
総合評価
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powered by ブクログ佐方貞人シリーズ 第一弾 検事を辞めて弁護士になった佐方貞人 所々で名言があったり 息子を交通事故で失った両親の気持ちに悲しみに涙した。 人情派弁護士ドラマの様だった。 夜中に読んでたので寝ようとしたが 引き込まれ何度も読み始めた。 良かった。 シリーズで是非是非読むと決めた。
13投稿日: 2025.11.11
powered by ブクログ読みやすく、あっという間に読んでしまった。 切ない事件だった。ハッピーエンドではないが明らかになった部分もあり、良かったと思うところもあった。
5投稿日: 2025.11.07
powered by ブクログ一気に読んだ。 出だしから引き込まれて、事件関係者の心情がよくかかれている上に最後まで名前が伏せられている為、真相に気がつかなった。 被害者のやりきれない思いと、それを明るみに出す弁護士の正義感に引き込まれた
1投稿日: 2025.11.02
powered by ブクログ息子を事故で失った両親による復讐の物語。緻密な戦略、揺れ動く心情、時系列と視点が交差する構成も魅力。
0投稿日: 2025.10.24
powered by ブクログ検事をやめて弁護士になった佐方貞人シリーズ 弁護士になっても罪を正しく裁かせる正義は変わらず読んでいて胸が熱くなった。途中で驚きもあり一気に読めた。このシリーズ続いてくれるといいなぁ
10投稿日: 2025.10.11
powered by ブクログ検事を辞して弁護士になった佐方、部下の小坂の元にホテルで起きた殺人事件の弁護の依頼が佐方は自分に興味が惹かれない依頼は受けず、しかし、受けた依頼は必ず減刑や情状酌量と勝利に持ち込む。 筒井検事部長は勝利に向け信頼を寄せる女性検事真生を担当に。 事件の背景がある少年の事故死にあり、そこには警察の隠蔽が… 親子の絆、自分の事しか考えないエゴが交差する展開に固唾を飲み読み続けました。
1投稿日: 2025.10.06
powered by ブクログ過去と現在の話が行ったり来たりする 文の流れで「こっちだろう」と予測で読み進めると「こっちだったの?」とひっくり返される 予想がついたらつまらないからこれが良いんだろうな
1投稿日: 2025.10.04
powered by ブクログ盤上の向日葵、慈雨、朽ちないサクラ、月下のサクラと読んで完全に柚月裕子さんに惹き込まれてしまう予感があり他の作者に目を向けようと思ったのに手に取ったのはこの作品だった。検察と弁護士との対峙、公安委員会と警察のグレーな図式がリアリティに描かれるとともに絶妙なテンポと展開そして主人公の過去...ゆっくり読むつもりが一気に完読!佐方貞人シリーズを本日買いに行くことが確定しました(笑)
1投稿日: 2025.09.23
powered by ブクログ読み終わりさっぱり 推理小説?なのか?だけど解くこと中心というよりも殺人の理由だったり動機が心動かされるタイプ 妻と夫が子供の交通事故をきっかけに殺人を起こす話。
0投稿日: 2025.09.03
powered by ブクログトリック的な要素もあって、大体予想出来てしまったけど、先を読む手が止まらず一気読み。 果たして復讐出来たと言えるのだろうか。 あまりに切ない。 自分が罪を犯さずに復讐するのって難しいんだろうな。感情移入してしまいました。 面白かったです。
1投稿日: 2025.08.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
終盤被告人に驚いた。 単純な復讐殺人だと思っていたので、どう無罪に持っていくのだろうと。 法を逃れる悪いヤツは許せないので、この件で無罪となったのは仕方がないが、高瀬夫妻にはとっても無念だろうと思う。しかし、佐方弁護士によって隠蔽の事実が明らかになった事にまだ救われるのかな。 正義感の強い佐方さんのシリーズを続けて読みたい。
0投稿日: 2025.08.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
朗読劇が面白かったので読んでみた。 佐方がかっこいい。 こういう人が社会にいてほしい。 違和感があると思って読んでいたら仕掛けがあってストーリーも面白かった。 映像作品では不可能な小説ならではの仕掛け。 好きなシリーズが増えた。 続編も読みたい。 女性作家が描く男性主人公だからこそ魅力的という解説には納得。
1投稿日: 2025.08.16
powered by ブクログはじめて柚木裕子さんの本を手に取りました。 孤狼の血だ大変話題になったのでとても気になっていました。 後書きの今野先生がおっしゃる通り今野作品と共通するイメージを受けました。 中盤までは読者をミスリードする巧みな描写で、後半の展開に発展する大どんでん返し。
14投稿日: 2025.08.16
powered by ブクログ思いも寄らない展開が随所に散りばめられた作品。アンコンシャスバイアスを巧みに織り交ぜている。様々な視点からの描写が交錯して、事件の真相が見えてくる。もっとも深い絆は家族でも恋人でもなく、同志との中に生まれることに共感。この作品のシリーズを続けて読みたいと思う。
0投稿日: 2025.08.09
powered by ブクログ弁護士・佐方貞人シリーズの第1作。 殺人罪に問われた男の弁護を通して、佐方は事件の背後にある、過去に葬られた真実と、権力によってゆがめられた司法の姿にたどり着く。 かつて検事だった佐方にとって、その真相は自らの過去とも無関係ではなく、強い覚悟と信念をもって法廷に立つ姿が描かれる。 本作は、1つの殺人事件を軸に、交通事故、飲酒運転、信号無視、公安委員長という社会的立場、余命宣告を受けた人間の選択、そして復讐心など、さまざまな要素が絡み合いながら物語が進む。 誰が加害者で、誰が本当の被害者なのか。その境界線が揺らぎ、読者自身にも「正義とは何か」を問いかけてくる。想像していたような単純な法廷劇ではなく、胸を打つ深い人間ドラマだった。
