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風の歌を聴け
風の歌を聴け
村上春樹/講談社
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総合評価

1130件)
3.7
223
343
336
96
12
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    一ヶ月ぶりの読書だったけど一瞬で引き込まれた 伏線が書かれない(気づいてないだけかも)からすっと消えていく話の連続で成り立っていた 髭を剃るときのお湯の温度とか細かい描写がとにかく好き。そもそも本を読むとQOLが上がる。いや、QOLが上がったから本を読むのか??

    0
    投稿日: 2025.11.17
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    滲んでよく覚えていないような感覚になった。 時代が違うのに何処か懐かしく思えた。 少し自分の人生にかするような、胸がギュッと苦しくなる瞬間があった。

    0
    投稿日: 2025.11.15
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    数年前に読み、今年に『羊をめぐる冒険』を読み、デビュー作からの三部作になっているということを知り、再読した。 淡々と時が流れていくし、何がどう発展していくのか見当もつかないが、間違いなく雰囲気がお洒落だ。

    3
    投稿日: 2025.11.14
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    もう一度村上春樹を読み直そうと思って第一作から手を出し直したが、不思議なことに私がまだ産まれていない70年代の空気感を随所に感じることができ、ノスタルジックな感覚に陥る。 第一作目ということで、春樹要素は比較的薄いが、異様にビールとタバコを嗜みながら女性と無意味なひと夏を過ごしたい気持ちにさせてくれる。 (私自身タバコは吸えないんだけど…) 「本なんてものはスパゲティーをゆでる間の時間つぶしにでも片手で読むもんさ。」という一言がやけに心に残った。 次は『1973年のピンボール』。

    17
    投稿日: 2025.11.09
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    単調に進んでいき、心を奪われる展開などはないはずなのに、なぜか読みやすい。 何十回も読めない漢字を調べた。こんなにも読めない漢字が日常の中に潜んでいたのかと思った。 なんか分からないけどまた読みたくなるんだろうなって思った。

    1
    投稿日: 2025.10.27
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    文章は読みやすいが、ストーリーとして面白くはない。 カッコつけた文章が最後まで続いて、つまらない邦画を見た感じの気持ちになる。 これを理解したとしても、この作品を好きとはならないだろう。

    3
    投稿日: 2025.10.25
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    あらすじを問われても答えられない。 この本からは、なるようになるっということを感じた。タイトルどおり。 友達とビールを飲んで、女のことで頭を悩ませて、でも女に振り回されずに、自由に生きてく。結果その女性とは2度と会うことはなく、別の女性と結婚した。 他人のよく分からない夢をのぞいているような小説。 ———————————— 村上春樹さんの小説は、電子ではなく紙で読むのがおすすめ。

    1
    投稿日: 2025.10.17
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    登場人物自身の言葉や性格、描写が全体的にクールだった。日本文学を読んでる感じがしなかった。 指が4本の女性との関係が変化していくところはオモロいなって思った、けど、え?今誰の話?ってなるところがめっちゃあった。

    1
    投稿日: 2025.10.16
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    洋画の翻訳のような口調で紡がれる平凡な青春の物語。 ストーリーを大きく動かす出来事や伏線回収などもない淡々とした青春。 何か起きそうで、起きない。若者が現実に抱く期待と無気力を混ぜたような作品。 断章形式で語られているが、それぞれがつながっているようでいないようで、題名どおりに風の歌の様な気まぐれさが良かった。

    0
    投稿日: 2025.10.16
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    音ではなく歌なのがなんとも言えず良い 人生で一番読んでる作家だし、私が小説を読むようになったきっかけの作家 平日夜更けに読み終えて明日も仕事だけど、無性にビール飲みたくなったのでコンビニで2缶買ってベランダで風浴びで飲んでる やっぱ春樹好き、あと個人的に世界観は好きだけど尻すぼみと感じてしまうから、こんくらいのページ数ありがてえ 続編もあるくさいから読みます この人まじで読んでる時間もセットで大事と思わせてくる

    6
    投稿日: 2025.10.09
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    村上春樹のデビュー作ということで読んでみたいと思って手に取った1冊。読む場所と時間、季節によっては感じることが違ったのかなとも思う。文章量の割にかなり読みづらい。それでも1日で読み切れてしまうあたりが凄いところなのかもと思う。それぞれのエピソードが独立しているようで繋がっているようでどうにも纏まりきらない感覚に陥ったのでまた色々な文を読んで感受性が豊かになったら挑戦したい1冊。

    8
    投稿日: 2025.10.07
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    羊をめぐる冒険を先に読み、不思議な世界の謎が明かされていく楽しみを感じた。 シリーズの一部目ということで、その世界の始まりを知ることができた。

    0
    投稿日: 2025.10.05
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    悪い風が吹くばかりじゃない。風の歌を聞きながら、良い風が吹くのを待とう。それがテーマなのではないかと私は受け止めた。孤高な主人公の生き様が、そしてそれがどこに向かうのか、関心を持ってページをめくりつづけた。風変わりな登場人物。翻訳調の文体。乾いた空気感。私小説的な体裁を取りながらも、どこかファンタジックで、その独特の世界観にとりこになる。

    9
    投稿日: 2025.10.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    可もなく不可もなく。学生時代に読んでいたらまた違う感想を持ち感動を抱いたかも。外国風な描写が個人的には中途半端に感じてしまい集中しきれなかった。物語としてはきついけど、ひとりの青年の思い出として読むにはポップさもあり面白くはあったかな。刺さる言葉や好きな言葉の引用もありワード的なセンスはさすがでした。

    1
    投稿日: 2025.09.30
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    村上春樹のデビュー作。当時30歳かな。 センスの塊。1980年代のアメリカ映画のような空気感。人が死なないタランティーノのような。漫画で言うなら松本大洋。 すっごいふざけてる。シュールな笑いが散りばめられてる。ユーモアのセンスがすごい。海外の小説読みまくってたんだろうな。アメリカンジョーク的なのが多くて、それが独特の空気感を作っている。 書いてて楽しかっただろうなぁ。そして群像新人文学賞取るとは思ってなかったんじゃなかろうか。そのくらい自由気まま。

    12
    投稿日: 2025.09.28
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    村上春樹さんの作品を実は全く読んだことがないと思い読みました。大学生の夏休みの18日間をを描いてる本なのにここまで知的で味わい深い文章をかけるのがすごいなと思います。確かに物語自体には面白さがあるかと言われると微妙ですが、主人公や鼠の言葉の数々に心打たれる場面がありました。 何年後かに読んでみたらまた感じ方が違う小説な気がします。

