
総合評価
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powered by ブクログ雑記 海外が舞台の作品だが、登場人物が少ないからか名前が覚えやすかった。 事件当時のパニックホラー的な被害者の視点と、不可解な状況に迫る警察側の視点が並行して進む構成は、メリハリがあり飽きを感じさせず、テンポの良さや文章の読みやすさから一気に読み進められた。 残念ながら十角館みたいな衝撃はなかったが、「誰もいなくなった」系ミステリとしての質は高いと思う。
0投稿日: 2023.10.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
Masaki BooksのYouTubeでお薦めされていたので読んでみました。 とても面白かったです。 読んでいて、綾辻行人さんの十角館の殺人を思い出しました。 十角館の殺人のあの1行ほどには驚きませんでしたが、でもそれでも、えっ…?となりました。 マリアと漣のコンビも良いですね!
0投稿日: 2023.10.28
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そして誰もいなくなった、十角館の殺人に挑戦した小説です。殺人の現場にいた全員が、他殺という特殊なシチュエーションはやはり魅力的で読み応えがありました。 犯人側の視点、ジェリーフィッシュ内の視点、マリア漣の視点で描かれていて、読み応えがありました。 マリア漣のコンビのやり取りも面白く何より、マリアの人物像が個人的に良いなと感じました。 十角館の殺人ほどの衝撃はありませんでしたが、終始、楽しく読めました。
0投稿日: 2023.10.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「十角館の殺人」という名の、界隈の超人気ジオラマキットに、「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 青い瞳のキャスバル」と「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第6話」の各ジオラマキットの主要パーツをぶち込んだ上で、パンクスチームかもしれないアメリカに持ってって、化学の知識をスパイスに魔改造したらすんごいの出来ちゃいました!っていう感じ!? 楽しかった! あとがき読んで登場経緯に愕然としたけど、マリア・ソールズベリーさん、非常にそそられます。 マリア&漣シリーズの第二作以降はまだ読んでないものの、またしれっとエドワードくんが登場するのも、きっと楽しいね!と思ってしまった。 レベッカが、プログラミングの天才と化したエドワードくんの手によって電脳世界の人工知能として復活、執事のような爺やのような年齢になってる彼を相棒に快刀乱麻の大活躍!なんて、どこか往年のカーアクション、ナイトライダー的な構図のダーク本格推理スピンオフが読みたくなりますね!
4投稿日: 2023.10.13
powered by ブクログ人気作なのはほんと納得。 トリックは読者の予想や先入観を超えていく感じが面白く、すごいと感じる作品。 レベッカについてや、心情の描写があれば、もっともっと面白くなりそうなので、何よりもこれからの作品に期待が大きいからな。
1投稿日: 2023.10.05
powered by ブクログ人気なだけあって良かった! 犯人はすぐに何となくわかるけど 犯行のトリックには驚かされた! 面白さと驚きに読了後、次の本に なかなか行けず( ̄▽ ̄;)笑 ストーリーがちょっと可哀想だったなー泣
11投稿日: 2023.09.30
powered by ブクログ2023.9.30読了 ほんタメで紹介されていたので読んでみた。 ジェリーフィッシュに関する部分はかなり難しかった笑 デビュー作でこれはすごい〜
1投稿日: 2023.09.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
23/9/20〜9/24 audibleも併用して シリーズ最新刊の宣伝を読んで、ついに手をだしてみることに 『夜の写本師』で間延びする読み方が苦手だった下山さんがナレーターだったので、audibleではなくて本で読む 初めは化学的な話や、軍の話が多くてSF初心者なので着いていけるか不安だったけど、マリアに蓮が説明する形で解説があるのでふわっと理解でもなんとかなる 犯人の独白 ジェリーフィッシュ内での殺人 地上での捜査 が章ごとに視点を変えて登場する形 ジェリーフィッシュと地上が数日ずれているので、結果を知りながら経過をみたり、新事実が明かされたりして、面白い構成 犯人の子供時代の引っ越しの時系列がわかりにくいなと思っていたら、伏線だった 後半、とてもスピーディーに話が進むので、本を物理的に読めない時間がもどかしくて、苦手といいつつやはりaudibleと併用することに audibleは下山さんは間延びするし、浅井さんは好きなナレーションだったはずが、マリアの声だけすごく抑揚が激しくて聞きづらい マリアのキャラ、私はここまでうるさいイメージじゃなかったな 内容はとてもおもしろかった!
1投稿日: 2023.09.22
powered by ブクログクリスティや、綾辻行人の作品の記憶をなくして前情報なしに読みたかった 架空の乗り物(ジェリーフィッシュ)やその材料など独自の要素がうまく使われていて、クローズドサークルものでありつつ一風変わってる部分もあり良かった
1投稿日: 2023.09.18
powered by ブクログ設定も世界観も面白い でもこの人犯人なんだろうなって人が犯人で残念 十角館の殺人リスペクトが伝わってきた シリーズ読破したい
1投稿日: 2023.09.16
powered by ブクログこの現実とは違う技術を持つ別の世界ではあるものの、 基本現実的な目線で読めるストーリー。 専門用語などでつまづく点はあるかもしれませんが、 地上、ジェリーフィッシュでの出来事を追っていくので全体は分かりやすい。 また続編に期待してみます。
6投稿日: 2023.09.10
powered by ブクログ犯人はどこから降って湧いてくるのか。ちりほどの想像力をフル稼働させて読み進めましたが、たどり着くことはできませんでした。まだまだ修行が足りません。二作目三作目と読み進めていきたいと思います。
1投稿日: 2023.09.09
powered by ブクログアガサクリスティーの『そして誰も…』繋がりで読みました。 ミステリー好きな方読んで、読み比べも良しです。 また、登場人物がたくさんいて名前が外国人なので、照らし合わせながら読むのに頭の整理がつかなかった。 とにかく、一度ではなく二度読んでやっと頭で想像しながら読み終えたいった感じです。頭がクリアな時じゃないと読めない。
3投稿日: 2023.09.07
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『そして誰もいなくなった』系だ! 終わりまで、マリアたちと一緒に考えながら読みました。首なし遺体という事は、コレお持ち込みじゃない? なりすましじゃない? とか、あれこれ考えながら読み進めて、読むたび判明していく情報にまた翻弄されつつ、楽しみました。 自分にしては、解けたんだけどなあ。犯人は当てられなかった……。そんな動機でここまで頑張れるのかい、犯人よ。犯人が落ち着いていて、深く考える人に見えるぶん思わずツッコミたくなるけども。解けそうで解けない謎、漣とマリアの愉快な(切れ味鋭い)やり取りが魅力的。 『そして誰もいなくなった』とともに『十角館の殺人』への挑戦とのこと。個人的には一文の強さは十角館センパイに軍配が上がったけど、でも、楽しかった。
1投稿日: 2023.09.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ずっと読みたくてやっと読めた!開いた瞬間。。。字ぃ、ちっさ。笑 クローズドの中では私の中で今1番。面白かった。 私の脳みそでは死体を最初から持ち込むというのは考えつかなかったので終盤まで犯人は分かりませんでした。。。まだまだミステリー脳が育ってません。
8投稿日: 2023.08.21
powered by ブクログ86点:「一体何がー」 我知らず呟く。「『何が』?」マリアが 不敵に言い放った。 「決まってるでしょ、そんなの。 ー殺し合いよ」 タイトルがかっこいい、時代設定場面設定が作り込まれていてリアリティがある、事件のサスペンスと捜査側のかけあいのおもしろさにメリハリがあって読みやすい、テンポよく進む、最後のシーンの映像的美しさと幕切れの良さ、アニメ化してもいいのではないか。傑作!