21投稿日: 2025.07.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
純粋に面白かった。結果的に被告は無罪になったが、これが読者も含めて一番スッキリする展開(島津への復讐)だったのではないかと思う。
1投稿日: 2025.07.19
powered by ブクログ前半はよくある設定の事件で新鮮味はないが、 後半は捻りをきかせていた。 証人頼みの勝訴だったので物足りかった。
15投稿日: 2025.07.03
powered by ブクログ殺人事件の裁判を扱った小説作品。本質的にはミステリの部類。 構成の妙が光る良作だが、目の肥えた人には先の展開が読めてしまうかも。 娯楽の序でに法律関係の知識や雑学を需めて手に取ってみたが、余りその辺りの精しい掘り下げは無い。逆に言うと小難しい法律の話は粗無いので予備知識も必要無い。テーマ自体は重たいが。
4投稿日: 2025.06.19
powered by ブクログ塾帰りの子供を事故で失う… 犯人は何ら変わらない日常を過ごしているなんて許せない。 感情が揺さぶられて、一気に読み進めた。 最後は登場人物それぞれの想いを上手くまとめて、余韻を残しつつ、すっきりした。 柚月裕子さんの作品は読みやすく、物語の世界に引き込まれていく面白さがあると思う。 他の作品も読みたいと思った。
4投稿日: 2025.06.11
powered by ブクログ最後のどんでん返しみたいのが良い。 半ば予想できていた事実を 綺麗に逆転していました。 とても良かった。
2投稿日: 2025.06.10
powered by ブクログ星が5つまでしか載せれないので5だけれど、間違いなく5以上でした。面白いとかでは表現できず、なんていうか心が震えました。 どの章も最初の数行で心をぐっと掴まれて、吸い込まれるように読み進めてしまう感覚ははじめでした。 すごく切なく苦しいお話でしたが、未来は明るいです。読み終わった今、それが心地いいです。 柚月先生の作品は初めて読みましたが、大好きになりました。 ブクログ評価の数字だけで本を選んできたわたしに、声を大にして言いたい「好きな作家」ができました。
1投稿日: 2025.05.29
powered by ブクログ読後感が良い。 初めて読んだ柚月さんの作品。 この話に出てくる男性たちがみんな誇り高くかっこいい。 事件の背景にある動機にも泣けた。 久しぶりにこういう作品読んだなぁ。
2投稿日: 2025.05.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
⭐︎4.5 面白かった。 読む手が止まらない。 涙も止まらない。 子供の、、そうゆう描写は泣きっぱなしになる。 友達の様子もリアルで、目に浮かんで、、高校生になったその友達との再会も、、また涙。 そして、母親の強い決意。覚悟。 「復讐」という、この計画は形は違えど大成功だったと言える。 重厚な物語だった。 子供への思いと、妻への愛の傑作「半落ち」も、、少し想起させた。
2投稿日: 2025.05.22
powered by ブクログ人間が完璧でない以上法律は完璧ではないって言葉を聞いたことがある。 その上で戦わないといけない弁護士という仕事は本当に難しい仕事だと思う。 主観的に見ちゃうし高瀬夫妻が報われることを願っちゃうけどそれも1つの正解になってはいけないのが難しい。
5投稿日: 2025.05.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
情に流されず、自分の仕事を全うした上で、悲しみの根源を絶やすため、揉み消されて忘れ去られようとしていた真実を暴いてまた1から立ち向かう機会をつくった佐方は、法に携わるものとして、あるべき姿を示してくれたなと思った。 ある程度物語の展開を予想しながら読み進め、裏切られては自分の考えの単純さに少し落ち込むという一連の流れが柚月先生の作品を読む楽しみになっている。
2投稿日: 2025.04.14
powered by ブクログ最後の展開は予想できたけど それでも扱う題材が題材なだけに 胸をつかれる… ミステリーだけではない ヒューマン要素のある小説だった
1投稿日: 2025.04.02
powered by ブクログうん、良かった! スカッと感というより、こうあって欲しいという気持ちに寄り添ってもらえた。 さらに主人公の人となりをもうちょっと知りたくなり、続巻を読むのが楽しみです
0投稿日: 2025.03.28
powered by ブクログすごく良かった。ただ、こういう綺麗事小説お決まりのラストとは違う、高瀬夫婦の思い・計画が遂げられるラストを望んでしまう。
0投稿日: 2025.03.25
powered by ブクログ読者が満たされる騙し方を的確にされた印象 救いはないが法律を犯した人は制裁を受けるため、納得感はある
0投稿日: 2025.03.22
powered by ブクログ柚月裕子は『合理的にあり得ない』で楽しませてくれた。次はこの佐方貞人シリーズを読みたいと思った。そして、その1作目にこの『最後の証人』を読んだ。 主人公は弁護士で、殺人事件の裁判で検事と対峙することになる。構成は、プロローグ、公判初日、公判2日目、公判3日目、判決、そしてエピローグになっている。 単純な推理小説と思っていたが、まったく違っていた。ひとつひとつストーリーが進みにつれて、次はこうなるだろうと予想しても、ことごとく違うストーリーを描いていった。 特に、被告人と被害者の描き方にはとても驚かされた。ネタバレになってしまうので、詳しくは言えないので、本作を読んで欲しい。そして、最後はカギを握っていた「最後の証人」で見事なエンディングを迎えた。 推理小説は、結末を迎えるといろいろな感情が生まれる。真実を知って悲しい結末を迎えたりもする。この作品でも、結末の真実を知って、少し悲しい気持ちにもなったが、それを上回る幸せ感を感じ、読後感を良いものにしてくれた。 佐方貞人シリーズは傑作の予感がした。ぜひとも全作品を読みたいと思う。
