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法医昆虫学捜査官
法医昆虫学捜査官
川瀬七緒/講談社
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総合評価

78件)
4.1
26
28
16
2
0
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【2025年108冊目】 全焼したアパートから発見された焼死体。死因は一般的な一酸化炭素中毒かと思いきや、死体には胃がなく、代わりに10cm大の白いボウルが発見される。正体を知って慄く捜査官は同時に、その不可解さに疑問を持つことに。日本初、昆虫学者を捜査官に任命して真相を探し始めるが――。 いいですね、冒頭のショッキングな始まり方!映像化は絶対して欲しくないですけどね!文体も読みやすいのでするする読めちゃいますし、真相も想像つかない感じなのが良かったです。ただ、若者が死ぬのは辛いなぁと思いましたが…。 虫が好きな方なら尚更楽しめるはず!というか実際に役立ちそうな分野なんですけど、どうなんですかね…?ありそうでない設定も良かったです。

    0
    投稿日: 2025.09.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    海外ドラマのCSIシリーズが好きで、そこに死体から出てきた昆虫の話があったような…。海外が死体農場とかあったりして、こういう研究が盛んなのかと思って、興味が湧いて読んでみた。 赤堀先生、お転婆で、それはフラグですと思ってたら巻き込まれて大怪我おって、あーやっぱり!という展開でしたが、被害者の体内から出てきたものが実は…という核心に迫る知識が面白かったです。

    1
    投稿日: 2025.09.07
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    目新しい分野のミステリーで、面白く読ませてもらった。2人のコンビの推理や言動、心理的描写がいちいち面白い。シリーズものと知ったので、是非他の本も読んでいきたい。

    0
    投稿日: 2025.09.06
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    なんか地味なタイトルだなあと思いながら読み始めましたが、めっちゃ面白い。 虫苦手だけど、、赤堀先生の虫への情熱、知識すごかった。シリーズものみたいだし続編も必ず読みます。

    1
    投稿日: 2025.08.01
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    再読。読みやすいし、虫の知識が増えて楽しい。役に立つかどうかはわからないけれど。 岩楯刑事と赤堀の会話が楽しい。 赤堀涼子のキャラは、刑事モノの女性バディには珍しいタイプだったのでとても新鮮だった。

    14
    投稿日: 2024.12.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    勧められて読んだ。 昆虫を分析して被害者の死亡時刻を分析したり、麻薬のルートを調査したりと知らない切り口からの操作は面白かった。 刑事と先生の恋愛描写みたいなやつはいらなかった。 昆虫先生のテンションの高さは、もし実写化したら映えそう。 見当違いなら申し訳ないが、恋愛描写も赤堀のテンションの高さも、キャラの濃い國井や女医も、実写化を想定した書き方が透けて見えてしまうように感じて、自分は本の作品の一つとしては楽しめなかった。 外面の濃さはあるが、キャラとしての内面は薄く、ストーリーも解決過程も面白くないと感じてしまう作品だった。

    0
    投稿日: 2024.09.30
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    この小説で初めて法医昆虫学という分野がある事を知った。 いや面白い! 赤堀先生のキャラが濃すぎて笑った。 ウジの成長具合や現場の昆虫相から真相に迫っていく過程がとても興味深かった。

    1
    投稿日: 2024.05.06
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    TVドラマ「BONE-骨は語る」のような犯罪捜査物語と思っていたら、これから「法医昆虫学」の導入を計画から始まった物語であり、焼け死体の解剖で発見される虫に関する知見での描写、ここを乗り越えれば尻つぼみ後はどってことは無く捜査との絡みで拍子抜け。次回作に期待

    0
    投稿日: 2024.02.17
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    法医昆虫学捜査官という切り口はとてもおもしろい。終盤の急展開、もう少しじっくり行っても良かった気がした。今後に期待するシリーズ。

    0
    投稿日: 2024.02.16
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    図書館で借りる前に最初に数ページ読んでみたところ、すんなり入ってくる文体にちょっと驚いた。 物語の導入でまだ何も起こってないのに、読書に引き込んでくれる文体で、これは川瀬七緒さんの筆力の成せる技なのか&自分の好みなのか。 虫の描写がなかなかにグロいとの評判だったので、大丈夫そうか確認してから借りようと思ったのに虫が1匹も出てこないどころかヒロイン登場より前に借りる手続きしました。 当然、面白く読了。シリーズ物なので続きも楽しみ。

    1
    投稿日: 2024.02.06
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    焼死体を解剖すると腹の中から白い球体が出てきた。白いウジの塊だった。いきなりに衝撃的な虫の登場でいい気持ちではないが、法医昆虫学者の赤堀涼子が興味深々とその謎を追求していく.警察からはハードボイルド的な岩楯刑事と鰐川刑事が放火犯を追求していく。異常な虫好きの赤堀と岩楯の絡みが笑ってしまいます。 2024年2月1日読了。

    0
    投稿日: 2024.02.01
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    法医昆虫学というものは初めて聞きました。多分これ読む人の殆どはそうだと思います。 遺体にとりついたウジなどの発育状況などから色々な事を割り出すのですが、文章で読んだだけでもかなり気持ち悪くなるので、虫苦手な人は結構厳しい本かもしれません。 でも、ミステリーとしてしっかりとした背骨を作る要素として、相当の強度を持っている材料なので、ぐいぐい引き込む力のある物語です。 結構なハラハラ展開も有って読み応え満点です。