1投稿日: 2023.08.16
powered by ブクログジェリーフィッシュに関するところは難しくてさておき…笑 21世紀版十角館はなるほど!たしかにと思いました。
1投稿日: 2023.08.13
powered by ブクログジェリーフィッシュという、架空の乗り物で起こる連続殺人。深読みしながら読み進めていったけど、そのパターンは見落としてた
3投稿日: 2023.08.04
powered by ブクログ沢山のトリックが散りばめられていてどんでん返しのような展開でした。 犯人が物語後半までわからずとてもわくわくさせてもらいました。
3投稿日: 2023.07.20
powered by ブクログうーん、何だろう……私にはあんまり合わなかった? 話のオチも読めちゃったしテンポ感もちょっと苦手で……続き読んでみたら少し印象変わるのでしょうか?
3投稿日: 2023.07.02
powered by ブクログ試験飛行中の飛行船が突如制御不能となり、雪山へ避難するが、数日後、全焼し乗組員は全て他殺体となって発見された。クローズドサークル。密室。最高に面白かった!章立て、キャラクター、数多い謎と緻密な推理、とれもドンピシャに好みで、とても読み応えがあった。読後の余韻もなんとも言えず良い。もっと早く読めば良かった〜マリアと蓮のコンビ、特に蓮のクセになるイヤミがまた見たいので、次も読みます。
3投稿日: 2023.06.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ジェリーフィッシュという小型飛行船の新型飛行実験の最中に6人の船員が全員死亡し、ジェリーフィッシュも全焼するというクローズドミステリ。何故全員が他殺されているのか、7人目が存在するとしたらどのように吹雪の吹き荒れる雪山から抜け出せたのかなど様々な謎を解き明かしていく物語。 警察、ジェリーフィッシュの船員、過去の記憶と視点が切り替わっていくところが面白かった。 化学的な表現が多かったので読むのが少し大変だった。 レベッカの気持ちを思うと悲しくなる。
5投稿日: 2023.06.19
powered by ブクログ帯にも書いてある通り十角館の殺人の挑戦であったと思う。このジェリーフィッシュという飛行船の中での殺人はおもしろかった
2投稿日: 2023.05.31
powered by ブクログ面白かった! 細かく張られた読者への罠。 読みながら、犯人は誰だ、どんなトリックを使ったのか、考えながら読んでいたが、作中の罠に絡め取られていた。 結局、もし自分が作中に登場したとしても、探偵役の推理にただ驚愕するだけのモブ的な役割でしかない。 でも、それがいい。 推理小説を読む以上、自分の想像以上の真相が待っていてほしいし、いい意味で混乱させてほしい。 そういう意味では、本作は読んでいてめちゃくちゃ楽しい小説だった。 もうずっと振り回されっぱなしだった。 どんでん返し系の物語も大好きだが、やっぱり自分はハウダニットやフーダニットを重視する本格ミステリが好きなんだなって再確認させてくれた小説だった。
6投稿日: 2023.05.27
powered by ブクログデビュー作でここまでのクローズドサークルのミステリーはすごいですね。 ストーリーは事件が起こるジェリーフィッシュ、マリアと蓮視点の捜査編、犯人視点のインタールードで構成されているので飽きることなく読み進めます。シリーズ化しているので次回作も楽しみです。
1投稿日: 2023.05.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『ジェリーフィッシュは凍らない』 市川憂人 いわゆる『クローズド・サークル』もので、著者である市川憂人さんのデビュー作とは思えない緻密さで、二度読み必死の本作、21世紀版『そして誰もいなくなった』と言われる程の評価を受けており、物語の舞台はこの世界とは異なるパラレルワールド。最近流行りの特殊設定ミステリーです。愛されキャラのマリアと連の凸凹コンビが事件を解決するシリーズの第一作目となり本書はミステリー好きとしては外せない一冊になっています。『ジェリーフィッシュ』という物語独自の小型飛行船が登場しますがクラゲの事ですね。視点は主に三つのパートに分かれ、新型ジェリーフィッシュが事故を起こすまで、刑事たちが事故を捜査する過程、そして犯人の独白が順番に繰り返される構成となっています。 特殊技術で開発され、航空機の歴史を変えた小型飛行船“ジェリーフィッシュ”。その技術開発メンバー6人は、新型ジェリーフィッシュの長距離航行性能の最終確認試験に臨んでいた。ところがその最中に、メンバーの1人が変死。さらに、試験機が雪山に不時着してしまう。脱出不可能という状況下、次々と犠牲者が… アガサクリスティーのそして誰もいなくなったをオマージュした本作、同じく誰もいなくなったのオマージュ作品の綾辻行人の十角間の殺人と似た構成となっており挑戦的。吹雪吹く雪山そして誰もいなくなった飛行船残された死体は全員他殺、犯人はどの様に犯行を成し遂げそしてどこへ消えたのか、謎が謎を呼ぶ本作、クローズドサークル・特殊設定、叙述トリック、どんでん返しと全てのエンタメ要素が詰まっています。個人的に好きなのはやはりラストシーン、まるで映画の様な美しき壮大なラストシーンは本書が傑作だと知らしめていますし、何より主役はあくまで空飛ぶクラゲなのだと痛感させてくれてサイコーの読後感が得られます。 凍える雪山であなたならどの様に脱出しますか!「ジェリーフィッシュは凍らない」壮大な映画の様な世界をご堪能下さい
6投稿日: 2023.05.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
感想 登録前に読んでる 洋画の吹き替えみたいな会話。 和洋いいとこ取りみたいな感想。 海外モノには海外モノの海外の人にしか伝わらないニュアンスみたいなのが苦手であまり海外モノ読まないけどこれは日本の小説だからね、っていう。 舞台が海外の日本人作家が書いた作品はたくさんあるけど個人的に凄い雰囲気が海外モノでよかった(?) 【現実には存在しない乗り物】を舞台にしたクローズド・サークル。 ファンタジー要素が入るとトンデモトリックに感じられちゃってうーんとなる作品もあるけどこれはちゃんと納得出来るオチになっててよかった。
0投稿日: 2023.05.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
めちゃくちゃ私の大好物な感じでした。 舞台は過去なんですけど、架空の発明のあるパラレルワールドでの話になっていて、SFっぽさがありました。理系ミステリーもクローズドサークルも大好きなのですごく好みでした...こういうのが良い...ずるい... 構成が、事件前、事件後を行ったり来たりして、どんどん真相に迫る感じがとても楽しめました。文章もすごく綺麗で、読みやすかったです。叙述トリックも組み込まれていて、これもう1回読み返したくなります。とっても楽しめました。個人的に大好きな感じなので、星5です。
6投稿日: 2023.05.13
powered by ブクログすげぇ面白かった。 最終的オチで、、、トリックにもしっかりオチがついたんだけど。それ以上に、犯人と刑事の間でストンとついた心のオチが。。。胸に迫る。。。 なんか、ハッとさせられた。 そうじゃないでしょ っていう美人だけどどっかテキトーな女刑事が締めるラストの一言。なんだかホロリときました。 物語の進め方もすごい。過去と未来と現在と、刑事と犯人と、被害者、その目線がうまーく折り合って、それぞれの思惑が手に取るように入り込む。 事件そのものを追ってる気持ちと、殺されるかもしれない!って思う被害者の気持ちと、静かに恨みを募らせる犯人の気持ちにさせられる。 すごいよ。これ。この著者の方、サラリーマンやりながら書いてるから、あまり本出せないらしいんだけど、、、もうめちゃくちゃ期待してます!!!! 待ってます!!!!!
