
総合評価
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powered by ブクログ発想がとても面白い。あらすじを軽く説明しただけで、殆どの人に興味をもってもらえる。だが、風呂敷を大きく広げていきながらも、畳み方が少し雑だったように感じた。良い作品だったので、ここで終わらせてしまうのはもったいない。全5巻ぐらいでも良いのでは。
1投稿日: 2017.11.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
設定も面白いし、内容も良かった。途中までは、、 工事の終わらない横浜駅よろしく、この本の分量で1章でもいいぐらいじゃないかなぁ。 前半良かったけど、あっさりと終盤に。 せっかく他人称で場所も何箇所か回ってるんだから、もっと物語を複雑に絡ませて欲しかった。 完全にひとつひとつの話が独立し過ぎてる。
0投稿日: 2017.11.05
powered by ブクログ久しぶりの大当たり!!SFです。 「横浜駅」が知的構造体となって自己増力し、日本を覆ってしまう。 と言う何とも、驚きの発想ですが面白い。 これは、コミック化やアニメ化が出来るかも・・・ と思ったら、もうコミック化されてました。 さすがにビジネスチャンスは逃さないですね。
0投稿日: 2017.10.23
powered by ブクログSFは苦手なのに・・・なぜか借りて読んでみてしまった。 基本地図とか鉄道とか好きだし。 本を手にしてみて驚く、本州中が横浜駅になってることに! 私の頭じゃついて行けないほどの想像を絶する展開。 好きな人は好きなんだろうな~
7投稿日: 2017.10.20
powered by ブクログテーマがおもしろく、細かい設定も洗練されていて、読まず嫌いでSFを避けていた私としては新たな扉を開いたような気分になれました。 ただ、設定がおもしろいだけにストーリーが少し負けてるような気が…。 なんか完結してないな〜と思ったら続編があるとか。読まなきゃ。 専門用語が多く難しいので、イメージしづらい部分もあり… マンガの方は画もイメージを崩さず、わかりやすくて良い。
4投稿日: 2017.10.04
powered by ブクログネタをちゃんとストーリーとして成立させるのがすごいと思った ただイメージしにくくて入り込めなかった コミカライズされるようなので、そちらだともっと入り込めるのかも
0投稿日: 2017.10.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
SFというと聞いたこともないような言葉の羅列で、理数系が得意じゃないと読むのがツライというイメージですが、この作品は駅にまつわる物や用語が出てくるからか、とても読みやすかったです。 この本だけを見ると、いささかアッサリ風味な気がしますが「全国版」なるものがあるようなので、そちらで、この物足りなさが払拭されることを期待したいと思います。 横浜駅崩壊。 駅員vs山賊vs非suika所有者、三つ巴の戦い。 トシル・ヒロト・ケイハ、ハイクンテレケとシャマイのその後。 JR北海道と福岡の動向。 などなど、まだまだ物語は膨らみどころを残しているので、この先も物語が続いていくことを期待してます♪
0投稿日: 2017.09.30
powered by ブクログほんとのほんとに弐瓶勉のセルフパロかと思った お前はまだグンマを知らない、的な愛ある地方いじり(都市あるある的な)に感じた 18切符のタイムリミットをこんなに恐ろしく感じたことはない
0投稿日: 2017.09.28
powered by ブクログ改修工事を続ける「横浜駅」が自己増殖をはじめ、本州の99パーセントが横浜駅に・・という感じの近未来SF。わけがわからないと思いつつもやけに心ひかれるこのあらすじが気になって読みました。 で。 設定はたしかに非常におもしろく途中まではどんどん読み進めていったんですが、後半がやけに失速。まだいろんな伏線めいたものがあったような気がするんですが全部ブン投げて終わってしまった感が。 非常に魅力的な題材と世界設定なのでもうちょっと練り込んだものを読みたかったです。
0投稿日: 2017.09.27列車の出てこない「駅」の話
