
総合評価
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powered by ブクログ上・下巻に分かれた907ページにも及ぶ長編ですが、 一気に読んでしまうぐらい中身の濃い面白い内容でした。 赤沢運送のトレーラーが走行中にタイヤが外れて歩行中の母子を直撃。 製造元のホープ自動車が出した調査結果は「運送会社の整備不良」だったが、 運送会社社長の赤松徳郎はその結果に納得することは出来なかった。 小さいながらも誠実で堅実な経営を行ってきた赤沢は、 整備に関しても他の中小運送会社と違いしっかりと確実に行ってきた自負があるからだ。 真相を追及する赤松の前を塞ぐ財閥系大企業のホープ自動車。 家族も周囲から誹謗中傷を受け、会社の経営も危機的状況に陥ってきた。 将来を絶望しかけた赤松に週刊誌の記者・榎本が驚愕の事実を伝えて来る。 事故原因となるハブの故障だけではなく数多くの故障を隠すホープ自動車。 大企業の倫理を振りかざして妨害を続けるホープ自動車に対して、 赤松は大切な家族を、社員を守るために、徐々に真実を証明していく。 いつもながら池井戸さんの作品は登場人物がとても人間味にあふれていて、 読み進めて行くうちにグイグイと引き込まれてしまいます。 物語のテーマは「リコール隠し」。 実際に起きた事件が題材となっていると思いますが、 大企業の都合に翻弄される中小企業の悲劇が描かれているとともに、 それに立ち向かい真実を暴こうとする中小企業の社長の姿の胸が熱くなります。 「正義は勝つ」という言葉がありますが、 必ずしも正しい者が正しく評価されるということばかりではなく、 逆に世間的にも理解されず追いつめられていく姿には恐さすら感じます。 池井戸さんの作品には銀行を舞台とした作品が多く出てきますが、 今回の作品のように大企業の謝った倫理観や腐敗をテーマとした作品も多く、 「下町ロケット」や「鉄の骨」のように大企業に立ち向かう個人の姿を描いた作品も感動を呼びます。 「空飛ぶタイヤ」も長編なのに一気に読んでしまうぐらい、 登場人物の様々な人間模様が入り交じっていて、 息もつけない展開となるエンターテイメント性を感じました。
0投稿日: 2013.02.02
powered by ブクログがんばれー赤松社長!負けるな! 大企業に立ち向かう中小企業。 これでもかっていうくらい赤松社長を襲う数々の困難。 でも絶対最後には正義が勝つと信じて読み進めて、そして感動のラスト! 涙なしでは読めない! 最後の章のタイトル「ともすれば忘れがちな我らの幸福論」ってのが秀逸。
3投稿日: 2013.02.01
powered by ブクログとてつもなく面白い作品。 いやぁ、ひさしぶりに出逢いました。 NHKドラマで見た「鉄の骨」が面白くて、原作は誰かなと。それで読んでみた作品です。著者は元コンサルタント(ちなみにウィキペディアで著者について調べてみましたが、作品名以外の情報は非常に少なかったです。)とかいうことで、「結構長い作品だし、文章下手だったらどうしよう」と不安でしたが、なかなかきれいな文章でした。 それよりなにより、登場人物がそれぞれに個性的で力強く描かれており、ストーリー展開も魅力的でした。読んでいる間ずっと、みぞおちの辺りがジンジンし続けていました。 物語は「三菱自動車の度重なるリコール隠し」事件をモチーフにしたフィクションですが、「会社」という場所の空気がすごくよく描かれていて、サラリーマンとしても楽しめました。
1投稿日: 2013.01.22
powered by ブクログ結構面白かった。 財閥グループってこうなんじゃないかと思わせるだけのリアリティが凄い。 本当に小説なんだろうかと思ってしまう。 登場人物、視点がこれだけ多くて、 それぞれにその人生、考え、見せ場まであって、 その上で物語が破綻してないあたり、 この作者は凄いと思う。 文体はちょっと軽くてあまり好みではないのだけれど、 シリアスな重い内容のこの話には、これぐらいがいいのかも。 生きていくことは、働くということであり、 働くことが生き方を作り上げるものなのだと痛感する。 娯楽だけれど、自分を振り返ってしまう、そんな作品だった。
1投稿日: 2013.01.16
powered by ブクログ脱輪の事故原因を追及する赤松運送社長、赤松徳郎。 タイヤの製造元ホープ自動車の冷たい仕打ちや、 世間の「責任逃れ」という視線に必死に耐え、 大手企業のホープ自動車と、 先入観のみで調査をする警察とを相手取り、 中小企業の身でありながら真相を追究し続けます。 疑惑が晴れそうになるたびに、 ホープ自動車の上部の裏の手で握りつぶされることに、 ハラハラドキドキの連続でした。 倒産覚悟で巨大な企業に立ち向かう赤松の姿は、とても印象的です。 ここまでしているのに、真実がなかなか見えてこないのに、 苛立ちさえ覚えました。 実際にあった事件と良く似ていますが、 全て作者のフィクションだそうです。 でも、本当にありそうなお話です。癒着とか、天下りとか。 巨大な企業の上層部には、 何やらもやもやとした霧のような影が見え隠れしていますから・・・。 その点、庶民の立場で働く中小企業は 人間関係にしろ、仕事内容にしろ、わかりやすく感じます。 脱輪のタイヤで亡くなった女性の家族が被害者なら、 「整備不良」とされた運送会社の赤松社長も被害者でした。 自分の社員と家族を守り、 女性の家族へ誠心誠意で接する赤松社長の姿に、 人間とはこうあるべきだと思わせるものを感じました。
0投稿日: 2013.01.09
powered by ブクログ最後は、すっきりとする終わり方でよかった。良い作品だと思うけれど、人間の嫌な部分がとても多く、個人的にはしんどかった。
0投稿日: 2013.01.04
powered by ブクログ空飛ぶタイヤ 下 池井戸 潤 全ての問題がホープ銀行役員逮捕等の動きにより、物事が解決へとたどり着き始める ①拓郎が5000円札を盗んだ事件(濡れ衣事件) 生徒の真下が片山と組んだ嫌がらせと発覚する。 ②ホープ銀行が融資返済を求めるが、新たに融資をする はるな銀行が現れる。 ③拓郎の事件が解決したが、訴訟問題等で取り上げられている赤松に対して、片山が会長辞任へ追い込む。しかし、周囲の賛同を得ることができず、赤松は会長を続行することになる。 ④国土交通省の自動車事故報告書の内容が虚偽報告だったということが明らかになり、家宅捜査開始 T会議の資料が内部告発され、取締役等の役員は逮捕される。 さらには、重工や銀行等、ホープGの会社は2000億円の救済措置を行うことをせず、ライバル会社に救済合併を求めるようになる。 ⑤赤松運送の自動車で家族を失った柚木が、ホープ自動車の役員逮捕後、自分が誤解していたことをお詫びしにくる。 ⑥赤松運送の大口顧客だった相模マシナリーから受注の連絡が入る。
0投稿日: 2012.12.22
powered by ブクログ泣いた~痛快!感動! 信じる者が馬鹿を見る事もある社会の中で、それでも自分の信念を、家族を、社員を守るために戦う、日本のお父さんの偉大さを見た気がした。
1投稿日: 2012.12.22
