
総合評価
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powered by ブクログページをめくる手が止まらない! 滑らかな展開で、気持ちの良いラスト。とても面白かった。 巻末の書評も面白く読めて、大満足で閉じました。 事件解決とともに主人公の研修医が成長していく様も描かれているのだけど 冒頭はまだ直情径行な主人公に若干いらいらが募るものの、後半の肝の座りっぷりは読んでいて気持ちがよかった。 評価の高い一冊。
9投稿日: 2023.10.10
powered by ブクログ法医学ミステリーの世界、面白かったです。 五編それぞれに完結形式だと思って読んでたら、最終話でまさかの伏線回収。 なるほど、そういうことだったのね~。 医療小説を読んでると日常では縁のない単語や、病気に関する情報がいっぱい出てくる。 ミステリーとして面白かったし、専門的知識もたくさんで興味深い1冊でした。 危うく闇に葬られてしまうところだった真実を明らかにし、亡くなった人の無念や気持ちのうえで遺族の救いにもなる法医学分野。 その分野でのドラマを見てても思うけど本当にすごい。 個性的な登場人物たちが今後どういう関係性になっていくのか、法医学教室研修医の真琴の今後の成長も気になる。 軽い読み心地で未知の分野を楽しめるシリーズ、今年中に読破したい。
5投稿日: 2023.10.01
powered by ブクログ法医学教室もの。検視官とか、科捜研とか、論理的でスッキリしますね。刑事が靴を擦り減らして犯人を追うとか、取調室で泣き落とすとか、密室のトリックを解くとか、そういうのもいいけど、客観的な事実が真実を伝える、ていいよね。しかも、それは光崎教授のような職人でなければ見えない真実というところがいいよね。
2投稿日: 2023.09.25
powered by ブクログ法医学教室に「試用期間」として入った研修医は、偏屈だけど知識・技術ともに卓越した老教授と死体好きの外国人准教授に振り回されつつ、医師として、そして法医学に携わる者として成長していく。 老教授が解剖する、一見すると事件性が無い遺体の謎と、物語全体の謎。先が読めるけれど、結果に辿り着くまでの道のりがスリリングで面白い。 解剖室の匂いがする様な描写がリアルだった。
0投稿日: 2023.09.18
powered by ブクログとあるYoutubeで中山七里先生を拝見し、拝読いたしました。背表紙の解説に惹かれ法医学ミステリーという初めての分野に挑戦しました。 医学的な専門用語も多く、専門的でないとイメージしづらい部分もありましたが、多くの作品を描かれている七里先生がこれを書かれるなかでどれだけ医学を勉強したんだろうと考えがら読了しました。 非常に個性的なキャラクターだらけであり、おもしろい。続編も読みます。
0投稿日: 2023.09.17
powered by ブクログ流石 中山七里作品。大変面白く読ませていただきました。なんでこんなにも魅力的な主人公が出てくるのか。本当に松岡圭祐か中山七里かと思える程魅力的な主人公が多く それが微妙に絡んでくる。良い意味で娯楽作家の天才である。申し訳無いが全ての続編に期待!
0投稿日: 2023.09.08
powered by ブクログ中山先生の新作を読もうとしたら、シリーズものだと知り、1作目から読まないとと思って買ってきた。法医学ミステリー。 犯罪捜査のためとかの解剖する先生についた研修医が主人公の話。 解剖のシーンはなかなか食欲失う感じの描写で、その辺りはじっくり読まないようにした。 解剖の権威の医師とアシスタントの外国人、埼玉県警の捜査員がキャラクターがよくてサクサク読めた。
0投稿日: 2023.08.23
powered by ブクログ解剖医というジャンルのミステリーと言うが興味深かったのと、こんな特殊な職種に対しての知識の深さにひたすら感動!内容ももちろん面白かった。
1投稿日: 2023.08.12
powered by ブクログ好きなやつでした!! 法医学といえば、今ではドラマ「アンナチュラル」なんですが、声を聴くっていう台詞が共通してましたね。 シリーズ続いてるので続きが気になります!
2投稿日: 2023.07.30
powered by ブクログ安定のエンタメ感!きっとドラマ化してるのだろうと思ったら案の定。 なんとなく展開も予測できるけれど、きちんとした下調べ?から成る知識や情報のもとに物語が成り立っているから、薄っぺらくない。さすが中山七里。 重たすぎる本を読むエネルギーはない、でも現実から一旦離れて小説の世界に浸かりたいという時にぴたっとはまるエンタメ作品。 とても丁寧に書いているだろうに、使い捨てJ-POPみたいな読み方してごめんなさい。 カエル男も読んではいたが、この作品の主役たちがしれっと出ていることは気づかなかった。まあ、読んだのだいぶ前だから仕方ないか。 解説を読み、筆者が相当特殊な人だと分かったのも良かった。(有隣堂の動画で異常さは多少知っていたが笑) 自分の書きたいものは書かない、皆が読みたいものを書く 編集者の人と考えながらストーリーを3日間で脳内に作り上げ、あとはそれを文字起こしするだけ、らしい。 …七里!恐ろしい人!
2投稿日: 2023.07.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とても良かった。 中山七里、あまりにも目にするからどこから読んだものかと手にしたけど違うシリーズで出てくるキャラクターもいるんだ。 そっちも読もうかな。 法医学というと個人的に法医学教室の事件ファイルとか科捜研の女(に出てくるあの先生)だとかを思い出すけどなんでこうワクワクするのだろう。 出てくる人物がバランスよくて余りがない。 だからこそ逆に津久場先生が怪しすぎたんだよなぁ。 古手川くんが他の作品のキャラだってネタバレ先に知ってなかったらどっちか迷ってたかもしれないけど。 それにしても既往症の患者を選んでるってわかった時点で津久場先生しかいないか。 この作品はそういうことじゃないからアレだけど。 古手川くん話が進むごとに好きになる。 出汁みたいな男だ。 情熱がない訳では無いけど普段の姿勢はなんで俺ばかり〜みたいな態度なのがとてもいい。 それでいて多分誰よりも死に対して正しくあろう姿勢がいい。 光崎教授が逮捕されちゃうって言われて飛び出してくるところもとてもいい。 それなのに飄々とした余裕そうなポーズで現れるのがとてもいい。 なんだかんだ言っていざとなったら「すべて俺の判断です」って真琴の前に立ったのがとてもいい。
2投稿日: 2023.07.22
powered by ブクログ★★★★★ 心が動いた名著。何度も読み返したい ★★★★☆ 暇な時に読み返したい ★★★☆☆ 読み返しはないが面白かった ★★☆☆☆ 面白くなかった ★☆☆☆☆ 同上
0投稿日: 2023.07.11
powered by ブクログ浦和医大法医学室に真琴は研修医として配属される そこには 60代半ばの鋭い目をした光崎教授 准教授のキャシー がいた 泥酔して死んだ54歳の男 自転車と自動車の事故で死んだ女 試合中に事故で死んだ競艇選手 闘病の果てに死んだ高校時代の友人 10歳で死んだ女の子 遺族側の気持ちになると亡くなった者を 切り刻むことに胸が張り裂けそうになるだろう この世からいなくなるだけで残酷 でも、亡くなった者が防げた死もあり 無念な思いを抱えている場合もある その思いを遺族は知り 亡くなった者の分、精一杯生き抜く そのために法医学医は必要なのだ 目をそむけたくなる場面もあるが 真実を証していく姿に面白さと 真実を貫く姿に励まされる 続編があるので そちらも読んでみたい 小手川刑事が人間らしくて好き
6投稿日: 2023.06.23
powered by ブクログ実家に帰る新幹線内用に購入 法医学チームに研修医として配属させれた主人公が、唯我独尊が白衣を着ていると称させる老医者のもとで5つのケース(短編)を通して医者として成長する物語 面白かったです!!!