    2
    投稿日: 2025.09.26
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    読んだのかなり前でもう内容覚えてない、、 けどあまり刺さらなかったことは覚えている、、 でも他の方の感想読んだらまた読み返したくなってきた。

    1
    投稿日: 2025.09.24
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    すごく惹き込まれる。なんか好き。不意に村上春樹が読みたくなってアフターダークに続きデビュー作を読んでみた。やっぱりなんか好き

    1
    投稿日: 2025.09.23
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    久しぶりに読み返しました。 村上春樹のデビュー作ですごくさっぱりとした小説。 抽象度の高い描き方をしているので、頭に入りづらいところもありますが、おしゃれでポップな文体に心地よさを感じました。

    1
    投稿日: 2025.09.16
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    村上春樹作品をほどほどに読んでからの、デビュー作読了。 短編映画を観たみたい、と思ったら映画化されてるので観てみようかな〜 比喩の癖は、だんだん強くなっていくみたい

    1
    投稿日: 2025.09.13
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    相変わらずやれやれ系の主人公 テンポのいい洋画見てるような感じ 鼠の美しいものを知っていて、人として弱い優しそうな感じ好きだった。

    1
    投稿日: 2025.09.04
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    今まで村上春樹さんの作品は好きでちょこちょこ読んではいたのですが、ここにきてデビュー作を読んでみました。 ある男性のひと夏の出来事をつづった物語。 少し風変わりな友人や恋人とのやり取りが村上春樹さんらしく爽快な文体で描かれていて日本の出来事のはずなのにまるで海外のような雰囲気を感じました。 度々作中に海外文学が引用されていたりして、レイ・ブラッドベリやヘミングウェイ、フィッツジェラルドなど読んだことがある作品などが出てくると嬉しくてワクワク感もありました。まだ読んだことのない作品も読んでみたくなりました。 そして何度も登場したデレク・ハートフィールドなる作家。 架空の人物にもかかわらず、当時、実際に本を買い求める人が殺到したと知って当時から村上春樹さんの影響力って凄まじかったんだなと感慨深かったです。 さすがですね。。

    3
    投稿日: 2025.08.29
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    250826 ・ポップで軽快。若者らしい軽さと裏側の人生とのギャップ。 ・可愛いイラストや太字が入ることにより新しい読書体験が出来た。 ・正直何を伝えたいのか分からない。伝えたいことなどないのかもしれない。だからこその軽さと少しの憂いが共感を得るのかもしれない。

    1
    投稿日: 2025.08.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初めて村上春樹を読んだけど、私にはまだ難しすぎる…けど薄いから読めた。 青春について書かれたらしいけど、ただのどんよりした暗い話にしか思えなかった。 出てくる登場人物、人柄も発言も意味不明笑 よく分からない暗い青春、私は過ごしたくない。 印象に残った文 もし何かを表現できないなら、それは存在しないのも同じだ。

    1
    投稿日: 2025.08.18
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    「何かを持ってるやつはいつか失くすんじゃないかとビクついてるし、何も持ってないやつは永遠に何も持てないんじゃないかと心配してる。みんな同じさ。だから早くそれに気づいた人間がほんの少しでも強くなろうって努力するべきなんだ。振りをするだけでもいい。そうだろ?強い人間なんてどこにも居やしない。強い振りのできる人間が居るだけさ。」

    0
    投稿日: 2025.08.11
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    村上春樹のデビュー作。彼の小説を読むのは2作目。 売れてからの小説を読んだ後だと、まだ「散文」のと感じられるような、とっつきにくさがある。 でも、彼の魅力的な文章、会話センスは変わらない。 彼の魅力の根幹はしっかり存在していると思う。 基本的には悪友「鼠」とのバーでの会話がメインでそのオシャレな雰囲気を味わう作品だった。あまりにも文学的すぎて、自分には少しハードルが高かったかなとも思う。 文学的なのかもだけど、この作品は三島とか漱石みたいな、何度も読み込んで解読してやろうと思えるようなパワーは感じられなかった。 まぁ処女作だし、仕方ないかなとも思うが。 さらっと、いい小説読んでる感じを楽しめるので、そこはオススメかも。ライトノベル純文学。

    0
    投稿日: 2025.08.10
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    私が生まれるよりも前の作品で、正直なところその時の若者の感性がどういったものなのか理解できないまま読み進めたのだけれど、この独特な雰囲気が好きだった。 読んで良かった。

    1
    投稿日: 2025.08.08
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    女の子との会話やジェイズ・バーでのやり取り、立ち振る舞い…まるで映画や海外ドラマを観ているかのよう。女の子と鼠と過ごす一夏は、何か起きそうで起きずに、ただ色々なことを考えて感じながら過ごす日々。それがとても良かった。女の子とのどこか不思議で掴みきれない会話もテンポが良くユーモアも感じて心地良い。1970年代だけど、古臭く感じない。ノスタルジックでちょうどこの季節にぴったりです。

    1
    投稿日: 2025.08.08
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    この文庫本を読了したのは、2025年7月13日でした。 久しぶりの村上春樹氏の作品です。 この作品は、1979年4月「群像」に応募し、第22回群像新人文学賞を受賞。そして「群像」1979年6月号に掲載され、村上春樹氏は作家デビューを果たしました。 この作品が文庫本となったのは、2004年9月15日に第1刷発行されています。2004年は、和暦にすると平成16年になります。今(2025年)から約21年前です。 以前、ブク友さんがこの作品を読了し感想をアップされ、コメントさせていただいたことがあります。 この文庫本を読み返し若い頃の楽しい良い思い出等を振り返ってみたい、若い頃にトリップしたいと、私はコメントしていました。 今回何十年振りに読了しましたが、今とは時代背景もかなり違い、【昭和の古き良き時代】だと感じてしまいました。私が歳を重ねたからなのか?それとも世の中が変わり過ぎたからなのか? 確かに比喩もあり、 例えば P45 ひどく暑い夜だった。半熟卵ができるほどの暑さだ。とか。 食べ物 例えば サンドウィッチ、カクテル、ビール、チーズ・クラッカー等とか。 音楽 ビーチ・ボーイズ「カルフォルニア・ガールズ」(YouTubeで視聴しました)等とか。 読んでいると色々ありますが、私が読み始めた時(いつが読み始めか記憶にありませんが)よりも、村上春樹氏の小説の描き方に慣れてしまったのかと思いました。 そして若い頃にトリップしたかというと、今、令和の私の方が好きだから、若い頃の思い出には振り返りたくないと思いました。 村上春樹さん、色々書いてしまいましたが、まだ私が読了していない作品は沢山あります。考えながら、楽しみながら、深く沢山の作品をこれからも読ませていただきます。

