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総合評価

182件)
4.3
76
70
17
4
0
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    読み応えあり!パラレル日本の未来。 登場人物が多く、時間軸も行ったり来たりするためなかなか頭を使う。 ラストシーンには痺れて鳥肌が立った。ぜひ最後まで読んで欲しい。 ちなみに、映像化するなら遊佐は長谷川博己のイメージ。

    0
    投稿日: 2025.10.10
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    上巻の方が面白かったかな 下巻は拒否者ムラと政府の戦い HAVIを受けたものはもれなく多重ガンを発生することが判明。 仁科ケンが上り詰めていく。 話のテーマ的にそこにこだわるべきではないと思いつつも、2098年の設定で普通に車や電車が登場してくる描写に違和感を感じてやまない

    0
    投稿日: 2025.10.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    多くの人が想像したことがあるだろう不老が叶う世界の話 不死ではないというのがミソで、とても面白かった。 人間は終わりがあるからこそ人間らしく生きられるのかもしれない。 私は人が他人を信頼して何かを託すシチュエーションが大好きなので、センチュリオンの指揮権が移るシーンが本当に最高だった。 病気の話もラストで急に出されるんじゃなくて、ちょこちょこ物語に関わってきてたから、予想はできたけど良いラストだと思った。 一度は間違えた国民も、今度は間違えなくてよかったね。

    0
    投稿日: 2025.09.04
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    とにかく構成が凄い。 人々の営み、思想、価値観、人生観がそれぞれに鮮明に描かれている。 話の流れも、時間の飛ばし方も、展開も一気読みしてしまう、惹き込まれ過ぎる。

    0
    投稿日: 2025.08.14
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    物語にひとつの条がなく、全体を通してイマイチ盛り上がりに欠けるなあという印象。とっ散らかっている割にはうまく纏まめているようにも感じたが、ただそれだけで、エンタメとしても啓蒙的なSF小説としても中途半端な感じだった。 読み終わって、それなりにたのしめたが、ストーリーにも登場人物にも、あまり惹き込まれるものがなかった。

    0
    投稿日: 2025.05.17
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    不老不死技術が導入され、施行後100年で生存権を手放さなければいけないSF小説 日本も敗戦後に技術を導入して100年後というifストーリー 以下、公式のあらすじ ---------------------- 不老化処置を受けた国民は処置後百年を以て死ななければならない―国力増大を目的とした「百年法」が成立した日本に、最初の百年目が訪れようとしていた。 処置を施され、外見は若いままの母親は「強制の死」の前夜、最愛の息子との別れを惜しみ、官僚は葛藤を胸に責務をこなし、政治家は思惑のため暗躍し、テロリストは力で理想の世界を目指す…。 来るべき時代と翻弄される人間を描く、衝撃のエンターテインメント! ---------------------- 原子爆弾が6発投下され、終戦を迎えた日本 戦後、アメリカからもたらされた不老化技術「HAVI」によって、老いることなく永遠に生きることができるようになった社会 ただ、処置を受けた人は一定期間後に生存権をはじめとする基本的人権を放棄しなければいけない法律の導入もセットになっている 期限は各国で異なっており、40年や60年の国もある中、日本はアメリカと同様に100年 そして、その法律の施行を迎える時が来た 日本の政治体制も大統領制になっている でも、ほぼ権力を持たないという、現在の皇室のような存在なわけで おそらく、皇室という制度はなくなっているのだろうな 死が社会から取り除かれたからと言って、人々が幸せとは限らない 増え続ける人口と停滞する社会により、経済は破綻し、多くの人々は職もなく貧困に喘いでいる それでも既得権益を持った「年上」の人達がいなくなる事はない 親の面倒を診るという慣習が不要なため、親子関係の意味も薄れ、親子関係を解消する事も可能 科学技術は進んでいるのに、人々が幸せそうに見えないんだよなぁ 死なない事が幸福には結びつくとは限らないわけで 死なない苦しみもあるのでしょうねぇ 百年法延長の国民投票 多くの国民は、このままでは社会が立ち行かなくなる事を何となく予感しつつ 初年度の対象者はもちろん、いずれ自分もその対象である事を意識せざるを得ない 現実の日本では国民投票が行われた事はないけど 実際に、短期的な自己の利益と長期的な全体の課題解決とを比べて、冷静に投票できる人はどのくらいいるでしょうね? そして、テロリストではあるが、ある意味で英雄視される阿那谷童仁 実際にそんな人がいるのかいないのか、いたとして百年法から逃れる術はあるのか 元になった人と、さらにその崇拝者の存在 まぁ、現代の日本に暮らしていれば、なかなか「生きる」という事の価値を認識しにくいのかもね そんな社会で、処置を受けずに「老いる」という事を選択する人 まぁ、大勢ではないけど普通にいそう かく言う私も、もし現代でこんな処置が受けられるようになって、100年後に生存権を手放さなければいけないとして 自分は処置を受けるかな?と考えてみた 少なくとも数年は様子を見そう でも、受けるなら常に今が人生の中で一番若いわけだし、できるだけ早い方がいいのは分かっているんだけどね 作中でも語られているように、外見や肉体が変化しなくとも 精神性は既存の老化と同じようになっていくかもね となると、外見だけ今のままても仕方がないし 処置を受けない可能性も結構あるなぁと思った 拒否者の村 まぁ、逃れる方法があるならそんな選択をする人がいてもおかしくない しかも、その時には政府の失策が目に見えているわけだし ただ、その暮らしぶりは、社会インフラが整った既存の生活とはかけ離れているわけで 結局そこでも生きられない人も結構いると思う そして、作中にあるように、自殺する人も出てくるのもそんなに不思議ではない気がする 後半から登場して意味ありげに描かれる、突発性多臓器ガン「SMOC」 終盤で明かされる特性は実際にはありえない ただ、その特性はとあるゲームや小説を思い起こさせる となると、この世界ももしかしてそんな世界という事か?と邪推してしまう 総合的な感想として 不老不死というユートピアの技術がありながら ある意味でディストピアな展開になるというのは実際にありそうな展開で納得感があった

    1
    投稿日: 2025.04.02
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    人類が不老薬を手にしたら。。 こんな未来になるのか分からないけど、自然の摂理に反することをする時はみんな慎重になろう。ってことで、国語の教科書にしてもいいんじゃないかとすら思いました。 SFでありながらとにかくリアルな一冊。圧巻です。

    0
    投稿日: 2025.03.29
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    手術を受けることで不老不死が実現した近未来の日本。「生存制限法」とか設定がリアルで面白かった。 人間は歳をとってだんだん衰えていくから、死を受け入れることができるんだよね。いつまでも若くて元気なままだったら、百歳になっても二百歳になっても死ぬのは怖いだろうな…。

    0
    投稿日: 2025.03.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    不老化の手段を手に入れた日本共和国が滅び、再建するまでの話。 ぶっ飛んだ設定だけど、ディティールがしっかりしていて世界観に入り込めた。 センチュリオンの北沢大佐が大統領司令ゼロ号を発動した時はアツすぎて鳥肌が止まらなかった。 ケンの最後の演説が、現代を生きる自分にグッサグサに刺さって… 安全圏から文句を言うだけの人間でいいのか?と深いところまで問いかけられたようだった。

    0
    投稿日: 2025.02.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    不老技術が開発され、それを受けたものは100年しか生きられないという百年法が定められた架空の日本の話。「蘭子」「官僚・遊佐」「警察・戸毛」「蘭子の息子・ケン」「ドクター加藤」が主な語り部だけど、実質的主人公は遊佐とケン。ちょっと登場人物多くて途中混乱してしまったけど、随所に謎が散りばめられていて続きが気になってグイグイ読むことが出来た。 著者の小説は初めて読んだけれど、名詞や動詞ぶつ切りの文体が多く、それがかえって淡々とした印象で物語に合っていた。 百年法に対する人々の反応とかは、とてもありそうな感じ(国民投票で反対されるとか、拒否者村ができるとか)だけど、不老技術が開発されたとしてほとんどの人が20代でそれを受けるとか、家族関係が希薄になるとかはちょっと非現実的かなと思う。たぶん、もっと色んな選択をする人が現れるだろうなと感じた。

    0
    投稿日: 2024.10.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2013年(第9位)。 あれから40年。人口が増えすぎるので100年法が施行されている。蘭子も死去。息子ケンはHAVIを受けなかったので老化していく。大統領は40年の統治に疲れやる気なし。遊佐首相は退陣を促すが拒否。SMOCというガンが流行る。そしてクーデター。クーデター者が小物なのがビミョーだが大統領の機転で取り押さえられる。SMOCはHAVIを受けると必ず発症し16年後には全員いなくなることが判明。ってか、HAVIってなんだったのかと読後に思う。まーでも気になってどんどん読み進めたが。

    0
    投稿日: 2024.09.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ラストは鳥肌ものだった。 面白かったです。 結構信じられない展開が続くけど、いざとなったら人間どうなるかわからんな…と色々考えさせられた。 面白いです。 こういうお話好き。

    43
    投稿日: 2024.09.14
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    オーディブルにて。 不老不死が実現した世界での政治的な陰謀、クーデター、将来的に発覚したデメリット。 飽きはしないけど、とにかく長いのと、オーディブル3倍速で聴くには難しい。 客観的な起承転結で進むイメージなので、どのキャラクターにものめり込めなかったというのが大きいか?

