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メグル
メグル
乾ルカ/東京創元社
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総合評価

40件)
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    モデルとなった大学や土地を知らなくても楽しめると思うが、道北出身で北海道大学にお世話になった私にとって、本作で描かれる風景や空気感はありありと実感できるものであり、そこで描かれる現実と不思議の入り混じった物語に揺さぶられつつほっとする、こういうものを読みたかったと思えた特別な一冊でした。 北大文学と呼びたいし、特に冒頭の短編は貴重な道北文学であると言いたい。

    0
    投稿日: 2024.09.14
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    メグルという題名と乾ルカさんの作品であることから、輪廻転生をイメージして表紙を開いた。 5つの短編で構成されている。短編だがユウキによって連作になっている。そして5つの作品は順に読むことで読者に心理的影響を与えているように感じた。 ヒカレルはライトなホラーだが、どこか暖かさを感じる。日本の将来を見通すと、死にゆく者の淋しさは一層拍車をかけると思うのである。奨学係のユウキという女性は何者なんだろう。この後も登場する。 モドルは、ユウキから紹介されたアルバイトにより、失ったものが見つかる。 アタエルでは、ユウキはいつもなら「あなたは行くべきよ。断らないでね。」というのに、今回は「本当ならあなたは行くべきじゃないわ。後悔しないでね。」という。アルバイトの内容は犬に餌を与えるだけだが、中を絶対見ては行けないという。そしてその中にあるのは・・・。 タベルでは、ユウキが紹介したアルバイトの業務内容は食事。なぜ佐藤は食事をするだけの依頼をしたのか?優しさに包まれる。 メグル、表題作。なぜかユウキが悠木になった。ユウキが悠木だったことが少しわかる。輪廻転生ではなかった。三瀬がアルバイトの依頼主、何年も風貌が変わらないミステリアスな女性。心温まる作品。 私はグロいのは苦手だ。1つだけある。それ以外はほっとする場面のある作品だった。ホラーといえばそうなのかもしれないが、乾ルカさんの文筆力がドキドキさせながらも温もりを伝えてくれる。そして最後に意外な結末が待っていた。

    24
    投稿日: 2024.02.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ヒカレル 高橋健二 H大学四年生。 彼女 ユウキ。学生にアルバイトや家庭教師を斡旋する奨学係唯一の女性職員。 大林スミヲ 高橋が付き添う亡くなったお婆ちゃん。 美香 スミヲの孫娘。お祖母ちゃん子。 モドル 飯島涼子 H大学法学部。 ユウキ 桑田真澄 飯島が紹介された付属病院の売店の店員。 飯島の父 銀行の副支店長。脳出血で右半身の麻痺と言語障害。 アタエル 高口康夫。 ユウキ 小田 高口の二歳年長。K寮自治会の副会長。 根竜川 高口が犬の餌やりのバイトをする。 工藤 小田がロード練習中に低血糖を起こした時に助けた。 タベル 橋爪啓太 アルバイトをしたことがない。 小泉 ユウキ 佐藤総一郎 橋爪のアルバイトの雇用主。 メグル 悠木 大橋冬樹 学寮係。 三瀬みゆき 大橋のアルバイトの雇用主。H銀行本店渉外営業部。

    1
    投稿日: 2023.12.19
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    ここから始まる小説なんだと知り直ぐに2冊購入してメグルを読みました。ユウキさんからメグルでは悠木さんになってた。断らないでね、あなたは行くべきよ、が毎回出てきて、毎回その通りだけど、悠木さんの長い髪の毛と足の怪我とやっぱり謎のままなんだよ。悠木さんの当たる予言が関係するのかな、とにかくバイトを受けて人生が変わるんだよ。おばあさんに手を握られて死の世界に行くのかと思ったら悪い腫瘍の病気を持っていくとか、素敵な結末。タベルが良かったな、1人で死なないだけましだと言い、黒歴史とか思うのを、実は笑い話でいいじゃ

