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ジェリーフィッシュは凍らない
ジェリーフィッシュは凍らない
市川憂人/東京創元社
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総合評価

268件)
3.8
50
117
81
9
1
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    このレビューはネタバレを含みます。

    期待値を上げ過ぎた部分はあるが、トリック自体は驚きもあって面白かった。「十角館の殺人」っぽさはあるけど、例の一文みたいなガツンとくるインパクトというのはなかった。あとは、トリックの説明が少し冗長な気はした。 レベッカとエドワード(仮)が有能すぎるのと、研究者が揃いも揃って無能すぎないか、とは思った。実力が伴わないこと、専門外のことはしない方がいいね。

    1
    投稿日: 2025.11.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【研究室の異質な人間模様が生々しい本】 球体の飛行船、ジェリーフィッシュ。 そのジェリーフィッシュを開発した航空化学科の研究室で起きたミステリー。 研究室のメンバー6名が雪山に遭難した中で発生した殺人事件から端をなすクローズドミステリー。 研究室に出入りしていた少女、レベッカの死の真相が事件解決の鍵を握る。 迷宮入りする事件を解決するために捜査に動く、警察官のマリアと蓮。空軍のジョンとともに、証拠を集めて、真犯人にたどり着く。 ------ 夕木春夫「方舟」に続いてクローズドミステリーを読んだ。 化学の分野が出てきたことがとても面白く、研究室の異様性、突如現れるマドンナ的な存在で掻き乱される心境もよく理解できた。 ミステリーの難易度もつかずはならずで、難しくてわからないということもなく、単純すぎて先が読めるわけでもなく、丁度いい度合い。 マリアと蓮の掛け合いで解決に向かっていく様が、読者の心理やミステリー考察にひと役かっており、理解とミスリードを上手く混ぜられたな、と思った。 大事なところは点をつけてくれるのはミステリー初心者にはありがたい。 最後まで中弛みすることなく、緊張感を持ってモノローグまで読めた。とてもいいミステリーのひとつだと思う。

    2
    投稿日: 2025.11.08
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    「誰もいなくなった」系のミステリ。舞台設定も特殊で面白い。終盤になって!?となるポイントもあり、満足度の高い内容でした。オチも、捻りすぎずいい塩梅かと。 探偵役の2人に対する解像度がまだ低いので、続巻に期待。

    42
    投稿日: 2025.11.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    トリックはとても緻密で、張り巡らされた伏線も重箱の隅までギッチリ詰まっています。トリックは、フェアだけどその一方で叙述トリックのような要素もあって面白いです。 ただ、ウィリアムがバラバラ死体の顔をサイモンだと認識できずにエドワードと誤認したところだけ納得できませんでした。が、極限状態ならそういうこともあるかと思っておくことにします。 作者さんはめちゃくちゃ頭良いんだろうなと思います。書くのにどのくらいかかったんだろう…

    1
    投稿日: 2025.10.13
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    架空の空挺「ジェリーフィッシュ」内で起きた密室大量殺人事件を解き明かす、近代の「そして誰もいなくなった」 意識して読んだつもりだったけど方法は最後まで分からなかった 真犯人は当てられた 現場目線と探偵目線両方あるのにやはり騙される

    1
    投稿日: 2025.10.12
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    初読み作家さんでした。 評判は色々と聞いてましたが、噂に違わぬ面白さでした。過去と現代のパートを行き来しながら、謎がどんどん深まっていく。トリックも動機も良かったと思う。

    2
    投稿日: 2025.09.29
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    無駄な描写が殆ど無く、フェアなミステリーで楽しめた!後から考えると、難しいすぎることもなく思いついても良さそうなトリックなのに、読んでる最中全くわからなかったのは市川憂人さんの手腕であり、僕の洞察力の無さでもあるのだろうと思う。 ただ、期待値を上げすぎ、度肝を抜かれるトリックを勝手に想像していただけに驚きは小さかった。ラストも爽快ではなく、少しモヤモヤする感じだったのが個人的には残念。 架空の小型飛行船「ジェリーフィッシュ」。乗って、まさにたゆたうように、気ままに旅したいと思える魅力を感じた。

    3
    投稿日: 2025.09.28
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    まるで検討つきませんでした、 読んでみて思い返せば無駄がなかった、 強いていうなら刑事側の解決までがいきなり飛躍したから謎解き感は薄め

    1
    投稿日: 2025.09.24
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    パラレルワールドの1980年代を舞台に、現実とは異なる発展を遂げた科学技術で誕生した小型飛行船「ジェリーフィッシュ」を惨劇の現場としたクローズド・サークル。犯人の独白、当時のジェリーフィッシュ内の物語、捜査する警察側の視点、3つの視点から描かれた、アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」への挑戦作。 最初の殺人が起こった後のジェリーフィッシュ内の会話から、何となく犯人は分かったけれど、果たして全員死んだのか、それとも犯人だけ生き残ったのか分からず、さらにトリックも分からなかった。 中盤でなんとなくトリックが明示され、エピローグ直前で犯人は確定するけれど、犯人の動機が分からなかった。 エピローグで明かされた真実と動機。 犯人が最後にどうなったのか。 気になる終わり方だった。 読み終えて、もう一度最初から読み返し、作者に騙されていた事が悔しかった。 続編の「ブルーローズは眠らない」も早く読んでみたい。

    6
    投稿日: 2025.09.22
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    これがデビュー作とは、本当に驚くべき事実だと思う。 その位のボリュームと内容の面白さがあった。 巻末の解説にもあったが、まさに現代の「そして誰もいなくなった」または「十角館の殺人」といった完成度。 まずは登場人物の多さやその関係性に無駄がなく、キャラクターも癖が強すぎないので起きている事件に集中出来るのがよかった。 また、現実とのパラレルワールドのような舞台設定や巧妙に張られた伏線とその回収の鮮やかさもお見事だった。 ただ、文字が通常より小さめなのと、専門用語が多用されているため、眼精疲労と睡魔との戦いも多かった。

    6
    投稿日: 2025.09.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    犯人の動機に納得できない....もう少しここまでの復讐をするだけの動機づけが欲しい....と物足りなく感じてしまった

    1
    投稿日: 2025.09.05
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    小型飛行船ジェリーフィッシュ その新型性能の最終確認試験に臨む6人の開発メンバー 最中に一人が変死、不時着、更にまた一人、、、そして誰もいなくなった 過去と現在が交錯し、明かされる真相とは どんどんのめり込み気付けばあっという間に読了 アガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった』 綾辻行人『十角館の殺人』が好きな人にも そして誰もいなくなった系の作品である 市川憂人『ジェリーフィッシュは凍らない』はとても面白いと思う すぐ2周目しちゃいますね

    1
    投稿日: 2025.08.28
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    面白かったー!ジェリーフィッシュの構造については難しい面もあったけど、とにかく何がどうなってるのか?気になって一日で読んでしまった。蓮についてもなんだか謎を残したような描き方だったのでそれも含めて次も楽しみ。

