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おしまいのデート
おしまいのデート
瀬尾まいこ/集英社
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総合評価

300件)
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86
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    ほっこり、やんわり、まったりと言えば瀬尾まいこさん。 吉本新喜劇ばりの会話は私の郷土愛を熱くするし、大きな事件があるわけでもないけどこころ揺れる出来事だし、いちばんは悪い人が出てこない。安心できないようで安心できる、それは、ドキドキしながら傷のかさぶたをめくったら、薄い表皮ができていて傷が治っていて幸せな感じ。 何言ってんでしょうね・・

    0
    投稿日: 2019.08.12
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    今年も夏の読書フェアの冊子からランダムに一冊選ぶ遊びをしたのだけれど、今回はこれが当たった。 軽くて読みやすいところがよかった。 どの話も次のステップに進んでいこうとしていて前向きな展望が見えている終わりかたをしているのがよかった。 五編の中では表題作の『おしまいのデート』と『ファーストラブ』がよかった思う。 個人的に、こういう話で死を絡ませてほしくないな。

    0
    投稿日: 2019.08.04
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    そうね~。ドッグシェアが良かったかな。自分は厚みのある本が好きなのかもしれないと感じた。2019.7.26

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    投稿日: 2019.07.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おいまいのデートを読む前と後で、思い描くデートがガラッと変わった話 ・今日でこんなふうに会うのは最後だ。そうしようって約束したわけじゃないけど、そうなのだ。晴れ晴れした心地もするけれど、やっぱり寂しい。  頭の上には、きっぱりと夏を待つ決意をした空が見える。p9 ・私は顔を窓の外に出した。潮をいっぱい含んだ重い風が髪の毛をさらう。もうすぐ海だ。漁師の孫だから、界面が見えなくても風の匂いをかげばどれぐらい離れた場所に海があるのかわかる。p17-18 →相手との関係性の中で出来た自分を見つめるのも、デートがくれるひとつの大切な機会なのかもしれない。 ・「なんだ。又聞きの情報か。そいつは不確かだ。よし、実際に見せてやろう。地球が球形だってことを」  じいちゃんはそう言って、私を経ヶ岬に連れてきた。  岬からは、遮るものがなく、顔を向けるところ全てに海が見えた。どこまでも続く海と水平線を端から端まで見渡すと、不思議と地球が丸いことがわかった。  漁師のじいちゃんより、教科書に載っているガリレオ・ガリレイのほうがたぶんすごい。だけど、海と共に暮らすじいちゃんは、ここの海が何を見せてくれるのか誰よりも知っている。私はその時、じいちゃんをちょっと尊敬した。p18-19 ・「まぁ、ハゲもチビもデブも治せるからいいじゃないか」  じいちゃんが陽気に言った。  「治せるの?」  「毛生え薬もカツラも、シークレットブーツも、うさんくさいダイエット食品も日本には溢れるほどある」  「それって治せるんじゃなくてごまかしてるだけじゃん」  「おお、中学生ともなると鋭いね」  じいちゃんは笑った。  「だけど、ごまかせる程度のことだったらいいじゃないか。たいして問題はないってこと」  「まあね」  原口さんの容姿が端麗でも、気の重さには変わりはない。母さんの再婚は経済的な面から見ても悪くないし、とりあえず賛成だけど、一気に父親と弟ができるのはヘビーだ。  「母親と二人だけで暮らすのも、他人が参入して暮らすのも、煩わしさはそう変わりゃしないさ」  じいちゃんの言うとおりかもしれない。母さんと二人の不自由さと気楽さ。人数が増えた家族の気詰まりと豊かさ。プラスマイナスにすると、同じぐらいかもしれない。その収支の結果はもっとずっと先にわかることだろうけど。  「どうしてじいちゃんはカツラにしないの?」  私はじいちゃんのほうを見てにやりと笑った。  「まだカツラをかぶるほどハゲてないだろう」  じいちゃんはきれいさっぱり髪の毛がなくなった頭をなでた。p25-26 →こう言う悩みを言えて、笑い飛ばしてもらえて、優しい言葉をかけてくれるのも、誰かといるから出来ること。 ・俺がさっそく箸をつけようとすると、上じいに、  「食う前には、いただきますと言え。作った人に失礼や」  と頭をはたかれた。なんなんだよ。と言いたかったけど、何より早く食べたかった俺は、素直に「いただきます」と手を合わせた。一人で飯を食べる時に、「いただきます」なんて言うことは、まずない。手を合わせるなんて、小学校の給食以来でなんだか照れくさかった。p44 ・俺がスーパーで働くことに決めたのは、上じいからのアドバイスからだった。  就職先を決める時、高校生だった俺は、人付き合いも下手だし物腰も良くない、だから、自転車修理業とか運送の仕事とか、自分の腕だけで勝負できる仕事を探した。  一人でコツコツできる仕事。それが性に合っていると思っていた。  でも、上じいは、  「三好はそういうのは向いてへん。お前は人が集まる場所で働かなあかん」  と言った。  当時の俺には、そんなことまったく信用できなかった。友達も少なかったし、教師にどちらかと言うと嫌われていた。あまり人受けするタイプではなかった。  「三好は人と接してな、絶対あかんようになる」  たいていのことは、「それでええ」とか「思うようにやったらええ」と流してしまう上じいが、この時ばかりはきっぱりと断言した。上じい以外に、俺にアドバイスするような大人は周りにいなかったし、上じいがあまりに強い口調で言うので、まあそんなもんなのかなあと、俺はスーパーでの仕事に就いた。  だけど、働きはじめてすぐ仕事にうんざりした。  青果売り場に配属された俺は、品出しや商品の陳列はすぐにマスターできた。ところが、接客はなかなかうまくいかなかった。サービスカウンターにいるわけでもないのに、客に質問されたり、文句を言われたりする。そのたびに俺は戸惑った。嫌な客も多かった。店員という自覚を持って、きちんと対応しているつもりだったけど、上司には、「三好は口の利き方は悪い」「お前は客をなんやと思ってるんや」と度々怒られた。でも、半年が経ち、一年が経ち、俺は少しずつこの仕事にはまっていった。  すごくたまにだけど、客に「ありがとう」と言われたりする。「こないだ兄ちゃんが言ったとおり、きのこ炒めて食べたらおいしかったわ」などと、感謝されたりする。