    4
    投稿日: 2023.11.19
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    大学でのアルバイト紹介を主とした短編作品 あなたはこのアルバイトをやるべき! と大学職員の女性に勧められる 前半は笑ゥせぇるすまんを思わせるような少し不気味で不思議な話 後半は不思議だけど心があったかくなるような話もあっておもしろかった

    1
    投稿日: 2023.11.08
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    アルバイトをめぐる小説というものを読んだことがなかったのでいいなあと思った。古本屋でたまたま巡り合って読んだ。まさにタイトルそのままだ。バイト中にこの本を読み終わり、いい時に読めたなあと思った。 ハートフルな話からちょっと闇を垣間見る話まで、「仕事」と名がつくものは様々で、バイトを探すときの楽しい気持ちを思い出させてくれた。バイトなんて実際入ったら数ヶ月で飽きちゃうのにね。でも大学時代にどんなバイトをしてるかって自分でも全然予測できなかったバイトをしてたし、巡りあわせだよなとほんとに思う。

    3
    投稿日: 2023.10.20
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    この前読み終わった本の巻末に載っていた本の紹介(広告)を見て、ちょっと惹かれて買ってみた。 学生部の女性職員・悠木さんから紹介された(一人は止められた)アルバイトに足を運んだ学生たちの顛末。 お寺で寝るだけ、病院の売店での商品の入れ替え作業、犬の餌やり、食事を食べるだけ、とある家での庭仕事。 怖い話なのに何だかコミカルだったり、心温まる話だったり、不穏なミステリーだったり、ファンタジーっぽい死者との交流だったり、色んなテイストの話が楽しめる。 それぞれ面白い話だったが、ほっこり系の「モドル」と「タベル」が普通に良かった。 美しいながら無表情で人間離れした存在を思わせる悠木さんのキャラはちょっと微妙かも。

    30
    投稿日: 2023.08.12
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    【メグルをノベル】 って、どこかのだれかがすでに使ってそうな文句。 一作目の『ヒカレル』で、「あれ?!思ってたのと違う(いい意味で)」ってなってそれからはもう一気。

    0
    投稿日: 2022.08.11
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     5編からなる連作短編集。ホラー要素の強いファンタジー作品。  各編の主人公は何らかの問題を抱えているH大学の学生で、奨学係の女性職員・悠木に斡旋されたアルバイトによって人生に光明が差すというストーリー。       * * * * *  物語を動かすのはキーパーソンとなる悠木の眼力(能力?)。それは主に2種類あります。  1つは奨学係を訪れる学生のプロフィールや心に宿る陰を見抜く眼。  もう1つはその陰を取り除く仕事を選定できる眼です。これこそ悠木の魅力だけれど、それだけでなく、その風貌から言動まですばらしく魅力的なのです。ナイス設定だと言えます。  彼女の秘密が各話で小出しになっていくのもいい。(能力の源泉に触れられることは恐らくなかろうが。)  最終話の幽霊譚はやりすぎの感もあるのですが、続編を期待してしまうような良作だと思います。

    2
    投稿日: 2022.01.02
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    「あなたは行くべきよ。断らないでね」無表情ながら美しく、奇妙な迫力を持つH大学学生部の女性職員から、突然に声をかけられた学生たち。店舗商品の入れ替え作業や庭の手入れなど、簡単に思える仕事を、彼女が名指しで紹介してくるのはなぜだろう―。アルバイト先に足を運んだ学生たちに何がもたらされるのか、厄介事なのか、それとも奇蹟なのか?美しい余韻を残す連作集。

    0
    投稿日: 2021.03.20
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    「あなたは行くべきだわ。断らないでね。」 言われた当事者も、読者も、その場は流してしまってもあとで「何だったんだろう、どうして?」と考えることになる。 このひとこと(反対のフレーズもありましたが)があるから、この小説が面白くなっている。 運命を変えるような、仕事(アルバイト)。 それを取り持つ窓口女性。 いろいろと謎があって、つながっていきます。 表紙の絵はどこかすぐわかる有名な場所ですね。 思わず手に取りました。 手袋ははめませんよね。