    0
    投稿日: 2024.09.11
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    難解な内容の筈なのに、構成が明瞭であるため頭にスッと内容が入ってくる。 久しぶりに続きが気になりすぎて夜更かしをしてしまった。

    1
    投稿日: 2024.07.15
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    フィクションなのに妙に現実味がある。 東京都知事選直前。よく分からないが、このタイミングで読んで良かった。

    0
    投稿日: 2024.07.01
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    上下巻合わせての感想です。 映画やドラマの脚本みたいでした!!むしろそうして欲しい!!なぜなら、他の方も仰るように、登場人物が多く、あまり感情が乗せられない文章ではありますが、ストーリーは抜群に面白いっ。 逆に言えば、感情的に深くハマる部分が少ない分、客観的に多角的に素晴らしい物語を楽しむことができました! 日本の未来や今現在の政治、経済、国民の生活、医療や死生観を考えるにあたり、リアリティーが持てるので、読了後は思慮深く考察ができます。 個人的には主人公になるとしたら、私は遊佐さんだと思います。かっこよ!! 牛島さんとのやりとりが最後は堪らなくかっこいい!! そしてしいて言うなら、女性がからむ場面は、途端に下品でつまらなくなる。。。 でもこれは人に勧められる本だと思います。

    9
    投稿日: 2024.06.29
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    怒涛の勢いで話が展開していった。 それでも、全体的にまとまりがあり、とても良く細部まで表現されている物語だった。 登場人物それぞれの心理描写もあり、ストーリーに置いてかれない点が素晴らしかった。

    1
    投稿日: 2024.06.22
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    #百年法 #読了 生きることの意義に真っ向から向き合った小説 前半は処置を受けたら百年後に死ななければいけないことを大々的にしながら、後半は処置を受けた弊害でその百年すら保証されないとしたらどうですか?と、更に面白くしてくる 何年生きるかも大事だけど、どう生きるかってもっと大事

    1
    投稿日: 2024.06.15
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    壮大なストーリーで、世界観に引き込まれました!三部作の映画を見ているみたい! 人から人へ引き継いでいくストーリーもなかなか! こういった大作はなかなか見れないと思うので、おすすめします!

    1
    投稿日: 2024.04.17
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    Amazonオーディブルで聴いた。 人類があるウイルスに感染する処置を受けると不老(ほぼ)不死となり、でもその処置から100年したら死ななければならないとする法律が施行されたら、社会はどうなるのか?というもの。 もっとSFなのかと思ったけど、SFではないと思う。 下巻の主人公?ケンが、作中で複数人からカリスマがあるようなことを言われたり、そういう扱いを受けるけど、読者としてはケンの言動から何のカリスマも魅力も感じないのが残念。 上巻もそうだったし、下巻はさらに女性の描き方が気持ち悪かった。 女性が出てくると途端にキモく、つまらなくなる。 特に立花…あれは何なの。 匂わせているけど経緯についての説明が不足しすぎて、あの行動は不自然でとても気持ち悪い。 最後はみんな死ぬ、みたいな駆け足のカタストロフィ(でもその過酷な状況はまったく描かない)。 作者が物語を投げ出した印象。 山田宗樹は初めて読んだけど、いつも女性の描写には難があるらしい??

    3
    投稿日: 2024.02.24
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    小物が、気持ちいいくらいの小物で見事(笑) とんでも設定ですけど、とんでもなく楽しく読むことができました。 こんな感想読まなくていいので、この大作を読んでください (*^^*) 「終章」すごすぎ!かっけ〜

    3
    投稿日: 2024.01.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ⚫︎感想 最後までめちゃくちゃ楽しませてもらいました! 登場人物同士の関係、駆け引き、国民の不安、パニック、生きることへの尊厳、本音と建前、美醜…全てが詰まった人間ドラマ。ラストも好み。綺麗にまとまってカタルシス感あり。 ⚫︎あらすじ(本概要より転載) 不老化処置を受けた国民は処置後百年を以て死ななければならない―円滑な世代交代を目論んだ「百年法」を拒否する者が続出。「死の強制」から逃れる者や、不老化処置をあえて受けず、人間らしく人生を全うする人々は、独自のコミュニティを形成し活路を見いだす。しかし、それを焼き払うかのように、政府の追っ手が非情に迫る…世間が救世主を求める中、少しずつ歪み出す世界に、国民が下した日本の未来は!?驚愕の結末!

    22
    投稿日: 2024.01.18
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    解説の北上次郎は、圧巻のラストと絶賛している。おそらく、多くの読者が、同じ感想を持つだろう。年齢に対する感覚が独特なので、年代によって感想や印象派大きく違いそうだ。ひょっとすると、人生の後半に差し掛かった人が読む方が、いろんなことを考えることになるかもしれないと感じた。たしかに、面白く読めました。

    1
    投稿日: 2023.12.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    永遠の命を享受できるウィルスの活用により、不死の生命体となった人類と、その人類の発展のために画策された「百年法」という生存制限法を巡る話でしたが…。 最後はなんと! 思いもよらない大問題の発生と展開による思いもよらないラストでした。 この話、どうやってまとめるのかと思ってたけど…。 なるほどと思わせる話の展開の上手さでした。 もともとボリュームがありすぎるくらい内容の濃い話なのですが、最後はもっと書き込んで読ませてもらいたいと思わせるぐらいの奥行きがありました。 逆を言うと、もう少し読み込ませてもらえるぐらいじゃないと若干ラストのスピード感に置いていかれるというか。 でも、最高に面白い本でした そして、これを書くととてもどんな内容の本なのか迷宮に迷い込ませてしまうかもしれませんが…。 いろんな物事は自分なりの正しい尺度をもって見て考え、自分なりの意見を持たなければならないということを改めて突きつけられた気がします。 周りに流された末に誤った決断をすることの怖さ。 責任は常に自分自信にあるということ。 他人にどう見られようと日本国のために奮戦した遊佐首相の存在と、国民に託した最後の選択の尊さを忘れてはならないなと。 なかなか熱い物語でした。

    0
    投稿日: 2023.10.04
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    不老不死とそこに生きる人類をテーマにした作品。 HAVIといわれる不老不死処置を受ければ、受けた時の年齢のままの容姿で生き続けられる。 それにより世界はどうなるのか…人口が減らず新しい血の入れ替わりが起きなくなり停滞してしまう。 そこを改善するために考えられたのが「百年法」といわれる「処置後100年をもって生存権をはじめとする基本的人権は全て放棄しなければならない」とする法律。要するに100年経ったら死になさいというもの。処置を受ける受けないは本人の自由。 100年経っても生きようとする者、非処置者などが複雑に絡み合い、それからの日本をどうしていくべきなのか…壮大なスケールで描かれており、SF作品の中に現代の問題提起をしているようで楽しく読み進められた。

    16
    投稿日: 2023.10.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    不老処置を受けた人間は百年後死ななくてはならない。 命の期限が迫った政治家の策略、翻弄される民間人、生きるために逃れた人々が集う拒否者ムラ…。それぞれにドラマがあり、何気なく消費するだけの日々を送っている私にはとても刺激的な作品でした。

    1
    投稿日: 2023.08.15
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    不老不死っていう設定の中に現代日本の社会問題をガッツリ組み込んでくる辺り作者の妄想力がエグい。 どうやったらこんなストーリーが書けるのか謎。 人生の名言も多くてめちゃくちゃおもしろい。

    3
    投稿日: 2023.08.06
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    不老ウィルスという一つの設定から、国家のあり方や人間の生き方などまで壮大な話となっていた 自分なら不老となったらどうするだろうと考えなどしたが、家族の絆がそんなに簡単に崩壊するかと疑問に思った まあ、そんな事は仮想世界なんだからどうでも良いが、上巻から続き大統領と首相の駆け引きやおかしくなりかけている日本などジリジリと話が続き、後半はまさかの展開で少しご都合主義な終わりかただった もう少し登場人物のドラマをみせて欲しかった

