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総合評価

190件)
3.8
29
80
54
4
0
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    このレビューはネタバレを含みます。

    誤算 結城 大日本帝国陸軍内にスパイ養成組織“D機関”を作り上げ、異能の精鋭たちを統べる元締め。中佐。 島野亮祐 日本からフランスに留学。一時的に記憶を失った。 アラン・レルニエ レジスタンス。 ジャン・ヴィクトール レジスタンス。 マリー・トーレス 女性。レジスタンス。 失楽園 マイケル・キャンベル 米海軍士官。領事館付武官。 ジュリア・オルセン 十八歳。鉱山技師であるデンマーク人の父親とシャム人の母親の間に生まれた。 ジョセフ・ブラント 中庭で死んでいた英国人実業家。 バーテンダー トムソン 元英国海軍准将。 リチャード・パーカー 英国陸軍大尉。 追跡 アーロン・プライス 英国タイムズ紙極東特派員。 ヒュー・モリソン 在日英国大使館事務員。 エレン アーロンの妻。 棚橋 三重に引っ越した。 里村 東京郊外に住む老人。貴族である有崎子爵の屋敷で長年にわたって家令を務めた。 有崎直哉 明治新政府樹立の際に功績を認められて新華族となった、所謂“武家上がりの勲功華族”の一人。 晃 有崎が連れてきた子供。 ミス・ヘイズ 教育係兼語学教師として呼ばれた英国人女性。 マンスフィールド・カミング 海軍大佐。英国秘密情報部、MI6の初代機関長。 暗号名ケルベロス 前篇 湯浅 朱鷺丸の船長。 原 一等航海士。 内海脩 ジェフリー・モーガン サンフランシスコで小さな貿易会社を経営。本名ルイス・マクラウド。暗号名“教授”。 暗号名ケルベロス 後篇 内海脩 ルイス・マクラウド ハンス・イェーガー ゲルマニア号の船長。 シンシア・グレーン エマ シンシアの娘。 フラテ テリア犬。 レイモンド・グレーン シンシアの夫。英国の貨物船ダルモア号の一等航海士。

    2
    投稿日: 2025.07.01
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    「ジョーカーゲーム」シリーズ第3弾。 これも読み易くて面白い。 結城中佐の過去、正体が少し分かったと思ったがどうなのだろう? 続きも読むつもりだ。

    1
    投稿日: 2025.06.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前巻が不穏な〆だったので今巻が「誤算」という章題で始まっていてドキーッとしちゃった。パラダイスもロストしてるし。 しかし不意のアクシデントまで対応してこそプロのスパイである…とのことで、戦争が激化していくなかでも変わらずスパイとして生き続ける者と人間として死ぬ者の差があらわになっていく。 いったいどちらが幸せなんだろうな…みたいなことを考えたりした。幸せを求めるような者はスパイではないのか…己の能力の限界を試す者は人間ではないのか… すっかりお決まりの口上のように語られるD機関の入試問題は、もはや歌舞伎の見栄のようでヨッ待ってました!という気分になるし、本当にみんなあの試験をクリアしたんだなとわかるから彼らの匿名性の高さにゾクゾクする。

    0
    投稿日: 2025.03.15
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    「ジョーカー・ゲーム」シリーズの第3弾。安定の面白さでした。裏の裏をかく騙し合いは衰えることなく爽快。時代の流れに翻弄されるなかで、読み手側に垣間見せてくれる主人公たちの人間性がスパイスになってカッコ良さを際立たせる。

    10
    投稿日: 2025.03.12
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     「ジョーカー・ゲーム」シリーズ第3作。結城中佐率いる“D機関”の世界を股に掛けた暗躍が爽快。相手の一瞬の油断を過たず突く手際の良さは見事。  アニメ版では波多野(

    0
    投稿日: 2024.08.23
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    第一次世界大戦から第二次世界大戦に向けての各国の思惑とスパイの重要性がすごくよくわかりました。 こんなに優秀なスパイが日本にいたのに、結局日本は泥沼の戦争へ進んでしまったことが情けない… 結城中佐の過去がようやく明かされた!と思ったら、 それも結局結城中佐が作った過去…謎は深まるばかりです。

    0
    投稿日: 2024.07.28
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    『ジョーカー・ゲーム』シリーズ第三弾。これまた再読。人間離れした才能を持ったスパイたちの、人間臭い一面が見られるいい短編ばかり。現実の平時の戦いを想像すると恐ろしくもなる。

    0
    投稿日: 2024.06.28
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    D機関シリーズ3作目。 実は2作目が自分にはイマイチ面白いと思えず、あまり期待せずに本作を読み始めました。 いや、面白い!マンネリ感がなくなり、二転三転どんどん話が進むテンポが気持ちよく、あっという間の読了。 さて4作目にも期待。

    0
    投稿日: 2024.06.18
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    キレッキレ・スパイ第三弾 これまでは短編だったが、ちょい長の中編「暗号名ケルベロス」が面白い!優劣がころころひっくり返るのが斬新でつい魔王スパイを応援してしまった ■謎を解くことは本来それだけで完結するものではない。解かれた謎は、謎を解いた者に責任を突き付ける。謎は解かれた。さあ、お前はどうする

    61
    投稿日: 2024.04.21
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    失楽園っぽい話なのかと思ったが、推理物風で面白かった。シンガポール・スリング、どんなカクテルなのか気になる、飲んでみたい。 ケルベロスはちょうどイミテーション・ゲームを見ようと思っていたところなので、タイムリーに感じた。最後少しだけほっこりした。数年後の様子を知りたくなった。

    2
    投稿日: 2024.04.08
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    シリーズ三作目。D機関のメンバーは相変わらずの有能ぶり。徹頭徹尾の仕事ぶりだけど、今回は少しだけ人間味も覗かせる。相変わらず面白い。

    2
    投稿日: 2024.01.05
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    面白い。 面白い面白い。 エンタメ小説として、シリーズものとして、オススメ。 シリーズ3作目。そろそろワンパターンになっても良さそうだが、そうはならないようによく工夫された短編群。 1本目は、スパイなのにいきなり記憶を無くしたところから始まる「誤算」。秘密を守ってナンボの立場なのに、記憶がなかったらあなた、何を言っちゃいけないか、わかんないじゃん!という見事な設定。 2本目「失楽園」は、優れたスパイは必ずしも自ら動く必要はないという話。周りがこちらの思うがままに動いて、事態を解決させてしまう話。 3本目の「追跡」は、我らが結城少佐の正体が相手スパイによって明らかにされてしまうのか?という、鼓動が早くなってしまう話。 4,5本目は初の連作「暗号名ケルベロス」。 全てがシリーズ初。見事。

    3
    投稿日: 2023.09.25
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    ジョーカーゲーム第3弾。 今回も厳しい訓練をくぐり抜けたエリートプロスパイの暗躍を堪能します。 短編5編、体力的にも武術的にも優れた彼らですが、心理戦、思考の読み合い多めという感じ。 「誤算」 フランスのレジスタンスに近づき、思わず能力発揮。同志へのお誘いも受けてしまう優秀な潜入。 「失楽園」 シンガポール、ラッフルズホテル。ターゲットの心理を思うままに方向づける、印象が残らないバーテンダー。 「追跡」 これは、凝ってる。結城中佐の過去を追う、英国特派員兼スパイ。これこそ、結城のルーツと手に入れた情報は、20年以上前から、自分の出自を準備していた罠だった。結城中佐の勝利。 「暗号名ケルベロス」前・後 愛していた夫を国策で殺された女性。仇を討つため、敵国のスパイとなる。船上でのスリリングな展開。全てを成した後、D機関のスパイに全て打ち明け、娘と愛犬を託す。船上で、口笛を吹きながら、たぶん子育てを決心したスパイ。良いわ。