    2
    投稿日: 2025.08.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ジェリーフィッシュという新世代の飛行船内にて行われた連続殺人事件。そして誰もいなくなった系ではあるものの、こちらのバージョンだと犯人は生き残っている。珍しい。何か影から見守っていたヒロインが無残な姿になって復讐を…てのは良くあるけど、おもちゃ屋さんの優しい店員お姉さんという関係が面白かった。でも子供の頃に憧れたお姉さんって何故かすげー印象に残るよね。わかる。理系や機械は苦手だからそこら辺の蘊蓄は分からなかったのがちょっと残念。でもラスト含め嫌いじゃない作品だった。

    1
    投稿日: 2025.08.22
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    和製「そして誰もいなくなった」という事前情報通り。 化学式とか難しい話はさておいて、ミステリーの謎が明かされるハラハラは強く感じた。 読んでいると、「そーやったんや」と思いながら過去のページに遡ることしばしば。 真相が最後までわからないので、面白かったけど、すごいなーという唸るほどには至らんかな。 これが文壇デビューなら、これから期待かな。 マリア&蓮を登場させる作品はシリーズ化してるみたいだし、機会があれば読むかな。

    2
    投稿日: 2025.08.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ずーっと気になってたけど、クローズドサークルものがそんなに好きじゃないのとそもそも飛行船っていうのにもそそられなくて読んでなかったこちら。 人の名前が英名なのと理系すぎる内容でとっつきにくかったけど、名前を覚えて理系の内容は諦めたらわりとスルスル面白く読めた! しかしオチは…十角館やないかーい!! 説明が長いのと、色んな人の思いが交錯しすぎててなんでこんなに人の心が読めるん?ってつっこんじゃうのと、何もかもが上手くいきすぎなのとで無理やり感が否めない… そもそも十角館もあまり好きじゃない(説明長すぎる)から、まぁハマらないよなぁという感じ。

    1
    投稿日: 2025.08.07
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    いやー、ワクワクしながらあっという間に読了してしまった。 『そして誰もいなくなった』、『十角館の殺人』が大好きな自分にとってはドストライクの小説だった。

    12
    投稿日: 2025.08.07
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    語りの雰囲気もよく、面白く読めた。 もっと良く考えていればトリックに気がつけただろうか。悔しさが残るちょうど良さがあった。

    1
    投稿日: 2025.08.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    犯人の独白から始まるタイプの小説。 ただその独白が登場人物の誰とも結びつかず誰なのかワクワクして読み進めていった。 オチには少し肩透かし。

    1
    投稿日: 2025.08.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    犯人こいつだろ!ってのはわかったけど その後の色々な仕掛けは面白かった。 犯人が"誰"なのかがはっきりわかれば もっと感動したと思う。

    3
    投稿日: 2025.07.24
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    ジェリーフィッシュが実在してるような気にさえなる緻密な設定に痺れました。 この研究者達は実在して欲しくないと切に願います。

    5
    投稿日: 2025.06.10
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    エピローグ的なプロローグから始まり、、幾重にもトリックが張られた個人的に名作でした。 最初は専門的な話もあり、とっつき辛い印象でしたが、最後にはその辺も理解が及びました。 何より読みながら『ありえない』と思い読み返すと、しっかり筋が通っている(当たり前ですが) 理解して再読するとまた違う見え方になりますし、立て続けに2.5回読んで本がボロボロになりました笑 誰もいなくなった系で最も緻密かつ大胆な話しでした。 他の作品も買います!

    14
    投稿日: 2025.06.06
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    誰が犯人?よりかはどうやって?が軸のミステリー トリックは予想も出来んかったので大敗北 シリーズ読むかどうかは未定

    2
    投稿日: 2025.06.01
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    綾辻先生の帯に食指が動き購入。 総括すると、心地いいリズムで場の転換が進むため飽きが来ずに最後まで読み切れた作品であった。 約50年ほど前のパラレルワールド的な世界。 飛行船に技術革新が起き、全世界的に官民問わず普及した世界線。 新型飛行船が実証実験のために飛び立ったがその後乗組員全員が他殺死体で見つかった、というもの。 有り体に言うと密室殺人である。 トリックの部分においては、なるほどそんな手段が…と思わされたが、もう少し臨場感が欲しいなと感じたため星4つ。 ただ、ミステリ好きは読んで損のない一冊である。

    4
    投稿日: 2025.05.25
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    終盤に差し掛かって「ここからどうひっくり返すのか?」ワクワクしながら読んだが期待したほどの驚きはなかった。 寧ろ読者に対して不公平と感じる部分があり、「そりゃないぜ」感が残った。

    1
    投稿日: 2025.05.04
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    パラレルワールドの1980年代を舞台にし、独自の設定がとても面白い。 結末の意外性の演出についても、衝撃的な展開で、思わずもう一度読み返したくなるような作品だった。

    2
    投稿日: 2025.04.30
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    クローズドサークル系のお話。 かなりフェアの情報提供があり、犯人探しを楽しめた。 結果間違ってたけど、惜しいところまでいっていたと思う、、 十角館の殺人を読んだ時の気持ちととても近くて、読み始めてしばらくすると止まらなくなった。次の本も気になるところ。

    2
    投稿日: 2025.04.22
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    普段使わないのに1度聞いたら頭に残るジェリーフィッシュという単語が入った題名が好き。物語の終盤、題名の意味が明かされて納得。理系要素のあるどんでん返し系ミステリー。カラクリはおもしろかったけど、衝撃というより「そう言う感じね〜」と納得するものだったので星は3。

    1
    投稿日: 2025.04.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「そして誰もいなくなった+十角館×SF科学」という印象だったが、上記2作品については解説でも触れられていた通り、古典的な名作をあえてオマージュでむしろ本格ミステリに挑戦しようという気概に感じた。ただ、部外者の割には最初からキビキビ有能な動きすぎて、犯人少し怪しかった。最後のトリックはなんだ?!マジシャンか?!と思ったら、見間違いだったのは少し肩透かしだけど、まあトリック重視でミステリー読んでないからへーきへーき。

    1
    投稿日: 2025.04.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    十角館は「そういえば可能だったな」ってなるトリックで終わるけど、本作はSFという助力があると言っても「その手があるのか...」と綺麗に閉めてくれるから純粋なミステリーっていう感じで良い。 ただ、正直十角館バリの衝撃は申し訳ないけど言い過ぎかもしれない...

