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UFO大通り
UFO大通り
島田荘司/講談社
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総合評価

41件)
3.8
4
20
11
0
0
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     鎌倉で男が異様な格好で殺された事件と近所に住む老婆の「UFOが行き交うのを聞いた。」という奇妙な証言が鍵となる『UFO大通り』と、「雨の日に傘を折る女がいた。」というエピソードから論理的にその背後にある真相を暴く『傘を折る女』の二編が収録されていて、どちらも突拍子もない下りから鮮やかに謎を解明していく御手洗潔が凄すぎた。個人的に『UFO大通り』に出てくるべらんめえ口調の刑事のキャラが良かった。

    0
    投稿日: 2025.01.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    宇宙人だったりの超常現象が出てくるミステリを違和感なく落とし込むのは難しく見える。Aが理由で宇宙人だと勘違いしてました!ってのはなんか興醒めだし 本作はそこを上手いことやりくりしてて、なかな面白かった 強いて言えば、最後の突入シーンであの脳筋刑事さんを活躍させて欲しかったかなあ ただ馬鹿で前時代的なだけで、憎めないキャラにして欲しかった 後半はストーリーがあちこちに飛んでいって、書きながらプロットを考えたのかなあと感じた 血って洗えば完璧に落ちるもの? 傘でぶん殴ってきた女がハムスターのアナフィラキシーショックで死ぬ話はもう少しなんかやりようなかったのかな、、、 描写が重々しくて、読んでいて疲れた 最期の法律知識を使って言い逃れようとするシーンがお気に入り

    0
    投稿日: 2024.05.19
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    中編2本からなら一冊。 いつものとおり、些細なことから御手洗潔が事件の全貌を見抜き、事件を解決していきます。 2本とも事件解決に必要な部分が同じところがあるので、敢えて揃えたのかな?と思われます。

    2
    投稿日: 2023.01.30
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    銀色に塗られた顔、目張りした部屋、シーツを被り死んだ謎の男、雨の日に傘を折る女、奇妙な事件から鮮やかに真相(トリック自体は言われてみればなんでもない)を掴んでみせるところが安定の島田荘司。はやく結末を知りたいとページをめくる手が止まらない。1981年とか1994年とか回顧する形式である必要はあるのかな。(トリックが現代科学ならすぐバレるからという理由とか?)

    2
    投稿日: 2022.12.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    やっぱり島田荘司は読みやすいーっ!! (毎回言ってる気がする) やっぱり現代の科学捜査ならすぐ解決されちゃいそうだけど(笑)。 どっちもアナフィラキシー落ちってあえて揃えたんだろうか? 割と御手洗くんは動き回って解決する印象だったけど、傘を折る女では安楽椅子探偵に徹していて珍しいなぁ。

    2
    投稿日: 2022.09.18
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    御手洗ものとしては、たいしたことないのかなあ。 しかしやっぱり面白いから、さすがの御手洗もの。 島田荘司という人は、物語をあり得ない方向にぶん投げてしまう。 読み手は、どうするんだよと呆れるわけだが、異世界に飛ばされた謎は、きれいな弧を描き、無事に現実へと戻ってくる。 そんなブーメランの名手なのだ。 その技法に、見事なトリックが組み合わさった時、占星術、斜め屋敷、奇想天動などという傑作が生まれるのだ。 この作品のように、トリックとしては無理を感じるものでは、その技法のみで読者を引き込む力が一層際立ってくる。 本格であり、社会派であり、ロマンチシズム溢れる御手洗ものは特に、このブーメランの技法により、これでもかと心地よく翻弄されるのだ。 まだまだ数十年数百年、永遠に続いてほしいし、読み続けたいと願ってしまうシリーズなのだ。

    2
    投稿日: 2022.04.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編でこのクオリティ! どちらもアナフィラキシーショックを題材にしたミステリ。おばあちゃんが見間違えた宇宙戦争が、まさか蜂の駆除だったとは笑 しかも、ミステリとしてもかなりよく出来ている。 2作目の傘を折る女も非常によくできたサスペンス。部屋に2体の死体が出てきた時はびっくりした。また、女が傘を折っていたという目撃者の証言から、ここまで話が膨らむなんてすごい。 最近は御手洗さんが日本を去った後の話ばかり読んでたから、石岡くんとテレビ見たり散歩してる2人がとても懐かしかった。