    44
    投稿日: 2025.08.02
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    四十数年ぶりに村上春樹のデビュー作を再読。 十九歳から二十歳にかけて本屋でアルバイトをしてた頃、文庫本コーナーの整理をしていると、 なぜかいつも目に止まる黄色の背表紙とタイトル。 当時何に惹かれて村上春樹を読みまくってたのか、 このデビュー作を読んだら思い出すかな、と思ったけど、あの頃の自分の気持ちは何も思い出せなかった。 この物語の少し気だるくクールで、 取り立てて事件は起こらないけど 最初から最後まで漂う ずしっと重みのある苦しさと切なさが わたしを不安な気分にさせる。 読み終わったあとも残るこの重さが印象的。 なんとなく未消化なこの気持ち。 再読は続きそう。

    34
    投稿日: 2025.07.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    長らく積読していた本。(多分8年くらい...?) 夏のこの時期に読めて良かった。 「この話は1970年の8月8日に始まり、18日後、つまり同じ年の8月26日に終る。」(p.13) 夏×港×大学生の退廃的な青春 って感じの内容で(大好物である)、雰囲気は邦画の青春映画って感じ。 書かれている内容を深く読み解けば、そこにちゃんと意味があるのだろうけど、サラッと表面の文章をなぞるだけの読み方だと、雰囲気だけしか残らない。 高校生の時に『ノルウェイの森』を読んだ時もそんな感じだったな.. ちゃんと頭を使って読めば、もっと深く理解出来るんだろうな。 タイトルの「風の歌を聴け」とはどういう意味なのか。 本書8ページには、 「様々な人間がやってきて僕に語りかけ、まるで橋をわたるように音を立てて僕の上を通り過ぎ、そして二度と戻ってはこなかった。」 と記されている。 また物語終盤ではこう語られた。 「あらゆるものは通りすぎる。誰にもそれを捉えることはできない。 僕たちはそんな風にして生きている。」(p.152) 以前アマプラで観た宇宙系のドキュメンタリーにあった「時間の矢」という言葉を思い出した。 正確には説明できないが、おおまかに言うと、 まるで矢を射るのと同じ様に、時間の流れは一方向性をもち、私たちは時間が進むという流れには逆らうことができず、過去に戻ることは出来ない。という意味だった気がする。 風や時の流れと同じように、自分の周囲の人間関係や、その時々の感情はとめどなく自分の上を過ぎ去っていくものである。 作者はその通り過ぎてゆくものたちの、刹那的なかけがえのない美しさを「歌」と表現して、このタイトルに込めているのかなと感じた。 物語の38章は、名台詞ばかりで神がかっている。 「僕の叔父さんは中国で死んだんだ。」 「そう・・・・・・。いろんな人間が死んだものね。でもみんな兄弟さ。」(p.151) 8月26日、主人公が夏の間よく入り浸っていた店のカレンダーの下に書かれていた言葉。 「惜しまずに与えるものは、常に与えられるものである。」(p.152) 夏の始まりと終わりを感じさせられる、爽やかな読了感があった。

    1
    投稿日: 2025.07.22
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    東京の大学へ進学した主人公が関西へ帰省している期間の話。読んでいる途中なのに、この本を貸してくれた彼がどうしても私にこの本の考察を聞いて欲しくなり、残り3ページ、自分で感想を書く前に他人の感想を頭に入れられてしまった。純粋に感想が書けないのが悲しいけれど、いつも他人の感想を聞くと自分では思いがけないところまで思いを馳せてる人がいるなと驚く。

    6
    投稿日: 2025.07.20
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    物語は、「僕」とその友人・鼠の一夏の出来事を、断片的に綴っていくスタイルで進みます。時系列はバラバラで、特に大きな山場や劇的な展開があるわけでもなく、淡々と状況が描かれていくのが特徴です。 たとえば、鼠との会話や、指が4本しかない女の子との思い出などが、日記のように綴られていきます。話の流れを追うというよりは、雰囲気やリズムを味わうタイプの作品。初読ではややとっつきにくい印象もありますが、そのスカしたアメリカン・ニューウェーブ的な語り口は、発表当時(1980年)にはとても新鮮に映ったのだろうと思います。 現在では、この文体や構成がライトノベルやゲームシナリオなどに模倣されすぎた感もあり、正直なところ「新しさ」は感じにくいかもしれません。とはいえ、村上春樹独特の、流れるような心地よい文体は今なお健在で、それだけでも読む価値はあると感じました。 また、作中に登場する「デレク・ハートフィールド」という作家が実在しない、村上春樹自身が創作した人物だったという事実も興味深いポイントです。内面の深い描写ではなく、言葉遊びや軽やかな筆致で書く、という村上自身のスタンスを象徴する存在だったのかもしれません。 初期作品らしい実験的な構成ですが、「村上春樹の原点」に触れてみたい人にはおすすめです。

    0
    投稿日: 2025.07.19
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    この作品を初めて読んだ時、どれほどの衝撃があった事か。何度読んでも色褪せない、いや少し色褪せてなお魅力が増した。

    0
    投稿日: 2025.07.12
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    処女作の完成度高い… 最初はこんなに淡々としてたんだ。 逆流するように呼んじゃってるので時々混乱してしまう。 数時間もかからず読める。

    0
    投稿日: 2025.07.11
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    またもや全然わからなかったのにずんずん読み進めてしまった 火星での風との会話が一番印象に残って、ふと改めてタイトルを見てああ、風の話か、となった そんなわけないのに1番クリアに情景が浮かぶのがこのシーン

    0
    投稿日: 2025.07.05
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    風のような小説。とはいえそれが何を言いたいのか、自分にはまだわかりません。何度でも繰り返し読んでみたい、そんな小説です。是非。

    0
    投稿日: 2025.06.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「でもね、よく考えてみろよ。条件はみんな同じなんだ。故障した飛行機に乗り合わせたみたいにさ。もちろん運の強いのもいりゃ運の悪いものもいる。タフなのもいりゃ弱いのもいる、金持ちもいりゃ貧乏人もいる。だけどね、人並み外れた強さを持ったやつなんて誰もいないんだ。みんな同じさ。何かを持っている奴はいつか失くすんじゃないかとビクついてるし、何も持ってないやつは永遠に何も持てないんじゃないかと心配している。みんな同じさ。だから早くそれに気づいた人間がほんの少しでも強くなろうって努力するべきなんだ。振りをするだけでもいい。そうだろ? 強い人間なんてどこにも居やしない。強い振りのできる人間が居るだけさ。」(p.121より) 村上春樹の原点を知れる貴重な読書体験であった。 僕と鼠、4本指の女、3人の元ガールフレンド。それぞれの人物が、村上春樹の血肉であり、糧である。 これからも村上春樹を深めていきたい。