そのたびに、おおげさだけど、俺は胸がジーンとしてしまうのだった。お客さんの嬉しそうな顔を見る。たったそれだけのことで、俺はこの仕事をやっててよかったと思えた。p53-54 →人との関わりの中で、自分の知らない一面に気づく。自分の世界が広がる。それもやっぱり人と会うことの大切な部分。 ・「俺のこと、人に好かれるなんて言うてくれるんは、日本広しといえども、上じいだけやけどな」  「そらそうやろうなぁ。そやけど、日本は三好の思っとるほど広くもないし、それに、もうぼけとるで、わしの言うこともあてにならんで」p54-55 ・「…三好がゆずなんて知ってることに、仰天しとるんや」  上じいは失礼なことを言うけど、そのとおりだ。  「そういえば、俺、ゆずなんか知らんかったな」  「そうやろう」  「そうや、スーパーで働きはじめて、野菜の名前がわかるようになったんやわ。昔はレタスとキャベツの違いもわからへんかったのになぁ」  働きはじめて知ったことは、いくつもある。別に誰かに直接教えられたわけじゃないのに、野菜の種類、調理法、保存法、包丁の使い方、挨拶の仕方、お金の計算、敬語の使い方などなど。いろんなことが少しずつ、俺の中に染み付いていった。うっとうしいことも多いけど、やっぱり人の集まる場所で働くのはいい。  「上じいのアドバイスどおり、スーパーで働いてよかったんかもしれんな」p55-56 ・「どうでもええけど、しっかりまともなもん食わなあかんで」  「なんや、三好。結婚するとなったら、突然偉そうなこと言うようになったな」  上じいは笑った。  「当たり前や。食べることは基本や」  「そないなこと、三好に言われんでもわかっとるわ」  「そやったらええけど」  俺は玉子丼を上じいと食べるようになって、一人の時もましなものを食べるようになった。キャベツしか入っていない焼きそばを炒めたり、ぐちゃぐちゃの卵を焼いたりする程度のことだけど、何かをおなかに入れようと思うようになった。上じいにとっても俺との玉子丼が、一人暮らしの中でちゃんと食べるきっかけになってくれたらいいのだけど。  「俺が結婚しても、子どもが生まれても、みんなにホモやって言われても、借りや貸しやとか面倒なこと言わんと、こうやって一緒に玉子丼食おうな」  俺がそう言うと、  「ああ、そやな」  と、上じいは今日は素直にうなずいた。p64-65 ・「ええやない。父さんに花もたせてやってよ」  「そやけど」  「それに、十分すぎるほど借りを返してもらったわ。あなたとの玉子丼があったから、父さんは告知されていたより、長く生きたんよ」  娘さんはそう笑った。優しい笑顔だ。上じいと同じ笑顔。俺はその顔に思わず涙ぐみそうになって、慌てて天丼を口の中に押し込んだ。全然味のない天丼。いつもの玉子丼の半分も美味しくない天丼。  俺にはまだまだ天丼は早いんやな。本当に誰かと天丼をゆっくり味わえるようになるまで、まだまだ頑張らなあかん。  つゆがしっかり染みたご飯をほおばりながら、俺はそう思った。p74 ・「ところで、広田って、何が好き?」  「何が好きって?」  「食べ物。好物は何?」  野球の話から一転して、今度は食べ物の話。宝田は何を訊きたいのだろう。俺はますますわからなくなった。  「そうだな…。米かな」  「米?いいねぇ。健康的だ」  俺が不思議な顔のまま答えるのに、宝田は満足そうにうなずいた。  「じゃあ、嫌いなものはある?アレルギーを起こす食べ物とか?」  「いや、なんでも食えるけど…」  俺は首をさらにかしげた。  「おお、すばらしい。やっぱ、高校生はそうでないとね」  「あのさ、なんの調査か知らないけど、俺、あのバスに乗るから」  宝田の訳のわからない話はまだ続きそうだけど、バスが向こうのほうにやって来るのが見えた。  「え、そうなんだ。じゃあ、急いで用件を片付けないと。広田って、今度の日曜日、暇?」  宝田は少し早口になった。  「暇は暇だけど?」  日曜日は部活の練習も休みだ。遊ぶ約束もない。  「じゃあさ、遊びに行こう」  「遊びに行こうって、俺とお前で?」  「そうだよ」  「そうだよって、二人で行くのかよ?」  思いもしない宝田の申し出に、俺の声は大きくなった。  「あぁ、もちろん二人で。まぁ、簡単に言えばデートみたいもんだな」  宝田はへへへと笑った。p80-81 →なんか良いよね。男同士だけど、照れ臭くて。お互いのことをよく知らない二人が近くには、こーゆー思い切る場面も必要かもね。 ・一体どんな格好をして行ったらいいのだろうか。ばっちり決めていって、はりきっていると思われるのは困る。かといって、あまりにラフな格好ではなぁ。学校での様子を見てると、宝田はおしゃれなやつだ。一緒にいて、俺のダサさがめだってしまうのはいやだ。はぁ。デートって面倒くさい。それに、お金はどうしよう。いくらぐらい持っていくべきなのだろうか。男同士なんだから、当然割り勘だよな。だいたい宝田はどこにいく気なのだろうか。普段交流がないから、行動が読めない。女の子とはデートしたことがあるけど、男とはない。どうしたらいいのかわからないことだらけだ。p84 →めっちゃデート前って感じ。いろいろ考えた結果、面倒になるのわかるなぁ。 ・「ああ。いただきます…。っていうか、お前ってめちゃくちゃ器用なんだな」  俺がつかんだおにぎりは、きれいな三角形になっている。  「めちゃくちゃってことはないけど、そこそこね。料理なんて、やってみたら案外簡単なんだよ」  「へぇ」  感心しながらかぶりつくと、おにぎりの中にはほんのり甘辛いかつおが入っていた。  「すごい。中身入りじゃん。俺、調理実習でおにぎり作ったことあるけど、こうはいかなかったな」  「一回こっきりじゃうまくいかないって。二、三回続けてやってみないとな」  宝玉はミートボールを口に入れた。俺も同じようにほおばる。ミートボールの中にうずら卵が入っていて、俺はまた驚いた。卵焼きもコロッケも、どれもおいしい。  「本当にすげえ」  「広田って、単純だなぁ」  「いやいや、本気ですごいって。野球部のやつらに食わしたら、みんな同じような反応するぜ」  「野球部って、単純なやつらがそろってるんだね。僕、マネージャーにでもなろうかな」  「おう。なればいいって…。あ、俺、飲み物買って来るわ。お茶でいいよな」  夢中で次々に口に放り込んでいたから、飲み物がないことに気づかなかった。温かいお茶でもあると、もっと弁当がおいしくなる。俺は、公園の入り口にあった自販機に向かった。  「広田って、いいやつだよな」  宝田は俺が買ってきたお茶をごくりと飲んだ。  「え?」  「広田って、やっぱりすごくいいやつだ」p94-95 ・「これはさ、お礼だよ。お礼」  「お礼?」  「うん。広田さ、こないだ僕のことかばってくれたじゃん」  「こないだ?」  そんなことあっただろうか。宝田にかかわらず、俺は人をかばうようなやつじゃない。必死で記憶を呼び起こしてみたけど、思い当たる節はなかった。  「そうやって、忘れてるところが広田のいいところだよね。ほら、先週のテスト週間に、僕が学習委員会の報告をした時だよ」  「テスト週間の時…?」  …「そんなことで、俺を誘ったの?」  「ああ。すごい嬉しかったんだよね。ちょっと、胸がじーんとしちゃってさ。あの時の広田ってかなり格好良かったよ。僕に恩を着せることとなく、何も言わず一目散に教室出ていくんだからさ」  それはテレビのためだ。爆に乗り遅れないため必死だったのだ。  「いや、なんていうかさ。あれは、たまたまだ」   買いかぶられた俺は、まごまごした。  「そんな謙遜しなくたっていいじゃん。同性でも、仲良くない相手でも、いいことしてもらえると、胸は勝手に動くんだよね。ぞくっとしてから、じーんと熱くなった」p99-102 ・「俺は軽音楽部だからいいけど、やきゅうぶでそれはまずいだろう」  俺のバッティングを見た宝田は、隣のブースからでかい声で言った。  「いいんだよ、俺は。守備専門だから」  そう言いながら何度も打っているうちに、やっとタイミングが合ってきた。そうなれば、気持ちよく球が当たる。部活でやる野球と同じように、こういうバッティングも楽しい。やっぱり俺は野球が好きなんだなと思う。p103-104 ・「なんか、めちゃくちゃ楽しくなってきた」  感覚さえつかめば、後は簡単だ。一球当てることができた宝田は、その後はバンバン打ちはなっていた。  初めて付き合った女の子とも、バッティングセンターに行ったことがあった。やっぱり彼女は全然打てなくて、教えてくれと言われてアドバイスした。それなのに、何度か注意しているうちに、「もう、ほうっておいて」と逆ギレされたことがある。  「おお、今の逆転満塁ホームランだよね」  宝田がでかい当たりに歓声をあげた。  「お前、センスあるじゃん」  「こつさえつかめばね」  「すごいすごい」  「広田のおかげだ。広田って、教えるのうまい」  「そんなことないけどさ」  「またまた謙遜しちゃって」  すっかり上手になった宝田と俺は、気の済むまで球を打ちまくった。p105-106 ・「おう。とにかく、汗流せるところに行こう」  「それって、もしかして?」  「いいじゃん。風呂入るだけだって」  「なんか、やらしい」  さんざん汗をかいた俺たちは、コンビニでパンツを買い、げらげら笑いながら銭湯に向かった。  駅前のスーパー銭湯は、まだ夕方だというのにたくさんの客がいた。湯気の立ち込めた浴場にみんなの声がこだましている。  宝田はさっさと身体を洗うと、いろんな種類の風呂があるのが面白いのか、あちこちの浴槽につかっては移動していた。  俺はしっかりと汗を流すと、一番大きな湯船につかった。広い風呂は気持ちいい。固まった筋肉がみるみるやわらぐ。家だと風呂なんて5分で済ませてしまうけど、銭湯だといつまでもつかっていられそうだ。  「やっぱり、露天風呂は寒いな」  全種類の風呂を制覇した宝田が、俺の隣にやってきた。  「忙しいやつだな」  「せっかくだから、どの風呂にも入りたいじゃん。普段、あんまり銭湯なんて来ないし」  「まぁな」  「へへへ。ゆっくり風呂に入れるなんて、良いデートだ」  宝田が満足げに言った。p106-108 ・「そっか。ごめん。じゃあ、何か他のを買ってくる」  「いいよ。飲む飲む」  「でも、炭酸だめなんでしょう?」  「せっかく買ってもらったのに悪いじゃん」  「無理しなくていいのに」  「無理しないよ。こうやって振って、炭酸抜けてから飲む」  内村君は缶を開けると、静かにコーラを降り始めた。  「なるほど、賢いね」  「だろう?」  私もコーラを振ってみた。炭酸は好きだけど、内村君の様子を見ていると楽しそうで何だかまねしてみたくなった。  ごくたまにダイスケが私に何かを買ってくれることがあった。洋服だったり、ハンカチだったり。けれど、ダイスケはセンスがなく私は始末に困った。洋服やバッグだけでなく、タオルにしてもティッシュペーパーひとつにしても、ダイスケの買ってくるものはいまいちのものばかりだった。そのたびに、私は文句を言い返品に行くことすらあった。  こんなふうに寄り添うことができたら、もっとダイスケとうまくやれたかもしれない。趣味の悪いタオルだって使い道があったはずだ。コーラの炭酸を抜きながら、そんなことを思い出した。  「よし、もういいだろう。飲もう」  内村君の合図で、私たちはコーラを飲んだ。気の抜けたコーラは、甘いだけの水になっていたけど、何とか飲めた。  「まぁ、まずくはないね」  「うん。お子様用コーラとして、売り出そうかなあ」  「絶対売れないだろうけどね」  甘ったるいコーラを飲む私たちのそばで、ポチは静かに座っていた。夕焼けの下で見ると、ポチが弱っているのがよくわかった。  「本当に。ポチはおばあちゃんだったんだね」  私がそう言うと、内村君は静かに「そうだね」とうなずいた。p156-157 ・今の時代、父子家庭も多いし、お母さんの方が仕事が忙しい家もある。だから、お父さんのお迎えもめずらしいことではなかった。だけど、修平さんは目立っていた。  すらりと背が高くてスーツをきちんと着ていて、保育園の中にいると浮いて見えた。若く見えるというわけではなかったけど、子持ちという雰囲気はまるでなかった。ところが、自分の子どもを見つけたとたん、修平さんはがらりと変わった。修平さんはいつも、「おお、幹一」と、何年かぶりに息子に会うかのように、大きく手を広げてわが子を迎えいれる。カンちゃんのほうは、面倒くさそうに、でも、やっぱり嬉しそうに父親へと近づく。感動しながらカンちゃんを迎えにくる修平さんは、生粋の「お父さん」という感じだった。  「今日もいい子にいていたか?」  修平さんは大体そう訊く。カンちゃんはたいして良い子にはしていないのだけど、「まぁね」と返事をする。すると、修平さんは大満足してカンちゃんを抱きしめる。毎回見るその様子は滑稽で笑えたけど、すごくいいなと思えた。  奥さんがいないことがかわいそうだという気持ちや男二人の暮らしは大変だろうなという気持ちで惹かれた部分もある。けれど、一目ぼれに近かった。こういう人が私の理想だったんだ。そう思った。p170-171 ・「それより、おやつにしよう」  修平さんは冷蔵庫からヨーグルトを出してきた。修平さんは誰かが来ると、すぐ「おやつ」にしたがる。子どもがいる証拠だ。  りんご味の甘いお子様ヨーグルト。それを機関車トーマスのプラスティックのスプーンで食べる。甘い食べ物は好きじゃないけど、こういう愉快なものをごく日常で食べられるのって、子どもと関わっている特権だと思う。p176 →自分だからこそ分かる。相手が自分でも気づいてない一面を発見できることもあるよね。 ・「そうよ。そんなに塞がないで。これから先、カンちゃんは風邪だっていっぱい引くし、熱だって何度も出る。いちいち落ち込んでたらついていけないよ。今日一日寝たから、明日にはカンちゃん元気になるからさ」p189-190 ・「そうだよ。これから先、幹一はたくさんぐれるし、たくさんわがまま言うだろうし。こんなことで落ち込んでたらついていけないよ」  修平さんはさっきの私の口ぶりを真似てそう言った。p192 →お互いがお互いのことを見てるから、優しくできるし、優しさを返してもらえる。相手のことを自分のように大切に思ってこそ。