    8
    投稿日: 2023.12.18
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    面白かった。本作の主役である昆虫学者の赤堀はありがちな天才肌ではなく、トライ&エラーして答えを導く過程が描かれていたのが特に良かった。私は虫は好きなので興味の方が強いが、苦手な人からするとグロテスクな描写は多いだろうと思う。ドラマやキャラは面白いが映像化は厳しいだろうなと思う。

    4
    投稿日: 2023.12.16
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    一部ブグログ界隈で大人気の「虫」。 ダメや~(´;ω;`) 合わんかった~_| ̄|○ 「法医昆虫学」を導入して捜査をする物語。 グロいのは別にある程度は平気なんだけど、「ウジボール」も悪くないんだけど、う~ん……、ストーリーがいまひとつだったなぁ。 なんか簡単というか甘いというか、そんな感じ。 虫に特化しているというのはいいんだけど。 読んでいる間、ずっと沢口靖子さんの姿と声が頭に浮かんで離れなかった。科捜研の女? 監察医と刑事の組み合わせの物語でいえば、パトリシア・コーンウェルの「検屍官」シリーズがおもしろかったが、それを薄めたような印象でした。

    39
    投稿日: 2023.12.06
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    フォロワー様方のお勧め、虫の世界へ私もダイブして来ました。冒頭、焼死体から出てくるウジボールがヨギボーよりも良いと1Q8401さんが仰っていたので想像してみる。 白くて柔らかくて身体にフィットするように蠢くウジさん達…いやーこれは気持ち良いわー、快適、快適…… じゃない!!笑 妄想で5分位打ちのめされましたが、殺人事件の捜査に昆虫学のプロフェッショナルを実験的に導入しようというお話です。 海外では既にこういった別の分野のプロフェッショナルが捜査に入る事は当たり前のようですが日本では犯罪心理学ですら遅れている状態。 ここに目を付けられた川瀬さんの感性が素晴らしいです。 読む前は虫と捜査がどう結び付くのか検討も付きませんでしたが、昆虫学博士の赤坂がウジだけで見事に死亡推定時刻を当ててしまいます。 虫に犯人を襲わせたりするのかとさえ思っていましたが成程。虫の生体を利用する事で捜査のヒントを掴んでいくのですね。 勿論私もこの分野に関しては全くの無知でしたので殺人事件の謎も、NPO法人が絡んで非常に面白いものでしたがそれ以上に知らない虫の知識が増えてとても楽しかったです。 雀蜂があんなにシステマティックに襲ってくるとは! キャラクター造形が皆さん非常に良く出来ていて、特に赤坂が湯のみにウジを放り込むシーンなんかは笑ってしまいました。(横でやられたら50メートル程距離を取りますが) 岩楯刑事と赤坂の胸キュンラブは発展するの?!しないの?!発展した場合は岩楯との関係が冷めきってる妻とはどうなるの?!次はどんな虫達が活躍してくれるの?! こんなに違う要素で次が気になる作品は初めてです。 しかし疲れて帰ってきて『健康スープ』と称した紫のドロドロスープ出してくる嫁…私も嫌かも…。ちゃぶ台返しレベルの案件です。 虫に感心したり、岩楯と鰐川の警察コンビにほっこりしたり(このデコボコ2人のやり取りがまた楽しくて飽きません)、赤坂のキュートさに目が離せなくなっていて油断していたのですが、物語の終盤。 物凄く心が折れる事件が起こります。 あれはキツかったです…。電車内で鞄に顔を埋めてしまいました。酷い、酷すぎる…。 ですが、その後の赤坂達の軽妙なやりとりに救われまして、読後感は本当に気持ち良かったです。 虫が全般的に苦手な方は地獄かも知れませんが、新しいジャンルのミステリーに出会えてまた世界が広がりました。 お勧めして下さった1Qさん、ゆーき本さん、みんみんさん、ありがとうございます! さーて、続きが楽しみ! と、思って図書館に向かいましたら… あっれれー?おっかしいぞぉー? なんで2番目から根こそぎないねん!!!涙 誰か『禍』みたいに食べました?!燃やしました?!!返してー!!!

    26
    投稿日: 2023.12.02
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    遺体を詳細に説明されてもグロイよ〜としか思わないけど、その道のことを極めてる人にはぜんぜん違ったものが見えるんだな〜と関心 虫から犯罪を暴くって目の付け所がすごいなと思ったら海外にはそういう役職があるんだね おもしろかったからシリーズの続きも読みたい

    1
    投稿日: 2023.10.27
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    私は虫がとにかく苦手。 でもこの本のあらすじを読んで、フォロワーさんの感想を読んで、読んでみたいと思った。 結果は非常に楽しめた。 昆虫の描写は背中がゾワゾワしたけど(笑) 昆虫の生態から謎を解くのが驚いたし新鮮だった。 赤堀先生、尊敬する。 岩楯刑事と鰐川刑事ともいい関係。 背中をゾワゾワさせながら続編読んでみたくなった。