    2
    投稿日: 2025.06.17
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    初夏の季節になると読み返したくなる。 文庫版裏面のあらすじが、まさにこの小説の魅力を簡潔に表現していて良い。 語りかけるような書き出しも魅力のひとつで、一気に村上春樹の世界に引き込まれるように感じる。これが処女作というのも尖っていて好きだなぁとしみじみ。

    2
    投稿日: 2025.06.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小説というよりは詩集のような、ストーリーというよりは切り抜きのような、そんな文章だった。余暇や金銭的な余裕があり、何かを考えなくてはならない20代を過ごしている登場人物たち(余裕がなければ、何かを考える時間なんてない)。情景描写よりも、登場人物間のリズムの良い会話で物語が展開していき、直接的に彼らの心情が描かれている印象。 何故ここまでビールがお洒落に響くのか(それが著者の文才ということなのかもしれないが)不思議でならないが、登場人物を通り抜けていった青春を象徴する1つの事物なのだと感じた。 特に印象に残った箇所は以下 ・「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね」(p.7) ・高校の終り頃、僕は心に思うことの半分しか口に出すまいと決心した。理由は忘れたがその思いつきを、何年かにわたって僕は実行した。そしてある日、僕は自分が思っていることの半分しか語ることのできない人間になっていることを発見した(p.113)

    1
    投稿日: 2025.06.10
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    I don’t know why, but I just remembered how my mom used to tell me to “think about happy things before you sleep” when I was a kid.

    0
    投稿日: 2025.06.07
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    友達から勧められて読みましたが、ミステリーしか読んでいなかったので、あまりよくわからなかったです。 文章は読みやすかったです。 感想書くのをずっと後回しにして1ヶ月ほど経って書いているのもありますが、内容を全く覚えてないです..... このような作品を面白いと思える大人になりたいです

    2
    投稿日: 2025.06.03
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    この20世紀後期感、その時代を生きた訳ではないので実際の雰囲気は知らないが、この時代に創られた良質な作品(小説に依らない)に共通するムードがこれ以上ないくらいに感じられる。

    8
    投稿日: 2025.06.02
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    さらっとした文体とどこか達観視しているのが文章から伝わる。文で人を惹き込ませるカリスマ性はこの頃から健在。 初期は情景描写を多用しないのが、ノスタルジックな作品に仕立て上げている要素。

    3
    投稿日: 2025.05.23
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    正直、全てを理解するのは難しかった。 初めて読んだ村上春樹の小説で、場面の繋がりを あまり感じれず、ストーリーとしてちゃんと理解 できなかったのが悔しい。 感想としては、僕や鼠、女の子のそれぞれの関係性が面白くて、作品自体が1970年代なのもあってなのか日本というより海外の話のように感じた。 あとジェイズバーの雰囲気は個人的に好き。 『1973年のピンボール』や『羊をめぐる冒険』も気になるけど、まずは『風の歌を聴け』の内容をもう一度読み返してからになりそう、、。

    2
    投稿日: 2025.05.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    鼠、ラジオ、ボーイミーツガール 村上のデビュー作。やっぱり要素が散らばってるね。でもどことなく爽やかさもあって読んでいてとても気持ちよかった

    3
    投稿日: 2025.05.13
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    なるほどね〜、これが村上春樹か、という印象。 東野圭吾のように無駄なもの省いてストーリーの追いやすさに全振りしているのではなく、文章が比喩的で、美しいんだけどちょっと流し読みはできない。右脳使いながら読まないと途端にわからなくなるので疲れた。 特に伏線とかもなく、つながりもわずか。これはある一人の人間「僕」の夏の思い出を場面場面で切り取り、その時々の心情を丁寧に綺麗な文章で描いた作品、といったところかな。 1970年の話なので、内容にピンとくる最後の世代かもしれない。それも、今となっては「そういえば昔はこんなんだったな」という印象なので、今読めてよかった。

    5
    投稿日: 2025.05.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    再読した作品。これは、日本の話なの?と思うくらい海外っぽいオシャレな雰囲気がした。 そして、よく理解できないまま終わってしまった。 4本指の女の子はどこへ行ってしまったのだろう。 「あらゆるものは通りすぎる。誰にもそれを捉えることはできない」 その言葉通り、女の子はいなくなった。 タイトルや文章に風がよく出てくるけど、夏の夕方の風を感じで読み終えた後切なくなった。

    3
    投稿日: 2025.05.12
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    流れるように勢いで読んだ。 理解する、というよりは感じる一冊だった。 ドラマチックな僕の人生の一枠を切り取って覗き込む、そんな読書体験でした。

    3
    投稿日: 2025.05.11
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    文体のせいか、日本・芦屋が舞台とは思えず、どこか遠くの国の話のように感じられた。サラッと読めて、読了後も何も残らず、水のような作品だった。時間を置いて再読したらまた違う感想を持つのかも

    1
    投稿日: 2025.05.06
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    地元の港町で夏休みを過ごす大学生の日々。 日本の作家が日本を舞台に書いたとは思えない雰囲気。 読んでる最中も、読み終わりも気持ち良かった〜。 めちゃくちゃ冷たいビールを飲みたくなる。 このデビュー作からしっかりハルキっぽくて、死とセックスと井戸的な穴が出てくる。そしてどっぷり世界観に浸かりたくなる、風景や服装や食事の描写。好き。 読んだときの年齢によって、感じ方もどんどん変わる本なんじゃないかな。

    1
    投稿日: 2025.05.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    火星の井戸がめちゃ好きだったので、ハートフィールドが実在しないのが驚き 文体のせいで日本が舞台であることを忘れる

    2
    投稿日: 2025.04.30
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    港街へ帰省した僕と鼠のほろ苦い話。何かを表現できないなら,存在しないのと同じ。書く事は自分と問題の距離を把握する手段で,自分を救済する方法。「完璧な文章など存在しない。完璧な絶望が存在しないように」

    14
    投稿日: 2025.04.20
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    読後の爽快感を味わうことはできたが、はっきりいうと物足りない。 まるでWikipediaのような軽い文章。軽快ともいえるが。 主人公は自分と近い年齢ではあるが、日常へのタッチがもう少し丁寧であってもいいと思う。比喩表現もほとんどなく、改行で済ませてしまっているように感じた。