本州の多くが「横浜駅」に覆われている世界の話です。駅が一つしかないので、列車は走っていません。人々は広大な「エキナカ」やその周辺に住み着き、それなりに役割や居場所を見つけて暮らしているようです。 (1)横浜駅の不思議 私は東京に住んでいて、年に数回程度、仕事で実際の横浜駅を利用するのですが、訪れるたび、地元のスタッフが案内してくれるルートが異なります。 あれ、こんなところに出口があったの?と尋ねると、最近出来たんですよ便利でしょうと、ハマっ子たちは得意気な顔。考えてみると、不思議な駅です。 現実でも、渋谷駅は横浜駅と多重に接続されたせいかこの「いつまでも工事中」病に感染した気配がありますが、本作では、横浜駅のこの不思議な性質が、無限に拡大する構造物の「遺伝子」として利用されます。 ちなみに、観光地である横浜には、様々な名物がありますね。しかし、本作では、特に横浜という都市への思い入れのようなものは示されません。謎のアニメ「しうまいくん」もフレーバー程度。横浜駅と敵対する福岡のお菓子のほうがディテールが細かいです。あくまでも、変化し続ける横浜駅の特性がテーマなのです。 (2)目的のない巨大構造としての駅 本州を覆う巨大な横浜駅に、どうやら自身の存在目的はないようです。いわば、単純に「生きている」のみ。適当にエスカレーターを生やし、改札口を作り、じわじわと拡大していくだけの存在です。 元々は鉄道駅という明確な目的を持った存在として建設されたものが、その性質を生物的なものに移植された結果、道具ではなく環境のような存在と化し、人々はそこに何らかの居場所や役割を見つけて暮らしています。 このような社会的実在として、株式会社がすぐに思い浮かびます。営利を追及するための組織としては、実際の活動内容があまりに「不自然」ですよね。しかし、この現代に、会社が理不尽だという物語を書いても、わくわくする冒険にはなりにくいでしょう。似た性質を巨大ターミナル駅に見いだした点が、優れた着想だと思います。 (3)列車は出てきません このような次第ですから、本作に鉄道列車は出てきません。列車に乗降する場所という機能を失っても、いやむしろ失ったからこそ、横浜駅は純粋に横浜駅であり続けることができます。 この点で、本作はキング「ダーク・タワー」シリーズの殺人モノレールを越えた存在といえるでしょう。謎なぞ好きの狂ったモノレールは、悪意ある存在で、戦うことができました。 しかし、本作の横浜駅は、明確な目的がないだけで、ある意味では正気の状態といえます。駅の周りに暮らす人間は、これとどう対峙すべきなのか。主人公はある行動に踏み切りますが、本人はその選択に納得していないようにみえます。主人公の人生は、むしろそこから始まるのかもしれません。 (4)魅力的なサブキャラクター 中盤から登場する技術者の久保トシルは、他人と話をしていても、相槌を打つ必要を感じずに黙っている人間です。 しかしこの人物はなかなか魅力的で、価値判断も明確です。ぼんやり流されている主人公よりも、よほどしっかり自分の人生を生きています。私はこういう人が大好き。見ていてとても楽しいです。 彼の消息は途中で途切れていますが、一体どこへたどりつくやら。本作が大ヒットし、彼が大活躍するスピンオフ作品が次々に作られることを願ってやみません。最後はやはり、あこがれの宇宙に乗り出してほしい。そこでベタベタな落ちがついたりするのも、また人生というものです。 いかがでしょうか。列車に乗らない駅の話、かなり面白そうではないですか?私は一気に読みました。 いやあ、twitterがあって、本当に良かった!そういえば、何に役立つわけでもなく大赤字なのに、長らく特殊日本的に大繁栄し、近年でも米国大統領を初め有名・無名の人々に役割や居場所を与えているこのSNSも、奥深くて謎めいた、大いに横浜駅的な存在といえますね…
0投稿日: 2017.07.25
powered by ブクログ横浜駅がいつまでたっても工事が終わらないことから、いつしか自動増殖しだしたという設定が面白い。今では北海道と九州を除き日本全国が横浜駅になってしまっているというとんでもない話。内容的には面白かったが、出て来た登場人物のこと活躍が中途半端で、続編やスピンオフを前提に描かれてあるのかと思ってしまう。 ネップシャマイ、ハイクンテレケ、久保トシル、二条ケイハなどの視点から幾らでも話ができそうだ。 大友克洋や押井守あたりがアニメ化してくれないだろうか。きっとアニメ映えする物語だと思う。
0投稿日: 2017.07.22
powered by ブクログ横浜駅は出来てからずっと工事中な事から、日本のサグラダ・ファミリアと呼ばれている、というのは神奈川あるあるな話。 関西に居た頃はそんな話は知らなかったけれど、神奈川に住んでいると、よく思ったものだ。 いったい、いつ終わるのか。 そんなところから、こんなSF小説が出来上がるなんて、びっくり。 この本は、神奈川県民や横浜駅を使う人以外に面白く感じられる要素があるのかな、と読む前は思っていたけれど、Suicaや18きっぷのルールも入っていたり、横浜駅に飲みこまれた横浜以外の街もいくつか出てきたりするのが面白い。 脳内で自己増殖する横浜駅の光景を想像するのはなかなか大変だけれど、映像作品になればより面白いかもしれない。 この本だけで伏線が拾いきれていないので、近々もう1冊出るようです。