    1
    投稿日: 2025.04.12
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    海外が舞台の小説をあまり読まないので、最初は登場人物をたまに忘れて少し戻ったりしつつ読み進めた。 海外ドラマのような流れ。 時間軸単位で区切られて語られることで、面白さが倍増されている。 ラスト、純愛なのか家族愛なのか偏愛なのか盲愛なのか…

    1
    投稿日: 2025.04.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    少し肩透かしだった。 ウィリアムがサイモンとエドワードを見間違えたって、それがありならなんでもありですやん、という気持ち。”そして誰もいなくなった”状態をどう覆すのかが楽しみだったのに。 ウィリアムがレベッカを殺したのも何だかチープだし、それはそれでもいいが、ファイファー教授含め、ジェリーフィッシュ側の人間の存在感が薄い。情景描写から景色が見えてきずらいので(というか本文が説明的?)、淡々と進んで淡々と終わった感じ。 ジェリーフィッシュが2台あったのも回想パートで分かるし、それが2台とも並行して進んでたのも別に驚きの理由があるわけでもなかった。休憩スポットのローテーションも必然性があるわけじゃない。 「十角館の殺人への挑戦」と言われてたが、地上パートが絡んでくるわけでもなく、あくまで独立してる 面白いけど、めっちゃ面白いかと言われるとそうでもないような気がする。

    1
    投稿日: 2025.04.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    数々のミステリ・ランキングにも選ばれた市川憂人さんのデビュー作! 21世紀の『そして誰もいなくなった』登場! の文言に惹かれ、クリスティ好きの自分としては即購入。 舞台となっているのは、80年代のU国。 特殊技術によって開発され、航空機の歴史を変えたともいわれる小型飛行船【ジェリーフィッシュ】。 時代の寵児である技術開発メンバー6人を乗せた新型ジェリーフィッシュは、最終段階である航空テストに臨んでいた。 その最中、開発メンバーがの一人が突然奇妙な死を遂げる。 さらに、ジェリーフィッシュは雪山に不時着し、彼らは遭難してしまう。 そんな状況の中、さらなる犠牲者が。。 外界とは切り離されたゴンドラの中で、一人ずつメンバーが消えていく緊張感や恐怖は、まさに『そして誰もいなくなった』を彷彿とさせるものでした。 そして終盤の展開。 マリアに許されたたった一つの正しい質問。 この一言によって、これまでに積み上げられてきた違和感や謎がきれいに回収されたのですが、彼の謎については度肝を抜かれましたね。 独白のような視点も多かったため、正体について見当はついていたのですが。。 いやー見事に騙されてしまいました笑 あんなに大胆な作戦を思いつき、実行しきってしまう胆力は、彼自身もレベッカとは異なるベクトルの天才であることの証明であるように感じます。 レベッカがどのような思いをもって、彼にノートを託したのか。 それを理解するには彼は少し若すぎたのかもしれません。 他の方の感想にて、どちらかと言えば『そして誰もいなくなった』よりも『十角館の殺人の』のほうが近いのでは? といった意見も多かったため、近いうちにそちらも読んでみたいですね! とても400ページ未満とは思えない満足感のある一冊でした!

    6
    投稿日: 2025.03.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    めっちゃ面白い ジェリーフィッシュという次世代航空機の実験中に制御不能になり雪山に不時着しそこで連続殺人がおこる話。 事件が起こっていく船内の様子とその事件を解決する刑事視点の交互に話が進んでいく。 クローズドサークル系のミステリーでめっちゃ面白かった。 船内目線はだんだん殺されていって人数が減っていくのに全然犯人が分からなかった。 あいつかなって思っても確実な証拠がなかったりとかして確信に至らない。 次は自分かもしれないと思って狂って取り乱したりするのがこういう小説の醍醐味。 空軍や過去に殺してしまったレベッカという女の子が関係したりしてて面白かった。 サイモンがレベッカと仲良かったから怪しいと思ってたら死体になっててビックリした。 エドワードを警察や軍、会社すらも認識してなくてどういうことってなった。 最後の章を読む前に色々考えたけど本当に分かんなくてトリックを知ってビックリした。 2隻ジェリーフィッシュが飛んでるなんて思わなかった。 エドワードの計画が緻密すぎてすごい。しかもエドワードを引き込む理由もちゃんとしてて無理矢理感が無いのもいい。 レベッカは本当に可哀想だし、エドワードも殺さない形を取れれば良かったなって思うけど、仕方ない部分もあるなって思う。 最後まで犯人を絞らせないし、トリックも面白くてめっちゃ良かった。

    2
    投稿日: 2025.03.23
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    本格ミステリといったら『ジェリーフィッシュは凍らない』でしょ!っていう、読書家さんたちに絆され、マリア&蓮シリーズ4冊買ってしまえ!と購入し、早3ヶ月。やっと、ジェリー読了しました。 私が悪いのですが1ヶ月、約8時間で読了。(いろいろ浮気しちゃいました。) 事件パートと、事件後の捜査パート、犯人の独白のインタールートパートの3つ、12章からなる なかなかの力作です。375ページとは思えない。 感想は、クローズドサークルなのに、登場人物を把握するのがちと大変。そこに思いっきり理系要素をいれてくるから、好みはでそうね。 読み手に理系知識なくても、マリアが理数苦手キャラだから、蓮くんがどこぞやのディナー執事ばりに毒吐きながら説明してくれてバランスよし! 解説にもあったけど、十角館を相当意識したなと、わかる辺りからはグイグイ進みましたね。 前半の捜査パートが、いろいろありすぎて、頭がついていかず⭐︎4ですが、読後感はよいのが不思議です。 さあ『ブルーローズは眠らない』が待っている。

    35
    投稿日: 2025.03.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    化学の知識を長々と解説しているところはなかなか読みづらかったが、ストーリー自体は1人1人殺されていくところや、誰が犯人??と考えるのが面白かった。 しかしいちばん核となるトリックは、非現実的かなと思った。ジェリーフィッシュ2機とか絶対誰かにバレそう。 あと子供の頃模型店の店員さんに想いを寄せたからといって、皆殺しにしようとまではさすがに思わない気がする。 今回の探偵役のマリアと漣のキャラクターはあまりハマらなかった。この探偵たちのシリーズものまた読みたいなとはならない。 最後ジェリーフィッシュに乗ってた6名のうちエドワードとサイモンが入れ替わってたのが分かるところはぞくっとして面白かった。

    1
    投稿日: 2025.03.13
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    航空機の歴史を変えた飛行船『ジェリーフィッシュ』の開発メンバー6人。飛行性能の最終実験中にメンバーの一人が変死し、飛行船は雪山に不時着してしまう。 6人の恐怖を煽る存在しない『R』とは! 疾走感のある展開!伏線回収に驚愕!続編も読みたい!