    44
    投稿日: 2023.06.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

     『ジョーカー・ゲーム』シリーズ第三弾。「誤算」と「暗号ケルベロス」は既にアニメ化されているが、小説版のほうが心情描写が細かく、はっとすることが多かった。今回も諜報活動に勤しむスパイたちの行動にハラハラしたが、それと同時に日本陸軍の言動が目に余り、とりわけp251〜253の描写が象徴的だ。ドイツが発明した暗号機エニグマの誕生によって世界情勢に衝撃をもたらした。しかし、それを受けた陸軍は日本語の言語的特徴や構造を過剰に特別視したせいか、エニグマが誕生して間もないころは何とも思わなかった。その後日中戦争の泥沼化から日本独自の暗号を開発するように至ったが、それでも「絶対に」不可能と、根拠なき謎の信条から事態をうやむやにする。これらとは対照的なのが結城中佐である。本作のみならず前作、前々作と結城中佐の発言は相変わらず的を得ており、今回の発言「絶対的というのはこの世には存在しない」というのはまさにこの世界の真理をついている。「絶対」という言葉による思考停止の危険性がよくわかる。

    1
    投稿日: 2023.04.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    安定の面白さ! 魔王の正体がどんどん暴かれていって、、、暴かれてしまうー!!!と、読者がヒヤヒヤしている間に それも全て仕込まれていた話だった。 用意周到もここまできたら 本当に何を信じていいのか、わからなくなってくる。 本当にこんな人物がいたら すごく孤独なんだろうな。 孤独に打ち勝てるタフすぎる心。 いや、孤独なんて魔王にとっては感じないのかもしれない。

    2
    投稿日: 2023.03.22
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    お馴染みの世界観であらたなD機関のメンバーが暗躍する。今回は魔王の若かりし日が暴かれる逸話がなんとも新鮮!それも必要以上に晒さないところがまた分かり易い狙いであっても、じつに憎らしい笑。まさにチラ見せ!シンプルにこういうのに弱いのは人たる本能か笑笑

    1
    投稿日: 2022.11.08
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    小麦粉、シンガポールスリング、クロスワードパズル。 どこに手がかりがあるか見逃せませんね。 相変わらず読みやすくて、スパイの能力がチートすぎる。

    1
    投稿日: 2022.08.28
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    何年ぶりかの読書。息子が2歳になったしそろそろ自分時間を作ろうと積読してた一冊。 ジョーカーゲーム、昔読んだような気がするけど結構忘れてて、それでも興奮して読めた。 スパイものは回収がきもちいいな。 結城中佐の生い立ちに触れたところなんかも見どころ。短編ってもともと苦手だったけど、最後の二篇は前編後編になっているし、結城率いるD機関が関わる短編だからギュッと人間模様が詰まっていた感じだった。 軍国時代背景がすごく緻密で丁寧だから読書慣れしていない自分がざっくり手を出しても一読で楽しかった。子育て中につきなかなか一気読みは難しいからとびとびになりがちだけどもう2、3回集中して楽しみたいところ。

    1
    投稿日: 2022.08.17
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    ジョーカーゲーム第3弾。失楽園のまるで極上のミステリを読んでいるかのような展開に興奮した。また追跡の結城中佐の何で先も読んでいる行動に、魔王の異名の所以を見た。

    1
    投稿日: 2022.06.27
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    粉塵爆発、最近ではミステリーによく登場する。条件は3つ、日本人ならみんな知っているとあるが、そんなことはない。少なくとも私は江戸川コナンに教えてもらった。「酸素」、「爆発下限濃度以上の可燃物の粉塵」、「最小着火エネルギー以上の着火源」。 雑誌に連載されていたからか、同じ表現が繰り返されるのは避けてもらいたかった。 本作の4つの作品の中で、暗号名ケルベロスは中編、しかし本の題名はこの中編ではなく、失楽園である。その意味は読んでみればわかる。私が題名をつけるなら「トラッキング」だ。 容易に見つけられないものは容疑者本人にみつけさせればいいんだ。優秀な獣は猟師が追い詰めたと思った時に逆に追い詰められている。 柳広司氏に読者である私も追い詰められているのかもしれない。

    7
    投稿日: 2022.04.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    #読了 結城中佐の正体が明らかになってしまうのー!?とワクワクしながら読み進めていたけど、案の定わかるわけもなく。わかったらわかったで興ざめなので、こういうアプローチをかける海外のスパイがいても当然だから面白かった。ケルベロスの話は、D機関のスパイにしては珍しい結末で。読後感の悪さを中和してて良い。

    2
    投稿日: 2022.03.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今作もおもしろかった! 「誤算」「失楽園」「追跡」「暗号名ケルベロス」の4作。アニメ版を先に観たので、30分には納めきれなかった部分が「こういうことだったのか」とわかってよかった。 どれも緊迫感と謎解き、スパイとしての矜持が美しい物語。 結城中佐の過去にせまる「追跡」、何年も前から何重にも手を打ってあって、本物のスパイのすごさに圧倒される。 他の短編でも感じる、オチにちょっとした情というか粋があるところが好きだなあ。 アニメ化されていない「失楽園」がお気に入り。殺人事件の真実は結局……。人と場をコントロールしたと覚しきD機関に怖れを感じた。

    1
    投稿日: 2022.02.27
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    再読。 D機関シリーズ第3弾です。 そして、私はこの第3弾が1番好き。 全5編(うち2編は「暗号名ケルベロス」の前後篇)あって どの話もとにかくクオリティが高い。 その中でも1番好きなのは「誤算」かな…。 どう読んだって任務の"失敗"だと思うことの連続、 それが全部誤算ではなく計算つくされて 起きた事象だったという話。 D機関のスパイ達、というか結城中佐の抜かりなさが 度肝を抜くレベルです……。 「失楽園」もすごくスマートなどんでん返し的話だし、 「追跡」も信じてたものがひっくり返される。 全編通して全く展開が読めないのが面白いんだな… はーーー本当大好きです。 ジョーカー・ゲーム。

    1
    投稿日: 2022.02.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    過去二作と比べると、華麗さがないように感じました。 また、誤算で「結城中佐の気配を借りた」ってそれはちょっと・・・と感じてしまいました。 ただ、失楽園や暗号名ケルベロスなど、今回も読み応えがある作品でした。

    3
    投稿日: 2021.10.28
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     ジョーカーシリーズはあと1作既刊らしいが、unlimitedになかったので今作で一旦終了。今回結城中佐の過去が遂に明らかにー!?とドキドキしていたが、一筋縄ではいかず。魔王の有能ぶりが再確認され、格好良さが跳ね上がっただけだった。  最後の中編「暗号名ケルベロス」でスパイの人間味が垣間見え、恐らく同じ人物は出てきていないだろうはずだが、どのスパイたちもどんどん好きになっていく。  これは実写化というよりアニメ化が最適、と思っていたら、しっかりアニメ化されているらしいので機会があれば観てみたい。

