
総合評価
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powered by ブクログ解説にあったように 少し悲しい本が読みたかった でも、瀬尾まいこさんの本だからきっと優しいと思いつつ やっぱりその通り 優しい本だった どこかでこの優しさも求めてたのかな 「おしまい」だけど先がある 何かが始まるためのおしまい ランクアップ丼と、ファーストラブが好き
0投稿日: 2022.06.29
powered by ブクログデートにも色んな形やストーリーがある。 こういうのもアリなんだと思わせてくれる本です。 一話終える度に心が温まりました。 夢中になり、気がついたら完読していました。
2投稿日: 2022.06.13
powered by ブクログランクアップ丼がすごく良かった。 お別れと一言に言っても、ひとつとして同じものはないんだなと改めて感じさせられた。 いつ訪れるかわからないものだからこそ、毎日の何気ない日々を大切にしたい。
2投稿日: 2022.06.11
powered by ブクログ切なくも心温まる作品!キュンキュンしちゃうところもあるし、ジーンとするところもあって、大切な人をより大切に想おうって思いました!
2投稿日: 2022.06.03
powered by ブクログこういう形容が正しいか怪しいが、とてもおしゃれなコントを見ている感じがしてくる。とても好意的な意味で。
8投稿日: 2022.05.29
powered by ブクログ5つの大切なデートの短編集 恋人とじゃないけどね☺️ さらりと読めて、ふんわりした気持ちになります(emoji) 表題作の「じいちゃん」好きだな(emoji)
1投稿日: 2022.05.22
powered by ブクログおしまいのデート、ランクアップ丼はおもしろかった 私も、大人を元気なままだと思い込んで生きていたら死んでしまった。ちょっと重なって悲しかった。 ドッグシェア、デートまでの道のりは、なんだか大人の登場人物が自己中心的で子どもや犬は結局虐げられていたと感じてあまり好きにはなれなかった。 ファーストラブはホモという言葉に嫌だなと思ったけれど、友情が続くと良いなと思った
0投稿日: 2022.05.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
★おしまいのデート→○ 父方の祖父と中3の孫。 両親は離婚し父はすでに再婚。 もうすぐ母も再婚し弟ができる。 ★ランクアップ丼→◎ 高校教師で定年退職した上じいと不良から社会人になった青年との毎月の交流。 ★ファーストラブ→◎ 男子高校生の広田と宝田。 普段接点のない2人が急に宝田から誘われて… ★ドッグシェア→△ 離婚を乗り越え強くなっていくOLと中華屋でアルバイトする男子大学生。 公園で捨てられていた老犬を2人で看取る。 ★デートまでの道のり→○ 保育園児カンちゃんの父修平さんと付き合い始めた保育士の主人公。 カンちゃんと距離を縮めるには… 『ランクアップ丼』泣いた。 私にとって上じいみたいな存在は亡き祖母で、祖母がいないことがまた悲しくて泣いた。 それにしても『ファーストラブ』しかり、瀬尾さんの描く男子高校生ってなんてピュアで瑞々しいのだろう。 クスッと笑えて胸が温かくなる。 気に入った編だけでも読み返したい一冊。
0投稿日: 2022.05.11
powered by ブクログミステリー続きだったのでフォローしている友人のブクログで評価が良かった瀬尾さんのこちらを。 瀬尾さんって、微妙な人間関係や悲しいリアルさを描いてもどこか後味がすっきりしていて、前向きになるからさらりと読みたいときにはうってつけだ。 私が好きだったのはタマゴ丼の話。 逆に?となったのは保育士の話。保育士がそういうのだとやだなあという個人的な価値観の問題。 瀬尾作品の偉大なる脇役とも呼べる、食べ物の描写がささりげなくてお上手である。短編もっと読んでみたいな。
3投稿日: 2022.05.06
powered by ブクログ瀬尾まいこさんの本ってこんなに読みやすいんだ!ってなって好きになった~~ 短編だけどそれぞれちゃんとオチがあるしほっこり。 大切な人を大切にしようと思いました。
0投稿日: 2022.04.30
powered by ブクログ一筋縄でいかない 何を考えてるかわからないカンちゃん 孫とデートするおじいちゃん 毎月恩師と食べるたまご丼 人ってあったかい 厄介だし 面倒だし 傷つけたり傷ついたりする そんな中でも たった1人でも 自分に寄り添ってくれる人がいたら 幸せになれる やっぱり瀬尾さんが好き。 最近どっぷりハマってる。 瀬尾さん作品 読み終わりたくなーい
0投稿日: 2022.04.24
powered by ブクログおしまいのデート ランクアップ丼 ファーストラブ ドッグシェア デートまでの道のり 軽いタッチの短編集 それでもひとつひとつが素敵だ! 癒し系の小説 「あー いつの間にか居なくなってた同級生… 今頃、何処で何してるのかな〜」 とか 亡くなった祖母、父親、義母、義父等 会えなくなった人達を思い出しながら読み終えた
0投稿日: 2022.04.20
powered by ブクログ就寝前に読んでいましたが、ほっこりした話ばかりなので、リラックスして眠りにつけて良かったです。おしまいデートと言いつつ、今後の関係性はどうなっていくのかな?って想像しながら眠りにつけるなんて幸せだ。きっと安眠だったに違いない。
21投稿日: 2022.04.16
powered by ブクログ5編からなる短編小説。 各編それぞれ読み進めていくと最終的に心がほっこりする。 読みながらクスクスと笑ってしまう。だけどうるうるする場面もある。笑いあり、涙あり(切なさのある感じ)で心が温まる内容。優しくなれる本だった。 瀬尾さんの本って心がいつも温まる。
0投稿日: 2022.04.09
powered by ブクログこの本は以前にも読んだことがある。その時は天丼の絵が表紙の本だった。だからなのか、ランクアップ丼のイメージしかなかったのだけれど、とにかくそれ以降、私の好きな本は?と自分に問えば『瀬尾まいこさんの本は好きだ。おしまいのデートは特に好き』と思い浮かぶ本だった。し、何年かぶりに、もしかしたら10年ぶりくらいに読んだらやっぱりランクアップ丼が好きだった。 5つの短編が入ったこの本。 他の人はどうかわからないが、わたしは読んだ本の内容は忘れる。どんどんおぼろげになっていくし、同じ本をまた手に取れば、なんか記憶の片隅にはあるけど、どんなだったっけなって思いながらまた楽しめるのは嫌いじゃない。 きっといつか何年かしたら私はこの本をまた読むんだろうなって思う。 解説にもあったが、『最後』の意味でつかっていないこの本のタイトルにある『おしまい』という言葉がいい。終わりじゃない、続きを感じさせる一区切り。 どの話もあったかさだけじゃない寂しさがある。けど、続いていく。その沁みる感じがいい。
