
総合評価
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powered by ブクログ高野さんが1989年から2000年(22〜33歳)まで暮らしたアパート「野々村荘(仮)」での出来事がギュギュっと詰め込まれています。 終盤で四畳半に移るのですが、8年間は三畳間! 入れ替わり登場する濃すぎる住人たちと、おおらかな大家のおばちゃんによる「ホントに?」と目を疑う事件の数々。 でも高野さんだったらまぁ…あるよな!と納得、何回も吹き出しながら読みました。 散々ドタバタしてたと思ったら、ラストでアパートを去るきっかけのエピソードがもーホントにステキ。 ちなみに、このアパートに暮らしながら高野さんが執筆したのは 「幻獣ムベンベを追え」「巨流アマゾンを遡れ」 「極楽タイ暮らし」「ビルマ・アヘン王国潜入記」 ムベンベは読んだので、次はアマゾンいこうと思います。
13投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログとても面白く一気に読了した。 高野さんと野々村荘の愉快な仲間たちのお話。まずまず、高野さん自身が面白く、個性的な感性でいらっしゃるから、周りにも同じような風変わりな人達が集まるのだろう。そして、次々に起こる珍事件はあり得ないことの連続で、どうなるのかと期待した。三味線修行の師匠との出会いも笑えたし、占い屋台と仙人は特に面白かった。チョウセンアサガオの話もぶっ飛んでいる。 最後は野々村荘と早稲田をあとにする場面で終了するが、高野さんの青春の二十代の成長を一気に見終え、嵐が過ぎ去ったような、、、少し寂しいような、、、不思議な感覚でいます。 本に載っていた他の本も手に取りたくなりました。 これからの高野さんのご活躍を楽しみにしております。
1投稿日: 2025.09.07
powered by ブクログ三畳一間と言わないまでも、昔ながらの下宿の様子がわかる自伝的作品として、藤子不二雄A『まんが道』や吾妻ひでお『地を這う魚』などがあげられるが、本書にはこれらの作品とはまた違った趣きがありむちゃくちゃに楽しませてもらった。 なにせ登場人物達が面白い。パンの耳を貰ってきて毎朝食べるほど異常なほどケチな上、寝返りをうつ音にすら苦情をいれる「守銭奴」、弁護士目指して熱量MAXで他人に世話を焼いて迷惑をかけまくる「ケンゾウさん」、また探検部関係者では宇宙旅行を本気で提唱し始めたり、チョウセンアサガオをどこかから掻っ払ってきた先輩の「加藤さん」、そして盟友のイシカワやキタといった多種多様な奇人変人たちが集まる野々村荘とはなんなのか、そしてそこに溶け込む高野秀行とはどれほどまでにぶっ飛んでいる(良い意味で)のか、と考えているうちにどんどん次のページをめくってしまう。まさに読む手を止められなくなってしまう。 所々常識的に問題があるのでは?といった場面もあるが、そんな些細なことを気にしていてはこの本を楽しめない。限りなく自由な人たちを自由な気持ちで眺めてみれば良い。気づけば腹を抱えて笑っている自分自身に気づくことであろう。日々の疲れやストレスを吹っ飛ばすのに最適な「読む抗鬱剤」、それが『ワセダ三畳青春記』である。
5投稿日: 2025.08.06
powered by ブクログめちゃくちゃ面白い。 高野秀行が日本の生活について書くということは、彼の実力が発揮されるアジア・アフリカの辺境エリアとは真逆のステージを書くことになるため、地味な作品となることを予想したところ、それは大きな間違いであった。 浮世離れした高野秀行が居る場所は全て辺境と化すのであり、そこがゴールデントライアングルであろうとソマリランドであろうと日本であろうとも彼の周りでは訳の分からない面白いことが起こり続けるのだ。それどころか生活の話となると内容の濃さが段違いに上がり、高野作品の中でも最高傑作と呼んで差し支えない面白さだ。 私が特に好きなのは「プールへ行こう!」で、区民大会に出て名前を呼ばれるくだりはゲラゲラ笑って読んだ。 終盤にかけてノワール映画を見ているかのようなノスタルジーに襲われ、最後には泣いていた。高野作品で泣かされたのは初めてだ。
1投稿日: 2025.05.31
powered by ブクログただただおもろい。漫画みたいなぶっ飛んだ人々の青春。基本楽しく読みながら、たまに身につまされたり、ジンとしたり。
5投稿日: 2025.05.02
powered by ブクログなかなか良い。 著者を中心に個性的な人達と繰り広げられる楽しいエピソード。 どのお話も嘘くさくなくて、現実の臭いがしていい。 続編が出るなら、是非読みたい。
0投稿日: 2025.04.07
powered by ブクログ初めて読むノンフィクションだったが、とても面白かった。誰も行ったことのない場所へ行き、誰も書かないような本を書く、という高野さんのモットーが素敵✨
3投稿日: 2024.10.26
powered by ブクログ電車で読んだのが間違いだった。 めちゃオモロイ。いや、どの高野本も基本的にはめちゃオモロイ。 だが今回は親近感の湧いてきやすい日常に焦点を当てているので、より面白おかしさが伝わってくる。笑いが次々と込み上げてきて、ついには目まで達してしまった。マスクを着用していたものの、「それ、そんなに面白いのか?」と周囲から勘ぐられていたに違いない。 面白ければ面白いほど、読み手は話に夢中になってしまう。そう、電車で読んでしまうと乗り過ごしかねない。自分の場合目的地が終点だったが、着いたことにも気づかず居座り続けてしまった…。 学生時代から11年間住まわれていた「野々村荘」での思い出を綴ったエッセイ。(あとがきで知ったが、「野々村荘」は仮名らしい) 居住スペースは何と三畳間という手狭さだが、高野氏が所属されていた早大探検部(他の著書でもお馴染み!)に程近く、家賃も1万2000円と超良心的!(てかそんな好物件聞いたことがない) 他の探検部員も住んでいたため、半ば第二の探検部活動拠点と化していた。 チョウセンアサガオの種を食べ続け、高野氏が「ノイローゼ気味のチンパンジー」に化けた話等、辺境とはまた違う部活動の記録も楽しめる。部やサークルに必ず一人はいる「関わってはいけない先輩」の高野氏だったが、何だかんだで年齢的にはまだ学生(ご卒業後は学生上がり)。たとえ一般的な学生みたいにパッとしなくても(失礼…)、これまた他では味わえない青春特有の輝かしさがあった。 あとどのエピソードにも共通して言えることは、オチが上手い! 「私は首をかしげた。野々村荘お得意の『謎の現象』だ。だがここの現象は私のような凡人には想像しがたい謎を秘めている」(P 167) 「私のような凡人…」というツッコミポイントはさておき、野々村荘の住人は高野氏に引けを取らない変わり者ぞろいだ。 立地的・価格的に変わり種なアパートだから引き寄せやすいのか…?それもあるだろうけど、自分は大家のおばちゃんパワーによるものではないかと睨んでいる。 オープンで寛容、細かいことは気にしない性格。住人同士のトラブルにも仲裁に入り、大体解決へと導くキレ者でもある。会話もいちいちオモロイ。何十年も大家でありながら、築年数や部屋数を把握していないところは何だか好感が持てた。 今ドキこんなにチャーミングなおばちゃんいる?住人たちにとっての「暗闇の提灯」的存在なのも頷けるし、高野氏が11年間ほぼストレスレスで過ごせたのも、彼女の功績が大きいんじゃないかな。 笑いが中心だったけど、終盤はちょっぴりセンチメンタル。ある事情から野々村荘との訣別を果たすからだ。 これまでの野々村荘をめぐるドタバタ劇と毛色が違いすぎて、正直アウェーだった。でも今まで優先してきた野々村荘ライフをふっと手放すことで、ようやく彼も青春の名残から巣立っていったんだな…と、最後はおばちゃん目線になっていた。 電車ではしてやられたが笑、高野本をまた1冊コンプリートした喜びと荘の活気(?)が、自分の中で勢いよく渦巻いている。
