Reader Store
ジェリーフィッシュは凍らない
ジェリーフィッシュは凍らない
市川憂人/東京創元社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

268件)
3.8
50
117
81
9
1
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    クローズド・サークルという超王道に挑んでいて、それでいてオリジナリティを出しているところが良かったです。

    1
    投稿日: 2021.04.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    架空のU国で開発されたジェリーフィッシュという飛行船の中で行われた連続殺人事件。殺人の様子と捜査との二重奏に、インタールードという犯人の物語は挟まって、クライマックスへと進んでいく。 ミステリーを好んで読む方ではないが、ブルーローズも読んでみたいと思った。

    1
    投稿日: 2021.04.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    トリックのために緻密に組み上げられたストーリーという印象を受けた。 事件現場で何があったのかは唸らされた。 犯人とレベッカとの関係性とか、犯人がそこに潜り込めた理由は弱い気がした。

    1
    投稿日: 2021.04.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「あー、なるほどその手があったか!」となる。 トリックがとにかく秀逸で、明かされるまで全くわからなかった。面白かった。

    1
    投稿日: 2021.03.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    『そして誰もいなくなった』を彷彿とさせる物語設定と、平行して行われる刑事達の捜査模様が交互に展開されていくところがとても読み応えがあった。また、事件パートでは6人が何かを隠しながら事件に巻き込まれるところにスリリングさを感じた。また捜査パートでは途中にサイモンの話が出たにもかかわらず、誰もそのことについて言及しないかが疑問だったがまさか刑事陣と被害者側で書かれている人物が異なっていること、そしてそれが計画の一端になっているというところですごく読み応えがあると思った。このシリーズはまだまだ続いていくということなので、それも合わせて読みたいと思う。

    7
    投稿日: 2021.03.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    素直に、トリックに驚いた! そんな発想はなかった。 マリアが犯人にレベッカの思いを話す処は心に響いた。 せつない…

    1
    投稿日: 2021.02.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    犯人が分からずどんどん止まらず読み進められた。 トリックがわかった際は驚いたが、思ったほどの展開ではなかった部分もある。 しかし全体として描写が細かく、物語にのめり込むことができ面白かった。

    2
    投稿日: 2021.01.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これは面白かった~~。 密室の飛行船、乗組員全員死亡、誰も立ち寄ることのできない雪山にて発見 なんて胸躍る設定なの! そしてなるほどと思うトリックにすっきり。 星4つなのは、主軸となるキャラに魅力を感じなかったから。

    3
    投稿日: 2020.12.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    最初は途中で読むのに詰まったが、後半は少しずつ謎が解けていく感覚があってどんどん読み進めたくなる本だった。 睨んでいた犯人がやっぱり犯人だったが、それでも捻りがないことを補うくらい面白かった。 人間の感情がリアルに伝わってきて、臨場感があった。妬み合い恨み合いのようなドロドロな関係性があり生々しいなと思った。

    1
    投稿日: 2020.12.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    第26回鮎川哲也賞受賞作。 80年代を舞台にした、少しSF的な要素があるクローズド・サークルものです。 新しい技術を搭載した小型飛行船"ジェリーフィッシュ"。技術の開発者6名を乗せた試験飛行中に一人が死体となって発見され、やがて機体は暴走して雪山に閉じ込められ、次々と犠牲者が・・・ 宣伝文句に、 そして誰もいなくなった (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-1)) や 「 十角館の殺人〈新装改訂版〉 「館」シリーズ (講談社文庫) が引き合いに出されていますが、フーダニットというよりはハウダニットの傾向が強い作品です。 物語は、"機内"、"刑事"、"犯人の独白" を繰り返して展開します。刑事同士の軽快なやり取りなどはあるものの、Howがかなり複雑で、数十ページに渡って徐々に真相が明らかになるという形式なので、読みやすさや、「そうだったの!?」という瞬発力のあるどんでん返しを期待する人には向かないかなという印象です。 Amazonのレビューにもあるように、刑事たちのキャラ設定が濃いように感じますが(アメリカのドラマのようなノリ)、シリーズものにしたかたったという思惑のせいなのでしょうか・・・ 個人的には、あまり合わなかったかも。

    0
    投稿日: 2020.10.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    新型航空機の実験中に発生した殺人。そして脱出困難な雪山に不時着して、クローズドサークルの中さらに起こる連続殺人。 ・・・・ベタといえばこれ以上ないほどのベタですが、様式美でもあり王道でもあるこういう設定が大好きです。 真相も「めちゃくちゃ驚きました!」というほどでもないもののほんのりと楽しめましたし。ガチで謎に挑む!みたいなのじゃなくふんわり読んで楽しい感じ。 なにやら刑事たちがこの後のシリーズキャラクターになってるみたいですね。別に彼女たちは、こうステレオタイプっぽさが鼻につくというか、それほど魅力的にも感じなかったですが、この先読んでくと違う感想になるのかな?