1投稿日: 2023.05.06
powered by ブクログ「十角館の殺人」「そして誰もいなくなった」への挑戦といわれている作品だそうです。(この時点で期待値が爆上がりしてしまいました。。。反省です) 6人乗った密室のジェリーフィッシュの中で6人分の死体。物語のパートも殺人が起こっていく時系列の章と殺人が発覚してからの警察パートの章とが交互に紡がれており過去作品の流れを汲んでおり、過去作品とどう違うのだろうとウキウキしていました。 時代設定が1980年代のため、PCの普及などはその当時の時代背景ですが、そこまで今と違和感なく読めます。 設定がクローズドサークルものなので、そもそもスマホとがあったとて…といった感じです。 読み進めているときになんとなく、「あ、こいつ犯人っぽいな。トリックはこんな感じかな…」と思っていましたが、細かい推理はできなかったものの、おおよそ当たっていました! 理系要素が中心で途中で意味わからなくなるかなぁと思いましたが、大丈夫でした! 勝手にどんでん返し系と期待しすぎてしまい、過去の作品を超えてくるのかと思いながら読んでしまっていたため、個人的には☆4にしましたが、とても楽しめる作品だと思います!
1投稿日: 2023.04.23
powered by ブクログジェリーフィッシュは凍らないという題名から、どんなミステリーだろうとわくわくしつつ、ページを開いた。 確かにクラゲで0℃以下でも凍らない種類もあるが、飛行船だった。そしてパラレルワールドの出来事だ。登場人物がカタカナなので読みにくい第一印象。ファイファー教授が開発した真空気嚢により、進化したジェリーフィッシュの航行試験を行う。この開発により教授たちは莫大な富を得ていた。しかしその発明は当時大学生だったレベッカのものを盗んだものだった。そしてレベッカは殺害されていた。このあたりが動機になっていくのだろう。 さて、あとは方法と機会が判明すれば、ミステリーとして筋が通る。 試行試験中に、まずファイファー教授が殺害される。これは想定内だ。さらに、ジェリーフィッシュは何者かによるプログラムの変更で、雪山に不時着する。残された5人は下山するが・・・。 お互いを犯人だと疑心暗鬼の中、次々と・・・。 ストーリーや構成は既出のものをオマージュしているが、トリックとしては多少面白かった。
10投稿日: 2023.04.17
powered by ブクログ帯の通り物語の進行具合が本土と事件現場に別れており「十角館の殺人」を彷彿させる内容 上記の通り「十角館の殺人」を読まれている読者ならすんなりと頭に入ってくる内容 未知のテクノロジーを使っている云々の違いはあるが物語の根幹をなす点はそれほど大きな差異は見受けられない 主人公マリアの抜けている部分もありつつ時に的確な推察を見せるところに人物的好感を感じた オーソドックスなクローズドサークルものながら緊迫感などもあり楽しめる作品
1投稿日: 2023.04.16
powered by ブクログ少し読んでとっつきにくいかな?と思ったけれど、読み進めていくうちにどんどん夢中で読んでしまった。キャラが若干マンガ感あるけども、推理はその対極な感じがする。面白かった
1投稿日: 2023.04.15
powered by ブクログ傑作本格ミステリ。アガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』のオマージュであるとともに、綾辻行人先生の『十角館の殺人』のオマージュでもある。小型飛行船「ジェリーフィッシュ」が墜落し、クローズドサークルの雪山で一人ずつ殺されていく。衝撃のどんでん返しと真相。この結末は予想出来なかった。
5投稿日: 2023.04.13
powered by ブクログ雪山に不時着した、小型飛行船(ジェリーフィッシュ)。閉鎖状況の艇内で起こる連続殺人―。 初めての市川憂人san。 「ジェリーフィッシュ」、「地上」、「インタールード」の3つの視点で進んでいきました。しかも、プロローグでいきなりの殺人・・・これで釘付けに。『方舟』以来のクローズド・サークルミステリーでした。本作もあっという間の読了です。 アルファベットの国名や、マリア&漣の少し古い感じの海外ドラマ?の様な会話も、私は楽しめました。特に最後で犯人を追い詰めたマリアが、”馬鹿だ”といった真意。これが犯人の心に届いたと思ったのですが。。ラストシーンも納得です。読了後、あらためて綺麗な装丁を見て、しばらく映画を観たような気分になりました☆ 【第26回鮎川哲也賞】
3投稿日: 2023.04.08
powered by ブクログ初めは読みにくくて、なかなか進まなかったけれど、中盤からはあっという間!何度か前に戻って読み直したりもしました。まんまと騙されましたが、楽しく読めました。
2投稿日: 2023.04.07
powered by ブクログたまに訪れる「ミステリーが読みたい」衝動に駆られ手に取った一冊。 決して明るい物語ではないけど、変に癖がなくスラスラと読めた。それでいて肝心の謎解きもしっかりとサプライズが用意されていてとても満足。 冷静に考えると殺人事件で気持ちが落ち着くというのも変だけど、本作は私にとってまさにそんなホッと落ち着く楽しいミステリーだった。
1投稿日: 2023.04.03
powered by ブクログ出だしは少し読みにくいが、中盤から止まらない。 内容にあるように、だれもいなくなったや十角館へのオマージュがたまらない。最後があっさりしすぎたのか、次回作への伏線なのかが気になりました。 ただ、文系には最初の方がキツイかもしれない。 私はキツかった。 内容 『そして誰もいなくなった』への挑戦でもあると同時に 『十角館の殺人』への挑戦でもあるという。 読んでみて、この手があったか、と唸った。 目が離せない才能だと思う。―綾辻行人 小型飛行船で起こる、連続殺人の驚愕の真相! 第26回鮎川哲也賞受賞作 特殊技術で開発され、航空機の歴史を変えた小型飛行船〈ジェリーフィッシュ〉。その発明者であるファイファー教授を中心とした技術開発メンバー6人は、新型ジェリーフィッシュの長距離航行性能の最終確認試験に臨んでいた。ところが航行試験中に、閉鎖状況の艇内でメンバーの一人が死体となって発見される。さらに、自動航行システムが暴走し、彼らは試験機ごと雪山に閉じ込められてしまう。脱出する術もない中、次々と犠牲者が……。21世紀の『そして誰もいなくなった』登場! 精緻に描かれた本格ミステリにして第26回鮎川哲也賞受賞作、待望の文庫化。
5投稿日: 2023.04.02
powered by ブクログ本格ミステリとして、クローズド・サークルものの「そして誰もいなくなった」や「十角館の殺人」の系譜になるであろうこの作品。理系の研究室での過去の話なども絡み、そこら辺の化学知識に裏打ちされたミステリ的な面白さもある程度味わえる(100%理解出来なくてもちゃんと大筋にはついていける)。 計画が決して完璧ではなく実は不確定要素も含んでいる、というあたりも物語の構成には案外重要な要素なのかなあと後半の真相編を読みながら思った。 犯人が犯行に至る過去の回想、犯行、真相、ラストシーン、と色んな「美学」を表現したい作家さんなのかな、という印象の一冊だった。
1投稿日: 2023.04.02
powered by ブクログ市川憂人さん初読みです。 真空の気嚢で浮力を得る画期的な飛行船の開発に関わる人達が試験飛行の工程で次々に殺されていく。実際は真空の気嚢は無いので未来の話かと思いきや、1980年代の設定となっています。 犯人がそれなりに賢く冷静なので、どうしても動機が腑に落ちないと感じてしまった。毎日少しずつしか読めず時間がかかり夢中になれなかったので、盛り上がらなかったのかもしれない。 次の「ブルーローズは眠らない」で答えを出すか。。。
28投稿日: 2023.03.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
めちゃくちゃ面白かった! 雪山の中でのクローズドサークル。 犯人もその動機も、分かりやすいのにトリックは想像のはるか上をいく凄さだったし、『そして誰もいなくなった』と『十角館の殺人』の両方の作品へのリスペクトが伝わってきて読んでいて楽しかった。 個人的にはコンビの助手的なポジションの人の方が有能なのが初めてだったので新鮮だったし、二人のコミカルなやり取りがシリアスな事件とうまくかみあっていてとても良かった。 理系ミステリーでもあるのでちょっと難しいところもあるけど、基本的にはどんな人も読めると思う。 ぜひ読んでほしい!