    2
    投稿日: 2019.07.23
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    うすピンクな本。 暖かい気持ちにさせてくれる本。 だけれど、オレンジではないし桃色でもない。 桃色でも薄い薄い、うすピンク。 おしまいのデートって甘酸っぱくて少し切ない。 でも、解説に吉田伸子さんが書かれているけど 決して「最後のデート」とはわけが違う。 いいな、デートしたいって思わせてくれる心あたたまる一冊。

    2
    投稿日: 2019.07.03
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    デートにまつわる短篇集。恋人同士のデートではないデートのお話は、それぞれさらっと読めるのにふわりと優しさを運んでくれます。中でも「ランクアップ丼」にはやられました。想像できていてもこのラストは反則です。「ファーストラブ」ではデートに誘われたほうがぐるぐるするのに誘った方は最後まであっさりのところに思わず笑みがこぼれました。おしまいは新しい出発。貰える少しの切なさとたっぷりの優しさに、解説の「上質な薬膳スープ」の表現がぴったりだと納得しました。

    0
    投稿日: 2019.06.14
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    解説に薬膳スープって書いてあって、 うまい表現だなと思った。 ほんの少しスパイスの効いた優しさのスープ。 5つのデートと5つの食べ物。

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    投稿日: 2019.05.09
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    人と人とのつながりをかいた5篇の短編集。 前半の3作では、人と人とはいつかきっと別れがくる。 それが、早いか遅いかで、一期一会なんだなとかんじました。 出逢った人とはすごい確率で出逢っている訳なのだから、どのくらいの期間のお付き合いかはわからないけれど、大切にしたいと思いました。 4作目の 『ドック・シェア』 32歳で離婚歴のあるOLの私は、人生もう、こわいものなしだと思っている。 公園で捨て犬のポチリンを、見知らぬ男の子と一緒に飼い始める。男の子は毎日、ポチリンに中華料理を届けにくるのですが・・・。 5作目の 『デートまでの道のり』 保育園児のカンちゃんの父親と交際している、保育士の私。 カンちゃんともっと仲良くなりたいと思っていますが、なんだかカンちゃんに自分の下ごころを見抜かれているような気がしてしまいます。が、カンちゃんの本心は・・・。 この2作が特によかったです。 瀬尾まいこさんの作品は2作目ですが、人に対する優しい愛情にあふれた方だなあと思いました。 悪い人、嫌な人が出てこないところが素敵です。 他の作品も読もうと思います。

    17
    投稿日: 2019.03.12
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    デートというのは、男女でなくてもドキドキしたり、きゅんとしたりするものなんだと初めて知った。 思い返せばわたしにもデートと呼べる瞬間はたくさんあって、そのたびに様々なことを感じてきたように思う。 人との出会いは不思議で、貴重で、自分の人生に大きな影響をもたらすものだ。 そんな瞬間を切り取ったような短編集は、とても心に沁みる。あたたかい気持ちになれる。 解説に書かれていたことがそのとおりだと思った。 おしまいは、最後じゃなくてひとやすみ。 また明日へ向かうための、大切なひとやすみ。

    2
    投稿日: 2019.02.19
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    短編集だけど、それぞれの作品のテーマはデート。繋がってはないけど、どこか繋がってるような気がしました。どれもほっこり胸が熱くなる作品でした。読みやすくて一気に読めました。

    0
    投稿日: 2018.12.19
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    おしまい、をテーマにしたいろんなデートの話。 デートはカップルだけがするものじゃないね 二話目の先生と生徒がご飯食べるのめっちゃ泣いた。 あと男の子同士で遊びにいく話も、すごく心に残ってる。 無意識に向けたやさしさほど人の心に残るものですね。 短くて読みやすいし、ほんわかする短編集だった! 2018.12.10

    0
    投稿日: 2018.12.11
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    『ファーストラブ』 だから子供のくせに妙に聡い男の子がでてくるはなしめちゃすきなんだって! 40ページたらずで瀬尾まいこの瀬尾まいこ感がつまっていた デートは待ち合わせとお別れがかんじん! それいがいはあともう少しいまひとつてかんじ

    0
    投稿日: 2018.10.23
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    いろんなデート、いろんな人間関係のかたち。みんなにおすすめしたい一冊。すごく好きな本です。生きていれば必ず次がある、本当にそう。

    0
    投稿日: 2018.09.23
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    変わったデートを描いた短編集。 どれもホロッとしたりする場面もあるけど、温かい気持ちになる。 癒されたい時に読みたい! 2017.11.30

    2
    投稿日: 2017.11.30
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    やっぱり瀬尾さんの作品は好きだ。 出て来る登場人物は、恋人とかではない。おじいちゃんと孫のデート。教え子とのデート。保育士さんと子供のデート。 暖かくて、でもどこかに切なさが隠れてて、最終的にまた気持ちが暖かなる。

    0
    投稿日: 2017.09.29
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    恋愛で、「おしまいのデート」といわれたら、それはまぁ恋愛の終わりや結婚の終わりなんだろうと思うところだけれど、本来デートとは、『待ち合わせ』をして『誰かと会う』ことなんだな。 色々な組合せとシチュエーションの、5つのデートを描く短編集。 どれもじわっといい。 そして、デートには、必ずお別れがあるんだな、と思った。待ち合わせて、時間を共有して、そしてわかれる、そのひとときに詰まった言葉とか思いとかが胸に残るんだと。 「ランクアップ丼」「ファーストラブ」がお気に入り。

    1
    投稿日: 2017.08.17
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    いろんなデートの短編集。恋愛系だったり、家族愛だったり。 その中のランクアップ丼というタイトルのものが感動した

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    投稿日: 2017.08.11
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    短編でスラスラ読めました。おしまいに繋がる誰かとの物語。どの話も素敵で優しい気持ちになりました。2017.720

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    投稿日: 2017.08.04
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    ちょっとせつなくて、ほんのり温かい5つのデートの話。誰かをだいじに思っていることは私の気持ちも温めてくれました。

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    投稿日: 2017.06.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    瀬尾まいこの他作品が好きなので読む 全体の優しい雰囲気は期待した通りだが、1つ1つの物語が短いぶん少し物足りなく感じた。 ・・・・・下記気に入った箇所・・・ ランクアップ丼がよい →給料日に玉子丼、最後に天丼をおごるはずだった ドッグシェア 女は何かあるたびに強くなる いちばんすっきりしたのは、他の男に好かれたいという意識がなくなったことだ。 勉強も運動もできないけど、給食を食べるのだけは早いねって褒められてる小学生みたい