    1
    投稿日: 2020.09.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    久しぶりの本格ミステリ物。満足度としては上々。 非常に面白いミステリではあるが、『第二の十角館』という前評判のせいか、きたいを上回るものではなかった気がする。叙述ミステリへの苦手意識もあって、本作のSF要素とミスディレクションを絡めた謎解きにあまりカタルシスを感じられなかったのかもしれない。

    2
    投稿日: 2020.09.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ジェリーフィッシュや研究について細すぎるくらいの描写があって、実際にも存在するような錯覚になった。話も面白かったし終わり方もめっちゃいい。

    1
    投稿日: 2020.09.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    飛行船、という密室内で起きる殺人事件。 それを、事件の動機につながる過去、飛行船内での殺人と人々の混迷、事件後の捜査、三つの時系列で描くという凝った構成。 これはこれで緻密に組み上げられていて「そして誰もいなくなった」調の話の展開をうまく最後まで引っ張っている。たただし、犯人やそのトリックは分かりやすいのでは? しかし、この小説の大きな骨組みである”ジェリーフィッシュ”の描きこみは見事で、架空とは思えないレベル。ここまで必要かと思われるほど描きこまれていて、作者は理科系の人だろうか? 残念なのは、キャラ造形にあまり魅力が無いこと。魅力的に描こうとしてい入るが、凡庸だしセリフも上滑りしている。 構成はしっかりしているし、トリックもよく考えこまれているので今後に期待かな。

    1
    投稿日: 2020.09.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この人なんだろうなって大方予想がついてても面白かったし、マリアと漣のコンビも良かったのでシリーズを追いたい。 読後の印象が森博嗣の時と似てるかも

    1
    投稿日: 2020.09.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    若干ネタバレあり 犯人についてはすぐ見当がつくけども、クローズドサークルからの脱出の真相になるほどなぁ、ギリギリフェアな範囲なのか、いやーどうなんだろ。ギリギリだなぁ。面白かったのでシリーズに手をつけてみようと思う。

    1
    投稿日: 2020.09.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ★★★★☆ 3.8 くらい2020/07/30 19:40 面白かった〜。正直期待以上だった。そして誰もいなくなったのオマージュであることを忘れて読んでたけど、読んでる最中に思い出しましたね。あと、あとがき書いてた人も言ってたけど、正確に言うと本作は『十角館の殺人』のオマージュ傑作だと思う。読んだら分かると思うけど、「あの一文の衝撃」ってのがまさに十角館を思わせるし絶対意識してる。最高に好き。 怪しいな〜怪しいな〜全然話に出てこないじゃんとは思ってたものの、それでもやられたのが悔しい。 あとどうやって犯人が現場に行ったのか/消えたのか、この謎がどうしてもわからなかった。「ミステリは考えずに読む派」という自分の主義をかなぐり捨てて結構ちゃんと考えたのに分からなかったのが敗北感。それがまたよかった。もう一度読みたい。

    1
    投稿日: 2020.08.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ほぼ一気読み!面白かったー! 元々綾辻行人の十角館の殺人が大好きなので、その作品に挑戦!ってことでなるほど、と。 パラレルワールドでとはいえ事件そのものも面白かったし、マリアと漣のコンビもいい。次作も絶対読みたい!

    2
    投稿日: 2020.08.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『そして誰もいなくなった』 『十角館の殺人』への挑戦というこの作品。 せっかくならばと 『十角館の殺人』を読んでから手にとった。 こちらも、船内と地上とが交互に書かれ さらにその間に 犯人の過去や告白があって 船内での凶行に感情が見えるよう。 雪山という閉鎖的な状況で お互いが疑心暗鬼。 メンバーが壊れていくさまと 殺されるシーンの描写がやけにリアルで… 犯人の正体がわかって、スッキリとはいかず そのあとにさらに驚きの展開。 『十角館の殺人』に負けず劣らずの あの一行にも、やっぱり声出ちゃった。 『〜ない』シリーズ、読んでみよう。

    2
    投稿日: 2020.07.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    時間軸の異なった場面が、並行していくので、真実に近づいているようで、更に疑問点が増えるという展開が面白かったです。次は何が出てくるのか、真実にどう近づいていくのか、続きが知りたくて、一気に読んでしまいました。

    1
    投稿日: 2020.07.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最高に面白い。 伏線だと気付かない程度のごく自然で小さな違和感がラスト必然になっていく気持ち良さ。21世期の『そして誰もいなくなった』と言われてるけど、完全に本家越え。超天才。 こんな入り組んだ内容を矛盾無くまとめられるなんてまじ凄い。

    1
    投稿日: 2020.07.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    1980年代で舞台はアメリカだから成り立つ物語。 架空の物体を中心に話を進めていくのでいろいろ勝手に想像しながら読んでいくのは楽しかった。