3投稿日: 2022.04.07
powered by ブクログそれぞれの、 最後のデートのかたち。 短編集。 最後の物語は、 これから続くデートだったかな。 寝る前にぴったりの本。
1投稿日: 2022.04.03
powered by ブクログ本からは著者が伝えたい思いや考えを一つでも感じたいと思って読んでいるけど、おしまいのデートは、そんなこと気にせず、もっとゆったりのんびりと読書を楽しみな、と言ってくれているような、すてきな一冊だった。 そして、よしだのぶこさんの解説もすてきだった。自分で自分に優しくしてほしい、という言葉。なるほどな、っと思う。 なんか無駄に肩肘張って生きてるよなぁと思うことができた。のんびり楽しむこと、自分に優しくしてあげることを大切にしたい。
1投稿日: 2022.03.15
powered by ブクログどの話も、サラッと終わるところが、しつこくない。逆にあっさりしすぎて何読んでたんだ?って感じるところもある。 人物描写にリアリティに欠ける部分が多々あり、軽く感じでしまった。
0投稿日: 2022.03.04
powered by ブクログ前半は面白い話。大好きだった祖父を思い出した。 後半はエゴというか、ちょっとデリカシーのない話。残念でした。
0投稿日: 2022.02.21
powered by ブクログ毎度ほっこりさせてくれる瀬尾まいこさんの本。今回はわりとよくある設定だったかもしれないけど、あっという間に読み終えている。上じいとの玉子丼は泣けました。彼女とのクリスマスデートよりも優先した三好。良い師匠って財産だよなあ。大好き度❤️❤️
0投稿日: 2022.02.16
powered by ブクログ所謂彼氏彼女のデートでもないし最後という意味のおしまいでもないけど、なんとなくあたたかいをくれるはなし。
1投稿日: 2022.02.11
powered by ブクログお気に入りは「ランクアップ丼」と「ドッグシェア」。 区切りが「別れ」であった四篇目までに対して、最後五篇目は別れではない、次に向かっての道のりだったため、読後感がよく読み終えられた。 すでに当たり前になりつつあるもの、これからも続くと思ったもののおしまいは悲しいが、そのおしまいが次へ進む気持ちを運んできてくれる、そんなお話だった。
0投稿日: 2022.02.03
powered by ブクログ200ページちょっとのなかに、いろんなタイプのデートが短編で5つ。どれもとても良かったです。いわゆる彼氏彼女のデートはありません。 不思議なことは何一つ起こらないのにスルスルほっこりと読ませる力。ひさしぶりに本を読んでみようかな、なんて人にオススメします。 小学校でも問題ないけど、重松清よりもう一歩踏み込んだ心理描写(そもそも主人公が大人)なので、中学校からが良いです。最初の3つだけなら、小学校でも読ませたいかなぁ。
2投稿日: 2022.01.17
powered by ブクログ大きな盛り上がりがあるわけではないがやデートというテーマの中での絶妙な関係性など見所があり読んでいて心がほんわかする話だった。
1投稿日: 2022.01.15
powered by ブクログ色んなデートが描かれた短編集。 「ランクアップ丼」が特に感動したし好きだった。 おじいちゃんと少年の関係性がすごく良いなと思った。 すべての物語が、心温まる素敵なお話だった。
0投稿日: 2022.01.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おしまいのデート、ランクアップ丼、ファーストラブ、ドッグシェア、デートまでの道のり、どれも心が温まる話でどうして短い話でここまで書けるのだろうと不思議に思う本。おしまいだけど、おしまいじゃない言葉の使い方がとっても好きだった。
0投稿日: 2021.12.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「おしまいのデート」〜。 おじいさんとのデートはすごくよかったです♪♪ 個人的には、おじいさんとはこれからもずっとデートして欲しかったです☆・゚(●´∀`●):* 「ランクアップ丼」〜。 上じいさんと三好さんの玉子丼感動です!! ご褒美の天丼〜(p*・ω・)p 最後は泣いてしまいました〜(≧ω≦)b こういう関係性すごく羨ましく感じます♪
0投稿日: 2021.11.27
powered by ブクログおしまいではあるけど、 再生、再会、続きが想像できる 前向きなデートを披露してくれる 5つの短編集。 どれも愛でも恋でもなく さらっとした距離感の間柄でありながら そこに優しい想いがあって ほっこりする。 波風なく読める優しい一冊。
5投稿日: 2021.11.15
powered by ブクログ五つの出会いと別れの物語。 出会いがあるからこそ別れがあり、切なくなったり寂しくなったりする。そして、人との繋がりにほっとする。人と関わるのも悪くないなと思えてくる作品。
4投稿日: 2021.11.11
powered by ブクログ物足りなかった。読み終わった後、どの作品もあまり印象に残ってない。 作者が用意したエンディングに向かって登場人物たちが何の葛藤も悩みもなく進んでゆく感じが退屈だった。 これは愚痴になるのだけど、 男子高校生二人がデート?する『ファーストラブ』 という作品については、これだけ意味深なタイトルをつけておいてあの終わり方はちょっとないよなと文句を言いたくなった。
0投稿日: 2021.10.26
powered by ブクログ色んな形の「デート」に関する話の短編集で、落ち着いた気持ちで読むことができました。 どのお話もちょっぴり切なくて、でも前を向いて進もうとする主人公を見て最後はほっこりと優しい気持ちになれました。 ランクアップ丼のラストには視界が潤みました……。
0投稿日: 2021.10.23
powered by ブクログランクアップ丼、上じいの、腹が減ってるからいらいらするから食べろ、お前は人と接する仕事をした方がいいということばを彼は何度もこれから思い出すのだと思う。
0投稿日: 2021.10.09
powered by ブクログすごく優しい本でした。 情景が想像しやすく、心が温かくなるお話ばかりでした。 「ランクアップ丼」は泣きました。
0投稿日: 2021.10.09
powered by ブクログ人が、これが最後だと心に決めて人に会う。 何だか、泣けてしまい、 ダメだよ泣いちゃ。と思いながら読みました
0投稿日: 2021.10.06
powered by ブクログいろんな人のおしまいのデート。 読んでいてほっこりする、そんな話。 『ランクアップ丼』よかったね!
