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フリークス
フリークス
綾辻行人/KADOKAWA
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総合評価

146件)
3.4
14
44
61
11
2
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いろんな方が書いていたが、それぞれの話が短編とは思えない面白さ!精神病院の患者が主人公なので、読んでいて何が現実で何が現実でないのか、一緒に二転三転事実と思ったことが変わっていく。 1話目の悪魔の手、主人公の立ち位置が二転三転…見えているものが現実なのか、妄想なのか。自分が書いた記憶のない日記が出てきて徐々に記憶が明らかになるけれど、その記憶も二転三転。双子の兄妹の記憶とも混同し、現実に存在したのかしないのかも曖昧になっていく。主人公が病んでしまった原因は、そもそも偶然に起きたことだから、主人公が責められるべきではないはずなのに、そう思ってしまったのって両親の在り方が大きいんだろうな。真相を追っていく体験ができたのが面白かった。 2話目、409号室の患者。これも主人公と同じ目線で自分が何者なのかをたどっていく。いつまでも包帯が取れなかったり、見つかった死体と記憶の時期がずれていたり、徐々に違和感を感じる部分が増えて、そこから少しずつ真相に近づいていく。主人公の正体に関してはそうきたか、と驚いたけど、正直あまり感情移入はできなかった。事故にあった夫婦の事件や事故のきっかけが旦那の方の浮気であって、そこから一気に2人の人生がダメになってしまった。それがなんか、一気に冷めた。ストーリーは面白い! 3話目のフリークス。これは1番現実と妄想の区別がわかりづらかったけど、話に出てくるミステリーは惹きつけられた。内容はおぞましいのだけど、しっかりとヒントを読み解けば解ける謎になっている。そのバランスがよいと思った。謎解きも楽しみつつ、現実と妄想の曖昧さに戸惑う。それが面白かった。

    0
    投稿日: 2025.10.02
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    ミステリを読み漁っていると自称しながら読んだことがなかった綾辻行人がボーナスコインで買える値段で出ていたので。黒い家とかと同じようなホラーミステリジャンルになるのだろうか? ホラーミステリは好まないけど、ヒントが拾いやすく提示されてオチが読みやすいのは綺麗でいい。読めば簡単なのに、作るのは難しい。。

    0
    投稿日: 2025.08.08
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    館シリーズの次の本が図書館から借りれるのがちょっと先になってしまうので本棚にあったこちらを借りました。途中気持ち悪いなぁと思うところもありましたが、やはり文章が面白くてあっという間に読んでしまいました…!

    0
    投稿日: 2025.07.04
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    綾辻行人によるホラーミステリー。 患者の日記風の文章を挟みながら 真相に近づいていくスタイル。 表題のフリークスよりも 二番目の話が秀逸。 綾辻行人は精巧に作られた盤面で 駒を動かし、読者はそれを眺めると 後書きに書いてあったが確かに、と思う。 しかしこの作品と緑ヶ丘きだんという もう一つの作品は、それを抜きにしてある 感じがしてまさに畸型(きけい)といったところ。

    0
    投稿日: 2025.04.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2025.02.28読了 精神病棟の患者さん達の物語。 自分の手で両親を殺害してしまった人の懺悔の儀式の話 不慮の事故で愛する妻を亡くし、自身の両足と局部も切断することになった男性が現実を受け入れられず自信が妻だと思い込む幻想の話 人工フリークス 、一つ目、三本腕、ハンプバック、鱗男、芋虫

    0
    投稿日: 2025.02.28
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    どの話も主人公の世界にたっぷり浸った後、現実を知らされるという流れになっているが、短編と思えないほど濃い内容で読みごたえがあった。 精神病棟の患者ということで、記憶喪失や思い込みなどで世界を見ているため、その分現実とのギャップが大きく、そのしかけがとても面白かった。

    0
    投稿日: 2025.01.05
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    三作品とも「狂った」人間の話だが、狂った中にもロジックがあり、伏線の回収など丁寧なプロットで作品が成立している。 どれも短編とは思えない満足感で、個人的に短編集の中では最高レベルのクオリティと感じた。 「悪魔の手 -三一三号室の患者-」 ★★★★★ 何が妄想で何が真実なのか、何も信じられない80ページ。 スピード感、緊張感、そして80ページとは思えない重量感がどれも見事。 「四〇九号室の患者」 ★★★★☆ 患者が、己が誰なのかを推理していく過程が丁寧で、読者も共に考えながら読み進めやすい良作品。 「フリークス -五六四号室の患者-」 ★★★☆☆ こんな話短編で収まるか?というようなストーリーだが、怒涛の解決編からの現実と空想の境目が歪んでいく感じがおもしろい。 おもしろかっただけに短編ではなく長編でもっと伏線も張られてがっつり味わいたかったとも思ってしまう。 前二作品との繋がりをやんわり感じるのも良い。

    0
    投稿日: 2024.12.23
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    精神科病棟、3つの病室のミステリー。母を見舞う息子、自宅に隠されていた日記。患者の日記、足と顔と記憶を失い自分が誰かかも謎。患者が書いたというミステリーの謎を解く探偵、異形のフリークたちのうち誰が殺人犯人か。 何層にも重なった語り、語り手にとっての真実と事実。読者の感情を揺るがせつつも論理的な推理を要求するのがさすが推理作家。

    0
    投稿日: 2024.09.09
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    輪郭を持たない記憶の曖昧さ 見えている世界の 白い闇のような怖さ 結末が想像出来ない永遠に続く悪夢と 現実の狭間のようで足元がぐらぁっと揺らぐ感じがする 同じく綾辻先生の『深泥丘奇談』と『人間じゃない』を数話並読してその揺らぎを満喫しました

    0
    投稿日: 2024.03.17
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     ホラーミステリーというよりは怪奇幻想小説といった方がしっくりくる短編集。不思議な事件や出来事が起こり、ラストで今まで見ていたものがひっくり返る構成が面白かった。

    1
    投稿日: 2024.03.08
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    とある精神病棟を舞台とした、三作の短編集。 舞台が舞台だけに、奇妙で、不可思議な話が展開されます。 しかし、そこはしっかりミステリィでしたよ。 面白かったです。

    1
    投稿日: 2023.12.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    4.5年振りに読み直した本です。当時の記憶がほぼ無くなってきたので読み返すことにしました。私は「信頼できない語り手」のいる物語がすごく好きなので、精神病棟が舞台となっているこの本は自分の予想もしなかった展開ばかりでとても面白いと思いました。日記をメインに物語が進むので読みやすく、話も短いのであっという間に読み切ることが出来ます。またこの記憶が無くなった時に読みたいです。(いつになるかな?)