51投稿日: 2024.10.10
powered by ブクログ著者が早稲田学生時代から10年間住んだアパートでの出来事が描かれた自伝的小説。 狭く古く家賃が安いアパートの住人は変わり者ばかり。よくそんなところに住むな……と若干引きながら読んだ。引きながらも、森見登美彦小説に出てくるような学生って本当にいるんだなと感動した。自分にはできないけど、こういう生活をした経験っていいなと思う。 友達とバカなことをしたり住人の面白おかしさだったりのエピソードを読んでいたはずなのに、最後はなんだか感動してエモい気分になってしまった。すごい人だ。
3投稿日: 2024.06.22
powered by ブクログこんなに面白いとは思わず、とりあえず手に取った本だったからびっくり。文章はとても読みやすく、何と言っても自分の今の生活からは違いすぎる内容の日常へ連れて行ってもらえて、とても楽しかった。ちょっと痛いけど憎めない人たちの喜劇を見てるような、そんな気持ちになった。著者の方は、とにかく面白い素敵な人だということが良く分かった。
1投稿日: 2024.05.10
powered by ブクログ2024.3.29 読了 一つひとつのエピソードが短くてそれぞれ単体で楽しめるのでお昼休憩にポツポツ読むのにちょうど良かった。 出てくる人たちがみんな変人ででも憎めないし思わず吹き出してしまうトンデモエピソードだらけでほぼほぼノンフィクションなんだろうけど私にとってはめちゃくちゃファンタジーな世界だった(笑)
0投稿日: 2024.03.29
powered by ブクログ野々村荘で起こる「リモート」や「スマホ」が当たり前である現代では味わうことのできない人との出会いが織りなすドラマが沢山の物語でした。最後は青春記に相応しい終わり方でニヤついてしまいました。笑
0投稿日: 2024.03.26
powered by ブクログ同僚から面白いと教えてもらい読んだ。 自分が高卒ということもあり、 大学生が本当に羨ましいと思った。 登場人物はみんな面白い。 最高でした。 特にチョウセンアサガオは めちゃくちゃ笑った。
0投稿日: 2024.03.24
powered by ブクログ3畳一間の下宿、神田川の近く、まさにかぐや姫の神田川の世界そのもの 私より5歳下でまだそんな生活あったとは驚く 風呂なし、共同トイレ、共同自炊は普通だったが その後彼女ができて転居、結婚したの? FM番組で青木さやかの紹介で読んでみた
0投稿日: 2024.02.21
powered by ブクログ野々村荘に住む世間とは隔絶されたぶっ飛んだ方々のエピソードは大いに笑えました。 その一方で作者の高野さんが抱いた仲間が真人間へとなって去っていく時の不安や寂しさは自身も同じ様な体験をしてきた為、懐かしいあの頃の何とも言えない感情を思い起こさせてくれました。 青春という名の現実逃避は最高なんですよね。
0投稿日: 2024.02.09
powered by ブクログクレイジージャーニーに出演していた高野秀行氏著。主に二十代を過ごした、「野々村荘」での生活。“チョウセンアサガオ“が面白かった。
22投稿日: 2023.12.29
powered by ブクログ正直、旅行記を書く方の小説って期待してなかったが、面白く温かく懐かしく良い本でした。懐かしき学生時代にも思いを馳せられ。
0投稿日: 2023.11.09
powered by ブクログこういうの大好きなんです、としか言いようがない。自分もこうありたかった、ちょっと間違えればこうなっていた、いや、実際にかなり近くなっていたかも。著者のような行動力がなかっただけ。
0投稿日: 2023.11.05
powered by ブクログ'語学の天才まで1億光年'を読んで、すっかり、この著者の作風や破天荒な内容に魅了された。 本作は、この著者の原点とも言うべき、早稲田で過ごした11年間の驚きの生活や、そこに下宿している奇妙な人々の記録である。探検部の後輩からの紹介で、実家からこの下宿に転がり込む。 三畳一間で鍵はない。誰でも自由に出入りする。太っ腹な下宿のおかみさん、司法試験浪人という不動の地位の住人、ドケチも超がつく非日常的な動きをする住人など、世間離れした人物が集う異空間。エピソード形式で綴られていく世界が、ウソ?と思える連続で、読むほどに味わいがでてくる。最後に下宿を出る話になるが、何だかほんのりとしてくるのも、この作者の話法の魔法かも。
5投稿日: 2023.10.22
powered by ブクログ高野さん5冊目。1日もかからず読み切ってしまった。 これまでの高野さんの探検記とは違い、ワセダの3畳間で過ごした11年間を綴ったものであったが、めちゃくちゃに面白かった。 本を読みながら声を出して笑ったのはいつぶりだろうか(といっても読書習慣が付いたのもごく最近だけれども)。 それにしても高野さんみたいな”ヘン”な人の周りには同じく”ヘン”な人が偶然なのか必然なのか吸い寄せられていくんだな~と思った。笑 高野さんが野々村壮で過ごした間に書かれた本はあらかた読んでいたが、絶版になってしまっているタイの本が読めていない。地元や行動範囲の図書館にもなさそうなので、どこかで巡り合えないかなーと願う。
0投稿日: 2023.09.11
powered by ブクログ高野さんが10年以上住んだ早稲田の3畳間での生活や大学生活の話。 日本の話だからかいつもの海外の話よりエピソードが身近で、声出して笑ってしまうことが多かった。 ラストの引越しをするまでのストーリーはいつもと違ってとても可愛らしくてよかった。
1投稿日: 2023.08.15
powered by ブクログ電車で読んでいて思わず笑いそうになった。 どのエピソードも嘘のようだけど、これはエッセイだから多分本当の話。 変な住人たちのシュールな姿が面白い。 自分のルールに則った正義を守る、熱血でお節介なケンゾウさん。金だけでなく、時間もケチる守銭奴。天然だけど強い大家のおばちゃん。 こんな人たち、隣にいたら対応に困りそうだけど(おばちゃんは面白くていいかも)、話題には困らないだろうなぁ。
4投稿日: 2023.08.06
powered by ブクログ先日、早稲田界隈を散策した。高田馬場から早大キャンバスへ。どういうわけか神楽坂まで行ってしまった。野々村荘はどこにあったのだろう。家賃1万2千円の3畳間。時は90年代。バブルがはじけ不況が始まる。失われた30年に入るとき。…未亡人の気のいいおばちゃん。勝手に他人の部屋の電話に出る司法浪人ケンゾウさん。腐ったものを調理して異臭を放つ”守銭奴”。風呂には行かずにプールで済ませる著者。自由人でその日を楽しむ。面白おかしく描かれた青春期。将来への不安もきっとあっただろう。去っていった人のその後の人生も気になる。
0投稿日: 2023.07.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
めちゃくちゃに面白い。少し昔の話ではあるが、早稲田生の日々の日常が見れる。それにしてもこれぞ大学生って感じで、堕落した生活は読んでいると逆に元気が出てきた。 やりたいことをやるという精神、行動力は全然自分なんかよりすごくて素直にかっこいいなとも思った。
0投稿日: 2023.07.08
powered by ブクログこら面白い。 アパート3畳間の青春期。 住人の奇人変人もさることながら、大家のお婆ちゃんがいい。 素晴らしすぎる。 高野サンの本は2冊めだが、一気にファンになってしまった。 他も読まにゃなるまい。 オススメ。
0投稿日: 2023.04.11