0投稿日: 2021.10.03
powered by ブクログ短編小説になっている。 その中のドッグシェアを読んで泣きそうな気持になる。ランクアップ丼も素敵なお話だった。どのお話も切なくなるけれども、まだまだこれからと主人公が前を向いている。 今は悲しくても次があると思わせてくれる本。
6投稿日: 2021.10.03
powered by ブクログ長編をじっくり読みたい派なので、読後、ちょっと物足りない感がありましたが、じわじわと瀬尾まいこさんらしさに包まれて、"うふふ"っと微笑んでいる、そんな短編集です。 『おしまいのデート』の漁師であるじいちゃん、魅力的でした。若くはないけど、"いなせ"ないい男というイメージ‼︎ 若い頃はさぞかし・・・と思いながら読んでいました。(勝手な想像ですが。) ポルシェR-800という名の中古の軽トラで、孫娘の彗子とのデートを楽しみます。このおじいちゃん、本当に"うふふ"という感じです。 わたしが一番いいなと思ったのは、『ランクアップ丼』です。元不良と先生・上じいの心温まるデートです。心に沁みます。 これからは、この物語を反すうしながら、親子丼や天丼をいただくことになりそうです。それほど、印象に残りました。
0投稿日: 2021.09.23
powered by ブクログ瀬尾さんの話は日常に溶け込むような温かさがあって好き。短編集なんだけど最後に近づけば近づくほど、タイトルに一貫性がなくなって違和感を持ってしまったのは考えすぎかなぁ。 色々な愛の形があって、形を変えていく。おしまいは始まりであって終わりではない、明日に希望のもてるストーリーが詰まっていた〜。
0投稿日: 2021.09.23
powered by ブクログどの短編も身体に染み込んでいくように話が入ってきた。泣いたり、笑ったりと心が忙しくなる。この著者が書いた本をまた読んでみたい。
1投稿日: 2021.09.17
powered by ブクログ短編集でいろんなおしまいのデートがサクサク読めて、瀬尾マイコさんの世界観に浸りやすかった 気軽に読めて、内容もわかりやすくて、楽しかった ただ、めっちゃ面白い!っていう感じではないので星3にしました。私的に星4は、おお!面白い!でも、星5。。ではないかなって感じなので、そこまででもなかったです。アニメのジャンルで例えるなら、日常/ゆるふわって感じでした。
0投稿日: 2021.09.14
powered by ブクログどれも胸があたたかくなる短編ばかりだった。 かなりマイペースな人が多めだけど、それでも微笑ましくなってしまうような物語。 「ランクアップ丼」はジーンと来た。 読みやすいので、小中学生にもおすすめ。
1投稿日: 2021.08.31
powered by ブクログいろんな関係のふたりの あらゆる形のデートが5つの短編に。 元教え子と先生のランクアップ丼の おはなしが一番ほっこり、お気に入り。 誰かと食べるあったかいごはんは ぜったいに、心を元気にする。
0投稿日: 2021.08.22
powered by ブクログ恋人同士ではない様々な関係の二人が、様々なかたちで時間を共有する短篇集。 中学生と祖父、生徒と別のクラスの教師、バツイチ女性と大学生、保育士さんと園児。共通項の少ない二人なのが、かえって相手の大切な何かになってゆく感覚。 個人的には悪意も盛りだくさんのどす黒い小説の方が好きだけど、たまにはこういった悪の欠片も登場しないような小説もよい。
0投稿日: 2021.08.20
powered by ブクログ"生きてればどんなことにも次はある" "食べっぷりのええやつは、人に好かれるからな。" "どうすればいいかは、また明日ビスコでも食べながら考えよう" ほっこりするお話が詰まってる。 タイトルに「おしまい」とはありながらも、それは何かの始まり、次へ繋がるきっかけだったりする。 男女の恋人同士でするだけが「デート」ではない。
1投稿日: 2021.08.17
powered by ブクログ孫と祖父、元不良と定年間近の教師、同じクラスの男子同士、捨て犬をシェアするバツイチ30代女子と大学生、保育士と園児(とその父親)…5組の変わった 一風変わったデートを描いた短編集。 切ないが哀しくない。 自分にやさしくしたい時に読みたい本。 密を避ける、という名目で、なかなか人とサシで向き合うことが難しい時代。 デートっていいなぁ、としみじみ思った。 デートしたい!
36投稿日: 2021.08.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おしまいのデート 「又聞きの情報を信じて、ただうなずいて暮らすのか?」 「生きてればどんなことにも次はある」 じいちゃんの言葉の一つ一つが素敵で心に残りました。特に、生きてればどんなことにも次があるってすごく素敵な言葉だと思います。早くまた彗子とじいちゃんが会う日が来るといいなぁ ランクアップ丼 涙が出てきたお話。 病気になっても教え子とご飯を食べる為に無理をして元気を装って会いに行く上じいはほんとに素敵。 最後の天丼が一緒に食べられたら良かったのに… ファーストラブ この2人はこのデートがきっかけで仲良くなってまたいっぱいデートをするんだろうなぁと思って読んでいたので、宝田の転校にはとっても驚きました。大人になってまたいつかどこかで2人が会えますように。 ドッグシェア 年齢も性別も違うふたりが犬のおかげで出会えたお話。 物事は捉え方によって良くも悪くも捉えられるということに改めて気付かされました。 2人は次は何をシェアするんだろう。 デートまでの道のり カンちゃんが頑張ってダンスを覚えたと思うとほんとに可愛い。3人で早くデートできるといいなと思った。
0投稿日: 2021.08.02
powered by ブクログおしまいという言葉に瀬尾まいこさんらしい温かさを感じました。終わりではなく、またもう一度があるような、そんな予感を感じさせます。 デートというと好意を持つ男女が2人で出掛けることというイメージがありましたが、ワクワクした気持ちがあれば全てデートなのではないか!という考えに変わりました。笑
0投稿日: 2021.07.31
powered by ブクログ自分が今まで読んできた本のジャンルとは違った話だったので、初めは読み進められるか不安でしたが、どの話にもあるほっこりとした人と人のつながりに癒され、あっという間に読んでしまいました。 恋愛の意味でのデートではない話もあって、家族や友人への想いにとても心が温まりました。
2投稿日: 2021.07.20
powered by ブクログ短編集には珍しく、どの話も良かったなあ。 登場人物にリアリティがあるかと言われると、魅力を感じる人物たちはみんないかにも小説の中にしかいなさそうな人たちなのだけど、 こんな穏やかな優しさがこの自分が生きている世界にも存在してくれたらいいな、いや、必ずどこかには存在してくれているのだろう、と信じさせてくれるものだった。(サンタに似ているね。) ライトなテンポに乗せながらきちんとドラマが生きていました。 師弟の話、祖父孫の話、ポチリンの話が特に好き(選べてない)。
2投稿日: 2021.07.14
powered by ブクログおしまいのデート、こんな幸せなおしまいがあるってほっこりするようなストーリー。おしまいっていう言葉は寂しいけど、過去の自分におしまい、新しい出会いや新しい自分になるための素敵な言葉かもしれない。
5投稿日: 2021.07.13
powered by ブクログ一見、別れる前のデートを書いたのかと感じるこの本。 “デート“と聞くと、付き合っている男女がどこかに出かけるということしか思いつかなかった。 この本に出会って“デート”の価値観関わった。 今まで思いつかなかったようなデートに出会って… 暖かくも切ない気持ちになって… でもこれも“デート”なんだなって思うとなんだか不思議とこそばゆい気持ちになる。 ジャンルの違う5つの物語。 ⭐︎読む人や読む時によって、心に響く話が違う気がする
1投稿日: 2021.07.11
powered by ブクログはじめて瀬尾さんの本を読んでみました。 ちょっぴり切なくてどこか温かい気持ちになれる 読んでると物語の中に引き込まれていきます 犬のシーンやおじいちゃんのストーリーは、少し切なくて悲しかった。。 瀬尾さんの本を読んでみて、 改めて好きになりました♡ 温かく人柄が出てて元気になるような本でした。 スラスラ読めて一気に読み終えちゃいました。 すごく中高生に読みやすいと思う作品でした〜!!
