
総合評価
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powered by ブクログ蛭子さんの奔放さをみていると子供がそのまま大人になったみたいで、みていて笑っちゃうけど、どこか他人事ではなく自分の中にも普段は抑えているこういう性格を持っていて、だからこそみていて感じる気持ちよさもあるような気がする いまはボケてきちゃってるみたいだけど長生きしてほしい
23投稿日: 2024.04.08
powered by ブクログ792 蛭子能収 1947年10月21日、長崎県生まれ。長崎商業高校卒業後、看板店、ちりがみ交換、ダスキン配達などの職業を経て、33歳で漫画家に。俳優、タレントとしても活躍中 私正直自殺って他殺と変わらない罪深い行為だと思ってる。肉体にも病気があるから精神にも病気があるだろうから病気の症状なのかもしれないけど、自殺した人=可哀想みたいな風潮嫌い。これまでどれだけの人に助けられて世話になって生きてきたの?それはあなただけの力だったの?自殺なんて傲慢の極みにしか思えない。人間は1人では成り立たない存在なのであれば、お前の命はお前のものではない。自分で自分を殺すなんて今まで大事にしてくれた人、一度でもあたたかい気持ちをくれた人の気持ちを踏みにじってる。酷いよ。 あと、テレビに出るようになってからは、同窓会などで地元の知り合いに会うと、「お前、こないだ若いタレントにテレビであんなこと言われていたけど、どうして怒らないんだ?」みたいなことを言われることがよくあるんです。「俺が代わりに言ってやるよ」とか。それは、正直なところ大きなお世話かもしれない。 だって、テレビっていうのはそういうものだし、それで僕はお金を稼いでいるわけだから仕方ないんだよ……内心ではそう思ってはいるんですけど、やっぱりその場では言えない自分がいる。 言ってもしょうがないことだと思うし、そんなことを言って相手に気分を害されても、ちょっと困っちゃう。だから、そういうときは、なるべく笑ってやりすごすようにしています。 もちろん、そんな僕にだってお亡くなりになって悲しい人はいます。でも、両手で数えるほどはいません。この人がこの世からいなくなって二度と会えない状況になったら、本当に悲しいだろうな……って思っている人は、正直なところ2、3人しかいないんじゃないかな。それは僕に限った話ではなく、みなさんも本音としてはそんな感じじゃないですか? というのが僕の本音です。 そういうことを言うと、「その考え方はおかしいよ」「人が死んだのになんだその考えは!」って怒られてしまいそう。でも、誰も彼もが死んで悲しいと思っていたら、その人のほうこそ精神状態が異常なんじゃないかと勘ぐってしまうんですよ。 以前、知り合いの漫画家さんが死んだときは、さすがに線香をあげに行ったんですけど、そのときもやっぱりちょっと笑ってしまって……。本当に尊敬している漫画家さんだったし、悲しくないかと言われたら、やっぱりちょっとは悲しかったのだけど、途中からどうにもおかしくなってしまった。一度おかしくなったら、止まらないんですよ。僕はどうやら、笑い上戸なところがあるようなんです。 でもそれは、儀式みたいなものに参加して一生懸命に周囲と同じように振る舞おうとしている自分のことが、おかしくなってしまうっていうことなんです。その場所にどこか違和感を持ちながらも、無理をしてやっているのが自分で痛いほどわかってしまうんです。 差別的な感情っていうのは、多くの場合「誰かを見下したい」という、人間のなかにあるネガティブな欲求と結びついているような気がしてならないんです。誰か自分より下の相手を作ることによって、自分が偉くなったように錯覚するということかもしれない。自分が優位に立つために、他の誰かを 貶めるなんて、本当に愚かな行為だと思う。 ただ、そうやって誰かをいじめたり、差別したりするような人も、実際に一対一で会って話してみたら、普通にいい人だったりすることが多いからこれまた不思議。ちょっと拍子抜けするくらい、ごく普通の人だったりしますよ。だけど、 一旦 そのグループの一員になってしまうと、どんな非道なこともしかねないということなんです。 政治のことはあまりよくわかりませんが、僕自身は、どちらかと言えば左翼っぽい考え方に近い気がしています。否定はしませんが、右翼的な考え方はどうにも苦手ですから……ね。僕が観て面白いと思う映画は、なぜかほとんどが左翼っぽいものだったりするんですよ。たとえば、大島渚 監督や 新藤兼人 監督の作品などです。 心情的には左翼寄りな気がするし、裁判員制度にも反対ではあるんですけど……カンパをしたりデモに参加したりするのはダメ。そうやってみんなで群れて一緒に行動するということがやっぱり理解できない。もちろん、僕もそれなりの年齢ですから政治や世の中のことに対して、ほんの少しは思うことや意見したいことはあります。でも、それって各自でしっかり持っていればいいだけの話であって、別に群れなくてもいいことなんじゃないかなって思うわけです。 人間の魅力というのは、その人が所属している集団から生まれるのではなく、あくまでもその人自身の技量や性格から生まれるもの。その本質だけは、見誤ってはいけないと思います。 そして僕自身が内向的だからかもしれないけれど、明るくてワイワイ騒いでいる人よりは、ちょっと暗い感じのタイプの人を僕は好む傾向にあります。タレントでも、内向的な人間が最近ちょっと出てきましたよね。たとえばモデルの 栗原 類さんとかもそうです。長身でハットを 被って、根暗オーラを出している個性的な方。 ああいうネガティブな感じの人は好きなタイプかもしれない。いかにも友だちがいない感じがするじゃないですか(たくさんいたらすいません……)。僕と見た目はまったく違うのに、ちょっと同類のように感じてしまう自分がいます。 とはいえ、実際に栗原さんと仕事で会う機会があったとしても、自分から積極的に話しかけるようなことは、きっとないですしできません。だから、友だちには多分ならないと思います。 けれど、そういう人たちは他人に対して、迷惑もあまりかけないし、絶対に意地悪もしないと断言できます。 そういう「安心感」を求めるための「友だち」作りなんてやってもしょうがないですよ。「友だち」なんて、結局いつかはささいなことで離れるもの。「友だち」を作る努力をするくらいなら、「家族」を作る努力をしたほうがいい。 僕はそんなふうにとらえているんですよね。 だから、内向的でも、とりあえずの趣味の世界というか、自分が没頭できるなにかを持っていたほうがいいかもしれませんよ。 僕の場合、仕事でもあるけれど、それが漫画なのかもしれない。そうやって自分が没頭できる世界を通じて、誰かとコミュニケーションを取れるかが重要になってきます。いくら他人と接触するのがイヤでも、趣味を通してなら接触できますからね。 これまで散々ひとりが好きと書いてきましたが、僕だってひとりの世界に完全に閉じこもりたいわけではありません。別に世捨て人とか、 隠遁 者みたいな存在になりたいわけでもない。それはやっぱり、ちょっと寂しいから。ならば、自分を表現できるなにかを身につけて、その世界が好きな人たちとコミュニケーションを取ることくらいはしたいですよね。 だから、内向的「すぎる」のはよくないと感じるんです。 内向的な人が好きだからといって、外向的でコミュニケーション能力の高い人を否定するつもりはありません。外向的な人は、相手を気遣ってくれる人も多いですから、そういう人と話すのはやっぱり楽しい時間ですからね。だから、否定などしませんし、自分はなかなかそういう人間にはなれないということなんです。 仕事でいろいろなテレビ番組にも呼んでもらうのですが、そういう仕事の場だと、お笑い芸人の人などは、やっぱりコミュニケーションを取るのが 凄い。 有 吉 弘 行 さんやバナナマンの 設 楽 統 さんなど、司会もできる芸人さんには、とくに一目置いてしまいます。あと、アンジャッシュの 渡 部 建 さんや、FUJIWARAの 藤本 敏 史 さんの知識量も、圧倒的でビックリしてしまう。 お笑いの人たちって、とにかくためになることからくだらないことまで情報をたくさん持っています。クイズ番組に出ても、お笑いの人にはまるで勝てませんよ。僕が情報を持っていなさすぎる、ということを差し引いても、本当にみなさんいろんなことをよく知っているなって感心するばかり。 多分、みんなが見ていないところで、新聞を読んだり、本を読んだり、努力をしていることでしょう。その情報を持っていて、なおかつ人前で活かせる能力というのは、やはり魅力的です。だから、お笑い芸人は異性からもモテるのかもしれません。 石田 純一 さんと麻雀をしたことがあるのですが、あの人のコミュニケーション能力の高さには、本当に驚くばかりでした。麻雀をしながら、全員と軽快におしゃべりをするんですよ。しかも、全員に気を配りながら。「なるほど、女性にモテるわけだ!」とつくづく思ったものです。 小学生くらいのとき、本当はその子のことが好きなのに、それが 上手く表現できなくて、結局からかったりしてしまうみたいなことってありましたよね。その子が可愛いから、思わずちょっかいを出してしまうような。 というのも、僕の場合、誰かに「嫌われている」と思ったことがないんです。それを誰かに言うと驚かれるのですが……「嫌われている」とはまるで思わない。だから、「嫌われているから、いじめられている」という図式は、僕のなかにまったくないということです。むしろ、「自分は好かれているんだな」と思っていましたからね。好かれているからこそ、パンを買いに行かされたりしているんだって、そんなふうに解釈していましたよ。 