    0
    投稿日: 2023.12.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    サラサラと読める3つの短編ミステリー。 個人的には初めの「313号室の患者」の終わり方が1番シンプルでありながらストレートな衝撃を受けた。 この作品を読みながら感じたことは、変わっている、頭がおかしいと思うのはお互い様であって、正常な思考ではない人の話と思って読んでいるこちらは果たして本当に正常なのか、おかしいと思うことが実は狂っているのではないか、と自分を疑いそうになった。 しかし、、そもそもこれは精神病患者の話だった、と独りごちた。

    3
    投稿日: 2023.11.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    精神病棟の患者をテーマにした3つの物語。 3作品ともどんでん返しで面白かった。 日記や小説がこの小説の中で語られるのが面白い。複雑なように思えたがかなり読みやすく分かりやすかった。 精神病となれば、語り手は信用できず虚言、多重人格、記憶喪失は当たり前でどんでん返しには小説・映画共に乱用されているがそれを考えても特異性があって楽しめた。 1つ目の物語は二転三転と物語が展開していくのが中々スリリングであったし、2つ目の物語は根拠のない当てずっぽうでもしや夫なのではと思った予想が当たってしまったが新鮮味があるし、3つ目の物語は小説の中の小説とそれを読んでいる彼のリンクに読む手が止まらなかった。 個人的に3つ目の物語の探偵さんがタイプ。少しシャーロック・ホームズ気質なのが良い。 解説が道尾秀介さんなのもなんだか嬉しい。

    0
    投稿日: 2023.10.21
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    短編集。「フリークス 五六四号室の患者」が一番好き。“あちら”と“こちら”の曖昧なところが良いんだよね。あと、道尾秀介の解説が世界観の説明をしてくれてて、すごく分かりやすい。

    0
    投稿日: 2023.04.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    綾辻さんの本は、館シリーズが好きで、他の本も色々読んでは見たが、いまいち刺さらない。 面白く無いわけではない。 どの話も精神科の入院患者の話で、なんとなく結末が予想できた。 特に、自分が奥さんな愛人がどちらか分からなかった話では、夫だと何となくわかってしまった。

    0
    投稿日: 2022.10.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    氏の著作とはいえ、やはり多重人格モノというか、精神科絡みのモノは、どうしてもあまり受け付けない。というか、極論すれば何でもアリなんじゃないの?って思えてしまうところがどうも…。本作は短編ないし中編集なんだけど、どれを取っても印象は似たり寄ったり。すなわち、個人的に”これ!”っていうのが無かった訳で。

    0
    投稿日: 2022.08.29
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    とても読みやすくてすぐに読み終えた。 精神異常者の心のあり方が手にとるように読み取れる。どれが真でどれが偽物か、それは全て内にあるものなのかなあ。

    0
    投稿日: 2022.07.18
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    ずっと気になってた1冊です。 読んでいる間、ずっと背筋がゾクゾクしてました。安定の読みやすさでサクサク読めます。 お化けの怖さとかはなくどちらかと言うと今の世界が、現実か妄想の世界なのか不安で仕方なくなる怖さがありました。途中で何度か寝落ちしながら読んだので尚更そう感じました。今の世界が完全に〝現実〟と言いきれないのがまたなんとも…。 ただ、自分の理解力が乏しいのか最後のお話の解釈がいまいち分かりませんでした。難しい…。 個人的には『四〇九号室の患者』が好き。

    1
    投稿日: 2022.05.24
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     「ジャケ買い」という言い方が本にも通用するかどうかという問題は別にして、ジャケ買いした本。  もちろん、綾辻行人さんのお名前や著作は知った上での「ジャケ買い」でした。  他の方からもちらほら上がっている意見ではありますが、私もあらすじにさっとしか目を通さなかったもので、長篇なのだと勘違いしておりました。実際には三篇から成る短~中篇集です。  個人的に好きだったのは、「夢魔の手――三一三号室の患者――」ですね。どんでん返しの感じやストーリーそのもののスピード感が心地よい作品です。  次の「四〇九号室の患者」はトリックを考えながら読み進めているとくどいほど丁寧な説明台詞が出てくるので、仕掛けが分かってしまいました。  最後の「フリークス――五六四号室の患者――」については、好みの問題だとは思うのですが、作家と探偵のやりとりが長すぎて中だるみを起こしてしまいました。  最近はグロテスクな作品が世間的にも迎合されつつある雰囲気があるせいか、今となってこの作品を読むと少し見劣りしてしまうように感じました(それぞれの発表年は本書末にあるように、92年、89年、96年)。  コンセプトに惹かれましたし、患者ごとのエピソードということで短~中篇集ながら読みやすい工夫がされていると感じました。ただ、想像していたようなエモーショナルな展開に劣ったので期待したものとは少し異なりました。

    2
    投稿日: 2022.05.20
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    3作ある内の1番最初が面白かった。2作目はあーこういうことかなって予想出来てしまったし、3作目は納得感はあったけどそう来たかみたいな感じではなかった。

    0
    投稿日: 2022.04.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    3編の短編小説から成る、長編だと思ってたのでちょっとがっかり。 どれも主人公=ヤバいやつっていうお決まりな感じで、読んでるうちにだんだんラストのオチが読めてしまって残念。

    1
    投稿日: 2022.03.17
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    10年近く前に「Another」を読んで以来、久しぶりの綾辻行人さんの作品。「Another」とはまた違った独特の怖さがありましたが、どこか似たような雰囲気があり、懐かしい気持ちも味わいながら読むことが出来ました。 「精神患者」を主題にしたミステリーを読むのは初めてでしたが、荘子の「胡蝶之夢」を思い出させ、「今この私が見ている世界も狂った自分の妄想なのではないか」と考えてしまう内容でした。背筋が寒くなる内容でしたが、昔から「胡蝶之夢」について想像を膨らましている私にとってはその恐怖が面白かったです。