    19
    投稿日: 2023.10.21
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    これで、近所のお茶の生産地の飲めんようになったやん!(抹茶で有名な、平等院のあるとこ) ウ◯茶とか… 法医昆虫学。確か、内藤了さんの「藤堂比奈子シリーズ」でも学者さんが出てた気がする。 まぁ、死体に群がる蛆虫とかから、事件の手掛かりを見つけ、解決に導く。 海外では、結構、確立されてるみたいやけど、日本では皆無。 悲惨な事件を少しでも、解決の方向に結びつけれるなら、使わない手はないし、頑張って欲しい。 死体とか蛆虫から、超血ドバドバ的なものを期待したのは否定せんけど、これはこれで面白い! 対象昆虫が、蛆虫から始まるから、インパクトあるけど、地味な実験とか仮説から導き出す… ただ、昆虫学者のキャラが光ってて、暴走気味で、そこがまた、反転術式で惹かれる! ハードボイルドっぽい岩楯刑事とのコンビもええ感じ。 こんなウジボールとか想像するだけでも、さぶいぼもんやけど、そこから、解決していく。 シリーズもんなんで、今後も期待。 しかし、シリーズにハマるのが多い昨今、どう読んだら、色んなシリーズ読み終えれんの!(^◇^;)

    78
    投稿日: 2023.09.29
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    法医昆虫学に興味があり購入しました。 今回は蛆が中心だったのですが、虫にも餌場があればそこに食物連鎖のピラミッドができるのは他の生き物と同じなんですね。あまり意識していなかったので勉強になりました。

    8
    投稿日: 2023.08.24
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    昆虫の生態を警察の捜査に繋げていくという設定がまず興味深い。死体に湧くウジを調査し、そこに含まれている情報量や専門知識が面白い。それだけで読み応えがあるけど、主人公をはじめ個性的な人物が多くて楽しく読める。誰にも見えていないものを見つけていく楽しみなシリーズに出会えた。

    1
    投稿日: 2023.08.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    海外ドラマなんか見てると時々出てくるけど日本ではなかなか聞かない法医昆虫学という分野。この本の中での主役は蛆ちゃん。 こんなに詳しく虫のことを書かれてるものは初めて読んだのでそれだけでもめちゃくちゃ興味が湧いてサクサク読めてしまう。 もちろんミステリーとしてもちゃんと面白いですし! 話は面白いのに… なんですか?あの2人の恋愛みたいな展開… あれで激萎えですよ 突然でてくる実は可愛い設定でした おっさんもバリバリ女として見てました!みたいな。 最初からかわいいと思ってたんかい! なんならまだ妻と別れてないんだから不倫だろうが! まじでああいう展開いらん

    2
    投稿日: 2023.04.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    昆虫の生態も読んでいて面白かったし、法医昆虫学の先生のキャラもツボだった。ご遺体の虫の様子が詳細な事で、よりリアルさと生々しさを感じた。 最後はあの状態で生きてるいのは不思議な状態で、虫に居場所を知らせる方法も、井戸の中にそんなに虫がいたのかなとこじつけ感を少し感じてしまったが、面白かった。 次作も読んでみたい。

    2
    投稿日: 2023.03.18
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    本書を読んで法医昆虫学という分野があることを初めて知りました。 学者が女性だということで、キャラクター重視のライトミステリーという先入観があったのですが、予想に反して粘り強く仮説を立てて検証していく過程がしっかり描かれていました。 一方で赤堀さんのキャラクターがかなりブレ幅が大きいいので、それなら最初から小柄で若く見えて可愛いなんて余計な設定を入れない方が良かったかも。 その点も後半は安定してきたので次作以降が楽しみで、このマニアックな領域でどれだけバリエーションが出せるかに注目したいです。

    0
    投稿日: 2023.03.17
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    川瀬七緒。放火現場から出てきた遺体には胃と食道がなかった。そして大量の蝿の幼虫が蠢いていた。コレは何を意味するのか、法医昆虫学を試験的に導入することにした。 日本ではあまり知られていない法医昆虫学を軸にした警察小説ということで、手にとったがあまりこの法医昆虫学が事件解決の中心ではなく、通常の捜査とは別の切り口での捜査であり、最終的同じく犯人のところに辿り着くかたちに書かれている。犯人が馬脚を現すのが少し雑に感じた

    0
    投稿日: 2023.03.01
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    おもしろい。気持ち悪い。すごく気持ち悪いのに、おもしろいから止められない。なんだこりゃ。 開幕早々、焼死体の腹に虫の山。執拗なくらいキッチリと虫の様子が描写されていて、これはなかなかキツい。ずっとこの調子。 なんだけど、虫の先生や刑事のキャラクターが快活、話のテンポ良し、豆知識豊富、独特すぎる捜査、続きが気になってしかたないストーリー、ということで気持ち悪いのに一気読みしました。 虫からこんなにいろんなことが分かるんですね。

    1
    投稿日: 2023.01.25
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     アパート火災の遺体より不可解な蛆の塊が発見された。 屍体に密接する昆虫からアプローチを試みる「法医昆虫学」が導入され、変わり者女学者が蟲を手掛かりに捜査を始める。 147ヘルツの羽音を持つ虫が教えてくれる・・・?  「法医昆虫学」 これは当然絵空事ではなく、犯罪捜査の新たな境地であります。 死体に虫が湧くのは周知の通りでそれを調べれば遺体が辿った場所、死から経過した時間が判明しそうなのはなんとなく分かるでしょう。 専門的なテーマなようでも容易に想像できてしまうのは虫という存在が私達の生活に深く蔓延っているから、生態系のサイクルにおいて決して切り離せない関係にあるからでしょうか、そしてそれは屍となっても例外でないのです。  さて、この新境地のテーマがそもそも面白いのですが、それ以上に物語の展開とキャラクターが素晴らしいです。 捜査や犯罪についてはまったくの素人ながら虫については熱心すぎる「研究者」と 学術的な事には関心はないが一定の正義感と冷静な観察眼を持った「警察官」、それぞれの立場、考え、視点、行動が上手く書き分けられてると思います。 サスペンスな部分も申し分ないです。