だから、好きか嫌いかと言えば、やっぱり好かれていたんでしょう。都合のよい解釈に見えるかもしれないけれど、これはこれで「あり」な考え方だし、そう解釈してしまった方が人生はとてもラクですよ。僕はくだらないことで深く悩みたくはないし、ラクな解釈で気が落ち込まずに済むなら、勝手にそうしてしまう頭の回路なのかもしれません。 子どもに限らず、大人になってからもいじめで悩んでいる人は多いと聞きます。同僚や上司からの嫌がらせで精神的に追い詰められているとか、友だちのグループでもどこかのけものにされるとか。そういうのって、とても苦しいことだけど、そこで「自分は嫌われているんだ」なんて、自己嫌悪に陥る必要は絶対にありません。 むしろ、「好かれているからこそ、かまわれているんだ。ほんとに参るなあ。ハハハッ」くらいの発想でいたほうが、都合がいいんじゃないかな? だって、一般論として「好き」の反対は「嫌い」ではなく、「無関心」だって言うじゃないですか。 なぜでしょうか? 僕はあいさつという行為そのものが、逆に相手の迷惑になってしまうんじゃないかって考えてしまうんです。僕のような人間に楽屋にあいさつにこられても、先輩の方々は、心のなかで「あ、蛭子さん。うっとうしいからいいよ」っていう感じになってしまうんじゃないかって。だから、なるべくあいさつには行かないようにするんです。 僕もテレビに出るようになってから、それなりのキャリアがあるので、最近では新人の若い女性のタレントさんなどが、僕の楽屋にあいさつにきてくれます。多分その人たちは、マネージャーさんから「とりあえずさ、蛭子さんの楽屋も顔出しときなよ」とアドバイスをされているだけなんでしょうけどね。大勢が出演するバラエティー番組などでは、本当にもう何人も何人も、僕の楽屋を訪ねてくる始末です。 不器用で気の利いたことが言えない僕などは、そういう 類 の仕事がくると、いまでもすごく苦労しながらやっています。だって、もともと食に関するこだわりはほとんどないし、いろいろなものを食べる趣味もない。地方ロケとかに行っても、その土地の特産物とかに全然興味がないんですよ、これが……。 だから、そういう撮影でもそのとき自分が普通に食べたいものを注文しちゃいます。「はじめに」でも少し触れたように、カレーライスとかトンカツ、あとはラーメンとかをバカ正直に頼んでしまうんです。だって、それが食べたいから仕方ない。そういう意味では、本音で行動しているのですが、なかなか難しいものです。 でもこれがまたテレビの不思議なところで、特産物を注文しないそんな僕がどうやら面白く見えるようなんですよ。自分では至って普通にしていることが、面白がられて「個性」になる。主張はしていずとも、それが面白いとされて仕事になるなんて、僕はやっぱり幸せ者なのかもしれませ そんなことからも、評価っていうのは文字で書いてあるくらいがちょうどいいんじゃないかなって、僕は思っているんです。文字で書いてあれば、たとえそれが自分の漫画に批判的な意見であっても、ちゃんとした〝批評〟になっているならば、しっかりと読みたくなる。「あ、こういうふうに思われているのか。じゃあ、機会があったらその意見も取り入れて作品を描いてみようかな」って、そこは 真摯 に受け止めます。 よいことも悪いことも、自分の漫画に対する感想や評価はすごく知りたいし、それを正しく知ることが、より面白い漫画を描くことにつながると思っています。多少批判されていようとも勉強になるじゃないですか。 僕が描いているような雑誌の編集者は、僕と同じような内向的な人が多いので、面白くなかった場合、目の前にいる漫画家にいろいろ言うのがイヤなのかもしれないと分析しています。もし自分が逆の立場だったら、きっと同じようになにも言わずに原稿を受け取ってそそくさと編集部に戻るでしょうから。 最近も集団的自衛権の解釈をめぐって、 安倍晋三 首相がいろいろな発言をしています。要は、アメリカがどこかを攻撃したら、日本もそれを助けに行かなくちゃいけないみたいな話だと思うのですが、それをいいことに憲法解釈を変えようとしているじゃないですか(本当は憲法そのものを変えたいんでしょうけど)。ここ最近の右翼的な動きは、とても怖い気がします。安倍首相は、恐らく中国と韓国を頭に入れた上で、それをとおそうとしているのでしょうけれど、僕はたとえどんな理由であれ、戦争は絶対やってはいけないものだと強く思っています。 芸能界で仕事をするようになってからというもの、現場でよく会う人やたわいのない話をするような人もできました。『スーパーJOCKEY』の共演者として知り合った松村 邦 広 さんがそうです。ただ、松村さんが友だちかとなれば、やっぱりそうじゃない気がする。 向こうだって僕のことを友だちとは思っていないでしょう。松村さんも僕と同じで、いつも現場でひとりポツンとしている感じがあります。テレビで観る分にはわからないかもしれないけれど、彼には一匹狼のような雰囲気があるんですよね。誰かと顔を合わせればきちんとあいさつや会話をしていますが、それが終わるとまたひとりの世界にいる。僕からすると、そういう松村さんのような人は、なぜか話しかけやすい。 ご想像どおり、僕はあまりに自由な生き方をすることから……同僚とたわいのない話をしたり、よく飲みにいったりといったコミュニケーションは取れません。でも自分のなかに、「俺は他の人とは違う」みたいな思考はまったくないんです。つまり、一種の上から目線的なものですよね。自分が特別な存在であるなんて、思ったことがない。ある意味、孤独感というのはその感情の裏返しの部分もあるように思えてなりません。自分は特別な人間なのに疎外されている、みたいな思考ですよ。 それって、孤独に酔っているだけじゃないかな? 少し極端な考えかもしれないけれど、〝孤独酔い〟する人に関しては、最近では犯罪者にも多いような気がする。孤独であると思い込んで、そしてその孤独に開き直って、普通の人には思いもよらない過激な事件を起こしてしまったり。先日もアイドルグループの握手会の会場で、のこぎりで切りつけるといった事件がありましたが、まさしく典型的な事件だったように感じます。孤独を狂気に変換するなんて、あまりに自分勝手な行為で許せませんよ。 他人からどう見えているのかはわかりませんが、僕自身はごく普通の、特に秀でたところのない人間だと思って生きてきました。そして孤独だとも思わない。もしも孤独だと感じている人がいたら、あまり思い詰めないほうがいいんじゃないかな? 「俺は孤独だ、孤独だ」と思い続けていると、それはいつの間にか得体のしれない狂気のような感情に変わってしまうものだから。 孤独の話で思い出しましたが、1回だけ、ひとりで海外旅行に出かけたことがありました。旅の計画は、別にひとり旅というわけではなく、本当は家族で一緒に行くことになっていたんです。でも、なにかの都合の問題で、僕だけ先に行ってその何日後かに家族がくるという段取りになったんですね。それで2日くらいひとりですごしたのですが、そのときは無性に寂しさがこみ上げてきました。 日本にいるときなら、ひとりで知らない街を歩いていても、寂しいなんて思いませんよね。でも、これはやっぱり言葉の問題なのかな? そこはオーストラリアだったのですが、最初はみんな英語を話していて面白いなって思いながら見ていたんですよ。でも、なにを言っているのかわからないから、だんだん不安になってくる。向こうが言っていることがわからないということは、つまり僕の言うことも向こうはわからないんだと思った瞬間、急に不安になってしまった──。 ペットを飼うことによって孤独を満たしている人は、どこか自分のなかで世界を閉じているような気がしてなりません。僕の推測では、動物の気持ちというのはその人の思い込みに過ぎないわけだから、ある意味、〝自己完結〟しているとも言える。ペットがいればそれで十分というのは、言い方を換えると、他の人間との接触を、あらかじめ避けていることになるんじゃないかな。 それではよくないと思うんですよね。ひとりぼっちでいる人よりも、むしろよくないかもしれない。ひとりぼっちの人は、心のどこかで寂しいと思っているから、他の誰かと少しはコミュニケーションを取りたいと願います。でも、「ペットがいれば十分」という人は、そこで他人と話したいとは考えない。それは、自分で自分を 騙している、一種のまやかしのように見えてきます。 死んだらどうなるのか? 本当のところは誰にもわからないというのがますます怖い。わからないのであれば、死後のための準備も心構えもできないじゃないですか。でも、好きではない葬式にも出て、両親も死に、前妻も死んだ。そこでわかったんですよ。〝人は死んだら、なにも残らない〟って。だから年齢を重ねるたびに、死後の世界というものをまったく信じなくなりました。死は怖いものだけど、人は死んだら、きれいさっぱりなにもなくなるだけだと思えるようになったんです。 肉親を失い、死んだらなにも残らないことも理解できた。そこで心に誓ったんです。死ぬことだけは、絶対にやめようと。それはもう〝決意〟に近いものかもしれない。 だから、僕の人生の一番の目的は、〝死なないこと〟です。 この本を読んでいる方で、ほんの少しでも自殺を考えている人がいるのならば……そういう人たちには、「死ぬこと以上に怖いことはないよ」と、まずは伝えたい。死んだら、自分という存在自体がなくなってしまうのに、自らそうしなくてもいいじゃないですか。あなたは世界でひとつだけの個性です。その個性が集まって、世界は作られているもの。みんながいるから、面白いことや悲しいことが起こって、人生の面白さや厳しさを教えてくれる。そう感じてほしい。 無闇に他人に迷惑をかけることを肯定はしませんが、ときとして他人を頼ることはいいと思うんです。