    2
    投稿日: 2021.10.03
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    これまでの作品と比べると、D機関の人物が仮面を被っていない面での描写が多く、新鮮味があるなと感じると共に、どこまでも影の活躍に徹しているのだなと感じた。

    1
    投稿日: 2021.10.02
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    図書館で。 敗戦を知っている第二次世界大戦の、スパイ暗躍の話は読んでいてちょっと色々考えさせられるなぁ。そして最前線の現場の意見を軽んじる風潮は今も昔も変わらないのかも。最前線と思わず、末端って思うからだろうか。

    1
    投稿日: 2021.09.07
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    D機関で養成されたスパイたちの物語第3弾。毎回いろんな切り口で語られて斬新。飽きることはない。もっともっと読みたいって思う。そう思えるのは根本に「死ぬな、殺すな」があるからやと思う。決してそこを逸脱はしないってところが凄い。

    1
    投稿日: 2021.08.14
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    すべてを捨て去り何事にも執着せず、偽物の自分を纏って生きる一流のスパイ達。 そんな生き方を長く続けることは社会的な存在である人間には不可能なのだと不意に悟った。 どこかしら若さを担保としていそうな彼らの刹那的な煌めきに目を奪われる。極上の瞬間。 今回は誰よりも影から場を操るスパイマスター結城中佐のルーツに思いがけず肉薄しかけるけど、どこまでも底の知れない徹底ぶりにまた煙に巻かれた。 みんな人知れず暗躍して、人知れず去っていくんかなあ。 背景の戦争はどんどん苛烈になっていくところがより刹那的な印象に拍車をかける。

    1
    投稿日: 2021.07.31
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    今回は魔王の存在感がちょっと薄くて残念だったかなー。D機関を通して見る日本政府がダメっこすぎて、とても生々しい

    1
    投稿日: 2021.06.14
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    段々、トリックというか、工作対象の身の隠し方とかがお粗末に見えてきてしまったがD機関にしろ相手方にしろ、スパイって大変…。現代もいるんですよねぇこういうのを生業としている方々が…と思うと少し怖くなってくるけれど、やっぱり純粋に読み物として楽しかった。

    1
    投稿日: 2021.04.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    スパイミステリー第3弾。島野君好き。。。( *´艸`)♡ 各話アニメでは省略された箇所や、設定の違いがあって、面白い。 D期間のお決まりの説明があるのだけど、定型化している詳細そのままを他国の軍人やスパイ(ケルベロスの場合は初級レベル)が把握している点が納得いかない。養成課程が他国にバレバレでいいのかな?

    0
    投稿日: 2021.02.20
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    「ジョーカーゲーム」第3弾。 いつも通り、各エピソードに分かれてる。 D機関のメンバーのそれぞれの活躍が。 D機関って団体やけど、スパイは集団行動ではないので、各エピソードになってまうな。 たまには、大作戦みたいなので、集団行動して欲しいとは思う。 そもそも、超優秀やけど、強烈な個性の固まりなんで、集団行動不向きかも? 今回は、結城中佐の出自を明らかに!…でも、予想通り、既に手は打ってあって返り討ち… 別にスパイでなくても、何事も最悪の事態を想定して動かないとね! リスクヘッジやね。 D機関の一人勝ち(^_^)v

    17
    投稿日: 2020.11.24
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    シリーズ3作目とは知らず今作から読んでしまった。 でも読みやすい文体で初めてでも読みやすかった。 D機関の異能っぷりがずば抜けていて、それぞれの対処の仕方が鮮やかで痛快。 短編それぞれに登場する人物は同じ人?それとも別の人物? すべての話は関連していて、シリーズ一作目、物語の始まりが気になる。

    5
    投稿日: 2020.10.31
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    D機関のスパイがどれほどやり手なのかを楽しめる短編集。頭脳だけでなく心理学的なものまで駆使しながら、目的を達するD機関のスパイたち。追うものがいつの間にか追われる立場になり、追い詰められる。背筋が凍るほどD機関のスパイは容赦ない。けど、やり方はクールで紳士的。格好良すぎるだろ。「追跡」で魔王と呼ばれる結城中佐の生い立ちが語られる。しかしね、スパイの身元は嘘で塗り固められるので、その生い立ちでさえ、偽の経歴を作るためのようにも思える。何が真実なのか、すべてを疑いたくなる。

    0
    投稿日: 2020.08.21
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    シリーズ物とは知らず、今作から読み始めた。 とはいえ、初心者でもすんなりと物語が入ってきて 文体も読みやすい。 D機関の精鋭達の異能っぷりは見ていて気持ちがいい。

    2
    投稿日: 2020.07.29
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     世界観に慣れてきてしまって、ちょっとのことでは驚かなくなってきた。 慣れてきたけれど、結城中佐以外のスパイたちの個性がわかりにくく、それぞれのキャラクターが掴みづらい。 テクニックを駆使して、何事も思うように計画を進めていくスパイたち。カッコいいというよりも、それはやりすぎ、そんなバカな、とつっこみながら読むようになった。シリーズ3冊目がただ自分にはまらなかっただけなのか、それとも飽きてしまったのかは4冊目を読んで確かめたい。

    0
    投稿日: 2020.04.29
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    内容(「BOOK」データベースより) 大日本帝国陸軍内にスパイ養成組織“D機関”を作り上げ、異能の精鋭たちを統べる元締め、結城中佐。その正体を暴こうとする男が現れた。英国タイムズ紙極東特派員アーロン・プライス。結城の隠された生い立ちに迫るが…(「追跡」)。ハワイ沖の豪華客船を舞台にした初の中篇「暗号名ケルベロス」を含む全5篇。世界各国、シリーズ最大のスケールで展開する、究極の頭脳戦!「ジョーカー・ゲーム」シリーズ、待望の第3弾。

    0
    投稿日: 2020.04.09
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    シリーズ3作目。 相変わらず面白い。 戦時中の背景を描きつつフィクションになっており、スパイのかっこよさを表しています。

    0
    投稿日: 2020.02.28
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    スパイ組織D機関シリーズ第3弾。結城中佐の過去に迫る話やD機関のスパイがスパイらしからぬ行動に出る話などが、各国のスパイとの情報戦、頭脳戦を絡めながら描かれている。

    0
    投稿日: 2020.01.11
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    相変わらずおもしろかった。1部2部を読んでから3年ぐらいたっていたのでやっと読めたという感じです。3冊目になっても面白さは相変わらずでした。読後感がいいですねー

    2
    投稿日: 2019.11.29
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    この本を読む前に、ジョーカーゲームのアニメ版を視聴 「誤算」「追跡」「暗号名ケルベロス」とアニメにも収録された話が多く、アニメ版を思い返しながら、ストーリー展開の差異など、普通に読むより楽しめたかも。 話は相変わらずのキレの良さ。スリリングかつスピーディーな展開が飽きさせない。裏表紙にあるように、世界各国、シリーズ最大のスケールで展開されていたが、過去2作と比べると、ミステリー色はちょっと薄かったかな?という印象 今作では「追跡」が1番好みだった。個人的に、外から「D機関」あるいは結城中佐を見る構図の話が好きみたいである。