1投稿日: 2023.06.17
powered by ブクログ大学の法医学教室に試用扱いで入った真琴。 法医学界の権威光崎、死体好きの外国人医師キャシーと共に一見事故や病気にしか見えない遺体の謎に迫る。短編の連作で最後は少しじんと来るストーリーだった。
0投稿日: 2023.06.09
powered by ブクログ職業にするからには徹底的に個人の想いは不要。真実がその人のためになる。語れない人のために否応なく突き進む姿勢に感銘を受けました。
44投稿日: 2023.05.31
powered by ブクログ濃いキャラ好きとしてはたまらない光崎教授。個性派揃いのキャラクターが難しそうな法医学の世界の奥深さを伝えてくれる。
1投稿日: 2023.05.31
powered by ブクログ七里ワールドはそれぞれスポットライトが当たるのが楽しみなんですが まさか、頑固じーさんがお付きのものを連れて主役張るとは思いませんでした。 定番の古手川くんとか、いい味出してるし、それだけでワクワク んでもって、またビシッと一筋通しつつ、夜の不条理的なところに ズバッと斬り込んでくれるから、面白くて読む手が止まりませんでした またしても・・・ にしてもあとがきにもありましたけど、ホント実体験してないのに なんであんなにリアルな情景想起させられるんですかね? まさに神様、仏様、七里様ですな 次も楽しみです!!
1投稿日: 2023.05.20
powered by ブクログ中山七里さんの本は本当に面白くて引き込まれる。法医学に関わる内容で、死因の解明までの描写が嫌な感じのない、でもリアリティは無くさない感じでちょうど良い加減で描かれていると思う。5つの短篇連作でそれぞれのエピソードが最終的に一つの真実に向かう構成は秀逸だと思った。ヒポクラテスシリーズはまだあるようなので、そちらも読みたい。
2投稿日: 2023.04.23
powered by ブクログ中山七里さん『ヒポテクラスの誓いシリーズ』1作目 今度は法医学の世界に踏み入れた?! 幅広さに脱帽。。。 解剖シーンでは、強烈な解剖室や死者の匂いがしてくる様な錯覚さえ覚えた 主人公の研修医とお馴染みの法医学の権威・光崎教授、外国人准教授・キャシー、そしてもっとお馴染みの古手川刑事が、亡くなった5人の解剖を経て、死因の真実を導き出していく話 5話短編ではあるが、繋がりがあるので全くそれを感じさせない 主人公の研修医はまともだが、それ以外はやっぱり濃厚キャラ(笑) 真実を探るためなら、遺体に隠されたものを暴くためなら内規も手続きも無視して突っ走る光崎教授に、いつの間にか魅了されていく研修医の姿が頼もしい 「あなたが言いたいことを教えて_」 と死体に語りかける主人公 続編もお決まりのセリフになるのだろうか?
35投稿日: 2023.04.08
powered by ブクログ中山七里さんの作品は本作が初めて。これは面白い。すごくポップで読みやすいし、登場人物のテンポ良い掛け合いも小気味良く、そしてクスッ笑える。キャシー先生の言回しなんて、危うく吹き出してしまいそうになることも。そしてシリアスな場面では、人生の教訓になるような名台詞もしばしば。なかなかのセンスだ。 法医学のお話なので読み始めて前半は、ちょっと食事の前は…って気もしていたが、真琴先生よろしく中盤くらいから慣れてきて、食前食後でも読めるようになった(笑) 解説を読んでみると、本作の登場人物は中山七里さんの他の作品ともリンクしているようなので、ぜひ順々に読んでみようと思う。
0投稿日: 2023.04.03
powered by ブクログ法医学の医療ミステリー。 医療に携わる者にとって、生体と死体に区別があるのか否か。 光崎教授が率いるキャシー、真琴の3トリオと古手川刑事の物語。 正式な手順を踏まずに強引に解剖をする場面は賛同できない部分があるが、論理的な説明を読むと唸る部分もあるのは確か。 真琴が医者として人として成長していく様子も良かったと思います。 ただ、解剖のお話なのでグロテスクなのが苦手な方はご注意を。
1投稿日: 2023.03.10
powered by ブクログ再読でした… すっかり忘れていて、読み進めても思い出せず 終盤に既視感を覚えて、最後に謎が解けたところで、 「あれ?この結末、何となく知っている」と思う…。 それでも既読は気付かず、ドラマでも見たのかな~と考えていました。 こんなに消えてしまうような読書をしてきたのかと思うと 情けないような、後ろめたいような…。 でも、もう一度楽しめたし、今回はレビューも残せるし、良しとします! 内容としては面白かったけれど、 テンポなのか何なのか理由は分かりませんが、 作品の世界へどんどん入り込む感覚は味わえなかったので惜しい。 シリーズは読み進めたいと思います。 (再読2023/03/02) (初読み2019/03/04)
8投稿日: 2023.03.04
powered by ブクログ法医物は初めて読んだ。 後書きに書いてあるが、テレビドラマなどでは、一つのジャンルになっているのですね。見たことないけど。 一つ一つが短編としても読めるし、なおかつ、しっかりと全体で長編ものとしても、楽しめた。 解剖手術の専門的描写もあり、作者は元医師だったのかと思ったが、全く違うので驚いた。 ぐいぐい、話に引き込まれる。 途中、涙もあり、意外な結末にも驚かされる。 登場人物も、皆とても魅力的であり、他の本も引き続き読んでいきたいと思った。
3投稿日: 2023.02.04
powered by ブクログ五つの短編。法医学教室の光崎教授の死者に対する圧倒的な解剖術と、研修医の真琴の成長の物語かと思ったら、全ての話が繋がっていた。普通の事故や病死と思われた死体を強引に解剖するという荒業を使って行うのは何故か、後半になって来ると何となく分かってくる。 仕事ができなくて法医学教室ヘ送り込まれたと思った真琴にしても違った思惑が。 真琴を送り込んだ上司に関してどんどん違和感が起きてくる。 医学的な知識が無くとも、内容が面白いのであっという間に読み終えた。
37投稿日: 2023.02.03
powered by ブクログサプライズは無いが、サクサク読めて面白い。 キャシーが真琴に言った台詞が、印象的。 感情を無視しろと教授は言っているわけじゃない。論理に優先させるなと言っているのです。
3投稿日: 2023.01.28
powered by ブクログこんなに強引に解剖しても大丈夫なのか?と心配してしまう。 1つ1つの話が自分に全く知識がない分野の話なので読んでてとても面白い。続編もあるので楽しみです。 それにしても中山七里さんは何でこんなに違う分野に詳しいのだろう?
