05
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    面白かった。色々な伏線は全く回収されないんだけど、他の部分が強烈すぎて気になりませんでした。その後は読者のご想像に任せる感じです。個人的にはそういうのあまり好きではありませんが、この作品はそれでいいのかなと。主人公的にはきちんと話が完結していてすっきりしています。 いじめの描写がとてもリアルでした。周囲の反応とか、主人公の心情とか。考えさせられます。

    0
    投稿日: 2025.02.24
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    こんなクラス最低だなって思ったけど、もし自分があっちーの立場だったら矢野さんを避けるというムーブに乗っかってたんだろうなって思った。矢野さんがにんまり笑う理由も「変な人」だからじゃなくてただ怖いからだよね。いろいろ謎がとけたときの鳥肌は本当にすごい。

    0
    投稿日: 2025.02.05
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    文章が好き ◯ 作品全体の雰囲気が好き ◯ 内容結末に納得がいった ◯ また読みたい その他◯ でも、本当のバケモノは君ではないんだよ。 いじめの傍観者であることは、いじめていることと等しい、と認めることができず「バケモノ」となっていた主人公。自分も加害者側であり、そして被害者に寄り添うと決めたことで、バケモノではなくなった。 被害者に寄り添うと決めた主人公は、多分これからイジメの標的になるだろう。 このあと、どうなるのだろうか。 本当のバケモノは、退治されることはないんだろうか。

    1
    投稿日: 2025.01.18
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    住野さんの作品の中で別物の感じがしてたけど偏見でした。むしろ私の中では他の作品を超えてこんなに考えさせられる本は久しぶりだなと胸に刺さりました。一緒にいる相手によって自分は違うし、昔と今でも違う。自分は二重人格なのかなと思って悩み続け苦しみ生きていたことがあった。その時のことを思い出したと同時に、まだ自分の中でその答えが見つけ出せてない、あっちーと同じかもと思い怖いと思った。それは逆にみんな同じであり違うから当たり前であるとも思った。 ちょっと何が言いたいか表現できない。 でも本当に素晴らしい作品だった。

    3
    投稿日: 2025.01.03
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    家族の前での自分、友達といるときの自分、部活での自分、恋人といるときの自分... どれが本当?どの自分になりたい? 読み進めるほどページをめくる指がはやくなっていきました。

    0
    投稿日: 2024.12.13
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    住野よるさん特有の、ファンタジーな要素とリアルな心理描写の掛け合わせから生まれる不思議な空気感がこの作品も良かった。いくつか残った疑問も余韻として成り立ち、気付きを与えてくれる。一歩踏み出せた彼に幸あれ。

    1
    投稿日: 2024.11.21
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    テーマがテーマなだけに万人にはおすすめできないと思うが、僕はとても好きだし、読後感も良かった。 内容はとても辛いものなので、読み進めるのはかなり疲れるしスラスラ読める作品ではないと思う。主人公やクラスメイトにはイライラさせられ、とても楽しい気分で読めはしないが、ラストは少しだけ救われ心が温かくなりちょっとだけ安心できた。 同情が含まれるかもしれないが、いろいろ不器用な矢野さんの考えや行動がとても好きだった。 「不思議は不思議なままで不思議」な物語でモヤモヤするところもあるけれど読んで良かった作品!

    1
    投稿日: 2024.11.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最後、 この日の夜久しぶりにぐっすりと眠ることができた という一文にすごくまとまりの良さを感じて感動しました。 ただ、夜休みっていうのがどういう扱いなのか 緑川さんと矢野さんの関係も もう少し深掘りされるなら良かったな〜と 次回作はなさそうですがあったとしたら絶対読みたいなと思いました

    1
    投稿日: 2024.11.05
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    おすすめされた本。 すごくよかった… これは人それぞれだと思うんですけど、私は矢野ちゃんに終始共感してました。あっちーなんで分かんないの!って何度もなりました。笑 作中で何度も登場する「ばけもの」ということば。その意味はすごく考えさせられました。 この本を読んで私も大人になったなと思いました。今だったらいじめる側の気持ちもよく分かります。いじめる側ってずっと不安でずっと怖くて、それを無くすために「自分より下」を作るんでしょうね。  どっちが本当の自分なのか。どうしたらいいのか。 というあっちーの複雑な心境も繊細に描かれていてすごく良かったです。 住野よるさんの作品の登場人物たちはみんな生きているなと感じました。他の作品も少しずつ読んでいこうかな。