    14
    投稿日: 2021.03.04
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    現実と非現実が混ざり合う不思議なアルバイトを斡旋してくれるH大奨学係のユウキさん ユウキさんから「あなたは行くべきよ。断らないでね」と言われたバイトに行くとなぜか少しだけ人生が前に進むきっかけが与えられる。逆もまた然りなので、やっぱりユウキさんの言うことは聞いとくべき…

    0
    投稿日: 2020.11.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最後の三瀬さんの言葉が良いなぁと思ったけれど、なんだかいまいち最後までスッキリ感がなかった。 悠木さんについて最後の章でもっと詳しく書かれると思っていたのだけど…。

    0
    投稿日: 2019.12.20
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    初乾ルカ作品です。日常の謎というより世にも奇妙な物語に近いでしょうか。大学学生部女子職員から半ば強制的に与えられるアルバイト。確かに学生たちは選ばれていて、その仕事を通してそれぞれ何かを得て自分と向き合い変わっていきます。どのお仕事の終わり方も綺麗です。最初の一編がすごく怖かったのでびっくりしましたが、これも読み終わってみると決して怖いだけじゃなかった。むしろ唯一悠木さんが勧めなかった「アタエル」の後味が怖くて苦かったです。(でもこういうのも好きですけど。)好みはやはり「モドル」と「タベル」かな。

    0
    投稿日: 2019.06.14
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    舞台が北大でなんか親近感が湧くし、なんとも言えない感情にさせられる短編ばかり。 ふっと不思議な国に迷い込んだかと思ったら、突然血生臭い匂いがしたり、側と思えば青春真っ盛りだったり、人情み溢れてみたり。 それぞれの過去を背負って、未来の扉を開くそのそれぞれの瞬間がたまらなく刺激的な本。 面白い。 短編だけど一冊通して出てくる人がまた謎で、笑うセールスマンの綺麗で無口な女バージョン的存在。 各所に札幌の某所がでてきて、それまた読んでて面白かった!!!!

    3
    投稿日: 2019.04.23
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    短編集だが通しで 謎の(片足義足?)女性が出てきて、過去に 何かしらの事件に巻き込まれてるんだろうけど触れられず。 著者の別作品に出てくるとかなのか? その事だけたまーに気になって検索してしまうわ。

    1
    投稿日: 2018.03.17
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    北海道とおぼしき大学の学生部、学生にアルバイトの斡旋をおこなう奨学係。求人情報に期待してやってきた学生もいれば、ふらりと立ち寄っただけの学生も。それに応対する女性職員は整った顔立ちながら無表情で不気味。必要最小限のことしか話さない。けれど、彼女に「あなたは行くべき。断らないで」と言われると、なぜか誰もが引き受けてしまう。 こうしてアルバイトをすることになった5人の学生を描く連作短編集。ただ1人、彼女から奨められなかったのに職を求めた学生の章のみ、異色のホラー仕立て。それ以外はファンタジー風もありリアル風もあり。いくつかの章で涙が溢れました。 万人受けはしないかもしれないけれど、人との繋がりを大切に思わずにはいられない物語。私はとても好きです。

    2
    投稿日: 2017.11.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読んでいるうちに、著者が匂わせてくるこの先のストーリーが頭の中でうっすら形作られていくのだが、分かっていても先に待っている答えが見たくて、読み進めるスピードがどんどん早くなるような本だった。その感覚は5つのストーリーすべてに共通していたが、その原動力は話によって様々。ある話では怖いもの見たさでもあったし、ある話ではハッピーエンドを疑わず逸る気持ちでもあった。 生きることや死ぬことについて考えずにはいられない。 物語のキーパーソンである悠木さん目線の話が無いのにも関わらず、彼女が学生に斡旋するアルバイトを通じて、彼女の人物像が見えてくる。きっとどの学生よりもドラマティックな経験をしていると思うが、これくらい客観的に見ている方がミステリアスで良いのかもしれない。同じ物語を、彼女目線で見たらどんな話になるのだろうと想像すると楽しい。

    2
    投稿日: 2017.07.20
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    バイトを斡旋する奨学係の謎の女性。「あなたは行くべきよ。断らないでね」と無理やりバイトを押し付けてしまう。不思議なバイトのお話。