0投稿日: 2021.07.11
powered by ブクログ初めての瀬尾まいこさん作品。 表題から恋愛のお話かと思っていたら、 違ったので寧ろ好ましく楽しめた。 作家さんへの勝手な印象で、 癒され系予測のところ、 読むと優しさだけじゃなくて、 どれも少しの哀しさが余韻になった。 でも嫌な気持ちではない、 そんな後味だったので、するする読めた。 一番良かったのは 色んな角度がありそうな「ファーストラブ」。 どう読もうか、珍しく何度か読んで楽しめた。 宝田くんが良い意味でタチが悪くて良いと思う。 物語は「おしまい」でも、 それぞれの交流や思いは続いているんだな… なんて、改めて思える短編集だった。
0投稿日: 2021.07.09
powered by ブクログ・おしまいのデート(おじいちゃんとの最後のデートまでの話) ・ランクアップ丼(恩師との月イチのごはん) ・ファーストラブ(男同士の…友情…恋なのか?) ・ドッグシェア(見ず知らずの男女、公園の捨犬をシェア。) ・デートまでの道のり(かんちゃんの心を射止める保育士、乗り越えた先のデートを楽しみに頑張る!) の短編集。 このところ重い内容の本が多かったので、軽い気持ちになれる本が読みたくて。 かるーく、あっという間に読み終わるのですが 心にじんわり切なくて温かいものが残るようなお話でした。ランクアップ丼は泣けたし、ファーストラブはなんとも言えない切ない感じが残りました。瀬尾まいこさん、さすが裏切りません。
1投稿日: 2021.06.21
powered by ブクログ瀬尾さんの本は本当に薬膳スープというのが当てはまるのがすごいわかる。若干の苦味や癖とその後にくる身も心も温まりどこか身体がよくなってる気さえする。 ショートストーリーもので、ランクアップ丼とファーストラブがよかった。 ランクアップ丼の会話せずとも同じ窯の飯を食う!って感じがしてよかった。すこしじんわりきてしまった。 ファーストラブは瀬尾さんの話には少し珍しいタイプの感じかな?っておもったけど、やっぱり読んでてニヤニヤするし胸の紐の絡れのようなものがスッと解ける感じがした。 この読書後の感じが好きなのでまた次も瀬尾さんを読もうとおもう。
4投稿日: 2021.06.19
powered by ブクログやはり短編は物足りないが 瀬尾さんの話は読みやすく とても好きです でもやはり長編がいいなー 出てくる人たちのキャラというか 物腰がいいですね(^^)
4投稿日: 2021.06.12
powered by ブクログ「そしてバトンは渡された」を読んで瀬尾さんの他の本も読みたくなり本書を手にとった。 短編ゆえストーリーの深みに物足りなさを感じたけれど、読後にあたたかい気持ちになれるのが魅力。
1投稿日: 2021.05.30
powered by ブクログ色々な形のデートをテーマにした短編集です。デートというと男女としか思いませんが、本作は色々な組み合わせのデートです。祖父と孫、恩師と生徒、同級生男子、捨て犬を世話する男女、保育士と園児と父親。 僕は恩師と生徒をテーマにした「ランクアップ丼」で不覚にも落涙。胸にグイっと切なさが迫り感動してしまいました。 全体的に瀬尾まいこさんらしい優しさに溢れていて、読んだ後心が柔らかくなった感じがしました。
2投稿日: 2021.05.19
powered by ブクログ仲良くなっているつもりなのに「どうやったら仲良くなれるかな。」と言われて、教室を出て行ってしまうカンちゃん。相手の気持ちを理解するのは難しい。でも、人と人との関係があるから生きていける。一つの関係が「おしまい」になっても、また新しい関係が始まる予感のある五編。病院で玉子丼の日を待ちわびている上じいの顔が目に浮かんだ。ずっとずっと一緒に食べたかったね。
16投稿日: 2021.04.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
解説にある言葉をお借りして言うと、 瀬尾まいこさんの作品は心にすーっと沁みてくる、胸が温まります。 デートそのものではなくて、デートをする経緯や、デートとくくれる2人の食事やお出掛けに焦点を当てていました。
1投稿日: 2021.04.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
恋愛デートとは全く趣旨が異なる。デートに至る過程やデート後の相手を想う気持ちが熱くに伝わってきた。5編からなる短編;①父方の祖父と最後のデート、②玉子丼を恩師と一緒に食べたいデート、③男子同級生と映画デート、④捨て犬を公園でシェアする学生とデート、⑤保育士がその通学する子どもの父親とデート、多様ながら人生の岐路に立つデートだった。特に②がよい。高校時代にグレていた学生と教師の関係。時々、教師が一番安い玉子丼を奢ってくれた。社会人となり教師への恩返しのために玉子丼を奢る。この学生の成長を素直に実感できた。
30投稿日: 2021.03.25
powered by ブクログタイトルで悲しい物語かと思ったが、真逆?のほっこりエピソードが詰まった短編集でした。解説にもあったが、「おしまい」と言う言葉はここでは、一区切りとして読み取れます。一旦終わり、でもこれからは…みたいに先を連想してしまう。これからを考えられるのは「おしまい」があるからなのかもしれない。そう思わせてくれる良い本でした。
0投稿日: 2021.03.21
powered by ブクログそれぞれおしまいの意味が違いますが、それぞれの登場人物にとって大切な1日であったことが読み取れます。
1投稿日: 2021.03.07
powered by ブクログデートをテーマに書かれた短編集 恋人同士のそれじゃなくて おじいちゃんと孫、恩師と元不良 いろいろな組み合わせのデート 誰と会うにしても 待ち合わせってどきどきするな〜 暖かい、優しい、ちょっと切ないお話 何度も読み返してます
1投稿日: 2021.03.02
powered by ブクログほっこりしますこの本は。 いろんなカタチのデートがありました。 結末がびっくりなのもありますが、どのお話も前向きなお話で素敵です。 何度も読み返したいなぁ。
2投稿日: 2021.02.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