3投稿日: 2025.03.18
powered by ブクログ面白かったし、切なかった。思っていた展開とは裏切られる形でラストに差し掛かって物語は締めくくられた。人間は過ちを犯す〜2回目はその人の生き方の件は心に響いた。いい作品でした。
0投稿日: 2025.02.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
佐方貞人シリーズ第一弾。 当初シリーズものとつゆ知らず、先に検事の本懐を読んでしまってたので、この作品を読む前は登場人物とか前後関係とかめちゃくちゃになってしまうかなと思ったけど、そんなことは全然無くむしろ検察時代の佐方を先に知ったうえで読めたので良かったw 被告がまさかの島津だったとは。
0投稿日: 2025.02.01
powered by ブクログタイトルから、どこかで思いがけない人物が登場するのだろうと思って読んでいましたが、その瞬間の衝撃が凄かった 読み進めるうちに先は読めてくるのですが、そんなことお構い無しに感動しました 引き立て役になってしまった登場人物にも同情します
6投稿日: 2025.01.14
powered by ブクログこの作品の良さをちゃんと表現できないのがもどかしい… 社会の闇や人間模様がバランスよく描写されているだけでなく、裁判ものとしての面白さも散りばめられていて、一気に読み進められる…けれど読み終えたらすぐ読み返したくなるお話です
5投稿日: 2025.01.14
powered by ブクログ佐方シリーズは映像でもファンで今回も同時進行のような形になった。佐方の名ゼリフは柚月裕子の名台詞である。やはり原作には勝てないと思う。
1投稿日: 2025.01.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
先が気になり1日で読了。 間違いなく今年最高の作品に!!(早っ!) 被告人と被害者の名前が出ない事から、ミスリードを誘う叙述系だと序盤で気付くも、このシリーズの主人公であるはずの佐方に敢えてスポットを当てず、美津子と光治の願いを何としてでも成就させてあげたい。と、検察官の庄司の母親のエピソードなんかも加えて読者の感情移入をそっち側に誘導する展開にこの作家さんの上手さを感じた。 結果的に7年前の隠蔽が明るみに出て、再審へと進んでいくであろう結末に読了感は良かった。 ま、高い弁護料(交通費込×2人分)を支払ったにもかかわらず全てを失うであろう島津も結果ざまぁ!だしきれいにまとまった優等生のミステリだと感じた。
1投稿日: 2025.01.06
powered by ブクログリーガルサスペンス、というものを 今まで読んだことがなかったから新鮮ですごく面白かった! そして被告人が分からない+衝撃の 判決、文章のテンポもいいから すぐ読み終わった!
0投稿日: 2025.01.03
powered by ブクログ表題も表紙も地味ながら大どんでん返しに驚愕のストーリーでした。 佐方弁護士シリーズ、また読んでみたいと思っています♪
0投稿日: 2024.12.03
powered by ブクログ柚月裕子氏の作品で気になり。 引き込まれました。 まんまとハマってしまい、そういうことか!となりました。 子供を失った親の痛み。痛みを抱えながらも生きる支えとなる復讐。 検察と警察による隠匿。 罪を犯したのに起訴されず、愉しげに生きている男。 同じように痛みを感じ、苛立ち、復讐さえ仕方ないとさえ思いました。 それくらいリアリティがある作品だと思います。
5投稿日: 2024.12.02
powered by ブクログ検事の本懐から読んで、検事シリーズ読破の目標を立てた。 一作目最後の証人、佐方が検事をやめて弁護士として活躍する話 警察の身内びいき、隠蔽、それによって7歳の交通事故は被害者の過失として処理された。 父と母は7年経って復讐を試みる。なぜなら、母は余命半年となっていたから。死ぬなら復讐をしてから死にたいと。佐方弁護士、真実を明らかにする。
0投稿日: 2024.11.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
被告人の名前が出てこないので、途中で薄々真実に気付いてしまった。 変に疑わずに読めばよかったなぁ。 でも気付いていても、早く先を読みたくてどんどん読めた。とても面白かった。 「二度目に犯した過ちはその人間の生き方だ」 「罪はまっとうに裁かれるべきだ。でもそれは、まっとうに救われるべきだ、ということでもある」 胸に刺さる言葉が、人を動かすのだと思った。 高瀬夫妻が、もっと早く佐方に出会えていたなら、と思わずにはいられない。 物語は辛いシーンが多く、特に美津子が「私、幸せよ」と光治に言った時の表情が目に浮かんで、悲しかった。美津子視点では語られないところが救いだった気がする。
1投稿日: 2024.11.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「二度目に過ちを犯したら、それがその人間の生き方になる」この言葉が本当にささりました。 こんなにかっこよくは生きれないかもしれないけれど、 でも自分の軸にしたくなる言葉でした。 面白かったです。ありがとうございました。
0投稿日: 2024.11.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