    2
    投稿日: 2019.11.20
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    どの話もやはりD機関のスパイの知的で常人離れした手際に感服してた。まさに続きが気になって手が止まらない本。

    1
    投稿日: 2019.07.02
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    3作目。やっぱり1作目が1番かな。結城中佐の過去は興味津々でした。最終話はD機関全員でスパイとかやって欲しい笑

    1
    投稿日: 2019.06.24
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    魔王の過去を追う「追跡」は〝追跡〟されていたのは誰なのか、立場の逆転・結城中佐の強さに感服。 とらわれるな…慢心や思い込みが、命取り。

    1
    投稿日: 2019.06.24
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    シリーズ三作目。今回は結城中佐は積極的に前面には出てきませんが、それでもやはり重要な役割です。好みは「誤算」かな。「追跡」は一緒になって追跡をラストまで楽しみました。今作も決して悪くはないのですが、前作のインパクトが強すぎてちょっと物足りない感じもありました。ラストにそれぞれの出す結論が少し寂しく感じるものが多かったからかもしれません。時代が進み、立場も意義も変わっていくD機関が今後どうなるのか是非続きも読んでみたいです。

    0
    投稿日: 2019.06.14
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    2019年、13冊目は、「今さら」感シリーズ(?)、柳広司の出世作、『ジョーカー・ゲーム』シリーズの第3弾。 「D機関」。帝国陸軍内に極秘裏に設けられた、スパイ養成機関。それを統べる、スパイ・マスターは、魔王の異名を持つ男、結城中佐である。 シリーズ、3作目。4編目は、前、後編からなる、シリーズ初の中編。2作目の最後で、時計の針を進めてきたか?と思ったが、ココで描かれているのは、ドイツ占領下のフランス、英国領シンガポール、日英同盟破棄後の日本、大西洋航路封鎖時の太平洋上。やはり、1941以前の話し。1941以降を少し期待した自分には、いささか肩透かし感が否めず。 しかし、今回も、D機関のスパイの活躍{暗躍)や、結城中佐の冷徹さを軸にした、スパイ・ミステリーに仕立ててある。 全体的に悪くないし、細かい部分も好みではあるが、個人的に「コレは」と唸らせられる一編がなかったのも評価伸び悩みの要因。

    1
    投稿日: 2019.05.20
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    『ジョーカーゲーム』シリーズ三作目。 大日本帝国陸軍の間諜養成組織D機関を設立したスパイマスター結城中佐。 本作ではいよいよ、その結城中佐の過去に触れられる。 三作目にして失速した感は否めない。 いや、内容的には悪くないんだが、手抜きというかやっつけ感が漂う。シリーズものでも、初読の読者のために冒頭がある程度同様なのは分かるとしても、各話2ページ分丸々コピペっていかがなものか。 割と好きになりかけてたシリーズだっただけに、残念です。

    2
    投稿日: 2019.03.28
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    世界中で活躍する日本のスパイの話ですが、これは第3作目です。主人公が一般の人の場合は、もしかしてこれは噂の日本のスパイの仕業か?という解説が入ります。 私は最初の誤算が好きでした。

    1
    投稿日: 2018.12.30
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    ジョーカーゲーム、ダブルジョーカーに続く3作目。 続編はたいてい前作より評価が落ちるものだと思うけど 今作は前作、前々作と同様に面白かった。 今作のテーマは「引退」だろうか。 どの短編の結末もスパイの引退を感じさせるものだったと思う。 D機関が凄すぎる印象は残るが、 その方が小説としては面白いから仕方がないのかもしれない。 次回作がもし発表されるなら、是非読みたい!

    2
    投稿日: 2018.12.06
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    2018/12/01読了 ジョーカーゲームシリーズ やはり面白い 時は第二次世界大戦最中 レジスタンス 暗号 場所もさらに拡大し、D機関のメンバーの作戦の難易度も格段に上がる 「魔王」結城中佐の正体に言及するエピソードもあり どこまでいっても彼は謎の人なのだよな・・ 今回も面白かった!

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    投稿日: 2018.12.03
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    パラダイス・ロスト 柳 広司 2013年6月20日初版発行 2018年10月23日読了。 柳広司の人気シリーズジョーカーゲーム、ダブル・ジョーカーに続く第三弾。 第二次世界大戦下、日本帝国陸軍内に秘密裏に作られたスパイ組織、通称「D機関」 そして彼らを束ねるスパイマスター、結城中佐。「魔王」の名で恐れられる結城中佐とD機関で育成されたスパイ達が繰り広げるスパイミステリー小説。 誤算 カバー「偽の経歴」島野亮祐。ドイツに占領されたフランス内の内情を知るべくフランス内に潜り込みそこでレジスタンスであるの3人と出会うが… 失楽園 米海軍士官、キャンベルはシンガポールのラッフルズ・ホテルでジュリアという美しい女性に一目惚れし猛アタックする。しかし、ある日ブラントというゴム農園で成り上がったブラントという男が死体で見つかった。犯人としてジュリアが自白をして来たが、恋人の潔白を証明するべくキャンベルは奔走する。当時、日本人は決して入れない領域のシンガポール、しかも一流ホテルでどうやってD機関が絡んでくるのか。キャンベルは本当に犯人なのか。ちょっと珍しいサスペンスミステリー仕立て。 追跡 かつて自身も優秀なスパイだったと噂され、1人でD機関を立ち上げた男、結城中佐。 全てが謎に包まれた結城中佐の過去に迫るストーリー。結城中佐とは何者なのか。そしてD機関の名前の由来とは。 面白かった。 暗号名ケルベロス前編、後編 第二次世界大戦下、ドイツはエニグマという解読不可能な暗号とU-ボートといわれる潜水艦で圧倒的な戦力を誇っていた。 サンフランシスコから日本へ向かう全長178メートル、最大速力21ノット「洋上の聖母」とも称される朱鷺丸「ときまる」には「教授=プロフ」の異名を持つ暗号解読のプロ、モーガンが乗船していた。D機関のスパイ内海は彼に近づきある警告をするが、彼はある出来事の後に毒を盛られて殺されてしまう。 彼を殺したのは誰なのか。そして何の為に… D機関のスパイ・内海を探偵のようなタッチで描きつつ、真実を知る事の覚悟を哀しくも格好良く書き綴るスパイミステリー。 これも良かったです。

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    投稿日: 2018.10.28
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    安定の面白さ。 D機関のスパイたちが凄すぎて、もはやなにがあっても そうだよね~そんくらいできるよね君たちはって驚かなくなった笑 魔王の過去を調べる、追跡が最高に面白かった。 やっぱしわたしたちはみんな、魔王の掌の上なのさ! 2018.08.12