powered by ブクログ以前働いていた職場で私のことを娘のように良くしてくれていた部長が突然、「これおもしろいよ」と言って貸してくれた一冊。入社した時は、まさか会社の部長と本の貸し借りをする未来があるなんて想像もしていなかった。実際に読むと本当に面白かったし、「あ〜、部長好きそうだなー」と思った。ボロボロになっていたカバーがどんなに読んでいたかを物語っていた。 その部長は本当に運悪く、コロナが流行り始める前に次の職場も決めず退職することに。私が定期面談で「仕事が楽しいと思えないんです」と悩みを打ち明けた時に「分かる、俺もなんだよね」と共感していた部長は私にとって貴重な味方で、第2の父のようだった。 しばらくは連絡が取れていたものの、このあいだ久しぶりにLINEで部長を探したら、アカウントが消えてしまっていた。元気にしているだろうか。 いつか連絡を取れることがあるならば、共に働いていた時の感謝をしっかり伝えたい。 この本を見てそんなことを思った。
0投稿日: 2023.02.10
powered by ブクログ早稲田にある家賃1万円強のアパートでの11年での生活を振り返った本。 今の自分は、このアパートを出た時の高野さんよりもついに年を重ねているのだと思うと、しみじみ。。
0投稿日: 2023.01.19
powered by ブクログ辺境作家、高野氏の青春記。ワセダのたった三畳の部屋に住んだ11年間で起こった日々を綴った一冊である。 高野氏の著書は普段我々が行かないような辺境の地や未開の地などのテーマに気を引かれるが、文章にしたときの面白さが尋常ではない。今回のエッセイではそれ特に際立つ。場面の切り取り方やテンポ、言葉のチョイス…高野氏の著書を支えているのはやはり文章力だ!と感じる一冊であった。 特に最終章の、野々村荘からの旅立ちは懐かしさ、寂しさ、面白さ、なんとも言えない哀愁が美しく感じられて何度も読み直した。人を好きになる複雑な心境をこんなに上手く書ける人がいるのか、と嬉しくなった。
4投稿日: 2022.11.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おもしろかった。主人公もその周りの人も自由で生活を全力で楽しんでいて見ていて応援できる。 いい意味で周りや世間を全く気にせず自由自在に生きているところがすごく素敵だと思った。 ただ、11年間ずっと暮らしてた楽しい場所から、恋をきっかけにして離れたことをすごく寂しく感じた。 どれだけ面白い生活でも、面白い人に囲まれていても、恋でそれをすべてやめようと決断できてしまうのか。それまでどれだけ冒険しても何してもそこを離れることなど考えなかったのに。 それが寂しかった。
0投稿日: 2022.11.20
powered by ブクログ貧乏青春物語 友人に恵まれており満たされ感がある。 (変人ばかりだけど、それも若さで乗り切ってる そんな暮らしで20代をまるまる
0投稿日: 2022.11.01
powered by ブクログおかしくて、ばかばかしい、3畳で繰り広げられる青春。 一番心に響くのは(むしろそこ以外馬鹿話でしかないのだが)「心のベルリンの壁」の話であろうか。 ああいう話をされると、心がキュンキュンしてしまう。
0投稿日: 2022.09.11
powered by ブクログ私も大学時代同環境で生活していたので、最初はタイトルに惹かれて何となく手にした本。でも、読んでみると単なる共感というレベルを超えて話が面白すぎる! 登場人物のキャラ設定と数々の事件を面白可笑しく表現する作者の才能に感服しました。
0投稿日: 2022.07.07
powered by ブクログ何度読んでもこころときめく。漫画みたいなヤバい人達がたんまり出てきて、なのにほっこり。 古き良き、なんかのエキスが出てて、沁み入る。
0投稿日: 2022.06.07
powered by ブクログ高野秀行の『ワセダ三畳半青春期』は何度も読み返したくなる。 今回はプールに行く話が読みたくなって、再読した。 日常を面白く書ける高野秀行は天才だと思う。 探検しなくても面白い話を書けるのではないか?
0投稿日: 2022.06.06
powered by ブクログこんな生活したくないと思いつつ、どこか憧れを感じさせてくる。 好奇心に期限はないし、経験できるかは自分次第。
0投稿日: 2022.04.11
powered by ブクログ高野さんの文章は「粋」である。 その時の情景や人の感情をメタで捉えてるから一人称でも客観的で分かりやすいし読者の心の声を先にツッコんでくれるのでクスってしてしまう。そして無駄な重複表現はなく端的でスマートである。 なので野々村荘の中のトンチキな出来事をまるで天井から眺めているような気分になりワクワクして目が離せない。 しかし最後の6章だけはテイストが異なる。今までさんざん野々村荘をシニカルに面白おかしく書いていたのに急に「私小説」っぽくなる。もっというと「独白」、いや完全に奥様への「ラブレター」である。 このラブレターが沁みる。これまでの放蕩生活の代償として世代や世間から取り残されてしまったせいで、友人の結婚式スピーチで親戚友人をドン引きさせたり平日から公園で三味線弾いてたら地元のヤンキーに憐れに思われたり、資本主義戦争の敗戦兵となった高野さんが最後の生命エネルギーのようなものを搾り出して奮闘する姿を我が事のように応援してしまう。 高野さんの心の中を中心に描くこの章はこれまでのフリが効いていて最後の章に相応しい「粋」な展開でまるで落語の人情話だ。 たまに人生に行き詰まる時に本棚から出して読む本としてまた仕舞い込もうと思う。
0投稿日: 2022.02.08
powered by ブクログ著者高野秀行が作家としての地位を確立する以前のアパート暮らしを振り返る。早稲田大学探検部時代の後輩、登山ライター森山憲一も本書に登場する。 ろくに就職もせず生産性のない、破格のくだらなさが逆に面白い。
0投稿日: 2021.11.17
powered by ブクログいつもの辺境ライターの著者の本とは違ったテイストであるが、充分に楽しめる一冊である。小説好きの人も楽しめる一冊になっいるので是非読んでほしい。
0投稿日: 2021.09.01
powered by ブクログ高野氏の早稲田大学近くのアパートにおける青春記で、藤子不二雄のトキワ荘物語にも通じるノスタルジーを感じる作品。 最後の今の妻君との恋愛がジンと来る。それに対して5つ星。
0投稿日: 2021.08.08
powered by ブクログいい意味でアホらしくて面白かった。こういうアパートみたいなところが実はセーフティネットとして機能してるんじゃないかと感じる。
0投稿日: 2021.05.22
powered by ブクログ早稲田大学探検部出身の著者が11年に渡って過ごしたアパート 野々村荘での日常を綴った体験記。 初っぱなから笑わされましたー! 突っ込みどころ満載で何も考えず肩の力を抜いて楽しめるのが良い。 住人が一癖も二癖もあり高野さん本人も個性的ですが、大家さんもなかなかおおらかというか大雑把というか…。 住人と大家さん一家の交流。珍妙な事件の数々。野々村荘ならではのルール…。 毒キノコの効果を体験するとか結構危険な人体実験までされていてビックリ! 若気の至りでしょうか。それにしてもぶっ飛んでます。 最終章、高野さんの遅すぎた初恋ではキュンキュンしちゃいました♪ 終始笑いのラストかと思ったら予想外の淡い恋心にほっこり和み良い読後感。 良いリフレッシュになりました。
2投稿日: 2021.01.29
powered by ブクログ風呂なし、共同トイレ、三畳間。奇人変人ばかりが住む木造アパート。よく考えたら絶対住みたくない条件だけど、どうも、これが最高の青春に思えてしまう。 夢見て上京してバイト生活でボロアパートに住み続ける、みたいな話はよくあるけど、この人の面白いところは、とくに夢とかなく、やりたいことだけをやっているのに、それなりに食えてしまっているところ。 無用な金は稼がない、無用な金は使わない、というポリシーも素晴らしい。