    4
    投稿日: 2025.02.28
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    航空機の歴史を変えた新型気嚢式浮遊艇『ジェリーフィッシュ』。最終確認試験中に遭難してしまい、脱出不可能な艇内で次々と殺人事件が起こってしまう。 小型飛行船の技術が発達したif世界線のミステリー。 なんて魅力的な舞台だろう!1980年代が舞台なのに、まるで近未来の様な世界観。これが面白くない訳がない!謎と驚きの連続に夢中で読んでしまった。 決して解けないトリックでは無かったのに、まんまと術中にハマってしまい完敗だった。 漣とマリアの警察コンビもとても魅力的。2人のシリーズが続いているらしいので読むのが楽しみ。

    3
    投稿日: 2025.02.28
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    現在と過去が行ったり来たりする構成が上手くて、ワクワクした。警察パートは少し姫川玲子シリーズを思い出した(マリアのキャラや検死官との関係など)。マリアへの年齢イジリの部分は古さを感じたけど、それを上回る物語の世界観は楽しめた。表紙の絵が素敵で、この物語のイメージにぴったりだった。ラストシーン、爽やかで好きです。読み終わってから、インタールードの部分だけ読んだら、切なくなった

    2
    投稿日: 2025.02.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    雪山で機体から脱出できなくなるミステリー好きにはたまらない設定と、過去の事件の関係者が次々と殺されていく展開にワクワクしました。 脱出も入り込むこともできない完全密室空間で、誰も生き残らない衝撃の展開。 『現代日本の「そして誰もいなくなった」』と紹介されていた意味に納得しました。 科学的情報が多く、その部分に関しては得意不得意がでるかも知れませんが、自分の知識になると思って吸収しました。 最後の展開も面白くて、最後まで楽しく読めました。

    1
    投稿日: 2025.02.20
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    非常に面白く、ページを捲る手が止まりませんでしたが、U国などと国名をアルファベットで表記することと、主人公のマリアが常に怒っていることに非常に違和感を感じました。 ストーリーは面白いのに上記2点が出てくる度に引っかかって非常に残念でした。 何か心に残るようなフレーズなどがあるわけではないので、空いた時間にサクサク読み進められました。 仕掛けられたトリックにもなるほどという感じです。 色々と気になる点はありますが、次作以降も読んでみたいなと思います。

    1
    投稿日: 2025.02.18
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    伏線と回収の連続に圧倒されます。最後のトリック見破れる人おったらほんまにすごい。 久々に十角館クラスのミステリー読めた気持ち。 めちゃくちゃに面白かった!!

    2
    投稿日: 2025.02.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    個人的には凄く引き込まれた作品で、文章の書き方やストーリーの終え方も好き。 外国の作品であり名前が横文字であることや叙述トリックも相まって、「誰?!」となりながら読み進めたが、完全に騙されて読みがいがあった。 機内と警察の2場面を交互に書き出すことにより、臨場感があり、かつミスリードとなる書き方がお洒落でスマートだと思った。 トリックに対しては、賛否あるかと思うが犯人のバックグラウンドや感性も含めて良く描いており個人的に好きな作品でした。

    2
    投稿日: 2025.02.03
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    鮎川哲也賞を受賞したデビュー作。 ジェリーフィッシュと呼ばれる、小型飛行船内で起こる連続殺人の顛末を描いた、クローズドサークルものです。 いわゆる王道系の本格ミステリに、SF的な設定が用いられ、それが良いアクセントになっていると思いました。 事件の捜査を担当する、マリアと漣のコンビのキャラクターは、好みが分かれそうではありますが、個人的には面白いと思うので、続編にも期待しています。

    1
    投稿日: 2025.01.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    妹に勧められてあらすじ特に見ずに読み始めたら、外国設定のお話だった。 外国人名が本当に覚えられないから十角館の殺人のあの一文も誰だこいつとなってしまったので今回も誰だっけこの人と思って犯人も誰だっけとなってしまって悲しい、名前が覚えられる人は楽しめると思う。 あと化学も全く分からないので、途中よく分からなかった 頭が悪いとこんな弊害があるのか

    1
    投稿日: 2025.01.13
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    とんでもないどんでん返しがあるぞ!と、某「本タメ」で紹介されていたので読んでみたものの、要となるトリックがあまり好みではなかった。少なくとも「そして誰もいなくなった、十角館の殺人への挑戦」という宣伝文句には負けている。

    1
    投稿日: 2025.01.02
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    読み応えのある作品だった。 化学、工学的な知識が織り込まれた本作ではあるが、決して難解ではなくとっつき易い内容となっていた。(探偵側の解説役が良く機能していた証拠だろう。) 読み進めていく中で読者が抱えるであろう疑問を適切に消化してくれるので、ストレスを感じず読めた。 言い尽くされているだろうが、「十角館の殺人」を思わせる作品であった。

    1
    投稿日: 2024.12.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    謳い文句の通り、十角館の殺人を彷彿とさせる。 6人目の名前を見たとき、あれっと思った。 マリアと漣のやりとりがコミカルで笑えました。

    1
    投稿日: 2024.12.15
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    主人公であるマリアと蓮の警察コンビが魅力的。ストーリーは王道ミステリーであり、お気に入りの作品となりました。事件パートと捜査パートが各章ごとに書かれているため、先が気になってついつい読み進めてしまいました。犯人と大まかなトリックについては消去法で辿りつけてしまいましたが、それを差し引いたとしても解決パートを面白く読むことができました。本の帯には21世紀の『そして誰もいなくなった』と評されていましたが、それよりは『十角館の殺人』に近い印象です。マリアさんの「あんた誰?」というセリフが良い。

    3
    投稿日: 2024.11.09
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     大型旅客船の爆発事故をきっかけに航空機は社会的信用を失い、飛行船は停滞期を迎えた。それから三十五年経った後、ファイファー教授らの研究グループにより、『真空気嚢』技術が実現し、小型の民間向け気嚢式浮遊艇『ジェリーフィッシュ』が誕生。一九八三年となった現在、U国では富裕層を中心にその小型飛行船は流行している。  当時のファイファーら研究グループのメンバーは、UFA社の技術開発部の一員として航行試験を行っていた。その途中、一人が死亡。やがて雪山という閉ざされた環境下に置かれた彼らは、ひとり、またひとりと……。  ということで本作は、いま我々の知っている世界とは異なるパラレルワールドの、アメリカのような国〈U国〉を舞台にした作品です。序盤は設定の理解が中々追い付かなくて、馴染むのに時間も掛かってしまったのですが、気付けば丁寧に作り上げられる世界観にのめり込んでいました。積み上がっていく謎や違和感が、残りそれほど多くないページ数で解き明かされていく様は、まさに快感でした。読み直すと、最初に読んだ時とは、まったく違った景色が見えてくる魅力的な作品です(……でも、曖昧な言い方にはなってしまうのですが、結末がある人物にとって〈綺麗〉過ぎるよなぁ、とは思ってしまいました。私が肩入れできなかっただけかも)

    2
    投稿日: 2024.11.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    うぅんん?なんとなくすっきりしない読み終わり。 な〜んか犯人の動機が弱い割に色々頑張ってるとこがすんなりと入ってこなかったのかも。

    1
    投稿日: 2024.11.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    犯人はレベッカを慕っていた子供。すでに死んでいた遺体をジェリーフィッシュに運んで自分の死体にみせかけた。ジェリーフィッシュには6人しか乗っていないはずなのに遺体も6人。7人目がどこからどう来て6人を殺し逃げたのかというのがいちばんの疑問。その真相は、初めから7人乗っていたがうち1人はすでに死んでいたということ。

    0
    投稿日: 2024.09.27
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    ミステリー小説の十角館の殺人への挑戦とのことで書かれた作品でしたが、かなり複雑でしたが読み終わった後の満足感は凄かったです。 最後を読むまで謎は解けなかったですが、終盤にかけての盛り上がりがたまらなく面白かったです。