さすがに僕だって、自分ひとりで人生を歩んでいるとは思っていません。いろいろな人に助けてもらいながら生きているんです。 もし、それでも他人に迷惑をかけたくないと思うのなら──、自殺ほどまわりの人に迷惑がかかる行為は他に存在しないと思うんですよ。自殺した本人は、それで終わりだけど、残された人たちはきっといつまでもあなたを考え続けるはずですからね。「近くにいながら、どうして自分は助けてやれなかったんだろう」って。はっきり言いますけど、それほど迷惑なことはないですよ。だって、残された人たちにとって、その答えは永遠に出ないのだから。 それに……自殺するのって、大変ですよね? どんな死に方をしても、どこで死んでも、誰かに多大な迷惑をかけてしまう。電車に飛び込んだりすると、親族が大金を鉄道会社から請求されるとかいうじゃないですか。そもそも自分で自分を 殺めるために必要な意志の力って、相当なものがありますよね。よっぽどの決意や行動力がないと、絶対にできないこと。僕にはきっと無理でしょうね。 もし、仮にそんなにも強い決意や行動力があるのなら、その力を他のなにかに向けることはできないのかなあって思ってしまう。世の中、自殺するよりもラクにできることなんて、いくらでもありますよ。死ぬ前に、まずは、そっちをやってみてもいいんじゃないかなあ。 だから、自分がもしそういう状態になったとしたら、やっぱり延命治療とかはしてもらいたくない。じつは僕、『日本尊厳死協会』っていうのに入っているんですよ。もし回復の見込みのない状態になったら、延命治療はしてくれなくていいから、もう尊厳死させてくださいっていう意思表示です。そういう宣言書にサインをして、その意思を表すカードを持っているんです。 いまの妻は、僕が再婚を決意して、いろいろな媒体でお嫁さんを募集したときに出会いました。具体的には、雑誌の企画で応募してもらった人たちのなかのひとりだったんですね。最初に写真を見たときから、とってもタイプで──しかも、僕の漫画のファンだと書いてあるものだから、これはもうすぐにでも会いたいとなった。 僕の漫画のファンというくらいだから、変わっていると言えば変わっているかもしれないけど……会っているうちに、そんなことは気にならなくなりました。そのあたりは多分、お互いさまですよね。 歳は 19 歳僕よりも若いのですが、いざつき合ってみたら、歳の差を感じるどころか、僕はもう怒られてばっかりです。でも、彼女に言われることによって、自分のダメな部分が、いろいろとわかるようになりました。彼女とつき合うようになってから、女性に対しての優しさみたいなものが芽生えたんです。恥ずかしながら、そういうものを僕はほとんど持ち合わせていなかったんですよね。
1投稿日: 2023.12.29
powered by ブクログ蛭子さんの生き方や考え方が分かる本。自分が想像していたよりも共感できる部分が多くあり、とても楽しく読めた。 内向的で自分の時間を大事にしている姿勢にすごく共感できた。 私も自由を大事にしたい。 これがしたい!を大事に! https://self-methods.com/rn-dont-laugh-at-being-alone/
1投稿日: 2023.11.14
powered by ブクログ最初の方で自分のことしか考えてないなぁこの人、っておもっちゃってから読む気が無くなってしまった。色んな人がいる。誰かの素直な心の中を見れたのは良かった。
0投稿日: 2023.06.16
powered by ブクログ蛭子さん、最近、痴呆症とか言われてるな。 いつもえびす顔で何となくいるイメージだけど、芯はしっかりされてるんだ。そりゃ、漫画家でたくさんの作品描いてるし、芸能界で長くいられるんだもんな。人を干渉しすぎないか。参考にさせていただこう。
0投稿日: 2023.01.21
powered by ブクログ著者、蛭子能収さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。 蛭子 能収(えびす よしかず、1947年10月21日 - )は、日本の漫画家、タレント、エッセイスト。ファザーズコーポレーション所属。 2020年7月9日放送のテレビ東京系「主治医が見つかる診療所2時間スペシャル」で、軽度の認知障害と診断された。レビー小体病とアルツハイマー型認知症の合併症であるという。蛭子本人は「今後の活動についてもできる限り続けていきたい」と話している。 現在、74歳になられています。 で、本作の内容は、次のとおり。(コピペです) 人づきあいって必要ですか?蛭子流・内向的人間のための幸福論。
8投稿日: 2022.08.15
powered by ブクログ自分の自由を守るために、他人にも無闇に干渉しないというスタンス。 個性論には共感を覚える。個性はひとが決めることであって、自ら「個性的」であろうとするのは自意識過剰ではないか。 ひとりの人間としては平凡でありたいと思いながら、自分の作品は個性的だと思われたい。この矛盾とも思える考えに、強く共感する。
0投稿日: 2022.04.14
powered by ブクログ蛭子さんって子供の頃からぼんやりしているけど、結構毒の有る事言うおじさんとしてインプットされていました。元々漫画家なのはしているけれど読んだ事無いし、何なら何がメインの人なのか良く分からない存在でした。 近年では太川陽介と路線バスで旅をする、マイペースおじさんとしての姿でしょうか。数年前に引退した時は意外な程寂しい気持ちになったのを覚えていますが、あの感情はなんだったんでしょう。別に何か特別好きだったわけでは無かったんですが。 そんまマイペースおじさんが一人で楽しむ事の尊さをじっくり語ってくれています。 僕はここまでではありませんが、人と過ごすことが苦手です。妻子供は大丈夫ですが、それ以外は出来るだけ短時間にしたいですね。ちなみに我が妻はかなり蛭子さんに近い所が有りそうです。 家族は物凄く大事だけれど、他人が何をしているのかは関心あまりない。そして自分がされて嫌な事はしない。不愉快にさせてしまう可能性のある冠婚葬祭には出席しない。それが常識外れだと言われても、自分の心のままに振る舞う。食べものも他者に迎合せず好きなものを食べる。これってかなり現代のライフスタイルとしては違和感無いですよね。読んでいて心にフィットして軽くなった気がしました。
4投稿日: 2022.04.11
powered by ブクログ数年前に買って、改めてもう1度読みました。 あくまで蛭子さんの本質は「自由」。 そのための処世と、心の持ちようがエピソードと共に書かれています。 蛭子さんの個性あふれるメンタリティが感じ取れました。 中々常人には理解しがたい感性もありますけどね(笑)
1投稿日: 2021.02.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
蛭子さんが結婚してると思わなかった。子供もいて、奥さんとは仲良さそうで、つまり「ひとりぼっち」とはあくまで「友達がいない」だけのこと。でも競艇場に行けば友達がいるし、おうちを訪ねることのできる漫画家仲間もいるから「群れない」だけかな。仲間を作ろうとすることが群れることになり、自分達のグループ以外の人を差別したり敵視したりする。。。みたいなことが書いてあって鋭いと思った。
1投稿日: 2020.12.15
powered by ブクログ自分もツルまず、趣味の遊びも独りを好む。したい事は自分のペースでしたいし、それを相手に付き合わせるのも悪いと思ってしまう。蛭子さんと同じだと思った。 書かれている全てに共感出来たわけではないが、かなりの部分で同じだと思えた事から、自分は内向的な人間だと思う。外には出さずに自分なりに相手を気遣っていたり、迷惑をかけないようにしているつもりでも、やり方が間違っていて、思いがけずそうなってしまう事もある。こう言う周りからは不器用な人だな、と言う人もそれなりに考えているんだな、と思ってもらえたら良いと思った。
1投稿日: 2020.03.29
powered by ブクログ蛭子さんの考えを綴った本で、読む前の予想どおり押し付けがましくないものの、読む前の予想と違って確固たる信念に裏付けられた思想というか生き方が語られていたと感じた。 繋がり絆をやたらと価値あるものとして扱う昨今の風潮への疑念、自分ひとりでやりたいことができる自由こそが最上のものであり多くの場合で友だちは自由を奪う存在になりうるという達観、それでも他人とのふれあいは楽しかったりするし時には頼ることも大事という現実感、本来は自然と備わっているだけのはずである個性というものを目標と捉えてしまっているという指摘、今の世は生きにくいという不満は自分の人生の責任を自分でとる気のない者の態度であるとする批評など、共感したり、自分に良い影響をもたらしてくれるような内容が多かった。 最後の方の孤独と死については、本来的に死を恐れるというのは合理的な選択ではないと頭ではわかっているが、やはり死への恐怖を無視できない自分としては、蛭子さんに淡々と死なんて大したことはないのだとばっさり切り捨ててもらいたかったところだったが、そこは達観した意見ではなく、一般的な観念で締め括られた感じだったため、少し期待しすぎたかと反省。
1投稿日: 2020.02.29
powered by ブクログ蛭子さんのイメージが変わった。 お葬式で笑ってしまうと聞いてあんまり好きじゃないなと思っていたけど、奥さんを無くして初めて悲しみや孤独を知ったり、孤独を紛らわすために自分を知らない人が集まるギャンブルへ出かけてぼーっとしていたり。 集団が苦手で息を潜めて目立たないようにして早く帰りたいというところもわかる!と思う部分も多かった。