87投稿日: 2023.01.23
powered by ブクログ法医学というテーマに惹かれて購入。馴染みのない分野がゆえに知的好奇心を擽られる。 知的短編形式で進んでいきつつ、全編にわたっていた謎が回収されるという流れ。このオチはけっこう面白かったです。 ただ、フィクションなので、ということは差し引いてもあまりに話がテンポよく進みすぎて、登場人物への感情や思いを差し込む隙間が無かったというか。そういう類の話ではないかもですが、何となく気持ちがついていかないまま終わってしまった。
5投稿日: 2023.01.01
powered by ブクログ光崎先生が一緒に仕事をしていくについて、とても頼りなる反面、仲良くなるにはまた難しいだろうなぁ ご遺体からの声を聞く、法医学者にしかできないことで、今を生きる人の救いにもなる、素晴らしい学問だと思いました。
4投稿日: 2022.12.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
法医学バージョンのガリレオ(東野圭吾さん著)みたいで面白かった。 それぞれの章での小さな疑問が最後に明らかになるのがよかった。 続きも読みたい。
0投稿日: 2022.12.11
powered by ブクログ好きな作品がまた増えました。 正論を述べている光崎先生に対して感情論を述べている主人公。 前者のほうが納得させられるものだけれど、全肯定できるかと言われれば……… これがまた面白いんですよね………
1投稿日: 2022.12.08
powered by ブクログ法医学ミステリー。登場人物が癖が強くて面白い。 中山七里さんの作品はいつも一気読みしてしまう。 これからの真琴先生の成長が楽しみです。
1投稿日: 2022.12.08
powered by ブクログ中山七里の多才ぶりには驚かされる。 今作品は法医学の世界を題材にしているが、ミステリ要素も十分かつ博学な解説。多作家でありながらどの作品もクオリティが高いのは本当に驚きだ。 別の作品だが「作家刑事毒島」を思い出した。文学賞を受賞してもその後は鳴かず飛ばずの作家をこき下ろしていたが、中山七里の活動をみると納得せざるを得ない。ヒット作を連発してこその作家である。
5投稿日: 2022.11.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
中山七里さんのシリーズもの 初めて手を出してみました。 が、早く読めばよかった… 医療者だからこそ読み進めやすかったけど 知らないことも沢山あって 法医学って奥が深いなあと思いました。 光崎教授が真琴を先生呼びするとこ たまらなく好きでした。 刑事さんと恋愛に発展したりするのかな… 死者も生者も同じ患者。 でも解剖に消極的な日本の体制や経済問題、遺族の考え方など課題はたくさんあってでも医療関係の仕事をしていても普段の仕事じゃ見えないところなので興味深かったです。 個人的に「監察医 朝顔」も 「アンナチュラル」も好きだったので こういった作品で感じたこと 誰かに伝えられたらいいなと思います。
1投稿日: 2022.11.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2022/11/9 読了 次男蔵書から 登場人物の個性が際立ち、光崎ご老体の正論が容赦ないのを、楽しんで読みました。 そして、会話内でしか登場していない渡瀬班長が容易に妄想でき、いつ出るのかと読み進め、ついに姿をあらわさないとは! 個人的には、光崎ご老体と、若造古手川がお気に入りです。
1投稿日: 2022.11.09
powered by ブクログ面白過ぎで一気読み 以前、読んだ中山七里さんの作品のときも 「改めて好きだわ」と感動したけど、今回も同じ気持ちになったので とにかく私は中山七里さんが大好きなんだな~~と。 真琴ちゃんが、一生懸命患者にう寄り添う姿が健気でかわいくて仕方ないし (実写が北川景子だったのもある) なんと!シリーズものなのね!! それは全部読まなきゃ!!です!
3投稿日: 2022.10.25
powered by ブクログヒポクラテスの誓い、というものを初めて知った 成長していく真琴先生の姿が、読んでいて気持ちよかった 古手川刑事とのやりとりも面白い
4投稿日: 2022.10.16
powered by ブクログ解剖医の医療ミステリー 物言わぬ遺体を解剖して謎を究明していく 登場人物のクセが非常に強い 日本語ペラペラだが、たまに怪しい諺を発揮するキャシー そして天上天下唯我独尊を地で行くような教授、光崎 しかし仕事に対しての姿勢は一時の感情に流されることのない公平性と真実への追求という徹底された信念のもと行われる これに関しては一切の妥協を許さず主人公も次第に影響されていく 専門的な用語、症状が多いため読みにくさは多少残るが痛快さもあり面白かった
3投稿日: 2022.10.13
powered by ブクログ浦和医大、法医学教室に入った、研修医の栂野真琴は、治療も延命もできない医学に、価値はあるのか? と、いささか、懐疑的。 教授は、光崎藤次郎。 海外では高い評価を受ける傍ら、国内では、今ひとつ知名度が低い。 准教授は、紅毛碧眼、日本語を流暢に喋る、死体好きのキャシー・ペンドルトン。 警察との連絡役として、埼玉県警の古手川和也。 泥酔状態で、凍死した中年男性。 自転車に乗って、交通事故に遭い、死亡した女性。 レース中に激突死した、競艇選手。 自宅療養中、容態が急変し、治療中に死亡した、マイコプラズマ肺炎患者。 等、事件性のなさそうな遺体を、半ば無理やりに解剖する光崎教授。 しかし、何度か、光崎教授の元で、解剖をするうちに、真琴は、深奥と存在意義を知り始める。 光崎教授は、「全ての死体が、好奇心の対象だ」と豪語し、 「既往症のある遺体が出たら教えろ」と、古手川刑事に指示していた。 果たして、その真意は? 解剖シーンでは、臭いまで漂って来そうな、臨場感。 なかなか面白かった。
36投稿日: 2022.10.06
powered by ブクロググロい表現に序盤は少し抵抗を感じたが、教授に毒されたのか全く抵抗感はなくなっていた。 というのは冗談ですが、解剖時の一つ一つの表現にしっかりと意味がある事が分かる事で見方が変わり、最後まで楽しく読めました、 登場人物もそれぞれユニークで、どこか某ガリレオ作品に通ずる所がある様に思えました。 続編があるか分かりませんが、あるなら楽しみです。
1投稿日: 2022.09.19
powered by ブクログ病理解剖がテーマの本書。医学知識が皆無な私でも楽しめました。キャリー先生のキャラが濃すぎる。そしてそれに負けない登場人物達。知らない方が幸せなことも多いかもしれないけど、私は自分の死後は解剖をしてほしい。遺族のためにも医学の発展のためにも……。
0投稿日: 2022.09.11
powered by ブクログ「ヒポクラテス」シリーズの第1弾。 今回も面白かったです。 中山先生の作品は一気に読めてしまうものが多いので好きです。 続くシリーズも読みます!