    7
    投稿日: 2021.02.14
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    御手洗シリーズ二本所収した中編集。UFOが目撃された近所で宇宙服と見紛う姿で死んでいた男。雨の中ずぶ濡れになりながら車道で傘を轢かせていた女。引き込まれる発端から斜め上いく解決まで、わくわく止まらず一気読み。ただただ愉快なお話でした。

    0
    投稿日: 2020.09.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった。 鮎川哲也先生への献辞があるのは、鎌倉が舞台だからかな。 御手洗と石岡くんの大立ち回りって珍しい。私が今まで読んだものだと「舞踏病」くらいのような気がする。 小学生のガールフレンドがいるのかとからかったり、女の子とお茶をしたり、お互いの浪費癖についてお婆ちゃんに言いつけあったり、2人が楽しそうで良かった。やたら抜け道に詳しい御手洗もすごいな。自分では知らなかったらそんなに覚えられないと思うんだけど…。 江ノ電と北朝鮮の下りも面白かった。なんというか、作家の先生って本当にいろんなことに精通しているんだなぁと…。 鎌倉を走り回る「UFO大通り」とは対照的な安楽椅子探偵もの「傘を折る女」、これすごいと思った。倒叙ものだけどただの倒叙じゃ済まさないのがさすが島田御大。御手洗の推理すごい。ラジオなんか直接自分が聴いたのですらないんだから…。石岡くんがすっかり感服しちゃうわけだよね。 登場する刑事の性格が二作品でまた全然違うのも面白い。猪神刑事が免許持ってなくて「は?」ってなる御手洗には笑っちゃった。最後、微妙な友情が芽生えかけてるような、そうでもないような。 色々対照的でありながら、肝となるトリックに一部共通するところもあって、面白い短編(中編?)集だった。トリックそれ自体は、今はまあ珍しくもないかなあ…ってなっちゃって、リアルタイムで読むよろこびがないのが寂しいところ。 でもハムスターのアレルギーは知らなかったけど。御手洗はアレルギーの事アレジーっていうの、これ英語だとアレジーって発音するのかしら。

    0
    投稿日: 2020.07.31
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    御手洗シリーズの中編二作収録。御手洗シリーズによくある突飛な事件から意外な犯人が導かれるというものだが、中編という事もありそこまで大掛かりな事態にはならずに犯人にまで辿りつく。それにしてもどの話を読んでも御手洗の思考は突飛だなぁ。表題作でもある「UFO大通り」の方は犯人もそこに至るまでの過程もさっぱりわからなかった。

    0
    投稿日: 2020.05.20
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    こういう軽い感じの御手洗ものをもっと読みたいな。 傘を折る女は先にドラマで見たんだけど、せっかく玉木ミタライと堂本光一の石岡君がいい感じだと思ったのに、視聴率悪かったからってうちの光一はもう出せませんってなって映画で声の出演すら断られたらしいのよねー。 島田さんの当時のツイッターによると。 光一君はよかったと思ったけど、そんなことされるなら光一くんじゃなくてよかったな。 まあでもジャニーズなんてどうせそんなんなんだから配役するのが悪い。

    0
    投稿日: 2018.08.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【あらすじ】 鎌倉の自宅で、異様な姿で死んでいる男が発見された。白いシーツを体にぐるぐる巻き、ヘルメットとゴム手袋という重装備。同じ頃、御手洗潔は、この男の近所に住むラク婆さんの家の前を、UFOが行き交うことを聞き及ぶ。果たして御手洗の推理はいかに!? 「遠隔推理」が冴える、中編「傘を折る女」も収録。 【感想】

    0
    投稿日: 2017.08.01
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    鎌倉の自宅で、異様な姿で死んでいる男が発見された。白いシーツを体にぐるぐる巻き、ヘルメットとゴム手袋という重装備。同じ頃、御手洗潔は、この男の近所に住むラク婆さんの家の前を、UFOが行き交うことを聞き及ぶ。果たして御手洗の推理はいかに!?「遠隔推理」が冴える、中編「傘を折る女」も収録。