知り合いに勧められて読んでみたら、絶対に過去に読んだことがある作品でびっくり! ・おしまいのデート おじいちゃんと中学生の女の子の話。 ソフトクリームの色が混ざるっていうのが記憶残ってる。雨が降らなければ幸せになるって言ってたけど雨が降った。でもそれは幸せになれないっていう暗示ではなくて、雨が降って弟(になる子)とひとつの傘で雨を凌ぐ描写から別のかたちで幸せになるのかなって思った。 ・ランクアップ丼 この話はめっちゃ泣ける。 高校の時にちょっとグレてた男の子が先生にご飯をおごってもらってて、大人になって逆に奢るようになって… ・ファーストラブ 男の主人公が、ほとんど話したことも無い男の子とデートする話。一日でぐっと近づくけど… ・ドッグシェア 私はこの話が1番好き。 公園に捨てられた犬を初めましての2人が世話する話。 この話は最後も別れるとかはないのかなって思う。 男の子の不思議な感じが好き。 ・デートまでの道のり これはあんまり好きじゃない。 保育園の先生と園児のお父さんの恋愛がちょっと嫌かな。園児と仲良くなろうとする動機が、それだけではないにしても恋愛というのはちょっと好きじゃない。もちろん実際にもあるんだろうし。仕方なくはあると思う。 ただ、ここで言うデートは主人公とお父さんではなくて 主人公と園児(とお父さん)。 幸あれ
1投稿日: 2021.02.03
powered by ブクログどの短編も心がほわっとする話です。 個人的に好きなのはランクアップ丼、ファーストラブ、デートまでの道のりの3作。5作のうち3作が良いって短編集でなかなかすごい。 普段、解説って読んでも「ふーん」くらいにしか思わないですが、解説がまた良かった。 ちょっと疲れた時なんかにオススメです。
2投稿日: 2021.01.23
powered by ブクログ「ランクアップ丼」がとってもとってもとっても好きな話でした!なんってもどかしくて、切ないおしまいのデート。 恋愛要素がないので、読みやすかった。
0投稿日: 2021.01.18
powered by ブクログ2021年5冊目 優しい世界。瀬尾まいこは安心して読めますね。 「デート」にまつわる短編集ですが、恋愛要素なくて拍子抜けする一方ホッとします。
0投稿日: 2021.01.15
powered by ブクログ挟み込み小冊子は2014年のもの。『るろ剣』実写映画の時の佐藤健さんがイメージキャラクター。 内容は短編5話収録、いずれも‘デート’がテーマ。 面白いのは男女の恋人同士に限らず恩師と教え子であったり、祖父と孫であったり男子高校生同士であったり。それらの少し不意をついた取り合わせ2名の交流を描いた小説。 私は中でも「ランクアップ丼」が語感の珍しさもあってか非常に印象深く、良かった。 あらすじ自体は平凡だと思うが、ダシの効いた麺つゆの余韻が心地よい読後感。 1刷 2020.12.30
2投稿日: 2020.12.30
powered by ブクログこの本は、5つの短編小説で構成されています。小説を読み慣れていない方でも、楽しめると思います。 個人的には、ランクアップ丼の最後でホロリとさせられました。人の真心に、かなうものはないなと思いました。
1投稿日: 2020.12.29
powered by ブクログデートって、いくつになっても、誰と行っても、ドキドキわくわくする。しかも、この本に書かれているのは「おしまい」のデート。デートの中でも特別な気持ちがこもる。寂しい気持ちだけじゃない。優しい気持ちになれるハッピーエンドなお話ばかりでした。
1投稿日: 2020.12.29
powered by ブクログいろんな形のデートが出てきます。 人と関わりを持つ暖かさを感じさせてくれました。 私はランクアップ丼がイチオシです。
1投稿日: 2020.12.05
powered by ブクログ色々なカップル(いわゆる恋人等の関係とは限らない)の別れを描いた短編集。 どれも普通の男女のカップルというわけではない。しかし、仲の良い二人が別れなければならないことになり、その時の感情、情景を描き秀逸。 本作のテーマではないが、この本に限らず、瀬尾まいこの作品の食事、料理の描写が上手い。思わず、その料理を作りたい、食べたいと思わせる。またそれをテーマにしていないところが心憎い。
1投稿日: 2020.11.29
powered by ブクログドッグシェア 誰かが自分を思ってしてくれたことに、 困ってしまうことがある。 悲しいけど、ある。 その誰かの気持ちを、 大切に掬って受け取れるように。
8投稿日: 2020.11.22
powered by ブクログ悲しいおしまい、ではなく、心が温かくなるおしまいのデート。1番好きだったのはランクアップ丼かなぁ。月に一回のデートがあるから頑張れた所がジンとくる。
1投稿日: 2020.11.21
powered by ブクログおしまいは中休み。最後ではないってなんだかいいなあと思った。 すごく強烈な何かはないけど、心がじんわりする話がたくさん、読んでいてとても心地よかった。 自分も考えが色々な人との出会いで変わってく、成長してる、そうやって良い意味で人との出会いがプラスになるといいなあ。
1投稿日: 2020.11.17
powered by ブクログ「デート」と言っても一般的な男女の甘酸っぱいものではなく、相手がおじいちゃんや男同士、恋人の息子だったりと一風変わったデートをテーマとした短編集。 しんみりとしたりほっこりとしたりしたお話に色を添えるのが、食べ物たち。 おじいちゃんが毎回間違えて買うミックスソフトや、元先生の行きつけの卵丼、手作りのお弁当や中華、りんご味のヨーグルト... デートにおいしい食事は必須だしね。 個人的にはファーストラブが好きだけど、1番ぐっときたのは表題にもなっているおしまいのデート。 面倒だとも思っていたおじいちゃんとのデートが最後となり、寂しさを感じている場面。おじいちゃんの口癖の、「センチメンタルになって、得することは何もない」。最後と言われると、寂しいというその場の感情で関係をずるずる続けたくなる時もあるけど、きちんと終わりにすることも大切だなと。そうしたら関係も良いまま、良い思い出として終われる。終わり方を間違えるとうんざりした結末になることも多いしな、と考えさせられた作品だった。最後の魔法は効かなかったけど、うまくこれからに結びつくラストもよかった。