    1
    投稿日: 2023.05.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごく生と死について深く考えさせられる小説でした‼︎HAVIの無い世界に生きる私にとって、老いは日に日に近づいてくるものだし、いずれは死ぬということはありのままに受け入れられるものです。ですがこの小説の世界のように、外見は若いままなのに期限が来たら必ず死ななければならないとなると、中々素直に受け入れられない気持ちは分かります。死が迫る程、生に執着してしまう人間の本質を突いた小説だと思います‼︎永遠に若いままの処置を受けたが最後、皆が病気で死んでしまうという展開はあんまりではないか…と思いますが…笑

    1
    投稿日: 2023.05.11
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    設定が凝っていておもしろい。スイスイ読める。 人物描写もしっかりしていて、目の前で映像が浮かぶようでした。 ただ、テーマ的に読後感はすっきりしない感じ。

    0
    投稿日: 2023.05.10
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    設定や世界線が作り込まれていてとても面白かったです。分厚いですが、特に下巻はどんどん読むことができました。5~6年前に読んだので、もう一度読み返したいです。

    0
    投稿日: 2023.04.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    やはりというか、その道を選ぶしかないよな。 けれど国民投票で未来ある道を選んでくれて良かった。この百年法が続く限り、何度も何度も同じ議論を繰り返して行くのだろうな。この物語はそれにSMOCで決着をつけたけれど。 上巻の蘭子がHAVIを受けて若い見た目のまま、中身だけは歳を重ね感性は衰えて日々生きていくことだけに費やしているのがすごく身に迫ったというか。 いつか死ぬ、いつかは分からないけれど、それでも死と老いからは逃れられない。そういう限りがある生命だからこそ、生きられるのかもしれない。 もし永遠に生きられるとして、周りもそうなら人間関係を良好なまま維持していくことは相当難しいんじゃないかな。感性が豊かな頃はそれでもやっていけるのだろうけど、感性が衰えてきた頃の変わらない顔ぶれ、変わらない生活、変わらない毎日。永遠に停滞した毎日を過ごすのは地獄のようだな、と。 不老不死(物語上は事故死はあるので不死ではない)は甘い響きだけれども、永遠の監獄でもあるね。

    0
    投稿日: 2023.03.26
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    山田宗樹作品、初読。 ブクログでの評価が全体的に高かったので、手に取ってみました。 設定はSF的ですが、全然違和感なくこの独特な世界観に入り込むことができ、登場人物の多さに初めは戸惑いましたが、いろいろな側面から進む物語は構成も巧く、それぞれの人物像もしっかりしていて誰が誰だか分からなくなるとゆうようなこともありませんでした。 うまく言えませんが、SFとゆうベールに包んで、本当はいまこの現実の社会が直面している問題を風刺しているような印象を受けた作品でした。 ブクログ評価が高いのにも納得の内容です。個人的にはとても面白かったです。

    13
    投稿日: 2023.03.04
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    国民の殆どが不老不死になったとき、国がどうなるのか。そして、死が迫る時の人はどう反応するのか。逝く人、残される人のそれぞれの感情に共感できるのは、死を間近に感じれば、不老不死ではない現実の自分たちと、きっと変わらないからなのだろうなと思った。 物語りは、非常に面白い発想から始まる現代日本のパラレルワールド。 個人的には、広がりすぎた世界観と時間軸の重厚なストーリーを、十分に回収しきれなかったエンディングだった感じ。 でも、人のいのちについて考えるには、十分な価値提供がなされた小説でした。

    0
    投稿日: 2023.03.03
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    なぜ、若いまま100年も生きたいのか。 なぜ、長生きしたいのか。 なぜ不老不死を求めるのか。 大前提はさておき、もし実現したらこういう流れになるんだろうなと納得。 そして、未来に対する責任の取り方にも納得した。

    1
    投稿日: 2023.02.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ☆3.8 上下巻合わせた感想 SF小説。 不老化の技術が確立した社会を、政治・人々の営み・医学などの側面から緻密に描いている。 かなりよく考えられており読み応えもある。ただ、緻密で重厚というよりは軽快さが勝る印象。読み進めていくうちに、仁科ケンが独裁者になる展開やガイの正体など予想できてしまったことが原因かも。展開が読めたほかに、個人的には立花恵がひどい扱いを受けた内容を曖昧にせず掘り下げた方が良かった気がした。 ただ、蘭子とケンの別れのシーンは感動した。このときはここまでケンが成長するとは思わなかった。 終章のケンの「共和国民に告ぐ」という声明内容もよかった。国造りの主役は国民1人1人なのだ。不完全な民主主義だが、ただ政治を冷笑的に見て諦めるのではなく、国民がその足で立ち上がる、自ら社会を切り拓く努力をして初めて理想の社会・民主主義は創られるといくことを最後に作者は言いたかったのだろう。 これは現代社会にも言える普遍的なものだ。 

    0
    投稿日: 2023.01.26
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    少しSFチックだけど現代の感じも残していて、将来現実になるかも!と不安感を仰いでくれた。有耶無耶な感じで終わるかと思ったけど、すべて回収してくれて最後も最高にいい終わり方だった。

    1
    投稿日: 2023.01.14
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    私は最初から永遠に生きて社会貢献したいと思ってないので皆不老不死でいたいという前提で進んでたのが面白かった。

    0
    投稿日: 2023.01.06
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    現実離れした設定ではあったけれど、それこそがSFの世界観で面白かった。 読み終わった多くの方が言っているように設定が素晴らしく、構成に圧倒された。 「生きる」とは。 「命」とは。 死がそこに存在しなければ、生きている実感を味わうことが出来ないのかもしれない。 健康であることに感謝をすることがないのかもしれない。 自分を含め、周りがそのような人間ばかりになった時、どのような世界になるのか。 社会は成立するのか。 「人間らしく生きるとはどのようなことか」と、考えさせられた。

    3
    投稿日: 2023.01.05
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    人が不老不死を手に入れた日本がどんな姿になるか、その日本を司る政治はどの様に動くのか。 未来技術のテーマ「不老不死」を取り巻く民衆、政治がリアルに描写されているため、引き込まれる。 上巻は主に不老不死の技術を手に入れた民衆の姿、 下巻は国を動かす政治の描写。 遊佐は一貫してカッコイイ。

    0
    投稿日: 2023.01.05
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    生と死は表裏一体。死があるから生が輝く。 言葉や噂に流されず自分が感じた、人の信じ方が素敵だと思う。そんなふうに人と関わりたい。

    0
    投稿日: 2023.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    下巻になり、真の主人公ポジションで成長した仁科ケンが登場する。時が経って外見はおっさん、人当たりの良い飄々とした性格、狂いの生じた体制に立ち向かう感じは、浦沢直樹「二十世紀少年」のケンジを彷彿とさせる。 総じて登場人物は多いけれども、それでも本作は場所も時代も移り変わるお話であることを考えると、よくこれだけの限られた登場人物で冗長さも不自然にも感じることなく人物相関を考えたなぁと作家さんには感服させられます。 以下、クライマックス部分のネタバレ。 陰謀の黒幕が、南木大統領主席補佐官と兵頭桂警察局長という2名の小物だと分かり、ここまで長編を読んできて、こんな小悪党が黒幕か〜と拍子抜けしてがっかりしたのも束の間、彼らのクーデーターはあっさり失敗。 同日、そんなことよりあと16年でHAVI施術者は全員ガンで死にますよという仰天情報が判明。どう対応するか国民投票をします!という展開になる。地位や貧富の差問わずHAVIな人全員死ぬぞという大胆なオチは、小悪党で拍子抜けしていた気持ちからの切り返しもあってとてもカタルシスのある良い展開だと思いました。 国民投票の結果、日本を存続させるための正しい選択をした日本、初代独裁官には遊佐、2代目独裁官は仁科ケン。時が経ち、20年の任期を終える(おそらく63歳ぐらいの)仁科ケンの退任の檄文にて物語は終わる。 結果的に、老人が一掃され、貧しいながらも若返った日本。いまの老人だらけの我々の日本と対比せずにはいられません。すごく短絡的に思いつくのは ・例えば今打ってるコロナワクチンが、実はHAVIみたいにトロイの木馬でしたーって判明して、 ・安楽死が制度化されたら 果たして我々は正しい選択をして、悔いなく日本を若返らせることを選べるだろうかと、そんな展開を期待してワクワクします。 そんなことも考えつつの良い読後感でした。 ※下巻は特に「男達の物語」感が強い。なので特に、最初はスパイ、遊佐に惚れて牛島大統領に使えるもレイプされて去り、最後に大統領を許して死に際の牛島を支える立花恵というキャラは特に読んでいて楽しくもないので不要だなぁと感じた。