3投稿日: 2022.09.06
powered by ブクログ「ヒポクラテスの誓い」シリーズ第一弾 全5話からなる短編連作の法医学ミステリー 浦和医大の法医学教室に入った研修医の真琴 法医学会の権威の光崎 死体好きの外国人准教授キャシー そして小手川刑事からなる物語 解剖シーンがグロいですが、ストーリとしては楽しめます。 光崎が事件性のない遺体を強引に解剖していきます。 その真意とは? ■生者と死者 泥酔状態で凍死した中年男性。その死の真相を光崎の解剖が明らかにしていきます ■加害者と被害者 自転車と乗用車の事故で、自転車の運転した女性が死亡。その事故の真相は? ■監察医と法医学者 競艇のレース中にコースアウトした選手。その原因を探る ■母と娘 真琴の友人がが病院で治療中に死亡。その死亡原因を探ぐる ■背約と誓約 治療中、腹膜炎で死亡した少女。その真相。 これら5件の死には共通点が.. といった展開です。 重い話ではなく、軽快なストーリ展開でエンターテイメントとして楽しめます。 お勧め
25投稿日: 2022.07.31
powered by ブクログ司法解剖の現場を舞台にした医学ミステリー。章ごとにそれぞれ事件が展開されるが、最後に全体をひっくるめたどんでん返し! 医学知識なくても楽しめます。
1投稿日: 2022.07.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
法医学の知識ゼロながら全話とも結論が気になりドキドキしながら読み進めることができました。単なる短編ではなく最後に全てが繋がるストーリーは流石だと感心しました。
1投稿日: 2022.07.03
powered by ブクログ臨床医志望の研修医・栂野真琴が、にもかかわらず法医学教室に回されたところから始まるお話。 偏屈者だが法医学の権威・光崎が若い刑事の古手川に命じて既往症のある遺体を集めては解剖しまくる。 この作者の本、話としてはとても面白く、また興味深く読めるのだけど、何せ話の進め方がかなり強引で、今回もまた同じ印象。解剖の結果がああだったとしても、あんなに円く収まる訳がないわなぁ。 死体の描き方も趣味がよろしくなく。作中とは言え、みんな、よく吐かなかったな。
8投稿日: 2022.07.03
powered by ブクログ法医学視点の小説はあんまり読んだことがなく非常に面白かった。 全く想像できないし、実感もしたくないのだが、死体から発せられる臭い、さらに死体を開腹し体の中から発せられる臭いの強烈さを毎回描いているがどれぐらいのものなのか… 以前ドラマで石原さとみさんが出演されていた法医学の話でも、解剖が予算の関係もあり遅々として進んでいないことが言われていた。 今まで解剖と言うことに視点が向いていなかったが、本当の死因を解明することで死者も生者も救われる事事は学びになった。 (というか解剖で本当の死因を解明することができることさえ知らなかった) 予算面はクラファンなのでもしかしたらどうにかなるかもしれないが、法医学を志す人の減少や、待遇などによってスキルが向上していかない、蓄積していかない、後見していかないと言うことの方が問題ではないかと感じた。
0投稿日: 2022.06.29
powered by ブクログヒポクラテスシリーズは、渡瀬、古手川コンビが信頼する光崎教授の物語ですか!! …といっても、主役はその教室の新人栂野真琴(つがの。。。読めなくて何度も最初のページに戻る!?汗)ですが。 「死者の声を聞き取る」法医学教室は、ドラマ「朝顔」とかでもうすっかりおなじみだけど、果たして、自分は解剖を諾とできるのか。。。 そんな教室での様々をつづる、短編集だと思っていたのに気が付けば!? 真琴と古手川の新たなコンビ(?)の今後も楽しみに? もっと、グロいかと覚悟してたけど、意外にそうでもなかった。まぁ、それは、免疫!?(笑)
0投稿日: 2022.06.19
powered by ブクログ傍若無人な教授と孔孟碧眼の助手との出会いから始まる法医学とミステリーの融合作品。 5章から成る短編ではあるものの、最後にこれまでの短編の流れが繋がった時は、「そういうことか!」と驚かされました。次の作品も期待して読みたくなりました。
0投稿日: 2022.06.10
powered by ブクログ法医学教室の話。知り合いの方に勧められて、読みました。中山七里作品は初めて。前から読んでみたいと思っていたので。また違う作品も読んでみたい。
0投稿日: 2022.06.05
powered by ブクログ中山七里さんの作品の中では今一つの感があった。ただ最近夫が急性心筋梗塞で自宅で亡くなった。自宅で24時間以内に無くなった場合は警察で遺体解剖される旨説明があり夫は病院から一旦警察へ。でも事件性なしとの判断で直ぐ戻された。しかし東京の斎場の事情で直ぐ荼毘にする事が出来ずエンバーミング処理をし自宅にいた。そんな事もありまさにタイムリーな一冊となった。
0投稿日: 2022.06.03
powered by ブクログ中山七里初読破! 研修医が傍若無人な法医学(解剖)の権威から法医学だけでなく医師としての在り方を学んでいく。 教授の雰囲気がかかりつけの小児科医にそっくりで、その方を頭に浮かべながら読みました。こんなこと言いそう〜とか、詰められた時の真琴の気持ち分かる〜とか思いながら。笑 シリーズ読破したいな。あと難しい言葉がちょくちょく出てくるので勉強になる。
0投稿日: 2022.05.27
powered by ブクログ❇︎ 法医学教室シリーズ 第一段 研修医 栂野真琴 准教授 キャシー・ペンドルトン 光崎藤次郎教授 1.生者と死者 2.加害者と被害者 3.監察医と法医学者 4.母と娘 5.背約と誓約 テンポ良くすいすい進む短編5作 生きている人間は嘘を吐く、 死体は真実しか語らない。 物言わぬ死者が語る最後の言葉。
10投稿日: 2022.05.18
powered by ブクログ法医学ミステリー 癖のある登場人物たちだけど、その個性が章を重ねるごとに好きになっていく。 バラバラの死因だと思われていたが最後に上手くまとめられていてご面白かった。
0投稿日: 2022.05.12
powered by ブクログ書店でジャケ買いしまった、初めての法医学ミステリー。 難しい医療ワードは別として、堅物な光崎教授に振り回されながらも、死者の最後の声を聞こうと奮闘する真琴らに好感が持てる。 一話完結の短編小説のようであり、実は最後に全てが繋がる…という『一粒で二度と美味しい』感覚がたまらない小説でした。。 続編があるので楽しみ。
3投稿日: 2022.05.07