    1
    投稿日: 2020.06.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     さぁいま此処に謎という謎は全て詳らかにされ  物語という物語はそれから始まるのだ。  この間ツイッタで、これは罪深い、みたいなタイトルで「The・どんでん返し!」って銘打たれた書店の棚を撮影した写真がアップされてるのを目にして、  まぁどんでん返しだ、と解っているだけでその価値が薄れるようならその程度なんだろう、って冷たく流してしまったんだけど…  謎解き、と冠したエンタメが流行してるいまどきは、  謎は解きにいくものになっていて、  その上でしかも、解けない、ということを半ば前提としているようなところもあって。  カタルシス云々で云うならば、解けなかった謎を目の前で解説されて解放される、そんな構造になっているような気がする。  けれどそういった謎解き、であるとかを本当に好きなひとたちって、  その解けなかったことをいつまでもいつまでも、あと一歩だったことをいつまでもいつまでも根に持ってたりする。  その一線が、なんだか面白いなぁと思うわけです。  勿論、そういうひとたちと一緒に挑むほうが、断然楽しいんだろうよ。  少し話が逸れたけども、つまり。  どんでん返しが、くるぞ、くるぞぉ…きた!  っていう楽しみ方も、まぁありといえばありなんじゃないかな。  オレはしませんけど。  さて。  どことなくSF要素が入っていて、近未来的な雰囲気になるのかなと思っていたんだけれど、  どちらかといえば古典ミステリの中に、小さくエッセンスとして架空の技術が埋め込まれて、  それがトリックのコアでもあり、そして小さな謎解きが大きな謎解きの鍵にもなっている、という丁寧な作り。  最終的にはそのエッセンスと、時代背景まで、そうでなくてはならない、という合理性を持っていて、  上手に作られているパズルだな、という印象。  語り口もフェアで、けれどその中でも、アンフェアに感じる動機が、  ひんやりとしたナイフとして胸に残る。  いつも感じるのだけど、  こういうほんの少し、所謂ズレた感覚を、  安直、とかこじつけ、とかって言葉で断じてしまえるようなひとってーのは  友達になれないんだろうなぁ。  そのあたり、ミステリ読みとしては  失格なのか合格なのか……  まぁでもワイダニットは全部エピローグだしね←  次もあるから☆3.6にしとく。上がるかも。

    3
    投稿日: 2020.05.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ブルーローズの登録したあとにこっち登録し忘れてたのに気付いた。連とマリアのやりとりハマる。海外舞台だけど翻訳ものじゃないから読みやすい。

    0
    投稿日: 2020.05.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    地上と裏側と現場の3箇所が並行して動いていくため、パズルがだんだん揃っていくような感覚を持ち面白かった。 密室かつ「空中」という場所がメインだったため、恐怖を覚える一つの要因の「外部犯」ということは少し薄かった気もしている。 同じ人を別名で呼ぶことってなんの本だったか忘れたが、 見抜けなかった。ありきたりな「自殺?」ということを真っ先に思ってしまったが、確実な他殺、という情報で上書きされ、、、ということでのオチだった。 どうしてもこの手の件だと「唐突な犯人登場と急な推理」が行なわれるので、主人公とかの印象が残りにくいのは少しシリーズ物としてはどうなのだろうか、とも思うが別作も読む予定

    1
    投稿日: 2020.05.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     舞台はアメリカ。 80年代の携帯電話も科学捜査もまだ進んでいなかった時代設定で、72年にフィリップ・ファイファー教授らの研究グループにより生み出された特殊技術で「ジェリーフィッシュ」という小型の飛行船が開発されたパラレルワールドでの話です。  しばらく積んでたけど、読み始めたら止まりません。 海外作品のカタカナの人物名や地名が苦手な自分ですが、作者が日本の方というのもあってかその辺りはストレスにならず読めました。

    1
    投稿日: 2020.04.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    高く評価されていたため、期待に胸を踊らせながら購入。 「そして誰もいなくなった」的小説だなあというのが第一印象。(知らずに読んだので) 全体的によくまとまっているなと感じました。 1980年代アメリカを舞台に、犯人、被害者、警察コンビと、視点を移しながら展開していく。 良く言えばスリリングな構成だけど、少し慌ただしいように感じた。 探偵役になる警察コンビのキャラクターは言わば萌要素が強いので、ライトノベル的に読んだほうが楽なのかもしれない。 私が最も魅力を感じたのは、犯人の人物像と、その心理描写だった。

    1
    投稿日: 2020.04.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この本は発売された頃から読みたかったのだけど、なかなか中古本屋で見つけることが出来なくて、ようやく今になった。 特殊技術で開発され、航空機の歴史を変えた小型飛行船〈ジェリーフィッシュ〉。 その発明者であるファイファー教授を中心とした技術開発メンバー6人が、新型ジェリーフィッシュの最終確認試験に臨んでいたところ、閉鎖状況の艇内で教授が死体となって発見されて…、という発端。 ここから話は、警察の捜査と艇内の出来事が交互に語られ、間に犯人と思しき人物の独白が挟まるという構成。 これはなかなか面白く読めた。 革新的な飛行船を題材にしながら、携帯電話もDNA鑑定もない舞台設定がまず絶妙。 警察の捜査と艇内の出来事が少しずれた時制で語られるのも巧みな運び。 書き振りもフェアで、密室殺人の謎解きに色々な仮説が提示され、それらがことごとく否定されていくという繰り返しは、事件のあり得ない状況が際立つ仕組み。 明かされた真相はしっかり読まないと理解しがたい入り組み方で、図らずも犯人に語らせたように『多くの運と成り行き』ってところもあるけれど、それでも私は良しとするほう。 ひとしきり読み終えてから、犯人の回想に従い該当の頁を探して読み、一粒で二度おいしいといった感じ。