    18
    投稿日: 2024.10.22
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    周囲とずれないように周りに合わせて上手く生きる昼の自分と、やりたいことや思っていることを自由に表現できる夜の自分。どちらを本当の自分にするか、どちらがばけものなのか、考えさせられます。

    3
    投稿日: 2024.09.21
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    主人公の勇気と矢野のにんまりの意味。響いた。登場人物の夜の姿を匂わせたけど、言及はしなかったのにちょっとモヤモヤした。住野よるは君の膵臓、青くて、と物語(展開)がうまい。

    2
    投稿日: 2024.09.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    友達に勧められたのがきっかけで読みました。 私自身どんな人間でありたいか考えさせられる物語でした。 主人公がお昼の学校での姿と、夜の学校での姿、どちらが本当の自分か葛藤している場面が印象的でした。 最後の矢野に対する主人公の行動に勇気をもらました。 周りからの視線ばかりを気にせず自分のなりたい自分になろうと思える本でした。

    1
    投稿日: 2024.09.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初の数ページ読んだときは、こんな奇想天外で気持ち悪い化け物の物語なんて全く興味をそそられなかった。しかし読み進めていくと、昼と夜で全く姿や話し方が変わる少年と少女のやり取りや気持ちの変化が面白くて最後まで楽しく読めた。 やっぱり矢野はそんなに悪い奴じゃないと思ってたんだよね、というかとてもいい人でした(変なしゃべり方する以外)。続編があるなら是非読みたいと思う作品でした。

    1
    投稿日: 2024.09.10
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    最初は友達がこの本良かったよ〜って教えてくれたのがキッカケで読んでみたんだけど、軽いきっかけで読む本ではなかった。(いい意味で!!!)今までなんで読まなかったんだろうって感じです。人間の意地の悪さもそうなんだけど、その中で人の弱さというかなんというか……誰もが併せ持つ側面を書いたみたいな。語彙力がなくて言いたいことが上手く伝えられないのが悔しいです。それだけ考えさせられた本でした。でも、いくつか不明な点を残したまま終わったのが少しモヤッとなりました。でも、自分で考える余地を残してくださってるのでありがたいかもしれないです。

    2
    投稿日: 2024.07.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    少年、かっこいいぞ。最後にぐっすりと眠れたというところ普通に読んでしまいそうになったが、化け物にならない夜を過ごしたってことか…!と胸を打たれた。 夜の中休みとはなんだったのか、どうして鍵は開いていたのか、その他謎が残ったままなのがちょっともやもやしてしまった。

    29
    投稿日: 2024.07.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公は夜になると化け物になる。ある日学校に忘れ物をした主人公は夜に学校に行ったらある女の子に会う。というあらすじでその女の子の特徴的な喋り方が個人的に好きです。そして最後の化け物にならなかったていうとこがいいね!

    29
    投稿日: 2024.07.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

     読み進めていく中で、なんとなく結末を想像していましたが、想像していたより主人公の行いが小さなものだったなと思いました。しかし納得できました。仲間の輪からはみ出したくない気持ちと、矢野さんとのすれ違いを終わらせたい気持ち。どちらも自分のもので、切り離すことはできない。主人公の小さく見える行動は両方の気持ちの間を取った結果なんでしょうね。主人公の人となりが最後ようやく理解できました。小説らしい主人公だったと思います。  結末には納得できましたが、この後主人公がどうなるのか想像すると心が痛むので、後味が悪い分評価は4とさせてもらいます。  安達くん、矢野さん、井口さん、何とか乗り切れ…!  

    2
    投稿日: 2024.07.07
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    まず、大前提がファンタジーである。中学生の男の子が、夜になるとばけものと化して、夜の街を徘徊する...というところから始まる。 そのばけものが、夜中に自分の通う中学校に忍び込んで、クラスメートの「いじめの対象とされてる変な女の子」と出くわすことからストーリーが動いていく。中学生なりの未熟さと小狡さと純粋さと弱さと...がごちゃまぜとなった心を抱え、世間と自分との折り合いの付け方に悩んでいく主人公。彼はさらに「昼間の人間の姿」と「夜のばけもの」との板挟みという、他の人には無い悩みも抱えて悶々としている。 作者は、ストーリーの鍵となりそうな情報について、一切説明をしない(^ ^; 何というサディスティックな(^ ^; なぜ「初見で」ばけものがあっちーだと見抜けたのか。野球部部室のガラスを割ったのは誰なのか。笠井はどこが、なぜ「悪い子」なのか。ばけものと戦った連中はその後どうなったのか。何もかも、説明されぬまま物語は幕を閉じてしまう。 おそらく本書は、ストーリーを追うものではなく、主人公の心の動き、浮き沈みを追うための本、ということなのだろう。ある意味とても「私小説的な」アプローチと言えるか。書かれていない「設定」は、もっとずっと深く練られているのだろうが、作者は読者に「主人公の心象に寄り添ってもらう」ことを選んだ、という感じか。 読み始めてすぐは、筒井康隆氏の「ミラーマンの時間」を彷彿とさせるような...と思ったが、もっと「ちゃんと中学生」で、もっともっと「こじらせて」いる。何ともふしぎな一冊であった。