    1
    投稿日: 2016.04.03
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    「UFO大通り」と「傘を折る女」の2編収録されている。 読者への挑戦状は無く、細切れの情報から御手洗の快刀乱麻を断つ名推理で事件解決。 御手洗清のキャラクターは実に面白い。 京極堂シリーズの榎木津礼二郎も好きだが、御手洗の身勝手さも面白い。 気が付けばまた一日で読了してしまった。 個人的には「傘を折る女」の方が好み。

    3
    投稿日: 2016.03.20
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    御手洗潔シリーズ。 「UFO大通り」「傘を折る女」の中編2作。 2作とも、御手洗がちょっとした取っ掛かりから事件の大筋を推理出来てしまうのは流石としか言いようがないものであったが、事件状況そのものが普通でないというか、強引に作り出してきたなぁという印象。まぁ、普通でないヘンテコな現象を現実のものとして論理的に説明されるのが、このシリーズの面白いところなのだけれど。 あと、これはわざとなのだろうか、両方とも被害者の死因が同じときた。この2作だけじゃなくて、他の作品でもあったような。御手洗の専門分野と重なるからなのだろうが、島田センセー自身がお得意なのかな。

    0
    投稿日: 2015.11.11
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    やっぱりミタライものは面白い!サクっと名探偵の頭の回転を見せ付けられます。島田荘司の作品は、普通じゃあり得ないような現象も論理的に説明できて実際起こり得ることなんだと、なるほどと思うことが多い。

    0
    投稿日: 2015.11.05
  • 中学生以来大好きな作家さんの1人

    私がミステリ好きになった原点の作家さん。 ここ数年新作チェックをしていなかったので(星籠の海以来)、久しぶりに作品を読みました。 ぶれない御手洗潔氏! 【UFO大通り】も【傘を折る女】も、御手洗潔が有名になる前のお話です。 毎回魔法のように事件を解決して、彼の思考回路が読めないことが多いですが、 今回は相棒?の石岡に途中で説明をしながらの部分もあり、 いつもとは違う楽しみもありました。 【傘を折る女】は、お話が終わりかな~と感じたところで、 さらに一捻り!さすがでした。

    1
    投稿日: 2015.10.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    御手洗シリーズ。「UFO大通り」と「傘を折る女」の中編2作収録。 どちらも強引なところが多々ありますが、これはこれで楽しかったです。 【UFO大通り】密室で異様な姿のまま見つかった男の死体、近所の老女からは戦争する宇宙人を見たというまさかの目撃情報。乱暴な刑事も登場して、かなり派手な事件となっています。 異様な事ばかりで何が何だか、いきなり思わぬ犯人登場で驚きましたが、真相はなかなかおもしろかったです。 いろいろと無理矢理な部分もありますが、派手で軽快で、謎解きというよりはエンターテイメント寄りだったので楽しく読めました。 【傘を折る女】ラジオで聞いたちょっとした謎から、御手洗が安楽椅子探偵よろしく犯罪事件を暴きます。 御手洗の謎解きと犯人の描写が交互に描かれているのですが、御手洗の推理と矛盾する展開が犯人側にあったり、逆に犯人の行動と矛盾する結果が御手洗側から出てきたりと、先の読めない上手い展開でおもしろかったです。 こちらの作品もやはりいろいろと無理がありますが、「UFO大通り」を経てからの今作の真相には思わずニヤリとしました。 ネタバレ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ アナフィラキシーショックは知っていましたが、蜂だけだと思っていたのでハムスターというのは意外でした。 有名な蜂を真相としたUFO大通りで油断させておいて、まさか次も同じくアナフィラキシーショックを使うとはしてやられた感があり、とても楽しかったです。

    0
    投稿日: 2015.08.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久々の御手洗シリーズ。2編ともにアナフィラキシーショックをトリックに使った斬新な切り口がとてもおもしろかった。

    0
    投稿日: 2015.03.31
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    「UFO大通り」と「傘を折る女」の2編。読み終わると題材が共通しているということに気づけるところが面白い。

    0
    投稿日: 2015.03.05
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    「UFO大通り」島田荘司◆耄碌ばあさん扱いされているお婆ちゃんが見たのは、宇宙人の戦争と大通りを走るUFO?(表題作)と他1編。表題作、元気に我が道をゆく御手洗に石岡くんだけではなく短気な刑事・猪神が振り回されるのですが、会話の応酬が面白い。ラストは御手洗の優しさがきらりと光る。

    0
    投稿日: 2015.02.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんともオカルト臭ただよう珍事件がシリーズ初期っぽくて好き。あともう痴呆症で何言ってるかわからないおばあちゃんが真実を見ていたんだぜっていうのがなんか好き。

    0
    投稿日: 2014.11.25
  • 馬車道時代の御手洗が活躍!