    1
    投稿日: 2023.01.18
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    普通にミステリとしても面白いし、独特な設定や専門的な話も面白い。赤堀と岩楯が二度おいしくてお得な感じもある。なにより先が気になって、あっという間に読み切れた。実写にされたら見れないかも。

    1
    投稿日: 2022.10.03
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    ジャンルは違えどもデザインを専攻していた点が京極さんと重なって気になり、なんとなく読んだ『女學生奇譚』が私のツボにハマりました。 こんなシリーズも書いていらっしゃるのねと読み始めたものの、昆虫は苦手なんです。しかもちっとも可愛いとは思えない、見かけたらギョエーッと叫んでしまいそうなやつばっかり。眉間に皺を寄せながら読みましたが、超面白かった。 内藤了好きなら絶対これも好きでしょう。暴走気味の赤堀先生は藤堂比奈子とかぶる。虫の描写がかなりキツイけれど、死神女史が扱う事件がセーフだった人はたぶんこれも大丈夫かと。

    1
    投稿日: 2022.08.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ウジから事件の真相を追う法医昆虫学がかっこよかった。自分の専門に特化して研究している人がかっこよく思える作品だった。最後の赤堀が穴に落とされて死んでしまうのではないかという場面あたりから物語のスピード感が増し、あっという間に読み終えてしまった。

    0
    投稿日: 2022.08.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    虫の描写はリアルで迫力あるし、昆虫法医学というジャンルが新鮮で面白い。 登場人物はみんなキャラが立ってて、どんどん引き込まれるから、一気に読んでしまいました。 素敵なシリーズに出会えて嬉しい! 刑事ものあるあるもてんこ盛りです。 仕事熱心な刑事で奥さんと不仲、中年の恋まで発展しそうでしない純情、間一髪で助かる命の危機、最初は上手くいかなさそうな刑事2人が結局いいコンビに…等々、大好物です。笑 ただ拓巳くんの死は切ない。

    1
    投稿日: 2022.03.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    パイオニアは受け入れられない 外国では普及している昆虫からの情報 をもとに法医学だけでは究明できない 真実を捜査に利用する試みが警視庁で なされた(^◇^) 主役は昆虫ヲタクで、昔から際立った キャラは何等かのヲタクであり、世界 を救うのはヲタクとさえいえる(?) 腹中にある蛆虫の団子の生育状況の変 異を詳細に叙述する気色悪い作品だが それが犯人のところに導いてくれると 知っていたら真剣に読めば良かった

    0
    投稿日: 2021.10.17
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    何の予備知識もなく、某書店にて平積みでお勧めされていたので購入。とても面白うございました(^o^ 読後の正直な感想は...タイトルの割には、法医昆虫学者の登場シーンが思ってたより少ないような(^ ^; ただ、出てきた時のインパクトはでかい(^ ^; 主人公は、むしろ刑事の方。アウェー感バツグンの中、孤軍奮闘する法医昆虫学者の価値を見出し、擁護していく。だけではなく、事件を具体的に解決導くのは、当たり前ではあるが刑事の方。虫先生は、「B級ホラー的『死亡フラグ』立ちまくりだな〜...」とか思ってたら、実際にひどい目に遭うし(^ ^; 終盤の、行方不明となっていた虫先生を発見する「きっかけ」のシーンは、画を想像すると幻想的ですらあり、興奮して読んだ。 一つだけ注意点を挙げると、グロ描写が、かなりリアルで緻密で「執拗」なので、苦手な方は要注意(^ ^; 被害者の解剖シーンから始まりますので(^ ^;

    2
    投稿日: 2021.10.11
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    久しぶりに良質なエンタテイメント作品でした。 ここ最近、なかなか当たりを引かなかったので嬉しいです。 最近は科学捜査官や法医学者など、犯罪捜査に関わるものの警察とは異なる視点から描かれる作品が多いですが、中でもマイナーな法医昆虫学にスポットを当てている設定も斬新です。 文章も硬軟のバランスが良く、科学的な知見と従来からよく描かれる警察の捜査もうまくミックスされています。 登場人物のキャラクターもそれぞれ魅力的に描かれていますし、シリーズの続刊も合わせて読みたくなる作品です。

    1
    投稿日: 2021.07.06
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    キャラが魅力的!虫の習性やらうんちくも面白い。ウジボールはちょっと気持ち悪いけど。続編も読もうっと。

    0
    投稿日: 2021.05.22
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    赤堀准教授と岩楯警部補のそれぞれの専門分野から事件の真相へと導いて行く先がクロスする。次巻も楽しみ。

    0
    投稿日: 2021.03.26
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    2作目以降を先に読んでしまったのは失敗かも(正確に評価できない) 正直、久しぶりに楽しめる本に出会えた感じ ただ、最初にこの本から読み始めたら、余計な伏線(涼子ちゃんのファザコンとか)が鬱陶しく感じちゃうかも 川瀬さんのファンになりました!

    2
    投稿日: 2020.09.30
  • インパクト大きい!