    1
    投稿日: 2024.06.06
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    あっちーと矢野さんの不思議な夜だけの関係 お昼はいじめられてる矢野さんと距離を置くことに嫌気がさすあっちー 綺麗な心を持ってるね、2人みたいに自分が正しいと思うことを貫けるような人になりたい

    1
    投稿日: 2024.06.04
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    内容的に、いつも読んでる小説よりは若干、対象年齢下がるかな…なんて思いましたが杞憂でした。最後はエモーショナルの大爆発! 青春と葛藤のビックバンが発生して、ぼくの感性は、揺さぶり散らかされました。 夜にバケモノに変身してしまう主人公と、いじめを受けてもヘラヘラしているクラスメイトの矢野。ある日、深夜の学校で鉢合わせた2人は、ぎこちなくも会話を重ね心を通わせていき最後は……というお話。 いじめる者、いじめられる者。そして傍観者。 自分はどうしたいのか、どうするべきなのか。 葛藤と諦めと苦悩とが入り交じるストーリー。 青春ってほんのり血の味がするもんだよね。 まじでオススメな小説です!

    0
    投稿日: 2024.05.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんだか心にぐっさりと突き刺さるような読後感だった。 タイトルの雰囲気から、てっきり、ばけものの話だと思って読んでいたけど、途中からどうやらばけものはあんまり重要なことじゃないぞ、とわかってきた。 矢野さんが、いい味を出しすぎていて、最初から何だか知らないけど好きになっていたし、読めば読むほど、やっぱりどんどんと好きになっていった。 大人になってそれなりの時間がたったいま、学生時代のいじめってどんな感じだっけ、って思い出すのも苦労するくらい自分はいじめに縁はなかったのだけれど、いや、でも、もしかしたら、本当はあったのかもしれない。 それは、矢野さんを取り巻くクラスメイトの誰かのような関係を持って関わっていた可能性は十分ある。自分が気が付いていないのか、気が付いていないふりをしているのか、それとも気が付かないようになっていたのか。 とにかく、ラストの1シーンはなんだか心にぐさっと刺さった音がした。すっきりとも、もやもやとも違う、不思議な読後感でした。 矢野さん、元気にしてるかな。

    2
    投稿日: 2024.05.20
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    タイトルからどうゆうのかな? と思ったけど意外と惹き込まれた 自分だけのこんな楽しみあったらいいねと思った

    0
    投稿日: 2024.05.14
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    誰しもが感じる同調圧力を、よくある学生生活の出来事に置き換えた物語。 主人公の一人称のブレは、昼と夜の彼を表現すると同時に、人間としてどうあるべきか葛藤する心のブレを表現しているのではないかと考えた。 また、矢野さんは変な人だけれど、それぞれの人の本質をよく見抜いている。その上で異質とも言える行動を起こして周囲から誤解される。一方、主人公は人の目を気にしすぎて他人の本質はおろか、自分ことさえもわからず、周りに合わせた行動が最善だと思っている。 読んでいてこの様な違いが見受けられた。 思春期は特に、「誰かと一緒じゃないとだめ、みんなと一緒じゃないとだめ」という観念にとらわれやすいと思う。この作品はそのような閉鎖された空間で生活する思春期の心を繊細に描いていると思う。

    15
    投稿日: 2024.04.22
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    少年少女の心の機微を描き評価され、また、その物語も毎回不思議な設定に引き込まれる。今回もバケモノになって徘徊(散歩か?)する少年の心情から、これからどう展開するんだと読み進めていくわけだが、、、。 現代の中高生が読むとどんな感想になるのか聞いてみたい。

    4
    投稿日: 2024.04.10
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    学生特有の、クラスでの立ち位置、絶対的で目に見えない空気から踏み外さないように生きて、一体どれがホンモノの自分なのか分からなくなっていくうちに、 どんどん化け物になって。 だけど自分だけじゃない、 涼しい顔してるあの子も、 みんなから好かれてるあの子も、きっと化け物 これは良き〜!とても!!!好き!! 住野よるは文庫化待ってられないし一気読みする過激派 アニメーションで映画化してほしい!!!