powered by ブクログ弱小企業が大企業に挑む痛快なストーリーである。赤松運送の会社倒産の危機にありながらも自分らの正義を信じ、ホープ自動車の責任を追求する赤松徳郎の生き様に共感した。窮地の時に捨てる神あれば、拾う神がある。拾ってくれた神は一生大切にしたい。
0投稿日: 2012.12.20
powered by ブクログ力作だな。作者の作品にかける思いが伝わってくるようだった。 巧みな描写があるわけではないけど、筋書きと登場人物の作り込みが丹念に行われている。 大沢在昌の解説も良かった。
0投稿日: 2012.12.12
powered by ブクログ上下巻ものは下巻が失速するのは止む得ない。 負のスパイラルが酷すぎるが、現実もこの様なものかもしれない。 モンスターペアレントに襲撃されるは、週刊誌のスッパ抜きを期待していたのに、記事掲載が揉み消されるはで、通常の人間なら自決決行しそうなものだが。 自らの精神力の強さと家族の結束、信じてくれている社員に対して、正義を貫き通すのは並々ならぬことだ。 「正義は勝つ」という結果になり正直ほっとしている。 文中に何度も出てくる「企業の常識、世間の非常識」はどんな企業にも些細な場面で起きることで、そんな事にこだわっていれば仕事が進まない。 しかし、それが心のどこかに引っかかって 何とも言えない焦燥感に見舞われる人間であれば、それこそがまともであって、麻痺してしまうと、”人間的非常識” となってしまい、コンプライアンスどころの話ではなくなってしまう。 生きていく中で、世渡り上手に徹するかか、苦難が待ち受けてるのを知って真正直に生きるか、様々な場面で考えさせられる小説。 販売戦略課から商品企画部へ移った沢田によくぞやってくれた、と言いたい。
0投稿日: 2012.11.21
powered by ブクログ終盤、事故の遺族柚木と赤松のやり取りに、電車の車内で泣きそうになってしまった。 典型的な勧善懲悪の出来過ぎたお話ではあったけど、サラリーマンではない自分にとっては馴染みのない『会社組織』の中を覗き見ている感覚も含めて楽しめました。
0投稿日: 2012.11.15
powered by ブクログ結末は読んでるうちに大体予想がつく。早い段階から予想が簡単についてしまう話は面白くないものだが、この本は違った。そのエンディングまでにどんな過程を経て、どんな応酬があるのか。その経緯が小気味良くて飽きずに読ませる。 悪キャラと良キャラが非常にわかりやすく描かれているだけに、そのどちらにもなりきれない沢田が一番人間臭いのかなと感じた。
1投稿日: 2012.11.10
powered by ブクログ面白かった! ハラハラのしどおしで、いつ好転するんだろうと思いながら読みました。 メーカーの体質も問題だけど、銀行って何だろうって思ってしまう。 小説だけど、小説だからとは思えないリアリティを感じました。 それにしても待っててくれる人がいるっていいですね。
0投稿日: 2012.11.07
powered by ブクログ立場によって人は変わる。起きている事実は一つでも、立場によってその事実は歪められ、時には隠蔽され、またある時には騒ぎ立てる。機械のように処理できない人間の不合理さが、ビジネス小説という枠の中で物語を作り出している。 働くってのはなんだろうと考えさせられた。 人によって、自分の野心のため、夢のため、金のため、家族のため、仲間のため等、無数に存在しているだろう。じゃあ、私は? 真剣にぶつからないと、なにも見えてこない。
0投稿日: 2012.11.06
powered by ブクログ上下巻でかなりのボリュームなのに、久しぶりに時間を忘れるくらい夢中になって読んだ。 小さな運送屋が起こした死亡事故。そしてそこからの取引停止による経営不振。家宅捜査。家族への誹謗中傷。 そして製造元の自動車メーカーや、そのバックにある財閥グループ内での駆け引き。 こんな重たいテーマなのに、あっという間にストーリーに惹きこまれ、時には主人公である運送会社の社長と共に怒り、そして泣いてしまった。 他にも事件を取り巻く人達の、いち企業人としての矜持や葛藤にも注目。 ほんとに面白かった!
1投稿日: 2012.11.06
powered by ブクログ大企業に怒り、銀行に怒り、なかなか好転しない状況にハラハラし、登場人物が葛藤する姿に共感し、最後は気持ちよく終わる。これぞ小説の醍醐味。上下巻と決して短くないが、あっという間に読了してしまった。
0投稿日: 2012.10.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
気持ち良い! 結末が分かっており、その期待通りの結末を迎えた。 それは単調でつまらないという意味でなく、主人公に感情移入し「そうなって欲しい」という思いが、読み進めていく内に形成させるからだと思う。 自分の意思を貫く大切さを再確認しました。
0投稿日: 2012.10.26
powered by ブクログ結論は早い段階からわかったものの、どんどん暴かれていくホープ自動車会社の悪事、じわじわと赤松が真実に近づく感じ、また赤松のプライベートも事件の究明とともに好転していくところ、周りがホープ自動車を疑いはじめ最終的に赤松運送の無実が証明されるなど読み進めていく程痛快感を覚えた。非常に面白く、最初の数ページから、これは当たりの小説だと思わされた。 ただ、やはり結末が見えている故、最後あたりに読むペースが落ちてしまった。 だが、とても面白い作品であり、また池井戸潤が慶應文学部卒ということで尚更親近感が湧いた。 この作家の別の作品も読んでみたいと思った。
0投稿日: 2012.10.18
powered by ブクログ主人公のアカマツ運送トラックのタイヤが外れて、 歩道を歩いていたお母さんを死なせてしまうのですが、 タイヤが外れた原因は、整備不良だったのか、 トラックそのものの構造の問題だったのか、という作品。 先に映像みてしまっていたのですが、 映像でも小説でもどちらもすばらしい作品です。
0投稿日: 2012.10.09
powered by ブクログ事故原因の核心に関わる衝撃の事実を知り、組織ぐるみのリコール隠しの疑いを抱いた赤松。だが、決定的な証拠はないー。激しさを増すホープグループの妨害。赤松は真実を証明できるのか。社員、そして家族を守るために巨大企業相手に闘う男の姿を描いた、感動の傑作エンターテイメント小説。
1投稿日: 2012.10.04
powered by ブクログ分厚い小説。しかも上下巻。気おくれしつつも読みはじめた本ですが、僕の中のベスト5に入る小説でした。 架空の自動車会社をモデルにした企業小説。企業の驕り、不正、破滅。ホラー企業小説というジャンルがあるなら、紛れもない最高傑作。それにしても、脈々と積み上げた城が、砂の城となって一瞬で崩れ去るイメージがやけにリアルで本当に怖かった…。企業の論理やプライドは、どんなに大きな会社だとしても、人間にはかなわないのですね。 読了したとき、小説の帯に書いてあった「それは人としての矜持の問題」という言葉が重くのしかかってきました。だけど、明日からまた仕事が楽しくなりそうな予感がしてきます。 赤松社長、ホントあなたは熱い人ですね!