    1
    投稿日: 2024.09.24
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    中々馴染みのないハイテクで理系なストーリーやったから、ちょっと苦戦したけど、マリア&漣の名コンビも相まって楽しく読めた。 ミステリーの醍醐味でもあるゾクゾクする種明かしも最高だった。 読了 9月7日

    0
    投稿日: 2024.09.07
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    話の流れは十角館の殺人に似てます。ジェリーフィッシュ(飛行船)の中で起こっている殺人事件と、それを解決する警察サイドの話が交互に出てきます、理系じゃないので飛行船の仕組みとかはよく分からなかったけど、そこは関係なく楽しめます。わたし的に名前が覚えずらかったです。

    15
    投稿日: 2024.08.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    逆に新しいのでは、被害者の墓地で復讐した犯人を捕まえるのは。 普通に古いのでは、犯人が飛行船に乗ってではサラバだするのは。

    2
    投稿日: 2024.08.25
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    市川憂人氏による〈マリア&漣〉シリーズの1作目。我々がいる世界とは異なる方向にテクノロジーが発達したパラレルワールドが舞台。特殊技術で開発された海月型の気嚢式浮遊艇「ジェリーフィッシュ」の試験に搭乗していた技術開発メンバー6人が、なぜか雪山の中で死体で発見されるという事故(事件)が発生する。 本書は、その船内の様子を描いた「ジェリーフィッシュ」パートと、マリア&漣が事件の捜査を進める「地上」パート、そして犯人の独白である「インタールード」パートの3パートで展開される。 空中/雪山の中で起こる殺人というTHE クローズド・サークルミステリーな題材に、パラレルワールドらしい架空の化学を結びつけるオリジナルティが面白い。こちらの現実世界には決して存在しないものをあえて論理付けて、それをしっかり物語の中に組み込んでミステリーに展開させるという離れ業をやっている。正直めちゃくちゃ難しい単語が並ぶので読むのには苦労した。 この架空の設定を活かしたトリックを考えることがどれほど大変なモノなのかは素人の自分には分からないけれど、肝心のトリックの部分に関してだけ言えば正直かなり微妙だった。特にマリア&漣の捜査パートでヒントを出しすぎているあまり、大方の予想ができてしまった。説明が多くなってしまうのは、世界観が凝られすぎている故の弊害だと思う。 また終盤の犯人視点パートが本編すぎるというか…。謎が解き明かされていくにつれて、捜査パートの進展の無さと不要さが目立ってしまう。答え合わせのときの快感が全く感じられなかった。 一部では21世紀の『そして誰もいなくなった』及び『十角館の殺人』と称されているが、少し大袈裟に感じてしまう。ただ、マリア&漣というキャラクターは魅力的で愛おしいと思ったので、時間があれば他のシリーズにも手を出してみたい。

    6
    投稿日: 2024.08.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    SF要素込みで大変楽しく読めた。マリアとレンのコンビが魅力的。謎解き要素はそこまででもない。現代版のそして誰もいなくなった、たしかに。

    0
    投稿日: 2024.08.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    特殊技術で開発され、航空機の歴史を変えた小型飛行船 《ジェリーフィッシュ》 その発明者であるファイファー教授を中心とした技術メンバー六人は、 新型ジェリーフィッシュの長距離航行性能の最終確認試験に臨んでいた。 ところが航行試験中に、閉鎖状況の艦内でメンバーの一人が死体となって発見される。 さらに、自動航行システムが暴走し、 彼らは試験機ごと雪山に閉じ込められてしまう。 脱出する術もない中、次々と犠牲者が…… 二十一世紀の「そして誰もいなくなった」登場! 選考委員絶賛、精緻にかかれた本格ミステリ。 (本紹介より抜粋━━━━━━) ----------------------------------- 〇主な登場人物〇 (ジェリーフィッシュ編) フィリップ・ファイファー教授 A州立大学 技術開発部部長 元教授 ネヴィル・クロフォード A州立大学 技術開発部副部長 事実上のトップ クリストファー・ブライアン A州立大学 技術開発部研究員 生家は資産家 ウィリアム・チャップマン A州立大学 技術開発部研究員 リンダ・ハミルトン A州立大学 技術開発部研究員 ネヴィルの恋人 エドワード・マクドゥエル 臨時開発要員 派遣社員 最年少 教授の世話係 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ (地上編) 九条漣…A州F署刑事課所属 J国人 語り手、赴任して半年、理知的な眼鏡の若者 マリア・ソールズベリー…九条の上司 警部 U国人 赤毛、ルビーの瞳、整った顔に引き締まった体 ボブ・ジェラルド…検視官 ドミニク・バロウズ…P市警察捜査課刑事 レベッカ・フォーダム A州立大学理学部1年 元C州M高 ニコラス・フォーダム A州立大学理学部教授 レベッカの祖父 13年前死去 ミーガン教授…レベッカの祖父の友人 ミハエル・ダンリーヴィー A州立大学理学部化学科助教授 サイモン・アトウッド A州立大学工学部3年 レベッカの高校からの先輩 ジョン・ニッセン U国第十二空軍少佐 戦闘員一級の実力者 ケネス・ノーヴァック UFA社第三製造部部長 ジュリア・ハワード UFA社第三製造部品質管理課所属 UFA社…大手航空機製造会社 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ジェリーフィッシュ…別名 新型気嚢式浮遊艇 横幅4m 高さ20m、価格は百万ドル以下 ----------------------------------- ○感想○ ジェリーフィッシュ…船内事件当時の現在進行形 地上…事件発生後の捜査状態 インタールード…犯人目線の思い出話 の3つの章に分かれて話が進んで行きます。 小説の半分、150ページ位まで章が変わる度に読むスピードが失速してしまい辛かった… 短編みたいで苦手だし、読むの遅いし… 登場人物が覚えられないし… 私がダメ人間過ぎる…_(:3 」∠)_ でも章の切替に慣れてしまうと、面白くて仕方なくなります! むしろ、事件当時、事件発覚、犯人目線と3つ楽しめてお得感すら感じます。 ただ…… これは…… 21世紀のそして誰もいなくなったでは無いような…… 犯人の自供を聞かなければ、とても似たものに感じるけど…… そもそも、私がこの小説を読みたいと思った きっかけがタイトルと文庫本表紙の海月が雪山の空を泳いでいる様な絵、作品紹介を読んで惹かれたので(図書館から借りた本は単行本) あの帯を見なければ、凄く面白かったと言ってたと思います。 アガサ・クリスティー先生の作品があまりにも 綺麗だったし、 作品自体が変わった作りだから、この小説にもそのまま期待をして読んでしまいました… お互いの作品を別々に読んだら良かったと… この作品が面白かっただけに、悲しくて仕方ないです… ----------------------------------- 〇ネタバレお気に入りシーン〇 ・淡く、切ない恋心 ―自分は海月みたいなものだから。 まともな話題も振れない恥ずかしさから、ある日、〇〇にそんな言葉を零してしまったことがある。 自意識丸出しの私に、けれど彼女は嫌な顔ひとつせず、 ―知ってる?海月って、氷点下の海の中でも泳ぐ事ができるんだよ。 逆にそんなことを教えてくれた。 ―たとえ凍ってしまっても、温かくなればまた生き返るんだって。 ―だからね。海月だから駄目だなんて、そんなことないんだよ。 そこまで言ってない。照れ隠しに言葉を継ぐ私に、彼女は悪戯っぽく小首を傾げ、そう?と笑った。 泣きたくなるような、優しい笑顔だった。 けれど彼女の笑顔は、決して私ひとりだけに向けられるものではなかった。 相手の優しい笑顔を見ただけで 涙が出て来る位に泣きたくなる( ̄^ ̄゜) 切なく、淡い恋心。 自分だけに向けられるものじゃない切ない気持ち。 どれくらい好きなのか伝わる素敵なエピソードでした。