    2
    投稿日: 2025.04.19
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    この本は特に男女で思うことが違いそう。 痛い。そしてお酒が欲しくなって、また読みたくなってしまう。 追記:読めば読むほど読めてくる。好き、とはちょっと違うけれど、『これにしかないもの』がある。

    2
    投稿日: 2025.04.19
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    『女のいない男たち』→『職業としての小説家』を読んだ後にデビュー作が気になったので読みました。 確かに、エッセイ内で語られていたようにこの文体やレイアウトは(原稿用紙と製本版がどれだけ違うのかはわかりませんが)当時革新的というか、目を引いていただろうなと思いました。 小説ってあまり読まないんですが、意外と自由というか内容以外にも遊ぶ余地があるものなんですね。

    1
    投稿日: 2025.04.16
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    この本を読むと、ビールが飲みたくなる!と人から聞き、手に取った。確かに、青春のほろ苦さとビールが、小説の中でハーモニーを奏でている。村上春樹の小説を読むのは今回が初めてで、村上春樹の世界観を知れば、この本をもっと深く味わえるのではないか、時間をおいて、読み返したいと思った。

    1
    投稿日: 2025.04.14
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    私は1970年代に生きてはいないが、20代前半で様々なカルチャーに触れ、影響を受ける理由は分かる。 自分自身の価値観の方向性が定まっていないからであろう。そして、周りの人間やその時代のカルチャーに呑まれて、現在の自分が形成されていくのだと私は思う。実際問題そうである。 私も主人公と同じく地元を出た身であり、学生時代の夏休みを思い出させる。膨大に感じる時間を如何に有意義で洒落臭く、ローコストで生活するかということに努めていたように思う。 忙しなく生活するよりも、そういった時間の使い方がむしろ人生の醍醐味なのかもしれない。

    6
    投稿日: 2025.04.01
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     自分と重なる部分も多くてすごく刺さったのと、70年台の雰囲気を想像できるところがすごく良かったです。筆致もすごく優等生的な印象で、読みやすく感じました。  ハートフィールドは生まれ変わりたくなかったからリボルヴァーを使わなかったのかな、と思いました。

    1
    投稿日: 2025.04.01
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    難しいわからない けど、21歳の男の子が過ごした夏だった。青春を感じた。世界観難しいけどまた読み返したい。

    1
    投稿日: 2025.03.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    話のない話という印象 友人に話を聞かされて見た景色を想像しているような感覚 言い回しや表現がおしゃれ、ウィットに富んでいる

    1
    投稿日: 2025.03.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「昼の光に夜の闇の深さが分かるものか」 「山の方には実にたくさんの灯りが見えた。もちろんどの灯りが君の病室のものかは分からない。あるものは貧しい家の灯りだし、あるものは大きな屋敷の灯りだ。あるものはホテルのだし、学校のもあれば、会社のもある。実に色んな人がそれぞれに生きてんだ、と僕は思った。そんな風に感じたのは初めてだった。そう思うと急に涙が出てきた。」

    2
    投稿日: 2025.03.07
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    ほろ苦い青春というのはよくよく伝わってきましたが、最初から最後まで女の話で何も得るものはなかったような気がします。夜に読むのにはちょうど良いのかも。 あらすじ 東京の大学生である僕は、夏になると海辺の街に帰省して友人の鼠と共にバーでビールを飲んだくれる日々を過ごす。しかし、そのバーで酔い潰れた女の子を介抱し仲良くなるが夏はいつの間にか終わっていき…。 初めはハートフィールドという小説家の話から始まり、終わりもハートフィールドの話で終わります。自分の好きなことをとりとめもなく話したらこうなった、みたいな文章です。頭が混乱するので初心者には向いていません。そしてやっぱり私は村上春樹の本が合わない…。

    2
    投稿日: 2025.03.06
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    "完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。" 村上春樹の処女作、アメリカンハードボイルドでかなり「グレート・ギャツビー」に影響を受けてることが伺える。まるで洋書の翻訳を読んでるかのようだったのであまり日本の港の光景が頭に浮かんでこなかった。

    1
    投稿日: 2025.03.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「あらゆるものは通りすぎる。誰にもそれを捉えることはできない。 僕たちはそんな風にして生きている。」 通り過ぎていった思い出、甘いものも苦いものもたくさんあって、その刹那的な時を取り戻すことはできないけれど、ただただ思い出に耽る。 そういうこと結構あるなと自分と重ねて読んでいた。 港町の景色や夏の蒸し暑さ、海風の匂いが浮かんでくる情景描写が好き。

    2
    投稿日: 2025.03.03
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    村上春樹3冊目 主人公は若く、知識が広く、思考が尖っており、感情移入はできない。だからこそ読みやすいのかもしれない。主人公周りの人間もどこかネガティブな要素を持っており、全体的に暗い話だと感じた。 途中で挟まってくるラジオDJのような話し方は暗い話を強引にポップにしていると思った。 難しかった。。

    2
    投稿日: 2025.03.01
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    4.0/5.0 会話がどれもウィットに富んでて面白い。 特に大きな出来事は起こらないけど軽快でお洒落に感じた。

    1
    投稿日: 2025.02.22
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    デビュー作ということで読んでみましたが、どこか纏まりがないように感じました。 時間を置いて読み直したら印象も変わってくるのかもしれません。

    1
    投稿日: 2025.02.20
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    ネズミと主人公は同一人物らしい 出会った指が9本しかない女性は中絶したらしい もう戻れないねあの子はどっか言ってもう会えないねって言うのがちょっと切なくていい感じ

    1
    投稿日: 2025.02.18
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    25/02/10 初めての村上春樹。よくわからない、が率直な感想。展開についていけず、何回か読み返したりして。 山羊座はなんとなく損な星まわりらしい。夏、早く来い。 25/05/05 夏が来たからというのはたまたまだけど、たまたま帰省したらあったから、もう一回読んでみた。 今回の方がスムーズに読めた。 青春の1ページって感じ。夏の恋。儚い。

    2
    投稿日: 2025.02.10
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    何読目だろう。 何読かはしているのは間違いない。薄い本だし。 でも今回も感想は「こんな話だったのか」。 つまり前回の印象が、それが何年前のことなのかも分からないけれど、まったく残っていないということだ。 覚えていたのは「僕」という主人公と「鼠」と呼ばれる友人と「ジェイ」の三人だけ。もちろん女の子が何人か出てきたことは覚えていたけれど、どんな女の子が出ていたかなんてことはまったく覚えてなかった。 まさに風のようにこの物語はどこかに過ぎ去っていくらしい。でも風の声は、必ず僕たちに何か大切なことを語りかけてくれるような気がするのだ。 だから多分、何年後かにまた読み返すことになるだろう。 その時、さらに年の離れてしまった「僕」や「鼠」に僕がどのような印象を持つことになるのか。 うん、なかなか楽しみではある。