他の方のレビューでもあるように、プロローグのシーンと、物語後半まで被告人の名前が明らかにされないこと、そして物語が高瀬夫妻の回想シーンと、公判のシーン(それも検察側の証人のみの証言が続く)が交互に描かれていたことにより完全にミスリードさせられました。被告人の名前が明らかになったシーンでは戸惑いましたが、少し考えて、あ、こういう形の復讐なのかと気が付きました。 この物語は、最終公判のシーンが一番の見どころです。特に、そこに至るまでの佐方弁護士の地道な捜査と証拠集めや推理、この公判をひっくり返す可能性がある証人に法定での証言をしてもらう為に証人のもとへ通った熱意や巧みな最終弁論が実を結び、結果として被告人は無罪になる。が、それは被告人の過去の罪を明らかにすることであり、一方で高瀬夫妻の復讐を遂げることになった。しかし、高瀬夫妻の復讐計画が明らかになったことで光治の罪も露呈してしまう。真実を明かすことで裁かれる者、救われる者、またその両方をあわせ持つ者がいる。この物語は、そこが上手く描かれていると思います。 光治が証言台に立った時の最後の回想シーン、特に美津子が復讐を遂げる為に家を出て行くシーン、それを見送らなければならなかった光治の胸中が描かれていたシーンでは泣けました。美津子が復讐という名の犯罪を犯そうとしているのに、最後の美津子の姿には気高さのようなものも感じました。人間は誰しも過ちを犯す。そして、人間であるからこそ自己保身の気持ちは誰しも大なり小なり持っているのでしょうが、それが罪の連鎖という悲しみを生まない為にも罪はまっとうに裁かれるべき…まさにその通りだと思います。1つの罪の背後に隠れている悲しみや苦しみにどれだけ気がつけるのか、そういう想像力があれば結果が違ってくることもあるのではないでしょうか。
1投稿日: 2024.11.02
powered by ブクログ最愛の息子を交通事故で亡くした夫婦。 事件から7年の時が経ちやっとナイフで刺し復讐を果たす事ができた。 その事件の裁判で驚きの仕掛けがあった。 まさにどんでん返し!完全に騙された笑 シリーズもののようなので続きも楽しみだ。
20投稿日: 2024.10.30
powered by ブクログ文章量はなく、1日で読み終えた1冊。 やり切れない気持ちに共鳴して涙が出た。 まっとうに裁かれるべき、それはまっとうに救われるべき、でもある 根底には優しさ、清らかな精神、みたいなのがある作品だと感じた。
1投稿日: 2024.10.11
powered by ブクログ面白かった! してやられました。 本当の事件の真相にビックリです! 悲しくてやりきれないし、理不尽すぎて涙が出ます。 こんな形でしか復讐出来なかったかもですが、結果的には救われたのではないかと思います。 そうであって欲しいです。
20投稿日: 2024.09.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった!被害者にまず驚き、復讐の仕方もよかった。島津には罪を償ってほしいと思うが、無罪は無罪で仕方がないとも思った。個人では大きな組織には敵わないから怖いと思った。
1投稿日: 2024.09.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「誰でも過ちは犯す。しかし、一度ならば過ちだが、二度は違う。二度目に犯した過ちは、その人間の生き方だ。」 法廷物に飛びついて読んだものの、細やかに描かれた父親や夫婦の心の機微に深く胸を打たれた。
3投稿日: 2024.09.17
powered by ブクログ被告人の名前が、途中まで出てこず、出てきたとき、驚いた。事件の動機に泣いた。登場人物がそれぞれ、犯罪のせいで人生が変わった人々で、それも考えさせられる。
0投稿日: 2024.09.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あるホテルの一室で殺人事件が起こる。物的証拠・状況証拠共に被告人が犯人であることを示しているものの被告人は無罪を主張しており、その判決を巡り検察官である庄司真生と検察官を辞めた弁護士である佐方貞人が争う。 この事件の発端は7年前に起きた交通事故である。その交通事故で一人息子である卓を亡くした高瀬光治と美津子。卓と一緒にいた友人である直樹の証言で車の運転手は信号無視と飲酒運転をしており、車を運転していた男は確実に有罪になるはずであった。しかし、この車を運転していた男は島津という公安委員会(地元警察の監督を務める機関)の委員長だった。島津は自分の立場を利用し少年の方が信号無視をしたという調書を書けと警察に言い、警察も身内の不祥事が世間に知られたら警察の権威や自身の昇進が危ういと卓に罪を押し付け自分は不起訴となった。それに納得する訳がない高瀬夫婦だったが事件から時が過ぎていくと抗う気力もなくなりかけていた。 数年が過ぎ、美津子に癌が見つかる。余命も短く、それならばと島津に復讐を誓う。美津子は島津に女という武器で取り入りホテルに誘い出す。しかし、美津子は島津を殺すのではなく自分が死ぬことによって島津に殺人という罪を着せようとしたのだった。 プロローグでは美津子が島津を殺したから、美津子が被告人として裁判にいるのかなと途中まで思っていたが、被告人の名前が全然出てこないから違うのかなって思った。本当の被告人は美津子ではなく島津の方だった。美津子と光治の気持ちを思うとめっちゃ切ない。島津がクソすぎる。息子の仇に取り入る為とはいえ、ボディタッチとかしないといけないのは気持ち悪いし感情を抑えるのが大変だと思う。7年前の事件を揉み消した側の丸山が最後の証人として証言台に立ち告白する場面が印象的だった。丸山も自分が稼いで家族を支えなければならないから上司から支持され、真実を揉み消さざるを得なかった立場だったことを考えると何ともいえん。ダメだけどね この裁判では島津は無罪となったが7年前の事件が明るみに出たので社会的制裁やこの後にあるであろう裁判でも有罪だろ。高瀬家族が少しでも報われてほしい…