0投稿日: 2019.12.25
powered by ブクログ漫画家としての蛭子さんしか知らない、 「ガロ」に描いている蛭子さんのエッセイ集。 TV部分のところは、全く観たことがないので なんとも言えませんが そんなに無理してまでがんばらなくても まぁ ほどほどに ということだな と読ませてもらいました 当たり前といえば当たり前のことなのでしょうが いま その当たり前であることが 当たり前にさせてもらえない事情が 今風なのでしょうね
5投稿日: 2019.11.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
蛭子能収さんの漫画では『黒いギャンブラー』というギャンブルをテーマにした作品集が好きで、お会いした際にその中の特に好きな漫画について話したら「描いたらすぐ忘れちゃうんだよね」と言って本当に全く覚えていないようだった。マッスル坂井さんに以前、オレが蛭子さんに似ていると言われたことがあって、どこが?と思ったのだけど、この本を読むとすごく同じ考えのところが多々あった。友達付き合いも用があるときしかしないところなど、本当に一緒だ。なので用を作らないと人付き合いが皆無になってしまうため、無理矢理用を作っているほどだ。
0投稿日: 2019.11.06
powered by ブクログ2017/8/12自分に近く共感する箇所、多々あり。再読したい。★5 昨日は十条から石神井川沿いを板橋まで散歩。蛭子さんの性格と似ている所がかなりあることがわかります。内向的で友だちと居て気を遣ったり、相手を誘うと迷惑ではと気を揉むより一人のほうが気楽。だから職場でも一人で昼食、宴会の誘いも最近パスが多い。
0投稿日: 2019.09.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
昔から感じていた違和感とか色々なものが上手いこと言語化されていたました。 締めくくりが、やはり漫画や小説とは違った現実がある話で凄く良かったです。 人柄が凄く伝わる、そしてテレビで見かける印象と少し違う印象も感じられました。 群れることについての考えも似通っていました。
0投稿日: 2019.07.10
powered by ブクログ友達が少なく、一人で行動することははずかしいことではない、とゆるく主張している。蛭子さんはむしろひとりで行動するほうが好きらしい。これには共感できる部分も多いことがわかった。
1投稿日: 2019.06.27
powered by ブクログ"らしい" と言えば "らしい" のだろうが、何処までが本音なのか、筆者本人の周囲の人から客観的に見て実態と合っているのか?は分からない。 思っていたよりは筋が通っている印象を受けなくもないが、要は「自分の価値観で生きる」ことが出来ているのかな... 常に周囲に気を配ってる、というか気にせずにはいられない、のか...。 結果の行動が、"一般的な反応" と違うところが 、周囲からは "面白い" と見えるのだろうと思う。
1投稿日: 2019.03.14
powered by ブクログ世が世なら発達障害と言われてしまう人なんだろうな。一貫性のなさが気になる所もあるが、全体的には共感できる事が多かった。孤独は喪失感から生まれると言うのも納得。 蛭子能収のサインペンで描いた独特なタッチが結構好きなんだけど、ひと目で彼の作品であることが判るのはそれだけ個性が強いと言うこと。仕事に対して一途な思いがあるのはさすがプロとして成功した人ならではだと思った。
1投稿日: 2019.03.12
powered by ブクログ・評価とは他人が決めるもの。 個性で悩む必要はない。個性は自分にとっての当たり前(=無意識にできてしまうこと)、つまり他人にとっての非当たり前。だから他人でないと気づきにくい。 自分の日常が、他者の視点を介して個性に変わる。 個性に縛られる必要はないよ。あなたがあなたらしくいること。 気になった箇所を抜粋。
0投稿日: 2019.02.28
powered by ブクログ・俗に言う「プライド」みたいなものは、持っていたとしても、それをもの凄く低い場所に置いておくのが『蛭子の流儀』です。自分のことを、あらかじめ低く、低く見積もっていたほうが、人生ってラクですよ ・自分がいくら持っているとか、いくら稼いでいるとかということは、あまり他人には言いたくないし、知られたくもない。お金が介在することによって、人間関係がギクシャクしたり、おかしな感じになっていくことが嫌なんです ・自分のなかで限界がきているようだったら、そのときは迷わず逃げていいと思う。逃げてばっかりはダメだけど、人生のなかで何度かは、別に逃げてもいいんじゃないかなあ。僕は自分の経験からそう思っているんです ・どちらかといえば現実主義というか、目の前のことだけなんとかしようと考えるタイプのようです。過去なんて、どうせ戻れないのだから、考えてもしょうがないじゃないですか ・僕はあまりに自由な生き方をすることから、同僚とたわいない話をしたり、よく飲みにいったりといったコミュニケーションは取れません。でも自分の中に、「俺は他の人とは違う」みたいな思考はまったくないんです。つまり、一種の上から目線的なものですよね。自分が特別な存在であるなんて、思ったことがない。孤独感というのはその感情の裏返しの部分もあるように思えてなりません。自分は特別な人間なのに疎外されている、みたいな思考ですよ。それって、孤独に酔っているだけじゃないかな?
1投稿日: 2018.11.04
powered by ブクログなかなかに矛盾をはらんで、生き方も難しい。 蛭子氏これほど共感するとは思わなかったが、 しかしながら、同じように思うことが多々あった。 たまたま成功しただけなのか、本当に人がいいのか。 わからないが、しかしながら、こういうのは本当はまれなのかもしれない。 そういう意味ではおれは、本当に悔しい。
0投稿日: 2018.10.15
powered by ブクログ漫画家というよりもタレントとして有名な蛭子能収による自伝。 彼の生い立ちや人生観が知りたい人は楽しめるかと。
1投稿日: 2018.03.31
powered by ブクログ自分も内向的なので共感する部分がとても多かった。 そしてなりより良い事書いてます。蛭子さんを見直しましたよ。
0投稿日: 2017.12.02
powered by ブクログ私が小さい頃、蛭子さんと言ったら、面白いか、面白くないか、よくわからない人で、漫画家らしいという印象だけでした。 その蛭子さんが、なぜか最近ブレークしている。 気になって購入しました。 蛭子さんの人格が改めて、よくわかる著作に仕上がっています。 マネを出来る部分は少ないですが、人間関係を考える上で参考になる部分は 非常に多いと思います。蛭子イズム(私が勝手につけました)の根底に 流れるものは、「自己肯定感」だと思います。 もの凄く自分に自信を持っているがイヤらしくはない。そして、 自然体のようで、気を使う所はつかう。 やはり、芸能界で30年以上生き残っている人は、凄いと思います。
0投稿日: 2017.06.06
powered by ブクログ思いの外良かった ・いじめ→とても苦しい事だけど自分は嫌われていると自己嫌悪に陥る必要はない。むしろ「好かれているからこそ構われる。参るな」という発想で。好きの反対は無関心。 他人に嫌われない為には「他人に余計な事をしない」頼み事も反論もしない。「自ら積極的には何もしない」 ・運も実力のうち ・プライド→自分を低く見積もっておく。その方が人生楽。 ・勝ち組/負け組→自分でお金を稼いでそれで自由に生活していけるなら、収入の多少にかかわらず、それだけで「勝ち組」。所詮勝ち負けはその時だけのもの。日頃から真面目にコツコツ「心を整えておく」 ・死と孤独→「自分が幸せになる為には、一緒に暮らして、泣いたり、笑ったりしてくれる異性が必要」と思って再婚を考えた。
0投稿日: 2017.04.20
powered by ブクログ蛭子さんの口調で脳内朗読されるから、なんだかふわふわした読後感に包まれたけど 「そうか、そういう考え方をすれば気持ちが楽になるんだな」 と感じるところもチラホラあって、心の片隅にでも覚えておきたいくだりもありました。 なんだかんだでやっぱり「笑門来福」なのかな。
1投稿日: 2017.04.12
powered by ブクログこれはなかなかにイイ本でしたね! ヽ(・ω・)/ズコー 結構売れた新書らしいのですけれども、こういったタイトルの本が売れるということは「自分はひとりぼっちなのかも…」みたいに悩んでいる人が多いのですかね? 社畜死ね!! ヽ(・ω・)/ズコー でもまあ、蛭子さんもこの本でおっしゃっていたようにタイトルがちょっと語弊を含むアレになっていますかねぇ…もうちょっとこう…孤独と言うものを…ネガティブでないイメージで捉えてくれたら嬉しいですね! みたいな内容だったかと思います…。 内向的であっても決して他人に対して心を閉ざしている…という風ではないんだと蛭子さんは言っていましたねぇ…コミュニケーションも苦手なら苦手なりに話せばいいんじゃないかという…まあ、ネット界には「コミュ障」なんて言葉が溢れていますけれども、それに悩む必要なんてないんだ!! ということですね…ある意味、開き直れば新たな道が見えてくるのかもしれませぬ…さようなら。 ヽ(・ω・)/ズコー
0投稿日: 2017.02.15