0投稿日: 2023.03.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
トリックが分かり、あぁそうだったのかと思っていたら更なる事実が発覚して、、、様々な事象、運、必然性によって起きたものだと知った。トリックの中でも注目すべき点は年齢差を使っていたことかな。最後の1文、彼はどうなってしまったのだろうか。想像力が膨らむ物語だった。
0投稿日: 2023.03.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
犯人途中で勘づいたけど、トリックが想像より大掛かりでビビった。 叙述トリックあるけど、読みながら、年齢差って成長すると感じづらくなるせいか、そんなにインパクトなかった印象。
0投稿日: 2023.03.22
powered by ブクログ面白かった 読み返すとそういう事か……となる そして誰もいなくなったという作品の名前がよく見られるので読んでみたい
1投稿日: 2023.03.13
powered by ブクログ特殊技術で開発された小型飛行船"ジェリーフィッシュ"。その航行試験中に起きた連続殺人事件の真相に、地上にいる探偵コンビが迫る。 現代版『そして誰もいなくなった』といわれる本作品。 理系要素の強いクローズドサークルミステリーだったが、マリアとレンの探偵コンビのかけ合いのおもしろさもあり、一緒に推理を楽しみながら読むことができた。 殺人現場と地上とテンポよく場面が切り替わり飽きさせない展開。 設定も事件のトリックも発想が斬新。 すべてを語らずとも、きっとそうなんだろうなと思わせるような、想像の余韻を残すラストもよかった。
32投稿日: 2023.03.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
登場人物を外国人で構成したので、名前が日本人名でなく、最初はストーリーを追うのにちょっと苦労した。 マリアとレンを中心とする捜査の物語が、海外小説の翻訳本?といった風情も感じられた。 (悪い意味ではなく) このコンビについては、この後のシリーズでも活躍を期待させる。 80年代を舞台にしているが、真空気嚢式浮揚艇といったSF設定の話自体は、違和感なく入っていけた。 全体としては、雰囲気のある物語に仕上がっているのだか、ミステリーという意味では、なぜ、単に模型店でたまに話しをした関係のレベッカのために、6人もの殺人をしなければならないのか?あそこまで時間をかけて。いくら愛していたのだとしても… また、UFA社含め、エドワードという人間を秘密にできたのは、ちょっと無理があるか。 あと、乗っていたのは6人だけというトリックでサイモンの死体を使ったが、切断したとはいえ、死体全部の部位をクーラーボックスを使って持ち込むのは他の人間から相当目立つと思う。 謎解きものとしては、動機、方法ともに、納得できない部分も多い。 しかし、状況説明、人物描写、ジェリーフィッシュ、UFA社などの丁寧な記述、文章力が優れているため、惹きつけるストーリーになっているような気がする。 ブルーローズ、グラスバードも読んでみたい。
4投稿日: 2023.03.02
powered by ブクログ特殊技術により開発され、航空機業界に改革をもたらした小型の飛行船「ジェリーフィッシュ」。その発明者、ファイファー教授ら開発メンバー6人が新型ジェリーフィッシュの長距離航行試験の最終確認を行っていた。その最中、1人が毒殺され、試験機が操行不能に陥り雪山に不時着してしまう。脱出不可能な状況におかれた残りのメンバーたちの中からも、さらなる犠牲者が生まれ…。 綾辻さんの「十角館の殺人」へのリスペクトが感じられる作品で、楽しく読めました。SF理系ミステリなので、少し読みにくさを感じる人はいるかもしれません。
2投稿日: 2023.02.15
powered by ブクログミステリー書評 読書レベル 初級 ボリューム 375頁 ストーリー ★★★★★ 読みやすさ ★★★★★ トリック ★★★ 伏線・展開 ★★★ 知識・教養 ★★★ 読後の余韻 ★★★★ 一言感想:ミステリ好き、ストーリーと読みやすさ重視と言う方にオススメの作品です。 『事件編』と『捜査編』のストーリーが交互に展開されていきますが、構成がしっかりとしているため、混乱する事もなく非常に読みやすかったです。また、章の最後には『新たな展開』が描かれますので、先が気になる!って感じになり、グングンとストーリーに引き込まれるのもこの作品の魅力です。
5投稿日: 2023.01.28
powered by ブクログ後にマリア&漣シリーズとなる作者のデビュー作、第26回鮎川哲也賞。 新型小型航空機の航行実験中に起きた連続殺人、クルーの全員が他殺という状況を一体どう説明つけるのか。 21世紀にあのインディアンのミステリーが蘇った。 読者にのみ提示されるクローズドサークル内での事件の容貌、それを報告書という形で後追いするマリア&漣の二層構造。 読者視点では犯人不在の中で二人の刑事が軽口を交えつつ意外な真相へ向かっていきます。 かなり大味な展開は否めませんが特殊設定も相俟って惹きこまれる作品なのは確か。
0投稿日: 2023.01.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
雪山のクローズドサークルだけど架空の飛行船というのが面白かった。 外人の名前はやっぱり覚えにくいなぁ エド(ハガレン)、クリス(バイオハザード)とか無理やり覚えながら読んだ。 ■トリック 犯人ではない別の人間達がたてた計画を逆に利用して行われたほぼ完全犯罪 さすがに全てがうまく行きすぎな気もするが(笑) 衝撃の犯人ってほどでもないけどトリック自体は面白かった 実際読み返して見ると辻褄も合っている(ような気がする) 無線での連絡は上手いなぁ。同じクラゲに乗ってると思ってしまう。 途中から合流してるから余計分からんかった(^-^; ■動機 動機となったレベッカはめちゃめちゃいい子だったし、殺された側はもれなく糞野郎ばかりだった。ウィルは特に糞過ぎる 10歳でレベッカとそれなりに会話できてるって神童じゃないですか? マリアの年齢いじりはエドの年齢のヒントだったのかな?しつこい位に言ってたけど タイトルお洒落で好き 切ない終わり方も好き
13投稿日: 2022.12.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この時代にはない技術を使った浮遊船を舞台にしたSF×ミステリー 舞台設定がめちゃめちゃ好き 存在しない技術がトリックの肝となっていて、それを理解しようとしながら読み勧めていったので、少し読みにくかった。
0投稿日: 2022.10.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
第26回鮎川哲也賞受賞作で著者デビュー作。 マリア&蓮シリーズ第1作。 飛行船という特殊なクローズドサークルが舞台になっており、アガサクリスティーの「そして誰もいなくなった」を彷彿とさせる作品だった。 事件を調べていく過程で難しい用語などの説明もしっかりしていて、複雑すぎないため読みやすかった。また、地上でのマリアと蓮の話の掛け合いも楽しむことができた。 シリーズはあと3作あるのでそちらも読みたい!