0投稿日: 2017.07.20
powered by ブクログ湘南に住む青年が青春18きっぷを手に 横浜駅のエキナカに潜入し、本州を旅行する話。 (ただし、横浜駅は自動増殖する) また、JR九州の職員が仕事サボって 四国経由でアウトローな国内旅行をするよ! 発想のすばらしさもさることながら、 世界観は緻密に作りこまれているし、 登場人物の会話も小気味良い。 シリアスなディストピア小説の合間合間に 横浜駅の恐ろしさの描写があるので ついつい吹き出してしまう。
0投稿日: 2017.06.11
powered by ブクログ発想はユニークだし、設定は細かいところまで作り込まれている。これは確かにコミックや映画にするのも(難しそうだけど)面白そう。
0投稿日: 2017.06.09
powered by ブクログ読了!舞台設定は面白いので内容の物足りなさが逆に目立つ。キャラは割と魅力的。JR北側の話も欲しい。ユキエさんはどうなった? 横浜駅がいつも工事中というイメージはなかったのだけど、よく考えて見たら外から眺めたことがない。周辺の駅には行くのに、横浜駅は中だけで完結してしまう。ビックリ! ↓読み途中の感想 まだ読み途中なのだけど、寝ようと思って目をつむってはたと気づいた。ファンの皆さんには今さらかもだけど、イスカリオテなのですね。変わった苗字だなあって思ってたのよね。
0投稿日: 2017.06.02
powered by ブクログ実際の横浜駅も工事が続いてますが…、舞台を別に横浜駅でなくても。横浜駅でもいいんだけど(横浜に馴染みがある人は手に取りやすいしね)。よく考えてあるなあと思う、映像の世界で見てみたいね。
0投稿日: 2017.06.01
powered by ブクログ神奈川県民の常識のひとつに【横浜駅の工事は一生終わらない】というものがある。 事実、現在の横浜駅が開業した1915年(大正4年)から現在に至るまで、工事を終えたことが一度もない。さらに言えば、初代横浜駅(現在の桜木町駅)が開業したのは1872年(明治5年)で、そこから数えても工事をしていなかった時代はないという。145年間工事を続けていて、その終わりの兆しは未だ見えない。 そこからアイディアを見出して、Twitterで著者アカウントが<横浜駅は「完成しない」のではなく「絶え間ない生成と分解を続ける定常状態こそが横浜駅の完成形であり、つまり横浜駅はひとつの生命体である」と何度言ったら>とネタツイートし、物語をつぶやきはじめたのが『横浜駅SF』の始まり。 小説投稿サイト「カクヨム」で掲載され、第1回WEB小説コンテストSF部門で大賞を受賞。その後書籍化にあたり大幅に加筆修正された。 自己増殖をはじめた横浜駅に本州の99%を覆われた日本が舞台のSF作品。横浜駅の侵攻を阻止すべく、北海道ではJR北日本が、九州ではJR福岡が横浜駅と闘っている。 横浜駅に覆われた地域は「エキナカ」、横浜駅外のエリアは「エキソト」と呼ばれ、エキソトの人間はエキナカに入ることができず、エキナカの廃棄物を頼りに生活するしかない。一方、エキナカの住民は脳内に「Suika」を埋め込まれ、「自動改札」の厳しい監視下で生活をしている。 エキソトのひとつである九十九段下という海辺の地域で生きてきた主人公の三島ヒロトは、横浜駅に迫害された現在の生活にも特に疑問感じることなく暮らしてきた青年。ある時横浜駅への反逆でエキナカを追放され九十九段下に漂流した男から、ヒロトは5日間限定でエキナカに入ることのできる「18きっぷ」を受け取る。彼からヒロトへの依頼は、横浜駅からの解放を目指しエキナカに潜む女性を助けることだった。 横浜駅と闘う人たちの「目的をもって生きる姿」と、それをみてヒロトが自分自身の心に見出す「目的をもって生きることへの渇望」にぐっとくる。 そして何といってもネタツイートから始まったトンデモ設定にも関わらず、世界観を細かく紡いでいることに圧倒される。 小説を読んで、映像を見たいと思ったのは初めてかもしれない。自分の創造の範囲を超えていて想像が難しい。漫画やアニメで見てみたいと思ったら、「ヤングエースUP」で漫画を無料連載中だった。これから読み進めます。 ひとつだけ気になるとしたら、ちりばめられた伏線の回収が粗いような気がした。外伝があるようなので、そこで回収されるのだろうか……。
0投稿日: 2017.05.19