    「UFO大通り」「傘を折る女」中編2本が収録されています。表題作でもある「UFO大通り」は、島田荘司らしい幻想的な謎と論理的な解決を扱った作品。カタブツ刑事とのやりとりがとても楽しく、皮肉たっぷりに相手する御手洗の姿はとても痛快です。「傘を折る女」は、犯人側の視点でストーリーが進むのですが、途中、犯人も驚くまさかの展開が待っています。このひっくり返しかたは実に見事で、作品に対する印象が一変してしまいました。両作品とも馬車道時代の御手洗の活躍を楽しめます。なお、両作品はそれぞれ独立した物語なのですが、ある共通点をもっています。この二作品を一緒にまとめる遊び心(?)もまた楽しいですね。 【2015/3/7追記】「傘を折る女」のドラマ見ました。御手洗中心で話が進んだり、キャラが少し違っていたりと、色々アレンジされていましたが根幹部分は違いません。ドラマを気に入った方は、違った目線でストーリーを楽しめる原作もオススメです。

    4
    投稿日: 2014.11.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    縁あって久しぶりにしまだそーじ作品を読んだんですが、正直きつかった(汗) 社会に対する怒りとかも分かるんだけど、そこを踏まえて一段上まで行って欲しかったつーか。いや、今でもこういうタイプの人がいっぱいいることは分かってるんだけど、思考レベルにおいてはすでに考慮された前提だと思うのよねん・・・。 とりあえず傘を折る女は、バス会社の運転手、女のことばらしたらアカンやろ、とそこを一番に思うっす。怒りを感じてたなら、それこそ被害者家族にばらすよりも週刊誌に売れよ・・・。 そして事件を隠蔽しようとしてそこまでがんばって画策するのも納得いかんつーか・・・。まあ、テンパってたから冷静な判断できなかったのヨ、と言われたらそこまでなんだけど、何をどう隠蔽しようが被害者に恨みを持つ人物、て線で捜査の対象になるやろがwww そんなこんなで、占星術の頃から力技トリックやなwwwてのはおなじみなんだけど、それならそれでトリックに重点置いといてくれたら流せるんだけど、社会への怒りもすごくぶつけてくるからバランス悪いなーという印象。そっちを書きたいんだったら犯人の心情とかももうちょっと納得できるものにして欲しかった。

    0
    投稿日: 2014.09.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    御手洗&石岡君コンビ5本目。中篇2作。 【UFO大通り】…自宅の前をUFOが良く通る。早朝近所の山で宇宙人が戦争し得ていた、と話すおばあちゃんの話と、白いシーツにくるまってヘルメット手袋マフラーという完全装備のまま密室で死んでいた男の謎。 【傘を折る女】…不思議な話というラジオの投稿番組で聴いた深夜にわざわざ雨の中走ってくる車に、自分が持っている赤い傘を轢かせて折る女がいた、という話の謎。バスジャック事件との絡み。 比較的最近の話なので文体が若干読みやすくなっていてありがたい。 2つの中篇のネタが同じって言うのが少し残念。UFOのネタバレもあっさりしすぎていて残念。

    0
    投稿日: 2014.08.25
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    『傘を折る女』がドラマになるという噂(あくまでも噂)があったので久しぶりの島田荘司。 どうドラマにするんだろう?ちょっと楽しみ。 御手洗さんが玉木さんで石岡さんが堂本さんって噂なんですけど。

    0
    投稿日: 2014.08.21
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    中編なので以前レビューしたネジ式ザゼツキーや他の長編ほどではないがなかなかパンチのある謎がやはりのっけから登場し、我らがミタライ先生が物の見事に解決してくれる。物事の関連性をここまで見事に見付け出すことができる冷静で理知的そして天才的な閃きを併せ持つような脳みそが私にあったらなあ!傘を折る女に関してはかなりはんにに同情するけど。ああいう女のせいで人生狂わされたら私だって悪魔に魅入られるかもしれないや。傘で殴る程度ですまない話だし!