    1
    投稿日: 2024.03.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2021.3.18読了。 物語の始まり方が映像的で最高。 とにかく文章が綺麗で数ページ声に出して読んでしまった。 心のざわつきと皮膚が粟立つ感じが連動する描写が秀悦。 でも、私が読みたかったのは恋愛小説・・・! 読みたかったのは、主人公が夜の学校で、緑川双葉のような孤高の美少女とハリーポッターについて語り合う、ボーイミーツガールな話! 「こんな恋を中学生の頃したかったよ」って悶絶しかった! 実際は、登場人物の多さが、子供特有の狭い世界(かれが全て)と残酷さを上手く表現していて、妙にリアル。 そしてほとんどの間、読んでいて息苦しかった。 私自身は思春期を海外で過ごしているからか、好きなものについて語りたい言葉を飲み込んだり、仲良い人たち以外の人にも気を配ったり、なんて生き方、無理なんだけど…!(そもそも全科目が選択制故に科目ごとにクラスメイトが違かったので、学校生活において生徒の衝突は起きようがなかった。) ラストでの、矢野さつきのリアクションも違和感あり。個人的な意見だけど、自然な笑顔ではなく、心底驚いて目がまんまるになる方が自分は良かったかなぁ。 Wikipediaを開いたら、こんなこと書いてあった。 ----- 住野よるの3作目の小説である。自身へのインタビューで、100人の僕の作品が好きな人がいるとして、70人は『君の膵臓をたべたい』が好きといって、27人が『また、同じ夢を見ていた』が好きといって、3人が今作を好きといってくれるような感じの作品であると答えている。 ----- wikiのあらすじの項も登場人物の項も、本書を読んでいたときに気付かなかった発見があって面白かった。

    0
    投稿日: 2024.03.19
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    よるのばけもの というタイトルと表紙を見てファンタジー要素がある恋愛小説か何かかな?と思い読み始めたのだけれど、予想と違っていた。 実際主人公は夜に化け物に変身してしまうので、ファンタジーであるにはあるのだけれど、 物語の大部分は学校の狭い人間社会の中で空気を読みながら生きる息苦しさやいじめに対する皆の立ち位置なんかがかなりリアルに描写されているヒューマンドラマな話だった。 夜と朝、ばけものと人間を交互に行き来しながら、物語はゆっくり進んで、主人公の気持ちもどんどん複雑になっていく。心理描写もかなりリアルだし、人に合わせて、自分を偽りながら生きる主人公に共感できるところが多くて、終盤の体育館にて矢野に投げかけられるセリフには私自身も色々と気付かされるところがあった。 誰もが裏と表の自分を持っていて、本当はどんな人なのだろう?と知りたくなるような深みのある登場人物ばかりでわくわくした。 残念だったのは、最後主人公は勇気をだして行動するけれど、 そこでぷつんと物語が終わってしまい物足りなさを感じたところ。行動したことへのどこか清々しい気持ちと、この先への不安でなんとも言えない気持ちになってしまった。そういう気持ちを引き出したかったのなら作者の思惑通りかもしれないけれど、私個人としてはもっとしっかり落ち着く場所で結末を迎えて欲しかった。そんなに綺麗に終わる世の中なんてほんのひと握りで、実際こうやって不穏な空気になったあと、そのまま日常は続いていく。こんなにリアルな心理描写をするこの作者だからこそ、物語を物語じゃなくリアルに近づけるためあえてそうしたのかもしれない。 もしくは、作中にでてきた、同じ人なんて一人もいないという言葉通り、このあとの物語の結末も人によって違うと言いたかったのか。 まあ、私はすっきり終わる話の方が好きだけどね!