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    投稿日: 2018.08.12
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    ジョーカーゲームシリーズ第三段 これも楽しめました。 5編が収められています。最後の暗号名ケルベロスは前編、後編となっています。連作短編集なのに、なぜわける?(笑) なので、物語としては4つ。 ■誤算 フランスのレジスタンスに絡む物語。 どこまでが想定の範囲でどこからが想定外(誤算)なのか? 引っ張ります(笑) ■失楽園 シンガポールのラッフルズホテルで起きた事件をめぐる物語 。 誰が英国人実業家の宿泊客を殺したのか? 単純に探偵役がそれを解決したのでは、スパイものになりません。その背景に動いていたところがポイントです そんなにうまくいくか?って思いますが、この設定はすごい ■追跡 D機関を立ち上げた結城中佐の生い立ちに迫る物語。結局、結城中佐の過去は明らかになるのか?それを追っていた人物はスパイとして拘束されます。 結局、踊らされていただけなのか? これまた面白い設定、展開でした。 ■暗号名ケロべロス(前、後編) エニグマの暗号が絡んだ物語 太平洋のハワイ海域で、朱鷺丸の船上の摘発した英国スパイ。しかし、突如イギリスの軍艦が表れて朱鷺丸への停船命令が。立場が逆転した英国スパイでしたが、突然、謎の死を遂げます。 なぜ、彼は殺されたのか? それとも自殺なのか? 殺されたとしたら、犯人は誰か? どちらかと言うとミステリー色の強い物語でした。 ということで、今回も楽しめました。 まだまだシリーズは続く様です。

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    投稿日: 2018.07.28
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    結城中佐の過去を追う記者の目線で読者もつられてのどをゴクリとしてしまう位引き込まれてしまう。。。結局見事な結末というか、へ?ってなるんだけどw 最後のケルベロスはUボートとか、エニグマとかいろんな世界史上の暗号の件とか出てきて、世界戦争感があります。日本の戦争物はどうしても、特攻とか南方戦線の悲惨な戦いや、空爆のことなどの視点になりがちなので、海外っぽい目線で日本の戦争を見るのは新しいですね。まあ。。。フィクションですけどもw

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    投稿日: 2018.06.21
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    今回は、スパイの本流である英国諜報機関がからむスパイ対決。 人間の心の隙間と闇に入り込む異能者たちの繰り広げる知能バトルはまだまだ飽きがこない。

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    投稿日: 2018.05.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ジョーカーゲームシリーズ 第3弾 3作目になってもマンネリ化することなく、 今まで以上に裏をかかれる物語で詰まっている。 特に「失楽園」がお気に入り。 ある人物の事故死を巡って、D機関が巧みに立ち回り、 痕跡残さず任務を遂行する様は圧巻。 自分が殺害したと思いそれを隠す人、 自分が殺害したと思い自主する人、 自主した人を救いたい人、 その想いを利用する人、 読み切ると全てが繋がり、 もっと考えていたら分かったのでは、 とも思うのだけれど、 そう思うのも、やはり読み切ったあとなので 負け惜しみになってしまうのがいつも悔しい。

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    投稿日: 2018.05.20
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    1940年、ドイツが火蓋を切った第2次世界大戦の最中に、どいつ寄りではあったが中立国としての大日本帝国陸軍D機関として活動するエージェント。英国MI6諜報員が結城中佐の謎を解き明かすか? と思われた短編を含む5つの物語。もし、日本軍部が諜報戦を重要視していたら、そしてD機関がが最大限に機能していたら、世界の歴史は変わっていたかも知れない、と思わせるフィクション。

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    投稿日: 2017.12.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    先にアニメで見ていた作品が、小説を読むことで良く理解できた。詳細な時代背景や、アニメでは描かれていない、結城中佐からの依頼内容などから、より深く知る事が出来る。 アニメでも不思議だったが「暗号名ケルベロス」で内海はスパイをやめて普通の家庭を築くのか?そんな終わり方もあるのかと疑問が残った。 今後、終戦してD機関は終わるのか、先が気になる。 40

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    投稿日: 2017.10.10
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    「追跡」が一番好きかな。 一体、どこまで想定して色々な布石を打っているのか。それが魔王たるゆえんか。 踊っているのか、躍らされているのか。

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    投稿日: 2017.09.27
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    大戦中、日本帝国軍内に秘密裏に存在したスパイ養成機関通称D機関。 そこに所属するスパイ達を軸として、あるいは狂言回しに据えて語られる連作集第三弾。 今巻のテーマは「選択」と「岐路」と「決断」。 時間が進み第二次世界大戦の狼煙火が大きくなったせいか、今巻登場するスパイ達には、既刊とは一味違う印象を抱いた。 顕著なのは「追跡」と「暗号名ケルベロス」。 基本的に自らの頭脳のみを恃みとする自負心の塊であるD機関スパイの価値観はブレず、「誤算」のようにその先見の明で祖国の敗戦を見通しながらも任務に従事し続けるのだが、「追跡」と「ケルベロス」のラストではスパイの余生が示される。 あるものは己の負けと衰えを自覚し、あるものは己が引き受けた責任を果たす為、スパイとしての人生に見切りをつけるのだが、彼等が新しい人生に示す決意表明が潔く爽やか。 特に「ケルベロス」は結末だけ見ればバッドエンドなのに登場人物が覚悟を貫き通す読後感が清々しく、ハッピーエンドに見えてくるのが不思議。 「標的の目に世界がどう見えているのか、常に意識するのは当然」 これは作中の内海の言葉だが、ならば表題作のラストにおける奇妙な爽快感は、読者が内海と視点を共有しあたかも彼の目を通しカモメ舞う船上の青空を見ているからか。 そして事実、これから坂道を転がり落ちるかのように戦争の泥沼に沈んでいく日本軍の歴史を知る者にとっては、リタイアしたものこそ正しかったのではないか、幸せな余生を選び取ったのではないかという感慨も滲む。 内海が言う責任とはノブレス・オブリージュの亜種、貴きものが負いし義務改め優れたものが負いし義務。謎を解く行為に取り憑かれた人間の業深さ、義務を蔑ろにし戦果のみを求めた人間の滑稽さが招いた皮肉な結末が心に残った。 また、概ね高評価の中で低評価をつけている人の理由も理解はできる。 「人である前にスパイであれ」なD機関に非人間的完璧さを求めて読んだら、今巻では「スパイである前に人である」また「スパイから人に戻った」諜報員の在り方や人間味がフィーチャされ、物足りなさを感じたという所か。 しかし徹底した個人能力主義であるD機関において、結城中佐は各自の選択を否定せず、個々の判断を尊重するに違いない。それが原因で有能な人材を失う事になっても、だ。 スパイの賞味期限は自らの能力の限界を悟った時、守るべきものを託されてその責任を引き継いだ時。 最新刊では戦況とスパイの変化を感じ取ったが、結城中佐の一切ブレない圧倒的な存在感は健在。 「追跡」では英国のスパイが結城中佐の生い立ちに迫るのだが、その素顔は暴けなくても、老人の口から語られる結城中佐の輪郭がより濃くなるような終盤のエピソードが心憎い。

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    投稿日: 2017.08.24
  • 今回もクールです。