    0
    投稿日: 2013.02.12
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    最近「傘を折る女」がモーニングでコミカライズされましたが、内容をほとんど忘れていたので文庫版で再読。去年の11月に読んだものをここまですっぱり忘れてしまえるのものかというくらい忘れてました。 やはり馬車道時代はいいなぁ。御手洗も石岡君も生き生きしている。わたしは「傘を折る女」より「UFO大通り」の方が好きなんですが。軍隊気質な猪神刑事のキャラもいいし、その猪神刑事をおちょくって楽しむ御手洗とはらはらする石岡君が面白い。御手洗のペースに巻き込まれて意味不明な啖呵切ったり最終的には涙目になってる猪神刑事が可哀想で好きです。 漫画にするなら「UFO大通り」の方が向いてたんじゃないかなと思いました。というか何故数ある御手洗短編の中で「傘を折る女」を選んだんだろう…?

    0
    投稿日: 2012.09.19
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    御手洗シリーズ。 久々の石岡コンビでの話。二人の掛け合いが久々に見られて良かった。 表題作は、スタンダードなストーリー構成。もう一作は、犯人の心情描写も入っていて、このシリーズには珍しい構成。

    0
    投稿日: 2012.09.16
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    田荘司で次に読むのは順番で行くと「帝都衛星軌道」だけどなかったのでこちらにした。最近刊行の御手洗物にしては珍しく御手洗がまだ石岡と横浜で共同生活をしていた頃の事件です。表題作のほうは現場まで行っていますが「傘を折る女」の方は石岡からの伝聞と刑事との電話のやりとりのみで真相を暴きます。はっきり言ってすごいです。こういうミステリーを島田荘司には求めているんだけどね。これで長編だったらもっといいんだけどね。

    0
    投稿日: 2012.06.24
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    久々に読んだ御手洗潔シリーズ。 やはり、面白かったです。 読みながら、何度心の中で、「流石です!」や「待ってました!」と呟いた事か。 表題作の『UFO大通り』と『傘を折る女』の二編が収録されていて、どちらも、何と言うか、事件の真相そのものは、割と地味です。 ただ、どちらも、状況の訳のわからなさは、かなりのもの。 それを、あっと言う間に解決してしまう御手洗さんの推理力は、読んでいて気持ち良かったです。

    0
    投稿日: 2012.06.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久しぶりに御手洗さんが出てくるのを読んだので面白かったです。 2つの事件が載っているのですが、どっちもアナフィラキシー・ショックが出てきたので、あまり現実感はありませんでした。 島田荘司作品は謎が途方もなくて、しっかり解決もしてくれるので面白いです。

    0
    投稿日: 2012.03.23
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    「UFO大通り」と「傘を折る女」の2作品を収めた中篇集。 老女が偶然見た宇宙戦争、ラジオの放送に寄せられたら傘を車に折らせる女の話。奇妙な出来事を名探偵御手洗が奇想を動かして、見事な推理により事件を解決する。 いずれもアレルギーを題材にしているところが島田荘司氏らしい。

    0
    投稿日: 2011.11.27
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    「傘を折る女」の心理描写がとにかく秀逸。 序盤でどういう展開になるのか何となく分かってしまった気になったけど、中盤以降の予想外な謎の出現と話の展開には、最後までワクワクドキドキさせられっぱなしでした。

    0
    投稿日: 2011.10.07
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    流石大御所、とんでもない風呂敷広げても、しっかり畳んでしまう天晴れな手腕を見せ付けてくれました。 御手洗&石岡コンビも、相変わらずの絶妙なホームズ&ワトソンぶり。 思わせぶりな探偵とちょっとお馬鹿な助手って嫌みにならずに書ききるのは難しいんだな、と最近は辟易する小説ばかり読んでたので、久しぶりの安定感のある2人に大満足(*^v^*) しかし、御手洗の神がかった推理力…本家もビックリな突飛さは健在ですが、全体的にスケールがこぢんまりとした印象は拭えません。中編だから? 表題作よりも「傘を折る女」の方が、読者にも割と親切で興味深い謎かけだったように思います。「傘を折る」っていう行為から、殺人事件にまで推理が発展するのは、作り込みすぎでしょ!と突っ込みつつも、読んでて唸らされる論理展開。 これこれ…古臭いと言われようが、私はこういう本格推理小説が好きなのよ…うん。 大満足(*^o^*)←二回目