    4
    投稿日: 2020.03.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「そして誰もいなくなった」を読んでいないので、それ系のミステリとしてどうこうは自分には言えないけど、好きです、こういう話。マリアと蓮のコンビもいい。パラレルワールドとは思わずに読んでいたので少し戸惑ったけど、話に入り込んでからは素直に読めました。ラストが切ない。このコンビの話は、他も読んでみたい。

    1
    投稿日: 2020.02.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このミス2017年版10位。「そして誰もいなくなった」系ミステリ。「十角館の殺人」的でもあるらしい。帯に書いてあったので、そっち系でもあるのねっ、って思いながら読んだ。読んでるときは一気読みできたけど、やっぱ、こういうのはどうしても不自然ですよね。誰もいなくなるのは、「そして誰もいなくなった」よりいいんじゃないでしょうか。本家のやつはちょっといただけないけど。あと、本筋のトリックがいまいちわからん。あっそって感じで。それを気づかせないような、そっち系の表現はすごって思うけど、動機とか、もともとの意図されてたことがなんか雑すぎてよくわかりませんでした。んで、「十角館の殺人」っての読んだことなかったってことに今きずいた。

    1
    投稿日: 2020.02.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    第26回鮎川哲也賞受賞作品 小型飛行船で起こる殺人事件 飛行艇のストーリー、捜査のストーリー、犯人の語り が交互に展開されていく 刑事のコンビがいい味出してました

    1
    投稿日: 2020.02.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    21世紀の「そして誰もいなくなった」というキャッチコピーの通り、関係者全員死亡の情報の中どう解き明かしていくのか、現場となる飛行船ジェリーフィッシュパートと警察の捜査パートに分かれて書かれている。章ごとの引きが良くてどんどん読み進めてしまう。 多少運に頼りすぎなところもあるが、細かな伏線がきっちり回収されて製造や運行工程も関わっていて面白い。 マリアと漣のコンビも典型的ではあるが、無能ではない刑事なので無駄な引き延ばしがなくていい。 最後の犯人の姿が清々しい。

    1
    投稿日: 2020.02.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    架空の航空機を題材にしているのは面白かった。 ただ、後半あそこまで傍点を多用されるとしらけてしまう。正直まったく意外な展開ではなかったし…。 地上パートのキャラ設定もちょっとあざとく感じた。嫌いではないけど。

    2
    投稿日: 2020.02.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読者にフェアな書き方をしているミステリ作品。 最初から罠が仕掛けられているため、それに気づいた時にもう一度読み返したくなる。

    1
    投稿日: 2020.01.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ○ 総合評価 ★★★★☆ 〇 サプライズ ★★★☆☆ 〇 熱中度 ★★★★☆ 〇 インパクト ★★☆☆☆ 〇 キャラクター ★★★☆☆ 〇 読後感 ★★★☆☆ 〇 総合評価 ★★★★☆  第26回の鮎川哲也賞受賞作。「21世紀のそして誰もいなくなった登場!」という帯の惹句が話題になった。  舞台は異なる方向にテクノロジーが発達したパラレルワールド。時代設定も1983年となっており、DNA鑑定や携帯電話などのテクノロジーが発達していない。  「そして誰もいなくなった」系のミステリは、読んでいるときは抜群に面白いが、結末の意外性に欠ける。事件関係者の数が少なく、前例も多い。登場人物の誰が犯人でも、大きな意外性は演出できない。『ジェリーフィッシュが凍らない』も同様である。  この作品における最大のトリックはジェリーフィッシュと呼ばれる飛行船が2隻あったことである。ネヴィル、クリス、リンダの3人は亡命を図っていた。亡命を成功させるための生贄として用意されたのはファイファー教授、ウィリアムとエドワード。2隻の飛行船を比較実験として飛ばしていた。この事実が叙述トリックを駆使して読者には隠される。そうすることで、生き残った者が犯行現場から逃走することができないと誤認させている。  もう一つのトリックはサイモンという人物を殺害し、バラバラにした状態でジェリーフィッシュに持ち込み、6人の乗組員の1人に見せかけるというもの。これにより読者には6人目の乗組員はエドワードだと分かるが、捜査をしている警察は6人目の乗組員はサイモンだと誤解する。その誤解を上手く利用することで、エドワードが犯人であることを隠そうとしている。  この作品はフーダニットをあまり重視していない。読み進めるうちに、読者には、エドワードしか犯人になり得ないことが分かってくる。しかし、エドワードとレベッカの関係は読者が誤解するように描かれている。エドワードとレベッカの関係は恋人などではなく、単に店員と客の関係。エドワードと名乗っていた人物は10歳のときに、レベッカがバイトをしていた模型店に通っていた子どもだったのだ。このレベッカと真犯人の関係性の希薄さが、『ジェリーフィッシュが凍らない』の驚きの肝の部分になっている。  捜査をしているマリアと九条漣のキャラクターもそれなりにいい味を出している。ジェリーフィッシュという閉じられた空間で一人、また一人と殺人が続けられるサスペンス感も読みごたえがある。真犯人の意外性こそ物足りないが、丁寧に描かれた良作である。とはいえ、「そして誰もいなくなった」系のミステリを読んでいる以上、真犯人が誰か分かったときの驚きを味わいたいという気持ちはある。総合評価としては、ギリギリの★4で。 〇  サプライズ ★★☆☆☆  最後に真犯人が分かるタイプではなく、犯人になり得るのがエドワードだけだということが、読者には分かってしまうのがこの作品の難点。「そして誰もいなくなった」系のミステリに共通の難点かもしれないが…。  ジェリーフィッシュが2隻あったこと、レベッカとエドワード(と名乗っていた真犯人)の関係性などのサプライズはあるが、「そして誰もいなくなった」系のミステリを読んでいる者が期待する意外性の期待値は高く、その期待値を満足させるデキになっていない。 〇  熱中度 ★★★★☆  熱中度は高い。「そして誰もいなくなった」系のミステリするだけで、高い熱中度が期待できる。そういった構造的なものに加え、丁寧な作りで描かれているこの作品は、最後まで熱中して読むことができる。 〇  インパクト ★★☆☆☆  丁寧な作りではあるが、ジェリーフィッシュが2隻存在したという真相も含め、ややインパクトに欠ける。レベッカと真犯人の関係性が店員と客で、真犯人は10歳のときにレベッカがバイトしていた店に通っていた子どもという部分はインパクトがあるが、そこだけ。 〇  キャラクター ★★★☆☆  ややステレオタイプに感じるが、マリアと九条漣の捜査陣はそれなりに魅力的なキャラクターとして描かれている。ネヴィルやクリスらのジェリーフィッシュの乗組員、レベッカ、そしてエドワードと名乗っていた真犯人などもそれなりには描かれている。 〇  読後感 ★★★☆☆  最後はエドワードと名乗っていた真犯人が2隻目のジェリーフィッシュで逃亡。いったん逃亡した後、自首したのかもしれないが、そのまま死を選ぶ可能性も逃亡する可能性もある。リドルストーリーのような終わり方。こういう終わり方をすると読後感は良くも悪くもなくなってしまう。