0投稿日: 2012.10.03
powered by ブクログおそらく、説明はいらないだろう。 ともかく、最初から熱い。 数十ページ読んだだけで、熱さがみなぎる。 これだよ、これ、俺が求めていたものは。 文句なし、これまでのNO.1作品。 内容を一言で言えば「最後に正義は勝つ」という王道 (解説をちょと引用的に) しかし、この一言では言い表せない熱い小説である。 また、いい文庫には、いい解説が(大沢在昌氏)ついている。 解説には、2006年の最高のエンターテイメント小説と評し、 この作品では、直木賞は逃したが、そのうち直木賞をとることを 「まっている」と予測し、 (2011年に「下町ロケット」で見事直木賞を受賞している。) 「リーチのかかった」ところにいると評価している。 しかし、自分はこの作品で、「リーチのかかった」のではなく、 「上がっていた」だと思う、直木賞という役は。 まあ、くだくだ書いてしまったが、 みんな、とりあえず、読もう。 そうすれば、日本も変るかも。
1投稿日: 2012.09.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上巻で溜まった鬱憤をたっぷりと晴らしてくれる一冊。 しかし、その中でもやはりホープ自動車や東京ホープ銀行の極端なエリート意識や、社内の政治構造には吐き気がするほどの嫌悪感がある。 また、PTAの片山淑女。モンスターペアレンツを地でゆく高慢ちきぶり。 大嫌いなタイプであり、この女性に対してもまた得もしれない嫌悪感を抱いた。 あとがきにて大沢在昌氏も記していたが、本書の魅力は、何と言ってもノンフィクションを思わせるほど現実的なフィクションであることだろう。 実際に最近ミラージュを発売した会社がホープ自動車のように思えてくるし、カードローンでやたらと個人に借金を負わせようとするあの銀行が東京ホープ銀行に思えてくる。 余談だが、亀井静香が中小企業金融円滑法を唱えたときは何と愚かな施策だろうと思ったが、本書の東京ホープ銀行多摩川支店の対応を読んでいると、当該法についても合理性があるように感じた。
1投稿日: 2012.09.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上巻で増幅させられたホープ自動車への怒り、理不尽さは下巻で一気に解消されていきます。このあたりの描き方、ストーリー展開は絶妙、今さらでお恥ずかしい限りですが、池井戸潤さんの文章に恥 魅せられました。
0投稿日: 2012.09.28
powered by ブクログ上巻読み終わったのが昨日の夜で、下巻読み終わったのがさっき。実質3時間ちょいで一気読みしてしまいました。 自分は中小零細でよかった。なんちゃって
0投稿日: 2012.09.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これはおもしろい。 これまで読んだ池井戸さんの作品の中で一番内容も充実していた。相変らず感動で思わず泣ける場面もあり大満足。ただ他の人のレビューにもあったようにPTAのくだりは特に必要なかったかも。 良い読書でした。
0投稿日: 2012.09.21
powered by ブクログ(上) 走行中のトレーラーのタイヤが外れて歩行者の母子を直撃した。 ホープ自動車が出した「運送会社の整備不良」の結論に納得できない運送会社社長の赤松徳郎。 真相を追及する赤松の前を塞ぐ大企業の論理。 家族も周囲から孤立し、会社の経営も危機的状況下、絶望しかけた赤松に記者・榎本が驚愕の事実をもたらす。 (下) 事故原因の核心に関わる衝撃の事実を知り、組織ぐるみのリコール隠しの疑いを抱いた赤松。 だが、決定的な証拠はない―。 激しさを増すホープグループの妨害。 赤松は真実を証明できるのか。 社員、そして家族を守るために巨大企業相手に闘う男の姿を描いた、感動の傑作エンターテインメント小説。 財閥系大企業に整備不良という無実の罪を着せられる中小運送会社社長ですが、同時に子供の学校においてもPTA会長として、子供のいじめとモンスターペアレントと闘う事に... まさに四面楚歌ヽ(*'0'*)ツ 『会社存亡の危機を信念に基づいて切り開いていく精神力』 『それを信じて支える家族』 『熱い思いを持っている社長についていく社員達』 『支援の手を差し伸べる運送会社社長と新規取引銀行』 読んでいて心が熱くなりました。 そしてこのお話は実在した事件をベースにしたフィクション。 ご存じのとおり三菱自動車のリコール隠し事件を題材にしたものですが、三菱グループという超大財閥企業と中小企業の運送会社との闘争という構図になっています。 本書は直木賞と吉川英治賞の候補にあがった本という事でしたが... もしかしたら三菱グループから圧力があったことで受賞できなかったのではないかとさえ疑わさせるほどリアリティがあります。 (勝手な想像ではありますが...) 筆者は人の命よりも社内的な保身のほうが重要な大企業の体質を痛烈に批判しており、大企業内で常識が世間の非常識となっていることにも言及しています。 そして出版社にも対しても広告費の削減を盾に報道をコントロールする実態なども明かされています。 殺人事件やセンセーショナルな事件が起きる訳ではないですが、登場人物の心理描写が絶妙でとにかく先が気になりあっという間に読み終える事ができました。 個人的には社会人の方に是非読んで欲しい作品。 サラリーマンなら絶対に遭遇したくない「自社のコンプライアンス違反に気がついたらどうするか?」という問題を読者に突きつけ考えさせられる内容にもなっていると思います。 読後、ドラマになってもおかしくない内容だなぁ~っと思いググっているとWOWOWではドラマ化されたのですね~ 流石にこの内容だけあり(三菱グループが舞台になっているだけに)地上波では放送が難しいのかな... こんな現状も虚しい事なのですが、今作は久しぶりに沢山の方に読んで頂きたいと思える作品に出会えました。
0投稿日: 2012.09.20
powered by ブクログ一気に読み終えた。 働く事の意義やコンプライアンスとは何かを考えさせられる作品だった。 社会の多くが大企業のサラリーマンや中小企業の社長や従業員であるが、もしこのような事態になったら、それぞれの立場で自分ならどうするだろう?と考えながら読むと更に楽しめる。 本作品は間違いなくオススメの一冊。 WowWowでドラマ化されたみたいなの見てみたいな。
0投稿日: 2012.09.14
powered by ブクログこんなに読者の期待を裏切らない本は、滅多にないと思います。あっぱれ!池井戸さん!と言いたいです。この本にはたくさんの登場人物が出てきます。その一人一人の心情、行動が実に丁寧に描かれています。読んでいて、これはノンフィクション?と思わせる、ジェットコースターのような展開に、寝ることも忘れそうになるくらい引き込まれました。 この本によって心が満たされました。この夏に、記憶に残る一冊(上下巻)の本と出会えたことがとても嬉しく思いました。
0投稿日: 2012.09.05
powered by ブクログ赤松運送とホープ自動車を中心に描かれた経済小説。名前こそ異なるがノンフィクションだと思わせる内容で、企業のあり方を問う作品。 事故にまつわる人たちの様々な立場と気持ちが描写されている。 緊迫感の高まる展開に読書欲を掻き立てられた。
0投稿日: 2012.09.03
powered by ブクログ長かったー!でも爽快な結末でよかったよかった。 上巻の途中から人物相関図を書いてたから、下巻はすんなり読み進めれた。 実際に起きた三○自動車の事件をモデルにしてるとのこと。フィクションだということだが、日本の大企業、とくに財閥系ってほんと昔のまんま。縦社会で社内に閉じてて。
0投稿日: 2012.08.29
powered by ブクログ自分なら諦めてることばかりが、本書では粘り強く継続して行く様が書き綴られている。 小説の世界だから、などという無責任な言い訳はしたくない。 自分に足りないものが見えてきた。 (最後まで信念を貫き通す精神力)