0投稿日: 2020.08.13
powered by ブクログ古き良きバンカラをバブル時代にやっちゃうことの面白さ、世間とのズレのギャップがひたすらおもしろい。 自分は普段この手の時代錯誤な感じはわりとバカにしているが、本書を読むと大学時代に一年くらいやっておいてもよかったなと思う。 特に大学生活5年間の最後の一年は一人で閉じこもって本ばかり読んでいたので、そのときに本書のような暮らしをしていたらすごく楽しかったと思う。 著者は女に対してすごくウブで、その点はまったく共感できなかった。といいたいところではあるが、別れが惜しくて結局先方の家までついて行ってしまうとか、ああわかるわかる、それ惚れてるやつよね、という感じ。 この手の群像話の魅力の大半は脇役が担っていると思うが、本書も例外なく脇役がよかった。脇役たちは今なら統合失調症だったり発達障害と診断されたりする感じだろうが、ふた昔前だからそういう人を生ぬるく笑って馬鹿にしつつも一人の個性ある人間として扱い一緒に生きることができたのだと思う。
2投稿日: 2019.11.15
powered by ブクログ探検家の高野秀行さんの若かりし頃をベースに描かれた作品。 ばかばかしいエピソードが散りばめられていて本当に楽しい。自分の通った大学もなかなか独特だなぁと思っていたけれど、早稲田大学周辺の(とくに本書に出てくる)人たちもかなり変わっていて、何だか親近感を覚える。 髙野さんは若い頃から海外のいろいろなところに飛び出して思いもよらないことをやっているというイメージだけれど、日本にいるときもそれはそれで(むしろ逆に?)ぶっとんでいてすごい。 こんな青春時代が今の高野さんにつながっているんだなぁということが強く感じられる作品でした。終わり方もとても良かった。
3投稿日: 2019.09.30
powered by ブクログ高野さんは昨年の今頃、数少ない私の「お気に入り作家」に昇格した。そうなれば、出ている文庫本の少なくとも8割くらいは読まなくては気が済まないのが、私の性分。恋でも本でも、原理は同じですね。これで7冊目。まだまだ道のりは長い。この本で、第1回酒飲み書店員大賞を受賞。読めばわかるが高野さんは全ての作品が名文なのである。読み始めると、直ぐに高野節に染まってゆく。 でも、家賃1万2千円の三畳間には別に驚かない。私は2年間、家賃1万5千円の「家」に住んでいた。学生時代ではない、社会人になってからである。1つのボロ屋を2つに仕切って、半分に住むのだ。こちらは1人、向こうは一回も顔を合わせていないが、おそらく4人以上の家族だった。私が使わなかった部屋はふた部屋もある。最後は畳がブヨブヨになったが、全くノープロブレム。途中で私の母親が亡くなったので、夜になると真っ黒い部屋の片隅をよく凝視した。一度も出てきてはくれなかった。 話がそれたが、ともかく高野さんは、私のような孤独な下宿生活ではなく、普通の冒険旅行と同じく変人と共になんやかんや起こしながら、11年間、元気に「生活」してゆくのである。思うに傑作だろうと思う。
15投稿日: 2019.08.06
powered by ブクログ・買った経緯 浮浪者でいいと思ってた時期。 ・買った理由 一人暮らしと旅に夢を感じたくて買った。 ・のこってる感想 Fラン大学なのにたまにワセダに住みたいと思ってしまう。
1投稿日: 2019.07.04
powered by ブクログ自身の大学時代を思い出す。 とんでもないことが飄々と普通の調子で書いてあるが、滅多に起こらないような珍事件の数々。 結婚式のスピーチのエピソードといい、この人は本当に自分自身に対して素直なのだなと思った。素直でありすぎて心配になってしまう。 かつて一緒にバカをやった仲間たちがどんどん「社会人」になっていくさまを、自分の心境に重ね合わせてしまった。 毎日金のことばっかり考えてちっとも楽しそうにない日本人は、この本を読んでほしい。
0投稿日: 2019.05.18
powered by ブクログ手放しに面白い。文句なしの大傑作。読む人を選ばない。 カジュアルだが、真に迫るものがある。 早稲田大学探検部OGである著者が、大学近くの3畳間に暮らす面白おかしい生活を描く。最後はこの3畳間から出ていく事になるのだが、その理由がたまらない。 「ああ、高野さん、あなたは・・・」と思わず声が出て、目が潤んできてしまう。もっともっと多くの人に読んでもらいたい。
2投稿日: 2019.02.07
powered by ブクログ三畳一部屋、家賃は1万2千円。トイレは共同、風呂はない。時々海外へ冒険の旅に出て、半年くらい帰ってこない。本書では、主にワセダにある三畳間を中心に語られる青春の一コマ。今時こんな場所があるのか!と驚くが、そこに住む住人の個性豊かすぎるとがった人たち。著者の語り口も読みやすく、面白い独特の読後感をもたらす。 こんな生活をしてみたいとは思わないが、ここに登場する人物と一度語り合ってみたいと思った。凡人には計り知れない奥深い何かをのぞけるかもしれない。
0投稿日: 2018.12.26
powered by ブクログ1990年代に家賃1万2000円の三畳一間で暮らしていた男の話。登場人物やエピソードはどれもキテレツで、よくぞこんなところで生活を営むことができたなと感心してしまった。 一昔前のエッセイには、知らない固有名詞がたくさん使われて読みづらいことが多い印象だけど、これは今の時代に読んでも非常に興味深くて楽しめる(ちなみに本書は事実を基にしてはいるが小説として読んでほしいとのこと)。 「会社に勤めなければならない」「周りに認める存在でなければならない」、そういった固定観念に囚われがちな人は、本書を読んで心をゆるーく柔らかーくしてほしい。
0投稿日: 2018.11.13
powered by ブクログ高野さん4冊目。 冒険譚ではないのは初めてだけど、最高に面白かった。 文章、観察眼、考え方は言うまでもなく面白くて、読みやすくて、最高。 そして冒険譚系にはあまり書かれていない、高野さんの内面とか心情が描かれてて、特にラスト2章はグッときた。 けっこうバカバカしい軽めのエッセイなのかと思ってたけれど、題名の通り、キラキラしてしょっぱくて切ない(プラスヤバめの人と体験が多過ぎなのが高野さん風。最高。)高野さんの人生の1ページ、正に青春記でした。
0投稿日: 2018.11.10
powered by ブクログ大学生っぽい真っ直ぐさがある本だった。「羨ましいけど憧れない生活が描かれたこの作品はバカ話として笑えるだけではなく、妙に心に残る1冊です。(堀江良文堂書店松戸店 高坂氏)」本の帯に書いてあるこの言葉通りの本だった。ほんとに面白かった。元気のない時に読みたい本。 2018.3
0投稿日: 2018.07.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
著者は早稲田大学の探検部に所属し、7年間も大学に通った。本書は、探検のことではなく、著者の棲家、野々村荘での出来事のエッセイ集だ。変な住人や探検部の後輩と幻覚キノコを食べるとか、そんな変わった内容だ。 そんな日常がある中で、更に未知の世界を探求するため、著者はアマゾン川下りや幻獣探しなどに出かける。 もう一冊、こんどは著者の本当の探検モノを読んでみようと思う。
0投稿日: 2018.05.12
powered by ブクログ三畳一間、家賃1万2千円。 風呂なし、トイレ、台所共有。 90年代から2000年、バブル期から、その終焉にかけて。レトロな木造アパート野々村荘で繰り広げられる珍奇な住人たちのお話。 著者高野氏の自伝。 牧歌的な匂いが漂う。 本書を一読すると、こういう生活も楽しそうだなーと思ってしまう。ドアを開けっ放しにしていると、それだけで、まるで大きな一軒家に住んでいる感覚になるという節には、眼に浮かぶよう。 まだこういう物件ってあるのかな?
