
総合評価
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powered by ブクログ金融詐欺をテーマにした小説で、先が気になって、ぐいぐい読めた本です。最後も鮮やかです。映像化できそうなくらい、と思ったら過去にしてるんですね。
0投稿日: 2025.09.20
powered by ブクログぐいぐい読ませる筆力と精緻なストーリー展開。 令和のこの時代でも色あせることのない展開は発表当時は今以上の衝撃的な作品だったんではないか。 退屈な印象の表紙が残念。
0投稿日: 2025.05.08
powered by ブクログ始めでこそ時代背景と手形犯罪というあまり知識のない舞台に怯んだものだが、読み進めるに従ってそんな心配は稀有に終わった。犯罪人と肺病の因果関係には妙な納得もしつつ、この悪党がもう少し寡黙で有れば完璧だったんだろうけど語るに落ちた如くペラペラ口走り過ぎ。ペテン師は口命だろうけど主人公の性格と口数は乖離していたように思う。ただその時代、若気の主人公が前世代人への戦いという意思であるならあり得るのかなあと回想してみる。 時間かかったけど、逆に時間空いても飽きの来ない小説だった
1投稿日: 2020.01.20
powered by ブクログ『「知的野蛮人」になるための本棚』掲載本 実在の事件をモデルにした悪党小説の傑作。巧みに法の網の目をくぐり、ありとあらゆる手口で完全犯罪を繰り返す天才知能犯の経済犯罪を描く。
0投稿日: 2015.10.20ピカレスク(悪党)をマインドから描写した昭和の名作!
電子化をリクエストし、実現するや否や欣喜雀躍の心境で迷わず購入した。精読するためにまとまった自由時間が確保できる機会を窺い、そしておよそ30数年ぶりに再読した。当時(中学生)は理解できなかった部分を含めて、改めて震撼とさせられる見事なピカレスク小説であった。昭和20年代の戦後間もない時期が舞台になっているのがむしろ好都合で、今回は、一種の時代小説として堪能できた。 戦中派の若い東大生4人組が、戦前派の牛耳る経済社会に抗戦するという導入部分の構図が秀逸。自国の戦争犯罪者を自国の法で裁けなかった憤怒が、その不完全な法に対する挑戦への導火線となっている。 主人公、鶴岡七郎の犯罪は、このうえもなく大胆で、それでいてこのうえもなく精緻である。喩えるなら、真綿で首を絞めていくタイプの犯罪者で、被害者は心地良さから一変していつしか呼吸不全に陥ってしまう。あくまで経済犯罪が主体なので、資金繰りでの絞殺を意味している。 舞台の仕組み(トリックの妙)に焦点を当てたのではなく、マインドを描いているところに本作の面白みがある。鶴岡の論理が、名僧知識の口から出た説法に数倍する力で胸を圧してくるのだ。武闘を好まない経済知能犯なのに、猛将と高僧の風格を同時に感じずにはいられない。金と媚を含んだ視線に弱い人間の強欲さを巧みに突き、ときには、修身の教科書から抜け出してきたような堅物も翻弄してしまう。警察権力を嘲笑いながら裏社会を跳梁跋扈する姿が、限りなくリアルだ。 冒頭からノンフィクション風に描かれているので、そこがまた面白い。義賊気取りの怪盗ルパンとは明らかに違っていて、どこまでも悪念に染まりきっている。微塵の善根もない。 格調高い高木氏の文章は、天才鶴岡七郎を描くのに見事なまでマッチしており、それが歴史的名作を生み出すことになったと思われる。現代文学でこの背景をリアルに描ける作家は数えるほどしかいないだろう。――文句なし★5つ。 読破にはエネルギーを要する長編だが、近代の安直な作品にはない土性骨がある。長編慣れした方には一読をお勧めしたい。ページを開いた途端、目前に姿を現す鶴岡の両眼に、血に飢えたような狂わしい光が燃えているのが見えることだろう。
1投稿日: 2014.02.16悪党が主人公でも読後感は爽やかでした。
主人公の仕組んだ巧妙な罠が次々と成功していく中で、警察の手が迫ってきますが なんとかスレスレに逃れてゆくところがスリリングで、引き込まれます。 学生時代に夢中になって読んだ作品の一つなので感激です。 リクエストしていた作品が、電子書籍化になって嬉しいです。 ページ数が多いですが、それを感じさせないほど面白い作品だと思います。 どちらかというと男性向けかもしれませんが、女性でも十分魅力的だと思います。 映画化もされました(主役の鶴岡役は、確か夏八木勲さんだったと思います)ので 探して観るのもお勧めします。映画も面白かったです。
0投稿日: 2013.12.20