    88
    投稿日: 2024.08.20
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    この本を手に取ったきっかけはYouTube動画でした おすすめのクローズドミステリー、「そして誰もいなくなった」への挑戦として紹介されていたかな? あらすじは気球の次世代機「ジェリーフィッシュ」が山岳地帯で墜落炎上しているのが発見された 死体は6つ。全て他殺だった。 それを調べていくマリアパートと墜落する前のジェリーフィッシュ内のパート、主に2つのパートに分かれている 墜落したジェリーフィッシュ内で何があったのか? 気になりすぎてページを捲る手が止まらなくなる作品

    1
    投稿日: 2024.08.15
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    本格ミステリです。 脱出不可能のクローズドサークル。 次々と犠牲者が出ますが、犯人は全く分からない。 テンポよく進むので、ほぼ一気読みでした。 最後には全てがすっきりするので、ご安心ください。

    3
    投稿日: 2024.08.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    帯に『そして誰もいなくなった』『十角館の殺人』とか出すのやめた方がいいかもしれない。 ネタバレじゃん…って。 ここ最近読んだ中では、一番面白かったです。 ただ、最後の語り長いかな。もう少しスッキリ終われた気がする。

    1
    投稿日: 2024.08.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ジェリーフィッシュが素敵だった。見た目も可愛いし、化学的な成り立ちや構造もロマンがあって良かった。 犯人はインタールードでわかったが、過去の事件の犯人はわからず。 バラバラ死体が出た時点で、入れ替わってる!と気づいたので、あまり驚きはなかった。 最後の犯人の答え合わせが、丁寧ではあるがちょっと冗長に感じた。

    3
    投稿日: 2024.08.04
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    「そして誰もいなくなった」系(?)ミステリ。「十角館の殺人」の構成をならってるけど、最後の犯人タネ明かしシーンではそこまで度肝を抜かれたわけではなかったので星3。「方舟」の方がぎょっっとしたかな〜

    3
    投稿日: 2024.07.25
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    題名が気になって。設定や状況の作り込みも緻密だし結末もなるほどね、と思う。けど、何かしっくり来なかった。日本人が頑張って英語を話してるような違和感…

    1
    投稿日: 2024.07.14
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    微妙。つまんない寄りの微妙。 キャラとか展開とか色々思うところあるけど、何より文章横の点々がうざいし多すぎて笑笑 そこまで読者を操りたいのか笑  舞台となったA州には行ったことがあったのでその点だけは懐かしくなって良かったな

    1
    投稿日: 2024.07.04
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    クローズドサークルミステリー トリックなどは非常に面白かったが 最後が「ええぇぇぇぇーー」 となった

    1
    投稿日: 2024.06.25
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    サスペンス物はあまり好きではないが、ポップの紹介文になぜか惹かれ読んでみる。アメリカを思わせる背景、ジェリーフィッシュと言う飛行船のような乗り物を舞台に起こる殺人事件。 犯人と殺人トリックは結構早いうちからわかったが(あまりこう言うのわかったりしない方だが)それでも楽しめたな。 現場、事件を追う刑事、犯人視点が切り替わり時系列も切り替わり話が進む。刑事2人のコミカルな調査模様、現場のスリル、犯人の想いが同時進行で楽しめる構成。 サスペンス物苦手な人にもお勧めな一冊。

    2
    投稿日: 2024.05.30
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    面白かった。 最初、「そして誰もいなくなった」のオマージュという触れ込みだったのだが、実は「占星術殺人事件」へのオマージュではないか?と思ってしまったが、勘違いだった。 トリックを成立させるために結構技術的に難しいところがあるのでは?と思ったり、1980年代という時代に自動操縦が成立するのか?といった疑問はあるが、まぁパラレルワールドなので(笑) 加えて犯人を特定するための根拠が少し乏しい気がしたが、クローズドサークルへの違和感のない導入、誰もいなくなった的連続殺人の成立、場面転換による緊張感の持続と、ミステリの面白さを詰め込んでいることが感じられて一気に読めた。

    11
    投稿日: 2024.05.26
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    帯で興味をひかれた。 (絢辻さんが自分の作品への挑戦状だと評していた) わずかな思い込みと、想定外の存在によって見事に犯人の姿が隠されていた。 一気読みしたけど、しばらくジェリーフィッシュは凍らないロスになりそう。

    2
    投稿日: 2024.05.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前々から読みたい気持ちはあったのだが、一度肝となる部分を他の方のレビューで読んでしまった気がしたので、忘れるまで寝かせようと思っていた一冊。 でも、意識すればするほど忘れられない。。。 たまたま図書館の棚にあるのを目にしたので、まぁいいかと手に取る。 1983年、U国(アメリカでしょうね)では、小型飛行船ジェリーフィッシュが実用化され、それはさながら大物俳優がクルーザーを保有するような感覚で、世間でのポジションを確立していた。 開発元のUFA社では軍からの依頼を受け、最新機能を搭載した新型ジェリーフィッシュの試験航行段階に入っていた。 その試験航行中、同行していたジェリーフィシュを支える技術の発案者フィリップ・ファイファー教授の毒殺体が発見される。 そこからひとり、またひとりと乗組員が殺されていく。。。 事件が繰り広げられるジェリーフィッシュの中での出来事と、事件発覚後の警察(マリア&漣)の捜査パートが交互に語られる。 そして幕間としての犯人の独白。 扉には21世紀の『そして誰もいなくなった』なんていう紹介文あったけど、めちゃくちゃ十角館だった。 十角館が『そし誰』を意識して書いたとも言われているので、正しいっちゃ正しいのだけれど、どんぴしゃで書きすぎるとネタバレしすぎちゃうという配慮なのか、ウケを狙っただけのことなのか。 「あの一行」ばりの事実が明らかになったときの、マリア&漣達は気付いていなくて読者側だけ「え!?」ってなる構図もまさに十角館。 本書における「あの一行」はWhat(何が起きていたのか)に対するどんでん返しとなるのだが、読みどころはそれに尽きない。 幕間によりWhy、Whoはあからさまとも思える。 だがHowの部分、どうやってこの事件を起こして、事件解明への痕跡を残さず幕引きできたのか分からない。 結果、あぁなるほど。 やっぱり肝と思っていたところはそうだったのだが、それがどう組み込まれていたのかに思い至らず、結果、単純といえば単純な仕掛けにしてやられた。 意味をなしていない伏字だったり、わざわざ国外設定にしているところ(これは物語の背景、展開上の理由もあるとは思うが)にしっくりこないところもあったが、鮎川哲也賞受賞も納得の一冊。 次は『ブルーローズは眠らない』。