    1
    投稿日: 2016.10.12
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    2016.3.7(月)読了。 . 乾ルカさん2冊目。 . 「あなたは行くべきよ。断らないでね」 と無表情だけど美しい女性職員に紹介されて受けるアルバイト。 どれも普通ではない。 半信半疑だったり、断ればよかったと思ったり、行ってみて不思議だったり、大切な気持ちを取り戻してみたり。 . 乾さんならではの物語なんだなーと実感。 . もっと乾さん読みたいな。 短編集でしたが、中でも『タベル』がお気に入り。

    1
    投稿日: 2016.03.07
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    H大学学生部では、学生へアルバイトや家庭教師を斡旋する求人の仕事もしている。 その中には、ちょっと奇妙な仕事も混ざっていて・・・ 「ヒカレル」「モドル」「アタエル」「タベル」「メグル」の5つの短編集ですが、全てに共通して登場するのが奨学係唯一の女性職員である悠木さん。 ちょっぴりホラーで、ふんわり心温まるのは乾さんの作風なんですね。 最初の「ヒカレル」はいい話ながら結構怖くて、ドキドキしながら読みました。 亡くなった後に、生きている人をあの世に引っ張っていってしまうという「引く手」。それを阻止するために、一晩死者の手を握って添い寝をしてください。 そんなアルバイト、想像するだけで怖すぎてもう・・・。 おまけに斡旋する悠木さんには、「あなたは行くべきよ。断らないでね」なんて言われるし。 結果的にはいい話ではあるんですが、とてつもなく怖かったです。 振り返ってみると、どれもこれも温かさを交えつつも、奇妙で怖い。 それでいて最後を美しい余韻で終わらせているのがさすがです。春を心待ちにさせてくれる表題作でもある「メグル」は、怖いながらもよかったですね。 いつでも季節は巡り、美しい花が咲いて気持ちのいい日が訪れる。そう意識することで、なんとも心が晴れやかになるものですね。 「タベル」で佐藤さんがあるものを失って、不思議な力を得たように、悠木さんも失ったものの代償として不思議な力を授かったのかもしれませんね。 人と想いを繋ぐ、繋ぎ手のような力を。 読み進めていくにつれて、少しずつ悠木さんの過去や人柄が見えてくるのもよかったですね。 ちょっと怖いけど、また読みたくなる短編集でした。

    7
    投稿日: 2016.02.21
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    連続性のある、短編集。分かりやすく言うなら、世にも奇妙な物語。 学生にアルバイトを斡旋する大学の奨学係。 ロクなバイトないんだよね。だけど… 「あなたは行くべきよ。」 「断らないでね。」 奨学係の職員である、少々怪しげな女性、ユウキさんに導かれるように…。 この1冊の中には、5話が納められているのだけれど、いくらでも物語は生まれてきそうな話し。 イメージ的には、土曜の21時から、ジャニーズの若手で連ドラいけそう。みたいな話し。 つまり、ものすごーく複雑でもなければ、ものすごーく感動するわけでもないし、ものすごーく涙をそそる話しでもないけど、少しミステリー、少しホラー、少しヒューマン、少しホット。 一人ひとりの〝僕〟が抱えるそれぞれの悩みや問題を半ば強引に行くことになったアルバイトによって、救われたり、再生や解決してくれる物語。 2016.0214 今年の4冊目

    1
    投稿日: 2016.02.15
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    不思議なおねえさんが仲介する、不思議な短期バイトの連作。ややSF要素あり。 全5作は、各話の主人公、仕事内容、結末とテイスト、テーマらしきもの…等々が異なり、全体は絶妙なバランス感を保っていた。 バラエティを揃える連作短編の構成としては、教科書的な出来。各話は、「必須」とまでいえないが、「必要」といえる感じ。 もう少しページかけて、例えば主人公の感情推移をゆっくり重厚にしてくれれば、もっと印象に残ると思う。 一番好きなのは「モドル」か。 3-