0投稿日: 2022.10.24
powered by ブクログタイトルが良いなあと思った。 重要なところに重要そうな感じで「、」がついてて、重要なんだなあってひと目で分かっちゃうのと、刑事2人の言い合いというか冗談というか、そういうやり取りの内容がしつこくてそれらはちょっと冷めパートだったかも……
1投稿日: 2022.10.19
powered by ブクログ読み終わって、少し読者に対してアンフェアかな?と思ったが、よく読み返すと伏線がちゃんと引かれていてフェアだと感じた。 マリアと連のやり取りが微笑ましくて好き。 そして、ちゃんとするところはちゃんとするマリアがいいキャラしている。 「U国」とか「H山」などの表記が読みにくく、登場人物が全員外国名であるため覚えにくい。ネタバレにならないように言うが、おそらく皆が驚くであろうところも自分は「だ、誰…?」となってしまい素直に驚けなかった。 自分の読解力由来ではあるが、読みにくくて読了までに時間がかかった。 しかし『そして誰もいなくなった』や『十角館の殺人』のオマージュ(挑戦?)といっているだけあってトリックは面白く、一人ひとりいなくなっていくのはハラハラドキドキした。
3投稿日: 2022.09.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
時間軸と3者の目線を入れ混ぜにしながら展開していく流れはとても面白い ちゃんと読者への伏線や謎とその解決が順序よく展開されていき、推理などの発見や驚きとその答え合わせを、会術などではなく当事者の実体験や発言として読めるのは躍動感があった ただトリックや舞台設定に驚きは少なく、また最終盤の答え合わせの魅せ方が、ここまでの魅せ方に比べると性急で既視感のあるものだったため、大事な読後感につながるカタルシスが弱く消化不良を感じた また主役の二人や犯人など、人物の設定や掛け合い含め何というか普通(ややもすると陳腐)に見えてしまった、魅力に乏しい気がして次巻を買うか悩む…
0投稿日: 2022.09.20
powered by ブクログ思いも寄らず、集中して読んでしまいました。 休日の午後、後半一気読みパターンです。 空想科学が前提の推理小説ですが、嘘くささが無くドキドキ感を保ちながら、全員死亡のクローズドサークルで、貴方は誰?って。 トドメはスケールのデカいトリック、久々に堪能しました。 探偵役の二人の掛け合いも好き嫌いが分かれるのでしょうが、私は好きです。 余り期待していなかった分、お得感満載でした。
18投稿日: 2022.07.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
犯人は、別人である亡命組3人のややこしい計画をさらに乗っ取って全員皆殺しを完遂させる必要があるため(犯人がそう仕向けたのでもあるが)、読んだ印象としては、ややこしい計画にさらにややこしさを上乗せして、結構犯行成就のための準備&必要条件のハードルが高すぎやしないかと感じた。そのせいもあって「あれするためにこれやって、これするためにあれやって・・・」という感じのエピローグのトリック解説部分が少し長くて惜しい感じがした。全部説明してくれているから良いといえば良いのだけど。
1投稿日: 2022.07.18
powered by ブクログ殺されるメンバー全員がクズ過ぎる 探偵役のマリアのキャラ設定は嫌いじゃないけどもう少しクセの強さが欲しい 十角館の殺人を知っていたので種明かしであまり衝撃はなかったですが発想は面白いなと思いました。 次作の『ブルーローズは眠らない』は読まずにこの作者の作品はひとまずこれだけで、密室殺人ゲームの完結編読もうと思います。
1投稿日: 2022.07.01
powered by ブクログ正確に書くと星3.9。 そして誰もいなくなったと似たような展開、次々と人が殺されていき最後には誰も残っていない、だが、既存の作品とは違う設定、工夫などがあり、楽しんで読めた。 そしてラストのシーンは結末にふさわしい壮大さがあって、よかった。
1投稿日: 2022.06.20
powered by ブクログこれが受賞作ってすごいな-! 楽しく読みました。(人名がちょっと入ってこないが・・・) パラレルな過去SFっていいよね。 構成も面白くて、捜査陣パートと事件パートっていうの新鮮。 続編も読もうかな。
2投稿日: 2022.05.26
powered by ブクログ真犯人のプロローグがあって、事件が起こった側と事件を追う側で交互にストーリー進む構成が、十角館の殺人を彷彿させた。 あっという驚きは無かったけど、全体通して楽しく読めた。
1投稿日: 2022.05.26
powered by ブクログおもしろかった! クローズドサークルのミステリーで、 「そして誰もいなくなった」のオマージュと聞いて、 十角館の殺人とかそして誰もいなくなるとか、 すでに面白くて好きな作品があるなかで読んだけど、 その手があったか!って驚いた。笑 読みやすくてサクサク読めた。
5投稿日: 2022.05.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
マリアと漣のキャラクターに心を奪われた。映画化かドラマ化してほしい。Rを殺害した動機がありふれていて、少し物足りない感じもしたが、概ね満足。
0投稿日: 2022.04.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
飛行船が舞台、と思いきや、「地上」パートのほうが長いという驚きの構成。だが、それが見事にハマっている。『そし誰』『十角館』を思わせる設定だが、着地点はなんとも新しい。意欲作と呼ぶのが相応しい作品。 「黄金の羊毛亭」さんの解説で気づいたが、本作は上記の作品とは異なり、フーダニットよりもハウダニットに重きをおいている。 犯人がクローズドサークルからいかにして脱出したか。 その答え、ジェリーフィッシュが2つあったというのもまた鮮やか。 だが、冒頭の計画書のように、あまりその”騙し方”は美しくはない。飛行船内の部屋を調べた後に、肩についた雪を払ったり、残っている飛行船が南寄りに停められていたりなど、伏線はあるにはあるが、あまり多くはなく、叙述トリックでよく使われる「綱渡り」という表現とは少し離れている。 だが、アイデア自体は面白いし、構成も巧い。2作目以降も面白いようなので、そちらに期待。