1投稿日: 2020.11.01
powered by ブクログ祖父と孫娘、元教師と教え子、公園に捨てられた犬の世話を通じて知り合ったOLと大学生、男子高校生同士、それぞれのデートの様子を描いたショートストーリー。そして、最後の話は、保育園児の父親と保育士が園児も含めてデートするために試行錯誤する様子を描いている。 いずれも、心がほっこり温まるストーリーだけど、個人的には、表題にもなっている"おしまいのデート"と、"ランクアップ丼"が好き。 どちらも、月に1度、年齢差はあれど心置きなく話せる相手と会って、ソフトクリームや玉子丼など手軽な物を食べながら、たわいもない話をする。互いに信頼感ができるだけでなく、いつの間にか、たぶん無意識のうちに、会うことがどこかで心の支えになっている、そんな関係性の相手がいることがなんてステキなんだろう、と思わせてくれる。
21投稿日: 2020.09.26
powered by ブクログ『玉子丼はにおいのとおりにおいしかった。長ネギも玉子もとろりとやわらかく、玉子と甘いだしが絡んだご飯はふっくらしていた』 かつて同じ時間を共にした人のことを思い出す時、何故か食べ物のことが一緒に思い出されることってないでしょうか?もしくは、何かを食べていて、逆にそれをきっかけにして、あの時のこと、彼のこと、彼女のことを思い出してしまう、そんなことってないでしょうか?『ソフトクリームはすぐに溶けだして、答えを出すことをせかしてくれる』、そんな時、視覚、臭覚、味覚の三つの感覚が同時に刺激され、深く心に刻まれていきます。「おしまいのデート」、その作品名からは恋人たちの関係の終焉を描いた内容が想像されます。しかし、そこに描かれるのは色んなきっかけで繋がった人たちの一つの時間の終わりと次の時間のはじまりを告げる物語でした。 作品名でもある〈おしまいのデート〉という短編を含め、五つの短編からなるこの作品。『デート』という言葉から想像される恋人同士のいわゆる”デート”のイメージを思い浮かべると、その予想外に展開する内容に驚くことになります。”デート”の組み合わせは多種多様。おじいちゃんと孫、同級生の男の子同士、そして教師と教え子と様々な組み合わせの人物たちが日時と場所を決め、出会い、語らい、そして食も共にする、そんな”デート”の風景が描かれていくこの作品。中でも絶品だと思ったのは2編目の〈ランクアップ丼〉でした。 『毎月、二十四日の給料日には必ず玉子丼を食べる。働きはじめて二年近く、ずっと続いている習慣だ』というのは主人公の三好。しかしそんな玉子丼を一緒に食べるのは『六十二歳のじいさんとだ』という三好は『上じい、まだ六十二歳やろ?後、二十年は生きなあかん』と諭します。『日本人の平均寿命は、八十くらい』という三好に『えらい面倒くさい話やなあ。後、二十年もあるんか』と返す上じい。三好は、ふと『俺が初めて上じいと玉子丼を食べたのは、高校三年生の時だ』と過去を振り返ります。『生まれながらにして母子家庭』だったという三好家は『仕事も恋愛もしまくる母さんの下、必然的に俺は一人になることが多かった』という生活から『高校生の時の俺の食生活はおそろしく乱れていた』という状態。『そんな高校三年生の夏の日、二組の山根とけんか』をし、どっぷり日が暮れるまで担任に叱られた三好が生徒指導室を出ると、そこに『二組の担任である上じいが立っていた』という光景。『今度は山根の担任に文句を言われるのかと』思う三好に『飯を食おう』と誘う上じい。断る三好に『まあ、三好。そう言うなって』と『学校近くのうどん屋に連れて』行かれます。『定年間近の社会の教師だった』という上じいは、『まあ、食え。お前がけんかするのは、いらいらしとるからやろ?いらいらするのは、腹減っとるからや』と、『玉子丼二つ』を頼みます。『すぐに運ばれてきた』玉子丼は『甘辛い、いいにおいがする。半熟の玉子がつやつやして見るからにおいしそうだ』と三好の空腹を刺激します。それを『きれいに平らげた』三好。その日以来『俺はちょくちょく上じいと食事をした』と二人の間に玉子丼を一緒に食べる関係が出来上がります。奥さんを早くに亡くし、子どもも独り立ちして一人住まいという上じい。そんなある日『天丼二つ』と『誇らしげに注文をした』上じい。『なんや、今日は玉子丼ちゃうの?』と問う三好に『そうや。今日は奮発して天丼や。最後の晩餐やからな』と答える上じい。そんな最後の晩餐を経てもさらに続いていく二人の関係は三好にとってかけがえのない時間となっていきます。そして…というこの短編。玉子丼から天丼へとランクアップしていく食事を共にする二人のひと時。玉子丼で繋がる上じいと三好。お互いを思いやる人としての優しさをしみじみと感じる結末に、目頭が熱くなるのを感じた逸品でした。 “デート”をして相手と一緒に食事をしたことがないという方はいらっしゃらないと思います。食べるということは人にとっての一番の喜び。そんな喜びを共にする相手は仕事でもなければ、あなたが好きな人、一緒にいて楽しいと思う人だと思います。そんな人との楽しい時間だからこそ食事がさらに美味しくなる、美味しい食事だからこそ幸せな時間がますます幸せになる。そんな相乗効果もあってか、そんな時の食事のことはよく覚えているものです。『ソフトクリームを食べ終わるまでに、今日どうするかを決めなくてはいけない。ソフトクリームはすぐに溶けだして、答えを出すことをせかしてくれる』と二人の暗黙の決まり事を演出する『ソフトクリーム』。『悪さをしなくても玉子丼を一緒に食べるようになった。変わってないのは、玉子丼の味だけだ』と二人の関係の変化を演出する『玉子丼』。食が演出する二人の幸せな時間。特別でも何でもない、ごく一般的な食べ物である『ソフトクリーム』や『玉子丼』。そんなどこにでもある食べ物が二人の特別な時間を作っていく、二人の特別な食べ物になる、そして二人の中にいつまでも残り続ける大切な思い出になる。そんな二人の特別な思い出の時間は、読み終わってふっとため息をつきたくなるような静かな余韻を残す素朴で味わい深いものでした。 瀬尾さんの作品は、実に淡々と描かれるものが多いように思います。〈ランクアップ丼〉の結末も他の作家さんだったらもっとシーンを盛り上げる演出を入れて感動深いものにするのではないかと思います。