    CSIとかで存在は知ってたものの、なじみのなかった昆虫(といってもウジが主なんだけど)を使った犯罪捜査。 とにかく、キャラクターのインパクトが強いし、最初の検屍のときの描写がとても…。 あっと言う間に読んでしまいましたが、続編が楽しみです。 でも、一作目からちょっと人間関係を進めすぎた感がして、ちょっと心配。

    0
    投稿日: 2020.08.16
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    冒頭の遺体の描写が余りにも 生々しくてこれは読み終える事が 出来ないのではと思いましたが 法医昆虫学捜査官が登場し ムシの生態や特性から謎が解き明かされる という興味深い面白い作品でした 登場人物も良い味を出していて シリーズ化されるのも納得です

    0
    投稿日: 2020.08.15
  • 昆虫って奥が深い。。。

    昆虫たちに関する知識はとても面白く読めた。ただ、浮気?みたいなあの場面はいらない。あの部分がなければ、うんと面白かったと思う。今後、そこらへんが出てこないといいんだけどなあ・・・・。

    0
    投稿日: 2020.06.23
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    面白くて一気に読んだ。誰が犯人かを推理するよりも、岩楯警部補の捜査と、赤堀准教授の法医昆虫学とで犯人に迫っていく過程がメイン。 昆虫学者の赤堀さんがかなりぶっ飛んでて良い。切れ者でちょっと毒舌な岩楯さんは基本的にツッコミ役かな。岩楯とコンビを組む所轄のメモ魔・鰐川刑事や、赤堀の後輩・大吉など、みんなキャラがたっていて良かった。

    1
    投稿日: 2020.03.05
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    映像化どこ吹く風なところに好感を持った。 ウジ虫とか焼死体の解剖から話が始まる話で、小説、文芸作品として勝負する気満々だと思わせる。 キャラクターもストーリーもよいです。

    0
    投稿日: 2020.01.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    冒頭からグロい。テーマが虫ということと描写がとても細かいので、よりグロい。でもその突き抜けたグロさが新鮮だった。 推理ものでよくある「探偵役が超人的な推理で犯人を当てる」というストーリーではなく、学者と警察がそれぞれ地道に捜査をして犯人に近付いていくのが良かった。 昆虫バカの赤堀、渋い中年警部の岩楯、プロファイラーを目指す鰐川などキャラクターそれぞれに魅力がある。 だからこそ、中盤のエピソードは要らなかった。浮気は読んでるこっちが冷めてしまう。それなら岩楯を奥さんに逃げられたバツイチとかにしておいてほしかったな。 あと、拓巳は大吉の元で働いたらいいじゃないかという淡い期待が一瞬で砕け散った。

    2
    投稿日: 2020.01.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2019/12/10 いやーよかった。 何が特別面白いのかわからんなぁと思いながらも続きを読むのが楽しみで楽しみで昼休みもずっと読んでた。 まず一芸に秀でた変わり者大好き。 好きなことを無心に語る人大好き。 ここがバッチリ。赤堀涼子いい。好き。 岩楯刑事、渋くて情に厚いできる男。いい。好き。 鰐川刑事、若禿気味のかわいい後輩。でもプロファイリングもできる。うん。好き。 犯人像も無慈悲でよかった。変なお涙頂戴要素が全くなくて潔い。 拓巳が生きてれば赤堀先生の生徒になれたかもしれないのに…という悲しみがひしひしと押し寄せる。犯人への憎しみも沸く。 その他登場人物みんないい。上手だな。 川瀬さん出会えてうれしいよ。最高だ。 とりあえず岩楯刑事には奥様と円満に離婚していただいて、安心して二人のその後を見守りたいものです。 続き読みたい。

    3
    投稿日: 2019.12.10
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    放火殺人が疑われる焼死体の腹腔から焼け焦げてボール状に固まった大量の蛆が発見される。さらに奇妙なことに、死体の食道と胃が消え去っていた。炭化し死亡推定日時を特定することさえ困難な状況のなか、日本で初めての「法医昆虫学」が導入される。捜査官に任命されたのは、准教授・赤堀涼子。当初は現場が荒らされると反発していた刑事も赤堀のプロ意識の前に彼女を信頼し、協力し始める。 やがて、赤堀は蛆の生育状況探るうち、常識では考えられない成長を遂げた大きな個体から事件の真相を見抜いていく・・・ とまあ、のっけから焼死体の解剖シーンで始まるこの作品、蛆の描写が半端なくリアル。虫が大嫌いの私が最後まで読めるのだろうか・・・と危惧しながら読みだしたが、それは杞憂に終わった。途中からは先が気になって仕方なく、ノンストップで読み進む。 事件の真相は破綻がなく、解き明かす過程もスリリング。登場人物も魅力的で、昆虫となると周りが見えなくなる赤堀の変人ぶりと刑事たちとのやりとりに見せる無邪気さはちょっと福家警部補を彷彿とさせるし、ハードボイルドの主人公でも行けそうな岩楯刑事の渋さ、メモ魔でプロファイラーを目指す新人刑事・鰐川の鋭さもいい。 ラスト数頁に至って、「あれ、これ読んだことある」と気が付いたものの再読でも十分楽しめて二度目の星4つ。 たった一点気に入らないのは、単行本に比べて文庫の表紙がよくないこと。ともあれ、このシリーズあと6作あるので制覇めざします。

    2
    投稿日: 2019.09.08
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    虫が苦手なので読むのを躊躇したのですが昆虫法医学に惹かれて。最初の死体解剖時の描写は顔をしかめたくなりますが思いがけずダメージは少なく読み続けられました(あいつらは飛んでくることはないからかも)。テイストとしては「科捜研の女」ですね。昆虫法医学という分野はもちろん昆虫の生態についても凄く興味深く読みました。女性法医学者も刑事もキャラが生き生きと描かれとても読みやすかったです。ラストの展開だけはとても悲しくなりましたが、シリーズの続きも是非読んでみたいと思いました。最初の描写さえ乗り切れればお勧めです。