    4
    投稿日: 2025.02.03
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    普段は最新の大衆文学を読むことが多いため、この作品を正しく楽しめているのかが分からない。よく言えば幻想的でありながら、正直な感想としては何の話をしているのか分からない場面や構成も多く、戸惑いながら読み進めた。 しかし随所に光る彼のセンスとユーモアを読むためのものであり、別に展開を考察できなくても問題はないかとも考えている。 そういう意味では、デビュー作でこの完成度。 人目に触れる最初の文章が、「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」であるのは、流石としか言いようがない。 デビュー作はその作家の本質的な要素がより色濃く出やすいと思うが、さすが日本で最も偉大な作家のそれだった。

    13
    投稿日: 2025.01.24
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    地元に帰省した主人公と友人の鼠、4本指の女を中心とする海辺の街でのたった2週間の物語。 村上春樹の小説をちゃんと読んだのは初めてであったが、巧みな言葉遣いと情景描写で場面が鮮明にイメージでき、彼が伝えたい事は何なのだろうと考えながら読み進めると非常に面白みがあった。

    2
    投稿日: 2025.01.23
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    2025.01.19〜2025.01.20 さらりと読める村上春樹。二人の若者の悩みながら生きていく姿がどこか自分の大学生活を思い出す。 深いようなそうでないような、その曖昧さが嫌いじゃない。

    1
    投稿日: 2025.01.20
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    村上春樹の本を読むのはこの作品が初めてだった。 古本屋でみつけて購入した。 文章のテンポ感というか、言い回しが独特で、唯一無二な感じがする。 あるあるとないないが交互に訪れて、気づいたら物語が進行していく。 エモーショナルな世界に引き込んでくれるし、170-180ページくらいだけど満足感があった。 個人的には、 みんな同じさ。強い人間なんていない。 強い振りのができる人間がいるだけさ。 このことに気づくことができたら、少しでも強くなろうと、努力することが大切なんだ。 強い振りをするだけでも構わない。 うろ覚えだけど、このフレーズが忘れられない。 物語にメッセージ性を自然に溶け込ませるのが、彼の魅力だと思う。 自分に自信が無くなったり、落ち込んだりする時には、この本のことを思い出すようにしている。 これからも村上春樹の色々な作品を読んでいきたいと思った。

    10
    投稿日: 2025.01.06
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    自分自身が、立場とか場所を変えた時に、いつも読むのがこの風の歌を聴けだ。 本は、スパゲティを茹でる間に読むものだ。 初めて彼女の部屋に行ったところのくだりは、本当に面白くて、村上春樹の初期の文体を本当に代表している。「彼女はレコードをマービンゲイに替えた。時計は8時近くを指している。」読者を、部屋に放り込んでくる。この視点の切り替え、写し方で、読者は客観的に、でも世界観に入っていく。文学とはなんだろうな、そして、これなんだろうなといつも思い出させてくれる本作品は、自分自身をある種の21歳に戻してくれる気がする。そして、鼠と主人公の間の距離感も、「あなたやっぱり変わっているわね。」と言われたい、男性のエゴみたいなものも、全て含めてかっこいいんじゃないかと訴えてくる。 死んだ後は誰も覚えていない。それくらい、人生は虚しいものだ。そういう、倦怠感のある、諦めにも似た感情と、そういう中で生きている自分への陶酔。若い時にこそある、この感覚は、今もなお、少し甘酢ぱい思い出として残っている。昔の彼女を思い出して書いていくということ自体が、男性的であり、美化してしまった後の思い出に過ぎず、それは真実ではない。真実ではないことを吐き出すように書き記していくことが、自分への慰めでもあるのだろう。あらゆるものは通り過ぎる。誰にもそれを捉えることはできない。この一節に、この短い小説の肝が入っているように思う。何もしなくても、何かしたとしても、風のように通り過ぎ、後で見たら誰も覚えていないんだ。だからこそ、仕事も、プライベートも、恋も家族も、全ては自分が、どういうふうに生きたいか、という物差し以外で見ることには意味なんてないだ。今、自分はここに立っている。その事実だけを見て、頑張れ。

    1
    投稿日: 2025.01.01
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    村上春樹さんの、デビュー作。 その頃は他の作家さんを読んでいて、名前だけしか知らなかった。 読み終わって、作品の原点というか、芯の部分は全然今と変わっていないことを痛感した。 「海辺のカフカ」「ノルウェーの森」を思い浮かべながら楽しんで読んだ。 1970年代といえば、アメリカへのあこがれ全盛期。 音楽も映画も、日本の若者たちはかなり影響を受けたと思う。 フィッツジェラルドの「グレートギャッツビー」は映画を視て、後に村上春樹さん翻訳の本も読んだ。 未だ10代だった自分が、その頃の村上春樹さんを理解するのは難しかったと思う。 何冊も作品を読んだ後で、今の年齢で読んだことが、とてもよかった。

    58
    投稿日: 2024.12.27
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    バーのカウンターでビールを飲んでいる。 1979年、僕が生まれる前。図書館で借りたこの本にはバーコードも見つからない。でも古くささや埃っぽさは微塵も感じなかった。 ⭐︎ 僕が高校生の時、国語の時間が退屈で、ずっと便覧(資料集?)を眺めていた。開けば文学史を彩る作家たちが紹介されていた。なぜそれが好きかって、写真があるから。写真や図があると僕の記憶は動き出すから。そこには、武者小路実篤がいて、志賀直哉がいて、村上龍がいて、村上春樹がいた。肖像から、この(表情)の作家はどんな話を語るのかと想像していた。そんな時、まず手に取ったのは『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』だった‥ ⭐︎ あれから幾年も過ぎた。あの時分からなかったことが分かったかもしれないし、あの時分かったつもりでいたことが今は分からなくなっているのかもしれない。 ⭐︎ とりあえず言いたいのは、僕もジェイズ•バーでビールを飲み、フライドポテトをつまみ、ピンボールで時間を忘れたいということだ。 今回の感想は、語り口を寄せてみた。とはいえ、それはただの自己満足に過ぎない。それでもやってみたくなる魅力を、この本に感じている。

    15
    投稿日: 2024.12.17
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    村上春樹さんのデビュー作。インスタの投稿を見ているような内容だった。 素敵なロケーション、ビールや煙草などのアイテム、有名アーティストの曲名など、映えを意識したシーンが細切れに流れていくような感覚。 精神的な葛藤などは映えない。登場人物の悩みが述べられる所もあるが、所詮インスタのコメント欄や動画や画像の上に配置されたテキストレベルの悩みで、映えのパーツに過ぎない。 そういった感覚に着目し、70年代に日本語で表現した村上春樹さんはやっぱり凄いのかもしれない。