    0
    投稿日: 2022.02.13
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    精神患者の記載した日記を主題とした作品。 「精神患者」としている部分から、色々な箇所に仕掛けを入れてあり、楽しく読めた。特に、3作目は良かった。幾つかの謎の答えをわざと提示せずに終わっている感じも良い。

    0
    投稿日: 2022.02.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初の話が1番良かった。 毎日、毎日同じようにお見舞いして、同じように贖罪をして、同じように記憶を無くすというのが世にも奇妙な物語感がある。 終盤の若い看護婦の戸惑いと婦長の手慣れたドライ感の対比もよかった。 2番目の話は園子と沙奈香のどちらなのか?というのが繰り返されて、逆に夫だけが生き残ってしまったのかも?と勘ぐる材料に。 園子と沙奈香の言葉遊びは気づかなかった。 3番目の話にはあまり魅力を感じなかった。 密室とフリークスというのが現実と非現実という感じで、うまく結びつかずに終わってしまった。

    1
    投稿日: 2022.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    五、六年前に購入して積んでいたものをようやく消化。綾辻行人作品はミステリを手当たり次第に読んでいた時期にいくつか読んだことがあるような気もするが、何を読んだか覚えていない程度。 最近翻訳小説ばかり読んでいたので文章があまりにも読みやすく少し感動した。言葉運びのテンポもいい。描写は比較的さっぱりしており、テーマに反して口当たりが軽く、短編ということも相まって(そして三作品集めても一冊が非常に薄いので)サッと読める。 短編三作からなる連作集。いずれも舞台は同じだが各話に直接的な繋がりはない。 本屋で表紙買いしたため事前情報なく、単なるサスペンス小説のつもりで読んでいたところ、まず一作目の叙述トリック的結末にパンチを食らう。そういえばこの人ミステリ作家だった。それもあり二作目、三作目はつい穿った見方をしてしまい、結末は予想通り。一作目のパンチが良かっただけに、短編という短いスパンで同じ手を繰り出されるとネタが読めてしまうのが辛いところ。 ただ、ネタは割れつつも三作目「フリークス」ではきちんとした「解ける謎」が胡乱な舞台設定(乱暴な言い方をするなら単なる妄想)の中にあったところは大変良かった。舞台自体を「これは何か?」と考える線とは別に、その舞台の中に秩序立ったフーダニットが仕込まれており、面白かった。 一点、フリークスの「探偵」の正体(本作において正体という言葉を使うのも野暮ではあるが)は、地の文の挙動の描写などから「(物理的に)鏡に映った主人公自身」だと思ったのだが、主人公も探偵も指の欠損箇所はどちらも左手である。鏡は作中作でも登場しており、特に拷問部屋で大鏡が粉々に壊されていた描写は意味深に感じたが、主人公が鏡と対話しているなら探偵の欠損は右手になるかと思うので、結局主人公は一作目の患者のように単なる幻覚と会話していただけなのだろうか。 他人の考察を読み漁りたい作品である。面白かった。

    3
    投稿日: 2021.09.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    旅のお共として。精神科病院の患者に関連する3篇の短編集というか、連作短編というか。面白かった。日記とか患者が書いた小説とか、本文の中にまた別文章が入るもの好きだし、そもそも精神病系が好きだし。フリークスって何かと思ったら奇形という意味だそうだ。最後の表題作はほんとひどい話だった。醜い自分のストレス発散のために奇形児を作るなんて。彼らはどうなってしまうのかとフィクションなのに思っちゃう。

    0
    投稿日: 2021.09.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    精神病棟のお話なのでなんとも言えぬ 不気味さが漂っております。 雰囲気はすごく良かったのだが いまひとつオチが弱かったように感じました。 どうも綾辻さんの作品だと 衝撃的などんでん返しを期待してしまうな(^_^;)

    2
    投稿日: 2021.05.31
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    精神と肉体、それぞれの畸形をモチーフとしたミステリー+ホラー。“正常”とは何で“異常”とは何か?どちらが“表”でどちらが“裏”なのか?“正常”と“畸形”の曖昧模糊としたその概念と境界線。人間という形が正常であり、人間という種が畸形。私達は常にその境界線の上に立たされているのだろうか?自分の中では正常で他人から見れば異常。異常と判断できるものは何であるのか。色々考えさせられる1冊だった。個人的には「三一三号室の患者」が一番お気に入り。

    0
    投稿日: 2021.05.08
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    K※※総合病院の同じ精神科病棟を舞台にした短編集。発狂して父を殺した母の見舞いに来た青年の話。事故で大怪我をし記憶喪失で自分が誰なのか思い詰める患者の話。精神科病棟の患者が書いた奇妙なミステリ小説を考察する話。3つの中・短編からなる。 綾辻氏の小説はどれも読みやすく本書にしても期待に違わない。正常と異常、真実と嘘、表裏一体の狭間を上手く表現しており、揺れ動く心理描写、歪んだ世界観に読み手もハラハラ、ゾクゾクし終盤に訪れるどんでん返しに驚愕し感嘆する。 歪な世界が澱む、ミステリーホラー。 ★★★✩✩ 3.0

    2
    投稿日: 2021.04.26
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    ★3.5 表紙に惹かれて購入。綾辻行人さんの作品は初めて。 最初の2作品が個人的に好きだった。 物語の終盤でのどんでん返しには驚かされた。 表題作のフリークスは解釈がちょっと難しいと思った。

    0
    投稿日: 2021.04.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この腑に落ちない気持ちは、なんだ?三一三号室は患者の妄想垂れ流しでバックボーンとオチはなく、四〇九号室は唯一明文化されているけど男性器のくだりいる?って思い、五六四号室は三一三号室にバックボーンを付けたようなオチでした。全体的に曖昧で、すっきりせず、五六四号室は1人で患者役と探偵役に分かれて自問自答していたということなのでしょうが、探偵はどういう感情から生まれたのか想像しかできません。雰囲気は良いのですが、曖昧さを味として押し通そうとするので、人を選びそうだと思いました。私は、グロ含めきつかったです。