0投稿日: 2012.08.28
powered by ブクログ池井戸潤の作風は、野球の対戦を思わせる。 今回は、赤松監督兼選手率いる赤松運送とホープ自動車の対決。 ホープ自動車は一見、スポーツルールに従っているようでいる。 しかし、個々が個々の能力を信じて疑わないため、相手をなめてかかる上、スタンドプレーや相手を怪我させるというラフプレーが多い。 一方、赤松運送は一人として欠けてはならないぎりぎりのチーム。 チーム存続の危機の際、多くが離反していくものの、残った選手は精鋭達であり、監督をこよなく愛している。 ホープ自動車は審判をも味方に抱き込んでいるから、赤松運送は余計に太刀打ち出来ない。 赤松運送は時々「ここでホームランを・・・」と思っている。しかし、簡単にはいかない。葛藤するなかで、出塁を確実に点に繋げる野球を選ぶ。 打って、相手の前に転がせば、ピッチャーがいくら強くても、相手のエラーや走塁で少しでも点数は重ねられる。塁も埋められる。 そんな粘り強い赤松野球に、エラーを重ね、結束力を失ったホープ自動車は、攻撃でも満塁からボーンヘッドでみすみすチャンスを逃し、ついには勝利さえ危うい状態となる。 観客は最初ホープ自動車の勝利を疑わなかったが、躍動する赤松野球についには、声援を送るようになる。 最終回、プレッシャーに負けたピッチャーは満塁策をとるものの、ストライクが入らず、ついには押し出しによって初回の大差から逆転サヨナラを勝ち取る。 ・・・という感じだ。 野球だから字図らで書くと、「そんな奇跡話」、うそっぽい。所詮作り話。 同じように書いても、池井戸潤の文学はそれを感じさせない。 一緒にプレーをして、一緒に悩んで、泣いて。 そんな気持ちにさせてくれる。 「うまく出来てる、よく計算出来てる」という形容が失礼なほど、リアリティにあふれている。だからなのか、この作家さんを時々読みたくなるのか・・・と思った。
0投稿日: 2012.08.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
下巻を一言で言えば、カタルシスの王道。正義が悪を討つ。でも、話は簡単には進まずに、波乱に満ち溢れた筋道を辿る。ただし、ベタな展開ではないのに、「読者の読みたいツボ」を確実に押してくれる流れが素晴らしい。 この本を読んで個人的に一番考えさせられたのは、組織の中で生きる人々についてだった。自分の中に持っている正義は、会社組織における政治的な判断と、必ずしも一致するとは限らない。ただ、政治的な判断なんて時に遷ろい変化するもの。だからこそ、組織の中で生きる人間は、常に自分で考えた確固たる筋道を持って、行動して行かなければならない、そうでないと、組織の中で生き抜くことなんて出来ないし、意味が無い。そう強く考えさせられた。
0投稿日: 2012.08.19
powered by ブクログ面白かった 内容が内容だけに面白かったというのは不謹慎ですが 実際に合った三●自動車のリコール隠しを元に書かれた小説 実際には警察が入るまで何年もかかっているし、小説では重症を負った運転手さんは誰も巻き込まないように自身を犠牲にしている 責任を取りたくないがために、人の命をないがしろにした企業に活路はない こういった事が起きません様に 小説で事故を起こした運送会社の社長赤松の頑張りに賞賛を 証拠を提出したものの人間なんて自分の利己なんだと感じさせる沢田に若干がっかり 狩野や取り巻きが憎らしくてならなかった
1投稿日: 2012.08.15
powered by ブクログトラックの脱輪による死亡事故。 その原因、責任の所在を巡る大手自動車メーカーホープVS赤松運送の闘い。 面白い!とにかく面白かった。 正義とは?信念とは? 言葉で書くと簡単だけど、それを貫き通すことの難しさ。 ラストには赤松社長、家族、従業員、そして高幡刑事に拍手喝采!
7投稿日: 2012.08.15
powered by ブクログ見事な終わり方でしたが、終わってほしくないような、もっと読み続けたいような気持ちにさせられました。 読んでよかった。
0投稿日: 2012.08.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった~池井戸本は勧善懲悪で安心して読めます。でも、その間の流れなんかもほんとに面白い。大企業がこんなんであって欲しくないけど、少しこういうところもあるんだろうなぁ~
0投稿日: 2012.07.30
powered by ブクログ久しぶりに「読破」! リコール隠しでこんなにも面白いなんて。 でも立地場所がとてもリアルでホープに替わる現実の会社名がすぐに浮かぶ。 と、思ってたら著者は三菱銀行にいたんだね、そこにもかなりびっくり。どうりでリアルな…
1投稿日: 2012.07.24
powered by ブクログどこかで聞いたことがあるような、大手自動車会社のリコール隠しにまつわるミステリー作品。 池井戸ワールドの真骨頂という作品。登場人物の人物設定がクリアで、いつも思うがこのままドラマか映画の台本になりそう。とおもったら、WOWWOWで本当にドラマ化されていた。WOWWOW入ってないので見てないけど・・・
0投稿日: 2012.07.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上巻でのもやもやを一気に解消! と一筋縄ではいかないところが面白かった下巻。 とにかく面白かった。 工業系の仕事ではないのでどこまで忠実なのかはわからないが、銀行とのやりとりなどとてもリアルにかつわかりやすく描かれていて、スリリング。 赤松社長の姿をまるで父親を見ているかのように応援したくなった。 世のお父さんたち、きっとこうして頑張っている。 泣けました、爽快でした。
1投稿日: 2012.07.10
powered by ブクログまだ救われないのかと見てるこっちがハラハラモヤモヤする場面はあったけど、落ちるべきところに結果が落ちて、本当に良かった。企業同士のあれこれはなかなかに理解が難しい部分もあったけれど、色々なものがとてもリアルで、入り込んでしまう一冊だった。
1投稿日: 2012.07.10
powered by ブクログ最後は爽快なはず、と分かっていても赤松社長の苦戦ぶりには もう~やきもきしました(笑) フィクションなんですが、これ本当の事なんじゃないの?って思ってしまうぐらい生々しいですね。。。 それぞれ判断しているのは個人なのですが、皆組織の中での個人であって、「人として」の判断ではなく「組織として」の判断。 個人的な感情だけで判断できる訳ではないというのがよく分かります。 ホープ自動車・ホープ銀行・警察と大きな相手ばかりと戦わなければならなくなった赤松社長。 大企業・大組織の論理を振りかざされ、こっちまでイララ・・・・ 池井戸さんの作品はいつもどっぷりとはまってしまいます。 それだけ登場人物が魅力的なんですね。 あとPTAの部分も、読んでて「キィ~~~!!!」ってなりますね。片山さん(-_-メ 強烈な人ですが、さほど大げさとも思えない所が怖いです。
1投稿日: 2012.07.09
powered by ブクログmakikoからの借り本。 すっごいおもしろくて、下巻は1日で読了。 とある企業を想像してしまったけど・・・実際はフィクション。でもすっごいよく書けてるなぁって思った。 こんなんじゃ企業としてやってけないだろう・・・って思うけど、そういう常識的なとこも「当たり前に欠落」していっちゃったりして。 組織ってこわいなぁって思いながらも、最後は絶対に正義は勝つに違いない・・・と思いながら読みすすめて。 でも、もしかしたら・・なんていうスリリングさも味わった。 推理小説にはないドキドキ感も味わえて。 最後はほろっと。 やっぱり最後は「人」だよね。
1投稿日: 2012.07.08
powered by ブクログ非常に引き込まれ、ワクワクし通しでした。内容的には重い話なのに、読みやすく最後まで楽しめました。後半の爽快感が『下町ロケット』ほどではなかったので星は4つ。でも読み応えがあり、とても楽しく色々考えさせられる良いお話でした。