0投稿日: 2018.04.26
powered by ブクログはちゃめちゃだが、大好きだ。全てのものが動かずに手に届く、それが三畳世界。高野さんはそこに青春をつぎこんだ。将来の奥さんと恋に落ちる回が秀逸だ。自分にもこういう気持ちになったことがあるなぁと読んでて懐かしく涙がほろっと溢れてきた。高野さんはやってることはちゃめちゃだが、文章が読みやすくて面白くて、かつなんかやさしい。ステキだ。
0投稿日: 2018.04.15
powered by ブクログ青春だなあ。 ちょっと潔癖な自分にはできないけど、こんな生活も楽しそうだな、と憧れてしまう。 第六章の遅すぎた「初恋」、決意、さらばワセダ、さらば野々村荘、がすごくよかった。
0投稿日: 2018.03.05
powered by ブクログなんとなく苦手なノリかと思ったけど読んでみるとおもしろかった。 そこまで体育会系じゃないからかな。
0投稿日: 2017.11.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
11年も暮らした木造アパート、浮世離れした大家、常軌を逸した住人、などめちゃくちゃ興味がわいてくるワードが目に飛び込んできて、心をグイッと掴まれてそのままの勢いで読んだ。 なかなか危なっかしい住人ばかりで、私は絶対暮らしたくないアパートだけど、大家のおばちゃんがそれをうまくまとめていて人間味があって面白かった。 今まで読んだ高野氏の本はどんな人も生き生きと描かれていて、普段自分がどれだけ周囲の人々をただの他人で関係もなく感情もないかのように見ているかが浮き彫りになる。 最後の恋の話がとても素敵だった。青春記とあるけれど、こんな甘酸っぱい気分で読み終える本だとは予想していなかった。長い青春を過ごしていた著者が、その終わりを奥様と見つけたのが素敵だ。
1投稿日: 2017.08.31
powered by ブクログ由緒正しいアホ大学生の姿がここにあった。世界の辺境を旅することが日常の著者にとって、三畳一間風呂なし台所・トイレ共用は何の問題もないことだろう。野々村荘の住人、出入りする友人達の強烈な個性は、著者の筆運びの妙と相まって、すったもんだがありありと目に浮かぶ。自分も四畳半ではあるが、同じ環境のぼろアパートに1年ほど入居していたことが思い出された。解説は引用過多で冗長な印象を受ける。
0投稿日: 2017.08.26
powered by ブクログ四畳半神話大系の世界観を地でいく高野さんの野々村荘生活記。 ご近所トラブルのような小話から、ドラッグでラリった話まで。面白かったです。
1投稿日: 2017.08.08
powered by ブクログ面白い。著者の文章には毒がない、どんな場面でもバカな大学生のような、そんなエッセンスだけがある。 まとまりのない、とりとめのない、少し遅く長いが青春を描いた小説である。最後の彼女との出会いと交際ではなんとも恥ずかしくなるような浮かれた描写についつい含み笑いが出てしまう。 なんだか疲れている時に、頭が固くなってしまった大人に読んでほしい。
0投稿日: 2017.07.01
powered by ブクログ個人的にハズレなしでツボにはまりまくっているのが酒飲み書店員大賞。第1回大賞受賞作が高野秀行の『ワセダ三畳青春記』でした。フィクションだとばかり思っていたら、ノンフィクション。三畳一間、家賃月1万2千円、早稲田のぼろアパート“野々村荘”で著者が過ごした青春時代。といっても学生時代のことではなく、卒業後から10年ちょっとの間の話。誰も行かないところへ行って誰もやらないことをして、それをおもしろおかしく綴るのがモットーの高野氏。ちょうど私と同世代であるからか、東京のことといえども時代背景が懐かしく、これ1冊でこの著者は私のツボだと確信。著作を「大人買い」してしまいました。
1投稿日: 2017.04.28
powered by ブクログ大好きな一冊。本当に面白く、最後はなんか切なくて最高の青春読み物。辺境ライターである著者の22歳から33歳にかけての青春記なので33歳の誕生日を迎えてしまったタイミングで再読。読もう読もうと思っていながら未読だったムベンベやアヘン王国も先に読んで万全の状態で読んだけど、やっぱり、すごく、良い。
0投稿日: 2016.10.07
powered by ブクログ著者である高野さんが、三畳一間、家賃一万二千円の部屋で生活していた11年間(終盤の3年間は四畳半)の限りなく実話に近い(?)自伝的小説。台所もトイレも共用のアパートの住人達は司法試験浪人のケンゾウさんに、ケチの守銭奴、早稲田の探検部の後輩と個性的で、おまけに大家のおばちゃんもいい味を出していて、まるで漫画の『めぞん一刻』のようで、通勤電車の中で読みながら何度も吹き出してしまいました。山形にUFO基地を探しに行ったり、自分の身体でチョウセンアサガオの幻覚の実験をしたり冒険小僧がそのまま成長して大学生になったみたいなのに、6章目で遅い初恋をしてアパートを離れる決意をするくだりが33歳の男性とは思えないくらいピュアでその落差に不覚にも胸がキュンとした。こんなに濃い青春時代を送った高野さんが羨ましい……私には三畳間は無理だけど。
1投稿日: 2016.05.13
powered by ブクログ高野さんといえば、辺境作家の異名を持つ唯一無二のノンフィクション作家だ。これは著者が学生時代から結婚するまで住んだ早稲田のアパート生活を綴った自伝的ノンフィクションなのだが少しフィクションも混じった不思議な一冊。 奇妙奇天烈な住民が次から次へと登場して飽きさせない。 輝きに満ちたアホな日々、これが実に心地よく笑える。 高野青年がアパートを出てゆく時には感動させられた。
1投稿日: 2016.04.25
powered by ブクログ6年間の大学生活を終え、アパートを引き払ったこのタイミングで、この本に意図せず出会えたことは運命でしかない。 僕が住んだアパートは著者が住んだ野々村荘ほど面白くはないし、著者のまわりの人と比べると僕のまわりは全くもって普通だ。けれど、寂しい。僕の面白くない一冊のエッセイはこの春に終わった。 最初はこの本を貧乏奇人面白エッセイの暇つぶしの一冊として手に取った。 途中まではそうだったけど、後半何これ、ノノコンから最後にかけて、すごくいい…。泣きながら、鼻をすすりながら、ページをめくった(Kindleなので多少雰囲気が損なわれた。こういうとき紙の本はいいなと思う)。 高野さんの文章は粋だ。絶対的に面白い。他の本も読んでこの人についてもっと知りたい。
0投稿日: 2016.03.28
powered by ブクログとにかく面白くて、声を出して笑ってしまうことが幾度も。森見登美彦の描くバカ大学生が好きな人におすすめ。現実にもこんなにトンチキで素敵な人たちがいるなんて、ワセダ(あえてカタカナ)は良いなぁ…。
1投稿日: 2016.01.27