しかし、瀬尾さんはあくまで淡々とその場面を描いていきます。冷静なまでの淡々さ。すると、読者にはそこに描かれる光景に静かに対峙する時間が生まれていきます。そんな時、読者は素の気持ちで登場人物の気持ちに向き合うことになります。押しつけられる感動ではない、シンプルに淡々と提示される事実だけが、読者の心を射抜きます。そこに生まれるのは、演出による感動ではなくて、読者が、提示された事実に素直に反応する素直な気持ちです。なんだかわからない、じわっとしたあったかいものが体の中から込み上げてくる感覚。女性作家さんの小説ばかり読んでいる私ですが、こんな感情に包まれる作家さんは他にはいないように感じています。これが瀬尾さんの魅力、瀬尾さんの作品の一番の魅力。時々無性に瀬尾さんの作品を読みたいと思う感覚はこんなところから来るのかな、そんな風に思いました。 「おしまいのデート」。『デート』という言葉から思い浮かぶ恋人たちの甘く幸せな時間とは異なる五組の”カップル”がそれぞれに過ごした大切な時間。そして、おしまいの先にも続いていく物語。淡々とした瀬尾さんの描き方が故に五組それぞれが過ごした幸せな時間が、自分の中にも共有されたような不思議な読後感、とても素敵な作品でした。
57投稿日: 2020.09.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「デート」と言っても、いわゆる恋人同士のデートではありません。 最後まで何だかちぐはぐな「デート」 「初デート」で警戒心が和らぎ、これからもっと仲良くなりたいと思った矢先の別れ。 これから良い関係を築き上げていくための家族の「デート」 こういうものをすべて「デート」というのも悪くないな、恋人たちだけのものにするのはもったいないなと思いました。
0投稿日: 2020.07.21
powered by ブクログ突飛な話はないが、ほっこりする短編集。“ファーストラブ”と“ドッグシェア”あたりが好みかな。相変わらず日常を描くのが上手な作家さんですね。
12投稿日: 2020.07.13
powered by ブクログこの本のおしまいは決して悲しいものではなく、 これからを想像したくなる優しい物語。 特にドックシェアが好き。 あぁ、そうか 人に寄り添うとはこういうことだ、と 納得させられる話。 そして、人と共有できるとは 生き生き暮らすことにつながるんだなと思った。
0投稿日: 2020.06.27
powered by ブクログデートがテーマの短編集。 瀬尾まいこさんの作品は、読みやすく温かい気持ちになれるので好きです。色々な作品を読みましたがこの作品は中でもお気に入りです。
0投稿日: 2020.06.22
powered by ブクログデートをテーマにした短編集。全体的に悪くなかったが特に、高校の先生と玉子丼を食べる話「ランクアップ丼」と、同じクラスの男子にデートを申し込まれる男子の話「ファーストラブ」が飛び抜けて良かった。 「どうしてじいちゃんはカツラにしないの?」私はじいちゃんのほうを見てにやりと笑った。「まだカツラをかぶるほどハゲてないだろう」じいちゃんはきれいさっぱり髪の毛がなくなった頭を撫でた。 「そういう久永さんは?OL?」「まあ、そうだけど」「ってことは、マダムとかセレブとかお局とかで分類すると何になるの?」
0投稿日: 2020.05.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大好きな作家さんです。 タイトルの通り、いろんな関係性の人たちの、いろんな形での「おしまいのデート」が描かれてます。 おしまいの意味もそれぞれ。 でもなぜかあたたかな気持ちになるのは、すべての物語からおしまいの代わりにはじまりを感じるからでしょうか。 あと瀬尾さんの物語は、出てくるごはんがいつもおいしそうに描かれてます。そこもお気に入り。
0投稿日: 2020.05.15
powered by ブクログ「デート」がテーマの短編集。短編で泣かせてくる瀬尾まいこさん、すごくないですか…?やっぱり好きです。文章がほんとうに読みやすい…。
0投稿日: 2020.05.07
powered by ブクログ玉子丼が食べたくてしょうがない。 解説にもあったけれど、「おしまい」はラストの意味ではなく、休憩、そして更にここから新しい話が続いていく感じ。薬膳スープって適切だなあ。なんだか温かい気持ちになる話でした。
0投稿日: 2020.05.03
powered by ブクログ優しく、そっと触れるようでありながら、鮮烈な印象を残していく5編。 どの物語も、ゆるやかに、おだやかに、「おしまい」への道のりを描いている。ほんとうにおしまい?って聞いてみたら、そうだよって返ってくるような作品も、ううん、きっとまだって返ってくるような作品もあったけれど、そこは一貫している。 それから、次第に「おしまい」のデートから「これから」のデートへと移り変わってゆく短編配置も見事。読了したとき、思わずにへらと微笑んでしまいましたもん。 まあ、わたし達からしたらもうおしまいなんだけどね。ここから先はわたし達が観測する必要なんてない、登場人物たちのひっそりとしたデートが始まるのだから。
0投稿日: 2020.04.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
短編集で読みやすく、どんな人にもオススメできる!とてもよかった。 『おしまいのデート』 私までセンチメンタルになってしまった。どうしてだろう。 「だけど、ごまかせる程度のことだったらいいじゃないか。たいして問題はないってこと」 じいちゃんのこの発言が一番胸に残ったのだが、単にじいちゃんが大らかだとか「亀の甲より年の功」だとかじゃない、何かがこの台詞には詰まっている気がした。 『ランクアップ丼』 なんだ、この人は。 読み終えた後に浮かんだ率直なこの感想は、作者に向けてである。喉がぎゅうっと詰まるような、目元が熱くなるような、こんな文章を書けるなんて。 (勿論良い意味であり、『この人』だなんて無礼な言い方は申し訳なかった) 『ドッグシェア』 これを読んで分かった。この人の描く食べ物は「今、口に広がっている」感覚になる。読んでいて味がする。 2019.8.12 読了