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    投稿日: 2017.05.10
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    この著者の作品は初めて読んだが、優しい気持ちになった。 さらりと読める短編として自分にぴったりだった。

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    投稿日: 2017.05.07
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    大好きな瀬尾まいこさん。 その中でも特に好き。 短編だから通勤時にサクサク読めると思って選んだのが大失敗。 電車内で涙流しました・・・。 ものすごく心にくる。 またいつか読み返したい。

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    投稿日: 2017.02.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    もっとデートらしいデートなのかと思ったら、少し違った。「おしまい」感が強かった。 「ランクアップ丼」は、途中で分かっちゃったけど悲しすぎた。上じいの娘はあっさりした物言いで喋るけど、逆にそれが刺さった。上じいは玉子丼を食べるために生きようとしてたというのが救いではあったけど。 「ドッグシェア」も、犬のかわいそうな話が苦手な私には悲しかった。二人の関係は今後進展しそうだけど。 一番理不尽なおしまいだと思ったのが、「ファーストラブ」。普段同じグループに属さない、タイプの違うクラスメイトとは言え、楽しい時間を共有した仲間に何も言わずに去ってしまうのは悲しい。お互いすぐに忘れてしまうような関係だとしても。いや、宝田がそれを悟っていることが寂しかったのかも。そりゃ事実なんだけど・・・という感じ。 安定の瀬尾まいこさんらしい短編だった。 20170212

    4
    投稿日: 2017.02.12
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    <いつもの日の延長の,特別なデート―> 「ランクアップ丼」と「ファーストラブ」が好き. (なぜか男同士のデートに偏ってしまった...) 解説にある『「薬膳スープ」のような本』という表現が適格すぎる. デートとは天気のいい日にするものだろうけど,でもなぜか,雨の日に読みたくなる本かもしれない.

    0
    投稿日: 2017.01.29
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    デートをテーマにした短編集。 ひとつひとつがとてもよかった。 デートとは、誰かと2人きりで過ごすこと。 集団のなかにいるとわからなかったりすることも、ふたりずつ切り取ると、全然別のかたちになる。

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    投稿日: 2017.01.18
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    切ないのだけど、あたたかい最後のデート。 おしまいだけど、これからに希望がみえる。 そんなデートの話。

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    投稿日: 2016.11.05
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    久しぶりに、「何を読んでも文字が頭を滑っていく」状態に陥り、唯一するすると読めたのがこちらでした。瀬尾まいこさんは3作目ですが、どれも、特にお話自体が印象に残ってるわけではないのだけど、なんとなく心地よかったことはよく覚えています。恩師との逢瀬?を描くランクアップ丼はうるっときたしドッグシェアも良かった。児童の父親と恋愛関係にある保育士が、子どもとの関わり方を模索するデートまでの道のり、は既読感があったのだけど気のせいだろうか?勘違い的男の友情なファーストラブも表題作も微笑ましくて良かったです。

    0
    投稿日: 2016.10.20
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    デート、がテーマの、5つの短編集。 祖父と孫娘、先生と生徒。いろんな2人のデート。 どれもあったかくって、もどかしい。

    0
    投稿日: 2016.03.19
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    みんなとてもひょうひょうとしていますね。 それがかえってじんわり来る。 おじいちゃんに付き合ってる話が良かった。

    0
    投稿日: 2016.03.11
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    恋人どうしではないふたりのお話5編。 捨て犬を通じて出会った大学生とOLさんのお話「ドッグシェア」が良かった。ないところやダメなところをお互いで補い合う関係っていいな、と思う。

    0
    投稿日: 2016.01.16
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    おしまいといえど、終わりではない。次に踏み出す一区切りであり、悲しんでいるばかりのものではない。 表題作をはじめとして、デート(様々な境遇の二人の人間のかかわりが広く題材として取り上げられている。世間一般のデート認識とは異なるかもしれない)を通じ、心通わす登場人物の温かいやりとりと、切ない「おしまい」。流れとしてはどの短編もこのようであるが、実に、優しい、心にじんわりとしゅんでくるような物語であった。感動モノ、ではない。

    2
    投稿日: 2016.01.09
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    【叩いたら痛いのは当たり前なんだ】 瀬尾まいこさんの、本当の色の強さがとても心地いい。言葉は一つでも、感情は様々。言葉の曖昧さをストンとまっすぐ心に落としてくれる。 暖かいようで、本当は冷たい。幸せなだけじゃない。純粋なだけでもない。人らしい人。僕は瀬尾まいこさんと瀬尾まいこさんの描く人々のファンだ。

    2
    投稿日: 2015.12.17
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    やっぱり瀬尾ワールドが好きだなあと感じました。短編集なのに、どの作品を読んだ後にも満足感があり、心があったかくなります。「おしまいのデート」というタイトルだったので、悲しいお話なのかな?と思って手に取ったのですが、そうではなく「一風変わった素敵なデート」を味わうことができ、幸せな気持ちになれます。

    2
    投稿日: 2015.12.10
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    おしまいと題名にあるけれど、どのお話も物語の最後までは書かれていません。だからこそ、この後どうなったのかなと想像の余地が広がります。 ランクアップ丼のお話が一番気に入っています。卵丼食べてみたい。

    2
    投稿日: 2015.10.31
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    あっさり読めた。物足りない( ´△`)様々な関係のデート。ランクアップ丼の先生と俺の関係、いいなぁ。

    0
    投稿日: 2015.09.27
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    やっぱりほっこりしますね。だけど、単なるいい話で終わらない。すこし深いところもあるから、飽きないんです。

    4
    投稿日: 2015.09.24
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    おじいちゃんと孫、元不良と教師、男子高校生二人、バツイチOLと大学生、園児と保育士など、色んな二人のデートを描いた短編集。 スッキリして読みやすく、切なくて暖かくなる一冊。 お好みは、「ファーストラブ」と「ランクアップ丼」かな。

    0
    投稿日: 2015.09.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ちょっとした悲しさ、切なさはあるものもほっこりして読み終えることが出来る短篇集。 歳の差、孫と祖父など普通の男女のデートの話は無いので、お気をつけください。

    0
    投稿日: 2015.09.06
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    再読。 それぞれの話の結末は知っているのだけど、どれも面白かった。 瀬尾さんのストーリーはホッコリする。

    0
    投稿日: 2015.08.24
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    http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=978-4-08-745188-7&mode=1 , http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=978-4-08-771389-3&mode=1

    0
    投稿日: 2015.08.15
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    デートに因んだ短編集。 流石瀬尾まいこさん。じんわりと心に余韻が残るお話を書く人だなあと。 私はドッグシェアが一番好きでした。捨て犬をふたりでシェアする話。最初は噛み合ってなかったのに、だんだんとふたりで過ごすことが心地良くなっていくのがとても良かった。

    0
    投稿日: 2015.07.26
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    いろんな2人を描いた短編集。 おじいちゃんと孫娘。先生と教え子。同級生の男子二人。大学生とOL。いたずら好きな幼稚園児と先生。 みんなあったかくて優しい。 これぞ瀬尾まいこの世界。