10投稿日: 2022.04.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ずーっと前から次作のタイトル( 『ブルーローズは眠らない』 )に惹かれ、前作だと言うことで気になっていたもののなかなか読めず…やっと読めました☺︎︎❤︎゛物語が進むにつれてとても驚きました。犯人は途中でなんとなくこの人だろうというのはわかるのですが、トリックが一切わからず。 最初はよく分からない用語が沢山並んでるから「よめるかな」と考えてたけど面白くて、夢中でページめくってたら終わってた…。 読み終わった後は名作映画を観た後のようなため息が出ました。自分が今まで読んだ中で、トップ10に入るほど好きな作品です。
2投稿日: 2022.04.07
powered by ブクログ構成、最後の質問など、十角館を意識しているのをすごい感じた。感じたからこそ、犯人が誰かについてその先を期待してしまった。あの1行を越えれてはいないがとても良く出来た作りだった。 これ系の作品をあまり読んでない人ほど記憶に残る作品かと思う。 次作も読みたい。
4投稿日: 2022.03.29
powered by ブクログ前から気にはなっていたものの、なんだかよく分からないタイトルに妙な警戒心があり、なかなか買おうという気になれず、面白いという職場の人の評価を聞き、購入。事件が起こるまでの当事者パートと、起こってからの刑事パートと視点が交互に入れ替わって進んでいくストーリー。航行試験中の飛空船ジェリーフィッシュが脱出不能な場所で遭難し、乗員全員が殺されるという事件が発生。犯人は乗員の中にいたのかどうか、いたとすればどうやって逃げたのか、という密室もの。飛空船の開発メンバーは、誰が誰かあまり印象に残りませんでしたが、読者を騙すトリックの方は印象に残ってまぁまぁ面白かったです。
2投稿日: 2022.03.28
powered by ブクログまるで高校生探偵が謎を解くマンガに出てきそうなシチュエーションとトリック、動機ですが、そこにぐっと心を掴まれました。 王道だけれどありきたりでなく、難解だけれどシンプルな仕掛けが散りばめられていて、本格派ミステリーとして綺麗に纏まっています。
1投稿日: 2022.03.16
powered by ブクログいわゆる叙述トリックものなのかな、と思いますが、すごくフェアに書かれている印象でした。いわゆるパラレルワールドの1980年代のアメリカ?が舞台なのだけど、警察パートを読んでいても次々に湧き上がる謎、そしてラストに向けての伏線回収。動機よりもトリックが好きな人におすすめです。マリアと漣のコンビもいい感じでした。
4投稿日: 2022.03.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ジェリーフィッシュという架空の乗り物が普及した世界のお話。 試験飛行をおこなっていた時、ジェリーフィッシュ内、空中の密室で殺人事件が起きる。 犯人の正体と、トリックが大胆だった。 ただ2つのジェリーフィッシュ間での人の移動とか、犯行の仕方がちょっと分かりにくくてイメージし辛かったかも。。 ジェリーフィッシュが架空の乗り物であるがゆえに、理解が追いつかないところも沢山あって、置いてけぼり感も。
1投稿日: 2022.02.26
powered by ブクログ2022/02/09読了 久しぶりの本格ミステリー。 結末が気になりすぎて一気に読み切ってしまった。 ミステリー小説は10代の頃にアガサクリスティ作品を少し齧っていた程度なので、本作のようなSFミステリー?は自分にとって斬新で、文体も読みやすくてかなり好みな作品でした! 化学や工学の知識が全くない文系人間の自分にも十分に理解できるような構成なのもありがたい。 市川先生は会社員の傍ら執筆されているとのことで新作発表数がそこまで多くないと目にしましたが、まだ未読作品が多いのでこれからの楽しみが増えてとても嬉しいです。 早くマリア&蓮シリーズ読破したいです!
3投稿日: 2022.02.15
powered by ブクログSF設定にあまり馴染めず、肝心のジェリーフィッシュの全貌がいまひとつ見えて来ませんでした。 登場人物が多く、特徴が書き分けられていないのでみんな同じ人にも見えます。 十角館以上の衝撃は味わえなかったけれど、マリアと漣のコンビが良い味を出しているので是非他のシリーズも読んでみたいです。
2投稿日: 2022.02.05
powered by ブクログ小型飛行船ジェリーフィッシュが雪山に不時着。雪山に閉じ込められ、次々メンバーが犠牲となり全員死亡。 11章バラバラ死体がでるあたりから目が離せない。最後1人が7人目の存在、Rの復讐を疑う。長く感じない内容。
9投稿日: 2022.01.26
powered by ブクログ『そして誰もいなくなった』系の大人気の作品ということで、読む前からハードルを上げすぎたのを後悔している。 いいミステリ作品ではあるが。
1投稿日: 2022.01.12
powered by ブクログ作品紹介や文庫本の帯にもありますように、クローズドサークル+全滅系ということで「そして誰もいなくなった」や「十角館の殺人」を彷彿させるストーリーでした。これらの作品が好きな方には是非オススメです。 一方で十角館などと違い、動機となる過去、犯行中の雪山、事件発覚後の捜査(このパートが一番多い)の3つの時間軸で段々と真実が明らかになっていくストーリー展開は見事です。結末も「そう来たか…」と呟いてしまう意外なものでした。 個人的には絶海の孤島よりも吹雪の雪山のが絶望感があってスキです。 あと化学や実験、モノづくりに関するトコでは「あぁわかるわかる」と共感してみたり、真空に耐えれてかつ浮けるほど軽量な樹脂なんて実際にあんのか?なんて考えたり、本筋と関係ないとこで地味に楽しめました。 ジェリーフィッシュ、実現したら楽しそうですね。家族旅行で乗ってみたいです。
7投稿日: 2022.01.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この人が怪しそうだなと感じていた人が殺されているのが分かった時は、この先どうなるのだろうとワクワクして読み進められました。 ただ、犯人の動機がいまいちピンと来ないというか、個人的にはここまで大掛かりな殺人を行うには弱いのではないかと感じてしまいました。
5投稿日: 2021.12.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった。どんでん返しミステリーの他の作品に似てるとは思うけど、現在、過去、犯人の3部構成が、作品に引き込まれて、続きを読みたくて、一気に読んでしまった。エドワードが怪しと思ってたのに、死体になった時は本当驚いた。しかし、身元判明した時はもっと驚いた。なんで?ってなり、まんまとはまってしまった。最終的には、犯人が判明して、良かったけど、意外とさくっと終わってしまった感じがある。もっと一人一人を、深掘りしても良いと思うくらい、面白かった。