    2
    投稿日: 2022.11.22
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    不老不死になれるウイルスが見つかり、若い姿のままに死ぬことのなくなった世界。 永遠に生きられる、とは聞こえはよいが、そうは言ってもやはり、歳を多くとったものが増えれば、日本が衰退していくだろうという、誰かの緻密な予測が立てられた。 そこで、不死の措置をしてから100年経てば、生存権を失う、という法律を作ることとなった。 というのが基本的なあらすじとなるが、当然、100年までしか生きられないという法律を作ることに対して、猛反発が起こり、制定しようとする政府側も何とか成立させようとする。こういった話が序盤に続くので、果たしてこの物語はどう終わりを迎えるのだろうか、と疑問に思いながらページをめくった。 途中のとある展開で、もしかしたらこういう終わり方をするのかな、という予測が、結末でズバリと当たってしまったが、それでも、面白さは変わることはなかった。 ただし、相当な長さではあるので、まとまった時間をとって一気に読み進めることをお勧めします。 唯一読んで失敗したのは、隙間時間に読んでしまったがために、他のことに集中できなくなってしまったことですかね笑

    9
    投稿日: 2022.11.12
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    今までで一番スピード感を持って読めた作品です。それだけ本書の魅力がすごいということです。 本書の上巻では3つのストーリー、陰謀がそれぞれ蠢きます。 下巻はその3つが1点に集約するわけでもなくまるでミサンガのようにそれぞれがゆっくりゆっくり束になっていきます。 緊急事態が起きた時の遊佐首相がカッコ良すぎました! バトル漫画の主人公とは違う仕事をしていて特殊能力を使うことはないです。ですが、闘いは時より訪れます。法律に則り、自分が嫌われようと国民、日本の未来のために冷静に闘う一個人。リアルな英雄をみれました。 こんなにかっこいい人を見たことはありません。 本書は仕事をする我々にとってのヒーロー像を見せてくれる一冊でした。

    20
    投稿日: 2022.10.22
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    最後まで一気読みするくらい面白かった。 上巻同様、人の生死と法律について考えさせられた。 自分が拾いきれてないだけかもしれないが、伏線回収しきれてる?って思う部分がいくつかあった。

    0
    投稿日: 2022.09.09
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    駆け抜けるように終わった 長く生きるとは どういうことだろう 長く生きると もっと薄い 陽炎のような 生となるのではないか

    0
    投稿日: 2022.06.02
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    本書を通して人間の生きる時間に期限があるのは、死ぬこと以上に目的を失いただ生き続けていくことの恐怖に人間は勝つことができないからだと感じた。 戦後日本のもう一つの物語として話は進んでいるが現実社会と似た部分が多く、民主主義や、独裁国家について考えさせられる一冊だった。

    0
    投稿日: 2022.04.14
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    長編でもう一度読まないと熟読は難しいですが、今の日本に当てはめて考えさせられる内容。ズバリの不老不死社会が、現実では、進歩し過ぎた医療による高齢化。不死による苦悩、現実では、お年寄りの苦悩。謎の多発性ガン、現実では、新型コロナなどなど。SF小説ではなく社会派小説。

    0
    投稿日: 2022.04.02
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    不老不死と百年から連想して、難しい法律や精神論を思い浮かべていました。 読み始めると、政治に詳しくない私でもわかり易く、登場人物の 苦悩や気概が伝わります。 もし仮に人類が不老不死を手に入れたならば、きっと自分も考えるだろう生死論。 読み終えて、こんなに満足したのは久しぶりです。 おすすめです!

    1
    投稿日: 2022.04.01
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    永久に延命が可能となった時の人間の反応。その不老不死の措置は平等に施されるが、与えられた命には階級や格差が。ほぼ、その身分が固定された状態で、自分たちの命をどう判断するか。よく考えると、能力が規定される限り、永遠の低能力者という存在が生じてしまい、結局、能力と身分による分断が起こる。死生観や虚無感に加え、遺伝的な能力の振り分け。このシミュレーションは、無制限な延命以外は、実は現代を大袈裟に模写した世界にも見える。 我々も、丁寧に意図せぬようにトリアージされているのではないだろうか。つまり、能力を計る指標としての学歴や財産によって。平等な延命措置が成り立つか否か、永遠の奴隷はゴメンだから、一定年数で事切れたい。その争い事。単純化した図式ながら、大いに考えさせられるテーマ。

    0
    投稿日: 2022.03.27
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    面白かったー!!! ストーリーの持って行き方が圧巻。 不老不死、命について考えさせられる。 ケンに関しては、文だけからもカリスマ感が伝わってくる。今の日本に、あそこまで国の事を考えてくれる政治家は果たしているのだろうか。

    0
    投稿日: 2022.03.26
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    命に限りがなかったら?という切り口で描かれる戦後のパラレルワールド。社会を作る側の視点とそこに暮らす人、反発する人のそれぞれの思惑がないまぜになりながら進む物語は、実在した時代の歴史書を読んでいるようなリアリズムがあり、没頭してしまった。 どちら側の主張も間違いではないのに、社会全体が命に関わる選択を迫られたとき、人はどのような思考と行動をとるのだろうか?という壮大な思考実験にもなっている。 人々が「より」未来に繋がる選択をできるかという現代のテーマにも呼応しており、現実への問題提起をされている気持ちになった。

    0
    投稿日: 2022.03.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    圧巻のラスト 最後まで一気に駆け抜けるような迫力のあるストーリー 人間って間違えることもあるけど、ちゃんと正しい選択もしてるよ。だから大丈夫。前を見てその時の選択を信じて。そういうメッセージが込められてるように感じた。 結局、永遠の命って物理的に手に入れられはしても、幸せじゃないんだなって思った。

    0
    投稿日: 2022.01.31
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    法律があっても、自分だけは特別、と考える人たちっているのね。ま、そうか。 みんな平等でないと、バランスが悪くなりそう。空気が乱れるということは、不要なものであったということでは?

    1
    投稿日: 2022.01.16
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    上巻に続き下巻も素晴らしい。 設定が面白い。ストーリーが面白い。 漫画で似たような設定もあるが、それらは人間ドラマや感動に狙いを定めているがこれは違う。 思った以上に政治色が強い。 死生観での考えより後世への繋がりを大事にする。 ドラマや映画や漫画もできるかもしれないが、その場合は少し重たすぎる内容かもしれない。

    0
    投稿日: 2021.12.30
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    この小説は章立てがすばらしい。 第1部、第1章でほぼ全ての登場人物が出そろい、第2部では年代が一気に飛ぶ。その間何があったかはわずか数行でしか語られないのだが、読者はきちんとついてこれる。 上巻から下巻(第2部から第3部)もドラスティックに場面が変わる。後書きで北上次郎氏も述べているがディティールが鮮やかで鮮明。なので、読者は場面が変わり、間が大胆に省略されていてもしっかりと引き込まれストーリーについてこれる。 今回は初読だったので三人称で読んだが、再読する場合は誰かの目線で読んでみたい。

    0
    投稿日: 2021.12.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上巻から続いて施行されていた百年法が廃止されるまでの話。 HAVIという不老不死化の処置を受けた人々は16年以内に全員死に絶えるという研究結果が発表された途端、犯罪者であった百年法の拒否者は貴重な人材として扱われることになった。 国家の危機とはいえある人の命の価値が法律によってここまで変わっていいものなのだろうか。 フィクションではあるが、上下巻通して政治家や官僚の大変さを見ることができた。

    0
    投稿日: 2021.11.27
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    百年法という法律はありませんが、まさに今の日本を感じました。 選挙に行かない若者を蔑ろにし、日本は貯めていた資産を切り崩し国を運営しています。 過去の失敗から出ないと人間は本質的に学ぶことができない生き物だと思うので、小説よりも現実の方がより厳しい状態とも言えるのではないでしょうか。

    0
    投稿日: 2021.11.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「百年法」不老処置を受けた者は100年後に死ななければならないという法律“生存制限法”いわゆる百年法も併せて成立している“日本共和国”の話。 面白かった。夢中になって読んだ。 百年法を成立させたい遊佐たちの奮闘や、政治家たちの思惑、ただ漫然と若い姿のまま行き続ける人々、百年法適用により迫る死、拒否者、テロリスト、そして自らの意思で処置を受けなかった者たち。それぞれの視点から物語がどんどん展開していく。 上巻の前半部で描かれた人々が、後半から下巻にかけてパズルのピースがハマっていくように、物語上それぞれの役割を持って出てくるのが読んでいてゾクゾクした。 クーデターを起こした兵藤への、センチュリオン北沢大佐の一言は熱かった。「大統領司令ゼロ号発動」は熱い。このゼロ号、牛島大統領の遊佐への絶対の信頼があったというのも。例え、憎しみがあっても、その能力と信念を信じてたのかと思うと心揺さぶられる。 最初の百年法成立のために、自分の死を使えといった笹原次官のその信念が、遊佐にも、牛島にもあったことが嬉しい。 不老ウイルスなんて自然の摂理に逆らうものが突如発生したなら、それを終わらせるものが突如発生してもなんの不思議もない。むしろ、それが自然に思える。だから、SMOCが増加し、最終的に処置を受けた人間は全員死ぬ結末も納得がいく。 ごくごく平均的な一般人である蘭子が美奈が老いて死んだことを知り、生きていくことをぼんやりとでも考えて、そして生きていてほしいという息子の願いも断り、百年法に従ってその命を全うした、その生き様が美しかった。蘭子のその生き様や由基美たちと過ごすうちに、なりゆきで、不老処置を受けなかったケンが、誰よりも生きていた。 どう生きるのか。 切に感じられた。