0投稿日: 2024.09.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
途中までの裁判のシーンでは、殺されたのは島津?とミスリードさせ、間に挟んでくる高瀬夫妻の計画の話で裁判との違和感を持たせて、読者に気付かせる、という、大変高度な手法でした。 めちゃくちゃ面白かったです。 佐方シリーズ、続けて読みたくなりました。
0投稿日: 2024.09.03
powered by ブクログaudibleで読了。 めっちゃ面白かったです。 自分の正義を貫くため検事をやめて優秀な弁護士となった主人公佐方のキャラ設定もめっちゃ好きだし、検察側の元上司や法廷で争う新進気鋭な若手弁護士、佐方をサポートする優秀な女性部下など、登場人物に魅力があります。 そして、法廷パートと犯罪パートを交互に展開させながら徐々に真実が明らかになっていく流れもずっと作品に引き込まれます。 絶対有罪と言われてる中、弁護士佐方は裁判で無罪を勝ち取れるのか、、胸熱です。
11投稿日: 2024.08.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
驚愕のラストが待ち受ける傑作法廷ミステリー! 物的証拠、状況証拠ともに、被告人が犯人であることを示していた。依頼人の言葉を信じる敏腕弁護士は、逆転無罪を勝ち取ることができるのか――。「こんな女になら殺されてもいい」横山秀夫氏(作家)、「デビュー二作目でここまで進化した作家を、私は知らない」茶木則雄氏(書評家)、「法と良心の天秤がどちらに傾くか、最後まで予断を許さない」千街晶之氏(書評家)と各氏絶賛! 『このミス』大賞受賞作家が描く傑作法廷ミステリー。 法廷がすすんでいくパートと、夫婦が交通事故で息子を失い、その後の人生についてのパートの2つのストーリーが展開していく。 妻の美津子は願いをかなえることができるが、夫の光治の気持ちを思うといたたまれない。でも、私が妻の立場でも同じことをしたかもしれない。夫婦の絆に胸を打たれた。 「まったく、身に覚えがありません」 もう、この一言の重みよ…!!! 作品に出てくる人物が、血が通い、熱量をもった人間として登場していて、そういう描き方が好きだなぁと思いますね。悪い人間も、良くも悪くも熱があるんです。 警察組織を悪く書いてるけど、これが現実にどのくらい起こっているのか…とか考えてしまいますね。犯人も本当に許せない。 「最後の証人」というタイトルがまたいいですね。 非常に良質な作品だと思います。
0投稿日: 2024.08.19
powered by ブクログ法廷ものを本で触れるのは久しぶりだった。 真実を追い求める佐方によって事件の真相と把握が明らかになったが、無罪となった島津の過去が暴かれるという皮肉な現実が生まれた。島津の事件が闇に葬られていなければ新たな悲劇は生まれなかっただろう、まさに負の連鎖。
3投稿日: 2024.08.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
オーディブルにて。 柚月裕子さんの本は初めて。 登場人物の気持ちにのめり込める分かりやすいストーリーと、後半での予想外の被害者。 特に後半から面白かった。 個人的に裁判ものってミステリーとして読みやすいのかもしれない。 正しい罪で裁かれるべき、、、今後過去の過ちもしっかり裁かれてほしい。
0投稿日: 2024.08.07
powered by ブクログ息子を交通事故で失った悲しみが負の連鎖を生み出す。 罪をもみ消した島津が許せないが、島津を有罪にしようと挑んだ夫妻の凄みが見えた。 家庭とは一度歯車を失うと上手くいかないモノだ。
1投稿日: 2024.07.31
powered by ブクログ面白い。一件の殺人事件、ヤメ検の弁護士が迫る真実とは。 これぞミステリ。痺れた。 登場人物一人一人の焦りが、執念が、怒りが、そして何より悲しみと喜びが交錯する瞬間は唯一無二だし、ストーリーテリングは読者を虜にして離さない。 目に映る全てが、そのまま真実とは限らない。これだからミステリはやめられない。
0投稿日: 2024.07.30
powered by ブクログ初めての作家さんでした。これからも追いかけていきたいと思います。 見事な逆転劇に、思わず驚きの声が出ました。
2投稿日: 2024.06.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
電車でたまたま目の前に座っていたサラリーマン風の方が、この本を読んでいるのを見かけ、興味を持ち手に取る。とても読みごたえがあった。 この作品を読んで、事故をきっかけに、それまでは見ず知らずの「誰か」が、ある日、交通事故で身内を殺害した事をきっかけに、「この世で最も憎い人間」になり得ることを想像し、怖くなった。
7投稿日: 2024.06.05
powered by ブクログ「誰でも過ちは犯す。しかし、一度ならば過ちだが、二度は違う。二度目に犯した過ちはその人間の生き方だ」という文章が好きだった。終わり方も希望に満ちたものだったので、久々に清々しい終わり方をする作品を読んだなぁと思った。 ただ途中で展開がわかってしまったのでミステリーとしては楽しみきれなかった。ひょっとして将来は名探偵になれてしまうのではないかと少し自惚れた。
9投稿日: 2024.05.28
powered by ブクログ大好きな佐方シリーズ。 検事から弁護士に転身した佐方弁護士。 「罪をまっとうに裁くことこそ、正義」 弁護士になっても、信念はブレることがない。 報道ではたった数行で知らされる事件も 事件を起こすに至る背景や人の感情がある。 後半部分で、えっ?こうくるかという展開で さすがだなぁと思わずにいられない。 自分の予想とは違う展開に、驚きつつ それぞれの想いが伝わり、何とも 哀しい事件だと思った。 やっぱり佐方シリーズは面白い!