powered by ブクログ蛭子能収の本なんて、と思っていたが、この本を手に取った時の自分の精神状態が特殊だったとも言える。同調圧力の枠外にいるような著者の声を聞く事で、その社会に少しだけ疲れた自分を慰めたかったのかも知れない。 しかーし、なんて言うか独特かつマイペースな蛭子さんの語り口に只々付き合ったという感じで、その人となりに詳しくはなるものの、知的にも感情的にも何か得られたかというと、、。期待が高かった分、割とありがちな芸能人本だった、というのが残念でした。
0投稿日: 2016.12.30
powered by ブクログ友達から送られてきた本。蛭子さんの本だから、自分では絶対に買わなかったはずです。蛭子さんを下に見ているのでしょう。TVで観てる感じでは、ああはなりたくないと思っているので。ヘラヘラしてるイメージ。 それでも、人間1人1人はそもそも個性的だから、あえて個性的になる必要はないっと言っているところなどは、養老孟司のバカの壁に書いてあったのと同じだったので、少し見直したと言うか、感心しました。
0投稿日: 2016.12.21
powered by ブクログ思っていたより色んなことをちゃんと考えている人なんだなあ、と意外だった。 内向的でもいいんだ、変わっててもいいんだ、と思えて癒やされる本だった。 人から「嫌われている」と思ったことがないという考え方がとてもいいと思った。
0投稿日: 2016.12.19
powered by ブクログ目立ちたくない、相手の時間をつかいたくない、ひとりでいたい。 蛭子能収さんが語るひとりぼっちでいいだろ論。 ぼくもひとりぼっちでもあんまり困らないが、それにしても、あるいは友だちがたくさんいた方がいい、という話にしても、正直放っといてくれという気持ちのほうが強い。 じゃあなんで読むのか。蛭子能収の生きてきた方法、というのがどんななのかの好奇心かな…。 自殺のくだりがあって、死ぬこと以上に怖いことはない、自殺は大変だ、なんていう後に、本人は「いつまでも、ずっと生きていたい」けれど、長く生きすぎているかもしれない、という懸念も持つ、と。回復の見込みがないようだったらあっさり死んだほうがいいかなとか。まあ、ここは同意しないでもないが、正直なところ、別段これといったことが書いてあるわけでもないなあ… 蛭子能収さんは、僕にとっては漫画家で、テレビタレントとか文筆業じゃねえなあ、と思った次第。ただ筆致はやさしくて、トゲトゲした日々(なんだよ、僕だって)に一服の清涼剤、とか言ってみたりして。
0投稿日: 2016.11.30
powered by ブクログ寂しがり屋なのにみんなでワイワイするのが苦手。時間も無駄だし。そう思ってるからいつも孤立してしまう。生きづらいけど、これでいいんだと思えた本です。
2投稿日: 2016.10.04
powered by ブクログ蛭子さんのインタビューをまとめたのかな?つらつらと思いが綴られていて、わかる!と思う部分とえー?と思う部分が半々くらいでした。一貫してないところが人間らしさなのかな。TVなどでは過剰なくらい空気を読むことを求められますが、こういう人もいないと世の中つまんないよなあ。夫や父だと困りますが(笑)読んだあと気持ちが軽くなります。
0投稿日: 2016.09.30
powered by ブクログ自由になるお金を稼ぎつつも、自由になる時間をつくって、自分が楽しいと思えることをする。群れずにひとりで楽しむ活動を貫くときも、ひとりで楽しむことに理解のあるひとがいることが望ましい。あのひとは人付き合いが悪い、変わり者だ…という指摘の前に、そういう状態がむしろ自然な人なのだ、と理解してもらえる間柄を先に構築することが大事のようです。
1投稿日: 2016.08.18
powered by ブクログKindle本で読了。 ひとりぼっちの良さと、人といることの良さとが語られるので、多少の矛盾があることは文章内にも言及がある通り。 しかし、ところどころに散りばめられた作者の思い至った答えには、本質を深く突いているものがある。 著者の述べた全てに共感を覚えるわけではなかったけれど、何故著者がメディアで受け入れられているのかに納得のいくような内容にまとまっていると言える。
0投稿日: 2016.08.10
powered by ブクログ争いを好まないとか、群れるの好きじゃないとか、ひとりの時間が好きとか、考え方にすごく共感できた。他人のことも認めつつも、自分はこういう考えである主張するところに謙虚さを感じられて心地よいね。蛭子さんって、テレビではダメ人間なイメージがあったけれど、実はまともな人だった。
0投稿日: 2016.04.03
powered by ブクログ最強の癒し本であるとともに、最強のビジネス本かも。「オンリーワンでなく、むしろワンオブゼムになりたい」とか。 ほんとに蛭子さん本人が書いたのなら、とてつもなく賢くて正直だな〜とおもう。
0投稿日: 2016.03.17
powered by ブクログとかく「強さ」を強調するのが「美しい」とされる時代だからこそ、この本の内容が輝いているのだと思う。人それぞれの考えや捉え方があるのだから。
0投稿日: 2016.03.17
powered by ブクログ「素の自分」をそれ以上でもそれ以下でもなく生かし、人や周りに縛られることなく、ありのままの自分を、正直に素直に、何かに抗うことなく自由に生きる思想。 群れることが苦手な人は、無理に皆に合わせて群れなくていい。ただ、決して人間嫌いというわけではなく、「集団」や「群れ」が苦手なだけで、どんな人間でも、人と何らかの関わりを持ちたいと思っている。 蛭子さんは「マイペースを崩さない自由人」というイメージだけど、どんな人間でも、その人なりに周りに気を遣っている。マイペースな人は、平和主義で争いを好まない。
1投稿日: 2016.03.07「絆」へのアンチテーゼを求めて手にした本ですが、、、
社交的でなく、会社でもぼっち飯の私は、巷で話題の、蛭子さんのこの本を興味深く手に取りました。 蛭子さんの言うように 『いまの時代、「友だち」や「仲間」、あるいは「つながり」や「絆」を、必要以上に重く考える傾向があると思います。でも、そうまでして「友だち」って必要なのかなあ。』 というのには共感して、ページを進めたのですが、蛭子さんの言いたいことは、ひとりでいることが好き、でも、良き伴侶を見つけることが大事だよ、ということで、私には少々消化不良でした。 『『ひとりぼっちを笑うな』──この本には、そんなタイトルをつけてみました。でも、僕が一番言いたいのは、ひとりぼっちを笑わないことではないかもしれない。もちろん、いつもポツンとひとりでいる、僕も含めた内向的な人たちを笑うことは、とても愚かなこと。ただ、それ以上に大事なことがあると思うんです。 それは、ひとりぼっちでいることをけっして笑うことなく、そんな自分を微笑みながらいつでも受け止めてくれる人を見つけること。 僕がこれまでの人生をとおして一番みなさんに伝えたいのは、その大切さなのかもしれません。』 蛭子さんの結論は、私も理解できるのですが、ただ、「絆」へのアンチテーゼを求めて手にした本でしたので、残念ながら期待外れでした。
1投稿日: 2016.02.27
powered by ブクログ1年ほど前からでしょうか。 この春、小学校へ入学する息子が「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」にハマっています。 YouTubeで繰り返し視聴し、今度、公開される同番組の映画(!)も見に行くそうです。 恐らく、同番組のファンとしては国内最年少の部類でしょう。 彼は同番組に出演する蛭子能収さんのファンでもあります。 蛭子さんの言動を、心底おかしくてたまらないというように笑って愉しんでいます。 幼児をそこまで虜にするなんて、恐るべし蛭子さん。 というわけで、アマゾンで購入したのが本書です(前置きが長くなってすみません)。 蛭子さんは、「友だちなんていなくていい。ひとりぼっちだっていいんじゃないかな。」と例によって、しれっと重大なことを云い(書き)ます。 コミュニケーション能力が重視される時代、それにそっぽを向くような発言をすることはなかなか勇気のいることと思いますが、蛭子さんは本当にマイペース。 本書では、子どものころから一人遊びを愉しんでいたこと、友達とつるんだ経験がないこと、芸能界に入ってからも友達づきあいはこれを避け、それどころか番組の共演者の楽屋にあいさつにさえ行かないことなどがつづられます。 筋金入りの「自由人」なのですね。 「食事会や飲み会はムダ話の宝庫」「『友だち』がいることのメリットってありますか?」などと次から次に憎まれ口を叩きますが、そうかといって憎めないのがまた蛭子さんのいいところ。 もっとも、いいことも書いています。 たとえば、「勝ち組/負け組」について。 「そのとき勝っている人が、いつまでも勝ち続けるとは限りません。それがずっと続くのだとは、やっぱり僕には思えないんですよ」 競馬に競艇、麻雀と大のギャンブル好きでもある蛭子さんの言葉だけに妙に説得力があります。 ドキリとさせられることも書きます。 蛭子さんは大の映画好きでもありますが、奴隷制度があった頃のいわば米国の暗部を描いた『それでも夜は明ける』という映画にアカデミー賞が与えられたことに触れ、わが国の状況を顧みます。 「日本では、あまりそういうことはやりません。自分たちの恥となるようなことは、むしろ隠蔽しようとしますから。」 そんな蛭子さんも最初の妻に先立たれた時はショックで涙が止まらない日が続いたのだとか。 蛭子さんには2人のお子さんがいますが、「子どもよりも妻が大事」と言い切る蛭子さんは、何だかカッコいいと思いました。 さて、蛭子さんを師のように慕う(?)息子ですが、父として蛭子さんのような人になって欲しいかというと留保がつきます。 まずは友達100人作って来い!