    0
    投稿日: 2021.10.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上下巻読んだ人と語り合いたい。 読んでない人とも議論したいくらい考えさせられる。 確かに死ぬ時期を決められるのは嫌だけど、永遠の命も欲しい。最後まで読んだ結果、自分に1番必要なのは向上心だと思った。いつ死ぬかわからない世界で毎日全力で生きていきたい。 主人公が誰かわからなくなるほど、それぞれのキャラクターが生きていた。政治家視点だけでなく、一般市民がどう感じたのかが描かれていたからこそ感情移入できた。 この本に出会えたことに感謝したい。

    1
    投稿日: 2021.09.03
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    とてもおもしろかった。 不老不死を手にした人々が、生存制限法の施行を受け入れるのか、という選択からその後の展開。そして自分たちの運命を受け入れ、未来のために自らを犠牲にできるのか。 それぞれの考えとそれぞれの信念を感じながら進む展開は、読み進めるのを止められないおもしろさでした。 人間を信じることができる最後、感動しました。

    0
    投稿日: 2021.08.28
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    上下巻合わせての感想。 ほんとよくこんな話を考えつくなぁって思った。 人類が不老不死になった未来。 このまま全ての人間が生き続けると人類爆発が起こり、日本が滅亡してしまう。 その時何を選ぶのか…?不老不死とはどういうことなのか? 不老不死になった未来の歴史物語。 牛島と遊佐の関係性の変化も良かった

    0
    投稿日: 2021.08.17
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    普段は手に取らない本をいつ教えてくれる友人がいて、この本もその方に貸してもらったもの。 どこへ着地するんだろうと思いながら、後半は気になって転がるように読んでしまった。 とても面白い設定だったけれど、ひとの心の動きを追いきれないところがあった。そこ、詳しく知りたい、と思うときに、他者から見たその人の感情しか知り得ない部分が多かったのが、想像の余地とも言えるかもしれないけれど、もっと読みたいと思った部分だった。

    0
    投稿日: 2021.08.15
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    上巻と同じく視点がコロコロ変わるので人物に感情移入しづらい。 登場人物が無駄に多い。もっと人数減らしてさっさと本筋に入って欲しかった。 キャラを深く知る前に退場したり視点が別の人物に移るので、人情話がまったく感動しない。 百年法を巡っての話なのにラストの展開はいかがなものか。。 最後かっこいい遊佐さんが戻ってきてくれたのは良かった。

    2
    投稿日: 2021.07.12
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    不老不死を手に入れた時、自分は一体どうするのか。 そして人類はどこへ向かうのだろうか。 人類はヒト不老化ウイルスの発見により、事実上の不老不死を手に入れた。 第二次世界大戦後まもなく、日本共和国民にも20歳以上には不老化処置であるHAVIを受ける権利が与えられ、事故や病気等を除いて死ぬ事のない世界が始まった。同時に、HAVIを受けた者は100年後に人権が失われるーー死ななければならない、通称百年法が定められる。 やがて、初めてその100年目を迎える時が訪れ、人々はある選択を迫られる。 本当に死ぬのか、それとも…。 不老不死。 遠い夢物語のようでありながら、遠くない未来に実現するとも言われる、幻のような技術。 安楽死させて貰えるなら、自分は100年待たずに死にそうな気がする。肉体は衰えず、定年もなく、時間だけはある。仮に永遠に生きるには、ヒトというより石や樹木の様な精神性がなければ無理な気がするのだが。 しかし現実でも医療の進歩により、100年を超えて生きる人は増えてきている。そんな世の中で自分もぐずぐず生きている事を思うと、100年なんて案外あっという間かもしれない。…その時は、死にたくないと思うのだろうか? 本書はそれを現実のものとして突きつけられた人々が何を思い、何をするのか、どんな社会を作り上げていくのかを描いた群像劇である。 第二部あたりからは話が乗ってきて展開も面白いのだが、この世界観がまた興味深い。国民の大半が20代で老化を止め、その後100年を生きる社会。 そこではファミリーリセットというものが、一般的なものとしてあるらしい。長い人生の中では結婚も離婚も頻繁に繰り返され、子供の成長が止まってしばらくすると親子関係をリセットする。大抵の人はそれ以来家族とは音信不通。それぞれ好きに生きる。 現代でも事実上ファミリーリセットしているような家庭は確かにある。核家族が当たり前で独居が増えており、家族が面会に来ない老人ホーム入居者も珍しくないという。 …にしても淡白というか。家族関係が完全にリセットされる日常なんてあるのだろうか。 でも仮に3世代が共に住んでいたとしても、全員見た目は20歳ということもあり得る。シュールな家庭だ。 経済事情とか住んでる地域とかによってはやはり難しいのでは?とも思うが、なんせみんな若い(実年齢は別として)。うーん。そういう社会もあるのか。 そしてほぼ全員若者ということで、病気になるリスク自体は低い。 社会改革で国民健康保険がなくなり、医療費は高くなり、本当に必要な貧困層や弱者には手が届かずに病院が減っていく。永遠の命を持ちながら病気になったらすぐ死ぬというパラドックス。そしてますます健康は金持ちの贅沢品になっていく。 一部は今の社会でも割と当てはまっている気がする。 富裕層と貧困層でははっきり平均寿命が違うそうだが、健康で文化的な最低限度でない生活は高い。 新しい技術も高度な医療も充実した教育も、基本的には上流階級から流れていく。 家族はおらず、格差に悩まされ、若者である老人が滞留する社会なら、何年くらい生きたいだろう。 上の世代が死ねば国は良くなるのだろうか。寿命を設定することが正しいのか。後の世代へ自分が出来ることはなんだろう。…後の世代?自分はまだ生きているのに。 最後、物語は急展開を迎え、日本共和国民はある決断を下す。 そういう決着?今までの問いの結論は?半分くらいでてなくない?と思わないでもないが、それは自分で見つけろという事だろうか。だとしたら手厳しい。 生きてる内に不老不死が実現して、この本は未来を予言していた!とか騒がれる前には自分の答えを見つけたい。

    2
    投稿日: 2021.06.10
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    気になってはいたけど、なかなか手に入らず、かなりハードルを上げた状態で読み始めました。途中までは、この世界、この思考、この流れ、本当にありえるのか?となかなか読み進められませんでしたが、後半になるにつれ、没入。壮大なエンターテイメント作品を見せてもらえた気分になりました。

    5
    投稿日: 2021.05.04
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    物語として面白いことは面白く、一気読みさせられる。だが残念なのは、せっかくの設定である不老化処置や百年法の是非が有耶無耶になってしまったところ。問題提起だけして解答を放棄したともみなせてしまい、せっかくなら作者なりの答えを提示して欲しかったものだ。終盤明らかになる新事実(これも予想できてしまうが)など、問題を回避するためのご都合主義的展開も見受けられる。少し物足りない作品。

    1
    投稿日: 2021.04.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    特にクーデター以降の話が面白かったです☆マキャヴェッリの「君主論」を読んでから読むと更に楽しめるかも?? 終章にあった「**首相の政策を否決した上で、次世代の事など考慮せず、自分の命の続く限り、自分の好きなように生きる<ネタバレになるため以下略>」の箇所がとっても心に残りました。国の借金が1000兆円を超えたそうですが、戦争を絶対にしない独裁者であれば今の日本に必要なのかもと思ってしまいました^^;。