    53
    投稿日: 2024.05.11
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    初市川。21世紀版『十角館』。その謳い文句に偽りなし。地上パート(マリア&漣)が良い味を出していましたね(^^) 真相解明までのプロセスが鮮やかで、素晴らしかった!星四つ半。

    8
    投稿日: 2024.05.05
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    題材やトリックは面白いし、科学的な説明もSF要素があって良かったけど、話のテンポがゆっくりに感じた。回想がベースなのでライブ感というかハラハラ感は少なめ。

    1
    投稿日: 2024.05.04
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    「そして誰もいなくなった」「十角館の殺人」への挑戦!とは、なんとも興味を惹かれる帯の文句。 小型飛行船「ジェリーフィッシュ」内で次々と起こる殺人。真相を追う二人組の刑事……など、ミステリーのワクワク要素てんこ盛りなストーリーでした。 事件当事者パート、刑事パート、犯人の独白パートがそれぞれ展開されていき、各視点から推察していけるのが面白かったです。男女の刑事バディもそれぞれキャラが立っていて好感が持てました。 科学的なお話は正直理解できなくても雰囲気だけで十分楽しめます。シリーズ化もされているようなので機会があれば手に取ってみたいと思います。

    1
    投稿日: 2024.04.28
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    そして誰もいなくなったのオマージュ作品ということで手に取りました。 パートが3つに分かれており読み進めやすかったです。 ただ、十角館の殺人ほど驚きがなかったのと、ジェリーフィッシュ内での殺人が結構あっさりだったのでもう少しクローズドサークルの世界観を味わいたかったのが少し残念。 シリーズ物は好きなので続編も読みたいと思います。

    2
    投稿日: 2024.04.12
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    そして誰もいなくなったのオマージュ作品の一つとして有名な今作だが、たしかに新しいスタイルの答えだった。 トリックも分かってしまえば何も難しくはないのだが、その答えに行くまでにミスリードさせられているためなかなか辿り着くのが難しい印象。

    3
    投稿日: 2024.04.04
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    掛け値なしの面白さ。 切ないね。 ネタバレになってしまうから、 これ以上は書けないけど。 展開のすべてが妙に説得力を持ち… 切ない。 読後感はこの一言に集約される… ぜひ読んでみてください。 1日あれば読み終わりますよ。

    2
    投稿日: 2024.04.04
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    化学的な事や物理は、はっきり言ってさっぱりだからさらっと読み進めたが、事件についてはとても面白かった。なんとなく感で犯人はわかったが、どうやってが全くわからなく、真相に驚きです。マリアと漣のコンビ、最高。

    9
    投稿日: 2024.03.26
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    理化学的な部分が、正直私には難しかった。 でも『十角館の殺人』を彷彿とさせる衝撃の一行、犯人の情熱的な感情、ラストのシーンは、なんとも魅力的だ。

    39
    投稿日: 2024.02.28
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    科学的な要素が少し頭を悩ます、という感想がいくつかあるが、私としてはそこはそういう事なんだな、と理解してしまえばあまり考えなくても良いのでは、と思った。 ポイントはインタールードで、これがキーパーソンの視点で語られてるのはすぐにわかり、それを軸にグイっと引き込まれる。 純ミステリー好きなら一気に読める面白さ。 まずインタールードまで読んで、先が気になるなら読むべし、と思った。

    5
    投稿日: 2024.02.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    そして誰もいなくなった、十角館の殺人のオマージュ作品との触込みだが、どちらかと言うと十角館の要素が強いと感じた。 序盤はいかにも本格ミステリー感の展開に、自分はやっぱりミステリー好きだなぁと再確認でき、ワクワクしながらページを捲った。 しかしながら、終盤のトリックや真相解明はちょっと無理があったかなぁ、という印象。 それにしても、誰もいなくなったや十角館、本作といい、こんなに手の込んだことやって犯人も大変だなぁ。

    12
    投稿日: 2024.02.12
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    小型飛行船・ジェリーフィッシュの新性能の航空試験中、不審な死亡事件が発生し、その上、雪山に不時着してしまう。 脱出不能の中、次々と船内で開発メンバーが殺されていく。 数日後、不時着したジェリーフィッシュから六体の死体が発見されるが――。 殺人が起きる飛行船内パートとその事件の捜査のパートが交互に描かれ、真実が明らかになっていく展開にわくわくしながら読みました。 刑事の軽快な会話も楽しいし、作者のミスリードにはまんまとひっかかったし、ページをめくる手が止まらなかった! ただ、特殊技術の化学的な説明が全く頭に入ってこず…。 犯人の動機もいまいち納得感がありませんでした。 作り込まれた世界観には没入感があり、印象深い作品でした。

    0
    投稿日: 2024.01.29
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    【21世紀のそして誰もいなくなった登場!】 インパクトのある題名と装丁が気になり手に取ったが面白かった。 登場人物と舞台が海外なので、海外の本格ミステリーを読んでいるよう。 文体も読みやすく、先が気になる展開で一気に読んでしまった。 『そして誰もいなくなった』と『十角館の殺人』は読んだことがあったので大筋はよめていたいたもののそれでも面白い。 個人的にはラストの終わり方も映画を観たような、先を想像してしまうラストで好みだった。 シリーズものらしいので、続編も読んでみようと思う。 題名にある“凍らない”とは何が凍らなかったのか考えたくなる一冊だ。 こんな人におすすめ .ᐟ.ᐟ ・『そして誰もいなくなった』『十角館の殺人』が好きな人 ・本格ミステリーが好きな人 ・海外ミステリーが好きな人 ・どんでん返しが好きな人

    9
    投稿日: 2024.01.19
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    カナカナの人名が苦手な私。ほとんどの登場人物がカタカナだけど頑張って読んでよかった! 謎が解ける爽快感があってよかった!