powered by ブクログ2022年4月25日 面白い。 死因が物語る、ある種の犯罪。 せっかくの理解者、無二の友人が そこは悲しい。 組織や自分の安泰を求めてしまう人間の弱さ。
0投稿日: 2022.05.01
powered by ブクログ研修医の真琴は法医学教室に臨床研修で入ることになる。元々内科志望の彼女が徐々に心変わり、成長していく。そのきっかけが光崎教授、彼の助手のキャシーだった。 ミステリーでありながら、解剖について考えさせられる物語。
0投稿日: 2022.03.31
powered by ブクログ生者は、嘘をつくが死者は何も喋らない。それ故に死体は、真実を語る。何故、死に至ったのかその謎を解き事件の真相に迫っていく法医学ミステリー。読んだ感じミステリー的にライトでさくさく読めて楽しめた。
1投稿日: 2022.03.19
powered by ブクログ法医学にまつわる作品はとても好きで、 日本の連ドラや海外ドラマ、2時間サスペンスは よく観ていると思う。 小説は、初めて?かな。 所見を述べたり、処置をする描写は、 医学知識が無いので、 ほおほお、ん?、くらいで深く考え過ぎたら 読み進められないのでさらっと。 解剖の結果を元に、さらに謎が謎を呼び、 的な展開を期待していたので、 解剖するまでの四苦八苦が物語の大半で してしまえば、ハイ解決。なのは ちょっと物足りなかった。 とりあえず続巻は読むと思う。
2投稿日: 2022.03.12
powered by ブクログ主要メンバーがアウトローすぎる。 死者の最後の声を聞くため、強引に解剖をする光崎と彼を慕う面々。 それぞれの想いの強さに圧倒される。 『人としてどうか』よりも、医者としての信念を優先する。 全てが繋がった時、その真意が明らかになる。 終始ハラハラさせる連作短編集だった。
1投稿日: 2022.03.09
powered by ブクログ最初に戻って読み直す 最初からおもしろいね。順番にはこだわらなくても良さそうだから、全シリーズ読むべきだな。 ひとつひとつの短編が連作になってて、最終話であっと驚く真実がってスタイルがなかなかよい。
0投稿日: 2022.03.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「選り好みをしてはいけないかだと。それこそ本末転倒だ。研鑽の仕方で腕の上がる者とそうでない者とに分かれる。見識の広さで病原を突き止められる者とそうでない者に分かれる。経験の多寡で専門分野の増えるものとそうでない者に分かれる。医者が病気を選ぶのではない。病気が医者を選ぶのだ。未熟な腕と猫の額ほどの見識しか持たぬのに!やれ給料が少ないだの、超過勤務が辛いだの!訴訟が怖いから手術するのは嫌だのと痴れ言をほざく輩に権利を主張する権利などあるものか」 どんな職業であれ、その道を究めた者の技術は時として神の御業と見紛うことがある。 「裕福な人間は無自覚なんだよ」 「裕福な人間は普通に服を着て外出するだけで、自分たちの生活が満ち足りていることを無意識に見せつけているのさ。家のグレード、着るもの、乗っているクルマ、外食の回数。見せつけられる方は堪ったもんじゃない。本当に憎むべき対象は他にあるのに、どうしても隣の芝生を憎んじまう。そんな風にして本人たちの知らないところで逆恨みされていく」 解説より おなじみのキャラが版元を横断してあちこちの作品に顔を出すのも大きな特徴の一つ。相互に矛盾が起きないよう、時系列まで含めて綿密に設計されている。 デビューから6年余を経た2016年6月現在、著書は23冊。執筆ペースは、だいたい1日に25枚、月産700枚。一時は月に14本の連載を抱えていたこともあるという。 この驚異的な量産体制を支えているのが、独自の執筆スタイル。長編の依頼を受けると、テーマについて編集者と相談したのち、三日かけて頭の中でひたすら小説を練り上げる。編集者にプロットを渡すときは、最初の1行から最後の1行まで、完全にできあがっているので、あとはそれをパソコンで書き起こすだけ。だから、連載が何本になっても行き詰まることはないし、頭の中にあるものを写すだけなので1日に25枚も苦にならないのだとか。また、本書のように専門的な内容 でも、小説のために取材に出かけることは一切ないらしい。まさに「小説家、見てきたような嘘つき」の典型。著者いわく、 サラリーマンを28年やってきましたが、その中で得た知識や経験は一切書いていません。デビュー作『さよならドビュッシー』は音楽のことをたっぷりかいていますけれど、ピアノを触ったこともありません(笑)。あの小説を書こうと思ったときに初めてドビュッシーの CD を買ったぐらいです。物書きが生き長らえる理由に、想像力を物語に落とし込む能力あると思います。僕が5年の間、小説を書き続けられたのは「依頼された仕事を断らない」ことと「自分が書きたいものを書いていない」からだと思います。よく「作家は書きたいことがなくなってからが勝負だ」と言われますが、それなら最初から書きたいものを書かなかったら長持ちすると考えています。僕は戦略的に「皆が読みたいものを書く」ことに特化して、編集者との打ち合わせでもこの物語がどんな読者層に どれだけの波及力、訴求心力があるのかを考えています。
0投稿日: 2022.02.27
powered by ブクログ法医学教室シリーズ第1弾。 最新のから読んでしまったので遡りになるけど、真琴が光崎教授の所へきた経緯がよくわかったなー。 光崎教授って本当に傍若無人だけど、なんだかんだ優しいところもあるなと思った。 ものすごくわかりづらいけど… 今回の一連の事件(事故)の解剖も、光崎教授の優しさが発端といえばそうだしなぁ。 予算を度外視したり、組織としては歓迎されないんだろうけど、最終的には真実を知れるという意味で、遺族からは感謝されているんじゃないかなと思ったし、すごくかっこいいなと感じた。
0投稿日: 2022.02.20
powered by ブクログ法医学解剖で真実を暴く。「生きた人は嘘をつくが、死人は嘘を吐かない。」 法医学というアブノーマルなジャンルだったけど、テンポよく読めて、スラスラと読了。ただ続編読みたいかと言われるとどうかなぁーとなる感じはあった。
7投稿日: 2022.02.19
powered by ブクログ面白かった。 生者は嘘をつくけど死体は嘘をつかない。 この言葉にすごく納得した自分がいる。 でも生者だって嘘をつきたくてついてる人ばかりじゃない。 人に助けを求めてもいい痛みってどこから? 気のせいの時はどうやって気づくの? 感覚は人それぞれ、でも死んだからには必ず原因がある。 死んで初めて痛みが正当化されるのか。 私も死んだら解剖してもらえないかな。 死体の解剖から始まるミステリー。 むしろ自分から無理矢理始めるミステリー。 そして普通の感覚の研修医がどんどん奇人に毒されていくストーリー。 続きも読みたいな。