4投稿日: 2024.05.24
powered by ブクログブクトモの皆様の評価が良かったので、多分酔っ払っていた時にポチった一冊(笑) 柚月先生の本を読むのは久しぶりな気がする。 もっとハードボイルドなイメージだったが、この本はそうでもないような気がした。 最近今野先生とか読むようになったからそう感じるのか?? 東野圭吾先生のような読みやすさを感じた。 プロローグはホテルの一室で男女2人が揉めており、女がナイフを握っていることが綴られていた。 物語は7年前に遡り、一人息子を交通事故で亡くした夫婦を描いていく。 推理小説の読み過ぎなのか、息子を交通事故で亡くした、、、と聞いて、ああなるほど、あのプロローグの場面はきっと、、、 この人がこうしたのだろうと予測が立てられた。 そしてまんまとその通りの結末に(^◇^;) あっけないほど自分の予想通りの展開になった。 こんなこと珍しいのだけど(^◇^;) それはそれで何だか嬉しくなる(^^) こうなったらいいのになーという展開の方へどんどん動いて行き、物語の進みも良い為、大変読みやすかった╰(*´︶`*)╯
149投稿日: 2024.05.23
powered by ブクログ【佐方貞人シリーズ1】 今野敏氏の解説によると、作家が作品にこめる思いや主義にはタイプがあるらしい。今野敏氏と柚木裕子氏は同タイプ…『読み終わった読者が少しでも元気になれるような作品を提供すること』だと。 佐方は検事を辞めて弁護士として事務所を構えている。状況から見て間違えなく有罪だと思われる被告の弁護を引き受ける。倒叙ミステリーだと読み進めたが。 本書は柚木氏の初期作品、文章はやや荒削り感があったが、面白かった! 『著者は、男性を、しかも中年男性を書いたほうが活き活きとしている』…また今野敏氏の解説から。
21投稿日: 2024.05.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
切なかった( ; ; )学校で読んだけど暫く引きずった、、、被害者が逆だったのにびっくり。妻が決行する日の朝が切ない( ; ; )読みやすく、よかった。
1投稿日: 2024.05.15
powered by ブクログ一見、風采は上がらないが、佐方貞人は、元検察官の敏腕弁護士である。 報酬に重きを置かない、事務所経営は、決して余裕のあるものではなかったが、事件の本質を見抜く勘の良さで、ほぼ、依頼人が満足する判決を勝ち取っている。 そんな佐方のもとに、殺人事件の弁護依頼が舞い込んできた。 高層ホテルの一室で起きた、男女間の愛憎の縺れによる刺殺事件であり、物的証拠、状況証拠、あらゆる点で、被告人は、有罪確実だとみられているなかで、裁判が始まった。 妻の余命が幾許も無いとはいえ、安らかに逝かせてやって欲しかった。 夫、ずっこいわ。
71投稿日: 2024.05.11
powered by ブクログ主人公、佐方貞人シリーズ、全四冊の一冊目。後の三冊が検事なのに対して、この本では弁護士をしている。 「罪は真っ当に裁かれなければいけない(だったかな?)」を信条に、何物にも揺るがない、青年弁護士の物語。 佐方の生き様が、読んでいてグッとくる。特にハードボイルドが好きな人にオススメ‼️
1投稿日: 2024.04.30
powered by ブクログ正義とは何か。 法やルールで決められている物を守ることが正義であると仮定をする。その正義を貫くことで、自分にとって1番大切な人が不幸になるのであれば、その正義は守られなければならないのだろうか。。。 本来、法やルールは、人を守る為に作られている(はず)それを、誰かの私利私欲で捻じ曲げられ、その捻れが自分の大切な人に及ぶとしたら… 法廷で詳らかにされるトリックも目を見張るが、心に残るのは、とても温かいかゆえに悲しい家族の物語だ。
2投稿日: 2024.04.14
powered by ブクログいやー泣いた。悲しい事件… まあまあ法廷ミステリーは読んできたつもりだけど、この収まり方は新鮮だった。 完全に騙されたし。やられたー 最後の証人とは? あの人ならちょっと予想はしてたけど、 もしそうじゃなくて別のあの人のことを意味しているなら、タイトルのセンスに脱帽。(←と思ったけど違った。重要参考人だった) ただ、司法解剖したんだよね?それならあの事実にも気づくのでは?という疑問は残ってしまった。
16投稿日: 2024.04.13
powered by ブクログ柚月裕子は、読めば読む程さらに読みたくなる作家さんだと思う。 「人間関係で一番強いものは、恋愛や友情ではない。同じ目的をもつ同志の絆だと思う」このフレーズで胸が熱くなった。 ラストは号泣した。大切な人への想いの深さが身に沁みた。
26投稿日: 2024.04.08
powered by ブクログ最後までどうなるかが見えないまま読み進めた。途中の子どもを失う夫婦の所は悲しくて読めなかった。そして、その事故が7年後につながっていく。 佐方禎人はこの事件をどう裁くのか。弁護士として、検事と対局をなす立場になった彼はやはり最後まで自分の立ち位置を変えなかった。
5投稿日: 2024.03.20
powered by ブクログ裁判の様子と犯罪の様子が同時に描かれていて、途中まで被害者と犯人のミスリードされていた。真の計画をどのように裁判で明らかにして行くのか引き込まれて一気に読んだ。このシリーズ制覇したい!
4投稿日: 2024.03.12
powered by ブクログ途中から結末は予想ついたけど、最後まで楽しめた。きれいな話ばかりじゃない世界で、どうしようもない、やるせないモヤモヤを抱えることのない人生を送りたい。
0投稿日: 2024.03.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
再読です。初めて読んだのは9年前。 その時の感想では巧みなミスリードを褒めちぎってました。 今回は高瀬美津子の思いと覚悟、高瀬光治の同志でいようとする強い意志と愛情に心が打たれました。 佐方シリーズで一番好きかも。
6投稿日: 2024.02.13
powered by ブクログよくできた犯行のトリック、そしてタイトル回収もお見事 大変読みやすく、そして楽しめました。 最近は激重テーマ作品か、どんでん返しばかり読んでいたので、 オチに対する感覚が狂ってしまい、そのまま終わりか…なんて一瞬思ったりしましたが、私の感覚が狂っているだけでございます。 どうぞ実際に読んで楽しんでくださいませ( ^ω^ )
8投稿日: 2024.02.12
powered by ブクログ途中までこんな簡単なストーリーじゃないだろ、って思いながら読んでいたので想定内の結末だけど、それなりに面白かった。 判決結果は複雑だけど、こんな弁護士ばかりだと良いね
7投稿日: 2024.01.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人として等しく持つべき権利によって、たびたび加害者の権利がまるで被害者のそれより大きく見えてしまう事があります。例えば殺人を犯した犯人が当時精神を患っていたことが原因で無罪となったり、少年法に守られ数年後には社会復帰し、むしろ保護される。 日頃このような不条理に疑問や憤りを感じている人には是非お勧めしたい作品。 トリックがとりわけ難しいわけでもなく、とにかく人の感情や思いに比重を置かれ、強く共感を覚えた。
3投稿日: 2024.01.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
かけがえのない人を失った家族の悲しみと怒り、味方がいないことへの絶望感、やるせなさ。 被害者と被告人、そして最後の証人という物語の核の部分が伏せられたまま展開していく構成が素晴らしく、一気読み必至。 最後の日、妻を送り出す夫の胸中を思うと切ない。 正義とは何か、真の裁きとは何かを考えさせられる息の詰まる法廷ミステリ。 この作品に限らず話に引き込まれる作品は、途中でプロローグを思い出すことがある。そういう時、歯痒さはありながらも最後までプロローグを見返さないようにしている。
3投稿日: 2024.01.26
powered by ブクログ法廷もの 元検事の弁護士、佐方 息子を交通事故で亡くした夫婦 地元の建設業社長 交通事故という事件を発端に食い違う証言にもやもやした気持ちだったけど「あ、そういうことか」と何度も驚かされるストーリー 法律は弱者を守るものじゃなくて、強いものを救うものなのかと、、 強いものに巻かれず正義を貫ける人はかっこいい!