powered by ブクログ「あなたのSuikaは不正認定されています。強制排斥を実行します」 本州の99%を覆う横浜駅。人々は脳に埋め込まれたSuikaにより管理されるエキナカ社会を生きていた。 横浜駅の外で暮らす非Suika住民のヒロトは「18きっぷ」を託され、横浜駅へ入る決意を固める。タイムリミットは5日間。 ヒロトが果たすべき使命とは。「42番出口」にあるものとは何なのか。 これぞまさに青春18きっぷ! うーんなんだこれ好き。 JR北日本の工作員アンドロイド、JR福岡の前線基地、無法地帯四国、キセル同盟、JR統合知性体。 「位置情報が不正です。改札機能を実行できません」「改札プログラムを終了し、通常モードに移行します」自動改札こわい。でもなんか好き。 あとアンドロイド好きだなーーーやっぱり!あーネップシャマイ…AAT互換…。トシルも好き。最後の台詞が…見当違いだけどいやむしろだからこそ…だからこそいい。
4投稿日: 2017.05.06
powered by ブクログ設定は本当に素晴らしいです。ブクログからのツイートで思わず借りてしまった本で…。実際に読んだら、ちょっと評価が辛めになったのは申し訳ないくらい。角川のニュータイプに連載してた他作家さんの作品に共通する、ドライでクールな文体も、悪くないのに。 状況説明が最初に少しあって、駅の様子が思い浮かべられたら、もっと入り込めたかな。少し読んで図書館に返すことにしてしまいました。なんとなく私が読みたかったものとは違うのかなと、勝手に感じてしまって。再読するといいかな、今合わないだけだな…と思い、待ってらっしゃる方もいるということで。 鉄道についての細かな知識が豊富に生かされているのでもっと冒頭から駅内部の描写が欲しかった…。是非、ゲームやアニメにして欲しいような世界ですね。巨大な横浜駅の細部から、ずーっとカメラを引きその異常な質量を全景で見せて欲しい。感覚が斬新なので、ハマる方はどストライクかと思います。気になられたら少しでも試し読みして楽しかったらガッチリ読了をオススメします。
0投稿日: 2017.04.22
powered by ブクログおもしろかったけどちょっと難しかった気もする。 イマイチ頭の中に映像が描けなくて、物語の世界に入っていけなかった。 でも設定はなんだかわからないけど、面白いし、次巻もあるようなので楽しみ。
0投稿日: 2017.04.11
powered by ブクログ面白かった。横浜駅が本州全体に増殖し、本州全てがエキナカ。至るところに人型の自動改札がありSuica内臓の人間だけがエキナカで生活できる世界。北海道と九州は増殖を防ぐべく、工作員を送ったり武器を作ったり。なぜ横浜駅かはあとがきでわかる。今なら渋谷かな。
0投稿日: 2017.03.29
powered by ブクログよくある世紀末?SFではあるのだけれど、自分自身が毎日毎日使っている駅が舞台だというだけで、ちょっとだけ違う視点で読めたような。ただ、せっかくなので、横浜駅知ってる人ならではのあるある話などがあればもっと楽しめたかな。
0投稿日: 2017.03.27良くも悪くもタイトルに惹かれる人向け
よくある世紀末?SFではあるのだけれど、自分自身が毎日毎日使っている駅が舞台だというだけで、ちょっとだけ違う視点で読めたような。ただ、せっかくなので、横浜駅知ってる人ならではのあるある話などがあればもっと楽しめたかな。
0投稿日: 2017.03.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
数百年後(1千年位?)の未来、自ら拡張機能を有した横浜駅は本州の殆どを覆いつくし四国も侵略し、更に北海道・九州への進出を目指していた。JR北海道とJR九州はそれぞれ独自に対横浜駅戦を展開している。 宇宙開発や人口衛星、リニアなどの技術は高度文明時代のものとして既にほぼ消失。遺構となり一般には忘れ去られている。 日本人は横浜駅が自動生産する食料・生活物資に依存するエキナカの人、横浜駅から廃棄される物に殆ど依存しているsuica認証を体内に保持していない駅外の人。そして組織的な状態を保ち、横浜駅進行を食い止めている北海道・九州の人。それと横浜駅の侵攻を防げず、無政府状態となった四国の人に分けられている。 そんな中、横浜駅による日本完全支配を阻止しようとする人達の活動を描いたSFである。 開設以来現在に至るまで、延々と改良工事をやり続けている横浜駅が、このように進化(構造遺伝界や脅威の自動改札やその進化の過程で名残として残された赤外線カメラ・・・)する設定も、未来に引き継がれた名称や技術などは、読んでいて楽しい。かつて無い世界観が表現されており、実に面白かった。 実は横浜駅は腐海で、何かを浄化しているのかと勝手に想像していましたが…
3投稿日: 2017.03.17
powered by ブクログ回収されない疑問点があったけど、続刊出るんですね、良かった。確かに『アド・バード』の雰囲気ありました。何も知らなかったヒロトに全部の重荷を背負わせちゃって、大丈夫ですか? と思ったりもしたけど、続刊楽しみにしてます!