    0
    投稿日: 2019.06.14
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    いろんな意味で不気味でした。ドラマとかになったら面白いだろうけど、実写化した場合の虫のシーンはちょっと…難しいかf^_^; でもキャラはとても良かったです!魅力的でした。犯人の憎たらしいこと!続編も読んでみたいです。

    1
    投稿日: 2019.06.13
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    昆虫の…それも「うじ」の話なので おぇ~ってなりながら読んだのですが、おもしろかったです。どうなるのか?と思っていると最後の30ページくらいで犯人が全部しゃべるンですねなんだかこういうの初めてな きがしました。岩楯さん 鰐川さんの凸凹コンビもよかったですが 赤堀先生のキャラがたっていてすごく良かったです。もう少しシリーズを読みたくなりました。 拓巳君が仲間に加わったらと、おもったりしました。

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    投稿日: 2019.05.20
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    読むのが辛い、でも読んでしまう… ウジ虫などの表現に耐性がつくまでが長かったけど、登場人物のキャラクターも良くて後半の方は一気読みしました。 意外だったのは、服飾デザインの仕事をされていた方が書いた本ということ。面白い。

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    投稿日: 2018.11.28
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    以前に2作目を読んで面白かったので、遡って1作目を読了。女性昆虫博士が遺体に湧いたウジ虫の成長具合などから犯人を割り出していくのだが、本作は冒頭からウジの情景が克明に描かれ、ある意味ツカミは文句なしの出来。 ただ序盤のリーダビリティの割には後半やや失速してしまい、いま何を捜査しているのかも段々分かりにくくなるなど、マイナス点は否めなかった。 次は3作目を読む。次作以降を読みたくなるだけのクオリティはちゃんとある。

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    投稿日: 2018.11.21
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    これは・・・読んだことあったかぁ。 「147ヘルツの警鐘 法医昆虫学捜査官」と一緒だったのだ。 2度目でも十分楽しめた。 最後、たくみのことは、 やっぱり残念でしかたない。

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    投稿日: 2018.09.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2巻目を先に読んでたのでウジの衝撃は少なかったかな。焼死体では内蔵は意外と残ってるとか、ウジが胃とか食道を食べて生き延びてウジボールになってたとか、知らなかったこととか、虫の生命力に感心してしまいました。しかし科捜研や法医学でもわからなかったことがウジからわかるなんてすばらしいというかなんというか。ちょっと簡単に犯人に結びつきすぎ気もしますが、現実に有効な捜査方法の一つなのは確かですよね。岩楯さんと赤堀さんの関係が結構深く?描かれていたのは意外でした。

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    投稿日: 2018.08.12
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    警察が捜査に法医昆虫学を取り入れることになり起用されたのは女性学者。日本では初の法医昆虫学捜査官が誕生した。 うっかり食事をしながら読んでしまったのは後悔したがいやいや物凄く面白かった。そんな世界があるのかと知らない事がてんこ盛り。昆虫学者ゆえどんな昆虫でもへっちゃらなところが痛快ながらもちょっと引く。虫の声を聞く昆虫学者。とっても興味深く面白い世界でした。 早急に次を読みたいと思います。

    1
    投稿日: 2018.07.03
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    ウジボールというネーミングセンスにうへぇとなりつつもページを捲る手が止まらない。 出会って早々岩楯刑事と鰐川刑事に変人の烙印を押される赤堀さん、最初から最後まで昆虫馬鹿を貫き通していた。 参考文献もとっても興味深い本ばかりだからそれも少し調べて読めそうな難易度だったら買ってみたい・・

    1
    投稿日: 2018.06.24
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    面白かった。     昆虫学者がスーパー頭脳で閃いたり、名推理を披露したりすることはなく、地道に調査して考えて、検査して考えて、考えて調査して、真相に辿り着く。      こういう感じの作品にありがちな警察が無能ということもなく、警察は警察の捜査をしっかりやって、昆虫学者との役割分担ができていて、面白かった。

    1
    投稿日: 2018.05.03
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    ミステリ。サスペンス。法医昆虫学。シリーズ1作目。 初めて読む作家さん。 警察官と昆虫学者のタッグという設定が新鮮。 人間関係や目撃証言から犯人に迫る警察と、現場に残された昆虫が持つ情報を頼りに隠された真実を暴く昆虫学者、両者の協力によって進むストーリーが面白い。 印象的な冒頭シーンから、サスペンスフルな最終章まで、全く退屈せずに読み切ることができた。 昆虫の描写が大丈夫な人、という条件はありそうだが、十分に満足できるミステリ作品。

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    投稿日: 2018.02.11
  • けっこうグロい!でも、このおもしろさ、クセになる!

    法医学と聞けば死因や死後硬直や死斑から死亡推定時刻を特定する専門家で、 法医昆虫学は死体に群がった虫から死因などを特定する専門家になります。 昆虫と聞いたらカブトムシやカマキリを思い浮かべましたけど、 この本に出てくる昆虫はそんな生易しいものじゃなく、「ウジ虫」でした。 著者の文筆力もあってか遺体の腹から見つかるウジ虫に気持ち悪くなります…。 ミステリーとしても鑑定も一筋縄ではいかずイレギュラー要素が複数絡み合い難解です。 文章に著者独特の癖はないので軽く読めます。 虫がメインの話なので好き嫌いが分かれると思いますが、 私のようにはまった人にとっては次を読みたくなる!そんな中毒性もありますよ。