    0
    投稿日: 2015.07.24
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    おじいちゃんと孫、先生と教え子、男子高校生、OLと大学生、保育士と父兄・・・のお話。 どれも幸せな気持ちになれるお話でした。 いつもそうだけど、悪い人が出てこない小説は読んでいて気分がいいものです。

    0
    投稿日: 2015.07.17
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    「デート」を通しての人間模様をじんわり味わうような、短編集だった。様々な背景を持った登場人物が織りなす、いろんな形のデートは、心があたたかくなると同時にさみしさも感じた。「おしまい」のデートは、さみしくもあり、美しかった。

    0
    投稿日: 2015.07.11
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    フツーの男女のではない、ちょっと変わった組み合わせの5つのデートを描く短編集。 じいちゃんと孫娘、元不良と教師、男子高校生同士、バツイチOLと大学生、園児と保育士という何を語り合って、どこに行くのって感じだが、そこは流石の瀬尾まいこさんです。切なく温かく、見事な世界を読み手に与えてくれます。 お気に入りは表題作と「ランクアップ丼」。じいちゃんの魔法と老教師の覚悟。涙が出ました。

    0
    投稿日: 2015.06.28
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    瀬尾さんらしいストーリーばかりだった。あっという間に読めた。 分かりやすい恋人同士のデートではないところが楽しかった。

    0
    投稿日: 2015.06.11
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    ランクアップ丼が良かった。 デートって男女間の事だけじゃないんだよね。 この本を読んで、いろんなデートがあることに気づいた。 いい話だな〜っと思って、次の瞬間にガンって落とされて悲しくなって、でも最後に心があったかくなる。そんなお話達の短編集。

    0
    投稿日: 2015.06.01
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    ぼちぼちですかね。 面白かったけど、目新しいこともなく。 期待値が高い瀬尾さんだけに、 ちょっと物足りない残念さが残りました。 なかでは、「ファーストラブ」が印象的でしたね。

    0
    投稿日: 2015.05.22
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    「図書館の神様」は何度か手にとったけれども読まずじまい。瀬尾まいこさんの作品ははじめてでした。 決して大きな出来事ではないのだけど、さらさらと流れていく日常の中でふと出会う心の交わりが、いろいろな形の”デート”になっている。 皆さんのレビューでもおすすめの「ランクアップ丼」は、確かにしんみりほろりとさせられます。 瀬尾さんの作品は、人に対する優しい眼差しが溢れているようで、他の作品も読んでみたくなりました。ブクログの”瀬尾まいこのおすすめランキング”を参考にしてみます。

    12
    投稿日: 2015.03.22
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    おじいちゃんと中学生の女の子であったり、保育士と園児であったり、仲が良いわけでもないクラスメイトであったり、最早ただの他人同士であったり。いろんな二人のいろんなかたちの「デート」をテーマにした短編集です。 瀬尾さんの作品は、全体としてはほのぼのと心温まる雰囲気ですが、展開としては割とざっくり刺してくるイメージがあります。本作もその持ち味は健在で、「わーいい話だなー」とほのぼのしていたら次の展開で大ダメージを受けたりしましたが、最後はちょっと優しい気持ちになれる作品でした。何かが始まって、何かを共有して、この時間が終わってほしくないと思うこと。それでも終わってしまうこと。そこだけを切り取るととても切ないですが、何かの終わりは「おしまい」ではなくて、また新しい何かの始まりなんだな、と改めて思いました。 やよい

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    投稿日: 2015.03.14
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    装丁の見た目より、おもしろい(失礼!)。 瀬尾まいこさんの、この手の小説は 小中学校に通う女子にオススメもできるし、 わたしも読める、稀有な作風。 恋愛もあるけど、性描写がないのがありがたい。 ありそうで、ない。

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    投稿日: 2015.03.12
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    どのお話もほんわかするお話で読んでいて楽しかった。 「ランクアップ丼」が中でも一番良かった。少し悲しく切ないのだけど、心にすとんと入ってきた。

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    投稿日: 2015.03.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「世の中は色々なデートで溢れているー」 祖父と孫、元不良と教師、園児と保育士…中でも特に「ランクアップ丼」は号泣必至の名作。

    0
    投稿日: 2015.02.05
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    瀬尾さんの小説は2度め。 おしまい、とあるから切ない恋の話かと思ったら良い意味で裏切られた(笑) おしまいのデートのじいちゃんは飄々としていていい事を言う。最後の弟が持ってきた傘がいい味を出してました。爽やかな読後感。 ランクアップ丼は玉子丼の描写が美味しそう。誰かと食事をするって何でもない事に思えて、実は大事なんだと思える話。 切ない終わり方だけど、未来への希望を感じられて前向きになれる。 ファーストラブは、宝田君が主人公を誘った理由が気になったけど、そういうことだったのか(笑)宝田君は目のつけどころが面白いな。 バッティングセンターや銭湯の様子が楽しそうだった。学生の青春みたいなのを感じた話。 ドッグシェアは、主人公と内村さんの関係が面白い。所々に元夫との回想が挟まれていてちょっと切なくなった。 二人とも犬を可愛がってる様子が伝わってきて良かった。 最後の話は保育園の先生ってこんな感じなんだと思ったり。これまでの話とは雰囲気が違うけど、前向きな終わり方で良かった。

    0
    投稿日: 2015.01.31
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    ほっこり優しい短編集。 「ランクアップ丼」が好きかな。「ファーストラブ」もなかなか。 瀬尾まいこさん、やっぱり良いな。

    0
    投稿日: 2015.01.23
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    瀬尾まいこの作品て独特の良さがある。結末がある程度見えていても、読みたくなる時がある。ファーストラブの宝田広田が良い。

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    投稿日: 2015.01.18
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    題名にデートとあったので、恋愛小説かと思ったのですが恋人や大好きな異性の人とのデートだけでなく、 自分が大切に思っている人への気持ち。 それが他人や、同性などへの気持ちなのですが、 それぞれへの気持ちが人それぞれ違うはずなのに全ての話にほっこりとし読んだ後同じ気持ちになれる本でした。

    0
    投稿日: 2015.01.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    瀬尾まいこ。色んなデートを描いた短編集。 この中ではランクアップ丼が好き。ベタだけど泣けた。 あとはお爺ちゃんと孫のデートも好きだな。 海なし県だからこういうの羨ましい。 あったかくてほっとするお話でした。

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    投稿日: 2014.12.28
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    ナツイチ2014の一冊だったので購入。 最後のお話が一番好きです。 「おしまい」という言葉から、別れる前の最後のデートかと思っていましたが、それだけではないのかと思いました。 なんらかのお別れの形がある話は、少ししんみりとした気持ちになりましたが、未来に向かうようなおしまいのデートはどれもお気に入りです! 全5作ですが、どれも素敵な作品です。

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    投稿日: 2014.11.30
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    ひさしぶりに瀬尾まいこ読んであたたかい気持ちになりました。 5篇のうち「ランクアップ丼」がわたしはいちばん好きだった。