0投稿日: 2017.03.01
powered by ブクログ確かに横浜駅=ずっと工事中というイメージはあるwでもそれをこんな風に料理するとは!荒唐無稽には違いないんだけど、多数の劇中用語で構築された世界観にどんどん引き込まれる。何となく『進撃の巨人』と重ねたり。欲を言えば「なぜこの世界の謎を解くのが彼なのか?」に対する答えも欲しかった。
0投稿日: 2017.02.27
powered by ブクログ日本のサクラダファミリアこと横浜駅。なぜ改装工事が行われているのか、誰も完成系を知らないまま工事は続けられている。現在横浜でジワジワとそして確実に人間の所有する面積を蝕み続ける我らが横浜駅を描いたそう遠くない未来を予見した一冊。 僕らは今だってベイプを吸いながらエナジードリンクを飲み横浜駅の自動改札をアップルウォッチでくぐり抜ける。そんな未来でディストピアSFな現代に生きているじゃないか。 *本の内容からだいぶ逸脱しましたが本書とユナイテッドステイツオブジャパンはSF好き日本人としてはマストな小説なので読むべき。
0投稿日: 2017.02.05
powered by ブクログ生物学者の方が書いたとだけあって、SFの要素が全開の、横浜を中心としたディストピアを描いている。ただ、見方を変えればある人にとってはユートピアなのかもしれない。つまりは世界はいくらでもひっくり返れるということ。
0投稿日: 2017.01.12
powered by ブクログ面白かったけど、ハマっ子心をくすぐる横浜駅固有の事情なり、横浜周辺に詳しいからこそ楽しめる何か、みたいなものは特になかった。駅が自律的に修復拡大していく、という設定や世界観は好き。
0投稿日: 2017.01.05
powered by ブクログ「横浜駅は永遠に完成しない日本のサグラダ・ファミリアだ」 横浜駅SFという名の通り,かなりちゃんとSFしてた。 生物学研究者によるディストピア小説。
0投稿日: 2017.01.04
powered by ブクログ言ってしまえば壮大な出オチなんですけど、ちゃんとSFとして成り立っているところはすごい。人が文明を失い、どこか終末感さえ漂わせているのに、舞台はあくまでもエキナカ。このギャップがなんともいい。 あと、舞台はあくまでも「横浜駅」ですが、横浜駅っぽい感じはあまりしない。さらに言えば、作中に横浜は登場しないよね。
4投稿日: 2017.01.02面白い着想から始まったSF作品ですね(^-^)/
無限に自己増殖する横浜駅が本州のほとんどを覆ってしまった世界。 そこはSuikaを持たない人間は構内に入れない。 横浜駅の外で育った青年ヒロトが、18きっぷを手に五日間の冒険を繰り広げます。 目的は二つ。横浜駅から追放された男の「キセル同盟のリーダーを助けてほしい」という遺言を果たすことと、世話していた教授という痴ほう症の老人の「42番出口に行け」という言葉。 駅に入って様々な紆余曲折を経ていきます。五日間というタイムリミットのなかでヒロトが感じたことは…。 JR福岡。増殖する横浜駅から九州を守る組織の職員トシルは、仕事と人間関係に嫌気が差して治安が悪化している四国へ脱走。そこで出会った幽霊の正体は…。 無限に増殖する横浜駅構内というデストピアで暮らす人々。 地域によって差はあるものの治安の悪化している外の世界。 二人の主人公が見る横浜駅を中心とした世界はどう映るのでしょうか。 ただ増殖して構内の保全を行う横浜駅。 Suikaを持たないものの侵入を阻み、暴力や破壊行為を行うと即座に構内から追放する自動改札。 それぞれ組織立って増殖に対抗するJR福岡とJR北日本。 横浜駅内部で解放活動を行っていたキセル同盟。 色々な要素が入り交じった本格的なSF作品ですね。
7投稿日: 2016.12.25