    0
    投稿日: 2021.03.28
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    「百年法」を読みました。 2012年のナンバー1小説にあげる書評家もいる話題作。 地味なタイトルながらSF作品。 SFが小説ナンバー1うんぬんにあがることが珍しいかも。 上下巻で3600円もする。 図書館は予約がいっぱい。ただし下巻は借りられるが・・・ 今年、夏に出たばかりだし、 梅田、阪神百貨店前の地下にある昔ながらの古本屋、 こんなところに新作があるわけないだろうなと思いつつ、 待ち合わせの時間つぶしに入ると、あった!2400円。 800ページほどあるが、一気に読めました。 状況設定がとにかく抜群。 日本は2次大戦で6発の原爆を落とされて敗戦、共和制になっている。 しかし、大統領にあまり権限はなく、実質的には議院内閣制。 絶望の中で日本は、アメリカで生まれたヒト不老ウイルスにより人を不老にできる処置技術を導入した。 しかし、世代交代が起きないと社会が破綻するので、処置を受けてから100年後に死ななければならないという「百年法」という法律をつくった。 小説は、最初に強制死が行われる年を前に、百年法を凍結するかどうかの国民投票が行われるところからスタート。 官僚たちは忠実に、そして、もし凍結されたら社会が崩壊するという信念のもと、百年法施行をめざすが、表向き同調する政治家たちは、自分たちが生き延びるために国民投票で否決されるようにし向ける。 おもしろいのは、不老処置は、20才をすぎたらいつでも自分の意志で受けられる点。20才で受ければ以後100年間、20才の若さで生きられる。50才で受ければ50才のままだが合計150年生きられる。 ただ、不死ではないので、病気や事故で死ぬこともある。 政治家も官僚も、見た目は若者だったりするが、実は2次大戦での将校がいるなど、高齢者が多く、もし百年法が施行されたら明日にでも死ななければならない政治家もいる。 そして、死ぬべき年になったら国の機関に出頭して無痛での死を迎えなければいけないが、拒否する者が出て、それがテロを起こしたりする。 そのほか、厳しい雇用情勢、格差、そして、政治的第三極など、ここ数年、とくに維新が出てきたようなここ2~3年の政治や社会の状況を象徴するようなシーンがあり、800ページもある小説をそうした短期間によく書けたなあと感心する。 私は新作の小説など、ほとんど読んでいませんから、これがナンバー1かどうかは到底わかりませんが、状況設定は歴史的にも名作と思えるようなものがあり、話のころがしについても素晴らしい技術が感じられました。2009-2010に出た村上春樹の大作「1Q84」へのオマージュかと感じさせられるような部分もあって、なかなかイケています。

    0
    投稿日: 2021.03.10
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    2021.03.03 ウルトラ面白かった、情景が浮かぶから映像化向き。 尺とお金を存分に使って映像化してほしい、、

    0
    投稿日: 2021.03.10
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    あくまでSFでありながらも、コロナ禍で世界が不安に包まれている、正解が分からないような今の状況と、重なる部分が多かった。 上下すごい量だったけど、特に下巻は夢中に読み進めてしまった。 すっきり、それでいて余韻もある終わり方だと感じた。

    0
    投稿日: 2021.01.31
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    不老化処置を受けた国民は処置後百年を以て死ななければならない―円滑な世代交代を目論んだ「百年法」を拒否する者が続出。「死の強制」から逃れる者や、不老化処置をあえて受けず、人間らしく人生を全うする人々は、独自のコミュニティを形成し活路を見いだす。しかし、それを焼き払うかのように、政府の追っ手が非情に迫る…世間が救世主を求める中、少しずつ歪み出す世界に、国民が下した日本の未来は!?驚愕の結末!

    0
    投稿日: 2021.01.27
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    もしこんな法律があったなら…私はどんな生き方をするのだろう。 色々な選択、生き方に涙してしまいました。

    0
    投稿日: 2020.12.29
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    大作だけどあっという間に読み終えました。ありえない設定。圧倒的なスケール感。目眩く展開。官僚や政治家と社会に底辺の人たちとの出会い。どんなに長生きしても死ぬのは怖い。たとえ不老不死が実現しても人類は幸せにはなれない。よくこれだけの大きな話を感動を持ってまとめられたと思います。面白かったです。

    2
    投稿日: 2020.12.26
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    いつかは死ぬという事実。 ただこれは直面したものだけが理解できる。 想像は、想像でしかない。 (以下抜粋) ○十六年後、この国を託されているのは、いまはまだ未成年の子たちなんだよ。その子たちのために、打てる手を少しでも多く打っておくことは、大人である僕らの責任だ(P.445)

    2
    投稿日: 2020.12.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    再読。 改めて読んでもやっぱり面白い‼︎ HAVIと百年法 ターミナルセンターと拒否者村 政治家とテロリスト 不老と老化 独裁者と民主主義 そして、生と死 様々な対比と視点から描かれるそれぞれの世界は、お互いに作用しながらも、緩やかに崩壊していく。人類に突きつけられた究極の選択に対して、人々が選んだ道とは…。 * HAVIを受けた人たちがSMOCという全身に蔓延する癌を次々と発症。16年後の生存確率は0%で、治療薬の開発も到底間に合わない。残された時間を自分のために使うか、HAVIを受けていない若い世代のために犠牲となるか。自らが生きるための百年法の発令を国民投票に委ねた時と同様に、自ら死ぬという選択を国民投票によって決定させるラストは圧巻。 例え永遠の命を手に入れたからといって幸せになれるわけでも、限りある人生が不幸とも思わない。老化しながら徐々に死に近付いていくのを実感するのも、ターミナルセンターへ出頭する日を指折り数え、自らの足で死に赴く苦しさもどちらも同じだと思う。結局人は必ず生きて死ぬ。だからこそ、どうやって生きていくのか、何のために生きていくのか、それを考えて今日を生きるしかないんだと思う。

    1
    投稿日: 2020.10.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ものすごい想像力だと思います!拒否者への殺戮、大統領のSMOC発症、兵藤・南木のクーデター、HAVIを受けた者は例外なく16年後に死亡、ラストはジェットコースターのように動く。国民投票の結果、独裁官制度が採用され、仁科ケンが恐らくHAVIを鎮静化?させ、議会制民主主義を樹立した。上下巻を通して、人間のエゴイズムや死に対する予期不安の強さ、また人間はその時の感情に流されやすいことなど、色々と考えさせられました。話の内容は結構ぶっ飛んでいましたが、作家さんの想像力は抜きん出て、素晴らしいの一言。

    4
    投稿日: 2020.08.16
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    ♯読了 『百年法』 まず、設定がとても面白い。人類は特殊なウイルス治療により不老不死になることができる世界。 しかし、架空の国である日本共和国は衰退中。衰退していく国や政治に新陳代謝を促すため、治療を受けてからの生存制限を設ける法律(百年法)の施行の是非を国民に問う。 大統領牛島の遊佐に対する信頼が汲み取れるシーンが熱い。 ただ、登場人物の掘り下げは少し足りないと感じた。遊佐と立花との間には何があったのか?

    1
    投稿日: 2020.08.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    下巻もテンポよく読みやすい。思い切って時間経過をザッと進めたり、細かいやりとりを省略したりなどもその一因か。 読書慣れしてない人にはとっつきやすい、玄人には少しラノベ感もあり物足りなさを感じるかもしれない。 個人的には設定も含めなかなか楽しませてもらった。 夢の不老不死が実現。だけど生存制限法を設ける時点でそれだけでハッピーになれないことを既に知っているとも言える。みんな心の底では分かっているんだ、生と死は一体だと。 そして、最初の国民投票で生存制限法を凍結するという愚かな決断を下した国民も、クライマックスの国民投票では未来を担う若者のために自らを犠牲にすることを決意する。希望がみえる終わり方だったと思う。 でも、SMOCという避けられることのない死の病がなかったらどうだろう?同じ結果になっただろうか? ここにきてSMOCはちょっと都合の良すぎる反則技にみえる。そんなことしたら不老不死の設定意味ないじゃんと。 そんなものがなくても、未来を守り、発展させていく。そんなヒトの力を描いてほしかったという気持ちもある。

    4
    投稿日: 2020.05.31
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    読み応えもあったし、面白いだけでなく、とても意味深く、良かったと思う。 ケンが、老化人間という存在であることに意義があって、良くできていた。

    3
    投稿日: 2020.02.17
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    かなりオススメです。 不老不死の世界を圧倒的な世界観で疑似体験『百年法』 | 1分で読める書評ブログ https://1mbookreview.net/20200109-100nenhou/