3投稿日: 2016.02.26
powered by ブクログ「ひとりぼっち」は「自由」であるための手段であるという意見。すべてのものから縛られたくないという筆者。 まあ、流し読みでいいでしょう。トイレに置いておいて読むとかでもいい感じ。 真剣に読むほどのものではない。
1投稿日: 2016.02.24
powered by ブクログ自分も内向的な性格だから群れるの苦手です 。 夫に先立たれたらこうなるのかな‥と思いました。 いつもの蛭子さんとまた違う一面が見れました。
0投稿日: 2016.02.13
powered by ブクログこれ、絶対蛭子さんが筆を動かしてなくて、 口頭筆記だなぁって思うし、だけど、それがよかった 感じもします。癒されるし、もしかしたら 蛭子さんってなんかの宗教の教祖になれるんじゃないかな とさえ思います。 自分を嫌ってる人なんていないはず。だって、 そこは気をつけているから、とか。 仕事が好きなんてあるはずない、 嫌いなことをやってもお金もらえるから仕事なんだ、とか。 自分をマイナスだと思っていればプライドなんて いらない、あとはプラスになるだけ、とか。 天然キャラの中で学んだ人生訓だけに 妙に説得力がありました。 卑屈になるのだけは、だめ。心に刻みます。
0投稿日: 2016.02.09
powered by ブクログする・しないべき事を自身で明確に持ち、その上でしたい事を自由に求める生き方、卑屈さが無く明快で取り入れたいと思う。 練られ過ぎていない文章が嘘臭さを取り払っていてくれている。
0投稿日: 2016.02.01
powered by ブクログ蛭子さんはやっぱり変わった人で、ただそんな中に蛭子さんが思う生き方があるということ。目立ちたくないけど褒められたいなど、その真っ直ぐで自由を信じる生き方は心が少し暖かくなれた。
0投稿日: 2016.01.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
路線バスの旅でおなじみの蛭子さん。 蛭子さんのノンポリならぬ「ポリシー」が書かれている。 群れない、自分がいあなことは人にしない、など。 軽く読めるので、蛭子さんぽくふるまってみたいような気がするときにはいいのかも。 「死にたい人へのアドバイス」はなくてよかった気がしてる。人がそこまで追い詰められたとき。他人のことなんて考えられる?と思うから。
1投稿日: 2016.01.22
powered by ブクログイマイチ。 蛭子能収さんが自分を紹介している本だが、彼はたまたま生まれつき「あの」キャラクターだったので、深い思考の結果で「あの」様になった訳でもないため、本にしても全く内容が無かった。 ただ、素直で自分の気持ちに正直に生きているだけ。 友人によると、彼が書く人生相談の本が非常に良いらしいので、そちらを読んでみたい。 なお、「あの」特性は出過ぎたらテレビに出れなくなるし、少な過ぎたらテレビに出ても面白くない。 絶妙な度合いが芸能界でウケているのだと思う。
0投稿日: 2016.01.22
powered by ブクログご本人も書いていますが、タイトルと内容には若干の乖離が見られます。ただ、ぼっち恐怖症の人向けと考えれば、こういうタイトルでも変ではないかもしれません。 むしろ内容は蛭子能収式『嫌われる勇気』だと思います。重要なのは他人との距離感であって、完全に孤立しているわけではないし。基本がひとりぼっちなのは自分らしさを極めた結果ですね。 TVで見る蛭子さんはフニャフニャしていい加減な感じがありますが、一貫してそういった印象があるのは内面ではブレてないから。この本を書いた時点で67歳だそうですが、その年齢を考えれば不惑も当然でしょうか。 ★を1つ減らしたのは、他の方も書いているように、蛭子さんの皮をかぶった別人が書いているような感じが否めないから。饒舌すぎるんです。でも面白かったです。
0投稿日: 2015.12.21
powered by ブクログよくよく読んだら、本当のひとりぼっちの話じゃない… 単独行動していても、家に妻がいれば寂しくないよ。というのがこの本の要点なのですが、天涯孤独でも大丈夫、くらいの孤独を語るのかと思いきや、単独行動は楽しいよ、程度の話。 真の孤独感を前妻の死で味わったようですが、すぐさま再婚するあたり、まるで子供の言い訳のよう。 その程度のひとりぼっち好きを大層に言わなくても… そんな人は大勢います。
0投稿日: 2015.12.19
powered by ブクログタイトルに惹かれて購入。友達は必要ないんじゃないかという言葉に救われた気がした。でも、蛭子さんには趣味の仲間がいる。家族も。だから完全にひとりぼっちではないのだと思う。一回読んだだけでは頭にまとまって入らなかったので、再読する必要があるかと思いました。
0投稿日: 2015.12.16
powered by ブクログ蛭子さんの話は面白く、ためになるものだったが、文章が読みにくかった。ご本人が書いたのではないと思う。
0投稿日: 2015.11.19
powered by ブクログ自由でいたいから、他人の自由も尊重したい。自分みたいなのが挨拶にいったら、挨拶される方も時間とられていやだろうなぁ、と思う。 ひとつひとつ、とてもよく分かります。 いつもひとりでいることを、おかしなことだと思わなくてよくなる一冊です。
0投稿日: 2015.10.27
powered by ブクログ図書館で予約いれたら、先客が約40人近くいてビックリしました。(蛭子さん、すごく人気あるんですね?) だいぶ待たされて、ようやく手元に来ました。 「妻がいるからこそ、僕はこれまで通りブレることなく「ひとりぼっち」を貫くことができるのだと思います。これは、矛盾した話に思えるかもしれないけど、愛する人がそばにいるからこそ、僕は安心してひとりぼっちでいられるんです(P224)」と書かれていますが、蛭子さんの「ひとり」は「家族(妻)」を根底としています。 私も蛭子さんと同じ(私、オット大好きなんです)なので蛭子さんの言っていることがわかりますが、蛭子さんや私と違う「ほんとうにひとりぼっちだとおもっているひと」・・・・例えばずっと一人暮らしで、連れ合いを持たず、シングルで生きていこうと思っている人(は、繋がりを友だちに求めるだろうし)、とか、現在職場や学校でイジメにあっている人・・・とか、そういう孤独感を抱えている人が読むとふざけんな!とか思うかもしれないな。と思いました。 タメにはならないけど、面白かったです。
4投稿日: 2015.10.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
蛭子能収流の「内向的人間のための」ゆるゆる幸福論。 TVで見る蛭子さんは『ちっとも他人に迎合しない変わり者』というイメージ。 が、少しこの本を読んで彼への見方が変わった。 蛭子流の「処世術」というものがあるらしく、ひとりでいることの良さは他人の時間の邪魔をしないことだと言う。 人は群れると横柄になる差別がおきる、その例として団体客の態度をあげている。なるほど。 オンリーワンは当たり前のこと、「この人ちょっと違うな」と思えば、とやかく言わずに放おってあげればいいこと、受け入れればいいこと。なるほど。 束縛されたり、言葉じりを捉えて「不謹慎」となじられたり、「協調性がない」と怒られたりすることを理不尽に感じ、とくに目立ちたくないのに悪目立ちしてしまう彼の性格はここ数年うけてきていてTVの仕事も多いのだという。 数年前までバッシングされていた彼の自由きままな態度が今度は逆に「自由で正直」と世間から一定の評価となっていると彼は自己分析している。 「人の気分を害さない」 「友達を無理してつくらない」 「コミュニケーション上手な人は素晴らしい」実名いり。 「思考は人それぞれ、敏感に反応してイライラしない」 「特別な存在として生きる必要はない、もともと”個性”が備わっているから」 「人にどう思われているか気にしない」 「自己主張しない」 など、なるほどと思うもの思わないもの織り交ぜて、蛭子流の理解に役立った。以前だったら読まないこういう本を読むキッカケは、斎藤孝さんの「いろんな本を多読して自分の価値観を養う」と書かれていたこと。 はなから否定せず、作者に寄り添ってした読書体験となった。 けれど、蛭子さんの話口調で本を読んでる自分に少し笑ってしまった。普段の話し言葉で構成されているからかも。 それは戦略的にそうしてあるとしか言いようがない。
1投稿日: 2015.10.03
powered by ブクログ私も内向的な性格なので、共感するとこが多く、読んで救われる気持ちになる部分もたくさんありました。 自分をよく見つめる時間を小さい頃から持っていた方なのかもしれないなあと思ったり。人と比べず、自分の好きなこと、心地よいことを追求するという姿勢は、いいなあと思う人、多いと思います。 蛭子さんに言われたくないよーと思うこともチラホラありつつ、全体的にはなかなかよい本でした。