powered by ブクログ名著「幻獣ムベンベを追え」のノンフィクション作家の青春時代を描いた本です。 僕はこの手の青春本が大好きで、一生青春しているような冒険おじさんの本も好きなので、大体貧乏を謳歌していたり人生さまよっていたりする人が大好きなんでしょうきっと。 椎名誠の青春物にも通じる真面目な馬鹿馬鹿しさが詰め込まれていてとても楽しい本でした。 所謂流行を追いかけてキャッキャウフフとなっている青年達が好きではないので、TVも見ず世間から隔絶されて自分たちの世界を生きているこの「野々村荘」の住民たちはとてもとても愛おしくて、実際にこの寮で暮らしてみたかったと思いました。 冒険を繰り返し1年位いなくともそのまま部屋を貸していてくれる懐の深いこの寮は、著者にとって何にも替えがたい魂の置き場所で、いつ帰ってきても自分を受け止めてくれる胎内のように居心地の良い場所でした。でもいつかはそんな陽だまりのような場所から旅立たなければならない。そんな寮からの自立迄に要した時間は何と11年!22才から33才迄掛かっているんですね。もうほぼ実家に等しい存在です。 ある事柄で、野々村荘よりも大事な物を見つけた彼は引っ越す事を決意するのですが、その瞬間迷うことなく脱皮した殻を脱ぎ捨てるがごとく旅立つのですがその姿に何とも言えず青春を感じました。 とてもとても好きな本になりました。永久保存します。
4投稿日: 2015.09.21
powered by ブクログ辺境に行っていない時の高野さんの様子が分かって面白い。奥様(と思われますが)との馴れ初めも可愛いです。
2投稿日: 2015.07.06
powered by ブクログなんとも共感できる本作。 大笑いしつつもレールに乗ること、外れること、そして大人になることについて考えさせられる。 本の中の高野青年とうまい酒が飲みたい!そう思わせる、青春エッセイの傑作だと思う。
0投稿日: 2015.05.01
powered by ブクログ清々しい本でした。 タイトルからなんとなく貧乏自慢、青春自慢、こんな無茶苦茶なことしたんだぜみたいな本かと思っていたのですが、そんなことはなく、いや、貧乏、青春、無茶苦茶なことはあるのですが嫌みさはなく笑って楽しめる本でした。
0投稿日: 2015.04.18
powered by ブクログ実は本書は2006年に購入後、9年の積ん読を経てよぉ〜やく再びボクが手にすることになったモノである。 きっかけは昨年10月あたりに、急にAmazonのKindle本ランキングでTop10に入っており、なんだなんだ?なにゆえ今頃?と思い、そぉ〜いえば昔買ったよなぁ〜と本棚を掘り起こして発掘したのだ。 本との出会いとはこんなもんである。どうしても今読みたい!という本以外はこう言ったなんの脈略もないタイミングで手にするような本のほうが面白い(笑) 作者はあの泣く子も黙る早稲田大学探検部出身。 早稲田大学探検部と言えば、川口浩探検隊以上に世界各地の未開の地を踏破しリアルな探検を探求する部活以上の組織、奇人変人の巣窟である。 奇人変人が調子付きすぎて、まだボクのお尻が青かった頃にはしばしば新聞沙汰になったりもしたいまだ現役かつ伝説の部である。 本書では探検部での活躍は横に置いておき、作者が過ごした早稲田の三畳一間、家賃月1万2千円のぼろアパート、『野々村荘』での住人達や探検部絡みのケッタイな人々との悲喜こもごものエッセイのような物語のようなものである(笑) とにかく、三畳一間での生活というモノがボクには信じられず、そこにさらに次から次へと出入りしていく周りの人々のケッタイさといったら、フィクションじゃないの?と疑いたくもなるのだが、こういう現象はボクも実際経験している。 こういう人たちは磁力の強い人がいると集まってしまうモノなのである(笑) 20代後半から30代はじめ、ボクのモラトリアムはまだ続いており、ちょっと身勝手に尖っていた頃の話である。 ちょっと変わりモンというのは、かなりの変わりモンというより磁力の強い人に吸い寄せられるのである。 気がつくと、ボクは会社と家と友だちの生活だけでは知り得ないような、風変わりな方々の輪の中に吸い込まれていた。 今思うとあの5、6年間は夢のような出来事であり、そこで改めて普通の自分を取り戻し、ずっと引き摺っていたモラトリアムから一歩踏み出すきっかけになったのである。 ある意味あの時間はボクにとっての未開民族の成人儀礼のようなモノだったのだろう。 本書では前半から中盤にかけて、野々村荘を中心とした信じられないようなケッタイな人々が巻き起こす抱腹絶倒のエピソードが続いていくが、後半急に作者の中での社会の範囲に変化が訪れる。 野々村荘に育まれながら過ごしてきた社会の外についに目を向ける作者。 きっかけは『彼女』である。 もっと彼女のそばにいたい。彼女と長い時間を過ごしたい。 そうして作者は11年間暮らしてきた野々村荘を後にして、野々村荘の外の社会に出て行くのである。 このモラトリアムの期間がまるごとボクと同じ期間で、さらに彼女をきっかけに長年暮らした家を出て行くというストーリーがまるで我が身に起きたことと同様で、しみじみ身に滲みるラストのほろりなのである。 このラストだけでさらに☆一つブラス! なんかほっこりなので☆☆☆☆なのでございます(笑) ただただおバカではない、ちょっとしんみりほろ苦いモラトリアムからの卒業のお話なのである。
0投稿日: 2015.01.24
powered by ブクログ名作『謎の独立国家ソマリランド』の著者、タカノさんが、20代の大半を過ごした早稲田の三畳の下宿での生活を描いた本。正確には最後は四畳半の部屋に移っているのだが。やっていることが破天荒で面白い。 著者が本書の舞台の野々村荘に入居したのは1989年で、家賃は1万2千円。自分もその同じころ東京に出てきたときに、四畳半風呂なしトイレ共同の永福町の下宿に住んだが、家賃は2万4千円だった。後に四畳半に移ると家賃が2万2千円に上がったらしいので、そんなものなのかもしれない。あの頃、部屋の中にネズミも出た。銭湯には営業時間があるので、3日間くらい風呂に入らないときもざらにあったが、割と平気だった。タカノさんちほど個性的ではなかったが、おばちゃんもいて、アーティスト志望の怪しげな女の子が、夜中に歌の練習をして、おばちゃんと何度も喧嘩していた。 でも似ているのはその辺りまで。この本を読むともっと、おばちゃんや下宿の他の人といろいろと交流しておいた方がよかったかなと少し後悔。チョウセンアサガオの実を100粒ほど食べて、15時間意識を失い、一週間ほど文字が読めないほど瞳孔が開いたままになっているなんてことはしたくないけど。 「青春記」というタイトルだが、最後は30歳を過ぎて定職につかない状況を悩み、10代の青年のような恋が原因で住み慣れた下宿を引き払うところで終わる。若いときは、勉学を究めようとするのでもなければ、相当に無茶してもきっといいものなのかもしれないなと思わせる本。
4投稿日: 2014.12.22