    1
    投稿日: 2020.01.09
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    敗戦後、アメリカによってもたらされた不老不死の処置。希望者は20歳から受けることができるが、処置後100年たったら自ら安楽死センターに行き生涯を終わらることが法律で決まっている。 その第一世代がまさに100年目を迎えようとする年、権力者たちが死ぬのを嫌がり国民投票を行い100年という制限を無制限に変更してしまう。そのため、旧世代の人たちが要職を占め続け若い世代は職に就けず失業率が下がり治安も悪化。そんな中で法律を戻そうとひとりの官僚が暗躍し、100年の制限を復活させ大統領と首相制度にし、大統領に権限を集中させることで政治家の裏切りなどを牽制し安定的な社会を築いていくが、100年の制限を拒否する者たちによるテロが発生する。 そして、謎の病気の蔓延により国家存続の危機に瀕した時、自ら犠牲を被って国家の未来のために尽くすか、どうせ滅ぶならと現在の利益のみを選ぶか、国民に投げかける。 様々な立場の人たちの視点から話が進むので誰が主人公かとは決められない。しかも登場人物が多いので一気に読んでしまったほうがベター。 不老不死処置とそれに伴う法律というテーマで問いかけていることは、救いを求めるということが利己的ではあってはならないということではないかと。それぞれがそれぞれの利益のみを最大化しようとしていては一生救われることはない。ある程度の犠牲は覚悟しても最大公約数の幸せを考えることができるのが日本人なのではと言われているような気がした。

    3
    投稿日: 2019.11.23
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    不老不死が実現したら、、、こんな事が起こるのかも。色んな意味で、現代社会への警笛もある様な内容。よくこんな話が作れるなと驚く。読み応えのある作品だった

    1
    投稿日: 2019.10.13
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    不老化ウイルスと社会の混乱、という発想に留まらず、 意思決定と政治の運用というテーマを描きあげたこと、 素晴らしいと感じた。SFなのにヒューマンドラマ。 物語として面白い。一気に読み切った。

    2
    投稿日: 2019.09.29
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    すごく引き込まれた。またこんなしっかりした舞台設定の近未来の話が読みたい。 生について、不老不死が喜ばしいかについてよく考えさせられる話だった。

    2
    投稿日: 2019.09.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    お、お、お、おもしれ~~~!!!! ラスト、こんな怒濤の展開ある!?!? おいおいこうやって収束させていくのかと。 政治小説って基本トップがクズのまんまで、「俺たちの戦いはまだこれからだ!!」みたいな感じで終わるじゃないですか。 でもこの小説は、完璧に架空の日本が舞台で、完璧に架空の(しかし完璧な!)法律だから、物語としてちゃんと終わらせることが出来たんだろうな。すっげぇ。すげぇしか言えねぇ。 あとグッときたのが、光谷さんへの印象ね~。 警察側(そして私)は完璧に彼を悪者として見てたけど、ケンには違く見えていた。そして確かにケンと話しているときの光谷さん(ガイさん)は、そこまでの悪者……というか、頭いい人の成れの果てみたいには見えなかった。警察側の目で見たらマジ成れの果てじゃん。自分のレポートが正しかったかどうかを確かめようとしてると。その為に国民を陥れようとしてると。 でも目線を変えたら違うんだよね~すげぇな~でもほんと、そうなのかもしらんな。犯罪は犯罪だし、許されないことは許されないけど。なんか難しいよ。だって私兵藤とかはマジ嫌いだったもんな~どんだけ目線を変えても兵藤は嫌いだ!!とか思っちゃうもんな。むずいな。 おもしろすぎて読む手を、目を止められなくて、気付いたら夜中ということが多々ありました。 すごいね!!読み返すとき気を付けよう!!

    3
    投稿日: 2019.08.07
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    施術により不老不死の身体を手に入れられるようになった世界。素晴らしいことばかりでなく様々な問題が起こりはじめ、百年たったら命を終えなければならない百年法の制定に向けて奮闘する。 本当にこのような技術ができたら…あり得そうな未来。 企業はポストが空かず若者が昇進できなくなる。老人も自己保身から自分の地位を譲ることができない。 人間は豊かさを求めて努力し、どんどん豊かなになり、少なくとも日本は衣食住に困らず安心して暮らせるようになったのに、そうなったらなったで、心は満たされにくくなり、病んだり、生きる意味がわからなくなったりして自分で命を絶ったりする人も多い。そう思うと科学の進化は、与える影響が未知数だから怖い。

    3
    投稿日: 2019.07.21
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    山田サンの、この手の小説が大好きです。 夢中になって上下巻一気に読了。 いやいや、絶対にないよな~ないよな・・・え?あるかも?みたいな未来の日本が描く姿が 臨場感あって遠い遠い未来に、無くはない??って思ってしまう。 不老不死(HAVI)技術の導入。 100歳になったら死を迎える「百年法」 もう、これだけでワクワクする。 100年生きるって、どうなの?? 長生きしたいわ~とは思うけど100年って 飽きる・・・。 見た目20歳だけど実年齢100歳って~怖いわ。 とにかく、解説にあるように ぶっ飛んだ設定なのに、あるかも??って思わせる 山田サンの筆は凄いです。過去の作品も夢中で読みました。 HAVIの導入に伴い、社会の問題が深刻になり 百年法を実施しなければ日本が沈む。 疾走する遊佐と牛島。 そして・・・HAVIを受けてない仁科ケン。 遊佐が語る言葉に今の日本を重ね合わせると しっくり来るのは・・・今の日本も同じ局面に置かれているからではないかなぁ。 「国政を預かる者の責務は、国民が人間らしい生活を営むための物理的基盤を整えることに尽きる」 現在の我が国に当てはまるのでは?? 上下巻ボリュームあったけど、とても読み応えがあり、 考えさせられる良い小説でした。 満足です♪ 短い人生だからこそ、いつ死ぬか分からないからこそ 今を楽しみ見えない明日に希望を持つ事が出来るのかも知れない。

    3
    投稿日: 2019.04.04
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    不老不死を手に入れた人間たちと、統治を組み合わせて、国レベルを動かしていくってところが面白かったです。 しかも、ある意味タイムリー。アメリカの大統領選しかり、イギリスの国民投票しかり。 何もせずに、享受ばかりして、身を任せているだけではいけないし、それは、社会生活を送っている人間の、義務でもあったんだなと思いました。権利ではないのだなと。

    2
    投稿日: 2019.03.16
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    不老(死にはするので)は結局うまくいかないものだと。 いつまでも変化しないと停滞するのかも。 不老遺伝子が発見されたとしても、HAVIのような制度はできないだろうけど、いつかそんな日が来た時に警鐘を鳴らすような小説だと思った。遊佐さんやケンのような人物画出てくれば別だけど…

    0
    投稿日: 2018.11.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【感想】 「HAVI」の持つ寿命が長すぎるせいで、時間の流れというか、「え?物語上、いま西暦何年なんだっけ?!」みたいに混乱してしまった。 とは言え、それぞれのキャラクターがイイ味を出していたから読み物としてとても面白かったし、綺麗に物語はクロージングしていった。 「HAVI」というシステムの持つデメリットのおかげで、非現実な世界に良くも悪くも終止符が打たれていたようにも思った。 要するに、上巻で出てきたキャラクターの特徴や設定の伏線をしっかり回収し、イイ具合に終結した名作。 特殊な世界観や上巻が面白すぎたのと、終盤はスピードがありすぎて若干の肩透かし感がありましたが、読みやすくて面白かったです。 【あらすじ】 不老化処置を受けた国民は処置後百年を以て死ななければならない― 円滑な世代交代を目論んだ「百年法」を拒否する者が続出。 「死の強制」から逃れる者や、不老化処置をあえて受けず、人間らしく人生を全うする人々は、独自のコミュニティを形成し活路を見いだす。 しかし、それを焼き払うかのように、政府の追っ手が非情に迫る… 世間が救世主を求める中、少しずつ歪み出す世界に、国民が下した日本の未来は!? 驚愕の結末! 【内容まとめ】 1.ストックホルム症候群 無意識のうちに他人を味方にしたい、気に入られたいと思う事。 2.人生を左右するほどの大きな決断が、常に衝撃的な事件が引き金になって下されるとは限らない。 日々の何気ない出来事や出会った言葉が、いつの間にか人の進むべき道を方向付けていく。 後から振り返っても、どれか一つを選んだ原因だと特定することは難しい。 生きるとは、そういうものではないか。 3.HALLOによると、SMOCは、変異したヒト不老化ウイルスが不可避的に引き起こすものである。 「HAVIを受けて体内にヒト不老化ウイルスが を取り込んだ者は、いずれは全員、SMOCを発症する。 【引用】 p14 ・ストックホルム症候群 無意識のうちに他人を味方にしたい、気に入られたいと思う事。 p58 加藤 「前にも聞いたかもしれないが、なぜHAVIを受けなかった?」 男 「小さな理由が色々積み重なった結果なので、やはり成り行きとしかいいようがないですね。」 加藤にはなんとなく理解できた。 人生を左右するほどの大きな決断が、常に衝撃的な事件が引き金になって下されるとは限らない。 日々の何気ない出来事や出会った言葉が、いつの間にか人の進むべき道を方向付けていく。 後から振り返っても、どれか一つを選んだ原因だと特定することは難しい。 生きるとは、そういうものではないか。 p124 ・光谷レポート 「もし百年法がなくなって事実上の不老不死社会が到来したら、日本共和国はどうなるか。国民は永遠の生に耐え切れず、精神に混乱を来し、国内は乱れ、国家の体を成さなくなり、やがてロシア、中国、韓国に分割・吸収され、日本共和国は世界地図から消える。」 p182 加藤が先頭に立って取り組んだSMOCの疫学調査は、すでにレポートをまとめて内務省の厚生局に提出してたる。 SMOCの患者が急増している事が、発症者に何らかの共通点など全くなく、まだ罹っていない人はたまたま運がいいだけ。 p355 「HALLOによると、SMOCは、変異したヒト不老化ウイルスが不可避的に引き起こすものであると確認されたとの事です。」 「HAVIを受けて体内にヒト不老化ウイルスが を取り込んだ者は、いずれは全員、SMOCを発症するということです。」