    0
    投稿日: 2020.12.13
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    これはミステリ系どんでん返しといったところでしょうか、面白かった!精神がおかしい人ばかり出てきて初見はちょっとびっくりしたけどハマるしオチもちゃんとあってどんでん返しはすっきりできる。ただ話の胸糞は良くなくてもやもや残る感じでそういうのが好きならおすすめ(あたしは好きです!)特に芹沢さんの話が1番好きだった。

    0
    投稿日: 2020.12.07
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    ずっと読みたかった本でしたので、一気に読んでしまいました。 私の想像では、畸形達(フリークス)系のホラー小説を想像していたのですが、それだけではなく「読者への挑戦」も存在する、本格ミステリー小説でした。 さすが綾辻行人! 精神病院の患者達の手記や独白がとても不気味で、夜中に読んでいてゾワッとしました。 人間という存在自体が「畸形」である。というのは何だかわかる気がします。 結末は自分の解釈で正解なのかが、気になるところです。

    6
    投稿日: 2020.05.20
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    覚悟して読みましたが、想像以上の怖さでした。精神病と言うと、錯乱や暴走してしまうイメージでしたが、この本の静かに狂っている患者の様子は本当に怖いです。平然とみんな狂ってます。短編3話ですが、3話目を読む頃には、結局何が真実なのかよくわからなくなります。読後にモヤモヤ感が残る感じでした。

    2
    投稿日: 2019.12.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    Anotherで著者の作品と出会い、読み進める中で本作と出会いました。 著者の殺人鬼で感じた圧倒的な恐怖の世界とは違い、ガチンコのミステリーやスプラッター作品を期待していた方には違った世界観を感じることが出来る作品。 患者シリーズとも言うべき三遍の中短編が納められ、物語はK※※総合病院の精神科病棟に入院する患者の思考を描き出す。 タイトルでもある「フリークス」は一見すると非現実的な奇形も登場してくるが、その中にもしっかりとミステリーとしての要素も含まれている。 本作を読み終えて思うのは著者の描写には一貫して読者は作品の主人公に置き換わることなく、どこか少し離れたところ(空気感や音、臭いなど感じられるる程度)から、あくまでも第三者の視点で作品(世界観)を見せてくれることだと感じた。 その描写の巧さはこれからも私を虜にし続ける。 説明 内容紹介 その歪みこそが、愛のしるし。 狂気の科学者J・Mは、五人の子供に人体改造を施し、“怪物”と呼んで 責め苛む。 ある日彼は惨殺体となって発見されたが! ――本格ミステリと恐怖、そして異形への真摯な愛が生みだした三つの物語。 内容(「BOOK」データベースより) 「J・Mを殺したのは誰か?」―巨大な才能と劣等感を抱えたマッドサイエンティストは、五人の子供に人体改造術を施し、“怪物”と呼んで責め苛む。ある日、惨殺死体となって発見されたJ・Mは、いったいどの子供に殺されたのか?小説家の「私」と探偵の「彼」が謎に挑めば、そこに異界への扉が開く!本格ミステリとホラー、そして異形への真摯な愛が生みだした、歪み真珠のような三つの物語。

    1
    投稿日: 2019.11.24
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    精神病棟が舞台の3つの中編です。ホラーテイストですがしっかり本格で、2編目は別出版社で単行本でも出ていました。患者の目から語られる時点で既に何が本当のことかがわからないのですがそれを探りながらあっと思わせるところは流石だと思います。既読でしたが全く覚えていなかったのでぐるんと情景がひっくり返される醍醐味と作者ならではの味を楽しみました。表題作は特に作者の上手さを感じます。こんなテイストですが表紙絵のようなおどろおどろしさはなく、意外とあっさりと読めて読後感も悪くはなかったです。

    0
    投稿日: 2019.06.14
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    精神崩壊のような狂気的な本を探していたところ、この本に出会いました。 綾辻行人は初めて読んだのですが、推理小説のイメージがあったので怪奇的で不思議な物語にまず驚きました。 短篇集で内容的にはとある精神病院の入院患者たちの事件でしたが、統合失調とも取れる精神錯乱状態の入院患者たちの果たして何が真で何が嘘なのか? 自分は誰なのか?という謎は、ドグラ・マグラ的な読者を錯乱させるミステリーで面白かったです。 特に表題作「フリークス」は殺人事件に関しての謎解きもしっかりしていて、気持ち悪さや猟奇的な文章に加えて 綾辻行人らしいトリックと推理も含まれているので、読み応えがあって面白かったです。

    0
    投稿日: 2018.09.25
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    表題作のフリークスが面白かった。個人的に乱歩の孤島の鬼には諸戸の存在といい奇形の存在といいそこはかとなくエロさが漂ってるなって思いながら読んでいたんだけど、こっちのフリークスは気持ち悪さの方を押してるなって感じ。

    0
    投稿日: 2018.02.04
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    三つの病室に収容されている患者たち。 手記 悪夢 畸形 精神病 共通のモチーフをいくつも持って並んだ三作は綾辻行人の怪奇趣味の表出か。 閉じ込められた空間で自分の形に懐疑を抱く人々の禁断の鏡のような。

    0
    投稿日: 2017.08.13
  • 人の精神

    精神病院の患者を題材にした作品。似たようなテイストが感じられますが、どれも味付けは違います(よくわからないこと言っていますが)。 綾辻先生作品を気軽に読みたい方におすすめ。

    0
    投稿日: 2017.08.02
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    一気読みでした。 精神病院が関わる話。 母のお見舞いに来た話、夫を亡くした記憶障害の妻の話、仲良くなった精神科医から手渡された患者の小説の犯人について考える小説家の話。 けれど、その結末には後味の悪い展開が待っていた。 日記形式で非常に読み進め易く、先も気になってしまい、あっという間に読了しました。 後味の悪さは流石綾辻さんと言えるのではないでしょうか。最後の話だけ、疑問が少し残る感じで終わったので、ネットで考察を読みたいと思います。 遠田さんの絵もとても好きです。

    0
    投稿日: 2017.04.24
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    狂気の科学者が5人の子どもに人体改造をほどこします。ある日、その科学者が殺されるのですが、犯人となり得るのは子どもたちのうちの誰かしかいません。科学者から“怪物”と呼ばれ、虐待を受けつづけてきた彼らには動機は十分。しかし、奇形の彼らがどうすれば惨殺をおこなえたのか。かなりグロな描写でゲンナリはしましたが、困ったことにおもしろい。ミステリーとしても随所に仕掛けがちりばめられていて楽しめます。