0投稿日: 2012.07.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おもしろかったー! 読み終わったあとは爽快!赤松最高! ホープの沢田にも人間らしいところがあってよかった。 会社の大小にかかわらず、ユーザって大事にしないとなあと改めて実感。
0投稿日: 2012.07.05
powered by ブクログタイトルと以前読んだ作品から明るい発明ねたかと勝手に思い込んでああ勘違い。大型車ならトップクラスの大企業のリコール隠蔽に翻弄される小企業経営者の話だった。大企業vs中小企業、銀行絡みという大設定は一緒だが。 不足なく面白いのだが、人の描写が大きな魅力の一つである作品なので、悪役側にも必ず居る家族も描いて欲しかった。主人公側の家族がいつも理想的に支えちゃうのもどうかとは思う。 紙面の都合もあったのだろうが、目立たないところで今回の筋立てを支えた過去の事故関係者たちの反応も欲しかったな。 点対称のように再登場した大手顧客への対応は経営者として甘過ぎ。報酬アップか契約書にドタ切り無しの項目をいれさせるとか匂わせるくらいはしようよ、社長。そういうんだから大手がでかいツラしてのさばるんだよ。
1投稿日: 2012.07.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上下巻の2冊 楽しませていただきました。 現実にあったあの事件をモデルにし あの企業の話 あの財閥グループの話なのね と 小説の向こうにリアル企業を透かせるどころか かなり鮮明に読者の頭に映し出させるのに これは実在の場所団体個人等とは一切関係ありません と書いてある。 うーんなんか納得いかない気もするんだけど 借景に騙されたって事なのか。 第28回 吉川英治文学新人賞候補作品 第136回 直木賞候補作品
0投稿日: 2012.06.26
powered by ブクログ大企業による組織ぐるみのリコール隠し。赤松は社員と家族を守るため、必死に戦い続け、ついに同様の事故を起こした運送会社の一つから、有力な証言と証拠を探しつかむ。 大企業の悪と戦う中小企業社長の善。ラストはスッキリ感動する。 2012.6.24
0投稿日: 2012.06.24
powered by ブクログ車のリコール隠しの事件をモチーフにした作品。 結果は想像できるのに、加害者扱いされる運送会社に対する世間の目や苦しい資金繰りにハラハラ・ドキドキしながら、どんどんページが進みました。 経営陣が逮捕されるに至った原因も、結局、お客様を見ず、会社中の論理が優先される企業体質にありました。いろいろ考えさせられます。
0投稿日: 2012.06.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あっという間に読んでしまいました。ちょうど新幹線移動で缶詰時間があったのも幸い。 ホープ自動車と書かれていますが、頭の中では三菱自動車に置き換えられ、でした。 いろんな人・組織が絡まりあって、思うように行ったり行かなかったり。後半は場面が入れ替わり立ち代わりで、あっという間に読み終わった。 赤松社長にエールを送りますが、サラリーマンの自分としては、やはりホープ自動車側の立場、ホープ銀行側の立場として見てしまいましたね。もし自分がその立場だったらどうする?なんて。 まあ、三菱や雪印などの事件が度重なり、企業が『隠蔽する』という選択肢をとることはまずなくなりましたけど。 自分がしているちっちゃな仕事でも、信頼を築き上げるのには相当の時間を要するのに、失うときはほんと一瞬です。でも信頼でつながっている人には本当に助けられる。人のありがたさを感じられる本でしたね。高幡刑事も最後はカッコよかったし。 でも、赤松社長にはなれないなあ。泣き寝入りというか、あっさり流されるだろうなあ。 こういうリアリティというか社会派的小説は初めてだったかな?? あと、最近、車の事故が頻発していますねえ。高速バスの事故や通学児童・歩行者に無免許運転で突っ込んだりと。原因はそれぞれですが、なんだかやるせないですよね。こんな事故・事件を起こすために車がある訳ではないのに・・・
0投稿日: 2012.06.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上巻からすごく日が空いてしまい、主人公と同じくらい(笑) やきもきしてしまった。 きっと結末は正義が勝つ!と信じていたけれど、これ以上無い位 痛めつけられていて、心底相手企業を憎んでしまった。 っていうくらい、のめり込んだ。 それでも至るところに味方はいて、様々な人の少しずつの助けを借りて、自分の手を、足を、頭を使い解決の方向へ持って行く。 すごく、格好良かった。 こんな潔い大人、周りにいない。 一方大企業の方々は、クズばかり。 でも、サラリーマンの悲哀も感じた。 最後に全ての解決の切り札となった証拠品を持ってきた彼、 もうちょっと心情の変化を描いて欲しかった。 すごいキーパーソンなのに、あっさりしすぎて残念。 好きにはなれないけれど、最初から最後まで、彼の動向が一番面白かった。
0投稿日: 2012.06.03
powered by ブクログ表向きは勧善懲悪で、主人公に気持ちを合わせて上巻から下巻へ一気に結論を求め、読みふけってしまえる作品です。 でも、主人公以外の登場人物それぞれの気持ちにもなってみて、自分ならその立場でどう考えるのかってのも重要。 実際の事件とカブるせいもあるけど、フィクションとして受け止められないだけのリアリティが存在するのは、それぞれの立場が他人事ではないせいかも。。。
0投稿日: 2012.06.02
powered by ブクログ上巻は暗い話が多かったのだけど、下巻は解決編。綺麗な終わり方でスッキリ。出来過ぎ感もあるけど、楽しく読めた。赤松運送の社長さんがほんといい人で、こういう人の会社は大きくなるだろうな。 面白かった。他の本も読んでみたい。「下町ロケット」早く単行本にならないかな。
0投稿日: 2012.05.26
powered by ブクログ三菱自動車のトラックのリコール隠しを元にした物語。その事故を起こした運送会社社長赤松氏とその自動車会社のお客様相談係の窓口となった沢田とホープ自動車の内部での葛藤、また赤松の子供のモンスターペアレントの対応も混じって話はテンポよく進むので、今回上下あっという間に読めてしまった。沢田の内部からの改革という上訴も結局社長までが、グルであったので全く駄目であったということがあの会社の問題がそこにある。 池井戸さんの話はポンポンと苦難と救いの手がやってくるので非常に読みやすい。また話の内容が本当に内部でもこんなことが有ったんじゃないかということが描かれ、妙に納得してしまう。三菱という大財閥で、自動車があの時点でかなりお荷物になっていたことが描かれている。最終的にはどこかに吸収合併となってしまっているが、実際はまだ三菱自動車はあるね。ちょっと現実とは違うが、本当は本の通りになってもおかしくない気がするね、今の三菱自動車を見ていると。それだけ話がリアリティがありました。日本の自動車会社は多すぎて、そのうち今電機業界で起きている再編が自動車業界でもまた起きるかもしれないということを今回予感させました。
1投稿日: 2012.05.20
powered by ブクログ財閥系名門自動車会社VS中小運送会社社長の戦い後編。 赤松社長、被害者遺族、警察、自動車会社、銀行、雑誌記者、、それぞれの視点で描かれていて、もし自分が登場人物の立場だったら・・・と考えると、赤松社長の奮闘がとてつもなくすごいことだとあらためて感じました。 社員と家族を守るために闘う赤松さんの姿に涙涙。。 PTA総会のシーンもすっきりした! 想像通りのラストはとっても気持ちがよかったです。 今回、池井戸作品は初めて読んだのですが、どうして早く読まなかったのだろうという感じです。