9投稿日: 2023.12.14
powered by ブクログとても面白かった。 文章の書き方も話の内容も好みで、すぐに読んでしまった。 やはり事件のトリックなどよりも犯人や被害者の心理描写がよく書かれている作品が好きなのだと再認識した。
4投稿日: 2023.12.13
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飲酒運転による交通事故で子供を亡くした夫婦が、権力者ゆえに真っ当に裁かれなかった犯人に復讐する話。 はじめのプロローグゆえにミスリードさせる手法で、途中で展開の曖昧さゆえにどんでん返しに気づいたが、気づかなければ、きづかなかったで、あっと言う手法。 回想と裁判場面を行ったり来たりする描き方で、登場人物の心理描写を綺麗に描きだしてたように思う。
3投稿日: 2023.12.10
powered by ブクログ同郷の方で長らく気になってはいたのですがなかなか読めずじまい。最近法廷モノの作品を読んだこともあり、裁判つながりでこの作品から読み始めてみました。 佐方貞人シリーズと呼ばれる作品の第一話目です。主人公は、弁護士という格式高い職業とは対照的に、見た目はズボらでやる気も無さそうに見えるタイプです。しかし、話が進むにつれて弁護士としての熱意や自分の正義を追い求める姿が見えてくるところが、ギャップがあってとても良いです。 文章全体としては、明確でわかりやすいという印象を受けました。回想シーン→裁判のシーンと時間軸がいったりきたりする点はありますが、内容自体はとても分かりやすくスッと入ってくると思います。後半のほうにはアッとなるような展開もあり、読んでいてとても面白かったです。 全話まとめ買いしたのでボチボチと読んでいきます。
4投稿日: 2023.12.10
powered by ブクログ一気に読めた。子供を急に亡くした両親の心情を思うと言葉に表せないほど辛い。どうにも覆せない状況の中で同志となった2人の決断した思いに感度する。シリーズ物ということなので他のも読んでみたい。
27投稿日: 2023.11.30
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上川さん主演でドラマ化されている左方貞人シリーズ1作目。 非常に重厚なミステリーだが読みやすく、ほぼ1日で一気に読んでしまった。 ヤメ検の弁護士が、物的証拠では真っ黒の殺人犯の弁護をする。 犯人は殺害を完全否認。 弁護士は、無罪判決を勝ち取るが、それはまた犯人の別の罪を暴くことになる。 主人公の主張する「罪は真っ当に裁かれなければならない」を体現する結果に。 しかしこの犯人、殺人の罪を着せられるより、7年前の交通事故の飲酒運転を暴かれる方が嫌なのだろうか?というところがよくわからない。 また、冒頭に殺害シーンがあるものの、中盤過ぎまで男と女のどちらが犯人で、どちらが被害者か、判然としない、という構成も見事。 一方で犯人側と思われる視点でも物語は進行する面白い構成。 趣向を凝らした作品だった。 2作目以降は、主人公の検事時代の話のようで、そちらも読みたい。
3投稿日: 2023.11.09
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ミスリードのやられましたわ あえて最後の方まで被告人を明かさないことによって物語をひっくり返す手法 物語的にはドラマを見ているような感覚 とにかく過去編が切ない 復讐は何も生まないというのはわかるけど、結局それは無関係の第三者が思うのであって事件の当事者からすると想像を絶するような苦悩や悲しみがあると考えるとなんともやりきれないね
1投稿日: 2023.11.05
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途中からどんな展開になるかは予想が着いて別にどんでん返しはなかったけど、無駄がなくてスイスイ読めた! 佐方貞人シリーズ、ずっと読みたいと思ってて読んでなくて、やっと読めた1作目。2作目からは頭の切れる佐方の検察官時代の話、あんまり好きじゃない短編だけど、楽しみ〜 「怒りは口にするな、口にした瞬間、怒りは2倍にも3倍にも増長し、口にした人間を苦しめる。言葉に出さず、心の中で冷静に対応すべきだ」 「どう死ぬかということが、美津子にとっては生きるということだった」
1投稿日: 2023.10.31
powered by ブクログ読みやすくて、面白かった。 どんでん返しというフレーズに惹かれて読み始めたけど、ストーリー自体が面白く一気読み。 光治がまっとうに救われるといいな。
1投稿日: 2023.10.22
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評価4.3 audible 9時間51分 kindle 282ページ 魅力的な弁護士の紹介から始まるがすぐに小学生の事故死の話になる。これが今回の殺人につながるらしい。でもこれが復讐だとしても殺人は無罪にはならないとしか思えないが、どのように進行するのだろうか? 子供の死に始まりさらなる不幸もあり閉塞感が漂う。もう何が起きてもハッピーエンドにはなり得ない。何とか復讐だけでもとしか思えなくなる。 さらに検察官の昔話も出てくるがこれもさして変わりない親を殺された話。別にここは普通の過去でもいいような気もするが、物語りの全体的な閉塞感は更に増すことに。 裁判の最終日被告の名前が明らかになる。確かに被告に触れずに裁判が進んでいるなとは思っていたが、これは驚いた。その為の夫婦での工作だったのか?そうだとすると最後の証人とは?これは復讐になり得るのか?弁護士は誰の味方なのか? 結末が正解であったかどうかは分からない。冤罪だとしても単純に殺人犯として裁いた方が多くの人が幸せだったかもしれないし、ちょっと正義感に酔いすぎているのかもしれない。でも本来の罪を暴くという意味ではこれが正解か。ハッピーエンドということばは合わないが、両親の復讐は果たされたと思いたい。