powered by ブクログ早稲田大学探検部出身のノンフィクション作家である著者が、バブルに浮かれる世間を尻目に、三畳一間のボロアパート・野々村荘で過ごした日々を描く青春記。 青春とは馬鹿である。そう言いたくなるほど、つっこみどころ満載のエピソードの数々。 ある時は幻覚を起こすキノコを食べて15時間トリップしたり、またある時は公園で三味線を弾いて一儲けを企んだり・・・。 序盤のむちゃくちゃぶりは、とにかく面白い。程度の差こそあれ、この馬鹿さは身に覚えのある人が多いと思います。 中盤に入ると永遠に続くかと思われた楽しい時期もやがて終わり、周りがスーツを着て社会人になっていく中で、自由を楽しみつつも取り残されたような気持になる著者。相変わらずの日々を過ごしつつも行き詰まりを感じていく。 そして、終盤は久々の恋と野々村荘との別れ。慣れ親しんだ野々村荘を出て行くくだりがすごく良いです。読んでいてすっと視界が開けるような気分になるとともに、大人になったんだなと感慨深いラストです。 全編を通して、著者の鋭い観察眼と周りの人への温かい視線、わかりやすくて気の利いた文章が生きていて何度読んでも面白い。現状を窮屈に感じたときに、さくっと読んで前を向けるそんな一冊です。
0投稿日: 2014.12.19
powered by ブクログ早稲田大学の探検部員だった著者が、大学の近くに3畳家賃1万2千円の部屋を借りる。そのアパートで暮らした11年の記録である。 周りの住人たちは奇人変人ばかりで、いろいろな事が起こる。その中で比較的まとも(?)な著者の高野氏は、そのアパートで楽しく快適な生活を送る。彼を取り巻く環境の変化や出会う人に、いろいろ考えさせられ、一つの決心をする。 本の題名そのままの、20代の作者の青春時代が詰まっている。貧しいが仲間もいて、懐の広い大家さんもいて、その部屋をベースにしながら成長していく。 しょーもなくばかげたエピソードばかりだが、高野氏に妙に親近感を抱いた。
2投稿日: 2014.12.09
powered by ブクログ探検家? 高野の20代から30代最初のほぼ10年間を過ごした早稲田大学近くの下宿「野々村荘」で繰り広げられる、ちょっと突き抜けた住民たちの青春期。大学時代の「幻獣ムベンベを追え」から「西南シルクロードは密林に消える」「アヘン王国潜入記」・・・そして最新の「謎の独立国家ソマリランド」まで。こんな本を書く人は、元々突き抜けていたんだなーと変に納得。 椎名誠の「哀愁の町に霧が降るのだ」を思い出してしまった。「克美荘」の住人たちも突き抜けていた。そして、自分自身の大学時代も思い出す。似たような感じだったなーと。
1投稿日: 2014.11.09
powered by ブクログすごく面白かった!とにかく高野さん、すごいワイルド人生ww周りの人のはっちゃけぶりもすごくて笑えました。「うらやましいけど、憧れない生活」と帯に書かれていたのが、まさに…!
1投稿日: 2014.11.01
powered by ブクログ久々に笑える小説を読んだ。 そして郷愁に包まれた。 1980年終盤の大学生は、まだ何も持ってなかった。アパートにテレビがない人も、電話もない人もいた。 連絡は駅の掲示板だった。 よく「大学時代に携帯電話があれば楽だったな」と思うが、逆に携帯電話がなかったから、人と微妙なすれ違いがあり楽しかったのだろう。 連絡が付きやすいと、返事が来ないから嫌われているなんて短絡的な考えになってしまう。 連絡が取れないときは、取れないのだ。でも、連絡が取れたら楽しむ。 それが楽しかったんだろうな。 いつかまたそんな時代が来るといいね。
1投稿日: 2014.10.26
powered by ブクログ描かれている生活があまりに魅力的で、あまりに面白くて、著者に嫉妬してしまう。 おすすめの本として誰にでも勧められる一冊だ。
0投稿日: 2014.10.11
powered by ブクログ文句なしに面白い! こんな人がいるのか! こんな生活をしてる人がいるのか! なんて楽しい人生なんだろう!
1投稿日: 2014.09.05
powered by ブクログポストバブル時代に三畳間に住んでいた著者の自伝的物語。奇妙な話ばかり集めているので一気に読んでしまうことができます。夏のクーラーのない部屋でタンクトップで過ごしているような熱気が行間から伝わります。
0投稿日: 2014.09.03
powered by ブクログ図書館で。なんだか大学時代はよくいたなあこういう人…というようなイメージ。好きなことを好きにできる人って本当はすごく少ないんでしょうね。自由に生きてるって肩書がすでに重荷になって先行きが不安で押しつぶされそうになる。それでも自分は社会人じゃないから、勤め人じゃないから自由なんだって胸をはれるのか。たぶん無理。 自由って自分の行動の全責任を自分がとるって意味だと思うのでそういうことをはき違えている若者は甘えてるなあとも思うので。 まあ、そういう人もいてもいいよね、ぐらいの感想でした。
1投稿日: 2014.09.02
powered by ブクログこういう大学生活を送ると、一生のバックボーンになる。最後に価値を理解してくれる彼女ができて、暖かい気持ちになった。
0投稿日: 2014.08.31
powered by ブクログエッセイかな。体験記? 筆者の行動力と、青春時代に羨望。でもって、自分にはきっとできないという嫉妬心。
0投稿日: 2014.06.28家賃12,000円の部屋で過ごす青春
三畳一間、家賃月1万2千円。そんなワセダの物件「野々村荘」。 そこで過ごした大学時代やその後のモラトリアム延長期にあった出来事を綴ったエッセイです。 ……説明としてはこれだけなんだけど、読むと「そういう話じゃないだろうが!」と言いたくなる。 面白い。まさしく抱腹絶倒な一冊。でもバカな内容じゃない。やってることは確実にバカだけど。 一つ言えるのは、この本は「貧乏」をネタにしている内容ではないこと。 物欲など皆無な筆者にとって、いわゆる「貧乏生活」というものは、はなから視野の外の様子。 むしろ「金がなくても、興味と熱意があればそれなりに実行できる」見本みたいな青春記です。 ワセダ探検部所属だけあって、モラトリアム期にやってることはかなり突き抜けてます。 それをからっと笑えるエッセイに仕上げる文章力もさすが。かなり読みやすいです。 夕暮れ時の西の空を眺めるような、ひっそりとした哀愁も漂うものの、最後には元気になれる本。 気分が疲れていたり日常に詰まっている人には、ことさら有効な一冊だと思います。
1投稿日: 2014.04.19待望の電子化