    0
    投稿日: 2019.12.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    「そして誰もいなくなった」系のSF。前評判高し。 文章に一部引っ掛かりを感じるが、構成は素晴らしい。 陳腐な理由付けもあるが、全体としては十分楽しめる。 デビュー作としては、秀逸。

    0
    投稿日: 2019.12.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    登場人物があまり頭に入ってこず。 現場はクローズドだが、捜査役は外側。 とにかく内容が頭に入って来づらく、 読み終わるまでに時間がかかってしまった。 犯人も意外性はあったが、 はー。そうだったんだ。 くらいにしか思えず。 登場人物にも魅力を感じられなかった。

    1
    投稿日: 2019.12.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    とてもネタバレしています ジェリーフィッシュが2つある意味あるのあれ! 犯人がどうやっても下山できない→ジェリーフィッシュもう1つあったよ それは分かる 驚いたし、凄く良いトリックだと思った なのになのに、2つ目って逃げる用以外に意味あったの? 亡命用のカモフラだったとか 死体を一つ隠し持っていくためだったとか 確かにあるけど、あるのですけど!!! それだけ??? 何だか犯人が逃げるために使った=実は隠し通路がありました レベルのネタで全然お腹いっぱいにならないのよ 2つ目を使った殺人トリックや、2つ目をしきりに臭わす登場人物たち とか ほぼ無くないですか??? 6人全員が死亡してて、外部犯は居ない それは読んでる人たちは想像できる 誰が誰と入れ替わるか?くらいまで読めるのよね? それが少年だったのも凄く良い犯人!ってなったけど、少年=エドワードって分かっても 「やっぱり!」も「意外!!」も無くて 「ふーん……」だった 何て言うか、推理も考察も何もなくて ストーリー展開上、解決編を読んだ。と言う感じ。 事件と捜査が交互に進んで行く構成やっぱり面白いし、ステルスならではで面白かったのに のに……。 不完全燃焼と言うか。 推理や考察をする時間もないまま、ドラマティックな小説を読んだ。そんな感想なのでした。

    1
    投稿日: 2019.12.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    世間の裏で遂行された完全殺人。最初は被害者に同情して震えてたけど、話が進むにつれて被害者らがしてきたレベッカへの非道な行いを知り、エドワードに同情すらした。浮遊していた機体が実は2機あったのはすごく驚いた。  エドワードが恋人でも親友でも無かったレベッカのために手を汚し、新型ジェリーフィッシュを完成させた執念がすごい。こういう近くもない距離感の人に殺人を犯すニュースは現実ではあんまり聞かないけど、エドワードに同情できた。憧れとか、少年ながらの恋心とかそういうのもひっくるめた好意がこの結末を生んだ。 キャラクター一人一人にストーリーがあってすごく感情移入できた。その点が「そして誰もいなくなった」とは違う点。

    0
    投稿日: 2019.11.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初めてこの作者の作品を読みましたが、 とてもよく練られた展開で感心しました。 他の感想をお書きになっている方の言う通りで、 難しい言葉による説明っぽい描写も多かったですが、 この作品のストーリーの根幹に関わるものであり、 読み終わった後の達成感や爽快感を得るためには、 不可欠なものだったように思います。 このアプリではあまり評価が良くない作品のようですが、 私は好きな作品です。