    ジョーカー・ゲームシリーズ3作目。 どれから読んでも十分面白いだろうとは思いますが、各作品は概ね時系列に並んでおり、設立の背景なんかも描かれているので、一応1作目の「ジョーカー・ゲーム」から読むほうがいいでしょう。 テーマ構成と時系列の関係上、日本の安寧を保とうという「D機関」の思惑とは裏腹に、日本は東アジアの紛争から大東亜戦争へと「引きずり込まれて」行きます。そのため、どうしてもスパイ達の暗躍も最終的には日本の国益に結びつかなくなってしまっている感は否めません。 そういった意味で言うと、前2作よりも「達成感」「満足感」は少なくなっていると思います。 しかし、「スパイ職人」とも言うべきD機関メンバー達の臨機応変な仕事の徹底ぶりから味わえる一種の「爽快感」は色褪せることはありません。 私のお奨めは3話目の「追跡」です。これまで同様、このシリーズの根幹をなす「正体のばれたスパイに存在価値はない」というコンセプトが特にはっきり表現されていると思います。 結城中佐の秘密を暴こうと、本来あるべき「隠密性」からはみ出して、逆に正体を暴かれてしまったプライスと、そんな事態すら予測して二十年以上も前から偽の経歴(カバー)を準備していた結城中佐。 「正体を隠す」という目的に関して正反対の結果となった二人を通して、一流のスパイの在り方が鮮やかに描き出されています。 奇しくも、このレビューを書いた当日(2017年8月7日)の読売新聞に、漫画家竹宮恵子さんとお兄様、そしてお兄様の同期生だったルバング島の残留日本兵小野田寛郎少尉の記事が掲載されていました。 陸軍中野学校二俣分校1期生(通称「マタイチ」)だったお兄様と小野田少尉が叩き込まれていた教えの一つが、「どんな形でもいいから絶対に生き延びて任務を果たすこと」だったそうです。 スパイが卑怯だと考えられていた旧帝国陸軍においても、情報将校(スパイ)の在るべき姿はこうだったんだなぁ、と感慨深く記事を拝見しました。 次作のラスト・ワルツの電子書籍化が未だであるのがかなり残念です。

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    投稿日: 2017.08.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    安定の切れ者たちの競演、三冊目も面白くあっという間に読んでしまいました。でも前巻までの騙し合い、騙され合い、最後に勝つ、という部分はちょっと減った感じがして残念でした。その分、ケルベロスのようなホッとするような人情味ある話も良かったです。

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    投稿日: 2017.08.01
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    信頼。友情。仲間。祖国解放。多くの人が喜んでその言葉のために命を投げ出す。戦争の時代を彩る、唯一の希望のように。 けれど“D機関”の男たちにとっては、そんな甘美な夢さえ無用の長物に過ぎない。彼らの至上任務は、生き延びること。生きて帰って報告することなのだから……『誤算』のほか、シンガポール、ラッフルズ・ホテルで起きた殺人事件。その真犯人を探すキャンベルだが、その推理は何者かのコントロールによるものなのか。日本軍が侵攻する直前の楽園を描く『失楽園』。 イギリス人新聞記者・プライスが結城中佐の過去と正体を探る『追跡』。 サンフランシスコを出航し、日本へと向かう豪華客船《朱鷺丸》の船上で起きた殺人事件。殺されたのは英国諜報機関に雇われた暗号の専門家“教授”。時を同じくして、船内のドイツ人乗客の拘束を目的に、《朱鷺丸》に迫る英国軍艦。“教授”を殺した犯人を探る『暗号名ケルベロス前篇・後篇』 “D機関”の活躍は前にも増して華やかさがある。所詮は誤算も計算のうち。ミスリードも大いに結構。という化け物の化け物たる所以と本領発揮。機関員に課せられた使命と、その徹底ぶりも改めて認識させてくれるが、エンターティメント性はシリーズ中随一かもしれない。シリーズ第三巻。

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    投稿日: 2017.07.15
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    今回は個人的には、今までの「小気味いい」部分がだいぶ減っちゃったかなあ、という感じでした。 時代も、前回で真珠湾攻撃が起こっていよいよか!と思ったら、どうやらちょっと戻った? それにしても、ちょくちょく出てくるD機関のメンバーに選ばれるための試験(階段の数とか)。あんなの、現実に答えられる人ってホントーにいるのだろうか……。ごく少数だけど、いるんだろうなあ。

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    投稿日: 2017.07.10
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    シリーズ三作目。旧日本軍にD機関というスパイ組織があったという設定で、彼らの謀調活動を描く。3冊目なので、そろそろネタが苦しくなると思いきや、中心人物である結城少佐の出自に迫るエピソードなどもあり、読ませる。やはり、この作者さんは、このシリーズがよく合う。

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    投稿日: 2017.06.29
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    完璧なスパイもいれば、ドジなスパイもいる。気がついたらスパイの手下に誘導さていた人もいる。そんな人間味溢れたスパイの話しはどの話しでも面白い!

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    投稿日: 2017.06.12
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    柳広司は、大藪春彦が好きなんではないか? 「暗号名ケルベロス」は、あまりできが良くなさそうだが、「伊達邦彦」シリーズ後期の同じような「書き飛ばし」に似ているような気がする。超人的な能力を持つ主人公と、それを無駄遣いしてどうでもよい謎を解こうとするストーリー。

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    投稿日: 2017.05.21
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    あまりに並外れた能力と自負があると、ここまで功名心に惑わされず黒子に徹することができるのか。 強烈な自負のもとでは、自分の期待に応えることこそが快感で、(愚かな)他人の称賛など侮蔑に入るのだろう。公爵が結城中佐なのか、二人は別人なのか。別人ならば、現役時代肩を並べていた頃の話が読みたい。

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    投稿日: 2017.05.20
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    短編集。 「誤算」ではいきなり記憶喪失の諜報員が登場して驚いた。 はたして記憶喪失になってスパイとして行動できるものなのか。 結城中佐の教えは徹底していた。 現実問題として可能なのかどうかはわからないけれど、この方法ならば自白剤など何の意味も持たなくなるだろう。 いつ如何なるトラブルが起きても対応出来る。 それが「D機関」の諜報員に求められているものなのだ。 「失楽園」では相手の潜在意識に働きかける方法が描かれている。 何気ない言葉や行動の裏には、相手へのさりげないけれど強烈な働きかけが隠されている。 気がつけば諜報員の思うがままに操られている善意の第三者がいるだけだ。 「追跡」に描かれているのは結城中佐の周到な事前工作だ。 いつの日か自分を追い求める相手が現れることを想定し、仕掛けられた罠に誘い込んでいく。 先の先を読み、どのように相手が動いても対処できる。 結城中佐というのは怖ろしいほどスパイに適した人間なのだろう。 「ジョーカー・ゲーム」を読んだときのような高揚感はないけれど、このシリーズは面白い。 外れがないといった印象だ。 スパイ活動とは心理戦だ。情報をいち早く把握し、分析し、心理的罠を仕掛け、新たな情報を得て思うように相手を動かす。 さて、次はどんな物語を見せてくれるのか。楽しみだ。

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    投稿日: 2017.03.13
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    「誤算」記憶を無くしても、スパイであることは忘れない。まさにスパイの鑑です。「追跡」追いかけていたつもりが、気付けば追い詰められている。それも徹底的に。結城中佐の底知れない恐ろしさが浮かび上がってくる。

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    投稿日: 2017.01.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ジョーカーゲームシリーズの3作目 相変わらずの名作ぞろいで楽しく読ませていただきました 次が最終の4作目か。。。 読むのが惜しくもあり楽しみでもあり 4作目読み終わったら、全作品全部読み返すだろうなぁ

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    投稿日: 2017.01.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    物語とは全く関係ないが、本巻の「暗号名ケルベロス」で叙述される、日本陸軍の日本語への「信仰」=「宗教がかった信頼感」=「妄信」が露わになる台詞と態度(当然の如く、著者の叙述は当該陸軍軍人に対して冷ややか)。この陸軍軍人の物言いが、先に読破した、大学教育における外国語利用を軽んじた某人物の言に重なるような気がしてならない。