    10
    投稿日: 2018.11.06
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    重い話だけど読んでいて疲れる感じはしなかった。面白いからだと思う。読み終わって毎日しっかり生きようと思えるのは凄いんじゃないだろうか。

    3
    投稿日: 2018.11.02
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    秀逸な作品、という言葉に尽きる。 ただなんだろう、よくできすぎてるというか、矛盾がなさすぎるというか、どこか登場人物がロボットちっくな印象が否めなくて星4に 2018.10.20

    2
    投稿日: 2018.10.20
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    死の強制から逃げる拒否者ムラとその自滅や強制壊滅、私利私欲に走り政治を牛耳ろうとする警察局長。庶民の生活等に分散していた上巻の方が一部分に集中した今巻より引き込まれたけれど、万一への備えの命令の発動や、終盤で明らかになる絶望的な事実と着地が良かった。長い名前のカクテルを提供するいつものバーがすき。

    1
    投稿日: 2018.10.12
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    読書家の友人が勧めてくれて読み、私もおススメベスト5に入る一冊。 忙しくてあんまり時間なかったけど、それでも続きが気になって隙間時間が少しでもあれば読んでいた本。 友人も言っていたけれど、なによりも設定が逸材。現実と仮想の世界のバランスが程よいから、どっちの世界にも行けて読みやすい。 そして、作者自身が参考書にマキュヴェリの『君主論』等読んでいるくらい(私も名だけで読んだことない)、政治や国家というものについて学をもってして書いた小説、ということを感じた。 投票率をあげる為には、この本を読むように喚起したほうがいいじゃないか?(笑)というくらい、フィクションなのに、自分の今の生活に身近な問題を考えさせられてしまう。しかも、具体的に。明らかにフィクションなんだけど、現実の「あれ」に繋がるのがすごい。 正直、物語としての落ちや展開はわかりやすいけど、そう穿った見方をせずに読むと考えさせられるヒントがちりばめられている。ヒントだらけ。 私は特に「国とはなにか」ということについて。つい狭い見地で、感情的に国というものを考えていたけれど、遊佐首相の徹底して法を遵守する姿から、ゆわゆる近代国家とは法治国家であることを実感し、改めて法というものを作った人類の英知を感じた。 と同時に、近代国家の設立の歴史を考えると、戦争や殺戮もまた事実で、不平等や矛盾があり…と悶々。うーん、国とは、何なんでしょう。 そんな真面目なことも考えたし、実写化するならケンは誰がいいかなぁとかも考えた(笑)ドンピシャな人、思い浮かばず。(笑) 著者の他作品、『嫌われ松子の一生』もその後読んだけれど、この本には及ばず。 以下、めも。 「国家がいかに衰退しても、電気 ・通信・水道・道路・鉄道網のメンテナンスだけは怠ってはいけない。ライフラインと物流は国を動かす両輪である。(中略)精神的なものは、国民ひとりひとりに任せておけばいい。国政を預かるものの責務は、国民が人間らしい生活を営む為の物理的基盤を整えることに尽きる。」

    2
    投稿日: 2018.10.06
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    疾走感に溢れるSF小説を期待していたのだが、ストーリーというよりは、不老不死が実現した社会の変遷をただただ記録したものに近かった。社会学的に興味深い部分があって好奇心をそそられたが、登場人物に感情移入することがなかった為、物足りなさを感じた。キャラクター各々の特性や内面の描写にもう少し力を入れれば、より満足感のある作品が出来上がったと思う。

    0
    投稿日: 2018.10.05
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    再読でもとても面白かったです。 おおお…となる展開に次ぐ展開。 自分の手に余るものに、人は手を出してはならないのだな…と思いました。自然の摂理に逆らうことも。 遊佐首相、上巻のラストであれれ…となったのですが、やはり良い政治家でした。政界の出来事も手に汗握ってハラハラ読みました。新陳代謝の必要性は何事にもあるなぁやっぱり。 日本が滅ぶかもしれないときに、こんな行動を取れる政治家っているんだろうか。理想かもしれないです。 物語としてもすごく面白かったし、現実世界のことも考えさせられる作品でした。

    1
    投稿日: 2018.09.15
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    不老化処置を受けた国民は処置後百年で死ななければならない、、、不老人間の社会になったら、そうかこんなことになっていくのか、、と考えさせられながら読み進めていったが、最後には、こんなふうにしっかり日本のことを考えてくれる政治家は現実にいるんだろうか、いてほしいなと不老不死や百年法とはちょっと関係ない思いを持った。どんな結末になるのか気になり上下巻一気に読めました。

    1
    投稿日: 2018.08.26
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    だんだん噛み合わなくなる大統領と首相、拒否者ムラで虐殺を行う大統領直属部隊センチュリオン、社会が歪んでいくなかで明らかになる共和国最大の危機のなか、最後の国民投票が行われる。国民が選ぶのは、今の幸せか、国家の未来の希望か。 とにかく凄かった。熱かった。レビューで政治の話をしても仕方ないのだが、選挙の結果ばかりを気にし、後々詰むことがわかっているのに、眼前の問題にその場しのぎの対応をとるだけの、今の誰かさんらに見習ってほしいもの。フィクションではあるが、国民投票の結果には胸が熱くなった。 上巻を読んでも思ったことだが、現代の日本社会もこのままではいつか同じような道を辿ることになるかもしれないと思うとぞっとする。そのとき、自分が死にゆく立場になったとき、タダシイ判断ができるといいと思う。

    0
    投稿日: 2018.07.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これはちょっと、ネタバレをしないと感想が書けないぞ。 ネタバレ。しかも褒めてはいません。 不老化処置を受けた後、100年を経過したら死ななければならない。 そこから逃れようとする者は犯罪者となるが、もちろん死にたくない者たちは大勢いるわけで、政府の目を盗んでコミュニティを作り、細々と暮らしている者たちもいる。 国民を、死に向かわせる法案を通さざるを得なかった政府は、大統領に強大な権力を与ええたが、今、その権力は腐敗しつつあった。 「百年法」に反対し、反政府テロを起こす阿那谷童仁。 この国の未来を巡り、権力を巡り、政府で、コミュニティで、見えない争いが続けられ、そして原因不明の病が人々を襲う。 ストーリーは面白かったんですよ。 文章も読みやすかったし、展開も早いし。 不老化処置を受けないケンの言い分にも一理ある。 政府の権力争いも、手に汗握る。 でも、設定がいろいろ穴だらけ。 だって、不老化処置をしただけなのだから、人は死ぬでしょ? 事故や病気や自殺や他殺で。 ということは、思っているほど死をコントロールはできていないということなのでは? もし、死をコントロールできたと思うほど死ぬ人が少ないのなら、労働人口は爆発的に増えていると思うけど、どうもそれほどの密度は感じられない。 最初から重箱の隅の小さな傷のあちこちが気になっていた。 けれど、最も解せないのが、SMOCについて。 人類に、致死の病が広まったら、まず世界中で情報を共有するんじゃない? ネットやクラウドを通して、実験や解析を世界中で分担して事に当たるのじゃない? 内務省厚生局は何やってたの? HALLOの発表だって遅すぎる。 病気の原因がHAVIだということが分かった時点でとりあえずHAVIをストップしないと、次々罹患者が増えていくということでしょ? このままでは16年後にはHAVIを受けた人たちは全滅しますって、そこまで黙っているなんてありえない。 他の国の罹患状況はどうなってるの? 鎖国をしているわけじゃないのに、他国の様子がわからな過ぎる。 「百年法」をどうするか。 生きることと死ぬことの尊厳を、生き様や死に様で表現してほしかった。 最後まで考えて、日本人として答えを出してほしかった。 HAVIを受けたらSMOCで死にます。 だからもう「百年法」は関係ありません。 そんな結末を読みたかったわけじゃない。

    0
    投稿日: 2018.06.25