    0
    投稿日: 2017.04.23
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    収録作品3編。 「409号室の患者」感想 乗っていた自動車が転落事故を起こした。 同乗していた夫は死に、妻である自分はどうやら生き残ったらしい。 らしいとしか言いようがないのは、記憶がまったくないからだ。 自分の名前さえ覚えていない私は、本当は誰なのだろう・・・。 思うように動くことも出来ない。自分の顔を見ることも出来ない。 九死に一生を得た私は、事故によって記憶を失い自分が誰なのかさえわからなくなっていた。 しかし、徐々に断片的によみがえってきた記憶が、私を追い詰めていく。 私は誰かを殺したことがある・・・。 殺人をおかした私は誰で、殺されたのは誰なのか? やがて記憶の底に眠っていた殺人をはっきりと思い出した私は、担当医にそのことを告げる。 覚えていたとおりの場所から白骨死体が発見されたのだが、殺害時期がどうしてもあわない。 「夢魔の手」を読んだあとだったので、かなり注意深く読んだつもりだった。 なのに、また見事に裏切られてしまった。 示された結末の可能性が少しも思い浮かばなかった時点で、完全に負けている・・・。 いや、別に綾辻さんと勝負しているつもりはないのだけれど。

    1
    投稿日: 2017.02.27
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    freaks。 物語が不思議な雰囲気で始まって、後味の悪い終わり方をする。3つ目の作品が結局意味が分からなかったのでもう一度読みたい。

    0
    投稿日: 2017.02.05
  • ミステリー?

    精神病棟が舞台でサイコホラ―っぽい雰囲気があります。 最近見た「visit」という映画に近いものを感じました。 ただ、うまい具合にミステリー要素を含んであり綾辻先生らしいです。 どこまでが本当なのか・・・とずっと考えながら読んでしまいました。

    0
    投稿日: 2016.12.12
  • どうかなぁ

    ミステリーとしても少し中途半端な感じ。 振り切ってしまうぐらい行ってしまっても良かったのでは・・・。

    2
    投稿日: 2016.10.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ある人に勧められて購入。 それぞれの話が繋がっているのかと思っていたがそんなことはなかった。 どの話もどこか歪んでいて、その不安定感が心地よく、世界に浸ってしまいました。

    0
    投稿日: 2016.08.15
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    表紙、めっちゃ好き♡ これだけで「買い」の1冊w 3編とも綾辻さんらしい作品。中でも表題の「フリークス」が一番交錯しているw そして、そこが好きww 解説は、道尾さん♪ やっぱりいいなぁ、綾辻さんw

    0
    投稿日: 2016.07.18
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    精神病院を舞台にしたホラーミステリー短編集。 表題のフリークスは、何が現実で何が妄想なのか、なんだかはっきりしなくてちょっとモヤモヤ。 精神を病んでる人物が主人公なので、3作品とも読後感はよくないが、それがいい。 館シリーズはあまり好みではないので、次はanotherを読んでみよう。

    1
    投稿日: 2016.05.27
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    精神科病棟を舞台にした短編集です。 オチが似ているのでラスト1編、「フリークス」は読んでいる途中でもだいたい想像できましたが、それでも引き込まれました。 小説の中にさらに小説が入っている作品は館シリーズにもありましたが、これまであまり読んだことがない作風?なので新鮮でした。

    0
    投稿日: 2016.02.17
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    精神科病棟の3つの病室を舞台にした、3編のミステリー集。 “J・Mを殺したのは誰か?” 入院患者が書いたその原稿は、解決編のない推理小説そのものだった。 小説家の私と、私の友人である探偵の「彼」はこの難問に挑む。 覚悟して読んでいてもやっぱり騙され、驚かされる。 そこにある文章が真実であるという前提で、与えられる情報を飲み込んで物語を想像し頭の中で展開させているから、新しい“真実”が投げられた瞬間、その一瞬で今までの全てが塗り替えられてしまう。またやられた。 内容が重苦しいので、少し疲れました。

    0
    投稿日: 2016.01.09
  • 精神病棟の患者を題材にしたミステリー短編集

    面白かったが、綾辻行人さんの作品としてはいまいちだと思う。 一本目は多少騙される要素があるものの、登場人物が精神病棟の患者で、彼らの主観は大抵現実と食い違っているとわかってしまえば、続く作品はネタが大体予想できてしまった。 精神病棟の前提無しなら、良い感じの逆転もあって楽しめたかもしれないが。

    0
    投稿日: 2015.09.22
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    お名前は知っていたけれど、初めてこの方の作品を。 精神病に絡む3作品。どの作品も読みながら謎解きしたりどういうことだと思ったり、さらっと楽しめた。 とはいえ、私はこういうのが合わないんだろうなあと。 面白いし先が気になるのだけれど読後に特に心に残ることがなかった(多分好みの問題) こういう雰囲気は好きなんだけど何かが合わなかった感じ。ただ面白かった。

    0
    投稿日: 2015.09.15
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    精神科病棟を舞台にしたホラーちっくなミステリー小説。 3篇の短篇から成っていますが、 表題作「フリークス」ではこれまでの物語の基盤すら揺るがす結末が待っています。 こういう暗くて怖い話こそ、綾辻さんの本領ですね。 道尾さんの解説も入っています。

    0
    投稿日: 2015.08.29
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    怪奇現象など、外部からの恐怖ではなく、自分の中にもあるかもしれない狂気が、最も恐ろしい。 深泥丘奇譚と系列するが、もっと、踏み外したら転げ落ちる感が、身近な、ソワッとした恐怖感がたまらない。 表紙絵の遠田さんのイラストもいい。