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    投稿日: 2018.01.15
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    これまで読んだ本で、事件解決に昆虫にフォーカスして、捜査するミステリーはありませんでした。シリーズで出ているので、次の本も楽しませていただきます。

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    投稿日: 2017.09.17
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    3作目を先に読んでしまっていたが、遡りシリーズ一作目。こちらの方がストーリーではなく作品のインパクトあって面白かった。

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    投稿日: 2017.09.09
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     原作は漫画のフジテレビ系「人は見た目が100パーセント」に3人の理系女子がでてくる。女子力を上げようと努力する話であった。理系女子の赤堀涼子は普通の女子なら下嫌いするであろう昆虫の専門家(准教授)である。女子が苦手であろう虫が好きという時点でギャップ萌え確定(笑   魅力ある人になるためには、2つのギャップを持ち合わせることが必須、赤堀涼子とは対照に虫嫌いの刑事のキャラも立っている。シリーズ化されているので次本も楽しみである。

    1
    投稿日: 2017.06.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    法医昆虫学自体はもともと知っていたので、その分野自体にあまり新鮮味は感じられず。その上で、どのような展開が待っているのかと期待して読んでいたのですが、法医昆虫学の独自性以外のコレといったポイントがなかった点が残念。 特に、これはとても個人的な印象ではありますが、結局事件が物語の中心人物とほとんど関わりがない時点で、緊迫感に著しく欠けてしまう印象を受けてしまうのですね。 その視点で見てしまうと、どうしても「他人事」という印象が強くて、謎や犯人探しにもあまり興味を抱けませんでした。 ただ、赤堀や岩楯といった中心人物は面白いキャラクターですし、法医昆虫学といった特殊な要素がなかったとしても割と楽しめた内容だったかも、と思ったりします。そうすると、本作の軸となる法医昆虫学の存在意義が問われてしまうかもですが……それ故に、もう少し劇的に「さすが法医昆虫学!」という要素がほしかったところです。

    1
    投稿日: 2017.04.21
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    昆虫から事件解明の取っ掛かりを調査するというだけで、読む価値は十二分にある。参考文献の「死体につく虫が犯人を告げる」(著マディソン・リー ゴフ)を先に読んでおくとより楽しめる。この本だけでも十分面白い。 主人公の赤堀准教授のさっぱりした物言いや虫を追いかけている様、岩楯捜査官の毒舌交じりの尋問は爽快である。 犯人や容疑者との腹の探り合いをしながら、読者である私たちも犯人を考えていくというものではないのでそこはご注意。 もちろん虫や腐乱死体の描写もあるのでご注意。 この話がドラマになったら絶対に見る。

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    投稿日: 2017.01.30
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    デビュー作は少し硬い印象だけが目立ってのめりこめなかった印象でしたが、この作品は良かった。 昆虫から捜査に端緒を向けて、ミステリの面白さと捜査小説の面白さがあり、なおかつ被害者の人となりを探していくと被害者の物語が浮かぶ。 いろいろな意味でナチュラルに面白かった。

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    投稿日: 2017.01.29
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    放火殺人が疑われるアパート全焼事件で発見された焼死体の腹腔には、巨大なウジの球体が蠢いていた。日本で初めて法医昆虫学が捜査に導入される。 虫の生態が丁寧にリアルに説明されているので、想像しただけで虫嫌いには言葉どおり虫酸が走りそう。斬新な設定にサスペンス要素もたっぷりで、登場人物の個性が強調されてくれば、楽しみなシリーズになりそう。

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    投稿日: 2016.11.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    昆虫って言っても ハエとか○ジなど、 ゾゾゾとする虫が出てくるが 昆虫学者の赤堀涼子と言う女性の 天性の明るさや前向きさ 素直さが丁度良くて 最後まで楽しく読めた。 何かに夢中になっている人が とても魅力的に書かれている。 刑事の岩楯が渋くて でも、人間らしさも垣間見え かっこよすぎない描写で バランスの良い小説だった。 後2冊シリーズで出ているようなので 読んでみたい。

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    投稿日: 2016.06.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    二時間サスペンスにありそうな話(虫映像がお茶の間に流れるのを受け入れられれば、だけど) 法医昆虫学という切り口は目新しかったし、登場人物も魅力的で一気に読めました。本格ミステリではないのでトリックうんぬんについては評価なし(犯人が手口について朗々と語りだすクライマックスまで含めて二時間サスペンス風です)。 ただごく個人的な感想としては、岩楯と赤堀の恋愛描写をするなら岩楯の妻帯者設定は必要だったのかな…と。私自身が妻の立場だからかもしれないけど、岩楯の妻に対する態度や評価はちょっと複雑なものがありました。

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    投稿日: 2016.03.13
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    虫などの一部描写がエグいが、それを抑えて先が気になり一気に読めた。途中に比べると最後というか、犯人逮捕がわりとあっさりめな気がする…あの子は可哀相だったなあ。シリーズ化してるそうで続きが楽しみだけど、岩楯さんは離婚するんだろうか。鰐川くんもいいキャラ!