    1
    投稿日: 2015.05.06
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     H大学の学生部に貼りだされる不思議なバイトの紹介。大学女性職員に勧められたバイトをする学生たちの姿を描いた連作短編。  ファンタジーであり、ホラーでありミステリー。各話ごとに作品のジャンルが変わる何とも不思議な作品。しかし、ホラーやファンタジー要素が思わぬ形でバイトをした学生たちに影響を与える、という点があり、そうした意外性と結末が分かってからの暖かさが非常に雰囲気のいい作品でした。  美しさという点では最終話の「メグル」が印象的。毎年庭の手入れのバイトを依頼する女性の真実が分かってからの切なさ。そして登場人物たちの優しさと最後の彼女の言葉と思いがとても綺麗です。  この短編集では味わいの違う「アタエル」もなかなか強烈な作品。学生たちにバイトを進める女性職員は「あなたは行くべきよ、断らないでね」と毎回学生に声をかけるのですが、この短編に限っては「あなたは行くべきじゃないわ、後悔しないでね」と声をかけます。  作品全体の雰囲気の不気味さ、そして結末に思わず背筋が凍りました。この学生はちゃんと注意を聞けよ、と思わずにいられなかったです(苦笑)。  そうした短編もあるものの全体的には読後気持ちが少し明るくなる短編集でした。

    7
    投稿日: 2015.02.27
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    たまたま本屋で目にとまった本。『アタエル』はいろいろ悪い想像をしてしまって心臓に悪いレベル。しかもあたってるし…。女性の外に出ない鬱屈さと陰湿さを文字にしたらこんな感じと言っていい話かも。後に『タベル』を持ってきたのは確信的ですね。『メグル』でほっとした雰囲気になり読後感は爽やかです。推理ものというよりも季節のめぐりに人生をなぞらえる、テーマ性をもった短編。光あふれる表紙もこの小説によくあっています。

    1
    投稿日: 2014.12.24
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    「ヒカレル」「モドル」「アタエル」「タベル」「メグル」の5編を収録。『ばくりや』も読んで、乾さんの世界が少し分かった気がします。不思議で、ちょっとグロテスクな部分もあるけど不快さはない。「アタエル」の真相はちょっと・・・でしたが。読んでいくうちにユウキ(悠木)さんの過去も分かり、最後はしんみりしました。

    1
    投稿日: 2014.10.29
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    ちょっと不思議な空気が漂う落ち着いた作品。 かなり好みです。 シリーズ化されてないのかな? 初めて読む作家だったので、別の作品にもチャレンジしてみよう。

    1
    投稿日: 2014.09.11
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    学生部の女性職員・悠木さんから「あなたは行くべきよ。断らないでね」「あなたは行くべきじゃないわ。後悔しないでね」などと言われて紹介されたバイトをすることになった大学生達の5つの出来事。 それぞれの物語の中に、人の悲しさだったり優しさだったり毒々した黒い感情だったりが溢れていて、行ってよかったー!な体験だったり、行かなきゃよかった…な体験だったり。行くべきか行くべきじゃないか、それはまさに悠木さんの言う通り。 もし自分が悠木さんにバイトを紹介されたとしたら、一体どんな体験をすることになるんだろう。

    1
    投稿日: 2014.09.03
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    大学の学生部の不思議な女性が斡旋するアルバイト5つの話。 1番目の話がなかなかホラーで印象的だった分、その後の話はややインパクトに欠けた。でも、最後のメグル、が1番綺麗な余韻があった。

    1
    投稿日: 2014.08.03
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    ヒカレル、タベルは綺麗にオチがついて面白かったなー。それ以外は読み物として退屈はしなかった。ただ、「短編連作」という触れ込みと「メグル」というタイトルから全話通してのストーリーがあるものだと思っていたのだけど、なんてことはない、ただの「短編集」で、少し拍子抜け。

    1
    投稿日: 2014.03.25
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    うーん、不思議な世界。ヒカレルは半身浴しながらなのに寒くなるような話。モドルは現実にありそうな大切な話。アタエルは誰もが持ってしまいそうな毒の話。タベルは最後に救われた話。メグルは不思議な話。すごいなーこんな話書けるの。感想書くのは難しいけれど(笑)