    0
    投稿日: 2015.08.20
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     今作「フリークス」には、この作品を含む三つの短編が収録されている。そのどれもがホラーチックなミステリー仕立てとなっており、※蒸し暑いこの時期に読むにはピッタリなのではなかろうか。しかし、ホラーと言っても幽霊などそちら方面の怖さを描いているわけではなく、病院を舞台とした、精神病患者視点(途中第三者視点も登場するが)で物語は語られていくため、描かれているのは、何が本当で何が嘘なのか、というような頭が混乱してそれに伴い不安感を覚えるような怖さである。  読了してみて、個人的には二作品目の「四〇九号室の患者」が好きな話だと感じた。ネタバレ防止のためかなり大雑把にあらすじを明記するなら、不慮の事故で夫や自分の記憶、さらに脚までも失い、顔には重度の火傷負ってしまった女性が、入院している病院で自分は何物であるのかを少しずつ紐解いていく…という話である。ただ、他の作品においてもそうだが、最後には綾辻氏特有の大どんでん返しが待っているため、これからこの作品群を読む方々には、このあらすじすら疑ってかかってほしいということは言わずもがなである。  最終的に、人間こそが畸型種(フリークス)なのではないか、というような少し哲学的な要素も加わってくるが、ミステリー作品として十分楽しめるものに仕上がっているのではないだろうか。 ※2015年(平成27年)8月18日投稿

    0
    投稿日: 2015.08.18
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    三篇の短編集、あるいは三連作。表題作『フリークス 五六四号室の患者』の気持ち悪い世界が何とも言えず好きです。 総合して言うと可もなく不可もなく、かなあ

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    投稿日: 2015.08.08
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    うーん、いつもの綾辻さんって感じですかねぇ。 夏らしいものを選んで読んでるんですが(笑) あー、館シリーズの新作が読みたい!!

    0
    投稿日: 2015.07.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初綾辻さんでした。 読むまでは、綾辻さんの作品って難解なミステリーという印象だったのですがこの作品はとても読みやすかったです。 精神病棟が舞台で、そこの患者が主人公の短篇集。 という設定もあって、頭がぐるぐるするというかすこし異常な世界に足を踏み入れてしまった感覚で、読んでいる途中も読了後も不安定な感じがしました。どっぷりつかれるほどの世界観を作れる作家さんなのかな、と思ったり。 個人的には、最後のフリークスが好みでした。作家と564号室の患者、M・Jを殺した犯人、探偵…曖昧に全てがないまぜになる感じ、とても好きです。一回読んだだけでは理解できなかったので、ゆっくり読み返して考えてみようと思います。

    0
    投稿日: 2015.07.15
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    精神病患者がテーマの三作品。少し、ワンパターンな感じを受けてしまった。この手のものは、続けて読むといまいちなのかもしれない。

    0
    投稿日: 2015.06.07
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    精神病患者にまつわる3つの短編なので 目線が患者目線になっている。 1、2話と3話目は、ちょっと趣向が違ってます。 現実と妄想の境目がわからなくて惑わされる。 正常?な人から見たらどうなっているかという 種あかし的なラストで謎?が解かれるというか 正解がわかるという感じです。 1,2話の真相は、本当に予想外。 でも、患者さんの精神世界だからね。 普通の謎解きとは違うので、悪夢から覚めた感じ? 「感じ」・・・が多いけど、本当にそんな感じ(^◇^;)

    0
    投稿日: 2015.01.11
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    良くも悪くも綾辻さんの作品。 綾辻さんが書いたって思わなければ意外性がすごい。 でも、綾辻さんが書いたと思うと・・・・

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    投稿日: 2014.12.26
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    頭の中がぐるぐるしました。 単純なお話だと思うのですが、謎を解明するに連れてよく分からない部分が現れる。 そんな風に感じる作品でした。

    0
    投稿日: 2014.12.13
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    積読消化の一晩、一気読み。 精神病院を舞台にした、ホラー・ミステリー三編。 大好きな設定だし、ホラー的よりはミステリーとしての面白さはある。しかし、期待値高かっただけに、少しモノ足りない感は否めなかった。その分、評価の★、いまいち伸びず。 好み順に軽く紹介します。 作中作的「フリークスー五六四号室の患者ー」(所々、少し、クドいかな)。叙述トリック的「四○九号室の患者」(何となく、オチは予想通り)。そして、「悪魔の手ー三一三号室の患者ー」(途中までは良かったが、オチがあまり好みでない)の順かな。

    0
    投稿日: 2014.08.18
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    ちょっと怖いというか、なんか不安になってしまうホラー・ミステリーでした。 舞台が精神病院ということを考えながら読むと、オチは何となく途中で分かりました。 でもオチよりも雰囲気が充分に楽しめました。 3つの話がありましたが、私的には表題作の『フリークス』が1番おもしろかったです。次は『四〇九号室の患者』かな。 江戸川乱歩は全く読んだことがないんですが、ちょっと読んでみたいかもと思いました。 読了感に爽やかさは全くありません。 あと、表紙が怖いです。

    0
    投稿日: 2014.06.28
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    精神病棟で繰り広げられる畸形ミステリー短編集 http://on-the-road.co/?p=1127

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    投稿日: 2014.05.25
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    【目次】 ・悪魔の手-三一三号室の患者- ・四〇九号室の患者 ・フリークス-五六四号室の患者-

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    投稿日: 2014.03.31
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    久々に綾辻行人。 短編連作だが、 この中だと409号室が一番良かったかな。 落ちは何となく予想できるのだけれど、 どれも読んでいて不安になってくる。 こういう雰囲気作りはホントに上手いと思う。

    0
    投稿日: 2014.03.29
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    精神の病を題材にした三話の短編。現実と妄想、正常と異常の淡い境界を楽しむホラーミステリ。違う世界に引きずられそうな魅力があります。三話ともそれぞれ趣向が凝らされオチも綺麗。

    0
    投稿日: 2014.02.22
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    精神科病棟を舞台にした短編集。 ホラー要素を含んだミステリー。 結末の意外さよりも、内容、雰囲気のおどろおどろしさの方が印象的。特に三本目の「フリークス」はかなりの不快感を感じる(誉め言葉)。

    0
    投稿日: 2014.01.30
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    読み進めていくうちに だんだんこちらまで不安定になっていく感じ。本当に私は存在しているのか?改めて''自分''を確認したくなる。