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    投稿日: 2016.12.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    D機関のスパイが表に出てこない「失楽園」はあまり面白いとは思えなかった。 結城中佐の生い立ちを探ろうとして、スパイとしての情報を全て失った「追跡」はなかなか面白かった。 前編と後編に分かれていた「暗号名ケルベロス」は、D機関の内海が有能なのに、引退するようなことを思っていて、残念だった。 内海の活躍ももっと見たい。 偶然にも一時的に記憶喪失になった島野が生き抜き、切り抜けた「誤算」も良かった。 アニメ効果か、どれもすぐに読み進められたけど、軽い感じもした。

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    投稿日: 2016.12.19
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    久々にこのシリーズ読みました。 前作たちより人間味があるような気がしました。特に最後のケルベロスね。 ただ、何か残るものがあるわけでもなく一回読めばまぁいいかな、って感じではあります。 2016.12.17

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    投稿日: 2016.12.17
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    “D機関”シリーズの第3弾。 3作目まで引っ張ったせいなのか、D機関のメンバー達の無敵ぶりと謎解きの方がメインとなり、結城中佐の妖気のような独特の雰囲気が失われているのが少し残念でした。 作中に漂うあの雰囲気が好きだったんだけどなぁ。 とはいえ、楽しく読めたことは間違いありません。

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    投稿日: 2016.12.11
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    直接的な描写は無いのに、短編一つずつ読むごとに刻々と情勢が変化していってるのを読者に感じさせるのが凄い。 あと巻末の著作リストが作家買いするタイプの人間にはありがたいッスわー、だって違う出版社のヤツも載ってるよ流石の角川。

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    投稿日: 2016.11.14
  • 面白かった!

    1作目がD機関の紹介とスパイとして作られていく者たちの話としたら、2作目は独り立ちしようとするスパイたち。そして始まる第二次世界大戦。三作目は戦争中のスパイたちの話。華やかな活躍なんてない。地道な活動。記憶力を頼りに判断を下し、決断する・・・面白かったです。このまま戦時中、戦後の彼らの活躍やその後が読みたいです。

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    投稿日: 2016.11.08
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    「誤算」「失楽園」「追跡」「暗号名ケルベロス」の4編(内、暗号名ケルベロスは前後編)収録の3巻。 このうち、失楽園以外がアニメで取り上げられていました。 アニメ本編で一番腑に落ちなかった暗号名ケルベロスのエンディング。小説ではとても丁寧にその決断に至るまでを語っていて、やっと納得できた次第です。やはり、こういう細やかな心理描写は小説の得意とするところですね。 誤算は、アニメでは少しだけアレンジが加えられているので、小説からアニメでも、アニメから小説でも楽しめるようにとの配慮なのかもしれません。しかもそのアレンジが、話の大筋には邪魔をしないものだから、スタッフ陣のにくいこと。 追跡は、アニメの方だと一編の映画を見ているような気持ちになりましたが、こちらでは、うすら寒い気持ちになりました。全編通して漂う、冷たい空気感というか、どこか空虚な雰囲気が、最後、主人公であるイギリス人記者が何事かを悟る瞬間でさえも覆っていて、彼が最後に見る晴れた夏の空でさえもどこか不吉に思えて不思議です。結城中佐の掌の上で転がされる滑稽さを疑似体験できる短編かと。 失楽園は、一番のお気に入りでした。各国の情勢や国民性、どこの国にも存在する偏見に基づいた愚かなジャッジメント(これは暗号名ケルベロスでも健在です。縦書きだから日本語は尊いだとか、神聖なる日本語は横書きでしか文字を読めない外国人には理解不能だとか、同じ日本人として顔を覆いたくなるくらい愚かしい妄信が跋扈していたのかと思うと、戦後何年経っても恥ずかしさは消えません)がよく描かれていると同時に、単に知識の披露になっていないところに、柳広司の技量と矜持を感じます。 失楽園のエンディングも、不吉とまではいかないけれど、人間の愚かさを描いていて、でも、その愚かさも含めて人間なのだと微笑むようで、すごく好きでした。読了後、次の話にすぐに飛びつけなかったくらいに。 D機関シリーズ、本当にどれも良作なので、ライフワークとして今後続けていってくだされば、と願ってやみません。

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    投稿日: 2016.09.29
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    ドイツとイギリスの戦争が激化する中、大日本商船が誇る豪華客船『朱鷺丸』がサンフランシスコから横浜に向け出港した。出航直後からの嵐をようやく抜け、ハワイ寄港を前に浮かれたムードのデッキで、日本人技術者の『内海』は一人クロスワードパズルを楽しんでいた。 が、彼は日本陸運内部に設立された秘密諜報機関、通称『D機関』のメンバーであり、英国のスパイ『教授(ザ・プロフ)』が顔を変え日本に入国するのを阻止するのが、今回の任務だったのである。 その任務がほぼ達成されたとき、予期せぬ事態が起こり、ターゲットが何者かに毒殺されてしまう。 魔王のごとき結城中佐を欺いた謎。 内海は、任務の枠を超えて、何としてもその謎を解き明かすつもりだった。そのために、たとえどんな犠牲を払うことになったとしても…。「暗号名ケルベロス」 ジョーカーゲームシリーズ第3弾。 より心理戦の色合いが濃かった今回。 相手に気取られることなく、無意識化に働き掛け意のままの行動をとらせる。そしてそれは相手に限ったことではない。どのような状況におかれても任務に必要な情報が混乱しない様に、無意識化のレベルに刷り込む。恐ろしい人達だ。だがそんな中にチラリと垣間見える人間味が良い。 そしてさらに、その上を行く結城中佐。自身の過去さえも罠に使う。しかも二十年も前に予見し仕掛けた罠だ。 彼の過去は、未だ謎に包まれている。

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    投稿日: 2016.09.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ジョーカーゲームの第3弾。 結城中佐率いるD機関が活躍する短編集。 各短編に登場する主人公はいるのだが、完全にD機関の1スパイとして描かれ、個性を完全に殺して読み手にその人物像すら思い描かせない。 どちらかと云えば、反主人公側、敵側の人物の方に個性を持たせたような描き方である。 前篇をとおして結城中佐の偉大さが描かれ、影のフィクサーのような様相を呈してきた。 推理小説を彷彿とさせるような物語あり、人情ものありで面白かった。

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    投稿日: 2016.09.19
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     ジョーカー・ゲームの続き。時代背景の描写と、登場人物の活躍がいい具合にブレンドされていて魅力的。このころのお話があったらもっと読んでみたくなりました。めまぐるしく国家間の関係が変わって、どこを切り取ってもおもしろそう。  「失楽園」は、世界で戦争が行われてる中で、こういう場所もあったんだなぁと。お話のスタイルは「魔都」に近かったけれど、こちらのシチュエーションは事前知識がなかったせいもあり、すごく興味深かったです。楽園というにふさわしい雰囲気、そこにじわじわと忍び寄っていく戦争の気配。この空気感がすごく楽しい。

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    投稿日: 2016.09.17
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    読みたい!と言って、お友達借りたのに既読だったwww でも、せっかくなので再読した。やっぱりよかった♪