0投稿日: 2015.09.12
powered by ブクログ私も相当な内向的な性格なので、蛭子氏の数々のエピソードは共感できること多数です。 周りを見るとコミュニケーションも達者で人気を集めている方ばかりで、私は引け目すら感じていたのですが、あまり気張ることもなく、自然体に行く生き方もよいのかな、と思いました。
0投稿日: 2015.09.11
powered by ブクログ群れを好まない蛭子さん。 それはテレビを見ていてもよくわかる。 けれど、あれだけテレビに出られるというのは、かなり気配りをして、敵を作らないようにしているに違いない。 本人にはその気は無くても、自然体でそのようにできてしまうところがすごい。
1投稿日: 2015.09.10
powered by ブクログ蛭子さんの行動の源泉が判ったような気がします。自分の自由だけを考えるのではなく、他人の自由を尊重しなければならない。このことを考えるきっかけを与えてくれただけでも、この本を買った甲斐があると思います。
0投稿日: 2015.09.05
powered by ブクログ蛭子流の楽観主義、現実主義、マイペース。読んでいるうちに元気をもらえた。テレビで見る蛭子像とは、根底にこんなポリシーがあったのか、と思えた。あとがきもまた感動的で元気が出る。生き方の参考になる。これからの生きづらさを感じる人たちにもってこいの一書。
0投稿日: 2015.08.12
powered by ブクログ最近テレビでよく見る蛭子さん。 あの自由な人柄、何かヒントがあるのではと思って手に取った一冊。 「自己中心的」なイメージがある著者だが、実は「正直」というポイントから派生した行動であることが分かるなかなか面白い本。 TVと違う印象を持つとともに、意外にも誰しもが抱いている感情をストレートに表現している点も多く、それもまた面白い。 特に「内向的」な人間には共感できる点も多く、少し救われたような気持ちになるかもしれない。 以下、印象に残ったこと、考えたこと。 ★贅沢品、高級品で自己表現しない。その人自身が気に入っているということが重要。 ・休みの日はすべて計画を立てる。自分の好きなことができる休日が最高。 ★自分でお金を稼いで、自由に生活しているならそれだけで「勝ち組」 <所感> 個人的には、他人の物差しではなく、自分が心から楽しいと思えるころを見つけることが重要だと思う。 他人との比較に持ち込んだ時点で不幸 ・あるお金の中で楽しみ、生活することが大切 ・血のつながりよりも、生活した年数で家族 ★ペットは「孤独」を癒さない。それは人間の思い上がりである。 動物の気持ちは、その人の思い込みにしかすぎないため、その時点で「自己完結」的である
0投稿日: 2015.08.09
powered by ブクログ1、人間の魅力は所属している集団から生まれるのではなく、あくまでもその人自身の技量や性格から生まれるもの。 →一流企業?一流大学?に勤めてるから頭が良いというのは間違え。特進クラスだから頭が良いというのにも賛同できないね。人個人個人をみていきたいね。 2、自分にあえて隙をつくりつっこみ易くする。 →完璧だとアドバイスがもらえない。 3、友達は時に自由を奪う存在となる。気楽に断れるのが友達ではないのか。 →意味もないのに友達から誘われたのでいこう!というのは無駄。自分の楽しみを優先させる事も必要。 友達は時間をうばうこともしてしまう。 4、自分がいくら持っているとか、いくら稼いでいるかということは、あまり他人に言いたくないし、知られたくもない。お金が介在する事によって、人間関係がギクシャクしたり、おかしな感じになっていくことがいやなんですね。 →他人の収入のことは聞かないようにしたいね。 5、一度自分のなかで結論出した事については、よくも悪くもそれ以上考えないところがあるのかも。 ひとりぼっちを認めれくれるひとを早く探さなくてはw
0投稿日: 2015.07.20
powered by ブクログ人づきあいのあり方や行動原理、哲学を語ったエッセイ。 昨今の「友だち」偏重主義に違和感を持っていたという著者が「ひとりでいること」のよさについて語る。 好きの反対は嫌いではなく無関心であると書いてり、なんとなく興味を持った私はどこか彼に惹かれているのかもしれない。 葬式が喜劇に見えるというのに衝撃、すごい感覚だなぁ。 なによりも自由を尊重しているというのを全編通して強く感じた。 「悩みを相談するというのは、大体その人の中にもう答えがあるもの」はまさにその通りで印象に残っている。
0投稿日: 2015.06.03人付き合いに対する考え方
著者の蛭子氏のお名前とお顔は知っていましたが、(何分普段テレビを見ないので)どのような方かは知りませんでした。 本書を読んで、特に人との接し方や考え方について、これほど私の考え方に似ている人がいるのかとということに大変驚きました。このことを知ったという点についてこの本を読んだ意味が私にはありました。 一方で、本書は蛭子氏が思うこと、考えていることを、まとめたものです(本書のまえがきでも、この本は私のひとり言のような話ですと断っておられます。)。本書からは、世の中にはこのような考え方の人もいるということを知ることができます。そして、この方の考え方に共感できる方にとっては良いと感じる本だと思います。 一方、普遍的、包括的なことは書かれていませんので、何かの答えを求めている方はこの点留意してください。
5投稿日: 2015.04.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人生訓。ノンポリではなくいくつかの守り事はある。無気力ではなく、自分がされて嫌なことは他人にしないというモットー。消極的だったり積極的だったりは、自由に生きるためのもの。
0投稿日: 2015.04.11
powered by ブクログテレビなどでお馴染みの、また漫画家として有名な著者の、主として他者との付き合い方に重点を置いた人生観を書かれています。どのようにして漫画家になり、テレビに出るようになったのか。それには独自のポリシーが、その時の運のようなものにも好影響を与えられて、今の地位へと導かれたように読めました。 世間で言われている人付き合いの仕方。「挨拶しろ」「空気を読め」といったものに、なんとなく違和感を感じていた身には「なるほど」と共感できる点も多くありました。
0投稿日: 2015.03.26自由に生きよう
2014年にNHKラジオで行っていたビブリオバトルで、アンガールズの田中が勧めていて、興味があったので購入しました。 冒頭では、漫画家というひとりでもできる職業の引きこもりジジィが、人付き合いに意味ある?なんていう調子で進んでいきます。 そのため、「なんでこんな本買ってしまったんだろう?読むの止めようかな?」なんて思っていたのですが、それを超えると、調子が変わってきます。 おそらくテーマは、「自由に生きよう」ということ。誰かが決めた枠組みを取っ払って、肩の荷を下ろして、自分の思うことを思うようにやってみようよということだと思いました。 「何々しないといけない」「友達は多い方がいい」「勝ち組に入らなければならない」といった自分を縛る生き方は止めようということ。 「したいことをやる」「友達が多くなくても、気楽に話せる人がいればいい」「自分が幸せを感じられればいい」という生き方で十分ではないかということ。 同感を感じつつ、なかなかできないことでもあります。 ただ、この手の個人の人生論やいろいろな自己啓発本は、あくまでその個人の考え方であって、まねしようと思って読んではいけないということ。 自分は著者ではないので、著者にはなれないですし、すでに実践されている生き方をまねするのは疲れるだけで目新しさもないですから。
5投稿日: 2015.03.18
powered by ブクログ20150315 蛭子さんは正直で強い人。誰にでもできそうでできない生き方だから共感されるのかも知れない。
0投稿日: 2015.03.15
powered by ブクログ手作り感満載で、経費がローコストなのに高視聴率を稼ぐ有名番組「ローカル路線バスの旅」が隠れたブームだ。そのブームに乗って出演者の蛭子能収氏が出したタレント本、というイメージの新書だが、意外になかなか読ませるし、共感できる。 スマホとSNSの普及により、誰かとつながっていたい、友達は多いに越したことはない、という最近の「孤独は悪」に物申す本だ。 といっても、蛭子さんはひとりぼっちを全肯定しているわけじゃない。みんながワイワイやっている場でポツンと一人でいるのを見られるのは恥ずかしいし、家族や恋人もほしい。決して引きこもりを礼賛しているわけでもない。ただ、一人で過ごす休日は楽しいものだし、「友達」と予定を合わせることは予期せぬトラブルやストレスが生じることもある。 結局、ひとりぼっちでいる人が笑われない世の中こそがエビスイズムにおけるユートピアなのだ。
0投稿日: 2015.02.27