0投稿日: 2020.04.10
powered by ブクログ5編の短編を収録。孫娘と祖父、元教え子と教師、同じクラスの男子二人、捨て犬を見つけたOLと学生、保育士と親子が「デート」する。瀬尾作品らしく、悪者が出てこない読後がすっきりした物語が良い。中でも元不良の教え子と定年間近の教師の話が泣ける。
0投稿日: 2020.03.14
powered by ブクログ瀬尾まいこさんの小説が好きで、手にした一冊。 短編で読みやすく、色々なパターンのデートが書かれていて面白かった。 ランクアップ丼はじーんときた。きっと地味だけど、すごーく人から慕われるおじいちゃん先生だろう上じいが、想像できた。 どん底に落とされず、人の力で人が救われるようなお話が多くて、心癒された。
0投稿日: 2020.03.14
powered by ブクログやはり、瀬尾まいこさんは、夫婦の愛を語らない。ここまで語られないと、あえてそれが明示的にも感じる。 解説が薄っぺらくて、ぶん殴りたくなる衝動に襲われて、気が狂いそうになる。違う。薬膳スープなどではない。うまく、それっぽくまとめるな。 瀬尾まいこさんの作品は、一見暖かい、ハートウォーミングな物語にみえるが、決してそんな陳腐なものではない。うまい言葉が、見つからない。ただ、彼女の作品は凶器でもあるのだ。 愛に飢えた人間にとって、純度の高いフィクションの愛は(享受することのできなかった愛の、フィクションは)、心をえぐる凶器なのである。
2投稿日: 2020.02.06
powered by ブクログ人との出会いとか大事にしようって思える おしまいなんだけどはじまりでもある 短編集で読みやすい どのお話も好きだけどランクアップ丼は泣いた
0投稿日: 2020.01.28
powered by ブクログそれぞれ全く違うシチュエーションのデートについての短編五編。 どのお話も、読後はほっこり、暖かくなれるお話しでした。 吉田伸子さんの解説もめちゃくちゃオススメ上手。(笑) たしかにね、おしまいは完全な終わりではない。 おしまいからの、次が始まる。 そう思わせてくれる短編集でした。
0投稿日: 2020.01.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ほっこり物語が5つ。 一番好きだったのは「ファーストラブ」かなぁ。 恋でも友情でもない、不思議な男の子たちの交流。 女子力高い男子ってすてき。 「デートまでの道のり」で、子供が少ないから保育士は仕事探しが大変で働けるだけありがたいという表現があったから、びっくりして執筆時期をみたら2005年だった。 10年くらい前は保育士飽和状態だったのかな? 今の保育問題っていつから沸いてでてきたの? 昔に戻ってほしい!! なーんて職業病なことを考えてしまった。。
0投稿日: 2019.11.28
powered by ブクログデートというと恋愛と結びつけてしまいますが、 おじいちゃんと孫、友達、 それぞれのデートもある。 寂しくもこころが温まる物語。
0投稿日: 2019.09.23
powered by ブクログデートといっても男女のデートだけじゃない。読んでいて温かい気持ちと切ない気持ちが入り交ってくる。また読み返したいと思える本。短編集だから読みやすい。
0投稿日: 2019.09.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
目次 ・おしまいのデート ・ランクアップ丼 ・ファーストラブ ・ドッグシェア ・デートまでの道のり 5つの短編、どれも瀬尾さんらしい温もりと切なさが感じられる作品になっている。 どれも好きだけど、今の私には「ランクアップ丼」が心に刺さる。 親の愛情を知らず、学校にも居場所のなかった三好は、ひょんなことから隣のクラスの担任・上じいに時折晩ご飯(卵丼)をごちそうになっていた。 高校卒業後「おまえは接客業に向いている」と上じいに言われた三好はスーパーに就職して、給料が出るたびに上じいに卵丼をごちそうすることに。 高校時代21回ごちそうになったうちの最後の1回は天丼。 だから最近元気がなくて食も細くなってきた上じいに、21回目は天丼をごちそうすることを三好は楽しみにしていたのだが。 押しつけがましくない上じいの優しさと、初めて人の好意に触れた三好のまっすぐな思いに、結末は何となく想像がついたのだけど、涙が止まらなかった。 これからの三好はきっと、いや絶対に幸せな人生を送ると思う。 人の好意を知り、それに応えることのできる人は幸せだ。 それが上じいの教えなのだと思った。 あと「ファーストラブ」 これはタイトル通りと読めばいいのか、それともストーリーを素直に読めばいいのか迷うところだ。 特に親しいわけではない高校生男子二人が一日を一緒に過ごす。 体育会系男子・広田は学校の帰り道でチャラい系男子・宝田に日曜日遊びに行こうと誘われる。 その真意がつかめず悩む広田に対し、手作りのお弁当を持ってくる宝田の、ひょうひょうとしたマイペースぶりはさらに広田を悩ませる。 映画を観てお弁当を食べ、バッティングセンターでかいた汗を銭湯で流す。 最終的に結構楽しかったと思う広田は、月曜日に驚愕の事実を知る。 以下ネタバレ 宝田は転校するため、学校に通うのは月曜が最後だった。 ひょうひょうと別れを告げる宝田に広田は言う。 「離れたから終わりとかにはなんないから。俺は絶対忘れないからな。おまえとは友達でも、恋人でもないけど、遠く離れたって、お前のこと忘れないから」 広田は単純で、「友だちでも恋人でもないけど忘れない」と言うが、宝田の気持ちはきっともう少し複雑で、いつか広田に忘れられる自分が傷つかないように、あえて何でもないことのようにふるまっているのではないかと思う。 広田の何気ない一言に、どれだけ宝田が救われたのか、いやその時宝田が感じた広田への思いは…。 口でいうほど宝田は単純ではない。 宝田の作った手の込んだお弁当がそれを物語っていると思う。 ただ宝田はその気持ちを口にすることはないのだろう。 そういう物語だと私は読んだ。
0投稿日: 2019.09.16
powered by ブクログどのお話も、読み終わったあとにじんわり優しい気持ちになれる。 特に、「ランクアップ丼」では、泣いてしまいました。
1投稿日: 2019.09.12