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    投稿日: 2014.01.23
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    ミステリというか、ホラーというか。 気持ち悪い感じのミステリ的な短編集。 江戸川乱歩が好きな人はきっと好き。 精神病院の患者によるミステリ。 だいぶグロい表現もあったりするので、軽く読んでみてちょっと後悔した。 各々の話がどんでん返しで終わるので、とりあえずもう一回読み返してしまった。 どこからが正常でどこからが狂気なんだろう。 真実ってなんだろう。 それにどれほど価値があるんだろう。 全く「正常」な人なんていなくて、どこかしこ狂っているといいよね、って思った。 狂気な話に惹かれる人にオススメ。

    0
    投稿日: 2013.12.04
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    相変わらず読みやすい文章 短編は三つあり、一つ目、二つ目と結末が衝撃的で、若干後味の悪い感じが堪らん。 そして最後に表題作のフリークスとなるのだが、最後は少し飽きが来てしまったようで、前の二つほど楽しむことができなかった。

    0
    投稿日: 2013.12.01
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    アンティークな匂いのするホラーミステリ。 幻影的で読む者を異形な世界へ誘う。 雰囲気は味わえるが、ミステリとしてはあまり特徴がなく、印象が残らない。

    0
    投稿日: 2013.11.02
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    うわぁ・・物凄い本を読んでしまった((;゚Д゚)))) 「精神科病棟」を舞台にした3つのお話。なんだか自分が、今、ココに、ちゃんと実在しているのか思考がおかしくなりそう・・ まるで「ドグラ・マグラ」の代名詞『ソレを読むと発狂してしまう』くらいの衝撃。京極氏が彼岸へ誘ってくれたように、この作品で綾辻氏に壁のあちら側へ連れて行かれてしまった。 フリークス=畸形。最終話に登場する異形の者達。こちらの精神までも異形になったような感覚。正しく思えるコトなんて見方を変えたら実は・・・ 江戸川乱歩作品が出てきてなんか得した気分♪

    0
    投稿日: 2013.09.05
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    物語のテーマ部分が自分好み。 ツッコミは野暮、文章だからこそのトリック、もしかして…と思わせてくれるサービスも楽しい。 短編集なので全体的にさくっと読みやすい。装丁も好みで嬉しいです。

    0
    投稿日: 2013.08.25
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    本格とホラーがうまく融合した作品です。3編とも異様な雰囲気を醸しだしています。精神病院ならではのトリックを用いているところが素晴らしかったです。 おすすめは最後の【フリークス】。幻想小説としても本格ミステリーとしても一級品だと思います。

    0
    投稿日: 2013.08.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    思考と、推察をしないと読みきれない。 でも、それをしてしまうと本を楽しめない。 そんな感じでした。 夢魔の手 三一三号室の患者 何も考えず読んでいたら、「えっ」と思う幕引きだった。 まさかそんな設定だったのかと。 前に読んだものより、よっぽどホラーでミステリアス。 表現力というか、編集力というのか、文字の演出の仕方がいい。 作中に出てくる子供の日記、ひらがなメインなのですが、 そこに書かれている内容は子供のようであり、違った印象を感じた。それは何か文章というのか、文章力がぶれてる部分が多々あり、子供っぽくない部分がありました。それがまさかフラグとは思わなかった。 わざとそういう風にしていたんだと思うと、ちょっとした鳥肌。 言葉遊びとはいえ、こういうちょっとした遊び心は真似したいところです。 魔法の言葉じゃないですが、 『~できましたか?』 は恐怖です。それで魔法が終わって、またはじまってしまうんですからね。 四0九号室の患者 先が読めたはずなのに、自分で自分の考えを消してました。 というのも、まず夫であるはずがないという前提を勝手に作ってました。 男であれば、自分で自分に気づくだろうと。 でもまぁ、心が壊れてしまった人間にそのことが満足にできるのかという考えをなくしてました。 男の象徴する部分は事故でなくなってしまったようですし。 放置されていた死体は、二択のうちの一つでしたのでここらへんは推測通り。 ただ、最後の一文が意味深で怖い。 どういう意図であの文章を追加したのか……。気になります。

    0
    投稿日: 2013.08.13
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    久しぶりにこの手の本を読んだような気がします。 こういうモヤモヤしたミステリー…一時期すごく好きだったなぁ。これも一種の厨二病みたいなもんだと思います…てか思ってました?発症時期は小学生後半からまさに中2くらいまで。 なんかこういう系はかっこいいなと思いながら読んでいた気がします。 懐かしかった。

    0
    投稿日: 2013.08.08
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    全体として他と被らないような短編集である印象を受けた。割とグロ系とも受け取られるかもしれない。作品ひとつひとつで、口から思わずなるほど!と出てしまいそうなオチ、トリックであった。

    0
    投稿日: 2013.06.13
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    この作品世界こそがフリークス(異形)なのではないか。人間の内面が作り出す歪んだ、ある種虚構の世界。自らが作り出した異形の世界で人間はさらに苦悩する。心の闇を描き出す、じわじわくるような恐怖。ラストも意味深さもこの歪んだ世界観を表現するにふさわしい終わり方だったと思う。

    1
    投稿日: 2013.04.24
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    表紙のイラストに惹かれて買いました。 ミステリーと、ちょっとホラーな短編集。 サクッとすぐに読めました。 面白かったです。

    0
    投稿日: 2013.04.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    表紙とっても好き 内容については私にとっての意外性はあまりなかった。 二話目が好きかなぁ。 精神がおかしくなっても、それとともに思考能力が欠如するわけではないからね。 フリークス。 この作品のなかには、いろんな自分が投影されているから 深くよめるよね。 肉体は、精神を弾劾するのか。 するよね なんというか、リスカみたいだなって思った。

    0
    投稿日: 2013.04.17
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    ホラー要素と謎解き要素のある連作中編集。 舞台が精神病院ということで、三編とも現実と妄想が混濁している話でした。 謎解き部分はトリックなどがあるわけではなく、文章で読者をミスリードしておいて、最後に「ああ、そういうことか」と認識をひっくり返すタイプ。 ホラー要素は若干グロ系が入っている程度で、ホラーが不得手でもそれほど怖さは感じませんでした。 すべて短めということも考えると、読みやすい一冊だと思います。

    0
    投稿日: 2013.04.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんだかどれも似た様な話し。 しかも、最近読んだ法月倫太郎の冒険にも似た様なものがあり 少しがっかり。 短編のせいかキャラに感情移入出来なかった。