    1
    投稿日: 2019.11.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初めて読む作者の作品。スタイリッシュな装丁、新進気鋭っぽい(?)予告文、ハマるかハマらないか疑心暗鬼で読み進める。 結果としてはハマった!面白かった!一気に読み終わってしまった。時代背景は現実世界を活かしながらも、一種SFっぽい設定も入れ込みつつ、物語の舞台をつくりあげる。 その舞台が、密室×次々と人が死んでゆく、という王道ミステリーと掛け合わされて、今までにない味わいのあるストーリーでした。 犯人は誰なのか 犯人は生きているのか、死んでいるのか 動機は何なのか 過去との繋がりは などなど、次々に間断なく繰り出される謎と、謎と謎がつなぎ合わされて真相が判明していくうちに、気づかずうちに読者も一種の錯覚によって思い込まされていたことにハッとする。。 そんな作品です。ほかの作品も是非読みたい。 マリア&蓮のコンビも最高でした。二人とも大好きなタイプです。

    0
    投稿日: 2019.10.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    王道の展開。 事件パートと捜査パートのズレがたまらない… 著者は「十角館」を意識していたようですが、あれを好きな人はきっと好きだと思う。 蓮とマリアのキャラもよい。 事件パートの方のキャラに特徴がなかったのがちょっと残念ではあるけれど、あまり気にならない。 ジェリーフィッシュって実在しないんでしょうか…? 理系のはなしはなんとなーくしか理解できてないけど、レーダーに捕捉されないジェリーフィッシュとかとても素敵…

    1
    投稿日: 2019.10.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

     途中までネタバレ無し。  本屋へ行ったところ、表紙のクラゲ型飛行船が何となく可愛らしかったので購入。21世紀版『そして誰もいなくなった』の宣伝文句に惹かれたのもある。『そして(略)』は今年読んだばかりだったので。  クローズドサークルが故に犯人がどんどん絞られてしまい、事件後の「現在」と事件中の「過去」のパートから編まれる物語には明らかな違和感も多いけど、それでも最後まで真実にたどり着けなかった。  また、80年代というレトロさと扱いつつも近未来な技術がでてくるSFっぽさが共存しているのも、まるでパラレルワールドものみたいで良かった。「U国」「J国」(USAとJAPAN)という風に国名は何故か隠しているけど、A国と対立する「R国」ってのはソビエトロシアなんだろうか。米国のウィキペディアでもRSFSRって略称になってるし、「S国」じゃないんだな。 以下ネタバレあり。  何で6人で旅してるのに部屋が3つしか無いんだとか、何で狭い船内でいちいち無線が出てくるのかとか、叙述トリックでも仕掛けてるんじゃないですか的な違和感が気になってしまった。これは叙述トリックというもの自体の好みになってしまうのかも知れないけど、その辺りは読み心地が悪かった。

    0
    投稿日: 2019.10.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    いやー面白かったなー。     これがデビュー作?  えげつないな……。      事件パートと捜査パートを分けているのは読みやすくて良き。      同時進行で真相が明らかになるのは読んでいて楽しい。     刑事のコンビも良いコンビ。     シリーズ化してるみたいだし次も読みたい。

    2
    投稿日: 2019.10.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    謳い文句にあるように、そして誰もいなくなったや十角館の殺人に似た、クローズドサークル。事故で山間に不時着した飛行船ジェリーフィッシュの事件と、事件後の刑事たちの捜査の二場面が展開する。細かい突っ込みどころはあるものの…犯人自身も運と言っているし…面白く一気に読めてしまった。トリックとしてはなんとなく予想もついてしまうかもしれないが…ネヴィルは殺人をあっさりやりのけるのでヤバイ。というか事件側でまともな人物がいなかったのか…そうか… 刑事のマリアと漣は今後も出ているようなので、読んでみたいね。

    0
    投稿日: 2019.10.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    帯通り「そして誰もいなくなった」で、「十角館の殺人」の話。でも、帯のせいで、ストーリー展開がわかりやすくなってしまったのは残念。でも、帯がなければ、読まなかったかもしれないしなあ。

    0
    投稿日: 2019.09.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    期待しすぎたなぁ… 犯人の意外性がない サイモンが乗っていたのと亡命組と墜落組で2ジェリーフィッシュが飛行していたのは予想外だったので面白かった あとレベッカに思いを寄せていた時の年齢が子供の頃というのも良かった! が、刑事の二人があまり好みではない… そしてだれもいなくなった系は好きじゃないのかも。

    0
    投稿日: 2019.09.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    そして誰もいなくなったへの挑戦という帯の触れ込みで購入。 なるほど、確かによく考えられたミステリーだ。 ジェリーフィッシュという真空気囊飛行船内で起きた殺人事件。 そのジェリーフィッシュ内の時間軸と、 事件後の捜査する主人公たちの現在の時間軸とが交互に展開していく。 なるほど、これもまたよく出来た構成である。 正直、目新しさという点では薄いものだが、 それを補う展開と構成力で充分に楽しめる一作。 今後が楽しみな作家との出会いである。