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    投稿日: 2014.11.24
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    色々なデートの話。デートといっても男女の恋愛関係だけでなく、色々な二人が始めたり終わったりするためにデートをする。優しい気持ちになったり、ちょっと悲しかったり、ほのぼのしたり。 2014/11/11

    0
    投稿日: 2014.11.11
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    やっぱり瀬尾さんの本は癒し本。 五つのお話のどれもが読んだ後にほっこりした気持ちになります。 それにしても『ランクアップ丼』の玉子丼の描写がとても美味しそうです。

    0
    投稿日: 2014.11.09
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    20141024 p25 「だけど、ごまかせる程度のことだったらいいじゃないか。たいして問題はないってこと」 ランクアップ丼が

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    投稿日: 2014.10.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    瀬尾さんらしい作品集。文章自体が技巧的というわけではないが、平易な文章で日常を素直に描くという点では瀬尾さんの右に出るものはいないと思う。とくに「ランクアップ丼」は良かった。学生時代にお世話になった上じい(先生)に、おごってもらった玉子丼のカリを返すため、主人公は給料日ごとに上じいに玉子丼をおごる。いよいよあと1回となり、最後は天丼をおごる計画だったが、最後の最後で上じいは亡くなってしまう。上じいは以前から闘病しており、教え子の玉子丼を食べることを生きがいとしていた。主人公には、体調を崩していることを隠して、毎月、病院を抜け出し、楽しく食事をしていた。絆や恩を温かく感じる素晴らしい作品であった。小説が自然と体に入ってくる心地良さがある。

    0
    投稿日: 2014.10.05
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    読んでて最後は心が温かくなる。 恋人のデートでなく、恩師だったり、祖父だったりと、でもやっぱりデートで。 結果が幸せでなくても、読後は心が充実する。

    0
    投稿日: 2014.09.12
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    普段あまり短編集を読まないので、ちょっと物足りない感じ。 さらさら読んで、あれ、終わっちゃった、みたいな。 うーん、やっぱり長編が読みたい。

    0
    投稿日: 2014.09.06
  • タイトルの通り

    「デート」とあるので恋愛小説かと思いましたが、違いました。 お互いの関係は友達だったり師弟だったりするのだけど、他の人達との付き合い方とはちょっと違う。そんな不思議な関係にある二人の「デート」が、あるきっかけでおしまいになってしまうというちょっと淋しい短編集。なるほどタイトルの通りだと思いました。 色々な登場人物や関係が描かれていましたが、どの話も展開が似ていたのが残念だったので星三つです。

    3
    投稿日: 2014.09.04
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    どのデートにも美味しそうな食べものが出てきます。 デートと食事はつきものですね それぞれ、「おしまい」ですが、寂しさを引きずらない。 次があるから……。 形を変えて、次へのステップ。 そんな明るさを持った作品たちでした。 ちょっと切ないですが、元不良と教師のデート(?) 『ランクアップ丼』が好きでした。

    0
    投稿日: 2014.08.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ほんわかする短編集。 *おしまいのデート *ランクアップ丼 *ファーストラブ *ドックシェア *デートまでの道のり 瀬尾まいこさんの本は考えないで読めるのに、なにかを心に残してくれます。今回はランクアップ丼とドックシェアが私にとってのそれでした。 ランクアップ丼は、母子家庭で放置されている高校生が恩師に親子丼をおごってもらい、卒業して暫くしてから逆にお礼にご馳走するというもの。しかし恩師には死期がしまっていて・・。という話し。 ドックシェアは公園にいた捨て犬を2人がシェアという形で、世話します。子犬だと思われた犬は実は年寄りというのにも笑えました。 肩の力を抜きたい時におすすめの1冊。

    2
    投稿日: 2014.08.26
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    その「先」がある「おしまい」。 ほんとうにおしまいでダメなときは、瀬尾さんを以てしても「ダメ」というのがよく分かった。 普段ならしみじみと浸れるところが、ふざけるなとヤサグレているんだもの。 心がササクレている今はこの作品を読む時ではなかったのだ。

    0
    投稿日: 2014.08.22
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    脇役のすっとぼけた愛情が好き。子供に愛を伝えるのが、親ばかりではないのが良い。みんな健気に生きている姿が、さりげなく描かまでれ、爽やかに泣ける。気持ちが弱った時に、また読みたい。

    0
    投稿日: 2014.08.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    やっぱり瀬尾さん好き、って思った一冊。 「ファーストラブ」が一番のお気に入りかな。広田くんの勘違いが微笑ましい。 宝田くんマイペースだなあ。そして、映画を観終わった後の宝田くんのセリフがなんか切ない。 ▼収録作品 「おしまいのデート」 「ランクアップ丼」 「ファーストラブ」 「ドッグシェア」 「デートまでの道のり」

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    投稿日: 2014.08.16
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    書評で見て。男女のデートばかりではない。おじいさんとのデート、男同士のデートなど。おしまいの(最後の)デートはどんなものかという気持ちで読んだが、いい意味で、期待を裏切られる出来。

    0
    投稿日: 2014.08.07
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    5つの短編集。この話は、恋愛小説ではなく、様々な形のデートがテーマになっている。 短編集の中のひとつである「ランクアップ丼」は、不良高校生三好と隣のクラスの担任が定食屋で月に1度玉子丼を食べるところからはじまる。やがて、三好が就職して先生にご馳走する立場になり、思わぬラストが…。 心温まる優しい物語。長編が苦手な人にもオススメです。

    0
    投稿日: 2014.07.30
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    14/07/26 表題のかわいらしさに惹かれて。瀬尾さんの本はいつも可愛らしい。※失恋の話はひとつもないよ!

    0
    投稿日: 2014.07.26
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    どの短編も、ほのぼのとしたストーリーで疲れた夜に読むと癒やされます。おしまいは、何かの始まりというとらえ方が、心のコリをほぐしてくれ、「ランクアップ丼」では、たまご丼をとっても食べたくなりました。

    0
    投稿日: 2014.07.24
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    心地よい。 高校生の頃、どはまりした瀬尾まいこ。 久し振りに読んだが、当時の方が胸に迫るものがあった。

    0
    投稿日: 2014.07.19
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    短編集だけど一話一話の完成度が高いです。世の中には恋人同士だけではない様々な形のデートがある。悲しみに溢れたもの、寂しさが漂うもの、希望が感じられるもの。いろいろなおしまいのデートが味わえました。

    0
    投稿日: 2014.07.18
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    ランクアップ丼とドッグシェアがとても好きだった。 優しくて、心がほんわかする短編ばかり。 人生、いろいろあるけど捨てたもんじゃない。 そうであって欲しい。 瀬尾まいこさんて、私の中では女性版重松清って感じだ。 どちらも好き。

    1
    投稿日: 2014.07.14
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    2014.7.13読了。 さらっと読める、久しぶりの瀬尾まいこの短編集。インパクトはないけどほっこりする優しい感じでした(^^)