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    投稿日: 2015.11.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    法医昆虫学という目新しい切り口の警察小説 キャラクターの一人一人が生き生きとしていて面白かったけれど、あの少年が死んじゃうのは後味が悪かったなぁ シリーズ化されていてこれからの作品にも期待

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    投稿日: 2015.09.30
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    昆虫学に法医学!ダブルで好奇心掻き立てられた。 今までにない見解と出会えるのだろうと期待いっぱい、初の背表紙買いしてしまった。 昆虫の専門視点からの謎解きは 期待を裏切らず別世界視点満載。 専門的な説得力があり 文体は軽いが読みごたえがあった。 キャラも生き生きしていて 続編も出来そう! またまた表紙に一言・・・ リアルな登場人物のイラストはホントやめて! 想像する楽しみを読者から奪わないで下さい。

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    投稿日: 2015.08.31
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    虫ってすごい…でも虫は嫌いである。 周りを見回すと、こんなにもたくさん読めるものか。観察力を鍛えたい。 あと、お二人の距離感に萌えますな! 続きもの読んでみようか…

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    投稿日: 2015.07.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    状況描写がするんと頭に入ってくるのですらすら読めました。 そのぶんウジ虫やらの描写も強烈ですが。 ミステリ的には、昆虫をヒントに科学的に(野性的に?)進めていく学者と、証人をあたり地道な聞き込みや取調べから手がかりをつかんでいく警察のそれぞれのアプローチが楽しめます。 なおかつそれぞれの成果が絡み合い、一つの答えを導き出すところはとても達成感がありました。 登場人物も魅力的だし、次回作も読んでみたいです。 ただ、たくみくんのことは非常に残念でなりません。 短い出番だけども涼子の目を通してチャーミングな面が見出されていただけに、私も胸の詰まる思いでした。

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    投稿日: 2015.06.02
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    これは設定の勝利。面白い! 放火殺人が疑われるアパート全焼事件で、異様な事実が判明する。炭化した焼死体の腹腔に、大量の蝿の幼虫が蠢いていたのだ。混乱に陥った警視庁は、日本で初めて「法医昆虫学」の導入を決断する。捜査に起用されたのは、赤堀涼子という女性学者である。「虫の声」を聴く彼女は、いったい何を見抜くのか!?

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    投稿日: 2015.05.17
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    法医昆虫学者…特異ジャンル。面白い。 解説にもあるが、奇抜なガジェット、舞台設定は、それが有機的に機能していればいるほど素晴らしい。 トリックに活きるか、探偵行為に絡むか。本作は後者であり、主人公キャラクターも手伝って上手い物語に成っている。 問題は、食前後に読めないこと。 4

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    投稿日: 2015.04.30
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    虫の話なんで苦手と思って読み出したけど、これが意外に面白かった。主人公が面白い。刑事さんもいいんだけど、家庭の話はいらないな。でも、この話は映像では見たくない ^_^

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    投稿日: 2015.03.22
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    放火殺人が疑われるアパート全焼事件で、異様な事実が判明する。炭化した焼死体の腹腔に、大量の蠅の幼虫が蠢いていたのだ。混乱に陥った警視庁は、日本で初めて「法医昆虫学」の導入を決断する。捜査に起用されたのは、赤堀涼子(あかほりりょうこ)という女性学者である。「虫の声」を聴く彼女は、いったい何を見抜くのか!?

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    投稿日: 2015.03.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なかなか興味深いストーリー展開で、昆虫学者赤堀涼子の人物設定も非常に魅力的だった。蠅の幼虫、蜂の子が語るストーリーは読み応えがあった。

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    投稿日: 2014.12.30
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     全焼したアパートから見つかった焼死体。その死体の解剖中、大量のウジが発見され警視庁は法医昆虫学の導入を決める。  法医昆虫学は死体から見つかった虫を調べることで、死体の死亡推定時刻などを割り出したりする捜査のことです。  単に昆虫学を使ったイロモノのミステリーかとも読み始める前は思ったりもしたのですが、実際読んでみると昆虫学がしっかりとミステリーと結び付けられているのが分かりました。  専門的な昆虫学の知識をしっかりと作品に落とし込んでそれを興味深く読ませることはもちろんなのですが、ストーリーを単に昆虫学の知識に頼るだけでなく、警察の捜査からも徐々に被害者像や事件の核心が明らかになってくるように描かれています。昆虫学と警察の足での捜査、両面からしっかりと事件について書き込まれていて、そしてその二つが合わさることによって事件の全容が明らかになる、そのバランスがとてもよかったと思います。  登場人物たちのキャラもとてもいい感じです。女性昆虫学者、赤堀涼子のぶっ飛びぶりや屈託のなさはもちろんのこと、事件を捜査する岩楯、鰐川コンビもキャラが立っていてとても好感が持てました。  岩楯の家庭問題や赤堀・岩楯のその後などシリーズが続くにつれ今後どうなっていくのか、気になるところもあり、昆虫学をしっかりとミステリと結びつけられている点でも今後が楽しみなシリーズです。

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    投稿日: 2014.08.29
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    虫といっても登場するのがハエやハチなので、読む人を選ぶかも。薀蓄型ミステリーとして、珍しい情報を得られる楽しみがありました。

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    投稿日: 2014.08.24
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    噂に違わず、非常に面白いミステリー。赤堀涼子という一風変わった昆虫学者が、警察の事件捜査に協力する。 江戸川乱歩賞受賞作の『よろずのことに気をつけよ』よりも本作の方が断然面白い。『よろずのことに気をつけよ』は一流ミュージシャンを集めたにも関わらず、選曲を間違えた感のある残念な作品だったが、本作に登場する昆虫学者・赤堀涼子、刑事の岩楯、鰐川がなかなか良いキャラクターを演じている。また、何より事件現場で見付かったウジから事件の真相に迫るというストーリーが面白い。 この作品を読む前にハワイで法医昆虫学を確立させたマディソン・リー・ゴフの『法医学昆虫学者の事件簿 』を読み、免疫を付けておいて正解だった。

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    投稿日: 2014.08.14