    1
    投稿日: 2014.03.04
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    よかった。 描写がひとつひとつ丁寧で、 いろいろな場面が立体的に立ち上がってくる。 気持ちの良い風が吹き抜けたような、余韻の残る、短編集。

    1
    投稿日: 2014.02.03
  • 「あなたは行くべきよ。断らないでね」そう言われた先で起こるのは…

    「あなたは行くべきよ。断らないでね」 大学の学生部のどこかミステリアスな女性職員にそう声をかけられ 向かったアルバイト先で学生たちが体験する奇跡を描いた短編集 表紙のデザインほど爽やかな印象は受けませんでしたが 心温まるものからゾッとするものまで粒揃いです 非現実的な設定の話もあり、人によっては入りづらく感じるかも知れません

    1
    投稿日: 2014.01.06
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    思っていたより全体に暗く重たい。第1話の恋愛要素は引き継がれないし。で、面白かったのは唯一の「行くべきじゃないわ」回でした。予測はなんとなくつくけれど、イヤな感じが嫌ーなまま締められていっそ小気味いい。

    1
    投稿日: 2013.12.02
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    表紙の感じから、心が温まるほっこりした小説だと思っていたので、読み始めてびっくりした。「タベル」が一番好き。でも先が気になって夢中で読んだのは「アタエル」。

    1
    投稿日: 2013.10.11
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    大学学生課のクールビューティーな事務員からの バイト紹介。 有無を言わさずやらされるけど、自分の心の骨に揺らぎが・・・ 連作になっていて、徐々に明かされるクールビューティーの秘密が味噌です。

    1
    投稿日: 2013.10.06
  • 奇跡が起こるアルバイト

    無表情な大学学生部の女性事務員ユウキさんからバイトを斡旋された5人の学生達の顛末。 ユウキさんは学生達にΓあなたは行くべきよ、断らないでね。」と半ば強制的にバイト話を押し付けるのですが、その結果が各学生達の事情を知ってるとしか思えないほどの奇跡が起こるのです。 唯一、Γ後悔しないでね」と告げられた学生のエピソードも目が離せない展開でジワッと怖くなる話。それはそれでオススメです。

    1
    投稿日: 2013.10.04
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    大学の学生部で女性職員から強引に紹介される(あるいは止めろと言われる)アルバイト 連作短編集 5作品 それぞれに合った、 それぞれの人生を変えていく きっかけとなるバイトを紹介してくれている あらすじは解説にある。

    1
    投稿日: 2013.09.26
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    ミステリーというよりは、ファンタジーの雰囲気をもつ連作短編。 大学の学生課(のとある職員)が紹介するアルバイト、という流れで始まる5つの作品は、それぞれ違う印象で、ホラー寄りのものもあれば、柔らかい空気のものもあり。 だけど、どんなに優しい話を読んでも、1冊すべて読み終わった後は、どことなくすっきりせず、正体のつかめない落ち着かなさが自分のどこかに沈みこんでくるような気がする。ほんわりした話、希望を感じさせる話の中にも、「陰」が見え隠れしているのかもしれない。 楽しいだけじゃない、ポジティブなだけでも、優しいだけでもない、ハッピーエンドとは程遠い。そんな話・そんな本はたくさんあるし、もっと残酷、もっと過酷な本もいくらでもあるけれど、この本に感じるような、一種のうす気味の悪さはあまり経験がない。一見明るいようでも、そこには確かに「くらいなにか」がある。たとえるなら、晴れた日の墓地のような。

    0
    投稿日: 2013.09.23
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    フォンタジー仕立てのミステリーと言うジャンルでいいのだろうか。なぜ学生課の謎めいた職員はそのアルバイトを紹介したのか、最後に明らかになる理由に必然性はなく、あくまでもフォンタジー。そこが作品の魅力だろうが、個人的にはパターン崩しの作品の後味の悪さがとても印象的だった。生肉を食べたのは誰かと言う結末にはぞっとする怖さがある。

    1
    投稿日: 2013.09.15