    0
    投稿日: 2014.07.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    それぞれの恋愛とは関係のないデートを描いた作品。 どれもそこにある温かい思いにほんわかした気持ちになりました。 また、後半の2作品はこれから新しい関係がはじまっていくような感じをにおわせた感じがとてもいいです。

    0
    投稿日: 2014.07.10
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    瀬尾まいこはなんというか、こういう短編書かせたら天才だな 全てが面白い! なかでもドックシェアは最高だわ 違うのも読み返したい…

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    投稿日: 2014.07.07
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    孫娘とじいちゃん、定年した高校教師と元不良の教え子、高校の同級生の男同士、一緒に捨て犬の面倒を見るOLとバイト学生、妻に先立たれた男とその息子と保育士という、変った形の“デート”を描く短編集。 これからの人生、希望に満ちた明るい未来がある若い人に向けた、人生色々あるけど捨てたもんではないよという、それぞれのお話。 酸いも甘いも味わわされてきた歳の者には多少の食い足らなさは残るけど、「ランクアップ丼」みたいに、若さを見つめる老いをカラリと描かれると、ちょっとウルッとしちゃたな。

    0
    投稿日: 2014.07.05
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    男女のデートだけじゃない.祖父と孫娘の違和感たっぷりのデートや恩師と元不良生徒の不思議なデートなど,この世はいろんなデートで溢れている.全5編からなる短編小説.解説の方が,この作品は上質な薬膳のようだと言っていた.見事に作品の本質をとらえているコメントだと思う.心にジワッと温かいものが浸透していくような,とても優しくて元気が出る作品です.

    0
    投稿日: 2014.07.02
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    デートの形にも色々あるんだなぁ。 どの話もほんわかのなかにちょっぴりせつなさがあって…… でも読み終わったあとには心があたたかくなるお話でした。

    0
    投稿日: 2014.07.02
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    恋人同士のデートの話ではなく、女子学生とそのおじいちゃん、男性とその男性の高校の先生などのふたりが会うことを「デート」と表現している。そのため、恋愛小説ではない。

    0
    投稿日: 2014.06.24
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    とってもとっても 好きな感じのお話が 詰まった一冊。 ランクアップ丼 これは、電車じゃなかったら ホロリと泣いてましたね ドッグシェア 笑えた。 おしまいがまたよい! 2014.6.21

    0
    投稿日: 2014.06.21
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    短編集なので、あっという間に読めてしまう。でも、ひとつひとつの物語が、心にじわじわとしみいる。特に上じいのお話は涙がこらえられなかった。こういう大人がそばで見守ってくれているって幸せだなと思う。私もそんな大人になれるかしら。そして、解説がまたよかった。「おしまい」にこめられた意味、なるほどなと思う。最近、遠ざかっていたけれど、やはり瀬尾さんも好き。

    0
    投稿日: 2014.06.19
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    最初は、「おしまいのデート」っていうタイトルだったから、恋愛モノかな、と思って購入。 色んな「愛」のつまった「デート」のお話。短篇集のため、読みやすいです。 読み終わってちょっとほっこりしました!

    0
    投稿日: 2014.06.14
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    いろんなデートの短編集。 男と女ではなくて、 いろんな人間関係があって、ほっこりあったまるもの。 私も、お母さんとか、お父さんとか、 おばあちゃんとデートしたいな、って思った

    0
    投稿日: 2014.06.12
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    短編集。心がほんわかするのは、瀬尾さんの作品ならでは。日常が輝いてきます。 先生と生徒。男同士など五つのデートはどれも良かった。

    0
    投稿日: 2014.06.09
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    いろいろな形のデートのお話。それぞれの登場人物が魅力的。どの話も凄く感動するって訳じゃないけど、ちょっぴり切なかったりほっこりしたり、読み終わったら心があったかくなる。

    0
    投稿日: 2014.06.05
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    安定の瀬尾まいこさん。 このふわーん、とした感じが好き。 どれを読んでも懐かしい感じになるのは何故かしら? さらさらーっとしてるけど、心の底にぽつっと何かが残るの。 疲れてるときの瀬尾まいこさんの作品は、クスリになります。

    0
    投稿日: 2014.06.03
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    祖父と孫娘、老教師と男子高校生、男子高校生同士、32歳バツイチのOLと男子大学生、父子家庭の父親と息子の幼稚園の保育士。様々なデート(と言っても恋愛ものでは無いですが)を描いた5つの短編です。 読み終えて浮かんできたのは「上澄み」という言葉でした。 解説のしょっぱなにこの作品を評して「薬膳スープ」という言葉が出てきます。滋養たっぷり意味です。でも私の受けた印象は少々違います。 裏に重い物があるのでしょうが、そこは触れずにサラリと物語が進める、それが瀬尾さんの作風だと思います。長編ならそれで良いのですが、短編だと何処か物足らない気がします。滋養分が十分に引き出されていないスープと言うか。。。 暖かな視線の良い話なんですけど、もう少し具が欲しかったな。

    0
    投稿日: 2014.06.03
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    おしまいのデート。 いろいろなデートがあって、わたしは一番、ランクアップ丼がすき。 プンプン怒って余裕のないときも、お腹いっぱいおいしいもの食べたら、少し落ち着くし、 誰かとご飯を食べる、それが自分を理解して見てくれてる人だとパワーをもらえたりする。 おしまいのデートは少し寂しくて切ない。 だけど、必ず終わりはやってくる。 忘れたくない、大事なおしまいがいっぱいでした。

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    投稿日: 2014.06.01
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    お祖父ちゃんと孫、男の子同士、先生と生徒などいろんなデートがつまった短編集。 どれも人間捨てたもんじゃないぜ、っていうやさしい気持ちになれる話でした。

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    投稿日: 2014.05.31
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    瀬尾まいこさんの短編小説。 中でも『ランクアップ丼』は良いお話でした。 出身高校の先生だった初老の男性と青年の話。 この青年はそこはかとなく、人との関わりをこの先生を通して学び、食事は生きるものにとって大切にすべきものなのだということを学んだのではないでしょうか。 このように、たとえそれが意識的なものではなかったとしても、支え、支えられて生きていける関係を素敵に感じます。

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    投稿日: 2014.05.31
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    いろんな関係のデートの短編集。 いわゆる男女のデートではなく おしまいといっても哀しい淋しいだけでもなく 瀬尾さんらしい優しい人間関係が心地よかった。

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    投稿日: 2014.05.31
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    ほっこりするデートだったなー ちょっぴり切なかったり、悲しかったりするけど、それでもいい2人だなあ、ってほのぼのする。

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    投稿日: 2014.05.29
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    期待度が高かったかも知れないですね。 感動を求めすぎだったかも知れないので、かなり肩透かし感が~。 あれ、これで終わりなのという作品がいくつか。もう一歩掘り下げてくれると嬉しかったんですけどね。

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    投稿日: 2014.05.29