    11
    投稿日: 2024.03.15
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    姿は化け物だが、優しい心を持った夜の姿と 姿は人間だが、本当の自分を隠していじめをするまるで化け物のような昼の姿。人間は自分の立ち位置を守るために化け物のようになってしまう。本当の自分は何かを考えさせられる物語だった。 主人公は最後に本当の自分を見つけて、いじめを止めたが周りは変わらず逆に自分がその標的にされるのがリアリティがあって自分にその行動が出来るのかと考えさせられた。

    1
    投稿日: 2024.03.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    住野よる3冊目。 いじめを受けていて、昼休みならぬ夜休みを楽しむために深夜の学校にしのびこんでいるさつき。夜だけばけものになってしまうあっちー。 本当の自分は、昼休みにいじめに加担している方か、夜自然に話している方か。 最後勇気をふりしぼってさつきに挨拶を返し、教室は張り詰めた空気になる。そこからどうなるんだろう。なんで?と思う部分もあり、伏線も回収されず、モヤモヤする部分もあるけど、自分でいること、前を向いていくことを決めたあっちーを応援したい。

    0
    投稿日: 2024.03.10
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    誰しもが、組織化された小さな世界の中で集団となって同じ道を歩きながら生きている。その中で、空気を読んで周りにあった行動をしなくてはいけない。何故なら、集団に紛れられない、集団から外れた道を行く人は異端として嫌われるから。矢野さつきはこの物語中で誰よりも「自分らしさ」を持っていると思う。だが、それはクラスにとっては正しく無い言動だった。 本当の君はどっちなの? 昼は集団に紛れて周りに合わせながら、矢野のいじめを傍観する"俺" 夜の姿形は化け物だが、想像すれば空を飛べるし火だって吹ける、矢野さつきと対等に話せる"僕" 昼の友人たちとの学校生活。矢野との夜休み。繰り返す毎日に本当の自分が分からなくなってくる主人公の葛藤がものすごくリアルに丁寧に書かれている。 葛藤の末のラストシーン。"俺"のたった一言はクラスの中では間違った行動で、それを俺も分かっていてそれでも自らの意思を持って起こした行動。だけど、その勇気ある一歩、歩み寄りが彼女に本当の笑顔をもたらした。 何が正しくて、何が間違っているのか。深く考えさせられる物語だった。

    0
    投稿日: 2024.03.09
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    いじめられている少女と夜だけパケモノになってしまう主人公の話。 最後に勇気を出す主人公に感動…。 こういう結末はよくあるが、少女が暴力を振るってしまっていた理由がとても良い。

    1
    投稿日: 2024.03.07
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    昼の姿と夜の姿、ばけものに変化するから心を通わせることができるのだろうか 本当の自分とは? 姿も心も自分はどうあるべきであるのかをあっちーが矢野さんを通じて考える様子が描かれている。 いじめを生み出す空気と、正しいものは何かとを考える葛藤も見える。 今の自分も周りに流されてしまっていないか、正しいこととは?本当の自分とは?を考えるきっかけを作ってくれる作品だと思った。

    1
    投稿日: 2024.03.03
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    主人公の安達(あっちー)が矢野に対して、初めは"矢野"と呼んでいたが、徐々に"矢野さん"へと切り替わった部分で、主人公の心情を読み取ることが出来た。 メインとなる登場人物の感情表現が少なかった為、ストーリーは案外普通だった。 クラスの秩序を守るため、自分の考えとは正反対の行動をしなければならないという状況が心苦しかったが、最後はハッピーエンドで終わっていたのでスッキリと読み終えることが出来た。 第1歩を踏み出すのはとても勇気がいる。誰が正しい、正しくないではなく、自分が正しい、こうしたいと思った通りに行動することが大切なんだなと思った。

    1
    投稿日: 2024.03.03
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    いじめって今も昔も減らないよね。 いじめる側もいじめられる側も。 住野さんは私が本を読めるきっかけとなったキミスイを書いてますが、本人はどんな方なんだろ? どれも青春で青臭くて苦くて甘くて。 学生の時を思い出したりします。 夜になると化け物になるのは本当は心がだったのかな....実際は化け物になってないとか。 ※本の概要※ 夜になると、僕は化け物になる。 寝ていても座っていても立っていても、それは深夜に突然やってくる。 ある日、化け物になった僕は、忘れ物をとりに夜の学校へと忍びこんだ。 誰もいない、と思っていた夜の教室。だけどそこには、 なぜかクラスメイトの矢野さつきがいて――。 280万部超の青春小説『君の膵臓をたべたい』の著者、 住野よるの三作目が待望の文庫化!!