powered by ブクログ20150211 こういう類の本って100%共感することも否定することもないんだけど、今回も例によってそうで、うんうん、と思うところもあれば、それはどうなの?って思うところもありました。まあ、それは人それぞれ。 わたしもあまり人と居ることが得意ではないので蛭子さんのように、たった一人でいいから自分がひとりぼっちでいることを微笑みながら見守ってくれるような人を見つけたいな、と思いました。
0投稿日: 2015.02.11
powered by ブクログほう、蛭子さん、こういう方だったのか。全体とおして、その通りやなぁと思うところが多かった。ひとりぼっちっていう言葉がそれこそ一人歩きしている時代なんちゃうかな、と思う。まったくつながらない生き方、ではなくて、適宜、というか、すこしだけつながっていく生き方が気持ちいい。これを読んで、共感するひとも多いのでは、と思った。だれかの言葉や思いを代弁してくれるのが、いい本やと思います。
0投稿日: 2015.02.09
powered by ブクログ蛭子さんが思うことを徒然なるままに書いた(テイになっている)この本。 蛭子さんのテレビで醸し出されている「あの感じ」の根っこがゆったりと伝わってくる。 蛭子さんが受け入れられもてはやされるのは、見る人の中に「憧れ」があるからだと思う。「そんなふうにいられたらいいよね」というような。 でも、そこには蛭子さんのそれなりに確固とした姿勢がある。 読んでみて思ったことは「蛭子さんは強い人なんだ」ということ。 間違いなく蛭子さんは「ある種の」強さを持ち続けている人なんだ。だから人は彼に憧れるのだ、と。
0投稿日: 2015.01.30
powered by ブクログ孤独と自由について。蛭子さんの人生観が詰まってる。ギャンブル好きと子供への薄い関心以外の部分は共感できた。 ヘタウマの流行に乗って世に出るようになったという彼の本業(漫画家)の仕事もちょっと読んでみたくなった。テレビでの仕事とギャップがでかいそうですが。
0投稿日: 2015.01.06
powered by ブクログこのところ、「ぼっち」についての本をよく読んでいる。蛭子さんの本を読むのは初めてだけれど、とても読みやすかった。孤独というのは悪いものだ、って決めつけがちな世の中に、やんわり一石を投じる一冊。
0投稿日: 2015.01.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
絆 がんばろう日本 不謹慎 空気を読め 無言の圧力 大皿料理 ローカル路線バス乗り継ぎの旅 葬式が喜劇に見える 建前で悲しいふりをするのが苦手 LINE広島16歳少女リンチ事件 柄本明 話に尾鰭がついてる蛭子エピソード エビフライ事件 栗原類 僕はくだらないことで深く悩みたくないし、ラクな解釈で気が落ち込まずに済むなら、勝手にそうしてしまう頭の回路なのかもしれません。 意識を変えて、これがしたい!と思って働いてみてはどうでしょうか? ルールがなければそれは自由ではなく、無法地帯になってしまう。 松村邦洋は一匹狼 ダチョウ倶楽部 志茂田景樹 たけしさんという巨大な存在 自由でいるには稼ぎが必要 看板屋 ちり紙交換 仕事は自己表現する場なんていう思考は、よく理解できないかもしれない 自由のために働いているといって過言ではない ダスキンの営業 孤独酔いする人間 孤独を狂気に変換するなんて自分勝手な行為 アイドルグループの握手会のこぎり事件 ひとりだけどひとりじゃない感覚 そして父になる 自由がなければ死を覚悟 老人向け集合マンション みんなで仲良く大人しく生きていきましょうみたいなムード そうゆうものを僕は殆ど持ち合わせていなかった 愛する人がそばにいるからこそ、僕は安心してひとりぼっちでいられる この世に生まれて一番の喜びは、自分の考えていることを実現すること。自分が何をしたいかはっきりさせることが大事
0投稿日: 2014.12.25
powered by ブクログテレビでイメージされるようなちゃらんぽらんな人ではなかった。自由を求め、そのための責任は果たしている。張り詰めていると、ほっとするかもしれないような内容だった。自分もひとりが好きな立場かな。
1投稿日: 2014.12.02
powered by ブクログちょっぴり切ない。蛭子さんはサイコパス伝説とかで知られてるけど、本当はすごくまともで、すごく変なだけなんだな。
0投稿日: 2014.11.19
powered by ブクログ読みやすい語り口.ウンウンと納得しながら読んだ. 自由に正直に生きること・趣味の大切さ・人付き合いの仕方についてのエッセー.ひとりぼっちでも人間が嫌いってわけじゃないのがいい. どんな生き方をしてもいいんだって思えてきてすごく自信になる. 人付き合いみんでワイワイすることが好きなんだって人にもぜひ読んでほしい.
0投稿日: 2014.11.09
powered by ブクログ「あの蛭子さんが『安倍首相の右翼的な動きが怖ろしい』と発言する理由」と紹介する記事を見て、気になって読んだ。http://lite-ra.com/2014/10/post-514.html TVを見ないので、蛭子さんのタレントとしての独特さは知らないけれど、本を読んでなるほどーと思うところもいろいろあった。 内向的だけど、人は好き。無理しない感じがいいな。
0投稿日: 2014.11.08
powered by ブクログ今まで群れずに生きてきた蛭子さん。 空気を読まずに言いたいことだけ自由に言っているイメージがありましたが・・・。 空気を読んでいるからこそ群れずに生きてきた。 気にしなくて良いじゃないか!人は孤独じゃないんだよ!
0投稿日: 2014.11.02
powered by ブクログ興味本位で変人蛭子さんの本を読んでみた。 読んでビックリ!結構共感した。「この世に生まれて一番のの喜びは自分の考えていることを実現すること。」そのためのひとりぼっちを恐れないこと、究極の目的は自分の自由の確保。実は蛭子さんはとても強い人なのだと見直した。
0投稿日: 2014.10.29
powered by ブクログ映画監督もやってみたい、などとしれっと書いているがオムニバス「歌謡曲だよ人生は」の一編でやっているではないか。
0投稿日: 2014.10.16
powered by ブクログバラエティでおなじみの漫画家蛭子能収さんの、自分の生き方を綴ったエッセイである。 大上段に人生を語ったものというより、自分はこうだったと語り掛けるような内容のエッセイで、実感に満ちた内実のあるぼっち話である。 この本にはさまざまな楽しみ方があるだろうが、個人的には、自分との差異を確認しながら読むような、そんな読み方をさせていただいた。 当たり前だが、同じような考え方をしている部分もあれば、まったく違った部分もあって、その差異はなかなか興味深かった。 ちょっと受け入れがたいところもあったので、その意味で星四つの評価だが、彼らしい忌憚ない意見は楽しく読ませていただいた。良い本だった。
0投稿日: 2014.10.15
powered by ブクログ路線バスの旅が人気の蛭子能収さんの著書。 蛭子さんの考える人付き合いの在り方や、友だちや絆といった群れの持つ問題、自由である事の重要さが書かれています。 蛭子さんは落語でいう与太郎の様な人なのかもなぁ。 テレビてみると笑っていて、マイペースでって印象だけど、その視線は鋭く人間社会の本質を捉えている。
0投稿日: 2014.09.08
powered by ブクログ孤独ではなくひとりをポジティブにとらえる。ひとりが楽しいか楽しくないかは価値観の問題かもしれませんが、ひとりを楽しめる人はみんなでいることも楽しめる人だと思います。そして、ひとりの時間はまわりに流されないためにも必要だと思う。
0投稿日: 2014.09.07
powered by ブクログ人づきあいって必要ですか?の言葉通り、SNSに代表される友達至高主義と正反対の、一人で楽しく自由気ままな生き方について書かれた本。テレビのキャラからは想像つかない冷静かつ客観的な文章に驚いた。もちろん共感の度合いは人それぞれだけど興味深い価値観に触れられる一冊。自分は憧れましたw
0投稿日: 2014.08.30
powered by ブクログ「人が、人を好きなのを笑うな」という言葉に出くわして驚いたことがある。とてもあたりまえなことなのに、でもたしかに人はあたりまえのことを恐れて揶揄して唾棄することがある、という事実を突きつけられたからだ。『家栽の人』というマンガだった。 それこそ、一人のときにはあたりまえなことがスッと入ってくるのに、集団やトラブルの中にいると、そのあたりまえを見失って恐怖心から笑ってしまうことがある。そんな人たちを下手からジッと冷たい眼で観察する蛭子さん。この本を読みながらそんなイメージが浮かんだ。ぼくは蛭子さんのことを恐れているのかもしれない。
0投稿日: 2014.08.25