    11
    投稿日: 2024.12.16
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    スローターハウス5に似ているなと思った。うーん、、、 何かを伝えたいのはわかるけど、何を伝えたいのだろう。いくつかのキーワードには惹かれたのだけど、小説そのものをそれ以上深く読み解くことはできなかった。 まだ僕が読むべき小説ではないということなのか。いつか再読しよう、そう思った

    0
    投稿日: 2024.12.12
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    「ホットケーキのコカ・コーラ浸し」のフェティシズム! 1979年に発表された、村上春樹のデビュー作です。令和の今、中年になったわたしが初めて触れる村上春樹作品。読む前から「村上春樹」に対してなんの先入観もなかったかと言われれば、当然そんなことないわけで。世界的に有名で、有名すぎるがゆえ時にネタにされる(村上春樹構文、「やれやれ」、特徴的な性的描写など)村上春樹なので、さぞかしそのイメージ通りなんだろうと敬遠していたところがあったし、個人的には文学界におけるクリスチャン・ラッセン的な位置にあるような気がしていました(ただし、ラッセンは画壇・美術界からは無視されているけれど、村上春樹は文壇・文学界では巨匠の扱いです。圧倒的な知名度+ネタにされる対象、という部分において似てるかも、と)。 しかしページを開いてみれば意外や意外、難解さはなくすいすいと読みやすい。先入観のとおり、トレンディドラマのような舞台や登場人物、海外文学の和訳調の不自然にカッコつけたような台詞などが出てきて、リアリティのないふわふわした不思議さはあるものの、眉間にシワが寄るようなことはありませんでした。 登場人物の台詞や行動からリアリティは感じませんが、作品全体から漂う、ほんのり浮かれてるのにあえてサラっと白けてみせるような雰囲気については、「当時の大学のリアルなモラトリアム感ってこんな感じだったのかなあ」と思わせるだけの磁力があります。若い時分の非生産的な倦怠感って、今も昔もこんなもんかもなあ。でも今の若い人は、これほどまでに「ちゃんと」暇だろうか?誰もがスマホを持って、誰とでもオンラインで共有ができてしまうこの時代に。 現実的なアクションは一切描写されないので、登場人物に生活臭を感じません。ただ女性キャラに関しては妙に生々しいアイテムや設定が出てきました。タンポンとか、片方の手の指が4本しかないとか。男性の描写はあまりにも超然としてます。女性に憎まれても主人公はまるで他人事のように涼しい顔。自殺した元カノのことを、トラウマとしてでなく、単に過去の思い出としてぼんやり考えたり。大学生でここまで悟れるものかな(少なくともわたし自身は無理)? あと帰省中の話ですが家族は登場せず、父親の「靴」しか出てこないし、服はクリーニングとありますから洗濯母ちゃんは出てきません。お金持ち設定ですから家事は外注かも。 一番心惹かれたのは、主人公の友人「鼠」がホットケーキを食べる場面です。深い皿に焼きたてのホットケーキを数枚重ね、ナイフで4つに切り分け、上からコカコーラ一瓶をまるまる注ぎかけるというもの。うっすら湯気が立ち上る十字の断面の、その甘いスポンジに泡立ったコーラがじゅわじゅわ染み込んでいくのを想像すると、えもいわれぬフェティシズムを感じます。ホットケーキと瓶入りコカ・コーラというアイテムが醸すアメリカンでポップでジャンクなテイストに、現在絶賛リバイバル中のシティポップ・アートワークにも通じるような「令和的エモさ」を感じました。でもこれがコカ・コーラだからカッコいいわけで、まっ黄色いオロナミンCだったら、途端に昭和日本の匂いで充満しますね、、、ちゃぶ台の上のホットケーキが目に浮かぶ、、、でもレトロでB級な「ダサ愛しさ」があってけっこう好きかも、、、村上春樹的オシャレ感はチリほども残らないけど、、、なんて想像がとまらないほどには好きなシーンです。 村上春樹が日本文学界に登場するまで、日本文学界に村上春樹はいなかったわけで(当たり前!)、村上春樹のデビューの新鮮さは当時を知る人にしか分からないのだろうと思います。物心ついた時から村上春樹が有名だったわたしには、どうしたって味わえません。当時の市井の読書家は、どんな風にこの作品を受け止めたのかな。

    2
    投稿日: 2024.11.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    P117「でもね、よく考えてみろよ。条件はみんな同じだ。故障した飛行機に乗り合わせたみたいにさ。もちろん運の強いものもいりゃ運の悪いものもいる。タフなのもいりゃ弱いものもいる、金持ちもいりゃ貧乏人もいる。だけどね、人並み外れた強さを持ったやつなんて誰もいないんだ。みんな同じさ。何かを持ってるやつはいつか失くすんじゃないかとビクついてるし、何も持ってないやつは永遠に何も持てないんじゃないかと心配してる。みんな同じさ。だから早くそれに気づいた人間がほんの少しでも強くなろうって努力するべきなんだ。振りをするだけでもいい。そうだろ?強い人間なんてどこにも居やしない。強い振りのできる人間が居るだけさ。」

    0
    投稿日: 2024.11.15
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    村上春樹を作る限定として捉えたら、この物語はとても読みやすいです。後に出る作品に通ずるものもあり、また学生闘争を経験されたこともあって色んなことを想像したり考えさせられたりします。 とりあえず、軽い気持ちでこのワールドに入ってみてください。

    0
    投稿日: 2024.11.13
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    村上春樹氏の作品は、舞台が日本であっても海外の物語かと錯覚してしまう。特徴的な文体や数十年前に書かれた作品であること、ハードボイルドなキャラクターが登場することなどが要因かと考えてみた。 しかし、何よりも村上氏の独特な世界観が読者にそう見せているのだと、私は思う。 肝心の本作の内容だが、大筋はあるものの各章はどこかまとまりがなく、物語を描く上で必要ではないと感じるものもあった。私の読書経験の浅さ故に感受性が養われていないからかもしれないが…。 また、これはミステリーをよく読む私だから感じることなのかもしれない。本来、小説とは文字を楽しむものなのだから、心地よい村上氏の文章を目で追うだけでもいいはずだ。 短い時間ではあったが、悪友との酒場でのひととき、介抱した女の子との淡い関係、その爽やかで愛おしい読書体験をさせてもらえた。

