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歩兵の本領(『歩兵の本領』講談社文庫所収)
歩兵の本領(『歩兵の本領』講談社文庫所収)
浅田次郎/講談社
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総合評価

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  • 旧軍の残滓

    浅田次郎が得意とするいくつかの分野の中での自衛隊ものである。現在でもそうだが憲法違反と言われている中途半端な日陰者状態の自衛隊と、日本を破滅に至らせたと言われている旧帝国陸軍のせめぎあいを読み取ることができる。この当時と比べるとマシにはなったがまだまだ日陰者なのかな。

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    投稿日: 2022.08.21
  • 昭和の自衛隊

    「税金ドロボー」と言われていた昭和の時代の自衛隊が描写されている。社会から白い目で見られても、その内部では「国を守る」という矜持をもって訓練に取り組んでいた様子がうかがい知れる。 隊員間にはさまざまな葛藤があり確執もあるがその団結は今よりも固かったのではと思わせる内容。 短編ながらいろいろなことを考えさせてくれるのは、作者が自衛隊OBで内容にリアリティがあるためか。 昔の自衛隊のことを知らない人にぜひ読んでほしい。

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    投稿日: 2013.12.27
  • 理屈では整理できない感情の動き

    2005/03/27記録。 久しぶりに浅田次郎作品を読了 自衛隊についてなんて、普段考えもしないが、 たまたま高松出張の折に夜行列車で帰る羽目になったので、買ってみた本。 自衛隊の泥臭い世界と、理屈では整理できない感情の動きを表現されていて、楽しく読ませていただく。

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    投稿日: 2013.12.26