辺境ノンフィクション作家 高野氏による、探検ものではない日本を舞台にした青春期。 評価の高いこちらの本は文庫本で買おうか買うまいか迷っていたが、2014年に晴れて電子化。すかさず購入した。 少し読み進めたところで、この本は自宅で読もうと決めた。電車の中でにやけてしまう自分が想像できたからだ。 舞台は著者が学生時代から30歳を過ぎるまで暮らした三畳一間(後に四畳半)の野々村荘。 寝返りの音がうるさいから(こっちの部屋に)頭ではなく足を向けろという住人、善意で人の部屋にかかってきた電話を勝手にとる住人。個性豊か住人たちが引き起こす珍事が、著者の冷静な視点、且つ、皮肉に満ちて描かれているが、嫌味なく面白おかしく読み進められるのは流石である。 個人的に一番ツボであったのは、大家一家の大根切りのくだりである。
1投稿日: 2014.03.08
powered by ブクログ海外に行ったものと比較すると、本作で舞台となる場所が、著者が学生時代に住んでいたアパートなので、スケールは劣る。しかし、インパクトというかハチャメチャぶりは当時から相変わらずでおもしろい。幻覚症状を引き起こす植物を食べ、15時間意識を失う(その間奇怪な行動をとっていることが記録されている)話が一番ハマった。「この人よく生きてるなあ(苦笑)」と思うけれど、それは高野さんが強い星のもとに生まれてきたということと、高野さんと同じぐらい「本当にいるのかこんな人!?」と思われる人たちが彼の周りにいて、見えない力か何かで彼を守っているからかなあと感じた。
4投稿日: 2014.02.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「シイタケに気をつけろ」と「モモった!」で爆笑。 おかしなエピソードだけじゃなく、当時の雰囲気が出てるのがよかった。少し趣を変えた最後の章のおかげで爽快な読後感。おもしろかったー。
0投稿日: 2013.12.21
powered by ブクログ愛すべき腐れ大学生ぶりに感動。イマドキな大学生たちはこれを読んで、正しいデカダン道を学ぶべし。解説文中、宮部みゆきさんの言葉通り、心には半ズボンはいてなきゃ。
0投稿日: 2013.10.15
powered by ブクログ全然期待しないで読んだんですが、見事裏切られました。おもしろい!作者の考え方がいいな、と思いました。 やっぱり最後の章が好きです。青春・・・
2投稿日: 2013.09.25
powered by ブクログこの本を読んだのは、自分が社会人になってからであるが、自分の大学生時代を思い出させてくれた。 本のメインである、野々村荘のトンデモ住人との関わりや、作者の賞賛すべきアホな行動が大いに笑えるが、読んでいるうちに、大学生時代の自分にも「最後は何とかなるさ」のような、理屈の無い無敵な感覚があったなぁと感じてしまった。 本を読み終えた今でも、社会人としてのストレスが溜まったときには、ふと、この本を手に取り、大いに笑って生きる活力を与えてくれる一冊となっている。
4投稿日: 2013.08.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
家賃が12,000円の3畳一間の下宿へ入居したことから始まる”貧乏”生活を綴った青春期。 バブル全盛期~崩壊・不況の時期にこのような環境があったことが驚きだけど、そこに住む”登場人物”の奇人・変人ぶりにはさらにたまげる。 11年に及ぶ野々村荘での生活はいわゆる”モラトリアム”を体現したものといえるが、時間の経過とともに本人も歳をとるし、周りの変人たちも社会に出たり行方不明になったりと変化してゆく。その結果、野々村荘での生活に”行き詰まり”を強く自覚するようになっていたころに、ある女性と恋に落ち、それを契機に野々村荘を出て、新たな生活へ旅立ってゆこうとするところで話は終わる。 面白い表現やユーモアがちりばめてあって単純に面白いし、今は無き”あの頃”を疑似体験させてくれるし、時の流れ・人の成長(老化?)とともにいろいろなことが移りゆく様はなんとも切ない気持ちを起こさせてくれる。 久しぶりに楽しく、清々しい本を読んだ。
2投稿日: 2013.08.03
powered by ブクログ古本で購入。 高野秀行2作目。 もう出てくる話のひとつひとつがバカだし、登場人物も奇人変人揃い。 ホントにこんなやつらいたのかと思うけど、この著者ならあり得ると妙に納得してしまうのが謎。 幻覚作用のあるチョウセンアサガオの実を食べて意識不明になったり、風呂代わりにプールに行ってる内に探検部でプール通いが流行ったり、習った三味線で客引きをして友人と占い屋やったり… 素晴らしいバカ(褒め言葉)。 大学徒歩5分のボロアパート野々村荘で繰り広げられた珍騒動を笑う本、と思いきやなかなかどうして。 後半なんか青春小説だよ。主人公30歳過ぎてるけど。 後半に漂う切なさは、僕にはちょっと痛かったなぁ。
4投稿日: 2013.07.22
powered by ブクログまさしく青春。 泥臭いけど美しい早稲田周辺の物語。 多様性がある環境ってやっぱり刺激的で成長するのだろう。
1投稿日: 2013.07.04
powered by ブクログ今現在ワセダに住んでいる人間としては映画のロケ地を訪ねるような高揚感でいっぱい。 そして、最後の方は胸キュンっすよ、キュン死っすよ!!!
2投稿日: 2013.06.29
powered by ブクログ何とも言えないノスタルジックな気持ちになれる本。自分の経験ではないのに、人をこんな気持ちにさせる高野氏の文才をまざまざと見せつけられます。楽しそうだな〜〜〜〜〜!
1投稿日: 2013.06.24
powered by ブクログ・とある貧乏長屋の特殊な人々の生活を描いた作品 ・舞台となる野々村荘と、それを中心に描かれる登場人物たちを取り巻くなんとも言えない雰囲気が面白い
0投稿日: 2013.06.05
powered by ブクログユニークなご近所さんが巻き起こす珍エピソードがとにかくオモロイ!でも、そんな濃密な人間関係、三畳間の狭さに自分は耐えられるのか?学生時代の寮生活を思い出しほのぼのしながら、今となってはちょっと自信がない。笑
0投稿日: 2013.05.10
powered by ブクログいやあ笑った。 時代は違えど、学生生活とは常に最高であるべきだな。 そして早稲田なら、最高の生活を送ることができるのだ。
1投稿日: 2013.04.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一つの青春とその終わりを「野々村荘」の三畳の部屋(後に四畳半)を中心に描いた自伝的小説。ああ、こういう青春が送りたかったなぁ~としみじみ思った。青春時代の真っただ中は人の出入りも激しく、面白いエピソードが続く。年をとるにつれて、一人二人と社会人になり、結婚し、取り残されていく寂しさを感じる。そして最後、人と出会い、青春を卒業していく。 最初の方の明るく屈託のないノリに笑わされ、最後恋愛小説も顔負けな素敵なエピソードに羨ましい!と思わされる。 出てくる人達が皆面白かった。特に探検部の人達。 野々村荘の仲間になっておばちゃんと話してみたい、と思った。
2投稿日: 2013.04.06