    26
    投稿日: 2024.11.13
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    ☆3.5 語りの魅力  一世を風靡した文体だけはあるなと僕は思った。影響力を帯びた名言(のようなもの)のあめあられが地中深く潜り込むように染み渡った。それこそカセットテープから流れてくる歌詞のように。 ☆  僕の父親はこの小説が雑誌に載った年に生まれ、そして生きた。 ☆  真面目にこの文体の出所を分析してみろよ、と誰かが言った。仕方なく僕は横道誠の村上春樹研究を取り出した。そこにはこういうことが書いてあった。〈大江健三郎と筒井康隆の影響がある〉  まさかハートフィールドのようにひねくれた大江健三郎が書いてあるなんて信じられないかも知れない。しかしシャーロック・ホームズも真実を言っていた。「全ての不可能を消去して、最後に残ったものが如何に奇妙な事であっても、それが真実となる」。最初にこれを読んだとき、僕は崖と崖にまたがった谷のことを思った。しかし鼠は(個人的な体験の)鳥だ。1973年のピンボールは万延元年のフットボールなのだ。そして、奇妙な仕事はよく似ていた。  しかし、ベッドシーンは退屈だった。ひどくビールが飲みたかった。

    0
    投稿日: 2024.10.18
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    ビッグネーム村上春樹のデビュー作だと知って読んでみたが、これが面白いと思えるほど豊かな感受性が今の自分には備わっていなかった。読書経験を積んでから読み直したい。

    1
    投稿日: 2024.10.18
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    「強い人間なんてどこにも居やしない。強い振りのできる人間が居るだけさ。」 原点にして頂点だと思います。

    0
    投稿日: 2024.10.13
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    前回呼んで挫折したものの思い立って再読。相変わらずストーリー自体は訳が分からないが、そもそもそこを求める作品ではないのかなと学習。現実なのか虚構なのか区別が付きづらい世界を、独特なセンテンスで味付けして雰囲気を醸し出している。村上春樹らしい独特な言い回しでパンチライン全開です。読むたびに感じ方が変わりそう。 とりあえず鼠三部作と呼ばれている本作とピンボール、羊をめぐる冒険は読んでみようかと。

    1
    投稿日: 2024.10.06
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    初めての村上春樹さんはデビュー作から。 全てを理解するのは難しい。分かるまで読みたいと思える本でした。 切なくて哀愁感のある作品でとても好きだった。

    0
    投稿日: 2024.10.02
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    初めての村上春樹作品。 読むのならデビュー作から順に読もうと思い、手に取ってみた。 独特な描き方にすぐに理解できない部分もあるが、そこに魅力を感じた。 これから次の本を読み進めていくのが楽しみに思えてきた。

    0
    投稿日: 2024.09.28
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    正直他に読んだ春樹作品よりも、あまり意味は分からなくて面白味もあまり感じられなかったですが、原点のようなものが感じられ、春樹ワールドを理解するためのひとつの作品だと思えました。

    1
    投稿日: 2024.09.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「海岸通りに車を停めてラジオを聴きながら海を眺めてた。いつもそうするんだ。」 「気持ちの良い夕方だった。僕は海岸に沿って夕陽を見ながら走らせ、国道に入る手前で冷えたワインを二本と煙草のカートン・ボックスを買った。」 東京に暮らしていると、車という物の偉大さを感じる。車には決まった時間もないし、友達と気兼ねなく話せるし、好きな場所で止まることができる。 つまり、公共交通機関のデメリットが車の再評価に繋がるのである。それに、これだけは言えるが、新宿の東南口や渋谷のハチ公前でスマホを 耳にうろうろと相手の服装を頭に思い浮かべて歩き回るのと、お気に入りの音楽を流しながら相手の家の前までサッと車で駆けつけるのとでは 物語の導入が大分異なる。まあ、隣の芝が青く見えていることには気づいているが、それもどうしようもないことなのである。

    0
    投稿日: 2024.09.27
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    読後感が良かった。 この小説のことを私は何も理解していないと思う。 何回でも読もうと思う。煙草が吸いたくなった。

    0
    投稿日: 2024.09.25
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    話の構成が過去へ行ったり現在へ行ったりバラバラだったのでパズルみたいで面白かったです。個人的に最初が格言みたいなのから始まるのがすごい好きです。

    0
    投稿日: 2024.09.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    羊をめぐる冒険のサイドストーリー 羊をめぐる冒険では明かされなかった2人の出会いや鼠の人間性、そして4本指の女の子とラジオ番組の男で形成されている。 郵便会社を辞め月に5万、10万、15万文字を書きあげキーボードを壊しクッキーを作るのが上手い母親が死去し、帰るのように潰れて亡くなったハートフィールドという架空の小説家が素敵だった

    0
    投稿日: 2024.09.22
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    素直な文章。村上春樹がどんなことを考えながら文章を書いているのか、少し知ることができたようで嬉しい。文章の軽快さは、今まで読んだ村上春樹の物語の中で断トツだった。 「かつて誰もがクールに生きたいと考える時代があった」の部分が自分の過去とも重なり、はっとさせられた。 芦屋のテニスコートの風景が目に浮かぶような、爽やかな描写が素敵だと思った。

    1
    投稿日: 2024.09.12
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    村上春樹の小説は内容そのものより雰囲気が好きで読んでしまう。この雰囲気は村上春樹しか出せないものだと思う。「生きてる作家になんてなんの価値もないよ」「死んだ人間に対しては大抵のことが許せそうな気がするんだな」という台詞に共感した。僕だけかもしれないが小説にセックスシーンが出てきた時、作者のセックスがちらついて気持ち悪くなることがある。しかし作者が死んでいると何も思わない。その答えはこの台詞にあるような気がした。

    3
    投稿日: 2024.09.06
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    描かれている情景は当時のものですが、今読んでも色褪せないリズミカルな文体。「完璧な文章などといったものは存在しない」で始まり、人や動物の根源や哲学に迫る心に響く台詞の数々に魅了されます。時折、少し背伸びをした「僕」の人間らしさが滲み出る場面が、何とも言えずいいですね。

    11
    投稿日: 2024.09.06
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    中学生以来の再読 村上春樹のデビュー作 HAPPY BIRTHDAY AND WHITE CHRISTMAS

    0
    投稿日: 2024.09.03
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    若かったときのことを思い出すとこんな気持になるけと、若いときにこういうものが書けるのが村上春樹なんだと思った。 鼠が自分の書く小説について語る場面をなんと言い表せばいいのかな。 こんなふうに小説を書くことができれば良いと思うし、できなくてもそれを目指すことで秩序が生まれ、癒されるような気がした。

    1
    投稿日: 2024.09.01