1投稿日: 2022.02.18
powered by ブクログ法医学ミステリーというジャンルは表面で見えないところを明らかにしていくところに好奇心をくすぐられる。とてもテンポ良く読みやすかった。ただ、各キャラの個性が現実離れしていて、少し苦手でした。
0投稿日: 2022.02.16
powered by ブクログヒポクラテスシリーズ第一弾! 法医学に光を当てた小説。 光崎教授のキャラが立っており、その研修医として派遣された栂野真琴が成長していくのが、はっきりとわかる。 単純に面白かった。このシリーズを読み進めていきたい。
0投稿日: 2022.02.12
powered by ブクログ今回は研修医を主人公とした法医学教室が舞台。御子柴弁護士、渡瀬班長と同じ種類の人間、光崎教授登場!彼が暴く真実とは。生者と違って嘘をつくことのない、死者の最後のメッセージをどう読み解くか。卓越した技術はもちろんのこと、それだけではない、彼らへの尊厳があるからこその姿勢が鮮明に描かれた1冊でした。
0投稿日: 2022.02.04
powered by ブクログ解剖医にスポットが当たった作品を初めて読みました。 死を取り扱う小説のため、死者を巡る心情の描写には思わずウルっとしてしまうことも。 解剖シーンの描写は圧巻の一言。 見たことないはずの手術シーンがはっきりと目に浮かぶほど、洗練され、的確な表現の仕方でした。
0投稿日: 2022.02.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
久しぶりに小説を熟読。 著者の作品は初めて読んだ。名前は聞いたことあるようなないような…程度。 専門用語が多く難解、解剖描写も生々しい。 人物のキャラが立っており、テンポも良く読みやすい上、面白くて怒涛に読み進めてしまった。 小説を避けていた理由の1つでもある。時間を忘れて読んでしまう。次が気になって、読み進めてしまう。 次作も気になって、翌日に本屋へ直行してしまった。
0投稿日: 2022.01.24
powered by ブクログ法医学をテーマにした作品。最初はなかなか受け入れられなかった光崎先生、古手川刑事のキャラクターもいつのまにか真琴先生同様、受け入れている自分に驚き。ヒポクラテスの誓文は医学に関することだけではなく、全ての仕事における真理だと思う。声に出して読むたび身体が震える。
0投稿日: 2022.01.20
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「嘘以外の全てだ。生きている人間は嘘を吐くが、死体は真実しか語らん」 自分の身近な人間に解剖の必要性が迫った時、 感情を論理で押し潰せるか自分だったら自信がないです。
5投稿日: 2021.12.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ヒポクラテスシリーズ第一弾 (ヒポクラテスの悔恨4弾 を先に読んで面白かったので一弾から読んでみようと思った) 法医学に興味が湧く内容となっている。 5章構成 1.生者と死者 泥酔した上での凍死 →睡眠薬を服用させての殺人 2.加害者と被害者 車にはねられて死亡した事故死 →衝突寸前のクモ膜下出血死 3.監察医と法医学者 ボートレースでの事故死 →網膜動脈の閉塞からくる視力障害による衝突事故(自死?) 4.母と娘 マイコプラズマ感染 →肺塞栓症による死亡 母親の代理ミュンヒハウゼン症候群によって娘を死においやる 5.背約と誓約 腹膜炎の再発 →肝静脈狭窄による肝機能障害 これらはすべてある抗生剤に起因する問題であった、 そして全て以前、浦和医大で受診したことがある患者であった。 解剖医の光崎は全て見通していた。
2投稿日: 2021.12.02
powered by ブクログ小説の冒頭「あなた、死体はお好き?」 うわっ! ええ感じやわ! 深い根拠なく、そう思ってしまう自分が怖い (^_^;) 法医学ミステリーになるんかな。 生きてる人は嘘つくけど、死体は嘘つかん。耳の痛い話ではあるけど、当たってる。但し、死体は真実も話してはくれないので、真実は直接身体に聞く。 傍若無人な光崎教授、キャシー准教授、研修医真琴、刑事古手川の掛け合いが面白い。 中味は、5編の短編で、それぞれの死体の声を聞く。別の事件で、亡くなった人を検死して真実を暴く。 バラバラの短編かと思ってだけど、それには共通点が! 最後に暴かれる真実は! ハイ!一気読み!面白かった〜! 中山さんのも結構溜まってるので、しばらく楽しめそう!(^_^)v
39投稿日: 2021.11.23
powered by ブクログ「ヒポクラテスの誓い」中山七里著 「恥をかき、己の至らなさをさらけ出しても、 次に繋げるために学習の機会を逃さない。 そういう人間は必ず前に進める。」著書より。 1.ヒポクラテスの誓いとは? 医療に携わる人の理念。 医療に携わる者、医療側の野心、欲を優先するのではなく、患者を優先するというもの。 2.物語の主人公と展開 大学病院に所属する研修医。 内科から解剖科へ異動。 解剖対象となるのは、死亡理由の特定が必要な案件。 事件全体の約2割の調査に対して、異動先の解剖科は部長/教授とアシスタントの2名という体制。 果たして研修医に務まるのか? 3.志と現実と 主人公/研修医にはスキルも経験もない。 一方で、医師としての志は高い。 しかし、現実に直面して志が揺らぐことも多い。 そう、ヒポクラテスの誓いに対して揺らいでしまう。 解剖とは、死者の真実を明るくすること。 その使命の大切さに気付いたとき、研修医は新しい成長に向かう。
17投稿日: 2021.10.17
powered by ブクログ老獪と驕慢と狷介の交差、人の内面の葛藤は勝負にならないところから始まった。 法医学の光崎教授、キャッシー准教授、真琴と古手川刑事が組織やしがらみを超えて、本質を追求する姿勢に好感が持てる。真実を追求する事に肩書きに拘ったり責任を他人に押し付けたりする事なく、ヒポクラテスの誓いを心の槍として持っていく。真琴の成長していく姿が美しいとさえ感じる。感情は拭い去って行動するというわけでなく、感情より論理を優先させて行動することは、どんな社会にも言えることだと思う。
1投稿日: 2021.10.08
powered by ブクログカエル男を読後だったので、古手川刑事が出てきてテンションが上がった。怪我が治って良かったな、と。最終的にはまとまるが、短編のような感じの構成なので読みやすかった。法医学教室が舞台なので、個人的には好きな題材。ただ、御子柴シリーズなどに比べると、やや勢いが欠けるというか。。。のんびり読み終えた感じ。