    1
    投稿日: 2024.01.18
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    2024.01.13 小型飛行船 クローズドサークル 航空工学と合成科学 軍事機密 R国のスパイ? 模型店の店員と客 七人目 「そして誰もいなくなった」「十角館の殺人」への挑戦とのこと。この帯を見て注意しながら読んだけど見抜けず。久しぶりの本格だった。 刑事二人がいい。シリーズらしい。

    0
    投稿日: 2024.01.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ラストでびっくり。 しかし途中至る所に違和感(ヒント)は確かにあったのでかなりフェアかと思います! ・第一殺人が行われてウィルが発見したのが6時にも関わらずクリスやネヴィルが発見したのが8時 ・ウィルと、クリスやネヴィルが無線機で会話している ・ファイファー教授とエドワードのやりとりが同室っぽいのに行動や発言が不自然 などなど。 全体的に、化学や物理の説明は理解が難しかったが、マリアと漣の掛け合いやトリックの意外さが面白く満足です。 また、ジェリーフィッシュは日本語でクラゲだということを中盤くらいまで知らなかったですw

    6
    投稿日: 2024.01.08
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    どんなトリックを使ったのか、自分なりに推理しながら読んでみた。なるほど、これは思いつかなかったし、そもそも騙されていたのか。 面白かった! ただ、字が小さくてすらすら読めず、年始から読み始めて本日朝まで半分くらいしか読めていなかった。そんな時偶然にも(?)王様のブランチで湊かなえさんが「そして誰もいなくなった」を紹介しているのを観て、無性に結末が早く知りたくなり、そこから一気読みしてしまった。 ファーストネームとラストネームの繋がりが分からなくなるので、乗組員のページにはあらかじめ栞を挟んで、いつでもすぐ戻って確認できるようにしておいた笑

    13
    投稿日: 2024.01.06
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    小型飛行船「ジェリーフィッシュ」 ファイファー教授達6人の開発チームは 長距離航行の最終確認試験に臨んでいた 機内で起こる殺人事件 ジェリーフィッシュ墜落後に事件の謎を解く マリアと蓮 正統派ミステリー 海外の作品の香りがするが 日本人の著者が執筆 シリーズ作品なので他の2作品も読んでみたい

    8
    投稿日: 2024.01.02
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    久々に「本格」らしい作品を読んだ感覚。 綾辻先生の帯文に惹かれて購入したが、その言葉に劣らないトリックだった。

    1
    投稿日: 2024.01.01
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    「そして誰もいなくなった」+「十角館の殺人」。 ジェリーフィッシュって設定は 素直に凄いと思ったけど自分には最後まで ジェリーフィッシュがしっくりこなかった。 マリア&漣シリーズの他の作品も読んでみたい。 キャラクターとしては軍人のジョンが好きでした。

    1
    投稿日: 2023.12.30
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    本作で市川憂人作品を初めて読みました。 巧妙なトリック、謎、伏線ですが、読み易くスラスラと読了することが出来ました。クローズドサークル物ですが、警察主人公2名のキャラも分かりやすい設定であり、事件解明に向けた2人の掛け合いや自問自答していくような展開が読者をしっかり惹きつけていて、読んでいてとても楽しかったです。 この主人公2人の、、、らないシリーズ?が色々あるようで、別作品も是非読んでみたくなりました。 オススメもしありましたらご教示下さい。ヴァンプドッグですかね?

    23
    投稿日: 2023.12.22
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    「21世紀のそして誰もいなくなった」の紹介ありで気になっていた小説。ジェリーフィッシュという小型飛行線が不時着して起こる殺人劇。マリア&漣が個性的で良い。一瞬で綻びに気づき大胆に行動できるマリアと頭脳明晰でクールな漣。この2人の会話だけでも楽しめた。後半はやや重くなるが面白かった。

    19
    投稿日: 2023.12.22
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    事件の真相部分に少々乱暴な嫌いはあるものの、それを補って余りあるジェリーフィッシュという発想、叙述トリック型とも言えるそして誰もいなくなった的な構成がとても良かったです。 犯人の予想は出来たものの、彼がどのような形でこの事件に関与していたのか全然分からずに、最後まで楽しむことができました。 著名作家以外の作品としては、久し振りにこれぐらいしっかりしたミステリーを読んだ気がします。

    0
    投稿日: 2023.12.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    クローズドサークル系 気嚢式浮遊艇「ジェリーフィッシュ」の試験航行中に、雪山に誘われるように不時着。そこで乗組員たちが次々に殺されていく。 犯人の過去。警察の捜査。ジェリーフィッシュでのパニック状態の中の殺人。この3つのパートの話がが交互に進んでいき、テンポよく読むことが出来ました。 手口はびっくりするほど大掛かり。だけど、この状況なら有り得るかと思ってしまう。 ジェリーフィッシュ内での惨劇も矢継ぎ早に起こり、誰が犯人かわかりませんでした。 捜査ではマリアと漣の掛け合いもテンポよく、空軍少佐まで巻き込んで、深刻なのにちょっとコミカルで面白かった。 最後に犯人と刑事たちが対峙した時、犯人より質問は一つだけと言われ、マリアが発した質問にドキっとしました。

    45
    投稿日: 2023.12.18
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    ・個人的にプロットはいいのに、読み心地やリズムが悪く勿体無い作品だなと思った。読後感も可もなく不可もなくといった感じ。

    0
    投稿日: 2023.12.16
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    「そして誰もいなくなった」、「十角館の殺人」への挑戦ということだったので手に取った。十角館の殺人はとある箇所で、「えっ!」という感じであったが、こちらは「んっ?」となり、衝撃というか衝撃より混乱の方が大きかった。その後読み進めてなるほどと理解できたが、あの2作品に比べ事が壮大。 解説に挙げられていた作品も読んでみたいが、少しクローズドサークル系は間を空けようと思う。

    0
    投稿日: 2023.12.14
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    クローズドサークル系の作品は、「登場人物が少なくて、犯人が消去法的に絞られていく」そんな難しさをすり抜け、読者に驚きと爽やかな読了感を与えてくれる作品。良作です。 いろんな作家が頭を悩ませ、考え抜いてくれるから、一つのジャンルでもずっと楽しんでいられるんだなぁ 私は好き。オヌヌメ

    1
    投稿日: 2023.11.26
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    「ジェリーフィッシュ」(気嚢式浮遊艇、架空の乗り物)の試験航行中、誘い込まれるように着陸した雪山の窪地で起こる惨劇。登場人物が少なく、一人ずつ殺されていくのに誰が犯人か最後までわからなかった。読者を欺くという点で作者にしてやられた。事件が起きた後にジェリーフィッシュ内を点検する一文で「なぜ衣服に雪が付着するのか?」とモヤモヤした理由が解決編で明らかになり、「そういうことだったのか!」と納得。クローズドサークルのミステリーが好きな方にオススメの一冊です。 作者は化学工学を専攻されていたそうなので、理系要素も含まれています。理系の知識があればより楽しめるかもしれません。

    0
    投稿日: 2023.11.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    6人しか乗ってなくて全員死んでいるのに、全員他殺という設定に惹かれて読んでみた。 化学とか物理の話はちょっと難しくて挫折しそうになった。シンプルにミステリーだけ楽しみたい人には、少しその辺の説明が多すぎる気もした。 先に殺して乗せておいたというオチは意外性があっておもしろかった。

    1
    投稿日: 2023.10.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    犯人と被害者の関係がこんなに希薄なのにこんな大胆なトリックを実行するのがびっくり。犯人も含め誰もいなくなってしまった事件。トリックが思いもつかず完全に騙されました。ある計画を乗っとることで不可能を可能にしていった。凄かった

    98
    投稿日: 2023.10.29