    0
    投稿日: 2011.04.13
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    鎌倉の閑静な住宅街で起きた殺人事件。被害者は、白いシーツを全身に巻かれたうえ、フルフェイスのヘルメットをかぶり死んでいた...。時を同じくし、事件があった家の二軒隣に住むお娑さんが、自宅前の道をUFOが通過し、裏山で宇宙人が戦争を始めた、と吹聴し始めた。目撃されたUFOと奇妙な殺人事件との関係に、御手洗潔が迫る。

    0
    投稿日: 2011.03.03
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    ある意味○○特集?(○○は未だな人用に伏字)何か久々の御手洗さん・石岡くん物ですよ。矢張りこの二人での推理劇の方がしっくりくるなあ。えーと一個目が「宇宙人」、二個目が「傘を雨の日なのに折る女」というとんでもない謎。それを解決するのはご存知御手洗さん。表題作のラスト、ほんわかしててこの二人の仲の良さが感じられた

    0
    投稿日: 2011.01.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『UFO大通り』 御手洗潔シリーズ ガス・スタンド勤務をやめた小寺の死。ガムテープで目張りされた部屋。天井からつるされたガムテープ、ヘルメットをかぶり白いマフラーで毛布をかぶった状態での死。事件から2日後近所に住むラクさんが見た「宇宙戦争」。小寺の恋人・柴田明美の死。銀色のスプレーで塗装された死体。 『傘を折る女』 御手洗潔シリーズ 雨の日に車の傘をひかせた折る女。過去に起きたバスジャック事件。事件当時バスから逃げ出した祖父江宣子。いらだった犯人に母親を殺害された雪子。宣子の部屋のハムスター。祖父江宣子の部屋で発見された宣子の遺体と町屋歌子という女性の遺体。  2010年12月25日読了

    0
    投稿日: 2010.12.25
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    ラク婆さんが見たという宇宙人の戦争と、不可解な装備で死んでいた男との関係とは?「UFO大通り」 雨の降りしきる中、傘を車に牽かせる女。彼女の行動の真意とは?「傘を折る女」 この二つの中編が収録されている。 島田荘司はやっぱりストーリーテラーだ。謎解きうんぬんは別にしても、物語で人を引き込む。と、「傘を折る女」で実感。 肝心の謎解きに関しては…私はどちらかと言えば「傘を折る女」の方が好きかも。 でも表題作には御手洗さんと石岡君の軽快なやりとりという見逃せない点もある。実際結構ひどいことを御手洗は石岡君に吐くんだけど、逆にそれが楽しそうで可愛い。 まあどのみち今の状況を思ったら、もう無性に切なくなったりするんだけどね。石岡君……。 ところで島荘はイラッとくる女を書かせたら天才だな。これも「傘を折る女」でよーくわかる。

    1
    投稿日: 2010.10.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2010/10/16 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2021/9/26〜9/28 御手洗シリーズの中編2作、「UFO大通り」と「傘を折る女」。それぞれ、家の前をUFOや宇宙人が通った、という老女、雨の中、車にワザと傘を踏ませて折り曲げていた謎の女 という、目撃談をもとに、御手洗が事件を嗅ぎつけ、解決する、という展開。2話とも、良くも悪くも、御手洗シリーズだなぁ、という印象。

    0
    投稿日: 2010.10.17
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    表題作は、導入とUFOがどう絡んでくるのか全然想像つかなかったな。 この威張ってる刑事はホントに嫌いだったw なかなか登場人物嫌いにならないけど、これは相当アレなキャラだったね…。 傘を折る女の御手洗の推理思考が見れる面白い感じの内容。 そして被害者にイライラしながら読んだw ここまで不快感を与えてくれる描写がすごいわ。

    0
    投稿日: 2010.10.15