1投稿日: 2021.10.05
powered by ブクログ東野圭吾さんのガリレオシリーズのような感じ。御子柴礼司シリーズより重厚感はないが、その分、読みやすい。
1投稿日: 2021.09.12
powered by ブクログまたまた作者買い! 中山七里先生の小説なら、何を買ってもまずハズレが無い!この本も然り! おっとこの本は、中山七里先生の本にはしょっちゅう登場する光崎先生の本ではありませんか! しかも古手川刑事まで(*^^*) こういうサービス精神が堪らない。 しかし主役は、栂野真琴という浦和医大の研修医。 単位不足のため、法医学教室に入ることになるのだが、彼女を出迎えたのは法医学の権威・光崎藤次郎教授と「死体好き」な外国人准教授キャシー。 光崎の信念や、解剖にかける情熱、その腕に魅せられ、真琴は次第に光崎の世界へのめり込む。 にのめりこんでいく。 光崎は古手川刑事に「管轄内で既往症のある遺体が出たら教えろ」と言っていた。なぜ光崎は既往症に拘泥するのか? 一編一編の短編自体も、とても惹かれるのだが、全体像が見えてきた時、物語は最高潮に! 流石の中山七里先生。 医療ミステリ書かせても流石の一言! 古手川と真琴の関係も微笑ましく、古手川のあの事件にも触れられ、中山先生ファンはワクワクするような一冊だろう。
39投稿日: 2021.09.05
powered by ブクログ真琴先生、光崎教授、キャシー先生の掛け合いが面白い。 特にキャシー先生のユーモア溢れる皮肉が気に入った。光崎教授の、つっけんどんだけど真琴先生を思っていることが垣間見える部分も好き。 「コレクター」が検視官というのはなんとなく想像できたけど、中学生の「偽コレクター」が登場したのは予想外だった。
1投稿日: 2021.08.25
powered by ブクログ前半の主人公に対する「お嬢ちゃん」という言い方がどうにも承伏できず、最後までなんとなく苦手な文体に感じてしまった。わたしはアンナチュラルが大好きなのだけれど、それと比べると「開いてしまえば一発」なところが逆に盛り上がりに欠けるな、と感じてしまった。
2投稿日: 2021.08.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とても面白い。引き続き読んでいきたい作品。 一章一章完結の作品。 解剖は表には見えない事実を見つけ出し、故人の最後の声を紡ぎだしていく。 ボートレースの事故を題材にするとこが個人的に興味深かった。 ただ、遺族が解剖を望まないなか、半ば強引に時には詐欺まがいで遺族を騙して遺体を解剖に回す描写は見ててあんまり気持ちいいものではなかった。 また薬の残数の写真のみで令状をとってたが、無理やろってつっこみたくなった。
0投稿日: 2021.07.23
powered by ブクログ『ヒポクラテスの憂鬱』を先に読んだので、こちらは2冊目。順序が逆になってしまったが、真琴先生の成長譚は面白かった! キャシー先生、好きだなぁ…ストレートな物言いの中にある優しさや厳しさが素敵。
5投稿日: 2021.07.13期待通りの中山七里作品です
中山作品を数多く読んでいますが、いったい中山七里先生の専門分野は何か、読めば読むほとわからなくなります。 時には、音楽家であったり、弁護士であったり、本作品では医者であったり。まさに、変幻自在のミステリー作家であり、本作品も十分楽しめる作品です。 恐るべし中山七里。
0投稿日: 2021.06.29
powered by ブクログこのシリーズ初めて読んでみた 法医学教室に研修医としてきた真琴 頑固一徹の偏屈な光崎先生やキャシー先生 それぞれがユニークな色を出しながらそれぞれの短編に関わり、最後にそれがひとつに繋がる見事な締めでした
0投稿日: 2021.06.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
医療ミステリー「ヒポクラテス」シリーズ第1作目。法医学に焦点を当てたミステリー。法医学教室に来た栂野真琴が法医学教室で権威光崎と准教授のキャシーから起こった事件の遺体を解剖し、事件が解決され、そこから様々なことを学んでいくという物語だった。5つの遺体をから事件を解決し、それぞれ原因が分かったが、最後にその5つの事件が繋がっていき、一つの問題となり明るみになった。ただし、わざとということではなく、その治療を行った後で副作用が発表され、病院を守るために行ったことは多少の同情の余地はあった。
1投稿日: 2021.06.13
powered by ブクログ生きた死体 このワードがこびりつく。 とても法医学に興味を持った。なぜ死体を見てなんとなく怖くなるのか。普段見ないから?人の「生活」から死がとても遠ざかっている。死体を通して自分自身の死を連想してしまう。からこそ興味もある。 いろいろと考えさせられた。 真相を見つけてくださる警察の方や専門家の方に頭が上がらない
1投稿日: 2021.06.10
powered by ブクログ光崎が持っているのは「自信ではなく信念」 以下 就活を控える私が感じたことです。 光崎が持っているのは「自信ではなく信念」 どの仕事においても「自信ではなく信念」を持つべきと言えるのではないか。進路を考えている今、基準となり得る言葉だと思った。例えば大企業でも中小企業でも、技術職でも事務職でも、なぜ自分がその仕事に就くのか、何をすべきなのか。その答えは自分にはその仕事を成し遂げる才能や能力があるからではない。それならば就活に自分の意思が介在する必要はなく、職業検定かなにかをして自分の向いている仕事を見つければよい。自分自身で将来の仕事を見つける意味は、自分の社会的価値を見出せる仕事を見つけるためだ。就活は仕事や企業に選ばれるのではなく、自分が社会のために貢献できると考えられる仕事や企業を選ぶ作業だと再確認した。実力を見誤るのは仕事に対して信念ではなく自信を持っているからだ。信念に基づいて仕事をしていれば大企業で虎の威を借る狐にも、小さな企業で井の中の蛙にもならないだろう、と自分のこれからを支える金言となった。
0投稿日: 2021.03.29
powered by ブクログ法医学ミステリー。解剖の様子が生々しく、目をそむけたくなる描写もちらほら。でも、人体の構造が映像で見ているかのようによく分かる。迫力満点。 ミステリー色はそれほど濃くないけど、各事件の共通項が面白い。真実をとことん追求するって残酷な結果に終わることが多いなと感じるのに、知って良かったとも思えるのはナゼなんだろう。 もしも、私自身や私の近親者が少しでも納得のいかない死に方をしたなら解剖して貰いたい。なので、解剖医の待遇をもっとよくして欲しいと切実に思ってしまった!