    1
    投稿日: 2019.08.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    一本道で素直な小説。読みやすかった。なぜ彼女が彼にノートを託したのか、など疑問が残る点はいくつかあるけれど、面白く読み終えました。

    0
    投稿日: 2019.08.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    トリックなど、良いアイデアだとは感じたけど、なんか、そして誰もいなくなったや、十角館のような、騙されて嬉しい、、、見たいな興奮はなかったです。 なぜかなと、以下、思いつくことをあげてみる。 犯人の動機。子どもの頃の出来事が、連続復讐殺人になる、異常さ。納得感がない。 最後の質問と答えは、始めから分かっていたこと。今更感。 1番怪しい奴が、すり替えの可能性を示唆する首無し、ひねりがなく犯人。精神不安定の顔の取り違えは、アンフェアかと。 脱出の肝である2台飛ばしも割と簡単にヒントがあり、驚き少なし。 良いところは、マリアと蓮の軽妙なやりとり、テンポ。 3場面進行の面白さ、飽きさせなさ、だれが犯人なの、というスリル。

    4
    投稿日: 2019.08.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ジェリーフィッシュは凝らない(創元推理文庫) このトリックは本当に疑わしい、初読みで理解出来ると言う人はと言うレベルです。

    0
    投稿日: 2019.08.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小型飛行船「ジェリーフィッシュ」が、試験航行中に遭難する。その閉鎖的空間の中で、乗船していたメンバーが全員死体で発見される、という謎を解くミステリー。 初っぱなから飛行船の科学的な解説が多く、登場人物の名前も含め、内容がすんなり頭に入ってこない。また、作者は種明かしには力を入れていたようで、かなりの饒舌。でも、犯人の部分的な設定には驚かされた。 本格派といわれるものを読んだときにいつも感じるのだが、私は物理的なトリックにはあまり興味がない。たぶん、日頃から科学や数字が苦手で、そこできっちりつじつまが合おうが合うまいが気にならないからだろう。ただ、不思議な設定と意外な結末という作品は嫌いではなく、ときどき気分転換に読んでみたくなる。これも、店頭で見つけて外出時用に購入した、そんな一冊。

    1
    投稿日: 2019.08.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    よくできたミステリー小説だと思う! 推理をするにあたって重要なフレーズが強調されておりとても読みやすかった。 ジェリーフィッシュという飛行船の中で行われる連続殺人事件と事件後の推理が同時に進行していくため、読んでいて楽しかった! 続編もあるので是非読みたいと思う。

    1
    投稿日: 2019.08.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    内容(「BOOK」データベースより) 特殊技術で開発され、航空機の歴史を変えた小型飛行船“ジェリーフィッシュ”。その発明者である、ファイファー教授たち技術開発メンバー6人は、新型ジェリーフィッシュの長距離航行性能の最終確認試験に臨んでいた。ところがその最中に、メンバーの1人が変死。さらに、試験機が雪山に不時着してしまう。脱出不可能という状況下、次々と犠牲者が…。第26回鮎川哲也賞受賞作。

    0
    投稿日: 2019.08.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    まさか設定がパラレルワールドというSFだったなんて、びっくり! 話も船内・警察・犯人の回想とパートが分かれているのもグイグイ引き込まれる要素だった。 とてもおもしろかった!!

    1
    投稿日: 2019.08.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    犯人は誰しも本命で推せるんじゃなかろうか。バラバラ死体だけが特異だから、その意味するところを推理してみたんだけど、あたしのオツムじゃ解明できんかった。ましてや、最大の謎である雪山からの脱出方法はかいしきで、なるほどそういうことでしたか。U国軍のジョンは頼りなさすぎですな。彼に国防を託すのは不安でしょうに。

    1
    投稿日: 2019.08.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2019年46冊目。構成が面白い。それぞれのパートが単体で楽しめて、少しずつ進んでいくのが興味を掻き立てる。主人公コンビの掛け合いも良い。事件が犯人に都合よく展開され過ぎている気がしてしまうのだけが気になった。

    1
    投稿日: 2019.08.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    個人的な感想として、決して「フーダニット」に大きく焦点が当たっているわけではないです。なので「誰が犯人か」ということ自体はそう難しくないです。 むしろ、この物語の醍醐味は、誰が犯人かではなく犯人が「何者か」がわかった瞬間にあります。 その真相が明かされた時は、〈インタールード〉という形式で本編に挿入されている、犯人のモノローグ部分7カ所を再度読み返して、犯人の心によぎったであろう悲しみ、苦しみ、悔しさ、無力感、やるせなさ等々を自分のことのようにリアルに感じ、胸の奥が痛く苦しくなりました。不覚にも涙さえ浮かんだほどです。 本作の探偵役となる、U国人女性刑事のマリアとJ国人男性刑事の九条漣のコンビも大好きなキャラなのですが(ありがたいことに、二人の活躍はシリーズ化されてるようです)、それでも犯人への思い入れの方が強かったですね。 なので、決してハッピーとはいえないエンディングとその余韻も心地よかったです。 オビに書いてある、不朽の名作ミステリ二作の名に、大いにハードルは上がったものですが、読み終えてみると今年の個人的トップ3に余裕で入ること確実の傑作でした。 男性に読んでほしいですね。読み終えた方には、この気持ちわかってもらえるんとちゃうかなぁ。