3投稿日: 2021.12.12
powered by ブクログ初読みの作家さん、ここ数年で著作数も伸び、評判も上がっているようである。今作で鮎川哲也賞を受賞しておりブレイクのきっかけとなったらしい。今作もyoutubeからの情報だったと思う、どんでん返し系の佳作ジャンルで紹介されていたような?帯にも「そして誰もいなくなった」「十角館の殺人」への挑戦!云々かんぬん…興味を惹かれ購入読了した。以下ネタバレあるかもしれません、ご注意ください!! 今作は一連のシリーズの第一弾であり、〈マリア&漣〉シリーズとして続いているようである。架空の国家U国を舞台として男女二人組警察官のバディーものミステリである。作品ごとの共通項は探偵役の二人が登場するだけらしい。今作では架空の航空機(ジェリーフィッシュ)の登場と用兵が作品の根幹に関わっていた、気球と飛行船を合体させたようなフォルムで静粛性に秀でている、という特徴を持ち、軍用を見据えた試験飛行中の最中にトラブルに見舞われる…という流れであった。 構成は、ジェリーフィッシュ艦内でのトラブル、殺人へと発展するパニック劇を搭乗員視点で描く幕と、事件発覚後、墜落したジェリーフィッシュ内で起きた殺人事件を捜査する「マリア&蓮」視点の幕が交互に描かれる。 ジェリーフィッシュ内での顛末が、捜査が進展するにつれて明らかにされていくものの、どうにも腑に落ちない箇所が点在しており、世界観転覆の伏線なりヒントなりか?と思いつつ読み進めていくも、最後まで真相は見抜けなかった。特殊な環境、装備(ジェリーフィッシュ)を用いてのトリックであり、そこに至るヒント、記述などはしっかりフェアーに提示されていたと思う。しかしながら帯にあった「そして~」 「十角館~」の文句は煽り過ぎではなかろうか?と個人的には思う。 それなりにどんでん返しも楽しめたのだが、決定的な何かに欠ける、というか?どうにも凡庸な?といった読後感が否めない。長編デビュー作のようであるし、その後の市川氏の作風の原点でもあるようだ。エンタメ性が上がれば読後感のレベルが上がるような気がする。 今作の次の鮎川哲也賞受賞作は今村昌弘氏の「屍人荘の殺人」である。2010年代後半に連続して二人のミステリ作家が排出されたわけだが、ここになんとも言えない奇縁というか宿命的はものを感じるのだ。その後安定して著作を伸ばし人気を博している市川氏、今村氏である。ちょっと振り返れば2000年代初頭に「道尾秀介」「米澤穂信」二人が同時期にデビューしている。さらに振り返ればまさにレジェンド「泡坂妻夫」「連城三紀彦」両名が1970年代「幻影城」にてデビューしている。思うに傑出した人物が世に出る時、それにシンクロしてもう一名が排出される。自分の好みの作家さんを見ると必ず東西の大物が存在しているのだ。 ここから読み取るに今村氏の作品は抜群のエンタメ度でブレイクしたのは間違いなく、今作の市川氏もエンタメ性では遅れをとったものの(個人的主観)ミステリ性では極上の創作を成しえたと評価する。10年後に彼等二人が、おそらくはミステリ界でもそろって活躍しているだろう、さらなる佳作を引っ提げて!である。作品には関係ないが読了後に作家さんに持った率直な感想であった。
5投稿日: 2021.12.02
powered by ブクログ舞台は数十年前の海外だが、主人公の一人が日本人であることと、その相棒で上司が美人刑事という設定が最高。ザ・ミステリー!という感じの設定だが、過去・現在・犯人目線の3部構成で物語が進んでいくのが他にない感じでかなり面白いと思った。こういう魅力的な人物がシリーズものだと、とても幸せを感じる。
1投稿日: 2021.11.05
powered by ブクログジェリーフィッシュという架空の飛行船を舞台に描く、SF要素が入った本格ミステリー。 警察コンビもキャラクターの味がでていて、やり取りが面白い。 犯人とトリックは概ね見当ついたけど、どのようにXXしたかの大仕掛けは全くわからなかった。ここでそういうことになるのね。 昔ながらの舞台での本格ミステリーでなく、新しい要素や世界観が詰まっていて想像力も膨らませることができ、読んでて楽しい。 文章も丁寧で完成度も高く、是非次の作品も読んでみたくなる一冊。
13投稿日: 2021.11.03
powered by ブクログ人が一人ずつ死んでいって解決する本。 ジェリーフィッシュ内(事件現場)編と地上編が交互に展開し、徐々に事件の全容が明らかになっていく。 地上編は事件が済んだ後の時間軸となっており、この交互展開をどのように利用してくるのかワクワクしながら読み進められた。 人数が減っていく終盤の緊張感は良かったが、ミステリーを連続で読みすぎたせいか、最後のどんでん返しにはそこまで動じなかった。
1投稿日: 2021.10.27
powered by ブクログ読み進めていくにつれて真相が明らかになっていくところがおもしろかった。先が気になりすぎて一気読みしました。 専門用語が多くて最初は難しかった。 続編も読みたいです。
1投稿日: 2021.10.26
powered by ブクログ「そして誰もいなくなった」を彷彿とさせる感じ。いないのにいる、いるのにいない、という恐ろしさに背中がゾクゾクした。色々な視点から見た文章が連なっていたので真相が見えそうで、しかしなかなか見えてこない感じで惹き込まれた。犯人の見当はなんとなくついても事件の真相を最後に暴かれる時にやっと全てのトリックが分かって感心した。過去からの連鎖も壮大で、最初から伏線が所々に張られまくっているのに気づけないのは面白い。読むのに自分も頭を使うので読み応えがあった。余韻は結構切なさの残る感じだったのが良い。
1投稿日: 2021.10.25
powered by ブクログ雪山の飛行船内で6人の他殺体が発見されるクローズド・サークルもののミステリ。事件パート・推理パート・独白パートが繰り返される構成は飽きが来ないし、徐々に真相が見えてくる感じがして惹き込まれる。ストーリーは思ったより平凡だったが、トリックは大胆かつフェアだったのでかなり楽しめた。
2投稿日: 2021.10.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
専門用語が沢山出てくるのでマリア同様???となることが少なからずありましたが、面白かったです。 ジェリーフィッシュが2機いたというトリックは全然わからなかったですし、サイモンがネヴィルに殺されていたりと読めない展開が多々ありました。 マリアとレンのコンビが好きになったので続編も是非読みたいです!