1投稿日: 2021.03.14
powered by ブクログ星3.5 法医学教室で「試用期間」として働く事になった研修医、栂野真琴の話 教授と准教授が個性的で面白いです 振り回される真琴が成長していく話でもあります 古手川刑事も出て来ていい仕事してます 解剖されないで真実の死因が取りこぼされるのは怖いです
1投稿日: 2021.02.15
powered by ブクログ法医学教室。あー行ってみたかったなー。 法医学に対する興味がそそられた。 医学知識の深さ、一体何者なのだろうかこの作者。凄すぎる。医学を志す者として、いい刺激になった。 ヒポクラテスの誓い。あまり、それ自体については覚えてないし、私も真琴先生同様に響かなかったが、死者は嘘をつかず、真実のみを伝える、そしてそれが医学という学問を発展させる、それは死者を含めた人類の救いとなること、この『ヒポクラテスの誓い』には、強く私に訴えかけるものがあった。 初中山七里。ハマりそうだ。
0投稿日: 2021.02.07
powered by ブクログすごい面白い! 医学の話で入りやすいし、ストーリーとしても謎解きとしても面白い。一気に読んでしまった。
0投稿日: 2021.02.03
powered by ブクログ古手川と真琴先生の恋愛模様が気になる。 解剖に至るまでがこれほど大変だとは思わなかったけど、 不自然な死だけでなく、自然な死としてあがっていたものも 原因が違うとなると解剖は追いつけないなと思った。 本当の死因って難しい。
1投稿日: 2020.12.16
powered by ブクログ死体を解剖するからこそ、判明する真実がある。 強引な解剖の裏にある真相は、そんなに驚くことはなかった。
1投稿日: 2020.12.09
powered by ブクログ法医学の研修医、栂野真琴。 解剖から死因を読み解く。 面白かったので、すいすい読めた。 短編が最後に繋がっているとは思わなかった。 ドラマになりそうと思ったら、すでにドラマ化してたんだ。 続編も読もう。
0投稿日: 2020.10.22
powered by ブクログ中山七里さんの本、初めて読みました。 いわゆる「死者の声を聞く」法医学ものです。テンポ良く進み、スッキリする感じがよいですね。次のシリーズも読むことにします。
0投稿日: 2020.10.18
powered by ブクログ一見傲岸不遜だが、光崎の信念を基にした行動発言にしびれる。実際目の前にしたら腹立ちそうだけど笑 心に刺さるセリフも多く、大変満足しました!! 光崎に振り回され、親友の死に苦しみながらも乗り越え成長していく真琴の姿を追っていけたことに喜びを感じた。好きな作品の仲間入りです!! ルール違反しようが信念を貫き続ける、光崎の過去も気になる。いかにして光崎が誕生したのか。 解剖を通して明らかになる真実も興味深かった。が、それ以上に光崎のセリフが刺さりまくりました!! 最高でした!!
0投稿日: 2020.09.29
powered by ブクログこのシリーズは、先に憂鬱のほうを読んでしまっていたので、いろいろな展開が先に繋がって面白かった 医療とひとくくりにいっても幅が広くて、でも、目指している人たちの気持ちはどの分野も変わらず、誰かのためだったり、救いたかったり、ちょっと使命感だったり… そのなかで、感情と論理、立場と人情…いろいろなことの中で、常に自分で選択していくことの難しさと大切さを感じる そして、まちがってしまっても、それを冷静に正してくれ、許してくれ、認めてくれる、頼れる先輩や上司との出会いがどれだけ貴重かを改めて考えた
2投稿日: 2020.09.11
powered by ブクログ臨床研修で法医学教室にまわされた栂野真琴は、いきなり准教授のキャシーに「あなた、死体はお好き?」と訊かれる。変態准教授のあとに会った光崎藤次郎教授も強烈な個性の持ち主だった。つぎつぎと強引に解剖を進める光崎。否応なく渦中に巻き込まれる中で、次第に真琴は解剖医の仕事に惹かれていき、自分から積極的に動き出していく。実は光崎にはある思惑があり、最後の第5編ではその真相が明かされることになる。解剖の様子、周りの人々の動き、真琴の心情などが詳細に描きこまれ、実に読みごたえがある。
63投稿日: 2020.09.03
powered by ブクログ中山センセはいったいいつお休みになっているのか、読んでも読んでも追っつかないぐらいバンバン新刊が出る。長らく読まず嫌いだったことを悔やんでおります。だけど今ごろ手を出したせいでこのシリーズ2冊ともすでに文庫化されているのはありがたい。 登場人物が本当に魅力的。教授のアシスタントが外国人(しかも美人ではない(笑))である必要性がはたしてあるのかと最初は思っていましたが、変なのに的を射ていたりもするキャシーの日本語が可笑しい。 生きていようが死んでいようが患者は患者。生きている人は嘘をつくが、死んだ人は嘘はつかない。遺体からわかる、その人が生きていたときの行動、そして想い。 内藤了の“藤堂比奈子”シリーズといろいろかぶる。光崎教授と死神女史、古手川刑事と東海林刑事とか。組んだら最強の最強では。
0投稿日: 2020.08.27