2投稿日: 2012.05.19
powered by ブクログ三菱自動車のリコール問題を題材にした小説。 三菱という旧財閥に属される企業の傲慢が生んだ、タイヤ脱輪による死亡事件。 その傲慢に真っ向から立ち向かう、三菱自動車の下請けタイヤ企業。その戦いをストーリー仕立てで描かれている。
0投稿日: 2012.05.14
powered by ブクログ職場の方にお借りして。 直木賞を取ったということで、いつかは読んでみたいと思っていた作家さんだったが、この作品を読みたいとは正直思っていなかった。 「走行中のトレーラーのタイヤが外れて歩行者の母子を直撃した」というあらすじで、現実におこった大企業のリコール隠し問題を題材にした、ある意味ノンフィクションのような小説なのかと思いこんでたので、そうだとすると、ちょっと重いなぁと。 山崎豊子さん風なある意味「陰湿」な小説だったら、(読書の)体力的につらいなと。 ところが読み始めてみると、予想に反して意外な読みやすさ。扱っている内容は確かに悲しくて重いものなんだけど、物語はジメジメしていない。 主人公である赤松社長はどこまでも良い人だし、敵役の大会社重役はとことん卑劣だし、事故を捜査する刑事もあくまでも刑事だし。 そして、沢田課長の一流企業としてのサラリーマン振りとそのヨメのカッコよさ。 こんな感じで、登場人物たちが割と単純というか、わかりやすく描かれているおかげで、安心して読めた。 読後感は、爽やか。面白いエンターテインメント小説でした。
0投稿日: 2012.05.12
powered by ブクログページを繰る手ももどかしい,という感覚を久しぶりに味わえた本です。 通勤の電車の中で読みましたが,もう少しで読み終わりそう,って時に降りる駅に着いてしまい,2駅乗り過ごしてなんとかラストまで堪能できました。 ストーリーや登場人物の個性に無理も無駄もない,秀作だと思います。
0投稿日: 2012.05.11
powered by ブクログどんどんどんと読めて、ぐいぐい来た! 企業モノってあんまり得意じゃなかったけど、池井戸潤はおもしろい! 登場人物がみんないきいきしてるからかな。
0投稿日: 2012.05.11
powered by ブクログ上巻を読み終わった直後に、本屋に駆け込み下巻を購入。 上巻が苦難の連続だったぶん、下巻はストレス解消。我慢していたトイレにやっと行けた感じ。 ただ、池井戸潤作品の中では『下町ロケット』のほうが好み。本田宗一郎ファンには、是非こちらを読んでもらいたい。
0投稿日: 2012.05.07
powered by ブクログ赤松社長がんばれ。と何度も思ってしまいました。 それと同時に、この事故は本当にあった事故を題材にしているだろうから、犠牲者の方や遺族の思いは、さぞ無念だろうとも考えてしまいました。 人の命と利益を天秤にかけた時に、このような判断を下す企業には勤めたくないものです。
0投稿日: 2012.05.02
powered by ブクログ財閥系大企業ならではの、組織としてのボタンの掛け違いが顕在化するとここまで大きくなるのかと、同じサラリーマンながらにどこか遠い話のような感じを受けながら読み進めていたが、読み終えた後、自社でも少し何かが狂えば起こりうることなんだと思えるようになってきた。 池井戸潤の小説は、小説だけどビジネス書のような気持ちで読めてしまいます。
0投稿日: 2012.05.02
powered by ブクログ題材になった事故を覚えているから、結果がわかっているから赤松社長の罪は晴れるのだと解っているのだが、読めば読むほど泥濘にはまっていく彼の立場。それも奥さん、子供だけで無く、社員やその家族まで伴って沈んでいく流れに、世間の無情や大手企業のなかで政治ばかりやって無責任に生きていくサラリーマンに憤り、やるせない気持ちでいっぱいになった。 雑誌で事態が好転する、ほんの残りのページ数からして、この辺で変わるはずだという期待も見事に裏切られ、追い込まれる赤松社長の辛い気持ちが痛いほど感じられる作品。 世の中、サラリーマン社会とはこういうモノなのかと始めて知ったような気がする。私もサラリーマンなのだが、サラリーマンらしくない生き方をしたい。
0投稿日: 2012.05.01
powered by ブクログ面白かったです。赤松社長を中心とした話のみならず、銀行内部でのそれぞれの思惑、ホープ自動車内での各々の野望、雑誌記者、警察、被害者、PTA、それぞれの登場人物にドラマがあって飽きませんでした。登場人物みんなの個性が鮮やかなのも良かったです。僕がツボにはまったのは、父親の姿を見て息子が勇気を振り絞り男の意地を通したところ。またまた泣かされてしまった。池井戸ワールドにどんどんと引き込まれていく今日この頃です。
0投稿日: 2012.04.24
powered by ブクログ大手自動車会社のリコール隠しに奮闘する中小企業の運送会社の話。大手財閥企業のエリート意識、奢り、葛藤、いろいろなものが入り混じった人間の泥臭い部分をエンターテインメントにしている池井戸潤は、すごい。かなり感動した。 慶大法学部出身ならではの法律知識と、メガバンクのエリートバンカーだった知識を存分に生かした作品だったと思う。 上下900頁という長尺の作品だったが、読み終えるのが勿体ない位面白かったし、勉強になった。この作品で直木賞とれなかったのだから、「下町ロケット」は、相当の期待を込めてしまう!
0投稿日: 2012.04.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
めちゃくちゃ面白かった! その面白さは、内容は違えど映画『ショーシャンクの空に』に似ている。 絶望からスッキリ!という内容。主人公が悪に立ち向かうという構図も。 ストーリー自体は三菱自動車のトラック事故を基にしているとは思うけど、それによってどん底に突き落とされた運送会社の社長と、大企業である財閥系自動車会社や同財閥系銀行の争いは作者のオリジナルらしい。 自分の仕事と向き合うこと、従業員と向き合うこと、大企業と真っ向から対立すること、家族や学校とも向き合うこと等、主人公の赤松さんはあらゆる局面で闘っている。絶望的な気分になることもあるが、諦めない。 そして彼を支える古参の社員も非常にハートフルでいい。 池井戸潤の長編小説は希望が詰まっているものが多いな。銀行が舞台のもの以外は。
0投稿日: 2012.04.22
powered by ブクログ本を読みながら、リコール隠しの再現VTRの一場面を思い出しました。当時は大企業の会社ぐるみの隠蔽に、衝撃を受けました。未だに記憶の片隅にこびりついています。
0投稿日: 2012.04.19
powered by ブクログ面白かった。 実際に起きた事故に基づいているし、下町ロケットより会社の内部のこと、中小企業の社長としての立場、父親としてPTA会長としての立場等、具体的に詳細に書かれていて面白かった。
0投稿日: 2012.04.05
powered by ブクログ「下町ロケット」の前に、と軽い気持ちで手に取ったのですが、なかなかどうしてずっしり重い充実した内容の小説でした。冒頭でくぐっと引き込まれ、最後までハラハラし通し、企業を舞台にした小説になのに、PTAなど意外な場面の登場も効果的です。総じて好み、次が楽しみです。
0投稿日: 2012.04.02
powered by ブクログこれぞ王道といえる勧懲小説。結末をうやむやにして終わらせる小洒落た小説が多い中、こういうの読むと気持ちいいです。赤松側とホープの攻防に手に汗を握りながら読み終えました。 企業倫理の崩壊と悪辣なクレーマーの出現への社会風刺がこもった本作品。利益追求が第一の会社という組織で生きるというのは何たるか考えさせられました。そして片山さんはもっとこらしめてくれればよかったのに(笑)
0投稿日: 2012.03.22
powered by ブクログ事故原因の核心に潜む財閥系メーカーのリコール隠しが暴かれていく経済小説。会社で中間管理職を何年か勤めてくると、こういう小説の読み方が変わってきますね。様々な登場人物の決断や悩みを身にしみた問題として感じます。強烈に面白く、一気読みしました。