    0
    投稿日: 2013.02.09
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    真実と妄想、正常と異常の狭間にある歪んだ世界観が拡がり、どこまでが真実の世界でどこからが妄想、虚構の中にあるのかわかりづらい。おそらく一般受けが難しい作品(ホラー作品はそもそもそんなものかもしれないが)。しかし個人的にはこうした少しクセがある一般受けしなさそうな作品は好みである。これが初の綾辻作品ではあったが、好印象をもって他の作品にも手が伸びそうな作家に出会った気がする。

    0
    投稿日: 2013.01.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

     十年以上前に読んだはずのもの。角川文庫で最近出た、というのをどこかで知ってずっと欲しかったのです。ようやく買ったと思ったらその日のうちに読み切ってしまいましたね。内容はあまり覚えてませんでした。  なんというか、やっぱり好きだなぁ、と。じわじわじめじめ、くるくるぐるぐる、じっとりと忍び寄り、這い寄ってくるような、湿気を帯びた狂気。勢いだけじゃなくて、言葉を飾りたてて誤魔化しているわけでもなくて。なんていうかなぁ。しみじみと、「嗚呼、狂ってやがる」と思える、そんな世界。  K**綜合病院の精神科病棟が舞台。頭のなかが軽く飛んじゃってる人々と、身体的にも若干の畸型のある人々と。畸型者と書いて「フリーク」とルビが振ってあって、タイトルはこれからですね。  「夢魔の手 ――三一三号室の患者――」「四〇九号室の患者」「フリークス ――五六四号室の患者――」の三つが入った中篇集。個人的に一番狂気が感じられたのは三一三号室。  内容をほとんど忘れていたとはいえ一度読んでいたためか、どれもなんとなくオチは想像がついたな。三一三号室はむしろ「患者はこの息子の方」だろうと思ってたし、四〇九号室は「お前、旦那じゃねぇの?」と思ってたし、五六四号室は「探偵は主人公の第二人格」だと思ってたし。いや想像がついたからどうだってわけじゃないんだけど。  抜粋。三一三号室から。  幾重にも重なり合い、相互に干渉し合う際限のないひずみ(、、、)の中で、こうして僕はゆるやかに狂っていくのだった。 11.06.06

    0
    投稿日: 2013.01.01
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    ーーー巨大な才能と劣等感を持ち、五人の子供に人体改造手術を施して、"怪物"と呼んで責め苛む マッドサイエンティストJ•Mはある日、惨殺死体もなって発見される。 「J•Mを殺したのは誰か?」 本格ミステリとホラー、そして異形への真摯な愛が生みだした、歪み真珠のような三つの物語 表紙に惹かれて手にとった、初めて読む綾辻行人の短編集。 ジャンルでいえばホラーでもありミステリでもあるから、どちらが好きな人も楽しめるはず(・∀・) ミステリの種明かしがなされるたびに、視界が開けるような気がするのに 気づけば自分の立ち位置が危うくなってしまう。 非常に"湿度"の高い作品で、まとわりつくような雰囲気が文章から伝わる。怖い怖い。

    0
    投稿日: 2012.12.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    病院の精神科に関連した短篇集 1つ目は予想外の展開でびっくり。2つ目は早いうちから読めてしまった…けど、2人の女性の真実には気づけなかった。3つ目もある程度読めたものの、少し予想を裏切られた。 本当の普通な人なんていない、なるほどなぁという感じ。

    0
    投稿日: 2012.12.24
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    三篇。最後の話しで綾辻さん特有の、『それ』が「本当」なのか「嘘」なのか分からない表現でぞくっとした。

    0
    投稿日: 2012.12.12
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    精神病患者の短編三話。 この手の本は割と好き。 自分では正常だと思っていても、他人は異常だと思う。読んでいて自分も異常なのではないかと不安になる。 おもしろいです。

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    投稿日: 2012.12.05
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    Anotherの表紙を描く遠田さんがまた担当したと聞いて。どうなんだろう、早く読んでみたいけど、まだまだめぐり合うのは先になるような気がしている。

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    投稿日: 2012.11.13
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    精神病院に関する三編からなる短編集。 短編はあまり好みではないですが楽しめました。 一話、二話はスッと読めたんだけど、 三話目はちょっとまわりくどいかな。 オチも結構、最初にわかっちゃうし。 ホラーなので苦手な人は気をつけて。

    0
    投稿日: 2012.10.20
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    サイコ・ホラーといった方が良いかもしれませんね。実はこういうジャンルで綾辻さんの文体はとても映えるんだなぁと実感した作品。短編集でどれもするっと読めます。

    0
    投稿日: 2012.09.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    期待通り。久しぶりに期待通り。 綾辻さんは信頼できます。 舞台や内容、雰囲気、仕掛けも好みでした。

    0
    投稿日: 2012.09.25
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    精神科病棟に入院してる患者さんの話。 3話の短編集。 世にも奇妙な物語みたい。 まぁまぁ(^^;;

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    投稿日: 2012.09.13
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    総合病院精神科に入院する患者にまつわるエピソード3話。 第一話は、オチがなかなか衝撃的だった。 第二話は完全に先が読めてしまった。 第三話は回りくどい割にオチがストレートすぎる。 総合的に、まあまあ。

    0
    投稿日: 2012.09.12
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    精神病棟を舞台にした3つの中短編。ミステリーというよりゴシックホラーのような、鬱蒼とした曇天の空の色が似合う歪な物語。綾辻行人の代名詞である”新本格”の文章で綴られた怪奇小説といった具合。 著者の書くミステリーの世界とは違ったぐらぐらとした世界が広がる。

    0
    投稿日: 2012.07.31
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    綾辻さんの推理小説っぽい推理小説(笑) 3つの短編がはいっています。 「四〇九号室の患者」が個人的に一番面白かったです。 中間あたりで「もしかして」と思う方は多いと思いますが、半信半疑でラストまでいき「あぁ・・・」と何とも言えない感情に包まれました。 私も言葉を失いそうになった(笑) 私含め一般人の人には非現実的な内容で、ある意味ファンタジー気分で読めるかもしれませんね。 こういう内容の小説が読める自分は平和なんだな。

    0
    投稿日: 2012.07.22