    8
    投稿日: 2024.02.29
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    いじめの加害者と被害者が、夜の時間を通して心を通わせていく物語 主人公の男の子の優しさと葛藤がグッときた その後どうなるんだろうと気になる終わり方だけど、2人とも幸せになって欲しいな

    6
    投稿日: 2024.02.18
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    いじめられている人 いじめている人 見て見ぬ振りをしている人 閉ざされた世界で、自分が生きるために選ぶ行動は、本当にありたい自分としての行動なのか? それは教室だけじゃない、全部のコミュニティで何歳になっても抱える問題。 教室というものから解放された今の私にはちょっと懐かしくて息苦しい話だった。

    0
    投稿日: 2024.01.31
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    非現実的な部分とリアルを描いていて、複雑だけど伝えたいことは真っ直ぐで読み終わった時には涙が出てた。

    1
    投稿日: 2024.01.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    所々、言い回しに親しみやすさがあるのは中学生である主人公に即したものだろうか。 そんな中でも中学生ならではの厨二チックな言葉の表現や、感受性豊かな表現は読んでいて綺麗だと思わされた。 生々しさのある話、読んでいる自分自身も傍観者の1人と錯覚する。最後のページは何を意味するのか。昼と夜の自分、どちらも自身であることを認められた開放感によるものか。それとも、永遠の眠りを表しているのか。前者であると感じたが、それは私の意見であり、必ずしも誰かと同じ訳では無いとこの物語が教えてくれたのだと思う。

    1
    投稿日: 2024.01.16
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    オーディオブックで読了。 不思議な世界観。本当の化け物は人間の中にあり、一見わからない。ということ。 それと対峙するのは難しいけど、超えた先に見えるものがある。

    1
    投稿日: 2023.12.05
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    本当の自分とはなんだろう‥ 学校の閉ざされた環境下の問題から考えさせられた、、 化け物は人間なのか、それともそう思わせる私なのか‥ 個人的にはとても良い作品でした!!

    0
    投稿日: 2023.11.09
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    「本当の自分とは」 文字を追うだけでは理解が追いつかない部分もあったけど、深いところにいる自分と自問自答させられた。

    0
    投稿日: 2023.11.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人間は皆化けの皮を被っている。他者の目を気にして、自分の人格を変える。自分の中では、筋が通っていて一貫しているように思い込んでいる。その不一致に自ら気づけたことが彼にとって、大きな財産になると思った。

    0
    投稿日: 2023.10.22
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    読んでいて辛い物語でした。 矢野さんへのいじめや、ちょっとでも矢野さんに味方するとその人もいじめられ胸が痛みました。

    1
    投稿日: 2023.10.20
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    もしちゃんと内容を知っていたら、間違いなく読むことはなかった本。 ほんとうの自分とは、というテーマは良いが、いじめが題材になっていて読むのが本当に辛かった。 学校独特のヒエラルキーと逃れることのできない閉塞感。息苦しさ。ファンタジーなのに妙にリアルで、読んでいて本当に辛い本だった。 --------------------- 周りの空気を読むこと、間違えないよう常に正解を気にしてばかりいる主人公あっちーくんに、どんくさくて変わり者、クラスのいじめられっこ矢野さんがいうセリフが印象的だった。 「あっちーくんは、わたしが怖い?」 という問いに対し、いつもは"正解"ばかり探して返す主人公が、素直に怖いと伝える。自分と違いすぎて分からないから怖い、と。 それに対して矢野さんは、違うに決まってる、人の考えてることなんてわからない、と言い切る。 「それならあっちーくんは誰と一緒なの?」 「違うことは当たり前だよ。だから考えてることなんて分かるはずない。」 それでもあっちーくんは、私を怖い?

    1
    投稿日: 2023.10.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった。 夜は「矢野さん」と読んで、学校にいる間は「矢野」と呼ぶ。自分では気づいていないけれど無意識のうちに、自分の中にいる二つの存在を使い分けていたのかな、と思った。 あっちーの一人称も「僕」と「俺」デスネ‼️ なぜ教室の鍵が空いていたのか、元田たちがそれを前から知っていた様子だったのか、気になった。 最後、僕が「おはよう」と返したことで矢野さつきへのいじめがおさまって行くのかと思ったが、僕もその標的となってしまうような終わり方に、リアルだなぁ、、と思った。