    0
    投稿日: 2019.08.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    1980年代に画期的な発明とされた小型飛行船「ジェリーフィッシュ」。その船内で起こる事件。船内と刑事たちの捜査のパートの2つがあり、その間に短い挿話があるという構成。船内での事件前、事件後の面白さはもちろんだけれど、刑事たちのやりとり、捜査、推理が特に読み応えがある。誰がどうやって事件を起こしたのか。クローズドサークルでもある船内で全員死亡のはずなのに誰が犯人なのか。第2弾も是非読んでみたい。

    3
    投稿日: 2019.08.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    トリックの面白さも飛行隊のアイデアも良かったけれど何といっても心に残ったのは、10歳の男の子の純愛だった。

    1
    投稿日: 2019.08.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    文章が丁寧で、人物描写もとても細かいです。久し振りに日本の作家さんの本を読んだんで、一層そう思いました。 推理は、時代設定を1980年代にしているので、成立している感じがしました。 トリックというより、読み手の心理をうまく利用して誘導している感じのトリックです。 登場人物が、ゲームの中に出てくるような人物像で、現実的ではないですが、SF小説なので、逆に良いと思いました。

    0
    投稿日: 2019.08.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    「そして誰もいなくなった」の現代版 としての位置付けをしている新鋭作家さんの作品。 SFに近いけど、リアリティもあって、 精緻に組み立てられた構成が凄いと思いました。 中盤での展開のスピード感はとっても好きです。 「謎」という点においては 割とあっさり明かされてしまうのだけど、 それに至るまでの展開は惹きこまれてしまいました。 良作だと思います。

    0
    投稿日: 2019.07.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    対照実験に関してはそのワードが作中で出た時点で予想可能なんだけど本書の魅力はなんといってもサイモンとエドワードの入れ替わり 見事に騙されました

    0
    投稿日: 2019.07.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    乗員が次々と殺されて、発見された時には誰も居なかった。 果たしてそのトリックは? 現在とは少し違うパラレルワールドの世界のミステリー。

    1
    投稿日: 2019.07.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    第26回鮎川哲也賞受賞作。 『21世紀の〝そして誰もいなくなった〟』という扇情的(?)なキャッチコピーも凄いのだが、その惹句に負けないリーダビリティの高さが魅力だろう。探偵役を努める女性刑事は、昨今のミステリではやや大人しめではあるが、憎めないキャラクターだった。 近年デビューした新人ミステリ作家の中では、王道を丁寧に描くタイプの作風で、古き良き時代の香りを漂わせていると思う。続編が文庫化されるのも楽しみだ(しかし単行本を買ってしまうかも……)。

    0
    投稿日: 2019.07.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これがデビュー作とは驚き。筆力も確かで、ゾクゾクするジェリーフィッシュパートと、ほのぼのする地上パート。そして幕間の犯人の独白。メリハリある構成と展開にページをめくる手が止まらず。久しぶりにツボにはまった本格ミステリーでした。

    3
    投稿日: 2019.07.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「ジェリーフィッシュは凍らない」 第26回鮎川哲也賞受賞作。 「そして誰もいなくなった」「十角館の殺人」への挑戦。クローズドミステリーに、あの文言を風物させる一言に、ジェリーフィッシュと言う空想の産物。その結果、最後の締めを含めて、見事に完結させている。 特殊としては、パラレルワールドの80年代を舞台にしている点。独自の技術発展により、ジェリーフィッシュが開発され、その根源が今回の連続殺人事件の発端になっている。この設定がトリック創出にも貢献していて、関係者が一人ずつ減っていく為、結末の意外性の演出が難しい点を解決していると言う解説には頷かざるをえない。パラレルワールドのおかげ様々だ。と思うが、よくぞこれを組み込もうと思ったものだ。 ジェリーフィッシュを舞台にする殺人を描く過去と警察のマリアと蓮が捜査を進めていく現在の2パートの合間に、犯人の独白が挟み込まれている。 キーワードはR。これを頼りにマリアと蓮は捜査を進めていく。冷静沈着な蓮と奇抜な発想型のマリア。二人は本事件以降もタッグを組むが、いきなりでかい事件にあたったものだ。解決まで見届けると尚更思う。こりゃ上手くやられたものだと。とは言え、最後まで来たのだけでも凄腕だ。こりゃ分からんて笑。それでも、閉職に追い込まれるなんて、そしたら空軍はどうなるんだ?とか思ったり。 稀代のミステリーに挑戦と言うのは偽り無し。

    5
    投稿日: 2019.07.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    SFを読みつけていないせいか、ジェリーフィッシュの原理?に関する細かい説明はあまり理解できず。 が、事件が起こりはじめてからはページをめくる手が止まらなくなった。これはおもしろい。読後の満足度も非常に高かった。 大掛かりでありながら、これほどきれいな叙述トリックはなかなかないと思う。

    2
    投稿日: 2019.06.30