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    投稿日: 2016.09.13
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    相変わらず面白い。 ここまで面白いと。ネタが尽きるのではないかと心配になる。 「誤算」「追跡」が面白かった。 「失楽園」が一番ガッカリだったな。 「暗号名ケルベロス」前後篇の割にアッサリした結末。 トリックというかオチはちょっと消化不良気味。

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    投稿日: 2016.09.09
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    いつでもどこでも「見えない存在」であるD機関のスパイたち…… 小さな穴ひとつない完璧なカバー、二重に三重に用意されるトラップ そのバケモノのような優秀さは怖くもありカッコ良い 表題作のパラダイス・ロストの内海(仮)がラストにスパイの仮面が自然に剥がれて見せる人情が、彼本来の優しさを見るようで、カッコいいなと思った

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    投稿日: 2016.08.04
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    ジョーカーゲームシリーズ(?)の3作目 安定の面白さ そしてなぜか表題作だけがアニメ化されていないというね 何か映像化しにくいところでもあったか? 普通にクオリティが高い一遍だと思うけどね ところで、いくらスパイマスターとはいえ、一個人の過去を明らかにしたところで、どんなメリットがあるんだろ? 過去は過去としてどんな攻め方があるというのだろうか? ま、本国からの指令があってやってたわけではないんだったら、それこそ一個人の自己顕示欲のためなんだろうけど

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    投稿日: 2016.07.11
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    ■シリーズ最大のスケールで展開する、極限の”騙し合い”! 大日本帝国陸軍内にスパイ養成組織“D機関”を作り上げ、異能の精鋭たちを統べる元締め(スパイ・マスター)、結城中佐。その正体を暴こうとする男が現れた。英国タイムズ紙極東特派員アーロン・プライス。結城の隠された生い立ちに迫るが......(「追跡」)。ハワイ沖の豪華客船を舞台にした初の中篇「暗号名ケルベロス」を含む全5篇。世界各国、シリーズ最大のスケールで展開する。究極の頭脳戦! 「ジョーカー・ゲーム」シリーズ、待望の第 3弾。

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    投稿日: 2016.06.12
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    スパイ組織"D機関" の第3弾。 「誤算」「ケルベロス」はアニメを先に見てしまったので、ネタバレの中、読んだ。 それでも、面白かったですが。 「ケルベロス」の細かい部分が読み取れて、ラストの意味がちゃんと理解できたので良かった。 結城中佐の過去も、なかなかに興味深い。

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    投稿日: 2016.06.08
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    暗号名ケルベロスが面白かった。 内海の人間的な部分が垣間見れる。 後日談がとてもきになる。 これはアニメかしてほしい。

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    投稿日: 2016.05.13
  • 前作、前々作と比べると…

    ジョーカーゲームシリーズの最新作。 ん-。これまでの作品のような衝撃がないかな。 次作に期待します。 ジョーカーゲームを未読の人はまず一作目から読んでくださいね。

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    投稿日: 2016.05.06
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    感想はブログでどうぞ http://takotakora.at.webry.info/201603/article_5.html

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    投稿日: 2016.03.23
  • 完読不可

    不愉快です。自己満足の出版なのでしょう。書籍説明は詐欺です。

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    投稿日: 2016.03.20
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    「追跡」が一番好き。ついに結城中佐の過去が、、、って思ったけど、やはりあまくはないね。 前編・後編に分かれていた、「ケルベロス」はあんまり面白くなかったかなぁ。 (図書館)

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    投稿日: 2016.01.11
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    結城中佐の過去がわかる、わけはなかった。誰か中佐を引退せしめるひとは現れないものかといつも考えてしまう。中佐より若そうなひとがスパイを引退していきます。

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    投稿日: 2015.12.14
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    ジョーカーゲームシリーズ!裏切らないなぁて感じ。洋画にでてくるスパイとは全然違うおもしろさ。アクションとか派手さはないけど、かなりスリリング。巧妙な頭脳戦。最初は意味わからん感じでも、最後に謎解きがあって、そういう構成だから読みとまらない!

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    投稿日: 2015.12.11
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    「ジョーカー・ゲーム」第3弾。シンガポールはラッフルズ・ホテルが舞台の一本もあり、楽しめる。ただ、稀有な可能性を秘めているシリーズなのに勿体ない!敢えて苦言を。単に超絶有能なスパイに縦横無尽に活躍してほしいわけじゃないんですよ。そこに匿名性、戦前・戦中の混沌、それを逆手に取った固定観念の引っ繰り返しを散りばめて、更には濃密な短編集だからオンリーワンなんです。今回は場が 混乱してないわ中編あるわストレートな謎解きだわ、で消化不良。こんなもんじゃねえだろD機関。

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    投稿日: 2015.12.05
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    前作は、任務の失敗があったりスパイの死があったりと、スパイという仕事の非情な部分がクローズアップされたが、今回は頭を使って考えに考える、本来のスパイものに戻った。 ただし、前作に任務の失敗という話を入れたおかげで、今作はどっちに転ぶかわからないという、落としどころの幅が広がった。 のっけから主人公が記憶喪失で、読者は「多分この人D機関の人のはずだけど…」と思いながら、話がどう流れていくのかが読めない「誤算」も面白かったが、結城中佐の正体に迫る「追跡」が面白かったなあ。 絶対にそんな単純な結末じゃないと思いながら読んでいたのに、そんな予想を軽く超える結城中佐の仕掛け。 結城中佐の辞書に「誤算」という言葉はないのかね。 結城中佐の正体の不明さはかくも盤石なのである。 そして、この世に絶対ということはないとD機関の人間はみな肝に銘じているけれど、結城中佐の存在感は絶対なのね。 さて、D機関のDの意味は? 「魔王」と言われる所以は? 次作で明かされるのでしょうか?

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    投稿日: 2015.10.14
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    D機関シリーズ。ジョーカーゲームから続けて読んでいます。第2次世界大戦前の話のため、現代的なハイテク機器を使うものではありません。短編で、伏線がところどころにあるため、読むスピードはかなりあがります。

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    投稿日: 2015.09.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久々のジョーカーゲームシリーズ。本作では魔王結城中佐はかなり奥に引っ込んで(一瞬「あれ出てくるの?」と思ったけどそんな簡単なモンではないわな)て、舞台も日本じゃなくなって、今後もシリーズが続きそうな予感(実際続き出てるけどね) ただ、機関Dのスパイたちが妙に人間味を出してきてるのが少々気になる。もっとこう近寄りがたい完全無欠でヒエヒエのスパイ像がD所属員の姿だと思ってたんだけど… 変にヒューマンドラマしてしまうと凡百のスパイアクションになってしまいかねないのが気になるが、まぁ、最後には魔王結城中佐が控えてるので、最後の最後までそれはないのかな。 とりあえず、次の作品も早いうちに読もう

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    投稿日: 2015.08.29
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    シリーズ第3弾。極めて冷めた淡々とした文章で綴られる大日本帝国陸軍のスパイたちの活躍。本作も短編集で、『誤算』、『失楽園』、『追跡』、『暗号名ケルベロス 前編』、『暗号名ケルベロス 後編』の5編を収録。 一番の読みどころは、スパイ養成組織『D機関』を統括する結城中佐の生い立ちに迫った『追跡』だろう。まるで『ゴルゴ13』のデューク東郷の生い立ちを描いた作品のようだ。

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    投稿日: 2015.07.22