    2
    投稿日: 2023.09.11
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    中学生のいじめの話。そしていじめに目を瞑り同じことをしている自分への違和感。 私は女子校だったけど、共学だったらこんな葛藤や苦難があったんだろうなと容易に想像できた。 中学生とは、自分の立ち位置や本当はどうしたいか考える1番難しい時期だと思う。 怪獣である自分を受け容れてくれたクラスメートに対して、本当の自分でいたいという気持ち。 とても勇気ある行動だが、実際この後どうなるんだろうという心配、もっと感情に訴えることで上手くやれたのではないかというモヤモヤが残った。 中学生ならではの葛藤やモヤモヤを考えさせられる、自分ならどうしたか考えさせられる作品だった。

    0
    投稿日: 2023.08.27
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    よるのばけものの自分、部活での自分、クラスでの自分、恋人といるときの自分。どれも自分であり、どれが本当の自分なのか。 自分が自分らしくいれる場所、自分が自分らしくいれない場所の違いは何なのか。

    0
    投稿日: 2023.08.19
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    私も表では控えめ、ネットでは生き生きとしていた人間だったので、小学生の頃「お前、現実とネットで人全然違くね」と男子に言われたのを思い出した。 改めて人間が一番の化け物だよな。

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    投稿日: 2023.08.05
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    読みやすいけど所々でグサッとくる事など 自分もそっちがわだろうなぁとか 思い手が止まったりした。 いじめがテーマなだけあり胸糞悪さもありますし 勇気を出して行動する怖さが読んでてつらい 学生には特に読んでほしいと思う。

    0
    投稿日: 2023.08.05
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    最後までは今まで読んだ、住野よるさんの作品で一番好みだった。(麦本三歩を除いて) 終わりはせめてもうちょっと先まで描いてほしかった。 個人的には良かった話だからこそ、もっとほしかった。

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    投稿日: 2023.07.27
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    必要のない想像力に、本当の自分がいるかもれない。 グサッとくる言葉。相手の気持ちや立場を考える、というのはえらく骨が折れる作業だ。考えなしに発言し、暴力を起こす方がラクだろう。 しかし。。。 考えないことに違和感を抱いてしまったら。 本当は相手のことを考えてることを無視し続けてしまったら。 「無理しないでね」の意図はそこにあったのかもしれない。 いじめがテーマになってるから相手を思いやること想像することが大事だと説いてるように見えるかもしれない。 でも、実は思いやりや想像って自然と存在してて、同調圧力に屈してその気持ちに蓋をすることに警鐘を鳴らしてるのかもしれないと思った。

    3
    投稿日: 2023.07.26
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    夜になると化け物になってしまう男の子から始まって、ファンタジーなのかと思ったら、さすがだった。化け物に変身する自分の姿を通して、本当の自分とは何か、どうしても周りの目が気になる自分へのもやもやが徐々に明らかになっていった。その展開にページがどんどん進んだ。最後はいろいろ考えさせられた。

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    投稿日: 2023.07.16
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    学生の時誰もが感じたことのある気持ちや迷いが書かれている本です。 狭い教室という世界の中が全ての学生にとって仲間外れにされるのは最も恐ろしいこと。 矢野さんのような、主人公のような悪を感じ取れる心を持つ人が増えていけばいいなと思いました。

    4
    投稿日: 2023.06.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ◾️record memo 誰も気がついていなかった。 ここに化け物が座っているのに。 ここに、ずるい僕が座っているのに。 本当の姿なんて、見ただけではわからない。 自分自身ですら、分かっていないのだから。

    3
    投稿日: 2023.06.09
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    学校や教室という閉ざされた空間の闇の部分とその中で生きていかなければならない生徒達の姿が描かれている。最後に「俺(僕)」が「君を助けることなんて出来ない。でも、君の声を受け止めて返すくらいのことは。」と本当の自分に気が付くことができたのはよかった。他のみんなが理解してくれる日が来るのかどうかはわからないが。そう願わずにはいられない。自分より弱いものや異質なものに対するいじめによってクラスの仲間意識、連帯感、自分の居場所が保たれているなんて。程度の差こそあれ同じようなことが実際に学校で起こっていると思うと胸が苦しくなる。教師や保護者、大人達は部外者で何の力にもなれないのだろうか.....

    9
    投稿日: 2023.06.06
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    第79回アワヒニビブリオバトル「24時間耐久ビブリオバトル@オンライン」第25ゲームで紹介された本です。オンライン開催。 2021.09.19

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    投稿日: 2023.05.06