19投稿日: 2023.10.18
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展開は割と読めた 実際にもこうやって犯罪がもみ消されてることがたくさんあると思う。 あー。やりきれない 現実はここまでうまくいかないだろうなと思う部分もありつつ、せめてこの小説のなかでは報われてくれと願って読んだ。 お母さんの死は「死に損」じゃなければ良いな。悲しいけれどその中に希望が見出せたら良い。見出せるようにして欲しい。
1投稿日: 2023.10.11
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交通事故 今も毎年何件も起きていて 毎年何人も亡くなっている 免許の更新の毎に何度も見せられる交通事故の恐ろしさ 何度も何度も知ってはいるけど 実際に身の回りに起きたらどうなるんだろう 身の回りだけではなく完全に 身内に家族に起きたらどうなるんだろうか それが事故であればまだ受け取り方もあるのに 本当の事故ってなんなのか 誰の何の過失もない事故ってあるのか 事故は事故だけで終わらない 事故は自分の一生の選択を変えていく 何ができるのか 何もできないのか 何のために生きていくのか 事故によって失われたものを 失ったものに囚われて 囚われて、 何もできなくなってしまう 自分の生き方を変える事故
1投稿日: 2023.10.07
powered by ブクログ旦那さん救われてほしい、、 結局は正しく裁くことが1番なのかと思った。 読んでて結構辛いけど飽きさせない文の作りが良かった
1投稿日: 2023.10.06
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佐方シリーズ。 検事の方を一冊読み、これはやはり順番に読むべき!と1作目に戻り手にとった。 私にとっては久々の長編ではあったが、先が気になりページをめくる手が止まらなかった。 佐方の高潔な人柄、研ぎ澄まされた頭脳明石さ。 かっこよすぎます! 息子を失った二人、 最後は妻も失い…… 涙が流れました。
7投稿日: 2023.09.12
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検事を辞して弁護士に転身した佐方貞人のもとに殺人事件の弁護依頼が舞い込む。ホテルの密室で男女の痴情のもつれが引き起こした刺殺事件。現場の状況証拠などから被告人は有罪が濃厚とされていた。それにもかかわらず、佐方は弁護を引き受けた。「面白くなりそう」だから。佐方は法廷で若手敏腕検事・真生と対峙しながら事件の裏に隠された真相を手繰り寄せていく。やがて7年前に起きたある交通事故との関連が明らかになり……。 裁判の証言により物語が進みつつ、合間合間で過去の事件や今回の事件が振り返られる構成が面白かった。途中まで犯人や被害者が誰かをわからなくさせる展開も良かった。また、交通事故の事件だけでなく佐方が検察を辞めるきっかけとなった事件についても語られており、警察と検察の身内に甘い組織という共通点もある事件であるのも興味深い描き方だと思った。
4投稿日: 2023.08.09
powered by ブクログ今の時代、証人をいきなり召喚したり判決が180度覆ったりするようなどんでん返しは少ないので、久しぶりに夢中になって読みました。 時間の流れ的にたった3日間の出来事でちょっと話の出来過ぎ感は否めませんでしたが、エピローグでの小坂千尋の高瀬光治への言葉はとても良かったと思いました。高瀬が心を唯一動かされた瞬間を見ることができました。 ”先生は、罪はまっとうに裁かれるべきだ、と言っています。光治さんも美津子さんも卓君も、まっとうに救われるべきです。” ”高瀬さんを本当に弁護出来るのは、全てを知っているうちの先生しかいません。”
25投稿日: 2023.08.05
powered by ブクログ何となくこういうことかなって予測がついてしまってあんまり楽しめなかったかも。全然違うけど、その女アレックスを思い出した。
3投稿日: 2023.08.04
powered by ブクログ作者の意図通りに読まされたなー、というのが最初の感想。 そのあとに、あまりに見事に作者の意図にはまったので面白くて笑ってしまいました。 お見事でした。
7投稿日: 2023.07.31
powered by ブクログ読みやすかったしここ最近読んだリーガルサスペンスで1番良かった。 犯人の動機や心情を重視していたし最後のどんでん返しも気持ちよかった。 派手などんでん返しを意識しすぎて展開が雑だと感じる小説も世の中には多いけど、この小説は最後まで読者を飽きさせない展開で良かったと思います。
3投稿日: 2023.07.06
powered by ブクログ本当に裁かれるべき人間は誰なのか 権力や司法のあり方も興味深く読めました。エピローグには少し涙。一度目は過ちでも二度行えば生き方だのことばの重みがあると思った。
4投稿日: 2023.06.24
powered by ブクログ人は、選ばなかったもう一つの人生に 常に嫉妬して生きていく生き物だ。 そうかな。 でもこの作品の中では妻にも夫にもそんな気持ちは無く、妻は、夫を同志だと言い切った。 夫も、同志として、それに応えた。
3投稿日: 2023.06.07
powered by ブクログ車は単なる乗り物だけじゃなくて、凶器になるという認識をもっていないと悲しい事件はなくならないだろうなと。 最後の最後まで誰が主人公?というくらい主人公は目立ってこないが、最後怒涛の追い込みが凄い!検事の本懐も読みたいと思う。
4投稿日: 2023.06.05
powered by ブクログ読みやすい。内容も良い。 途中でオチがわかったよーな気がしましたが、確信が持てずに気になって、結果的に一気読みしました。 次のシリーズも是非読みたいです。
4投稿日: 2023.05.22