1投稿日: 2021.10.04
powered by ブクログ物語最大のトリックに、何故気付けなかったのか…後から読み直すと、あぁ、確かに、あの時のあの違和感… 悔しくなるほど鮮やかにミスリードしていました。
1投稿日: 2021.10.04
powered by ブクログ* ジェリーフィッシュは凍らない 外部からの侵入者が入り込めない状況下で、 乗組員全員が死んだ。 検死結果は他殺。 内部犯なら自殺者がいないのは疑問、 外部犯では逃走経路がない。 どちらでも考えても行き止まる不可能殺人。 犯人と動機には目星ごつくのに、 手段(トリック)がわからない。 現在と過去を行きつ戻りつしながら、 今の歪んだ状況が明らかにしつつ、 また別視点、事件を追う側の警察側 マリアの荒唐無稽で自由な発想が 事件を解決する糸口につながっていく。 話のままに読み進み、最後の種明かしで アッと驚かされる。 事件解決という点だけでなく、終わりの様子も 清々しく爽快な印象で完読しました。 ーーーーーーー 海月って、氷点下の海の中でも泳ぐことが できるんだって だから、たとえ凍っても温かくなれば また生き返る
8投稿日: 2021.09.30
powered by ブクログこの人はこの人で、まぁ犯人はこの人しかいないよなーってのは想像つくんだけど、選評にもあったように「謎が解かれたときに、これまで見えていた光景がまるで違って見えるというのはミステリの醍醐味」というのを味わえる作品 その光景それ自体も面白いしね 鮎川哲也賞受賞作とのことで冒頭に「受賞の言葉」があるんだけど、その短い文章で泣けちゃう どうか著者が今後も良い作家人生を歩めますように
1投稿日: 2021.09.19
powered by ブクログトリックは全く思いつかないようなもので、犯人の心情とかも、読んでいてとても面白かったけど、何回も読みたいかと言われるとそうでもない。なんでやろ…
2投稿日: 2021.09.18
powered by ブクログ外国舞台もの読みづらいか?と思ったけど、そんなこともなく、また「そして誰もいなくなった」状況で誰が犯人なのか、というより犯人は何者なのかが最後まで予想つかなくて面白かった。
6投稿日: 2021.09.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
派遣社員???から始まった、この小説。 軍も関わるプロジェクトなのに、なぜメンバーの中に派遣社員がいるのだ? なんだか、おかしいぞ、、、 だが、読み進めていくと、この派遣社員にはレベッカとの関わりがないようだ。 じゃあ、こいつは犯人ではないのか? とすっかり騙される。 多分誰かが入れ替わってるんだろうなぁ、とかジェリーフィッシュが他にもあったんじゃないか? とかは思い浮かぶのだけれど、『じゃあ、どうやって?』が浮かばないので消えていった。 物語途中であーでもないこーでもないと会議をしていたマリアたちの中に参加していた気分。 面白かった。 著者はすごく頭の良い人なのだと思う。 複雑で、ごちゃごちゃしている事件なのだが、理路整然としていて分かりやすかったから。 作者の頭の中でしっかりと整理されているのが伝わってきた。 巻末の紹介を見たら、東京大学卒と書かれていた。 あぁ、やっぱり。 また、事件の内容もさることながら、合間合間のインタールードがすごくよかった。 やり取りのひとつひとつがノスタルジーで、でも犯人の「あのとき、こうしておけばよかった」と思っている後悔も言葉の端々からひとつひとつ伝わってきて、心に刺さる。 個人的には事件よりもインタールードのセピア色の感じの方が好き。 こっちがメインの小説も読んでみたい。 青春小説とか。 すごく面白かったのだが、それだけにマリアと漣の漫才のようなやりとりがテンポ悪く感じた。 削ってもいいと思う。
2投稿日: 2021.08.29
powered by ブクログ【架空の技術、秘密、争い、そして誰もいなくなった】 ⭐︎感想⭐︎ 前評判に、そして誰もいなくなったや十角館の殺人などが挙げられていたので即購入して一気読みしました。 犯人の目星はわりと早めについたのですが、トリックは全く分からず…。すっかり騙されました。 ただ、前評判で過剰に期待しすぎたせいで、衝撃がちょっと物足りなかったのと、架空の技術ということもあって内容が難しいし説明が多いのが私には合わなかったので、星4つにしました。
1投稿日: 2021.08.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
十角館の殺人の再来を期待して。 大掛かりな仕掛けはテンションがあがったが、国外逃亡の計画は犯人に都合が良すぎたような。 まあ他人の殺人計画を逆に利用ってのはありがちではあるか。 ジェリーフィッシュが2つであることを巧妙に隠す描写がもう少しあると伏線回収の興奮がより大きかったように思う。 犯人についても、まさに「あなた、誰?」。 てっきり地上パートの誰かと同一人物かと期待したのでやや拍子抜け。 二場面進行ということで、推理のワクワクは味わえたが…。 個人的には空軍関係者に犯人がいるかと思ったが、推理が浅すぎたようだ。 最後に、レンって意図的に性別伏せられてるよね? 明記箇所見落とした? 今後の伏線になるのだろうか。
3投稿日: 2021.08.21
powered by ブクログ過去の時代に独自の科学技術を詰め込んだ他にはない世界観。 次々と謎が放り込まれて、次が気になり前半はあっという間に読み進めた。 どんでん返しがあっても謎が全て解明されず、見事の一言。 十角館の殺人のオマージュが素晴らしい、あの名作をいかにして超えるか作者は相当考え抜いたんだろうなと思わせる作品。
7投稿日: 2021.07.24
powered by ブクログ舞台は日本以外なので最初は世界観に入り込むのにやや時間がかかったが、謎解きが気になって読み進めた。描写が難しいのは重々承知だが、浦沢直樹さの画で観てみたい。
1投稿日: 2021.07.08
powered by ブクログクローズドサークルを作るのに色んな条件をつけて成り立っているので、これが実際に起こるのは難しそう。 死体の一つだけがバラバラだった事に、違和感を感じて、ここに何かの仕掛けがあるに違いない!と思って読み進めた。案の定〜 本の初めから30%ぐらいまではちょっと読むのがしんどかった。後半は謎解きが面白くなったけど。
1投稿日: 2021.07.05
powered by ブクログ80年代のアメリカが舞台。雪山に不時着した飛行船のクローズドサークルミステリ。 連続殺人が起こる艦内の様子、事件を捜査する刑事の視点、犯人らしい人物の独白、といった3パートに分かれて進む展開は、私にとって斬新な構成だった。 しかしながら、航空工学、化学合成などなど、理化学的なシナリオは、文系の私からすると少々難解であった故、理解するのに読み返しも含めて多分の時間を要しつつ読了。 本作は21世紀の『そして誰もいなくなった』との煽りがある作品らしいが、私はその名作ミステリーと名高いアガサ・クリスティのソレをまだ拝読していない。これが読み進めるも、都度ピンと来ない理由に拍車をかけてしまったようだ。 ただし、施された叙述トリックには、いつもの如く呆気なく騙され惨敗。いやはやお見事だった。 そして、ふと気付く。 そもそも私が小説読書デビューして、来月で1周年。今まで通読してきたミステリーは9割9分日本が舞台。 日本人ならではの喜怒哀楽、嫉妬、妬み、嫉みがあって、感情移入していく私には、本作品はハードルが高かったようだ。そう、私はまだまだ読書初心者の中級あたりなのだろう。 だが、それで良い。 わたしは読書が好きな、ただのおじさんだ。 それ以上でも以下でもない。 読みたい作品を、その頃合いと気分で読む。 それが今回、この頃合いと気分で本作品に触れられたことは良い巡り合わせだった。
144投稿日: 2021.06.15
powered by ブクログ推理小説が好きだけど、トリックそのものにはそんなに興味がなく…という私には、謎解き部分が思ったより簡単で読みやすかった。ただ、強調したい文章の横につけられてる点々、あれが目の端に入るとそこが気になって、本としては読みにくい。
1投稿日: 2021.06.05
powered by ブクログ良いどんでん返しだった。 オチがわかったら最初から読み返したくなる。 ジェリーフィッシュの仕組みも噛み砕いて説明してくれたから何とかわかって良かった。 マリアと漣のコンビいいなあ。次作では年齢明かされてるんだろうか…笑
1投稿日: 2021.05.29
powered by ブクログ21世紀の「そして誰もいなくなった」というキャッチコピーはだてじゃない。 なぜ、どうやって全員が死ぬのか? 実に巧みな小説だ。いきなり仕掛けてくる。そして、明かされる真相も予想を超えてくる。 探偵役となる女刑事とJ国(日本だろう)出身の男刑事の息の合った?ペアもよろしい。女刑事は、アニメ「ふしぎの海のナディア」の女海賊グランディスをイメージさせる。はじめはおバカキャラかと思わせるが、その冴えっぷりにも注目だ。
1投稿日: 2021.05.21