0投稿日: 2012.03.19
powered by ブクログ「空飛ぶタイヤ」池井戸潤 さすが池井戸さんは上手い。下敷きは三菱のトラックリコール隠し事件なんですが、そこに様々な人々を織り交ぜ厚みを増している。正義は勝つってのは分かりつつも、大団円までもってく技量は並みではないな。
0投稿日: 2012.03.19
powered by ブクログ下巻、読み終わりました。 長く息を止めた後、フっと残りの息をはきだして、新鮮な空気を肺一杯に吸い込んだ、そんな感じです。 現実とは違う(であろう)展開に、それぞれの再生を見て、清々しい気持ちにはなりましたね。 にしても、サラリーマンて奴を客観的に多方面から見せてくれました。楽でもあり面倒臭くもあり、自己と組織の間で矛盾にまみれて… 自分もその中にどっぷり浸かっていて、その事自体を自覚しなくなっています。 気づいても、それでも毎日は続いていきます。変わらず。 ただ、一つだけやりたいと思いました。 「自分の本当に大切なものは自分で守る」 その大変さが描かれているのが本書です。 それができた人に何があるのか、その答えの一つが描かれていたのだと思います。
0投稿日: 2012.03.14
powered by ブクログスピード感が増してきた『上』を読み終え、さらなら話の進展を期待。 また、社会に対して持っている先入観が自分自身とても凝り固まっている事を実感する。 大手なら大丈夫…告発・謝罪のあとであれば改善されているだろう…そんな馬鹿げた思考をしている事に気がついた。 それと、話の中では『ホープ』となっているが、どこがモデルになっているかは明白…まぁ、そのぶんイメージもしやすいので、読んでいてとてもおもしろうわけだが、ちょっと可哀想な気が…。 話は良い方向へと進んでいき、やっとこさ終焉かと期待するが、最後の最後までヒヤヒヤしていた。 この話はを通じて、これまで生きている中で培った社会へに固定概念を一度、いや常に疑ってかかる事も必要なんだと思った。 初めての池井戸潤さんの本は、大満足でした。
0投稿日: 2012.03.12
powered by ブクログ素晴らしい本に出会えた。 期待通りのエンディングを迎えてくれたが何度となく途中 高い壁が並び一筋縄に行かず、それがかえって読み終わった後の 心を晴れやかにさせてくれる作品である。 大企業って何なんだろう・・・ 組織って何なんだろう・・・ 本書を読みながら自分の会社と組織に関しても照らし合わせてしまい考えさせられた。
0投稿日: 2012.03.11
powered by ブクログ弱者が強者に立ち向かう勇気と信じる気持ちがすごく心にしみる一冊。 ここまでするかっていうくらいのどん底から這い上がる姿は最高!
0投稿日: 2012.03.11
powered by ブクログこうなってほしい結果になったのでよかったよかった。 社員に励まされたり息子が頑張ってたりの時は涙がでた。
0投稿日: 2012.03.10
powered by ブクログ途中、何度も涙を堪えるのが大変でした。幸運にも両方の立場を経験していることもあり、その描写の緻密さと残忍さにより引き込まれ、感嘆さえ覚えました。諦めない気持ちを思い出させて頂きました。スゴい本です!
0投稿日: 2012.03.08
powered by ブクログつかみかけた真相が、大きな闇に飲み込まれようとする。 一つの事件から明らかになる大手企業の暗い闇。 会社員の心の闇までを鮮やかに描写する。
0投稿日: 2012.03.03
powered by ブクログ下町ロケットの長編バージョンなストーリー。 他の方のレビューにもあるように、勧善懲悪なストーリーは読んでて気持ちいい。 個人的には、沢田がもっとやられてもいいかなと(笑)。 あと、何気に井崎がいいキャラだった。赤松社長は言うまでもなく。
0投稿日: 2012.02.27
powered by ブクログ三菱自動車のリコール隠し事件を題材にした作品の下巻。 大企業の大きな壁に果敢に立ち向かう 中小企業の社長。 そんな車掌に、社員、家族、敵対していた人々でさえ まとまっていく。なんとも爽快! 王道のストーリーをすばらしいタッチで書き上げた作品だった。
0投稿日: 2012.02.27
powered by ブクログ直木賞作品の『下町ロケット』と同様に、 中小企業と大企業の間の壮絶な企業攻防を描いた作品。 現実社会における立場上、 大企業サイドの要求を嫌々のみ込まなければならないことが 多々あるであろう中小企業サイドの悲劇。 圧倒的劣勢をくつがえしていく 中小企業社長の勇敢な姿が素敵だと思います。
0投稿日: 2012.02.26
powered by ブクログ後半。 ようやく立ち向かっていく道が開き始める。あとは決まっていて爽快感が残る。読んでいてて分かってしまうが、こちら側を読みたいと思う人も多いはず。やはり、池井戸潤の作品。
0投稿日: 2012.02.26
powered by ブクログ三菱自動車のリコール隠し事件を題材にしたフィクションの小説。事故が原因で、仕事も私生活もどん底に陥る運送業の中小企業社長。腐敗した大企業に対して信念をもって立ち向かう社長の姿に感情移入してしまう。どろ臭く、必死に頑張る姿がおっさんがカッコよく、気持ちが良い面白い話でした。
0投稿日: 2012.02.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
やはり池井戸潤さんの作品は社会派で面白い。 まるでNHK のドキュメンタリー番組を見ているかのよう。 現実の日本もこの物語のように、社会的に必要のない企業が淘汰されていけば、少しは景気が良くなるのかもしれないと感じた。 また赤松の啖呵にはとても爽快感を覚える。 この人のような生き方ができたならば素晴らしいと思う。 さらには沢田の妻、英里子も登場機会は少ないが機転の効いた興味深い台詞を発する。 魅力的な人物が沢山登場する作品である。
0投稿日: 2012.02.21
powered by ブクログ池井戸さんの企業をテーマにした作品は良く調査してあり参考になることが多いです。また熱い思いの経営者が頑張る姿にも感動します。
0投稿日: 2012.02.08
powered by ブクログ日本企業の隠れた風習を的確に表している作品である。 本書に登場するホープ自動車のように、日本企業は内への関係作りに注力しすぎている。もっと消費者への貢献に注力すべきだ。どのような行動を今すべきなのか、企業のplincipleを統一していかなければならない。
0投稿日: 2012.02.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おもしろすぎて一気に読み切った。正義は勝つといった感じで、悪役が完敗する様は読んでいて痛快だった。そこまでうまくいくかという位に正しい行動をとった人が報われるのは、多少リアリティに欠けるが、小説なんだからこれぐらいすっきりする方が気持ちがいい。
0投稿日: 2012.02.04
powered by ブクログレビューは(上)にあります。 これって確かWOWOWでドラマ化されていたと思うのだけど、どうだったんだろう?多彩な登場人物の心理的なところまで上手く作られているなら見てみたい。
0投稿日: 2012.02.04
powered by ブクログ脱輪事故と、それに関わる被害者、運送会社、自動車メーカーの苦悩、軋轢を描いた作品。 読みやすく、やはり企業という組織の中で戦う人々の姿には共感する部分が多くあって、池井戸潤の企業小説は本当に面白いなと思う。 弱者が、巨大組織に立ち向かう姿には勇気をもらえるし、勧善懲悪の世界観で読後の爽快感は最高だ。 『下町ロケット』もそうだったけど、とくに主人公がかっこよい。 働く男のかっこよさ。こんな人間になりたいと思うのだ。
0投稿日: 2012.02.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上巻のほうに感想は書いたので、こちらは読了後に調べた内容をメモ。 http://www.yomiuri.co.jp/atcars/feature/m-tire/20031004ve09.htm http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E8%8F%B1%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB%E9%9A%A0%E3%81%97 http://www.bitway.ne.jp/bunshun/ronten/sample/thisperson/040401.html --------------- ・1992年6月に初のタイヤ脱落事故を起こして以来、同様の事故は52件(うち人身事故2件)。 ・神奈川の母子死傷事故が起きても「原因はユーザーの整備不良だ」と主張、これまでと同様一貫して同社の構造的欠陥を隠蔽。 ・ところが3月10日、それまでとは一転、国土交通省に対し、「車輪設計上の欠陥」を認め、対象の大型車約11万3000台のリコールを申請。 ・5年間で起きたトラックメーカー4社のタイヤ脱落事故84件中40件はハブの破損が原因で、いずれも三菱製の大型車。 ・さらに、ハブ設計の際に通例行うテストコースにおける強度や安全性を調べる実車実験もしていなかった。 ・一審・横浜簡裁判決は報告内容について検討しないまま無罪。 ・これに対し、二審・東京高裁判決は「報告要求は適法・有効だった」と判断。 ・最高裁第1小法廷は「被告側の上告を棄却」。その結果、3被告をそれぞれ罰金20万円とした二審・東京高裁判決が確定。 ・宇佐美元会長は弁護人を通じてコメントを発表。「多数の証人尋問をして出された無罪の結論が、高裁でたった1人の証人を短時間尋問しただけで覆された上、最高裁で実質的な理由も示されないまま維持されるのは到底納得できない」と述べた。 --------------- 最後の、有罪確定後の元会長のコメントを読んで、この期に及んで罪を認めないんだな…と非常に残念な気持ちになった。 そして空飛ぶタイヤを読了後すぐ、三菱電機が防衛・宇宙関連の契約をめぐり、費用を過大請求していたという報道を聞き、改めて三菱って…と思った。 本の感想からは逸脱してしまった…
0投稿日: 2012.01.30
powered by ブクログ面白い! 狩野や三浦や沢田や片山の言動にふつふつと怒りが湧き出るかと思ったら、赤松や、宮代の人間くささに、目が潤む。 このドキドキ感は、あり得ないけどあり得そうな、絶妙なバランスの世界だからかもしれない。
0投稿日: 2012.01.27
powered by ブクログ下町ロケットの池井戸さん。こういう企業のことを描いた小説っていうのは、ぼくら教師にとっては、驚きと発見の連続です。み○びしが題材なんだろうと思うけれど、ノンフィクションじゃないらしい。下町ロケットのときもこの人が書いた小説って、ノンフィクションじゃないか!と思わせるぐらい、リアリティがあり、完成度が高い! 今回も、赤松運送の社長さんと同じ気持ちで、最後まで読み進めちゃいました。下町ロケットにも負けない力作です。
0投稿日: 2012.01.27
powered by ブクログこれは面白い。上下巻だけどあっという間に読めたなー。 仕事をしている人は少なからずどこかの場面でうなずけるはず。 皆にすすめよー。
2投稿日: 2012.01.20
powered by ブクログ直木賞作家、池井戸潤。 最初に読んだ『果つる底なき』が面白かったので、話題となったこの作品も、読んでみることにしました。 主人公は中堅の運送会社の社長。 所有するトラックの1台が事故を起こし、歩行者を死なせてしまったという時点から、物語が始まります。 事故原因を自らの会社の「整備不良」とされた主人公ですが、その調査の過程と結果に納得がいかず、トラックの製造元である大企業に問いかけます。 しかし、大企業の対応は、冷淡そのもの。 取引先、メインバンク、そして事故の被害者それぞれから、辛い対応を受けて苦境に立つ社長。 しかし、同様の事故がこれまでにも起こっていることを知り、自ら調査に乗り出す・・・・という展開。 過去に実際に起こった事件を、モチーフにした作品です。 事故を起こしてしまった背景にある、大企業の体制とその組織内抗争。 一度、権威ある機関に事故原因と判定されてしまった後の、小規模企業の立場の弱さ。 フィクションとは思いつつも、「実際の事件のときも、こんなことが起こっていたのだろうなあ」と、リアリティーを感じる内容でした。 登場人物それぞれの描き方にも力が入っており、ラストに向けた展開も息をつかせず、次に次にと、ページをめくってしまいました。 この作家さんが多くの読者に支持をされている理由が、この作品を読んで理解できました。 これ以降の作品も、読んでみることにします。
0投稿日: 2012.01.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
さすが池井戸潤。 三○自動車のリコール問題をモデルにした、エンターテインメント大作。 ホープ自動車の欠陥のせいで事故を起こしてしまう運送会社社長の赤松。 ホープ自動車でクレーム対応を行うかが、社内のリコール隠蔽に気が付く沢田。 ホープ自動車のメインバンクである銀行でホープ自動車に不信感をもつ銀行員井崎。 リコール隠しをスクープに使用と取材を続ける雑誌記者榎本。 多くの登場人物の思惑や動きが絡まり合い、物語は進んで行く。 赤松は会社、私生活ともになんども追い詰められるが、最終的には気持ちいい終わり方。 とにかく面白かった。
0投稿日: 2012.01.18
powered by ブクログすばらしい 感動作品 でした 上巻の最終で少し希望が見えますが大企業の工作で潰されていきます ホープ自動車内でも『リコール隠し』を公表し正して行こうという異分子が現れますがこれもことごとく抹消されていきます が 『赤松運送』の味方となってくれる同業者『児玉通運』や支援してくれる『はるな銀行』なども現れ・・・ くじけそうにもなりますが・・・・・・正義は勝つ http://momokeita.blog.fc2.com/blog-entry-51.htmlより
0投稿日: 2012.01.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
5点じゃ足りない。 最初、ブクログの評価を見て、 「4点超えてる!評価高いな~読んでみよう。」 って感じだったんだけど、5点じゃないのが不思議なくらいだよ! 起も承も転も結も信じられないくらい面白かった! 上下巻ある時はだいたい下巻だけ感想書くパターンなんだけど、 上巻終わっていろいろ叫びたかった。 下巻を読み終わるまで待てなかった! 心には吐き出しが必要なのだ! 下巻はほぼ1日で読み終わった~。 ご飯を食べるのも忘れてた! 赤松運送が良い知らせと悪い知らせがうまいこときて、一喜一憂した。 感情移入半端ない。 でも、上巻のあの暗雲がどんどん押し寄せる感じから、下巻は一筋の光からどんどん快晴になって行くのが興奮した! なんだろう、なんでもない文章なのに、この瞬間を噛み締めたくて、一緒に噛み締めたくて、同じシーンを何度も読んでしまう! 先が気になるにの、このシーンに浸っていたい感じ。 映画では好きなシーンを何度も見たりとかあるけど、小説でこんなこと初めて。 勧善懲悪で本当に良かった! 赤松ちゃん!やったね!大好きだ! 何度も泣けた良い本でした。 感動ってゆーか、心が揺さぶられた。 マグニチュード8くらい。 この本に出会えたことを感謝します! でも、現実には大企業に泣かされた中小企業はたくさんあるんだろうなって思った。 現実は勧善懲悪から程遠いからね。。。 ○菱の話なんだよねぇ。 この時、中学でだったから全然覚えてないな~。 このじけんについてもちょっと調べてみようと思った。 心が動くと体も動く。
0投稿日: 2012.01.14
